JP5205715B2 - ε型銅フタロシアニン顔料、その製造方法およびそれを用いた着色組成物 - Google Patents

ε型銅フタロシアニン顔料、その製造方法およびそれを用いた着色組成物 Download PDF

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Description

本発明は、α型結晶の残存率が極めて少ないε型銅フタロシアニン顔料、その製造方法およびそれを用いた着色組成物に関する。
ε型銅フタロシアニン顔料は、CuKαのX線回折図において、ブラッグ角度2θが9.1°±0.2°に極大回折強度を示し、α型銅フタロシアニン顔料よりも赤味、鮮明な色調を有し、結晶転移に対しても安定であるという優れた性質を持っている青色顔料である。
このε型銅フタロシアニン顔料の製造方法としては、以下のようなソルベント処理によるもの、ソルベントソルトミリング処理によるもの、乾式粉砕によるものがある。
ソルベント処理によるものとしては、ボールミルで長時間乾式摩砕した後、溶剤処理する方法(特許文献1)や、α型銅フタロシアニンを含むε型銅フタロシアニンセミクルードを有機溶剤中で加熱処理する方法(特許文献2)がある。
一方、ソルベントソルトミリング処理によるものとしては、ε型銅フタロシアニンクルードをニーダーで摩砕助剤、粘結剤とともに混練する方法(特許文献3)や、α型銅フタロシアニンとε型銅フタロシアニンの混合物を顔料誘導体の存在下で、ニーダー等で同様に混練する方法がある。この他、α型銅フタロシアニンを含むε型銅フタロシアニンセミクルードを、ソルベントソルトミリング法で微細ε型銅フタロシアニンとする方法(特許文献4)がある。
また、乾式粉砕によるものとして、乾式粉砕による磨砕と有機溶剤との接触による結晶成長を均衡させて、製造する方法がある(特許文献5)。
この中で、バッチ式ニーダーを用いたソルベントソルトミリング法が工業的に最も有利で、最も多く用いられている。
特開昭48−101419号公報 特開平4−252273号公報 特開昭57−149358号公報 特開2002−121420号公報 特開2004−244563号公報
しかしながら、上記の従来の方法で製造したε型銅フタロシアニン顔料は、オフセットインキ、グラビアインキ、塗料、プラスチック着色剤、カラーフィルター用着色組成物等に用いたときに、鮮明性、透明性、流動性が十分に要求品質を満たすものではなく、とくに、グラビアインキやカラーフィルター用着色組成物に用いたときに不透明で高粘度になりやすいという欠点があった。
そこで、本発明者らは、鋭意検討した結果、従来の方法で製造したε型銅フタロシアニン顔料は少量のα型銅フタロシアニンを含有し、その含有量を低減することで上記の課題を解決できることを見出して、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明のε型銅フタロシアニン顔料は、CuKαのX線回折図において、ブラッグ角度2θが5°と12°の回折強度をベースラインとし、6.8°の回折強度をA、9.1°±0.2°の極大回折強度をB、8.1°〜8.2°の極小回折強度をCとしたとき、−0.05≦(A−C)/(A−C+B)≦0.03であることを特徴とする。
また、本発明のε型銅フタロシアニン顔料の製造方法は、上記ε型銅フタロシアニン顔料の製造方法であって、α型銅フタロシアニン、ε型銅フタロシアニン、水溶性無機塩および水溶性有機溶剤を含む混合物を、実質的に均一に混練することを特徴とする。
前記混合物の混練は、環状の固定円盤と、駆動軸の軸心回りに一体回転する前記固定円盤と同心の回転円盤との間隙部分に形成された粉砕空間を有する連続混練機にて行うことができる。
また、本発明の着色組成物は、上記ε型銅フタロシアニン顔料と、ビヒクル成分とを含有することを特徴とする。
本発明のε型銅フタロシアニン顔料は、α型銅フタロシアニンを実質的にゼロにまで低減したε型銅フタロシアニン顔料であって、α型銅フタロシアニンを少量含有する従来のε型銅フタロシアニン顔料に比較して、グラビアインキやカラーフィルター用着色組成物に用いたときに、透明で低粘度の分散体が得られる。
また、本発明のε型銅フタロシアニン顔料の製造方法によれば、容易にα型銅フタロシアニンを実質的にゼロにまで低減したε型銅フタロシアニン顔料が得られる。
本発明のε型銅フタロシアニン顔料は、CuKαのX線回折図において、ブラッグ角度2θが5°と12°の回折強度をベースラインとし、6.8°の回折強度(α型銅フタロシアニン顔料由来のショルダー)をA、9.1°±0.2°の極大回折強度(ε型銅フタロシアニン顔料由来のピーク)をB、8.1°〜8.2°の極小回折強度をCとしたとき、−0.05≦(A−C)/(A−C+B)≦0.03であり、α型銅フタロシアニンの含有量を表すX線回折強度に基づく指標値を特定の範囲に低減させたε型銅フタロシアニン顔料であって、極めて純度の高いε型銅フタロシアニン顔料である。
(A−C)/(A−C+B)で表される値は、α型銅フタロシアニン残存率を示す指標値であり、この指標値が大きいとα型銅フタロシアニン顔料の含有量が多いことを示し、小さいとα型銅フタロシアニン顔料の含有量が少ないことを示す。
図4に、α型銅フタロシアニンおよびε型銅フタロシアニンの混合物からε型銅フタロシアニン顔料を製造する途中(結晶転移の途中)段階における、混合物のX線回折図を示して、前記A値、B値、C値について具体的に説明する。前記A値は、ブラッグ角度2θが6.8°の回折強度(α型銅フタロシアニン顔料由来のショルダー)から、ブラッグ角度2θが5°と12°の回折強度を結んだ直線の6.8°の回折強度を引いた値である。また、B値は、ブラッグ角度2θが9.1°±0.2°の極大回折強度(ε型銅フタロシアニン顔料由来のピーク)から、ブラッグ角度2θが5°と12°の回折強度を結んだ直線の9.1°±0.2°の回折強度を引いた値である。また、前記C値は、ブラッグ角度2θが8.1°〜8.2°の極小回折強度から、ブラッグ角度2θが5°と12°の回折強度を結んだ直線の8.1°〜8.2°の回折強度を引いた値である。
