JP4747900B2 - サーバ、プログラム及び電子ペン用帳票製造システム - Google Patents

サーバ、プログラム及び電子ペン用帳票製造システム Download PDF

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本発明は、電子ペン用帳票の製造技術に関する。
近年、「電子ペン」、「デジタルペン」などと呼ばれるペン型入力デバイスが登場しており(以下、本明細書では「電子ペン」と呼ぶ。)、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙(以下、「専用ペーパー」と呼ぶ。)とペアで使用される。アノトペンは、通常のインクタイプのペン先部に加えて、専用紙上のドットパターンを読み取るための小型カメラと、データ通信ユニットを搭載している。利用者が専用紙上にアノトペンで文字などを書いたり、専用紙上に図案化されている画像をチェックしたりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙上のドットパターンを検出し、利用者が書き込んだ文字、画像などの記入情報(「ストロークデータ」ともいう)が取得される。この記入情報が、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される。このアノトペンを利用したシステムは、キーボードに代わる入力デバイスとして利用することが可能であり、上述のパーソナルコンピュータやキーボードの使用に抵抗がある利用者にとっては非常に使いやすい。そのため、現在、このような電子ペンを利用したシステムが普及しつつある(例えば、特許文献1)。
従来から、電子ペンが紙媒体をユニークに識別できるよう、1枚1枚に異なるドットパターンを割り当てて出力するプリントオンデマンドシステムが提案されている。しかし、従来のシステムは、紙媒体の背景となるデザインを予め登録する必要があり、システム管理者ではない一般の利用者が独自に設計したデザインの紙媒体にドットパターンを割り当てて出力することは困難であった。
特開2004−153612号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、一般利用者がシステムの仕組みを理解することなく、設計したデザインに基づいてドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を容易に製造することができる製造システムを提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、紙媒体に印刷するデザインが作成される端末装置及び紙媒体への印刷を実行するプリンタと通信可能なサーバであって、前記端末装置により作成されたデザインに関し、紙媒体に印刷するため第1印刷データをインターセプトすることで取得する第1印刷データ取得手段と、前記第1印刷データを、カーボンを含まないCMYの混色で表現するように調整した画像データに変換する画像データ変換手段と、前記画像データに、各画像データを識別可能な画像識別情報を付与する画像識別情報付与手段と、電子ペンに認識可能なドットパターンを取得し、前記画像データに割り当てるドットパターン割当手段と、前記画像識別情報付与手段が付与した画像識別情報と、前記ドットパターン割当手段が割り当てたドットパターンの座標情報とを対応付けたアドレス情報を記憶するアドレス情報記憶手段と、前記画像データ変換手段が変換した画像データと、前記ドットパターン割当手段が割り当てたドットパターンとに基づいて、前記端末装置により作成されたデザインについてはカーボンを含まないCMYにより、当該ドットパターンについてはカーボンを含むKにより、紙媒体に印刷するため第2印刷データを作成する第2印刷データ作成手段と、前記第2印刷データを前記プリンタへ送信する第2印刷データ送信手段と、を備える。
上記のように構成されたサーバは、利用者により紙媒体に印刷するデザインが作成される端末装置及び紙媒体への印刷を実行するプリンタと通信可能に接続されている。利用者は、まず、端末装置を使用して紙媒体に印刷する、即ち製造する電子ペン用帳票に印刷される絵柄・図柄のデザインを作成する。端末装置とは、利用者が電子ペン用帳票に印刷するデザインを作成する装置であり、予め任意のアプリケーションソフトを有しているものとする。アプリケーションソフトとは、例えばCAD(Computer Aided Design)ソフトをはじめとする図面や設計図を作成するソフトウェアのことである。利用者は、デザインの作成が完了すると、所定の操作により印刷を実行する。すると、端末装置は、利用者により作成されたデザインに関し、紙媒体に印刷するため第1印刷データをプリンタへ送信する。このとき、サーバは、端末装置がプリンタへ送信した第1印刷データをインターセプトすることにより取得する。さらに、サーバは、取得した第1印刷データを、当該サーバが認識可能なフォーマット等に変換することで画像データを作成する。即ち、第1印刷データを画像データに変換する。詳しくは、サーバは、第1印刷データを、カーボンを含まないCMYの混色で表現するように調整した画像データに変換する。そして、サーバは、画像データに画像IDを付与すると共に、当該画像データにドットパターンを割り当てる。各画像データに付与された画像IDと、割り当てられたドットパターンの位置座標を示す座標情報は対応付けされ、アドレス情報としてサーバに記憶される。さらに、サーバは、画像データ及びドットパターンに基づいて、利用者が作成したデザインに関し、紙媒体に印刷するため第2印刷データを作成する。この場合、デザインについてはカーボンを含まないCMYによって印刷され、ドットパターンについてはカーボンを含むKによって印刷されるような第2印刷データを作成する。そして、サーバは、第2印刷データをプリンタへ送信する。プリンタは、第2印刷データに基づいて、利用者が作成したデザインと、割り当てられたドットパターンとを紙媒体に印刷することで電子ペン用帳票を製造する。
