JP5210295B2 - カダベリンの生産方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カダベリンの生産方法に関する。特に本発明は、カダベリンを生産するために不可欠な脱調節型のDNA分子を含む組換え微生物の使用に関する。
JP 2002223770は、リシン脱炭酸遺伝子および/またはリシン-カダベリンアンチポーター遺伝子をリシン生産微生物に導入することによるカダベリンの生産方法を開示している。
JP 2004222569は、L-リシンデカルボキシラーゼ活性およびホモセリン要求性を有する組換えコリネ型細菌を培養することによるカダベリンの生産方法を開示している。
JP 2002223770 JP 2004222569
一つの態様において、本発明は、脱調節されたリシンデカルボキシラーゼと、リシン生合成経路に不可欠な遺伝子から選択される少なくとも1つの脱調節された遺伝子とを有する組換え微生物を構築し、当該微生物を培養することによるカダベリンの生産方法を提供する。
別の態様において、本発明は、カダベリンの生産に関する上記ステップおよび該カダベリンをジカルボン酸と反応させることを含んでなる、ポリアミドの生産方法を提供する。
以下の説明では、多数の用語を広く使用する。本発明の理解を容易にするため、ここに定義を提供する。
用語「カダベリン」は、1,5-ジアミノペンタンを意味する。
プロモーター。構造遺伝子の転写を導きmRNAを生産させるDNA配列。通常、プロモーターは遺伝子の5'領域に位置し、構造遺伝子の開始コドンの近位にある。プロモーターが誘導性プロモーターである場合、転写速度は、誘導剤に応答して増大する。対照的に、この転写速度は、プロモーターが構成的プロモーターである場合、誘導剤によっては調節されない。
エンハンサー。プロモーター成分。エンハンサーは、転写開始部位に対する該エンハンサーの距離または配向と関係なく、特定の遺伝子をmRNAに転写する効率を増大させることができる。
発現。発現は、ポリペプチドが構造遺伝子から生産される工程である。この工程は、遺伝子のmRNAへの転写及びこのようなmRNAのポリペプチドへの翻訳を伴う。
クローニングベクター。宿主細胞中で自己複製する能力を有し、遺伝子操作用の細胞を形質転換するために使用されるDNA分子(例えば、プラスミド、コスミド、ファージミド、またはバクテリオファージ)。クローニングベクターは、典型的には、特定可能な方法で、該ベクターの必須の生物学的機能を喪失することなく外来DNA配列を挿入することのできる1つまたは少数の制限エンドヌクレアーゼ認識部位、ならびに該クローニングベクターで形質転換された細胞の同定および選択における使用に好適なマーカー遺伝子を含有する。マーカー遺伝子は、典型的には、テトラサイクリン耐性またはアンピシリン耐性を与える遺伝子を含む。
発現ベクター。組換え宿主中で外来タンパク質の発現を生じる、外来タンパク質をコードするクローン化した構造遺伝子を含むDNA分子。通常、クローン化した遺伝子の発現は、プロモーター配列およびエンハンサー配列などの特定の調節配列の制御下に置かれる(すなわち、機能しうる形で連結される)。プロモーター配列は、構成的または誘導性のいずれであってもよい。
組換え宿主。組換え宿主は、クローニングベクターまたは発現ベクターのいずれかを含む任意の原核細胞または真核細胞であってよい。この用語は、該宿主細胞の染色体またはゲノム中にクローン化された遺伝子を含むように遺伝子操作されている原核細胞または真核細胞を包含することも意味する。好適な宿主の例として、Sambrookら, MOLECULAR CLONING: A LABORATORY MANUAL, 第2版, Cold Spring Harbor Laboratory, Cold Spring Harbor, N.Y. (1989) ["Sambrook"]を参照されたい。
本明細書において用いられる「実質的に純粋なタンパク質」とは、所望の精製タンパク質が、ドデシル硫酸ナトリウム-ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)後の単一のバンドによって証明されるとおり、実質的に混入細胞成分を含まないことを意味する。「実質的に純粋な」という用語は、当業者に用いられるように、純度または均一性に関する1つ以上の特性が均一な分子を表すことをさらに意味する。例えば、実質的に純粋なリシンデカルボキシラーゼは、例えば以下のパラメータ:分子量、クロマトグラフィー泳動、アミノ酸組成、アミノ酸配列、ブロックされているまたはブロックされていないN末端、HPLCの抽出プロファイル、生物学的活性、および他のこのようなパラメータについて、標準実験偏差内で、一定の、再現性のある特性を示す。しかしこの用語は、他の化合物を含む、リシンデカルボキシラーゼの人工のまたは合成の混合物を除外することを意味するものではない。さらにこの用語は、組換え宿主から単離されたリシンデカルボキシラーゼ融合タンパク質を除外することを意味するものでもない。
第1の態様において、本発明は、カダベリンの生産方法であって、脱調節されたリシンデカルボキシラーゼ遺伝子と、アスパルトキナーゼが遺伝子(i)として脱調節されている場合にはアスパルトキナーゼ以外の少なくとも1つの第2の遺伝子(i)が脱調節されていなければならないことを条件として、アスパルトキナーゼ、アスパラギン酸セミアルデヒドデヒドロゲナーゼ、ジヒドロジピコリン酸シンターゼ、ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ、テトラヒドロジピコリン酸スクシニラーゼ、スクシニル−アミノ−ケトピメレートトランスアミナーゼ、スクシニル-ジアミノ-ピメレートデスクシニラーゼ、ジアミノピメレートエピメラーゼ、ジアミノピメレートデヒドロゲナーゼ、アルギニル-tRNAシンテターゼ、ジアミノピメレートデカルボキシラーゼ、ピルビン酸カルボキシラーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ、グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ、トランスケトラーゼ、トランスアルドラーゼ、6-ホスホグルコノラクトナーゼ、フルクトース1,6-ビホスファターゼ、ホモセリンデヒドロゲナーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ、スクシニル-CoAシンテターゼ、メチルマロニルCoAムターゼからなるグループ(i)から選択される少なくとも1つの脱調節された遺伝子とを有する組換え微生物を構築し、該微生物を培養することによる、上記方法を提供する。
