JP2004093915A - サーバ装置、情報端末装置、学習支援装置及びプログラム - Google Patents

サーバ装置、情報端末装置、学習支援装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2004093915A
JP2004093915A JP2002255075A JP2002255075A JP2004093915A JP 2004093915 A JP2004093915 A JP 2004093915A JP 2002255075 A JP2002255075 A JP 2002255075A JP 2002255075 A JP2002255075 A JP 2002255075A JP 2004093915 A JP2004093915 A JP 2004093915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
answer
solution
function
question
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002255075A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunsuke Akaza
赤座 俊輔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2002255075A priority Critical patent/JP2004093915A/ja
Publication of JP2004093915A publication Critical patent/JP2004093915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】情報端末装置等を利用した試験や学習において、解法に関する情報を提供可能にする。
【解決手段】サーバ装置300は問題データをネットワーク接続された多機能関数電卓100に送信し、多機能関数電卓100から答案データを受信する。サーバ装置300は、受信した答案データの正誤を判断し、正解と判定され且つ内容の異なる答案データの答案内容を解法データとして記憶する。そして、解法データに基づいて解答データを作成し、解法データと解答データとを多機能関数電卓100に送信する。多機能関数電卓100は、受信した解法データから答案データに対応する解法データを指定して、解法データを表示する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
学習に関する情報を記憶し、通信回線を介して接続する情報端末装置に提供するサーバ装置、及びサーバ装置から学習に関する情報を受信して利用する情報端末装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、各種の教育施設では、校内又は構内にLAN(ローカルエリアネットワーク)を形成し、教師(指導者)と生徒(学習者)がパソコン等の情報端末装置を使って授業や試験、自習を実施しているケースがある。授業に必要な教材や試験問題、自習課題を電子情報化し、教師用のパソコンやサーバ装置等に記憶しておく。生徒は、各々パソコンや関数電卓等の情報端末装置によってLANに接続し、前記教師用のパソコンやサーバにアクセスして適宜ダウンロード或いは配信を受けてこれを利用する。
【0003】
より具体的には、例えば受験や自習の場合、サーバ装置から問題データが各情報端末に送信され、情報端末装置で受信した問題データに基づいて出題される。生徒が情報端末装置から答案を入力すると、情報端末装置は答案データをサーバ装置に送信する。サーバ装置は、受信した答案データの正誤を判定し採点して、その結果を情報端末装置に返信する。これによって、従来の紙を媒体とする試験と同様に、問題の配布、答案の回収、採点及び結果の返却のプロセスを実行し、ネットワーク接続された情報端末装置等を使って受験や自習を実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、答案への採点はされるが、問題を解く過程、即ち解法についての情報は提供されることが無かった。そのために、「なぜ間違ったのか」「どの様に考えれば良いのか」と言った点については、別途教師がアドバイスをする必要があった。また、正解であれば解法の如何は問われないために、数学のように解法が複数存在する場合、生徒が得意とする特定の解法のみに偏った学習をしてしまうと言う問題も有った。
【0005】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、情報端末装置等を利用した試験や学習において、解法に関する情報を提供可能にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、通信回線を介して情報端末装置が接続されたサーバ装置において、問題データとその正解とを記憶する記憶手段(例えば、図4の記憶部340)と、前記情報端末装置に対して問題データを送信する第1の送信手段(例えば、図4の通信制御部350、図8のステップS104)と、この第1の送信手段によって送信した問題データに対応する答案データを前記情報端末装置から受信する受信手段(例えば、図4の通信制御部350、図8のステップS108)と、この受信手段によって受信した答案データについて正誤を判断する判断手段(例えば、図4のCPU310、図8ステップS112)と、この判断手段によって正解と判断された答案データを解法データとして登録する解法データ登録手段(例えば、図4の記憶部340、図9の解法登録処理310)と、この解法データ登録手段によって登録された複数の解法データを前記情報端末装置に送信する第2の送信手段(例えば、図4の通信制御部350、図8のステップS114)と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項6に記載の発明は、通信回線を介して情報端末装置が接続されたサーバ装置に種々の機能を実現させるためのプログラムであって、問題データとその正解とを記憶する記憶機能と、前記情報端末装置に対して問題データを送信する第1の送信機能と、この第1の送信機能によって送信した問題データに対応する答案データを前記情報端末装置から受信する受信機能と、この受信機能によって受信した答案データについて正誤を判断する判断機能と、この判断機能によって正解と判断された答案データを解法データとして登録する解法データ登録機能と、この解法データ登録機能によって登録された複数の解法データを前記情報端末装置に送信する第2の送信機能と、を実現させることを特徴とする。
【0008】
請求項1又は6に記載の発明によれば、情報端末装置に問題データを送信し、この問題データに対応する答案データを情報端末装置から受信し、正解と判定した答案データを解法データとして登録する。そして、登録された複数の解法データを情報端末装置に送信することができる。従って、予め解法データを用意しなくとも、情報端末装置に解法に関する情報を提供できる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサーバ装置であって、前記第2の記憶手段は、前記判断手段によって正解と判断された答案データの解法の中から内容の異なる解法を解法データとして記憶することを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、答案データの解法の内容が異なるものを解法データとして記憶し、情報端末装置に送信できる。従って、受信した答案データに含まれる全ての解法を解法データとして提供できる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、通信回線を介してサーバ装置から問題データを受信する第1の受信手段(例えば、図3の通信制御部150、図8のステップS202)と、この第1の受信手段によって受信した問題データの中から問題を選択する選択手段(例えば、図3の入力部120、図8のステップS204)と、この選択手段によって選択された問題に対して答案データを入力する入力手段(例えば、図3の入力部120、図8のステップS210〜S216)と、この入力手段によって入力された答案データを送信する送信手段(例えば、図3の通信制御部150、図8のステップS218)と、を有する情報端末装置において、
