JP2008279153A - X線ct装置 - Google Patents

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Akihiko Nishide
明彦 西出
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Abstract

【課題】 高い画質のデュアルエネルギー撮影の断層像のX線CT装置を提供する。
【解決手段】 X線CT装置は、X線管(21)が第1X線管電圧の第1X線と第2X線管電圧の第2X線とを発生するように制御するX線管制御部(22)と、被検体(HB)を透過した第1X線及び第2X線を検出し第1X線投影データ及び第2X線投影データを出力するX線データ収集部(25)と、第1X線投影データ及び第2X線投影データを収集する条件として、第1X線投影データのデータ収集積分時間と第2X線投影データのデータ収集積分時間とを制御したX線データ収集条件を設定するX線データ収集条件設定部(31)と、X線データ収集条件設定部で設定されたX線データ収集条件を用いて収集された第1X線投影データ及び第2X線投影データに基づいて、デュアルエネルギー撮影の断層像の画像再構成を行うデュアルエネルギー画像再構成手段(38)と、を備える。
【選択図】 図8

Description

本発明は、医療用X線CT(Computed Tomography)装置におけるデュアルエネルギー撮影の断層像の画質を最適化するX線CT装置の技術に関する。
多列X線検出器又はフラットパネルに代表されるマトリックス構造の2次元X線エリア検出器に代表されるX線CT装置において、複数のX線管電圧における断層像よりX線吸収係数のX線管電圧依存性の差を画像化する、いわゆるデュアルエネルギー撮影(Dual Energy Scan)の技術が存在している。例えば、非特許文献1及び非特許文献2が骨塩定量法を開示している。
メディカルレビュー社 THE BONE 1996.9 V0l.10 No.3 P145〜P149 CT値による骨塩定量法(QCT)−その原理と方法− メディカルレビュー社 THE BONE 1996.9 V0l.10 No.4 P129〜P134 CT値による骨塩定量法(QCT)−臨床応用−
このX線管電圧依存性の差を画像化する処理は、被検体の体動、脈動、心拍、呼吸などの動きに影響される画質の制御、高速なX線管電圧切り換えの制御が困難な処理であった。
このため、高速なX線管電圧切り換えとともにヘリカルスキャンで高速にデュアルエネルギー撮影を行いたいという要望は高い。その一方で、デュアルエネルギー撮影は高いX線管電圧と低いX線管電圧との断層像又はX線投影データを加重加算処理して画像再構成処理を行うため、加重加算処理した断層像又はX線投影データの画質が低くなる可能性があるという技術的問題があった。
特に、X線CT装置によって、造影剤を強調するデュアルエネルギー撮影を行った場合は、求める三次元画像の画質が低くなりやすい。
そこで、本発明の目的は、多列X線検出器を持ったX線CT装置でデュアルエネルギー撮影を行う際に画質の高いデュアルエネルギー撮影の断層像を得ることが可能なX線CT装置を提供することを目的とする。
第1の観点のX線CT装置は、X線管が少なくとも第1X線管電圧の第1X線とこの第1X線管電圧とは異なる第2X線管電圧の第2X線とを発生するように制御するX線管制御部と、被検体を透過した前記第1X線及び前記第2X線による第1X線投影データ及び第2X線投影データを収集するX線データ収集部と、前記第1X線投影データ及び第2X線投影データを収集する条件として、前記第1X線投影データのデータ収集積分時間と前記第2X線投影データのデータ収集積分時間とをそれぞれ制御したX線データ収集条件を設定するX線データ収集条件設定部と、前記X線データ収集条件設定部で設定されたX線データ収集条件を用いて収集された前記第1X線投影データ及び前記第2X線投影データに基づいて、デュアルエネルギー撮影の断層像の画像再構成を行うデュアルエネルギー画像再構成手段と、を備える。
この構成により、第1の観点のX線CT装置は、デュアルエネルギー撮影を行うことで、X線の管電圧特性の異なるCT値の近い物質を強調することができる。例えば、骨と造影剤のCT値が近い場合でも骨と造影剤のX線管電圧特性が異なるため分離して片方を強調することができる。この際に、第1及び第2X線管電圧の断層像又はX線投影データのノイズをほぼ等しく、又は加重加算係数の絶対値の比を一定の比に調整することができ、デュアルエネルギー撮影した断層像の画質を向上、つまりノイズの増加を押えることができる。
第2の観点のX線CT装置におけるX線収集条件設定部は、前記第1X線投影データのデータ収集積分時間と前記第2X線投影データのデータ収集積分時間とがそれぞれ異なる時間となるようなX線データ収集条件を設定する。 この第2の観点によれば、前記第1X線投影データのデータ収集積分時間と前記第2X線投影データのデータ収集積分時間とが同じで各々の断層像又はX線投影データのノイズが異なってしまう場合において、第1及び第2X線管電圧の断層像又はX線投影データのノイズをほぼ等しく、又は加重加算係数の絶対値の比を一定の比に調整することができ、デュアルエネルギー撮影した断層像の画質を向上、つまりノイズの増加を押えることができる。
第3の観点のX線CT装置におけるX線データ収集条件設定部は、X線データ収集条件として第1X線投影データ及び第2X線投影データを収集する際のそれぞれの積分時間を設定する。
この第3の観点によれば、第1及び第2X線管電圧の各々の断層像又はX線投影データのノイズを最適化するために、第1及び第2X線管電圧におけるX線データ収集の積分時間を制御する。そして第1及び第2X線管電圧における断層像又はX線投影データのノイズをほぼ等しく又は一定の比にすることができる。
第4の観点のX線CT装置におけるX線データ収集条件設定部は、X線データ収集条件として第1X線投影データ及び第2X線投影データを収集する際のそれぞれのビュー数を設定する。
第4の観点によれば、第1及び第2X線管電圧の断層像又はX線投影データのノイズを最適化するために、第1及び第2X線管電圧におけるX線データ収集のビュー数を調整して制御する。そして第1及び第2X線管電圧の断層像又はX線投影データのノイズをほぼ等しくするか、又は一定の比にすることができる。
第5の観点のX線CT装置における前記X線データ収集条件設定部は、前記第1X線投影データのノイズと前記第2X線投影データのノイズを略同等又は略一定の比となるように、前記X線データ収集条件を設定する。
第5の観点によれば、デュアルエネルギー撮影した断層像の画質を向上、つまりノイズの増加を押えることができる。
