以下、教育支援システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態において、生徒ごとに異なる解答用紙に電子ペンで記載した解答情報を受信し、各解答情報に対する先生の分類情報を受け付け、解答情報に分類情報を付与して、電子ペンで記載した解答情報と分類情報を生徒ごとに蓄積する先生用の情報処理装置、および当該情報処理装置を含む教育支援システムについて説明する。また、本実施の形態において、指定された一の分類情報に対応する1以上の解答用紙を表示する教育支援システムについて説明する。さらに、本実施の形態において、生徒が記載した解答情報を自動分類し、当該分類に従った教育支援を行う教育支援システムについて説明する。なお、解答情報に分類情報を付与する、とは、分類ごとに解答情報を格納するバッファを変えるなど、分類ごとに解答情報を区別してアクセスできれば良い、という意味である。
図1は、本実施の形態における教育支援システムの概念図である。本教育支援システムは、一つの先生用の情報処理装置11、複数の生徒用の電子ペン12と解答用紙13の組を有する。つまり、各生徒は、解答用紙13に電子ペン12で解答を記載する。本教育支援システムは、電子ペン12と解答用紙13の組を複数組、および一の情報処理装置11を具備する。情報処理装置11は、通常、先生の教壇に設置されており、電子ペン12から送信された生徒解答情報を処理する。各生徒は、解答用紙13(解答用紙は、ノートでも良い)に、電子ペン12で記載する。電子ペン12は、例えば、非特許文献1の電子ペンである。また、解答用紙13は、例えば、非特許文献1の用紙である。ただし、電子ペン12や解答用紙13は、他の構成によるものでも良い。電子ペン12は、解答用紙13に記載された解答情報と、当該解答情報を記載した生徒を識別する生徒識別子を送信する機能を有すれば良い。また、解答用紙13は紙媒体とは限らず、タッチパネルなど、電子ペン12がその表面を移動した軌跡に関する情報が取得され得るものであれば良い。
図2は、本実施の形態における教育支援システムのブロック図である。情報処理装置11は、生徒解答情報受信部1101、解答情報表示部1102、受付部1103、分類生徒解答情報蓄積部1104、生徒解答情報選択部1105、分類生徒解答情報表示部1106を具備する。
電子ペン12は、座標情報取得部1201、生徒解答情報構成部1202、生徒解答情報送信部1203を具備する。
生徒解答情報受信部1101は、複数の電子ペン12から生徒解答情報を受信する。生徒解答情報とは、生徒を識別する生徒識別子と解答用紙13に記載された解答情報を有する情報である。生徒解答情報受信部1101は、複数の電子ペン12から、直接的に生徒解答情報を受信しても良いし、他の装置を経由するなど、間接的に生徒解答情報を受信しても良い。なお、生徒識別子は、通常、電子ペンが保持している電子ペンの識別子や、解答用紙の識別子などである。解答用紙13が非特許文献1の場合、解答用紙の識別子とは、例えば、用紙に印刷されているドットパターンをCCDカメラで撮ることにより取得できる座標情報(x,y)である。生徒には、異なるドットパターンが印刷された解答用紙13が利用されており、座標情報(x,y)から、一意に解答用紙13が決定できる。そして、解答用紙13を識別する情報が生徒識別子にもなり得る。生徒解答情報受信部1101は、無線の通信手段が好適であるが、放送を受信する手段や有線の通信手段でも実現可能である。生徒解答情報受信部1101は、例えば、Bluetooth等の近距離無線通信モジュールにより構成される。
解答情報表示部1102は、生徒解答情報受信部1101が受信した複数の各生徒解答情報が有する各解答情報をディスプレイに表示する。以後、ディスプレイへの表示とは、プロジェクタ等による投影でも良い。また、解答情報表示部1102における複数の解答情報の表示態様は問わない。解答情報表示部1102は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトで実現され得る。また、解答情報表示部1102は、ディスプレイデバイスとそのドライバーソフトで実現され得る。
受付部1103は、解答情報表示部1102が表示した解答情報の表示に対応して、解答を分類する情報である分類情報を先生から入力手段により受け付ける。また、受付部1103は、一の分類情報をも受け付ける。受け付けた一の分類情報は、ユーザである先生が、表示したいグループの解答情報群を特定するために入力したものである。また、受付部1103は、その他の指示やデータ等の入力も受け付ける。分類情報等を入力する入力手段は、キーボード、マウス、手とタッチパネル(表示部の構成)、メニューを構成し、マウスを用いた選択を受け付けるソフトウェアなど、何でも良い。分類情報とは、解答情報を分類するための情報であり、「1」「2」・・・や「A」「B」・・・など、何でも良い。
分類生徒解答情報蓄積部1104は、各生徒に対応した分類生徒解答情報を、複数、記録媒体(図示しない)に蓄積する。記録媒体は、不揮発性の記録媒体でも、揮発性の記録媒体でも良い。分類生徒解答情報蓄積部1104は、生徒ごとに、受付部1103が受け付けた分類情報を、当該分類情報に対応する解答情報を有する生徒解答情報と対にし、分類生徒解答情報を構成する。そして、分類生徒解答情報蓄積部1104は、当該分類生徒解答情報を、複数、記録媒体に蓄積する。分類生徒解答情報蓄積部1104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。分類生徒解答情報蓄積部1104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
生徒解答情報選択部1105は、受付部1103が一の分類情報を受け付けた場合、分類生徒解答情報蓄積部1104が蓄積した分類生徒解答情報を、受付部1103が受け付けた分類情報をキーとして検索し、当該分類情報に対応する生徒解答情報を選択し、メモリ上に配置する。生徒解答情報選択部1105は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。生徒解答情報選択部1105の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
分類生徒解答情報表示部1106は、分類生徒解答情報蓄積部1104が蓄積した分類生徒解答情報が有する分類情報が示す分類が、視覚的に認識できるように、生徒解答情報を、ディスプレイに表示する。ディスプレイへの表示は、投影も含む。例えば、分類生徒解答情報表示部1106は、分類生徒解答情報蓄積部1104が蓄積した分類生徒解答情報が有する分類情報ごとに、生徒解答情報をまとめて表示する。また、分類生徒解答情報表示部1106は、分類情報ごとに、生徒解答情報を表示する領域の背景色を変えたり、生徒解答情報を表示する領域を囲む線の色や線種や線の太さを変えたりして、分類情報が示す分類を、視覚的に認識できるように、生徒解答情報を表示する。分類生徒解答情報表示部1106における生徒解答情報の表示態様は問わない。また、分類生徒解答情報表示部は、生徒解答情報選択部1105が取得した解答情報のみを表示する場合もある。分類生徒解答情報表示部1106は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトで実現され得る。また、分類生徒解答情報表示部1106は、ディスプレイデバイスとそのドライバーソフトで実現され得る。