答案データの正誤を判断し、正解と判断した答案データを解法データとして登録し、この登録された複数の解法データを前記サーバ装置から受信する第2の受信手段(例えば、図3の通信制御部150、図8のステップS222)と、この第2の受信手段によって受信した前記解法データを表示制御する解法データ表示制御手段(例えば、図3の表示部130、図11のステップS510〜S522)と、を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、通信回線を介してサーバ装置に接続されたコンピュータに、種々の機能を実現させるためのプログラムであって、問題データを受信する第1の受信機能と、この第1の受信機能によって受信した問題データの中から問題を選択する選択機能と、この選択機能によって選択された問題に対して答案データを入力する入力機能と、この入力機能によって入力された答案データを送信する送信機能と、答案データの正誤を判断し、正解と判断した答案データを解法データとして登録し、この登録された複数の解法データを前記サーバ装置から受信する第2の受信機能と、この第2の受信機能によって受信した前記解法データを表示制御する解法データ表示制御機能と、を実現させることを特徴とする。
【0013】
請求項3又は7に記載の発明によれば、解答した問題データに対する解答データを受信して、入力した答案データに対応する解法データを受信し表示することができる。従って、解答した問題の解法に関する情報を提供できる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の情報端末装置であって、前記解法データは、解法の手順をステップ毎に表示するように構成され、前記解法データ表示制御手段は、前記指定手段によって指定された解法データが有するステップの内、任意のステップ又は先頭から任意のステップまでのステップを表示するステップ表示制御手段を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、解法の手順をステップ単位で表示することができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、問題データとその正解とを記憶する記憶手段(例えば、図20の記憶部340)と、この記憶手段によって記憶された問題データの中から問題を選択する選択手段(例えば、図20の入力部320、図21のステップS612)と、この選択手段によって選択された問題に対する答案データを入力する入力手段(例えば、図20の入力部320、図21のステップS210〜S216)と、この入力手段によって入力された前記答案データについて正誤を判断する判断手段(図20のCPU310、図21のステップS112)と、この判断手段によって正解と判断された答案データを解法データとして登録する解法データ登録手段(例えば、図20のCPU310、図21のステップS112)と、この解法データ登録手段によって登録された複数の解法データを表示制御する解法データ表示制御手段(例えば、図20の表示部330、図21のステップS224)と、を備えることを特徴とする学習支援装置である。
【0017】
請求項8に記載の発明は、コンピュータに、問題データとその正解とを記憶する記憶機能と、この記憶機能によって記憶された問題データの中から目的とする問題を選択する選択機能と、この選択機能によって選択された問題に対する答案データを入力する入力機能と、この入力機能によって入力された前記答案データについて正誤を判断する判断機能と、この判断機能によって正解と判断された答案データを解法データとして登録する解法データ登録機能と、この解法データ登録機能によって登録された複数の解法データを表示制御する解法データ表示制御機能と、を実現させるためのプログラムである。
【0018】
請求項5又は8に記載の発明によれば、問題データを選択して、その問題への答案データが入力されると、この答案データを正誤を判断する。そして、正解と判断した答案データを解法データとして登録し、登録された解法データを表示することができる。従って、予め解法データを用意していなくとも、問題への解法に関する情報を利用者に提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
次に、図1〜図19を参照して、本発明を適用した第1の実施の形態について説明する。本実施の形態では、生徒用の情報端末装置を教師によって管理されるサーバ装置に通信回線を介して接続し、数学の試験を実施する場合を例として説明する。本発明の適用がこれに限定されるものではなく、例えば、数学の試験に限らずその他の教科の試験であっても良いのは勿論である。
【0020】
[構成の説明]
図1は、第1の実施の形態における構成の一例を示す図である。同図に示すように、本実施の形態の構成には、受験する生徒一人一人が使用する多機能関数電卓100(100−1〜100−n(nは整数))と、通信回線2と、受験を実施・監督する教師などが管理するサーバ装置300とが含まれる。
【0021】
通信回線2は、データ送受が可能な通信路を意味する。即ち、通信回線2は、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLANの他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また通信方法については有線/無線を問わない。本実施の形態では、学校内ネットワーク(校内ネットワーク)がこれに該当する。
【0022】
サーバ装置300は、サーバやワークステーション、パソコン等によって実現される情報提供装置であって、通信回線2を介して接続した多機能関数電卓100の要求に応じて、記憶している試験問題の問題データを適宜配信するとともに、答案データを受信して採点することができる。
【0023】
多機能関数電卓100は、生徒が試験の答案を入力するための情報端末装置である。通信回線2を介してサーバ装置300に接続し、クライアント/サーバ型のネットワークを形成する。
【0024】
図2は、多機能関数電卓100の構成の一例を示す外観図である。同図に示すように、多機能関数電卓100は、演算処理を行う制御ユニット102と、数値・関数・演算操作の入力を行う操作入力キー104と、所与の機能をソフトウェアによって割り当て可能なファンクションキー106と、記憶メディア3用のスロット107と、文字や数式、グラフなどを表示可能な表示画面108と、内蔵電池や太陽電池等の電源(図示省略)とを備え、金属や樹脂によって例えばカード形状にケーシングされている。
【0025】
操作入力キー104とファンクションキー106は、従来と同様の操作入力手段であって、例えばキースイッチ、タッチパネルなどによって実現できる。多機能関数電卓100は、従来の多機能関数電卓と同様に、操作入力キー104によって数式の入力や、表示画面108のスクロール操作、選択操作、決定などの操作入力が可能である。
【0026】
表示画面108は、ドットによって文字や図形の描画や画像表示が可能なものであって、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)などの表示素子であって、単数又は複数の素子の組み合わせによって実現される。
【0027】
記憶メディア3は、プログラムやデータを記憶する情報記憶媒体であって、例えば、ICメモリカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、MO、DVD−RAM、ハードディスクなどである。スロット107の規格は、採用する記憶メディア3に応じて適宜設定される。
