JP5665307B2 - 有機性排水処理装置および有機性排水処理方法 - Google Patents

有機性排水処理装置および有機性排水処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、下水等の有機性排水を生物処理する有機性排水処理装置および有機性排水処理方法に関する。
従来、この種の有機性排水処理装置としては、例えば図18に示すように、原水を、活性汚泥を投入した嫌気槽1と無酸素槽2と好気槽3とに順次流入させて、原水中の窒素、有機物、およびリンを活性汚泥により除去する方法が行われている。
嫌気槽1ではリンの放出(脱リン)が行われ、無酸素槽2では硝酸態窒素を還元して脱窒が行われる。尚、無酸素槽2内の被処理液(槽内液)は脱リン液4として嫌気槽1へ返送される。
好気槽3では、曝気等が行われ、槽内が好気性雰囲気に維持される状態において、ポリリン酸蓄積性細菌等が体内の有機物を分解しつつ、これにより生成するエネルギーを使ってリンを十分に取り込み、活性汚泥中の硝酸菌等が水中のアンモニア態窒素を硝酸態窒素に酸化する。また、リンを取り込んだポリリン酸蓄積性細菌等の活性汚泥を含んだ槽内混合液の一部は、硝化液5として、好気槽3から無酸素槽2へ返送される。
また、好気槽3の内部には浸漬型膜分離装置6が設置されており、槽内の混合液は膜分離装置6により固液分離され、膜透過水が処理水として好気槽3の外部へ取り出される。浸漬型膜分離装置6は、所定間隔をあけて並列に配置された複数の平膜型の膜エレメント7を有している。
好気槽3の底部には、第1の曝気装置8と第2の曝気装置9とが設置されている。第1の曝気装置8は、膜分離装置6の側方に配置され、多量の微細気泡10を放出して生物処理に必要となる酸素を被処理液中に供給するものである。また、第2の曝気装置9は、膜分離装置6の真下に配置され、微細気泡10よりも大きな粗大気泡11を多量に放出して膜エレメント7の膜面を洗浄するものである。
これによると、微細気泡10は粗大気泡11よりも小さいため、酸素移動効率が高く、被処理液中に溶解し易い。したがって、生物処理に必要となる酸素を被処理液中に十分に供給することができる。
反対に粗大気泡11は微細気泡10よりも大きいため、酸素移動効率は低いが浮上速度が大きく、エアリフト効果による強力な上昇流12とせん断力の大きな粗大気泡11とが各膜エレメント7間を通過することによって、膜エレメント7の膜面が十分に洗浄される。
尚、好気槽内に浸漬型膜分離装置が設置された排水処理装置については、例えば下記特許文献1に記載されている。
しかしながら上記の第1の従来形式では、微細気泡10と粗大気泡11とのサイズの異なる二種類の気泡を発生させるために、第1の曝気装置8と第2の曝気装置9との二種類の曝気装置が必要となり、これら曝気装置8,9を設置するのに要する設置面積が増大するといった問題や、或は、曝気に要するエネルギー(消費電力等)が増大するといった問題がある。
上記のような問題の対策として、第2の従来形式では、例えば図19に示すように、好気槽3の底部に、微細気泡10を噴出する曝気装置20が設置され、曝気装置20の上方に浸漬型の分離膜21が設けられ、曝気装置20と分離膜21との間に、気泡合一装置22が設けられた排水処理装置がある。気泡合一装置22は曝気装置20から噴出された微細気泡10を合一させて粗大気泡11を形成するものである。尚、曝気装置20から気泡合一装置22までの領域を曝気部30とし、気泡合一装置22から分離膜21が設けられている領域を固液分離部31としている。
これによると、曝気装置20から噴出した微細気泡10は、好気槽3内を上昇し、気泡合一装置22において合一され、粗大気泡11となる。このようにして形成された粗大気泡11は気泡合一装置22から液面に向って浮上する。これにより、曝気部30では酸素移動効率が向上し、固液分離部31では強力な上昇流12が得られる。尚、このように微細気泡10を合一させて粗大気泡11を形成する装置が備えられた排水処理装置については、例えば下記特許文献2に記載されている。
また、上記図18に示した第1の従来形式では、硝化液5を好気槽3から無酸素槽2へ返送する循環式の硝化脱窒工程を採用しているが、この場合、窒素の除去率は約75%程度であり、窒素除去率を向上させることは困難であるという問題がある。
上記のような問題の対策として、第3の従来形式では、硝化内生脱窒法を用いる方式のものがある。すなわち、図20に示すように、前段から後段の順に、嫌気槽32と硝化槽33と脱窒槽34と再曝気槽35とを備えた有機性排水処理装置がある。硝化槽33内には第1の曝気装置36が設けられている。また、再曝気槽35内には、活性汚泥中に浸漬した膜分離手段37と、膜分離手段37の下方から曝気を行う第2の曝気装置38とが設けられている。さらに、再曝気槽35の後段には、膜分離手段37によって固液分離されて得られた処理水(処理液)を貯留する処理水貯留槽39が設置されている。また、脱窒槽34内の被処理液を嫌気槽32へ返送する第1の返送経路14と、再曝気槽35内の被処理液を硝化槽33へ返送する第2の返送経路15とが設けられている。
これによると、嫌気槽32においてリンの放出が行われ、硝化槽33において、第1の曝気装置36により曝気を行うことで、アンモニア態窒素が硝酸態窒素に酸化し、脱窒槽34において、硝酸態窒素を還元して脱窒が行われる。そして、再曝気槽35において、第2の曝気装置38により曝気を行うとともに膜分離手段37により固液分離を行うことで、再曝気槽35から排出される処理水の酸素濃度を規定値まで増加させ、さらに、第2の曝気装置38から放出される気泡によって膜分離手段37の膜面を洗浄している。
また、脱窒槽34内の被処理液の一部を第1の返送経路14から嫌気槽32へ返送することにより、嫌気槽32におけるリンの放出と硝化槽33における硝化およびリンの過剰摂取とが繰り返し行われるため、脱リンおよび硝化脱窒が促進される。さらに、再曝気槽35内の被処理液の一部を第2の返送経路15から硝化槽33へ返送することにより、硝化槽33における硝化と脱窒槽34における脱窒とが繰り返し行われるため、硝化脱窒が促進される。
特開平9−225492 特開2003−53368
しかしながら上記図19に示した第2の従来形式では、曝気装置20は、好気槽3内の底部の中央部分の一部領域のみに微細気泡10を放出するものであるため、曝気されていない(すなわち微細気泡10が放出されていない)側方部分25が好気槽3内に存在する。したがって、上記上昇流12が液面付近で反転して下降流26となり、この下降流26が側方部分25を通って好気槽3内の底部付近まで流れ、好気槽3内の底部付近で反転して上昇流27となる。これら上昇流12,27と下降流26とによって、上下方向に旋回する旋回流28が好気槽3内の曝気部30と固液分離部31とにわたり形成される。
このように旋回流28が形成されると、旋回流28の流速が次第に加速されるため、微細気泡10の見かけの上昇速度も増加し、曝気装置20から放出された微細気泡10が気泡合一装置22に達するまでに要する滞留時間が短縮され、これにより、曝気部30における酸素移動効率の向上が妨げられてしまう。したがって、酸素移動効率を向上させるためには、曝気装置20から放出される微細気泡10の放出量(すなわち曝気量)を増やす必要があり、曝気に要するエネルギー(消費電力等)が増大するといった問題がある。
また、上記図20に示した第3の従来形式では、第2の曝気装置38の曝気量を低減することは困難であり、曝気に要するエネルギー(消費電力等)が増大するといった問題がある。
本発明は、曝気に要するエネルギーを削減することが可能な有機性排水処理装置および有機性排水処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明における有機性排水処理装置は、活性汚泥を内部に貯留する生物処理槽内に、
生物処理槽の底部又はその近傍に第1の曝気手段を配置して全面曝気を行う全面曝気部と、