このように、本発明のサーバによれば、一般利用者は詳しい仕組みを理解することなく、自身が作成した1点もののデザインに基づく電子ペン用帳票を容易に製造することができる。さらに、電子ペン用帳票の製造に使用する機能は、ほぼ全てのソフトウェアが有する印刷機能を流用するため、アプリケーションの種類毎に対応する必要がなく、汎用的に適用することができる。また、サーバに記憶されたアドレス情報に基づいて、電子ペンにより電子ペン用帳票に記入された内容を、デザインに容易に反映させることが可能となる。
上記サーバの他の一態様では、前記画像データ変換手段は、前記第1印刷データを、カーボンを含まないCMYの混色で表現するように調整したうえで、EPSフォーマットに変換し、前記第2印刷データ作成手段は、前記第2印刷データをPSフォーマットで作成する。電子ペンはカーボンを含むインキを認識してしまうため、このように色調整を行うことで、電子ペンは、記入内容やドットパターンの座標情報を的確に認識することが可能となる。
本発明の別の観点では、紙媒体に印刷するデザインを作成する端末装置及び紙媒体への印刷を実行するプリンタと通信可能なコンピュータにより実行されるプログラムであって、前記端末装置が作成したデザインに関し、紙媒体に印刷するため第1印刷データをインターセプトすることで取得する第1印刷データ取得手段、前記第1印刷データを、カーボンを含まないCMYの混色で表現するように調整した画像データに変換する画像データ変換手段、前記画像データに、各画像データを識別可能な画像識別情報を付与する画像識別情報付与手段、電子ペンに認識可能なドットパターンを取得し、前記画像データに割り当てるドットパターン割当手段、前記画像識別情報付与手段が付与した画像識別情報と、前記ドットパターン割当手段が割り当てたドットパターンの座標情報とを対応付けたアドレス情報を記憶するアドレス情報記憶手段、前記画像データ変換手段が変換した画像データと、前記ドットパターン割当手段が割り当てたドットパターンとに基づいて、前記端末装置作成したデザインについてはカーボンを含まないCMYにより、当該ドットパターンについてはカーボンを含むKにより、紙媒体に印刷するため第2印刷データを作成する第2印刷データ作成手段、前記第2印刷データを前記プリンタへ送信する第2印刷データ送信手段、として前記コンピュータを機能させる。
上記プログラムをコンピュータにより実行することで、上述のサーバを実現することができる。また、上述のサーバの各態様も同様に実現することができる。
本発明のさらに別の観点では、紙媒体に印刷するデザインが作成される端末装置と、電子ペンにより認識可能なドットパターンを割り当てるサーバと、紙媒体への印刷を実行するプリンタとから構成され、前記ドットパターンが印刷された紙媒体である電子ペン用帳票を製造する電子ペン用帳票製造システムであって、前記端末装置は、作成されたデザインに基づいて、紙媒体に印刷するため第1印刷データを作成する第1印刷データ作成手段と、前記第1印刷データを前記プリンタへ送信する第1印刷データ送信手段と、を備え、前記サーバは、前記端末装置が前記プリンタに送信した第1印刷データをインターセプトすることで取得する第1印刷データ取得手段と、前記第1印刷データを、カーボンを含まないCMYの混色で表現するように調整した画像データに変換する画像データ変換手段と、前記画像データに、各画像データを識別可能な画像識別情報を付与する画像識別情報付与手段と、前記ドットパターンを取得し、前記画像データに割り当てるドットパターン割当手段と、前記画像識別情報付与手段が付与した画像識別情報と、前記ドットパターン割当手段が割り当てたドットパターンの座標情報とを対応付けたアドレス情報を記憶するアドレス情報記憶手段と、前記画像データ変換手段が変換した画像データと、前記ドットパターン割当手段が割り当てたドットパターンとに基づいて、前記端末装置により作成されたデザインについてはカーボンを含まないCMYにより、当該ドットパターンについてはカーボンを含むKにより、紙媒体に印刷するため第2印刷データを作成する第2印刷データ作成手段と、前記第2印刷データを前記プリンタへ送信する第2印刷データ送信手段と、前記プリンタは、前記サーバから前記第2印刷データを取得する第2印刷データ取得手段と、前記第2印刷データに基づいて紙媒体への印刷を実行することで電子ペン用帳票を製造する電子ペン用帳票製造手段と、備える。
上記のように構成された製造システムによれば、利用者は、まず、端末装置を使用して紙媒体に印刷するデザインを作成する。利用者は、デザインの作成が完了すると、所定の操作により印刷を実行する。すると、端末装置は、利用者により作成されたデザインに関し、紙媒体に印刷するため第1印刷データをプリンタへ送信する。このとき、サーバは、端末装置がプリンタへ送信した第1印刷データをインターセプトすることにより取得する。さらに、サーバは、取得した第1印刷データを、当該サーバが認識可能なフォーマット等に変換することで画像データを作成する。即ち、第1印刷データを画像データに変換する。詳しくは、サーバは、第1印刷データを、カーボンを含まないCMYの混色で表現するように調整した画像データに変換する。そして、サーバは、画像データに画像IDを付与すると共に、当該画像データにドットパターンを割り当てる。各画像データに付与された画像IDと、割り当てられたドットパターンの位置座標を示す座標情報は対応付けされ、アドレス情報としてサーバに記憶される。さらに、サーバは、画像データ及びドットパターンに基づいて、利用者が作成したデザインに関し、紙媒体に印刷するため第2印刷データを作成する。この場合、デザインについてはカーボンを含まないCMYによって印刷され、ドットパターンについてはカーボンを含むKによって印刷されるような第2印刷データを作成する。そして、サーバは、第2印刷データをプリンタへ送信する。プリンタは、第2印刷データに基づいて、利用者が作成したデザインと、割り当てられたドットパターンとを紙媒体に印刷することで電子ペン用帳票を製造する。これによれば、一般利用者は詳しい仕組みを理解することなく、自身が作成した1点もののデザインに基づく電子ペン用帳票を容易に製造することが可能となる。
