JP3174897U - 教材コンテンツ表示システム、そのコンピュータ装置、およびそれに用いるシート - Google Patents

教材コンテンツ表示システム、そのコンピュータ装置、およびそれに用いるシート Download PDF

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Abstract

【課題】アイコン操作等によっていずれのモードの処理中であっても、簡易にそのモード前の状態に戻すシステムを提供する。
【解決手段】教科書2のシートには、教材コンテンツと複数のアイコンがコード化パターンに重ねて印刷されている。電子ペン1でコード化パターンを読み取ると、記入情報がコンピュータ装置3へ送信される。コンピュータ装置3は、アイコン操作にしたがって教材コンテンツを表示する。シートには、モード解除のためのアイコンが形成されており、そのアイコン上のコード化パターンを電子ペン1に読み取らせると、コンピュータ装置3は、他の各アイコン操作により実行している処理中のモードを共通して解除する。
【選択図】図1

Description

本考案は、教材コンテンツ表示システムおよびその周辺技術に関する。
従来から、記入した情報を電子化する電子ペンが開発されており、その代表的なものとしてスウェーデンのAnoto社が開発した「アノトペン(Anoto pen)」が知られている。例えば、特許文献1に記載されているように、アノトペンは、用紙に印刷された所定のドットパターンを読み取って記入情報を生成し、当該記入情報を端末装置に送信する。特許文献2には、ドットパターンに対向する電子ペンの角度に起因するドットの画像上の配列を補正する回転補正処理機能が記載されている。
出願人は、特許文献3において、コンピュータ装置の画面操作を簡易に行うことができるよう、検索や印刷、メール送信などのアイコンをドットパターンに重ねて印刷した操作シートと、電子ペンを利用したシステムを提案している。
また、近年では、教室に設置された大型ディスプレイやスクリーンにデジタル教科書を表示させて授業を行う取り組みが試みられている。デジタル教科書には、様々なアイコンが表示され、マウスでアイコンを指示することで種々の操作が可能となってきている(非特許文献1)。
特許第3842283号公報 特表2003−529853号公報 登録実用新案第3160431号公報
教育出版ホーム>デジタル教科書 「デジタル教科書」〔平成24年1月25日検索〕http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/info.rbz?ik=1&nd=2292
従来のデジタル教科書のアイコン操作においては、例えば、コンピュータ装置の画面上で教科内容を拡大するため、拡大用のアイコンをマウスでクリックした後、拡大表示を元に戻すために、再度、拡大用のアイコンをマウスでクリックしたり、あるいは縮小用のアイコンをマウスでクリックしたりするように構成されていたが、仕様によっては、拡大用のアイコンをマウスで再クリックしたも、単にそれ以上拡大させずカーソルを操作できる状態に戻すものにとどまっていたものもあった。そのような場合、拡大表示させる前の状態に戻すのに、いずれのアイコンを操作すればよいのかユーザが戸惑うこともあった。
また、授業の進行過程で、デジタル教科書を現在表示している状態が、どのモード処理のものであるのか、記憶が不確かとなって、次のアイコン操作等にユーザが戸惑うこともあった。
そこで、本考案は、教材コンテンツを表示するシステムにおいて、アイコン操作等によっていずれのモードの処理中であっても、簡易にそのモード前の状態に戻すシステム、およびそれに用いるシートを提供することを目的とする。
本考案に係る教材コンテンツ表示システムは、
コード化パターンに重ねて、教材コンテンツと複数のアイコンが印刷されたシートと、 コード化パターンを読み取り、読み取ったコード化パターンに関する情報を生成して送信する電子ペンと、
前記電子ペンからコード化パターンに関する情報を受信して処理するコンピュータ装置とを備える教材コンテンツ表示システムであって、
前記シートは、モード解除のためのアイコンを備え、
前記コンピュータは、
前記電子ペンからコード化パターンに関する情報を受信する受信手段と、
前記シートにおける前記モード解除のためのアイコンに重ねて印刷されたコード化パターンに関する情報を前記電子ペンから前記受信手段によって受信すると、前記シートの他の各アイコンに重ねて印刷されたコード化パターンに関する情報を前記電子ペンから前記受信手段によって受信したことによって実行している処理中のモードを共通して解除する処理手段と