座標情報取得部1201は、解答用紙13の中の座標の情報である座標情報を取得する。座標情報取得部1201が座標情報を取得する方法として、例えば、以下の方法がある。解答用紙13に特殊ドットパターンが印刷されている場合に、座標情報取得部1201は、特殊ドットパターンによる座標検出技術で実現され得る。具体的には、例えば、以下の構成になる。座標情報取得部1201は、CCDカメラ、パターン認識と解析を行うプロセッサで構成される。特殊ドットパターンは、0.3mmピッチのグリッドに沿ってドットを示し、そのドットの配置をRight/Left/Up/Downの4パターンで振り分けることでコード化を図る。そして、CCDカメラより、特殊ドットパターンを60フレーム/秒で撮影し、入力する。そして、撮影した画像情報を解析することにより、入力装置であるCCDカメラの移動(すなわち撮影されるドットパターンの変化)を検出することができる。CCDカメラの移動を検出することにより、静的物体中の相対的な座標情報を取得できる。なお、座標情報取得部1201の別の手段として、以下のものが考えられる。解答用紙13の表面に、座標情報を示すバーコードが印刷されており、座標情報取得部1201は、当該バーコードを読み込み、座標情報を得るバーコードリーダーで実現される。
生徒解答情報構成部1202は、座標情報取得部1201が取得した1以上の座標情報を含む生徒解答情報を構成する。生徒解答情報は、例えば、1以上の座標情報と、図示しない手段(例えば、電子ペン識別子格納部という電子ペン12内の構成)から電子ペン識別子を読み出し、当該電子ペン識別子と1以上の座標情報から生徒解答情報を構成する。また、生徒解答情報構成部1202は、座標情報から解答用紙13のIDを算出して、この解答用紙13のIDを生徒識別子としても良い。なお、座標情報から解答用紙13のIDを算出する処理は、公知技術であるので詳細な説明を省略する(非特許文献1など参照)。また、生徒解答情報が有する解答情報は、ここでは、通常は、1以上の座標情報であるが、1以上の座標情報から取得されえる文字コード列や、図形などの情報でも良い。解答情報が文字コード列である場合、生徒解答情報構成部1202は、1以上の座標情報を文字コード列に変換する文字認識手段を具備する。なお、文字認識手段は、公知技術であるので、詳細な説明を省略する。さらに、生徒解答情報は、1以上の座標情報だけでも良い。かかる場合、座標情報から生徒を識別することができる、ことが好適である。生徒解答情報構成部1202は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。生徒解答情報構成部1202の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
生徒解答情報送信部1203は、生徒解答情報構成部1202が構成した生徒解答情報を送信する。生徒解答情報は、解答用紙13に記載された解答情報と、電子ペン12で解答情報を記載した生徒を識別する生徒識別子を有する。生徒識別子とは、例えば、電子ペンの識別子、解答用紙の識別子などである。生徒解答情報送信部1203は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
次に、教育支援システムの動作について説明する。まず、情報処理装置11の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)生徒解答情報受信部1101は、電子ペン12から直接的または間接的に生徒識別子と解答情報を有する生徒解答情報を受信したか否かを判断する。生徒解答情報を受信すればステップS302に行き、生徒解答情報を受信しなければステップS310に行く。
(ステップS302)解答情報表示部1102は、ステップS301で受信した生徒解答情報が有する解答情報を取得し、メモリ上に配置する。
(ステップS303)解答情報表示部1102は、ステップS301で受信した生徒解答情報が有する生徒識別子を取得し、メモリ上に配置する。なお、ここで、解答情報表示部1102は、生徒解答情報が有する解答情報(座標情報)から、生徒識別子を決定しても良い。かかる処理は、公知技術である。また、生徒識別子は、座標情報そのものでも良い。
(ステップS304)解答情報表示部1102は、例えば、生徒識別子に対応する生徒氏名(用紙のIDに対応する生徒氏名、でも良い)を取得し、メモリ上に配置する。なお、例えば、生徒解答情報が電子ペン12を識別する電子ペンIDを含んでおり、電子ペンIDと生徒氏名が対にして格納されている場合において、解答情報表示部1102は、受信された電子ペンIDから生徒氏名を取得しても良い、
(ステップS305)解答情報表示部1102は、ステップS302で取得した解答情報と、ステップS304で取得した生徒氏名を表示する。なお、解答情報表示部1102が表示する解答情報は、電子ペン12で記載された手書き文字のままでも良いし、文字認識処理を行った結果である文字コード列などでも良い。なお、解答情報表示部1102が表示する解答情報が文字コード列である場合、例えば、解答情報表示部1102は受信した解答情報を文字コード列に変換する文字認識処理手段を含むこととなる。かかる文字認識処理手段は、公知技術であるので詳細な説明を省略する。また、解答情報表示部1102は、生徒氏名を表示せず、解答情報のみを表示しても良い。
(ステップS306)受付部1103は、先生から、キーボードやマウス等の入力手段により、一の分類情報を受け付けたか否かを判断する。一の分類情報を受け付けた場合ステップS307に行き、一の分類情報を受け付けない場合ステップS306に戻る。
(ステップS307)分類生徒解答情報蓄積部1104は、ステップS301で受信した生徒解答情報と、ステップS306で受け付けた分類情報を用いて、分類情報と生徒解答情報を有する分類生徒解答情報を構成する。なお、ここでの生徒解答情報は、解答情報と生徒を識別する情報を有する。ここでの生徒を識別する情報は、生徒解答情報受信部1101が受信した生徒識別子でも、解答情報表示部1102が取得した生徒氏名などでも良い。つまり、ここでの生徒を識別する情報は、生徒を識別できる情報であれば何でも良い。
(ステップS308)分類生徒解答情報蓄積部1104は、ステップS307で構成した分類生徒解答情報を記憶媒体に蓄積する。ここで、記憶媒体は、不揮発性の記憶媒体でも、揮発性の記憶媒体でも良い。
(ステップS309)分類生徒解答情報表示部1106は、ステップS308で蓄積した分類生徒解答情報をディスプレイに表示する。ステップS301に戻る。
(ステップS310)受付部1103は、先生から、入力手段により、一の分類情報を受け付けたか否かを判断する。一の分類情報を受け付ければステップS311に行き、一の分類情報を受け付けなければステップS301に戻る。
(ステップS311)生徒解答情報選択部1105は、ステップS308で記憶媒体に蓄積した1以上の分類生徒解答情報から、ステップS310で受け付けた一の分類情報を有する分類生徒解答情報を検索し、取得し、メモリ上に配置する。
(ステップS312)分類生徒解答情報表示部1106は、ステップS311で取得した生徒解答情報のみを表示する。ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、一度に、一の生徒の、一の解答の情報を有する生徒解答情報を受信したが、分割して受信しても良いし、2以上の解答の情報を一度に受信しても良い。
