JP5194659B2 - サーバ装置及びプログラム - Google Patents

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本発明は、電子ペンにより電子ペン用帳票に記入された記入データを処理する技術に関する。
近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている(特許文献1参照)。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」とも呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、データ通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像にチェックマークを記入したりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙に印刷されたドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの記入データが取得される。この記入データが、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。そのため、現在、各種ビジネス上の書類、申込書、契約書等に記入されたデータをデジタル化する手法として、電子ペンを利用したシステムが普及しつつある(例えば、特許文献2参照)。
また、複数の情報端末からの表示情報を表示属性情報などに基づいて、大型表示装置等の表示画面上に調整して表示する方法が、特許文献3、特許文献4に記載されている。
特表2003−511761号公報 特開2004−153612号公報 特開2006−215531号公報 特開平07−129137号公報
電子ペンで取得したデータの閲覧には、1件分のデータを画面表示して閲覧者に確認させ、「承認ボタン」が押されると次のデータを表示する、という仕組が多く、全件分のデータを確認するのには長い時間がかかる。そのため、「承認」等が必要ない場合は、1件分のデータの出力時間を数秒と定めて次々に画面を切りかえる方法もとられているが、それでも全件分のデータをある程度きちんと確認できる時間に設定する必要があり、結果的にかなりの時間を要する。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、サーバ上のデータ出力領域の自動割当により、電子ペンで取得したデータの閲覧時間の短縮など、閲覧のしやすさを向上させる手法を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に対して、電子ペンにより記入された情報を処理するサーバ装置は、前記電子ペンにより前記電子ペン用帳票に記入された記入内容を示す記入内容データと付加データとを含む記入データを前記電子ペンから受信する受信手段と、受信した前記記入データを、各ごとに付加データに基づいて出力領域の大きさを自動調整しつつ、最大表示件数単位で出力する自動調整手段と、出力領域が調整された前記記入内容データを出力装置に出力する出力手段と、を備える。
上記のサーバ装置は、認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に対して、電子ペンにより記入された情報を処理する。電子ペン用帳票には、電子ペンにより認識可能なドットパターンが印刷されており、ユーザが電子ペン用帳票に記入した記入内容は、ドットパターンを利用して取得される。電子ペンは、記入内容を示す記入内容データと付加データとを含む記入データをサーバ装置へ送信する。サーバ装置は、記入データを受信し、各件ごとに付加データに基づいて出力領域の大きさを自動調整しつつ、最大表示件数単位で出力する。そして、サーバ装置は、出力領域が調整された前記記入内容データを出力装置に出力する。
本発明によれば、電子ペンにより記入された情報の件数に合わせて出力領域を調整することにより、閲覧に適した出力が可能となり、閲覧時間の短縮など、閲覧のしやすさの向上を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず、本実施形態のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16、圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークデータを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記入を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動する。
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのXY座標を算出する。
プロセッサ11は、利用者の記入が行われる間に、筆圧の配列データ及びXY座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記入内容に対応する記入内容データが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
