JP6260210B2 - 表示システム、表示方法及びプログラム - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態における表示システムのシステム構成図である。図1に示すように、表示システムは、各受講者が授業などに使用する電子ペン1(1A、1B、1C、…)、解答用紙(記入用紙)2(2A,2B,2C、…)及び受講者用端末3(3A,3B,3C、…)と、講師が使用する講師用端末4と、受講者用端末3と講師用端末4との間に接続された無線LANルータなどの転送装置5とを備える。そして、表示システムは、受講者が電子ペン1により解答用紙2に記入した筆跡を、当該受講者が使用する受講者用端末3に一旦表示した上で、その筆跡を示すデータを講師用端末4に集約させる。
図2を参照して解答用紙(記入用紙)2について説明する。図2に示すように、受講者ごとに複数枚の解答用紙2が一組用意され、同じ組の解答用紙2には、それぞれ異なる座標範囲のドットパターン(コード化パターン)が印刷される。また、解答用紙2には、マス目が印刷されている。ドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含んだインキにより印刷され、マス目は、赤外域に吸収性を持たないインキにより印刷される。なお、解答用紙2には、マス目に代えて又はこれに加えて、記入欄や問題や解答欄等が印刷されていても良い。
次に、図4と図5を参照しながら、解答用紙2に印刷されたアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。図4は、解答用紙2に印刷されたドットパターンのドットと、そのドットが変換される値との関係を説明する図である。図4に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。すなわち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組み合わせにより、用紙上の位置座標が決定されるように構成されている。
次に、電子ペン1について図6を用いて説明する。図6は、電子ペン1の構造を示す概略図である。図6に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、インクカートリッジ104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111、及びバッテリー112を備える。インクカートリッジ104の先端は、ペン先部103となっており、各受講者は、電子ペン1のペン先部103を、解答用紙2に当接させてストローク(手書きストローク)を記入する。インクカートリッジ104のインクは、赤外線を吸収する材料(例えばカーボン)を含まないようにする。ここで、電子ペン1のペン先部103が用紙に接触することを「ペンダウン」と呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることを「ペンアップ」と呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つのストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個のストロークからなる。
次に、受講者用端末3について説明する。受講者用端末3は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、タッチパネル等で構成される。なお、本実施形態では、受講者用端末3は、各受講者に配布されるiPad(登録商標)などのタブレット型端末であるものとする。
次に、講師用端末4について説明する。講師用端末4は、ハードウェアとして、電子ペン1とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、タッチパネル等で構成される。講師用端末4は、例えばノートPC等である。
次に、受講者用端末3の処理部34が表示部36に表示させる筆跡表示ウィンドウについて説明する。以後では、一例として、受講者「太郎」が使用する受講者用端末3Aが表示する筆跡表示ウィンドウを対象に説明を行う。なお、上述したように、各受講者用端末3の処理部34及び講師用端末4の処理部44は、各操作者による操作に応じて、筆跡表示ウィンドウの表示制御をそれぞれ独立して行う。
図10は、受講者用端末3Aの使用者である受講者「太郎」の解答用紙2への記入内容を個別に表示した画面(「個別表示画面」とも呼ぶ。)を示す筆跡表示ウィンドウの表示例である。図10に示すように、筆跡表示ウィンドウは、解答再現エリア51及び背景エリア52を有するメイン表示エリア50と、受講者選択リスト「ML」を表示するためのリスト表示エリア53と、ボタン表示エリア54と、通信状態表示エリア55、56とを有する。
図11は、各受講者の記入内容を一覧表示した画面(「一覧表示画面」とも呼ぶ。)を示す筆跡表示ウィンドウの表示例である。例えば、処理部34は、所定の操作(例えばタッチパネル上で2本の指を接触させながら近付ける操作等)を検出した場合に、図10に示す画面から図11に示す画面に切り替える。