本発明によれば、一般利用者は、システムの仕組みを理解することなく、作成したデザインに基づいてドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を容易に製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。まず、本実施形態のシステムにおいて入力デバイスとして使用される電子ペンの概要について説明する。
[電子ペン]
図1は電子ペンの使用形態を模式的に示す図であり、図2は電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。図1に示すように、電子ペン10は、ドットパターンが印刷された専用ペーパー20と組み合わせて使用される。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者は通常のインクペンと同様に専用ペーパー20上に文字などを書くことになる。
図2に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、LED15、カメラ16及び圧力センサ18を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
電子ペン10は、ペン先部17により専用ペーパー20上に描かれたインクの軌跡をデータ化するのではなく、専用ペーパー20上で電子ペン10が移動した軌跡座標をデータ化する。LED15が専用ペーパー20上のペン先部17近傍を照明しつつ、カメラ16が専用ペーパー20に印刷されているドットパターンを読み取り、データ化する。つまり、電子ペン10は専用ペーパー20上で利用者が電子ペン10を移動させることにより生じるストロークを画像データ又はベクトルデータとして取得することができる。
圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用ペーパー上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15及びカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。即ち、利用者が電子ペン10で専用ペーパー20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、所定値以上の筆圧が検出されたときに、利用者が記述を開始したと判定して、LED15及びカメラ16を作動する。
カメラ16は専用ペーパー20上のドットパターンを読み取り、そのパターンデータをプロセッサ11に供給する。プロセッサ11は、供給されたドットパターンから、専用ペーパー20上でのXY座標を算出する。
プロセッサ11は、利用者の記述が行われる間に、筆圧の配列データ及びXY座標データを取得し、タイムスタンプ(時間情報)と関連付けてメモリ12に記憶していく。よって、メモリ12内には利用者の記述内容に対応するデータが時系列で記憶されていく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
利用者により送信指示がなされるまでは、取得された全てのデータはメモリ12内に保持される。そして、利用者が送信指示を行うと、データ通信ユニット13により、電子ペン10と所定距離内にある端末装置25へメモリ12内のデータが送信される。基本的には、一度送信指示がなされると、電子ペン10はメモリ12内に記憶していた全てのデータを端末装置25へ送信するため、メモリ12内はクリアされる。よって、送信後にもう一度同じ情報を端末装置25へ送信したい場合には、利用者は専用ペーパー20上に再度記述を行う必要がある。なお、この場合、利用者は専用ペーパー20上にインクペンで書かれた文字などをなぞればよいことになる。
送信指示その他の指示は、利用者が専用ペーパー20上の所定位置に設けられた専用ボックスを電子ペン10でチェックすることにより実行される。専用ボックスの位置座標には、予め送信指示が対応付けられており、プロセッサ11は専用ボックスの位置座標を受信すると、データ通信ユニット13にメモリ12内のデータを供給し、端末装置25への送信を行わせる。なお、電子ペン10は、データの送信完了を電子ペンの振動により示すことができる。また、電子ペン10自体が、送信機能を搭載していることとしてもよい。
バッテリー14は電子ペン10内の各要素に電源供給するためのものであり、例えば電子ペンのキャップ(図示せず)により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うことができる。
このように、電子ペン10は利用者が専用ペーパー20上に記述した文字などに対応する座標データ及び筆圧データを取得して近傍の端末装置25へ送信する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用ペーパー20上に記述した内容はオリジナルの原本として残るという特徴がある。即ち、紙の原本に対して記述するのと同時に、その内容を座標データなどの形態でリアルタイムに電子化することができる。