全面曝気部より上方に形成され且つ膜分離手段を活性汚泥中に浸漬した状態で配置した固液分離部と、
全面曝気部と固液分離部の間に形成されて両者を上下に仕切る流路狭窄部を備え、
流路狭窄部は、全面曝気部から固液分離部へ向う流路の断面積を絞る流路狭窄手段により、全面曝気部の第1の曝気手段から放出された気泡同士を結合させて固液分離部の膜分離手段の下方へ放出するとともに、全面曝気部と固液分離部と流路狭窄部とにわたる旋回流が発生しないように、固液分離部で発生して膜分離手段の側方における膜分離手段が存在しない空間を流れる下降流が全面曝気部へ流れ込むことを遮る流れ阻害部を有するものである。
これによると、第1の曝気手段によって微細気泡を放出し、全面曝気部において全面曝気を行うことにより、微細気泡が槽内底部の全領域にほぼ均等に分布して浮上する。これにより、槽内の全面曝気部と固液分離部と流路狭窄部とにわたる旋回流が発生せず、第1の曝気手段から放出された微細気泡が流路狭窄手段に達するまでに要する滞留時間が長くなり、全面曝気部における酸素移動効率が向上し、曝気に要するエネルギー(消費電力等)の増大を抑制することができるとともに、生物処理に必要な酸素を被処理液中に十分に供給することができる。
また、全面曝気部を浮上した微細気泡は、流路狭窄部の流路狭窄手段によって結合し粗大化した気泡となる。このようにして形成された粗大化した気泡が膜分離手段の下方へ放出されて浮上することで、膜分離手段が十分に洗浄される。
本第2発明における有機性排水処理装置は、固液分離部の膜分離手段の側方に、膜分離手段の設置箇所で生起する上昇流の反転による下降流が形成される下降流形成空間が設けられているものである。
これによると、固液分離部において、上昇流が液面付近で反転することにより、下降流形成空間において下降流が形成され、下降流は、下降流形成空間を流れた後、流路狭窄手段に遮られて再び反転し、上昇流となり、この上昇流が膜分離手段の下方から固液分離部を上向きに流れる。これにより、固液分離部において、上下方向に旋回する旋回流が発生し、膜分離手段の洗浄効果が向上する。この際、下降流が固液分離部から流路狭窄部を通って全面曝気部へ流れ込むことは阻害されるため、旋回流が固液分離部から全面曝気部に達することはない。
本第3発明における有機性排水処理装置は、流路狭窄手段は上方へ向うほど流路の断面積を狭窄するテーパー部を有するものである。
これによると、第1の曝気手段によって放出された微細気泡は、流路狭窄手段のテーパー部を通過する際に複数の気泡同士が接近して合体することで粗大化し、粗大化した気泡として流路狭窄手段から膜分離手段の下方へ放出される。
本第4発明における有機性排水処理装置は、流路狭窄手段は、膜分離手段の下方に対応する位置に開口部を有する板状部材であり、
全面曝気部と固液分離部は流路狭窄手段の開口部を介して連通しているものである。
これによると、第1の曝気手段によって放出された微細気泡は、板状部材の開口部を通過する際に複数の気泡同士が接近して合体することで粗大化し、粗大化した気泡として開口部から膜分離手段の下方へ放出される。
本第5発明における有機性排水処理装置は、膜分離手段の下方で且つ流路狭窄手段の上方に、第1の曝気手段とは別の曝気手段が備えられているものである。
有機性排水処理装置では、有機性排水中のBOD濃度の低下等により第1の曝気手段から放出される微細気泡の放出量(曝気量)を減らした場合、流路狭窄手段において形成される粗大気泡の量が不足して膜分離手段の洗浄効果が低下する虞がある。
これによると、上記のような場合、粗大気泡を第1の曝気手段とは別の曝気手段から膜分離手段の下方へ放出することにより、流路狭窄手段において形成された気泡に上記別の曝気手段から放出された気泡が加えられるため、十分な量の気泡が得られ、これにより、膜分離手段の洗浄効果の低下を防止することができる。
本第6発明における有機性排水処理装置は、生物処理槽の固液分離部に、生物処理槽内の活性汚泥を隣接する別の槽へ越流させるとともに越流量を調節可能な越流手段が備えられ、
生物処理槽の全面曝気部に、別の槽に連通する連通部が設けられているものである。
これによると、全面曝気部における全面曝気と固液分離部における膜分離手段の下方からの曝気とにより、エアリフト効果が発生して生物処理槽内の液面が上昇し、越流手段によって、生物処理槽内の活性汚泥(被処理液)が隣接する別の槽へ越流するとともに、別の槽内の活性汚泥(被処理液)が連通部を通って生物処理槽内に流入する。これにより、無動力で活性汚泥を生物処理槽と別の槽との間で循環させることができ、活性汚泥を循環させるための電力を削減することができる。また、越流量を調節することが可能であるため、有機性排水の成分変動や活性汚泥の状態の変化或は膜分離手段から取り出される処理液の水質等に応じて、活性汚泥の循環量を変えることができる。
本第7発明における有機性排水処理方法は、活性汚泥を貯留した生物処理槽内に、全面曝気部と流路狭窄部と固液分離部を下方から上方へ配置し、
全面曝気部において、被処理液を全面曝気して活性汚泥処理し、
流路狭窄部において、全面曝気部から固液分離部へ向って生物処理槽内の流路の断面積を絞ることで活性汚泥の上方への移動を制限するとともに、全面曝気部で曝気された気泡を結合させ、全面曝気部からの活性汚泥の一部と結合された気泡とを上方の固液分離部へ放出し、
固液分離部において、被処理液に浸漬して配置された膜分離手段の膜面を流路狭窄部から放出された気泡により洗浄しながら膜透過液を処理液として取り出し、
全面曝気部と固液分離部と流路狭窄部とにわたる旋回流が発生しないように、固液分離部で発生して膜分離手段の側方における膜分離手段が存在しない空間を流れる下降流が全面曝気部へ流れ込むことを流路狭窄部において遮るものである。
本第8発明における有機性排水処理方法は、固液分離部において、膜分離手段の側方に下降流形成空間を設け、
膜分離手段の設置箇所で生じる活性汚泥の上昇流が、反転して、下降流形成空間において下降流を形成するものである。
本第9発明における有機性排水処理装置は、嫌気槽と脱窒槽と好気槽とが備えられ、
好気槽内に、好気槽の底部又はその近傍に第1の曝気手段を配置して全面曝気を行う第1の曝気部と、第1の曝気部の上方に形成され且つ膜分離手段を活性汚泥中に浸漬した状態で配置した第2の曝気部と、第1の曝気部と第2の曝気部との間に形成されて両者を仕切る流路狭窄部とが備えられ、
原水が供給される嫌気槽から好気槽内の第1の曝気部へ被処理液を移送する第1の流路と、好気槽内の第1の曝気部から脱窒槽へ被処理液を移送する第2の流路と、脱窒槽から好気槽内の第2の曝気部に被処理液を移送する第3の流路とが設けられ、
流路狭窄部は、好気槽内の第1の曝気部から第2の曝気部へ向う流路の断面積を絞る流路狭窄手段により、第1の曝気部の第1の曝気手段から放出された気泡同士を結合させて第2の曝気部の膜分離手段の下方へ放出するとともに、好気槽内の被処理液を第2の曝気部から第1の曝気部へ移送するものである。
これによると、嫌気槽内に流入した原水(有機性排水)は、嫌気槽内において脱リンされ、その後、嫌気槽内から第1の流路を通って好気槽内の第1の曝気部に流れ込む。第1の曝気部において、第1の曝気手段により微細気泡が放出され、全面曝気が行われる。これにより、第1の曝気部の被処理液が硝化される。
そして、第1の曝気部の被処理液は、第2の流路を通って脱窒槽内に流れ、脱窒槽内において脱窒される。また、脱窒槽内の被処理液は第3の流路によって好気槽内の第2の曝気部に移送され、第2の曝気部の被処理液は、膜分離手段で固液分離された後、膜透過液が処理液として好気槽の槽外へ排出される。
一方、第1の曝気手段から放出された微細気泡は、第1の曝気部を浮上した後、流路狭窄手段を通過する際に結合されて粗大化する。これにより、微細気泡よりも大きな気泡が形成され、粗大化した気泡は流路狭窄手段から第2の曝気部の膜分離手段の下方へ放出される。
