JP5217159B2 - 汚水処理装置及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、膜ろ過による固液分離方式を利用し、有機物に加えて窒素やリンを含有した汚水を活性汚泥で生物学的に処理する汚水処理装置及びその方法に関する。
下水処理場では、活性汚泥と呼ばれる微生物群を利用して有機物に加えて窒素やリンも除去する高度処理方式が導入されている。図10は、A2Oと沈殿池方式を併用した高度処理の装置構成を示す図で、この装置では、前処理された汚水11は、嫌気槽32,無酸素槽33と好気槽34で構成される生物反応槽1に流入し、高濃度の活性汚泥を含有する返送汚泥18と混合して所定の生物処理がなされて有機物や窒素,リンが除去される。生物連通管12は、沈殿池5で固液分離され、活性汚泥が重力沈降し、上澄液が処理水16として放流される。
この高度処理方式で、好気槽34から無酸素槽33に還流される循環液17は、窒素除去率に直接影響するため、汚水流量の数倍量に設定されるケースもある。返送汚泥18は生物反応槽1の汚泥濃度を調節,維持するために、通常は、汚水流量以下で運転される。プロセス内で増殖した汚泥は、余剰汚泥19として系外に排出され、プロセス全体の汚泥量が管理される。
一方、膜分離活性汚泥方式(以下、MBRと称す)は、処理水が良質で、沈殿池が不要であることや高汚泥濃度処理による小型化の期待があるため、適用されつつある。この方式には、図10に示す従来の反応槽の汚泥濃度(〜3g/L)の数倍に高めた生物反応槽にろ過膜を直接浸漬する方式や、生物反応槽と別にろ過膜を浸漬した膜分離槽を設けて固液分離する方式など種々提案されている。
高度処理を対象とした浸漬膜方式では、〔特許文献1〕に記載のように、膜分離装置を配した曝気槽の散気管下方から汚泥を引抜いて、無酸素槽に循環する提案がある。この循環汚泥は、図10に示す循環液と返送汚泥を併せたものである。
また、MBRの大きな課題は、膜面に付着する汚泥を剥離し、目詰りを抑制する膜洗浄を効率よく行い、安定した運転を維持することである。浸漬膜の場合、ろ過膜下方から空気曝気し、エアーリフト作用で被分離液の上昇流を形成させ、その上昇流のせん断力を利用して汚泥の膜面付着を抑制する洗浄が広く実施されている。その一例として、高度処理を対象としたものではないが、〔特許文献2〕に記載のように、2つ以上のろ過膜を仕切壁を介在させて配した膜分離槽を生物反応槽と別に設置し、ろ過設備を交互にろ過と散気(洗浄)し、混合液を元の反応槽に返送しているものがある。又、気泡浮上による上昇流のみでは十分な洗浄流速が得られないため、〔特許文献3〕に記載のように、散気部とろ過膜の間に上昇流を増強する撹拌手段を新たに設置する方式が提案されている。
特開2004−835号公報 特開2001−276874号公報 特開2003−251386号公報
〔特許文献1〕に記載の従来の技術は、嫌気槽あるいは無酸素槽は酸素のない雰囲気で微生物反応が進行するため、できるだけ酸素の少ない好気槽混合液を循環液とする提案であり、ろ過膜の洗浄には空気曝気のみを使用している。
〔特許文献2〕に記載の従来の技術は、洗浄のための散気で得られる旋回流でろ過側にクロスフローを形成させてろ過膜の洗浄機能を持たせているが、返送ラインが設置されている側のろ過膜がろ過処理中の場合は、旋回流が弱まり、洗浄効率が低下するという問題がある。〔特許文献1〕,〔特許文献2〕に記載の従来の技術は、いずれも曝気空気のみで上昇流あるいは旋回流を形成させており、洗浄効果を増強するには上昇流の増加、すなわち、曝気空気量を増加する必要がある。
〔特許文献3〕に記載の従来の技術は、上昇流を形成する撹拌機を設けるため、上昇流速を確実に増加させて洗浄効果を向上できるが、新たな設備費やランニングコストが発生するという問題がある。