【0028】
また、多機能関数電卓100は、通信回線2や周辺機器とデータの送受信が可能な信号ケーブル5と接続する接続端子105を備える。接続端子105は、通信回線2や周辺機器(例えば、計測器、データ収集器、プリンタ、モデム、携帯電話、パソコンなど)とを繋ぐ信号ケーブルに接続可能な端子とその制御部であって、接続する信号ケーブル5の規格に応じて適宜決定される。図2では有線接続の例を示しているが有線に限らず、例えば、赤外線等の無線を利用しても良い。この場合、接続端子105は無線の送受信モジュール及び無線送受信端子になる。
【0029】
本実施の形態では、生徒は表示画面108に表示され出題された問題を見て、操作入力キー104を操作してその答案を入力して試験を受ける。尚、本実施の形態では、情報端末装置として多機能関数電卓を使用するが、その他パソコン、PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)などであっても良いのは勿論である。
【0030】
[機能ブロックの説明]
次に、本実施の形態における機能構成について説明する。
図3は、本実施の形態における多機能関数電卓100の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、多機能関数電卓100は、CPU110と、入力部120と、表示部130と、記憶部140と、記憶媒体読取部160と、通信制御部150とを有する。各構成要素はデータバス190によって、互いにデータ送受可能に接続されている。
【0031】
CPU110は、演算制御によって各種の機能を実現し、多機能関数電卓100を統合的に制御する。図2の制御ユニット102がこれに該当する。
入力部120は、生徒による各種操作を受け付け、操作入力信号をCPU110に出力する。入力部120は、例えばキーボードや、タッチパネル、マウス、トラックバッド、方向キー、レバー等によって実現される。図2の操作入力キー104とファンクションキー106がこれに該当する。
表示部130は、CPU110からの制御信号に従って、文字や図画等を画像表示出力する。表示部130は、例えばLCD、ELD、PDP(Plasma Display Panel)などによって実現される。図2の表示画面108がこれに該当する。
【0032】
記憶部140は、CPU110の演算処理に必要なプログラムやデータを記憶する。記憶部140は、例えば、ICメモリー、ハードディスク、MO、CD−ROM、DVDなどによって実現される。図2の制御ユニット102に搭載されているICメモリや、記憶メディア3がこれに該当する。
多機能関数電卓100の記憶部140は、システムプログラムや各種ドライバプログラム等を記憶するとともに、ネット試験プログラム141と、問題データ142と、答案データ143と、解答データ144と、解法データ145と、計算コマンド情報146とを記憶する。
【0033】
ネット試験プログラム141は、CPU110に本実施の形態に係る種々の機能を実現させる為のプログラムとデータを格納している。より具体的には、サーバ装置300と通信回線2を介して接続してクライアント/サーバ型のネットワークを形成し、後述するネット試験処理、解答表示処理等を実行させる。
【0034】
問題データ142は、サーバ装置300より後述する問題データ342と同じ内容の情報であって、受信後記憶される。試験に複数の設問が有る場合は、問題データ142はその数だけ記憶される。本実施の形態では、数学の試験を実施するので数学の設問を表示画面108に表示するためのテキストや画像データなどが含まれる。また、計算コマンド(詳細後述)が使用可能であるか否かの情報も適宜含む。
【0035】
答案データ143は、問題データ142に対する答案の情報である。
図5は、本実施の形態における答案データ143のデータ構成の一例を示す図である。同図に示すように答案データ143は、例えば生徒の出席番号など受験者を識別するための利用者ID143aと、問題データ142の識別情報と対応し当該答案が対応する問題を特定する問題番号143bと、解法の手順を示すステップ143cごとに区分された答案内容143dと、問題データ142が選択されてから答案の入力を終了するまでの時間を計測した時間を示す解答時間143eとを含む。本実施の形態では、数学の試験を実施するので解法のステップ143cは、例えば入力部120からの入力に基づいて実行される式の変形や改行ごとに設けられる。
【0036】
問題番号143bは、例えば単元番号と該単元における通し番号などを含むとしても良い。また、図示していないが、答案データ143には多機能関数電卓100のネットワーク上のアドレス情報が適宜含まれるのは勿論である。
後述するように、サーバ装置300は多機能関数電卓100より答案データ143を受信し、同じ内容の答案データを343として記憶する。
【0037】
解答データ144は、サーバ装置300が解答データ343を集計して後述する解答データ344として作成し、評価の後に多機能関数電卓100に送信する情報であって、採点結果などの情報が含まれる。
【0038】
解法データ145は、サーバ装置300より受信し一時的に記憶されるデータであって、後述する解法データ345と同じ内容の問題ごとの適切な解法に関する情報が格納されている。
【0039】
計算コマンド情報146は、公知の計算コマンドを使用可能にするための情報を格納する。計算コマンドとは、答案の作成を補助する公知の機能であって、例えば、数学であれば公式への数値の入力、式の変形、約分などの機能を自動的に実行する。ここで計算コマンドの例を説明すると、例えば「+n−n」の計算コマンドは、該計算コマンドの選択入力の後に入力された数字に自動的に+−符合を付けて入力する。「simplify」の計算コマンドは、式中の同類項を自動的に計算する。例えば、「−4−5」が有れば「−9」にまとめる。また、「formula」は、予め設定された公式に従って自動的に式を変形する。具体的な計算コマンドの設定は適宜選択して構わない。
【0040】
通信制御部150は、通信回線2に接続して、サーバ装置300との間でデータ送受信を実行する。通信制御部150は、例えば、モデム、TA(Terminal Adapter)、無線通信器、赤外線通信機などの通信機器、及びそれらのドライバによって実現される。
【0041】
記憶媒体読取部160は、多機能関数電卓100に着脱自在な記憶媒体170からデータの読み取り及び書き込みを実行する。記憶媒体170は、例えば、図2の記憶メディア3に該当し、FD(登録商標)や、MO、CD−ROM、DVD−ROM、DAT、ICメモリーカードなどであっても良い。また、前述の記憶部140に記憶されていたプログラム及びデータが、記憶媒体170に記憶される構成としても良い。
【0042】
次に、サーバ装置300について説明する。
図4は、本実施の形態におけるサーバ装置300の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、サーバ装置300は、CPU(Central Processing  Unit)310と、入力部320と、表示部330と、記憶部340と、通信制御部350と、記憶媒体読取部360を有する。そして、各構成要素はデータバス390によって、互いにデータ送受可能に接続されている。
【0043】
CPU310は、演算制御によって各種の機能を実現し、サーバ装置300を情報提供装置として統合的に制御する。
入力部320は、教師による各種操作を受け付け、操作入力信号をCPU310に出力する。入力部320は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス、トラックバッド、方向キー、レバー等によって実現される。
表示部330は、CPU310からの制御信号に従って、文字や図画等を画像表示出力する。表示部330は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD、ELD、PDPなどの画像表示装置、及びそのドライバ等によって実現される。