従来の製造方法で得られたε型銅フタロシアニン顔料は、(A−C)/(A−C+B)で表される値(以下、指標値という。)が0.03を超えており、指標値が0.03を超えるε型銅フタロシアニン顔料をビヒクル成分に分散してインキや塗料を調製した場合には、鮮明性、透明性、流動性が十分でない。一方、ε型銅フタロシアニン顔料の指標値は、最も低くて−0.05である。さらに、より好ましい指標値は、−0.04≦(A−C)/(A−C+B)≦0.01である。
本発明のε型銅フタロシアニン顔料は、α型銅フタロシアニン、ε型銅フタロシアニン、水溶性無機塩および水溶性有機溶剤を含む混合物を実質的に均一に混練することによって製造することができる。
本発明のε型銅フタロシアニン顔料の製造方法では、混合物を実質的に均一に混練することが最大の特徴であり、混合物を実質的に均一に混練する方法としては、連続混練機を用いる方法が好適である。バッチ式の混練機を用いた従来の混練方法では、デッドスペースに入り込んだ混練物が結晶転移しないままで取り出されるため、高純度のε型銅フタロシアニン顔料を得ることは困難であった。しかし、バッチ式の混練機を用いる場合でも、工数は増えてしまうが、一旦、内容物を残さずに取り出した後で再混練することにより、混合物を実質的に均一に混練することができる。
以下、連続混練機を用いる方法について詳細に説明する。
連続混練機としては、環状の固定円盤と、駆動軸の軸心回りに一体回転する前記固定円盤と同心の回転円盤との間隙部分に形成された粉砕空間を有する連続混練機がある。図1は、このような連続混練機の一実施形態を示す側面視の断面図である。因みに、好適に使用される前記連続混練機としては、特公平2−92号公報に記載されているものがあり、例えば、浅田鉄工社製の連続混練機「ミラクルK.C.K.」を挙げることができる。
図1に示すように、連続混練機10は、フィード部1、混練部2、排出部3および定量フィーダー部4を備えた基本構成を有している。前記フィード部1は、水平方向に延びる筒状のケーシング11と、このケーシング11に同心、かつ、摺説状態で嵌挿されたスパイラルロッド12とを備えている。前記ケーシング11の上流側の上面には、定量フィーダー部4からの原料を受け入れる原料受入口111が開口されている。前記スパイラルロッド12は、その基端部(図1の右方)が図略のモータ駆動軸121に同心で固定され、駆動モータの駆動で駆動軸121を介して軸心回りに回転するようになっている。かかるスパイラルロッド12の外周面には、所定方向に螺設されたスパイラルフィン122が設けられ、定量フィーダー部4から供給された原料は、スパイラルフィン122の軸心回りの回転によって混練部2へ向けて圧送されるようになっている
前記定量フィーダー部4は、連続混練処理の対象となる原料(本発明においては、α型フタロシアニン、ε型フタロシアニン、水溶性無機塩および水溶性有機溶剤の混合物)をフィード部1へ供給するためのものであり、原料を収容する原料ホッパー41と、この原料ホッパー41の底部から切り出された原料をフィード部1へ向けて送り出すスパイラルフィーダー42と、このスパイラルフィーダー42の下流端を覆うように前記ケーシング11に原料受入口111の周縁部から立設された連絡筒体43とを備えて構成されている。
前記スパイラルフィーダー42は、原料ホッパー41の底部開口と連絡筒体43の上部開口との間に介設された介設筒体44内にスパイラルフィンが摺接した状態で装着され、基端側(図1の右方)が図略のフィードモータの駆動軸に同心で連結されている。したがって、フィードモータの駆動によるスパイラルフィーダー42の軸心回りの回転で、原料ホッパー41内の原料がスパイラルフィーダー42に搬送され、介設筒体44および連絡筒体43を介してケーシング11内へ予め設定された搬送量で供給されるようになっている。
前記混練部2は、複数の固定円盤21と、この固定円盤21間に挟持された状態で固定円盤21と交互に配設される環状の混練シリンダ22と、表裏面(図1における左右の面)が前記固定円盤21と対向した状態で前記混練シリンダ22に同心で嵌挿される回転円盤23とを備えて構成されている。前記複数の固定円盤21および混練シリンダ22には、図略のタイロッドが貫通され、このタイロッドの基端部がフィード部1のケーシング11に固定されることにより、固定円盤21および混練シリンダ22がフィード部1と一体化している。
前記各回転円盤23は、スパイラルロッド12の先端面から同心で突設された図略のスプライン軸に外嵌されている。隣接された回転円盤23間には筒状の中間スクリュー24が介設され、これによってスプライン軸には回転円盤23とスクリュー24とが交互に装着された状態になっている。かかる回転円盤23は、外径寸法が混練シリンダ22の内径寸法より僅かに小さく設定されているとともに、中間スクリュー24は、外径寸法が固定円盤21の内径寸法より僅かに小さく設定され、これによって各回転円盤23および各中間スクリュー24は、前記スプライン軸に交互に外嵌された状態で、外周面が混練シリンダ22および固定円盤21の内周面に対して原料が通過し得る隙間を介してそれぞれ対向するようになされている。
かかる連続混練機10の構成によれば、原料ホッパー41に装填された原料は、スパイラルフィーダー42の駆動によって原料ホッパー41の底部から払い出され、介設筒体44および連続筒体43を介してフィード部1のケーシング11内に導入される。ケーシング11内に導入された原料は、スパイラルロッド12の駆動回転によるスパイラルフィン122の回転によって順次下流側の混練部2へむけて搬送される。