なお、電子ペン10の標準機能によれば、電子ペン10により得られるデータは、原則として座標データ又はベクトルデータの形態であり、テキストデータではない。但し、電子ペン10は標準機能として、専用ペーパー20上に設けられた専用エリアに記述することにより、英数字に限りテキスト化する機能は備えている。
また、電子ペン10内には、ペン自体及びその所有者に関するプロパティ情報(ペン情報及びペン所有者情報)を保持することができ、アプリケーションから参照することができる。ペン情報としては、バッテリーレベル、ペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン、サブスクリプションプロバイダのIDなどを保持できる。また、ペン所有者情報としては、国籍、言語、タイムゾーン、emailアドレス、空きメモリ容量、名称、住所、ファックス/電話番号、携帯電話番号などを保持することができる。
なお、上記の例におけるデータ通信ユニット13では、Bluetooth(登録商標)の無線伝送、USBケーブルを使用した有線伝送、端子などの接触によるデータ伝送など、各種の方法によって電子ペン10から端末装置25へのデータ送信を行うことが考えられる。
次に、電子ペンにより利用者が記述した内容のXY座標データを取得する方法について説明する。前述のように専用ペーパー20には、所定のドットパターンが印刷されている。電子ペン10のカメラ16は、利用者が専用ペーパー20上に記述したインクの軌跡を読み取るのではなく、専用ペーパー20上のドットパターンを読み取る。実際、図1に示すように、LED15による照明エリア及びカメラ16の撮影エリア(照明エリア内に位置する)は、ペン先部17が専用ペーパー20に接触する位置とはずれている。
ドットパターンはカーボンを含む専用インキなどで印刷されており、カメラ16はその専用インキによるパターンのみを認識することができる。専用インキ以外のインキ(カーボンを含まない)により、専用ペーパー上に罫線や枠などを印刷しても、電子ペンはそれらを認識することはない。よって、専用ペーパーを利用して各種申込書などの帳票を作成する際は、専用インキ以外のインキで入力枠や罫線、注意書きなどを印刷する。
ドットパターンは、図3に例示するように、各ドットの位置がデータに対応付けされている。図3の例では、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右にシフトすることにより、0〜3の2ビット情報を表示した例である。このようにして表現された情報の組合せにより、専用ペーパー上の位置座標が決定される。図4(a)に例示するように、縦横2mmの範囲内に36個のドットが格子状に配置され、これらのドットにより示されるデータの配列(図4(b))が、その専用ペーパー上の位置座標と対応付けされている。よって、電子ペン10のカメラ16が図4(a)に示すようなドットパターンを撮影すると、プロセッサ11はカメラ16から入力されるドットパターンのデータに基づいて図4(b)に示すデータ配列を取得し、それに対応する専用ペーパー上の位置座標(即ち、そのドットパターンがその専用ペーパー上のどの位置にあるのか)をリアルタイムで算出する。なお、ドットパターンを認識する最小単位は2mm×2mmであり、カメラ16は毎秒100回程度の撮影を行う。
次に、専用ペーパーについて説明する。専用ペーパーの構造の一例を図5に示す。図示のように、専用ペーパー20は、台紙30上にドットパターン32が印刷され、その上に罫線などの図案34が印刷されている。台紙30は通常は紙であり、ドットパターン32は前述のようにカーボンを含んだ専用インキにより印刷される。また、通常のインキなどにより図案34が印刷される。ドットパターンと図案とは同時に印刷してもよいし、いずれかを先に印刷してもよい。
図案34の例を図6に示す。図6は、ある申込書36の例であり、複数の記入欄38や送信ボックス39が印刷されている。図6には明確に図示されておらず、詳細は後述するが、実際にはドットパターンが申込書36の全面に印刷されており、その上に記入欄38や送信ボックス39が通常のインキにより印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、従来からある申込書と同様に、電子ペン10を使用して必要事項を申込書36の各記入欄38に記入すればよい。
専用ペーパー20上のエリアは大きく2種類のエリアに分けることができる。1つは記入エリアであり、電子ペン10による記述内容をそのまま情報として取り扱うエリアである。図6の例では複数の記入欄38がこれに該当する。もう1つは機能エレメントであり、対応するエリア内を電子ペン10でチェックした際に、予めそのエリアに対して定義されているアクション、指示などを実行するようになっている。図6の例における送信ボックス39がこれに該当する。
送信ボックス39は前述したように電子ペン10内に記憶されているデータを近傍の端末装置25へ送信するための指示を行う際に使用される。利用者が送信ボックス39内に電子ペン10でチェックを入れると、電子ペン10が送信ボックス内のドットパターンを読み取る。当該パターンは送信指示に対応付けられており、電子ペン10内のプロセッサ11はデータ通信ユニット13にメモリ12内の記憶データの送信命令を発する。
なお、利用者が電子ペン10で申込書36に必要事項を入力すると、その入力事項がその申込書のどの項目に対するものであるかを、申込書上の座標データから特定することが可能である。
このように、ドットパターンを印刷した専用ペーパー上に所定の図案を印刷することにより、専用ペーパーを利用した各種申込書が作成できる。利用者は電子ペン10を使用して通常の要領で必要事項を記入すれば、その電子データが自動的に取得される。
