JP5229865B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線CT(Computed Tomography)装置に関し、特に複数のX線管電圧のX線を用いた撮影を行うX線CT装置に関する。
多列X線検出器又はフラットパネルに代表されるマトリックス構造の2次元X線エリア検出器に代表されるX線CT装置において、複数のX線管電圧における断層像よりX線吸収係数のX線管電圧依存性の差を画像化する、いわゆるデュアルエネルギー撮影(Dual Energy Scan)の技術が存在している(例えば、特許文献1)。
このようなデュアルエネルギー撮影についてもう少し具体的に説明すると、X線管からは、複数のX線管電圧として第一X線管電圧の第一X線と第二X線管電圧の第二X線とを発生させ、データ収集装置において複数の各々のX線管電圧のX線投影データを収集する。そして、第一X線管電圧のX線投影データと、第二X線管電圧のX線投影データとに基づいて、前記第一X線管電圧と前記第二X線管電圧のそれぞれにおけるX線吸収係数のX線管電圧依存性の差を画像化する。これにより、デュアルエネルギー撮影における画像として、ある物質の等価画像が得られ、X線管電圧を変化させないで撮影を行った場合にはCT値が近くて得られた画像において判別できないような異なる複数の物質について、デュアルエネルギー撮影における画像上でコントラストをつけることができる。
特開2006−6531
ここで、デュアルエネルギー撮影によって得られた画像のコントラストは、第一X線管電圧のX線投影データの値(データ収集装置において、第一X線管電圧時にデータ収集積分して得られたデータ値)と第二X線管電圧のX線投影データの値(データ収集装置において、第二X線管電圧時にデータ収集積分して得られたデータ値)との差が大きいほど大きくなる。
ところで、第一X線管電圧と第二X線管電圧の切換えは、ビュー(view)毎又は数ビュー毎に行われ、X線管電圧切換信号により行われるようになっている。また、前記各X線投影データの収集を行うデータ収集部へは、データ収集信号が入力されて前記X線投影データの収集が行われるようになっている。前記データ収集信号は、前記X線管電圧切換信号と同期しており、このX線管電圧切換信号におけるX線管電圧切換タイミングになると同時に、X線投影データの収集が開始されるようになっている。
しかし、X線発生部における高圧発生器からX線管までの高圧ケーブルなどの電気容量による時間遅れ、X線管におけるX線管電圧変化したX線出力の応答遅れ、X線検出器における応答性の時間遅れにより、X線管電圧切換信号におけるX線管電圧切換タイミングになってから、切り換わったX線管電圧に応じたX線検出器の出力になるまでの間には時間遅れがある。従って、上述したようにX線管電圧切換信号におけるX線管電圧切換タイミングになると同時に、X線投影データの収集を開始するようになっていると、第一X線管電圧のX線投影データの値と第二X線管電圧のX線投影データの値との差が小さくなり、得られたデュアルエネルギー撮影の断層像において、異なる物質の各X線管電圧ごとのコントラストがはっきりと出ないことになる。
本発明の目的は、得られる画像のコントラストを大きくすることができるようにX線データ収集制御を最適化したX線CT装置を提供することにある。
この発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、第1の観点の発明は、複数のX線管電圧のX線を発生するX線発生部と、X線管電圧切換信号により切り換えられた各X線管電圧のX線によるX線投影データを、データ収集信号で同期して収集するデータ収集部と、を備えたX線CT装置であって、X線管電圧切換信号における各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングに対して、データ収集信号における各X線管電圧のデータ収集開始タイミングが撮影条件に応じて所定時間遅れるように、X線管電圧切換タイミング及びデータ収集開始タイミングを制御する制御部を備えることを特徴とする。
第2の観点の発明は、第1の観点の発明において、前記所定時間の遅れは、各X線管電圧のX線投影データに基づいて制御されたものであることを特徴とする。
第3の観点の発明は、第1又は第2の観点の発明において、前記制御部は、X線管電圧切換信号における各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングに対して、データ収集信号における各X線管電圧のデータ収集開始タイミングを遅らせるように、データ収集信号を基準にしてX線管電圧切換信号を発生させることを特徴とする。
第4の観点の発明は、第1又は第2の観点の発明において、前記制御部は、X線管電圧切換信号における各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングに対して、データ収集信号における各X線管電圧のデータ収集開始タイミングを遅らせるように、X線管電圧切換信号を基準にしてデータ収集信号を発生させることを特徴とする。
第5の観点の発明は、第1〜4のいずれか一の観点の発明において、前記所定時間の遅れは、いずれのX線管電圧への切換時においても同じであることを特徴とする。
第6の観点の発明は、第1〜4のいずれか一の観点の発明において、前記所定時間の遅れは、各X線管電圧への切換時ごとに異なることを特徴とする。
第7の観点の発明は、第1〜6のいずれか一の観点の発明において、各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間を設定するための設定手段を備えたことを特徴とする。
第8の観点の発明は、第7の観点の発明において、各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間は、各X線管電圧のX線投影データに基づいて画像再構成された異なる物質の強調断層像のコントラストが比較的大きくなるように、前記設定手段により設定される
ことを特徴とする。
第9の観点の発明は、第7の観点の発明において、各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間は、各X線管電圧のX線投影データからそれぞれ画像再構成された各X線管電圧の断層像における特定の物質の画素値の比が比較的大きくなるように、前記設定手段により設定されることを特徴とする。
第10の観点の発明は、第1〜9のいずれか一の観点の発明において、各X線管電圧のデータ収集開始タイミングは、前記データ収集部によるデータ収集積分開始タイミングであることを特徴とする
第11の観点の発明は、第1〜10のいずれか一の観点の発明において、前記X線発生部の回転角度を検出するためのパルス信号発生部を備えており、各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間は、前記パルス信号発生部で発生するパルス信号のパルス幅の等倍又は複数倍となっている。
第12の観点の発明は、第1〜10のいずれか一の観点の発明において、クロックパルス発生部を備えており、各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間は、前記クロックパルス発生部で発生するクロックパルス信号のパルス幅と等倍又は複数倍となっている
ことを特徴とする。
第13の観点の発明は、第1〜12のいずれか一の観点の発明において、前記制御部は、各X線管電圧のX線投影データにおけるノイズ又は各X線管電圧のX線投影データに基づいて画像再構成された各X線管電圧の断層像におけるノイズが等しくなるように、各X線管電圧において異なるデータ収集時間となるように制御することを特徴とする。
第14の観点の発明は、第13の観点の発明において、前記制御部は、各X線管電圧のX線投影データにおけるノイズ又は各X線管電圧のX線投影データに基づいて画像再構成された各X線管電圧の断層像におけるノイズが等しくなるように、X線管電圧切換タイミングから次の切換タイミングまでの時間がX線管電圧毎に異なるように制御することを特徴とする。
第1の観点の発明によれば、前記制御部は、X線管電圧切換タイミングに対して、各X線管電圧のデータ収集開始タイミングが撮影条件に応じて所定時間遅れるように、X線管電圧切換タイミング及びデータ収集開始タイミングを制御するので、各X線管電圧のX線投影データの差を最適化して大きくすることができる。これにより、各X線管電圧のX線投影データに基づいて画像再構成した画像において、異なる物質のコントラストを大きくすることができる。
第2の観点の発明によれば、前記所定時間の遅れが各X線管電圧のX線投影データに基づいて制御され、各X線管電圧のX線投影データの差ができるだけ大きくなるように、各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングに対して、各X線管電圧のデータ収集開始タイミングを遅らせることにより、各X線管電圧のX線投影データに基づいて画像再構成した画像において、異なる物質のコントラストをより大きくすることができる。
