JP5189275B2 - 制震補強部材の取付方法 - Google Patents

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本発明は、例えば、既存の鉄筋コンクリート(RC)造や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造において、地震や鉄道における電車通過時の振動若しくは道路の自動車による振動等に対する制震部材、または、構造物の構造的補強として補強するブレース材等の補強部材として使用される制震補強部材の取付方法に関するものである。
従来、既存のコンクリート柱等をブレース材の追加でもって耐震補強する場合には、例えば、従来例1として、図10に示すように、コンクリート柱11に埋込ボルト13で取付鋼板12を固定し、この斜め向かい側にある取付鋼板12,12間に制震補強部材としてのブレース材15を架設しているものが知られている(特許文献1参照)。
また、従来例2として、図11に示すように、前記コンクリート柱の上部や柱脚部に取り付ける取付用鋼板は、コンクリート柱11に、対向配置にした2枚の鋼板12,12をコンクリート柱11外側に配置するボルト13aで固定される。そして、前記鋼板12,12に溶接等で固着したブラケット14,14間に、ブレース材15を架設するものが知られている。このほか、従来例3として、溶接鋼板によりコンクリート柱を囲い、コンクリート柱と鋼板との間に樹脂モルタルを挿入して、前記鋼板に取付金具をボルト等で取り付けて、この取付金具にブレース材を固定する方法が知られている。
特開2005−126984号公報
しかし、前記従来例1では、コンクリート柱11にボルト孔を穿孔したり、ボルト用貫通孔を穿孔する必要があるので、柱内の鉄筋を傷つけたり切断したりするおそれがある。 また、前記従来例2では、取付鋼板12の取付面に対して直交する方向にブレース材15の引張力が働くので、ボルト13による押圧力が相殺されて、その引張力における分力に対して抵抗する摩擦力が減少する。そこで、摩擦力を増大させるために前記ボルト13aに大きなテンションを加えて取付鋼板12に大きな押圧力を作用させると、前記取付面においては平滑面が得られがたく局部的な接触となっているので、コンクリート柱11の表面が破損される恐れがある。よって、小さな取付金具で大きな固定力を得ることができないと言う課題がある。
更に、従来例3では、取付鋼板と樹脂モルタルとの間の接合は、樹脂モルタルの接着力のみが作用しているだけなので、取付金具にコンクリート柱の取付面に直交する引き剥がし力が作用した場合には、接着部分が容易に剥がれるおそれがあり、強固な固定力の確保が困難である。このように、従来の取付方法においては、取付金具の固定力を強固にするには大きな締付け力が必要となって、施工上で不利となる。一方、取付部材の板厚も厚くせざるを得ず、取付金具全体の重量が増大し施工上で不利となるとともに製作コストも嵩むことになる。本発明に係る制震補強部材の取付方法は、このような課題を解決するために提案されたものである。
本発明に係る制震補強部材の取付方法の上記課題を解決して目的を達成するための要旨は、構造物の支持部材の間に架設する制震補強部材を、前記支持部材に固着される取付金具を介して固定する取付方法であって、前記制震補強部材の架設方向に直交する面を取付面として、前記取付金具が前記支持部材の両側に対向して配設されるとともに、当該支持部材にボルト用孔を穿孔すること無くこの支持部材の外側に配置したボルトで前記両側の取付金具が締結され挟装されており、少なくとも前記制震補強部材に連結される前記取付金具が、樹脂モルタル層を介在させて前記支持部材の取付面に固着され、前記ボルトの締結力は、制震補強部材によって取付面に作用する分力のうち直交方向の分力よりも大きな締結力であって、且つ、平行方向の分力に固着力で対抗できるように取付金具に常に圧縮力が作用する締結力とすること、さらに前記取付金具の剛性は、取付金具を前記支持部材に固着するのに必要な締結力により生ずる樹脂モルタルとの接合面の変形により、前記取付金具と前記支持部材間に介在させた樹脂モルタル層をその変形により破損を引き起こすことがない十分な剛性を持ち、且つ、軽量化された構造体とすることで、前記支持部材のコンクリート面に常に圧縮力が残留して作用するようにして前記取付金具の小型軽量化を図ることである。
