JP5899819B2 - 学習システム及びプログラム - Google Patents
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Description
したがって、ユーザの記入に基づいて描画されるストローク群の広がりに応じて各ユーザのユーザストローク情報表示領域の表示範囲が可変することから、ユーザである受講生は、ユーザストローク情報表示領域が変化することで他の受講生の記入の進行度合いを認識することができる。
この構成によれば、各ユーザのうちX座標方向またはY座標方向に最も広くストローク群を記入したものの進行度合いに合わせて他のユーザのユーザストローク情報表示領域の表示範囲を算出する。これにより、他のユーザは、自分のストローク群が表示された状態と、ユーザストローク情報表示領域の表示範囲とを見比べることによって、最も早く記載したユーザは、どの程度の進行度合いであるかを容易に把握することができる。
この構成によれば、複数のユーザにより記入されたストローク群が所定の方向に表示されていく速度に応じて、ユーザストローク情報表示領域の表示範囲が変化する。これにより、ユーザは、自分のストローク群が表示された量と、ユーザストローク情報表示領域の表示範囲が可変する速度を見比べることによって、他のユーザは、どの程度の進行度合いであるかを容易に把握することができる。
図1は、本実施形態に係る学習システム10の構成を示す。図1に示すように、本実施形態に係る学習システム10は、電子ペン1−1〜1−nと、集約装置2と、必要に応じて設けられる転送装置3と、プロジェクタ4と、解答用紙5−1〜5−nと、スクリーン6とを有する。
なお、以下、電子ペン1−1〜1−nを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて単に「電子ペン1」と呼ぶ。同様に、以下、解答用紙5−1〜5−nを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて単に「解答用紙5」と呼ぶ。
これにより、受講者(利用者)は、解答用紙5に対して、電子ペン1で手書きのストローク群(解答)を記入することができる。当該手書きのストローク群の記入中に電子ペン1からは、逐次記入情報が、Bluetooth(登録商標)により、原則として集約装置2に無線送信される。なお、「原則として」としたのは、後述するように、記入情報は、転送装置3を介して集約装置2に無線送信される場合があるからである。
なお、電子ペン1のさらなる詳細については、図6などを用いて、解答用紙5のさらなる詳細については、図2などを用いて、それぞれ後述する。
転送装置3は、ラップトップ型のパーソナルコンピュータなどで構成され、電子ペン1−1〜1−nのうちの少なくとも一部から送信される記入情報を中継して集約装置2へ転送する。このとき、転送装置3から集約装置2へのデータの送信は、例えばLAN(Local Area Network)経由でTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)の通信方式で行うとよい。
図2は、記入用紙としての解答用紙5を示す模式図である。
受講生には、1枚の解答用紙5のみでもよいが、本実施形態では、複数枚の解答用紙5のセットが配布される。ここで、複数枚の解答用紙5の各々を、上方から順に、1枚目、2枚目、3枚目、…、m枚目(mは、2以上の任意の整数値)の各解答用紙5と呼ぶ。この場合、1枚目、2枚目、3枚目、…、m枚目の各解答用紙5の各々には、その略全面に、相異なるパターンのドットパターン(コード化パターン)が印刷されている(つまり、相異なる座標範囲が設定されている)。ドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含んだインクにより印刷され、記入枠を示す線は、赤外域に吸収性を持たないインクにより印刷される。このようなドットパターンがそれぞれ印刷された各解答用紙5には、ユーザエリア51が規定されている(詳細については、図7を参照して後述する)。また、図示はしないが、各解答用紙5には、所属(クラス)や名前を記入する記入欄や、問題(文字列)、解答欄などが、赤外域に吸収性を持たないインクにより印刷されていてもよい。
なお、各受講生のそれぞれに配布される解答用紙5−1〜5−nについては、同一のk枚目(kは、1〜mの範囲内の任意の整数値)である場合には同一のドットパターンが印刷されている(同一の座標範囲が設定されている)。
図3は、解答用紙5、電子ペン1、及び受講者(記入者)の対応について説明する図である。