を備えることを特徴とする。
この構成によれば、シート上のアイコンを電子ペンでタップすれば、電子ペンは、アイコンに重ねて印刷されたコード化パターンを読み取り、その読み取ったコード化パターンに関する情報を生成してコンピュータ装置へ送信する。コンピュータ装置は、電子ペンからのコード化パターンに関する情報を受信手段で受信し、その情報に基づいて、教材コンテンツを表示する。ここで、シートは、モード解除のためのアイコンを備えており、コンピュータ装置の処理手段は、シートにおけるモード解除のためのアイコンに重ねて印刷されたコード化パターンに関する情報を電子ペンから受信手段によって受信すると、シートの他の各アイコンに重ねて印刷されたコード化パターンに関する情報を電子ペンから受信手段によって受信したことによって実行している処理中のモードを共通して解除する。したがって、ユーザが、シートにおけるモード解除のためのアイコンに重ねて印刷されたコード化パターンを電子ペンに読み取らせれば、コンピュータ装置に対して、所定のいずれのモード処理中であっても、簡易にそのモードを解除し、モード前の状態に戻させることができる。
または、本考案に係るコンピュータ装置は、教材コンテンツを表示するものであって、 アイコンを指示するための入力手段と、
表示手段と、
前記表示手段に、教材コンテンツと複数のアイコンを表示させ、モード解除のためのアイコンへの指示を入力手段から受けると、他の各アイコンへの指示を入力手段から受けたことによって実行している処理中のモードを共通して解除する処理手段と
を備えることを特徴とする。
この構成によれば、コンピュータ装置の表示手段に、教材コンテンツと複数のアイコンを表示させ、あるアイコンを入力手段で指示し、あるモードを処理させている間に、ユーザが、モード解除のためのアイコンへ入力手段を用いて指示すると、処理手段は、他の各アイコンへの指示を入力手段から受けたことによって実行している処理中のモードを解除する。したがって、ユーザが、モード解除のためのアイコンを入力手段で指示すれば、コンピュータ装置に対して、所定のいずれのモード処理中であっても、簡易にそのモードを解除し、モード前の状態に戻させることができる。
あるいは、本考案に係る教材コンテンツ表示システムは、ホワイトボードとホワイトボードへの指示を検出する検出手段とプロジェクターとコンピュータ装置とを備える教材コンテンツ表示システムであって、
前記プロジェクターは、前記コンピュータ装置の指示により教材コンテンツと複数のアイコンをホワイトボードに投影し、
前記コンピュータ装置は、
前記検出手段から、前記ホワイトボードに投影されたモード解除のためのアイコンへの指示を検出すると、前記ホワイトボードに投影された他の各アイコンへの指示を前記検出手段によろ検出したことによって実行している処理中のモードを共通して解除する処理手段と
を備えることを特徴とする。
この構成によれば、プロジェクターが、コンピュータ装置の指示により教材コンテンツと複数のアイコンをホワイトボードに投影した状態で、ユーザがホワイトボードに投影されている、あるアイコンを指示して検出手段に検出させ、あるモードを処理させている間に、ユーザが、モード解除のためのアイコンを指示すると、検出手段はその指示を検出し、処理手段は、他の各アイコンへの指示によって実行している処理中のモードを解除する。したがって、ユーザが、モード解除のためのアイコンを指示させ検出手段に検出させれば、コンピュータ装置に対して、所定のいずれのモード処理中であっても、簡易にそのモードを解除し、モード前の状態に戻させることができる。
また、本考案に係るシートは、モード解除のためのアイコンを含む複数のアイコンがコード化パターンに重ねて印刷されたシートであって、
前記モード解除のためのアイコンは、コンピュータ装置に対して、他の各アイコンに重ねて印刷されたコード化パターンに関する情報を受信したことによって実行している処理中のモードを共通して解除するアイコンであることを特徴とする。
この構成によれば、あるアイコンに重ねて印刷されたコード化パターンをデバイスに読み取らせて、コンピュータ装置に、あるモードを処理させている間に、ユーザが、モード解除のためのアイコンに重ねて印刷されたコード化パターンをデバイスに読み取らせると、コンピュータ装置は、処理中のモードを解除する。したがって、ユーザが、モード解除のためのアイコンに重ねて印刷されたコード化パターンをデバイスに読み取らせれば、コンピュータ装置に対して、所定のいずれのモード処理中であっても、簡易にそのモードを解除し、モード前の状態に戻させることができる。