第6の観点のX線データ収集条件設定部は、第1X線投影データ及び第2X線投影データを収集する際のX線管電流を制御する。
この第6の観点によれば、第1及び第2X線管電圧の断層像又はX線投影データのノイズを最適化するために、第1及び第2X線管電圧におけるX線管電流を異なる値にすることで、複数のX線管電圧の各々の断層像又はX線投影データのノイズをほぼ等しくするか、又は一定の比にすることができる。これにより、デュアルエネルギー撮影された断層像の画質、ノイズを最適化できる。
第7の観点のX線CT装置は、第3の観点において、X線データ収集部の1ビューのX線データ収集時間は一定であるとする。
第7の観点によれば、第1及び第2X線管電圧におけるX線データ収集のビュー数を制御する際に、図12のように各X線データ収集ビューの1ビューの積分時間は一定にしてビュー数の制御を行うことができる。このようにして、第1及び第2X線管電圧の断層像又はX線投影データのノイズを最適化するために、第1及び第2X線管電圧の断層像又はX線投影データのノイズをほぼ等しくするか、又は一定の比にすることができる。
第8の観点のX線管制御部は、X線管の電圧を1ビューごと又は数ビューごとに第1X線管電圧と第2X線管電圧とに切り換える。
この第8の観点によれば、X線管電圧の切り換えはできれば高速なほど被検体の体動、脈動、心拍、呼吸などの動きに影響されない。つまり、1ビューごと又は数ビューごとにX線管電圧の切り換えを行うことにより、断層像の特に周辺領域でのアーチファクトの発生や空間分解能の劣化を防ぐことができる。
第9の観点のX線CT装置は、第6の観点において、第1X線管電圧と第2X線管電圧とに切り換える際に、第1X線管電圧のビューを抽出し組み合わせるとともに第2X線管電圧のビューを抽出し組み合わせて、第1X線投影データ及び第2X線投影データを求めて断層像を画像再構成する画像再構成手段を備える。
この第9の観点によれば、1ビューごと又は数ビューごとに第1X線管電圧と第2X線管電圧とに切り換えるため、画像再構成手段が第1X線投影データと第2X線投影データとを抽出する。そして、それぞれのX線投影データから断層像を画像再構成を行う。
第10の観点は、第8の観点において、画像再構成手段は、第1X線管電圧及び第2X線管電圧のビューを抽出し組み合わせた際に補間処理を行い、第1X線投影データ及び第2X線投影データを求める。
第10の観点によれば、画像再構成手段が、第1X線投影データ及び第2X線投影データを求める際に、補間処理を行うことでアーチファクトを低減することができる。
本発明のX線CT装置によれば、前記X線管制御部が前記第1X線管電圧と前記第2線X線管電圧とを切り換えてX線投影データを収集する際に、前記第1X線投影データのデータ収集積分時間と前記第2X線投影データのデータ収集積分時間とが異なる時間となるように設定することができることにより、異なるX線管電圧の断層像又はX線投影データのノイズを最適化することができ、画質の高いデュアルエネルギー撮影の断層像を得ることが可能となる。
<X線CT装置の全体構成>
図1は、本発明の一実施例にかかるX線CT装置100の構成ブロック図である。このX線CT装置100は、操作コンソール1と、撮影テーブル10と、走査ガントリ20とを具備している。
操作コンソール1は、操作者の入力を受け付けるキーボード又はマウスなどの入力装置2と、前処理、画像再構成処理、後処理などを実行する中央処理装置3と、走査ガントリ20で収集したX線検出器データを収集するデータ収集バッファ5とを具備している。さらに、操作コンソール1は、X線検出器データを前処理して求められた投影データから画像再構成した断層像を表示するモニター6と、プログラム、X線検出器データ、投影データ又はX線断層像を記憶する記憶装置7とを具備している。撮影条件の入力はこの入力装置2から入力され、記憶装置7に記憶される。撮影テーブル10は、被検体HBを乗せて走査ガントリ20の開口部に出し入れするクレードル12を具備している。クレードル12は撮影テーブル10に内蔵するモータで昇降及びテーブル直線移動される。
走査ガントリ20は、X線管21と、X線管制御部22と、コリメータ23と、ビーム形成X線フィルタ28と、多列X線検出器24と、データ収集装置(DAS:Data Acquisition System)25とを具備している。X線制御部22は、X線管21の管電圧及び電流を制御する。ガントリ回転部15はベアリングを介して回転可能になっている。さらに、走査ガントリ20は、被検体HBの体軸の回りに回転しているガントリ回転部15を制御する回転部コントローラ26と、回転部コントローラ26との通信及びクレードル12と信号の送受信を行うガントリ制御部29とを具備している。データ収集装置25は多列X線検出器24からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。ビーム形成X線フィルタ28は撮影中心である回転中心に向かうX線の方向にはフィルタの厚さが最も薄く、周辺部に行くに従いフィルタの厚さが増し、X線をより吸収できるようになっているX線フィルタである。
中央処理装置3は、X線データ収集条件設定部31、前処理部37、画像再構成部38及びデュアルエネルギー画像再構成部39を有している。
X線データ収集条件設定部31は、X線管21の管電圧が異なる場合に異なるX線管電圧のX線投影データのノイズが等しくなる又は一定の比になるようにX線データ収集条件を設定する。具体的には、X線データ収集条件設定部31は、X線制御部22にX線管電圧及びX線管電流を設定する。また、それぞれのX線管電圧に対応し、データ収集装置25のX線収集の積分時間又はビュー数などの条件を設定する。
前処理部37は、データ収集装置25で収集された生データに対して、チャネル間の感度不均一を補正し、またX線強吸収体、主に金属部による極端な信号強度の低下又は信号脱落を補正するX線量補正等の前処理を実行する。
画像再構成部38は、前処理部37で前処理された投影データを受け、その投影データに基づいて画像を再構成する。投影データは、周波数領域に変換する高速フーリエ変換(FFT: Fast Fourier Transform)がなされて、それに再構成関数Kernel(j)を重畳し、逆フーリエ変換する。そして、画像再構成部38は、再構成関数Kernel(j)を重畳処理した投影データに対して、三次元逆投影処理を行い、被検体HBの体軸方向(Z方向)ごとに断層像(Xy平面)を求める。画像再構成部38は、この断層像を記憶装置7に記憶させる。
デュアルエネルギー画像再構成部39は、低いX線エネルギースペクトルの投影データ及び高いX線エネルギースペクトルの投影データから、原子の分布に関連したX線管電圧依存情報の二次元分布断層像、いわゆるデュアルエネルギー撮影の断層像を画像再構成する。