本発明の方法は、好ましくは本明細書中に記載されるベクターまたは遺伝子(例えば、野生型遺伝子および/もしくは変異遺伝子)を含み、ならびに/またはカダベリンの生産を生じさせる方法で培養される組換え微生物を特徴とする。
「組換え」微生物という用語は、この微生物が由来する天然の微生物と比較して、該微生物が、変化し、改変され、または異なった遺伝子型および/または表現型を示す(例えば、遺伝子改変が該微生物のコーディング核酸配列に影響を及ぼす場合)ように遺伝子が変化、改変、または組換えされた(例えば、遺伝子組換えされた)微生物(例えば、細菌、酵母細胞、真菌細胞等)を包含する。
「脱調節された」という用語は、微生物の操作の前に発現されるか、または操作されていない比較微生物において発現されるより低いレベルかもしくは高いレベルでの遺伝子産物(例えば、リシンデカルボキシラーゼ)の発現を包含する。1つの実施形態において、微生物を遺伝子操作して(例えば、遺伝子組換えして)、微生物の操作の前に発現されるか、または操作されていない比較微生物において発現されるより低いレベルかもしくは高いレベルで遺伝子産物を発現させることができる。遺伝子操作としては、限定するものではないが、調節配列すなわち特定の遺伝子の発現に関連する部位を(例えば、強力なプロモーター、誘導性プロモーターまたは多重プロモーターを除去することによって)変化させまたは改変すること、特定の遺伝子の染色体位置を改変すること、リボソーム結合部位または転写ターミネーターなどの特定の遺伝子に隣接する核酸配列を変化させること、特定の遺伝子のコピー数を低下させること、特定の遺伝子の転写および/または特定の遺伝子産物の翻訳に関与するタンパク質(例えば、調節タンパク質、サプレッサー、エンハンサー、転写活性化因子等)を改変すること、または当技術分野においては慣例の、特定の遺伝子の発現を脱調節するための任意の他の従来の方法(例えば、限定するものではないが、アンチセンス核酸分子の使用、もしくは標的タンパク質の発現をノックアウトまたはブロックするための他の方法)が挙げられる。
「脱調節された遺伝子活性」、例えば「脱調節されたリシンデカルボキシラーゼ」という用語はまた、各遺伝子活性(例えば、リシンデカルボキシラーゼ活性)が以前には観察されていなかった場合に、好ましくは遺伝子組み換えにより、微生物に異種遺伝子(例えば、リシンデカルボキシラーゼ遺伝子)を1コピー以上導入することによって、遺伝子活性(例えば、リシンデカルボキシラーゼ活性)を該微生物に導入することも意味する。
リシンデカルボキシラーゼは、L-リシンのカダベリンへの脱炭酸を触媒する。この酵素は、E.C. 4.1.1.18として分類されている。大腸菌(Escherichia coli)から単離される、リシンデカルボキシラーゼ活性を有する酵素は、cadA遺伝子産物(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, Entry b4131)とldcC遺伝子産物(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, Entry JW0181)である。
大腸菌cadAのアミノ酸配列は配列番号1に開示されており、大腸菌ldcCのアミノ酸配列は配列番号2に開示されている。
大腸菌リシンデカルボキシラーゼ遺伝子をコードするDNA分子は、配列番号1または2のアミノ酸配列から逆翻訳されたヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドプローブを用いて、cDNAまたはゲノムライブラリをスクリーニングすることによって得ることができる。
別法として、相互にプライミングする長いオリゴヌクレオチドを用いてDNA分子を合成することにより大腸菌リシンデカルボキシラーゼ遺伝子を得ることができる。例えば、Ausubelら(編), CURRENT PROTOCOLS IN MOLECULAR BIOLOGY,8.2.8〜8.2.13頁 (1990) ["Ausubel"]を参照されたい。Wosnickら, Gene 60:115 (1987);およびAusubelら(編), SHORT PROTOCOLS IN MOLECULAR BIOLOGY, 第3版, 8-8〜8-9頁(John Wiley & Sons, Inc. 1995)も参照のこと。ポリメラーゼ連鎖反応を用いる確立された技法は、少なくとも2キロ塩基の長さのDNA分子を合成する能力を提供する。Adangら, Plant Molec. Biol. 21:1131 (1993);Bambotら, PCR Methods and Applications 2:266 (1993);Dillonら, "Use of the Polymerase Chain Reaction for the Rapid Construction of Synthetic Genes," METHODS IN MOLECULAR BIOLOGY, Vol. 15: PCR PROTOCOLS: CURRENT METHODS AND APPLICATIONS, White(編), 263-268頁, (Humana Press, Inc. 1993)に記載;Holowachukら, PCR Methods Appl. 4:299 (1995)。