また、図3のフローチャートにおいて、解答情報を受信し、表示するたびに、先生からの分類情報の受け付けを待ったが、解答情報の受信、表示、および分類情報の受け付けのそれぞれのタイミングは問わない。ただし、授業中に、解答ができた生徒の電子ペン12から順次、生徒解答情報が情報処理装置11に送信され、情報処理装置11が生徒解答情報を受信すれば、直ちに、情報処理装置11が生徒解答情報を表示し、次に、先生が入力手段により、一の分類情報を入力する、という一連の連続した処理、流れを有することが好適である。より効果的な授業を演出する上で必要であるからである。
さらに、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、電子ペン12の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)座標情報取得部1201は、電子ペン12が解答用紙13に記載した文字等に対応する座標情報を取得したか否かを判断する。座標情報を取得すればステップS402に行き、座標情報を取得しなければステップS403に行く。
(ステップS402)座標情報取得部1201は、ステップS401で取得した座標情報を記憶媒体に一時格納する。
(ステップS403)生徒解答情報構成部1202は、図示しない送信ボタンが押下されたか否かを判断する。送信ボタンが押下されればステップS404に行き、送信ボタンが押下されなければステップS401に戻る。
(ステップS404)生徒解答情報構成部1202は、ステップS402で一時格納されている座標情報群を読み出す。
(ステップS405)生徒解答情報構成部1202は、ステップS404で読み出した座標情報群を用いて、生徒解答情報を構成する。生徒解答情報構成部1202は、座標情報群のみから生徒解答情報を構成しても良いし、電子ペン12が保持している電子ペンIDと座標情報群から生徒解答情報を構成しても良い。なお、生徒解答情報を構成する処理は、送信するデータ構造にすること等である。
(ステップS406)生徒解答情報送信部1203は、ステップS405で構成した生徒解答情報を送信する。生徒解答情報送信部1203は、生徒解答情報を情報処理装置11に直接、送信しても良いし、生徒の机上の端末(図示しない)に送信しても良い。生徒解答情報が生徒の机上の端末に送信される場合、例えば、当該端末から情報処理装置11に、生徒解答情報が送信される。処理を終了する。
以下、本実施の形態における教育支援システムの具体的な動作について説明する。教育支援システムの概念図は図1である。
今、解答情報表示部1102は、図5に示す生徒氏名管理表を保持している。生徒氏名管理表は、「用紙ID」「生徒氏名」「座標情報の範囲」の属性を有するレコードを1以上保持している。「用紙ID」は、解答用紙を識別する情報IDであり、レコードを識別する情報でもあり、表管理のために存在する。「生徒氏名」は、生徒の氏名を示す情報である。「座標情報の範囲」は、各生徒が使用する解答用紙13に印刷された座標情報の範囲(例えば、矩形の左上座標、右下座標)である。解答情報表示部1102は、生徒解答情報受信部1101が受信した解答情報が有する座標情報(X,Y)が、どの座標情報の範囲(矩形の範囲)に入る点かを判断し、生徒氏名管理表のレコードを決定する。そして、そのレコードの「生徒氏名」の属性値を取得するのである。
かかる状況において、例えば、先生は、複数人の生徒に対して、算数の授業を行う、とする。そして、図6に示す問題が記載され、式と答えを記載する解答用紙13を、全生徒に配布している、とする。なお、生徒により、解答用紙13上のドットパターンは異なり、座標情報が決まれば、解答用紙13が決定されるようになっている、とする。
そして、各生徒は、電子ペン12で、解答用紙13に対して、式と答えを記入し、記入し終わったら、電子ペン12に存在する「送信」ボタンを押下する、とする。
まず、ある生徒Aが、図7(a)に示す式と答えを、解答用紙13に電子ペン12で記載し、「送信」ボタンを押下した、とする。その際、電子ペン12は、生徒Aが記載した文字等を示す座標情報を取得し、記憶媒体に一時格納していく。
そして、生徒解答情報構成部1202は、送信ボタンが押下されたことを検知し、一時格納されている座標情報群を読み出す。また、ここでは、生徒解答情報構成部1202は、電子ペン12に格納されている電子ペンID「123456」を読み出す。次に、生徒解答情報構成部1202は、図7(b)に示すような、電子ペンIDと座標情報群からなる生徒解答情報を構成する。次に、生徒解答情報送信部1203は、図7(b)の生徒解答情報を、直接的または間接的に情報処理装置11に送信する。なお、座標情報群は解答情報である。
次に、生徒解答情報受信部1101は、電子ペン12から直接的または間接的に、図7(b)の生徒解答情報を受信する。そして、解答情報表示部1102は、図7(b)の解答情報を取得し、メモリ上に配置する。次に、解答情報表示部1102は、受信した生徒解答情報が有する任意の座標情報(ここでは、生徒識別子となっている)から、図5の座標情報の範囲を検索し、当該座標情報が、どのレコードの座標情報の範囲に含まれるかを決定する。
そして、解答情報表示部1102は、例えば、用紙ID「1」のレコードの座標情報の範囲に含まれる、と決定した、とする。そして、解答情報表示部1102は、用紙ID「1」のレコードの生徒氏名「赤井和夫」を、図5の表から取得し、メモリ上に配置する。
次に、解答情報表示部1102は、取得した解答情報(座標情報群)と、取得した生徒氏名「赤井和夫」を、図8に示すように表示する。なお、解答情報表示部1102は、取得した座標情報群を、ドットの集合に変更し、図8に示す手書きの文字列を構成し、表示する。その際、解答情報表示部1102は、解答である「式」と「答え」の雛形の情報を予め格納している、かかる雛形の情報に対して、座標情報群からなる手書きの文字列を合成し、図8に示す解答の画像を構成し、情報処理装置11のディスプレイに表示する。かかる、雛形の情報と入力(受信)された情報の合成技術は公知技術である。
次に、先生は、ディスプレイに表示された「赤井和夫」の解答情報を見て、マウス等の入力手段で、メニューを表示し、「赤井和夫」の解答が「正解」であり、「小数」を使った式で解を導き出していることから、「2」のメニュー項目を選択する。そして、受付部1103は、先生から、キーボードやマウス等の入力手段により、一の分類情報「2」を受け付ける。
そして、分類生徒解答情報蓄積部1104は、受信した生徒解答情報(図7(b)の情報のうちの解答情報と、生徒氏名「赤井和夫」)と、受け付けた分類情報「1」を用いて、分類情報と生徒解答情報を有する分類生徒解答情報(図9参照)を構成する。そして、分類生徒解答情報蓄積部1104は、図9の分類生徒解答情報を記憶媒体に蓄積する。
次に、分類生徒解答情報表示部1106は、蓄積した分類生徒解答情報(図9参照)をディスプレイに表示する。分類生徒解答情報のディスプレイへの表示態様の例は、図10である。なお、ここでは、解答情報の表示の際に、解答情報(座標情報群)から手書き文字を構成し、表示している。ただし、分類生徒解答情報蓄積部1104が、解答情報(座標情報群)を文字認識し、文字コード列を記憶媒体に蓄積していても良い。
