JP5208484B2 - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5208484B2
JP5208484B2 JP2007294984A JP2007294984A JP5208484B2 JP 5208484 B2 JP5208484 B2 JP 5208484B2 JP 2007294984 A JP2007294984 A JP 2007294984A JP 2007294984 A JP2007294984 A JP 2007294984A JP 5208484 B2 JP5208484 B2 JP 5208484B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
image
pixel value
pixel
substance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007294984A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009118985A (ja
Inventor
靖浩 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Original Assignee
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Medical Systems Global Technology Co LLC filed Critical GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority to JP2007294984A priority Critical patent/JP5208484B2/ja
Publication of JP2009118985A publication Critical patent/JP2009118985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5208484B2 publication Critical patent/JP5208484B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置に関し、特にデュアルエネルギー(dual energy)撮影を実現する技術に関する。
X線CT装置を用いる撮影法として、デュアルエネルギー撮影法と呼ばれる撮影法が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
この撮影法は、物質によってX線エネルギーの吸収スペクトル(spectrum)が異なることを利用して、被検体における特定の物質が強調あるいは抑制された画像を得る撮影法である。具体的には、例えば、第1物質と第2物質とを含む被検体に、エネルギースペクトルが互いに異なる第1X線と第2X線とを照射して複数ビュー(view)に対応する第1X線投影データ(data)と第2X線投影データとを収集し、第1X線投影データに基づいて第1画像を画像再構成するとともに、第2X線投影データに基づいて第2画像を画像再構成する。そして、第1画像と第2画像との間で第1物質に対応する画素の画素値が略同じ値となるように、第1画像および第2画像の少なくとも一方を重み付けして、第1画像および第2画像の一方から他方を減算すること(加重減算処理)により、第2物質が強調されたデュアルエネルギー画像を得る。
特開2004−65975号公報
このような加重減算処理により得られるデュアルエネルギー画像は、画像間の差分を表す画像であるため、当該画像におけるSN比(Signal-Noise ratio)が劣化し画素値のレンジ(range)も圧縮され、その結果、当該画像におけるコントラスト(contrast)が低下するという欠点がある。このため、デュアルエネルギー撮影法においては、コントラストがより高い画像を得るデュアルエネルギー画像再構成法が期待される。
本発明は、上記事情に鑑み、X線CT装置のデュアルエネルギー撮影において、コントラストがより高い画像を得るX線CT装置を提供することを目的とする。
第1の観点では、本発明は、第1物質と該第1物質とは異なる第2物質とを含む被検体に、第1エネルギースペクトルを有する第1X線と、前記第1エネルギースペクトルとは異なる第2エネルギースペクトルを有する第2X線とを照射するX線照射部と、前記X線照射部により照射された第1X線に基づく前記被検体の第1X線投影データと、前記第2X線に基づく前記被検体の第2X線投影データとを収集するX線データ収集部と、前記第1X線投影データおよび前記第2X線投影データに基づいて、前記第1物質が抑制されたデュアルエネルギー画像を生成する画像生成部と、前記デュアルエネルギー画像を構成する画素のうち、画素値が前記第2物質に対応する画素値領域に属する関心画素の画素値を、該画素値より大きい値に変換することにより、変換済デュアルエネルギー画像を得る画素値変換部とを備えるX線CT装置を提供する。
第2の観点では、本発明は、前記画像生成部が、前記第1X線投影データから画像再構成される第1画像と、前記第2X線投影データから画像再構成される第2画像との間で、前記第1物質に対応する画素の画素値が略同じ値となるように前記第1画像および前記第2画像の少なくとも一方を重み付けして、前記第1画像および前記第2画像の一方から他方を減算する加重減算処理を行って前記デュアルエネルギー画像を生成する上記第1の観点のX線CT装置を提供する。
第3の観点では、本発明は、前記画像生成部が、前記第1X線投影データと前記第2X線投影データとの間においてビュー単位で加重減算処理を行って処理済X線投影データを得、該処理済X線投影データを用いて画像再構成して前記デュアルエネルギー画像を生成する上記第1の観点のX線CT装置を提供する。