これにより、粗大化した気泡が第2の曝気部を浮上するため、第2の曝気部の被処理液が再曝気されるとともに膜分離手段の膜面が粗大化した気泡で洗浄される。
このように、好気槽の第1の曝気部を曝気する微細気泡を粗大化した気泡を形成し、この粗大化した気泡を利用して第2の曝気部を曝気するとともに膜分離手段を洗浄しているため、第1の曝気手段とは別に、第2の曝気手段を第2の曝気部に設けて別途曝気を行うことを不要にしたり、或は、第2の曝気手段を第2の曝気部に設けて別途曝気を行う場合であっても、第2の曝気手段の曝気量を低減することができる。これにより、曝気に要するエネルギー(消費電力等)を削減することができる。
第3の流路によって脱窒槽内から好気槽内の第2の曝気部に移送される被処理液の流量を、第2の曝気部の膜分離手段から槽外に排出される処理液の流量よりも多くすることにより、好気槽内の被処理液の一部は、第2の曝気部から流路狭窄手段を通過して第1の曝気部へ流れ、第1の曝気部において全面曝気された後、第1の曝気部から第2の流路を通って脱窒槽内に流れ、第3の流路によって脱窒槽内から再び第2の曝気部に移送されることを繰り返される。これにより、第1の曝気部における硝化と脱窒槽における脱窒とが確実に行われ、窒素除去率が向上する。
本第10発明における有機性排水処理装置は、流路狭窄手段は、第1の曝気手段から放出された気泡同士が結合した気泡を第2の曝気部へ放出する気泡放出用開口部と、気泡放出用開口部よりも下方位置に形成され且つ好気槽内の被処理液を第2の曝気部から第1の曝気部へ移送する汚泥移送用開口部とを有しているものである。
これによると、第1の曝気手段から放出された微細気泡は、第1の曝気部を浮上した後、流路狭窄手段に一旦遮られて結合し、粗大化する。これにより、微細気泡よりも大きな気泡が形成され、粗大化した気泡は流路狭窄手段の気泡放出用開口部から第2の曝気部の膜分離手段の下方へ放出される。
また、第3の流路によって脱窒槽内から好気槽内の第2の曝気部に移送される被処理液の流量を、第2の曝気部の膜分離手段から槽外に排出される処理液の流量よりも多くすることにより、好気槽内の被処理液の一部は、第2の曝気部から流路狭窄手段の汚泥移送用開口部を通って第1の曝気部へ流れ込み、第1の曝気部において全面曝気された後、第1の曝気部から第2の流路を通って脱窒槽内に流れ、第3の流路によって脱窒槽内から再び第2の曝気部に移送されることを繰り返される。
本第11発明は、上記第10発明に記載された有機性排水処理装置を用いた有機性排水処理方法であって、
脱窒槽内から好気槽内の第2の曝気部に移送される被処理液の流量を、第2の曝気部の膜分離手段から処理液として槽外に排出される膜透過液の流量よりも多くし、
第1の曝気部において、好気槽内の被処理液を全面曝気して活性汚泥処理し、
流路狭窄部において、第1の曝気部で曝気された気泡を結合させ、
結合された気泡を第2の曝気部へ放出するとともに、第2の曝気部の被処理液を第1の曝気部へ移送するものである。
以上のように、本発明によると、曝気に要するエネルギー(消費電力等)を削減することができる。
本発明の第1の実施の形態における有機性排水処理装置の縦断面図である。 同、有機性排水処理装置の好気槽の一部切欠き平面図である。 同、有機性排水処理装置の流路狭窄手段の山の頂部における縦断面図である。 図3におけるX−X矢視図である。 本発明の第2の実施の形態における有機性排水処理装置の縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態における有機性排水処理装置の縦断面図である。 同、有機性排水処理装置の流路狭窄手段の図であり、(a)は流路狭窄手段の正面図、(b)は流路狭窄手段を構成する整流板の斜視図である。 本発明の第4の実施の形態における有機性排水処理装置の縦断面図である。 本発明の第5の実施の形態における有機性排水処理装置の縦断面図である。 本発明の第6の実施の形態における有機性排水処理装置の縦断面図である。 同、有機性排水処理装置の好気槽の一部切欠き平面図である。 同、有機性排水処理装置の流路狭窄手段の山の頂部における縦断面図である。 同、有機性排水処理装置の流路狭窄手段の谷の底部における縦断面図である。 図12,図13におけるX−X矢視図である。 本発明の第7の実施の形態における有機性排水処理装置の縦断面図である。 本発明の第8の実施の形態における有機性排水処理装置の縦断面図である。 同、有機性排水処理装置の第2の曝気手段と汚泥返送経路との拡大図である。 従来の有機性排水処理装置の縦断面図である。 従来の別の有機性排水処理装置の縦断面図である。 従来の別の有機性排水処理装置の縦断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明における第1の実施の形態を図面を参照しながら説明する。尚、先述した従来のものと同じ部材については同一の符号を付記して詳細な説明を省略する。
図1,図2に示すように、41は下水等の有機性排水を処理する有機性排水処理装置であり、嫌気槽1と、無酸素槽2(別の槽の一例)と、活性汚泥を内部に貯留する好気槽3(生物処理槽の一例)とを有している。嫌気槽1と無酸素槽2と好気槽3とは、それぞれ仕切壁42,43で仕切られて、隣接している。嫌気槽1の底部と無酸素槽2の底部とは、仕切壁42の下端部に形成された連通口44を介して、連通している。同様に、無酸素槽2の底部と好気槽3の底部とは仕切壁43の下端部に形成された連通口45(連通部の一例)を介して連通している。嫌気槽1と無酸素槽2とにはそれぞれ、槽内の被処理液を攪拌する攪拌装置46,47が設けられている。
好気槽3内には、全面曝気部49と流路狭窄部50と固液分離部51とが下方から上方へ形成されている。全面曝気部49は、好気槽3内の底部に第1の曝気手段52を配置して全面曝気を行う領域である。第1の曝気手段52は、好気槽3内の底部の全領域にほぼ均等に気泡径が2mm以下の微細気泡53を含んだ気泡を放出するものであり、複数の微細な散気孔52aを備えた散気装置(例えば散気管型、メンブレン型、又はディヒューザー型)を複数用いており、槽外に設置された空気供給装置54(ブロワ等)に接続されている。尚、以降の説明において、第1の曝気手段52より放出される気泡を総称して微細気泡53とする。
固液分離部51は、全面曝気部49の上方に形成されており、複数の膜分離手段55を活性汚泥中に浸漬した状態で配置している。各膜分離手段55は、槽内の被処理液を固液分離するものであり、所定間隔をあけて並列に配置された複数の平膜型の膜エレメント56をケーシング58内に収納した構成を有している。尚、槽内の被処理液は各膜分離手段55により固液分離され、膜エレメント56のろ過膜を透過した膜透過液が処理水として好気槽3の外部へ取り出される。
図1〜図3に示すように、各膜分離手段55は膜エレメント56の幅方向Aに所定間隔をあけて配列されており、これにより、互いに隣り合う膜分離手段55間および膜分離手段55と好気槽3の内側面との間には、下降流形成空間57が形成されている。
流路狭窄部50は、全面曝気部49と固液分離部51との間に形成されて両者49,51を上下に仕切っており、全面曝気部49から固液分離部51へ向う上向きの流路の断面積を絞る流路狭窄手段59を備え、第1の曝気手段52から放出された微細気泡53同士を流路狭窄手段59により結合し粗大化させて膜分離手段55の下方へ放出するものである。
図3,図4に示すように、流路狭窄手段59は、波板状の板状部材からなり、流路狭窄部50の水平横断面のほぼ全領域にわたって設けられており、ボルト・ナット等によって好気槽3内に取付け固定されている。尚、図1に示すように、流路狭窄手段59の周縁部には、下向きに屈曲した端縁片59aが設けられている。
