JP5652208B2 - シートセット、情報処理システム、及びプログラム - Google Patents

シートセット、情報処理システム、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、コード化パターンが形成されたシートセットを利用した情報処理システムに関する。
近年、記入した情報を電子化する電子ペンが開発されており、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。アノトペンは、所定のドットパターンが印刷された専用紙とともに使用される。アノトペンは、ペン先部に、文字等を書くための通常のインクカートリッジに加えて、専用紙に印刷されたドットパターンを撮像するための小型カメラと、撮像したドットパターンから専用紙における位置座標を演算するプロセッサと、演算された位置座標等を外部機器へ送信するデータ通信ユニットとを搭載している。ユーザが専用紙上にアノトペンで文字等を書いたり、専用紙上に図案化されている画像にチェックマークを記入したりすると、ペンの移動に伴って小型カメラが専用紙に印刷されたドットパターンを撮像し、プロセッサによって演算された連続する位置座標から、ユーザが書き込んだ文字、画像などの記入情報が認識される。そして、この記入情報が、データ通信ユニットによりアノトペンから近くのパーソナルコンピュータや携帯電話などの端末装置に送信される(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2には、クリアファイルにドットパターンを形成すること、及び、ページ認識のためのドットパターン(ページ区分P)を、クリアファイルに差し込むドキュメントDに印刷することが記載されている。特許文献3には、クリアファイルにドットパターンを形成すること、及び、ページ区分を認識するために当該ドットパターンを用いることが記載されている。特許文献4には、リライトシートに、ドットパターンと、ページ認識のためのドットパターン(ページ区分P)と、パソコンで作成したドキュメントとを印刷することが記載されている。
特許第3872498号公報 特開2008−47044号公報 特開2008−47046号公報 特開2008−47043号公報
しかしながら、従来の技術では、プレゼンテーションのアプリケーション(以下、適宜「プレゼンアプリ」と表記する。)を実行する場面において、簡便に、電子ペンによる手書きストロークを当該アプリケーション上に表示させることが困難であった。例えば、電子ペンによる手書きストロークを、プレゼンアプリで使用される適切なページに表示させることが困難であった。そこで、本発明は、簡便に、電子ペンによる手書きストロークをプレゼンテーションのアプリケーションにおける適切なページに表示させることが可能なシートセット、情報処理システム、及びプログラムを提案することを主な目的とする。
本発明の1つの観点では、シートセットは、下に重ねられた用紙に記載された内容が透けて視認されるように構成され、それぞれで異なるコード化パターンが形成された複数のシートと、コード化パターンが形成されると共に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始するための開始エリアと、前記複数のシートに対する前記ページ番号の設定を終了するための終了エリアとが設けられたページ設定シートと、を備える。
上記のシートセットは、複数のシートの他に、複数のシートに対するページ番号の設定を開始するための開始エリアと、複数のシートに対するページ番号の設定を終了するための終了エリアとが設けられていると共に、コード化パターンが形成されたページ設定シートを有する。このようなページ設定シートを利用することで、ユーザは、自らの判断で、ページ番号設定を開始させたり終了させたりすることができる。これにより、ページ番号設定を的確に行うことが可能となる。
本発明の他の観点では、シートセットは、下に重ねられた用紙に記載された内容が透けて視認されるように構成され、それぞれで異なるコード化パターンが形成された複数のシートと、前記複数のシートに対するページ番号の設定の開始と終了とを切り替えるために使用され、コード化パターンが形成されたページ設定シートと、を備える。
上記のシートセットは、複数のシートの他に、複数のシートに対するページ番号の設定の開始と終了とを切り替えるために使用され、コード化パターンが形成されたページ設定シートを有する。このようなページ設定シートを利用することによっても、ユーザは、自らの判断で、ページ番号設定を開始させたり終了させたりすることができる。
本発明の他の観点では、シートセットは、下に重ねられた用紙に記載された内容が透けて視認されるように構成され、それぞれで異なるコード化パターンが形成された複数のシートと、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットするために使用され、コード化パターンが形成されたリセットシートと、を備える。
上記のシートセットは、複数のシートの他に、複数のシートに設定されたページ番号をリセットするために使用され、コード化パターンが形成されたリセットシートを有する。このようなリセットシートを利用することで、ユーザは、複数のシートに設定されたページ番号を自由にリセットすることができる。
本発明の他の観点では、下に重ねられた用紙に記載された内容が透けて視認されるように構成され、それぞれで異なるコード化パターンが形成された複数のシートを有するシートセットであって、前記複数のシートは、それぞれ、複数のページ番号が印刷され、前記複数のページ番号の中から設定するページ番号を選択するための複数のページ選択エリアが設けられている。
上記のシートセットにおいて、複数のシートは、それぞれ、複数のページ番号が印刷され、複数のページ番号の中から設定するページ番号を選択するための複数のページ選択エリアが設けられている。このようにページ番号が印刷されたページ選択エリアが設けられたシートを利用することで、ユーザは、シートに対して設定するページ番号を視認しながら、ページ番号設定の作業を行うことができる。よって、ユーザは、容易かつ的確に、ページ番号設定の作業を行うことができる。
上記のシートセットの一態様では、前記複数のシートは、綴じるために用いられる穴が形成されており、前記用紙と重ねた状態で、前記穴を用いて綴じられる。この態様では、複数のシートの各々が対応する資料の上に重ねられて、このようにシートと資料とを重ねた状態にある複数のセットを一まとまりにして、シート及び資料に形成された穴を用いて綴じられる。
好適には、前記複数のシートを、前記用紙を差し入れて保持可能に構成することができる。具体的には、用紙を挟めるようにシートを袋状に構成したり、用紙をシートに固定できるようにシートに複数の差し込み部を設けたりするとよい。このように各シートに用紙を保持させることで、ユーザは、シートと用紙の組合せを間違えないように気遣うことなく、プレゼンアプリを操作できる。
上記のシートセットの他の一態様では、前記複数のシートは、トレーシングペーパーまたはクリアファイルで構成されている。この態様によれば、前記複数のシートがトレーシングペーパーで構成されている場合には、インクユニットを有する電子ペンで記入できるため、シート上に筆跡が残り、資料の内容と手書きした内容の視認性がよい。また、前記複数のシートがクリアファイルで構成されている場合には、資料を差し込むことができるため、資料とシートがバラバラになりにくい。
上記のシートセットの他の一態様では、前記複数のシートには、方眼メッシュが形成されている。この態様によれば、ユーザは、電子ペンによって手書きストロークを記入する際に、方眼メッシュを利用することで、たとえば文字を揃えて記入したり図形や数式などを容易に記入したりすることが可能となる。
上記のシートセットの他の一態様では、前記複数のシートは、表面が透明ニスでコーティングされている。この態様によれば、例えばインクユニットを有する電子ペンによって手書きストロークが記入されたとしても、記入されたインクを消しゴムなどで適切に除去することができるので、上記したシートセットを複数回利用することが可能となる。
本発明の他の観点では、下に重ねられた用紙に記載された内容が透けて視認されるように構成され、それぞれで異なるコード化パターンが形成された複数のシートを有するシートセットと、前記シートセットが有する前記シートに形成された前記コード化パターンを読み取り、当該コード化パターンに関する記入情報を生成する電子ペンと、前記電子ペンから前記記入情報を受信して、当該記入情報に応じた処理を行うコンピュータ装置と、を備える情報処理システムであって、前記複数のシートは、それぞれ、ページ番号を設定するためのページ設定エリアが設けられており、前記コンピュータ装置は、前記電子ペンから前記記入情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した前記記入情報に基づいて、前記複数のシートに対してページ番号を設定する処理を行うページ番号設定処理手段と、前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、その各シートに設けられた前記ページ設定エリアにそれぞれ形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記電子ペンによって記入されたシートを特定し、前記電子ペンによって前記ページ設定エリアに記入されたか否かを判定する判定手段と、を備え、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記ページ設定エリアへの記入に基づいて、前記複数のシートに対してページ番号を設定し、前記判定手段が前記電子ペンによって前記ページ設定エリアに記入されたと判定した場合に、特定した前記シートに対してページ番号を設定する。
上記の情報処理システムによれば、複数のシートのそれぞれに対して適切にページ番号を設定することができる。よって、複数のシートのページを、例えばプレゼンアプリの内容が印刷された資料のページと容易に対応付けることが可能となる。また、このようにページ番号設定された複数のシートを用いることで、簡便に、電子ペンによる手書きストロークをプレゼンアプリ上に表示させることができる。また、ユーザは、シートに設けられたページ設定エリアに電子ペンで記入するといった簡便な作業で、複数のシートに対するページ番号の設定を適切に実現することができる。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記シートセットは、コード化パターンが形成されると共に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始するための開始エリアと、前記複数のシートに対するページ番号の設定を終了するための終了エリアとが設けられたページ設定シートを更に備え、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって前記開始エリアに記入された場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始し、前記電子ペンによって前記終了エリアに記入された場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を終了する。この態様によれば、ユーザは、ページ設定シートを利用することで、自らの判断で、ページ番号設定を開始させたり終了させたりすることができる。これにより、ページ番号設定を的確に行うことが可能となる。
上記の情報処理システムにおいて好適には、前記コンピュータ装置は、前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記開始エリアに形成された前記コード化パターンと、前記終了エリアに形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記シートセットにおいて前記電子ペンによって記入されたシートを特定する特定手段と、前記電子ペンによって記入されたシートが前記ページ設定シートであると前記特定手段が特定した場合に、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記電子ペンによって前記開始エリア及び前記終了エリアのいずれのエリアに記入されたかを判定する判定手段と、を更に備え、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって前記開始エリアに記入されたと前記判定手段が判定した後に、前記特定手段が特定した前記シートに対してページ番号を設定し、前記電子ペンによって前記終了エリアに記入されたと前記判定手段が判定した場合に、前記シートに対するページ番号の設定を終了する。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記シートセットは、前記複数のシートに対するページ番号の設定の開始と終了とを切り替えるために使用され、コード化パターンが形成されたページ設定シートを更に備え、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって前記ページ設定シートに記入されることで、ページ番号の設定が終了から開始に切り替えられた場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始し、前記電子ペンによって前記ページ設定シートに記入されることで、ページ番号の設定が開始から終了に切り替えられた場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を終了する。この態様によっても、ユーザは、ページ設定シートを利用することで、自らの判断で、ページ番号設定を開始させたり終了させたりすることができる。
上記の情報処理システムにおいて好適には、前記コンピュータ装置は、前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記ページ設定シートに形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記シートセットにおいて前記電子ペンによって記入されたシートを特定する特定手段と、前記電子ペンによって記入されたシートが前記ページ設定シートであると前記特定手段が特定した場合において、ページ番号の設定を開始している場合にはページ番号の設定を終了に切り替え、ページ番号の設定を終了している場合にはページ番号の設定を開始に切り替える切り替え手段と、を更に備え、前記ページ番号設定処理手段は、前記切り替え手段がページ番号の設定を終了から開始に切り替えた後に、前記特定手段が特定した前記シートに対してページ番号を設定し、前記切り替え手段がページ番号の設定を開始から終了に切り替えた場合に、前記シートに対するページ番号の設定を終了する。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記ページ番号設定処理手段がページ番号の設定を開始した場合に、ページ番号の設定中であることを示す画像を表示させると共に、前記ページ番号設定処理手段がページ番号の設定を終了した場合に、ページ番号の設定中であることを示す画像を非表示にさせるか、又はページ番号の設定中でないことを示す画像を表示させる手段を更に備える。これにより、ユーザは、ページ番号設定中であるか否かを即座に認識することができる。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって記入された前記シートについてページ番号が設定されていない場合に、前記シートに対してページ番号を設定する処理を行うことができる。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記シートセットは、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットするために使用され、コード化パターンが形成されたリセットシートを更に備え、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって前記リセットシートに記入された場合に、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットする。この態様によれば、ユーザは、リセットシートを利用することで、複数のシートに設定されたページ番号を自由にリセットすることができる。
上記の情報処理システムにおいて好適には、前記コンピュータ装置は、前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記リセットシートに形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記シートセットにおいて前記電子ペンによって記入されたシートを特定する特定手段と、を更に備え、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって記入されたシートが前記リセットシートであると前記特定手段が特定した場合に、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットする。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記シートへの記入に基づいて、前記シートに設定するページ番号をインクリメントし、インクリメントした当該ページ番号を、前記シートに対して設定する。これにより、複数のシートのそれぞれに対して適切にページ番号を設定することができる。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記ページ番号設定処理手段は、既にページ番号を設定した前記シートに対して前記電子ペンによって記入された場合には、前記シートに設定するページ番号をインクリメントしないと共に、前記シートに対して新たなページ番号を設定しない。これにより、ユーザが同じシートに電子ペンで複数回記入した場合に、設定されたページ番号が上書きされてしまったり同じページ番号が複数のシートに設定されてしまったりすることを適切に抑制することができる。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記複数のシートは、それぞれ、複数のページ番号が印刷され、前記複数のページ番号の中から設定するページ番号を選択するための複数のページ選択エリアが設けられており、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記ページ選択エリアへの記入に基づいて、該当する前記シートに対してページ番号を設定する。この態様によれば、ユーザは、ページ番号が印刷されたページ選択エリアが設けられたシートを利用することで、シートに対して設定するページ番号を視認しながら、容易かつ的確に、ページ番号設定の作業を行うことができる。
上記の情報処理システムにおいて好適には、前記コンピュータ装置は、前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記複数のシートのそれぞれに設けられた前記複数のページ選択エリアの各々に形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記電子ペンによって記入されたシートを特定するとともに、前記電子ペンによってページ選択エリアに記入されたと判定した場合に、当該ページ選択エリアを特定する判定手段と、を更に備え、前記ページ番号設定処理手段は、前記判定手段が前記電子ペンによって前記ページ選択エリアに記入されたと判定したシートに対してページ番号を設定する。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、既に設定が行われたページ番号に一致しない場合に、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定し、前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、既に設定が行われたページ番号に一致する場合、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定しない。この態様によれば、ユーザが、異なるシートで既に設定済みのページ番号に対応するページ選択エリアに電子ペンで記入した場合に、設定されるページ番号が上書きされてしまうことを適切に抑制することができる。