第3の観点の発明によれば、X線管電圧切換信号における各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングに対して、データ収集信号における各X線管電圧のデータ収集開始タイミングを遅らせるように、データ収集信号を基準にしてX線管電圧切換信号を発生させることにより、各X線管電圧のデータ収集を各X線管電圧への切り換えから遅らせて行うことができる。
第4の観点の発明によれば、X線管電圧切換信号における各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングに対して、データ収集信号における各X線管電圧のデータ開始収集タイミングを遅らせるように、X線管電圧切換信号を基準にしてデータ収集信号を発生させることにより、各X線管電圧のデータ収集を各X線管電圧への切り換えから遅らせて行うことができる。
第5の観点の発明によれば、各X線管電圧への切換時における各X線管電圧のデータ収集開始タイミングの応答特性がそれぞれ同じである場合に、各X線管電圧のX線投影データの差をできるだけ大きくすることができる。
第6の観点の発明によれば、各X線管電圧への切換時における各X線管電圧のデータ収集開始タイミングの応答特性が、各X線管電圧毎に異なっている場合に、各X線管電圧のX線投影データの差をできるだけ大きくすることができる。
第7の観点の発明によれば、前記設定手段により、各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間を、各X線管電圧のX線投影データの差ができるだけ大きくなるような最適値に設定することができる。
第8の観点の発明によれば、前記設定手段で、各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間を、各X線管電圧のX線投影データに基づいて画像再構成された異なる物質の強調断層像のコントラストが比較的大きくなるように設定することにより、各X線管電圧のX線投影データの差をできるだけ大きくすることができる。
第9の観点の発明によれば、前記時間差が、各X線管電圧のX線投影データからそれぞれ画像再構成された各X線管電圧の断層像における特定の物質の画素値の比の差が比較的大きくなるように設定されることにより、各X線管電圧のX線投影データの差をできるだけ大きくすることができる。
第10の観点の発明によれば、各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングに対して、前記データ収集部によるデータ収集積分開始タイミングを所定時間遅らせることができる。
第11の観点の発明によれば、各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間を、前記パルス信号発生部で発生するパルス信号と等倍又は複数倍として各X線管電圧のデータ収集を行うことにより、各X線管電圧のX線投影データの差をできるだけ大きくすることができる。
第12の観点の発明によれば、各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間を、前記クロックパルス発生部で発生するクロックパルス信号のパルス幅と等倍又は複数倍として各X線管電圧のデータ収集を行うことにより、各X線管電圧のX線投影データの差をできるだけ大きくすることができる。
第13の観点の発明によれば、X線管電圧及びこれに対応するX線管電流の大きさの違いによるX線フォトン数の違いが、データ収集時間で調節されることにより、各X線管電圧のX線投影データ又は各X線管電圧の断層像のS/Nをほぼ等しくするように最適化することができるので、画質を良好なものとすることができる。
第14の観点の発明によれば、X線管電圧及びこれに対応するX線管電流の大きさの違いによるX線フォトン数の違いが、データ収集時間のほか、各X線管電圧のX線照射時間で調節されることにより、各X線管電圧のX線投影データ又は各X線管電圧の断層像のS/Nをほぼ等しくするように最適化することができるので、画質を良好なものとすることができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(第一実施形態)
先ず、本発明の第一実施形態について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係るX線CT装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すX線CT装置1は、操作コンソール10と、撮影テーブル20と、走査ガントリ30とを備えている。
前記操作コンソール10は、操作者の入力を受け付ける入力装置11と、前処理、画像再構成処理、後処理などを実行する中央処理装置12と、前記走査ガントリ30で収集したX線検出器データを収集するデータ収集バッファ13とを備えている。さらに、前記操作コンソール10は、X線検出器データを前処理して求められた投影データから画像再構成した断層像を表示するモニター14と、プログラム、X線投影データ又はX線断層像などを記憶する記憶装置15とを備えている。
前記中央処理装置12は、図2に示すように、X線データ収集条件指令部121、前処理部122、画像再構成部123、後処理部124及びデュアルエネルギー画像再構成部125を有している。
前記X線データ収集条件指令部121は、X線発生部31(後述)からのX線照射時間(X線管電圧切換信号におけるX線管電圧切換タイミングから次の切換タイミングまでの時間)、データ収集装置35(後述)のデータ収集積分時間(データ収集信号におけるデータ収集積分時間)などを、制御コントローラ38(後述)へ指令信号として出力するようになっている。また、本実施形態では、前記X線発生部31からは複数の異なるX線管電圧が発生するようになっており、前記X線データ収集条件指令部121は、前記操作コンソール10の記憶装置15に記憶された、各X線管電圧のデータ収集開始タイミングから各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングまでの時間(後述のTW1,TW2)、又は各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから各X線管電圧へのデータ収集開始タイミングまでの時間(後述のΔt1,Δt2)を、前記制御コントローラ38へ指令信号として出力するようになっている。
前記前処理部122は、前記データ収集装置35で収集されたX線投影データに対して、オフセット補正を行い、対数変換を行い、さらにX線線量補正、チャネル間補正を行う。また、前記画像再構成部123は、前処理されたX線投影データに対して、ビームハードニング補正を行い、zフィルタ重畳処理を行い、再構成関数重畳処理を行い、三次元逆投影処理を行う。さらに、前記後処理部124は、逆投影データに対して、画像フィルタ重畳、CT値変換などの後処理を行うようになっている。これにより、断層像を得ることができる。
前記撮影テーブル20は、被検体を乗せて前記走査ガントリ30の開口部に出し入れするクレードル21を有している。このクレードル21は、前記撮影テーブル20に内蔵されたモータ(図示省略)によって昇降及びテーブル直線移動されるようになっている。
前記走査ガントリ30は、X線管や高圧発生器などを含んで構成されるX線発生部31と、X線発生装置制御部32と、コリメータ33と、多列のX線検出器34と、データ収集装置(DAS:Data Acquisition System)35と、モータ(図示省略)によって被検体の体軸の周りに回転する回転部36とを備えている。前記モータには、前記X線発生部31の回転角度を検出するためのエンコーダ(図示省略)が設けられている。このエンコーダは、請求項11のパルス信号発生部に該当する。
さらに、前記走査ガントリ30は、前記回転部36を制御する回転部コントローラ37と、この回転部コントローラ37との通信を行ったり、前記操作コンソール10や前記撮影テーブル20と制御信号などをやり取りしたりする制御コントローラ38とを備えている。
前記X線発生部31は、異なる複数のX線管電圧のX線として、第一X線管電圧の第一X線と第二X線管電圧の第二X線とを発生するようになっている。本実施形態では、前記第二X線管電圧よりも前記第一X線管電圧の方が高い管電圧とする。例えば、前記第一X線管電圧は140kV、前記第二X線管電圧は80kVである。
本実施形態では、前記第一X線管電圧に切り換えてからデータ収集が開始されたX線投影データ、すなわち第一X線管電圧時に収集されたX線投影データ及び前記第二X線管電圧に切り換えてからデータ収集が開始されたX線投影データ、すなわち第二X線管電圧時に収集されたX線投影データに基づいて、前記デュアルエネルギー画像再構成部125がデュアルエネルギー撮影の断層像の画像再構成を行うようになっている。