親酵素と比較して保存的アミノ酸変化を含む大腸菌リシンデカルボキシラーゼの変異体を作成することができる。すなわち、配列番号1または2の1つ以上のアミノ酸置換を含む変異体であって、アルキルアミノ酸は該リシンデカルボキシラーゼアミノ酸配列中でアルキルアミノ酸に置換されており、芳香族アミノ酸は大腸菌リシンデカルボキシラーゼアミノ酸配列中で芳香族アミノ酸に置換されており、硫黄含有アミノ酸は大腸菌リシンデカルボキシラーゼアミノ酸配列中で硫黄含有アミノ酸に置換されており、水酸基含有アミノ酸は大腸菌リシンデカルボキシラーゼアミノ酸配列中で水酸基含有アミノ酸に置換されており、酸性アミノ酸は大腸菌リシンデカルボキシラーゼアミノ酸配列中で酸性アミノ酸に置換されており、塩基性アミノ酸は大腸菌リシンデカルボキシラーゼアミノ酸配列中で塩基性アミノ酸と置換されている、上記変異体を得ることができる。
共通アミノ酸のうち、例えば、「保存的アミノ酸置換」は、以下の各グループ内のアミノ酸間の置換によって説明される。(1)グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、およびイソロイシン、(2)フェニルアラニン、チロシン、およびトリプトファン、(3)システインおよびメチオニン、(4)セリンおよびトレオニン、(5)アスパラギン酸およびグルタミン酸、(6)グルタミンおよびアスパラギン、ならびに(7)リシン、アルギニンおよびヒスチジン。
大腸菌リシンデカルボキシラーゼ中の保存的アミノ酸変化は、ヌクレオチドを配列番号1または2に挙げられるヌクレオチドと置換することによって導入することができる。このような「保存的アミノ酸」変異体は、例えば、オリゴヌクレオチド指定突然変異誘発、リンカースキャニング突然変異誘発、ポリメラーゼ連鎖反応を用いた突然変異誘発等によって得ることができる。Ausubelら, 上掲, 8.0.3-8.5.9頁;Ausubelら(編), SHORT PROTOCOLS IN MOLECULAR BIOLOGY, 第3版, 8-10〜8-22頁(John Wiley & Sons, Inc. 1995)。また、一般にMcPherson(編), DIRECTED MUTAGENESIS:A PRACTICAL APPROACH, IRL Press (1991)も参照のこと。L-リシンをカダベリンへと変換するこのような変異体の能力は、標準的な酵素活性アッセイ(例えば本明細書中に記載されるアッセイ)を用いて測定することができる。
本発明による好適なリシンデカルボキシラーゼは、大腸菌由来のリシンデカルボキシラーゼ、ならびに対応する「元の」遺伝子産物と80%、好ましくは90%また最も好ましくは95%および98%以下の(アミノ酸配列に基づく)配列同一性を有し、且つ依然としてリシンデカルボキシラーゼの生物学的活性を有する同等の遺伝子である。これらの同等の遺伝子は、当技術分野で公知の方法によってヌクレオチドの置換、欠失、または挿入を導入することにより容易に構築することができる。
本発明の別の好適な実施形態は、コリネバクテリウム・グルタミクム(Corynebacterium glutamicum)のコドン使用頻度を適用することによってDNAに再翻訳された大腸菌のリシンデカルボキシラーゼ(配列番号1および2)である。これらのリシンデカルボキシラーゼポリヌクレオチド配列は、コリネバクテリウム(Corynebacterium)属の微生物、特にコリネバクテリウム・グルタミクム(C. glutamicum)中でのリシンデカルボキシラーゼの発現に有用である。
脱調節されたリシンデカルボキシラーゼ遺伝子に加えて、本発明による微生物は、グループ(i)から選択される少なくとも1つの脱調節された遺伝子を有していなければならない。このグループ(i)は、リシンの生合成において重要な役割を果たす遺伝子のグループであり、アスパルトキナーゼ、アスパラギン酸セミアルデヒドデヒドロゲナーゼ、ジヒドロジピコリン酸シンターゼ、ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ、テトラヒドロジピコリン酸スクシニラーゼ、スクシニル−アミノ−ケトピメレートトランスアミナーゼ、スクシニル-ジアミノ-ピメレートデスクシニラーゼ、ジアミノピメレートエピメラーゼ、ジアミノピメレートデヒドロゲナーゼ、アルギニル-tRNAシンテターゼ、ジアミノピメレートデカルボキシラーゼ、ピルビン酸カルボキシラーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ、グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ、トランスケトラーゼ、トランスアルドラーゼ、6-ホスホグルコノラクトナーゼ、フルクトース1,6-ビホスファターゼ、ホモセリンデヒドロゲナーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ、スクシニル-CoAシンテターゼ、メチルマロニルCoAムターゼの遺伝子からなる。
少なくとも1種のグループ(i)の遺伝子は、本発明の方法に従って脱調節されていなければならない。好ましくは、2種以上のグループ(i)の遺伝子、例えば、2種、3種、4種、5種、6種、7種、8種、9種、10種の遺伝子は、本発明による微生物中で脱調節されている。
グループ(i)の遺伝子および遺伝子産物は、当技術分野において公知である。EP 1108790は、ホモセリンデヒドロゲナーゼ遺伝子およびピルビン酸カルボキシラーゼ遺伝子中の変異を開示しており、この変異はリシンの生産における組換えコリネ型細菌の生産性に有利な効果を有する。WO 00/63388は、アスパルトキナーゼ遺伝子中の変異を開示しており、この変異はリシンの生産における組換えコリネ型細菌の生産性に有利な効果を有する。EP 1108790およびWO 00/63388は、これらの上記遺伝子中の変異に関して参照により本明細書中に組み入れられる。
遺伝子/遺伝子産物毎の以下の表において、各遺伝子の脱調節の可能な方法について記載する。この表の「脱調節」の列において引用される文献は、遺伝子の脱調節に関して参照により本明細書に組み入れられる。表に記載される方法は、各遺伝子の脱調節の好適な実施形態である。