そして、混練部2へ搬送された原料は、まず、軸心回りに回転している最上流側(図1の右方)の中間スクリュー24の外周面と、最上流側の固定円盤21(駆動軸121)内周面との間を通過し、引き続き最上流側の固定円盤21の図1における左側面と、軸心回りに回転している最上流側の回転円盤23の右側面との間を通過し、これらの隙間の通過に際して当該原料に混練処理が施される。かかる原料に対する混練操作が固定円盤21、混練シリンダ22、回転円盤23および中間スクリュー24の設置分だけ複数段繰り返され、これによって原料の複数種類の構成要素(本発明においては、α型フタロシアニン、ε型フタロシアニン、水溶性無機塩および水溶性有機溶剤)に対し混練処理が施される。混練処理の完了により得られた製品は、最下流側の回転円盤23の外周面と、同固定円盤21の内周面との隙間、すなわち排出部3から外部に排出される。
図2は、図1に示す連続混練機に適用される固定円盤および回転円盤の一実施形態を示す正面図(図1の右方から見た図)または背面図(図1の左方から見た図)であり、(a)はキャビティー扇型固定円盤21a、(b)はキャビティー扇形回転円盤23b、(c)はキャビティー菊型固定円盤21c、(d)は、キャビティー菊型回転円盤23d、(e)はキャビティー臼型固定円盤21e、(f)はキャビティー臼型回転円盤23fをそれぞれ示している。
図2に示すように、固定円盤21には、同心で穿設された中間スクリュー24に遊嵌させるために遊嵌孔211が設けられているとともに、固定円盤21の表裏面(正面側および背面側)には、この遊嵌孔211から径方向に向けて凹設された周方向に等ピッチの複数の凹部(キャビティー(粉砕空間)212)が設けられている。一方、回転円盤23には、同心で穿設された図略のスプライン軸に密着状態で外嵌するための外嵌孔231が設けられているとともに、回転円盤23の表裏面には、前記固定円盤21のキャビティー212に対応するキャビティー(粉砕空間)232が凹設されている。回転円盤23のキャビティー232は周縁部が開放状態になっている。
そして、固定円盤21および回転円盤23間の隙間に導入された原料は、前記スパイラルロッド12の駆動により押圧されることにより各キャビティー212,213内に順次入り込み、この状態で回転円盤23が軸心回りに回転することによって、各キャビティー212,232間の界面を境にして各キャビティー212,213内の原料に対し剪断力が付与されるようになされている。すなわち、対向する固定円盤21と回転円盤23との各キャビティー212,213内の原料は、各キャビティー212,213の山部の稜線でスライスされて原料に剪断力と置換(剪断された原料が各キャビティー212,213から出されるとともに新たな原料が各キャビティー212,213に入り込むこと)とが作用し、これによって原料が混練分散されるようになっている。
かかる固定円盤21および回転円盤23を、キャビティー212,232の形状によって図2(a)および図2(b)に示すキャビティー扇形固定円盤21aおよびキャビティー扇形回転円盤23bと、図2(c)および図2(d)に示すキャビティー菊型固定円盤21cおよびキャビティー菊型回転円盤23dと、図2(e)および図2(f)に示すキャビティー臼型固定円盤21eおよびキャビティー臼型回転円盤23fとの複数種類に分けているのは、混練分散処理の進行に応じて原料に対する剪断力を大きくしていくためである。
すなわち、各キャビティー212,232の空隙率(固定円盤21および回転円盤23の表面の面積に対する各キャビティー212,232の面積の割合(%))は、扇型のキャビティー212,232、菊型のキャビティー212,232および臼型のキャビティー212,232の順に低くなっているが、空隙率が小さくなるに従って、原料に対する剪断力が大きくなる。
そして、本実施形態においては、原料に対する混練分散処理の進行に伴い原料に対する剪断力を大きくしていくべく、上流側から下流側に向けてキャビティー212、232が扇型の固定円盤21および回転円盤23、キャビティー212、232が菊型の固定円盤21および回転円盤23、キャビティー212、232が臼型の固定円盤21および回転円盤23を順次配設するようにしている。
こうすることによって、原料にいきなり大きな剪断力が作用するのではなく、混練分散処理の進行に伴って原料に対する剪断力が順次増大していくため、原料に対して無理の無い円滑な混練分散処理が施され、これによってα型フタロシアニン、ε型フタロシアニン、水溶性無機塩および水溶性有機溶剤を含む混合物を、実質的に均一に混練することができる。
連続混練機を用いる方法において、混練温度は、α型銅フタロシアニンからε型銅フタロシアニン顔料への転移効率および得られるε型銅フタロシアニン顔料の粒度の点から、130〜210℃が好ましく、140〜180℃が特に好ましい。
混練温度が低すぎるとα型銅フタロシアニンからε型銅フタロシアニン顔料への転移が進み難く、温度が高すぎるとε型銅フタロシアニン顔料粒子が成長し易くなるため、顔料としての適切な粒度にまで小さくすることが難しくなる。
連続混練機を用いる方法において、処理量や顔料の品質をコントロールするためには、混練組成物の配合比、混練組成物の供給速度、混練温度、機械的エネルギー投入量(主軸回転数、主軸動力負荷等)を調整する。
次に、混練されるα型銅フタロシアニン、ε型銅フタロシアニン、水溶性無機塩および水溶性有機溶剤を含む混合物(混練組成物)について説明する。
本発明に用いられる水溶性無機塩は特に限定されないが、例えば、食塩(塩化ナトリウム)、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、塩化亜鉛、塩化カルシウムまたはこれらの混合物等を挙げることができる。
