JP4353709B2 - 情報処理装置およびそのプログラム - Google Patents
情報処理装置およびそのプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4353709B2 JP4353709B2 JP2003041996A JP2003041996A JP4353709B2 JP 4353709 B2 JP4353709 B2 JP 4353709B2 JP 2003041996 A JP2003041996 A JP 2003041996A JP 2003041996 A JP2003041996 A JP 2003041996A JP 4353709 B2 JP4353709 B2 JP 4353709B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- pen
- identifier
- medium
- medium identifier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
本発明は、一の媒体に情報を記載する複数の電子ペンから情報を受信する情報処理装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記載した情報を外部に送信できる電子ペンとしてアノト社の電子ペンがある(非特許文献1参照)。この電子ペンは、通常のペンに超小型カメラ、画像認識装置、それにBluetooth(Bluetoothは「テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン」社の登録商標。)送受信装置を備え付けたもので、専用紙に書かれた手書きの内容を読み取り、解析し、パソコン、携帯電話、ファックス等の情報通信機器に即時送受信できるものである。
【0003】
なお、ブルートゥース(Bluetooth)とは、無線通信規格であり、伝送距離は送信電力が1mWのときに約10mと、省電力、短距離を意識した無線規格である。また、送信電力を上げることにより、現在のところ、最大で100mまで伝送距離を伸ばすことがえきる。
【0004】
【非特許文献1】
アノト日本株式会社ホームページ、インターネット<URL:http://www.anoto.jp/tsuite.html>
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来技術における電子ペンおよび電子ペンからの情報を処理する情報処理装置は、一の紙に対して、複数人(複数の電子ペン)で、協働作業を行うことを想定していない。
【0006】
したがって、例えば、教育の現場で利用する場合は、以下の課題がある。つまり、例えば、ある生徒が問題の記載されている紙媒体の上に、電子ペンを利用して解答を記載したとする。かかる場合、生徒の電子ペンを識別する情報と記載した情報が情報処理装置に送信され、蓄積される。また、先生が、自分の電子ペンを利用して生徒の解答が記載された紙媒体上に、採点、コメント等を記載した場合、先生の電子ペンを識別する情報と記載した情報が情報処理装置に送信され、蓄積される。しかし、生徒の解答と先生の採点、コメントの間に、関連付けをすることができないために、先生の採点、コメントが、どの生徒の解答に対する採点等であるかを、情報処理装置は判断できなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、第一の発明は、一の媒体に情報を記載する複数の電子ペンから情報を受信し、当該受信した情報に基づいて、電子ペンを識別するペン識別子と、媒体を識別する情報である媒体識別子と、記載情報を取得し、ペン識別子と媒体識別子と記載情報を対応付けて蓄積する情報処理装置である。かかる情報処理装置により、一の媒体に複数人で記載した情報が後で利用でき、複数人の協働作業に好適である。具体的には、生徒の解答と先生の採点やコメントが、媒体識別子により自動的に関連付けられる。したがって、情報処理装置が出力機能を有する場合、または、他の装置により出力できる環境であれば、複数人の協働作業の結果(テストの解答と採点結果など)を有効に得る(合成して出力するなど)ことができる。
【0008】
また、第二の発明は、一の媒体に情報を記載する複数の電子ペンから情報を受信し、当該受信した情報に基づいて、ペン識別子と記載情報を取得し、外部から媒体識別子を取得し、ペン識別子と媒体識別子と記載情報を対応付けて蓄積する情報処理装置である。かかる情報処理装置は、第一の発明とは、媒体識別子の送信元が異なるが、同様の効果を奏するものである。
【0009】
また、第三の発明は、一の媒体に情報を記載する複数の電子ペンから情報を受信する情報処理装置であって、電子ペンから媒体識別子と、ペン識別子と、電子ペンの軌跡を示す座標情報を有するペン情報を受信するペン情報受信部と、座標情報から電子ペンで記載した情報である記載情報を取得し、媒体識別子とペン識別子と記載情報を対応付けて蓄積する情報蓄積部を具備する情報処理装置である。かかる情報処理装置は、従来技術における電子ペンを利用した態様であり、その効果は上記と同様の効果と同様である。
【0010】
また、第四の発明は、一の媒体に情報を記載する複数の電子ペンから情報を受信する情報処理装置であって、電子ペンからペン識別子と、電子ペンの軌跡を示す座標情報を有するペン情報を受信するペン情報受信部と、座標情報から媒体識別子を取得し、かつ、座標情報から記載情報を取得し、媒体識別子とペン識別子と記載情報を対応付けて蓄積する情報蓄積部を具備する情報処理装置である。かかる情報処理装置も、従来技術における電子ペンを利用した態様であり、その効果は上記と同様の効果と同様である。
【0011】
また、第五の発明は、一の媒体に情報を記載する複数の電子ペンから媒体識別子と、ペン識別子と、記載情報を有するペン情報を受信するペン情報受信部と、ペン情報が有する媒体識別子とペン識別子と記載情報を対応付けて蓄積する情報蓄積部を具備する情報処理装置である。かかる情報処理装置は、電子ペンにおいて文字認識等が行われること想定している。また、その効果は、上記の効果と同様である。なお、上記のいずれの情報処理装置も、情報出力機能を有しても良いし、情報出力は他の装置に任せても良い。
【0012】
また、第六の発明は、記載情報と対になるペン識別子によって、出力態様を変えて記載情報を出力する上記の情報処理装置である。かかる情報処理装置により、さらに協働作業を支援できる。具体的には、生徒の解答を黒のフォントで出力し、先生の採点やコメントを赤のフォントで出力等できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施の形態において、同一の符号を用いた構成要素やフローチャートのステップなどは、同じ機能を果たすので、一度説明したものについて説明を省略する場合がある。