Figure 0005210295
アスパルトキナーゼ、アスパラギン酸セミアルデヒドデヒドロゲナーゼ、ジヒドロジピコリン酸シンターゼ、ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ、テトラヒドロジピコリン酸スクシニラーゼ、スクシニル−アミノ−ケトピメレートトランスアミナーゼ、スクシニル-ジアミノ-ピメレートデスクシニラーゼ、ジアミノピメレートエピメラーゼ、ジアミノピメレートデヒドロゲナーゼ、アルギニル-tRNAシンテターゼ、ジアミノピメレートデカルボキシラーゼ、ピルビン酸カルボキシラーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ、グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ、トランスケトラーゼ、トランスアルドラーゼ、6-ホスホグルコノラクトナーゼ、フルクトース1,6-ビホスファターゼの遺伝子の脱調節の好適な方法は、例えば、強力な発現シグナルを用いた遺伝子増幅によって遺伝子活性を増大させる「上方」変異、および/または酵素活性を増強する点変異である。
ホモセリンデヒドロゲナーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ、スクシニルCoAシンテターゼ、メチルマロニルCoAムターゼの遺伝子の脱調節の好適な方法は、例えば、上記の酵素活性を破壊しまたは低下させる弱い発現シグナルおよび/または点変異を用いた遺伝子欠失または遺伝子破壊によって遺伝子活性を低下させる「下方」変異である。
アスパルトキナーゼが遺伝子(i)グループの1メンバーとして脱調節されている場合、少なくとも1つの第2の遺伝子(i)メンバー(アスパルトキナーゼ以外)も脱調節されていなければならない。
本発明の方法により微生物中で生産されるカダベリンの大部分がアセチル化されていることが観察されている。アセチル-CoA依存性ジアミンアセチルトランスフェラーゼに起因する上記のアセチル化反応を阻害し、またカダベリンの収率を増大させるため、本発明の好適な実施形態では、生産微生物のジアミンアセチルトランスフェラーゼを脱調節し、特に、例えば該遺伝子の欠失または破壊によってその活性を低下させる。
本発明による脱調節された遺伝子を発現させるには、発現ベクター中で、上記の酵素をコードするDNA配列を、転写発現を制御する調節配列に機能しうる形で連結し、次いで原核宿主細胞または真核宿主細胞のいずれかに導入しなければならない。プロモーターおよびエンハンサーなどの転写調節配列に加えて、発現ベクターは、発現ベクターを保有する細胞の選択に好適な翻訳調節配列とマーカー遺伝子を含み得る。
原核宿主における発現に好適なプロモーターは、抑制性、構成的、または誘導性であってよい。好適なプロモーターは当業者に周知であり、T4、T3、Sp6およびT7ポリメラーゼを認識し得るプロモーター、λバクテリオファージのPRプロモーターおよびPLプロモーター、大腸菌のtrp、recA、ヒートショック、lacUV5、tac、lpp-lacλpr、phoA、gal、trcおよびlacZプロモーター、バチルス・サブチリス(B. subtilis)のα-アミラーゼおよびσ28-特異的プロモーター、バチルス(Bacillus)属のバクテリオファージのプロモーター、ストレプトミセス(Streptomyces)属のプロモーター、λバクテリオファージのintプロモーター、pBR322のβ-ラクタマーゼ遺伝子のblaプロモーター、およびクロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ遺伝子のCATプロモーターが挙げられる。原核プロモーターは、Glick, J. Ind. Microbiol. 1:277 (1987);Watsonら, MOLECULAR BIOLOGY OF THE GENE, 第4版, Benjamin Cummins (1987);Ausubelら(上掲)、およびSambrookら(上掲)に概略されている。
大腸菌リシンデカルボキシラーゼの発現に好適なプロモーターは、コリネバクテリウム・グルタミクムのsodAプロモーターである。
原核宿主中でタンパク質を発現させる方法は当業者に周知である。例えば、DNA CLONING 2: EXPRESSION SYSTEMS, 第2版, Gloverら(編), 15-58頁(Oxford University Press 1995)中の、Williamsら, "Expression of foreign proteins in E. coli using plasmid vectors and purification of specific polyclonal antibodies,"を参照のこと。同様に、MONOCLONAL ANTIBODIES: PRINCIPLES AND APPLICATIONS, 137-185頁(Wiley-Liss, Inc. 1995)中のWardら, "Genetic Manipulation and Expression of Antibodies,";およびPROTEIN ENGINEERING: PRINCIPLES AND PRACTICE, Clelandら(編), 101-127頁(John Wiley & Sons, Inc. 1996)中のGeorgiou, "Expression of Proteins in Bacteria,"も参照されたい。
発現ベクターは、多様な技法(例えば、塩化カルシウム形質転換、エレクトロポレーション等)を用いて細菌宿主細胞中に導入することができる。例えば、Ausubelら(編), SHORT PROTOCOLS IN MOLECULAR BIOLOGY, 第3版, 1-1〜1-24頁(John Wiley & Sons, Inc. 1995)を参照のこと。