第4の観点では、本発明は、前記第2物質に対応する画素値領域が、所定の閾値を超える領域である上記第1の観点から第3の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第5の観点では、本発明は、前記画素値変換部が、前記デュアルエネルギー画像における画素値のヒストグラム(histogram)に基づいて前記所定の閾値を決定する上記第4の観点のX線CT装置を提供する。
第6の観点では、本発明は、前記画素値変換部が、前記第1物質の種類と、前記加重減算処理に用いる重み付け係数とに基づいて、前記所定の閾値を決定する上記第4の観点のX線CT装置を提供する。
第7の観点では、本発明は、前記画素値変換部が、画像認識処理により前記デュアルエネルギー画像における前記第2物質を含む所定の部位に対応した部分画像を抽出し、該部分画像の画素値に基づいて前記所定の閾値を決定する上記第4の観点のX線CT装置を提供する。
第8の観点では、本発明は、前記特第1物質および前記第2物質の一方がカルシウム(calcium)であり、他方がヨウ素(iodine)である上記第1の観点から第7の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第9の観点では、本発明は、前記画素値変換部が、前記関心画素の画素値を、該画素値に1より大きいゲイン(gain)を乗じてなる値に変換する上記第1の観点から第8の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第10の観点では、本発明は、前記ゲインが、変換する元の画素値に応じて変化する上記第9の観点のX線CT装置を提供する。
第11の観点では、本発明は、前記ゲインが、その変化の少なくとも一部として、前記元の画素値に線形な関数に従って変化する上記第10の観点のX線CT装置を提供する。
第12の観点では、本発明は、前記ゲインが、その変化の少なくとも一部として、前記変換前の画素値を変数に用いた多項式の関数に従って変化する上記第10の観点のX線CT装置を提供する。
第13の観点では、本発明は、前記ゲインが、一定の値である上記第9の観点のX線CT装置を提供する。
第14の観点では、本発明は、前記画素値変換部が、前記関心画素の画素値を、値が大きくなる方向へ一定量シフト(shift)するように変換する上記第1の観点から第8の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第15の観点では、本発明は、前記画素値変換部が、前記デュアルエネルギー画像を構成する画素のうち、前記関心画素とは異なる非関心画素の画素値を、該画素値より小さい値に変換する上記第1の観点から第14の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
第16の観点では、本発明は、前記X線照射部が、X線管を含み、前記第1X線と第2X線とが、照射されたときのX線管電圧がそれぞれ異なるX線である上記第1の観点から第15の観点のいずれか1つの観点のX線CT装置を提供する。
本発明のX線CT装置によれば、画像生成部が、第1物質と第2物質とを含む被検体をデュアルエネルギー撮影して第1物質が抑制されたデュアルエネルギー画像を生成し、画素値変換部が、このデュアルエネルギー画像を構成する画素のうち、画素値が第2物質に対応する画素値領域に属する関心画素の画素値をこの画素値より大きい値に変換する。これにより、強調すべき目的物質に対応する画素の画素値を、非目的物質に対応する画素の画素値から引き離して画像全体の画素値のレンジを広げることができ、X線CT装置のデュアルエネルギー撮影において、コントラストがより高い画像を得ることができる。
これより本発明の実施の形態について説明するが、ここでは、血管に造影剤が注入されている被検体をデュアルエネルギー撮影して、骨部の主成分であるカルシウムが抑制され造影剤の主成分であるヨウ素が強調されたデュアルエネルギー画像を得る場合を例に説明する。また、説明を容易にするため、画像の画素値はすべて0または正数となるように調整されるものとする。
<X線CTシステム100の全体構成>
図1は、本発明の一実施形態によるX線CTシステム(system)100の構成ブロック(block)図である。このX線CTシステム100は、操作コンソール(console)1と、撮影テーブル(table)10と、走査ガントリ(gantry)20と、インジェクタ(injector)40とを具備している。
操作コンソール1は、操作者の入力を受け付けるキーボード(keyboard)またはマウス(mouse)などの入力装置2と、スキャン(scan)制御処理、前処理、画像生成処理、画素値変換処理などを実行する中央処理装置3と、走査ガントリ20で収集したX線検出器データを収集するデータ収集バッファ(buffer)5とを具備している。さらに、操作コンソール1は、画像生成処理によって画像再構成された画像や、その画像に基づいて生成されたデュアルエネルギー画像などを表示するモニタ(monitor)6と、プログラム(program)、X線検出器データ、投影データ、X線断層像等を記憶する記憶装置7とを具備している。撮影条件は、入力装置2から入力され記憶装置7に記憶される。
撮影テーブル10は、被検体HBを載せて走査ガントリ20の開口部に出し入れするクレードル(cradle)12を具備している。クレードル12は撮影テーブル10に内蔵するモータ(motor)で昇降および水平直線移動する。
走査ガントリ20は、X線管21と、X線管電圧やX線照射タイミング(timing)を制御するX線制御部22と、X線管21から照射されたX線を整形するコリメータ(collimator)23と、X線の線量を空間的に調整するビーム(beam)形成X線フィルタ(filter)28と、X線の線質を調整するX線フィルタ31と、X線管21から照射されたX線を検出する多列X線検出器24と、多列X線検出器24の出力からX線検出器データ(生データとも言う)を収集するデータ収集装置(DAS:Data Acquisition System)25とを具備している。さらに、走査ガントリ20は、X線管21および多列X線検出器24を保持し被検体HBの体軸の回りに回転するガントリ回転部15を制御する回転制御部26と、制御信号を操作コンソール1とX線制御部22、回転制御部26、撮影テーブル10などとの間でやり取りするガントリ制御部29とを具備している。