<X線CT装置の動作フローチャート>
図2は、本実施例のX線CT装置100についての動作の概要を示すフローチャートである。
ステップP1では、被検体HBをクレードル12に乗せ、位置合わせを行う。ここでは、クレードル12の上に乗せられた被検体HBは各部位の基準点に走査ガントリ20のスライス中心位置を合わせる。そして、スカウト像(スキャノ像)収集を行う。スカウト像撮影では、X線管21と多列X線検出器24とを固定させ、クレードル12を直線移動させながらX線検出器データのデータ収集動作を行う。ここでは、スカウト像は通常0度,90度のビュー角度位置で撮影される。図2中の右側は、0度で胸部付近を撮影したスカウト像41の例である。このスカウト像41上から断層像の撮影位置を計画できる。
ステップP2では、スカウト像41上に撮影する断層像の位置、大きさを表示させながら撮影条件設定を行う。スカウト像41中に示した点線は、断層像画像の位置である。本実施例では、コンベンショナルスキャン、ヘリカルスキャン、可変ピッチヘリカルスキャン、ヘリカルシャトルスキャンなどの複数のスキャンパターンを有している。コンベンショナルスキャンとは、クレードル12をz軸方向に所定の間隔で移動するごとにX線管21及び多列X線検出器24を回転させてX線投影データRを取得するスキャン方法である。ヘリカルスキャンとは、X線管21と多列X線検出器24を有する回転部15が回転しながらクレードル12を一定速度で移動させ、X線投影データRを収集する撮影方法である。可変ピッチヘリカルスキャンとは、ヘリカルスキャンと同様にX線管21及び多列X線検出器24を有する回転部15を回転させながらクレードル12の速度を可変させてX線投影データRを収集する撮影方法である。ヘリカルシャトルスキャンとは、ヘリカルスキャンと同様にX線管21及び多列X線検出器24とを有する回転部15を回転させながらクレードル12を加速・減速させて、z軸の正方向又はz軸の負方向に往復移動させてX線投影データRを収集するスキャン方法である。これらの複数の撮影を設定すると、1回分の全体としてのX線線量情報の表示を行う。この断層像の撮影条件設定において、いわゆるデュアルエネルギー撮影の断層像撮影のために、X線管21の低いX線管電圧と高いX線管電圧とを設定できる。
ステップP3ないしステップP9では、断層像撮影を行う。ステップP3において、X線データ収集を行う。ここでヘリカルスキャンによってデータ収集を行う場合には、X線管21と多列X線検出器24とを被検体HBの回りに回転させ、かつ、撮影テーブル10上のクレードル12を直線移動させながら、X線検出器データのデータ収集動作を行う。そして、ビュー角度viewと、検出器列番号rowと、チャネル番号chとで表わされるX線検出器データD0(view,row,ch)にz方向座標位置Ztable(view)を付加させる。このようにヘリカルスキャンにおいては、一定速度の範囲のX線検出器データ収集を行う。
ステップP4では、前処理部37がX線検出器データD0(view,row,ch)に対して前処理を行い、投影データRに変換する。具体的には、オフセット補正を行い、対数変換を行い、X線線量補正を行い、そして感度補正を行う。
ステップP5では、ビームハードニング補正を行う。ここでは、前処理された投影データD(view,row,ch)に対して、ビームハードニング補正を行う。この時、検出器の各j列に独立したビームハードニング補正を行うことができるため、X線収集条件で各X線管21の管電圧が異なっていれば、列ごとの検出器のX線エネルギー特性の違いを補正できる。
ステップP6では、画像再構成部38がzフィルタ重畳処理を行う。ここでは、ビームハードニング補正された投影データD(view,row,ch)に対して、z方向(列方向)のフィルタを掛けるzフィルタ重畳処理を行う。すなわち、前処理後、ビームハードニング補正された多列X線検出器24のX線投影データRに対し、列方向に例えば列方向フィルタサイズが5列のフィルタを掛ける。
ステップP7では、画像再構成部38が再構成関数重畳処理を行う。すなわち、X線投影データを周波数領域に変換するフーリエ変換(Fourier Transform)を行い、再構成関数を掛け、逆フーリエ変換する。
ステップP8では、画像再構成部38が三次元逆投影処理を行う。ここでは、再構成関数重畳処理した投影データD(view,row,ch)に対して、三次元逆投影処理を行い、逆投影データD3(X,y,z)を求める。画像再構成される画像はz軸に垂直な面である。Xy平面に三次元画像再構成される。以下の再構成領域PはXy平面に平行なものとする。
ステップP9では、画像再構成部38が後処理を行う。逆投影データD3(X,y,z)に対して画像フィルタ重畳、CT値変換などの後処理を行い、断層像G(X,y,z)を得る。
ステップP10では、画像再構成された断層像を表示する。断層像の例として、図2の右側に断層像Gを示す。
ステップP11では、デュアルエネルギー画像再構成部39がデュアルエネルギー画像GCSの表示を行う。ここでは、デュアルエネルギー画像再構成部39は、高いエネルギースペクトルのX線投影データに加重加算係数を乗じた値から、高いエネルギースペクトルのX線投影データを差分して、デュアルエネルギー画像GCSを画像再構成する。
次に、上述のステップP3からステップP9の断層像撮影について、詳述する。
まず、本発明の実施形態において用いられるデュアルエネルギー撮影方法、画像再構成方法、また、デュアルエネルギー断層像の画質の最適化について説明する。
<デュアルエネルギー撮影方法>
(連続デュアルエネルギー撮影方法)
まず、高速スキャンが可能なX線CT装置100において、より短時間デュアルエネルギー撮影を行う例を以下に示す。図3(a)は、連続したスキャンでX線管電圧を切り換える場合を示した図で、(b)は、連続したスキャンで、X線管電圧を切り換える間にX線オフISD(Inter Scan Delay)がある場合を示す図である。
体動を防ぎ、短時間でより被検体負荷の少ない撮影方法としては、図3に示すように、1スキャン目のX線管電圧80kVの撮影時間t1の撮影と、2スキャン目のX線管電圧140kVの撮影時間t2の撮影を続けて撮影する。この時X線管電圧は、撮影時間t1とt2との間に変化させる。通常はt1=t2と同じ撮影時間にし、例えば撮影時間をフルスキャンF−Scanである360度スキャンでX線投影データ収集、ハーフスキャンH−Scanである180度+ファン角分のX線投影データ収集をしても良い。なお、これらの撮影方法は、t1、t2の順を逆にしてもかまわない。