上記シートにおいて、他の各アイコンまたはアイコン群から前記モード解除のためのアイコンに向けて矢印が形成されているとよい。この構成により、アイコンによるモードを解除するためのアイコンをユーザが矢印を参照して認識しやすくなり、便宜である。
このように、本考案によれば、アイコン操作によっていずれのモードの処理中であっても、簡易にそのモード前の状態に戻すことができる。
本実施形態に係るデジタル教科書表示システムの構成を示す説明図である。 教科書を構成するシートの例である。 主なアイコンの機能を示す説明図である。 ドットパターンにおけるドットの配置と変換される値との関係を示す説明図である。 (a)は、ドットパターンを模式的に示し、(b)は、それに対応する情報の例を示す図である。 電子ペンの構造を示す概略図である。 コンピュータ装置の機能ブロック図である。
以下、図面を参照しながら、本考案を実施するのに好適な実施形態について説明する。
[デジタル教科書表示システムの構成]
図1は、本実施形態に係るデジタル教科書表示システム(教材コンテンツ表示システム)10の構成を示す。図1に示すように、デジタル教科書表示システム10は、電子ペン1と、教科書2と、コンピュータ装置3と、プロジェクター4と、ホワイトボード5とを備える。
教科書2の各ページ(シート)には、図2に示すように、教科内容と複数のアイコンが、電子ペン1で読み取ることができるアノト社方式のドットパターン(コード化パターン)(後述)に重ねて印刷されている。ここで、各ページにおける同じアイコンに対しては、同じドットパターンを付してもよく、ページごとに同じアイコンであっても異なる座標範囲のドットパターンを付してもよいが、中央に印刷されている教科内容については、ページを区別するため、ページごとに異なる座標範囲のドットパターンを付す。なお、採用するコンテンツは教科書に限られなくともよく、副教材など他の教材コンテンツであってもよい。
コンピュータ装置3は、教科書2と同じ内容のデジタル教科書のアプリケーションがインストールされており、コンピュータ装置3は、表示手段に、教科書2と同様の教科内容と複数のアイコンを表示する。
プロジェクター4は、コンピュータ装置3から、その表示手段に表示するための画像信号と同じ信号を同期して受信し、ホワイトボード5に対して、コンピュータ装置3に表示される画像と同じ画像を同期して投影する。したがって、コンピュータ装置3が表示手段に教科内容と複数のアイコンを表示している場合には、プロジェクター4は、同じ教科内容と複数のアイコンの画像をホワイトボード5に対して投影する。
ホワイトボード5には、教科書2に用いられているドットパターンとは、異なる座標範囲のアノト社方式のドットパターンが形成され、電子ペン1で読み取れるよう構成されている。なお、ホワイトボード5にドットパターンを形成する代わりに、ホワイトボード5を感圧式や電磁式とし、必要に応じて専用の指示手段ないし検出手段を備えるよう構成してもよい。また、ホワイトボード5への投影領域とコンピュータ装置3における表示手段の画面とで、指示位置の整合がとれるようキャリブレーション処理がされている。
図3は、図2に示される主なアイコンの機能を示す説明図である。
(1)教科書2上に印刷されたアイコンを電子ペン1でタップして、ドットパターンを読み取らせた場合、
(2)コンピュータ装置3の表示手段に表示されたアイコンをマウスなどの入力手段で指示した場合、
(3)ホワイトボード5に投影されたアイコンを電子ペン1でタップして、ドットパターンを読み取らせた場合(他の方式のホワイトボードで指示された場合も同様)
のいずれかの場合に、図3に示す各機能の処理をコンピュータ装置3が実行する。
〔ドットパターン(コード化パターン)〕
続いて、アノト方式のドットパターン(コード化パターン)について図4及び図5を用いて説明する。図4は、ドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図4に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を仮想格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、位置座標が決定されるよう構成されている。