【0014】
図1は、本実施の形態における情報処理システムの概念図である。情報処理システムは、媒体11、2以上の電子ペン12、情報処理装置13を具備する。媒体11は、特殊ドットパターンが印刷されている媒体であり、例えば、紙でできている。
【0015】
図2は、本実施の形態における情報処理システムのブロック図である。電子ペン12は、ペン識別子格納部1201、座標情報取得部1202、ペン情報構成部1203、ペン情報送信部1204を有する。
【0016】
情報処理装置13は、ペン情報受信部1301、情報蓄積部1302、入力受付部1303、記載情報出力部1304を有する。記載情報出力部1304は、情報合成手段13041、情報出力手段13042を有する。
【0017】
ペン識別子格納部1201は、電子ペンを識別する情報であるペン識別子を格納している。ペン識別子のデータ構造や内容は問わない。ペン識別子格納部1201は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0018】
座標情報取得部1202は、媒体11の中の相対的な座標の情報である座標情報を取得する。座標情報取得部1202が座標情報を取得する方法として、例えば、以下の方法がある。媒体11に図3に示す特殊ドットパターンが印刷されている場合に、座標情報取得部1202は、特殊ドットパターンによる座標検出技術で実現され得る。具体的には、例えば、図3のような構成になる。図3の構成は、CCDカメラ301、パターン認識と解析を行うプロセッサ302で構成される。特殊ドットパターンは、0.3mmピッチのグリッドに沿ってドットを示し、そのドットの配置をRight/Left/Up/Downの4パターンで振り分けることでコード化を図る。そして、CCDカメラより、特殊ドットパターンを60フレーム/秒で撮影し、入力する。そして、撮影した画像情報を解析することにより、入力装置であるCCDカメラの移動(すなわち撮影されるドットパターンの変化)を検出することができる。CCDカメラの移動を検出することにより、静的物体中の相対的な座標情報を取得できる。なお、座標情報取得部1202の別の手段として、以下のものが考えられる。媒体11の表面に、座標情報を示すバーコードが印刷されており、座標情報取得部1202は、当該バーコードを読み込み、座標情報を得るバーコードリーダーで実現される。
【0019】
ペン情報構成部1203は、ペン識別子格納部1201のペン識別子と、座標情報取得部1202が取得した座標情報を有するペン情報を構成する。なお、ペン情報は、ペン識別子と座標情報だけであるとは限らない。ペン情報構成部1203は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ペン情報構成部1203がペン情報を構成するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0020】
ペン情報送信部1204は、ペン情報構成部1203が構成したペン情報を情報処理装置13に送信する。ペン情報送信部1204は、無線または有線の通信手段で実現され得る。特に、無線通信手段で実現するのが好適である。但し、放送手段により実現しても良い。
【0021】
ペン情報受信部1301は、電子ペン12からペン情報を受信する。ペン情報受信部1301は、電子ペン12から、間接的にペン情報を受信しても良い。間接的にペン情報を受信するとは、電子ペン12と情報処理装置13の間に、ペン情報を転送する通信装置等が存在する場合等である。ペン情報受信部1301は、無線または有線の通信手段で実現され得る。特に、無線通信手段で実現するのが好適である。但し、放送を受信する手段により実現しても良い。
【0022】
情報蓄積部1302は、ペン情報受信部1301が受信した情報を蓄積する。情報蓄積部1302は、通常、ペン情報が有する座標情報を文字コード等に変換して、ペン情報から変換ペン情報を構成し、当該変換ペン情報を蓄積する。ただし、ペン情報と変換ペン情報が同一の情報でも良い。変換ペン情報は電子ペンで記載した情報である記載情報を含む。記載情報とは、下記で述べる生徒が記載した解答や先生の採点やコメントなどである。なお、変換ペン情報の詳細は、後述する。情報蓄積部1302が情報を蓄積する蓄積媒体は、情報処理装置13の内蔵の媒体でも、外付けの媒体でも良い。また、蓄積媒体は、ハードディスクでも、光ディスク等でも良く、その種類は問わない。情報蓄積部1302は、蓄積媒体を含むと考えても、含まないと考えても良い。情報蓄積部1302が情報を蓄積する処理は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0023】
入力受付部1303は、情報を出力する指示である出力指示を受け付ける。通常、出力指示は、媒体11を識別する媒体識別子を有する。入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。入力受付部1303は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0024】
記載情報出力部1304は、入力受付部1303が受け付けた出力指示に基づいて、情報蓄積部1302が蓄積した変換ペン情報の中から、出力する情報を選択し、当該情報を出力する。記載情報出力部1304は、少なくとも、媒体識別子と、ペン識別子と、記載情報のうちの1以上の情報を出力する。出力とは、ディスプレイの表示、プリンタへの印字、音出力、外部の装置への送信等を含む概念である。記載情報出力部1304は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。記載情報出力部1304は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0025】
情報合成手段13041は、出力指示が媒体識別子を有する場合、当該媒体識別子と対になるペン識別子と記載情報を取得し、2以上の記載情報を合成する。情報の合成方法は問わない。通常、情報のタイプにより合成処理の方法は異なる。なお、2以上の記載情報を合成する際に、ペン識別子と対になるペン識別子によって、記載情報の属性値(フォントや、フォントの色や、下線の有無、背景など)を異なる値にすることが好ましい。情報合成手段13041は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。情報合成手段13041が情報を合成するための処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0026】