解答用紙5、電子ペン1、及び受講者(記入者)の対応などについては、本実施形態では、図3に示すように、受講者「一郎」が、電子ペン1−1を用いて解答用紙5−1に解答を記入する。受講者「次郎」が、電子ペン1−2を用いて解答用紙5−2に解答を記入する。受講者「三郎」が、電子ペン1−3を用いて解答用紙5−3に解答を記入する。受講者「四郎」が、電子ペン1−4を用いて解答用紙5−4に解答を記入する。受講者「五郎」が、電子ペン1−5を用いて解答用紙5−5に解答を記入する。また、講師(利用者)「花子」が、集約装置2を操作する。
続いて、解答用紙5−1〜5−nに形成されるアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。
次に電子ペン1について説明する。図6に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、インクカートリッジ104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPUなどにより構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナなどにより構成される通信ユニット111及びバッテリー112を備える。インクカートリッジ104の先端は、インクを備えるペン先部103となっており、ユーザは、電子ペン1のペン先部103を解答用紙5上に当接させて、文字などのストローク(手書きのストローク)を記入したり、タップ(ペン先部103による解答用紙5への軽叩)したりする。ここで、電子ペン1のペン先部103が解答用紙5に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形などは、1つ又は複数個のストロークからなる。また、電子ペン1のペンダウンからペンアップまでにペン先部103から解答用紙5上に流出するインクにより、ストロークと略同一軌道の軌跡が解答用紙5上に描かれる。
次に、集約装置2及び転送装置3の構成について説明する。
集約装置2及び転送装置3の各々は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPUなどのプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボードなどを含むパーソナルコンピュータなどで構成される。
転送装置3は、転送受信手段31と、転送送信手段32とを備える。転送装置3は、電子ペン1から受信した記入情報を集約装置2へ転送する処理を行う。
転送送信手段32は、転送受信手段31により受信された記入情報を集約装置2に送信する。転送送信手段32による集約装置2への記入情報の送信の方式は、本実施形態ではLAN経由でTCP/IPの通信方式により行われる。
集約装置2は、集約個別受信手段(受信手段)20と、集約転送受信手段(受信手段)21と、範囲指定手段22と、入力手段23と、記憶手段24と、集約処理手段(処理手段)25と、表示手段26と、送信手段27とを備える。
集約転送受信手段21は、アンテナや受信回路などにより構成され、電子ペン1からの記入情報が転送装置3により転送されてくると、当該記入情報を受信する。そして、集約転送受信手段21は、受信した当該記入情報を集約処理手段25に供給する。
入力手段23は、処理や表示の種別を含む処理態様の指示として入力された内容を受け付ける。入力手段23は、キーボードなどとその操作を検知する手段によって構成される。
なお、マウスは、その操作によって範囲指定手段22と入力手段23とを兼ねることができる。
また、図8に示すように、記憶手段24は、電子ペン1が保持する固有のペンIDに対して、ユーザIDとユーザ名とをユーザ定義情報として関連付けて記憶する。図8において、例えば、ペンID「pen01」には、ユーザID「U01」とユーザ名「一郎」とが予め関連付けられたユーザ定義情報が記憶されている。以下同様に、ペンID「pen02」には、ユーザID「U02」とユーザ名「次郎」とが予め関連付けられたユーザ定義情報が記憶されている。ペンID「pen03」には、ユーザID「U03」とユーザ名「三郎」とが予め関連付けられたユーザ定義情報が記憶されている。ペンID「pen04」には、ユーザID「U04」とユーザ名「四郎」とが予め関連付けられたユーザ定義情報が記憶されている。ペンID「pen05」には、ユーザID「U05」とユーザ名「五郎」とが予め関連付けられたユーザ定義情報が記憶されている。
さらに、記憶手段24は、各電子ペン1によって送信されてきた記入情報を、ペンID毎にストローク情報として記憶する。