インジェクタ40は、操作コンソール1と接続されており、操作コンソール1からの制御、特にスキャン制御部32からの制御を受けて被検体HBの血管にヨウ素(第2物質)を主成分とするヨウ素系造影剤を注入する。
中央処理装置3は、スキャン制御部32、前処理部33、画像生成部34および画素値変換部35を有している。中央処理装置3は、例えば、コンピュータ(computer)により構成され、記憶装置7に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、これら各部として機能する。
スキャン制御部32は、被検体HBの血管に造影剤を注入しながらデュアルエネルギー撮影を行うよう、X線制御部22、回転制御部26および撮影テーブル10を、ガントリ制御部29を介して制御したり、インジェクタ40を制御したりする。具体的には、スキャン制御部32は、被検体HBの血管にヨウ素系造影剤を注入した状態で、X線管21のX線管電圧を80kVと140kVとに切り換えて被検体HBにX線を照射し、各X線管電圧下における投影データをそれぞれ収集するよう、上記各部を制御する。すなわち、X線管電圧が80kVであるときにX線管21から照射されるX線を、第1エネルギースペクトルを有する第1X線、X線管電圧が140kVであるときにX線管21から照射されるX線を、第2エネルギースペクトルを有する第2X線として、第1X線を被検体HBに照射して第1X線投影データを収集するとともに、第2X線を被検体HBに照射して第2X線投影データを収集するよう、上記各部を制御する。なお、X線管電圧の切換えは、ビュー単位で行ってもよいし、ガントリ回転部15の回転単位で行ってもよい。
前処理部33は、オフセット(off-set)補正、対数変換、データ収集装置25で収集された生データに対してチャネル(channel)間の感度不均一を補正する感度補正、金属部などのX線強吸収体による極端な信号強度の低下または信号脱落を補正するX線量補正、ビームハードニング(beam-hardening)補正等の前処理を実行する。
画像生成部34は、前処理部33で前処理された第1X線投影データおよび第2X線投影データに基づいて、カルシウム(第1物質)が抑制されたデュアルエネルギー画像DEを生成する。
ここで、画像生成部34により行われる処理についてより具体的に説明する。画像生成部34は、前処理された第1X線投影データに基づいて第1画像P1を画像再構成するとともに、前処理された第2X線投影データに基づいて第2画像P2を画像再構成する。画像再構成は、例えば、従来公知のフェルドカンプ(Feldkamp)法による三次元画像再構成法、他の三次元画像再構成法、あるいは二次元画像再構成法等を用いて行うことができ、例えば、次のような手順により行われる。まず、これらの投影データに対して、周波数領域に変換する高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を施し、それに再構成関数Kernel(j)を重畳し、逆フーリエ変換する。そして、再構成関数Kernel(j)を重畳処理した投影データに対して逆投影処理を行い、被検体HBを体軸方向(z方向)にスライス(slice)したときの同一スライスに対応する断層像(xy平面)を上記第1画像および第2画像として求める。なお、ここでは、第1画像P1および第2画像P2は、1スライスに対応する断層像に相当する画像として説明するが、複数スライスに対応する3次元画像としてもよい。
画像生成部34は、第1画像P1および第2画像P2を画像再構成すると、第1画像P1と第2画像P2との間で加重減算処理を行ってデュアルエネルギー画像DEを生成する。
図2は、第1画像P1と第2画像P2との間で加重減算処理を行ってデュアルエネルギー画像DEを生成する様子を示す概念図である。第1画像P1は、それぞれ、空気に対応する画素群Ar1と、被検体HBに対応する画素群とを含んでおり、被検体HBに対応する画素群は、さらに、軟部に対応する画素群Sf1、骨部の主成分であるカルシウムに対応する画素群Ca1と、造影剤の主成分であるヨウ素に対応する画素群Io1とを含んでいる。同様に、第2画像P2は、それぞれ、空気に対応する画素群Ar2と、被検体HBに対応する画素群とを含んでおり、被検体HBに対応する画素群は、さらに、軟部に対応する画素群Sf2、カルシウムに対応する画素群Ca2と、ヨウ素に対応する画素群Io2とを含んでいる。空気に対応する画素群Ar1とAr2の画素値は、最も小さく、互いに近い値をとる。軟部に対応する画素群Sf1とSf2の画素値は、空気の画素値に継いで小さく、互いに近い値をとる。一方、カルシウムに対応する画素群Ca1とCa2の画素値は、軟部の画素値より大きく、互いに異なる値をとる。ヨウ素に対応する画素群Io1とIo2の画素値は、軟部の画素値より大きく、互いに異なる値をとる。カルシウムに対応する画素群Ca1の画素値とヨウ素に対応する画素群Io1の画素値とは、いずれの画像においても互いに異なる値をとる。
画像生成部34は、第1画像P1と第2画像P2との間で、カルシウムに対応する画素の画素値が略同じ値になるように、第1画像P1および第2画像P2の少なくとも一方を重み付けして、第1画像P1および第2画像P2の一方から他方を減算する加重減算処理を行うことによりデュアルエネルギー画像DEを生成し、この画像DEを記憶装置7に記憶させる。すなわち、画素群Ca1の画素値と画素群Ca2の画素値とが略同じ値になるように加重減算処理を行う。これにより、骨部の主成分であるカルシウムが抑制され、造影剤の主成分であるヨウ素が強調されたデュアルエネルギー画像(以下、造影剤強調画像とも言う)DEが生成される。すなわち、図2に示すように、空気に対応する画素群ArDE、軟部に対応する画素群SfDE、およびカルシウムに対応する画素群CaDEの画素値は比較的小さく、ヨウ素に対応する画素群IoDEの画素値が比較的大きい、デュアルエネルギー画像DEが得られる。