本発明に係る制震補強部材の取付方法の要旨は、構造物の支持部材の間に架設する制震補強部材を、前記支持部材に固着される取付金具を介して固定する取付方法であって、前記制震補強部材の架設方向に平行する面を取付面として、前記取付金具が前記支持部材の両側に対向して配設されるとともに、当該支持部材外側に配置したボルトで前記両側の取付金具が締結され挟装されており、少なくとも前記制震補強部材に連結される前記取付金具が、樹脂モルタル層を介在させて前記支持部材の取付面に固着されていることである。
前記支持部材の取付面に対する制震補強部材における長手方向の軸心のオフセット量は、設計許容範囲内で最小となるように、取付金具と制震補強部材との連結位置が設定されること、;
前記制震補強部材が、支持部材の両側取付面に固着された両側の取付金具に連結手段を介して連結されていること、;
を含むものである。
更に、上記制震補強部材の取付方法において、取付金具の取付面に樹脂モルタル層形成用の枠材を固着し、この取付金具を支持部材の取付面にボルトによって仮締結力で締めて架設し、前記枠材内に樹脂モルタルを充填して養生し、前記樹脂モルタルの硬化後に、そのままの状態で前記ボルトを規定の締付力で締結すること、;
前記取付金具と支持部材とが固着される際の固着面積の図心と、制震補強部材の長手方向の軸心の延長線とが、回転モーメントが生じないようにほぼ交差して設定されていること、;
前記取付金具における支持部材に対する取付面には、固着力を強化する凹凸部が付与されていること、;
前記取付金具と支持部材との取付面には、樹脂モルタル層の形成前に、それぞれケレン仕上げが行われること、;
を含むものである。
本発明の制震補強部材の取付方法によれば、取付金具の取付面が樹脂モルタル層により平滑な面に貼着されて密着性が向上し、支持部材のコンクリート面との間で局部的な接触状態にならないので、ボルトを強く締め込んで取付金具に十分な圧縮力を付与することができる。よって、取付金具に制震補強部材による引き剥がし力が作用しても、それ以上のボルトテンションを取付金具に設定でき、摩擦力と付着力の相乗作用による抵抗力も十分に確保できる。
また、取付金具と樹脂モルタル層および支持部材のコンクリート面には、常に圧縮力が残留し、前記樹脂モルタル層の接着力が失われることが無く、この接着力を利用した強固な固定力が確保されるので、ボルトテンション力を小さくすることができるようになり、取付金具を小型軽量化が可能となり、その結果、取付金具の架設工事も容易となる。
前記制震補強部材の支持部材に対する取付面を、地震時における制震補強部材の引張方向と平行に配置することで、前記取付面の摩擦力が利用されるようになり、引き剥がし方向の作用が無くなって取付金具の保持力が向上する。よって、取付金具のボルトによる固定力を小さくし、取付金具の板厚を薄くすることができるようになる。その結果、当該取付金具の小型軽量化が可能となって、その取付作業も容易になると言う優れた効果を奏するものである。
また、前記支持部材の取付面に対する制震補強部材における長手方向の軸心のオフセット量は、設計許容範囲内で最小となるように、取付金具と制震補強部材との連結位置が設定されることで、取付金具に加わる力が平均化し、引き剥がし方向のモーメントを低減させて、取付金具の抵抗力を保持するものである。
更に、制震補強部材が、制震補強部材の架設方向と平行な支持部材の両側取付面に当接して固定された両側の取付金具に連結手段を介して連結されることで、制震補強部材の引張力を左右両側の取付金具で受けるので、一層の小型軽量化が可能となり、取付金具数を半減させることができる。
本発明の制震補強部材の取付方法において、取付金具の取付面に樹脂モルタル層形成用の枠材を固着し、この取付金具を支持部材の取付面にボルトによって仮締結力で締めて架設し、前記枠材内に樹脂モルタルを充填して養生し、前記樹脂モルタルの硬化後に、そのままの状態で前記ボルトを規定の締付力で締結するので、取付面の平滑性を確実に得ることができる。
前記取付金具と支持部材とが固着される際の固着面積の図心と、制震補強部材の長手方向の軸心の延長線とがほぼ交差するように設定することで、取付金具に回転モーメントが発生せず、取付金具に加わる力が平均化して、取付金具の抵抗力を効果的に発揮することができる。
平板状の取付金具における取付面に、凹凸部が設けられることで、モルタル層に前記凹凸部が食い込み摩擦力が一層向上して、摩擦保持力が高まり、長期に亘り耐久性と信頼性を向上させることができる。
取付金具と支持部材との取付面には、樹脂モルタル層の形成前に、それぞれケレン仕上げが行われるので、局部接触を無くして平滑な取付面が確保できて、安定した接着力を得ることができる。