プロセッサ11は、予め電子ペン10が保有している専用アプリケーションにより、メモリ12内のデータに基づいて所定の処理を実行する。専用アプリケーションとは、電子ペン10が専用ペーパー20に記入することで取得したデータに基づいて所定の処理を実行するものであって、原則として専用ペーパー20に対応付けられている。つまり、種類の異なる専用ペーパー20の場合、各専用ペーパー20に記入されたデータを処理する専用アプリケーションはそれぞれ異なる。しかし、専用ペーパー20と専用アプリケーションの対応は必ずしも1対1である必要はなく、複数種類の専用ペーパー20に1つの専用アプリケーションを対応付けることとしてもよい。
電子ペン10は、データ通信ユニット13により、端末装置25やサーバとデータを送受信することが可能である。具体的には、専用アプリケーションによる処理の実行結果等を、データ通信ユニット13により、端末装置25等に送信することができる。端末装置25は、ハードウェアとして、電子ペン10とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、スピーカ、ディスプレイ等で構成される、パーソナルコンピュータや携帯電話、或いは携帯端末である。
送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、データ通信ユニット13にメモリ12内に記憶された実行結果に関するデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10は、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。また、電子ペン10自体を操作することにより、送信を行うこととしてもよい。例えば電子ペン10を端末装置25にUSB接続することにより電子ペン10内のデータを送信できる場合には、専用ボックスへの記入は不要となる。
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記入した文字などに対応する座標データ、ストロークデータ及び筆圧データを取得して所定の処理を実行する機能、及び、実行結果に関するデータを近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記入した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記入するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
なお、上記の例におけるデータ通信ユニット13では、Bluetooth(登録商標)の無線伝送、USBケーブルを使用した有線伝送、端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法によって電子ペン10から端末装置25へのデータ送信を行うことが考えられる。
[専用ペーパー]
次に、専用ペーパーについて説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記入したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、LED15による照明エリア及びカメラ16の撮影エリア(照明エリア内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して記入用紙などの帳票を生成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組合せにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横約2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
図案34の例を図6に示す。図6は、ある記入用紙36の例であり、記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されていないが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、電子ペン10を使用して記入用紙36の記入欄38に記入すればよい。
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記入内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されている実行結果等に関するデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した記入用紙が生成できる。利用者は電子ペン10を使用して記入欄38に記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
各専用ペーパー20には、用紙のIDとして機能するドットパターンアドレスが印刷されている。電子ペン10により用紙の一部に記入を行うと、電子ペン10はドットパターンを読みとることにより、当該用紙に割り当てられているドットパターンアドレスを取得することができる。ドットパターンアドレスは、同一のドットパターンを有する用紙に対して一意に割り当てられているため、ドットパターンアドレスを用紙IDとして使用することができる。