前記第一X線管電圧及び前記第二X線管電圧の切換えについて説明する。X線管電圧の切換えは、各ビュー毎又は数ビュー毎に行われる。そして、前記第一X線管電圧と前記第二X線管電圧とを切り換えるためのX線管電圧切換信号は、前記回転部コントローラ37から出力されるようになっている。もう少し詳しく説明すると、前記回転部コントローラ37から出力されたX線管電圧切換信号は、前記X線発生装置制御部32へ入力され、このX線発生装置制御部32によって前記X線発生部31のX線管電圧が切り換えられるようになっている。
X線管電圧切換信号は矩形波となっており(図3参照)、例えばHighレベルのときには前記X線発生部31から第一X線管電圧の第一X線を照射させ、一方でLowレベルのときには前記X線発生部31から第二X線管電圧の第二X線を照射させるための信号となっており、このような信号によって前記X線発生装置制御部32による管電圧切換制御が行われるようになっている。すなわち、管電圧切換信号が、LowレベルからHighレベルになったとき、及びHighレベルからLowレベルになったときがX線管電圧切換タイミングである。または、これと異なるX線管電圧切換タイミングでもかまわない。
前記回転部コントローラ37は、X線管電圧切換信号におけるX線管電圧切換タイミングに対して、データ収集信号(後述)における各X線管電圧のデータ収集開始タイミング(各X線管電圧のX線投影データの収集を開始するタイミング)が所定時間遅れるようなX線管電圧切換信号を発生するようになっている。
X線管電圧切換信号について説明する。前記中央処理装置12のX線データ収集条件指令部121は、X線管電圧切換信号における第一X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングからデータ収集信号における第一X線管電圧時のデータ収集開始タイミングまでの時間がΔt1になり、なおかつX線管電圧切換信号における第二X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングからデータ収集信号における第二X線管電圧時のデータ収集開始タイミングまでの時間がΔt2になるようなX線管電圧切換信号を発生するように、前記制御コントローラ38を介して前記回転部コントローラ37へ指令信号を出力するようになっている。そして、前記回転部コントローラ37は、後述するようにデータ収集信号も発生させるようになっており、指令信号を受けた前記回転部コントローラ37は、データ収集信号を基準にX線管電圧切換信号を発生する。すなわち、前記回転部コントローラ37は、各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングに対して、各X線管電圧のデータ収集開始タイミングが所定時間Δt1,Δt2遅れるように、X線管電圧切換タイミング及びデータ収集開始タイミングを制御するものであり、本発明における制御部の実施の形態の一例である。また、X線管電圧切換タイミングから次の切換タイミングまでの時間、すなわちX線管電圧切換信号における信号レベルが、Highレベルになっている時間とLowレベルになっている時間も前記X線データ収集条件指令部121から前記回転部コントローラ37へ入力され、これに見合ったX線管電圧切換信号が発生する。このX線管電圧切換信号発生方法の詳細については後述する。
前記データ収集装置35は、前記X線発生部31からのX線を受けた前記多列X線検出器34からの検出器信号を積分、A/D変換することによりX線投影データの収集を行い、前記データ収集バッファ13へ出力するようになっている。前記データ収集装置35は、第一X線管電圧のX線投影データの収集、及び第二X線管電圧のX線投影データの収集を行うものであり、各X線管電圧のX線投影データの収集は、X線管電圧が各ビュー毎に切り換えられる場合には、各ビュー単位で行われ、またX線管電圧が数ビュー毎に切り換えられる場合には、数ビュー単位で行われる。
前記データ収集装置35におけるX線投影データ収集制御について説明する。この実施形態では、後述するようにエンコーダパルス信号又はクロックパルス信号から作られた前記X線投影データの収集を行うためのデータ収集信号が、前記回転部コントローラ37から出力されるようになっている。前記回転部コントローラ37から出力されたデータ収集信号は、前記データ収集装置35へ入力されるようになっている。
データ収集信号は矩形波となっている(図3参照)。このようなデータ収集信号における各X線管電圧のデータ収集開始タイミングについて以下説明する。ここに、データ収集開始タイミングとは、前記データ収集装置35におけるデータ収集積分開始タイミングのことである。
データ収集信号は、前記第一X線管電圧への切換タイミングからΔt1たつと、LowレベルからHighレベルになり、このときに前記データ収集装置35において第一X線管電圧のデータ収集積分が開始されるようになっている。すなわち、データ収集信号がHighレベルになったときが第一X線管電圧のデータ収集開始タイミングである。データ収集積分は、データ収集信号がHighレベルとなっている間は継続する。前記第一X線管電圧に切り換えてから開始されたデータ収集積分、すなわちデータ収集信号がHighレベルとなっているときのデータ収集積分を、以下では第一X線管電圧のデータ収集積分といい、このとき収集されたデータを第一X線管電圧のX線投影データという。
また、データ収集信号は、前記第二X線管電圧への切換タイミングからΔt2たつと、HighレベルからLowレベルになり、このときに前記データ収集装置35において新たなデータ収集積分として、第二X線管電圧のデータ収集積分が開始されるようになっている。すなわち、データ収集信号がLowレベルになったときが、第二X線管電圧のデータ収集開始タイミングである。データ収集積分は、データ収集信号がLowレベルとなっている間は継続する。前記第二X線管電圧に切り換えてから開始されたデータ収集積分、すなわちデータ収集信号がLowレベルとなっているときのデータ収集積分を、以下では第二X線管電圧のデータ収集積分といい、このとき収集されたデータを第二X線管電圧のX線投影データという。
第一,第二X線管電圧時のデータ収集積分時間は、前記X線データ収集条件指令部121から前記制御コントローラ38を介して前記回転部コントローラ37へ入力されるようになっている。そして、前記回転部コントローラ37は、後述するように、入力されたデータ収集積分時間となるようなデータ収集信号を発生するようになっている。
さて、前記X線CT装置1の動作について説明する。前記X線CT装置1では、前記X線発生部31と前記X線検出器34を被検体の回りに回転させ、かつ前記クレードル21を直線移動させてヘリカルスキャンを行い、第一X線管電圧及び第二X線管電圧のそれぞれについてX線投影データの収集を行う。図3は前記X線CT装置1におけるX線投影データ収集の説明図である。
図3において、X線管電圧切換信号がHighレベルになると、第一X線管電圧への切換えが行われる。一方、X線管電圧切換信号がLowレベルになると、第二X線管電圧への切換えが行われる。
また、データ収集信号がHighレベルになったとき、前記データ収集装置35において第一X線管電圧のデータ収集積分が開始される。また、データ収集信号がLowレベルになったとき、前記データ収集装置35において新たなデータ収集積分、すなわち第二X線管電圧のデータ収集積分が開始される。
X線管電圧切換信号及びデータ収集信号の発生について、詳しく説明する。X線管電圧切換信号及びデータ収集信号は、前記回転部コントローラ37において発生する。前記回転部コントローラ37には、前記回転部36を回転させるモータ(図示省略)のエンコーダパルス信号が入力されるようになっており、前記回転部コントローラ37は、このエンコーダパルス信号に基づいて、先ずデータ収集信号を発生する。具体的には、前記回転部コントローラ37は、第一X線管電圧時のデータ収集積分時間T1及び第二X線管電圧時のデータ収集積分時間T2が、データ収集条件指令部121から入力された時間になるように、エンコーダパルス信号を分周してデータ収集信号を発生させる。
ちなみに、第一X線管電圧時のデータ収集積分時間T1と第二X線管電圧時のデータ収集積分時間T2は、ともにデータ収集信号及びX線管電圧切換信号の周期Tの半分、すなわちT/2となっている。
ここで、前記回転部コントローラ37におけるデータ収集信号の発生は、エンコーダパルスに基づくものに限られるものではない。例えば、前記回転部コントローラ37又は前記制御コントローラ38でクロックパルス信号を発生させ、このクロックパルス信号に基づいてデータ収集信号を発生させてもよい。
次に、前記回転部コントローラ37は、データ収集信号を基準にしてX線管電圧切換信号を発生する。このとき、前記回転部コントローラ37は、各X線管電圧におけるデータ収集開始タイミングよりも、X線管電圧切換タイミングの方がΔt1及びΔt2早くなるようなX線管電圧切換信号を発生する。