なお、カルシウムに対応する画素は、画像認識処理により第1画像P1または第2画像P2上で骨部に対応する部分画像を抽出して特定してもよいし、第1画像P1または第2画像P2上で骨部に対応する画素の画素値(CT値)を撮影時のX線管電圧から推定し、その画素値から特定してもよい。
また、カルシウムやヨウ素など、ある物質に対応する画素の画素値は、通常、一定値ではなく、ある幅を有している。そこで、加重減算処理では、カルシウムに対応する画素の画素値の代表値同士が、第1画像P1と第2画像P2との間で同じ値になるように、少なくとも一方の画像の画素値に所定の重み付け係数を乗じる。代表値としては、例えば、平均値、中央値、中間値等を考えることができる。
加重減算処理は、例えば、次式に従って行われる。
de(x,y)=p1(x,y)−W・p2(x,y) (1)
ここで、p1(x,y)は第1画像P1の座標(x,y)における画素の画素値、p2(x,y)は第2画像P2の座標(x,y)における画素の画素値、Wは重み付け係数、de(x,y)はデュアルエネルギー画像の座標(x,y)における画素の画素値である。また、第1画像P1および第2画像P2の画素値はすべて0または正数となるように予め調整されているものとし、生成されたデュアルエネルギー画像DEの画素値もすべて0または正数となるように調整(例えば、画素値を正方向にシフト)されるものとする。
なお、画像生成部34は、デュアルエネルギー画像DEを生成する別の方法として、第1X線投影データと第2X線投影データとの間においてビュー単位で加重減算処理を行い、その結果得られた処理済X線投影データに基づいてデュアルエネルギー画像を画像再構成する方法を採用してもよい。
画素値変換部35は、デュアルエネルギー画像DEを構成する画素のうち、画素値がヨウ素に対応する画素値領域に属する関心画素の画素値をこの元の画素値より大きい値に変換することにより、変換済デュアルエネルギー画像DE′を得る。ここでは、所定の閾値THを超える領域を、ヨウ素に対応する画素値領域として考える。なお、上限閾値および下限閾値で規定される所定領域を当該画素値領域として考えてもよい。
ここで、画素値変換部35により行われる処理についてより具体的に説明する。
図3は、血管造影撮影による造影剤強調画像における画素値ヒストグラムの一例を示す図である。画素値ヒストグラムは、横軸に画素値の値PV、縦軸にその頻度Fをとったヒストグラムである。血管造影撮影による造影剤強調画像における画素値ヒストグラムHでは、図3に示すように、画素値の小さいところから大きいところに向かって、撮影空間における空気に対応する山状領域Ar、被検体HBの軟部と消去し切れずに残ったカルシウムとに対応する比較的平坦な領域Sf+Ca、ヨウ素に対応する山状領域Ioが一部重複しながら順次現れる。一方、血管造影撮影による造影剤強調画像において関心が置かれる部位は、一般に、造影剤を含む血管であり、強調すべき目的物質はヨウ素である。つまり、この画素値ヒストグラムHにおいて、強調すべき目的物質に対応する領域は、画素値の大きいところに偏って存在する。
別の例として、デュアルエネルギー撮影において、ヨウ素が抑制されカルシウムが強調されたデュアルエネルギー画像である骨部・石灰化強調画像を得る場合について考える。このような血管造影撮影による骨部・石灰化強調画像における画素値ヒストグラムでは、画素値の小さいところから大きいところに向かって、撮影空間における空気に対応する山状領域Ar、被検体HBの軟部と消去し切れずに残ったヨウ素とに対応する比較的平坦な領域Sf+Io、カルシウムに対応する山状領域Caが一部重複しながら順次現れる。一方、血管造影撮影による骨部・石灰化強調画像において関心が置かれる部位は、一般に、骨部であり、強調すべき目的物質はカルシウムである。つまり、この画素値ヒストグラムにおいても、強調すべき目的物質に対応する領域は、画素値の大きいところに偏って存在する。
このように、デュアルエネルギー画像DEにおける画素値ヒストグラムHでは、一般に、強調すべき目的物質に対応する領域が、画素値の大きいところに偏って存在する傾向がある。
したがって、デュアルエネルギー画像DEを構成する画素のうち、画素値が閾値THを超える関心画素の画素値をこの元の画素値より大きい値に変換することで、強調すべき目的物質に対応する画素の画素値を、非目的物質に対応する画素の画素値から引き離して画像全体の画素値のレンジを広げることができ、コントラストがより高い、変換済デュアルエネルギー画像DE′を得ることができる。
なお、閾値THは、デュアルエネルギー画像DEにおける、目的物質に対応する画素値領域の下限値近傍の値が望ましいが、この閾値THを決定する方法としては、種々の方法を考えることができる。
第1の閾値決定方法は、デュアルエネルギー画像DEにおける画素値ヒストグラムHに基づいて閾値THを決定する方法である。デュアルエネルギー画像DEにおける画素値ヒストグラムHでは、上述の通り、強調すべき目的物質に対応する画素値領域は、画素値が最も高いところにある山状領域として現れることが分かっている。そこで、画素値ヒストグラムH上でその山状領域をその形状や画素値の大きさ等の特徴を基に探索して特定し、その山状領域が存在する画素値領域の下限値付近の値を閾値THとして決定する。
第2の閾値決定方法は、デュアルエネルギー画像DEにおいて抑制(消去)すべき物質の種類と、加重減算処理に用いられた重み付け係数とに基づいて閾値THを決定する方法である。これら抑制すべき物質の種類と加重減算処理に用いられた重み付け係数とが分かれば、デュアルエネルギー画像DEにおいて強調すべき目的物質に対応する画素の画素値を、経験則に基づいて予想することが可能である。例えば、抑制すべき物質の種類と重み付け係数との各組合せ毎に、閾値THとして設定すべき候補値を求めて、この組合せと候補値とを対応付けるテーブルを予め用意しておき、このテーブルを参照して閾値THを決定する。