本発明の目的は、エネルギを有効に利用して膜面の洗浄を効果的に実施し、窒素やリンを除去する高度処理を良好に機能させる汚水処理装置及びその方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の汚水処理装置及び方法は、少なくとも嫌気槽に、好気槽の活性汚泥混合液を循環するものであって、好気槽の後段に、底部が好気槽と連通し、下方に散気手段を設け、散気手段の上方に流入した好気槽混合液をろ過分離するろ過膜を浸漬した膜分離槽、及び一部が膜分離槽と連通し、膜分離後の好気槽混合液が流入する滞留槽を設け、滞留槽の混合液を嫌気槽に循環するように構成したものである。
又、膜分離槽及び滞留槽は上部を大気開放構造とすることで、両槽の水面位置が、好気槽の水面位置を保持するように、循環液に連動して膜分離槽及び滞留槽に好気槽混合液が自然に流入し、補充される。
又、複数の膜分離槽とし、膜分離混合液を順次後方の膜分離槽に流入させ、最後方の膜分離槽から流出する膜分離液を流入する滞留槽を設け、この滞留槽の底部から膜分離混合液を少なくとも嫌気槽に循環することで、ろ過膜を流通する混合液の流速を向上するものである。
本発明によれば、高度処理で不可欠な循環液を、循環液の機能を損なうことなく浸漬膜の洗浄に有効に利用でき、設備コスト及び運転コストを低減できる効果がある。
以下、実施例1から実施例3について図面を参照して説明する。
本発明の実施例1を図1から図3により説明する。図1は、本実施例の汚水処理装置の構成図、図2,図3はその変形例である。本実施例では、硝化液循環型の活性汚泥方式を対象としている。
図1に示すように、生物反応槽1は、汚水11,循環液17が注入される無酸素槽33と、好気槽34と膜分離槽35と滞留槽36で構成されている。
無酸素槽33と好気槽34は、整流機能のある仕切壁2bで分けられており、無酸素槽33には撹拌手段3bが設けられ、好気槽34には底部に設置された散気管4cから空気14が曝気されて、夫々の混合液を撹拌する。好気槽34には溶存酸素濃度計21が設置され、溶存酸素濃度計21の計測値は、散気管4cに接続された空気調整手段14cにフィードバックされる。
好気槽34と膜分離槽35との間には、底部が一部開口している以外は完全に仕切る仕切壁2cが設けられる。膜分離槽35には、ろ過膜10が浸漬され、ろ過膜10の下方には散気管4dが設置されている。ろ過膜10には配管により吸引手段6が接続され、配管には圧力計22が取り付けられている。吸引手段6により吸引されたろ過液が処理水16として採取される。散気管4dは空気調整手段14dに接続され、空気14の一部がろ過膜10に散気される。
膜分離槽35と滞留槽36との間には、上部が水面下に位置する仕切壁2dが設けられている。滞留槽36内には、配管が設けられ、配管に接続された循環手段7により、滞留槽36の下方部から活性汚泥混合液が循環液17として吸引されて無酸素槽33に戻される。
無酸素槽33では、撹拌手段3bにより、汚水11と循環液17が攪拌され、汚水11中の有機物を利用して循環液17中に含まれる硝酸あるいは亜硝酸性窒素を還元し、脱窒素化する。好気槽34では、散気管4cからの曝気空気により酸素が供給され、活性汚泥の有機物分解や硝化作用が促進される。
本実施例において、生物反応槽1の活性汚泥濃度は流下方向で変化するが、凡そ5000から50000mg/Lで運転される。循環液17は、活性汚泥の循環作用(汚泥返送ともいう)のためであるが、プロセス全体の脱窒素率を左右する操作量である。
例えば、汚水11中の全窒素が40mg/Lで、処理水16の窒素を10mg/L以下にし、好気槽34で完全に硝化をするとした場合は、循環液17の流量は汚水11の流量の3倍以上にする必要がある。
また、散気空気でろ過膜10を洗浄する場合は、一般的に汚水11の流量に対して10から40倍量の散気空気を供給している。