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。なお、このような手法は「プリント・オン・デマンド方式」とも呼ばれる。
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。
[データ出力領域の自動割当システム]
次に、本発明の実施形態に係るデータ出力領域の自動割当システムについて説明する。図7は、データ出力領域の自動割当システムの概略ブロック図である。図示のように、データ出力領域の自動割当システムは、電子ペン10と、専用ペーパー20(電子ペン用帳票)と、端末装置25と、ネットワーク80と、サーバ90と、出力装置100とにより構成される。
例えばユーザが電子ペンを使って記入した絵、文字、図案など(以下、「イラスト」と呼ぶ。)を、ディスプレイなどに出力して閲覧する場合、記入用紙は図5及び図6に例示するように専用ペーパー20により構成されており、ユーザは記入用紙に対して電子ペン10を使用して記入する。
ユーザによる記入内容は、記入データとして電子ペン10から端末装置25へ送信される。電子ペン10から端末装置25への送信は、Bluetooth(登録商標)などの無線通信によってもよく、USB接続ケーブルなどによってもよい。端末装置25はネットワーク80を介してサーバ90に接続されており、サーバ90は端末装置25よりネットワーク80を介して記入データを受信する。
サーバ90はディスプレイもしくはプリンタといった出力装置100に接続されており、記入データを受信したサーバ90は、データ出力領域の自動割当処理を行い、出力設定された記入内容データを出力装置100に出力する。なお、記入データは、ユーザが記入したイラストなどを示す記入内容データに加えて、電子ペン10のペンID、専用ペーパーのID、電子ペン10により記入が行われた時刻のタイムスタンプなどを含む概念とする。
次に、本実施形態におけるデータ出力領域の自動割当処理について詳しく説明する。
実施形態の基本的な手法では、サーバ90は、端末装置25から受信した記入データの件数に応じて、出力装置100における各記入内容データの出力領域を自動的に設定する。なお、以下の説明では、出力装置100がディスプレイである場合の1画面の表示領域、及び、出力装置100がプリンタである場合の1枚のプリント用紙上の印刷領域を「ページ領域」と呼ぶ。また、1つのページ領域上において、1つの記入内容データを出力(ディスプレイへの表示又はプリント用紙への印刷)する領域を「出力領域」と呼ぶ。
サーバ90は、出力装置100の1つのページ領域に表示できる記入内容データ(ユーザが記入したイラストなどに対応する)の最大表示件数Nを予め決定し、端末装置25から受信した記入データの数に応じて、各記入内容データの出力領域を決定する。なお、最大表示件数Nは、出力装置100の種類に応じて予め決定され、1つのページ領域内に表示、印刷される記入内容データの件数を規定する。
具体的には、サーバ90は、端末装置25から受信した記入データの数が最大表示件数N以下である場合には、受信した全ての記入内容データを1つのページ領域内に割り当てる。いま、仮に最大表示件数Nが「4」に設定されていると仮定する。受信した記入データが1つである場合、サーバ90は図10(a)に例示するように、その記入内容データの出力領域を1つのページ領域の中央に割り当てる。受信した記入データが2つである場合、サーバ90は、1つのページ領域を2分割し、それぞれを記入内容データの出力領域とする。受信した記入データが4つである場合、サーバ90は図10(b)に例示するように、1つのページ領域を4分割し、それぞれを記入内容データの出力領域とする。
一方、受信した記入データ数が最大表示件数Nを超える場合、サーバ90は、複数のページ領域に記入内容データを割り当てる。例えば、受信した記入データが6個である場合、サーバ90は1ページ目のページ領域に4個の記入データを割り当て、2ページ目のページ領域に2個の記入データを割り当てる。こうして、最大表示件数単位で記入内容データを出力(表示又は印刷)することにより、多数の記入内容データを効率的に閲覧することが可能となる。
図8はデータ出力領域の自動割当処理に関連するサーバ90の機能構成を示す。
サーバ90は、機能的には、記入データ受信部151、出力条件設定部152、出力領域決定部153及びデータ出力部154を備える。なお、これらの構成要素は、実際にはサーバ90が予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
記入データ受信部151は、端末装置25から、電子ペン10により得られた記入データを受信する。前述のように、この記入データには、ユーザが記入したイラストなどに対応する記入内容データが含まれている。出力条件設定部152では、サーバ管理者などが最大表示件数Nを予め設定する。
出力領域決定部153は、記入データ受信部151が端末装置25から受信した記入データについて、出力条件設定部152で設定した最大表示件数Nと受信した記入データの件数に合わせて出力領域を決定し、出力設定を行う。