上記の例では、ドットパターンは専用ペーパー上にカーボンを含むインキにより印刷されているが、プリンタ及びカーボンを含むインクを使用してドットパターンを通常の紙上にプリントすることも可能である。さらに、専用ペーパー上の図案も印刷ではなく、プリンタにより形成することも可能である。ドットパターンをプリンタにより紙上に形成する場合には、1枚1枚に異なるドットパターンを形成することが可能である。よって、形成されたドットパターンの違いにより、それらの用紙1枚1枚を識別し、区別することが可能となる。
なお、本明細書においては、「印刷」の語は、通常の印刷のみならず、プリンタによるプリントも含む概念とする。また、本明細書においては、通常の「オフセット印刷」は行わず、プリンタによる「プリンタ印刷」を行うものとする。
次に、電子ペンにより取得したデータの送信処理について図2を参照して説明する。電子ペン10が取得したデータは、主として利用者が入力した事項のデータであるが、通常はそのデータの送信先であるサービスサーバがどこであるかの情報は含まれていない。その代わりに、その専用ペーパーに関するアプリケーションやサービスを特定する情報が専用ペーパー上のドットパターンに含まれており、利用者の入力作業中に専用ペーパーからその情報が取得されている。よって、電子ペン10から専用ペーパーへの記入情報を受け取った端末装置25は、まず、問い合わせサーバ26に対して、その専用ペーパーに対して入力されたデータをどのサービスサーバ27へ送信すべきかの問い合わせを行う。問い合わせサーバ26は、専用ペーパー毎に、対応するサービスサーバの情報を有しており、端末装置25からの問い合わせに応じて、当該専用ペーパーに関するサービスなどを行うサービスサーバ27の情報(URLなど)を端末装置25へ回答する。それから、端末装置25は、電子ペンから取得した記入情報をそのサービスサーバ27へ送信することになる。
なお、上記の例では端末装置25、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27が別個に構成されているが、これらの幾つか又は全てを1つの装置として構成することも可能である。本実施形態において、後述する校正サーバ70は、問い合わせサーバ26及びサービスサーバ27の機能を包含しているものとする。
[製造システム]
次に、本実施形態の製造システムについて説明する。図7に本実施形態の製造システム100の概略構成を示す。製造システム100とは、利用者が設計したデザインと、電子ペン10が認識可能なドットパターンとを通常の紙媒体に印刷することで電子ペン用帳票を製造するシステムである。電子ペン用帳票は、上述の専用ペーパーである。
図示のように、製造システム100は、端末装置50、POD(プリントオンデマンド)サーバ60及びプリンタ52が通信可能に接続されることにより構成される。設計端末50とは、利用者が電子ペン用帳票に印刷するデザインを設計する端末装置であり、予め任意のアプリケーションソフトを有しているものとする。アプリケーションソフトとは、例えばCAD(Computer Aided Design)ソフトをはじめとする図面や設計図を作成するソフトウェアのことである。また、PODサーバ60は、設計端末50が設計したデザインに対応する画像データに、電子ペン10が認識可能なドットパターンを割り当てると共に、画像データとドットパターンとの関係をアドレス情報として記憶するサーバである。PODサーバ60は、ドットパターンデータベース(以下、「DB」と呼ぶ。)62及びアドレス情報DB64に接続されている。
ここで、図7及び図8を参照して、本システムによる電子ペン用帳票製造方法の概要を述べておく。図8は、設計端末50を使用して利用者が設計したデザインの例である。
なお、本実施形態のプリンタ52は、ドットパターンを、電子ペン10が認識可能なカーボンを含む専用インキなどで印刷する。一方、ドットパターン以外のデザイン(絵柄や図柄)を、電子ペン10が認識不可能なカーボンを含まないインキ、即ち専用インキ以外のインキで印刷する。具体的に本実施形態では、ドットパターンをカーボンが含まれている黒色インキ(K)で印刷し、絵柄等を黒以外のインキ(CMY)で印刷する。よって、本実施形態で使用するプリンタ52は、モノクロプリンタではなく、カラープリンタであるとする。
製造システム100において、利用者は、まず設計端末50を使用して図8に示すようなデザインを設計する。つまり、プリンタ52により紙媒体に印刷するデザインを設計する。設計が完了すると、利用者は、所定の操作により印刷メニューから設計したデザインを印刷する。このとき、設計端末50は、利用者が設計したデザインを印刷するための第1印刷データを作成し、プリンタ52に送信する。
PODサーバ60はドットパターン自動合成ドライバにより、設計端末50がプリンタ52に送信した第1印刷データを、インターセプトすることで取得する。本実施形態において、PODサーバ60は、プリンタドライバを有しているものとする。PODサーバ60は、取得した第1印刷データを、自身が認識可能な画像データに変換する。具体的に第1印刷データは画像データとして、EPSフォーマット等に変換される。さらに、PODサーバ60は、画像データ中で使用されている黒色(K)をCMY混色で表現するように色調整を行う。これは、電子ペン10がカーボンを含むインキを認識するため、ドットパターン以外のデザインでカーボンを含む黒色(K)を使用することができないためである。
画像データへの変換が完了したPODサーバ60は、画像データに画像IDを付与する。画像IDとは、各画像データを識別するための情報である。そして、PODサーバ60は、ドットパターンDB62からドットパターンを抽出し、画像データに割り当てる。このとき、PODサーバ60は、画像データの画像IDと、割り当てたドットパターンの座標に関する座標データとを対応付けたアドレス情報を作成し、アドレス情報DB64に記憶する。さらに、PODサーバ60は、第1印刷データを変換した画像データと、割り当てたドットパターンとに基づいて、画像データについてはカーボンを含まないCMYにより、ドットパターンについてはカーボンを含むKにより紙媒体に印刷するための第2印刷データを作成し、プリンタ52に送信する。