水溶性無機塩の量は、少なすぎるとα型銅フタロシアニンからε型銅フタロシアニン顔料への転移および得られるε型銅フタロシアニン顔料の微細化が進み難く、多すぎると顔料の処理量が少なくなるため、生産性が低下して工業的には不利となる。このため、α型銅フタロシアニンおよびε型銅フタロシアニンの合計量に対し、水溶性無機塩が2重量倍〜20重量倍の範囲が好ましく、5重量倍〜14重量倍がより好ましい。水溶性無機塩の量は、目的とする顔料粒度に応じても選択できる。
水溶性有機溶剤は、α型銅フタロシアニン、ε型銅フタロシアニンと水溶性無機塩とが均一な固まりとなるように加えるもので、水と自由に混和するもの、または自由に混ざらないが工業的に水洗により除去できる溶解度を持つものである。α型銅フタロシアニンの結晶転移や得られるε型銅フタロシアニン顔料の粒子成長を促進するものであれば特に限定されないが、混練時に温度が上昇し、溶剤が蒸発し易い状態になるため、安全性の点から高沸点溶剤が好ましい。例えば、2−(メトキシメトキシ)エタノール、2−ブトキシエタノール、2−(イソペンチルオキシ)エタノール、2−(ヘキシルオキシ)エタノール、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、液体ポリエチレングリコール、1−メトキシ−2−プロパノール、1−エトキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、低分子量ポリプロピレングリコール、アニリン、ピリジン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、イソブタノール、n−ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、プロピレンゴリコールモノメチルエーテルアセテート、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、アセトン、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン等を挙げることができる。また必要に応じて2種類以上の溶剤を混合して使用してもよい。
混練組成物中の水溶性有機溶剤の量は、少なすぎると混練組成物が硬くなり過ぎて混練機を安定運転し難く、多すぎると混練組成物が軟らかくなり過ぎてα型銅フタロシアニンの結晶転移や得られるε型銅フタロシアニン顔料の微細化のレベルが低下する。このため、α型銅フタロシアニンおよびε型銅フタロシアニンの合計量に対し、水溶性有機溶剤が0.5重量倍〜5重量倍の範囲が好ましく、水溶性無機塩の量と混練組成物の硬さに応じて選択できる。
混練組成物は、フタロシアニン誘導体を含むことも可能である。フタロシアニン誘導体は、下記一般式(1)で示される置換基を少なくとも1つ有する、無金属または金属フタロシアニン誘導体である。
一般式(1) −X−Y
(式中、Xは直接結合、または水素原子、炭素原子、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる2〜50個の原子で構成される化学的に合理的な組み合わせからなる2価の結合基を表す。Yはニトロ基またはハロゲン原子で置換されていてもよいフタルイミドメチル基、−NR12、−SO3・M/mまたは−COO・M/mを表し、R1とR2はそれぞれ独立に水素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換されていてもよいフェニル基、またはR1とR2とで一体となって更なる窒素、酸素または硫黄原子を含む置換されていてもよい複素環を表し、Mは水素イオン、1〜3価の金属イオンまたは少なくとも1つがアルキル基で置換されているアンモニウムイオンを表し、mはMの価数を表す。)
一般式(1)で示される置換基の具体例として、フタルイミドメチル基、4−ニトロフタルイミドメチル基、4−クロロフタルイミドメチル基、テトラクロロフタルイミドメチル基、カルバモイル基、スルファモイル基、アミノメチル基、ジメチルアミノメチル基、ジエチルアミノメチル基、ジブチルアミノメチル基、ピペリジノメチル基、ジメチルアミノプロピルアミノスルホニル基、ジエチルアミノプロピルアミノスルホニル基、ジブチルアミノプロピルアミノスルホニル基、モルホリノエチルアミノスルホニル基、ジメチルアミノプロピルアミノカルボニル基、4−(ジエチルアミノプロピルアミノカルボニル)フェニルアミノカルボニル基、ジメチルアミノメチルカルボニルアミノメチル基、ジエチルアミノプロピルアミノメチルカルボニルアミノメチル基、ジブチルアミノプロピルアミノメチルカルボニルアミノメチル基、スルホン酸基、ナトリウムスルホナト基、カルシウムスルホナト基、アルミニウムスルホナト基、ドデシルアンモニオスルホナト基、オクタデシルアンモニオスルホナト基、トリメチルオクタデシルアンモニオスルホナト基、ジメチルジデシルアンモニオスルホナト基、カルボン酸基、2−アルミニウムカルボキシラト−5−ニトロベンズアミドメチル基、などがある。
これらの置換基を有するフタロシアニン誘導体は、例えば、特公昭39−28884号公報、特公昭57−15620号公報、特公昭58−28303号公報、特公昭64−5070号公報に記載の方法で製造できる。
混練後の混練組成物は、常法により処理される。すなわち、混練組成物を水または鉱酸水溶液で処理し、濾過、水洗により水溶性無機塩および水溶性有機溶剤を除去しε型銅フタロシアニン顔料を単離する。ε型銅フタロシアニン顔料は、このまま湿潤状態で使用することも、乾燥・粉砕により粉末状態で使用することも可能である。必要に応じて、樹脂、界面活性剤、その他の添加剤を混練後に加えてもよい。