次に、同様に、生徒B、生徒Cがそれぞれ、図11(a)、図11(b)に示す式と答えを、自身の解答用紙13に電子ペン12で記載し、送信ボタンを押下した、とする。すると、上記の処理と同様に、例えば、図11(a)の式と答えを有する生徒解答情報の送信に対応し、情報処理装置11は、図12に示す画面を構成する。
つまり、情報処理装置11は、生徒Bは、座標情報から生徒氏名「加藤明子」を取得し、かつ、図12に示す式と答えの手書文字列を構成し、表示する。
次に、先生は、生徒氏名「加藤明子」の式と答えは、正解で、分数を使っている、との「1」に対応するメニュー項目を、マウス等により選択する。
次に、受付部1103は、先生から、キーボードやマウス等の入力手段により、一の分類情報「1」を受け付ける。
そして、分類生徒解答情報蓄積部1104は、受信した生徒解答情報と、受け付けた分類情報「1」を用いて、図9に示すようなデータ構造の分類生徒解答情報を構成する。次に、分類生徒解答情報蓄積部1104は、構成した分類生徒解答情報を記憶媒体に蓄積する。そして、分類生徒解答情報表示部1106は、蓄積した分類生徒解答情報をディスプレイに表示する。すると、ディスプレイの表示は、例えば、図13に示すようになる。図13によれば、分類情報ごとに、解答情報をまとめて表示している。そして、情報処理装置11は、すべての生徒の生徒解答情報を受信し、すべての生徒解答情報に対する分類情報を受け付けたことを検知した場合に、例えば、図14に示す表示態様に変更する。図14に示す表示態様は、分類情報ごとに、ウィンドウを区分して、生徒の解答情報および氏名を表示する態様である。また、画面に表示しきれない解答情報が存在するウィンドウは、スクロール可能となっている。グループ化された情報を、それぞれのグループごとにウィンドウを区切って表示する技術は、ウィンドウ制御の技術として公知技術である。また、図13の表示態様(受信した解答情報等を直ちに表示し、先生の分類情報を入力できるウィンドウが存在する表示)から、図14の表示態様(生徒全員の解答情報が分類されて表示される態様)への変更のトリガーは、先生の指示(受付部1103による指示の受付)でも良いし、生徒全員の解答情報に分類情報が付与されたことを、図示しない手段により検知しても良い。かかる検知処理は、図5の生徒氏名管理表を用いて、受信した生徒解答情報を付き合わせれば可能である。
なお、分類生徒解答情報表示部1106は、図15に示すように、教室内の生徒の座席配置に対応して、生徒の解答情報を表示することは好適である。かかる場合、分類生徒解答情報表示部1106は、教室内の生徒の座席配置を示す情報(教室内の生徒の座席配置の画像と、机に対応する生徒を識別する情報を有する)を予め保持しており、決定した生徒氏名に対応する座席の位置に当該生徒氏名と対になる解答情報を配置して、全体の解答を表示する。そして、その場合、例えば、分類情報は、解答の背景色や解答の枠の線種、線の色などの線属性により区別されることは好適である。
以上、本実施の形態によれば、効果的な授業ができ、生徒の授業の理解を大幅に促進する。例えば、先生は、分類された解答から、一つずつ異なる種類の解答を記載した生徒に、自分の解答を発表させることにより、種々の考え方があることを生徒に容易に示すことができ、生徒の理解を促進できる。
また、本実施の形態によれば、例えば、注目したい解答を行ったグループの解答が一覧でき、先生にとって、生徒の学力の把握が容易になるなど、教育的効果が高いシステムを提供できる。
また、本実施の形態において、先生の装置である情報処理装置11と、電子ペン12は、同一の空間(教室)に存在する必要はない。つまり、先生と生徒が離れた空間(例えば、東京と大阪など)に存在する場合の、遠隔授業で、本教育支援システムを利用しても良いことはいうまでもない。かかることは、他の実施の形態でも同様である。
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における先生用の情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、複数の電子ペンから、直接的または間接的に生徒を識別する生徒識別子と解答用紙に記載された解答情報を有する生徒解答情報を受信する生徒解答情報受信部と、前記生徒解答情報受信部が受信した複数の生徒解答情報が有する各解答情報を表示する解答情報表示部と、前記解答情報表示部の解答情報の表示に対応して、解答を分類する情報である分類情報を先生から入力手段により受け付ける受付部と、前記分類情報受付部が受け付けた分類情報と、当該分類情報に対応する解答情報を有する生徒解答情報と対にした分類生徒解答情報を構成し、当該分類生徒解答情報を複数、蓄積する分類生徒解答情報蓄積部と、前記分類生徒解答情報蓄積部が蓄積した分類生徒解答情報が有する分類情報が示す分類が、視覚的に認識できるように、生徒解答情報を表示する分類生徒解答情報表示部、として機能させるためのプログラム、である。
また、上記プログラムは、前記受付部は一の分類情報をも受け付け、前記分類生徒解答情報蓄積部が蓄積した分類生徒解答情報を、前記受付部が受け付けた分類情報をキーとして検索し、当該分類情報に対応する生徒解答情報を選択し、取得する生徒解答情報選択部をさらに具備し、前記分類生徒解答情報表示部は、生徒解答情報選択部が取得した生徒解答情報のみを表示するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラム、でも良い。
(実施の形態2)
本実施の形態において、例えば、各生徒の机上に置かれた第二情報処理装置は、自分が解答したものと異なる分類情報が付与された(異なるグループの)解答情報を受信し、表示する。また、本実施の形態において、第二情報処理装置は、第二情報処理装置のユーザである生徒自身が解答したものと異なる分類情報が付与された(異なるグループの)解答情報を、異なる分類情報の種類ごとに、少なくとも1以上の解答情報を受信し、表示する。
図16は、本実施の形態における教育支援システムの概念図である。本教育支援システムは、一つの先生用の情報処理装置161、複数の生徒用の電子ペン12と解答用紙13と生徒用の端末である第二情報処理装置162の組を有する。第二情報処理装置162は、電子ペン12から受信した生徒解答情報を受信し、直接的または間接的に情報処理装置161に送信する。また、第二情報処理装置162は、情報処理装161から1以上の解答情報を直接的または間接的に受信し、表示する。なお、図16において、第二情報処理装置162は、携帯電話や、いわゆるノートパソコンなどのパーソナルコンピュータ等である。また、第二情報処理装置162は、各生徒が利用する情報処理装置であり、本教育支援システムにおいて、複数存在する。
図17は、本実施の形態における教育支援システムのブロック図である。情報処理装置161は、生徒解答情報受信部1101、解答情報表示部1102、受付部1103、分類生徒解答情報蓄積部1104、生徒解答情報選択部1105、分類生徒解答情報表示部1106、異種解答情報取得部16101、異種解答情報送信部16102を具備する。また、第二情報処理装置162は、異種解答情報受信部16201、異種解答情報表示部16202、生徒解答情報転送部16203を具備する。