本発明に係る制震補強部材の取付方法の第1実施例は、従来例と同じ部分は同一符号を付けて説明すると、図1に示すように、建物等の構造物で、例えば、コンクリート構造物の支持部材であるコンクリート柱1,1と、床と梁3で形成される空間において、隣接する柱1,1の間に、例えば、減衰装置15aを有する鋼材等の制震補強部材15を、取付金具4を介して斜めに架設して固定するものである。
前記取付金具4は、前記支持部材1にこれを挟んで対向配置にされ、前記支持部材であるコンクリート柱1の外側に配置したボルト5及びナット5aで締結して挟装されるものである。そして、前記制震補強部材15が連結される前記取付金具4の前記支持部材に対する取付面と、反対側の取付金具4の取付面とが、前記制震補強部材15の架設方向と直交する前記支持部材の取付面1aに樹脂モルタル層6を介在させて固着されている。
この樹脂モルタル層6は、コンクリート面の破損防止のために、両側の取付面1aに設けるのが好ましいく、少なくとも、制震補強部材15が連結される側の取付面1aに設ける。
前記取付金具4は、図2に示すように、前記コンクリート柱1の取付面1aに当接させる取付面4aを有する矩形状の鋼板である取付板4bと、該取付板4bに溶接して固着したH型鋼の本体4cと、図2に示すように、本体4cの側面から斜めに固着された連結用のブラケット14とでなる。
前記本体4cには、図3に示すように、ネジ棒5挿通用の孔4dが複数箇所に貫通されて設けられている。この本体4cの長さは、前記ネジ棒5をコンクリート柱1の外側に配置するために、前記コンクリート柱1の取付面1aの幅よりも若干長くしてある。また、本体4cの側面には矩形状鋼板の補強板4eが溶接して固着されており、当該本体4cはその断面をボックス型にして形成されている。
前記ブラケット14は、図3に示すように、取付金具4をコンクリート柱1に取り付けた状態で側面視した場合に、取付金具4と支持部材1とが固着される際の固着面積の水平軸に対する図心aと、制震補強部材15の長手方向の軸心bの延長線とがほぼ交差して回転モーメントが生じないように設定されている。これにより、固着面積の固着力が十分に発揮されるようになる。
耐震補強のために、前記コンクリート柱1に前記取付金具4を固着する手順について説明する。図4に示すように、取付面1a,4aの平滑さを確保し、塵埃等の清掃(ケレン処理)をする。次に、取付金具4の取付面4aに、摩擦抵抗力の増強と取付面の平滑化のために設ける樹脂モルタル6を介在させるための、所要厚さの平板で形成されるシーリング用充填枠材(型枠部材、:図示せず)を接着材等で固着する。
前記取付金具4を、対向しているコンクリート柱1,1の上下の対角線上における取付面1a,1aのそれぞれにおいて、図3に示すように、ネジ棒5をコンクリート柱1を挟んで対向する取付金具4,4間の孔4dに貫通して挿通させ、その両端部でナット5aで仮止めして、仮設する。前記ネジ棒5がコンクリート柱1の内側ではなく、外側に配設されるのは、ボルト用貫通孔をコンクリート柱1に穿設すると、帯筋や主筋などを傷つけるおそれがあり、それを避けるためである。
次に、樹脂モルタル(例えば、樹脂エポキシ系)6を混練・撹拌した後に、前記取付金具4に設けた、例えば、上コ字状にして固着された所要板厚のシーリング用枠材と、コンクリート柱1の取付面1aとの間にできた空間部に、当該樹脂モルタル6を注入して充填して養生する。
前記樹脂モルタル6が固化した後に、前記ネジ棒5及びナット5aを上記仮設のままの状態から続けて規定締付力になるまで締め込む。その後、図1に示すように、コンクリート柱1,1間における対角線上の取付金具4,4の対向したブラケット14に、減衰装置15a付の制震補強部材15をボルト等を介して斜めに取り付ける。こうして、コンクリート柱1の耐震補強工事が完了する。
前記樹脂モルタル層6が在ることで、取付金具4が平滑な面に固着されて密着性が向上し、ネジ棒5によるボルトテンションを十分に高めることができる。よって、常に、取付金具4に圧縮力を作用させることができて、摩擦力と付着力の相乗作用による抵抗力が十分に確保される。
本発明の第2実施例は、図5に示すように、例えば、コンクリート構造物の支持部材であるコンクリート柱1,1と、床2と梁3で形成される空間において、前記コンクリート柱1に前記制震補強部材15の端部を固定するための取付金具4は、図5乃至図6に示すように、当該取付金具4の前記支持部材15に対する取付面4aが、前記制震補強部材15の引張方向と平行な前記支持部材1の取付面1aに当接して固着されている。