また、得られたε型銅フタロシアニン顔料は、水溶性無機塩および水溶性有機溶剤と共に混練し、更に微細化して使用することもできる。水溶性無機塩および水溶性有機溶剤は、本発明のε型銅フタロシアニン顔料の製造方法で用いられるのと同様の量で用いることができる。また、微細化時の混練温度は、40〜130℃が好ましく、60〜110℃が特に好ましい。混練温度が130℃を超えると、ε型銅フタロシアニン顔料粒子が成長し易くなるため、微細化が難しくなる。
本発明のε型銅フタロシアニン顔料は、ビヒクル成分と混合して着色組成物とし、印刷インキ、塗料、カラーフィルター用着色レジスト材、インクジェットインキ、トナー、成型プラスチックに使用することができる。ε型銅フタロシアニン顔料は、着色組成物を基準(100重量%)として、0.1〜80重量%の量で配合することができ、ビヒクル成分は、20〜99.9重量%の量で配合することができる。
本発明の着色組成物に用いられるビヒクル成分としては、オフセットインキ用ビヒクル、グラビアインキ用ビヒクル、塗料用ビヒクル、着色レジスト材用ビヒクル、インクジェットインキ用ビヒクル、トナー用樹脂、成型プラスチック用樹脂などがある。
オフセットインキ用ビヒクルは、例えば、ロジン変成フェノール樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂またはこれら乾性油変成樹脂等の樹脂と、必要に応じて、アマニ油、桐油、大豆油等の植物油と、n−パラフィン、イソパラフィン、アロマテック、ナフテン、α−オレフィン等の溶剤から成るものであって、それらの混合割合は、ビヒクル成分の合計重量を基準(100重量%)として、樹脂:植物油:溶剤=10〜50重量%:0〜30重量%:20〜60重量%の範囲が好ましい。オセットインキには、必要に応じて、インキ溶剤、ドライヤー、レベリング改良剤、増粘剤等の公知の添加剤を適宜配合することができる。
また、グラビアインキ用ビヒクルは、樹脂と溶剤から成るものであって、それらの混合割合は、ビヒクル成分の合計重量を基準(100重量%)として、樹脂:溶剤=5〜40重量%:60〜95重量%の範囲が好ましい。
樹脂としては、例えば、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、石灰化ロジン、ライムロジン、ロジンエステル、マレイン酸樹脂、ギルソナイト、ダンマル、セラック、ポリアミド樹脂、ビニル樹脂、ニトロセルロース、環化ゴム、塩化ゴム、エチルセルロース、酢酸セルロース、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂等が挙げられる。溶剤としては、例えば、n−ヘキサン、トルエン、メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチル、乳酸エチル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、イソプロピルアルコール、クロルベンゾール、エチルエーテル、メチルエチルケトン、アセト酢酸エチル等が挙げられる。
グラビアインキには、必要に応じて、例えば硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、石膏、アルミナホワイト、クレー、シリカ、シリカホワイト、タルク、珪酸カルシウム、沈降性炭酸マグネシウム等の体質顔料の他、補助剤として、可塑剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤等の公知の添加剤を適宜配合することができる。
塗料用ビヒクルは、樹脂と溶剤から成るものであって、それらの混合割合は、ビヒクル成分の合計重量を基準(100重量%)として、樹脂:溶剤=5〜45重量%:55〜95重量%の範囲が好ましい。
樹脂としては、例えば、ニトロセルロース、アミノアルキド樹脂、アクリル樹脂、アミノアクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、フッ化ビニル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂等が挙げられる。溶剤としては、脂肪族炭化水素系、芳香族炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系、アルコール系、ケトン系、エステル系、エーテル系、エーテル・アルコール系、エーテル・エステル系の有機溶剤、水等が挙げられる。
カラーフィルターの製造に用いられる着色レジスト材用ビヒクルは、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂または活性エネルギー線硬化性樹脂と、モノマー及び/又はオリゴマー、溶剤とから成るものであり、それらの混合割合は、ビヒクル成分の合計重量を基準(100重量%)として、樹脂:モノマー及び/又はオリゴマー:溶剤=4〜15重量%:2〜8重量%:77〜94重量%の範囲が好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、ブチラール樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム系樹脂、セルロース類、ポリエチレン、ポリブタジエン、ポリイミド樹脂等が挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
活性エネルギー線硬化性樹脂としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の反応性の置換基を有する線状高分子にイソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基等を介して、(メタ)アクリル化合物、桂皮酸等の光架橋性基を導入した樹脂が挙げられる。