第3の閾値決定方法は、画像認識処理により、デュアルエネルギー画像DE上で、目的物質で構成される所定の部位に対応した部分画像を抽出し、この部分画像の画素値に基づいて閾値THを決定する方法である。例えば、デュアルエネルギー画像DEが造影剤強調画像である場合には、ヨウ素系造影剤を含む血管に対応する部分画像を、画素値の大きさ、その形状・面積、座標位置等の特徴に基づいて、2値化処理、ラベリング(labeling)処理、モルフォロジフィルタ(morphology-filter)処理等を用いた認識処理やテンプレート(template)認識処理等により抽出し、抽出された部分画像における画素値の代表値を閾値THとして決定する。
第4の閾値決定方法は、単純に、複数のサンプル(sample)画像を分析して得られた経験則に基づいて、閾値THを適当にプリセット(preset)しておく方法である。
また、画素値を変換する方法についても種々の方法を考えることができる。
第1の画素値変換方法は、画素値が閾値THを越える関心画素の画素値を、この画素値に1より大きいゲインG(最大2〜3程度で十分であるが、特にこのような範囲に限定されない)を乗じてなる値に変換する方法である。画素値の変換は、例えば、次式に従って行われる。
g′(x,y)=g(x,y)×G(g(x,y)) (2)
ここで、g(x,y)はデュアルエネルギー画像における座標(x,y)の画素の画素値、g′(x,y)は変換後の画素値、G(g(x,y))はゲインである。
この第1の画素値変換方法では、さらに、ゲインGを変換前の画素値に応じて変化させる方法と、ゲインGを一定の値にする方法とがある。
ゲインGを変化させる方法としては、例えば、ゲインGを、その変化の少なくとも一部として、変換する元の画素値に線形な関数に従って変化させる方法や、変換する元の画素値を変数に用いた多項式の関数に従って変化させる方法等を考えることができる。
前者の具体例としては、図4に示すように、変換する元の画素値が閾値THから大きくなるにつれ、ゲインGが、一定の率で増加し続けるように変化するゲイン線G1に従うものとすることができる。あるいは、図5に示すように、変換する元の画素値が閾値THから大きくなるにつれ、ゲインGが、一定の率で増加し続け、ある値点から所定値に固定されるように変化するゲイン線G2に従うものとすることができる。このようなゲイン曲線G2によるゲインGを用いて画素値を変換すると、例えば、画素値ヒストグラムHのうち閾値THより大きい部分H1が、値の大小関係を保持しつつ値がより大きく広がった部分H1′に変化する。
また、後者の具体例としては、図6に示すように、変換する元の画素値が閾値THから大きくなるにつれ、ゲインGが、初めは1から緩やかに増加し、しばらくして一定の率で増加し続け、その後緩やかに所定値に収束するよう変化するゲイン線G3に従うものとしてもよい。これにより、目的物質と非目的物質とが混在する可能性のある閾値TH付近において、非目的物質に対応する画素の画素値が極端に大きい値に変換されることを防ぎ、変換済デュアルエネルギー画像DE′が違和感のある画像にならないよう調整することができる。
ゲインGを一定の値とする方法としては、例えば、図7に示すように、変換する元の画素値が閾値THから大きいときゲインGが一定であるゲイン線G4に従うものを考えることができる。
第2の画素値変換方法は、関心画素の画素値を、値が大きくなる方向へ一定量シフトするように変換する方法である。すなわち、変換する元の画素値を、この元の画素値に所定の定数を加算してなる値に変換する方法である。
なお、上記第1および第2の画素値変換方法においては、さらに、第3の画素値変換方法として、デュアルエネルギー画像DEを構成する画素のうち、関心画素とは異なる非関心画素の画素値を、この元の画素値より小さい値に変換する方法を付加的に適用してもよい。例えば、図7のゲイン線G4のように、元の画素値に応じた1未満の正数であるゲインを元の画素値に乗じてなる値に変換する方法を付加的に適用してもよい。これにより、目的物質と非目的物質との間の画素値がさらに離れた、よりコントラストの高い変換済デュアルエネルギー画像DE′を得ることができる。また、上述した個々の方法は、画素値変換の趣旨に反しない範疇において種々組み合わせて用いることができる。
なお、本実施形態では、一例として、第1の閾値決定方法および第1の画素値変換方法を採用することにする。
<X線CTシステム100の動作フローチャート>
図8は、本実施形態のX線CTシステム100についての動作の概要を示すフローチャートである。
ステップ(step)S1では、血管造影によるデュアルエネルギー撮影を行う。具体的には、スキャン制御部32が、被検体HBの血管にヨウ素系造影剤が注入されるようにインジェクタ40を制御する。また、スキャン制御部32が、X線管21のX線管電圧を80kVと140kVとに切り換えて被検体HBに第1X線と第2X線とを照射し、第1X線投影データと第2X線投影データとを収集するよう、X線制御部22、回転制御部26および撮影テーブル10を、ガントリ制御部29を介して制御する。
ステップS2では、投影データの前処理を行う。具体的には、前処理部33が、ステップS1にて収集された第1X線投影データおよび第2X線投影データを受けて、それぞれの投影データに対して、オフセット補正、対数変換、感度補正、X線量補正、ビームハードニング補正等の前処理を実行する。
ステップS3では、画像再構成処理を行う。具体的には、画像生成部34が、ステップS2にて前処理が施された第1X線投影データおよび第2X線投影データを受けて、この第1X線投影データから第1画像P1を画像再構成するとともに、この第2X線投影データから第2画像P2を画像再構成する。なお、第1画像P1と第2画像P2は、被検体HBの同一スライスに対応する断層像である。
ステップS4では、第1画像P1と第2画像P2との間で加重減算処理を行う。具体的には、画像生成部34が、ステップS3にて画像再構成された第1画像P1と第2画像P2との間で、カルシウムに対応する画素の画素値が略同じ値になるように、第1画像P1および第2画像P2の少なくとも一方を重み付けして、第1画像P1および第2画像P2の一方から他方を減算する加重減算処理を行うことによりデュアルエネルギー画像DEを生成し、この画像DEを記憶装置7に記憶させる。