具体的に説明すると、前記回転部コントローラ37は、前記データ収集条件指令部121からの指令信号を受けて、データ収集信号における第一X線管電圧のデータ収集積分の開始タイミング(LowレベルからHighレベルになるとき)からの時間がTW1となったとき、信号レベルがLowレベルからHighレベルとなり、かつデータ収集信号における第二X線管電圧時のデータ収集積分の開始タイミング(HighレベルからLowレベルになるとき)からの時間がTW2となったとき、信号レベルがHighレベルからLowレベルになるようなX線管電圧切換信号を発生する。前記データ収集信号指令部121からの指令信号は、ここではTW1及びTW2である。
ここで、TW1,TW2について説明する。データ収集信号及びX線管電圧切換信号の周期は、ともにTとなっており、TW1は、T−TW1がΔt1となるように設定される。また、同様に、TW2は、T−TW2がΔt2となるように設定される。従って、上述のようにしてX線管電圧切換信号を発生させることにより、第一X線管電圧への切換タイミングから第一X線管電圧のデータ収集積分開始タイミングまでの時間がΔt1となり、また第二X線管電圧への切換タイミングから第二X線管電圧のデータ収集積分開始タイミングまでの時間がΔt2となる。
ちなみに、X線管電圧切換信号がHighレベルになっている時間(第一X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから、次のX線管電圧切換タイミングである第二X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングまでの時間)と、Lowレベルになっている時間(第二X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから、次のX線管電圧切換タイミングである第一X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングまでの時間)とが、本例では同じものとなっている。
Δt1及びΔt2は、各X線管電圧のX線投影データの差、すなわち第一X線管電圧時に収集されたある特定の物質のX線投影データの値(第一X線管電圧時に、後述の前記データ収集装置35によるデータ収集積分を行って得られたデータ値)と、第二X線管電圧時に収集されたある特定の物質のX線投影データの値(第二X線管電圧時に、後述の前記データ収集装置35によるデータ収集積分を行って得られたデータ値)との差が、ある物質の第一X線管電圧のX線吸収係数と第二X線管電圧のX線吸収係数が異なる場合に、できるだけ大きくなるような値である。ここで、第一X線管電圧のX線投影データの値と第二X線管電圧のX線投影データの値の差ができるだけ大きくなるようなΔt1及びΔt2は、撮影条件(例えば、X線管電圧やX線管電流の発生の遅れ、前記X線管の容量、前記高圧発生器(図示省略)の容量、この高圧発生器と前記X線管とを接続するケーブル(図示省略)の容量、前記X線検出器34の応答性の遅れなど)に応じて変動する。従って、ある物質の第一X線管電圧のX線吸収係数と第二X線管電圧のX線吸収係数が異なる場合に、Δt1及びΔt2は、第一X線管電圧のX線投影データの値と第二X線管電圧のX線投影データの値の差ができるだけ大きくなるように、撮影条件に応じて設定される値である。
Δt1及びΔt2の設定方法について説明する。Δt1及びΔt2は、前記X線管、前記高圧発生器、前記ケーブルからなるX線発生部31の応答性、前記X線検出器の応答性を考慮して、デュアルエネルギー撮影の断層像のコントラストが比較的大きく(好ましくは最も大きく)なるように設定される。また、Δt1及びΔt2は、各X線管電圧のX線投影データからそれぞれ画像再構成された各X線管電圧の断層像における特定の物質の画素値の比が比較的大きく(好ましくは最大に)なるように設定してもよい。
具体的には、Δt1及びΔt2を、デュアルエネルギー撮影の断層像のコントラストが比較的大きくなるように設定する場合には、例えば、操作者が設定した撮影条件に応じてX線投影データの収集を、Δt1及びΔt2のそれぞれについて数値を変えて行い、それぞれの値についてのX線投影データに基づいてデュアルエネルギー撮影の断層像を画像再構成する。そして、操作者は、得られた画像を比較して、コントラストが比較的大きかった画像のΔt1及びΔt2の値を、前記入力装置11によって入力する。
また、Δt1およびΔt2を、各X線管電圧のX線投影データからそれぞれ画像再構成された断層像における特定の物質の画素値の比が比較的大きくなるように設定する場合には、例えば、前記と同様に操作者が設定した撮影条件に応じてX線投影データの収集を、Δt1及びΔt2のそれぞれについて数値を変えて行い、それぞれの値について、第一X線管電圧のX線投影データに基づいて断層像を画像再構成し、また第二X線管電圧のX線投影データに基づいて断層像を画像再構成する。そして、操作者が各断層像を比較して、第一X線管電圧の断層像における特定の物質の画素値と、第二X線管電圧の断層像における特定の物質の画素値との比が比較的大きくなったときのΔt1及びΔt2を、前記入力装置11によって入力する。
上述のようにして前記入力装置11によって入力されたΔt1及びΔt2の値は、前記中央処理装置12によって前記記憶装置15に記憶される。これにより、Δt1及びΔt2の設定が完了する(前記入力装置11及び前記中央処理装置12が、請求項7,8,9における設定手段に相当する)。そして、設定されたΔt1及びΔt2に基づいて、TW1及びTW2が算出され、前記記憶装置15に記憶される。
ちなみに、一旦設定されたΔt1及びΔt2は、例えば見ようとする対象となる物質を変更したような場合に変更してもよい。この場合も、上述したような方法により設定を行う。
本例においては、Δt1及びΔt2は、エンコーダパルス信号(またはクロックパルス信号)のパルス幅の2倍の時間幅となっており、Δt1=Δt2となっていて、いずれのX線管電圧への切換時においても同じとなっている。このように、Δt1=Δt2とすることにより、各X線管電圧への切換時におけるX線管電圧特性がそれぞれ同じである場合に、各X線管電圧のX線投影データの値の差をできるだけ大きくすることができる。これについて詳しく説明すると、図4は、X線管電圧特性の一例を示す概略図であり、例えば、第一X線管電圧時のデータ収集積分を、X線管電圧が第一X線管電圧と第二X線管電圧の中間M以上になったときに行い、第二X線管電圧時のデータ収集積分を、X線管電圧が第一X線管電圧と第二X線管電圧の中間M以下になったときに行うことにより、各X線管電圧のX線投影データの値の差をできるだけ大きくすることができる。この場合、図4において、一点鎖線で示す第一X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングC1から、第一X線管電圧と第二X線管電圧の中間Mになるまでの時間がΔt1であり、同じく一点鎖線で示す第二X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングC2から第一X線管電圧と第二X線管電圧の中間Mになるまでの時間がΔt2である。図4に示すX線管電圧特性においては、第一X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングC1から、第一X線管電圧と第二X線管電圧との中間Mの管電圧になるまでの時間Δt1と、第二X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングC2から第一X線管電圧と第二X線管電圧との中間Mの管電圧になるまでの時間Δt2とが同じになっており、Δt1=Δt2となっている。
以上、前記回転部コントローラ37がデータ収集信号を基準にしてX線管電圧切換信号を発生する例について説明したが、前記回転部コントローラ37は、エンコーダパルス信号(またはクロックパルス信号)に基づいて、先ずX線管電圧切換信号を発生した後、このX線管電圧切換信号を基準にしてデータ収集信号を発生させてもよい。この場合においても、X線管電圧切換信号におけるX線管電圧切換タイミングに対して、データ収集信号におけるデータ収集開始タイミングがΔt1及びΔt2だけ遅れるようにデータ収集信号を発生する。具体的には、前記回転部コントローラ37は、前記データ収集信号からの指令信号を受けて、X線管電圧切換信号における第一X線管電圧へのX線管電圧切換タイミング(LowレベルからHighレベルになるとき)からの時間がΔt1となったとき、信号レベルがLowレベルからHighレベルとなり、かつX線管電圧切換信号における第二X線管電圧へのX線管電圧切換タイミング(HighレベルからLowレベルになるとき)からの時間がΔt2となったとき、信号レベルがHighレベルからLowレベルになるようなデータ収集信号を発生する。この場合、前記データ収集信号指令部121からの指令信号は、Δt1及びΔt2である。