【0044】
記憶部340は、CPU310の演算処理に必要なプログラムやデータを記憶する。記憶部340は、例えば、ICメモリー、ハードディスク、MO、CD−ROM、DVDなどによって実現される。
サーバ装置300の記憶部340は、システムプログラムや各種ドライバプログラム等とともに、試験支援プログラム341と、問題データ342と、答案データ343と、解答データ344と、解法データ345とを記憶する。
【0045】
試験支援プログラム341は、問題データ342の配信や、多機能関数電卓100から答案データ143の受信、答案の採点、解法の登録などに係る種々の機能を実現させる為のプログラムとデータを格納している。
【0046】
問題データ342は、当該試験における設問内容とその正解及び配点を格納する。本実施の形態では、数学の試験を実施するので複数の数学の設問を表示画面108に表示するためのテキストや画像データなどが含まれるとしても良い。1つの試験で複数の設問がある場合は、問題データ342をグループ化して格納するとしても良い。
【0047】
答案データ343は、多機能関数電卓100から受信した答案データ143と同じ内容の情報であって、答案データ143と同じものであり、受験する生徒の数、即ち通信回線2を介して接続される多機能関数電卓100の数だけ記憶される。
【0048】
解答データ344は、答案データ343を集計し作成され、実施された試験の解答や採点結果に関する情報格納する。従って、解答データ344は、多機能関数電卓100毎、即ち受験する生徒毎に記憶され、評価の後それぞれ対応する多機能関数電卓100に送信される。送信された解答データ344は、前述の解答データ144として多機能関数電卓100の記憶部140に記憶される。
【0049】
図6は、解答データ344のデータ構成の一例を示す図である。同図に示すように、解答データ344は、例えば利用者ID344aや、試験区分情報344b、問題番号344c毎の解法番号344dと正誤344eと得点344f、及び総得点344g、総所要時間344hなどを含む。
【0050】
利用者ID344aは、受験者を識別する情報であって、答案データ343の利用者ID143a(図5参照)と一致する。例えば生徒の出席番号や多機能関数電卓100の識別情報などであっても良い。
試験区分情報344bは、当該試験を識別する情報であって、例えば教科の単元や試験の名称などが適宜格納される。
問題番号344cは、問題の識別情報であって、答案データ343の問題番号143b(図5参照)と対応する。
解法番号344dは、各問題に対する解法を識別する情報であって、受験者による答案データ343で使用された解法を示す使用解法番号344d−1と、それ以外の解法を示す他解法番号344d−2とを含む。解法番号344dは、後述する解法データ345のそれと対応する。
正誤344eは、当該問題を正解したか否かを示す情報である。
得点344fは、当該問題の答案に与えられた得点を格納する。
総得点344gは、得点344fの合計である。
総所要時間344hは、当該試験の解答に要した時間を示す情報であって、例えば各人の答案データ343の解答時間143e(図5参照)を総合して得た、試験の所要時間が格納される。
【0051】
解法データ345は、問題を解くための正しい解法を示す情報であって、問題データ342毎に設けられる。
図7は、本実施の形態における解法データ345のデータ構成の一例を示す図である。同図に示すように、本実施の形態における解法データ345は、対応する問題データ342を示す問題番号345aを含みこれによって識別される。そして、正解と判定され、且つその答案内容143dが他と異なる答案データ344を、解法を示す模範解答として位置付け、答案内容143dに解法番号345bを付して格納する。即ち、解法データ345では、正解の答案データ344の答案内容143dを模範解答として格納し、そのまま解法を示す情報として扱う。従って、教師が事前に用意する必要は無い。解法番号345bは、解答データ344の解法番号344dに対応する。
【0052】
更に解法データ345に格納される答案内容143dは、解法の手順を示す複数のステップ345cに区分されて格納されている。本実施の形態では、数学を試験問題としているので、例えばステップは数式の変形や改行ごとに設けられる。
また、解法毎に当該試験においてその解法を使用した答案データ343の総数を利用者数345dとして格納する。
【0053】
通信制御部350は、通信回線2に接続して、多機能関数電卓100との間でデータ送受信を実行する。通信制御部350は、例えば、モデム、TA、DSU、無線通信器、赤外線通信機などの通信機器、及びそれらのドライバによって実現される。
【0054】
記憶媒体読取部360は、サーバ装置300に着脱自在な記憶媒体370からデータの読み取り及び書き込みを実行する。記憶媒体370は、例えば、FD(登録商標)、MO、CD−ROM、DVD−ROM、DAT、ICメモリーカードなどが該当する。記憶部340に記憶されていたプログラム及びデータは、適宜記憶媒体370に記憶されている構成としても良い。
【0055】
[処理フロ−の説明]
次に、図8〜図19を参照して、本実施の形態における処理の流れについて説明する。尚、以下では多機能関数電卓100及びサーバ装置300とが既に通信回線2に接続され、相互でデータ送受信可能な状態にあるものとして説明する。
【0056】
図8は、本実施の形態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。
先ず、サーバ装置300で教師が試験内容を選択する(ステップS102)。問題データ342の一覧を表示し、その中から任意に選択するとしても良いし、単元毎に複数の問題データ342がグループ化されたものを選択するとしても良い。試験内容が選択されたならば、サーバ装置300は、多機能関数電卓100に問題データ342を送信する(ステップS104)。
【0057】
多機能関数電卓100は、問題データ342を受信し記憶部140に問題データ142として一時的に記憶する(ステップS202)。そして、その内の1つを適宜選択して出題すると同時に時間データの計測を開始する(ステップS204)。本実施の形態では、出題は問題データ142に格納されている問題文や数式などを表示画面108に表示して行われる。この際、選択された問題データ142が、計算コマンドを使用可能な問題である場合(ステップS206のYES)、多機能関数電卓100は、計算コマンド情報146に従って、表示画面108に計算コマンドを表示する(ステップS208)。
【0058】
問題が出題されたならば、生徒が操作入力キー104及びファンクションキー106を操作して答案を入力する(ステップS210)。
多機能関数電卓100は、答案データ143を設定し、入力部120からの操作入力信号に基づいて答案内容143dを記憶する(ステップS212)。そして、答案内容143dを表示画面108に表示する(ステップS214)。
【0059】
図12〜図15は、本実施の形態における画面表示の一例を示す図である。これら各図に示すように、例えば設問表示ウィンドウ10に問題文と問題の数式を表示する。画面下部にはファンクションキー106に割り当てられた計算コマンド12を表示する。
【0060】
図12〜図15は、それぞれ異なる生徒(Aさん〜Dさん)による入力例を示している。答案内容143dは所定の答案表示領域14に表示される。図12〜図15各図の(b)に示すように答案内容143dの量が表示領域を越える場合は、答案表示領域14を適宜スクロールする。スクロールの際、設問表示ウィンドウ10はスクロールされずに常に表示状態にある構成としても良い
【0061】
ステップS210〜S214の処理は、答案の入力が終了するまで繰返し実行される(ステップS216のNO)。答案入力の終了は、例えば所定の操作入力キー104やファンクションキー106の入力によって決定される。