前記取付金具4の構造は、上記第1実施例のものと同様であり、重複した説明を省略する。制震補強部材15を連結する連結腕4fは、図7(A)に示すように、取付金具4をコンクリート柱1に取り付けた状態で正面視した場合に、取付金具4と支持部材1とが固着される際の固着面積の図心aと、制震補強部材15の長手方向の軸心bの延長線とがほぼ交差して回転モーメントが生じないように設定されている。これにより、固着面積の固着力が十分に発揮されるようになる。なお、図6に示すように、この連結腕4fは、コンクリート柱1を挟んで両側に本体4cが固着されているが、そのうちの制震補強部材15を取り付ける方の本体4cに固着されるものである。よって、図6において、図の上側の本体4cには連結腕4fが固着されていない。
また、図6及び図7(B)に示すように、前記取付金具4を側面視した場合に、耐震補強材15の減衰力作用線(軸力)の分力により、コンクリート柱1の取付面1a表面からの距離(オフセット)によって、回転モーメントが発生するので、前記距離(オフセット)を極力小さく設定するものである。
前記コンクリート柱1は、図5に示すように、コンクリート構造物のにおける矩形状で既存の柱であり、その外周4面のうち、取付面1a,1aが制震補強部材15の減衰力作用線(軸力)と平行な関係にあり、直交面1b,1bが、前記制震補強部材15の減衰力作用線(軸力)と直交する関係にある。
耐震補強のために、前記コンクリート柱1に前記取付金具4を固着する手順については、前述の第1実施例とほぼ同様である。異なる点は、図6に示すように、取付金具4を、対向しているコンクリート柱1,1の上下の対角線上における、引張力に平行な取付面1a,1aに当該取付金具4の取付面4aを当接させて固着する点である。
前記取付金具4,4の固着には、ネジ棒5をコンクリート柱1を挟んで対向する取付金具4,4間の孔4dに貫通して挿通させ、その両端部でワッシャ7、ナット8で仮止めして、仮設することである。それ以外は同様の手順であるので重複した説明を省略する。
この第2実施例により、地震時において、前記制震補強部材15に引張や圧縮等の軸力が付加されると、その軸力に平行な方向に取付金具4の取付面4aがあるので、強力な摩擦力で抵抗し、また、ネジ棒5には前記軸力が剪断力として作用するので、ネジ棒5の抵抗力が大きく働く。
このように、取付金具4に、引き剥がし力として前記制震補強部材15の軸力が作用しないので、この取付金具4が大きな抵抗力を発揮するものである。これにより、従来と同様の抵抗力を発揮する場合に、前記取付方法を採用することで、取付金具4の板厚を薄くすることができるようになり、取付金具4の軽量化が可能となるとともに、その取付施工作業も容易になる。
制震補強部材の取付方法に係る第3実施例として、図8に示すように、取付金具4、4は、制震補強部材15の引張方向と平行な、支持部材であるコンクリート柱1の両側取付面1a,1aに、当該取付金具4の取付面4aが当接して、固定されている。そして、前記両取付金具4,4に、連結腕4f,4f間に横架される連結バー4hが設けられ、この連結バー4hに前記制震補強部材15の端部が連結される。
このような制震補強部材15の軸力に平行な取付面でコンクリート柱1に取付金具を取り付ける方法により、各取付金具4の負荷が半分となるので、前記二つの取付金具を一層小型軽量にすることができる。
制震補強部材の取付方法に係る第4実施例は、図9に示すように、取付金具4における取付面4aを有する平板状の取付板4bにおいて、支持部材であるコンクリート柱1に対する取付面4aには、固着力を強化する凹凸部4iが付与されていることである。この図では凸部にしてあるが、凹部でも良く、又は、その混合でもよい。このような例としては、例えば、縞鋼板等である。
このような凹凸部4iが取付面4aにあることで、コンクリート柱1に取付金具4を固着する際、樹脂モルタル6が充填されたときに、このモルタル6層に前記凹凸部4iが食い込んで、制震補強部材15に対する摩擦抵抗力が増大するからである。これにより、取付板4bの板厚を更に薄くすることが可能となって、取付金具4の軽量化が図られる。
なお、前記制震補強部材15は、上記実施例の他、ブレース材や梯子、若しくは階段等を含むものである。
本発明に係る制震補強部材の取付方法に係る第1実施例を示す実施例の正面図である。 同第1実施例における取付金具4のコンクリート柱1への固定状態を示す側面図である。 同取付金具の使用状態の一部拡大側面図である。 同制震補強部材の取付方法の作業手順を示す説明図である。 本発明に係る制震補強部材の取付方法の第2実施例を示す実施例の正面図である。 同第2実施例における平面図である。 同第2実施例の一部を拡大して示す正面図(A)と、側面図(B)とである。 第3実施例に係る一部平面図(A)と、正面図(B)とである。 第4実施例に係る取付板4bの正面図である。 従来例に係るブレース材の取付方法を示す斜視図である。 同従来例に係る取付方法において、取付金具12に引き剥がし力が作用する様子を示す一部拡大正面図である。
