JP2011221768A - コンピュータ装置及びプログラム - Google Patents

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Masashi Imatsuji
諒志 今辻
Kosuke Sugihara
弘祐 杉原
Yutaro Kotake
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Abstract

【課題】アプリケーションのファイルのスライドをユーザのタイミングで用紙に印刷指示し、電子ペンによりその用紙に記入することでそのファイルのスライドへの追記等を可能にする印刷システムを提供する。
【解決手段】印刷システム11は、電子ペン1とコンピュータ装置2とプリンター3とを備える。コンピュータ装置2は、印刷対象のスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すドットパターン割当て手段と処理手段を有する。処理手段は、スライドのコピー処理を行う場合、コピー元スライドに関連付けられた割当コード化パターン情報をコピー先スライドには関連付けない。また、スライドの移動処理を行う際には、移動対象スライドに関連付けられた割当コード化パターン情報を移動対象スライドに付随して移動させる。さらに、アプリケーションのファイルにおいて、削除処理の対象となったスライドの割当コード化パターンを、スライドの印刷に使用しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子ペンで読み取り可能なコード化パターンを付して用紙に割り当てるコンピュータ装置に関する。
近年、記入した情報を電子化する電子ペンが開発されており、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙とともに使用される。アノトペンは、ペン先部に、文字等を書くための通常のインクカートリッジに加えて、専用紙に印刷されたドットパターンを撮像するための小型カメラと、撮像したドットパターンから専用紙における位置座標を演算するプロセッサと、演算された位置座標等を外部機器へ送信するデータ通信ユニットとを搭載している。ユーザが専用紙上にアノトペンで文字等を書いたり、専用紙上に図案化されている画像にチェックマークを記入したりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙に印刷されたドットパターンを撮像し、プロセッサによって演算された連続する位置座標から、ユーザが書き込んだ文字、画像などの記入情報が認識される。そして、この記入情報が、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2には、一般利用者がシステムの仕組みを理解することなく、設計したデザインに基づいてドットパターンが印刷された電子ペン用帳票を製造する印刷システムが開示されている。その他、関連する技術が、特許文献3及び特許文献4にそれぞれ開示されている。また、スライド毎に任意の文字や記号等を入力してファイルを作成するアプリケーションとして、マイクロソフト社のパワーポイント(登録商標)がよく知られている。
特表2003−511761号公報 特開2007−257504号公報 特表2007−526683号公報 特開2007−506185号公報
スライド毎に任意の文字や記号等を入力してファイルを作成するアプリケーションにおいて、文字や記号等をキーボートやマウスによる入力でなく、手書きにより追記した方がユーザにとって便宜な場合がある。そこで、本発明は、アプリケーションのファイルにおけるスライドに割り当てたコード化パターンが、ファイル内においてスライドのコピー、移動、削除等がなされても、不都合が生じないコンピュータ装置、それを用いた印刷システム、およびそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係るコンピュータ装置は、
アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンを割当てる割当て手段と、
前記アプリケーションのファイルにおけるスライドのコピー処理を行う際には、コピー元スライドに関連付けられた割当コード化パターンに関する情報をコピー先スライドには関連付けない処理手段と
を備えることを特徴とする。
本コンピュータ装置によれば、割当て手段によって、アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンが割当てられるので、スライドを印刷してコード化パターンを読み取ったときにスライドを区別することができる。さらに、処理手段は、アプリケーションのファイルにおけるスライドのコピー処理を行う際には、コピー元スライドに関連付けられた割当コード化パターンに関する情報をコピー先スライドには関連付けないので、コピー先スライドには、コピー元スライドとは異なる新たなドットパターンが割当てられるようになり、コピー元スライドとコピー先スライドとを区別できるようにすることができる。
また、本発明に係るコンピュータ装置は、
アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンを割当てる割当て手段と、
前記アプリケーションのファイルにおけるスライドの移動処理を行う際には、移動対象スライドに関連付けられた割当コード化パターンに関する情報を当該移動対象スライドに付随して移動させる処理手段と
を備えることを特徴とする。
本コンピュータ装置によれば、割当て手段によって、アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンが割当てられるので、スライドを印刷してコード化パターンを読み取ったときにスライドを区別することができる。さらに、処理手段は、アプリケーションのファイルにおけるスライドの移動処理を行う際には、移動対象スライドに関連付けられた割当コード化パターンに関する情報を当該移動対象スライドに付随して移動させるため、既に割当てられたドットパターンを繰り返し用いてスライドを印刷することにより、ユーザは同じスライドとして取り扱うことができる。
また、本発明に係るコンピュータ装置は、
アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンを割当てる割当て手段と、
前記アプリケーションのファイルにおいて、削除処理の対象となったスライドに関連付けられた割当コード化パターンを、スライドの印刷に使用しないようにする処理手段と
を備えることを特徴とする。
本コンピュータ装置によれば、割当て手段によって、アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンが割当てられるので、スライドを印刷してコード化パターンを読み取ったときにスライドを区別することができる。さらに、処理手段は、前記アプリケーションのファイルにおいて、削除処理の対象となったスライドに関連付けられた割当コード化パターンを、スライドの印刷に使用しないようにするため、削除されたスライドに関連付けられていたドットパターンを異なる内容のスライドとして使用することを防ぐことができる。
また、本発明に係る印刷システムは、上記コンピュータ装置と、各スライドを記入用紙として印刷するプリンターとを備え、
前記コンピュータ装置は、
前記割当て手段により割当てられたコード化パターンを、対応するスライドに関連付けて記憶する前記記憶手段を有し、
前記コード化パターンを読み取る電子ペンから受信した記入情報に基づいて、記入された記入用紙に対応するスライドを、前記記憶手段を参照して特定し、表示手段に当該スライドを表示させるとともに、記入情報に基づくストロークを当該スライドの表示に重ねて描画する記入情報処理手段と
を備えることを特徴とする。
この構成により、プリンターで印刷したスライドの記入用紙に電子ペンで記入することにより、電子ペンはコード化パターンを読み取り、記入情報処理手段は、電子ペンから受信した記入情報に基づいて、記入された記入用紙に対応するスライドを、記憶手段を参照して特定し、表示手段に当該スライドを表示させるとともに、記入情報に基づくストロークを当該スライドの表示に重ねて描画するため、印刷されたスライドの記入用紙への電子ペンによる記入をそのまま反映させて、表示手段に表示させることができる。
本発明に係るプログラムは、コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンを割当てる割当て手段、
前記アプリケーションのファイルにおけるスライドのコピー処理を行う際には、コピー元スライドに関連付けられた割当コード化パターンに関する情報をコピー先スライドには関連付けない処理手段
として、前記コンピュータ装置を機能させることを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンを割当てる割当て手段と、
前記アプリケーションのファイルにおけるスライドの移動処理を行う際には、移動対象スライドに関連付けられた割当コード化パターンに関する情報を当該移動対象スライドに付随して移動させる処理手段
として、前記コンピュータ装置を機能させることを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンを割当てる割当て手段と、
前記アプリケーションのファイルにおいて、削除処理の対象となったスライドに関連付けられた割当コード化パターンを、スライドの印刷に使用しないようにする処理手段
として、前記コンピュータ装置を機能させることを特徴とする。
さらに、上記プログラムは、
各スライドを記入用紙としてプリンターに印刷させる印刷指示手段と、
前記割当て手段により割当てられたコード化パターンを、対応するスライドに関連付けて記憶する記憶手段と、
前記コード化パターンを読み取る電子ペンから受信した記入情報に基づいて、記入された記入用紙に対応するスライドを、前記記憶手段を参照して特定し、表示手段に当該スライドを表示させるとともに、記入情報に基づくストロークを当該スライドの表示に重ねて描画する記入情報処理手段
をさらに備える前記コンピュータ装置として機能させるよう構成するとよい。