答案の入力が終了したならば(ステップS216のYES)、多機能関数電卓100は、計測した時間データを答案データ143に記憶し、答案データ143をサーバ装置300に送信する(ステップS218)。そして、他の問題を解く場合はステップS204に戻る(ステップS220のYES)。
【0062】
サーバ装置300は、問題データ342の送信後、例えば教師によって入力部320から所定の入力をトリガーにして、試験時間のタイマーカウントを始める(ステップS106)。
試験時間中、サーバ装置300は多機能関数電卓100から答案データ143を随時受信するし答案データ343として記憶部340に記憶する(ステップS108)。ステップS108は試験時間が終了するまで実行される(ステップS110のNO)。
試験時間が終了した場合(ステップS110のYES)、サーバ装置300は、答案判定処理を実行する(ステップS112)。
【0063】
図9は、本実施の形態における答案判定処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、サーバ装置300は、先ず答案データ343の1つを読出し(ステップS302)、当該答案データ343に対応する問題データ342に格納されている正解と、答案内容143dとを比較して答案の正誤を判定する(ステップS304)。
【0064】
例えば、図12〜図15の問題の場合、正解は「X=9」と「Y=−12」となる。サーバ装置300は、答案データ344dの答案内容143dを解法のステップ順に正解と比較する。図12〜図14で示されるAさん、Bさん、Cさんの各答案には、「X=9」と「Y=−12」が含まれているので正解と判定する。図15のDさんの答案では「X=51/7」「Y=−2/7」となっており、「X=9」と「Y=−12」が含まれていないので不正解(誤)と判定する。
【0065】
答案が不正解(誤)と判定された場合(ステップS306のNO)、サーバ装置300は解答データ344の正誤344eに「不正解」を記憶する(ステップS308)。図6の「×」印がこれに該当する。同時に得点344fを記憶するとしても良い。
答案が正解と判定された場合(ステップS306のYES)、サーバ装置300は解法登録処理を実行する(ステップS310)。
【0066】
図10は、本実施の形態における解法登録処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、サーバ装置300は、当該問題について初めての処理であるか否かを判断する(ステップS402)。例えば当該問題に対応する解法データ345が記憶部340に記憶されているか否かで判断する。
初めての処理であると判断した場合(ステップS402のYES)、新たに解法データ345を設定する(ステップS403)。そして、新しい解法番号345bを付けて当該答案データ343の答案内容143dを解法データ345に登録し、利用者数345dに「1」を記憶する(ステップS404)。
【0067】
初めての処理でないと判断した場合(ステップS402のNO)、現在対象としている答案データ343の答案内容143dと、既に登録済みの答案内容143dとを比較する(ステップS406)。
全てのステップが答案データ343の答案内容143dに一致する解法が、無い場合(ステップS408のNO)、新しい解法番号345bを付けて答案内容143dを登録し、利用者数345dに「1」を登録し(ステップS404)、解法登録処理を終了して図9のフローに戻る。
【0068】
全てのステップが答案内容143dに一致する解法が既に登録されている場合(ステップS408のYES)、一致した解法の解法番号345bを解答データ344の使用解法番号344d−1に記憶して(ステップS410)、利用者数345dに「1」加算する。そして、解法登録処理を終了して図9のフローに戻る。
【0069】
図9のフローにもどって、サーバ装置300は、解答データ344の正誤344eに「正解」を記憶する(ステップS312)。図6の「○」印がこれに該当する。同時に得点344fを記憶するとしても良い。
サーバ装置300は、全ての答案データ343を処理するまでステップS302からS312を繰り返す(ステップS314のNO)。
【0070】
全ての答案データ343について正誤の判定及び正解時の解法登録処理を実行したならば、解答データ344に総得点344g及び総所要時間344hを記憶する(ステップS314のYES)。次にサーバ装置300は、1つの解答データ344を読出す(ステップS316)。
そして、正誤344eに「正解」が記憶されている問題を検索し(ステップS318のYES)、検索された問題の解法データ345を参照して、解法データ345に登録されているその他の解法番号345bを解答データ344の他解法番号344d−2に記憶する(ステップS320)。より具体的には、使用解法番号344d−1と異なる解法番号345bを解法データ345より検索し他解法番号344d−2に記憶する。
【0071】
次に、正誤344eに「不正解」が記憶されている問題を検索し(ステップS322のYES)、検索された問題に対応する解法データ345を参照して、解法データ345に登録されている全ての解法番号345bを記憶する(ステップS324)。より具体的には、使用解法番号344d−1と他解法番号344d−2とに記憶されている全ての解法番号345bを解答データ344の他解法番号344d−2に記憶する。
【0072】
サーバ装置300は、全ての解答データ344を処理するまでステップS316からS324を繰り返す(ステップS326のNO)。全ての解答データ344を処理したならば(ステップS326のYES)、図8のフローに戻る。
【0073】
図8のフローに戻って、答案判定処理を終了したならば、サーバ装置300は多機能関数電卓100に、それぞれに対応する解答データ344と、解法データ345とを送信する(ステップS114)。
多機能関数電卓100は、解答データ344と解法データ345を受信して、それぞれ解答データ144、解法データ145として記憶し(ステップS222)、解答表示処理を実行する(ステップS224)。
【0074】
図11は、本実施の形態における解答表示処理の流れを説明するためのフローチャートである。多機能関数電卓100は、先ず問題番号344cごとに正解/不正解の一覧と解答表示ボタンを表示する(ステップS502、ステップS504)。
【0075】
図16は、ステップS502における画面表示の一例を示す図である。同図に示すように、例えば画面には採点結果16と、問題番号18とその正誤表示20と、解法を表示させる解答表示ボタン22とを表示する。問題数が表示画面に全て表示できない場合には、適宜画面をスクロールさせて表示する。
【0076】
解答表示ボタン22は、例えば問題毎に操作入力キー104に対応して設定される。同図の例では各問題が「1」〜「5」の数値を入力する各操作入力キー104に対応している。生徒は当該画面を見て、今回の試験の結果を知り、解法について知りたい場合は解答表示ボタン22に対応する操作入力キー104を入力する。
【0077】
解答表示ボタン22に対応する操作入力キー104が入力された場合(ステップS506のYES)、多機能関数電卓100は、解答データ144を参照して、選択された解答表示ボタン22に対応する解法データ145を参照して解法の選択画面を表示する(ステップS508)。
【0078】
図17は、本実施の形態における解法の選択画面の一例を示す画面図である。同図に示すように、選択画面には、解法データ145を参照して使用解法番号344d−1に対応し生徒自身が作成した答案の解法を選択する第1選択ボタン24と、他解法番号344d−2の各番号に対応し他の解法を表示する第2選択ボタン26とを表示する。第2選択ボタン26は、他解法番号344d−2の数だけ表示する。同図の例では、各選択ボタンの数は、数字入力する操作入力キー104に記されている数字に対応している。
生徒は、知りたい解法を選択し、対応する操作入力キー104を入力する(ステップS509)。
【0079】