講師用端末4は、操作者である講師の操作に基づき、各受講者用端末3が表示する筆跡表示ウィンドウ上での、他の受講者の解答内容を示す解答再現エリア51の表示を制限する。これについて、図12及び図13を参照して詳しく説明する。
本実施形態の表示システムによれば、講師用端末4は、各受講者用端末3が電子ペン1から受信した記入情報に基づくストローク情報を受信すると共に、要求に応じて他者筆跡情報を受講者用端末3に送信する。そして、各受講者用端末3と講師用端末4とは、使用者である受講者や講師の操作に応じて、解答用紙2への筆跡を表示するための筆跡表示ウィンドウの表示制御を、互いに独立して行う。この態様により、各受講者は、受講者用端末3を操作して、自らの意思により筆跡表示ウィンドウ上で解答用紙2への筆跡を容易に確認することが可能となる。また、本実施形態の表示システムによれば、各受講者は、好適に、他の受講者の解答内容を筆跡表示ウィンドウ上で閲覧することもできる。
次に、上述の実施形態の変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施形態に適用してもよい。
図1の構成例では、各受講者につき1本の電子ペン1及び1台の受講者用端末3が割り当てられていた。しかし、本発明が適用可能な表示システムの態様は、図1に示す構成に限定されない。
図14(B)に示す受講者用端末3の共有の例において、受講者用端末3を共有する受講者同士が同じグループとなる設定の場合、受講者用端末3は、受講者用端末3を共有する受講者のグループの変更を指示する操作を検知したときに、当該グループに属する全ての受講者のグループ番号を一斉に変更する。この具体例について、図15及び図16を参照して説明する。
受講者用端末3又は講師用端末4は、電子ペン1から送信される記入情報に基づき各受講者のグループ分けを行ってもよい。
表示システムは、各受講者用端末3Aが生成したストローク情報を蓄積して保存(即ちアーカイブ)するためのサーバをさらに備えてもよい。図17は、本変形例に係る表示システムの構成例を示す。図17に示す表示システムは、サーバ装置6を備える。サーバ装置6は、受講者用端末3から講師用端末4へ送信される全てのストローク情報を、転送装置5を介して受講者用端末3から受信し、記憶する。この態様により、表示システムは、生成されたストローク情報を好適に保存することができる。
実施形態では、受講者用端末3は、ドットパターンの座標情報を含む記入情報を電子ペン1から受信した場合に、当該記入情報からなるストローク情報を講師用端末4へ送信していた。これに代えて、受講者用端末3は、ドットパターンの座標情報を含むストローク情報を、筆跡を示す画像データ又は動画データなどの一般的な形式の表示データに変換し、当該表示データを講師用端末4へ送信してもよい。上述の表示データは、好適には、ドットパターンの座標定義情報を有しない通常の端末でも筆跡を表示することが可能な標準化された形式のデータである。例えば、受講者用端末3は、ストローク情報に含まれる座標情報を、筆跡表示ウィンドウ上に筆跡を描画するために座標定義情報を参照してディスプレイ用の座標情報に変換したデータを、上述の表示データとして講師用端末4に送信してもよい。
上記実施形態において、電子ペン、ドットパターン(コード化パターン)、記入情報に、アノト方式を用いたが、アノト方式に限られなくともよい。また、ドットパターン(コード化パターン)も、位置座標を示すものに限られず、アイコンを識別するためのコード値や、関連付けエリアを識別するためのコード値を示すものであってもよい。
2、2A〜2E…解答用紙
3、3A〜3E…受講者用端末
4…講師用端末
5…転送装置
6…サーバ装置
Claims (13)
- 受講者が使用する複数の第1端末と、前記受講者の講師が使用する第2端末とを有する表示システムであって、
前記第1端末は、
筆跡に関する情報を電子ペンから受信する第1受信手段と、
前記筆跡に関する情報に基づく表示を行う第1表示手段と、
前記筆跡に関する情報を前記第2端末に送信する第1送信手段とを備え、
前記第2端末は、
前記第1送信手段より送信された前記筆跡に関する情報を受信する第2受信手段と、
前記筆跡に関する情報に基づく表示を行う第2表示手段と、
前記第1端末の各々に対し、他の第1端末から受信した前記筆跡に関する情報を送信する第2送信手段と、
外部入力に基づき、前記第1端末の各々に対し、当該第1端末の受講者が属するグループ以外のグループに属する他の受講者の筆跡に関する表示を制限する表示制限手段と、を備え、
前記第1表示手段と前記第2表示手段とは、前記筆跡に関する表示を、互いに独立して行うことを特徴とする表示システム。 - 前記表示制限手段は、前記外部入力に基づき、
前記第1端末の各々に対し、当該第1端末の受講者が属するグループ以外のグループに属する他の受講者の筆跡に関する情報を、前記第2送信手段が送信するのを制限する、
又は、