情報出力手段13042は、情報合成手段13041が合成した情報を出力する。情報出力手段13042は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0027】
以下、本情報処理システムの動作について説明する。まず、電子ペン12の動作について図4のフローチャートを用いて説明する。
【0028】
(ステップS401)座標情報取得部1202は、映像を取得したか否かを判断する。映像とは、例えば、図1の電子ペン12のカメラで取得した映像である。映像を取得すればステップS402に行き、映像を取得しなければステップS401に戻る。
【0029】
(ステップS402)座標情報取得部1202は、ステップS401で取得した映像および/または先に取得した映像から座標情報を構成する。
【0030】
(ステップS403)ペン情報構成部1203は、ペン識別子格納部1201のペン識別子を取得する。
【0031】
(ステップS404)ペン情報構成部1203は、ステップS402で構成した座標情報と、ステップS403で取得したペン識別子からペン情報を構成する。
【0032】
(ステップS405)ペン情報送信部1204は、ステップS404で構成したペン情報を情報処理装置13に送信する。なお、ペン情報送信部1204は、情報処理装置13のIPアドレス等を保持している。ステップS401に戻る。
【0033】
なお、図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理の終了等の割り込みにより、処理を終了する。
【0034】
また、図4のフローチャートにおいて、電子ペン12で記載する情報は文字でも図形等でも良い。また、カメラで取得した映像から座標情報を構成する処理は、例えば、上述したアノト社の特殊な紙(専用紙)を用いれば可能であり公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0035】
さらに、図4のフローチャートにおいて、電子ペン12は、座標情報を有するペン情報を情報処理装置13に送信した。かかる場合、情報処理装置13は、座標情報から文字や図形を認識する。しかし、電子ペン12が座標情報から文字や図形を認識し、当該認識後の文字データ等を情報処理装置13に送信しても良い。なお、複数の座標情報から文字コードを決定する処理は、文字認識の既存技術であるので、詳細な説明は省略する。
【0036】
次に、情報処理装置13の動作について図5、図6のフローチャートを用いて説明する。まず、図5のフローチャートを用いて、情報処理装置13が情報を蓄積する動作について説明する。
【0037】
(ステップS501)ペン情報受信部1301は、電子ペン12からペン情報を受信したか否かを判断する。ペン情報を受信すればステップS502に行き、ペン情報を受信しなければステップS501に戻る。
【0038】
(ステップS502)情報蓄積部1302は、ステップS501で受信したペン情報から座標情報を取得する。
【0039】
(ステップS503)情報蓄積部1302は、ステップS501で受信したペン情報からペン識別子を取得する。
【0040】
(ステップS504)情報蓄積部1302は、受信した座標情報から文字等の区切りであるか否かを判断する。電子ペン12の軌跡の座標情報から文字等の区切りであるか否かを判断する技術は公知技術であるので、ここでの説明は省略する。文字等の区切りであればステップS505に行き、文字等の区切りでなければステップS511に飛ぶ。
【0041】
(ステップS505)情報蓄積部1302は、第一のバッファに入っている座標情報の集合から文字コード等を構成する。
【0042】
(ステップS506)情報蓄積部1302は、ステップS505で構成した文字コード等を第二のバッファに一時格納する。
【0043】
(ステップS507)情報蓄積部1302は、一連の文(情報群)の区切りであるか否かを判断する。一連の文(情報群)の区切りであればステップS508に行き、一連の文(情報群)の区切りでなければステップS501に戻る。なお、ここでは、ステップS507で、一連の文等の区切りであると判断された情報は、媒体識別子または記載情報であるとする。
【0044】
(ステップS508)情報蓄積部1302は、ステップS507で区切りであると判断した情報(第二のバッファの情報)が媒体識別子であるか否かを判断する。媒体識別子でればステップS509に行き、媒体識別子でなければステップS512に飛ぶ。なお、情報が媒体識別子であるか否かの判断は種々の判定方法がある。例えば、媒体11の中で、媒体識別子が記載される領域が決まっており、かかる領域に記載された情報を媒体識別子と判断する方法がある。電子ペン12から受信する座標情報群により、媒体識別子が記載される領域に記載された情報であるか否かは判断できる。また、例えば、特殊な文字や図柄等が入っていれば、媒体識別子であると判断しても良い。
【0045】
(ステップS509)情報蓄積部1302は、ステップS508で取得した媒体識別子を一時格納する。
【0046】
(ステップS510)情報蓄積部1302は、第一のバッファ、第二のバッファをクリアする。ステップS501に戻る。
【0047】
(ステップS511)情報蓄積部1302は、ペン情報を一時的に、第一のバッファに格納する。ステップS501に戻る。
【0048】
(ステップS512)情報蓄積部1302は、ペン識別子、一時格納されている媒体識別子、および文等の区切りであると判断した記載情報に基づいて、変換ペン情報を構成する。つまり、変換ペン情報は、通常、ペン識別子、媒体識別子、記載情報を有する。ここでは、ステップS507で、文等の区切りであると判断された情報は、媒体識別子でなければ、記載情報である。
【0049】
(ステップS513)情報蓄積部1302は、ステップS511で構成した変換ペン情報を蓄積する。
【0050】
(ステップS514)情報蓄積部1302は、第一のバッファ、第二のバッファをクリアする。ステップS501に戻る。
【0051】
以上、図5のフローチャートにおいて、情報処理装置13に変換ペン情報が蓄積できた。なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理の終了等の割り込みにより、処理を終了する。
【0052】
また、電子ペン12の軌跡を示す座標情報群から文字や文等の区切りを判断するために、過去に蓄積した複数の座標情報に基づいて区切りを判断し、文字認識等を行う技術は公知技術であるので、上記のフローチャートにおいて詳細には説明しなかった。