これらのプログラムをコンピュータ装置にインストールして機能させることで、本発明に係る印刷システムを構成させることができる。
本発明によれば、割当て手段によって、アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンが割当てられるので、スライドを印刷してコード化パターンを読み取ったときにスライドを区別することができる。さらに、アプリケーションのファイル内においてスライドのコピー、移動、削除等がなされても、処理後に印刷されたスライドの記入用紙を区別することができ、不都合が生じない。
第1実施形態におけるプリントオンデマンド印刷システムのシステム構成図である。 ドットパターンにおけるドットの配置と変換される値との関係を示す説明図である。 (a)は、ドットパターンを模式的に示し、(b)は、それに対応する情報の例を示す図である。 電子ペンの構造を示す概略図である。 コンピュータ装置の機能ブロック図の一例である。 スライド属性情報のデータ構造を示す概略図である。 第1実施形態における印刷処理フローを示すフローチャートである。 スライドのコピー処理のフローチャートである。 スライドの移動処理のフローチャートである。 スライドの削除処理のフローチャートである。 記入情報処理フローを示すフローチャートである。 第2実施形態における印刷処理フローを示すフローチャートである。 第3実施形態にけるプリントオンデマンド印刷システムのシステム構成図である。 第3実施形態における印刷処理フローを示すフローチャートである。 第4実施形態における印刷処理フローを示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態である第1実施形態乃至第4実施形態について順に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明に係る第1実施形態について説明する。なお、以降、プリントオンデマンドを「POD」と略して呼ぶ場合もある。
[プリントオンデマンド印刷システムの構成]
図1は、第1実施形態に係るプリントオンデマンド(POD)印刷システム10の構成を示す。図1に示すように、第1実施形態に係るPOD印刷システム10は、ユーザが使用する電子ペン1A,1B,…(1)と、電子ペン1から記入情報等を受信して処理するコンピュータ装置2Aと、コンピュータ装置2Aからの印刷指示(出力命令)に従って記入用紙7を印刷するプリンター3とを備える。
図1では、このようなPOD印刷システム10を会議システム11に用いている。すなわち、コンピュータ装置2Aには、そのディスプレイの表示画面と同じ画像をスクリーン9に投影するプロジェクター8が接続されている。以下、各構成要素について説明する。
(記入用紙)
まず、記入用紙(電子ペン用用紙)7について説明する。記入用紙7には、プリンター3により、その略全面に後述する位置座標を示すドットパターン(コード化パターン)及び後述する所定のイメージ画像が印刷される。ドットパターンは、電子ペン1により読み取ることができるように赤外線を吸収するカーボンを含んだインクにより印刷される。また、イメージ画像は、印刷されたドットパターンの上に、電子ペン1によるドットパターンの読み取りを阻害しないよう、赤外域に吸収性を持たないインクにより印刷される。なお、イメージ画像の上に、ドットパターンが印刷されてもよい。
(スクリーン)
スクリーン9は、白地の樹脂基板に、電子ペン1により読み取ることができるよう赤外線を吸収するカーボンを含んだインクによりドットパターン(コード化パターン)が印刷され、さらにドットパターンが例えば透明なEB硬化樹脂層などで保護された層構成を有している。
(ドットパターン)
続いて、記入用紙7やスクリーン9に印刷されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について図2及び図3を用いて説明する。図2は、ドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図2に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を仮想格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、記入用紙7やスクリーン9上の位置座標が決定されるよう構成されている。なお、記入用紙7とスクリーン9とでは座標領域が重ならないようドットパターンが形成される。
図3(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図3(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、記入用紙7やスクリーン9上のどの部分から6×6ドットを取ってもユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンが記入用紙7やスクリーン9上のどの位置にあるのか)を保持している。図3(b)は、図3(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図2に示す規則性に基づいて対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン1によって行われる。
(電子ペン)
次に、電子ペン1について図4を用いて説明する。図4は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図4に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、インクカートリッジ104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111及びバッテリー112を備える。インクカートリッジ104の先端は、ペン先部103となっており、ユーザは、電子ペン1のペン先部103を記入用紙7やスクリーン9上に当接させて、ストローク(手書きストローク)を記入する。ここで、電子ペン1のペン先部103が記入用紙7等に最初に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。
バッテリー112は電子ペン1内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、ユーザが電子ペン1により記入用紙7等に文字やマークを書いたりタップしたりする際にペン先部103からインクカートリッジ104を通じて与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。
プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいて、LED105及びCMOSカメラ106のスイッチのオン/オフを切替える。即ち、ユーザが電子ペン1で記入用紙7等に文字などを書くと、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ108は、ユーザが記入を開始したと判定して、LED105及びCMOSカメラ106を作動させる。そして、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンダウン情報(以後、「ペンダウン情報PD」と呼ぶ。)と、後述する電子ペン1の識別情報(以後、「ペンID」と呼ぶ。)とを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2Aへ送信する。また、ユーザが1つのストロークを記入し終えて電子ペン1を記入用紙7から離すと、圧力センサ107は、所定値以上の筆圧が検出されなくなることでペンアップを検出する。すると、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンアップ情報(以後、「ペンアップ情報PU」と呼ぶ。)とペンIDとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2Aへ送信する。
LED105とCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105及びCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、記入用紙7上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照明する。その領域は、ペン先部103が記入用紙7に接触する位置とはわずかにずれている。CMOSカメラ106には、赤外線を透過し赤外線以外を遮断する赤外線フィルタが設けられており、CMOSカメラ106は、LED105によって照明された領域内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ108に供給する。ここで、カーボンは赤外線を吸収するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットに含まれるカーボンによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多い。CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、カーボンを含むドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。したがって、記入用紙7に記入欄などが印刷されていた場合でも、印刷したインクは赤外域に吸収性を持たないため、プロセッサ108は、ドットパターンを認識することができる。なお、CMOSカメラ106による撮影領域は、図3(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。