(ハーフスキャンによるデュアルエネルギー撮影方法)
ハーフスキャンH−Scanは、X線ファンビームのファン角を60度とすると、180度+ファン角=240度分、つまり2/3回転分のX線投影データを収集することになる。例えば、図3(a)に示すように、X線データ収集系の回転速度が0.35秒/回転であれば、ハーフスキャンの撮影時間は0.46秒、フルスキャンの撮影時間は0.7秒となる。撮影時間がこのように1秒以下であれば、被検体の体動はかなり押さえることができる。なお、この場合は、X線管電圧を撮影時間t1とt2との間において、撮影時間よりもかなり短い時間で、又は無視できる短い時間でX線管電圧を切り換えているものとする。
また、X線管電圧を切り換える時間が撮影時間に比べて無視できない場合は、図3(b)に示すように、撮影時間t1,t2の間にΔtのISDを置くことでX線管電圧を上げることができる。
この時にデータ収集装置25は1スキャン目と2スキャン目を同一ビュー角度より収集開始する。このため、Δtの間はX線投影データ収集を中止し、X線管電圧を上げ2スキャン目のX線投影データ収集を行うようにすれば、データ収集装置25は同一ビュー角度でX線投影データ収集を開始できる。なお、この場合、撮影時間t1,t2はハーフスキャンの場合としてビュー角度は240度になる。
このように、画像再構成部38は収集開始ビュー角度を合わせておくと、X線投影データ間の演算、例えば2つのX線投影データの加重加算処理などで対応するビューを探す手間がなくなるため処理し易くなる。
この時の1スキャン目、X線オフしたISD期間、2スキャン目を合わせた撮影時間T=t1+t2+Δtは0.58秒となり、被検体の体動もかなり押さえることができる。
(ビューごとのデュアルエネルギー撮影方法)
さらに、図4(a)はX線管電圧をビューごとに切り換えるデュアルエネルギー撮影を示す。データ収集装置25は、例えば奇数ビューでX線管電圧80kVのX線投影データを収集し、偶数ビューでX線管電圧140kVのX線投影データを収集する。又は、データ収集装置25は、図4(b)に示すように、複数の連続したビューごとにX線管電圧80kVと、X線管電圧140kVとのX線投影データ収集を交互に繰り返しても良い。
この場合、画像再構成時に各々のX線管電圧のX線投影データに分離し再度組合わせたX線投影データを用いて画像再構成を行うことができる。そして、X線管電圧が第1のX線管電圧から第2のX線管電圧に切換わる時に過渡的なX線管電圧値を取るが、この部分のX線投影データは限られた種類のX線管電圧の補正データからは充分にビームハードニング補正などの補正が行えない可能性があり、アーチファクトが発生する可能性がある。このため、過渡的なX線管電圧の部分はX線投影データを収集を行わないようにすれば補正がうまく行えないX線投影データはなくなり、アーチファクトのないデュアルエネルギー撮影の断層像が得られる。
または、上記のように、この過渡的なX線管電圧の部分を画像再構成に使用しないで捨ててしまうと被検体への無駄被曝となってしまうので、これを避けるためにビームハードニング補正などを充分行い、過渡的なX線管電圧のX線投影データを断層像画像再構成に使用することで、無駄被曝なくデュアルエネルギー撮影ができる。
<デュアルエネルギー断層像の画像再構成方法>
その画像再構成されるデュアルエネルギー断層像やスカウト像の造影剤等価画像、カルシウム等価画像の作成方法は、以下のようになる。
(投影データ空間を用いた画像再構成方法)
図5は、投影データ空間におけるデュアルエネルギー撮影の画像再構成方法の概要を示す図である。デュアルエネルギー画像再構成部39は、低いX線管電圧のX線投影データD−Lowに加重加算係数w1を乗算し、同様に高いX線管電圧のX線投影データD−Highに加重加算係数w2を乗算し、定数C1とともに加重加算処理し、デュアルエネルギー断層像GCSを作成する。また、デュアルエネルギー画像再構成部39は、画像空間、断層像空間おいても投影データ空間と同様に加重加算処理することでデュアルエネルギー断層像GCSを得ることができる。これら加重加算係数w1,w2及び定数C1は、抽出したい原子、強調したい原子、表示上で消したい原子又は部位により定まる。
この時に用いるX線投影データは、前処理及びビームハードニング補正したX線投影データを用いる。特にビームハードニング補正では、各X線管電圧において水等価でない物質の部分を水等価なX線透過経路長にすることにより、水以外の物質のX線管電圧依存性をより正しく評価することができる。同様に断層像空間においても、前処理及びビームハードニング補正が補正済であるとする。
(画像空間を用いた画像再構成方法)
図6は、画像空間を用いたデュアルエネルギー撮影の画像再構成方法の概要を示す図である。デュアルエネルギー画像再構成部39は、画像再構成部38により得られた低いX線管電圧の断層像に加重加算係数w1を乗算し、同様に高いX線管電圧の断層像に加重加算係数w2を乗算し、定数C1とともに加重加算処理し、デュアルエネルギー断層像を作成する。次に、デュアルエネルギー画像再構成部39は、上記投影データ空間の加重加算処理と同様に加重加算処理することでデュアルエネルギー断層像を得ることができる。
例えば、デュアルエネルギー画像再構成部39はCT値の近い骨、石灰化を構成するカルシウム成分(Ca成分)と、ヨウ素を主成分とする造影剤(Iodine成分)を分離するために、カルシウム成分を表示上で消すと、つまり画素値を0にすると造影剤成分が抽出され、強調して表示することができる。また反対に、デュアルエネルギー画像再構成部39は造影剤成分を表示上で消すと、つまり画素値を0にするとカルシウム成分が抽出され、骨や石灰化の部分を強調して表示することができる。
上記のようにして、デュアルエネルギー画像再構成部39は断層像空間でも投影データ空間でも、デュアルエネルギー断層像を作成することができる。このような処理をすることで、デュアルエネルギー画像再構成部39は造影剤等価画像、カルシウム等価画像を作成することができる。
<デュアルエネルギー断層像の画質の最適化>
デュアルエネルギー断層像やスカウト像を求める過程の加重加算係数のうちの1つが負数(マイナス)になる場合など、元の複数のX線管電圧の断層像に比べ、S/Nが悪化し画像ノイズが増え、デュアルエネルギー撮影の断層像の方の画質が悪くなる場合がある。このため、元の複数のX線管電圧のX線データ収集条件は被検体の被曝を考慮しつつ、デュアルエネルギー撮影の断層像の画像ノイズも考慮して決めなければならない。
図7(a)は、差画像の画像ノイズを示す図で、(b)は、あるX線データ収集条件における加重加算係数の変化によるデュアルエネルギー撮影断層像の標準偏差sdを示す図である。