本実施例では、膜分離槽35と滞留槽36とは、上部が水面下に位置する仕切壁2dで仕切られているので、水面は同じ位置であり、生物反応槽1全体で水面は同じレベルに維持される迂流式構造となっているため、滞留槽36から循環液17が吸引されると、同じ量だけ好気槽34の混合液が膜分離槽35に流入する。膜分離槽35に流入する混合液は、好気槽34と膜分離槽35との間に設けられた仕切壁2cの底部から流入し、ろ過膜
10の1次側流路を上昇する。
この混合液の上昇流速は、例えば0.02m/s となる。すなわち、処理水量が3000
3/day、循環液流量を処理水量の3倍とする9000m3/day であり、ろ過膜には
0.5*1m の平膜を用いて2枚のろ過膜でろ過面積1m2とし、5mmの距離を空けて1次側流路幅が5mmで平膜を設置し、ろ過流束0.5m/dとした場合、平膜は6000枚必要で、これを3層構造とすると、ろ過膜全体の流路面積は5m2であるので、膜間流速は0.02m/sとなる。
膜面洗浄のための膜間流速は0.1から最大でも1.0m/sであるので、循環液の利用で20%から2%の流速を確保でき、この流速向上分に相当する散気管4dからの空気量を低減できる。
このように、循環液の操作量に連動して膜分離槽に新たに好気槽混合液が流入するため、循環液量に見合って膜分離槽内ろ過膜の膜間流速が向上する。返送汚泥分も合わせて循環液は汚水の数倍量で操作されるため、ろ過膜の膜間流速は大幅に増加し、膜洗浄用にろ過膜の下方から曝気される空気を低減することができる。特に、既設の高度処理プロセスでは、循環手段が敷設されており、膜分離槽や滞留槽を設けるなどの一部改造することで対応でき、既設設備を有効に利用できる。
滞留槽36には膜分離後の混合液が膜分離槽35から越流する。この越流時に混合液中に浮遊している気泡は大気放散され、溶解している酸素も循環液17となる底部に到達するまでに、好気槽34より30%程度高濃度となった活性汚泥で急速に消費される。このため、空気気泡や溶存酸素の少ない循環液17が得られ、無酸素槽33の機能を損なわず、安定した生物処理を維持できる。
このように、滞留槽は膜分離槽で曝気された空気気泡を大気放散させるとともに、高汚泥濃度であるために溶解した酸素も低減できるので、嫌気槽あるいは無酸素槽の機能を低下させない循環液を還流できる。
なお、図1では、空気調節手段14c,14dを設置しているが、調節手段14cは好気槽1cに設置した溶存酸素濃度計21の実測値と目標値の偏差で、調節手段14dはろ過膜の吸引側に設置した圧力計22の実測値と目標値の偏差、あるいは循環液量で補正する操作を適用できる。
図2は、図1に示す実施例の変形例で、滞留槽36から循環液と余剰汚泥を引抜くために、循環液17の引抜きラインに余剰汚泥引抜手段9を設け、余剰汚泥19を系外に排出するようにしている。余剰汚泥19の引抜き位置は、循環液17と同じ位置に設けられており、図1に示す実施例との変更が容易にできる、このように、膜分離後の混合液を余剰汚泥19とすることで、循環液17に余剰汚泥分が加算された流量が膜分離槽35を流れるので、膜間流速が増加し、洗浄効果が向上する。また、膜分離後の混合液は汚泥濃度が高まっており、この混合液を余剰汚泥とすることで、後工程の汚泥処理工程(図示せず)の処理流量が軽減される相乗効果がある。
なお、余剰汚泥19はプロセス全体の活性汚泥量で操作されるもので、例えば、生物反応槽1の汚泥濃度計23や循環液17あるいは余剰汚泥19中の汚泥濃度を考慮して設定される。
図3は、図1に示す実施例の変形例であり、A2O方式に適用した例である。図3に示すように、無酸素槽33の前段には嫌気槽32が設けられ、滞留槽36内に設けられた配管に接続された循環手段7により、滞留槽36の下方部から循環液17が吸引されて嫌気槽32と無酸素槽33に戻されるようになっている。嫌気槽32と無酸素槽33への循環液の配分は、各槽の活性汚泥濃度や窒素除去率を考慮して操作される。このように構成することにより、嫌気槽32へ活性汚泥を返送することができる。