表示する解法が選択されたならば、多機能関数電卓100は解法データ145から、選択された解法の答案内容を読出し(ステップS510)、解法を表示する初期画面を表示する(ステップS512)。即ち、第1選択ボタン24が選択された場合は、解答データ144の使用解法番号344d−1に対応する答案内容を解法データ145より読出し、第2選択ボタン26が選択された場合には、他解法番号344d−2のそれぞれに対応する答案内容を解法データ145より読み出す。
【0080】
図18は、解法を表示する場合の初期画面の一例を示す図である。解法表示領域14に、ステップS510で読み出された答案内容の第1ステップ目の内容を表示する。また画面には、ステップ指示欄32と、次表示ボタン34が表示され、ファンクションキー106に終了36が設定される。尚、ステップ指示欄32は、例えば図19に示すように表示するステップの範囲を指定するものであっても良いのは勿論である。
【0081】
次に、操作入力キー104でステップ指示欄32にステップ数を入力すると(ステップS514のYES)、指定されたステップまでジャンプして内容を表示する(ステップS516)。次に、表示ボタン34が選択された場合(ステップS518のYES)、次のステップの内容を順次表示する(ステップS520)。
【0082】
ステップが最後まで到達した場合(ステップS522のYES)及び終了36に当るファンクションキー106が選択された場合(ステップS524のYES)、解答表示処理を終了する。
以上の処理によって、生徒は自分の答案に用いた解法のほかに、他の解法について知ることができる。
【0083】
〔第2の実施の形態〕
次に図20〜図22を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。本実施の形態では、ネットワーク接続しないスタンドアローンの処理装置200で実現する場合を例とする。第1の実施の形態と同様の構成要素については同じ番号を付して説明を省略する。
【0084】
処理装置200は教室や自習室など設置或いは貸し出され、生徒が処理装置200を使って自習をする。即ち、一台の処理装置200を複数の生徒が自習に使用する。或いは、処理装置200はネットワーク接続されていない状態のサーバ装置300であっても良い。
【0085】
図20は、第2の実施の形態における処理装置200の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、処理装置200の記憶部340には、自習支援プログラム346と、自習履歴データ347とを含む。
【0086】
自習支援プログラム346は、設問の出題、答案の入力、解法の表示などの処理を実行させるためのプログラムである。
問題データ342は、予め教師が自習用教材として用意される。
自習履歴データ347は、利用する生徒毎に設けられ、解答データ344を格納する。利用時間や回数などの利用履歴情報を含むとしても良い。
【0087】
図21は、第2の実施の形態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、先ず処理装置200は初期画面を表示する(ステップS602)。
図22は、本実施の形態における初期画面の一例を示す図である。同図に示すように初期画面には利用者ID入力欄38と、問題番号入力欄40と、自習問題一覧42が表示される。利用者ID入力欄38は、解答データ344の利用者ID344aを入力する欄であり、問題番号入力欄40は、これから自習する問題を入力する欄である。選択可能な問題は自習問題一覧42から選ぶ。
【0088】
生徒は先ず利用者IDを入力する(ステップS604)。
利用者IDが入力されたならば、処理装置200は、利用者IDに対応する自習履歴データ347を検索し(ステップS606のYES)読み出す(ステップS608)。見つからない場合(ステップS606のNO)は、新たに作成する(ステップS610)。
【0089】
次に生徒は問題番号入力欄40に問題番号を入力する(ステップS612)。問題番号が入力されたならば、処理装置200は当該番号に該当する問題データ342を検索し出題する(ステップS614)。
検索された問題データ342で計算コマンドが使用可能である場合(ステップS206のYES)には、第1の実施の形態と同様に計算コマンドを表示する(ステップS208)。
【0090】
出題されたならば、生徒が答案を入力し、答案内容は答案データ343として記憶される(ステップS210〜S214)。答案の入力が終了したら(ステップS216のYES)、処理装置200は図9で示した答案判定処理のサブルーチンを実行し(ステップS112)、図11で示した解答表示処理のサブルーチンを実行する(ステップS224)。解答表示処理によって、生徒は答案の正誤と解法の復習をし、更に他の解法について学習することができる。
【0091】
以上、本発明の第1及び第2の実施の形態について説明したが、本発明の適用がこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、適宜要素の追加や変更を加えても良い。
【0092】
例えば、第1の実施の形態では、図8のステップS104において問題データ342の送信を試験の前問を一度に送信するとしたが、一問ずつ送信し、答案データ143を受信したら次の問題データ342を送信する構成としても構わない。または、所定数ずつ送信するとしても良い。
【0093】
【発明の効果】
本発明を適用したサーバ装置によれば、情報端末装置に問題データを送信し、この問題データに対応する答案データを情報端末装置から受信し、正解と判定した答案データを解法データとして記憶する。そして、情報端末装置に解法データとを送信することによって、予め解法データをサーバに用意しなくとも、情報端末装置に解法に関する情報を提供できる。
【0094】
また、本発明を適用した情報端末装置によれば、サーバ装置から問題データを受信し、この問題データに対する答案データを入力しサーバ装置に送信する。そして、サーバ装置から正解と判断された複数の答案データを解法データとして受信して表示することによって、解答した問題の解法に関する情報を提供できる。
【0095】
また、本発明を適用した学習支援装置によれば、問題データを選択して、その問題への答案データが入力されると、この答案データの正誤を判断し、正解と判断された答案データを解法データとして登録する。そして登録された複数の解法データを表示することによって、予め解法データを用意していなくとも、問題への解法に関する情報を利用者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における構成の一例を示す図。
【図2】多機能関数電卓の構成の一例を示す外観図。
【図3】多機能関数電卓の機能構成の一例を示す機能ブロック図。
【図4】サーバ装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図。
【図5】多機能関数電卓における答案データのデータ構成の一例を示す図。
【図6】サーバ装置における解答データのデータ構成の一例を示す図。
【図7】サーバ装置における解法データのデータ構成の一例を示す図。
【図8】第1の実施の形態における処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図9】サーバ装置における答案判定処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図10】サーバ装置における解法登録処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図11】多機能関数電卓における解答表示処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図12】答案入力時の画面表示の一例を示す図。
【図13】答案入力時の画面表示の一例を示す図。
【図14】答案入力時の画面表示の一例を示す図。
【図15】不正解な答案入力時の画面表示の一例を示す図。