データ出力部154は、出力領域決定部153による出力設定に従って、記入内容データを出力装置に出力する。
図9はサーバ90によるデータ出力領域の自動割当処理のフローチャートを示す。この例では、最大表示件数をN件とする。現実には、Nはサーバ管理者が出力装置100の画面の大きさや解像度などに合わせて設定する。なお、最大表示件数Nは後に任意で変更することも可能である。
まず、サーバ90は電子ペン10により記入された記入データを受信し(ステップS1)、受信した記入データのデータ件数が「1」であるか否かを判定する(ステップS2)。データ件数が1であったならば、サーバ90は、その記入内容データの出力領域を最大領域、即ちページ領域の全体に割り当てるように出力設定し(ステップS7)、出力設定に従った配置で記入内容データを出力装置100に出力する(ステップS8)。
一方、受信した記入データのデータ件数が1より大きいならば、サーバ90は、受信した記入データのデータ件数が最大表示件数Nより大きいか否かを判定する(ステップS3)。受信した記入データのデータ件数が最大表示件数Nより大きい場合、サーバ90は1ページ目の全ページ領域にN件分の記入内容データの出力領域を割り当てるように出力設定を行い(ステップS5)、残りの記入データの件数を算出し(ステップS6)、ステップS3へ戻る。こうして、ステップS3〜S6が繰り返されることにより、複数の記入内容データに対して出力領域がページ領域単位で割り当てられていく。
ステップS3において、受信した記入データのデータ件数が最大表示件数Nより小さい場合、サーバ90は、ページ領域内にデータ件数分の出力領域を割り当てるように出力設定を行う(ステップS4)。そして、サーバ90は、出力設定に従った配置で記入内容データを出力装置100に出力する(ステップS8)。
なお、出力装置100がディスプレイである場合には、1画面の表示時間は基本的にサーバ管理者が設定する。記入データの件数が最大表示件数Nより大きく、複数のページが表示される場合は、各ページが同じ時間表示される。
[変形例1]
上記の実施形態では、1つのページ領域内に設定される各記入内容データの出力領域は同じ大きさであることを前提としているが、本発明の適用はこれには限定されるものでなく、以下の様々な要因に基づいて、各出力領域の大きさを変更することができる。
第一の要因は筆圧データである。筆圧データは、ペン先部17にかかった筆圧が圧力センサ18により検出され、プロセッサ11へ供給された後、メモリ12に記憶されている。よって、電子ペン10は筆圧データを記入データに含めてサーバ90へ送信する。サーバ90は、各記入内容データの筆圧に応じて、ページ領域内における各記入内容データの出力領域の大きさを変更する。例えば、筆圧の強さを記入内容に対する思い入れの強さと判断する場合、筆圧の強い記入内容データを大きく表示することにより、思い入れの強い記入内容を強調して表示することができる。
第二の要因は色データである。色データは、電子ペン10が専用ペーパー20としての記入用紙上の色データを指定するドットパターンの読みとることにより決定することができる。また、電子ペン10により記入が行われた専用ペーパー20としての記入用紙上のエリアを示すエリアデータに基づいて、サーバに予め記憶されているテーブルを参照することによっても色データを決定することができる。好適な例では、特定の色の記入内容を大きく表示することにより、表現を多彩にすることが可能である。
第三の要因はストローク数である。ストローク数は、1つの記入内容データに含まれるストロークの数であり、言い換えれば1つのイラストを構成するストロークの数である。電子ペン10のプロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて行うスイッチオン/オフの切換、すなわち、電子ペン10による線の書き始めから書き終わりまでを1ストロークとして算出する。例えば、ストローク数の多さを記入内容に対する思い入れの強さと判断した場合、ストローク数の多い記入内容データを大きく表示することにより、思い入れの強い記入内容データを強調して閲覧させることができる。
第四の要因はエリアデータである。エリアデータは、記入用紙上における位置を示すデータである。エリアデータは、電子ペン10が読みとった専用ペーパー20としての記入用紙のドットパターンから、専用ペーパー20上でのXY座標を算出することにより取得される。例えば、記入欄としたエリアに筆記があったものは大きく表示し、名前欄としたエリアに筆記のあったものは小さく表示するなど、強調したい記入内容を予め設定することができる。
第五の要因は記入時間である。記入時間は、ユーザが1つの記入内容データ(イラストなど)を記入するのに要した時間である。記入時間は、電子ペン10のプロセッサ11が、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいてスイッチをオンにした時点から、送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れ、記入データが送信されるまでを言い、記入内容データと関連付けてメモリ12に記憶されているタイムスタンプ(時間情報)より算出する。例えば、記入時間が短いほど大きく表示することにより、早い者勝ちという設定が可能である。