また、散気空気と循環液の組合せで膜間流速を向上させる第1から第3の実施形態において、膜分離槽35とろ過膜10間に旋回流路を形成させる必要がある。本実施例では、旋回流路を特に規定するものでないが、旋回流路幅をあまり広くすると、循環液による膜間流速は向上しない。向上効果を発揮させるには旋回流路の断面積をろ過膜断面積の1から50分の1にすることが望ましい。
本発明の実施例2を図4から図7により説明する。図4は、本実施例の汚水処理装置の構成図、図5から図7はその変形例である。
本実施例は、図1と同様に構成されているが、本実施例では、膜分離槽35と滞留槽
36で構成した膜ろ過処理槽31を生物反応槽1の後段に別に設置している。生物反応槽1と膜ろ過処理槽31とは連通管12により底部で連通しており、好気槽34からの処理水が膜ろ過処理槽31の底部に流入するようになっている。膜分離槽35と滞留槽36の運転操作は図1に示す実施例と同様である。
本実施例では、複数の生物反応槽1を有する汚水処理場も多く、このように膜ろ過処理槽31を生物反応槽1とを分離して設置することで、保守や清掃、種々のトラブル対応など維持管理を個別に実施できる。また、既設プラントの生物処理運転を停止することなく、MBR方式の改良が可能である。また、増設など拡張性があり、流入汚水の変動やろ過膜の目詰り対策で実施される薬品洗浄をプラントを停止させることなく、順次実施できる。
本実施例においても循環液17による膜間流速の向上に伴う散気空気量の低減効果は第1の実施形態と同様である。
本実施例の変形例を図5により説明する。図5は、本実施例の汚水処理装置の構成図である。
本実施例は、図4に示す実施例と同様に構成されているが、本実施例では、膜分離槽
35が複数配置され、隣の膜分離槽35との間には、上部が水面下に位置する仕切壁2d、底部が一部開口している以外は完全に仕切る仕切壁2cが順に設けられ、仕切壁2dと仕切壁2cとの間に迂流槽37が形成されている。膜ろ過処理槽31の最後方には滞留槽36が設けられている。
各膜分離槽35にはろ過膜10とろ過膜10の下方に散気管4dが設置され、各散気管4dは、空気14が供給される。吸引手段6により吸引された各ろ過膜10のろ過液が処理水16として採取される。
膜ろ過処理槽31の最上流部の下方に処理水を流入させ、滞留槽36の底部から循環液17を引抜く。各膜分離槽35の散気管4dは主空気14から分岐された空気14Aを散気し、ろ過膜10は流入した循環液17と同じ量の処理水が最上流部の膜分離槽35に入り、下流の迂流槽37に越流し、迂流槽37の下部から次の膜分離槽35に入り、順次繰り返されて最終的に滞留槽36に到達する。
このように、複数の膜分離槽35を設け、直列的に混合液を通水することで膜間流速をさらに増速させ、洗浄空気を低減させることができる。実施例1での計算で、膜分離槽
35を5段にした場合、膜間流速は5倍になり、循環液流量は同一で、膜面洗浄用散気空気を大幅に低減できるとともに、散気を必要としない状態も発生する。
本実施例の変形例を図6により説明する。本実施例は、図4に示す実施例と同様に構成されているが、本実施例では、膜分離槽35が複数配置され、隣の膜分離槽35との間には、上部が水面下に位置する仕切壁2d、底部が一部開口している以外は完全に仕切る仕切壁2cが交互に設けられ、上向流と下向流による膜分離を交互に実施し、最後方の膜分離槽35における膜分離混合液を循環手段7で引抜き、嫌気槽34あるいは無酸素槽33に還流する。
このように複数の膜分離槽35を設け、直列的に混合液を通水することでダイナミックろ過方式の場合にも膜間流速をさらに向上させることができる。