異種解答情報取得部16101は、生徒識別子で識別される生徒が記載した解答情報に対応する分類情報を取得し、当該分類情報と異なる分類情報である異分類情報と対になる1以上の解答情報を、分類生徒解答情報蓄積部1104が蓄積した分類生徒解答情報から取得する。異種解答情報取得部16101は、例えば、一の生徒の解答情報の分類情報が「1」の場合、例えば、分類情報が「2」など、「1」とは異なる分類情報である異分類情報と対になる1以上の解答情報を取得する。異種解答情報取得部16101は、通常、すべての生徒識別子に対応して、当該生徒識別子で識別される生徒の解答情報の分類情報とは異なる異分類情報と対になる1以上の解答情報を取得する。異分類情報と対になる解答情報が複数存在する場合に、異種解答情報取得部16101が、どの解答情報を取得するかは種々考えられる。例えば、異種解答情報取得部16101は、異分類情報と対になる複数の解答情報からランダムに一つの解答情報を選択して取得する。また、例えば、異種解答情報取得部16101は、先生が指示し、受付部1103が受け付けた解答情報を取得しても良い。異種解答情報取得部16101は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。異種解答情報取得部16101の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
異種解答情報送信部16102は、各生徒識別子で識別される生徒に対応する第二情報処理装置162に、異種解答情報取得部16101が取得した各生徒識別子に対応する1以上の解答情報を、直接的または間接的に送信する。異種解答情報送信部16102は、すべての生徒の各第二情報処理装置162に、異種解答情報取得部16101が取得した各生徒識別子に対応する1以上の解答情報を送信することが望ましいが、先生が指示を入力した一人の生徒の第二情報処理装置162に送信する構成でも良い。異種解答情報送信部16102は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
異種解答情報受信部16201は、1以上の解答情報を受信する。異種解答情報受信部16201は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
異種解答情報表示部16202は、異種解答情報受信部16201が受信した1以上の解答情報をディスプレイに表示する。ディスプレイへの表示は、投影も含む。異種解答情報表示部16202は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトで実現され得る。また、異種解答情報表示部16202は、ディスプレイデバイスとそのドライバーソフトで実現され得る。
生徒解答情報転送部16203は、電子ペン12から生徒解答情報を受信し、当該生徒解答情報を情報処理装置161に転送する。生徒解答情報転送部16203は、通常、無線または有線の通信手段で実現される。
次に、教育支援システムの動作について説明する。まず、情報処理装置161の動作について、図18のフローチャートを用いて説明する。図18のフローチャートにおいて、図3のフローチャートと異なるステップについてのみ説明する。
(ステップS1801)受付部1103は、先生から、入力手段による、異種解答情報送信指示を受け付けたか否かを判断する。異種解答情報送信指示は、生徒の端末である第二情報処理装置162に、その生徒の解答とは異なる種類の解答情報(異なる分類情報が付与された解答情報)を送信する指示である。異種解答情報送信指示を受け付けた場合はステップS1802に行き、異種解答情報送信指示を受け付けない場合はステップS301に戻る。
(ステップS1802)異種解答情報取得部16101は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS1803)異種解答情報取得部16101は、管理している生徒識別子の中で、i番目の生徒識別子が存在するか否かを判断する。i番目の生徒識別子が存在すればステップS1804に行き、i番目の生徒識別子が存在しなければステップS301に戻る。なお、異種解答情報取得部16101、または異種解答情報送信部16102は、生徒識別子と第二情報処理装置162のIDを対にして保持している、とする。第二情報処理装置162のIDとは、例えば、第二情報処理装置162のIPアドレスやMACアドレスや、生徒のメールアドレスなど、第二情報処理装置162と通信するための情報である。
(ステップS1804)異種解答情報取得部16101は、i番目の生徒識別子と対になる分類情報を取得する。なお、かかる分類情報は、分類生徒解答情報蓄積部1104が蓄積した複数の分類生徒解答情報から取得される。
(ステップS1805)異種解答情報取得部16101は、ステップS1804で取得した分類情報とは異なる1以上の異分類情報を取得する。なお、異種解答情報取得部16101は、すべての種類の分類情報についての情報を予め保持している、とする。ここで、すべての種類の分類情報が「1」「2」「3」であり、ステップS1804で取得した分類情報が「2」である場合、異種解答情報取得部16101は、「1」「3」を取得する。
(ステップS1806)異種解答情報取得部16101は、ステップS1805で取得した1以上の各異分類情報と対になる解答情報を取得する。かかる解答情報は、分類生徒解答情報蓄積部1104が蓄積した複数の分類生徒解答情報から取得される。また、例えば、先生が各分類情報のグループごとに、一の解答情報を選択しており、受付部11034が各分類情報のグループごとに、一の解答情報の選択を受け付け、選択を受け付けた解答情報には、選択を受け付けたフラグが付与される。そして、異種解答情報取得部16101は、1以上の各異分類情報と対になる解答情報であり、フラグが付与された解答情報を取得する。なお、異種解答情報取得部16101は、1以上の各異分類情報と対になる解答情報であり、ランダムに選択した解答情報を取得しても良い。また、ここで、すべての異分類情報に対して解答情報を取得するとも限らないし、各異分類情報に対して、取得される解答情報が複数でも良い。
(ステップS1807)異種解答情報取得部16101は、i番目の生徒識別子と対になる第二情報処理装置162のID(第二情報処理装置ID)を取得する。
(ステップS1808)異種解答情報送信部16102は、ステップS1807で取得した第二情報処理装置IDで特定される送信先に、ステップS1806で取得した解答情報を送信する。
(ステップS1809)異種解答情報取得部16101は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS1803に行く。
なお、図18のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、第二情報処理装置162の動作について説明する。第二情報処理装置162の異種解答情報受信部16201は、情報処理装置161から異種解答情報を受信し、異種解答情報表示部16202は当該異種解答情報をディスプレイに表示する。また、生徒解答情報転送部16203は、電子ペン12から生徒解答情報を受信し、当該生徒解答情報を情報処理装置161に転送する。
以下、本実施の形態における教育支援システムの具体的な動作について説明する。教育支援システムの概念図は図16である。