図5(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図5(a)に示すように、縦横約2mmの範囲内に6×6個のドットが、教科書2やホワイトボード5上のどの部分から6×6ドットを取ってもユニークなパターンとなるように配置されている。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは位置座標(例えば、そのドットパターンが教科書2やホワイトボード5上のどの位置にあるのか)を保持している。図5(b)は、図5(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのシフト方向によって、図4に示す規則性に基づいて対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮像する電子ペン1によって行われる。
〔電子ペン〕
次に、電子ペン1について図6を用いて説明する。図6は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図6に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、インクカートリッジ104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111及びバッテリー112を備える。インクカートリッジ104の先端は、ペン先部103となっており、ユーザは、電子ペン1のペン先部103を教科書2のページやホワイトボード5上に当接させて、ストローク(手書きストローク)を記入したりタップしたりする。ここで、電子ペン1のペン先部103が最初に接触することを「ペンダウン」と呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることを「ペンアップ」と呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。
バッテリー112は電子ペン1内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン1のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン1自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。リアルタイムクロック110は、現在時刻(タイムスタンプ)を示す時刻情報を発信し、プロセッサ108に供給する。圧力センサ107は、ユーザが電子ペン1により教科書2等に文字やマークを書いたりタップしたりする際にペン先部103からインクカートリッジ104を通じて与えられる圧力、即ち筆圧を検出し、その値をプロセッサ108へ伝送する。
LED105とCMOSカメラ106は、電子ペン1のペン先部103付近に取り付けられており、筐体101におけるLED105及びCMOSカメラ106と対向する部分には、開口部102が形成されている。LED105は、教科書2やホワイトボード5上のペン先部103近傍に向けて赤外線を照明する。その領域は、ペン先部103が教科書2やホワイトボード5に接触する位置とはわずかにずれている。CMOSカメラ106には、赤外線を透過し赤外線以外を遮断する赤外線透過フィルタが設けられており、CMOSカメラ106は、LED105によって照明された領域内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ108に供給する。ここで、カーボンは赤外線を吸収するため、LED105によって照射された赤外線は、ドットに含まれるカーボンによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多い。CMOSカメラ106の撮影により、赤外線の反射量の違いから閾値を設けることによって、カーボンを含むドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。したがって、教科書2やホワイトボード5に印刷される文字や図面に、赤外域に吸収性を持たないインクを用いることにより、プロセッサ108は、ドットパターンを認識することができる。なお、CMOSカメラ106による撮影領域は、図5(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、CMOSカメラ106の撮影は毎秒50〜100回程度の定間隔で行われる。また、CMOSカメラ106は、ドットを鮮明に撮影するため、十分な被写界深度を有している。
プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される画像データからドットパターンを読み取った場合、当該ドットパターンから、X、Y座標(以後、単に「座標データ」または「座標情報」とも呼ぶ。)を連続的に演算していく。すなわち、プロセッサ108は、CMOSカメラ106によって供給される、図5(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図5(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX、Y座標データを演算する。なお、プロセッサ108は、ドットパターンに対向する電子ペン1の角度に起因するドットの画像上の配列を補正する回転補正処理機能を備えており、座標演算の際にその機能が発揮される。そして、プロセッサ108は、リアルタイムクロック110から発信される現在時刻(タイムスタンプ:記入された時刻情報)、筆圧データ及びX、Y座標データを関連付ける。以後、これらの関連付けたデータを、まとめて「座標属性情報」と呼ぶ。どの位置に当たるかを、プロセッサ108による座標演算により特定することができる。
メモリ109には、電子ペン1を識別するための「pen01」といったペンID、ペン製造者番号、ペンソフトウェアのバージョン等のプロパティ情報が記憶されている。そして、通信ユニット111は、ペンIDと、時刻情報(タイムスタンプ)と、筆圧データと、X、Y座標データとを関連付けて、記入情報としてコンピュータ装置3へ送信する。この場合、通信ユニット111によるコンピュータ装置3への送信は、Bluetooth(登録商標)などの無線送信によって、即時的かつ逐次的に行われる。
ここで、プロセッサ108は、圧力センサ107から与えられる筆圧データによらず、LED105及びCMOSカメラ106を常時駆動させている。従って、電子ペン1のペン先103がドットパターンに近接して、プロセッサ108がCMOSカメラ106によって供給される画像データからドットパターンのX,Y座標を演算できるようになると、プロセッサ108は、ペン先103が教科書2等に接触する前であっても、筆圧を0(ゼロ)とした記入情報を生成する。そして、プロセッサ108は、生成した記入情報を、通信ユニット111を介して、コンピュータ装置3へ送信する。
また、プロセッサ108は、ユーザが電子ペン1で教科書2等に文字などを書くと、ペン先部103に筆圧がかかり、圧力センサ107によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ108は、ユーザが記入を開始したと判定して、圧力センサ107により検出されたペンダウン情報(以後、「ペンダウン情報PD」と呼ぶ。)と、後述する電子ペン1のペンIDとを関連付けて、記入情報として通信ユニット111によりコンピュータ装置3へ送信する。また、ユーザが1つのストロークを記入し終えて電子ペン1を教科書2やホワイトボード5から離すと、圧力センサ107は、所定値以上の筆圧が検出されなくなることでペンアップを検出する。すると、プロセッサ108は、圧力センサ107により検出されたペンアップ情報(以後、「ペンアップ情報PU」と呼ぶ。)とペンIDとを関連付けて、記入情報として通信ユニット111によりコンピュータ装置3へ送信する。
ここで、電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に生成されてコンピュータ装置3に送信された1個又は複数個の座標属性情報は、コンピュータ装置3によりストローク情報として記憶される。換言すると、1つのストロークは、1個又は複数個のX、Y座標(座標点)からなり、コンピュータ装置3は、ペンダウン情報PD及びペンアップ情報PUによって、1つのストロークを構成する1個又は複数個の座標属性情報を認識する。
なお、電子ペン1は、インクカートリッジ104に代えて、インキが充填されていないペン部104を備えてもよい。
〔コンピュータ装置〕
次に、コンピュータ装置3について説明する。コンピュータ装置3は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等で構成される。なお、コンピュータ装置3は、iPad(登録商標)などのタブレットPCやPDA(Personal Data Assistance)、またはディスプレイを備えるPC(パーソナルコンピュータ)等で構成されてもよい。