上記の情報処理システムの他の一態様では、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記ページ選択エリアへの記入に基づいて、前記シートに設定するページ番号をインクリメントし、前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、インクリメントした当該ページ番号に一致する場合に、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定し、前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、インクリメントした当該ページ番号に一致しない場合、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定しない。この態様によっても、設定されたページ番号が上書きされてしまったり同じページ番号が複数のシートに設定されてしまったりすることを適切に抑制することができる。また、ユーザに対して、ページ番号を若い順に適切に選択させることができる。
上記の情報処理システムにおいて好適には、前記ページ番号設定処理手段は、所定のアプリケーションの起動時及び終了時のうちの少なくともいずれかの時点で、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットすることができる。
上記の情報処理システムにおいて好適には、前記コンピュータ装置は、前記電子ペンによって記入された前記シートについてページ番号が設定されていない場合に、ページ番号が設定されていない旨を報知する手段を更に備える。
上記の情報処理システムにおいて好適には、前記コンピュータ装置は、ページ番号が既に設定されている前記シートに対して前記電子ペンによって記入された場合に、前記記入情報に対応する手書きストロークを所定のアプリケーション上に表示させる手段を更に備える。
本発明の他の観点では、下に重ねられた用紙に記載された内容が透けて視認されるように構成され、それぞれで異なるコード化パターンが形成された複数のシートを有するシートセットと、前記シートセットが有する前記シートに形成された前記コード化パターンを読み取り、当該コード化パターンに関する記入情報を生成する電子ペンと、前記電子ペンから前記記入情報を受信して、当該記入情報に応じた処理を行うコンピュータ装置と、を備える情報処理システムにおいて、前記コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、前記複数のシートは、それぞれ、ページ番号を設定するためのページ設定エリアが設けられており、前記コンピュータ装置を、前記電子ペンから前記記入情報を受信する受信手段、前記受信手段が受信した前記記入情報に基づいて、前記複数のシートに対してページ番号を設定する処理を行うページ番号設定処理手段、前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、その各シートに設けられた前記ページ設定エリアにそれぞれ形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記電子ペンによって記入された前記シートを特定し、前記電子ペンによって前記ページ設定エリアに記入されたか否かを判定する判定手段、として機能させ、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記ページ設定エリアへの記入に基づいて、前記複数のシートに対してページ番号を設定し、前記判定手段が前記電子ペンによって前記ページ設定エリアに記入されたと判定した場合に、特定した前記シートに対してページ番号を設定する。
上記のプログラムの他の一態様では、前記シートセットは、コード化パターンが形成されると共に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始するための開始エリアと、前記複数のシートに対するページ番号の設定を終了するための終了エリアとが設けられたページ設定シートを更に備え、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって前記開始エリアに記入された場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始し、前記電子ペンによって前記終了エリアに記入された場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を終了する。
上記のプログラムの他の一態様では、前記コンピュータ装置を、前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記開始エリアに形成された前記コード化パターンと、前記終了エリアに形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記シートセットにおいて前記電子ペンによって記入されたシートを特定する特定手段、前記電子ペンによって記入されたシートが前記ページ設定シートであると前記特定手段が特定した場合に、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記電子ペンによって前記開始エリア及び前記終了エリアのいずれのエリアに記入されたかを判定する判定手段、として更に機能させ、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって前記開始エリアに記入されたと前記判定手段が判定した後に、前記特定手段が特定した前記シートに対してページ番号を設定し、前記電子ペンによって前記終了エリアに記入されたと前記判定手段が判定した場合に、前記シートに対するページ番号の設定を終了する。
上記のプログラムの他の一態様では、前記シートセットは、前記複数のシートに対するページ番号の設定の開始と終了とを切り替えるために使用され、コード化パターンが形成されたページ設定シートを更に備え、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって前記ページ設定シートに記入されることで、ページ番号の設定が終了から開始に切り替えられた場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始し、前記電子ペンによって前記ページ設定シートに記入されることで、ページ番号の設定が開始から終了に切り替えられた場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を終了する。
上記のプログラムの他の一態様では、前記コンピュータ装置を、前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記ページ設定シートに形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記シートセットにおいて前記電子ペンによって記入されたシートを特定する特定手段、前記電子ペンによって記入されたシートが前記ページ設定シートであると前記特定手段が特定した場合において、ページ番号の設定を開始している場合にはページ番号の設定を終了に切り替え、ページ番号の設定を終了している場合にはページ番号の設定を開始に切り替える切り替え手段、として更に機能させ、前記ページ番号設定処理手段は、前記切り替え手段がページ番号の設定を終了から開始に切り替えた後に、前記特定手段が特定した前記シートに対してページ番号を設定し、前記切り替え手段がページ番号の設定を開始から終了に切り替えた場合に、前記シートに対するページ番号の設定を終了する。
上記のプログラムの他の一態様では、前記コンピュータを、前記ページ番号設定処理手段がページ番号の設定を開始した場合に、ページ番号の設定中であることを示す画像を表示させると共に、前記ページ番号設定処理手段がページ番号の設定を終了した場合に、ページ番号の設定中であることを示す画像を非表示にさせるか、又はページ番号の設定中でないことを示す画像を表示させる手段として更に機能させる。
上記のプログラムの他の一態様では、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって記入された前記シートについてページ番号が設定されていない場合に、前記シートに対してページ番号を設定する処理を行う。
上記のプログラムの他の一態様では、前記シートセットは、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットするために使用され、コード化パターンが形成されたリセットシートを更に備え、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって前記リセットシートに記入された場合に、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットする。
上記のプログラムの他の一態様では、前記コンピュータ装置を、前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記リセットシートに形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記シートセットにおいて前記電子ペンによって記入されたシートを特定する特定手段、として更に機能させ、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって記入されたシートが前記リセットシートであると前記特定手段が特定した場合に、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットする。
上記のプログラムの他の一態様では、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記シートへの記入に基づいて、前記シートに設定するページ番号をインクリメントし、インクリメントした当該ページ番号を、前記シートに対して設定する。
上記のプログラムの他の一態様では、前記ページ番号設定処理手段は、既にページ番号を設定した前記シートに対して前記電子ペンによって記入された場合には、前記シートに設定するページ番号をインクリメントしないと共に、前記シートに対して新たなページ番号を設定しない。
上記のプログラムの他の一態様では、前記複数のシートは、それぞれ、複数のページ番号が印刷され、前記複数のページ番号の中から設定するページ番号を選択するための複数のページ選択エリアが設けられており、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記ページ選択エリアへの記入に基づいて、該当する前記シートに対してページ番号を設定する。
上記のプログラムの他の一態様では、前記コンピュータ装置を、前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記複数のシートのそれぞれに設けられた前記複数のページ選択エリアの各々に形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記電子ペンによって記入されたシートを特定するとともに、前記電子ペンによってページ選択エリアに記入されたと判定した場合に、当該ページ選択エリアを特定する判定手段、として更に機能させ、前記ページ番号設定処理手段は、前記判定手段が前記電子ペンによって前記ページ選択エリアに記入されたと判定したシートに対してページ番号を設定する。
上記のプログラムの他の一態様では、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、既に設定が行われたページ番号に一致しない場合に、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定し、前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、既に設定が行われたページ番号に一致する場合、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定しない。
上記のプログラムの他の一態様では、前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記ページ選択エリアへの記入に基づいて、前記シートに設定するページ番号をインクリメントし、前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、インクリメントした当該ページ番号に一致する場合に、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定し、前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、インクリメントした当該ページ番号に一致しない場合、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定しない。
上記のプログラムにおいて好適には、前記ページ番号設定処理手段は、所定のアプリケーションの起動時及び終了時のうちの少なくともいずれかの時点で、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットする。
上記のプログラムにおいて好適には、前記コンピュータ装置を、前記電子ペンによって記入された前記シートについてページ番号が設定されていない場合に、ページ番号が設定されていない旨を報知する手段として更に機能させる。
上記のプログラムにおいて好適には、前記コンピュータ装置を、ページ番号が既に設定されている前記シートに対して前記電子ペンによって記入された場合に、前記記入情報に対応する手書きストロークを所定のアプリケーション上に表示させる手段として更に機能させる。
これらのプログラムを実行することにより、上記の情報処理システムを実現することができる。
本発明によれば、複数のシートのそれぞれに対して適切にページ番号を設定することができる。よって、複数のシートを、例えばプレゼンアプリの内容が印刷された資料とページ番号を合わせて容易に対応付けることが可能となる。また、このようにページ番号設定された複数のシートを用いることで、簡便に、電子ペンによる手書きストロークをプレゼンアプリ上に表示させることができる。
第1実施形態における情報処理システムのシステム構成図である。 ドットパターンにおけるドットの配置と変換される値との関係を示す説明図である。 (a)は、ドットパターンを模式的に示し、(b)は、それに対応する情報の例を示す図である。 電子ペンの構造を示す概略図である。 コンピュータ装置の機能ブロック図である。 (a)は、第1実施形態における透明シートに対してページ番号が設定される前の座標定義情報のデータ構造を示し、(b)は、第1実施形態における透明シートに対してページ番号が設定された後の座標定義情報のデータ構造を示す。 第1実施形態におけるページ番号設定方法の概要を説明するための図を示す。 第1実施形態の情報処理システムによる処理フローを示す。 第1実施形態におけるページ番号設定処理の一例を示すフローである。 第1実施形態におけるページ番号設定処理の他の例を示すフローである。 第2実施形態における情報処理システムのシステム構成図である。 (a)は、第2実施形態におけるページ設定シートの座標定義情報のデータ構造を示し、(b)は、第2実施形態における透明シートに対してページ番号が設定される前の座標定義情報のデータ構造を示し、(c)は、第2実施形態における透明シートに対してページ番号が設定された後の座標定義情報のデータ構造を示す。 第2実施形態におけるページ番号設定方法の概要を説明するための図を示す。 第2実施形態の情報処理システムによる処理フローを示す。 第2実施形態の変形例1におけるページ設定シートを示す図である。 (a)は、第2実施形態の変形例1におけるページ設定シートの座標定義情報のデータ構造を示し、(b)は、第2実施形態の変形例1における透明シートに対してページ番号が設定される前の座標定義情報のデータ構造を示し、(c)は、第2実施形態の変形例1における透明シートに対してページ番号が設定された後の座標定義情報のデータ構造を示す。 第2実施形態の変形例1における情報処理システムによる処理フローを示す。 第2実施形態の変形例2におけるリセットシートを示す図である。 (a)は、第2実施形態の変形例2におけるリセットシートの座標定義情報のデータ構造を示し、(b)は、第2実施形態の変形例2における透明シートに対してページ番号が設定される前の座標定義情報のデータ構造を示し、(c)は、第2実施形態の変形例2における透明シートに対してページ番号が設定された後の座標定義情報のデータ構造を示す。 第2実施形態の変形例2における情報処理システムによる処理フローを示す。 第2実施形態の変形例3における情報処理システムによる処理フローを示す。 第3実施形態における情報処理システムのシステム構成図である。 (a)は、第3実施形態における透明シートの座標定義情報のデータ構造を示し、(b)は、第3実施形態における透明シートに対してページ番号が設定される前の対応表のデータ構造を示し、(c)は、第3実施形態における透明シートに対してページ番号が設定された後の対応表のデータ構造を示している。 第3実施形態におけるページ番号設定方法の概要を説明するための図を示す。 第3実施形態の情報処理システムによる処理フローを示す。 第3実施形態におけるページ番号設定処理の一例を示すフローである。 第3実施形態におけるページ番号設定処理の他の例を示すフローである。 (a)は、電子ペンによる筆記側の基材フィルム上にドットパターンが形成された変形例1に係る構成例を示し、(b)は、電子ペンによる筆記がなされない基材フィルム上にドットパターンが形成された変形例1に係る構成例を示し、(c)は、ドットパターンが基材フィルムで挟み込まれた変形例1に係る構成例を示す。 変形例2に係る透明シートを示す図である。 変形例3に係るシートを示す図である。 変形例4に係る透明シートを示す図である。 (a)は、変形例5に係る透明シートを示し、(b)は、透明パッチシールの一例を示し、(c)は、透明パッチシールの他の例を示す。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明に係る第1実施形態について説明する。
[情報処理システムの構成]
図1は、第1実施形態に係る情報処理システムの構成を示す。図1に示すように、第1実施形態に係る情報処理システムは、ユーザが使用する電子ペン1と、電子ペン1から記入情報等を受信して処理するコンピュータ装置2と、コンピュータ装置2からの印刷指示(出力命令)に従って資料6を印刷するプリンタ3と、コンピュータ装置2のディスプレイに表示する画像と同様の画像をスクリーン5に映し出すプロジェクタ4と、複数の透明シート7を具備するシートセット30と、を有する。
コンピュータ装置2は、プレゼンテーション用のアプリケーション(プレゼンアプリ)のプログラムがインストールされており、プレゼンアプリを実行する。この場合、コンピュータ装置2は、プレゼンアプリの内容を示す画像をディスプレイに表示させると共に、当該画像と同様の画像をプロジェクタ4を介してスクリーン5に映し出す。また、コンピュータ装置2は、プレゼンアプリの内容を印刷するための印刷指示をプリンタ3に出力することで、当該プレゼンアプリの内容が印刷された資料6を生成する。