ステップS5では、デュアルエネルギー画像DEにおける画素値ヒストグラムHを作成する。具体的には、画素値変換部35が、ステップS4にて生成されたデュアルエネルギー画像DEを記憶装置7から読み出し、このデュアルエネルギー画像DEを構成する各画素の画素値を統計処理して、横軸を画素値の値PV、縦軸をその頻度Fとする画素値ヒストグラムを作成する。
ステップS6では、画素値変換の対象となる関心画素を定める閾値THを決定する。具体的には、画素値変換部35が、ステップS5にて作成された画素値ヒストグラムH上で、画素値が最も高いところにある山状領域をその形状や画素値の大きさを基に探索し、この山状領域を強調すべき目的物質であるヨウ素に対応する領域として特定する。そして、この山状領域が存在する画素値領域の下限値付近の値を閾値THとして決定する。
ステップS7では、関心画素の画素値変換を行う。具体的には、画素値変換部35が、画素値が閾値THを越える画素を、画素値の変換対象である関心画素に決定し、関心画素の画素値を、この画素値に、変換する元の画素値に応じて変化するゲインGを乗じてなる値に変換し、変換済デュアルエネルギー画像DEを生成する。そして、生成された変換済デュアルエネルギー画像DEを記憶装置7に記憶する。なお、ゲインGとしては、例えば、図4から図7に示すようなゲイン線に従うゲインを用いる。
ステップS8では、変換済デュアルエネルギー画像DE′をモニタ6に表示する。具体的には、中央処理装置3が、記憶装置7に記憶されている変換済デュアルエネルギー画像DE′を読み出し、適正なデータを不図示のVRAMに記憶させることにより、この変換済デュアルエネルギー画像DE′をモニタ6に表示する。
以上、上記実施形態によれば、画像生成部34が、カルシウムとヨウ素(造影剤)とを含む被検体HBをデュアルエネルギー撮影して、カルシウムが抑制されヨウ素が強調されたデュアルエネルギー画像DEを生成し、画素値変換部35が、このデュアルエネルギー画像DEを構成する画素のうち、画素値がヨウ素に対応する画素値領域に属する関心画素の画素値をこの画素値より大きい値に変換する。これにより、強調すべき目的物質であるヨウ素に対応する画素の画素値を、非目的物質に対応する画素の画素値から引き離して画像全体の画素値のレンジを広げることができ、X線CTシステム100のデュアルエネルギー撮影において、コントラストがより高い画像を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、デュアルエネルギー撮影においてX線管電圧として80kVと140kVとを用いているが、他のX線管電圧においても同様にデュアルエネルギー撮影を行うことができる。
また、上記実施形態では、デュアルエネルギー画像DEとして、カルシウムが抑制されヨウ素が強調された造影剤強調画像を用いているが、ヨウ素が抑制されカルシウムが強調された骨部・石灰化強調画像や、他の物質が強調あるいは抑制された画像を用いても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、閾値決定方法として第1閾値決定方法、画素値変換方法として第1画素値変換方法を採用しているが、もちろん、第2から第4閾値決定方法を含む他の閾値決定方法や、第2、第3画素値変換方法を含む他の画素値変換方法を採用してもよい。
また、上記実施形態は、走査ガントリ20が傾斜していない場合について記載しているが、走査ガントリ20が傾斜した、いわゆるチルト・スキャンの場合でも同様な効果を出すことができる。また本実施例は、生体信号にX線データ収集が同期しない場合について記載しているが、生体信号、特に、心拍信号に同期させても同様な効果を出すことができる。
また、上記実施形態では、多列X線検出器24を使っているが、フラットパネル(flat-panel)X線検出器に代表するマトリクス(matrix)構造の二次元X線エリア(area)検出器、または1列のX線検出器においても同様の効果を出せる。なお、本実施例においては、撮影テーブル10のクレードル12をz方向に動かしているが、走査ガントリ20または走査ガントリ20内の回転部15を撮影テーブル10のクレードル12に対して動かすことによっても、相対的に同様な効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、医用X線CT装置について記載されているが、産業用X線CT装置、または、他の装置と組み合わせたX線CT−PET装置,X線CT−SPECT装置などにおいても利用できる。
なお、上記実施形態における画像生成部34および画素値変換部35を備えた画像処理装置、例えばワークステーション(workstation)を提供することも本発明の一実施形態である。
また、コンピュータを、上記実施形態における画像生成部34および画素値変換部35として機能させるためのプログラムを提供することも本発明の一実施形態である。
本発明の実施例にかかるX線CTシステム100を示すブロック図である。 第1画像と第2画像との間で加重減算処理を行ってデュアルエネルギー画像を生成する様子を示す概念図である。 デュアルエネルギー画像における画素値ヒストグラムの一例を示す図である。 変換する元の画素値とゲインとの関係の一例を示す図(その1)である。 変換する元の画素値とゲインとの関係の一例を示す図(その2)である。 変換する元の画素値とゲインとの関係の一例を示す図(その3)である。 変換する元の画素値とゲインとの関係の一例を示す図(その4)である。 本実施例のX線CTシステム100についての動作の概要を示すフローチャートである。
符号の説明
1 … 操作コンソール
2 … 入力装置
3 … 中央処理装置
5 … データ収集バッファ
6 … モニタ
7 … 記憶装置
10 … 撮影テーブル
12 … クレードル
15 … ガントリ回転部
20 … 走査ガントリ
21 … X線管
22 … X線制御部
23 … コリメータ
24 … 多列X線検出器
25 … データ収集装置(DAS)
26 … 回転制御部