一般的に図7(a)に示すように、画像ノイズがn1、信号がs1、S/N比がn1/s1である低いX線管電圧の断層像G−Lowと、画像ノイズがn2、信号がs2、S/N比がn2/s2である高いX線管電圧の断層像G−Highとの差画像を求めると、差画像のS/N比SNSubは以下の(数式1)のようになる。
…(数式1)
なお、相加相乗平均の定理より、以下の(数式2)が成り立つ。
…(数式2)
つまり、低いX線管電圧の断層像の画像ノイズn1と、高いX線管電圧の断層像の画像ノイズn2が等しい時、差画像の画像ノイズNSubは最小となる。本実施例の場合は、加重加算処理に加重加算係数w1,w2が入っているので、上記にこれを考慮して以下の(数式3)の式のようになる。
…(数式3)
つまり、画像ノイズを最小にするには、加重加算係数分を考慮して、低いX線管電圧の断層像G−Lowの画像ノイズと高いX線管電圧の断層像G−Highの画像ノイズとをほぼ等しくすれば良い。また、いわゆるデュアルエネルギー撮影の断層像撮影において、なるべく少ないX線被曝線量で、より良いS/N比を得るためのX線管電圧の決定方法としては、抽出したい物質又は強調したい物質により決める必要がある。
図7(b)は、抽出したい物質が有しているX線管電圧依存性を示した図である。各X線管電圧依存性は物質Aの各X線エネルギーのX線吸収係数をμa(kV)、物質Bの各X線エネルギーのX線吸収係数をμb(kV)、物質Cの各X線エネルギーのX線吸収係数をμc(kV)とする。また、低いX線管電圧の実効エネルギーをekV1、高いX線管電圧の実効エネルギーをekV2とする。
このように、デュアルエネルギー撮影の断層像の画像ノイズ,SNを改善するには、低いX線管電圧の実効エネルギーekV1におけるX線吸収係数μ(ekV1)と、高いX線管電圧の実効エネルギーekV2におけるX線吸収係数μ(ekV2)との差が大きい物質、特に造影剤を選び、また、その物質のX線吸収係数の差がなるべく大きくなるように、低いX線管電圧及び高いX線管電圧を選ぶ。これにより、デュアルエネルギー撮影の断層像の画像ノイズ,S/Nを改善し、X線被曝を低減することができる。
特に、図7(b)の物質Bにおいては、K吸収端により急激なX線吸収係数の変化がある。このような急激なX線吸収係数の変化をうまく利用して、低いX線管電圧、高いX線管電圧を選ぶことで、デュアルエネルギー画像の画像ノイズ,S/Nを改善し、X線被曝を低減することができる。また、X線管21の出力の制約条件より、画像再構成部38は、低いX線管電圧の断層像G−Lowの画像ノイズと、高いX線管電圧の断層像G−Highの画像ノイズとをほぼ等しくできない場合がある。この場合は、画像ノイズが悪い方の断層像の画像再構成において、画像ノイズの少ない再構成関数を用いて画像再構成を行う。
また、画像再構成部38は、画像空間のノイズフィルタ又はX線投影データ空間のノイズフィルタをかけることで、低いX線管電圧の断層像の画像ノイズと、高いX線管電圧の断層像の画像ノイズとをほぼ等しくする。これにより、被検体のX線吸収係数のX線管電圧依存情報を示す断層像は、より少ない被曝で、より良い画質を得ることができる。上記のようにして、断層像空間でもX線投影データ空間でも、いずれにおいてもデュアルエネルギー撮影の断層像は画像再構成ができる。
以下、実施例を用いて、デュアルエネルギー断層像の画質を最適化する方法について説明する。
<積分時間の最適化>
本実施例は、高いX線管電圧と低いX線管電圧とを切り換えて各X線データ収集を行い、それぞれの断層像又はX線投影データを加重加算処理することで、デュアルエネルギー撮影を行う。例えば、本実施例は、X線管電圧80kVとX線管電圧140kVとをビューごとに高速に切り換えて実施する。この場合の加重加算処理は、画像再構成を行ってデュアルエネルギー断層像のある物質を消すように、つまり、ある物質の等価画像を作るように画像再構成を行う。
この時のX線制御部22は、高速に各ビューの管電圧を切り換える際に、X線管電流を充分変化させることができず、X線管電流を一定のままでしかX線データ収集できない場合がある。
この場合は、データ収集装置25は、X線管電圧80kVとX線管電圧140kVとの断層像又はX線投影データのノイズをほぼ同じにしてX線データ収集することができない。すなわち、データ収集装置25は、この撮影法では、ある物質の等価画像を得るために、加重加算係数の絶対値の比にしてX線データ収集をすることができない。
図8は、データ収集装置25によるX線データ収集のデータ収集積分時間がX線管電圧ごとに変化したX線データ収集を示す図である。そのため、データ収集装置25は、図8で示すようにX線管電圧80kVのX線データ収集の積分時間t1と、X線管電圧140kVとのX線データ収集の積分時間t2を調整してX線データ収集を行う。この時の積分時間t1,t2の値の選択方法は、積分時間t1,t2にX線線量が比例するので、X線管電圧80kVのX線線量値Dose80と、X線管電圧140kVのX線線量値Dose140が同じになればよい。つまり、Dose80・t1=Dose140・t2のようにすれば良い。
図9は、ビューごとにX線管電圧を切り換えたヘリカルスキャンの処理を示すフローチャートである。
ステップD1では、X線管電圧80kVをX線データ収集の積分時間t1で、X線管電圧140kVをX線データ収集の積分時間t2ビューごとに切り換えながらヘリカルスキャンを行うように、X線収集条件設定部31がデータ収集装置25に収集条件を設定する。
ステップD2では、画像再構成部38は、X線管電圧80kVのビューを抽出し、X線管電圧80kVのヘリカルスキャンのX線投影データを組み合わせる。
ステップD3では、画像再構成部38は、X線管電圧140kVのビューを抽出し、X線管電圧140kVのヘリカルスキャンのX線投影データを組み合わせる。
ステップD4では、画像再構成部38は、X線管電圧80kVの断層像を画像再構成する。
ステップD5では、画像再構成部38は、X線管電圧140kVの断層像を画像再構成する。
ステップD6では、デュアルエネルギー画像再構成部39は、X線管電圧80kVとX線管電圧140kVとを加重加算処理し、カルシウム強調断層像及び造影剤強調断層像を画像再構成する。カルシウム強調断層像及び造影剤強調断層像の画像再構成では、造影剤を消去した造影剤等価画像がカルシウム強調断層像となる。カルシウムを消去したカルシウム等価画像が造影剤強調断層像となる。
ステップD7では、デュアルエネルギー撮影の断層像であるカルシウム強調断層像及び造影剤強調断層像をモニター6に表示する。