今、解答情報表示部1102は、図5に示す生徒氏名管理表を保持している。また、異種解答情報取得部16101は、図19に示す第二情報処理装置情報管理表を保持している。第二情報処理装置情報管理表は、「ID」「生徒氏名」「第二情報処理装置ID」の属性を有するレコードを1以上管理している。「ID」は、レコードを識別する情報でもあり、表管理のために存在する。「第二情報処理装置ID」は、各生徒の第二情報処理装置情報を識別するIDであり、ここではIPアドレスである。
かかる状況において、例えば、先生は、複数人の生徒に対して、算数の授業を行う、とする。そして、図6に示す問題が記載され、式と答えを記載する解答用紙13を、全生徒に配布している、とする。なお、生徒により、解答用紙13上のドットパターンは異なり、座標情報が決まれば、解答用紙13が決定されるようになっている、とする。
そして、実施の形態1における具体例と同様に、各生徒は、電子ペン12で、解答用紙13に対して、式と答えを記入し、記入し終わったら、電子ペン12に存在する「送信」ボタンを押下する、とする。そして、生徒が、図7(a)に示すような式と答えを、解答用紙13に電子ペン12で記載し、「送信」ボタンを押下する。その際、電子ペン12は、生徒が記載した文字等を示す座標情報を取得し、記憶媒体に一時格納していく。そして、生徒解答情報構成部1202は、送信ボタンが押下されたことを検知し、一時格納されている座標情報群を読み出す。また、ここでは、生徒解答情報構成部1202は、電子ペン12に格納されている電子ペンIDを読み出す。次に、生徒解答情報構成部1202は、図7(b)に示すような構造を有する生徒解答情報を構成する。次に、生徒解答情報送信部1203は、図7(b)に示すような生徒解答情報を、直接的または間接的に情報処理装置11に送信する。
次に、生徒解答情報受信部1101は、電子ペン12から直接的または間接的に、図7(b)に示すような構造を有する生徒解答情報を受信する。次に、解答情報表示部1102は、受信した生徒解答情報が有する任意の座標情報(ここでは、生徒識別子となっている)から、図5の座標情報の範囲を検索し、当該座標情報が、どのレコードの座標情報の範囲に含まれるかを決定し、生徒氏名を取得する。次に、解答情報表示部1102は、取得した解答情報(座標情報群)と、取得した生徒氏名を表示する。
次に、先生は、ディスプレイに表示された解答情報を見て、マウス等の入力手段で、メニューを表示し、当該生徒の解答情報に対応する分類情報を入力し、受付部1103は、当該一の分類情報を受け付ける。
そして、分類生徒解答情報蓄積部1104は、受信した生徒解答情報と、受け付けた分類情報を用いて、分類情報と生徒解答情報を有する分類生徒解答情報を構成する。そして、分類生徒解答情報蓄積部1104は、分類生徒解答情報を記憶媒体に蓄積する。以上のように、生徒全員の分類生徒解答情報を管理している分類生徒解答情報管理表が図20である。なお、図20における属性「フラグ」は、選択指示を受け付けた解答情報に対して付与される属性であり、図20において、例えば、「1」が記載されている。
次に、先生は、解答情報表示部1102により表示されている生徒全員の解答情報(図14参照)を見て、入力手段により、各分類情報に対応する典型的な解答情報に対して選択指示を入力する。そして、受付部1103はかかる選択指示を受け付け、異種解答情報取得部16101は選択指示された解答情報に対応して、フラグ「1」を付与する。ここでは、先生は、生徒「赤井和夫」の解答情報と、生徒「加藤明子」の解答情報に対して、選択指示を入力した、とする。
そして、次に、先生は、入力手段により、異種解答情報送信指示を入力した、とする。次に、受付部1103は、異種解答情報送信指示を受け付ける。
そして、以下のように、1番目の生徒識別子から順に処理を行う。まず、異種解答情報取得部16101は、図20の分類生徒解答情報管理表から、1番目の生徒識別子(ここでは、生徒氏名)「赤井和夫」を読み出す。そして、図20の分類生徒解答情報管理表から、異種解答情報取得部16101は、「赤井和夫」に対応する分類情報「2」を取得する。次に、異種解答情報取得部16101は、分類情報「2」とは異なる異分類情報「1」「3」を得る。
次に、異種解答情報取得部16101は、取得した異分類情報「1」と対になる解答情報(図20の分類情報「1」であり、フラグ「1」の加藤明子の解答情報)を取得する。そして、異種解答情報取得部16101は、取得した異分類情報「3」と対になる解答情報を検索するが、分類情報「3」であり、フラグ「1」の解答情報は存在せず、異分類情報「3」に対応する解答情報は取得しない。
次に、異種解答情報取得部16101は、図19から、1番目の生徒識別子「赤井和夫」と対になる第二情報処理装置ID「168.192.155.2」を取得する。そして、異種解答情報送信部16102は、取得した第二情報処理装置ID「168.192.155.2」で特定される送信先に、取得した加藤明子の解答情報を送信する。
次に、第二情報処理装置162の異種解答情報受信部16201は、情報処理装置161から加藤明子の解答情報を受信する。そして、異種解答情報表示部16202は当該異種解答情報(加藤明子の解答情報)をディスプレイに表示する(図21参照)。なお、図21において、異種解答情報表示部16202は、ディスプレイの右のウィンドウに異種解答情報(加藤明子の解答情報)を表示する、とする。また、第二情報処理装置162の図示しない表示手段は、電子ペン12から受信した生徒解答情報が有する解答情報(自分の解答情報)を、ディスプレイの左のウィンドウに表示する、とする。かかることにより、自分の解答と、異なる答え方の他人の解答を比較して見ることができる。
次に、2番目の生徒識別子の処理を行う。つまり、異種解答情報取得部16101は、図20の分類生徒解答情報管理表から、2番目の生徒識別子「井上太郎」を読み出す。そして、図20の分類生徒解答情報管理表から、異種解答情報取得部16101は、「井上太郎」に対応する分類情報「3」を取得する。次に、異種解答情報取得部16101は、分類情報「3」とは異なる異分類情報「1」「2」を得る。
次に、異種解答情報取得部16101は、取得した異分類情報「1」と対になる解答情報(図20の分類情報「1」であり、フラグ「1」の加藤明子の解答情報)を取得する。そして、異種解答情報取得部16101は、取得した異分類情報「2」と対になる解答情報(図20の分類情報「2」であり、フラグ「1」の赤井和夫の解答情報)を取得する。
次に、異種解答情報取得部16101は、2番目の生徒識別子「井上太郎」と対になる第二情報処理装置ID「168.192.155.3」を取得する。そして、異種解答情報送信部16102は、取得した第二情報処理装置ID「168.192.155.3」で特定される送信先に、取得した加藤明子の解答情報と、赤井和夫の解答情報を送信する。
次に、第二情報処理装置162の異種解答情報受信部16201は、情報処理装置161から加藤明子の解答情報と、赤井和夫の解答情報を受信する。そして、異種解答情報表示部16202は当該異種解答情報(加藤明子の解答情報と、赤井和夫の解答情報)をディスプレイに表示する(図22参照)。なお、図22において、異種解答情報表示部16202は、ディスプレイの右のウィンドウに2つの異種解答情報を表示している。また、第二情報処理装置162の図示しない表示手段は、電子ペン12から受信した生徒解答情報が有する解答情報(自分の解答情報)を、ディスプレイの左のウィンドウに表示する、とする。かかることにより、自分の解答と、異なる答え方の他人の複数の解答を比較して見ることができ、学習効果が極めて高まる。