プロセッサ108は、ユーザの記入が行われる間、CMOSカメラ106によって供給される画像データのドットパターンから、ユーザが記入するストローク(筆跡)の記入用紙7等におけるX、Y座標(以後、単に「座標データ」または「座標情報」とも呼ぶ。)を連続的に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図3(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図3(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX、Y座標データを演算する。そして、プロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻(タイムスタンプ:記入された時刻情報)、筆圧データ及びX、Y座標データを関連付ける。以後、これらの関連付けたデータを、まとめて「座標属性情報」と呼ぶ。なお、記入用紙7等における6×6のドットパターンは、記入用紙7内で重複することはないため、ユーザが電子ペン1で文字等を記入すると、記入された位置が記入用紙7等のどの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。
メモリ109には、電子ペン1を識別するための「pen01」といったペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。そして、通信ユニット111は、ペンIDと、時刻情報(タイムスタンプ)と、筆圧データと、X、Y座標データとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2Aへ送信する。通信ユニット111によるコンピュータ装置2Aへの送信は、Bluetooth(登録商標)などの無線送信によって、即時的かつ逐次的に行われる。ここで、電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に生成されてコンピュータ装置2Aに送信された1個又は複数個の座標属性情報は、コンピュータ装置2Aによりストローク情報として記憶される。換言すると、1つのストロークは、1個又は複数個のX、Y座標(座標点)からなり、コンピュータ装置2Aは、ペンダウン情報PD及びペンアップ情報PUによって、1つのストロークを構成する1個又は複数個の座標属性情報を認識する。このように、ユーザの一つのストロークの記入により、電子ペン1によって生成される座標属性情報の集合を「ストローク情報」と呼ぶ。
なお、記入用紙7に記入するための電子ペン1A〜1Dについては、記入内容が書き込み後、視認できるように、インクカートリッジ104のインクによって記入用紙7に記入される構造となっている。その一方、スクリーン9のドットパターンを読み込ませて書き込むための電子ペン1Eについては、コンピュータ装置2Aが記入情報を受信して、スクリーン9上の筆跡に合わせてストロークをプロジェクター8に投影させるので、インクカートリッジ104の代わりに、インクを有さず、単に、ペン先部103にかかる筆圧を圧力センサ107に伝達する部材であってもよい。
(コンピュータ装置)
次に、コンピュータ装置2Aについて説明する。コンピュータ装置2Aは、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成されるパーソナルコンピュータ等で構成される。図5は、コンピュータ装置2Aの機能ブロック図である。コンピュータ装置2Aは、機能的には、マウスやキーボードといった入力手段21、受信手段22、処理手段24、記憶手段25、表示手段26、送信手段27、及びインターフェイス28を備える。そして、コンピュータ装置2Aは、概略的には、ユーザからプレゼンテーション用アプリケーションにより表示されたファイルを記入用紙(電子ペン用用紙)7として印刷するための印刷指示の入力があった場合に、ファイルの印刷対象となったスライドごとにドットパターンを割当て、対象スライドと割当てられたドットパターンの印刷指示(「出力命令」とも呼ぶ。)をプリンター3へ行う。プリンター3は、印刷指示に基づき、対象スライドを割当てドットパターンとともに記入用紙7に印刷する。また、コンピュータ装置2Aは、電子ペン1から受信した記入用紙7に関する記入情報に基づいて所定の処理を行うものである。さらに、コンピュータ装置2Aは、スクリーン9のドットパターンにかかる座標系をディスプレイ(表示手段26)にかかる座標系に変換するための座標変換関数を求めるキャリブレーション処理機能と、そのキャリブレーション処理により求められた座標変換関数を用いて、スクリーン9のドットパターンにかかる座標系のデータを受信したときに、ディスプレイ(表示手段26)にかかる座標系のデータに変換し、ストロークを描画したり、所定の処理を行う機能も有している。
受信手段22は、アンテナ受信回路等により構成され、電子ペン1から記入情報を受信し、処理手段24に伝送する。表示手段26は、ディスプレイ等によって構成され、処理手段24によって指示された内容を表示する。送信手段27は、処理手段24の指示による記入用紙7の印刷指示(出力命令)をプリンター3に送信する。プリンター3へのデータ送信方式は、有線式であっても無線式であってもよい。インターフェイス28は、プロジェクター8と接続するためのインターフェイスである。インターフェイス28は、処理手段24の処理命令に基づき、表示手段26に画像を表示するための画像信号をプロジェクター8に送信し、表示手段26の画像と同じ画像を同期して投影させる。
処理手段24は、CPU等のプロセッサによって構成され、コンピュータ装置2Aの全体の制御を行う。具体的には、処理手段24は、プレゼンテーション用アプリケーションを実行するものであって、特にそのプレゼンテーション用アプリケーションのファイルにおけるいずれかのスライドの印刷指示を検知した場合、そのファイルの印刷対象となった各スライドについて、既にドットパターンが割当てられているか否か判断し、まだドットパターンが割当てられていないスライドについては、各々のスライドのデータをEPS(Encapsulated Postscript)フォーマットの画像データに変換して、各々のスライドについて第1印刷情報を生成し、スライドの印刷サイズに合った異なる座標領域を示すドットパターンを各スライドに割当てる。さらに、処理手段24は、第1印刷情報をCMY3色のインクでカラー印刷するように色調整を行い、色調整後の第1印刷情報に割当ドットパターンを重ねたデータをPS(PostScript(登録商標))フォーマットに変換して第2印刷情報を生成する。このとき、処理手段24は、プレゼンテーション用アプリケーションによって作成された文字・図柄などの印刷対象部分は電子ペン1で読み取れないインク(CMY:カーボンを含まない)で印刷する旨、及び割当ドットパターンは電子ペン1で読み取り可能なカーボンを含むインク(Bk)で印刷する旨の印刷プロパティの設定を行う。
なお、プリンター3が、カーボンを含まない黒色(「K」とする。)とカーボンを含む黒色(「Bk」とする。)とを区別して使用できる場合、処理手段24は、第1印刷情報をCMYKの4色のインクで印刷し、ドットパターンはカーボンを含む黒色のインキ(Bk)で印刷するよう第2印刷情報を作成するように構成してもよい。
一方、処理手段24は、既にドットパターンが割当てられているスライドについては、処理手段24は、割当ドットパターンが既に設定されている第2印刷情報を読み出し、文字・図柄などの印刷対象部分は電子ペン1で読み取れないインク(CMY:カーボンを含まない)で印刷する旨、及び割当ドットパターンは電子ペン1で読み取り可能なカーボンを含むインク(Bk)で印刷する旨の印刷プロパティの設定を行う。
また、処理手段24は、新規にドットパターンを割当てたスライドについては、対象ファイルに割当ドットパターンが設定された第2印刷情報を、当該スライドに関する情報として関連付けて、記憶手段25に記憶させる。一方、処理手段24は、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては、既に第2印刷情報も作成されているので、特に処理を行わない。
スライドのコピー処理に関し、処理手段24は、プレゼンテーション用アプリケーションにおいて、既にドットパターンが割当てられていたスライドが同じファイル内であるいは別のファイルへコピーする指示をされたときは、コピー先のスライドにまでは同じドットパターンや第1,2印刷情報をコピーして割り当てないように処理する。
スライドの移動処理に関しては、処理手段24は、プレゼンテーション用アプリケーションにおいて、同じファイル内で、既にドットパターンが割当てられていたスライドを移動する指示がされた場合(「切り取り」処理後に「貼り付け」処理がされた場合も含む。)、ページ番号が変わっても、割当てられたドットパターン及び第1,2印刷情報をスライドに付随し移動するよう処理する。
スライドの削除処理に関しては、処理手段24は、既にドットパターンが割当てられていたスライドの削除が指示された場合、そのドットパターンを再使用しないようにする。
また、電子ペン1によって、記入用紙7への記入の際にドットパターンを読み取ることによって生成された記入情報を、コンピュータ装置2Aが受信すると、処理手段24は、記入情報から対象ファイルのスライドを特定して表示手段26にそのスライドを表示させ、記入情報に基づくストロークを当該スライドに重ねて描画し表示させる。また、処理手段24は、入力手段21の操作により、記憶指示を検知すると、ストローク情報をそのスライドに組み込んで、対象ファイルを上書き保存する。
また、処理手段24は、キャリブレーション用マークを少なくとも2以上、表示手段26に表示させることにより、プロジェクター8に対し、スクリーン9にもキャリブレーション用マークを投影させ、キャリブレーション用マークが投影された位置のドットパターンを電子ペン1に読み取らせて記入情報を受信することで、スクリーン9のドットパターンにかかる座標系を表示手段26のディスプレイにかかる座標系に変換するための座標変換関数を求める(キャリブレーション処理機能)。さらに、処理手段24は、そのキャリブレーション処理により求められた座標変換関数を用いて、スクリーン9のドットパターンにかかる座標系のデータを受信したときに、表示手段26のディスプレイにかかる座標系のデータに変換し、ストロークを描画したり、所定の処理を行う。
なお、ストロークを表示するにあたって、処理手段24は、電子ペン1から受信した記入情報の中にペンダウン情報PDが含まれることを識別すると、最新のストローク情報を記憶するための記憶領域を記憶手段25に設定させる。そして、処理手段24は、受信した記入情報の中にペンアップ情報PUが含まれることを検出するまで、或いは、受信した記入情報の中に次のペンダウン情報PDが含まれることを検出するまで、受信した記入情報の中に含まれる座標属性情報を最新のストローク情報の一部として記憶手段25に記憶させる。