さて、第一X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングC1から第一X線管電圧のデータ収集積分の開始タイミングまでの時間がΔt1となるようにして第一X線管電圧時のX線投影データが収集され、また第二X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングC2から第二X線管電圧時のデータ収集積分の開始タイミングまでの時間がΔt2となるようにして第二X線管電圧時のX線投影データが収集されると、前記画像再構成部123は、第一X線管電圧のX線投影データに基づいて第一X線管電圧の断層像を画像再構成し、また第二X線管電圧のX線投影データに基づいて第二X線管電圧の断層像を画像再構成する。第一X線管電圧の断層像の画像再構成にあたっては、各ビュー毎又は数ビュー毎の第一X線管電圧のX線投影データのみを抽出して、これらを組み合わせた後、第一X線管電圧の断層像の画像再構成を行う。また、第二X線管電圧の断層像の画像再構成にあたっては、上述と同様に各ビュー毎又は数ビュー毎の第二X線管電圧のX線投影データのみを抽出して、これらを組み合わせた後、第二X線管電圧の断層像の画像再構成を行う。
そして、前記デュアルエネルギー画像再構成部125が、それぞれの断層像について、所定の加重加算係数を用いて加重加算処理を行い、異なる物質の強調断層像であるデュアルエネルギー撮影の断層像(例えば、カルシウム強調断層像及び造影剤強調断層像)を画像再構成し、得られた画像は、前記モニタ14に表示される。
本実施形態のX線CT装置1によれば、各X線管電圧の切換タイミングに対して、各X線管電圧のデータ収集開始タイミングをΔt1及びΔt2遅らせることにより、第一X線管電圧のX線投影データの値と第二X線管電圧のX線投影データの値との差をできるだけ大きくすることができる。これにより、デュアルエネルギー撮影の断層像において、異なる物質のコントラストを大きくすることができる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について説明する。以下の説明では、第一実施形態と異なる事項についてのみ説明する。
図5は、第二実施形態のX線CT装置におけるX線投影データ収集の説明図である。この図5に示すように、本例においては、第一X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから第一X線管電圧時のデータ収集積分の開始タイミングまでの時間Δt1′(T′(データ収集信号およびX線管電圧切換信号の周期)とTW1′(データ収集信号がLowレベルからHighレベルになった後、X線管電圧切換信号がLowレベルからHighレベルになるまでの時間)の差)と、前記第二X線管電圧への切換タイミングから第二X線管電圧時のデータ収集積分の開始タイミングまでの時間Δt2′(T′とTW2′(データ収集信号がHighレベルからLowレベルになった後、X線管電圧切換信号がHighレベルからLowレベルになるまでの時間)の差)とは、異なる値となっており、各X線管電圧への切換時毎にX線管電圧切換タイミングからデータ収集開始タイミングまでの遅れ時間が異なっている。このようにΔt1′とΔt2′とを異なる値にすることにより、各X線管電圧への切換時におけるX線管電圧特性が、各X線管電圧特性毎に異なっている場合に(図6に基づいて後述)、各X線管電圧のX線投影データのある物質の値の差をできるだけ大きくすることができる。
本例では、Δt1′<Δt2′となっており、Δt1′は、エンコーダパルス信号(またはクロックパルス信号)のパルス幅と同じ時間幅、Δt2′は、エンコーダパルス信号(クロックパルス信号)のパルス幅の2倍の時間幅となっている。従って、このようなΔt1′及びΔt2′となるように、TW1′,TW2′,T′が設定される。Δt1′<Δt2′とすることにより、各X線管電圧のX線投影データの差をできるだけ大きくすることができる場合のX線管電圧特性について、図6に基づいて説明する。図6は、X線管電圧特性の一例を示す概略図である。この第二実施形態は、例えば、第二X線管電圧から第一X線管電圧への切換時よりも、第一X線管電圧から第二X線管電圧への切換時の方が、前記X線発生部31や前記X線検出器34の時間応答性が遅い場合に有効である。図6に基づいてより詳細に説明すると、第一実施形態と同様に、ここでも各X線管電圧のX線投影データの値の差をできるだけ大きくするため、第一X線管電圧のデータ収集積分を、X線管電圧が第一X線管電圧と第二X線管電圧の例えば中間M以上になったときに行い、第二X線管電圧のデータ収集積分を、X線管電圧が第一X線管電圧と第二X線管電圧の例えば中間M以下になったときに行うものとする。図6に示すX線管電圧特性においては、第一X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングC1から、第一X線管電圧と第二X線管電圧の中間Mの管電圧になるまでの時間がΔt1′となっており、また第二X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングC2から、第一X線管電圧と第二X線管電圧との中間Mの管電圧になるまでの時間が、Δt1′とは異なるΔt2′となっている。そして、Δt1′<Δt2′となっている。従って、第一X線管電圧への切換タイミングC1からΔt1′経過したときに第一X線管電圧のデータ収集積分を開始し、また第二X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングC2からΔt2′経過したときに第二X線管電圧のデータ収集積分を開始して、それぞれデータ収集を行うことにより、各X線管電圧のX線投影データの差をできるだけ大きくすることができ、コントラストを大きくすることができる。
また、本例では、第一X線管電圧時のデータ収集積分時間T1′と第二X線管電圧時のデータ収集積分時間T2′とが異なるように制御される。ここで、X線管電圧及びこれに対応するX線管電流の大きさが異なると、X線フォトン数が異なるため、第一X線管電圧のX線投影データのS/Nと、第二X線管電圧のX線投影データのS/Nとが異なる。従って、前記のようなT1′,T2′とすることにより、第一X線管電圧時と第二X線管電圧時のX線フォトン数の違いが調節されて等しくなり、第一X線管電圧の断層像(第一X線投影データの断層像)のS/Nと第二X線管電圧の断層像(第二X線投影データの断層像)のS/Nをできるだけ等しくすることができ、デュアルエネルギー撮影の断層像の画質を良好なものとすることができるようなデータ収集積分時間にすることができる。
ここで、一般的にX線管電圧の変化によるX線フォトン数は2乗から3乗で変化すると言われている。ここでは、X線管電圧の変化によるX線フォトン数が2乗で変化すると考えると、以下の(数式1)が成り立つように、第一X線管電圧(140kV)のX線管電流値mA1と第二X線管電圧(80kV)のX線管電流値mA2、データ収集積分時間T1′,T2′を調整すると、第一X線管電圧と第二X線管電圧のX線フォトン数をほぼ等しくすることができる。
Figure 0005229865
また、第一X線管電圧と第二X線管電圧のヘリカルスカウトスキャンのz方向(被検体の体軸方向)に連続した断層像を加重加算処理して、デュアルエネルギー撮影の断層像を求める場合に、z方向にデュアルエネルギー撮影の断層像の画質を一定にするためには、以下に示すように第一X線管電圧と第二X線管電圧のX線管電流値を制御する必要がある。ここでは、第一X線管電圧の断層像の画像ノイズと第二X線管電圧の断層像の画像ノイズと等しくするか、ある一定の比にするようにしている。
この点について詳しく説明する。デュアルエネルギー撮影においては、第一X線管電圧の断層像と、第二X線管電圧の断層像を加重加算処理を行う際に、抽出したい又は強調したい物質、又は原子とほぼ近いX線吸収係数を持つその他の物質、または原子を消去することによって、抽出したい又は強調したい物質、または原子を逆に目立たせることができる。その他の物質や原子を消すためには、消去したい物質や原子を消去するために、消去したい物質や原子の第一X線管電圧のX線吸収係数と、第二X線管電圧のX線吸収係数の比の値で、第一X線管電圧の断層像と第二X線管電圧の断層像の加重加算処理の係数を設定して加重加算処理を行えばよい。
例えば、ある1つの物質の第二X線管電圧の吸収係数をμa、第一X線管電圧のX線吸収係数をμbとすると、加重加算係数wa,wbを以下の(数式2)のようにした時に、(数式3)に示すような加重加算処理を行うことにより、ある物質を消去した画像が得られる。ただし、第一X線管電圧140kVの断層像をImage140、第二X線管電圧の断層像をImage80としている。
Figure 0005229865
Figure 0005229865
このようにして、ある1つの物質を消去した断層像を求めるために、加重加算処理を行う場合は、加重加算処理の係数のうち少なくとも1つは負の数となる。このように、加重加算処理の加重加算係数のうち、少なくとも1つが負数になると、元の複数のX線管電圧の断層像に比べ、S/Nが悪化し画像ノイズが増え、デュアルエネルギー撮影の断層像の方が画質が悪くなる。このため、元の複数のX線管電圧のX線データ収集条件は、被検体の被曝を考慮しつつ、デュアルエネルギー撮影の断層像の画像ノイズも考慮して決めなければならない。