シートセット30は、下に重ねられた資料6に記載された内容が透けて視認されるように構成された、複数の透明シート7から構成される。例えば、透明シート7は、透明なポリプロピレンシートで構成されている。複数の透明シート7は、それぞれで座標範囲の異なるユニークなドットパターンが形成されている。なお、本実施形態では、ドットパターンは、アノト方式のものによるが、他のコード化パターンを用いても良い。また、複数の透明シート7には、綴じるために用いられる2つの穴7aが形成されている。資料6についても、透明シート7に形成された穴7aと同様の位置に、穴6aが形成される。これらの穴7a及び穴6aは、例えば、パンチによって開けられたパンチ穴に相当する。
更に、複数の透明シート7には、それぞれ、ページ番号を設定するためのページ設定エリア7bが設けられている。具体的には、ページ設定エリア7bは、透明シート7においてドットパターンが形成された領域の一部の領域に対応し、透明シート7における所定の領域に印刷された枠(赤外域に吸収性を持たないインキによって印刷されている)によって、ユーザに認識される。この場合、ページ設定エリア7bは、透明シート7の端の領域に設けられている。
第1実施形態では、各透明シート7をプレゼンアプリの内容が印刷された各資料6のページに対応付けるべく、このようなページ設定エリア7bを利用して、複数の透明シート7に対してページ番号が設定される。具体的には、ユーザは、ページ番号の設定を行う複数の透明シート7について、それぞれに設けられたページ設定エリア7bに対して電子ペン1によってタップする作業を行う。そして、コンピュータ装置2は、ユーザが当該作業を行っている際に電子ペン1から受信する記入情報に基づいて、所定の処理(以下、適宜「ページ番号設定処理」と呼ぶ。)を行うことで、複数の透明シート7のそれぞれに対してページ番号を割り振る。ページ番号設定処理については、詳細は後述する。
上記のページ番号設定処理の後、複数の透明シート7は、それぞれ、プレゼンアプリで使用されるページに対応する資料6の表側の面に重ねられる。つまり、複数の透明シート7及び複数の資料6が、ページ番号が同じ対応する透明シート7と資料6とを交互に重ねた状態にされる。そして、このように対応する透明シート7と資料6とを交互に重ねた状態で、透明シート7に形成された穴7a及び資料6に形成された穴6aのそれぞれにリング(留め具)10を挿入することで綴じられる。具体的には、透明シート7及び資料6は、透明シート7及び資料6の各々に2つ形成された穴7a、6aに2つのリング10が挿入されることで固定される。この場合、全ての資料6の表側が同じ方向を向くように、透明シート7及び資料6が綴じられる。このように透明シート7及び資料6が綴じられた状態では、透明シート7を透して資料6に印刷された内容がユーザに視認されることとなる。なお、透明シート7と資料6とを重ねるのは、ページ番号設定処理の前であってもよい。
図1に示すような情報処理システムは、例えば以下のように利用される。ユーザは、リング10によって適切に綴じられた状態にある透明シート7及び資料6を用いて、電子ペン1によって透明シート7の表面に手書きストロークを記入しながら、プレゼンテーションを行う。具体的には、ユーザは、透明シート7を透して資料6を視認して、当該資料6の対応する箇所に手書きストロークを記入する。また、ユーザは、同じページ番号で1組となっている透明シート7及び資料6の両方をめくることで、実行するプレゼンテーションに応じた資料6のページを開く(この場合、当該資料6に対応する透明シート7が手前にくる)。
そして、コンピュータ装置2は、上記のように電子ペン1によって手書きストロークが記入された場合に、当該手書きストロークをプレゼンアプリ上に表示させる。具体的には、コンピュータ装置2は、手書きストロークをプレゼンアプリの内容を示す画像上に重畳して表示させた画像を、ディスプレイに表示させると共に、プロジェクタ4を介してスクリーン5に映し出す。このとき、コンピュータ装置2は、手書きストロークが記入されたページの画像が現在表示されていない場合には、当該手書きストロークが記入されたページの画像に切り替えて表示させる。
なお、上記では、資料6及び透明シート7の各々に2つ形成された穴6a、7aを用いて資料6及び透明シート7を綴じる例を示したが、このような2つの穴を用いる代わりに、1つあるいは3つ以上の穴を用いて資料6及び透明シート7を綴じることとしても良い。また、上記ではリング10を用いて資料6及び透明シート7を綴じる例を示したが、リング10を用いて綴じることに限定はされない。例えば、リング10の代わりに、紐などを用いて、資料6及び透明シート7を綴じても良い。なお、このような変形例は、以下で説明する実施形態にも同様に適用されるものとする。
[ドットパターン]
続いて、透明シート7に形成されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。図2は、透明シート7に印刷されたドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図2に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、透明シート7上の位置座標が決定されるよう構成されている。
図3(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図3(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、透明シート7上のどの部分から6×6ドットを取ってもユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンが透明シート7上のどの位置にあるのか)を保持している。図3(b)は、図3(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図2に示す規則性に基づいて対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン1によって行われる。
[電子ペン]
次に電子ペン1について説明する。図4に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、ペン部104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111及びバッテリー112を備える。ペン部104の先端は、ペン先部103となっており、ユーザは、電子ペン1のペン先部103を透明シート7上に当接させて、文字等のストローク(手書きストローク)を記入したり、タップ(ペン先部103による透明シート7への軽叩)したりする。なお、本明細書では、電子ペン1による「記入」は、このような「ストローク」及び「タップ」の両方を含むものとする。ここで、電子ペン1のペン先部103が透明シート7に最初に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。
バッテリー112は電子ペン1内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、ユーザが電子ペン1により透明シート7に文字やマークを書いたりタップしたりする際にペン先部103からペン部104を通じて与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。
プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データに基づいて、LED105及びCMOSカメラ106のスイッチのオン/オフを切替える。即ち、ユーザが電子ペン1で透明シート7に文字などを書くと、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ108は、ユーザが記入を開始したと判定して、LED105及びCMOSカメラ106を作動させる。そして、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンダウン情報PDと、後述するペンIDとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。また、ユーザが1つのストロークを記入し終えて電子ペン1を透明シート7から離すと、圧力センサ107は、所定値以上の筆圧が検出されなくなることでペンアップを検出する。すると、通信ユニット111が、圧力センサ107により検出されたペンアップ情報とペンIDとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。
LED105とCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105及びCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、透明シート7上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照明する。その領域は、ペン先部103が透明シート7に接触する位置とはわずかにずれている。CMOSカメラ106には、赤外線を透過し赤外線以外を遮断する赤外線フィルタが設けられており、CMOSカメラ106は、LED105によって照明された領域内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ108に供給する。ここで、ドットのインク素材は、赤外線を反射するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットによって反射される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が比較的多く、ドット以外の部分は赤外線の反射量が比較的少ない。CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、ドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。なお、CMOSカメラ106による撮影領域は、図3(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。また、CMOSカメラ106は、ドットを鮮明に撮影するため、十分な被写界深度を有している。
プロセッサ108は、ユーザの記入が行われる間、CMOSカメラ106によって供給される画像データのドットパターンから、ユーザが記入するストローク(筆跡)の透明シート7上におけるX,Y座標(単に「位置座標」、「座標情報」とも呼ぶ)を連続的に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図3(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図3(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX,Y座標データを演算する。なお、プロセッサ108は、ドットパターンに対向する電子ペン1の角度に起因するドットの配列の傾きを補正する回転補正処理機能を備えており、適正にX,Y座標データを演算する。そして、プロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻(タイムスタンプ:記入された時刻情報)、筆圧データ及びX,Y座標データを関連付ける。以後、これらの関連付けたデータを、まとめて「座標属性情報」と呼ぶ。なお、透明シート7における6×6のドットパターンは、透明シート7内で重複することはないため、ユーザが電子ペン1で文字等を記入すると、記入された位置が透明シート7のどの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。
メモリ109には、電子ペン1を識別するための「pen01」といったペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。そして、通信ユニット111は、ペンIDと、時刻情報(タイムスタンプ)と、筆圧データと、X、Y座標データとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置2へ送信する。通信ユニット111によるコンピュータ装置2への送信は、Bluetooth(登録商標)などの無線送信によって、即時的かつ逐次的に行われる。ここで、電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に生成されてコンピュータ装置2に送信された1個又は複数個の座標属性情報は、コンピュータ装置2によりストローク情報として記憶される。換言すると、1つのストロークは、1個又は複数個のX,Y座標(座標点)からなり、コンピュータ装置2は、ペンダウン情報及びペンアップ情報によって、1つのストロークを構成する1個又は複数個の座標属性情報を認識する。このように、ユーザの一つのストロークの記入により、電子ペン1によって生成される座標属性情報の集合を「ストローク情報」と呼ぶ。また、ペン先部103は、インクを有さず、筆圧をペン部104を介して圧力センサ107に伝達する。
[コンピュータ装置]
次に、コンピュータ装置2について説明する。コンピュータ装置2は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成されるパーソナルコンピュータ等で構成される。図5は、コンピュータ装置2の機能ブロック図である。コンピュータ装置2は、機能的には、マウスやキーボードといった入力手段21、受信手段22、処理手段24、記憶手段25、表示手段26、画像出力手段27及び印刷出力手段28を備える。そして、コンピュータ装置2は、電子ペン1から受信した記入情報に基づいて所定の処理を行う。
受信手段22は、アンテナ受信回路等により構成され、電子ペン1から記入情報を受信し、処理手段24に伝送する。画像出力手段27は、処理手段24の指示による画像信号をプロジェクタ4に送信する。印刷出力手段28は、処理手段24の指示による資料6の印刷指示(出力命令)をプリンタ3に送信する。なお、プリンタ3及び/又はプロジェクタ4へのデータ送信方式は、有線式であっても無線式であってもよい。表示手段26は、ディスプレイ等によって構成され、処理手段24によって指示された内容を表示する。
記憶手段25は、ハードディスクやROM、RAMといったメモリによって構成される。記憶手段25は、処理手段24の処理命令により、電子ペン1から受信した記入情報をペンID毎に記憶し、さらに、処理手段24の指示により、記憶領域を確保して、ペンダウンからペンアップまでの記入情報に含まれる座標属性情報をストローク情報としてペンID毎に記憶する。また、記憶手段25は、予め、ページ番号設定処理のプログラムや、プレゼンアプリのプログラムや、ページ番号設定処理及びプレゼンアプリで利用する各種情報などを記憶している。
ここで、図6を参照して、記憶手段25が記憶する各種情報の一例について説明する。図6は、第1実施形態に係る透明シート7に関する座標定義情報のデータ構造を示す。なお、「座標定義情報」とは、ドットパターンの座標範囲に関する情報を少なくとも有し、この座標範囲に関する情報に対して何らかの情報が対応付けられた情報を指すものとする。
図6(a)及び図6(b)に示すように、透明シート7における座標定義情報として、透明シート7の識別情報と、透明シート7のページ番号と、透明シート7のそれぞれに形成されたドットパターンの座標範囲と、透明シート7のそれぞれに設けられたページ設定エリア7bに形成されたドットパターンの座標範囲とが対応付けられている。具体的には、図6(a)は、透明シート7に対してページ番号が設定される前の座標定義情報を示しており、ページ番号の情報がブランクとなっている。図6(b)は、透明シート7に対してページ番号が設定された後の座標定義情報を示している。ここで、透明シート7の識別情報は、複数の透明シート7の各々を識別するための情報であり、図6(a)及び図6(b)では、「A」、「B」、「C」、…によって示している。なお、このような識別情報を、座標定義情報に含めなくても良い。また、ドットパターンの座標範囲は、矩形の角の位置座標(Xn,Yn)、高さ(H)、幅(W)で規定される。ページ設定エリア7bに形成されたドットパターンは、透明シート7に形成されたドットパターンの一部の領域のものである。
電子ペン1が透明シート7に記入した場合に、後述する処理手段24は、記憶手段25に記憶された座標定義情報を参照することで、複数の透明シート7の中で電子ペン1が記入したエリアを認識して、その透明シート7を特定することができる。具体的には、処理手段24は、透明シート7において電子ペン1が記入したエリアが、どの透明シート7のページ設定エリア7bか、それ以外のエリアかを特定することができる。また、処理手段24は、図6(a)に示すように、透明シート7に対してページ番号が設定される前は、その透明シート7にはページ番号が設定されていないことを特定することができる。
一方で、図6(b)に示すように、透明シート7に対してページ番号が設定された後は、座標定義情報には、設定されたページ番号の情報が含まれている。図6(b)において、「p.1」、「p.2」、「p.3」などがページ番号を示している。ここでは、識別情報が「A」である透明シート7に対してページ番号「p.1」が割り振られ、識別情報が「B」である透明シート7に対してページ番号「p.2」が割り振られ、識別情報が「C」である透明シート7に対してページ番号「p.3」が割り振られた例を示している。このようにページ番号が設定された後の状態では、電子ペン1が透明シート7に記入した場合に、処理手段24は、記憶手段25に記憶された座標定義情報を参照することで、複数の透明シート7の中で電子ペン1が記入した透明シート7と記入したエリア、および、その透明シート7のページ番号を特定することが可能となる。なお、図6(a)及び図6(b)では、説明の便宜上、3枚の透明シート7を示しているのであって、2枚以下又は4枚以上の透明シート7を用いても良いことは言うまでもない。
図5に戻って、処理手段24について説明する。処理手段24は、CPU等のプロセッサによって構成される。本実施形態では、処理手段24は、図6(a)に示したような記憶手段25に記憶された座標定義情報を参照して、受信手段22が受信した記入情報に基づいて、複数の透明シート7のそれぞれに対してページ番号を設定する処理(ページ番号設定処理)を実行する。具体的には、処理手段24は、ユーザが行った電子ペン1によるページ設定エリア7bへのタップに対応する記入情報に基づいて、複数の透明シート7に対してページ番号を割り振る処理を行う。また、処理手段24は、このようなページ番号設定処理の他に、受信手段22が受信した記入情報に基づいてストロークを表示手段26に表示させたり、表示手段26に表示させる画像と同様の画像をプロジェクタ4に投影させるための画像信号を、画像出力手段27を介してプロジェクタ4に送信させたりするなどの所定の処理を実行する。具体的には、処理手段24は、プレゼンアプリを起動して表示手段26に表示させ、プレゼンアプリ上でストロークを表示させる。また、処理手段24は、電子ペン1から受信した記入情報の中にペンダウン情報PDが含まれることを識別すると、最新のストローク情報をペンID毎に記憶するための記憶領域を記憶手段25に設定させる。そして、処理手段24は、受信した記入情報の中にペンアップ情報PUが含まれることを検出するまで、或いは、受信した記入情報の中に次のペンダウン情報PDが含まれることを検出するまで、受信した記入情報の中に含まれる座標属性情報を最新のストローク情報の一部として記憶手段25に記憶させる。なお、処理手段24は、本発明における「ページ番号設定処理手段」、「特定手段」及び「判定手段」等の一例に相当する。
[プリンタ]