記憶手段25は、ROMやRAMといったメモリによって構成される。記憶手段25は、プレゼンテーション用アプリケーションや、プリンター3への電子ペン用用紙の印刷指示を可能とするためのPODプリンタドライバやプリンター3のドライバ等のプログラムを記憶する。また、記憶手段25は、処理手段24の処理命令により、電子ペン1から受信した記入情報をペンID毎に記憶したり、プレゼンテーション用アプリケーションの対象ファイルのイメージ画像に電子ペン1によるストロークが重ねられた新たな画像ファイルを記憶したりする。
記憶手段25は、広範囲の座標領域のドットパターンに関する情報を有しており、処理手段24の指示により、各スライドに割当てられたドットパターンの特定の座標領域をスライドごとに記憶する。また、記憶手段25は、処理手段24により生成された第1印刷情報及び第2印刷情報とを各スライドに関連付けて記憶する。図6は、記憶手段25に記憶され、各スライドに関連付けて記憶される情報(以後、「スライド属性情報」とも呼ぶ。)を示すデータ構造である。図6に示すように、プレゼンテーション用アプリケーションで作成されたファイルごとに、各ページ番号に対して、スライド識別情報、割当ドットパターン情報(範囲)、第1印刷情報、及び第2印刷情報が対応付けられて記憶される。ファイル内でスライドがコピーされたり移動されたりすることで、各スライドのページ番号は変わりうるが、割当ドットパターン情報(範囲)、第1印刷情報、及び第2印刷情報はスライドに付随するものであるため、スライド識別情報に付随する。スライドは、用紙サイズのA4,B5などで規定されるため、割当ドットパターン情報の座標範囲は、角の位置座標(Xn,Yn)、高さ(Y方向)、幅(X方向)で規定される。なお、ドットパターンは、予め記憶せずに、処理手段24によって所定のアルゴリズムにより生成されるようにしてもよい。また、スライド属性情報は、プレゼンテーション用アプリケーション自体の指示により処理手段24が生成してもよいし、アプリケーションの機能を拡張するために付加されたプラグインのプログラムの指示によって、処理手段24が生成するようにしてもよい。
(プリンター)
プリンター3は、コンピュータ装置2Aから印刷指示を受信すると、第2印刷情報に基づく記入用紙7の印刷出力を行う。このときプリンター3は、記入用紙7として、指定された印刷サイズに応じた用紙に、プレゼンテーション用アプリケーションによって作成された文字・図柄などの印刷対象部分は電子ペン1で読み取れないインク(CMY:カーボンを含まない)で印刷し、割当ドットパターンは電子ペン1で読み取り可能なカーボンを含むインクで印刷する。
[処理フロー]
次に、第1実施形態のPOD印刷システム10による処理フローについて説明する。以下では、まず、プレゼンテーション用アプリケーションで作成したファイルのスライドを記入用紙7として印刷する処理について図1及び図7を用いて説明した後、プレゼンテーション用アプリケーションで作成したファイルにおけるスライドのコピー、移動、削除の処理について図8〜図10を用いて説明し、さらに、電子ペン1による記入用紙7への記入情報の処理について図11を用いて説明する。
(印刷処理)
図7は、第1実施形態において、コンピュータ装置2A及びプリンター3によって実行される印刷処理の手順を示すフローチャートである。図7に示す処理フローは、ユーザが、プレゼンテーション用プリケーションの対象ファイルにおける任意のスライドを記入用紙7(電子ペン用用紙)として印刷するためのPOD印刷指示をコンピュータ装置2Aに入力するごとに繰り返し実行される。ここで、プレゼンテーション用プリケーションでは、一つの対象ファイルで作成された複数のスライドのうち、すべてのスライドを印刷することも、ディスプレイ画面に表示しているスライドだけを印刷することも、ページ番号を指定して1又は複数のスライドを印刷することもできる。
まず、コンピュータ装置2Aの処理手段24は、表示手段26にプレゼンテーション用アプリケーションにより作成された対象ファイルを表示させる。そして、ユーザが、プレゼンテーション用アプリケーションの印刷機能を利用して、対象ファイルの任意のスライドを記入用紙7として印刷するよう、入力手段21により印刷指示を入力すると、処理手段24は、POD印刷指示を検知する(ステップS101A)。すると、処理手段24は、印刷指示された各スライドについて、既にドットパターンが割当てられたスライドであるかどうかを、記憶手段25に記憶されたスライド属性情報を参照して判断する(ステップS102A)。
処理手段24は、まだドットパターンが割当てられていないスライドについては(ステップS102A:No)、そのスライドのデータをEPSフォーマットの画像データに変換して、第1印刷情報を生成し、そのスライドの印刷サイズに合ったドットパターンを各スライドに割当てる(ステップS103A)。このとき、処理手段24は、各スライドに座標領域の異なるドットパターンを割当てる。次に、処理手段24は、第1印刷情報をCMY3色のインクでカラー印刷するように色調整を行う(ステップS104A)。そして、処理手段24は、色調整後の第1印刷情報に割当ドットパターンを重ねたデータをPSフォーマットに変換して第2印刷情報を生成する(ステップS105A)。このとき、処理手段24は、プレゼンテーション用アプリケーションによって作成された文字・図柄などの印刷対象部分は電子ペン1で読み取れないインク(CMY:カーボンを含まない)で印刷する旨、及び割当ドットパターンは電子ペン1で読み取り可能なカーボンを含むインクで印刷する旨の印刷プロパティの設定を行う。
一方、ステップS102Aにおいて、既にドットパターンが割当てられていると判断された各スライドについては(ステップS102A:Yes)、処理手段24は、割当ドットパターンが既に設定されている第2印刷情報をスライド属性情報から読み出し、文字・図柄などの印刷対象部分は電子ペン1で読み取れないインク(CMY:カーボンを含まない)で印刷する旨、及び割当ドットパターンは電子ペン1で読み取り可能なカーボンを含むインクで印刷する旨の印刷プロパティの設定を行う(ステップS106A)。
このように、処理手段24は、まだドットパターンが割当てられていなかったスライドについては新しいドットパターンを割り当て、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては、そのドットパターンを再度用いて、各スライドの印刷をまとめてプリンター3へ指示する(ステップS107A)。
プリンター3は、コンピュータ装置2Aから印刷指示を受信すると、各スライドについての第2印刷情報に基づいて、各スライドに対応する記入用紙7の印刷出力を行う(ステップS201)。具体的には、プリンター3は、印刷指示の受信後、記入用紙7として、指定された印刷サイズに応じた用紙に、プレゼンテーション用アプリケーションによって作成された文字・図柄などの印刷対象部分は電子ペン1で読み取れないインク(CMY:カーボンを含まない)で印刷し、割当ドットパターンは電子ペン1で読み取り可能なカーボンを含むインクで印刷する。ここで、ステップS102Aにおいてまだドットパターンが割当てられていなかったスライドについては新しく割当てられたドットパターンが印刷され、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては、そのドットパターンが再度用いられて印刷されることになる。したがって、同じスライドについての二度目以降の印刷では、前回の印刷のときにおけるドットパターンと同じドットパターンが印刷されることになる。
続いて、コンピュータ装置2Aにおいて、処理手段24は、各スライドごとに、ステップS103Aにおいて新規にドットパターンを割当てたスライドか否か判定し(ステップS108A)、新規にドットパターンを割当てたスライドについては(ステップS108A:Yes)、割当ドットパターン情報、第1印刷情報、及び第2印刷情報を、当該スライドに関する情報として関連付けて、記憶手段25における対象ファイルのスライド属性情報に記憶させる(ステップS109A)。一方、ステップS108Aにおいて、新規にドットパターンを割当てたスライドではなく、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては(ステップS108A:No)、既に割当ドットパターン情報も第2印刷情報も記憶されているので、特に処理を行わない。
(スライドのコピー処理)
次に、プレゼンテーション用アプリケーションにおけるスライドのコピー処理について説明する。
プレゼンテーション用アプリケーションにおいて、スライドを同じファイル内で、あるいは別のファイルへコピーするときは、コピーしたスライドをベースにして文字や図柄を付加・修正・一部削除などして、異なる内容のスライドに編集することが多い。その場合、コピー元のスライドとコピー先のスライドとが異なったものとなる。そうすると、コピー元のスライドに、既にドットパターンが割当てられていたとき、コピー先のスライドにまで同じドットパターンをコピーしたのでは、異なる内容のスライドに同じドットパターンが割当てられることになり、これらのスライドを印刷すると混同が生じてしまい不都合である。そこで、コピー元のスライドに、既にドットパターンが割当てられていたときは、コピー先のスライドまでは、同じドットパターンや第1,2印刷情報を割り当てないようにする。