一般的に図7に示すように、画像ノイズがn2、信号がs2、S/N比がn2/s2である第一X線管電圧の断層像G−Highと、画像ノイズがn1、信号がs1、S/N比がn1/s1である第二X線管電圧の断層像G−Lowの差画像を求めると、差画像のS/N比SNsubは以下の(数式4)のようになる
Figure 0005229865
なお、相加相乗平均の定理より、以下の(数式5)が成り立つ。
Figure 0005229865
ただし、等号が成立するのは(数式6)の場合である。
Figure 0005229865
このため、差画像のS/N比SNsubは、以下の(数式7)が成り立つ。
Figure 0005229865
ただし、等号が成立するのは(数式6)の場合である。
つまり、第二X線管電圧の断層像の画像ノイズn1と、第一X線管電圧の断層像の画像ノイズn2が等しい時、差画像の画像ノイズSNsubは最小となる。
本実施形態の場合は、加重加算処理に加重加算係数(第二X線管電圧の断層像に対する加重加算係数をw1,第一X線管電圧の断層像に対する加重加算係数をw2とする)が入っているので、上記にこれを考慮して以下の(数式8)の式のようになる。
Figure 0005229865
ただし、等号が成立するのは(数式9)(数式10)の場合である。
Figure 0005229865
Figure 0005229865
すなわち、第一X線管電圧の断層像の画像ノイズn2と第二X線管電圧の断層像の画像ノイズn1の比が、第一X線管電圧の断層像に対する加重加算係数W2と、第二X線管電圧の断層像に対する加重加算係数W1の逆の比になればよい。
さらに、本例では、X線管電圧切換信号がLowレベルになっている時間は、X線管電圧切換信号がHighレベルになっている時間の2倍となっている。このように、データ収集積分時間のほか、各X線管電圧におけるX線照射時間が異なるように制御することにより、X線フォトン数の違いが調節され、第一X線管電圧のX線投影データ又は断層像のS/Nと第二X線管電圧のX線投影データ又は断層像のS/Nをさらにできるだけ等しくすることができ、デュアルエネルギー撮影の断層像の画質を良好なものとすることができるようなデータ収集積分時間にすることができる。
以上説明した第二実施形態によっても、第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について説明する。以下の説明では、第一,第二実施形態と異なる事項についてのみ説明する。
図8は、第三実施形態のX線CT装置におけるX線投影データ収集の説明図である。この図8に示すように、本例においては第一X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから第一X線管電圧時のデータ収集積分の開始タイミングまでの時間Δt1′′(T′′(データ収集信号及びX線管電圧切換信号の周期)とTW1′′(データ収集信号がLowレベルからHighレベルになった後、X線管電圧切換信号がLowレベルからHighレベルになるまでの時間)の差)と第二X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから第二X線管電圧時のデータ収集積分の開始タイミングまでの時間Δt2′′(T′′とTW2′′(データ収集信号がHighレベルからLowレベルになった後、X線管電圧切換信号がHighレベルからLowレベルになるまでの時間)の差)とは異なる値になっている。ただし、本例においては、Δt1′′>Δt2′′となっており、Δt1′′はエンコーダパルス信号(またはクロックパルス信号)のパルス幅の2倍の時間幅、Δt2′′はエンコーダパルス信号(またはクロックパルス信号)のパルス幅と同じ時間幅となっている。従って、このようなΔt1′′及びΔt2′′となるように、TW1′′,TW2′′,T′′が設定される。
Δt1′′>Δt2′′とすることにより、各X線管電圧のX線投影データの差をできるだけ大きくすることができる場合のX線管電圧特性について、図9に基づいて説明する。図9は、X線管電圧特性の一例を示す概略図である。第一,第二実施形態と同様に、ここでも各X線管電圧のX線投影データの値の差をできるだけ大きくするため、第一X線管電圧のデータ収集積分を、X線管電圧が第一X線管電圧と第二X線管電圧の例えば中間M以上になったときに行い、第二X線管電圧のデータ収集積分を、X線管電圧が第一X線管電圧と第二X線管電圧の中間M以下になったときに行うものとする。図9に示すX線管電圧特性においては、第一X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングC1から、第一X線管電圧と第二X線管電圧との中間MのX線管電圧になるまでの時間がΔt1′′となっており、また第二X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングC2から、第一X線管電圧と第二X線管電圧との中間MのX線管電圧になるまでの時間が、Δt1′′とは異なるΔt2′′となっている。そして、Δt1′′>Δt2′′となっている。従って、第一X線管電圧への切換タイミングC1からΔt1′′経過したときに第一X線管電圧のデータ収集積分を開始し、また第二X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングC2からΔt2′′経過したときに第二X線管電圧のデータ収集積分を開始して、それぞれデータ収集を行うことにより、各X線管電圧のX線投影データの差をできるだけ大きくすることができる。
また、本例においても、第一X線管電圧時のデータ収集積分時間T1′′と第二X線管電圧時のデータ収集積分時間T2′′とが異なっている。このようなT1′′,T2′′とすることにより、X線フォトン数の違いが調節され、第一X線管電圧のX線投影データ又は断層像のS/Nと第二X線管電圧のX線投影データ又は断層像のS/Nをできるだけ等しくすることができ、デュアルエネルギー撮影の断層像の画質を良好なものとすることができるようなデータ収集積分時間にすることができる。
以上説明した第三実施形態によっても、第一,第二実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明を前記各実施形態によって説明したが、この発明はこれらに限られるものではなく、本発明の主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、前記各実施形態では、ヘリカルスキャンの場合について記載しているが、コンベンショナルスキャン(アキシャルスキャン)、シネスキャン、可変ピッチヘリカルスキャン、ヘリカルシャトルスキャンの場合についても同様に効果を出すことができる。
また、2つの異なるX線管電圧を切り換える例を説明したが、これよりも多い複数のX線管電圧を切り換える場合にも同様に適用することができる。
また、前記各実施形態では、X線CT装置のX線自動露出機構を用いていない場合について記載しているが、X線CT装置のX線自動露出機構を用いた場合についても同様に効果を出すことができる。
前記各実施形態は、前記走査ガントリ30が傾斜していない場合について記載しているが、前記走査ガントリ30が傾斜した、いわゆるチルト・スキャンの場合でも同様な効果を出すことができる。
前記各実施形態は、生体信号にX線データ収集が同期しない場合について記載しているが、生体信号、特に、心拍信号に同期させても同様な効果を出すことができる。
また、前記各実施形態では、多列X線検出器のX線CT装置について書かれているが、フラットパネルX線検出器に代表されるマトリクス構造の2次元X線エリア検出器や、1列のX線検出器のX線CT装置においても同様の効果を出せる。
なお、前記各実施形態においては、前記クレードル21をz方向に動かすことにより、ヘリカルスキャンを実現している。しかし、前記走査ガントリ30または前記走査ガントリ30内の回転部36を前記クレードル21に対して動かすことによっても、相対的に同様な効果を得ることができる。
前記各実施形態では、医用X線CT装置を元について記載されているが、産業用X線CT装置、または、他の装置と組合わせたX線CT−PET装置,X線CT−SPECT装置などにおいても利用できる。
本発明の第一実施形態に係るX線CT装置の概略構成を示すブロック図である。 図1に示すX線CT装置の中央処理装置の概略構成を示すブロック図である。 第一実施形態のX線CT装置におけるX線投影データ収集の説明図である。 X線管電圧特性の一例を示す概略図である。 第二実施形態のX線CT装置におけるX線投影データ収集の説明図である。 X線管電圧特性の一例を示す概略図である。 差画像の画像ノイズを示す図である。 第三実施形態のX線CT装置におけるX線投影データ収集の説明図である。 X線管電圧特性の一例を示す概略図である。
符号の説明
1 X線CT装置
11 入力装置(設定手段)
12 中央処理装置(設定手段)
31 X線発生部
35 データ収集装置(データ収集部)
37 回転部コントローラ(制御部)
121 X線データ収集条件指令部(制御部)