尚、図9のフローチャートにおいては、ステップD2、ステップD4とステップD3、ステップD5とが並行して処理されるように示されているが、上記フローにおいてはこれに限らず、ステップD2、ステップD3、ステップD4、ステップD5の順、又はステップD4、ステップD5、ステップD2、ステップD3、ステップD4の順等、処理可能な順番を含むものである。
ステップD2又はステップD3におけるX線投影データの抽出及び組み合わせは図10のように行う。画像再構成部38は、X線投影データをNビュー分得たら、低いX線管電圧のN/2ビューのX線投影データD−Lowと、高いX線管電圧のN/2ビューのX線投影データD−Highとを抽出する。
ステップD4,ステップD5においては、画像再構成部38は、N/2ビューの低いX線管電圧のX線投影データD−Low、N/2ビューの高いX線管電圧のX線投影データD−Highをそのまま画像再構成してもよい。
しかし、大きな撮影領域の周辺部分においては、N/2ビューのX線投影データのままで画像再構成するとエリアジングアーチファクトが発生する場合がある。そのため画像再構成部38は、図10に示すN/2ビューの低いX線管電圧のX線投影データD−Lowに空き領域又はビュー方向に、補間処理又は加重加算処理したX線投影データを入れて画像再構成を行えばよい。この処理は同様に高いX線管電圧のX線投影データD−Highについても行えばよい。
例えば、上記ビュー間の補間処理又は加重加算処理には以下の方法がある。
その1つ目は、補間処理のボケを避けたビュー方向の加重加算処理の逆重畳フィルタ(De-Convolution Filter)がある。
ここでは、X線投影データをD1(view,row,ch)とする。ただしviewはビュー方向、rowは多列X線検出器24の列方向、chは多列X線検出器24のチャネル方向とする。
例えば、X線投影データは、高いX線管電圧のX線投影データD1high(view,row,ch)において、view=2,4,…2k,…Nの偶数ビューだけデータが存在し、view=1,3,…2k−1,…N−1の奇数ビューにおいてデータが存在しないとする。ただしkは自然数とする。ビュー方向の補間処理では、以下の(数式11)のようにして奇数ビューを求めることができる。
...(数式4)
また2つ目の方法は、1つ目の補間処理を用いるとビュー方向にX線投影データがボケてしまうので、以下の(数式5),(数式6)のように、3点又は4点の加重加算処理を行う。ただし、w1,w2,w3又はw1,w2,w3,w4はビュー方向の逆重畳フィルタ(De-convolution Filter)の係数とする。
D1high(2k−1,row,ch)=
(w1・D1high(2k−2,row,ch)
+w2・D1high(2k,row,ch)
+w3・D1high(2k+2,row,ch))/(w1,w2,w3)
...(数式5)
D1high(2k−1,row,ch)=
(w1・D1high(2k−4,row,ch)
+w2・D1high(2k−2,row,ch)
+w3・D1high(2k,row,ch)
+w4・D1high(2k+2,row,ch))/(w1,w2,w3,w4)
...(数式6)
このようにして、画像再構成部38が、ビュー数をNビューにして画像再構成を行うことで、撮影領域が大きい場合においても周辺部におけるエリアジングアーチファクトを防ぐことができる。
デュアルエネルギー画像再構成部39は、各X線管電圧のX線データ収集時の積分時間を調整して、デュアルエネルギー撮影における各X線管電圧のX線投影データ又は断層像のノイズをほぼ一定、又はほぼ一定の比にしてデュアルエネルギー断層像の画質を最適化することができる。
<ビュー数の最適化>
上記実施例1でのデータ収集装置25においては、X線データ収集のデータ積分時間を複数種類持つとデータ収集装置25のデータのオーバーフロー、オフセットノイズの影響などの点で設計が複雑になる。一方、実施例2では、これを避けるためにデータ収集装置25側は常に1種類のデータ積分時間であるが、X線データ収集を積分時間の倍数で収集することで、積分時間を長くしたのと同等のX線投影データのノイズ改善を行う。
図11は、X線管電圧80kVのX線データ収集ビュー数とX線管電圧140kVのX線データ収集ビュー数を切り換えた場合の処理のフローを示すフローチャートである。
ステップD11では、X線管電圧80kVのX線データ収集をn1ビュー行い、X線管電圧140kVのX線データ収集をn2ビュー行い、切り換えながらヘリカルスキャンを行うように、X線収集条件設定部31がデータ収集装置25に収集条件を設定する。
ステップD12では、画像再構成部38は、X線管電圧80kVのビューを抽出し、X線投影データを組み合わせる。
ステップD13では、画像再構成部38は、X線管電圧140kVのビューを抽出し、X線投影データを組み合わせる。
ステップD14では、画像再構成部38は、X線管電圧80kVの断層像を画像再構成する。
ステップD15では、画像再構成部38は、X線管電圧140kVの断層像を画像再構成する。
ステップD16では、デュアルエネルギー画像再構成部39は、X線管電圧80kVとX線管電圧140kVとの断層像を加重加算処理し、カルシウム強調断層像及び造影剤強調断層像を画像再構成する。
ステップD17では、デュアルエネルギー撮影の断層像であるカルシウム強調断層像及び造影剤強調断層像を表示する。
尚、図11のフローチャートにおいては、ステップD2、ステップD4とステップD3、ステップD5とが並行して処理されているように示されているが、上記フローはこれに限らず、ステップD2、ステップD3、ステップD4、ステップD5の順、又はステップD4、ステップD5、ステップD2、ステップD3、ステップD4の順等、処理可能な順番を含むものである。
各ステップの詳細な説明を以下に示す。
図12は、データ収集装置25によってX線管電圧ごとのビュー数を変えたX線データ収集を示す図である。図13は、X線データ収集の積分時間を一定にした場合のX線投影データの分離及び組み合わせを示す図である。
ステップD11のn1ビュー及びn2ビューは、図12においてn1=2,n2=1となっており、各ビューのX線データ収集積分時間はt2で一定である。この場合のX線投影データの分離及び組み合わせを図13に示す。
図13に示すようにX線投影データのうち、X線管電圧80kVのX線投影データはX線投影データ全体の2/3あり、X線管電圧140kVのX線投影データはX線投影データ全体の1/3ある。
ステップD12及びステップD13においては、画像再構成部38は、X線管電圧80kVのX線投影データ2N/3ビューを抽出して組み合わせ、X線管電圧140kVのX線投影データN/3ビューを抽出して組み合わせる。