図8は、プレゼンテーション用アプリケーションにおけるスライドのコピー処理のフローチャートである。図8に示すように、コンピュータ装置2Aにおいて、プレゼンテーション用アプリケーションの対象ファイルが表示されている状態で、スライドのコピー指示が入力されると、処理手段24は、プレゼンテーション用アプリケーションにおける通常のコピー処理を行う(ステップS301)とともに、コピー処理したスライドに、ドットパターンが割当てられているか否か判断し(ステップS302)、ドットパターンが割当てられていると判断した場合には(ステップS302:Yes)、コピー元スライドの割当ドットパターン及び第1,2印刷情報はそのままとし、コピー先スライドは、割当ドットパターン及び第1,2印刷情報を割当てないよう処理する(ステップS303)。具体的には、処理手段24は、記憶手段25のスライド属性情報において(図6参照)、コピー先スライド用にページ番号をそのスライドの順番に合わせて設定し、コピー先スライド以降のスライドのページ番号を繰り下げるとともに、コピー先スライド用にスライド識別情報を追加的に作成する。しかし、処理手段24は、コピー元スライドに対応する割当ドットパターン情報、第1印刷情報、第2印刷情報までは、コピー先スライド用にコピーせず、何も割当てない状態とする。ここで、スライドと割当ドットパターン乃至第1,2印刷情報とがデータ構造上、共に一時的にコピー処理する方が都合がよい場合は、処理手段24が、コピー処理後、コピー先スライドに関連付けられている割当ドットパターン乃至第1,2印刷情報を削除するようにするとよい。一方、ステップ302において、処理手段24が、コピー処理したスライドに、ドットパターンが割当てられていないと判断した場合には(ステップS302:No)、記憶手段25のスライド属性情報において(図6参照)、コピー先スライド用にページ番号をそのスライドの順番に合わせて設定し、コピー先スライド以降のスライドのページ番号を繰り下げ、処理を終了する(ステップS304)。
このように、コピー先スライドに、ドットパターンを割当てない状態とすることにより、POD印刷する際、図7のステップS102A,S103Aにおいて、新たなドットパターンが割当てられるようにし、コピー元スライドとコピー先スライドとを区別できるようにすることができる。
(スライドの移動処理)
次に、プレゼンテーション用アプリケーションにおけるスライドの移動処理について説明する。
プレゼンテーション用アプリケーションにおいて、発表するスライドの順番を変えるなどといった場合は、ファイル内でスライドを移動させる。この場合、既にドットパターンが割当てられたスライドを移動させたとしても、ユーザは同じスライドであるとして取り扱うから、同じドットパターンが当該スライドに付随していることが望ましい。
図9は、プレゼンテーション用アプリケーションにおけるスライドの移動処理のフローチャートである。図9に示すように、コンピュータ装置2Aにおいて、プレゼンテーション用アプリケーションの対象ファイルが表示されている状態で、スライドの移動指示が入力されると、処理手段24は、プレゼンテーション用アプリケーションにおける通常の移動処理を行う(ステップS401)とともに、移動処理したスライドに、ドットパターンが割当てられているか否か判断し(ステップS402)、ドットパターンが割当てられていると判断した場合には(ステップS402:Yes)、割当ドットパターン及び第1,2印刷情報はスライドに付随し移動するよう処理する(ステップS403)。具体的には、処理手段24は、記憶手段25のスライド属性情報において(図6参照)、移動対象スライドの移動先の順番に合わせてページ番号を設定し、そのスライドの移動前ページ番号から移動先ページ番号の間にあったスライドのページ番号を調整するとともに、移動対象スライドの割当ドットパターン情報、第1印刷情報、及び第2印刷情報をスライド識別情報に付随させて移動させる。一方、ステップS402において、処理手段24が、コピー処理したスライドに、ドットパターンが割当てられていないと判断した場合には(ステップS402:No)、そのスライドの移動先の順番に合わせてページ番号を設定し、そのスライドの移動前ページ番号から移動先ページ番号の間にあったスライドのページ番号を調整し、処理を終了する(ステップS404)。
このように、割当ドットパターンや第1,2印刷情報をスライドに付随させることにより、スライドを移動させても、POD印刷する際、図7のステップS102A,S106Aにより、既に割当てられたドットパターンを用いて印刷することができる。
(スライドの削除処理)
次に、プレゼンテーション用アプリケーションにおけるスライドの削除処理について説明する。
プレゼンテーション用アプリケーションにおいて、発表用ないし作成中のスライドを削除した場合、そのスライドに既にドットパターンが割当てられていたとすると、そのドットパターンがスライドを表す用紙として既に印刷されている可能性がある。このような場合に、プレゼンテーション用アプリケーションにおいてスライドを削除したからといって、そのスライドに割当てられていたドットパターンを再使用して印刷できるようにすると、異なる内容が印刷された用紙に同じドットパターンが結果として印刷されていたという事態が生じうる。したがって、削除したスライドに既にドットパターンが割当てられていた場合、そのドットパターンを再使用しないようにするのが望ましい。
図10は、プレゼンテーション用アプリケーションにおけるスライドの削除処理のフローチャートである。図10に示すように、コンピュータ装置2Aにおいて、プレゼンテーション用アプリケーションの対象ファイルが表示されている状態で、ある特定のスライドの削除指示が入力されると、処理手段24は、プレゼンテーション用アプリケーションにおける通常の削除処理を行う(ステップS501)とともに、移動処理したスライドに、ドットパターンが割当てられているか否か判断し(ステップS502)、ドットパターンが割当てられていると判断した場合(ステップS502:Yes)、処理手段24は、記憶手段25のスライド属性情報から(図6参照)、削除対象スライドのスライド識別情報、割当ドットパターン情報、第1,2印刷情報などのスライド属性情報を削除し、削除対象スライド以降のスライドのページ番号を繰り上げる。それとともに、処理手段24は、削除対象スライドに割当てられていたドットパターン情報を使用不可とし、その後のスライド印刷の際、割り当てないようにする(ステップS503)。この場合、処理手段24は、使用不可としたドットパターン情報を記憶手段25に別に記憶させ、ドットパターン割り当ての際、使用しないように参照できるようにする。一方、ステップS502において、処理手段24が、削除処理したスライドに、ドットパターンが割当てられていないと判断した場合(ステップS502:No)、処理手段24は、記憶手段25のスライド属性情報から(図6参照)、削除対象スライドのスライド識別情報を削除し処理を終了する。
このように、割当ドットパターンを使用不可とし、第1,2印刷情報を削除することにより、既にドットパターンが割当てられていたスライドを削除しても、その後に当該ドットパターンが異なる内容のスライドとして使用されることを防ぐことができる。
(記入情報処理フロー)
次に、印刷処理フローにより印刷された記入用紙7に対して、電子ペン1によりユーザが追記する際の処理について説明する。図11は、電子ペン1、コンピュータ装置2Aが実行する記入情報処理の手順を示すフローチャートである。図11に示す処理フローは、電子ペン1が座標属性情報を含む記入情報を生成してコンピュータ装置2Aへ送信するごとに実行される。なお、コンピュータ装置2Aは、プレゼンテーション用アプリケーションが起動し、対象ファイルが表示されている状態としておく。
まず、ユーザは、スライドとして印刷された記入用紙7へ電子ペン1でストロークを記入すると、電子ペン1は、記入用紙7に印刷されたドットパターンを認識して、座標属性情報とペンID等を対応付けて記入情報を生成し、コンピュータ装置2Aへ送信する(ステップS601)。
コンピュータ装置2Aでは、受信手段22が、記入情報を受信すると、処理手段24は、記憶手段25に当該記入情報を記憶させる(ステップS701)。そして、処理手段24は、記憶手段25に記憶されている対象ファイルのスライド属性情報(図6参照)を参照して、当該記入情報に含まれる座標データが属するスライドを特定して、表示手段26に、当該対象ファイルのスライドを記憶手段25から読み出して表示させる(ステップS702)。続いて、処理手段24は、記入情報に基づくストロークをリアルタイムで描画して、表示手段26に、対象ファイルのスライドと重ねて表示させる(ステップS703)。
(ストローク情報の対象ファイルへの保存)
その他、コンピュータ装置2Aの処理手段24は、ユーザが入力手段21によって対象ファイルの保存の指示を入力したことを検知すると、ストローク情報の記憶要求があったと判断し、記憶手段25に、ドットパターンに関連付けられた対象ファイルのスライドへストローク情報を組み込んで記憶させる。このとき、処理手段24は、ストローク情報を、BMP形式等の画像データとして対象ファイルに記憶させてもよく、または、プレゼンテーション用アプリケーションで編集可能なようにデータ変換して対象ファイルに記憶させてもよい。後者の場合、処理手段24は、例えばストローク情報が所定の文字の形状を示すとき、当該ストローク情報を文字認識処理によりテキストデータに変換する。後者の場合における他の例では、処理手段24は、ストローク情報が所定の曲線の形状を示す場合、当該ストローク情報をプレゼンテーション用アプリケーションにより変形可能な曲線のデータに変換する。
[第1実施形態のプリントオンデマンド印刷システムによる作用効果]
第1実施形態のPOD印刷システムによれば、ユーザは、プレゼンテーション用アプリケーションにおける対象ファイルのPOD印刷指示をコンピュータ装置2Aに入力することで、電子ペン1で認識可能なドットパターンがスライドの文字や絵柄等に重ねて印刷された記入用紙7を、スライドを区別してプリンター3に出力させることができる。そして、ユーザは、電子ペン1で記入用紙7にストロークを記入することで、コンピュータ装置2Aに、当該ファイルのスライドの内容に重ねてストロークを表示させることができ、かつ、スライドの内容に、記入用紙7に記入されたストロークに基づく情報を追加してコンピュータ装置2Aに記憶させることができる。従って、POD印刷システムは、ユーザのファイル作成等の効率性及び利便性を向上させることができる。
さらに、第1実施形態においては、コンピュータ装置2Aは、POD印刷が指示されたスライドのうち、ドットパターンが割当てられていないスライドについては新たなドットパターンを割り当て、既にドットパターンが割当てられているスライドについては、当該ドットパターンを用いてスライドを記入用紙7として印刷する。そのため、同じスライドについての二度目以降の印刷では、前回の印刷のときにおけるドットパターンと同じドットパターンがスライドの文字・絵柄等とともに印刷されることになり、同じスライドに対して異なるドットパターンが印刷されないようにすることができる。