本発明の重要な態様は、所望の化合物であるカダベリンが生産されるように本明細書に記載の組換え微生物を育成または培養することを含む。「育成する」という用語は、本発明の生きている微生物を保持しおよび/または増殖させる(例えば、培養液または株を保持しおよび/または増殖させる)ことを包含する。1つの実施形態において、本発明の微生物は、液体培地中で培養する。別の実施形態において、本発明の微生物は、固体培地または半固体培地中で培養する。好適な実施形態において、本発明の微生物は、該微生物を保持しおよび/または増殖させるために不可欠な、あるいは有益な栄養物を含有する培地(例えば滅菌液体培地)中で培養する。
使用し得る炭素源としては、糖類および炭水化物(例えば、グルコース、スクロース、ラクトース、フルクトース、マルトース、モラセス(糖蜜)、デンプンおよびセルロースなど)、油脂(例えば、大豆油、ひまわり油、ピーナッツ油、ヤシ油など)、脂肪酸(例えば、パルミチン酸、ステアリン酸およびリノール酸など)、アルコール(例えば、グリセロールおよびエタノールなど)、ならびに有機酸(例えば、酢酸など)が挙げられる。好適な実施形態において、グルコース、フルクトースまたはスクロースが、炭素源として使用される。これらの物質は、個別にあるいは混合物として使用し得る。
使用し得る窒素源には、含窒素有機化合物(例えば、ペプトン、酵母抽出物、肉抽出物、麦芽抽出物、コーンスティープリカー、大豆粉および尿素)、または無機化合物(例えば、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウム、炭酸アンモニウムおよび硝酸アンモニウム)が包含される。これらの窒素源は、個別にあるいは混合物として使用し得る。使用し得るリン源は、リン酸、リン酸二水素カリウムもしくはリン酸水素二カリウム、またはこれに相当するナトリウム含有塩である。培地は、増殖に必要な金属塩(例えば、硫酸マグネシウムまたは硫酸鉄)をさらに含むものでなければならない。最後に、上記の物質に加えて、アミノ酸およびビタミンなどの必須の増殖促進物質も使用してよい。本発明の培地には、好適な前駆物質をさらに添加し得る。上記の供給物質(feed substance)は、単一バッチとして培地に添加してもよいし、あるいは育成中に培地に適切に供給してもよい。
好ましくは、本発明の微生物は、制御されたpH下で培養する。「制御されたpH」という用語は、所望のファインケミカル(例えばカダベリン)の生産を生じさせる任意のpHを包含する。1つの実施形態において、微生物は、pH約7で培養する。別の実施形態において、微生物は、pH6.0〜8.5で培養する。所望のpHは、任意の数の当業者に公知の方法で維持することができる。例えば、培地のpHを適切に制御するために、塩基性化合物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、もしくはアンモニア水)、または酸性化合物(例えば、リン酸もしくは硫酸)を用いる。
また好ましくは、本発明の微生物は、制御された通気下で培養する。「制御された通気」という用語は、所望のファインケミカル(例えば、カダベリン)の生産を生じさせるのに十分な通気(例えば、酸素)を包含する。1つの実施形態において、通気は、培地中の酸素レベルを調節することによって(例えば、培地中に溶解している酸素量を調節することにより)制御される。好ましくは、培地の通気は、培地を攪拌することによって制御する。攪拌は、プロペラまたは同様の機械式攪拌装置によって、増殖容器(例えば、ファーメンター)を回転もしくは振動させることによって、あるいは多様なポンピング装置によって提供し得る。通気は、無菌空気または酸素を培地に通す(例えば、発酵混合物に通す)ことによってさらに制御することができる。また好ましくは、本発明の微生物は、(例えば、脂肪酸ポリグリセロールエステルなどの消泡剤を添加することによって)過剰な発泡を起こすことなく培養する。
さらに、本発明の微生物は、制御された温度下で培養することができる。「制御された温度」という用語は、所望のファインケミカル(例えば、カダベリン)の生産を生じさせる任意の温度を包含する。1つの実施形態において、制御された温度は、15℃〜95℃の温度を包含する。別の実施形態において、制御された温度は、15℃〜70℃の温度を包含する。好適な温度は20℃〜55℃、さらに好ましくは30℃〜45℃、または30℃〜50℃である。
微生物は、液体培地中で培養する(例えば、保持しおよび/または増殖させる)ことが可能であり、好ましくは、静置培養、試験管培養、振盪培養(例えば、回転振盪培養、振盪フラスコ培養、等)通気攪拌培養、発酵などの従来の培養法で連続的または断続的に培養する。好適な実施形態において、微生物は、振盪フラスコで培養する。さらに好適な実施形態において、微生物は、ファーメンター中で培養する(例えば、発酵法)。本発明の発酵法としては、限定するものではないが、バッチ法、フェドバッチ法および連続発酵法が挙げられる。「バッチ法」または「バッチ発酵」という表現は、培地、栄養素、補助添加剤等の組成が発酵開始時に設定されていて、発酵中には変更されないが、pHおよび酸素濃度などの因子を制御して培地の過剰な酸性化および/または微生物の死滅を防ぐ試みをなし得る閉鎖系を指す。「フェドバッチ法」または「フェドバッチ」発酵という表現は、発酵の進行に伴って1種以上の基質または栄養補助剤を添加する(例えば、徐々にまたは連続的に添加する)点を除いて、バッチ発酵を指す。「連続法」または「連続発酵」という表現は、好ましくは所望のカダベリンの回収のために、規定の発酵培地をファーメンターに連続的に添加し、同量の使用済みまたは「調整」培地を同時に除去する系を指す。多様な発酵法が開発されており、当技術分野において周知である。