以上のように、3番目以降の生徒識別子の処理をも行う。
以上、本実施の形態によれば、生徒は、自分の解答とは異なる、他の種類の解答例を容易に知ることができる。その結果、学習効果を高めることができる。
なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、コンピュータを、複数の電子ペンから、直接的または間接的に生徒を識別する生徒識別子と解答用紙に記載された解答情報を有する生徒解答情報を受信する生徒解答情報受信部と、前記生徒解答情報受信部が受信した複数の生徒解答情報が有する各解答情報を表示する解答情報表示部と、前記解答情報表示部の解答情報の表示に対応して、解答を分類する情報である分類情報を先生から入力手段により受け付ける受付部と、前記分類情報受付部が受け付けた分類情報と、当該分類情報に対応する解答情報を有する生徒解答情報と対にした分類生徒解答情報を構成し、当該分類生徒解答情報を複数、蓄積する分類生徒解答情報蓄積部と、前記分類生徒解答情報蓄積部が蓄積した分類生徒解答情報が有する分類情報が示す分類が、視覚的に認識できるように、生徒解答情報を表示する分類生徒解答情報表示部、として機能させるためのプログラム、である。
また、上記プログラムは、前記受付部は一の分類情報をも受け付け、前記分類生徒解答情報蓄積部が蓄積した分類生徒解答情報を、前記受付部が受け付けた分類情報をキーとして検索し、当該分類情報に対応する生徒解答情報を選択し、取得する生徒解答情報選択部をさらに具備し、前記分類生徒解答情報表示部は、生徒解答情報選択部が取得した生徒解答情報のみを表示するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラム、でも良い。
また、上記プログラムは、各生徒識別子で識別される生徒が記載した解答情報に対応する分類情報を取得し、当該分類情報と異なる分類情報である異分類情報と対になる1以上の解答情報を、前記分類生徒解答情報蓄積部が蓄積した分類生徒解答情報から、各生徒識別子に対応して取得する異種解答情報取得部と、各生徒識別子で識別される生徒に対応する第二情報処理装置に、前記異種解答情報取得部が取得した各生徒識別子に対応する1以上の解答情報を送信する異種解答情報送信部、としてさらに機能させるためのプログラム、でも良い。
また、上記プログラムは、前記異種解答情報取得部は、各生徒識別子で識別される生徒が記載した解答情報に対応する分類情報を取得し、当該分類情報と異なる分類情報である2以上の異分類情報と対になる解答情報を、各生徒識別子に対応して、前記2以上の各異分類情報と対になる少なくとも一つの解答情報を、異分類情報ごとに、前記分類生徒解答情報蓄積部が蓄積した分類生徒解答情報から取得するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラム、でも良い。
(実施の形態3)
本実施の形態において、先生が分類情報を付与するのではなく、先生用の情報処理装置などの装置が自動的に、解答情報に対して分類情報を付与する構成について説明する。図16は、本実施の形態における教育支援システムの概念図である。
図23は、本実施の形態における教育支援システムのブロック図である。本教育支援システムは、一つの先生用の情報処理装置231、複数の生徒用の電子ペン12と解答用紙13と生徒用の端末である第二情報処理装置162の組を有する。なお、図23において、
情報処理装置231は、生徒解答情報受信部1101、解答情報表示部1102、受付部1103、分類生徒解答情報蓄積部23104、生徒解答情報選択部1105、分類生徒解答情報表示部1106、異種解答情報取得部16101、異種解答情報送信部16102、分類情報付与部23101を具備する。
分類情報付与部23101は、生徒解答情報受信部1101が受信した複数の各解答情報に対して、当該各解答情報の内容に応じて分類し、当該分類に従って分類情報を取得する。分類情報は、解答情報ごとに取得される。さらに具体的には、例えば、分類情報付与部23101は、解答情報を分類するための分類ルールを分類情報と対に、複数保持しており、受信した解答情報に対して、分類ルールを適用し、合致する分類ルールと対になる分類情報を読み出し、当該分類情報を、前記受信した解答情報に対して取得する。分類ルールの例については、後述する。分類情報付与部23101は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。分類情報付与部23101の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
分類生徒解答情報蓄積部23104は、分類情報付与部23101が各解答情報に対して付与した分類情報と、当該分類情報に対応する解答情報を有する生徒解答情報と対にした分類生徒解答情報を構成し、当該分類生徒解答情報を複数、記憶媒体(不揮発性の記憶媒体でも、揮発性の記憶媒体でも良い)に蓄積する。分類生徒解答情報蓄積部23104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。分類生徒解答情報蓄積部23104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
次に、教育支援システムの動作について説明する。まず、情報処理装置231の動作について、図24のフローチャートを用いて説明する。図24のフローチャートにおいて、図3、図18のフローチャートと異なるステップについてのみ説明する。
(ステップS2401)分類情報付与部23101は、受信された生徒解答情報が有する解答情報(座標情報群)を取得し、文字認識処理を行い、文字コード列を得る。座標情報群を文字認識処理し、文字コード列を得る技術は公知技術であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
(ステップS2402)分類情報付与部23101は、予め格納している分類ルールを読み出す。分類ルールは、解答情報に対して分類情報を付与するためのルールを示す情報であり、分類情報付与部23101が予め記憶媒体に格納している。分類ルールの例については、後述する。
(ステップS2403)分類情報付与部23101は、カウンタiに1を代入する。
(ステップS2404)分類情報付与部23101は、i番目の分類ルールが存在するか否かを判断する。i番目の分類ルールが存在すればステップS2405に行き、i番目の分類ルールが存在しなければステップS301に戻る。なお、i番目の分類ルールが存在しない場合、分類ルールに記載されている分類情報の最大値に「+1」をした分類情報を、当該解答情報の分類情報とし、ステップS307からS309の処理を行う構成でも良い。
(ステップS2405)分類情報付与部23101は、文字認識して文字コード列に変換された解答情報に、i番目の分類ルールを適用する。ここで、適用とは、i番目の分類ルールと文字コード列になった解答情報を比較することでもある。
(ステップS2406)分類情報付与部23101は、ステップS2405における適用の結果、解答情報がi番目の分類ルールに合致するか否かを判断する。合致すればステップS2407に行き、合致しなければステップS2408に行く。
(ステップS2407)分類情報付与部23101は、i番目の分類ルールに対応する分類情報を読み出す。ステップS307に行く。