プリンタ52は、第2印刷データに基づいて紙媒体への印刷を実行する。具体的には、第2印刷データが有する画像データ及びドットパターンを紙媒体へ印刷することで、図8に示すようなデザインが印刷された電子ペン用帳票を製造する。
[校正システム]
次に、上述のような製造システム100により製造された電子ペン用帳票を使用した校正システムについて説明する。図9に、本実施形態の校正システム100の概略構成を示す。校正システム100とは、デザイナである利用者Aが製造した設計図である電子ペン用帳票3に、クライアント等である利用者Bが電子ペン10で校正した内容を容易に反映させることができるシステムである。
図示のように、校正システム200は、端末装置25、PODサーバ60及び校正サーバ70がネットワーク2を介して通信可能に接続されることにより構成される。端末装置25とは、上述のように、電子ペン10から記入情報を取得し、校正サーバ70へ送信するパーソナルコンピュータや携帯電話等である。校正サーバ70は、端末装置25から取得した記入情報と、PODサーバ60に接続されたアドレス情報DB64から抽出したアドレス情報とに基づいて、校正内容を反映させるサーバである。PODサーバ60については上述したため、便宜上説明を省略する。
なお、電子ペン用帳票3は、製造システム100により製造されたものであるため、予め対応するアドレス情報がアドレス情報DB64に記憶されているものとする。
ここで、本システムによる校正内容反映方法の概要を述べておく。デザイナである利用者Aは、まず、製造システム100により自身が設計した設計図が印刷された電子ペン用帳票3を製造する。クライアント等である利用者Bは、電子ペン用帳票3に電子ペン10で記入することにより設計図の校正を行う。校正が完了すると、利用者Bは、電子ペン10に格納された記入情報を、端末装置25を介して校正サーバ70へ送信する。
校正サーバ70は、電子ペン10から取得した記入情報から、電子ペン用帳票3に印刷されたドットパターンの座標データを抽出する。さらに、校正サーバ70は、抽出した座標データに基づき、ネットワーク2を介して、PODサーバ60のアドレス情報DB64から対応するアドレス情報を抽出する。このアドレス情報により、校正サーバ70は、電子ペン用帳票3に印刷された設計図に対応する画像データの画像IDを特定することができる。よって、校正サーバ70は、特定された画像IDに基づいて画像データを取得し、記入情報に基づいて当該画像データに校正内容を容易に反映させることができる。
なお、画像データは、画像ID及び座標データに対応付けてアドレス情報DB64に格納しておくこととしてもよいし、校正サーバ70に予め画像IDに対応付けて記憶しておくこととしてもよい。
また、本実施形態では、校正システム200として、校正内容を記入情報及びアドレス情報に基づいて自動的に反映させることとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、記入情報をデザイナである利用者Aに送信し、人為的に設計図に反映させることとしてもよい。
このように、本実施形態の製造システム100が製造した電子ペン用帳票によれば、当該電子ペン用帳票に電子ペン10で校正を行うことで、校正内容を自動的に短時間で反映させることができる。また、人為的に校正内容を反映させる場合であっても、記入情報は電子データであるため、反映時間を大幅に短縮させることができる。
[PODサーバ]
次に、PODサーバ60について詳しく説明する。図10は、製造システム100における、特に製造システム60の内部構成を示す。図示のように、PODサーバ60は、電子ペン用帳票製造プログラム101、第1印刷データ取得機能102、画像データ変換機能103、画像ID付与機能104、ドットパターン割当機能105、アドレス情報記憶機能106、第2印刷データ作成機能107を有する。なお、各機能は、PODサーバ60が有するCPUが予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
電子ペン用帳票製造プログラム101は、インターセプトした第1印刷データを画像データに変換した上でドットパターンを割り当て、第2印刷データを作成するプログラムである。また、電子ペン用帳票製造プログラム101は、画像データとドットパターンとの関係をアドレス情報としてアドレス情報DB64に記憶するプログラムである。
第1印刷データ取得機能102は、設計端末50がプリンタ52に送信した第1印刷データをインターセプトすることにより取得する機能である。
画像データ変換機能103は、第1印刷データをPODサーバ60が認識可能な画像データに変換する機能である。具体的に、画像データ変換機能103は、まず、第1印刷データをEPSフォーマットの画像データに変換する。また、画像データ変換機能103は、画像の中で使用されている黒色(K)をCMY混色で表現するように色調整を行う。
画像ID付与機能104は、画像データ変換機能103により第1印刷データを変換した各画像データを識別するための画像IDを付与する機能である。
ドットパターン割当機能105は、ドットパターンDB62から抽出したドットパターンを画像データに割り当てる機能である。ドットパターン割当機能105は、各画像データにそれぞれ異なるドットパターンを割り当てることとしてもよい。なお、ドットパターンDB62は、電子ペン10が認識可能であり、使用可能なドットパターンを予め膨大に記憶しているものとする。