第六の要因はペンIDである。ペンIDは電子ペン10のメモリ12などに予め記憶されている。例えば、学校などで先生と生徒が電子ペンを使用するような場合、先生が使用するペンIDの電子ペンでの記述内容データだけを大きく表示して強調することなどが可能である。
第七の要因はOCR(Optical Character Recognition)変換率である。記入するものが文字であることを前提として、サーバ90でOCR処理を行うことで記入内容データのOCR変換率を取得できる。例えば、OCR処理したテキストデータの変換率が高いものほど大きく表示し、強調することが可能である。
第八の要因は送信回数である。ユーザは、一度送信ボックス39に記入し、電子ペン10から記入データが送信された後に、記入内容を追加し、再度送信ボックス39に記入し、送信することが可能である。そこで、電子ペン10は送信ボックス39に記入した回数を送信回数として算出し、記入データに含めてサーバ90へ送信する。サーバ90は、各記入データについて、送信回数に応じて出力領域の大きさを変更する。このとき、記入内容を追加した電子ペンが同一のIDでも異なるIDでもよいこととする。これにより、例えば、同一ユーザが共同で1つのイラストを作成するような場合、より多く記入内容を追加されたイラストが、より人の興味をひいた画であると判断することができ、人気投票として送信回数が多いものを大きく表示して順位付けすることが可能である。
[変形例2]
上記の実施形態では、主に出力領域の自動調整について説明したが、本発明の適用はこれには限定されるものでなく、表示速度の指定を行うことが可能である。例えば、ユーザが電子ペン10を用いて専用ペーパー20としての記入用紙上に自動車のイラストを描いて、ディスプレイ上で自動車が走るように出力する場合、サーバ90は、記入時間が短いほど、すなわち描く速度が速いほど、表示された自動車が速く走るように表示することが可能である。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。 専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 ドットパターン及びそれに対応する情報の例である。 専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。 電子ペン用帳票の例を示す。 実施形態に係るデータ出力領域の自動割当システムの概略構成を示すブロック図である。 サーバの機能構成を示すブロック図である。 出力領域自動割当処理のフローチャートである。 ディスプレイへの記入内容データの表示例を示す。
符号の説明
10…電子ペン
11…プロセッサ
12…メモリ
13…データ通信ユニット
14…バッテリー
15…LED
16…カメラ
18…圧力センサ
90…サーバ
100…出力装置

Claims (7)

  1. 認識可能なドットパターンが印刷された電子ペン用帳票に対して、電子ペンにより記入された情報を処理するサーバ装置であって、
    前記電子ペンにより前記電子ペン用帳票に記入された記入内容を示す記入内容データと付加データとを含む記入データを前記電子ペンから受信する受信手段と、
    受信した前記記入データを、各ごとに付加データに基づいて出力領域の大きさを自動調整しつつ、最大表示件数単位で出力する自動調整手段と、
    出力領域が調整された前記記入内容データを出力装置に出力する出力手段と、
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記付加データは、前記電子ペンによる記入の筆圧を示す筆圧データを含み、
    前記自動調整手段は、前記筆圧データに基づいて各記入内容データの出力領域の大きさを調整することを特徴とする請求項に記載のサーバ装置。
  3. 前記付加データは、前記電子ペンによる記入の色を示す色データを含み、
    前記自動調整手段は、前記色データに基づいて各記入内容データの出力領域の大きさを調整することを特徴とする請求項に記載のサーバ装置。
  4. 前記付加データは、前記記入内容データに含まれるストローク数を示すストロークを含み、
    前記自動調整手段は、前記ストローク数に基づいて各記入内容データの出力領域の大きさを調整することを特徴とする請求項に記載のサーバ装置。
  5. 前記付加データは、前記電子ペンによる記入が行われた前記電子ペン用帳票上のエリアを示すエリアデータを含み、
    前記自動調整手段は、前記エリアデータに基づいて各記入内容データの出力領域の大きさを調整することを特徴とする請求項に記載のサーバ装置。
  6. 前記付加データは、前記電子ペンによる記入が行われた記入時間を含み、
    前記自動調整手段は、前記記入時間に基づいて各記入内容データの出力領域の大きさを調整することを特徴とする請求項に記載のサーバ装置。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか一項に記載のサーバ装置としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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