プリンタ3は、コンピュータ装置2の処理手段24による印刷指示(出力命令)を印刷出力手段28から取得し、当該印刷指示に従って資料6を印刷する。具体的には、プリンタ3は、赤外域に吸収性を持たないインキによって、資料6を印刷する。
[ページ番号設定方法]
次に、第1実施形態におけるページ番号設定方法の概要を、図7を参照して説明する。図7では、透明シート7を左側から順番に「透明シートA」、「透明シートB」、「透明シートC」と表記している。透明シートAの識別情報は「A」であり、透明シートBの識別情報は「B」であり、透明シートCの識別情報は「C」であるものとする。ここでは、ユーザが、透明シートA、透明シートB、透明シートCの順に、各透明シートA〜Cのページ設定エリア7bに対して電子ペン1でタップしたものとする。
コンピュータ装置2の処理手段24は、ユーザが行った電子ペン1によるページ設定エリア7bへのタップに対応する記入情報に基づいて、透明シートA〜Cに対してページ番号を割り振る処理を行う。具体的には、処理手段24は、図6(a)に示したような記憶手段25に記憶された座標定義情報を参照して、電子ペン1から受信した記入情報に基づいて、電子ペン1がタップしたページ設定エリア7bを認識し、対応する透明シート7の識別情報を特定する。そして、処理手段24は、ページ設定エリア7bを認識した順に、各ページ設定エリア7bが含まれる透明シート7に対してページ番号を割り振る。図7に示す例では、透明シートA、B、Cの順に認識されるため、この順にページ番号1、2、3が割り振られる。また、処理手段24は、このようにページ番号を割り振った際に、割り振ったページ番号を、透明シートA、B、Cの識別情報や座標範囲に関連付けて記憶手段25に記憶させる(図6(b)参照)。なお、基本的には、上記のような電子ペン1によるページ設定エリア7bへの記入は、ページ番号設定のためになされたものとして扱われ、当該記入に対応する手書きストロークは表示されない。
なお、図7では、ユーザが透明シートA、B、Cの順に電子ペン1でタップを行うことで、この順にページ番号1、2、3が割り振られる例を示したが、このような順にタップを行うことに限定されないことは言うまでもない。例えば、透明シートC、B、Aの順にタップしても良く、この場合には、透明シートC、B、Aの順にページ番号1、2、3が割り振られる。また、図7では、説明の便宜上、3枚の透明シート7を図示しているのであって、2枚以下又は4枚以上の透明シート7を用いても良いことは言うまでもない。2枚以下の透明シート7を用いた場合や、4枚以上の透明シート7を用いた場合にも、用いた枚数分のページ番号が割り振られる。
なお、ページ設定エリア7bは、透明シート7が資料6の上に重ねられた状態において、資料6に記載された内容(プレゼンアプリの内容)と重なり合わないような端の領域に設けられることが好ましい。例えば、ページ設定エリア7bは、複数の透明シート7が穴7aを用いて綴じられた状態で、複数の透明シート7をめくる際に手前にくる端の領域に設けられる。例えば、透明シート7の左側の端の領域に穴7aを形成した場合には、ページ設定エリア7bは、透明シート7の右側の端の領域に設けることが好ましい。こうすることで、ユーザは、複数の透明シート7が綴じられた状態にしておいて、透明シート7をめくりながら、ページ番号設定のための電子ペン1によるタップを容易に行うことが可能となる。他の好ましい例としては、ページ設定エリア7bは、2つの穴7aの間の位置、換言すると資料6に形成された2つの穴6aの間に相当する位置に設けられる。通常、印刷物は、穴を形成する側に余白をつけて印刷されるため、2つの穴7a(6aに相当)の間の位置であれば、資料6に記載された内容と重ならないようにすることが容易である。
[処理フロー]
次に、図8を参照して、第1実施形態の情報処理システムによる処理フローについて説明する。図8に示す処理フローは、電子ペン1により記入情報が生成されるごとに繰り返し実行される。また、当該処理フローは、例えばプレゼンアプリの実行時に行われる。
まず、ユーザが、電子ペン1で透明シート7に記入(タップ及びストロークの両方を含む)すると、電子ペン1は、生成した記入情報をコンピュータ装置2へ送信する(ステップS101)。具体的には、電子ペン1は、ペンダウン時には、ペンダウン情報PD及びペンIDを関連付けた記入情報を生成して、生成した記入情報をコンピュータ装置2へ送信し、ストロークの記入中は、ストロークに沿ってドットパターンを撮像して演算した座標情報を含む座標属性情報とペンIDとを関連付けた記入情報を生成してコンピュータ装置2へ送信し、ペンアップ時には、ペンアップ情報PU及びペンIDを関連付けた記入情報を生成してコンピュータ装置2へ送信する。
コンピュータ装置2では、受信手段22が、電子ペン1から送信された記入情報を受信すると、処理手段24は、その記入情報を記憶手段25に記憶させる(ステップS201)。次に、処理手段24は、電子ペン1が記入した透明シート7を識別する(ステップS202)。具体的には、処理手段24は、図6に示したような記憶手段25に記憶された座標定義情報を参照して、受信した記入情報に含まれる座標情報に基づいて、電子ペン1が記入した透明シート7と記入したエリアを識別し、さらに、ページ番号が設定済みであればページ番号を認識する。次に、処理手段24は、電子ペン1が透明シート7に記入したエリアがページ設定エリア7bであるか否かを判定する。具体的には、処理手段24は、ステップS202で識別した、電子ペン1により記入されたエリアがページ設定エリア7bであるか否かを判定する。
電子ペン1により記入されたエリアがページ設定エリア7bであると判定した場合(ステップS203;Yes)、処理手段24は、ページ番号設定処理を行う(ステップS204)。具体的には、処理手段24は、電子ペン1による透明シート7へのタップ回数をカウントし、カウントしたタップ回数の値を、透明シート7に対してページ番号として設定する処理を行う。なお、ページ番号設定処理の詳細については後述する。
一方、電子ペン1により記入されたエリアがページ設定エリア7bでないと判定した場合(ステップS203;No)、処理手段24は、電子ペン1が記入した透明シート7がページ番号設定されているか否かを判定する(ステップS205)。具体的には、処理手段24は、ステップS202でページ番号を認識したか否かを判定する。
電子ペン1が記入した透明シート7がページ番号設定されていないと判定した場合(ステップS205;No)、処理手段24は、電子ペン1が記入した透明シート7についてページ番号未設定エラーの処理を行う(ステップS206)。例えば、処理手段24は、透明シート7についてページ番号が設定されていないことを示すメッセージを、画像として表示手段26に表示させたり、音声としてスピーカから出力させたりする。若しくは、処理手段24は、アラーム音を出力させたりする。
一方、電子ペン1が記入した透明シート7がページ番号設定されていると判定した場合(ステップS205;Yes)、処理手段24は、当該透明シート7に設定されているページ番号のページが現在表示されているか否かを判定する(ステップS207)。この場合、処理手段24は、ステップS202で認識したページ番号と、現在表示されているページ番号とを比較することで、当該判定を行う。
認識したページ番号のページが表示されていると判定した場合(ステップS207;Yes)、処理手段24は、電子ペン1が記入した手書きストロークを表示させる処理(ストローク描画処理)を実行する(ステップS209)。具体的には、処理手段24は、以下の手順で、ストローク描画処理を実行する。まず、処理手段24は、記入情報に含まれる座標属性情報を最新のストローク情報として、記憶手段25に一時的に記憶させる。このとき既に記憶されている最新ストローク情報があれば、記憶手段25は、当該座標属性情報を最新ストローク情報の一部として追加して記憶する。続いて、処理手段24は、ストローク情報に基づいて、手書きストロークを表示させるべき所定の領域に当該手書きストロークを表示する。なお、処理手段24は、受信した記入情報にペンアップ情報PUあるいはペンダウン情報PDが含まれる場合、一時的に記憶させていた最新ストローク情報を1つのストローク情報として確定して記憶手段25に記憶させて、続いて受信した記入情報に含まれる座標属性情報を最新のストローク情報として記憶手段25に一時的に記憶させる。このようなストローク描画処理の後、処理手段24は、表示されているページのデータに対して、上記したストローク情報などを付加したデータを、記憶手段25に上書き保存させる(ステップS210)。
一方、認識したページが表示されていないと判定した場合(ステップS207;No)、処理手段24は、当該認識されたページを表示手段26に表示させる(ステップS208)。つまり、処理手段24は、表示させるページを、現在表示されているページから、ステップS202で認識したページに切り替える処理を行う。この後、処理手段24は、上記と同様の手順にて、ステップS209及びS210の処理を行う。
次に、図9を参照して、上記したステップS204で行われるページ番号設定処理について説明する。図9は、処理手段24が行うページ番号設定処理を示すフローである。まず、処理手段24は、電子ペン1によるページ設定エリア7bへのタップ回数のカウンタ(以下、適宜「タップ回数カウンタ」と呼ぶ。)をインクリメントする(ステップS204a1)。次に、処理手段24は、電子ペン1が記入した透明シート7に対して、ステップS204a1でインクリメントしたタップ回数カウンタの値をページ番号として付与する(ステップS204a2)。具体的には、処理手段24は、付与するページ番号を、当該透明シート7の識別情報や座標範囲に関連付けて座標定義情報を更新して記憶手段25に記憶させる(図6(b)参照)。
次に、図10を参照して、図9に示したページ番号設定処理の他の例を説明する。図10は、他の例に係るページ番号設定処理を示すフローである。当該ページ番号設定処理も、上記したステップS204で行われる。まず、処理手段24は、電子ペン1が記入した透明シート7がページ番号設定されているか否かを判定する(ステップS204b1)。具体的には、処理手段24は、ステップS202でページ番号を認識したか否かを判定する。
電子ペン1が記入した透明シート7がページ番号設定されていないと判定した場合(ステップS204b1;No)、処理手段24は、図9に示したステップS204a1及びS204a2と同様の手順で、当該透明シート7に対してページ番号を付与して、座標定義情報を更新して記憶手段25に記憶させる(ステップS204b3、S204b4)。一方で、電子ペン1が記入した透明シート7がページ番号設定されていると判定した場合(ステップS204b1;Yes)、処理手段24は、当該透明シート7に対してページ番号を付与せずに、電子ペン1が記入した透明シート7についてページ番号が設定既みである旨を報知させる(ステップS204b2)。例えば、処理手段24は、透明シート7について既にページ番号が設定されていることを示すメッセージを、画像として表示手段26に表示させたり、音声としてスピーカから出力させたりする。若しくは、処理手段24は、アラーム音を出力させたりする。なお、上記のようにページ番号が設定既みである旨を報知しなくても良い。つまり、ステップS204b2の処理を行わなくても良い。
図10に示す処理フローによれば、ユーザが同じ透明シート7のページ設定エリア7bに複数回タップした場合に、設定されるページ番号が上書きされてしまうことを適切に抑制することができる。
なお、処理手段24は、上記のようにしてページ番号を付与した際に、ページ番号設定した旨を表示手段26に表示させたり、付与したページ番号を表示手段26に表示させたりすることができる。このような表示は、以下で説明する実施形態にも同様に適用されるものとする。
なお、コンピュータ装置2の処理手段24は、プレゼンアプリの起動時及び終了時のうちの少なくともいずれかの時点で、設定しているページ番号をリセットすることができる。具体的には、処理手段24は、プレゼンアプリの起動時及び/又は終了時に、タップ回数カウンタを「0」に設定する処理を行うことができると共に、プレゼンアプリの起動時及び/又は終了時に、記憶手段25に記憶された座標定義情報に含まれるページ番号を消去する処理を行うことができる。また、他の例では、処理手段24は、プレゼンアプリの起動時及び終了時のうちの少なくともいずれかの時点で、設定しているページ番号をリセットするか否かの判断をユーザに求めることができる。この例では、処理手段24は、プレゼンアプリの起動時及び/又は終了時に、設定しているページ番号をリセットするか否の判断をユーザに求めるためのメッセージ画面などを表示させることで、ユーザの判断を取得することができる。更に他の例では、設定しているページ番号をリセットするためのメニューをプレゼンアプリに設けておくことができる。この例では、プレゼンアプリの実行中、ユーザの判断でいつでもページ番号のリセットを行うことができる。
[第1実施形態による作用効果]
以上説明した第1実施形態によれば、透明シート7に形成されたページ設定エリア7bに電子ペン1でタップするといった簡便な作業で、複数の透明シート7に対するページ番号の設定を適切に実現することができる。これにより、複数の透明シート7を、プレゼンアプリの内容が印刷された資料6とページ番号を合わせて容易に対応付けることが可能となる。
また、このようにページ番号設定された複数の透明シート7を用いることで、簡便に、電子ペン1による手書きストロークをプレゼンアプリ上に表示させることができる。具体的には、ユーザは、対応する透明シート7と資料6とを交互に重ねて綴じる作業を行うだけで、綴じられた状態にある複数の透明シート7及び資料6を用いて、プレゼンテーションの実行中に手書きストロークをプレゼンアプリ上に適切に表示させることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。第1実施形態では、ページ設定エリア7bが設けられた透明シート7を用いていたが、第2実施形態では、このような透明シート7を用いる代わりに、ページ設定エリア7bが設けられていない透明シートを用いると共に、ページ番号設定処理の開始と終了とを切り替えるためのページ設定シートを用いる。具体的には、第2実施形態では、透明シートとは別に、ページ番号設定を開始するための開始エリアと、ページ番号設定を終了するための終了エリアとが設けられたページ設定シートを用いる。
なお、以下では、第1実施形態で示した符号と同一の符号を付した構成要素などについては同様の意味を有するものとして、その詳細な説明を省略する。また、特に説明しない構成要素や処理などについては、第1実施形態と同様であるものとする。
[情報処理システムの構成]
図11は、第2実施形態に係る情報処理システムの構成を示す。第2実施形態に係る情報処理システムも、第1実施形態に係る情報処理システムと同様に、電子ペン1、コンピュータ装置2、プリンタ3、プロジェクタ4、及びスクリーン5を有する。しかしながら、第2実施形態に係る情報処理システムは、第1実施形態に係る情報処理システムと異なり、シートセット30の代わりにシートセット31を有する。
シートセット31は、下に重ねられた資料6に記載された内容が透けて視認されるように構成された複数の透明シート8と、ページ番号設定処理の開始と終了とを切り替えるためのページ設定シート12とを有する。透明シート8は、第1実施形態で示した透明シート7のようにはページ設定エリア7bが設けられていない。それ以外の点は、透明シート7と同様である。
ページ設定シート12には、ユニークなドットパターンが形成されていると共に、ページ番号設定を開始するための開始エリア12aと、ページ番号設定を終了するための終了エリア12bとが設けられている。開始エリア12a及び終了エリア12bは、それぞれ、ページ設定シート12においてドットパターンが形成された領域の一部の領域に対応し、ページ設定シート12における所定の領域に印刷された枠(赤外域に吸収性を持たないインキによって印刷されている)によって、ユーザに認識される。また、ページ設定シート12においては、「開始エリア」及び「終了エリア」を示す文字が、それぞれ、開始エリア12a及び終了エリア12bの近傍に、赤外域に吸収性を持たないインキによって印刷されている。なお、図11に示すようにページ設定シート12の全体にドットパターンを形成することに限定はされず、開始エリア12a及び終了エリア12bの領域にのみドットパターンを形成しても良い。
第2実施形態では、このようなページ設定シート12を利用して、複数の透明シート8に対してページ番号が設定される。具体的には、ユーザがページ設定シート12の開始エリア12aに電子ペン1でタップした場合に、コンピュータ装置2がページ番号設定処理を開始し、ユーザがページ設定シート12の終了エリア12bに電子ペン1でタップした場合に、コンピュータ装置2がページ番号設定処理を終了する。このページ番号設定処理は、第1実施形態と概ね同様である。なお、ページ番号設定処理後にユーザが行う手順やコンピュータ装置2が行う処理などは、第1実施形態と同様である。
[座標定義情報]
次に、図12を参照して、第2実施形態に係る透明シート8及びページ設定シート12に関する座標定義情報のデータ構造について説明する。なお、図12に示す座標定義情報は、コンピュータ装置2の記憶手段25が記憶しているものとする。図12(a)は、ページ設定シート12の座標定義情報のデータ構造を示している。ページ設定シート12の座標定義情報においては、ページ設定シート12の識別情報と、ページ設定シート12に形成されたドットパターンの座標範囲と、ページ設定シート12の開始エリア12aに形成されたドットパターンの座標範囲と、ページ設定シート12の終了エリア12bに形成されたドットパターンの座標範囲とが対応付けられている。
図12(b)及び図12(c)は、透明シート8における座標定義情報のデータ構造を示している。透明シート8における座標定義情報として、透明シート8の識別情報と、透明シート8のページ番号と、透明シート8に形成されたドットパターンの座標範囲とが対応付けられている。また、図12(b)は、透明シート8に対してページ番号が設定される前の座標定義情報を示しており、ページ番号の情報がブランクとなっている。図12(c)は、透明シート8に対してページ番号が設定された後の座標定義情報を示している。図12(c)に示すように、ページ番号が設定された後は、座標定義情報には、設定されたページ番号の情報が含まれている。ここでは、識別情報が「A」である透明シート8に対してページ番号「p.1」が割り振られ、識別情報が「B」である透明シート8に対してページ番号「p.2」が割り振られ、識別情報が「C」である透明シート8に対してページ番号「p.3」が割り振られた例を示している。
[ページ番号設定方法]
次に、第2実施形態におけるページ番号設定方法の概要を、図13を参照して説明する。図13では、透明シート8を左側から順番に「透明シートA」、「透明シートB」、「透明シートC」と表記している。透明シートAの識別情報は「A」であり、透明シートBの識別情報は「B」であり、透明シートCの識別情報は「C」であるものとする。
第2実施形態では、ユーザがページ設定シート12の開始エリア12aに対して電子ペン1でタップしたことによる記入情報を、コンピュータ装置2の受信手段22が受信すると、処理手段24がページ番号設定処理を開始する。この場合、処理手段24は、図12に示したような記憶手段25に記憶された座標定義情報を参照して、電子ペン1から受信した記入情報に基づいて、電子ペン1がページ設定シート12の開始エリア12aにタップしたことを認識する。そして、処理手段24は、この後に電子ペン1から受信する記入情報に基づいてページ番号設定処理を行う。
ここでは、ユーザが、電子ペン1でページ設定シート12の開始エリア12aにタップした後に、透明シートA、透明シートB、透明シートCの順に、電子ペン1でタップしたものとする。なお、第2実施形態では、ページ設定シート12を用いるため、ユーザがページ番号設定するために電子ペン1でタップする透明シート8上の位置は、どこでも良い。つまり、第1実施形態で示したページ設定エリア7bのような特定の位置に電子ペン1でタップする必要はない。