【0053】
次に、図6のフローチャートを用いて、情報処理装置13が情報を取得して出力する動作について説明する。
【0054】
(ステップS601)入力受付部1303は、媒体識別子を有する出力指示を受け付けたか否かを判断する。出力指示を受け付ければステップS602に行き、出力指示を受け付けなければステップS601に戻る。
【0055】
(ステップS602)情報合成手段13041は、ステップS601で受け付けた出力指示から媒体識別子を取得する。
【0056】
(ステップS603)情報合成手段13041は、ステップS602で取得した媒体識別子をキーとして、蓄積されている変換ペン情報を検索する。そして、出力する情報を取得する。情報合成手段13041は、例えば、媒体識別子と対になるペン識別子と記載情報の組を2以上取得する。
【0057】
(ステップS604)情報合成手段13041は、ステップS603で取得した情報を合成する。具体的には、例えば、取得したペン識別子と記載情報の組から記載情報のみを抽出し、記載情報を合成する。その際、ペン識別子によって、記載情報の属性(例えば、フォントの色)を変える。
【0058】
(ステップS605)情報出力手段13042は、ステップS604で合成した情報を出力する。
【0059】
以下、本実施の形態における情報処理システムの具体的な動作について説明する。情報処理システムの概念図は図1である。
【0060】
今、媒体は、複数の問題が記載されたテストの用紙である。テストを受ける生徒が、自分の電子ペンを用いて解答を媒体上に記載する。そして、先生が同じ媒体上に先生の電子ペンを用いて採点をする。
【0061】
媒体(テスト用紙)の例を図7に示す。テスト用紙は、右上に、受験番号を記入する箇所が2つ(701、702)存在する。生徒は、701の記入場所に受験番号を入力する。なお、採点時に、先生は、701に記載されている番号と同じ番号を702の記入場所に入力する。なお、テスト用紙には、3つの問題が印刷されている。
【0062】
また、生徒の電子ペンはペン識別子「001」のペンであり、先生の電子ペンはペン識別子「101」のペンである、とする。なお、ここでは、生徒の電子ペンのペン識別子は「0」ではじまり、先生の電子ペンのペン識別子は「1」ではじまることが予め決められている、とする。
【0063】
また、情報処理装置は、予め、どの座標領域に記載される情報が何の情報であるかを判断するための情報である判断情報を持っている。判断情報は、例えば、矩形領域の左上の座標(x1,y1)と右下の座標(x2,y2)を有する。そして、情報処理装置は、左上の座標(x1,y1)と右下の座標(x2,y2)で特定できる矩形領域に記載された文字等が、何を示す情報であるかを示す記載情報管理表を保持している。図8は記載情報管理表を示す図である。記載情報管理表は、「ID」「判断情報」「情報の種類」を有するレコードを1以上保持している。「ID」は、レコードを識別する情報であり、表管理上の要請のために存在する。「判断情報」は、上述したとおり、左上の座標(x1,y1)と右下の座標(x2,y2)を有する。「情報の種類」は、「判断情報」の領域にある情報の種類を示す情報である。つまり、(40,2)、(58,6)の矩形領域に記載された情報は「受験番号1」であり、これは、生徒が記載する受験番号を意味する。また、(40,7)、(58,11)の矩形領域に記載された情報は「受験番号2」であり、これは、先生が記載する受験番号を意味する。また、(1,20)、(60,30)の矩形領域に記載された情報は「問1解答」または「問1採点結果」であり、この領域には、生徒が記載する問1の解答か、先生が記載する問1の採点結果が記載される。
【0064】
生徒は、テストの開始前に、受験番号を701の欄に、電子ペンを使用して記載する。今、生徒は、受験番号「123456」を電子ペンで記載した、とする(図9参照)。かかる場合、電子ペンは、電子ペンの軌跡を示す座標情報(x,y)とペン識別子「001」を有するペン情報を、定期的に、かつ連続的に、情報処理装置に送信する。
【0065】
次に、情報処理装置は、生徒の電子ペンの軌跡を示す座標情報(x,y)とペン識別子「001」を有するペン情報を、定期的に、かつ連続的に受信する。そして、電子ペンの軌跡を示す座標情報(x,y)の集合から、「123456」の文字列を認識する。
【0066】
また、情報処理装置は、受信した座標情報(x,y)の集合から、図8の記載情報管理表を参照して、文字列「123456」は、受験番号1であることを検知する。したがって、「001」で識別されるペン識別子と生徒の受験番号(受験番号1)「123456」が対応付けられる。以後、情報処理装置は、ペン識別子「001」と対で送信される座標情報群から認識される情報(解答)は、生徒「123456」の解答であると判断できる。
【0067】
次に、生徒は、図10に示すように、次々と問題に対する解答を電子ペンで記載する、とする。情報処理装置は、ペン識別子「001」と対で電子ペンが動いた軌跡の座標情報群を受信する。そして、情報処理装置は、座標情報群から文字認識し、記載された文字列を特定する。また、情報処理装置は、記載された領域から図8の記載情報管理表を参照して、当該文字列が、どの問題に対する解答か(情報の種類)を特定する。そして、情報処理装置は、図11に示す記載情報管理表を構成する。記載情報管理表は、「ID」「ペン識別子」「媒体識別子」「記載情報」「情報の種類」を有するレコードを1以上保持している。「媒体識別子」は、ここでは、先の受験番号1の情報である。そして、情報処理装置は、最初に、ペン識別子と「媒体識別子」の組を認識し、その後、一定時間の間に受信した、同一のペン識別子に対応する情報を、「媒体識別子」で識別される媒体(テスト用紙)に記載された情報(記載情報)であると認識する。また、受信した座標情報群を図8の記載情報管理表に基づいて、「情報の種類」を取得する。以上の処理により、情報処理装置は、「ペン識別子」「媒体識別子」「記載情報」「情報の種類」の情報を取得する。そして、情報処理装置は、「ペン識別子」「媒体識別子」「記載情報」「情報の種類」の情報を記録して、図11の記載情報管理表を構成する。なお、図8の記載情報管理表において、情報処理装置は、生徒のペン識別子に対応する「情報の種類」と、先生のペン識別子に対応する「情報の種類」の判断が可能である、とする。つまり、生徒のペン識別子は「0」からはじまる3桁の数字列であり、先生のペン識別子は「1」からはじまる3桁の数字列であることを情報処理装置は知っている。そして、「問1解答」「問2解答」「問3解答」という情報の種類は、生徒の情報であり、「問1採点結果」「問2採点結果」「問3採点結果」という情報の種類は、先生の情報であることを、情報処理装置は知っている、とする。以上により、1レコードに「情報の種類」が2種類ある場合でも、情報処理装置は、一意に「情報の種類」を決定できる。