前記第1端末の各々に対し、当該第1端末の受講者が属するグループ以外のグループに属する他の受講者の筆跡に関する表示を制限する旨の情報を、前記第2送信手段に送信させることを特徴とする請求項1に記載の表示システム。 - 前記第1表示手段は、前記電子ペンから受信した筆跡に関する情報と、前記第2送信手段により送信された前記筆跡に関する情報とに基づく表示を行い、
前記第1表示手段は、前記表示を制限する旨の情報を受信した場合、当該第1表示手段の第1端末の受講者が属するグループ以外のグループに属する他の受講者の筆跡に関する表示を制限することを特徴とする請求項2に記載の表示システム。 - 前記第1受信手段は、前記筆跡に関する情報を複数の電子ペンから受信することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の表示システム。
- 前記第1表示手段は、前記第1端末を使用する受講者に関連する表示と、他の第1端末を使用する受講者に関連する表示とで色分けすることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の表示システム。
- 前記第1端末は、前記第1表示手段により前記筆跡に関する情報に基づく表示を行うためのアプリケーションの起動時に、前記第2端末から前記第1表示手段による表示に関する初期設定の情報を取得する初期設定情報取得手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の表示システム。
- 前記第1端末又は前記第2端末は、前記第1端末ごと、前記電子ペンごと、又は前記受講者ごとに、表示すべき筆跡に対応する受講者をグループ分けするグループ設定手段を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の表示システム。
- 前記グループ設定手段は、前記第1端末ごとに、表示すべき筆跡に対応する受講者をグループ分けする場合において、複数人が所属するグループの1人の受講者に対応するグループ番号の変更を指示する入力を検知した場合に、当該グループに所属する全ての受講者に対応するグループ番号の変更を行うことを特徴とする請求項7に記載の表示システム。
- 前記第1端末又は前記第2端末は、前記電子ペンから送信される情報に基づき、前記電子ペンがタップされた用紙又は当該用紙内のエリアを識別することで、前記電子ペンを使用する受講者のグループを設定するグループ設定手段を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の表示システム。
- 前記第1端末から前記筆跡に関する情報を受信し記憶するサーバ装置をさらに有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の表示システム。
- 前記第1端末は、前記第1受信手段により前記電子ペンから受信した筆跡に関する情報
を、表示データに変換する変換手段をさらに有し、
前記第1送信手段は、前記表示データを、前記筆跡に関する情報として前記第2端末に
送信することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の表示システム。 - コンピュータが実行するプログラムであって、
受講者が使用する複数の第1端末より送信された筆跡に関する情報を受信する受信手段と、
前記筆跡に関する情報に基づく表示を行う第2表示手段と、
前記第1端末の各々に対し、他の第1端末から受信した前記筆跡に関する情報を送信する第2送信手段と、
外部入力に基づき、前記第1端末の各々に対し、当該第1端末の受講者が属するグループ以外のグループに属する他の受講者の筆跡に関する表示を制限する表示制限手段
として前記コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。 - 受講者が使用する複数の第1端末と、前記受講者の講師が使用する第2端末とを有する
表示システムにおいて実行される表示方法であって、
前記第1端末が筆跡に関する情報を電子ペンから受信する第1受信工程と、
前記第1端末が前記筆跡に関する情報に基づく表示を行う第1表示工程と、
前記第1端末が前記筆跡に関する情報を前記第2端末に送信する第1送信工程と、
前記第2端末が前記第1送信工程より送信された前記筆跡に関する情報を受信する第2
受信工程と、
前記第2端末が前記筆跡に関する情報に基づく表示を行う第2表示工程と、
前記第2端末が、前記第1端末の各々に対し、他の第1端末から受信した前記筆跡に関する情報を送信する第2送信工程と、
前記第2端末が、外部入力に基づき、前記第1端末の各々に対し、当該第1端末の受講者が属するグループ以外のグループに属する他の受講者の筆跡に関する表示を制限する表示制限工程と、
を有し、
前記第1表示工程では、前記第1端末は、前記電子ペンから受信した筆跡に関する情報と、前記第2送信工程により送信された前記筆跡に関する情報とに基づく表示を行うことを特徴とする表示方法。
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