図9に示すように、学習データは、ファイル属性情報と、ユーザID別の個人学習データとを有する。ファイル属性情報には、作成日時情報が含まれている。また、個人学習データには、ユーザIDと、当該ユーザIDに対応する電子ペン1から送信された記入情報の位置座標情報などをストローク単位で含むストローク情報(以下、「ユーザストローク情報」と呼ぶ)と、解答内容などに応じてカテゴライズのために操作者によって設定されるユーザ色(分類)情報やキーワード情報などが含まれている。ユーザIDは、集約処理手段25により、記入情報に含まれるペンIDに基づいて、記憶手段24に予め記憶されたユーザ定義情報を参照することで特定され、当該記入情報に基づくユーザストローク情報と対応付けられる。ユーザストローク情報は、電子ペン1が演算した位置座標(XY座標)情報、記入されたときの時刻情報、及び筆圧情報が含まれる。ファイルデータを読み込む際には、操作者が、入力手段23によって、ユーザID、ユーザ色情報、キーワード情報などを所定の入力エリアに入力することで、集約処理手段25によって特定のデータを検索させ、ユーザストローク情報により描画されるストロークを表示手段26に再現させることができる。
表示範囲算出手段252による表示範囲の算出は、複数のユーザ毎のユーザストローク情報(記入情報群)に基づき行われる。この場合、表示制御手段253により表示が制御されるストローク群の量に応じて、複数のユーザ毎の表示範囲が可変して算出される。表示範囲算出手段252は、算出した表示範囲の情報を表示制御手段253へ供給する。
また、表示制御手段253は、解答用紙5についての記入情報を含む学習データに基づいて、表示手段26に記入内容(ストローク群)を表示させるとともに、電子ペンIDに対応するユーザIDにより特定されるユーザ名を表示させる。表示手段26に電子ペン1による記入内容(ストローク群)とユーザ名とが表示されるため、操作者である講師「花子」は、受講者(記入者)とその者による記入内容とを合わせて認識することができる。また、表示制御手段253は、表示手段26と同じ内容を同期させて、プロジェクタ4からスクリーン6へ投影表示させるため、表示手段26に対する表示信号と同じ内容の信号を送信手段27に対してプロジェクタ4へ向けて送信させる。すると、各受講者も、プロジェクタ4からスクリーン6へ投影表示された記入内容とその記入者とを合わせて認識することができる。
次に、描画アプリケーションの実行による表示制御手段253の表示手段26への表示処理について図10を参照しつつ説明する。
図10は、描画アプリケーションの実行による表示制御手段253の表示手段26への表示例を示す図である。
集約処理手段25の情報処理手段251は、ユーザストローク情報に基づいて描画されるストローク群が、拡大表示などでストローク情報表示領域501よりも大きい場合、横スクロールバー502及び縦スクロールバー503を有効とする。そして、表示制御手段253は、利用者のマウス操作によってストローク情報表示領域501をスクロールして、描画対象のストローク群の全体を複数回に分けて表示できるようにする。
比較一覧表示ボタン512には、全ユーザ名の各々についてのユーザストローク情報に対応するストロークの各々を同時に並べて一覧表示する機能が割り当てられている。
再生表示ボタン513には、1つのユーザストローク情報に対応する1ストロークずつ再生表示する機能が割り当てられている。
選択画像出力ボタン514には、任意の選択範囲がある場合にその選択範囲内のストローク群を、画像データとして外部出力する機能が割り当てられている。
これらの機能を設けることで、各受講生の記入情報から、参考となる模範解答集などを容易に作成できるようになる。
縮小表示ボタン516には、ストローク情報表示領域501に表示されるストローク群の表示サイズを、現在設定されている表示サイズから所定の割合で縮小する機能が割り当てられている。
拡大表示ボタン517には、ストローク情報表示領域501に表示されるストローク群の表示サイズを、現在設定されている表示サイズから所定の割合で拡大する機能が割り当てられている。
ページ送りボタン517,518の各々には、解答用紙5の複数枚からなるセットが用いられる場合に、異なるページアドレス(用紙ドットパターン)の複数枚の解答用紙5の中から、表示対象の1枚を選択する機能が割り当てられている。
回転表示ボタン519,520の各々には、ストローク情報表示領域501に表示されるストローク群を90度ずつ回転させる機能が割り当てられている。このような機能を設けることで、表示上の用紙向きを簡単に変更できる。
ユーザコントロール表示ボタン522には、ユーザコントロールリスト530の表示・非表示を切り替える機能が割り当てられている。非表示にすることで、ストローク情報表示領域501が拡大される。
集約処理手段25は、色分類ボタン551〜556によって選択されたユーザ色(分類)情報を、Gr(グループ)欄541に表示する。また、集約処理手段25は、電子ペン1から取得されて記憶手段24に個別学習データに含められて記憶されたユーザストローク情報毎に関連付けられているユーザIDに対応するユーザ名をユーザ名欄542に表示する。また、集約処理手段25は、問題の解き方を端的に表したキーワードをキーワード欄543に表示する。