本実施例の変形例を図7により説明する。本実施例は、図4に示す実施例と同様に構成されているが、本実施例では、膜分離槽35を垂直方向に積層しており、それぞれの膜分離槽35は下方の膜分離混合液が流入する開口部を設けた仕切壁2cで仕切り、最終の膜分離槽35は一部が大気に開口された仕切壁2eで形成している。膜ろ過処理槽31に流入した処理水は、連通管12で膜ろ過処理槽31に流入し、順次固液分離され、最終の膜分離槽35の大気開口部から循環液を引抜いて還流する。
このように複数の膜分離槽35を設け、直列的に混合液を通水することでダイナミックろ過方式の場合にも膜間流速をさらに向上させることができる。
本発明の実施例3を図8,図9により説明する。図8は、本実施例の汚水処理装置の構成図であり、図9は、その変形例である。
図8に示すように、本実施例の汚水処理装置は、生物反応槽1は、汚水11が注入される無酸素槽33と、好気槽34と膜分離槽35で構成されている。無酸素槽33と好気槽34は、整流機能のある仕切壁2bで分けられており、無酸素槽33には撹拌手段3bが設けられ、好気槽34には底部に設置された散気管4cから空気14が曝気されて、夫々の混合液を撹拌する。
好気槽34と膜分離槽35との間には、底部が一部開口している以外は完全に仕切る仕切壁2cが設けられる。膜分離槽35には、ろ過膜10が浸漬されている。ろ過膜10には配管により吸引手段6が接続され、吸引手段6により吸引されたろ過液が処理水16として採取される。膜分離槽35内のろ過膜10の上部には、配管が設けられ、配管に接続された循環手段7により、循環液17が吸引されて無酸素槽33に戻される。
このように、本実施例では、膜分離槽35内に散気管を設置していない膜分離槽35とし、滞留槽がないことが実施例1と相違する。本実施例では、底部が一部開口している以外は好気槽34と完全に仕切る仕切壁2cで膜分離槽35を形成し、循環液17を浸漬したろ過膜10の上方から引抜いているので、上方から引抜かれる循環液17と当量の好気槽混合液が仕切壁2cの開口部から膜分離槽35に流入し、循環液量とろ過膜10の流路面積に対応した上向流速が得られる。
本実施例の変形例を図9により説明する。本実施例は、図8に示す実施例と同様に構成されているが、本実施例では、好気槽34と膜分離槽35との間には、上部が水面下に位置する以外は完全に仕切る仕切壁2cが設けられ、循環液17を浸漬したろ過膜10の下方から引抜くようになっている。
下方から引抜かれる循環液17と当量の好気槽混合液が膜分離槽1dに越流し、循環液量とろ過膜10の流路面積に対応した下向流速が得られる。
これらの上向流速及び下向流速は膜分離槽35が1段であれば、実施例1で試算した値となる。この流速は膜面を洗浄するには低いが、膜面に汚泥層(ケーキ層)を形成させてろ過する、いわゆるダイナミックろ過方式の場合に効果がある。
この方式では余分に厚くなったケーキ層を剥離させる必要がある。流速を高めると必要なケーキ層も剥離させてしまうので、比較的低流速での運転が要求されるためである。必要流速に応じて、実施例2のように膜分離槽35を複数設置することもできる。膜分離槽35で散気しないので、酸素濃度が十分に低い循環液17となり、滞留槽36を必要としない。
本発明の実施例1を示す汚水処理装置の構成図である。 本実施例の変形例を示す構成図である。 本実施例の変形例を示す構成図である。 本発明の実施例2を示す汚水処理装置の構成図である。 本実施例の変形例を示す構成図である。 本実施例の変形例を示す構成図である。 本実施例の変形例を示す構成図である。 本発明の実施例3を示す汚水処理装置の構成図である。 本実施例の変形例を示す構成図である。 従来の高度処理方式の構成図である。
符号の説明
1 生物反応槽
2 仕切壁
4 散気管
10 ろ過膜
11 汚水
12 連通管