28 … ビーム形成X線フィルタ
29 … ガントリ制御部
32 … スキャン制御部
33 … 前処理部
34 … 画像生成部
35 … 画素値変換部
40 … インジェクタ

Claims (16)

  1. 第1物質と該第1物質とは異なる第2物質とを含む被検体に、第1エネルギースペクトルを有する第1X線と、前記第1エネルギースペクトルとは異なる第2エネルギースペクトルを有する第2X線とを照射するX線照射部と、
    前記X線照射部により照射された第1X線に基づく前記被検体の第1X線投影データと、前記第2X線に基づく前記被検体の第2X線投影データとを収集するX線データ収集部と、
    前記第1X線投影データおよび前記第2X線投影データに基づいて、前記第1物質が抑制され、前記第2物質が強調されたデュアルエネルギー画像を生成する画像生成部と、
    前記デュアルエネルギー画像を構成する画素のうち、画素値が前記第2物質に対応する画素値領域に属する関心画素の画素値を、該画素値より大きい値に変換することにより、変換済デュアルエネルギー画像を得る画素値変換部とを備えるX線CT装置。
  2. 前記画像生成部は、前記第1X線投影データから画像再構成される第1画像と、前記第2X線投影データから画像再構成される第2画像との間で、前記第1物質に対応する画素の画素値が略同じ値となるように前記第1画像および前記第2画像の少なくとも一方を重み付けして、前記第1画像および前記第2画像の一方から他方を減算する加重減算処理を行って前記デュアルエネルギー画像を生成する請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記画像生成部は、前記第1X線投影データと前記第2X線投影データとの間においてビュー単位で加重減算処理を行って処理済X線投影データを得、該処理済X線投影データを用いて画像再構成して前記デュアルエネルギー画像を生成する請求項1に記載のX線CT装置。
  4. 前記第2物質に対応する画素値領域は、所定の閾値を超える領域である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  5. 前記画素値変換部は、前記デュアルエネルギー画像における画素値のヒストグラムに基づいて前記所定の閾値を決定する請求項4に記載のX線CT装置。
  6. 前記画素値変換部は、前記第1物質の種類と、前記加重減算処理に用いる重み付け係数とに基づいて、前記所定の閾値を決定する請求項4に記載のX線CT装置。
  7. 前記画素値変換部は、画像認識処理により前記デュアルエネルギー画像における前記第2物質を含む所定の部位に対応した部分画像を抽出し、該部分画像の画素値に基づいて前記所定の閾値を決定する請求項4に記載のX線CT装置。
  8. 前記特第1物質および前記第2物質の一方はカルシウムであり、他方はヨウ素である請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  9. 前記画素値変換部は、前記関心画素の画素値を、該画素値に1より大きいゲインを乗じてなる値に変換する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  10. 前記ゲインは、変換する元の画素値に応じて変化する請求項9に記載のX線CT装置。
  11. 前記ゲインは、その変化の少なくとも一部として、前記元の画素値に線形な関数に従って変化する請求項10に記載のX線CT装置。
  12. 前記ゲインは、その変化の少なくとも一部として、前記変換前の画素値を変数に用いた多項式の関数に従って変化する請求項10に記載のX線CT装置。
  13. 前記ゲインは、一定の値である請求項9に記載のX線CT装置。
  14. 前記画素値変換部は、前記関心画素の画素値を、値が大きくなる方向へ一定量シフトするように変換する請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  15. 前記画素値変換部は、前記デュアルエネルギー画像を構成する画素のうち、前記関心画素とは異なる非関心画素の画素値を、該画素値より小さい値に変換する請求項1から請求項14のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  16. 前記X線照射部は、X線管を含み、
    前記第1X線と第2X線とは、照射されたときのX線管電圧がそれぞれ異なるX線である請求項1から請求項15のいずれか1項に記載のX線CT装置。
JP2007294984A 2007-11-14 2007-11-14 X線ct装置 Active JP5208484B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007294984A JP5208484B2 (ja) 2007-11-14 2007-11-14 X線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007294984A JP5208484B2 (ja) 2007-11-14 2007-11-14 X線ct装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009118985A JP2009118985A (ja) 2009-06-04
JP5208484B2 true JP5208484B2 (ja) 2013-06-12

Family

ID=40811821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007294984A Active JP5208484B2 (ja) 2007-11-14 2007-11-14 X線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5208484B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5784408B2 (ja) * 2011-08-08 2015-09-24 株式会社日立メディコ 医用画像処理装置及び医用画像処理方法