流路狭窄手段59には、各膜分離手段55の下方に対応する位置に複数の開口部61(全面曝気部から固液分離部へ向う流路の一例)が形成されている。尚、開口部61は流路狭窄手段59の山の頂部59bに形成されており、全面曝気部49と固液分離部51とは開口部61を介して連通している。尚、流路狭窄手段59は、その山の頂部59bと谷の底部59cとの長手方向Bが膜エレメント56の幅方向Aと同方向になるように設けられている。また、開口部61の直径は、第1の曝気手段52の散気孔52aの直径よりも大きく、微細気泡53よりも大きな気泡62を形成するのに十分な大きさに設定されている。
また、粗大化した気泡62の上昇に伴って生じる上昇流63が液面付近で反転することにより発生する下降流64は下降流形成空間57を通って固液分離部51を下降する。さらに、流路狭窄手段59は、全面曝気部49と固液分離部51の各下降流形成空間57との間の上下方向の流れを阻害する流れ阻害部59dを有している。尚、流れ阻害部59dには開口部61が形成されていない。
仕切壁43の上部には、好気槽3内の活性汚泥(被処理液)を隣接する無酸素槽2へ越流させるとともに越流量を調節可能な可動堰66(越流手段の一例)が備えられている。尚、可動堰66は、昇降自在であり、電動機等の駆動装置により昇降される。
以下、上記構成における作用を説明する。
図1に示すように、嫌気槽1内に流入した原水(有機性排水)は、嫌気槽1内において脱リンされ、その後、連通口44を通って無酸素槽2に流れ込み、無酸素槽2において脱窒され、その後、連通口45を通って好気槽3に流れ込み、好気槽3において硝化され、膜分離手段55で固液分離された後、処理水として好気槽3の槽外へ排出される。
この際、好気槽3では、第1の曝気手段52によって微細気泡53を含んだ気泡を放出し、全面曝気部49において全面曝気を行うことにより、微細気泡53が槽内底部の全領域にほぼ均等に分布して浮上する。これにより、生物処理に必要な酸素を被処理液中に十分に供給することができる。
図3,図4に示すように、全面曝気部49を浮上した微細気泡53は流路狭窄手段59によって浮上が遮られ、微細気泡53同士が集合して結合し粗大化するとともに、活性汚泥の上方への流動が制限される。このようにして形成された粗大化した気泡62が全面曝気部49内の活性汚泥の一部と共に流路狭窄手段59の開口部61から各膜分離手段55の下方へ放出されて各膜分離手段55の膜エレメント56間を浮上することにより、膜分離手段55の設置箇所で上昇流63が発生し、粗大化した気泡62と上昇流63とによって膜エレメント56の膜面が十分に洗浄される。
図1に示すように、上記固液分離部51で発生した上昇流63は液面付近で反転して下降流64となり、下降流64が下降流形成空間57を下向きに流れる。下降流64は、流路狭窄手段59の流れ阻害部59dによって遮られることで、流れが阻害され、阻害部59d付近で再び反転して上昇流63となる。この上昇流63が膜分離手段55の下方から固液分離部51を上向きに流れるため、固液分離部51において、上下方向に旋回する旋回流68が発生し、膜分離手段55の洗浄効果が向上する。
この際、全面曝気部49を浮上する微細気泡53は、流路狭窄手段59の流れ阻害部59dに遮られることによって、固液分離部51の下降流形成空間57へ流れ込むのを阻害される。これにより、下降流形成空間57に確実に下降流64が形成され、下降流64が弱まるのを防止することができる。
また、下降流形成空間57を流れた下降流64は流路狭窄手段59の流れ阻害部59dに遮られるため、下降流64が固液分離部51から流路狭窄部50を通って全面曝気部49へ流れ込むことは阻害される。さらに、全面曝気部49においては微細気泡53が槽内底部の全領域にほぼ均等に分布して浮上し、これらのことによって、旋回流68が固液分離部51から全面曝気部49に達することはなく、全面曝気部49と固液分離部51と流路狭窄部50とにわたる好気槽3内全体の大きな旋回流は発生しない。したがって、第1の曝気手段52から放出された微細気泡53が流路狭窄手段59に達するまでに要する滞留時間が長くなり、全面曝気部49における酸素移動効率が向上し、曝気に要するエネルギー(消費電力等)を削減することができる。
また、全面曝気部49において全面曝気を行うことおよび固液分離部51において膜分離手段55の下方から曝気を行うこととにより、エアリフト効果が発生して好気槽3内の液面が上昇し、好気槽3内の活性汚泥の一部が可動堰66を越えて無酸素槽2へ越流するとともに、無酸素槽2内の活性汚泥が連通口45を通って好気槽3内に流入する。これにより、無動力で活性汚泥を好気槽3と無酸素槽2との間で循環させることができ、活性汚泥を循環させるための電力を削減することができる。
また、可動堰66を昇降して高さを変えることにより、好気槽3から無酸素槽2への越流量を調節することができる。さらに、可動堰66を越流する水位の高さを高さ検出装置等で検出することにより、好気槽3と無酸素槽2との間の循環流量を容易に計測することも可能である。
(第2の実施の形態)
以下、本発明における第2の実施の形態を図5を参照しながら説明する。
流路狭窄手段59の上方で且つ各膜分離手段55の下方には、微細気泡53よりも大きな気泡を放出する第2の曝気手段75(第1の曝気手段52とは別の曝気手段の一例)が複数備えられている。これら第2の曝気手段75は、複数の散気孔75aを備えた散気管(又はメンブレン型散気装置、ディフューザー型散気装置等)を用いたものであり、空気供給装置54に接続されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
有機性排水(原水)中のBOD濃度が低下し、これに応じて第1の曝気手段52から放出される微細気泡53の放出量(曝気量)を減らすような運転をした場合、流路狭窄手段59において形成される粗大化した気泡62の量が不足して膜分離手段55の洗浄効果が低下する虞がある。
このような場合、粗大化した気泡62を第2の曝気手段75から膜分離手段55の下方へ放出することにより、流路狭窄手段59において形成された粗大化した気泡62に第2の曝気手段75から放出された気泡が加えられるため、十分な量の気泡が得られ、これにより、膜分離手段55の洗浄効果の低下を防止することができる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明における第3の実施の形態を図6,図7を参照しながら説明する。
流路狭窄手段78は、複数の整流部材79と、各整流部材79間に形成された流通路80(全面曝気部から固液分離部へ向う流路の一例)とを有するものである。各整流部材79は、膜エレメント56の幅方向A(左右方向)において所定間隔をあけて互いに平行に並べられ、膜エレメント56の厚さ方向C(前後方向)において流路狭窄部50を横断している。
各整流部材79は、上方へ向うほど流通路80の流路断面積を狭窄するテーパー面81(テーパー部)を有する。すなわち、各テーパー面81は幅方向Aにおいて相対向しており、対向するテーパー面81の間隔Dが上方へ向うほど短縮されている。尚、テーパー面81の上端部の間隔Dは、第1の曝気手段52の散気孔52aの直径よりも大きく、微細気泡53を結合させて粗大化された気泡62を形成するのに十分な大きさに設定されている。
また、各整流部材79は、各下降流形成空間57の下方(真下)に位置しており、全面曝気部49と各下降流形成空間57との間の上下方向の流れを阻害する流れ阻害部の機能も兼ね備えている。
以下、上記構成における作用を説明する。
全面曝気部49を浮上した微細気泡53は流路狭窄手段59のテーパー面81に案内されて流通路80を上昇する。この際、テーパー面81の間隔Dが上方へ向うほど短縮されているため、微細気泡53同士が集合して結合し粗大化する。このようにして粗大化された気泡62が流通路80から各膜分離手段55の下方へ案内されて各膜分離手段55の膜エレメント56間を浮上することにより、膜エレメント56の膜面が十分に洗浄される。