アドレス情報記憶機能106は、画像ID付与機能104が付与した画像IDと、ドットパターン割当機能105が割り当てたドットパターンの座標データとを対応付けたアドレス情報を作成し、アドレス情報DB64に記憶する機能である。
ここで、アドレス情報DB64について、図11を参照して説明する。図11は、アドレス情報DB64のデータ構造を模式的に示す図である。図示のように、アドレス情報DB64は、画像ID及び座標データから構成されている。ここで、画像IDとは、画像データに付与された識別情報である。また、座標データとは、画像データに割り当てられたドットパターンの位置座標を示す情報である。本実施形態では、各画像データに割り当てられるドットパターンは長方形であるものとし、座標データは当該ドットパターンの左上の頂点座標と右下の頂点座標とで表現されているものとする。なお、本実施形態はこれに限定されるものではなく、ドットパターンの割当方法及び座標データの表現方法は任意に設定できるものとする。
第2印刷データ作成機能107は、画像データ変換機能103が変換した画像データと、ドットパターン割当機能105が割り当てたドットパターンとに基づいて、画像データについてはカーボンを含まないCMYにより、ドットパターンについてはカーボンを含むKにより紙媒体に印刷するための第2印刷データを作成する機能である。具体的には、PSフォーマットに変換することで、最終的な印刷データである第2印刷データを作成する。また、第2印刷データ作成機能107は、作成した第2印刷データを端末装置25へ送信する機能である。
[帳票製造処理]
次に、上記の製造システム100により実行される帳票製造処理について説明する。図12は、帳票製造処理のフローチャートである。
まず、デザイナである利用者は、設計端末50を使用してデザインを設計する。具体的には、図8に示すような設計図を設計する。設計が完了すると、利用者は、所定の操作により印刷メニューから設計図の印刷を要求する。このとき、設計端末50は、利用者が設計した設計図を印刷するための第1印刷データを作成し、プリンタ52に送信する。
PODサーバ60は、設計端末50がプリンタ52に送信した第1印刷データをインターセプトにより取得する(ステップS1)。そして、取得した第1印刷データを画像データに変換する(ステップS2)。このとき、PODサーバ60は、具体的にはEPSフォーマットへの変換及び色調整を行う。画像データへの変換が完了すると、PODサーバ60は、当該画像データに画像IDを付与する(ステップS3)。さらに、PODサーバ60は、ドットパターンDB62から抽出したドットパターンを画像データに割り当てる(ステップS4)。また、PODサーバ60は、付与した画像IDと、割り当てたドットパターンの座標データとを対応付けたアドレス情報を作成し、アドレス情報DB62に記憶する(ステップS5)。
そして、PODサーバ60は、変換した画像データと、割り当てたドットパターンとに基づいて、最終的な印刷データである第2印刷データを作成する。さらに、作成した第2印刷データをプリンタ52へ送信することで帳票製造処理を完了する(ステップS6)。
プリンタ52は、PODサーバ60から取得した第2印刷データに基づいて、紙媒体に図8に示すような設計図と、割り当てられたドットパターンとを印刷することにより電子ペン用帳票を製造する。
なお、設計端末50、プリンタ52及びPODサーバ60は、インターネットをはじめとするネットワーク2を介して接続されていることとしてもよい。
従来のシステムでは、設計図を予め製造システム100に登録しておく必要があった。しかし、デザイナはその都度1点ものの設計図を設計するため、毎回デザイナが、設計図をPODサーバ60が認識できる画像フォーマットに変換して登録する作業は運用に耐えることができないという問題が生じていた。なお、このような操作を自動化する方法が考えられるが、図面や設計図を作成するソフトウェアは数多く存在するため、市販されている全てのソフトウェアにその都度対応することは極めて困難であった。
これに対し、本実施形態の製造システム100によれば、市販されているほぼ全てのソフトウェアが持つ共通機能「印刷」を使用する。また、製造システム100は、アプリケーションから出力される印刷データをプリンタへ転送する前にインターセプトし、PODサーバ60により、ドットパターンを付与した新たな印刷データをプリンタ52へ送信する。そのため、一般利用者は、製造システム100の仕組みを理解することなく、設計した1点もののデザインに基づいて容易にドットパターン付きの電子ペン用帳票を自動出力することができる。また、この機能は、ほぼ全てのソフトウェアが持つ印刷機能を流用するため、アプリケーションの種類毎にその都度対応する必要がなく、汎用的に使用することができる。
このように、本発明によれば、一般利用者がシステムの仕組みを理解することなく、設計したデザインに基づいてドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を容易に製造し、利用することができる。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図である。 電子ペンの構造を示す機能ブロック図である。 専用ペーパーに印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図である。 ドットパターン及びそれに対応する情報の例である。 専用ペーパーにより構成される帳票の構造を示す。 電子ペン用帳票の例を示す。 製造システムの概略構成を示す。 設計図の例である。 校正システムの概略構成を示す。 図7に示す製造システムに含まれるPODサーバの機能ブロック図である。 アドレス情報DBのデータ構造を模式的に示す図である。 帳票製造処理のフローチャートである。