本発明の方法は、カダベリンを回収するステップをさらに含み得る。カダベリンを「回収する」という用語は、該化合物を培地から抽出し、採取し、単離し、または精製することを包含する。上記の化合物の回収は、当技術分野において公知の従来の単離法または精製法のいずれかに従って実施することが可能であり、このような方法としては、例えば、限定するものではないが、従来の樹脂(例えば、アニオンまたはカチオン交換樹脂、非イオン吸着樹脂等)を用いた処理、従来の吸着剤(例えば、活性炭、ケイ酸、シリカゲル、セルロース、アルミナ等)を用いた処理、pHの変更、溶媒抽出(例えば、アルコール、酢酸エチル、へキサン等の従来の溶媒を用いた抽出)、蒸留、透析、濾過、濃縮、結晶化、再結晶化、pH調整、凍結乾燥等が挙げられる。例えば、カダベリンは、まず培地から微生物を除去することによって回収することができる。次いで、バイオマスを除去したブロスをカチオン交換樹脂に通液させて不要なカチオンを除去し、その後、アニオン交換樹脂に通液させて不要な無機アニオンおよびカダベリンより酸性度の強い有機酸を除去する。
別の態様において、本発明は、カダベリン生産のための上記ステップを含む、ポリアミド(例えばナイロン(登録商標))の生産方法を提供する。上記のカダベリンを、公知の方法で、ジカルボン酸、トリカルボン酸、ポリカルボン酸と反応させてポリアミドを得る。好ましくは、上記のカダベリンは、4〜10個の炭素を含むジカルボン酸(例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸など)と反応させる。上記のジカルボン酸は、好ましくは遊離酸である。
1. リシンデカルボキシラーゼ遺伝子のクローニング
PCRプライマー、WKJ12/WKJ13とWKJ35/WKJ34を、cadA遺伝子とldcC遺伝子をそれぞれ含むDNA断片を増幅するためのテンプレートとしての大腸菌の染色体DNAと共に使用した。増幅したDNA断片を精製し、cadA用の制限酵素Asp718/NdeIとldcC用の制限酵素XhoI/SpeIで消化し、同じ制限酵素で消化したpClik5aMCSベクターに連結して、pClik5aMCS cadAとpClik5aMCS ldcCをそれぞれ得た。
ldcC遺伝子の発現を増大させるため、コリネバクテリウム・グルタミクムのsodAプロモーター(Psod)を、この遺伝子の開始コドンの前で置換した。sodAプロモーターとldcC遺伝子のコード領域を含むDNA断片を、PCRプライマー(Psod用のWKJ31/OLD47とldcC用のWKJ33/WKJ34)を用いて各染色体DNAから増幅し、プライマーWKJ31/WKJ34を用いる融合PCR用のテンプレートとして使用した。融合PCR断片を精製し、XhoIとSpeIで消化し、pClik5aMCSベクターのXhoIとSpeIの切断部位の間に挿入してpClik5aMCS Psod-ldcCを構築した。
使用したオリゴヌクレオチドプライマー:
Figure 0005210295
2. カダベリン生産株の構築
カダベリン生産株を構築するため、コリネバクテリウム・グルタミクム野生型株ATCC13032から、アスパルトキナーゼ遺伝子への点変異T311Iの組み込み、ジアミノピメレートデヒドロゲナーゼ遺伝子の重複およびホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ遺伝子の破壊によって誘導したリシン生産体LU11271を、リシンデカルボキシラーゼ遺伝子を含む組換えプラスミドで形質転換した。
3. 振盪フラスコ培養でのカダベリン生産
組換え株について振盪フラスコ実験を行い、カダベリン生産を試験した。WO2005059139に記載のとおり、リシン生産と同じ培地および同じ条件を用いた。対照のため、宿主株と、pClik5aMCSを含む組換え株とを並行して試験した。これらの株を、CM寒天上で、30℃で一晩前培養した。培養した細胞を、1.5mlの0.9% NaClを含むマイクロチューブに回収し、ボルテックス後、610 nmでの吸光度によって細胞密度を測定した。本培養として、オートクレーブした100 ml三角フラスコに入った、0.5 gのCaCO3を含む10 mlの生産培地に、初期OD値の1.5倍に達するまで懸濁細胞を播種した。本培養は、回転式振盪培養機(Infors AJ118, Bottmingen, Switzerland)上で、200 rpmにおいて、30℃で48〜78時間行った。カダベリンおよびリシンの濃度は、HPLC(Agilent 1100 Series LC system)を用いて測定した。
リシンデカルボキシラーゼ遺伝子を含む全ての組換え株と共に培養したブロス中には、相当量のカダベリンが蓄積されていた。一方、リシン生産性において著しい低下が見られた。リシンがカダベリンへと完全に変換されたと考えると、リシンと同数のカダベリン分子が生産されなければならない。しかし、蓄積されたカダベリンの量は、宿主株によって生産されたリシンの量より少なく、他方、相当量の副生成物であるアセチルカダベリンが同時に蓄積され、糖収率の低下をもたらした。HPLC分析に加えて、カダベリンとアセチルカダベリンを質量分光法で同定した。
4. アセチルカダベリン形成酵素の同定
アセチルカダベリン形成酵素を同定するため、タンパク質精製を行った。コリネバクテリウム・グルタミクム株であるATCC13032、またはCM液中で培養したその誘導体の一部を回収し、洗浄し、50 mM Tris-HCl(pH 7.8)、0.02% Brij 35、タンパク質阻害剤混合液(Complete, Roche)および20% グリセロールからなる0.5容の標準緩衝液中に懸濁した。細胞懸濁液は、Microfluidizer(M-110EH, Microfluidics Co.製)を用いて破壊し、その後Microfiltrater(MF42, Satorius製)を用いて濾過した。