モノマー及びオリゴマーとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、β−カルボキシエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、1, 6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、エステルアクリレート、メチロール化メラミンの(メタ)アクリル酸エステル、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタンアクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、エチレングリコールジビニルエーテル、ペンタエリスリトールトリビニルエーテル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルホルムアミド、アクリロニトリル等が挙げられる。これらは、単独でまたは2種類以上混合して用いることができる。
溶剤としては、シクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、メチルエチルケトン、酢酸エチルなどの脂肪族炭化水素系、芳香族炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系、アルコール系、ケトン系、エステル系、エーテル系、エーテル・アルコール系、エーテル・エステル系の有機溶剤が挙げられる。
着色レジスト材には、光重合開始剤、増感剤を配合することができる。
インクジェットインキ用ビヒクルは、樹脂と溶剤から成るものであって、それらの混合割合は、ビヒクル成分の合計重量を基準(100重量%)として、樹脂:溶剤=1〜10重量%:90〜99重量%の範囲が好ましい。樹脂としては、アクリル、スチレン−アクリル、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、フッ素樹脂等の水に溶解する樹脂および水に分散性のエマルションないしコロイダルディスパージョン樹脂が挙げられる。これらの樹脂には、必要に応じアンモニア、アミン、無機アルカリ等の中和剤が加えられる。また、溶剤としては、例えば、水、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、置換ピロリドン等が挙げられる。また、インクジェットインキの乾燥性を速める目的で、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類も使用できる。さらに、インクジェットインキには、防腐剤、浸透剤、キレート剤や、顔料の分散安定性を向上させるためにアニオン、非イオン、カチオン、両性イオン活性剤を配合することができる。
インクジェットインキは、カラーフィルターの製造に用いることもできる。
トナー用の樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル共重合体、塩化樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、低分子ポリエチレン、低分子ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ロジンエステル、ロジン等がある。
成型プラスチック用樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン・プロピレン共重合体、αオレフィンとアクリル酸またはマレイン酸との共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレンとアクリル酸または無水マレイン酸との共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等のビニル樹脂、ホルマル樹脂やブチラール樹脂等のアセタール樹脂、ポリアクリロニトリルやメタクリル樹脂等のアクリル樹脂、ポリスチレンやアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体等のスチロール樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリカーボネート等のポリエステル樹脂、6−ナイロン等のナイロン、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、セルロース樹脂等がある。
以下、実施例および従来法による比較例を挙げて本発明を詳しく説明する。但し、本発明はこれらの実施例の範囲に限定されるものではない。なお、実施例中、「部」は「重量部」を表し、「%」は「重量%」を表す。
実施例に先立ち、コントラスト比の測定方法、実施例および比較例に用いたアクリル樹脂溶液の調製方法について説明する。樹脂の分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)により測定したポリスチレン換算の重量平均分子量である。
(コントラスト比の測定方法)
塗膜のコントラスト比は、図3に示す測定装置を用いて、下記の方法で測定した。液晶ディスプレー用バックライトユニット(7)から出た光は、偏光板(6)を通過して偏光され、ガラス基板(5)上に塗布された着色組成物の乾燥塗膜(4)を通過し、偏光板(3)に到達する。偏光板(6)と偏光板(3)の偏光面が平行であれば、光は偏光板(3)を透過するが、偏光面が直行している場合には光は偏光板(3)により遮断される。しかし、偏光板(6)によって偏光された光が着色組成物の乾燥塗膜(4)を通過するときに、顔料粒子による散乱等が起こり、偏光面の一部にずれを生じると、偏光板が平行のときは偏光板(3)を透過する光量が減り、偏向板が直行のときは偏光板(3)を一部光が透過する。この透過光を偏光板上の輝度として測定し、偏光板が平行のときの輝度と、直行のときの輝度との比(コントラスト比)を算出した。