また、コンピュータ装置2Aは、プレゼンテーション用アプリケーションにおいて、スライドが同じファイル内であるいは別のファイルへコピーする指示がされたときは、ドットパターンが既に割当てられていたスライドのコピー処理にあたっては、コピー元スライドの割当ドットパターン及び第1,2印刷情報はそのままとし、コピー先スライドは、割当ドットパターン及び第1,2印刷情報を割当てないよう処理する。これにより、POD印刷する際、コピー先スライドには、コピー元スライドとは異なる新たなドットパターンが割当てられるようにし、コピー元スライドとコピー先スライドとを区別できるようにすることができる。
また、コンピュータ装置2Aは、プレゼンテーション用アプリケーションにおいて、ファイル内でスライドを移動する指示がされた場合、割当てられたドットパターン及び第1,2印刷情報はスライドに付随し移動するよう処理する。これにより、既にドットパターンが割当てられたスライドを移動させたとしても、既に割当てられたドットパターンを繰り返し用いてスライドを印刷することにより、ユーザは同じスライドとして取り扱うことができる。
また、コンピュータ装置2Aは、プレゼンテーション用アプリケーションにおいて、既にドットパターンが割当てられていたスライドの削除が指示された場合、そのドットパターンを再使用しないようにする。これにより、コンピュータ装置2Aが、その後に当該ドットパターンを異なる内容のスライドとして使用することを防ぐことができる。
[第1実施形態の変形例]
本第1実施形態において、会議システム11では、ドットパターンが印刷されたスクリーン9にプロジェクター8によってコンピュータ装置2Aの表示手段26の画面を投影するように構成したが、この代わりに、ドットパターンが印刷された透明シートを貼り合せた大型ディスプレイを有するコンピュータ装置2Aを用いてもよい。
また、上記第1実施形態においては、スライド属性情報に第1印刷情報も関連付けて記憶させたが(図6参照)、第1印刷情報など、特定のスライドの印刷にあたって二度目以降に特に必要ないものは記憶しなくともよい。この場合、スライド属性情報に元々記憶されない情報は、スライドのコピー処理においてもコピー先スライドにコピーされないことは勿論であり、スライドの移動処理においてもスライドに付随して移動しないことも言うまでもない。また、上記第1実施形態において、コード化パターンはアノト方式のドットパターンであったが、位置座標を示すコード化パターンであれば、アノト方式のドットパターンに限られない。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、POD印刷システム10による印刷処理フローにおいて、既にドットパターンが割当てられているスライドについて、割当ドットパターンはそのままとし、EPSフォーマットの第1印刷情報から、PSフォーマットの第2印刷情報まで作成し直す点で異なる。第2実施形態のその他の点は第1実施形態と同様であるので、適宜その説明を省略する。
(印刷処理)
図12は、第2実施形態において、コンピュータ装置2B及びプリンター3によって実行される印刷処理の手順を示すフローチャートである。図12に示す処理フローは、ユーザが、プレゼンテーション用プリケーションの対象ファイルにおける任意のスライドを記入用紙7(電子ペン用用紙)として印刷するためのPOD印刷指示をコンピュータ装置2Bに入力するごとに繰り返し実行される。
コンピュータ装置2Bの処理手段24は、表示手段26にプレゼンテーション用アプリケーションにより作成された対象ファイルを表示させる。そして、ユーザが、プレゼンテーション用アプリケーションの印刷機能を利用して、対象ファイルの任意のスライドを記入用紙7として印刷するよう、入力手段21により印刷指示を入力すると、処理手段24は、POD印刷指示を検知する(ステップS101B)。すると、処理手段24は、印刷指示された各スライドについて、既にドットパターンが割当てられたスライドであるかどうかを、記憶手段25に記憶されたスライド属性情報を参照して判断する(ステップS102B)。
処理手段24は、まだドットパターンが割当てられていないスライドについては(ステップS102B:No)、そのスライドの印刷サイズに合ったドットパターンを各スライドに割当てる(ステップS103B)。このとき、処理手段24は、各スライドに座標領域の異なるドットパターンを割当てる。さらに、処理手段24は、スライドのデータをEPSフォーマットの画像データに変換して、第1印刷情報を生成する(ステップS104B)。次に、処理手段24は、第1印刷情報をCMY3色のインクでカラー印刷するように色調整を行う(ステップS105B)。そして、処理手段24は、色調整後の第1印刷情報に割当ドットパターンを重ねたデータをPSフォーマットに変換して第2印刷情報を生成する(ステップS106B)。このとき、処理手段24は、プレゼンテーション用アプリケーションによって作成された文字・図柄などの印刷対象部分は電子ペン1で読み取れないインク(CMY:カーボンを含まない)で印刷する旨、及び割当ドットパターンは電子ペン1で読み取り可能なカーボンを含むインクで印刷する旨の印刷プロパティの設定を行う。
その一方、ステップS102Bにおいて、既にドットパターンが割当てられていると判断された各スライドについては(ステップS102B:Yes)、処理手段24は、既に設定されている割当ドットパターンを記憶手段25に記憶されたスライド属性情報から読み出し(ステップS106B)、あらためて、そのスライドのデータをEPSフォーマットの画像データに変換して、第1印刷情報を生成し(ステップS104B)、その第1印刷情報をCMY3色のインクでカラー印刷するように色調整を行う(ステップS105B)。そして、処理手段24は、色調整後の第1印刷情報に割当ドットパターンを重ねたデータをPSフォーマットに変換して第2印刷情報を生成する(ステップS106B)。このときも、処理手段24は、プレゼンテーション用アプリケーションによって作成された文字・図柄などの印刷対象部分は電子ペン1で読み取れないインク(CMY:カーボンを含まない)で印刷する旨、及び割当ドットパターンは電子ペン1で読み取り可能なカーボンを含むインクで印刷する旨の印刷プロパティの設定を行う。
このように、処理手段24は、まだドットパターンが割当てられていなかったスライドについては新しいドットパターンを割り当て、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては、そのドットパターンを再度用い、さらに、第1印刷情報から第2印刷情報まで生成し直して、各スライドの印刷、プリンター3へ指示する(ステップS107B)。
プリンター3は、コンピュータ装置2Bから印刷指示を受信すると、各スライドについての第2印刷情報に基づいて、各スライドに対応する記入用紙7の印刷出力を行う(ステップS201)。この場合も、プリンター3は、記入用紙7として、指定された印刷サイズに応じた用紙に、プレゼンテーション用アプリケーションによって作成された文字・図柄などの印刷対象部分は電子ペン1で読み取れないインク(CMY:カーボンを含まない)で印刷し、割当ドットパターンは電子ペン1で読み取り可能なカーボンを含むインクで印刷する。
このように、ステップS102Bにおいてまだドットパターンが割当てられていなかったスライドについては新しく割当てられたドットパターンが印刷され、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては、そのドットパターンが再度用いられて印刷される。したがって、同じスライドについての二度目以降の印刷では、前回の印刷のときにおけるドットパターンと同じドットパターンが印刷されることになる。さらに、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては、第1印刷情報から第2印刷情報まで処理手段24に生成し直されて、スライドが印刷される。したがって、前回の印刷から今回の印刷までの間に、スライドに文字・絵柄の追加・修正・削除、電子ペン1によるストロークの記入などの編集がされていた場合であっても、最新の状態のスライドを印刷することができる。
続いて、コンピュータ装置2Bにおいて、処理手段24は、スライドごとに新規にドットパターンを割当てたスライドか否か判定し(ステップS108B)、新規にドットパターンを割当てたスライドについては(ステップS108B:Yes)、割当ドットパターン情報等を当該スライドに関する情報として関連付けて、記憶手段25における対象ファイルのスライド属性情報に記憶させる(ステップS109B)。一方、ステップS108Bにおいて、新規にドットパターンを割当てたスライドではなく、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては(ステップS108B:No)、処理手段24は、特に処理を行わない。つまり、本第2実施形態では、新規にドットパターンを割当てたスライドについても、既にドットパターンが割当てられていたスライドについても印刷する都度、第1印刷情報から第2印刷情報まで処理手段24に生成し直されるため、特に、第1印刷情報や第2印刷情報の更新記憶の必要性はない。
第2実施形態においては、スライドのコピー処理、移動処理、削除処理や、記入用紙7へ電子ペン1により記入したときのコンピュータ装置2Bにおける処理、ストローク情報の対象ファイルへの保存処理、変形例等については、第1実施形態と同様である。
[第2実施形態のプリントオンデマンド印刷システムによる作用効果]
第2実施形態のPOD印刷システムによれば、第1実施形態のPOD印刷システムにおける作用効果に加えて、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては、POD印刷処理の都度、第1印刷情報から第2印刷情報まで処理手段24に生成し直されてスライドが印刷されるため、前回の印刷から今回の印刷までの間に、スライドに文字・絵柄の追加・修正・削除、電子ペン1によるストロークの記入等の編集等がされていた場合であっても、最新の状態のスライドを印刷することができる。