濾液中の酵素は、Q Sepharose(Amersham Bioscience製、50 x 300 mm、10 mM Tris(pH 7.5)バッファー中の0.0〜0.5 M NaClの直線勾配、流速10 ml/分)、Phenyl Sepharose(Amersham Bioscience製、50 x 300 mm、10 mM Tris(pH 7.5)バッファー中の1.5〜0.0 M 酢酸アンモニウムの直線勾配、流速10 ml/分)、Superdex(Amersham Bioscience製、26 x 600 mm、10 mM Tris(pH 7.5)バッファー、流速4 ml/分)、Mono-Q(Amersham Bioscience製、5 x 50 mm、10 mM Tris(pH 7.5)バッファー中の0.0〜0.5 M NaClの直線勾配、流速1 ml/分)およびSuperose(Amersham Bioscience製、15 x 300 mm、10 mM Tris(pH 7.5)バッファー、流速0.3 ml/分)の一連のカラムに適用することによって精製した。上記の精製ステップ全体を通して、画分中のアセチルトランスフェラーゼの酵素活性と、酵素反応の混合物中のアセチルカダベリンの存在をモニターした。総量1 mlで、以下の条件:
10 mM Tris-HCl(pH 7.8)、0.1 mM DTNB(5,5'-ジチオビス-(2-ニトロ安息香酸))、0.25 mMアセチル-CoA、5 mMカダベリン、酵素溶液
の下で、TNB(チオニトロ安息香酸)の生成に起因する412 nmでの吸光度の増大をモニターすることによって酵素活性を測定した。
比活性は、TNBのモル吸光係数(13.6 mM-1 x cm-1)を用いて計算した。
Superoseカラムから得た、酵素活性を含む画分をSDS-PAGEゲルにかけた。Hermannら(Electrophoresis (2001), 22, 1712-1723)に記載のとおり、タンパク質スポットを、Coomassie染色ゲルから切り出した後、変性トリプシン(Roche, Mannheim)で消化した。上記ペプチドをnano-HPLC分離(LC Packings製、RP18カラム、長さ15cm、内径75μm)した後、LCQ advantage(Thermo Electron製)上で、MASCOT software(Davidら (1999) Electrophoresis, 20, 3551-3567)を使用して質量分光法による同定を実施した。その結果、潜在的なアセチルカダベリン形成酵素として、アセチルトランスフェラーゼ(Genebank登録番号:NP_600742)を同定した。
5. プラスミド構築およびアセチルトランスフェラーゼ遺伝子の破壊
同定されたアセチルトランスフェラーゼをコードする遺伝子の染色体破壊のため、マーカーを用いない操作を可能とする組換えプラスミドを、2回の連続的相同組換え事象によって構築した。PCRプライマーのセット(上流用のWKJ203/WKJ205と下流用のWKJ206/WKJ204)を用いて、コリネバクテリウム・グルタミクム染色体DNAから上記遺伝子の上流領域および下流領域を含むDNA断片を増幅し、PCRプライマーWKJ203/WKJ204と共に融合PCR用のテンプレートとして使用して、上記遺伝子の中間領域が除去されている融合断片を作製した。融合PCR産物は、精製し、XhoIとSpeIで消化して、同じ制限酵素で消化したpClikintsacBベクター(コリネバクテリウム・グルタミクムのゲノム領域において配列を統合する(Beckerら(2005), Applied and Environmental Microbiology, 71 (12), 8587-8596頁))中に挿入した。
その後、上記のプラスミドを使用して、アセチルトランスフェラーゼ遺伝子の天然のコード領域を破壊した。使用した株は、ldcC遺伝子が染色体のbioD遺伝子座に組み込まれていてカダベリンとアセチルカダベリンの両方を生産する、LU11271 LdcCであった。2回の連続組換え事象(上流領域と下流領域で各1回)は、それぞれ、遺伝子の中間配列を破壊するために必要とされる。遺伝子破壊した変異体は、プライマーWKJ203/WKJ204を用いたPCRとサザンハイブリダイゼーション解析で確認した。
使用したオリゴヌクレオチドプライマー:
Figure 0005210295
6. アセチルカダベリン形成およびカダベリン生産性への影響
アセチルトランスフェラーゼ遺伝子破壊の、アセチルカダベリン形成およびカダベリン生産性に対する影響を分析するため、遺伝子破壊した変異体について振盪フラスコ実験を行った。カダベリン生産と同じ培地および同じ条件を用いた(上記参照)。遺伝子破壊した変異体は、アセチルカダベリンが蓄積されなかったことを示した。このことは、同定された上記のアセチルトランスフェラーゼのみが、アセチルカダベリン形成に関与することを示唆する。その結果、アセチルカダベリン形成の排除をもたらす遺伝子破壊によってカダベリン生産性が向上した。
アセチルトランスフェラーゼの遺伝子配列およびポリペプチド配列を以下に開示する:
アセチルトランスフェラーゼ遺伝子配列
Figure 0005210295
タンパク質配列
Figure 0005210295

Claims (8)

  1. 調節されたリシンデカルボキシラーゼ遺伝子と、アスパルトキナーゼが遺伝子(i)として脱調節されている場合にはアスパルトキナーゼ以外の少なくとも1つの第2の遺伝子(i)が脱調節されていなければならないことを条件として、アスパルトキナーゼ、アスパラギン酸セミアルデヒドデヒドロゲナーゼ、ジヒドロジピコリン酸シンターゼ、ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ、テトラヒドロジピコリン酸スクシニラーゼ、スクシニル−アミノ−ケトピメレートトランスアミナーゼ、スクシニル-ジアミノ-ピメレートデスクシニラーゼ、ジアミノピメレートエピメラーゼ、ジアミノピメレートデヒドロゲナーゼ、アルギニル-tRNAシンテターゼ、ジアミノピメレートデカルボキシラーゼ、ピルビン酸カルボキシラーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ、グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ、トランスケトラーゼ、トランスアルドラーゼ、6-ホスホグルコノラクトナーゼ、フルクトース1,6-ビホスファターゼ、ホモセリンデヒドロゲナーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ、スクシニル-CoAシンテターゼ、メチルマロニルCoAムターゼからなるグループ(i)から選択される少なくとも1つの脱調節された遺伝子とを有する組換え微生物を構築し、該微生物を培養することによる、カダベリンの生産方法であって、