(コントラスト比)=(平行のときの輝度)/(直行のときの輝度)
従って、着色組成物の乾燥塗膜(4)の顔料により散乱が起こると、平行のときの輝度が低下し、かつ直行のときの輝度が増加するため、コントラスト比が低くなる。
なお、輝度計(1)としては色彩輝度計(トプコン社製「BM−5A」)、偏光板としては偏光板(日東電工社製「NPF−G1220DUN」)を用いた。なお、測定に際しては、不要光を遮断するために、測定部分に1cm角の孔を開けた黒色のマスク(2)を当てた。
(アクリル樹脂溶液の調製)
セパラブル4口フラスコに温度計、冷却管、窒素ガス導入管、撹拌装置を取り付けた反応容器に、シクロヘキサノン800部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら100℃に加熱して、同温度で滴下管よりスチレン60.0部、メタクリル酸60.0部、メチルメタクリレート65.0部、ブチルメタクリレート65.0部、アゾビスイソブチロニトリル10.0部の混合物を1時間かけて滴下して重合反応を行った。
滴下後さらに100℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル2.0部をシクロヘキサノン50部で溶解させたものを添加し、さらに100℃で1時間反応を続けて、重量平均分子量が約40000のアクリル樹脂の溶液を得た。
室温まで冷却した後、樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が20%になるようにシクロヘキサノンを添加してアクリル樹脂溶液を調製した。
[実施例1]
α型銅フタロシアニン65部、ε型銅フタロシアニン35部、塩化ナトリウム800部、ジエチレングリコール150部をほぼ均一となるようにコンバートミキサー(浅田鉄工社製)にて5分間予備混合した。この混合物をスクリュー式定量フィーダーで連続混練機(浅田鉄工社製の「ミラクルK.C.K.−42型」)に供給し、混合物を混練してε型銅フタロシアニン顔料を製造した。連続混練機の条件は、フィード部スクリュー径120mmφ、固定円盤と回転円盤からなる混練部組数8組で、混練組成物の押出量25kg/時、滞留時間10分、主軸回転数50rpm、混練温度は140℃で運転した。ここで得られた混練組成物を70℃の1%硫酸水溶液3500部に取り出し、1時間保温攪拌後、濾過、水洗、乾燥した。得られたε型銅フタロシアニン顔料について、X線回折装置(RIGAKU社製RINT2000)で2θ=3.5〜15の範囲での回折強度を測定したところ、ブラッグ角度2θが5°と12°の回折強度をベースラインとしたとき、6.8°の回折強度Aは1300cps、9.1°±0.2°の極大回折強度Bは4190cps、8.1°〜8.2°の極小回折強度Cは1270cpsであった(図5)。純度の指標値(A−C)/(A−C+B)を算出すると0.007であった。

[実施例2]
混練温度を160℃とした以外は、実施例1と同様に連続混練機で混練した。得られた混練組成物を実施例1と同様に後処理し、得られたε型銅フタロシアニンについてX線回折強度を測定し(図6)、純度の指標値を算出した。結果を表1に示す。
[比較例1]
混練温度を90℃とした以外は、実施例1と同様に連続混練機で混練した。得られた混練組成物を実施例1と同様に後処理し、得られたε型銅フタロシアニンについてX線回折強度を測定し(図7)、純度の指標値を算出した。結果を表1に示す。
[比較例2]
α型銅フタロシアニン65部、ε型銅フタロシアニン35部、塩化ナトリウム800部、ジエチレングリコール180部を1500容量部の双腕型ニーダーに仕込み、140℃で10時間混練した。混練後70℃の1%硫酸水溶液3500部に取り出し、1時間保温攪拌後、濾過、水洗、乾燥し顔料を得た。得られた混練組成物を実施例1と同様に後処理し、得られたε型銅フタロシアニンについてX線回折強度を測定し(図8)、純度の指標値を算出した。結果を表1に示す。
Figure 0005205715
比較例1は、混練温度以外は実施例1と同じであるが、混練温度の高い実施例1および2では、より純度の高いε型銅フタロシアニン顔料を得ることができた。また、実施例1および2では、従来のバッチ式混練機を用いた1回混練(比較例2)では得ることができなかった、高い純度のε型銅フタロシアニン顔料を、特定の連続混練機で混練することにより得ることができた。
[実施例3]
実施例1で得られたε型銅フタロシアニン顔料10部、グラビアインキ用ワニス(ニトロセルロース樹脂17%、酢酸エチル60%、メタノール15%、トルエン8%)90部および3mmガラスビーズ300部を混合し、ペイントコンディショナーで60分間分散してグラビアインキを作製し、25℃においてB型粘度計(6rpm)で粘度を測定した。また、作製したインキをバーコーターで透明のプラスチックフィルムに展色し、得られた展色物に黒色紙をあてて、L*値を測色した。結果を表2に示す。
[実施例4、比較例3、4]
実施例3で使用したε型銅フタロシアニン顔料を、それぞれ表2に示すε型銅フタロシアニン顔料にかえた以外は、実施例3と同様にしてグラビアインキを作製し、透明性と粘度を測定した。結果を表2に示す。
Figure 0005205715
実施例3および実施例4のグラビアインキは、比較例3および比較例4のグラビアインキよりも粘度が低かった。また、L*値が小さく、すなわち透明であった。