固液分離部51で発生した下降流64は、下降流形成空間57を下向きに流れ、整流部材79によって遮られることで、流れが阻害され、整流部材79付近で反転して上昇流63となる。この上昇流63が膜分離手段55の下方から固液分離部51を上向きに流れるため、固液分離部51において、上下方向に旋回する旋回流68が発生し、膜分離手段55の洗浄効果が向上する。
この際、全面曝気部49を浮上する微細気泡53は、整流部材79に遮られることによって、下降流形成空間57へ流れ込むのを阻害される。これにより、下降流形成空間57に確実に下降流64が形成され、下降流64が弱まるのを防止することができる。
また、下降流形成空間57を流れた下降流64は整流部材79に遮られるため、下降流64が固液分離部51から流路狭窄部50を通って全面曝気部49へ流れ込むことは阻害される。
(第4の実施の形態)
本発明における第4の実施の形態は、上記第3の実施の形態の変形例であり、以下のように構成されている。
図8に示すように、整流部材85は、上記第3の実施の形態で示した整流部材79(図6参照)を上方へ延長したものであり、下降流形成空間57に挿入されている。整流部材85の下部は下降流形成空間57から下方へ突出し、整流部材85の上部は下降流形成空間57から上方へ突出し、下降流形成空間57は整流部材85によって閉鎖されている。
尚、整流部材85の下部には、上記第3の実施の形態と同様なテーパー面81が形成され、各整流部材85間には流通路80(全面曝気部から固液分離部へ向う流路の一例)が形成され、各膜分離手段55は各流通路80内に設置されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
微細気泡53が整流部材85のテーパー面81間を通過することによって粗大化した気泡62は、整流部材85に案内されながら流通路80を通り、各膜分離手段55の膜エレメント56間を浮上する。これにより、膜エレメント56の膜面が十分に洗浄されるとともに、粗大化した気泡62が膜エレメント56間から外側方へはみ出して上昇するのを防止することができる。
尚、本第4の実施の形態では、下降流形成空間57が整流部材85によって閉鎖されているため、下降流64の発生が抑制され、これにより、固液分離部51においても全面曝気による高い酸素移動効率を維持することができる。
(第5の実施の形態)
図9に示すように、流路狭窄手段87は、微細気泡53を捕集する捕集部材88と、捕集された微細気泡53を粗大化して各膜分離手段55の下方から放出する複数の粗大気泡散気手段89と、捕集部材88と各粗大気泡散気手段89とを接続する送気用配管90とを有している。
捕集部材88は、四角錐状の天井部材88aと、天井部材88aの周縁から垂下された端縁片88bとを有している。また、各粗大気泡散気手段89は、複数の散気孔89aを備えた散気管を用いたものであり、捕集部材88の上方且つ各膜分離手段55の下方に位置している。また、送気用配管90の下端は天井部材88aの頂部で捕集部材88の内側空間に連通し、送気用配管90の上端は複数に分岐して各粗大気泡散気手段89に連通している。
以下、上記構成における作用を説明する。
第1の曝気手段52から放出されて全面曝気部49を浮上した微細気泡53は、捕集部材88によって浮上が遮られると共に捕集され、送気用配管90を通って各粗大気泡散気手段89に送られ、粗大化されて各粗大気泡散気手段89の散気孔89aから放出される。これにより、粗大化した気泡62が、各粗大気泡散気手段89の散気孔89aから各膜分離手段55の下方へ放出されて、各膜分離手段55の膜エレメント56間を浮上する。
この際、全面曝気部49を浮上する微細気泡53は、捕集部材88の天井部材88aに遮られることによって、下降流形成空間57へ流れ込むのを阻害される。また、下降流形成空間57を流れた下降流64は捕集部材88の天井部材88aに遮られる。
(第6の実施の形態)
以下、本発明における第6の実施の形態を図10〜図14を参照しながら説明する。尚、先述した従来のものと同じ部材については同一の符号を付記して詳細な説明を省略する。
100は下水等の有機性排水を処理する有機性排水処理装置であり、嫌気槽1と、脱窒槽101と、活性汚泥を内部に貯留する好気槽3とを有している。嫌気槽1と脱窒槽101と好気槽3とは、それぞれ仕切壁42,43で仕切られて、隣接している。
好気槽3内には、硝化部102(第1の曝気部の一例)と流路狭窄部50と再曝気部103(第2の曝気部の一例)とが下方から上方へ形成されている。硝化部102は、好気槽3内の底部に第1の曝気手段52を配置して全面曝気を行う領域である。第1の曝気手段52は、好気槽3内の底部の全領域にほぼ均等に気泡径2mm以下の微細気泡53を含んだ気泡を放出するものであり、複数の微細な散気孔52aを備えた散気管(又はメンブレン型散気装置、ディフューザー型散気装置等)を用いており、槽外に設置された空気供給装置54(ブロワ等)に接続されている。
再曝気部103は、硝化部102の上方に形成されており、複数の膜分離手段55を活性汚泥中に浸漬した状態で配置している。各膜分離手段55は、槽内の被処理液を固液分離するものであり、図14に示すように、所定間隔をあけて並列に配置された複数の平膜型の膜エレメント56を有している。尚、槽内の被処理液は各膜分離手段55により固液分離され、膜エレメント56のろ過膜を透過した膜透過液が処理水として好気槽3の外部へ取り出される。
また、各膜分離手段55は膜エレメント56の幅方向Aに所定間隔をあけて配列されており、これにより、互いに隣り合う膜分離手段55間および膜分離手段55と好気槽3の内側面との間には、下降流形成空間57が形成されている。
流路狭窄部50は、硝化部102と再曝気部103との間に形成されて両者102,103を上下に仕切っており、好気槽3内の硝化部102から再曝気部103へ向う上方向の流路の断面積を絞る流路狭窄手段59を備え、第1の曝気手段52から放出された微細気泡53同士を流路狭窄手段59により結合し粗大化させて膜分離手段55の下方へ放出するとともに、好気槽3内の被処理液を再曝気部103から硝化部102へ移送するものである。
流路狭窄手段59は、硝化部102と再曝気部103とを上下に分け隔てる波板状の部材であり、流路狭窄部50の水平横断面の全領域にわたって設けられており、好気槽3に取付け固定されている。
図11〜図14に示すように、流路狭窄手段59には、微細気泡53よりも大きな粗大気泡62を再曝気部103へ放出する複数の気泡放出用孔105(気泡放出用開口部の一例)と、好気槽3内の被処理液を再曝気部103から硝化部102へ返送する複数の汚泥移送用孔106(汚泥移送用開口部の一例)とが形成されている。
各気泡放出用孔105は、図11,図12,図14に示すように、流路狭窄手段59の山の頂部59bに形成されており、膜分離手段55の真下の範囲に位置している。また、図11,図13,図14に示すように、各汚泥移送用孔106は、気泡放出用孔105よりも下方位置で硝化部102に開口するように流路狭窄手段59の谷の底部59cに形成され、下降流形成空間57の真下の範囲に位置している。
硝化部102と再曝気部103とは気泡放出用孔105と汚泥移送用孔106を介して連通している。尚、流路狭窄手段59は、その山の頂部59bと谷の底部59cとの長手方向Bが膜エレメント56の幅方向Aと同方向になるように設けられている。また、気泡放出用孔105の直径は、第1の曝気手段52の散気孔52aの直径よりも大きく、微細気泡53よりも大きな気泡を形成するのに十分な大きさに設定されている。
図10に示すように、嫌気槽1内と好気槽3内の硝化部102とは、配管等からなる第1の流路108を介して連通している。尚、第1の流路108は被処理液を嫌気槽1から硝化部102へ移送するものである。また、硝化部102の底部と脱窒槽101の底部とは第2の流路109を介して連通しており、第2の流路109は仕切壁43に形成された開口部である。尚、第2の流路109は被処理液を硝化部102から脱窒槽101へ移送するものである。