図7は、コンピュータ装置3の機能ブロック図である。コンピュータ装置3は、機能的には、マウスやキーボードといった入力手段31、通信手段32、記憶手段33、処理手段34、表示手段36、インターフェース(I/F)37を備える。通信手段32は、アンテナ受信回路等により構成され、電子ペン1から記入情報を受信し、受信した情報を処理手段34に伝送する。表示手段36は、ディスプレイ等によって構成され、処理手段34によって指示された内容を表示する。インターフェース37は、表示手段36に表示される画像の画像信号を同期してプロジェクター4へ送信する。
処理手段34は、指示アイコン特定手段341、教材コンテンツ表示手段342、ストローク描画手段343、モード解除手段344を備える。
指示アイコン特定手段341は、電子ペン1から、教科書2のアイコンまたはホワイトボード5に投影されたアイコンのドットパターンを読み取って生成された記入情報に基づいて、指示されたアイコンを特定する。また、指示アイコン特定手段341は、入力手段31のマウスによって指示された表示画面上のアイコンを特定する。
教材コンテンツ表示手段342は、指示アイコン特定手段341によって特定されたアイコンの機能に基づいて、記憶手段33に記憶されているデジタル教科書のページや、動画コンテンツなどを表示する。
すなわち、指示アイコン特定手段341によって特定されたアイコンが、画面の移動、前のページの表示、次のページの表示、ドラッグ領域の拡大表示などを指示するためのアイコンであった場合、教材コンテンツ表示手段342は、その指示にしたがって、デジタル教科書を表示する。
また、指示アイコン特定手段341によって特定されたアイコンが、動画の再生、一時停止、停止、動画の繰り返し再生などのアイコンであった場合、教材コンテンツ表示手段342は、その指示にしたがって、動画の再生を処理する。
描画手段343は、指示アイコン特定手段341によって特定されたアイコンの機能に基づいて、線や矢印、記号等を電子ペン1の記入情報に基づき指示された位置に表示する。
すなわち、指示アイコン特定手段341によって特定されたアイコンが、自由曲線や直線、矢印を描く指示をするためのアイコンであった場合、描画手段343は、電子ペン1の記入情報に基づき指示された位置に描画する。なお、事前に、指示アイコン特定手段341によって、描画するストロークの色を指定するアイコンが指定されていた場合には、描画手段343は、その指定色により、自由曲線や直線、矢印を描画する。
また、指示アイコン特定手段341によって特定されたアイコンが、黒丸、白丸、黒四角、白四角などを描く指示をするためのアイコンであった場合、描画手段343は、電子ペン1の記入情報に基づき指示された位置にその記号を表示する。
また、指示アイコン特定手段341によって特定されたアイコンが、描画ストロークの非表示/表示の切り替えであった場合は、描画手段343は、その指示にしたがい、描画ストロークの非表示/表示の切り替えを行う。
指示アイコン特定手段341によって特定されたアイコンが、描画ストロークの移動を指示するためのアイコンであった場合には、描画手段343は、電子ペン1の記入情報に基づき、指示された描画ストロークを移動させる。
指示アイコン特定手段341によって特定されたアイコンが、描画ストロークごとの消去を指示するためのアイコンであった場合には、描画手段343は、電子ペン1の記入情報に基づき、指示された描画ストロークを消去する。
指示アイコン特定手段341によって特定されたアイコンが、描画ストロークをすべて消去させることを指示するアイコンであった場合、描画手段343は、描画ストロークをすべて消去する。
モード解除手段は、指示アイコン特定手段341によって特定されたアイコンが、「モード解除」を指示するアイコンであった場合に、いずれの他のアイコンへの指示によって実行している処理中のモードを解除する。
例えば、指示アイコン特定手段341によって拡大表示を指示するアイコンが特定され、教材内容を拡大表示中である場合に、指示アイコン特定手段341により「モード解除」が指示されれば、モード解除手段は、拡大表示を解除し、通常の大きさの表示(そのページの初期表示)に戻す。
また、指示アイコン特定手段341によって、線を描くアイコンや描画ストロークを消去するアイコンが特定されていた場合に、指示アイコン特定手段341により「モード解除」が指示されれば、モード解除手段は、アイコン指示前の状態に戻す。これにより、ユーザが、現在、アイコンを指示して実行中のモードが、線の描画なのか消去なのか分からなくなった場合に、「モード解除」さえ指示すれば、モード解除手段は、アイコン指示前の状態に戻すため、次へのアイコン指示をしやすくなる。