【図16】解答表示処理における正誤の一覧が表示された画面表示の一例を示す図。
【図17】解答表示処理における解法の選択画面の一例を示す画面図。
【図18】解答表示処理における解法を表示する場合の初期画面の一例を示す図。
【図19】解答表示処理における解法を表示する場合の初期画面の別例を示す図。
【図20】第2の実施の形態における情報端末装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図。
【図21】第2の実施の形態における処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図22】第2の実施の形態における初期画面の一例を示す図。
【符合の説明】
100 多機能関数電卓
140 記憶部
141 ネット試験プログラム
142 問題データ
143 答案データ
143a 利用者ID
143b 問題番号
143d 答案内容
144 解答データ
145 解法データ
146 計算コマンド情報
300 サーバ装置
340 記憶部
341 試験支援プログラム
342 問題データ
343 答案データ
344 解答データ
344a 利用者ID
344b 問題番号
344d 解法番号
344d−1 使用解法番号
344d−2 他解法番号
345 解法データ
345a 問題番号
345b 解法番号
346 自習支援プログラム

Claims (8)

  1. 通信回線を介して情報端末装置が接続されたサーバ装置において、
    問題データとその正解とを記憶する記憶手段と、
    前記情報端末装置に対して問題データを送信する第1の送信手段と、
    この第1の送信手段によって送信した問題データに対応する答案データを前記情報端末装置から受信する受信手段と、
    この受信手段によって受信した答案データについて正誤を判断する判断手段と、
    この判断手段によって正解と判断された答案データを解法データとして登録する解法データ登録手段と
    この解法データ登録手段によって登録された複数の解法データを前記情報端末装置に送信する第2の送信手段と、
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記第2の記憶手段は、前記判断手段によって正解と判断された答案データの解法の中から内容の異なる解法を解法データとして記憶することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  3. 通信回線を介してサーバ装置から問題データを受信する第1の受信手段と、この第1の受信手段によって受信した問題データの中から問題を選択する選択手段と、この選択手段によって選択された問題に対して答案データを入力する入力手段と、この入力手段によって入力された答案データを送信する送信手段と、を有する情報端末装置において、
    答案データの正誤を判断し、正解と判断した答案データを解法データとして登録し、この登録された複数の解法データを前記サーバ装置から受信する第2の受信手段と、
    この第2の受信手段によって受信した前記解法データを表示制御する解法データ表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報端末装置。
  4. 前記解法データは、解法の手順をステップ毎に表示するように構成され、
    前記解法データ表示制御手段は、前記指定手段によって指定された解法データが有するステップの内、任意のステップ又は先頭から任意のステップまでのステップを表示するステップ表示制御手段を備えることを特徴とする請求項3記載の情報端末装置。
  5. 問題データとその正解とを記憶する記憶手段と、
    この記憶手段によって記憶された問題データの中から問題を選択する選択手段と、
    この選択手段によって選択された問題に対する答案データを入力する入力手段と、
    この入力手段によって入力された前記答案データについて正誤を判断する判断手段と、
    この判断手段によって正解と判断された答案データを解法データとして登録する解法データ登録手段と
    この解法データ登録手段によって登録された複数の解法データを表示制御する解法データ表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする学習支援装置。
  6. 通信回線を介して情報端末装置が接続されたサーバ装置に、
    問題データとその正解とを記憶する記憶機能と、
    前記情報端末装置に対して問題データを送信する第1の送信機能と、
    この第1の送信機能によって送信した問題データに対応する答案データを前記情報端末装置から受信する受信機能と、
    この受信機能によって受信した答案データについて正誤を判断する判断機能と、
    この判断機能によって正解と判断された答案データを解法データとして登録する解法データ登録機能と、
    この解法データ登録機能によって登録された複数の解法データを前記情報端末装置に送信する第2の送信機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  7. 通信回線を介してサーバ装置に接続されたコンピュータに、
    問題データを受信する第1の受信機能と、
    この第1の受信機能によって受信した問題データの中から問題を選択する選択機能と、
    この選択機能によって選択された問題に対して答案データを入力する入力機能と、
    この入力機能によって入力された答案データを送信する送信機能と、
    答案データの正誤を判断し、正解と判断した答案データを解法データとして登録し、この登録された複数の解法データを前記サーバ装置から受信する第2の受信機能と、
    この第2の受信機能によって受信した前記解法データを表示制御する解法データ表示制御機能と、
    を実現させるためのプログラム。
  8. コンピュータに、
    問題データとその正解とを記憶する記憶機能と、
    この記憶機能によって記憶された問題データの中から問題を選択する選択機能と、
    この選択機能によって選択された問題に対する答案データを入力する入力機能と、
    この入力機能によって入力された前記答案データについて正誤を判断する判断機能と、
    この判断機能によって正解と判断された答案データを解法データとして登録する解法データ登録機能と、
    この解法データ登録機能によって登録された複数の解法データを表示制御する解法データ表示制御機能と、
    を実現させるためのプログラム。
JP2002255075A 2002-08-30 2002-08-30 サーバ装置、情報端末装置、学習支援装置及びプログラム Pending JP2004093915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002255075A JP2004093915A (ja) 2002-08-30 2002-08-30 サーバ装置、情報端末装置、学習支援装置及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002255075A JP2004093915A (ja) 2002-08-30 2002-08-30 サーバ装置、情報端末装置、学習支援装置及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004093915A true JP2004093915A (ja) 2004-03-25

Family

ID=32060690

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002255075A Pending JP2004093915A (ja) 2002-08-30 2002-08-30 サーバ装置、情報端末装置、学習支援装置及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004093915A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006065639A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Ntt Docomo Inc クライアント端末、サービス提供装置及びサービス発見方法