符号の説明
2…ネットワーク
10…電子ペン
11…プロセッサ
12…メモリ
13…データ通信ユニット
14…バッテリー
25…端末装置
26…問い合わせサーバ
27…サービスサーバ
100…製造システム

Claims (4)

  1. 紙媒体に印刷するデザインが作成される端末装置及び紙媒体への印刷を実行するプリンタと通信可能なサーバであって、
    前記端末装置により作成されたデザインに関し、紙媒体に印刷するため第1印刷データをインターセプトすることで取得する第1印刷データ取得手段と、
    前記第1印刷データを、カーボンを含まないCMYの混色で表現するように調整した画像データに変換する画像データ変換手段と、
    前記画像データに、各画像データを識別可能な画像識別情報を付与する画像識別情報付与手段と、
    電子ペンに認識可能なドットパターンを取得し、前記画像データに割り当てるドットパターン割当手段と、
    前記画像識別情報付与手段が付与した画像識別情報と、前記ドットパターン割当手段が割り当てたドットパターンの座標情報とを対応付けたアドレス情報を記憶するアドレス情報記憶手段と、
    前記画像データ変換手段が変換した画像データと、前記ドットパターン割当手段が割り当てたドットパターンとに基づいて、前記端末装置により作成されたデザインについてはカーボンを含まないCMYにより、当該ドットパターンについてはカーボンを含むKにより、紙媒体に印刷するため第2印刷データを作成する第2印刷データ作成手段と、
    前記第2印刷データを前記プリンタへ送信する第2印刷データ送信手段と、を備えることを特徴とするサーバ。
  2. 前記画像データ変換手段は、前記第1印刷データを、カーボンを含まないCMYの混色で表現するように調整したうえで、EPSフォーマットに変換し、
    前記第2印刷データ作成手段は、前記第2印刷データをPSフォーマットで作成することを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
  3. 紙媒体に印刷するデザインを作成する端末装置及び紙媒体への印刷を実行するプリンタと通信可能なコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記端末装置が作成したデザインに関し、紙媒体に印刷するため第1印刷データをインターセプトすることで取得する第1印刷データ取得手段、
    前記第1印刷データを、カーボンを含まないCMYの混色で表現するように調整した画像データに変換する画像データ変換手段、
    前記画像データに、各画像データを識別可能な画像識別情報を付与する画像識別情報付与手段、
    電子ペンに認識可能なドットパターンを取得し、前記画像データに割り当てるドットパターン割当手段、
    前記画像識別情報付与手段が付与した画像識別情報と、前記ドットパターン割当手段が割り当てたドットパターンの座標情報とを対応付けたアドレス情報を記憶するアドレス情報記憶手段、
    前記画像データ変換手段が変換した画像データと、前記ドットパターン割当手段が割り当てたドットパターンとに基づいて、前記端末装置作成したデザインについてはカーボンを含まないCMYにより、当該ドットパターンについてはカーボンを含むKにより、紙媒体に印刷するため第2印刷データを作成する第2印刷データ作成手段、
    前記第2印刷データを前記プリンタへ送信する第2印刷データ送信手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  4. 紙媒体に印刷するデザインが作成される端末装置と、電子ペンにより認識可能なドットパターンを割り当てるサーバと、紙媒体への印刷を実行するプリンタとから構成され、前記ドットパターンが印刷された紙媒体である電子ペン用帳票を製造する電子ペン用帳票製造システムであって、
    前記端末装置は、
    作成されたデザインに基づいて、紙媒体に印刷するため第1印刷データを作成する第1印刷データ作成手段と、
    前記第1印刷データを前記プリンタへ送信する第1印刷データ送信手段と、を備え、
    前記サーバは、
    前記端末装置が前記プリンタに送信した第1印刷データをインターセプトすることで取得する第1印刷データ取得手段と、
    前記第1印刷データを、カーボンを含まないCMYの混色で表現するように調整した画像データに変換する画像データ変換手段と、
    前記画像データに、各画像データを識別可能な画像識別情報を付与する画像識別情報付与手段と、
    前記ドットパターンを取得し、前記画像データに割り当てるドットパターン割当手段と、
    前記画像識別情報付与手段が付与した画像識別情報と、前記ドットパターン割当手段が割り当てたドットパターンの座標情報とを対応付けたアドレス情報を記憶するアドレス情報記憶手段と、
    前記画像データ変換手段が変換した画像データと、前記ドットパターン割当手段が割り当てたドットパターンとに基づいて、前記端末装置により作成されたデザインについてはカーボンを含まないCMYにより、当該ドットパターンについてはカーボンを含むKにより、紙媒体に印刷するため第2印刷データを作成する第2印刷データ作成手段と、
    前記第2印刷データを前記プリンタへ送信する第2印刷データ送信手段と、
    前記プリンタは、
    前記サーバから前記第2印刷データを取得する第2印刷データ取得手段と、
    前記第2印刷データに基づいて紙媒体への印刷を実行することで電子ペン用帳票を製造する電子ペン用帳票製造手段と、備えることを特徴とする電子ペン用帳票製造システム。
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