処理手段24は、ユーザが電子ペン1で開始エリア12aにタップした後に、ユーザが行った電子ペン1による透明シート8へのタップに対応する記入情報に基づいて、透明シートA〜Cに対してページ番号を割り振る処理を行う。具体的には、処理手段24は、図12(b)に示したような記憶手段25に記憶された座標定義情報を参照して、電子ペン1から受信した記入情報に基づいて、電子ペン1によってタップされた透明シート8を認識し、透明シート8を認識した順にページ番号を割り振る。図13に示す例では、透明シートA、B、Cの順に認識されるため、この順にページ番号1、2、3が割り振られる。また、処理手段24は、このようにページ番号を割り振った際に、割り振ったページ番号を、透明シートA、B、Cの識別情報や座標範囲に関連付けて記憶手段25に記憶させる(図12(c)参照)。なお、基本的には、ユーザが電子ペン1で開始エリア12aにタップすることでページ番号設定が開始された後は、つまりページ番号設定中においては、上記のような電子ペン1による透明シート8への記入は、ページ番号設定のためになされたものとして扱われ、当該記入に対応する手書きストロークは表示されない。
この後、ユーザが電子ペン1で終了エリア12bにタップしたことによる記入情報を受信手段22が受信すると、処理手段24はページ番号設定処理を終了する。この場合、処理手段24は、図12に示したような記憶手段25に記憶された座標定義情報を参照して、電子ペン1から受信した記入情報に基づいて、電子ペン1がページ設定シート12の終了エリア12bにタップしたことを認識する。そして、処理手段24は、この後に電子ペン1から受信する記入情報に基づいて、ストローク描画処理を実行する。
なお、図13では、ユーザが透明シートA、B、Cの順に電子ペン1でタップを行うことで、この順にページ番号1、2、3が割り振られる例を示したが、このような順にタップを行うことに限定されないことは言うまでもない。例えば、透明シートC、B、Aの順にタップしても良く、この場合には、透明シートC、B、Aの順にページ番号1、2、3が割り振られる。また、図12(b)、図12(c)及び図13では、説明の便宜上、3枚の透明シート8を示しているのであって、2枚以下又は4枚以上の透明シート8を用いても良いことは言うまでもない。2枚以下の透明シート8を用いた場合や、4枚以上の透明シート8を用いた場合にも、用いた枚数分のページ番号が割り振られる。
[処理フロー]
次に、図14を参照して、第2実施形態の情報処理システムによる処理フローについて説明する。図14に示す処理フローは、電子ペン1により記入情報が生成されるごとに繰り返し実行される。また、当該処理フローは、例えばプレゼンアプリの実行時に行われる。なお、以下では、図8に示した処理フローと同様の処理については、その説明を適宜省略するものとする。
ステップS101、S301の処理は、それぞれ、図8に示したステップS101、S201の処理と同様であるため、その説明を省略する。ステップS302では、コンピュータ装置2の処理手段24は、電子ペン1が記入したシート(透明シート8及びページ設定シート12の両方を含む)を識別する。具体的には、処理手段24は、図12に示したような記憶手段25に記憶された座標定義情報を参照して、受信した記入情報に含まれる座標情報に基づいて、電子ペン1が記入したシートと記入したエリアを識別する。この場合、処理手段24は、電子ペン1が記入したシートがページ設定シート12及び複数の透明シート8のいずれかを認識すると共に、電子ペン1が記入したシートが透明シート8であると認識した場合には、透明シート8に設定されているページ番号またはページ番号が未設定であることを特定する。
次に、処理手段24は、ステップS202で識別した、電子ペン1により記入されたエリアがページ設定シート12の開始エリア12aであるか否かを判定する(ステップS303)。
電子ペン1により記入されたエリアが開始エリア12aであると判定した場合(ステップS303;Yes)、処理手段24は、ページ番号設定中であるか否かを示すフラグ(以下、「ページ番号設定中フラグ」と呼ぶ。)をオンにする(ステップS304)。加えて、処理手段24は、ページ番号設定中であることを示すメッセージを表示手段26に表示させる(ステップS305)。
一方、電子ペン1により記入されたエリアが開始エリア12aでないと判定した場合(ステップS303;No)、処理手段24は、電子ペン1により記入されたエリアがページ設定シート12の終了エリア12bであるか否かを判定する(ステップS306)。具体的には、処理手段24は、ステップS302でページ設定シート12の終了エリア12bを認識したか否かを判定する。
電子ペン1により記入されたエリアが終了エリア12bであると判定した場合(ステップS306;Yes)、処理手段24は、ページ番号設定中フラグをオフにする(ステップS307)。加えて、処理手段24は、ページ番号設定中であることを示すメッセージを非表示にする(ステップS308)。
一方、電子ペン1により記入されたエリアが終了エリア12bでないと判定した場合(ステップS306;No)、処理手段24は、現在ページ番号設定中であるか否かを判定する(ステップS309)。この場合、処理手段24は、ページ番号設定中フラグがオンであるか否かを判定する。
ページ番号設定中であると判定した場合(ステップS309;Yes)、処理手段24は、ページ番号設定処理を行う(ステップS310)。具体的には、処理手段24は、図9に示したページ番号設定処理、又は図10に示したページ番号設定処理を実行する。一方、ページ番号設定中でないと判定した場合(ステップS309;No)、処理はステップS311に進む。ステップS311〜S316の処理は、それぞれ、図8に示したステップS205〜S210の処理と同様であるため、その説明を省略する。
なお、上記では、ページ番号設定中フラグがオンであるかオフであるかによって、ページ番号設定中であることを示すメッセージの表示と非表示とを切り替える例を示したが(ステップS305及びS308参照)、これに限定はされない。他の例では、ページ番号設定中フラグがオンであるかオフであるかによって、ページ番号設定中であることを示すメッセージの表示態様を変えることとしても良い。例えば、ページ番号設定中であることを示すメッセージの色を変化させたり、ページ番号設定中フラグがオフである場合に当該メッセージをグレーアウトによって表示させたりすることができる。また、更に他の例では、ページ番号設定中であることを示すメッセージなどを表示しないこととしても良い。つまり、ステップS305及びS308の処理を行わないこととしても良い。このようなページ番号設定に関する表示例は、以下で説明する第2実施形態の変形例1にも同様に適用されるものとする。
なお、コンピュータ装置2の処理手段24は、プレゼンアプリの起動時及び終了時のうちの少なくともいずれかの時点で、設定しているページ番号をリセットすることができる。具体的には、処理手段24は、プレゼンアプリの起動時及び/又は終了時に、タップ回数カウンタを「0」に設定する処理を行うことができると共に、プレゼンアプリの起動時及び/又は終了時に、記憶手段25に記憶された座標定義情報に含まれるページ番号を消去する処理を行うことができる。また、他の例では、処理手段24は、プレゼンアプリの起動時及び終了時のうちの少なくともいずれかの時点で、設定しているページ番号をリセットするか否かの判断をユーザに求めることができる。この例では、処理手段24は、プレゼンアプリの起動時及び/又は終了時に、設定しているページ番号をリセットするか否の判断をユーザに求めるためのメッセージ画面などを表示させることで、ユーザの判断を取得することができる。更に他の例では、設定しているページ番号をリセットするためのメニューをプレゼンアプリに設けておくことができる。この例では、プレゼンアプリの実行中、ユーザの判断でいつでもページ番号のリセットを行うことができる。このようなページ番号のリセットに関する例は、以下で説明する第2実施形態の変形例1及び変形例3にも同様に適用されるものとする。
[第2実施形態による作用効果]
以上説明した第2実施形態によれば、ユーザは、ページ設定シート12を利用することで、自らの判断で、ページ番号設定処理を開始させたり終了させたりすることができる。また、透明シート8にはページ設定エリアが設けられていないため、電子ペン1による透明シート8への記入中、処理手段24が、不必要にページ番号設定処理を実行することがない。これにより、ページ番号設定を的確に行うことが可能となる。例えば、ユーザがプレゼンアプリ上に表示させるために行った電子ペン1による記入が、ページ番号設定に用いられてしまうことなどを適切に抑制することができる。
[第2実施形態の変形例1]
次に、第2実施形態の変形例1について説明する。上記した第2実施形態では、開始エリア12aと終了エリア12bとが別々のエリアに形成されたページ設定シート12を用いていたが、第2実施形態の変形例1では、このようなページ設定シート12の代わりに、開始エリアと終了エリアとを兼ねる開始/終了エリアが形成されたページ設定シートを用いる。言い換えると、本変形例1では、ページ番号設定処理の開始と終了とを切り替え可能に構成された開始/終了エリアが設けられたページ設定シートを用いる。
なお、以下では、第2実施形態で示した符号と同一の符号を付した構成要素などについては同様の意味を有するものとして、その詳細な説明を省略する。また、特に説明しない構成要素や処理などについては、第2実施形態と同様であるものとする。
図15は、第2実施形態の変形例1に係るページ設定シート13を示す。本変形例1では、シートセットは、上記した複数の透明シート8とページ設定シート13とを有する。つまり、本変形例1に係るシートセットは、開始エリア12aと終了エリア12bとが形成されたページ設定シート12の代わりに、開始/終了エリア13aが形成されたページ設定シート13を有する点で、第2実施形態に係るシートセット31と異なる。
ページ設定シート13には、他のシートとは座標範囲の異なるユニークなドットパターンが形成されていると共に、ページ番号設定処理の開始と終了とを切り替えるための開始/終了エリア13aが設けられている。開始/終了エリア13aは、ページ設定シート13においてドットパターンが形成された領域の一部の領域に対応し、ページ設定シート13における所定の領域に印刷された枠(赤外域に吸収性を持たないインキによって印刷されている)によって、ユーザに認識される。なお、図15に示すようにページ設定シート13の全体にドットパターンを形成することに限定はされず、開始/終了エリア13aの領域にのみドットパターンを形成しても良い。
本変形例1では、このようなページ設定シート13を利用して、複数の透明シート8に対してページ番号が設定される。具体的には、ページ番号設定中でないときにユーザが開始/終了エリア13aに電子ペン1でタップすることで、コンピュータ装置2は、ページ番号設定中フラグをオフからオンに切り替えてページ番号設定処理を開始する。これに対して、ページ番号設定中にユーザが開始/終了エリア13aに電子ペン1でタップすることで、コンピュータ装置2は、ページ番号設定中フラグをオンからオフに切り替えてページ番号設定処理を終了する。
図16は、第2実施形態の変形例1に係る座標定義情報のデータ構造を示す。なお、図16に示す座標定義情報は、コンピュータ装置2の記憶手段25が記憶しているものとする。図16(a)は、ページ設定シート13の座標定義情報のデータ構造を示している。ページ設定シート13の座標定義情報においては、ページ設定シート13の識別情報と、ページ設定シート13に形成されたドットパターンの座標範囲と、ページ設定シート13の開始/終了エリア13aに形成されたドットパターンの座標範囲とが対応付けられている。図16(b)及び図16(c)は、透明シート8における座標定義情報のデータ構造を示している。その内容は、図12(b)及び図12(c)と同様である。なお、図16(b)及び図16(c)では、説明の便宜上、3枚の透明シート8を示しているのであって、2枚以下又は4枚以上の透明シート8を用いても良いことは言うまでもない。
図17は、第2実施形態の変形例1に係る処理フローを示す。図17に示す処理フローは、電子ペン1により記入情報が生成されるごとに繰り返し実行される。また、当該処理フローは、例えばプレゼンアプリの実行時に行われる。なお、以下では、図14に示した処理フローと同様の処理については、その説明を適宜省略するものとする。
ステップS101、S401〜S402の処理は、それぞれ、図14に示したステップS101、S301〜S302の処理と同様であるため、その説明を省略する。ステップS403では、処理手段24は、ステップS402で識別した、電子ペン1により記入されたエリアがページ設定シート13の開始/終了エリア13aであるか否かを判定する。
電子ペン1により記入されたエリアが開始/終了エリア13aであると判定した場合(ステップS403;Yes)、処理手段24は、ページ番号設定中フラグのオンとオフとを切り替える(ステップS404)。具体的には、処理手段24は、ページ番号設定中フラグがオンである場合にはオフに切り替え、ページ番号設定中フラグがオフである場合にはオンに切り替える。そして、処理手段24は、ページ番号設定中であることを示すメッセージの表示と非表示とを切り替える(ステップS405)。
電子ペン1により記入されたエリアが開始/終了エリア13aでないと判定した場合(ステップS403;No)、処理はステップS406に進む。ステップS406〜S413の処理は、それぞれ、図14に示したステップS309〜S316の処理と同様であるため、その説明を省略する。
なお、ページ番号設定中フラグは、電子ペン1による記入の開始時に、オフに設定されていることが望ましい。例えば、プレゼンアプリの起動時に、ページ番号設定中フラグがオフに設定されていることが望ましい。これにより、プレゼンアプリの起動後において、ユーザが電子ペン1で開始/終了エリア13aに1回目にタップした際に、適切にページ番号設定を開始させることができる。なお、プレゼンアプリの起動時に、ページ番号設定中フラグをオンに設定しておいても構わない。この場合には、プレゼンアプリの起動時に、ページ番号設定が自動的に開始されることとなる。
以上説明した第2実施形態の変形例1によれば、ページ番号設定処理の開始と終了とを切り替える開始/終了エリア13aが設けられたページ設定シート13を用いることで、開始エリア12aと終了エリア12bとが別々のエリアに形成されたページ設定シート12を用いる第2実施形態と比較して、ユーザがエリアを区別してタップする必要がなく、また、使用するドットパターンの領域を削減することができる。
[第2実施形態の変形例2]
次に、第2実施形態の変形例2について説明する。第2実施形態の変形例2では、上記したページ設定シート12、13の代わりに、透明シート8に設定されたページ番号をリセット可能に構成されたリセットシートを用いる点で、第2実施形態及び第2実施形態の変形例1と異なる。また、第2実施形態及び第2実施形態の変形例1では、ページ番号設定中フラグがオンである場合(つまり電子ペン1により開始エリア12a又は開始/終了エリア13aがタップされた後)にページ番号設定処理を行っていたが、第2実施形態の変形例2では、電子ペン1が記入した透明シート8についてページ番号が未だ設定されていない場合にページ番号設定処理を行う。
なお、以下では、第2実施形態(変形例1も含む)で示した符号と同一の符号を付した構成要素などについては同様の意味を有するものとして、その詳細な説明を省略する。また、特に説明しない構成要素や処理などについては、第2実施形態(変形例1も含む)と同様であるものとする。
図18は、第2実施形態の変形例2に係るリセットシート14を示す。本変形例2では、シートセットは、上記した複数の透明シート8とリセットシート14とを有する。つまり、本変形例2に係るシートセットは、ページ設定シート12、13の代わりにリセットシート14を有する点で、第2実施形態に係るシートセット31及び第2実施形態の変形例1に係るシートセットと異なる。
リセットシート14には、他のシートとは座標範囲の異なるユニークなドットパターンが形成されていると共に、透明シート8に設定されたページ番号をリセットするためのリセットエリア14aが設けられている。リセットエリア14aは、リセットシート14においてドットパターンが形成された領域の一部の領域に対応し、リセットシート14における所定の領域に印刷された枠(赤外域に吸収性を持たないインキによって印刷されている)によって、ユーザに認識される。なお、図18に示すようにリセットシート14の全体にドットパターンを形成することに限定はされず、リセットエリア14aの領域にのみドットパターンを形成しても良い。
本変形例2では、このようなリセットシート14を利用して、ページ番号が設定された複数の透明シート8に対して、一括してページ番号を解除する。具体的には、コンピュータ装置2は、ユーザがリセットエリア14aに電子ペン1でタップした場合に、透明シート8に設定されたページ番号をリセットする。また、コンピュータ装置2は、電子ペン1が記入した透明シート8についてページ番号が未だ設定されていない場合に、ページ番号設定処理を行う。
図19は、第2実施形態の変形例2に係る座標定義情報のデータ構造を示す。なお、図19に示す座標定義情報は、コンピュータ装置2の記憶手段25が記憶しているものとする。図19(a)は、リセットシート14の座標定義情報のデータ構造を示している。リセットシート14の座標定義情報においては、リセットシート14の識別情報と、リセットシート14に形成されたドットパターンの座標範囲と、リセットシート14のリセットエリア14aに形成されたドットパターンの座標範囲とが対応付けられている。図19(b)及び図19(c)は、透明シート8における座標定義情報のデータ構造を示している。その内容は、図12(b)及び図12(c)と同様である。なお、図19(b)及び図19(c)では、説明の便宜上、3枚の透明シート8を示しているのであって、2枚以下又は4枚以上の透明シート8を用いても良いことは言うまでもない。
図20は、第2実施形態の変形例2に係る処理フローを示す。図20に示す処理フローは、電子ペン1により記入情報が生成されるごとに繰り返し実行される。また、当該処理フローは、例えばプレゼンアプリの実行時に行われる。なお、以下では、図14に示した処理フローと同様の処理については、その説明を適宜省略するものとする。
ステップS101、S501〜S502の処理は、それぞれ、図14に示したステップS101、S301〜S302の処理と同様であるため、その説明を省略する。ステップS503では、処理手段24は、ステップS502で識別した、電子ペン1により記入されたエリアがリセットシート14のリセットエリア14aであるか否かを判定する。
電子ペン1により記入されたエリアがリセットエリア14aであると判定した場合(ステップS503;Yes)、処理手段24は、設定されているページ番号をリセットする(ステップS504)。具体的には、処理手段24は、記憶手段25に記憶された座標定義情報に含まれる全てのページ番号の情報を消去すると共に、タップ回数カウンタを「0」に設定する。
一方、電子ペン1により記入されたエリアがリセットエリア14aでないと判定した場合(ステップS503;No)、処理手段24は、電子ペン1が記入した透明シート8がページ番号設定されているか否かを判定する(ステップS505)。
電子ペン1が記入した透明シート8がページ番号設定されていないと判定した場合(ステップS505;No)、処理手段24は、ページ番号設定処理を行う(ステップS506)。上記した第1実施形態、第2実施形態、及び第2実施形態の変形例1では、電子ペン1が記入した透明シート7、8がページ番号設定されていない場合に、ページ番号未設定エラーの処理を行っていたが、本変形例2では、この代わりに、ページ番号設定処理を行う。具体的には、処理手段24は、図9に示したページ番号設定処理を実行する。なお、図10に示したページ番号設定処理を適用しないのは、本変形例2では、電子ペン1が記入した透明シート8がページ番号設定されていない場合にステップS506に進んでページ番号設定処理を行うので、図10に示したステップS204b1のページ番号設定されているか否かの判断処理は必要ないためである。