色分類ボタン551には赤色に、色分類ボタン552には青色に、色分類ボタン553には黄色に、色分類ボタン554には緑色に、色分類ボタン555には茶色に、色分類ボタン556には白色に、それぞれ設定する機能が割り当てられている。
集約装置2の操作者(講師)は、マウスによって、ユーザ選択リスト531内の特定のユーザ名(受講生の名前)を選択し、色分類ボタン551〜556のうち所望のボタンを選択する。すると、集約処理手段25は、ユーザ選択リスト531内の選択されたユーザ名のGr(グループ)欄541を、選択された色で表示する。この機能により、操作者である講師が、ストローク情報表示領域501に表示される受講者(ユーザ)の解答内容を見て、その考え方などをカテゴリー分けして色をつけ、見易くすることができる。なお、ユーザ色(分類)情報は、未設定時は、白色に設定しておくとよい。
色順ソートボタン562は、ユーザ選択リスト531に表示されているユーザ一覧を、ユーザ色情報順に並べ替える機能が割り当てられている。色順ソートボタン562が選択されることにより、色分類ボタン551〜556の操作によって付された色情報、即ち、Gr(グループ)欄541に設定された色情報が、同じユーザ同士が連続して配列されるようになる。
分類グラフ表示ボタン563には、色分類ボタン551〜556の操作によって付されたユーザ色情報別のユーザ数を、ストローク情報表示領域501に棒グラフなどで表示する機能が割り当てられている。
集約処理手段25は、操作者である講師により、リロードボタン564がマウスにより選択されると、前回のファイル保存以降に電子ペン1より受信して記憶手段24の格納領域に記憶されたユーザストローク情報をクリアする。格納領域に記憶されたユーザストローク情報の特定は、選択されているユーザに関連付けられているユーザIDに基づいて行われる。そして、集約処理手段25は、前回のファイル保存の時点までのユーザストローク情報を読み出し、ストローク群を描画してストローク情報表示領域501に表示する。この機能は、個々のユーザが解答をやり直したい場合などに活用できる。
図11は、機能メニューの設定項目を示す図である。
メニュー581,582の各々には、学習データに必要なファイルデータの読み込み・保存を実行する機能が割り当てられている。
メニュー583,584の各々には、表示中の画像を画像データの形式で保存する機能が割り当てられている。
メニュー585の各々には、表示中の画像を印刷する機能が割り当てられている。
メニュー586には、アプリケーションの終了を実行する機能が割り当てられている。
これらのメニュー581〜586など、アプリケーションの全般的な管理に関する実行機能を一覧で用意しておくと便利である。これらのメニューが選択されると、集約処理手段25により各機能を実現させる処理が実行される。
徐々拡大表示メニュー601には、ストローク情報表示領域501(図12参照)において表示される後述の各ユーザ毎のユーザストローク情報表示領域621〜625(図12参照)を、所定の条件により徐々に拡大して表示する機能が割り当てられている。
ペン管理メニュー602には、電子ペン1の接続経由状況(例えば転送装置3のIPアドレスなど)を表示する機能が割り当てられている。
用紙管理メニュー603には、ストローク群を表示する背景となる解答用紙5の画像を設定する機能が割り当てられる。
このアプリケーションについてメニュー604は、アプリケーションのバージョンやプロパティ情報などを表示する機能が対応付けられている。これらのメニューなどを、アプリケーションの設定に関する実行機能を一覧として用意しておくと便利である。
図12〜図14は、描画アプリケーションの実行による集約処理手段25のストローク情報表示領域501の表示例を示す図である。
ユーザ名表示領域611〜615の各々には、ユーザ選択リスト531のユーザ名欄542に表示されている各ユーザ名がそれぞれ表示される。ユーザストローク情報表示領域621〜625には、ユーザ名表示領域611〜615の各々に表示された各ユーザが電子ペン1で解答用紙5−1〜5−5の各々に記入した内容に対応するストローク群の各々が表示される。
図12〜図14では、ユーザ選択リスト531に表示されている全てのユーザ名が選択されている。そして、ストローク情報表示領域501には、各ユーザ「一郎」「次郎」「三郎」「四郎」「五郎」によって各電子ペン1を用いて記入された記入内容に対応する各ストローク群がそれぞれ表示されている。
また、ユーザは、ユーザ選択リスト531のキーワードの欄に、入力手段23のキーボードを用いて直接文字を入力することができる。集約処理手段25の情報処理手段251は、入力手段23により入力された文字を、個人学習データファイルのキーワード情報として記憶手段24におけるユーザID別の格納領域に記憶する(図9参照)。
また、表示範囲算出手段252は、表示範囲を変えていく過程で、ストローク情報表示領域501上において、ユーザストローク情報表示領域621〜625同士が重ならないように、必要に応じて、各基準座標(X1,Y1),(X2,Y2),…(X5,Y5)を移動させる。
同様に、ユーザのうち、「次郎」、「三郎」、「四郎」、及び「五郎」の各々が記入したストローク群についても、表示範囲算出手段252は、各電子ペン1−2〜1−5から受信した記入情報からそれぞれY座標の最大値Y2MAX,Y3MAX,Y4MAX,Y5MAXを求める。さらに、表示範囲算出手段252は、各Y座標最大値Y1MAX〜Y5MAXの中における最大値であるMAX(YnMAX)を求める。図15に示す例では、Y2MAXが最大値となっている。
そして、表示範囲算出手段252は、MAX(YnMAX)に対応するユーザストローク情報表示領域621〜625上の長さを、Yvarする。
図12は、各受講生による解答が開始されて、ある時間が経過したときの表示手段26に表示された画面を示す。図12では、ユーザ「四郎」が記入したストローク群のY方向の最大値Y4MAXが最も大きいため、Y4MAXに対応するユーザストローク情報表示領域624上の長さがYvarとされ、ユーザストローク情報表示領域621〜625が拡大されている。
図13は、図12に示す表示時点からさらにある程度の時間が経過したときの表示手段26に表示された画面を示す。図13では、ユーザ「次郎」が記入した解答に対応するストローク群のY方向の最大値Y2MAXが最も大きいため、Y2MAXに対応するユーザストローク情報表示領域622上の長さがYvarとされ、ユーザストローク情報表示領域621〜625がさらに拡大されている。
図14は、図13に示す表示時点からさらにある程度の時間が経過したときの表示手段26に表示された画面を示す。図14に示すように、各ユーザに対応する各ユーザストローク情報表示領域621〜625の表示範囲は、ユーザ「次郎」が記入した解答の内容に対応するストローク群のY方向の最大値Y2MAXが続けて最も大きいため、Y2MAXに対応するユーザストローク情報表示領域622上の長さがYvarとされ、ユーザストローク情報表示領域621〜625がさらに拡大されている。
次に、図16を参照して、集約装置2の拡大表示モードの処理フローについて説明する。
図16は、集約装置2が実行する拡大表示モード処理の一連の流れを説明するフローチャートである。
このような前提の下、各ユーザが、所定の解答用紙5に対して、各電子ペン1でタップしたり手書きのストロークを記入すると、電子ペン1は、生成した各記入情報を集約装置2(又は転送装置3を介して集約装置2)へ送信する。具体的には、電子ペン1は、ペンダウン時には、ペンダウン情報及び各ペンIDを関連付けた各記入情報を生成して、生成した各記入情報を集約装置2(又は転送装置3を介して集約装置2)へ送信する。電子ペン1は、手書きのストロークの記入などにより電子ペン1の解答用紙5への当接状態が継続すると、ドットパターンを撮像して演算した座標情報を含む座標属性情報と、各ペンIDとを関連付けた各記入情報を連続的に生成して、集約装置2(又は転送装置3を介して集約装置2)へ逐次送信する。電子ペン1は、ペンアップ時には、ペンアップ情報及び各ペンIDを関連付けた各記入情報を生成して集約装置2(又は転送装置3を介して集約装置2)へ送信する。
情報処理手段251は、各電子ペン1から送信された記入情報を、集約個別受信手段20又は集約転送受信手段21に受信させて、記憶手段24に記憶させる(ステップS11)。
すなわち、表示範囲算出手段252は、各電子ペン1からの記入情報につき、最大値YnMAXを求めたうえで、さらに、各最大値YnMAXの中における最大値MAX(YnMAX)を求める。そして、表示範囲算出手段252は、MAX(YnMAX)に対応するユーザストローク情報表示領域621〜625上の長さを、Yvarとし、必要に応じて、ユーザストローク情報表示領域621〜625同士が重ならないように、各基準座標(X1,Y1),(X2,Y2),…(X5,Y5)を移動させる。
このように、表示範囲算出手段252は、各基準座標やXvar,Yvarに基づいて算出した表示範囲を、現在のユーザストローク情報表示領域621〜625の表示範囲として更新する(ステップS12)。
以上説明したように本実施形態によれば、各ユーザにより、コード化パターンが設けられた解答用紙5に電子ペン1で記入されると、コード化パターンに関する情報が記入情報として送信される。そして、電子ペン1から送信された記入情報は、集約装置2の集約個別受信手段20(又は転送装置3を介して集約装置2の集約転送受信手段21)により受信される。