【0068】
次に、テスト終了後、先生にテスト用紙が届けられる。そして、まず、先生は、テスト用紙の領域702に、生徒が書いた受験番号と同じ番号を、電子ペンで記載する(図12参照)。すると、電子ペンは、先生のペン識別子「101」と座標情報の対の情報を次々と、情報処理装置に送信する。
【0069】
次に、情報処理装置は、ペン識別子「101」と座標情報の対の情報を次々と受信する。そして、情報処理装置は、座標情報の集合から、文字認識し、「123456」という文字列を取得する。また、情報処理装置は、座標情報の集合と図8の記載情報管理表に基づいて、文字列「123456」が「受験番号2」の情報であると判断する。そして、情報処理装置は、以後、一定時間の間にペン識別子「101」と対で送信される情報は、媒体識別子「123456」のテスト用紙に記載された先生の採点結果である、と判断する。
【0070】
次に、先生は、電子ペンを用いて、媒体識別子「123456」のテスト用紙に対して、採点をする(図13参照)。そして、電子ペンは、ペン識別子「101」と先生のペンの動作の軌跡の座標情報を連続的に、情報処理装置に送信する。
【0071】
次に、情報処理装置は、ペン識別子「101」と座標情報の対の情報を連続的に受信する。そして、座標情報群から、文字認識処理を行い、先生が記載した情報を文字コードに変換する。また、座標情報群から、記載された情報の種類を取得する。情報の種類の取得は、上述したように記載情報管理表を参照して行う。なお、情報の種類に関して、情報処理装置は、ペン識別子「101」が先生のペンであると認識し、文字認識した情報が「問1採点情報」等であると判断する。以上より、情報処理装置は、上記の処理の結果、取得した情報を記載情報管理表に追記し、図14の記載情報管理表を得る。
【0072】
次に、情報処理装置に蓄積された記載情報を出力する処理について説明する。まず、ユーザは、情報処理装置に受験番号(媒体識別子)を入力して、テスト用紙の出力を指示する、とする。今、ユーザは、受験番号「123456」を含むテスト用紙の出力指示を、情報処理装置に入力した、とする。
【0073】
情報処理装置は、受け付けた受験番号「123456」をキーとして、図14の記載情報管理表を検索する。そして、情報処理装置は、「媒体識別子」が「123456」であるレコード(「ID」=1から6のレコード)を選択する。
【0074】
次に、図示しない手段が保持しているテスト用紙(図7)と選択した記載情報(記載情報管理表の「ID」=1から6のレコード)を合成する。具体的には、例えば、図15に示すような合成結果となる。つまり、媒体識別子「123456」が、701の領域に記載される。また、情報の種類に従って、予め決められた領域に「記載情報」が記載されるように合成される。また、合成の際には、ペン識別子によって、記載情報の属性値(フォントの種類、色、下線の有無)などが異なる。また、先生の採点結果には、必ず「○」または「×」が含まれ、「○」が含まれている場合と、「×」が含まれる場合とで、表示態様を異なるようにして情報を合成しても良い。図15によれば、生徒が記載した記載情報のフォントの色が黒で、先生が記載した記載情報のフォントの色が赤であり、かつ、「×」が含まれる場合には、「記載情報」に下線を引いて形態で合成している。
【0075】
そして、情報処理装置は、図15のように合成した情報(採点済みのテスト用紙)を表示する。
【0076】
なお、生徒が記載した記載情報、先生が記載した記載情報の開始座標を記録しておけば、合成段階で、さらに正確に記載情報の位置が特定でき好適である。また、情報処理装置が文字認識を行って、電子ペンで記載した情報をコード化したが、記載情報の記録時または出力時に、座標情報からビットマップ情報に変換しても良い。かかる処理を行えば、手書きのイメージで、テスト用紙を見ることができて好適である。
【0077】
以上、本実施の形態によれば、一の紙などの媒体に対して、複数人(複数の電子ペン)で協働作業を行なった場合に、媒体識別子をキーとして複数人が記載した情報を関連付けて蓄積できる。したがって、複数の電子ペンで一の媒体で記載した情報を後に、自由に合成して出力等できる。また、一の媒体に複数の電子ペンによる記入があった場合に、記入した電子ペンにより、形態が異なるように出力できるので、例えば、教育現場での利用に好適である。具体的には、生徒の解答を黒のフォントで出力し、先生の採点やコメントを赤のフォントで出力等できる。
【0078】
なお、本実施の形態によれば、電子ペンから座標情報の集合を情報処理装置に送信し、情報処理装置が座標情報の集合から文字を認識する処理を行ったが、電子ペンが文字認識をした後、文字コードを情報処理装置に送信しても良い。つまり、情報処理装置は、電子ペンから受信した情報に基づいて、ペン識別子と媒体識別子と記載情報を取得し、当該ペン識別子と媒体識別子と記載情報を対応付けて蓄積し、媒体識別子をキーとして記載情報を取得し出力すれば良い。
【0079】
また、本実施の形態によれば、情報処理装置は、入力受付部と記載情報出力部を具備した。しかし、情報処理装置は、電子ペンから受信したペン情報または、変換ペン情報を蓄積するだけでも良い。かかる場合、情報処理装置に蓄積された情報を、何らかの手段で他の装置に格納し、他の装置で上述した出力処理を行っても良い。したがって、情報処理装置は、一の媒体に情報を記載する複数の電子ペンから情報を受信し、当該受信した情報に基づいて、電子ペンを識別するペン識別子と、媒体を識別する情報である媒体識別子と、記載情報を取得し、ペン識別子と媒体識別子と記載情報を対応付けて蓄積する情報処理装置等であれば良い。
【0080】
また、本実施の形態によれば、情報処理装置は、電子ペンで特定の領域に記載された情報(座標情報)に基づいて、媒体識別子を取得した。しかし、紙等の媒体に媒体識別子を示すバーコードが印刷されており、バーコードリーダーを具備する電子ペンが媒体識別子を読み取り、情報処理装置に送信しても良い。また、バーコードで記載された媒体識別子は、電子ペンとは別のバーコードリーダーが読み取り、情報処理装置に送信しても良い。さらに、例えば、テストの受験生は、バーコードを記載したシールを持参し、解答用紙に貼付して、上記の態様で使用しても良い。
【0081】
また、媒体識別子が格納されている無線タグが紙等の媒体に貼付されており、無線タグリーダーを具備する電子ペンが媒体識別子を読み取り、情報処理装置に送信しても良い。また、無線タグに格納されている媒体識別子は、電子ペンとは別の無線タグリーダーが読み取り、情報処理装置に送信しても良い。