一方、電子ペン1が記入した透明シート8がページ番号設定されていると判定した場合(ステップS505;No)、処理はステップS507に進む。ステップS507〜S510の処理は、それぞれ、図14に示したステップS313〜S316の処理と同様であるため、その説明を省略する。
なお、ステップS507において、処理手段24は、ページ番号設定されていない透明シート8への電子ペン1による記入も表示させることができる。つまり、処理手段24は、ユーザがページ番号設定するために行った透明シート8への記入も表示させることができる。具体的には、処理手段24は、ユーザがページ番号設定するために透明シート8にストロークを記入した場合に、ページ番号設定処理に用いたストロークにさかのぼって、一つながりのストロークとして表示させる。この場合、処理手段24は、電子ペン1による記入が同じストローク内で連続したものであれば、そのストロークを表示させ、電子ペン1による記入が連続していないストロークであれば、最初のストロークについては表示させない。当該最初のストロークは、単にページ番号設定するためだけに記入されたもの(例えばタップ)と判断できるからである。このようなステップS507の処理は、以下で説明する第2実施形態の変形例3にも同様に適用されるものとする。
なお、上記したようなリセットシート14によるページ番号のリセットとは別に、第2実施形態で述べたように、プレゼンアプリの起動時及び/又は終了時にページ番号をリセットしても良いし、プレゼンアプリの起動時及び/又は終了時にページ番号をリセットするか否かの判断をユーザに求めても良いし、ページ番号をリセットするためのメニューをプレゼンアプリに設けても良い。
以上説明した第2実施形態の変形例2によれば、ユーザは、リセットシート14を用いることで、透明シート8に設定されたページ番号を自由にリセットすることができる。
[第2実施形態の変形例3]
次に、第2実施形態の変形例3について説明する。第2実施形態の変形例3は、上記した第2実施形態及び第2実施形態の変形例1、2と異なり、ページ設定シート12、13やリセットシート14を用いない。具体的には、第2実施形態の変形例3では、シートセットは、複数の透明シート8のみを有する。また、第2実施形態の変形例3では、電子ペン1が記入した透明シート8についてページ番号が未だ設定されていない場合に、ページ番号設定処理を行う。この点については、第2実施形態の変形例2と同様である。
なお、以下では、第2実施形態(変形例1、2も含む)で示した符号と同一の符号を付した構成要素などについては同様の意味を有するものとして、その詳細な説明を省略する。また、特に説明しない構成要素や処理などについては、第2実施形態(変形例1、2も含む)と同様であるものとする。
図21は、第2実施形態の変形例3に係る処理フローを示す。図21に示す処理フローは、電子ペン1により記入情報が生成されるごとに繰り返し実行される。また、当該処理フローは、例えばプレゼンアプリの実行時に行われる。なお、以下では、図20に示した処理フローと同様の処理については、その説明を適宜省略するものとする。
ステップS101、S601の処理は、それぞれ、図20に示したステップS101、S501の処理と同様であるため、その説明を省略する。ステップS602では、処理手段24は、電子ペン1が記入した透明シート8を識別する。本変形例3では、リセットシート14などを用いていないため、シートセットは複数の透明シート8のみからなるので、処理手段24は、複数の透明シート8の中から、電子ペン1が記入した透明シート8を特定する。
この後、処理はステップS603に進む。ステップS603〜S608の処理は、それぞれ、図20に示したステップS505〜S510の処理と同様であるため、その説明を省略する。なお、本変形例3では、リセットシート14などを用いていないため、第2実施形態の変形例2のように、電子ペン1がリセットシート14のリセットエリア14aに記入したか否かの判定(ステップS503)や、ページ番号をリセットする処理(ステップS504)は行われない。
以上説明した第2実施形態の変形例3によれば、第2実施形態及び第2実施形態の変形例1、2で示したようなページ設定シート12、13やリセットシート14を用いないため、情報処理システムを簡便に実現することが可能となる。
<第3実施形態>
次に、本発明に係る第3実施形態について説明する。第3実施形態では、上記した第2実施形態及び第2実施形態の変形例1、2と異なり、ページ設定シート12、13やリセットシート14を用いない。つまり、第3実施形態では、シートセットは複数の透明シートのみを有する。この点については、第1実施形態と同様である。しかしながら、第1実施形態では、ページ設定エリア7bが設けられた透明シート7を用いていたが、第3実施形態では、このような透明シート7を用いる代わりに、透明シートに対して設定するページ番号を選択するためのページ選択エリアが設けられた透明シートを用いる。
なお、以下では、第1実施形態で示した符号と同一の符号を付した構成要素などについては同様の意味を有するものとして、その詳細な説明を省略する。また、特に説明しない構成要素や処理などについては、第1実施形態と同様であるものとする。
[情報処理システムの構成]
図22は、第3実施形態に係る情報処理システムの構成を示す。第3実施形態に係る情報処理システムも、第1実施形態に係る情報処理システムと同様に、電子ペン1、コンピュータ装置2、プリンタ3、プロジェクタ4、及びスクリーン5を有する。しかしながら、第3実施形態に係る情報処理システムは、第1実施形態に係る情報処理システムと異なり、シートセット30の代わりにシートセット32を有する。
シートセット32は、下に重ねられた資料6に記載された内容が透けて視認されるように構成された複数の透明シート9を有する。第1実施形態で示した透明シート7にはページ設定エリア7bが設けられていたが、第3実施形態に係る透明シート9には、ページ設定エリア7bの代わりに、透明シート9に対して設定するページ番号を選択するためのページ選択エリア9bが設けられている。それ以外の点は、透明シート7と同様である。
具体的には、複数の透明シート9には、それぞれ、複数のページ番号が印刷され、当該複数のページ番号の中から設定するページ番号を選択するための複数のページ選択エリア9bが設けられている。ページ選択エリア9bは、透明シート9においてドットパターンが形成された領域の一部の領域に対応し、透明シート9における所定の領域に印刷された複数の枠(赤外域に吸収性を持たないインキによって印刷されている)によって、ユーザに認識される。また、このような複数の枠のそれぞれの中に、赤外域に吸収性を持たないインキによって、「1」、「2」、「3」、…といったページ番号が印刷されている。
第3実施形態では、各透明シート9をプレゼンアプリの内容が印刷された資料6のページに対応付けるべく、このようなページ選択エリア9bを利用して、複数の透明シート9に対してページ番号が設定される。具体的には、ユーザは、1つの透明シート9について、複数のページ選択エリア9bの中から、当該透明シート9に対して設定するページ番号が印刷された1つのページ選択エリア9bを選択し、選択したページ選択エリア9bに対して電子ペン1でタップする。ユーザは、こうした作業を、ページ番号の設定を行う複数の透明シート9に対して行う。そして、コンピュータ装置2は、ユーザが当該作業を行っている際に電子ペン1から受信する記入情報に基づいてページ番号設定処理を行うことで、複数の透明シート9のそれぞれに対してページ番号を割り振る。このページ番号設定処理については、詳細は後述する。なお、ページ番号設定処理後にユーザが行う手順やコンピュータ装置2が行う処理などは、第1実施形態と同様である。
[座標定義情報]
次に、図23を参照して、第3実施形態に係る透明シート9に関する座標定義情報のデータ構造及びページ番号との対応表のデータ構造について説明する。図23(a)は、透明シート9の座標定義情報のデータ構造を示している。なお、図23(a)に示す座標定義情報は、コンピュータ装置2の記憶手段25が記憶しているものとする。ここでは、各透明シート9に3つのページ選択エリア9bが設けられている場合について例示する。つまり、1ページ目を選択するためのページ選択エリア9b(以下、適宜「ページ1選択エリア」と表記する。)と、2ページ目を選択するためのページ選択エリア9b(以下、適宜「ページ2選択エリア」と表記する。)と、3ページ目を選択するためのページ選択エリア9b(以下、適宜「ページ3選択エリア」と表記する。)とが、各透明シート9に設けられている場合について例示する。
図23(a)に示すように、透明シート9の座標定義情報においては、透明シート9の識別情報と、透明シート9に形成されたドットパターンの座標範囲と、ページ1選択エリアに形成されたドットパターンの座標範囲と、ページ2選択エリアに形成されたドットパターンの座標範囲と、ページ3選択エリアに形成されたドットパターンの座標範囲とが対応付けられている。ページ1選択エリア、ページ2選択エリア及びページ3選択エリアに形成されたドットパターンは、透明シート9に形成されたドットパターンの一部の領域のものである。
図23(b)及び図23(c)は、ページ番号と透明シート9との対応表を示している。具体的には、ページ番号に対して、透明シート9の識別情報及び座標範囲を対応付けた対応表を示している。なお、このような対応表に関する情報は、コンピュータ装置2の記憶手段25が記憶しているものとする。図23(b)は、透明シート9に対してページ番号が設定される前の対応表を示しており、ページ番号に対応する透明シート9の識別情報及び座標範囲の情報がブランクとなっている。図23(c)は、透明シート9に対してページ番号が設定された後の対応表を示している。図23(c)に示すように、透明シート9にページ番号が設定された後は、ページ番号に対応して、透明シート9の識別情報及び座標範囲が対応付けられている。ここでは、ページ番号「p.1」に対して識別情報が「A」である透明シート9が対応付けられ、ページ番号「p.2」に対して識別情報が「B」である透明シート9が対応付けられ、ページ番号「p.3」に対して識別情報が「C」である透明シート9が対応付けられた例を示している。
なお、図23(b)及び図23(c)では、ページ番号に対して、透明シート9の識別情報及び座標範囲を対応付けた対応表を示したが、ページ番号に対して透明シート9の識別情報又は座標範囲のみを対応付けた対応表を用いても良い。
[ページ番号設定方法]
次に、第3実施形態におけるページ番号設定方法の概要を、図24を参照して説明する。図24では、透明シート9を左側から順番に「透明シートA」、「透明シートB」、「透明シートC」と表記している。透明シートAの識別情報は「A」であり、透明シートBの識別情報は「B」であり、透明シートCの識別情報は「C」であるものとする。ここでは、ユーザが、透明シートAについてはページ1選択エリアを電子ペン1でタップし、透明シートBについてはページ2選択エリアを電子ペン1でタップし、透明シートCについてはページ3選択エリアを電子ペン1でタップしたものとする。
コンピュータ装置2の処理手段24は、ユーザが行った電子ペン1によるページ選択エリア9bへのタップに対応する記入情報に基づいて、透明シートA〜Cに対してページ番号を割り当てる処理を行う。言い換えると、処理手段24は、ページ番号を透明シートA〜Cに対して対応付ける処理を行う。具体的には、処理手段24は、図23(a)に示したような記憶手段25に記憶された座標定義情報を参照して、電子ペン1から受信した記入情報に基づいて、電子ペン1がタップしたいずれのページ選択エリア9bであるかを認識し、対応する透明シート9の識別情報を特定する。そして、処理手段24は、特定した透明シート9に対して、特定したページ選択エリア9bに対応するページ番号を割り当てる。これにより、図24に示す例では、透明シートAに対してページ番号1が割り当てられ、透明シートBに対してページ番号2が割り当てられ、透明シートCに対してページ番号3が割り当てられる。また、処理手段24は、このようにページ番号を割り当てた際に、割り当てたページ番号を、透明シートA、B、Cの識別情報や座標範囲に関連付けて記憶手段25に記憶させる(図23(c)参照)。なお、基本的には、上記のような電子ペン1によるページ選択エリア9bへの記入は、ページ番号設定のためになされたものとして扱われ、当該記入に対応する手書きストロークは表示されない。
なお、図24では、ユーザが、透明シートAのページ1選択エリアを電子ペン1でタップし、透明シートBのページ2選択エリアを電子ペン1でタップし、透明シートCのページ3選択エリアを電子ペン1でタップする例を示したが、このような手順でタップを行うことに限定されないことは言うまでもない。例えば、透明シートAのページ3選択エリアを電子ペン1でタップし、透明シートBのページ1選択エリアを電子ペン1でタップし、透明シートCのページ2選択エリアを電子ペン1でタップしても良い。また、図24では、説明の便宜上、3枚の透明シート9を図示しているのであって、2枚以下又は4枚以上の透明シート9を用いても良い。更に、図24では、3つのページ選択エリア9bが設けられた透明シート9を示したが、透明シート9に設けるページ選択エリア9bは2つ以下又は4つ以上であっても良い。
なお、ページ選択エリア9bは、透明シート9が資料6の上に重ねられた状態において、資料6に記載された内容(プレゼンアプリの内容)と重なり合わないような端の領域に設けられることが好ましい。例えば、ページ選択エリア9bは、複数の透明シート9が穴9aを用いて綴じられた状態で、複数の透明シート9をめくる際に手前にくる端の領域に設けられる。こうすることで、ユーザは、複数の透明シート9が綴じられた状態において、透明シート9をめくりながら、ページ番号設定のための電子ペン1によるタップを容易に行うことが可能となる。他の好ましい例としては、ページ設定エリア9bは、2つの穴9aの間の位置、換言すると資料6に形成された2つの穴6aの間に相当する位置に設けられる。通常、印刷物は、穴を形成する側に余白をつけて印刷されるため、2つの穴9a(6aに相当)の間の位置であれば、資料6に記載された内容と重ならないようにすることが容易である。
[処理フロー]
次に、図25を参照して、第3実施形態の情報処理システムによる処理フローについて説明する。図25に示す処理フローは、電子ペン1により記入情報が生成されるごとに繰り返し実行される。また、当該処理フローは、例えばプレゼンアプリの実行時に行われる。なお、以下では、図8に示した処理フローと同様の処理については、その説明を適宜省略するものとする。
ステップS101、S701〜S702の処理は、それぞれ、図8に示したステップS101、S201〜S202の処理と同様であるため、その説明を省略する。ステップS703では、コンピュータ装置2の処理手段24は、ステップS702で認識した、電子ペン1により記入されたエリアがページ選択エリア9bであるか否かを判定する。
電子ペン1により記入されたエリアがページ選択エリア9bであると判定した場合(ステップS703;Yes)、処理手段24は、ページ番号設定処理を行う(ステップS704)。このページ番号設定処理の詳細については後述する。一方、電子ペン1により記入されたエリアがページ選択エリア9bでないと判定した場合(ステップS703;No)、処理はステップS705に進む。ステップS705〜S710の処理は、それぞれ、図8に示したステップS205〜S210の処理と同様であるため、その説明を省略する。
次に、図26を参照して、上記したステップS704で行われるページ番号設定処理について説明する。図26は、処理手段24が行うページ番号設定処理を示すフローである。まず、処理手段24は、電子ペン1がページ選択エリア9bをタップすることで選択されたページ番号が、既にページ番号設定されたページ番号と重複しているか否かを判定する(ステップS704a1)。この場合、処理手段24は、図23(c)に示したような記憶手段25に記憶された対応表を参照することで、ステップS202で特定したページ番号に対して、既に透明シート9の識別情報やその座標範囲が対応付けられているか否かを判定する。
選択されたページ番号が重複していないと判定した場合(ステップS704a1;No)、処理手段24は、当該選択されたページ番号に対して、透明シート9の識別情報や座標範囲を対応付けて記憶手段25に記憶させる(ステップS704a3)。つまり、処理手段24は、当該選択されたページ番号を、電子ペン1によりタップされたページ選択エリア9bを有する透明シート9に対して付与する。
一方で、選択されたページ番号が重複していると判定した場合(ステップS704a1;Yes)、処理手段24は、当該選択されたページ番号に対して、当該特定された透明シート9の識別情報や座標範囲を対応付けて記憶させずに、電子ペン1によりタップすることで選択されたページ番号が重複している旨を報知させる(ステップS704a2)。例えば、処理手段24は、選択されたページ番号が重複していることを示すメッセージを、画像として表示手段26に表示させたり、音声としてスピーカから出力させたりする。若しくは、処理手段24は、アラーム音を出力させたりする。なお、上記のようなステップS704a2の処理を行わなくても良い。
図26に示す処理フローによれば、ユーザが、異なる透明シート9で既に設定済みのページ番号に対応するページ選択エリア9bに電子ペン1でタップした場合に、設定されるページ番号が上書きされてしまうことを適切に抑制することができる。
次に、図27を参照して、図26に示したページ番号設定処理の他の例を説明する。図27は、他の例に係るページ番号設定処理を示すフローである。当該ページ番号設定処理も、上記したステップS704で行われる。なお、当該ページ番号設定処理は、ユーザがページ番号を若い順(ページ番号1→ページ番号2→ページ番号3→…)に選択することを前提としている。
まず、処理手段24は、電子ペン1によるページ選択エリア9bへのタップ回数のカウンタ(タップ回数カウンタ)をインクリメントする(ステップS704b1)。次に、処理手段24は、電子ペン1がページ選択エリア9bをタップすることで選択されたページ番号が、ステップS704b1でインクリメントしたタップ回数カウンタの値に一致するか否かを判定する(ステップS704b2)。この場合、処理手段24は、図23(a)に示したような記憶手段25に記憶された座標定義情報を参照して、ユーザが電子ペン1でタップしたページ選択エリア9bに対応するページ番号を特定して、当該判定を行う。
選択されたページ番号がタップ回数カウンタの値に一致すると判定した場合(ステップS704b2;Yes)、処理手段24は、当該選択されたページ番号に対して、透明シート9の識別情報や座標範囲を対応付けて記憶手段25に記憶させる(ステップS704b4)。つまり、処理手段24は、当該選択されたページ番号を、電子ペン1によりタップされたページ選択エリア9bを有する透明シート9に対して付与する。
一方、選択されたページ番号がタップ回数カウンタの値に一致しないと判定した場合(ステップS704b2;No)、処理手段24は、当該選択されたページ番号に対して、透明シート9の識別情報や座標範囲を対応付けて記憶させない。つまり、処理手段24は、当該選択されたページ番号を、電子ペン1によりタップされたページ選択エリア9bを有する透明シート9に対して付与しない。この場合、処理手段24は、例えばページ番号の選択が誤っている旨を報知させる(ステップS704b3)。例えば、処理手段24は、ページ番号の選択が誤っていることを示すメッセージを、画像として表示手段26に表示させたり、音声としてスピーカから出力させたりする。若しくは、処理手段24は、アラーム音を出力させたりする。なお、上記のようなステップS704b3の処理を行わなくても良い。