ステップD14及びステップD15において、画像再構成部38は、各X線投影データのビュー方向を考慮して、各X線管電圧の2N/3ビューのX線投影データ、N/3ビューのX線投影データのままで画像再構成を行っても良い。
しかし、実施例1と同様にそのまま画像再構成を行うと、大きな撮影領域の周辺部分においては、エリアジングアーチファクトが発生する場合がある。このため、デュアルエネルギー画像再構成部39は、図13に示すようにX線管電圧80kVの2N/3ビューのX線投影データに対しては、3ビューに1ビューの割合でX線投影データを補間処理又は加重加算処理により挿入する。そして、デュアルエネルギー画像再構成部39は、X線管電圧140kVのN/3ビューのX線投影データに対しては、3ビューに2ビューの割合でX線投影データを補間処理又は加重加算処理により挿入する。
この場合の補間処理、又は加重加算処理は実施例1と同様で良い。
これにより、デュアルエネルギー断層像はX線管電圧80kVのX線投影データもX線管電圧140kVのX線投影データもNビューでX線投影データを画像再構成するので、大きな撮影領域の周辺部分においてもエリアジングアーチファクトを防げる。
ステップD15,ステップD16のデュアルエネルギー撮影によるカルシウム強調断層像、造影剤強調断層像の画像再構成、及び画像表示は、実施例1と同様である。
このようにして、デュアルエネルギー画像再構成部39は、各X線管電圧のX線データ収集を行う際に、一定時間の積分時間でビュー数を調整してデュアルエネルギー撮影することで、各投影データ及び各断層像のノイズをほぼ等しいか、一定の比にしてデュアルエネルギー断層像の画質を最適にすることができる。
<ビュー数及びX線管電流の調整>
本実施例においては、実施例1と同様にビューごとにX線管電圧80kVとX線管電圧140kVを高速に切り換えるとともにX線管電流を変化させて撮影する。
X線収集条件設定部31は、X線制御部22及びデータ収集装置25に収集条件を設定する。図14に示すように、X線管電圧80kVのX線データ収集のデータ積分時間t1とX線管電流X1と、X線管電圧140kVのX線データ収集のデータ積分時間t2とX線管電流X2を変化させ、それぞれのX線管電圧のX線投影データ及び断層像のノイズをほぼ等しく、又は一定の比になるようにする。また、データ積分時間t1、t2は、そのデータ収集ビュー数n1、n2と置き換えることもできる。
図15は、X線管電圧80kVとX線管電圧140kVとのX線データ収集ビュー数、X線管電流を切り換えた場合の処理のフローを示すフローチャートである。
ステップD21では、X線収集条件設定部31の設定に従い、X線制御部22及びデータ収集装置25が、X線管電圧80kVのX線データ収集をn1ビュー及びX線管電流をX1と設定する。また、X線制御部22及びデータ収集装置25は、X線管電圧140kVのX線データ収集をn2ビュー及びX線管電流をX2と設定する。そしてヘリカルスキャンが行われる。
例えば図14に示すように、X線データ収集ビューは、n1=2ビュー、n2=1ビューとなっている。また、ステップD21は、X線管電圧80kVのX線データ収集の積分時間をt1、X線管電流X1、X線管電圧140kVのX線データ収集の積分時間をt2、X線管電流X2でX線データ収集を行っても良い。
ステップD21以降の処理は図11の抽出再構成処理と同様に行える。
このようにして、本実施例は一定時間のデータ収集積分時間でビュー数,X線管電圧及びX線管電流を変化させることで、それぞれのX線投影データ又はその断層像のノイズをほぼ等しいか、一定の比にすることができ、デュアルエネルギー撮影の断層像の画質を最適にできる。また、ビュー数の代わりに積分時間を使うこともできる。
以上のX線CT装置100によれば、ヘリカルスキャンなどでデュアルエネルギー撮影を行う際に、各X線管電圧のX線収集条件のうち、X線管電流値、X線データ収集積分時間又はX線データ収集ビュー数のうち少なくとも1つを調整することで、複数のX線管電圧の断層像又はX線投影データのノイズを最適にすることができる。
尚、上記実施例においては、診断するためのデュアルエネルギー画像について説明してきたが、ヘリカルスカウトスキャンによるスカウト画像に適用しても良い。操作者は、このデュアルエネルギー撮影の断層像を図2のステップP1の撮影条件設定時に用いると、例えば石灰化を強調したデュアルエネルギー撮影のスカウト像を表示し、石灰化のある部位を中心に位置決めをすることができる。もし操作者は、造影前に動脈内に石灰化した部分をデュアルエネルギー撮影のスカウト像において確認できれば、石灰化の部分を中心に撮影計画を立て、造影時に石灰化の部位のより詳細な断層像又は三次元血管画像などを作成できる。
なお、この時のデュアルエネルギーのスカウト像とは、ヘリカルスカウトスキャンによるz方向に連続した断層像を再構成したスカウト像を意味し、のデュアルエネルギー撮影された断層像をある方向に再投影処理又はMIP(MaXimum
Intensity ProjeCTion)処理することで、石灰化の部分が撮影計画時に見ることができるスカウト像のことを指す。
本実施例では、ヘリカルスキャンの場合について記載しているが、ヘリカルピッチを可変しながらスキャンする可変ピッチヘリカルスキャン、往復しながらスキャンするヘリカルシャトルスキャンの場合についても同様に効果を出すことができる。
また、上述の実施例において説明したデュアルエネルギー断層像の画質を最適化する方法において、画質を最適化しきれない時は、X線投影データ空間における空間フィルタ、または断層像空間における空間フィルタ、または再構成関数のような画像再構成上の画像処理の変数でさらに画質を調整することもできる。即ち、複数のX線管電圧の各々の断層像またはX線投影データの画質を最適化するために、複数のX線管電圧のX線投影データのうち少なくとも1つのX線投影データにX線投影データ空間の空間フィルタを重畳して、複数のX線管電圧の各々のX線投影データのノイズをほぼ等しく、またはある一定の比になるようにして画像再構成を行う。または複数のX線管電圧の各々のX線投影データに重畳する再構成関数の空間周波数帯域を調整して再構成関数を重畳した各々のX線投影データのノイズがほぼ等しく、またはある一定の比になるようにできる。これにより、デュアルエネルギー撮影された断層像の画質を最適化できる。或いは、複数のX線管電圧の各々のX線投影データから画像再構成された断層像のうち少なくとも1つの断層像に断層像空間の空間フィルタを重畳して、複数のX線管電圧の各々の断層像のノイズをほぼ等しく、またはある一定の比になるようにして画像再構成を行うことができる。
また、上記実施例における画像再構成法は、従来公知のフェルドカンプ法による三次元画像再構成法でもよい。さらに、他の三次元画像再構成方法でもよい。又は二次元画像再構成でも良い。
また、上記実施例では、多列X線検出器のX線CT装置について書かれているが、フラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の二次元X線エリア検出器においても同様の効果を出せる。本実施例は、走査ガントリ20が傾斜していない場合について記載しているが、走査ガントリ20が傾斜した、いわゆるチルト・スキャンの場合でも同様な効果を出すことができる。
さらに、上記実施例では、医用X線CT装置を元について記載されているが、産業用X線CT装置、又は、他の装置と組み合わせたX線CT−PET装置,X線CT−SPECT装置などにおいても利用できる。
本発明のX線CT装置100を示すブロック図である。 被検体のX線断層像撮影を示すフローチャートである。 (a)連続したスキャンでX線管電圧を切り換える場合を示す図である。 (b)連続したスキャンで、X線管電圧を切り換える間にX線オフがある場合を示す図である。 (a)ビューごとにX線管電圧を切り換える場合を示す図である。 (b)データ収集セグメントごとにX線管電圧を切り換える場合を示す図である。 投影データ空間におけるX線管電圧依存情報の断層像の求め方を示す図である。 画像空間を用いたデュアルエネルギー撮影の画像再構成方法の概要を示す図である。 (a)差画像の画像ノイズを示す図である。 (b)あるX線収集条件における加重加算係数の変化によるデュアルエネルギー撮影断層像の標準偏差sdを示す図である。 X線データ収集のデータ収集積分時間がX線管電圧ごとに変化したX線データ収集を示す図である。 ビューごとにX線管電圧を切り換えたヘリカルスキャンの処理を示すフローチャートである。 X線データ収集の積分時間を変えた時のX線投影データの分離及び組み合わせを示す図である。 X線管電圧80kVのX線データ収集ビュー数とX線管電圧140kVのX線データ収集ビュー数を切り換えた場合の処理のフローを示すフローチャートである。 X線管電圧ごとのビュー数を変えたX線データ収集を示す図である。 X線データ収集の積分時間を一定にした場合のX線投影データの分離及び組み合わせを示す図である。 X線管電圧ごとのX線管電流と積分時間又はX線管電流とビュー数を変えたX線データ収集を示す図である。 X線管電圧80kVとX線管電圧140kVとのX線データ収集ビュー数、X線管電流を切り換えた場合の処理のフローを示すフローチャートである。
符号の説明
1 … 操作コンソール
2 … 入力装置
3 … 中央処理装置 (31 … X線収集条件設定部、37 … 前処理部、38 … 画像再構成部38、39 … デュアルエネルギー画像再構成部)
5 … データ収集バッファ
6 … モニター
7 … 記憶装置
10 … 撮影テーブル
12 … クレードル
15 … 回転部
20 … 走査ガントリ
21 … X線管
22 … X線管制御部
23 … コリメータ
24 … 多列X線検出器
25 … データ収集装置(DAS)
26 … 回転部コントローラ
27 … 走査ガントリ傾斜コントローラ
28 … ビーム形成X線フィルタ
29 … ガントリ制御部

Claims (10)

  1. X線管が少なくとも第1X線管電圧の第1X線とこの第1X線管電圧とは異なる第2X線管電圧の第2X線とを発生するように制御するX線管制御部と、
    被検体を透過した前記第1X線及び前記第2X線による第1X線投影データ及び第2X線投影データを収集するX線データ収集部と、
    前記第1X線投影データ及び第2X線投影データを収集する条件として、前記第1X線投影データのデータ収集積分時間と前記第2X線投影データのデータ収集積分時間とがそれぞれ制御されたX線データ収集条件を設定するX線データ収集条件設定部と、
    前記X線データ収集条件設定部で設定されたX線データ収集条件を用いて収集された前記第1X線投影データ及び前記第2X線投影データに基づいて、デュアルエネルギー撮影の断層像の画像再構成を行うデュアルエネルギー画像再構成手段と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記X線収集条件設定部は、前記第1X線投影データのデータ収集積分時間と前記第2X線投影データのデータ収集積分時間とがそれぞれ異なる時間となるようなX線データ収集条件を設定することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記X線データ収集条件設定部は、X線データ収集条件として、前記第1X線投影データ及び第2X線投影データのそれぞれの積分時間を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記X線データ収集条件設定部は、X線データ収集条件として、前記第1X線投影データ及び第2X線投影データのそれぞれのビュー数を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のX線CT装置。
  5. 前記X線データ収集条件設定部は、前記第1X線投影データのノイズと前記第2X線投影データのノイズを略同等又は略一定の比となるように、前記X線収集条件を設定することを特徴とする請求項1ないし4の何れか一項に記載のX線CT装置。
  6. 前記X線データ収集条件設定部は、前記第1X線管電圧及び第2X線管電圧のそれぞれのX線管電流をさらに制御することを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載のX線CT装置。
  7. 前記X線データ収集部の1ビューのX線データ収集時間は一定であることを特徴とする請求項4に記載のX線CT装置。
  8. 前記X線管制御部は、X線管の電圧を1ビューごと又は数ビューごとに前記第1X線管電圧と前記第2X線管電圧とに切り換えることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項記載のX線CT装置。
  9. 前記第1X線管電圧と前記第2X線管電圧とに切り換える際に、前記第1X線管電圧のビューを抽出し組み合わせるとともに前記第2X線管電圧のビューを抽出し組み合わせて、前記第1X線投影データ及び第2X線投影データを求めて断層像を画像再構成する画像再構成手段を備えることを特徴とする請求項8に記載のX線CT装置。
  10. 前記画像再構成手段は、前記第1X線管電圧及び第2X線管電圧のビューを抽出し組み合わせた際に補間処理を行い、前記第1X線投影データ及び第2X線投影データを求めることを特徴とする請求項9に記載のX線CT装置。
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