[第2実施形態の変形例]
本第2実施形態においては、POD印刷処理の都度、第1印刷情報から第2印刷情報まで処理手段24に生成し直されてスライドが印刷されるため、スライド属性情報に第1,2印刷情報を関連付けて記憶させなくてもよい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。図13は、第3実施形態におけるPOD印刷システムのシステム構成図であり、図14は、印刷処理フローを示す。第3実施形態が第1実施形態と大きく異なる点は、図13に示すシステム構成において、コンピュータ装置2Cが、インターネットあるはLANなどのネットワーク4を介してサーバ6に接続されており、このサーバ6が、ドットパターンの割当てや第1印刷情報の色調整、第2印刷情報の生成を行う点である。第3実施形態のその他の点は第1実施形態と同様であるので、適宜その説明を省略する。
(印刷処理)
図14に示す処理フローは、ユーザが、プレゼンテーション用プリケーションの対象ファイルにおける任意のスライドを記入用紙7(電子ペン用用紙)として印刷するためのPOD印刷指示をコンピュータ装置2Cに入力するごとに繰り返し実行される。
コンピュータ装置2Cの処理手段24は、表示手段26にプレゼンテーション用アプリケーションにより作成された対象ファイルを表示させる。そして、ユーザが、プレゼンテーション用アプリケーションの印刷機能を利用して、対象ファイルの任意のスライドを記入用紙7として印刷するよう入力手段21により印刷指示を入力すると、処理手段24は、POD印刷指示を検知する(ステップS801C)。すると、処理手段24は、印刷指示された各スライドについて、既にドットパターンが割当てられたスライドであるかどうかを、記憶手段25に記憶されたスライド属性情報を参照して判断する(ステップS802C)。
処理手段24は、まだドットパターンが割当てられていないスライドについては(ステップS802C:No)、そのスライドのデータをEPSフォーマットの画像データに変換して、第1印刷情報を生成し、スライド属性情報に記憶させる(ステップS803C)。さらに処理手段24は、サーバ6に対し、スライド用にドットパターンの割当てを要求するとともに、第1印刷情報を送信する(ステップS804C)。サーバ6は、スライドについてのドットパターンの割当要求及び第1印刷情報を受信すると、スライドごとに座標領域の異なるドットパターンを割当てる(ステップS901)。続いて、サーバ6は、第1印刷情報をCMY3色のインクでカラー印刷するように色調整を行う(ステップS902)。さらに、サーバ6は、色調整後の第1印刷情報に割当ドットパターンを重ねたデータをPSフォーマットに変換して第2印刷情報を生成し、各スライドについての第2印刷情報及びドットパターンをコンピュータ装置2Cに送信する(ステップS903)。コンピュータ装置2Cは、各スライドについての第2印刷情報及びドットパターンを受信する(ステップS806C)。
一方、ステップS802Cにおいて、記憶手段25のスライド属性情報を参照して、既にドットパターンが割当てられていると判断された各スライドについては(ステップS802C:Yes)、処理手段24は、スライド属性情報から割当ドットパターンが既に設定されている第2印刷情報を読み出し、文字・図柄などの印刷対象部分は電子ペン1で読み取れないインク(CMY:カーボンを含まない)で印刷する旨、及び割当ドットパターンは電子ペン1で読み取り可能なカーボンを含むインクで印刷する旨の印刷プロパティの設定を行う(ステップS805C)。
続いて、処理手段24は、第2印刷情報に基づいて各スライドの印刷を、プリンター3へ指示する(ステップS807C)。プリンター3は、コンピュータ装置2Cから印刷指示を受信すると、各スライドについての第2印刷情報に基づいて、各スライドに対応する記入用紙7の印刷出力を行う(ステップS1001)。すなわち、プリンター3は、記入用紙7として、指定された印刷サイズに応じた用紙に、プレゼンテーション用アプリケーションによって作成された文字・図柄などの印刷対象部分は電子ペン1で読み取れないインク(CMY:カーボンを含まない)で印刷し、割当ドットパターンは電子ペン1で読み取り可能なカーボンを含むインクで印刷する。ここで、ステップS802Cにおいてまだドットパターンが割当てられていなかったスライドについては新しく割当てられたドットパターンが印刷され、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては、そのドットパターンが再度用いられて印刷される。したがって、同じスライドについての二度目以降の印刷では、前回の印刷のときにおけるドットパターンと同じドットパターンが印刷されることになる。
続いて、コンピュータ装置2Cにおいて、処理手段24は、各スライドごとに、ステップS901において新規にドットパターンを割当てたスライドか否か判定し(ステップS808C)、新規にドットパターンを割当てたスライドについては(ステップS808C:Yes)、対象ファイルのスライド属性情報に割当ドットパターン情報(パターン自体に関する情報も含む)と第2印刷情報とを、当該スライドに関する情報として関連付けて、記憶手段25に記憶させる(ステップS809C)。一方、ステップS808Cにおいて、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては(ステップS808C:No)、既に第2印刷情報も記憶しているので、特に処理を行わない。
第3実施形態において、スライドのコピー処理、移動処理、削除処理や、記入用紙7へ電子ペン1により記入したときのコンピュータ装置2Bにおける処理、ストローク情報の対象ファイルへの保存処理、変形例等については、第1実施形態と同様である。なお、コンピュータ装置2Cでは、サーバ6により割当てられたドットパターン情報をスライド属性情報に保存しているので、記入用紙7へ電子ペン1により記入したことにより受信した記入情報によりスライドの特定やストロークの描画等の処理を行うことができる。
[第3実施形態のプリントオンデマンド印刷システムによる作用効果]
第3実施形態のプリントオンデマンド印刷システムによれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができ、さらには、ドットパターンの割当て管理はサーバ6によって行われるため、コンピュータ装置2Cによるドットパターンの割当て管理の負担を軽減することができる。
[第3実施形態の変形例]
上記第3実施形態においては、処理手段24が、スライドの第1印刷情報を生成したが、ファイルをサーバ6へ送信して、サーバ6が第1印刷情報の生成からドットパターンの割当て、第2印刷情報の生成までを行うようにしてもよい。さらには、プレゼンテーション用アプリケーションをサーバ6に記憶し、ASPでコンピュータ装置2Cにアプリケーション操作を行うことができるようにし、アプリケーションのファイル、スライド属性情報をサーバ6で保存、管理するようにしてもよい。この場合、記入用紙7へ電子ペン1により記入することにより生成された記入情報は、コンピュータ装置2Cによりサーバ6へ送信して、サーバ6が、スライド属性情報を参照してスライドの特定、ストロークの描画を行うようにするとよい。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態のプリントオンデマンド印刷システムにおいては、第3実施形態にように、コンピュータ装置2Dはネットワーク4を介してサーバ6に接続され、ドットパターンの割当て管理はサーバ6によって行われるが、第3実施形態と異なる点は、第2実施形態のように、POD印刷システム10による印刷処理において、既にドットパターンが割当てられているスライドについて、割当ドットパターンはそのままとし、EPSフォーマトトの第1印刷情報から、PSフォーマットの第2印刷情報まで作成し直す点で異なる。第4実施形態のその他の点は第3実施形態と同様であるので、適宜その説明を省略する。
(印刷処理)
第4実施形態のシステム構成は、第3実施形態と同様である。図15に示す第4実施形態における印刷処理フローは、ユーザが、プレゼンテーション用プリケーションの対象ファイルにおける任意のスライドを記入用紙7(電子ペン用用紙)として印刷するためのPOD印刷指示をコンピュータ装置2Dに入力するごとに繰り返し実行される。
コンピュータ装置2Dの処理手段24は、表示手段26にプレゼンテーション用アプリケーションにより作成された対象ファイルを表示させる。そして、ユーザが、プレゼンテーション用アプリケーションの印刷機能を利用して、対象ファイルの任意のスライドを記入用紙7として印刷するよう入力手段21により印刷指示を入力すると、処理手段24は、POD印刷指示を検知する(ステップS801D)。すると、処理手段24は、印刷指示された各スライドについて、既にドットパターンが割当てられたスライドであるかどうかを、記憶手段25に記憶されたスライド属性情報を参照して判断する(ステップS802D)。
処理手段24は、まだドットパターンが割当てられていないスライドについては(ステップS802D:No)、そのスライドのデータをEPSフォーマットの画像データに変換して、第1印刷情報を生成し(ステップS803D)、サーバ6に対し、スライド用にドットパターンの割当てを要求するとともに、第1印刷情報を送信する(ステップS804D)。サーバ6は、スライドについてのドットパターンの割当要求及び第1印刷情報を受信すると、スライドごとに座標領域の異なるドットパターンを割当てる(ステップS901)。続いて、サーバ6は、第1印刷情報をCMY3色のインクでカラー印刷するように色調整を行う(ステップS902)。
一方、ステップS802Dにおいて、記憶手段25のスライド属性情報を参照して、既にドットパターンが割当てられていると判断された各スライドについては(ステップS802D:Yes)、処理手段24は、スライド属性情報から割当ドットパターン情報を読み出し(ステップS805D)、各スライドのデータをEPSフォーマットの画像データに変換して、第1印刷情報を生成し、その第1印刷情報と割当ドットパターン情報をサーバ6へ送信する(ステップS806D)。