脱窒槽101には、脱窒槽101内の被処理液を前段の嫌気槽1内に返送する第1のエアリフトポンプ110(空気揚水ポンプ)と、脱窒槽101内の被処理液を後段の好気槽3の再曝気部103に移送する第2のエアリフトポンプ111(第3の流路の一例)とが設けられている。
以下、上記構成における作用を説明する。
嫌気槽1内に流入した原水(有機性排水)は、嫌気槽1内から第1の流路108を通って好気槽3内の硝化部102に流れ込む。硝化部102において、第1の曝気手段52により微細気泡53が放出され、全面曝気が行われ、これにより、硝化部102の被処理液が硝化される。
そして、硝化部102の被処理液は、第2の流路109を通って脱窒槽101内に流れ、脱窒槽101内において脱窒される。また、脱窒槽101内の被処理液は第2のエアリフトポンプ111によって好気槽3内の再曝気部103に移送され、再曝気部103の被処理液は、膜分離手段55で固液分離された後、処理水として好気槽3の槽外へ排出される。
一方、第1の曝気手段52から放出された微細気泡53は、図12,図14に示すように、硝化部102を浮上した後、流路狭窄手段59に一旦遮られて結合し、粗大化する。これにより、微細気泡53よりも大きな粗大化した気泡62が形成され、粗大化した気泡62は流路狭窄手段59の気泡放出用孔105から膜分離手段55の下方へ放出される。
これにより、粗大化した気泡62が再曝気部103を浮上するため、再曝気部103の被処理液が再曝気されるとともに膜分離手段55の膜面が粗大化した気泡62で洗浄される。
このように、好気槽3の硝化部102を曝気する微細気泡53を粗大化して粗大化した気泡62を形成し、この粗大化した気泡62を利用して再曝気部103を曝気するとともに膜分離手段55を洗浄しているため、第1の曝気手段52とは別に、第2の曝気手段を再曝気部103に設けて別途曝気を行うことを不要にすることができる。これにより、曝気に要するエネルギー(消費電力等)を削減することができる。
また、第1のエアリフトポンプ110を駆動して、脱窒槽101内の被処理液の一部を嫌気槽1内に返送することにより、嫌気槽1におけるリンの放出と硝化部102における硝化およびリンの過剰摂取と脱窒槽101における脱窒とが繰り返し行われるため、脱リンおよび硝化脱窒が促進される。
また、図10に示すように、第2のエアリフトポンプ111を駆動し、嫌気槽1内から第1の流路108を通って好気槽3内の硝化部102に流入する被処理液の流量(F1)と第2のエアリフトポンプ111によって脱窒槽101内から好気槽3内の再曝気部103に移送される被処理液の流量(F2)との和(F1+F2)が、好気槽3内の硝化部102から第2の流路109を通って脱窒槽101に流出する被処理液の流量(F3)と好気槽3内の再曝気部103から固液分離されて槽外に排出される処理水の流量(F4)との和(F3+F4)と実質的に等しくなる運転条件、すなわち、好気槽3への全流入量(F1+F2)と好気槽3からの全流出量(F3+F4)とが実質的に等しくなる通常の運転条件において、第2のエアリフトポンプ111によって脱窒槽101内から好気槽3内の再曝気部103に移送される被処理液の流量(F2)を再曝気部103から槽外に排出される処理水の流量(F4)よりも多くするように運転する。例えば、嫌気槽1への原水の流入流量をQとして、F1=2Q、F2=3Q、F3=4Q、F4=Qとなるように運転する。
これにより、好気槽3内の再曝気部103の被処理液の一部は、流路狭窄手段59の汚泥移送用孔106を通って硝化部102へ返送され、硝化部102において全面曝気された後、硝化部102から第2の流路109を通って脱窒槽101内に流れ、第2のエアリフトポンプ111によって脱窒槽101内から再び再曝気部103に移送されることを繰り返される。これにより、硝化部102における硝化と脱窒槽101における脱窒とが確実に行われ、窒素除去率が向上する。
尚、この際、流路狭窄手段59の汚泥移送用孔106を通って再曝気部103から硝化部102へ返送される被処理液(活性汚泥)の流量(F5)は、第2のエアリフトポンプ111によって脱窒槽101内から好気槽3内の再曝気部103に移送される被処理液の流量(F2)と再曝気部103から槽外に排出される処理水の流量(F4)との差に相当する。
(第7の実施の形態)
図15に示すように、本第7の実施の形態における有機性排水処理装置100は、上記第6の実施の形態の各膜分離手段55の下方に、粗大気泡を放出する第2の曝気手段75が複数備えられているものである。これら第2の曝気手段75は、複数の散気孔75aを備えた散気管(又は膜或は多孔質体等)を複数本用いたものであり、空気供給装置54に接続されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
第1の曝気手段52から放出された微細気泡53は、流路狭窄手段59に一旦遮られて結合し、粗大化する。これにより、微細気泡53よりも大きな粗大化した気泡62が形成され、粗大化した気泡62は流路狭窄手段59の気泡放出用孔105から膜分離手段55の下方へ放出される。さらに、上記のように気泡放出用孔105から放出される粗大化した気泡62に加えて、第2の曝気手段75の散気孔75aからも粗大気泡が膜分離手段55の下方へ放出されて再曝気部103を浮上するため、再曝気部103の被処理液が再曝気されるとともに膜分離手段55の膜面が粗大気泡で洗浄される。
これにより、再曝気部103において、粗大気泡の放出量(曝気量)が増加し、曝気と膜分離手段55の膜面洗浄とが十分に行われる。この際、第1の曝気手段52から放出された微細気泡53を粗大化して、上記再曝気部103の曝気と膜分離手段55の膜面洗浄とに利用しているため、第2の曝気手段75の曝気量を低減することができ、これにより、曝気に要するエネルギー(消費電力等)を削減することができる。
(第8の実施の形態)
以下、本発明における第8の実施の形態を図16,図17を参照しながら説明する。尚、先述した従来のものと同じ部材については同一の符号を付記して詳細な説明を省略する。
120は下水等の有機性排水を処理する有機性排水処理装置であり、嫌気槽1と、脱窒槽101と、活性汚泥を内部に貯留する好気槽3とを有している。嫌気槽1と脱窒槽101と好気槽3とは、それぞれ仕切壁42,43で仕切られて、隣接している。
好気槽3内には、硝化部102(第1の曝気部の一例)と、再曝気部103(第2の曝気部の一例)と、硝化部102と再曝気部103とを上下に分け隔てる隔壁121とが備えられている。硝化部102は、隔壁121の下方に形成されており、好気槽3内の底部に第1の曝気手段52を配置して全面曝気を行う領域である。第1の曝気手段52は、好気槽3内の底部の全領域にほぼ均等に気泡径2mm以下の微細気泡53を含む気泡を放出するものであり、複数の微細な散気孔52aを備えた散気管(又はメンブレン型或はディフューザー型等)を複数用いており、槽外に設置された空気供給装置54(ブロワ等)に接続されている。
再曝気部103は、隔壁121の上方に形成されており、複数の膜分離手段55を活性汚泥中に浸漬した状態で配置している。各膜分離手段55は、槽内の被処理液を固液分離するものであり、所定間隔をあけて並列に配置された複数の平膜型の膜エレメント56を有している。尚、槽内の被処理液は各膜分離手段55により固液分離され、膜エレメント56のろ過膜を透過した膜透過水が処理水として好気槽3の外部へ取り出される。
また、各膜分離手段55は膜エレメント56の幅方向Aに所定間隔をあけて配列されており、これにより、互いに隣り合う膜分離手段55間および膜分離手段55と好気槽3の内側面との間には、下降流形成空間57が形成されている。
嫌気槽1内と好気槽3内の硝化部102とは、配管等からなる第1の流路108を介して連通している。尚、第1の流路108は被処理液を嫌気槽1から硝化部102へ移送するものである。また、硝化部102の底部と脱窒槽101の底部とは第2の流路109を介して連通しており、第2の流路109は仕切壁43に形成された開口部である。尚、第2の流路109は被処理液を硝化部102から脱窒槽101へ移送するものである。