符号の説明
1 支持部材であるコンクリート柱、
1a 取付面、 1b 直交面、
2 床、
3 梁、
4 取付金具、 4a 取付面、
4b 取付板、 4c 本体、
4d 孔、 4e 補強板、
4f 連結腕、 4g 連結ピン、
4h 連結バー、 4i 凹凸部、
5 ネジ棒、 6 樹脂モルタル、
7 ワッシャ、 8 ナット、
11 コンクリート柱、
12 鋼板、
13 ボルト、 13a ナット、
14 ブラケット、
15 制震補強部材(ブレース材)、 15a 減衰装置。

Claims (8)

  1. 構造物の支持部材の間に架設する制震補強部材を、前記支持部材に固着される取付金具を介して固定する取付方法であって、前記制震補強部材の架設方向に直交する面を取付面として、前記取付金具が前記支持部材の両側に対向して配設されるとともに、当該支持部材にボルト用孔を穿孔すること無くこの支持部材の外側に配置したボルトで前記両側の取付金具が締結され挟装されており、
    少なくとも前記制震補強部材に連結される前記取付金具が、樹脂モルタル層を介在させて前記支持部材の取付面に固着され、
    前記ボルトの締結力は、制震補強部材によって取付面に作用する分力のうち直交方向の分力よりも大きな締結力であって、且つ、平行方向の分力に固着力で対抗できるように取付金具に常に圧縮力が作用する締結力とすること、
    さらに前記取付金具の剛性は、取付金具を前記支持部材に固着するのに必要な締結力により生ずる樹脂モルタルとの接合面の変形により、前記取付金具と前記支持部材間に介在させた樹脂モルタル層をその変形により破損を引き起こすことがない十分な剛性を持ち、且つ、軽量化された構造体とすることで、前記支持部材のコンクリート面に常に圧縮力が残留して作用するようにして前記取付金具の小型軽量化を図ること、を特徴とする制震補強部材の取付方法。
    を特徴とする制震補強部材の取付方法。
  2. 構造物の支持部材の間に架設する制震補強部材を、前記支持部材に固着される取付金具を介して固定する取付方法であって、前記制震補強部材の架設方向に平行する面を取付面として、前記取付金具が前記支持部材の両側に対向して配設されるとともに、当該支持部材外側に配置したボルトで前記両側の取付金具が締結され挟装されており、
    少なくとも前記制震補強部材に連結される前記取付金具が、樹脂モルタル層を介在させて前記支持部材の取付面に固着されていること、
    を特徴とする制震補強部材の取付方法。
  3. 支持部材の取付面に対する制震補強部材における長手方向の軸心のオフセット量は、設計許容範囲内で最小となるように、取付金具と制震補強部材との連結位置が設定されること、
    を特徴とする請求項に記載の制震補強部材の取付方法。
  4. 制震補強部材が、支持部材の両側取付面に固着された両側の取付金具に連結手段を介して連結されていること、
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の制震補強部材の取付方法。
  5. 取付金具の取付面に樹脂モルタル層形成用の枠材を固着し、この取付金具を支持部材の取付面にボルトによって仮締結力で締めて架設し、前記枠材内に樹脂モルタルを充填して養生し、前記樹脂モルタルの硬化後に、そのままの状態で前記ボルトを規定の締付力で締結すること、
    を特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の制震補強部材の取付方法。
  6. 取付金具と支持部材とが固着される際の固着面積の図心と、制震補強部材の長手方向の軸心の延長線とが、回転モーメントが生じないようにほぼ交差して設定されていること、
    を特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の制震補強部材の取付方法。
  7. 取付金具における支持部材に対する取付面には、固着力を強化する凹凸部が付与されていること、
    を特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の制震補強部材の取付方法。
  8. 取付金具と支持部材との取付面には、樹脂モルタル層の形成前に、それぞれケレン仕上げが行われること、
    を特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれかに記載の制震補強部材の取付方法。
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