【0082】
バーコードや無線タグを用いて媒体識別子を取得する場合は、情報処理装置は以下のような構成になる。一の媒体に情報を記載する複数の電子ペンから情報を受信して管理する情報処理装置であって、電子ペンから媒体識別子と、ペン識別子と、電子ペンの軌跡を示す座標情報を有するペン情報を受信するペン情報受信部と、座標情報から電子ペンで記載した情報である記載情報を取得し、媒体識別子とペン識別子と記載情報を対応付けて蓄積する情報蓄積部を具備する情報処理装置、である。
【0083】
また、バーコードや無線タグを用いて媒体識別子を取得する場合に、電子ペンが当該媒体識別子を情報処理装置に送信する必要はない。別途、バーコードリーダーや無線タグリーダーを保持している装置が、情報処理装置に媒体識別子を送信しても良い。かかる場合、情報処理装置は、外部から媒体識別子を受信することとなる。かかる場合、情報処理装置は、一の媒体に情報を記載する複数の電子ペンから情報を受信し、当該受信した情報に基づいて、ペン識別子と記載情報を取得し、外部から媒体識別子を取得し、ペン識別子と媒体識別子と記載情報を対応付けて蓄積する情報処理装置、である。
【0084】
また、本実施の形態において、生徒の先生の共同作業により、一の媒体(紙など)に情報を記入する態様を示したが、本情報処理システムを、2人以上のグループで一の成果物を完成させる他の作業に用いても良い。例えば、グループで発表資料を作成する場合などに有効である。また、一の生徒の答案を、複数人の先生が、採点をするために、電子ペンを利用して採点の情報を書き込むような形態も、当然に含まれる。その他、複数の電子ペンを用いた、いかなる態様の作業についても、本実施の形態において述べた情報処理システムの処理は含まれる。
【0085】
また、図9を用いて説明したように、2つの領域に記入された同じ受験番号を、一の媒体識別子としたが、1つの領域に2度記入された同じ受験番号を、一の媒体識別子としても良い。つまり、受験生が書いた受験番号の上を、採点時に、採点者がなぞって、同一の番号を記入することでも良い。
【0086】
また、本実施の形態において、一の媒体識別子で識別される媒体(紙)は、物理的に2枚以上でも良い。つまり、問題用紙、解答用紙が2枚以上から構成され、当該2枚以上の問題用紙、解答用紙に、受験生等が回答し、採点者等が採点を行った場合にも、上記と同様の処理が行われる。つまり、上述した情報処理装置は、一の媒体に情報を記載する複数の電子ペンから情報を受信し、当該受信した情報に基づいて、電子ペンを識別するペン識別子と、媒体を識別する情報である媒体識別子と、電子ペンで記載した情報である記載情報を取得し、ペン識別子と媒体識別子と記載情報を対応付けて蓄積する情報処理装置であり、上記の「一の媒体」は、物理的に2枚以上の媒体(紙等)でも良い。つまり、「一の媒体」は、物理的に分離された2以上の物体でも良い。
【0087】
また、本実施の形態において、電子ペンからの情報が情報処理装置に送信される態様は、直接的でも間接的でも良い。つまり、電子ペンからの情報が、一旦、中継装置に送信され、中継装置から情報処理装置に送信されるなどの態様も含む。したがって、上述した情報処理装置は、一の媒体に情報を記載する複数の電子ペンから情報を受信し、当該受信した情報に基づいて、電子ペンを識別するペン識別子と、媒体を識別する情報である媒体識別子と、電子ペンで記載した情報である記載情報を取得し、ペン識別子と媒体識別子と記載情報を対応付けて蓄積する情報処理装置であり、上記の「電子ペンから情報を受信」の「受信」とは、間接的な情報の受信でも良い。
【0088】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、一の媒体に情報を記載する複数の電子ペンから情報を受信するステップと、当該受信した情報に基づいて、電子ペンを識別するペン識別子と、媒体を識別する情報である媒体識別子と、記載情報を取得するステップと、ペン識別子と媒体識別子と記載情報を対応付けて蓄積するステップを実行させるためのプログラムである。また、当該プログラムは、情報を出力する指示であり、媒体識別子を有する出力指示を受け付ける入力受付ステップと、入力受付ステップで受け付けた出力指示が有する媒体識別子と対になる1以上の記載情報を選択し、当該1以上の記載情報を出力する記載情報出力ステップを具備しても良い。
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、一の媒体に複数の電子ペンで記載した情報が有効に利用でき、複数人の協働作業に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における情報処理システムの概念図
【図2】実施の形態における情報処理システムのブロック図
【図3】実施の形態における座標情報取得部の構成例を示す図
【図4】実施の形態における電子ペンの動作について説明するフローチャート
【図5】実施の形態における情報処理装置の動作について説明するフローチャート
【図6】実施の形態における情報処理装置の動作について説明するフローチャート
【図7】実施の形態における媒体の例を示す図
【図8】実施の形態における記載情報管理表を示す図
【図9】実施の形態における媒体の例を示す図
【図10】実施の形態における媒体の例を示す図
【図11】実施の形態における記載情報管理表を示す図
【図12】実施の形態における媒体の例を示す図
【図13】実施の形態における媒体の例を示す図
【図14】実施の形態における記載情報管理表を示す図
【図15】実施の形態における情報の出力例を示す図
【符号の説明】
11 媒体
12 電子ペン
13 情報処理装置
1201 ペン識別子格納部
1202 座標情報取得部
1203 ペン情報構成部
1204 ペン情報送信部
1301 ペン情報受信部
1302 情報蓄積部
1303 入力受付部
1304 記載情報出力部
13041 情報合成手段
13042 情報出力手段
Claims (7)
- 一の媒体上の予め決められた領域に、第一の電子ペンおよび第二の電子ペンの2つの電子ペンをぞれぞれ用いて記載された同一の媒体識別子を含む情報を、前記2つの電子ペンから受信する情報処理装置であって、
前記第一の電子ペンを識別する第一のペン識別子と、前記第一の電子ペンの軌跡を示す第一の座標情報であり前記第一の電子ペンを用いて記載された媒体識別子および第一の記載情報を含む第一の座標情報とを有する第一のペン情報を受信するペン情報受信部と、
前記ペン情報受信部が受信した第一のペン情報に含まれる前記第一の座標情報から、前記媒体識別子と第一の記載情報とを取得し、前記媒体識別子と対応付けて前記第一の記載情報を蓄積する情報蓄積部を具備する情報処理装置であり、