図27に示す処理フローによれば、図26に示す処理フローと同様に、設定されるページ番号が上書きされてしまうことを適切に抑制することができる。また、図27に示す処理フローによれば、ユーザに対して、ページ番号を若い順に適切に選択させることができる。
なお、処理手段24は、プレゼンアプリの起動時及び/又は終了時に、設定しているページ番号をリセットすることができる。また、他の例では、処理手段24は、プレゼンアプリの起動時及び/又は終了時に、設定しているページ番号をリセットするか否かの判断をユーザに求めることができる。更に他の例では、設定しているページ番号をリセットするためのメニューをプレゼンアプリに設けておくことができる。
[第3実施形態による作用効果]
以上説明した第3実施形態によれば、ページ番号が印刷されたページ選択エリア9bが設けられた透明シート9を用いることで、ユーザは、透明シート9に対して設定するページ番号を視認しながら、ページ番号設定の作業を行うことができる。よって、ユーザは、容易かつ的確に、ページ番号設定の作業を行うことができる。
<変形例>
以下では、上記した実施形態の変形例について説明する。当該変形例は、第1実施形態、第2実施形態(変形例1〜3も含む)、及び第3実施形態の全てに適用可能である。
[変形例1]
変形例1では、上記したような透明シート7、8、9の表面を、透明ニスでコーティングする。図28は、変形例1を説明するための図を示す。図28(a)〜(c)は、表面が透明ニスでコーティングされた状態にある透明シート7、8、9の断面構造を示す。図28(a)〜(c)では、符号51は、例えばポリプロピレンシートなどの基材フィルムを示し、符号52は、ドットを示し、符号53は、透明ニス層を示している。図28(a)に示す例では、電子ペン1による筆記側の基材フィルム51上にドットパターン(ドット52)が形成されていると共に、基材フィルム51及びドット52の上に透明ニス層53が形成されている。図28(b)に示す例では、電子ペン1による筆記がなされない基材フィルム51上にドットパターン(ドット52)が形成されていると共に、電子ペン1による筆記側(ドットパターンが形成された側と逆側)の基材フィルム51上に透明ニス層53が形成されている。図28(c)に示す例では、ドットパターン(ドット52)が基材フィルム51で挟み込まれるように形成されていると共に、電子ペン1による筆記側の基材フィルム51上に透明ニス層53が形成されている。
上記のように透明ニスでコーティングされた透明シート7、8、9は、例えば電子ペン1がインクユニットを有している場合に好適に適用することができる。この場合、ユーザが手書きストロークを記入すると、表面の透明ニス層53にインクが付着する。つまり、透明ニス層53はインクをはじくことなく、インクをある程度吸収する。そのため、変形例1によれば、透明シート7、8、9の表面に、適切に文字や図形などを記入することができる。
また、このように透明ニス層53に付着したインクは、透明ニスの特性により、消しゴムなどで適切に除去することができる。そのため、変形例1によれば、インクユニットを有する電子ペン1によって手書きストロークが記入されたとしても、記入されたインクを消しゴムなどで除去することにより、透明シート7、8、9を複数回利用することが可能となる。なお、上記のような透明ニス層53を透明シート7、8、9に形成しない場合にも、図28(b)又は図28(c)に示したような構成を透明シート7、8、9に適用した場合には、電子ペン1のペン先でドット52が擦られることがないため、ドットパターンの耐久性を向上させることができる。
なお、変形例1は、後述する変形例2乃至5にも適用することができる。
[変形例2]
変形例2では、上記したような透明シート7、8、9を、資料6を差し入れて保持可能に構成する。図29は、変形例2に係る透明シート60の具体例を示す図である。図29に示すように、透明シート60は、資料6を挟むことが可能に構成されていると共に、挟んだ資料6に記載された内容が透けて視認されるように透明に構成されている。言い換えると、透明シート60は、所謂クリアファイルに相当する。例えば、透明シート60は、透明なポリプロピレンシートで構成されている。また、透明シート60には、片面又は両面に、ユニークなドットパターンが形成されている。
また、図29に示すように、透明シート60には、穴60aが形成されている。具体的には、穴60aは、透明シート60の開放されている側の端に形成される。この場合、複数の透明シート60の各々に対応する資料6を挟んで、このような対応する資料6を挟んだ状態にある透明シート60の組を複数組で一まとまりにして、透明シート60及び資料6に形成された穴を用いてリング10等で綴じることができる。
なお、変形例2を上記した実施形態に適用する場合には、資料6には穴が形成されていなくてもよい。これは、透明シート60の開放されている側に穴60aが形成されているので、資料6を挟んで複数セットを綴じた状態において、資料6が透明シート60から脱落しにくいからである。
[変形例3]
変形例3では、上記したような透明シート7、8、9を、トレーシングペーパーで構成する。また、変形例3では、このようなトレーシングペーパー上に方眼メッシュを形成する。
図30は、変形例3に係るシート70の一例を示す図である。シート70は、トレーシングペーパーで構成されていると共に、トレーシングペーパー上に方眼メッシュ70bが形成されている。方眼メッシュ70bは、赤外域に吸収性を持たないインキによって印刷されている。また、シート70は、資料6を挟むことが可能に構成されている。シート70はトレーシングペーパーで構成されているため、シート70に資料6を挟んだ状態では、挟み込まれた資料6に記載された内容が透けて視認されることとなる。また、シート70には、片面又は両面に、ユニークなドットパターンが形成されている。
また、図30に示すように、シート70には、穴70aが形成されている。具体的には、穴70aは、シート70の開放されている側の端に形成される。この場合、複数のシート70の各々に対応する資料6を挟んで、このような対応する資料6を挟んだ状態にあるシート70の組を複数組で一まとまりにして、シート70及び資料6に形成された穴を用いてリング10等で綴じることができる。
なお、変形例3を上記した実施形態に適用する場合には、資料6には穴が形成されていなくてもよい。これは、シート70の開放されている側に穴70aが形成されているので、資料6を挟んで複数セットを綴じた状態において、資料6がシート70から脱落しにくいからである。また、方眼メッシュ70bが形成されるシート70は、トレーシングペーパーに限られず、透明シートやクリアファイルなどであってもよい。
以上説明した変形例3によれば、ユーザは、電子ペン1による手書きストロークを記入する際に、トレーシングペーパー上に形成された方眼メッシュを利用することで、文字を揃えて記入したり図形や数式などを容易にきれいに記入したりすることが可能となる。なお、変形例3は、後述する変形例4及び5にも適用することができる。
[変形例4]
図31は、変形例4に係る透明シート80を示している。図31に示すように、変形例4に係る透明シート80は、下に重ねられた資料6に記載された内容が透けて視認されるように構成されていると共に、資料6を差し入れて保持することができる切込み80aが2箇所に形成されている。具体的には、2つの切込み80aは、資料6の対角線上に位置する2つの隅(対角)をそれぞれ差し入れて保持するのに適した、透明シート80上の位置に形成されている。例えば、透明シート80は、透明なポリプロピレンシートで構成されている。また、透明シート80には、ユニークなドットパターンが形成されている。変形例4に係る透明シート80は、裏側に資料6が位置するように、つまり透明シート80の面が資料6の面より前側に位置するように、切込み80aに資料6の対角がそれぞれ差し込まれる。なお、切込み80aは、本発明におけるシートを「用紙を差し入れて保持可能」にするための構成の一例である。
このような変形例4を上記したような実施形態に適用する場合には、透明シート80に透明シート7、8、9と同様の穴を形成し、対応する資料6が切込み80aによって差し込まれた状態にある透明シート80の複数のセットを複数組で一まとまりにして、透明シート80及び資料6に形成された穴を用いてリング10等で綴じることで実現することができる。なお、変形例4を適用する場合には、資料6に穴を形成しなくても良い。
[変形例5]
図32は、変形例5に係る透明シート90を示している。図32(a)に示すように、変形例5に係る透明シート90は、下に重ねられた資料6に記載された内容が透けて視認されるように構成されていると共に、資料6を差し込むことができる三角形状の透明パッチシール90aが2箇所に設けられている。具体的には、2つの透明パッチシール90aは、資料6の対角線上に位置する2つの隅(対角)をそれぞれ差し入れて保持するのに適した、透明シート90上の位置に貼り付けられている。この場合、2つの透明パッチシール90aは、透明シート90の裏側に貼り付けられている。例えば、透明シート90は、透明なポリプロピレンシートで構成されている。また、透明シート90には、ユニークなドットパターンが形成されている。なお、透明パッチシール90aは、本発明におけるシートを「用紙を差し入れて保持可能」にするための構成の一例である。
図32(b)は、透明パッチシール90aの一例(以下、「透明パッチシール90a1」と表記する。)を示している。透明パッチシール90a1は、1枚構造で構成されており、符号90a1aで示す2辺に粘着剤又は接着剤が形成され、この部分で透明シート90に貼り付けられる。図32(c)は、透明パッチシール90aの他の例(以下、「透明パッチシール90a2」と表記する。)を示している。透明パッチシール90a2は、2辺が閉じられることで袋状に構成されており、外側の片面の略全体に粘着剤又は接着剤が形成され、この部分で透明シート90に貼り付けられる。なお、以下では、透明パッチシール90a1、90a2の区別をしない場合には単に「透明パッチシール90a」と表記する。
このような変形例5を上記したような実施形態に適用する場合する場合には、透明シート90に透明シート7、8、9と同様の穴を形成し、対応する資料6が透明パッチシール90aによって差し込まれた状態にある透明シート90の複数のセットを複数組で一まとまりにして、透明シート90及び資料6に形成された穴を用いてリング10等で綴じることで実現することができる。なお、変形例5を適用する場合には、資料6に穴を形成しなくても良い。
1…電子ペン
2…コンピュータ装置
24…処理手段
25…記憶手段
3…プリンタ
4…プロジェクタ
5…スクリーン
6…資料
7、8、9、60、80、90…透明シート
7b…ページ設定エリア
9b…ページ選択エリア
10…リング(留め具)
12、13…ページ設定シート
12a…開始エリア
12b…終了エリア
13a…開始/終了エリア
14…リセットシート
14a…リセットエリア
30、31、32…シートセット
70…シート
70b…方眼メッシュ

Claims (45)

  1. 下に重ねられた用紙に記載された内容が透けて視認されるように構成され、それぞれで異なるコード化パターンが形成された複数のシートと、
    コード化パターンが形成されると共に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始するための開始エリアと、前記複数のシートに対する前記ページ番号の設定を終了するための終了エリアとが設けられたページ設定シートと、を備えることを特徴とするシートセット。
  2. 下に重ねられた用紙に記載された内容が透けて視認されるように構成され、それぞれで異なるコード化パターンが形成された複数のシートと、
    前記複数のシートに対するページ番号の設定の開始と終了とを切り替えるために使用され、コード化パターンが形成されたページ設定シートと、を備えることを特徴とするシートセット。
  3. 下に重ねられた用紙に記載された内容が透けて視認されるように構成され、それぞれで異なるコード化パターンが形成された複数のシートと、
    前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットするために使用され、コード化パターンが形成されたリセットシートと、を備えることを特徴とするシートセット。
  4. 下に重ねられた用紙に記載された内容が透けて視認されるように構成され、それぞれで異なるコード化パターンが形成された複数のシートを有するシートセットであって、
    前記複数のシートは、それぞれ、複数のページ番号が印刷され、前記複数のページ番号の中から設定するページ番号を選択するための複数のページ選択エリアが設けられていることを特徴とするシートセット。
  5. 前記複数のシートは、綴じるために用いられる穴が形成されており、前記用紙と重ねた状態で、前記穴を用いて綴じられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシートセット。
  6. 前記複数のシートは、前記用紙を差し入れて保持可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシートセット。
  7. 前記複数のシートは、トレーシングペーパーまたはクリアファイルで構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシートセット。
  8. 前記複数のシートには、方眼メッシュが形成されていることを特徴とする請求項7に記載のシートセット。
  9. 前記複数のシートは、表面が透明ニスでコーティングされていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載のシートセット。
  10. 下に重ねられた用紙に記載された内容が透けて視認されるように構成され、それぞれで異なるコード化パターンが形成された複数のシートを有するシートセットと、
    前記シートセットが有する前記シートに形成された前記コード化パターンを読み取り、当該コード化パターンに関する記入情報を生成する電子ペンと、
    前記電子ペンから前記記入情報を受信して、当該記入情報に応じた処理を行うコンピュータ装置と、を備える情報処理システムであって、
    前記複数のシートは、それぞれ、ページ番号を設定するためのページ設定エリアが設けられており、
    前記コンピュータ装置は、
    前記電子ペンから前記記入情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した前記記入情報に基づいて、前記複数のシートに対してページ番号を設定する処理を行うページ番号設定処理手段と、
    前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、その各シートに設けられた前記ページ設定エリアにそれぞれ形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記電子ペンによって記入されたシートを特定し、前記電子ペンによって前記ページ設定エリアに記入されたか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記ページ設定エリアへの記入に基づいて、前記複数のシートに対してページ番号を設定し、前記判定手段が前記電子ペンによって前記ページ設定エリアに記入されたと判定した場合に、特定した前記シートに対してページ番号を設定することを特徴とする情報処理システム。
  11. 前記シートセットは、コード化パターンが形成されると共に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始するための開始エリアと、前記複数のシートに対するページ番号の設定を終了するための終了エリアとが設けられたページ設定シートを更に備え、
    前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって前記開始エリアに記入された場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始し、前記電子ペンによって前記終了エリアに記入された場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を終了することを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
  12. 前記コンピュータ装置は、
    前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記開始エリアに形成された前記コード化パターンと、前記終了エリアに形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記シートセットにおいて前記電子ペンによって記入されたシートを特定する特定手段と、
    前記電子ペンによって記入されたシートが前記ページ設定シートであると前記特定手段が特定した場合に、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記電子ペンによって前記開始エリア及び前記終了エリアのいずれのエリアに記入されたかを判定する判定手段と、を更に備え、
    前記ページ番号設定処理手段は、
    前記電子ペンによって前記開始エリアに記入されたと前記判定手段が判定した後に、前記特定手段が特定した前記シートに対してページ番号を設定し、
    前記電子ペンによって前記終了エリアに記入されたと前記判定手段が判定した場合に、前記シートに対するページ番号の設定を終了することを特徴とする請求項11に記載の情報処理システム。
  13. 前記シートセットは、前記複数のシートに対するページ番号の設定の開始と終了とを切り替えるために使用され、コード化パターンが形成されたページ設定シートを更に備え、
    前記ページ番号設定処理手段は、
    前記電子ペンによって前記ページ設定シートに記入されることで、ページ番号の設定が終了から開始に切り替えられた場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始し、
    前記電子ペンによって前記ページ設定シートに記入されることで、ページ番号の設定が開始から終了に切り替えられた場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を終了することを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
  14. 前記コンピュータ装置は、
    前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記ページ設定シートに形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記シートセットにおいて前記電子ペンによって記入されたシートを特定する特定手段と、
    前記電子ペンによって記入されたシートが前記ページ設定シートであると前記特定手段が特定した場合において、ページ番号の設定を開始している場合にはページ番号の設定を終了に切り替え、ページ番号の設定を終了している場合にはページ番号の設定を開始に切り替える切り替え手段と、を更に備え、
    前記ページ番号設定処理手段は、
    前記切り替え手段がページ番号の設定を終了から開始に切り替えた後に、前記特定手段が特定した前記シートに対してページ番号を設定し、
    前記切り替え手段がページ番号の設定を開始から終了に切り替えた場合に、前記シートに対するページ番号の設定を終了することを特徴とする請求項13に記載の情報処理システム。