14 空気
16 処理水
17 循環液
19 余剰汚泥
21 溶存酸素濃度計
22 圧力計
23 汚泥濃度計
31 膜ろ過処理槽
32 嫌気槽
33 無酸素槽
34 好気槽
35 膜分離槽
36 滞留槽
37 迂流槽

Claims (12)

  1. 汚水が流入する無酸素槽と、
    該無酸素槽の後段に設置され仕切壁で分けられた好気槽と、
    該好気槽の後段に設置され底部の一部が前記好気槽と連通し、下方に散気手段を設け、該散気手段の上方にろ過膜を浸漬した膜分離槽と、
    該膜分離槽の後段に設置され上部の一部が前記膜分離槽と連通する仕切壁で分けられた滞留槽と、
    該滞留槽の下方部から循環液として前記無酸素槽に戻すための循環手段を備えた汚水処理装置。
  2. 汚水が流入する無酸素槽と、
    該無酸素槽の後段に設置され仕切壁で分けられた好気槽と、
    該好気槽の後段に設置され底部の一部が前記好気槽と連通し、ろ過膜を浸漬した膜分離槽と、
    該膜分離槽の前記ろ過膜の上方部又は下方部から循環液として前記無酸素槽に戻すための循環手段を備えた汚水処理装置。
  3. 前記循環手段が余剰汚泥を引抜くための余剰汚泥引抜手段に接続されている請求項1又は2に記載の汚水処理装置。
  4. 前記無酸素槽の前段に嫌気槽が設けられ、
    前記循環手段が、前記滞留槽の下方部から循環液として前記嫌気槽に循環するように構成されている請求項1に記載の汚水処理装置。
  5. 前記好気槽と、
    膜分離槽及び滞留槽が別設置され、底部の一部が連通管によって接続される請求項1に記載の汚水処理装置。
  6. 前記膜分離槽が複数の膜分離槽で構成され、複数の膜分離槽間に活性汚泥混合液を底部に導いて下流側の膜分離槽に流入させる迂流槽を設け、
    最後方の膜分離槽の活性汚泥混合液が前記滞留槽に流入する請求項5に記載の汚水処理装置。
  7. 前記膜分離槽が、複数の膜分離槽を水平方向あるいは垂直方向に設置するものであって、初段に前記好気槽からの好気槽混合液を流入させ、該活性汚泥混合液を順次後方あるいは上方の膜分離槽に直列的に通水させ、最後方の膜分離槽の膜分離混合液を前記無酸素槽に循環する請求項5に記載の汚水処理装置。
  8. 前記膜分離槽及び滞留槽の上部が大気開放され、前記膜分離槽及び滞留槽の水面位置が、前記好気槽の水面位置となるものである請求項1に記載の汚水処理装置。
  9. 前記膜分離槽のろ過膜間に形成される旋回流路の断面積をろ過膜断面積の1から50分の1に設定した請求項1、3〜7のいずれか1項に記載の汚水処理装置。
  10. 汚水が流入する無酸素槽により脱窒素化し、該無酸素槽の後段に、一部が連通する仕切壁で分けられた好気槽により活性汚泥の有機物分解,硝化作用で好気槽混合液とし、該好気槽の後段に底部の一部が好気槽と連通し、下方に散気手段を設け、該散気手段の上方にろ過膜を浸漬した膜分離槽により流入した好気槽混合液を固液分離し、上部の一部が前記膜分離槽と連通し、前記膜分離槽の活性汚泥混合液が流入する滞留槽の下方側から膜分離混合液を嫌気槽に循環させる汚水処理方法。
  11. 前記好気槽と、膜分離槽及び滞留槽が別設置され、底部の一部が連通管によって接続される請求項10に記載の汚水処理方法。
  12. 汚水が流入する無酸素槽により脱窒素化し、該無酸素槽の後段に、一部が連通する仕切壁で分けられた好気槽により活性汚泥の有機物分解,硝化作用で好気槽混合液とし、該好気槽の後段に底部の一部が好気槽と連通し、ろ過膜を浸漬した膜分離槽により流入した好気槽混合液を固液分離し、前記膜分離槽の前記ろ過膜の上方部又は下方部から循環手段により好気槽混合液を循環液として前記無酸素槽に戻す汚水処理方法。
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