JP7080025B2 (ja) 2017-09-01 2022-06-03 キヤノン株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP7187217B2 (ja) * 2018-08-29 2022-12-12 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 医用画像処理装置、x線診断装置及び医用画像処理プログラム

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0659280B2 (ja) * 1989-04-19 1994-08-10 松下電器産業株式会社 X線画像処理装置
JPH04156689A (ja) * 1990-10-19 1992-05-29 Fuji Photo Film Co Ltd 放射線画像処理方法および装置
JPH0654257A (ja) * 1992-07-31 1994-02-25 Hitachi Medical Corp ディジタル・サブトラクション・アンジアグラフィ装置
JPH06233755A (ja) * 1993-02-08 1994-08-23 Fujitsu Ltd 放射線画像変換方法
JPH08140964A (ja) * 1994-11-22 1996-06-04 Hitachi Medical Corp X線ct装置
JPH0924039A (ja) * 1995-07-10 1997-01-28 Fuji Photo Film Co Ltd 骨塩定量分析方法および装置
JP2000060834A (ja) * 1998-06-09 2000-02-29 Fuji Photo Film Co Ltd エネルギ―サブトラクション画像生成方法
US6922462B2 (en) * 2002-07-31 2005-07-26 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Method, system and computer product for plaque characterization
JP4447850B2 (ja) * 2003-05-13 2010-04-07 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム
EP2284794B1 (en) * 2004-11-26 2017-01-18 Toshiba Medical Systems Corporation X-ray CT apparatus and image processing device
JP3932489B2 (ja) * 2005-08-15 2007-06-20 富士フイルム株式会社 画像処理方法および装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009118985A (ja) 2009-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5274812B2 (ja) X線ct装置及び画像処理装置
JP5106978B2 (ja) X線ct装置
JP6242631B2 (ja) 医用画像処理装置及びx線コンピュータ断層撮影装置
JP4350738B2 (ja) X線断層撮影装置およびアーチファクトの低減方法
JP4414420B2 (ja) X線断層撮影装置およびアーチファクトの低減方法
US7711082B2 (en) X-ray CT apparatus and X-ray CT imaging method
JP5085310B2 (ja) 画像処理装置、プログラムおよびx線ct装置
JP5028528B2 (ja) X線ct装置
JP5220309B2 (ja) X線断層撮影装置
JP5179268B2 (ja) X線ct装置
JP5367443B2 (ja) X線ct装置
US8050479B2 (en) Method and system for generating a computed tomography image
US20150348291A1 (en) X-ray ct apparatus and image reconstruction method
JP2008279153A (ja) X線ct装置
US10111626B2 (en) X-ray CT apparatus
JP5213016B2 (ja) X線ct装置
KR20130069506A (ko) 화상 처리 장치, 화상 처리 방법 및 컴퓨터 판독 가능 저장 매체
JP5606667B2 (ja) X線ct装置
JP2009082174A (ja) X線ct装置
JP2011172803A (ja) X線ct装置
US10070841B2 (en) Arithmetic device, X-ray CT apparatus, and image reconstruction method
JP5208484B2 (ja) X線ct装置
JP2007260187A (ja) 放射線断層撮影装置
JP5317612B2 (ja) 断層像処理装置、x線ct装置およびプログラム
JP2019004920A (ja) X線ct装置及びx線照射条件設定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20100928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120827

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160301

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5208484

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250