(ステップS2408)分類情報付与部23101は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS2404に戻る。
なお、図24のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
以下、本実施の形態における教育支援システムの具体的な動作について説明する。教育支援システムの概念図は図16である。
本実施の形態において、実施の形態1、2では説明していない処理について説明する。つまり、ここでは、解答情報に対して、自動的に分類情報を付与する処理について、具体的に説明する。
今、分類情報付与部23101は、図25の分類ルール管理表を保持している。分類ルール管理表は、「分類情報」「分類ルール」の属性を有する。
ここで、例えば、生徒解答情報受信部1101は、図7(a)に示す「赤井和夫」さんの解答情報を受信した、とする。
そして、分類情報付与部23101は、受信された「赤井和夫」さんの解答情報(座標情報群)を取得し、文字認識処理を行い、文字コード列の「式」の情報として、「1200×1.4=1680 1680×0.5=840 1200−840=360」、「答え」の情報として「360円」を得る。
次に、分類情報付与部23101は、予め格納している分類ルールを読み出す。そして、分類情報付与部23101は、1番目の分類ルールを読み出す。そして、分類情報付与部23101は、座標情報群である解答情報を文字認識して、文字コード列になった解答情報に、1番目の分類ルールを適用する。ここで、分類情報付与部23101は、「赤井和夫」さんの解答情報から得られた文字コード列は、1番目の分類ルールを満たさない、と判断する。
次に、分類情報付与部23101は、2番目の分類ルールを読み出す。そして、分類情報付与部23101は、座標情報群である解答情報を文字認識して、文字コード列になった解答情報に、2番目の分類ルールを適用する。ここで、分類情報付与部23101は、「赤井和夫」さんの解答情報から得られた文字コード列は、2番目の分類ルールを満たす、と判断する。「赤井和夫」さんの解答情報から得られた文字コード列は、「式」の中に文字列「1.4」を含み、かつ、「答え」が文字列「360円」だからである。かかる処理は、文字列のパターンマッチングにより可能である。
そして、分類情報付与部23101は、2番目の分類ルールに対応する分類情報「2」を読み出す。
以上により、解答情報に対して、自動的に分類情報が取得されえる。
なお、図25の分類ルール管理表により、分類情報付与部23101は、「加藤明子」さんの解答情報に対して分類情報「1」を付与し、「佐藤一郎」さんの解答情報に対して分類情報「3」を付与する。
解答情報(または生徒解答情報)に対して分類情報が決定した後の処理は、実施の形態1、2で説明した処理と同様である。
以上、本実施の形態によれば、解答情報の自動分類により、スムーズな授業を実現でき、学習効果がさらに高まる。
なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、コンピュータを、複数の電子ペンから、直接的または間接的に生徒を識別する生徒識別子と解答用紙に記載された解答情報を有する生徒解答情報を受信する生徒解答情報受信部と、前記生徒解答情報受信部が受信した複数の生徒解答情報が有する各解答情報を表示する解答情報表示部と、前記解答情報表示部の解答情報の表示に対応して、解答を分類する情報である分類情報を先生から入力手段により受け付ける受付部と、前記分類情報受付部が受け付けた分類情報と、当該分類情報に対応する解答情報を有する生徒解答情報と対にした分類生徒解答情報を構成し、当該分類生徒解答情報を複数、蓄積する分類生徒解答情報蓄積部と、前記分類生徒解答情報蓄積部が蓄積した分類生徒解答情報が有する分類情報が示す分類が、視覚的に認識できるように、生徒解答情報を表示する分類生徒解答情報表示部、として機能させるためのプログラム、である。
また、上記プログラムは、前記受付部は分類情報を受け付けず、前記生徒解答情報受信部が受信した複数の各解答情報に対して、当該解答情報の内容に応じて分類し、当該分類に従って分類情報を取得する分類情報付与部をさらに具備し、前記分類生徒解答情報蓄積部は、前記分類情報付与部が各解答情報に対して付与した分類情報と、当該分類情報に対応する解答情報を有する生徒解答情報と対にした分類生徒解答情報を構成し、当該分類生徒解答情報を複数、蓄積するものとして、コンピュータを機能させるためのプログラム、でも良い。
また、図26は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置、第二情報処理装置を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図26は、このコンピュータシステム340の概観図であり、図27は、コンピュータシステム340のブロック図である。
図26において、コンピュータシステム340は、FD(Flexible Disk)ドライブ、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブを含むコンピュータ341と、キーボード342と、マウス343と、モニタ344とを含む。
図27において、コンピュータ341は、FDドライブ3411、CD−ROMドライブ3412に加えて、CPU(Central Processing Unit)3413と、CD−ROMドライブ3412及びFDドライブ3411に接続されたバス3414と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)3415と、CPU3413に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)3416と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3417とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ341は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
コンピュータシステム340に、上述した実施の形態の情報処理装置、第二情報処理装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3501、またはFD3502に記憶されて、CD−ROMドライブ3412またはFDドライブ3411に挿入され、さらにハードディスク3417に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ341に送信され、ハードディスク3417に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3416にロードされる。プログラムは、CD−ROM3501、FD3502またはネットワークから直接、ロードされても良い。
プログラムは、コンピュータ341に、上述した実施の形態の情報処理装置、第二情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム340がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。