このように、各アイコンの指示により実行中のモードを、共通の「モード解除」アイコンを指示することによって、モード解除手段は、アイコン指示前の状態に戻すため、アイコン操作に不慣れなユーザにとっても、現在実行中のモードを忘れてしまっても、最初から操作を開始できるようになるため、操作性上有用である。
〔変形例〕
本考案は、上記実施形態に限られない。
例えば、コード化パターンは、アノト社方式のドットパターンに限られなくともよく、アイコンを特定することができたり、ストロークを描画することができたりするコード化パターンであればよい。
図2に示す教科書を構成するシートにおいては、「モード解除」のアイコンが、他の各アイコンに共通してモード解除に利用することができることを分かりやすく示すため、「操作」のアイコン群、「記入」のアイコン群、「消しごむ」のアイコン群、「色」のアイコン群それぞれから「モード解除」のアイコンに向けて矢印を印刷してもよい。あるいは、各アイコンから「モード解除」のアイコンに向けて矢印を印刷してもよい。
また、図2に示す教科書を構成するシートにおいては、「モード解除」のアイコンが、左上に一つ印刷されているが、「操作」のアイコン群、「記入」のアイコン群、「消しごむ」のアイコン群、「色」のアイコン群ごとに、「モード解除」のアイコンを設けてもよい。
1…電子ペン
2…教科書
3…コンピュータ装置
4…プロジェクター
5…ホワイトボード
10…デジタル教科書表示システム(教材コンテンツ表示システム)
31…入力手段
32…通信手段
33…記憶手段
34…処理手段
341…指示アイコン特定手段
342…教材コンテンツ表示手段
343…描画手段
344…モード解除手段
36…表示手段
37…インターフェイスI/F

Claims (5)

  1. コード化パターンに重ねて、教材コンテンツと複数のアイコンが印刷されたシートと、 コード化パターンを読み取り、読み取ったコード化パターンに関する情報を生成して送信する電子ペンと、
    前記電子ペンからコード化パターンに関する情報を受信して処理するコンピュータ装置とを備える教材コンテンツ表示システムであって、
    前記シートは、モード解除のためのアイコンを備え、
    前記コンピュータは、
    前記電子ペンからコード化パターンに関する情報を受信する受信手段と、
    前記シートにおける前記モード解除のためのアイコンに重ねて印刷されたコード化パターンに関する情報を前記電子ペンから前記受信手段によって受信すると、前記シートの他の各アイコンに重ねて印刷されたコード化パターンに関する情報を前記電子ペンから前記受信手段によって受信したことによって実行している処理中のモードを共通して解除する処理手段と
    を備えることを特徴とする教材コンテンツ表示システム。
  2. アイコンを指示するための入力手段と、
    表示手段と、
    前記表示手段に、教材コンテンツと複数のアイコンを表示させ、モード解除のためのアイコンへの指示を入力手段から受けると、他の各アイコンへの指示を入力手段から受けたことによって実行している処理中のモードを共通して解除する処理手段と
    を備えることを特徴とする教材コンテンツを表示するコンピュータ装置。
  3. ホワイトボードとホワイトボードへの指示を検出する検出手段とプロジェクターとコンピュータ装置とを備える教材コンテンツ表示システムであって、
    前記プロジェクターは、前記コンピュータ装置の指示により教材コンテンツと複数のアイコンをホワイトボードに投影し、
    前記コンピュータ装置は、
    前記検出手段から、前記ホワイトボードに投影されたモード解除のためのアイコンへの指示を検出すると、前記ホワイトボードに投影された他の各アイコンへの指示を前記検出手段によろ検出したことによって実行している処理中のモードを共通して解除する処理手段と
    を備えることを特徴とする教材コンテンツ表示システム。
  4. モード解除のためのアイコンを含む複数のアイコンがコード化パターンに重ねて印刷されたシートであって、
    前記モード解除のためのアイコンは、コンピュータ装置に対して、他の各アイコンに重ねて印刷されたコード化パターンに関する情報を受信したことによって実行している処理中のモードを共通して解除するアイコンであることを特徴とするシート。
  5. 前記他の各アイコンまたはアイコン群から前記モード解除のためのアイコンに向けて矢印が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のシート。
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