Claims (13)

  1. 複数のX線管電圧のX線を発生するX線発生部と、
    X線管電圧切換信号により切り換えられた各X線管電圧のX線によるX線投影データを、データ収集信号で同期して収集するデータ収集部と、

    を備えたX線CT装置であって、
    X線管電圧切換信号における各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングに対して、データ収集信号における各X線管電圧のデータ収集開始タイミングが所定時間遅れるように、X線管電圧切換タイミング及びデータ収集開始タイミングを制御する制御部を備え

    前記所定時間の遅れは、同じ撮影条件下において前記各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングと前記各X線管電圧のデータ収集開始タイミングとを同時とした場合に比べ、各X線管電圧のX線投影データに基づいて画像再構成された異なる物質の強調断層像のコントラストが大きくなる、または、各X線管電圧のX線投影データからそれぞれ画像再構成された各X線管電圧の断層像における特定の物質の画素値の比が大きくなるような遅れである

    ことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記制御部は、X線管電圧切換信号における各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングに対して、データ収集信号における各X線管電圧のデータ収集開始タイミングを遅らせるように、データ収集信号を基準にしてX線管電圧切換信号を発生させる

    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記制御部は、X線管電圧切換信号における各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングに対して、データ収集信号における各X線管電圧のデータ収集開始タイミングを遅らせるように、X線管電圧切換信号を基準にしてデータ収集信号を発生させる