前記ペン情報受信部は、
前記第一のペン情報を受信した後、前記第二の電子ペンを識別する第二のペン識別子と、前記第二のペン識別子で識別される電子ペンの軌跡を示す第二の座標情報であり前記第二の電子ペンを用いて記載された媒体識別子および第二の記載情報を含む第二の座標情報とを有する第二のペン情報を受信し、
前記情報蓄積部は、
前記媒体識別子と対応付けて前記第一の記載情報を蓄積した後、前記情報蓄積部が前記第一の座標情報から取得した媒体識別子と同一の媒体識別子を含む前記第二の座標情報から、第二の記載情報を取得し、かつ前記媒体識別子と対応付けて前記第二の記載情報を蓄積する情報処理装置。 - 情報を出力する指示であり、媒体識別子を有する出力指示を受け付ける入力受付部と、
前記入力受付部が受け付けた出力指示が有する媒体識別子と対になる第一の記載情報と第二の記載情報とを選択し、当該第一の記載情報と第二の記載情報とを出力する記載情報出力部と、をさらに具備する請求項1記載の情報処理装置。 - 前記記載情報出力部は、前記第一の記載情報の出力態様と前記第二の記載情報の出力態様とを変えて、前記第一の記載情報と前記第二の記載情報とを出力する請求項2記載の情報処理装置。
- 前記記載情報出力部は、前記第一の記載情報を黒で出力し、前記第二の記載情報を赤で出力する請求項3記載の情報処理装置。
- 一の媒体上の予め決められた領域に、第一の電子ペンおよび第二の電子ペンの2つの電子ペンをぞれぞれ用いて記載された同一の媒体識別子を含む情報を、前記2つの電子ペンから受信するプログラムプログラムであって、
コンピュータに、
前記第一の電子ペンを識別する第一のペン識別子と、前記第一の電子ペンの軌跡を示す第一の座標情報であり前記第一の電子ペンを用いて記載された媒体識別子および第一の記載情報を含む第一の座標情報とを有する第一のペン情報を受信するペン情報受信ステップと、
前記ペン情報受信ステップで受信された第一のペン情報に含まれる前記第一の座標情報から、前記媒体識別子と第一の記載情報とを取得し、前記媒体識別子と対応付けて前記第一の記載情報を蓄積する情報蓄積ステップを実行させるためのプログラムであり、
前記ペン情報受信ステップにおいて、
前記第一のペン情報を受信した後、前記第二の電子ペンを識別する第二のペン識別子と、前記第二のペン識別子で識別される電子ペンの軌跡を示す第二の座標情報であり前記第二の電子ペンを用いて記載された媒体識別子および第二の記載情報を含む第二の座標情報とを有する第二のペン情報を受信し、
前記情報蓄積ステップにおいて、
前記媒体識別子と対応付けて前記第一の記載情報を蓄積した後、前記情報蓄積ステップで前記第一の座標情報から取得した媒体識別子と同一の媒体識別子を含む前記第二の座標情報から、第二の記載情報を取得し、かつ前記媒体識別子と対応付けて前記第二の記載情報を蓄積するプログラム。 - コンピュータに、
情報を出力する指示であり、媒体識別子を有する出力指示を受け付ける入力受付ステップと、
前記入力受付ステップで受け付けた出力指示が有する媒体識別子と対になる第一の記載情報と第二の記載情報とを選択し、当該第一の記載情報と第二の記載情報とを出力する記載情報出力ステップと、をさらに実行させるための請求項5記載のプログラム。 - 記載情報出力ステップにおいて、前記第一の記載情報の出力態様と、前記第二の記載情報の出力態様とを変えて、前記第一の記載情報と前記第二の記載情報とを出力する請求項6記載のプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003041996A JP4353709B2 (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | 情報処理装置およびそのプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003041996A JP4353709B2 (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | 情報処理装置およびそのプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004252689A JP2004252689A (ja) | 2004-09-09 |
JP4353709B2 true JP4353709B2 (ja) | 2009-10-28 |
Family
ID=33025391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003041996A Expired - Fee Related JP4353709B2 (ja) | 2003-02-20 | 2003-02-20 | 情報処理装置およびそのプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4353709B2 (ja) |
Families Citing this family (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006146352A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 電子ペン用帳票、フォント作成システム及びプログラム |
JP4896396B2 (ja) * | 2004-12-07 | 2012-03-14 | 株式会社ワオ・コーポレーション | 情報処理システム、情報出力装置、およびプログラム |
JP4752456B2 (ja) * | 2005-11-09 | 2011-08-17 | 株式会社日立製作所 | 電子情報アクセス権管理プログラムおよび電子情報管理システム |
JP5109377B2 (ja) * | 2007-01-23 | 2012-12-26 | 富士ゼロックス株式会社 | 筆記情報処理装置、及びプログラム |
JP4948239B2 (ja) * | 2007-02-13 | 2012-06-06 | 株式会社ワオ・コーポレーション | 情報処理システム、情報処理装置、サーバ装置、および情報処理方法 |
JP5339574B2 (ja) * | 2007-12-17 | 2013-11-13 | 株式会社ワオ・コーポレーション | 解答情報処理装置、採点情報処理装置、解答情報処理方法、採点情報処理方法およびプログラム |
JP5136769B2 (ja) * | 2008-02-22 | 2013-02-06 | 大日本印刷株式会社 | 電子ペンによる記入進捗を管理する端末装置及びプログラム |