そして、集約装置2の表示範囲算出手段252は、ユーザ毎に受信された記入情報に基づいて、ユーザストローク情報表示領域621〜625の表示範囲を複数のユーザ毎に算出する。このため、集約装置2の表示範囲算出手段252は、表示手段26に表示されたストローク群の広がり状態に応じて、各ユーザストローク情報表示領域621〜625の表示範囲を算出する。
集約装置2の表示制御手段253は、表示範囲が算出されたユーザストローク情報表示領域621〜625において、各ユーザの記入情報に基づいて描画されるストローク群を表示手段26に表示させる制御を実行する。
このように、複数のユーザにより記入された記入情報に応じて、ユーザストローク情報表示領域621〜625の表示範囲が可変する。このことから、受講生は、ユーザストローク情報表示領域621〜625の広がりや解答内容を確認することで、各受講生の記載内容や進行度合いを把握することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られない。
上記実施形態においては、横書きで解答用紙5に記入していくため、表示範囲算出手段252は、Xvarを固定値とし、Yvarを可変として、ユーザストローク情報表示領域に表示されるストローク群に対応する記入情報のY座標の拡大方向の各最大値YnMAXにおける最大値のユーザストローク情報表示領域上の長さとしたがこれに限られない。例えば、解答用紙5の解答欄が縦書きである場合には、表示範囲算出手段252は、Yvarを固定とし、Xvarを可変として、X座標方向が拡大するように、表示範囲を算出してもよい。
このように、各最大値YnMAXの平均値や所定割合(6〜8割程度)、あるいは最小値をYvarの指標として採用すると、電子ペン1で解答用紙5に記入されたストロークのすべてをユーザストローク情報表示領域に描画するのではなく、一部を未表示にすることができる。これにより、受講生に、他人の解答のすべてを把握させずに、解答の進行度合いを把握させることができる。
2…集約装置
21…集約転送受信装置
22…範囲指定手段
23…入力手段
24…記憶手段
25…集約処理手段
251…情報処理手段
252…表示範囲算出手段
253…表示制御手段
26…表示手段
27…送信手段
3…転送装置
31…転送受信手段
32…転送送信手段
4…プロジェクタ
5…解答用紙
Claims (4)
- コード化パターンが設けられた、複数のユーザの各々により使用され得る複数の用紙と、
コード化パターンを読み取り、コード化パターンに関する情報を記入情報として送信する、前記複数のユーザの各々により使用され得る複数の電子ペンと、
前記複数の電子ペンの各々から記入情報を受信して、電子ペンごとに表示領域を分けてストロークを描画する処理を実行するコンピュータ装置と、を備える学習システムであって、
前記コンピュータ装置は、
各電子ペンから送信される記入情報を受信する受信手段と、
各電子ペンからの記入情報に基づいて描画されるストローク群が表示されるユーザストローク情報表示領域についての可変する表示範囲を、前記複数のユーザ毎にそれぞれ算出する表示範囲算出手段と、
前記表示範囲算出手段により前記表示範囲が算出された前記ユーザストローク情報表示領域の各々を、各電子ペンからの記入情報に基づいてそれぞれ描画されたストローク群を含めて表示させる制御を実行する表示制御手段と、
を備え、
前記表示範囲算出手段は、前記表示制御手段により前記複数のユーザ毎に表示が制御された前記ストローク群が所定の方向に表示されていく速度に応じて、前記複数のユーザ毎の表示範囲を可変して算出すること、
を特徴とする学習システム。 - 請求項1に記載の学習システムにおいて、
前記表示範囲算出手段は、前記受信手段により受信された各電子ペンからの前記記入情報により把握されるストローク群の広がりに応じて、前記複数のユーザ毎の表示範囲をそれぞれ算出し、拡大していくこと、
を特徴とする学習システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の学習システムにおいて、
前記表示範囲算出手段は、前記受信手段により受信された各ユーザにより電子ペンで前記用紙に記入されたストロークのX座標方向またはY座標方向の最大値に応じて、前記複数のユーザ毎の表示範囲を算出し、拡大していくこと、
を特徴とする学習システム。 - 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の学習システムにおけるコンピュータ装置として機能させることを特徴とするプログラム。
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