    ことを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  4. 前記各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから前記各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間は、いずれのX線管電圧への切換時においても同じである

    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  5. 前記複数のX線管電圧は、第一X線管電圧と第二X線管電圧とからなり、前記第一X線管電圧から前記第二X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングからデータ収集開始タイミングまでの時間は、前記第二X線管電圧から前記第一X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングからデータ収集開始タイミングまでの時間と異なる

    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  6. 前記各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから前記各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間を設定するための設定手段を備えた

    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  7. 前記各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから前記各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間は、各X線管電圧のX線投影データに基づいて画像再構成された異なる物質の強調断層像のコントラストに基づいて決定されたものである

    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  8. 各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間は、各X線管電圧のX線投影データからそれぞれ画像再構成された各X線管電圧の断層像における特定の物質の画素値の比に基づいて決定されたものである

    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  9. 前記各X線管電圧のデータ収集開始タイミングは、前記データ収集部によるデータ収集積分開始タイミングである
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  10. 前記X線発生部の回転角度を検出するためのパルス信号発生部を備えており、前記各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから前記各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間は、前記パルス信号発生部で発生するパルス信号のパルス幅の等倍又は複数倍となっている

    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  11. クロックパルス発生部を備えており、前記各X線管電圧へのX線管電圧切換タイミングから前記各X線管電圧のデータ収集開始タイミングまでの時間は、前記クロックパルス発生部で発生するクロックパルス信号のパルス幅と等倍又は複数倍となっている

    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  12. 前記制御部は、各X線管電圧のX線投影データにおけるノイズ又は各X線管電圧のX線投影データに基づいて画像再構成された各X線管電圧の断層像におけるノイズが等しくなるように、各X線管電圧において異なるデータ収集時間となるように制御する

    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  13. 前記制御部は、各X線管電圧のX線投影データにおけるノイズ又は各X線管電圧のX線投影データに基づいて画像再構成された各X線管電圧の断層像におけるノイズが等しくなるように、X線管電圧切換タイミングから次の切換タイミングまでの時間がX線管電圧毎に異なるように制御する

    ことを特徴とする請求項12に記載のX線CT装置。
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