脱窒槽101には、脱窒槽101内の被処理液を前段の嫌気槽1内に返送する第1のエアリフトポンプ110と、脱窒槽101内の被処理液を後段の好気槽3の再曝気部103に移送する第2のエアリフトポンプ111(送液手段の一例)とが設けられている。
隔壁121の下側には、第1の曝気手段52から放出された微細気泡53が隔壁121に遮られて気泡53同士が結合することにより、空気層122が形成される。好気槽3には、第2の曝気手段123と汚泥移送経路124とが備えられている。
第2の曝気手段123は、空気層122の空気を再曝気部103へ移送し、各膜分離手段55の下方へ放出するものであり、各膜分離手段55の下方に設けられた複数本の散気管125と、送気用配管126とを有している。各散気管125には、粗大化した気泡62を放出する複数の散気孔125aが形成されている。尚、散気孔125aの直径は、第1の曝気手段52の散気孔52aの直径よりも大きく、微細気泡53よりも大きな粗大化した気泡62を形成するのに十分な大きさに設定されている。また、送気用配管126は空気層122の空気を各散気管125に送るものであり、送気用配管126の下端部は好気槽3内の空気層122に連通し、送気用配管126の上端部は複数に枝分かれして各散気管125に連通している。
汚泥移送経路124は、好気槽3内の被処理液を再曝気部103から硝化部102へ返送する配管であり、上端部が再曝気部103に連通し、下端部が硝化部102に連通している。尚、汚泥移送経路124の下端は、第2の曝気手段123の送気用配管126が硝化部102に開口する下端開口位置よりも、下方において硝化部102に開口している。
以下、上記構成における作用を説明する。
嫌気槽1内に流入した原水は、リンを放出し、その後、嫌気槽1内から第1の流路108を通って好気槽3内の硝化部102に流れ込む。硝化部102において、第1の曝気手段52により微細気泡53が放出され、全面曝気が行われ、これにより、硝化部102の被処理液が硝化されるとともに、被処理液中のリンが活性汚泥により過剰摂取される。
そして、硝化部102の被処理液は、第2の流路109を通って脱窒槽101内に流れ、脱窒槽101内において脱窒される。また、脱窒槽101内の被処理液は第2のエアリフトポンプ111によって好気槽3内の再曝気部103に移送され、再曝気部103の被処理液は、膜分離手段55で固液分離された後、膜エレメント56のろ過膜を透過した膜透過液が処理水として好気槽3の槽外へ排出される。
一方、第1の曝気手段52から放出された微細気泡53は、硝化部102を浮上した後、隔壁121によって遮られる。このため、隔壁121の下側に空気層122が形成され、空気層122の空気は、送気用配管126内を流れて各散気管125に送られ、各散気管125の散気孔125aから粗大化されて膜分離手段55の下方へ放出される。
このようにして散気孔125aより放出された粗大化した気泡62が再曝気部103を浮上し、再曝気部103の被処理液が再曝気されるとともに膜分離手段55の膜面が粗大化した気泡62で洗浄される。
このように、好気槽3の硝化部102を曝気する微細気泡53を粗大化した気泡62を形成し、この粗大化した気泡62を各散気管125から再曝気部103に放出して再曝気部103を曝気するとともに膜分離手段55を洗浄しているため、曝気に要するエネルギー(消費電力等)を削減することができる。
また、第1のエアリフトポンプ110を駆動して、脱窒槽101内の被処理液の一部を嫌気槽1内に返送することにより、嫌気槽1における脱リンと硝化部102における硝化とが繰り返し行われるため、脱リンおよび硝化が促進される。
また、第2のエアリフトポンプ111を駆動し、嫌気槽1内から第1の流路108を通って好気槽3内の硝化部102に流入する被処理液の流量(F1)と第2のエアリフトポンプ111によって脱窒槽101内から好気槽3内の再曝気部103に移送される被処理液の流量(F2)との和(F1+F2)が、好気槽3内の硝化部102から第2の流路109を通って脱窒槽101に流出する被処理液の流量(F3)と好気槽3内の再曝気部103から固液分離されて槽外に排出される処理水の流量(F4)との和(F3+F4)と実質的に等しくなる運転条件、すなわち、好気槽3への全流入量(F1+F2)と好気槽3からの全流出量(F3+F4)とが実質的に等しくなる通常の運転条件において、第2のエアリフトポンプ111によって脱窒槽101内から好気槽3内の再曝気部103に移送される被処理液の流量(F2)を再曝気部103から槽外に排出される処理水の流量(F4)よりも多くするように運転する。例えば、嫌気槽1への原水の流入流量をQとして、F1=2Q、F2=3Q、F3=4Q、F4=Qとなるように運転する。
これにより、好気槽3内の再曝気部103の被処理液の一部は、汚泥移送経路124を通って硝化部102へ返送され、硝化部102において全面曝気された後、硝化部102から第2の流路109を通って脱窒槽101内に流れ、第2のエアリフトポンプ111によって脱窒槽101内から再び再曝気部103に移送されることを繰り返される。これにより、硝化部102における硝化と脱窒槽101における脱窒とが確実に行われ、窒素除去率が向上する。
尚、この際、汚泥移送経路124を通って再曝気部103から硝化部102へ返送される被処理液(活性汚泥)の流量(F5)は、第2のエアリフトポンプ111によって脱窒槽101内から好気槽3内の再曝気部103に移送される被処理液の流量(F2)と再曝気部103から槽外に排出される処理水の流量(F4)との差に相当する。
また、再曝気部103内の被処理液(活性汚泥)を好気槽3の槽外へ抜き出して、再曝気部103内の液を空にすることにより、膜分離手段55の膜エレメント56の薬液洗浄又は交換作業やメンテナンス作業等が容易に行える。
尚、上記第6〜第8の実施の形態における各流量(F1〜F5)は単位時間当たりに流れる流体の体積(例えばm/時)であり、また、各数値は一例であって、これらの値に限定されるものではない。
上記第1および第6の実施の形態では、図2および図11に示すように、流路狭窄手段59の山の頂部59bと谷の底部59cとの長手方向Bが膜エレメント56の幅方向Aと同方向になるように設けられているが、両者A,Bが互いに直交するなど交差する方向になるように設けられてもよい。
また、図4および図14に示すように、流路狭窄手段59は波板状の部材からなるが、波板状とは、正弦波、三角波、矩形波、鋸歯状波等、板状部材を水平方向に配置した場合に、山部に相当する高い部分と谷部に相当する低い部分とが繰り返し交互に形成された形状であればよい。
また、図4および図14に示すように、開口部61および気泡放出用孔105をそれぞれ、流路狭窄手段59の山の頂部59bに形成したが、山の頂部59bと谷部の底部59cとの間の傾斜部に形成してもよい。
上記第6の実施の形態では、図14に示すように、気泡放出用孔105を流路狭窄手段59の山の頂部59bに形成し、汚泥移送用孔106を谷の底部59cに形成したが、気泡放出用孔105と汚泥移送用孔106との両者の役割を兼ねる開口部を、山の頂部59bにのみ形成してもよい。
上記第6の実施の形態では、図14に示すように、波板状の部材からなる流路狭窄手段59に気泡放出用孔105と汚泥移送用孔106とを形成したが、波板状に限定されるものではなく、平板状の部材からなる流路狭窄手段59に気泡放出用孔105と汚泥移送用孔106とを形成してもよい。この場合、汚泥移送用孔106の下側に複数の筒状部材を下向きに延設し、汚泥移送用孔106の上端を流路狭窄手段59の上面に開口するとともに汚泥移送用孔106の下端を各筒状部材の下端に開口し、汚泥移送用孔106の下端開口部の位置を気泡放出用孔105の位置よりも低くしてもよい。
また、上記第1〜第5の実施の形態では、図1,図5,図6,図8,図9に示すように、被処理液が嫌気槽1、無酸素槽2、好気槽3の全面曝気部49、好気槽3の固液分離部51の順で移送されて生物処理されるが、この場合に、流路狭窄手段59を、第8の実施の形態の図16,図17に示したような隔壁121と第2の曝気手段123と汚泥移送経路124とで構成してもよい。
また、上記第8の実施の形態では、図17に示すように、隔壁121の下側に空気層122が形成されているが、隔壁121の下面に傾斜部を形成し、この傾斜部を送気用配管126の硝化部102への開口端部に向けて上り勾配とする構成にしてもよい。この場合、微細気泡53が隔壁121の下面傾斜部に沿って送気用配管126の開口端部に速やかに案内され、空気層122の空気がスムーズに送気用配管126に流れ込む。
上記各実施の形態では、好気槽3内に三台の膜分離手段55を設置したが、三台に限定されるものではなく、三台以外の複数台又は単数台設置してもよい。
上記各実施の形態では、膜分離手段55は平膜形式の膜エレメント56を有しているが、平膜以外の形式のもの、例えば中空糸膜等を用いてもよい。
上記各実施の形態では、第1の曝気手段52を好気槽3内の底部に配置したが、底部よりも上方の底部近傍位置に配置してもよい。
上記各実施の形態では、有機性排水処理装置41,100,120の各槽1〜3,101が仕切壁42,43で仕切られているが、各槽1〜3,101が各々別の槽体であり、配管や水路等で各槽の間を連通させてもよい。
1 嫌気槽
2 無酸素槽(別の槽)
3 好気槽(生物処理槽)
41 有機性排水処理装置
45 連通口(連通部)
49 全面曝気部
50 流路狭窄部
51 固液分離部
52 第1の曝気手段
53 微細気泡
55 膜分離手段
57 下降流形成空間
59 流路狭窄手段
61 開口部
62 粗大化した気泡
63 上昇流
64 下降流
66 可動堰(越流手段)
75 第2の曝気手段(第1の曝気手段とは別の曝気手段)
81 テーパー面(テーパー部)
100 有機性排水処理装置
101 脱窒槽
102 硝化部(第1の曝気部)
103 再曝気部(第2の曝気部)
105 粗大気泡放出用孔(気泡放出用開口部)
106 汚泥移送用孔(汚泥移送用開口部)
108 第1の流路
109 第2の流路
111 第2のエアリフトポンプ(第3の流路)
120 有機性排水処理装置
121 隔壁
122 空気層
123 第2の曝気手段
124 汚泥移送経路

Claims (11)

  1. 活性汚泥を内部に貯留する生物処理槽内に、
    生物処理槽の底部又はその近傍に第1の曝気手段を配置して全面曝気を行う全面曝気部と、
    全面曝気部より上方に形成され且つ膜分離手段を活性汚泥中に浸漬した状態で配置した固液分離部と、
    全面曝気部と固液分離部の間に形成されて両者を上下に仕切る流路狭窄部を備え、
    流路狭窄部は、全面曝気部から固液分離部へ向う流路の断面積を絞る流路狭窄手段により、全面曝気部の第1の曝気手段から放出された気泡同士を結合させて固液分離部の膜分離手段の下方へ放出するとともに、全面曝気部と固液分離部と流路狭窄部とにわたる旋回流が発生しないように、固液分離部で発生して膜分離手段の側方における膜分離手段が存在しない空間を流れる下降流が全面曝気部へ流れ込むことを遮る流れ阻害部を有することを特徴とする有機性排水処理装置。
  2. 固液分離部の膜分離手段の側方に、膜分離手段の設置箇所で生起する上昇流の反転による下降流が形成される下降流形成空間が設けられていることを特徴とする請求項1記載の有機性排水処理装置。
  3. 流路狭窄手段は上方へ向うほど流路の断面積を狭窄するテーパー部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機性排水処理装置。
  4. 流路狭窄手段は、膜分離手段の下方に対応する位置に開口部を有する板状部材であり、
    全面曝気部と固液分離部は流路狭窄手段の開口部を介して連通していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機性排水処理装置。
  5. 膜分離手段の下方で且つ流路狭窄手段の上方に、第1の曝気手段とは別の曝気手段が備えられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の有機性排水処理装置。
  6. 生物処理槽の固液分離部に、生物処理槽内の活性汚泥を隣接する別の槽へ越流させるとともに越流量を調節可能な越流手段が備えられ、
    生物処理槽の全面曝気部に、別の槽に連通する連通部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の有機性排水処理装置。
  7. 活性汚泥を貯留した生物処理槽内に、全面曝気部と流路狭窄部と固液分離部を下方から上方へ配置し、
    全面曝気部において、被処理液を全面曝気して活性汚泥処理し、
    流路狭窄部において、全面曝気部から固液分離部へ向って生物処理槽内の流路の断面積を絞ることで活性汚泥の上方への移動を制限するとともに、全面曝気部で曝気された気泡を結合させ、全面曝気部からの活性汚泥の一部と結合された気泡とを上方の固液分離部へ放出し、
    固液分離部において、被処理液に浸漬して配置された膜分離手段の膜面を流路狭窄部から放出された気泡により洗浄しながら膜透過液を処理液として取り出し、
    全面曝気部と固液分離部と流路狭窄部とにわたる旋回流が発生しないように、固液分離部で発生して膜分離手段の側方における膜分離手段が存在しない空間を流れる下降流が全面曝気部へ流れ込むことを流路狭窄部において遮ることを特徴とする有機性排水処理方法。
  8. 固液分離部において、膜分離手段の側方に下降流形成空間を設け、
    膜分離手段の設置箇所で生じる活性汚泥の上昇流が、反転して、下降流形成空間において下降流を形成することを特徴とする請求項7記載の有機性排水処理方法。
  9. 嫌気槽と脱窒槽と好気槽とが備えられ、
    好気槽内に、好気槽の底部又はその近傍に第1の曝気手段を配置して全面曝気を行う第1の曝気部と、第1の曝気部の上方に形成され且つ膜分離手段を活性汚泥中に浸漬した状態で配置した第2の曝気部と、第1の曝気部と第2の曝気部との間に形成されて両者を仕切る流路狭窄部とが備えられ、
    原水が供給される嫌気槽から好気槽内の第1の曝気部へ被処理液を移送する第1の流路と、好気槽内の第1の曝気部から脱窒槽へ被処理液を移送する第2の流路と、脱窒槽から好気槽内の第2の曝気部に被処理液を移送する第3の流路とが設けられ、
    流路狭窄部は、好気槽内の第1の曝気部から第2の曝気部へ向う流路の断面積を絞る流路狭窄手段により、第1の曝気部の第1の曝気手段から放出された気泡同士を結合させて第2の曝気部の膜分離手段の下方へ放出するとともに、好気槽内の被処理液を第2の曝気部から第1の曝気部へ移送することを特徴とする有機性排水処理装置。
  10. 流路狭窄手段は、第1の曝気手段から放出された気泡同士が結合した気泡を第2の曝気部へ放出する気泡放出用開口部と、気泡放出用開口部よりも下方位置に形成され且つ好気槽内の被処理液を第2の曝気部から第1の曝気部へ移送する汚泥移送用開口部とを有していることを特徴とする請求項9に記載の有機性排水処理装置。
  11. 上記請求項9に記載された有機性排水処理装置を用いた有機性排水処理方法であって、
    脱窒槽内から好気槽内の第2の曝気部に移送される被処理液の流量を、第2の曝気部の膜分離手段から処理液として槽外に排出される膜透過液の流量よりも多くし、
    第1の曝気部において、好気槽内の被処理液を全面曝気して活性汚泥処理し、
    流路狭窄部において、第1の曝気部で曝気された気泡を結合させ、
    結合された気泡を第2の曝気部へ放出するとともに、第2の曝気部の被処理液を第1の曝気部へ移送することを特徴とする有機性排水処理方法。
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