サーバ6では、第1印刷情報をCMY3色のインクでカラー印刷するように色調整を行う(ステップS902)。さらに、サーバ6は、色調整後の第1印刷情報に対して、まだドットパターンが割当てられていなかったスライドについては割当てたドットパターンを重ねたデータをPSフォーマットに変換して第2印刷情報を生成し、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては同じドットパターンを用いるために送信された割当ドットパターン情報に基づく割当ドットパターンを重ねたデータをPSフォーマットに変換して第2印刷情報を生成する。そして、サーバ6は、各スライドについての第2印刷情報と割当ドットパターン情報とを共にコンピュータ装置2Dへ送信する(ステップS903)。
コンピュータ装置2Dでは、受信手段22が割当ドットパターン及び第2印刷情報を受信すると、処理手段24は、第2印刷情報に基づいて各スライドの印刷を、プリンター3へ指示する(ステップS807D)。プリンター3は、コンピュータ装置2Cから印刷指示を受信すると、各スライドについての第2印刷情報に基づいて、各スライドに対応する記入用紙7の印刷出力を行う(ステップS1001)。すなわち、プリンター3は、記入用紙7として、指定された印刷サイズに応じた用紙に、プレゼンテーション用アプリケーションによって作成された文字・図柄などの印刷対象部分は電子ペン1で読み取れないインク(CMY:カーボンを含まない)で印刷し、割当ドットパターンは電子ペン1で読み取り可能なカーボンを含むインクで印刷する。ここで、ステップS802Dにおいてまだドットパターンが割当てられていなかったスライドについては新しく割当てられたドットパターンが印刷され、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては、そのドットパターンが再度用いられて印刷される。したがって、同じスライドについての二度目以降の印刷では、前回の印刷のときにおけるドットパターンと同じドットパターンが印刷されることになる。
続いて、コンピュータ装置2Dにおいて、処理手段24は、各スライドごとに、ステップS901において新規にドットパターンを割当てたスライドか否か判定し(ステップS808D)、新規にドットパターンを割当てたスライドについては(ステップS808D:Yes)、対象ファイルのスライド属性情報にドットパターン情報(パターン自体に関する情報も含む)を、当該スライドに関する情報として関連付けて、記憶手段25に記憶させる(ステップS809D)。一方、ステップS808Dにおいて、既にドットパターンが割当てられていたスライドについては(ステップS808D:No)、特に処理を行わない。
第4実施形態において、スライドのコピー処理、移動処理、削除処理や、記入用紙7へ電子ペン1により記入したときのコンピュータ装置2Dにおける処理、ストローク情報の対象ファイルへの保存処理、変形例等については、第3実施形態(第1実施形態)と同様である。なお、コンピュータ装置2Dでは、サーバ6により割当てられたドットパターン情報をスライド属性情報に保存しているので、記入用紙7へ電子ペン1により記入したことにより受信した記入情報によりスライドの特定やストロークの描画等の処理を行うことができる。
[第4実施形態のプリントオンデマンド印刷システムによる作用効果]
第4実施形態のプリントオンデマンド印刷システムによれば、第3実施形態と同様の作用効果を奏することができ、さらには、既にドットパターンが割当てられていたスライドについて、第1印刷情報から第2印刷情報までの生成が、コンピュータ装置2Dの処理手段24及びサーバ6によりあらためて行われて、スライドが印刷されるため、前回の印刷から今回の印刷までの間に、スライドに文字・絵柄などの追加・修正・削除、電子ペン1によるストロークの記入などの編集がされていた場合であっても、最新の状態のスライドを印刷することができる。
[第4実施形態の変形例]
上記第4実施形態においては、処理手段24により生成された第1印刷情報と、サーバ6により生成され送信された第2印刷情報が、コンピュータ装置2Dの記憶手段25におけるスライド属性情報に記憶されたが、POD印刷処理の都度、第1印刷情報及び第2印刷情報が処理手段24乃至サーバ6により生成し直されてスライドが印刷されるため、スライド属性情報に第1,2印刷情報を記憶させなくてもよい。
また、上記第4実施形態においては、処理手段24が、スライドの第1印刷情報を生成したが、第3実施形態の変形例と同様に、ファイルをサーバ6へ送信して、サーバ6が第1印刷情報の生成からドットパターンの割当て、第2印刷情報の生成までを行うようにし、第1印刷情報と第2印刷情報の生成については、POD印刷の都度、行われるようにしてもよい。さらには、プレゼンテーション用アプリケーションをサーバ6に記憶し、ASPでコンピュータ装置2Cにアプリケーション操作を行うことができるようにし、アプリケーションのファイル、スライド属性情報をサーバ6で保存、管理するようにしてもよい。この場合、記入用紙7へ電子ペン1により記入することにより生成された記入情報は、コンピュータ装置2Cによりサーバ6へ送信して、サーバ6が、スライド属性情報を参照してスライドの特定、ストロークの描画を行うようにするとよい。勿論、上述のように、スライド属性情報に第1,2印刷情報を保存しなくともよい。
1…電子ペン
2A〜2D…コンピュータ装置
3…プリンター
4…ネットワーク
6…サーバ
7…記入用紙
8…プロジェクター
9…スクリーン
10…POD印刷システム
11…会議システム
21…入力手段
22…受信手段
24…処理手段
25…記憶手段
26…表示手段
27…送信手段
28…インターフェイス

Claims (8)

  1. アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンを割当てる割当て手段と、
    前記アプリケーションのファイルにおけるスライドのコピー処理を行う際には、コピー元スライドに関連付けられた割当コード化パターンに関する情報をコピー先スライドには関連付けない処理手段と
    を備えることを特徴とするコンピュータ装置。
  2. アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンを割当てる割当て手段と、
    前記アプリケーションのファイルにおけるスライドの移動処理を行う際には、移動対象スライドに関連付けられた割当コード化パターンに関する情報を当該移動対象スライドに付随して移動させる処理手段と
    を備えることを特徴とするコンピュータ装置。
  3. アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンを割当てる割当て手段と、
    前記アプリケーションのファイルにおいて、削除処理の対象となったスライドに関連付けられた割当コード化パターンを、スライドの印刷に使用しないようにする処理手段と
    を備えることを特徴とするコンピュータ装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のコンピュータ装置と、
    各スライドを記入用紙として印刷するプリンターとを備え、
    前記コンピュータ装置は、
    前記割当て手段により割当てられたコード化パターンを、対応するスライドに関連付けて記憶する前記記憶手段を有し、
    前記コード化パターンを読み取る電子ペンから受信した記入情報に基づいて、記入された記入用紙に対応するスライドを、前記記憶手段を参照して特定し、表示手段に当該スライドを表示させるとともに、記入情報に基づくストロークを当該スライドの表示に重ねて描画する記入情報処理手段と
    を備えることを特徴とする印刷システム。
  5. コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
    アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンを割当てる割当て手段、
    前記アプリケーションのファイルにおけるスライドのコピー処理を行う際には、コピー元スライドに関連付けられた割当コード化パターンに関する情報をコピー先スライドには関連付けない処理手段
    として、前記コンピュータ装置を機能させることを特徴とするプログラム。
  6. コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
    アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンを割当てる割当て手段と、
    前記アプリケーションのファイルにおけるスライドの移動処理を行う際には、移動対象スライドに関連付けられた割当コード化パターンに関する情報を当該移動対象スライドに付随して移動させる処理手段
    として、前記コンピュータ装置を機能させることを特徴とするプログラム。
  7. コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
    アプリケーションのファイルにおけるスライドごとに、異なる座標領域の位置座標を示すコード化パターンを割当てる割当て手段と、
    前記アプリケーションのファイルにおいて、削除処理の対象となったスライドに関連付けられた割当コード化パターンを、スライドの印刷に使用しないようにする処理手段
    として、前記コンピュータ装置を機能させることを特徴とするプログラム。
  8. 各スライドを記入用紙としてプリンターに印刷させる印刷指示手段、
    前記割当て手段により割当てられたコード化パターンを、対応するスライドに関連付けて記憶する記憶手段、
    前記コード化パターンを読み取る電子ペンから受信した記入情報に基づいて、記入された記入用紙に対応するスライドを、前記記憶手段を参照して特定し、表示手段に当該スライドを表示させるとともに、記入情報に基づくストロークを当該スライドの表示に重ねて描画する記入情報処理手段
    をさらに備える前記コンピュータ装置として機能させることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載のプログラム。
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