  15. 前記ページ番号設定処理手段がページ番号の設定を開始した場合に、ページ番号の設定中であることを示す画像を表示させると共に、前記ページ番号設定処理手段がページ番号の設定を終了した場合に、ページ番号の設定中であることを示す画像を非表示にさせるか、又はページ番号の設定中でないことを示す画像を表示させる手段を更に備えることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  16. 前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって記入された前記シートについてページ番号が設定されていない場合に、前記シートに対してページ番号を設定する処理を行うことを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
  17. 前記シートセットは、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットするために使用され、コード化パターンが形成されたリセットシートを更に備え、
    前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって前記リセットシートに記入された場合に、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットすることを特徴とする請求項16に記載の情報処理システム。
  18. 前記コンピュータ装置は、
    前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記リセットシートに形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記シートセットにおいて前記電子ペンによって記入されたシートを特定する特定手段と、を更に備え、
    前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって記入されたシートが前記リセットシートであると前記特定手段が特定した場合に、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットすることを特徴とする請求項17に記載の情報処理システム。
  19. 前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記シートへの記入に基づいて、前記シートに設定するページ番号をインクリメントし、インクリメントした当該ページ番号を、前記シートに対して設定することを特徴とする請求項10乃至18のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  20. 前記ページ番号設定処理手段は、既にページ番号を設定した前記シートに対して前記電子ペンによって記入された場合には、前記シートに設定するページ番号をインクリメントしないと共に、前記シートに対して新たなページ番号を設定しないことを特徴とする請求項19に記載の情報処理システム。
  21. 前記複数のシートは、それぞれ、複数のページ番号が印刷され、前記複数のページ番号の中から設定するページ番号を選択するための複数のページ選択エリアが設けられており、
    前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記ページ選択エリアへの記入に基づいて、該当する前記シートに対してページ番号を設定することを特徴とする請求項10に記載の情報処理システム。
  22. 前記コンピュータ装置は、
    前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記複数のシートのそれぞれに設けられた前記複数のページ選択エリアの各々に形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記電子ペンによって記入されたシートを特定するとともに、前記電子ペンによってページ選択エリアに記入されたと判定した場合に、当該ページ選択エリアを特定する判定手段と、を更に備え、
    前記ページ番号設定処理手段は、前記判定手段が前記電子ペンによって前記ページ選択エリアに記入されたと判定したシートに対してページ番号を設定することを特徴とする請求項21に記載の情報処理システム。
  23. 前記ページ番号設定処理手段は、
    前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、既に設定が行われたページ番号に一致しない場合に、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定し、
    前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、既に設定が行われたページ番号に一致する場合、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定しないことを特徴とする請求項21又は22に記載の情報処理システム。
  24. 前記ページ番号設定処理手段は、
    前記電子ペンによる前記ページ選択エリアへの記入に基づいて、前記シートに設定するページ番号をインクリメントし、
    前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、インクリメントした当該ページ番号に一致する場合に、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定し、
    前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、インクリメントした当該ページ番号に一致しない場合、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定しないことを特徴とする請求項21又は22に記載の情報処理システム。
  25. 前記ページ番号設定処理手段は、所定のアプリケーションの起動時及び終了時のうちの少なくともいずれかの時点で、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットすることを特徴とする請求項10乃至24のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  26. 前記コンピュータ装置は、
    前記電子ペンによって記入された前記シートについてページ番号が設定されていない場合に、ページ番号が設定されていない旨を報知する手段を更に備えることを特徴とする請求項10乃至25のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  27. 前記コンピュータ装置は、
    ページ番号が既に設定されている前記シートに対して前記電子ペンによって記入された場合に、前記記入情報に対応する手書きストロークを所定のアプリケーション上に表示させる手段を更に備えることを特徴とする請求項10乃至26のいずれか一項に記載の情報処理システム。
  28. 下に重ねられた用紙に記載された内容が透けて視認されるように構成され、それぞれで異なるコード化パターンが形成された複数のシートを有するシートセットと、前記シートセットが有する前記シートに形成された前記コード化パターンを読み取り、当該コード化パターンに関する記入情報を生成する電子ペンと、前記電子ペンから前記記入情報を受信して、当該記入情報に応じた処理を行うコンピュータ装置と、を備える情報処理システムにおいて、前記コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
    前記複数のシートは、それぞれ、ページ番号を設定するためのページ設定エリアが設けられており、
    前記コンピュータ装置を、
    前記電子ペンから前記記入情報を受信する受信手段、
    前記受信手段が受信した前記記入情報に基づいて、前記複数のシートに対してページ番号を設定する処理を行うページ番号設定処理手段、
    前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、その各シートに設けられた前記ページ設定エリアにそれぞれ形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段、
    前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記電子ペンによって記入された前記シートを特定し、前記電子ペンによって前記ページ設定エリアに記入されたか否かを判定する判定手段、として機能させ、
    前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記ページ設定エリアへの記入に基づいて、前記複数のシートに対してページ番号を設定し、前記判定手段が前記電子ペンによって前記ページ設定エリアに記入されたと判定した場合に、特定した前記シートに対してページ番号を設定することを特徴とするプログラム。
  29. 前記シートセットは、コード化パターンが形成されると共に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始するための開始エリアと、前記複数のシートに対するページ番号の設定を終了するための終了エリアとが設けられたページ設定シートを更に備え、
    前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって前記開始エリアに記入された場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始し、前記電子ペンによって前記終了エリアに記入された場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を終了することを特徴とする請求項28に記載のプログラム。
  30. 前記コンピュータ装置を、
    前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記開始エリアに形成された前記コード化パターンと、前記終了エリアに形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段、
    前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記シートセットにおいて前記電子ペンによって記入されたシートを特定する特定手段、
    前記電子ペンによって記入されたシートが前記ページ設定シートであると前記特定手段が特定した場合に、前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記電子ペンによって前記開始エリア及び前記終了エリアのいずれのエリアに記入されたかを判定する判定手段、として更に機能させ、
    前記ページ番号設定処理手段は、
    前記電子ペンによって前記開始エリアに記入されたと前記判定手段が判定した後に、前記特定手段が特定した前記シートに対してページ番号を設定し、
    前記電子ペンによって前記終了エリアに記入されたと前記判定手段が判定した場合に、前記シートに対するページ番号の設定を終了することを特徴とする請求項29に記載のプログラム。
  31. 前記シートセットは、前記複数のシートに対するページ番号の設定の開始と終了とを切り替えるために使用され、コード化パターンが形成されたページ設定シートを更に備え、
    前記ページ番号設定処理手段は、
    前記電子ペンによって前記ページ設定シートに記入されることで、ページ番号の設定が終了から開始に切り替えられた場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を開始し、
    前記電子ペンによって前記ページ設定シートに記入されることで、ページ番号の設定が開始から終了に切り替えられた場合に、前記複数のシートに対するページ番号の設定を終了することを特徴とする請求項28に記載のプログラム。
  32. 前記コンピュータ装置を、
    前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記ページ設定シートに形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段、
    前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記シートセットにおいて前記電子ペンによって記入されたシートを特定する特定手段、
    前記電子ペンによって記入されたシートが前記ページ設定シートであると前記特定手段が特定した場合において、ページ番号の設定を開始している場合にはページ番号の設定を終了に切り替え、ページ番号の設定を終了している場合にはページ番号の設定を開始に切り替える切り替え手段、として更に機能させ、
    前記ページ番号設定処理手段は、
    前記切り替え手段がページ番号の設定を終了から開始に切り替えた後に、前記特定手段が特定した前記シートに対してページ番号を設定し、
    前記切り替え手段がページ番号の設定を開始から終了に切り替えた場合に、前記シートに対するページ番号の設定を終了することを特徴とする請求項31に記載のプログラム。
  33. 前記コンピュータを、
    前記ページ番号設定処理手段がページ番号の設定を開始した場合に、ページ番号の設定中であることを示す画像を表示させると共に、前記ページ番号設定処理手段がページ番号の設定を終了した場合に、ページ番号の設定中であることを示す画像を非表示にさせるか、又はページ番号の設定中でないことを示す画像を表示させる手段として更に機能させることを特徴とする請求項29乃至32のいずれか一項に記載のプログラム。
  34. 前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって記入された前記シートについてページ番号が設定されていない場合に、前記シートに対してページ番号を設定する処理を行うことを特徴とする請求項28に記載のプログラム。
  35. 前記シートセットは、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットするために使用され、コード化パターンが形成されたリセットシートを更に備え、
    前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって前記リセットシートに記入された場合に、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットすることを特徴とする請求項34に記載のプログラム。
  36. 前記コンピュータ装置を、
    前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記リセットシートに形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段、
    前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記シートセットにおいて前記電子ペンによって記入されたシートを特定する特定手段、として更に機能させ、
    前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによって記入されたシートが前記リセットシートであると前記特定手段が特定した場合に、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットすることを特徴とする請求項35に記載のプログラム。
  37. 前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記シートへの記入に基づいて、前記シートに設定するページ番号をインクリメントし、インクリメントした当該ページ番号を、前記シートに対して設定することを特徴とする請求項28乃至36のいずれか一項に記載のプログラム。
  38. 前記ページ番号設定処理手段は、既にページ番号を設定した前記シートに対して前記電子ペンによって記入された場合には、前記シートに設定するページ番号をインクリメントしないと共に、前記シートに対して新たなページ番号を設定しないことを特徴とする請求項37に記載のプログラム。
  39. 前記複数のシートは、それぞれ、複数のページ番号が印刷され、前記複数のページ番号の中から設定するページ番号を選択するための複数のページ選択エリアが設けられており、
    前記ページ番号設定処理手段は、前記電子ペンによる前記ページ選択エリアへの記入に基づいて、該当する前記シートに対してページ番号を設定することを特徴とする請求項28に記載のプログラム。
  40. 前記コンピュータ装置を、
    前記複数のシートのそれぞれに形成された前記コード化パターンと、前記複数のシートのそれぞれに設けられた前記複数のページ選択エリアの各々に形成された前記コード化パターンとについて、座標定義情報を記憶する記憶手段、
    前記記憶手段が記憶する前記座標定義情報に基づいて、前記電子ペンによって記入されたシートを特定するとともに、前記電子ペンによってページ選択エリアに記入されと判定した場合に、当該ページ選択エリアを特定する判定手段、として更に機能させ、
    前記ページ番号設定処理手段は、前記判定手段が前記電子ペンによって前記ページ選択エリアに記入されたと判定したシートに対してページ番号を設定することを特徴とする請求項39に記載のプログラム。
  41. 前記ページ番号設定処理手段は、
    前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、既に設定が行われたページ番号に一致しない場合に、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定し、
    前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、既に設定が行われたページ番号に一致する場合、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定しないことを特徴とする請求項39又は40に記載のプログラム。
  42. 前記ページ番号設定処理手段は、
    前記電子ペンによる前記ページ選択エリアへの記入に基づいて、前記シートに設定するページ番号をインクリメントし、
    前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、インクリメントした当該ページ番号に一致する場合に、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定し、
    前記電子ペンによって記入された前記ページ選択エリアに対応するページ番号が、インクリメントした当該ページ番号に一致しない場合、前記ページ選択エリアに対応するページ番号を前記シートに対して設定しないことを特徴とする請求項39又は40に記載のプログラム。
  43. 前記ページ番号設定処理手段は、所定のアプリケーションの起動時及び終了時のうちの少なくともいずれかの時点で、前記複数のシートに設定されたページ番号をリセットすることを特徴とする請求項28乃至42のいずれか一項に記載のプログラム。
  44. 前記コンピュータ装置を、
    前記電子ペンによって記入された前記シートについてページ番号が設定されていない場合に、ページ番号が設定されていない旨を報知する手段として更に機能させることを特徴とする請求項28乃至43のいずれか一項に記載のプログラム。
  45. 前記コンピュータ装置を、
    ページ番号が既に設定されている前記シートに対して前記電子ペンによって記入された場合に、前記記入情報に対応する手書きストロークを所定のアプリケーション上に表示させる手段として更に機能させることを特徴とする請求項28乃至44のいずれか一項に記載のプログラム。
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