    微生物がコリネバクテリウム(Corynebacterium)属に属し、
    微生物のジアミンアセチルトランスフェラーゼ活性が脱調節されており、ここで脱調節はその活性の低下であり、
    リシンデカルボキシラーゼ、アスパルトキナーゼ、アスパラギン酸セミアルデヒドデヒドロゲナーゼ、ジヒドロジピコリン酸シンターゼ、ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ、テトラヒドロジピコリン酸スクシニラーゼ、スクシニル−アミノ−ケトピメレートトランスアミナーゼ、スクシニル-ジアミノ-ピメレートデスクシニラーゼ、ジアミノピメレートエピメラーゼ、ジアミノピメレートデヒドロゲナーゼ、アルギニル-tRNAシンテターゼ、ジアミノピメレートデカルボキシラーゼ、ピルビン酸カルボキシラーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ、グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ、トランスケトラーゼ、トランスアルドラーゼ、6-ホスホグルコノラクトナーゼ、フルクトース1,6-ビホスファターゼの遺伝子の脱調節は、その活性の増大であり、
    ホモセリンデヒドロゲナーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ、スクシニルCoAシンテターゼ、メチルマロニルCoAムターゼの遺伝子の脱調節は、その活性の低下である、方法
  2. 微生物がコリネバクテリウム・グルタミクム(Corynebacterium glutamicum)である、請求項1に記載の方法。
  3. 脱調節されたリシンデカルボキシラーゼが微生物に対して異種である、請求項1に記載の方法。
  4. 組換え微生物がエシェリキア(Escherichia)属由来のリシンデカルボキシラーゼを有する、請求項1に記載の方法。
  5. リシンデカルボキシラーゼが、配列番号1もしくは2のポリペプチド配列、または配列番号1もしくは2と少なくとも90%同一のリシンデカルボキシラーゼ活性を有するポリペプチド配列を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 請求項1に記載のカダベリンの生産および該カダベリンとジカルボン酸との反応を含んでなる、ポリアミドの生産方法。
  7. 脱調節されたリシンデカルボキシラーゼ遺伝子と、アスパルトキナーゼが遺伝子(i)として脱調節されている場合にはアスパルトキナーゼ以外の少なくとも1つの第2の遺伝子(i)が脱調節されていなければならないことを条件として、アスパルトキナーゼ、アスパラギン酸セミアルデヒドデヒドロゲナーゼ、ジヒドロジピコリン酸シンターゼ、ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ、テトラヒドロジピコリン酸スクシニラーゼ、スクシニル−アミノ−ケトピメレートトランスアミナーゼ、スクシニル-ジアミノ-ピメレートデスクシニラーゼ、ジアミノピメレートエピメラーゼ、ジアミノピメレートデヒドロゲナーゼ、アルギニル-tRNAシンテターゼ、ジアミノピメレートデカルボキシラーゼ、ピルビン酸カルボキシラーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ、グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ、トランスケトラーゼ、トランスアルドラーゼ、6-ホスホグルコノラクトナーゼ、フルクトース1,6-ビホスファターゼ、ホモセリンデヒドロゲナーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ、スクシニル-CoAシンテターゼ、メチルマロニルCoAムターゼからなるグループ(i)から選択される少なくとも1つの脱調節された遺伝子とを有する組換え微生物であって、
    微生物がコリネバクテリウム(Corynebacterium)属に属し、
    微生物のジアミンアセチルトランスフェラーゼ活性が脱調節されており、ここで脱調節はその活性の低下であり、
    リシンデカルボキシラーゼ、アスパルトキナーゼ、アスパラギン酸セミアルデヒドデヒドロゲナーゼ、ジヒドロジピコリン酸シンターゼ、ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ、テトラヒドロジピコリン酸スクシニラーゼ、スクシニル−アミノ−ケトピメレートトランスアミナーゼ、スクシニル-ジアミノ-ピメレートデスクシニラーゼ、ジアミノピメレートエピメラーゼ、ジアミノピメレートデヒドロゲナーゼ、アルギニル-tRNAシンテターゼ、ジアミノピメレートデカルボキシラーゼ、ピルビン酸カルボキシラーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ、グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ、トランスケトラーゼ、トランスアルドラーゼ、6-ホスホグルコノラクトナーゼ、フルクトース1,6-ビホスファターゼの遺伝子の脱調節は、その活性の増大であり、
    ホモセリンデヒドロゲナーゼ、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ、スクシニルCoAシンテターゼ、メチルマロニルCoAムターゼの遺伝子の脱調節は、その活性の低下である、
    組換え微生物
  8. 脱調節されたリシンデカルボキシラーゼがエシェリキア(Escherichia)属に由来する、請求項に記載の組換え微生物。
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