[実施例5]
実施例1で得られたε型銅フタロシアニン顔料を含む下記組成の混合物を均一に撹拌した後、直径1mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーミル(アイガージャパン社製「ミニモデルM−250 MKII」)で5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過し、青色顔料分散体を作製した。
実施例1で得られたε型銅フタロシアニン顔料 10.0部
ジブチルアミノメチル基を有する銅フタロシアニン 1.0部
リン酸エステル系顔料分散剤(ビックケミー社製「BYK111」) 1.0部
アクリル樹脂溶液 40.0部
シクロヘキサノン 48.0部
さらに、得られた青色顔料分散体を含む下記組成の混合物を均一になるように撹拌混合した後、1μmのフィルタで濾過して、カラーフィルター用着色レジスト材を作製した。
青色顔料分散体 45.0部
アクリル樹脂溶液 15.0部
トリメチロールプロパントリアクリレート 9.0部
(新中村化学社製「NKエステルATMPT」)
光重合開始剤 2.0部
(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製「イルガキュアー907」)
増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 0.2部
シクロヘキサノン 28.8部
[実施例6、比較例5、6]
実施例5で使用したε型銅フタロシアニン顔料を、それぞれ表3に示すε型銅フタロシアニン顔料にかえた以外は、実施例5と同様にしてカラーフィルター用着色レジスト材を作製した。
実施例5、6および比較例5、6で得られたカラーフィルター用着色レジスト材を、100mm×100mm、1.1mm厚のガラス基板上に、スピンコーターを用いて500rpm、1000rpm、1500rpmの回転数で塗布し、検量線を作成するために、膜厚が異なる3種の塗布基板を得た。塗布基板を、70℃で20分乾燥後、超高圧水銀ランプを用いて積算光量150mJで紫外線露光を行い、230℃で1時間加熱、放冷後、コントラスト比を測定した。ついで、塗膜のC光源での色度(Y,x,y)を顕微分光光度計(オリンパス光学社製「OSP−SP100」)を用いて測定した。レジスト材塗布基板について、3組のコントラスト比および色度の測定結果から、y=0.14におけるコントラスト比を近似法により求めた。その結果を表3に示す。
Figure 0005205715

実施例5および実施例6のカラーフィルター用着色レジスト材は、比較例5および比較例6のカラーフィルター用着色レジスト材よりもコントラストが高くすぐれていた。
本発明に用いる連続混練機の一実施形態を示す側面視の断面図である。 図1に示す連続混練機に適用される固定円盤および回転円盤の一実施形態を示す正面図または背面図であり、(a)はキャビティー扇型固定円盤、(b)はキャビティー扇形回転円盤、(c)はキャビティー菊型固定円盤、(d)は、キャビティー菊型回転円盤、(e)はキャビティー臼型固定円盤、(f)はキャビティー臼型回転円盤をそれぞれ示している。 コントラスト比を測定するための測定装置の概念図である。 α型銅フタロシアニンおよびε型銅フタロシアニンの混合物からε型銅フタロシアニン顔料を製造する途中(結晶転移の途中)段階における、混合物のX線回折図である。 実施例1で得られたε型銅フタロシアニン顔料のX線回折図である。 実施例2で得られたε型銅フタロシアニン顔料のX線回折図である。 比較例1で得られたε型銅フタロシアニン顔料のX線回折図である。 比較例2で得られたε型銅フタロシアニン顔料のX線回折図である。
符号の説明
(図1および図2)
10 連続混練機 1 フィード部
11 ケーシング 111 原料受入口
12 スパイラルロッド 121 駆動軸
122 スパイラルフィン 2 混練部
21 固定円盤
21a キャビティー扇型固定円盤
21b キャビティー菊型固定円盤
21c キャビティー臼型固定円盤
211 遊嵌孔 212 キャビティー(粉砕空間)
22 混練シリンダ 23 回転円盤
23b キャビティー扇型回転円盤
23d キャビティー菊型回転円盤
23d キャビティー臼型回転円盤
231 外嵌孔 232キャビティー(粉砕空間)
3 排出部 4 定量フィーダー部
41 原料ホッパー 42 スパイラルフィーダー
43 連絡筒体 44 介設筒体
(図3)
1 輝度計
2 マスク
3 偏光板
4 着色組成物乾燥塗膜
5 ガラス基板
6 偏光板
7 バックライトユニット

Claims (4)

  1. α型銅フタロシアニン、ε型銅フタロシアニン、水溶性無機塩および水溶性有機溶剤を含む混合物を均一に混練するε型銅フタロシアニン顔料の製造方法であって、混練を、130〜210℃で、環状の固定円盤と、駆動軸の軸心回りに一体回転する前記固定円盤と同心の回転円盤との間隙部分に形成された粉砕空間を有する連続混練機にて行うことを特徴とするCuKαのX線回折図において、ブラッグ角度2θが5°と12°の回折強度をベースラインとし、6.8°の回折強度をA、9.1°±0.2°の極大回折強度をB、8.1°〜8.2°の極小回折強度をCとしたとき、−0.04≦(A−C)/(A−C+B)≦0.01であるε型銅フタロシアニン顔料の製造方法。
  2. 請求項記載の製造方法によって得られるε型銅フタロシアニン顔料。
  3. 請求項記載のε型銅フタロシアニン顔料と、ビヒクル成分とを含有する着色組成物。
  4. 請求項記載の着色組成物を塗布してなる塗膜。

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