JP2006178334A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Yamaha Corp 語学学習システム
JP2006276153A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Takashi Suzuki 学習支援システムおよび学習支援方法
JP2008197316A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Wao Corporation 教育支援システム、情報処理装置、およびプログラム
WO2013009675A3 (en) * 2011-07-08 2013-04-04 Turning Technologies, Llc Wireless assessment administration system and process
EP2642468A1 (en) 2012-03-19 2013-09-25 Casio Computer Co., Ltd. Learning support device, learning support method and storage medium in which learning support program is stored
CN107316521A (zh) * 2017-08-12 2017-11-03 潍坊护理职业学院 一种智能型英语教学系统
WO2023162402A1 (ja) * 2022-02-25 2023-08-31 株式会社Z会 学習支援装置、学習支援方法、プログラム

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006065639A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Ntt Docomo Inc クライアント端末、サービス提供装置及びサービス発見方法
JP4547210B2 (ja) * 2004-08-27 2010-09-22 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ クライアント端末、サービス提供装置及びサービス発見方法
JP2006178334A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Yamaha Corp 語学学習システム
JP2006276153A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Takashi Suzuki 学習支援システムおよび学習支援方法
JP2008197316A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Wao Corporation 教育支援システム、情報処理装置、およびプログラム
WO2013009675A3 (en) * 2011-07-08 2013-04-04 Turning Technologies, Llc Wireless assessment administration system and process
US8543148B2 (en) 2011-07-08 2013-09-24 Turning Technologies, Llc Wireless assessment administration system and process
EP2642468A1 (en) 2012-03-19 2013-09-25 Casio Computer Co., Ltd. Learning support device, learning support method and storage medium in which learning support program is stored
US9075835B2 (en) 2012-03-19 2015-07-07 Casio Computer Co., Ltd. Learning support device, learning support method and storage medium in which learning support program is stored
CN107316521A (zh) * 2017-08-12 2017-11-03 潍坊护理职业学院 一种智能型英语教学系统
WO2023162402A1 (ja) * 2022-02-25 2023-08-31 株式会社Z会 学習支援装置、学習支援方法、プログラム
JP2023124469A (ja) * 2022-02-25 2023-09-06 株式会社Z会 学習支援装置、学習支援方法、プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20170076621A1 (en) Computerized system for teaching, learning, and assessing the knowledge of stem principles
JP2013145265A (ja) サーバ、学習用端末装置、および学習コンテンツ管理方法
KR102014544B1 (ko) 운동 강사 매칭 시스템
WO2019013387A1 (ko) 오프라인 및 온라인 교재 연동 학습 서비스 시스템
KR20150101632A (ko) Qr코드 및 앱을 이용한 온오프라인 연동 학습 시스템
JP2005070465A (ja) 学習ドリル配信システム
CN102467835A (zh) 学习终端检选数字内容的系统及方法
US20150339937A1 (en) Methods and systems for testing with test booklets and electronic devices
JP2017173418A (ja) 学習支援システム、プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置
JP2004093915A (ja) サーバ装置、情報端末装置、学習支援装置及びプログラム
CN103606311A (zh) 纸计算机行动学习及测验系统的方法
KR101380692B1 (ko) 온라인 학습장치 및 온라인 학습방법
JP2004085995A (ja) 学習支援装置、学習装置、学習情報提供方法及びデータ構造
WO2023106303A1 (ja) 情報処理装置、プログラム、情報処理方法、ユーザ端末、プログラム、及び情報処理システム
JP5224499B2 (ja) 教材学習用記憶媒体
CN105825452A (zh) 实现教材数字化的系统及方法
JP3554536B2 (ja) 学習提供システム、制御方法及びプログラム
CN108140329B (zh) 信息处理设备、信息处理方法及程序
JP2006343602A (ja) 学習支援システム
KR20220121517A (ko) 클래스 제공 방법 및 시스템
KR20140028292A (ko) 위치 기반 강의 출결 관리 시스템 및 방법
JP5845740B2 (ja) 授業支援装置及びプログラム
JP6182780B1 (ja) 解説情報提供装置、方法、及びコンピュータプログラム
KR20150129501A (ko) 어플리케이션을 기반으로 하는 학습정보 제공방법 및 이를 위한 학습정보 제공서버
KR20130137974A (ko) 수험자 단말, 시험 관리 서버, 수험자 단말의 시험 진행 방법, 및 시험 관리 서버의 시험 분석 방법