JP5077829B2 (ja) * | 2008-05-30 | 2012-11-21 | 大日本印刷株式会社 | 端末装置、そのプログラム及び添削支援システム |
JP5267950B2 (ja) * | 2009-08-25 | 2013-08-21 | 大日本印刷株式会社 | 情報処理システム及びそのプログラム |
JP2012203138A (ja) * | 2011-03-24 | 2012-10-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 採点システム |
CN102708049B (zh) * | 2012-04-21 | 2015-11-18 | 北京云测信息技术有限公司 | 移动应用测试结果记录和回放方法和系统 |
JP6160082B2 (ja) * | 2013-01-08 | 2017-07-12 | 大日本印刷株式会社 | コンピュータ装置、評価システム、及びプログラム |
JP5382392B2 (ja) * | 2013-01-25 | 2014-01-08 | 大日本印刷株式会社 | 情報処理システム及びそのプログラム |
JP2020042069A (ja) * | 2018-09-06 | 2020-03-19 | コクヨ株式会社 | 行為嘉賞システム |
JP2019036352A (ja) * | 2018-11-02 | 2019-03-07 | シャープ株式会社 | 情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法 |
JP7259828B2 (ja) * | 2019-11-20 | 2023-04-18 | 株式会社リコー | 表示装置、表示方法、プログラム |
-
2003
- 2003-02-20 JP JP2003041996A patent/JP4353709B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004252689A (ja) | 2004-09-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4353709B2 (ja) | 情報処理装置およびそのプログラム | |
JP5255773B2 (ja) | 教育支援システム、情報処理装置、およびプログラム | |
JP5136769B2 (ja) | 電子ペンによる記入進捗を管理する端末装置及びプログラム | |
US20160162137A1 (en) | Interactive Digital Workbook Using Smart Pens | |
JP2011516924A (ja) | マルチモードの学習システム | |
US20180277009A1 (en) | Information display apparatus, information display terminal, method of controlling information display apparatus, method of controlling information display terminal, and computer readable recording medium | |
CN112699840B (zh) | 书写过程评价与反馈方法、及其系统、计算机存储介质 | |
JP4353729B2 (ja) | 情報処理装置、プログラムおよび媒体 | |
JP5339571B2 (ja) | 情報処理装置、およびプログラム | |
JP2014085998A (ja) | 電子ノート作成支援装置および電子ノート作成支援装置用プログラム | |
JP5037245B2 (ja) | 情報処理システム、情報出力装置、媒体、情報出力方法およびプログラム | |
JP5339574B2 (ja) | 解答情報処理装置、採点情報処理装置、解答情報処理方法、採点情報処理方法およびプログラム | |
JP4669838B2 (ja) | 情報処理装置およびプログラム | |
JP5269318B2 (ja) | 情報処理システム、情報出力装置、およびプログラム | |
JP5366035B2 (ja) | コンピュータ装置及びプログラム | |
JP5483266B2 (ja) | 電子ペンによる記入進捗を管理する端末装置及びプログラム | |
JP4896396B2 (ja) | 情報処理システム、情報出力装置、およびプログラム | |
EP2439621A2 (en) | Information reading/output device | |
JP3856448B2 (ja) | 情報処理装置およびそのプログラム | |
JP4996919B2 (ja) | 情報処理システム、サーバ装置およびプログラム | |
JP5472505B2 (ja) | コンピュータ装置及びプログラム | |
JP2002156894A (ja) | 遠隔教育方法及び遠隔教育システム | |
CN212276609U (zh) | 一种学习分析机 | |
JP2006268860A (ja) | 情報処理装置およびそのプログラム | |
KR101727671B1 (ko) | 스마트 펜을 이용한 질문 처리방법 및 이를 처리하는 모바일 디바이스 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060410 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070308 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081002 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20081201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090401 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090527 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090722 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090728 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150807 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |