JP3956297B2 - 根太ユニットと梁の接合構造、及び根太ユニットの連結構造 - Google Patents

根太ユニットと梁の接合構造、及び根太ユニットの連結構造 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリーンルームの床に用いられる根太ユニットと梁の接合構造、及び根太の連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、特許文献1に示すように、クリーンルームの床に用いられる複数の根太を所定の離間間隔を持って平行に配置した上で、根太連結材を介して一体化した根太ユニットが考案されている。該根太ユニットは、根太の側部の所定位置にあらかじめ接合金物を埋め込んでおき、該接合金物を鉄骨造の梁に対して現場溶接あるいはボルト締結することにより、梁に接合するものである。
また、長さ方向に隣り合う根太の連結は、特許文献2に示すように、隣り合う根太の端部どうしが梁の上面で向かい合わされて、両者を現場打ちコンクリートにより締結するものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−244509号公報
【特許文献2】
特開2002−113808号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述する根太ユニットと梁の接合構造は、根太に接合金物をあらかじめ埋設する構成であるため、根太ユニットの製作や塗装面の補修等が煩雑になりやすい。また、前記接合金物を梁に現場溶接すると、施工が煩雑になるとともに、品質の確保や火気使用に対する仮設養生等の課題が生じることとなる。
一方、長さ方向に隣り合う根太の連結構造は、現場打ちコンクリートによる剛接合であるため、施工手順にコンクリート打設が加わり、工期が延長するとともに、コスト高となりやすい。
【0005】
上記事情に鑑み、本発明は、簡略な構成で施工性の良い根太ユニットと梁の接合構造、及び根太の連結構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の根太ユニットと梁の接合構造は、通気用の開口部を有するクリーンルームの床に適用される根太ユニットと梁の接合構造であって、前記梁が、少なくとも上面に水平面を形成する上フランジを備えた型鋼よりなる鉄骨造に構成されるとともに、前記根太ユニットが、前記梁の上フランジの上面で、梁と直交するように所定の間隔をもって離間配置される複数の根太と、該根太に直交するとともに、下端面が根太の下端面と同一水平面を形成し、少なくとも根太の両端部、及び前記梁と同様の離間間隔位置に複数配され、隣り合う根太どうしを連結する根太連結材とにより構成され、該根太ユニットが、支圧接合手段を介して、根太ユニットの下面と前記梁の上面を面どうしで当接し、両者間に圧縮力を作用する支圧接合により、前記梁に接合されることを特徴としている。
【0007】
請求項2記載の根太ユニットと梁の接合構造は、前記支圧接合手段が、前記梁の上面に備えられる複数のスタッドボルトと、該スタッドボルトに嵌合するナットにより構成されており、前記根太ユニットの根太連結材には、鉛直方向に貫通する第1の貫通孔が設けられるとともに、該根太連結材の上面に、前記第1の貫通孔と同様の径を備える第2の貫通孔を有し、根太連結材の平面視形状より面積の小さい鋼板よりなる板座金が、第2の貫通孔を根太連結材の第1の貫通孔と同軸とするように配され、前記スタッドボルトが、梁の上フランジの上面で、前記根太連結材の第1の貫通孔と鉛直方向で同軸となる位置に、鉛直上方に突出して複数設けられて、該スタッドボルトが、根太連結材の第1の貫通孔及び板座金の第2の貫通孔に挿通されて、前記梁の上フランジ、前記根太ユニットの締結板、及び板座金の3者に圧縮力を作用するように、前記ナットがスタッドボルトに締結されることを特徴としている。
【0008】
請求項3記載の根太ユニットと梁の接合構造は、前記支圧接合手段に、前記スタッドボルトに代わる通しボルト及び対をなすナットが複数用いられており、前記梁の上フランジには、前記根太連結材の第1の貫通孔と鉛直方向で同軸となる位置に第3の貫通孔が設けられて、前記通しボルトが、根太連結材の第1の貫通孔、板座金の第2の貫通孔、及び梁の上フランジの第3の貫通孔に挿通されるとともに、前記梁の上フランジ、前記根太ユニットの締結板、及び板座金の3者に圧縮力を作用するように、通しボルトの両端部近傍各々にナットが締結されることを特徴としている。
【0009】
請求項4記載の根太ユニットと梁の接合構造は、前記支圧接合手段に、長尺ボルト及びナットと対をなすL型鋼が複数用いられており、前記長尺ボルトが、梁及び根太ユニットを構成する根太連結材の部材高さを足し合わせた長さより長い部材長を有するとともに、前記L型鋼が、前記梁の部材幅より長い部材長を有しており、前記梁の上面で所定位置に根太ユニットが載置された状態で、対をなすL型鋼各々が、長さ方向を梁の幅方向と平行にして、梁の下面及び根太連結材の上面に、これらを挟み込むとともに面どうしで当接するように配されて、梁及び根太ユニットの根太連結材、及びL型鋼の3者に、鉛直方向の圧縮力を作用するように、対をなすL型鋼の向かい合う両端部どうし各々に、鉛直状の長尺ボルトが締結されることを特徴としている。
【0010】
請求項5記載の根太ユニットと梁の接合構造は、前記支圧接合手段が、梁の部材幅より長い部材長を有するL型鋼と、対をなすフック付きボルトにより構成されており、前記梁の上面で所定位置に根太ユニットが載置された状態で、根太連結材の上面に前記L型鋼が、長さ方向を梁の幅方向と平行にして面どうしで当接するように載置されて、梁の上フランジ及び根太ユニットの根太連結材、及びL型鋼の3者に圧縮力を作用するように、前記フック付きボルトが、一端を梁の上フランジの両側部各々の下面に当接された状態で、他端がL型鋼の両端部に締結されることを特徴としている。
【0011】
請求項6記載の根太ユニットと梁の接合構造は、前記根太ユニットを構成する根太連結材が、前記梁の上フランジと同様の幅を有してなり、前記支圧接合手段には、前記根太連結材の両側面各々に面どうしで接合するように固着手段を介して固着され、根太連結材より下方に突出して延在するように配される対をなす締結板と、対をなすL型鋼、及び締結手段が複数用いられて、前記根太ユニットが、梁の上面で所定位置に載置されることにより形成される、対をなす締結板と前記梁の上フランジの裏面よりなる対をなす隅角部各々に、前記L型鋼が面どうしを当接するように配されて、該L型鋼と締結板が、前記締結手段を介して締結されることを特徴としている。
【0012】
請求項7記載の根太の連結構造は、通気用の開口部を有するクリーンルームの床に適用され、梁と直交するように設置される複数の根太が、長さ方向に連続して配置されており、向かい合う端部どうしが、少なくとも両者の上面を覆うように跨って配される連結金具を介して連結される根太の連結構造であって、前記連結金具には、コの字型の断面を有する鋼材が用いられており、前記根太の上面及び側面の少なくとも一部を覆うように、前記連結金具が隣り合う根太の向かい合う端部どうしに跨るように配されて、接着手段を介して接着されることを特徴としている。
【0013】
請求項8記載の根太の連結構造は、前記連結金具には、前記根太の幅と同様の幅を有する鋼板が用いられており、前記根太の上面を覆うように、前記連結金具が隣り合う根太の向かい合う端部どうしに跨るように配されて、接着手段を介して接着されることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の根太ユニットと梁の接合構造、及び根太の連結構造を、図1から図5に示す。本発明は、複数の根太とこれを連結する根太連結材よりなる根太ユニットと、鉄骨造の梁の接合に際し、根太ユニットの根太連結材と梁とを支圧接合手段を介して支圧接合する構成としたことにより、簡略な構成で現場での溶接作業を不要とし施工性を向上させ、また、支圧接合により根太ユニットの微振動を低減できるとともに、根太ユニットからのせん断力をスムーズに梁に伝達できるものである。
【0015】
(第1の実施の形態)
図1に示すように、通気用の開口部を必要とするクリーンルームの床には、構造物の架構を構成する梁1の上面に、複数の根太ユニット2が所定の間隔をもって設置されている。該根太ユニット2は、複数の根太3及び根太連結材4とにより構成されている。前記根太3は、プレキャストコンクリート造よりなり、隣り合う前記梁1の離間間隔の倍数となる部材長に製作されるもので、前記梁1に直交して配置すると、両端部を梁1と略同軸上に配置できる構成を有している。本実施の形態では、4体の梁1に跨る部材長に製作されているが、その部材長は必ずしもこれにこだわるものではない。このような根太3は、所定の離間間隔を持って、複数が平行に配置されており、前記根太連結材4を介して連結されている。
【0016】
該根太連結材4は、図2(b)に示すように、上面及び下面に水平面を有し、前記根太3に直交するように配され、下面が根太3の下面と同一平面を形成する高さ位置で、根太3の側面に固定されている。本実施の形態では、根太連結材4を、根太3と一体成型されたプレキャストコンクリート造に構成しているが、隣り合う前記根太3の離間間隔を保持できる剛性を有し、上下面に水平面を形成できるものであれば、鉄骨材を用いる等、その部材にこだわるものではない。
これら根太連結材4は、前記根太3の長さ方向に対して、図2(a)に示すように、根太3の両端部各々と、その間には、少なくとも前記梁1の配置間隔と同様の間隔を有する位置に設置されている。このような構成は、前記梁1の上面に、前記根太3が直交するように根太ユニット2を載置した際に、前記根太連結材4がすべての梁1上に配置され、両者が面どうしで当接されることを目的としたものである。したがって、前記根太連結材4は隣り合う根太3に対して、少なくとも根太3が跨っている梁1の数量だけ設置されていればよい。
なお、本実施の形態では、前記根太3の水平方向の剛性を高めることを目的にその数量を増加し、梁1と鉛直方向で同軸とならない位置にも複数の根太連結材4bを設置しているが、これらは、必ずしも設ける必要はない。
【0017】
このような構成の根太ユニット2は、本実施の形態においてその全体がプレキャストコンクリート製とされたもので、図1に示すように、根太3の断面形状は上部の幅寸法が下部の幅寸法よりも小さい台形状とされており、根太3の長さ方向にプレストレスが導入されている。このような構成により、根太3は、小断面でありながら十分な剛性を確保しており、微振動の発生を防止できるとともに、運搬時におけるクラックの発生を抑制できるものである。しかし、本実施の形態においてこれらの構成は、根太ユニット2に必ずしも適用する必要はない。
【0018】
一方で、前記梁1は、鉄骨造よりなるもので、上面に水平なフランジを有するH型鋼を用いているが、必ずしもH型鋼にこだわるものではなく、上面に水平なフランジを有する鉄骨造に構成されれば、何れの鋼材を用いる構成としても良い。
【0019】
上述する構成前記根太ユニット2及び梁1は、該梁1に対して根太3を直交させるとともに、前記根太連結材4の下面全面を梁1の上フランジ1aの上面に面どうしで当接させるようにして、梁1の上面に根太ユニット2が配置されるものである。このように配置される根太ユニット2と梁1の接合構造を以下に示す。
【0020】
図2(b)に示すように、前記梁1上に載置された根太ユニット2は、前記根太連結材4の下面が、梁1の上フランジ1aの上面と面どうしで当接するように位置決めされている。これらは、前記根太連結材4と梁1の上フランジ1aが支圧接合手段5を介して、支圧接合されている。
本実施の形態において、前記支圧接合手段5には、複数のスタッドボルト6及びナット7が用いられており、該スタッドボルト6は、外周面にネジ節の施された丸棒鋼材が用いられている。
【0021】
一方、図1に示すように、前記根太ユニット2の根太連結材4には、根太ユニット2の幅方向に所定の離間間隔をもって、鉛直方向に貫通する第1の貫通孔4aが対をなして設けられている。また、該根太連結材4の上面には、根太連結材4の平面視形状よりも面積が小さい鋼板よりなる板座金8が載置されており、該板座金8には、前記第1の貫通孔4aと鉛直状で同軸となる位置に、対をなして第2の貫通孔8aが配されている。また、前記スタッドボルト6は、梁1上に根太ユニット2が配置された際に、根太連結材4の第1の貫通孔4aと鉛直状で同軸となる位置に、前記梁1の上フランジ1aから鉛直上方に突出するように、上フランジ1aの上面に固着手段を介して固着されている。
【0022】
これらは、前記スタッドボルト6が、前記根太連結材4の第1の貫通孔4a及び板座金8の第2の貫通孔8aの両者に貫通された状態で、梁1の上フランジ1a、根太ユニット2の根太連結材4、及び板座金8の3者に鉛直方向の圧縮力が作用するように、スタッドボルト6にナット7を嵌合し、締結するものである。
【0023】
第1の実施の形態では、スタッドボルト6を支圧接合手段5に用いた前記梁1と根太ユニット2の接合構造を示したが、第2から第5実施の形態では、支圧接合手段5に他の手段を用いた場合の梁1と根太ユニット2の接合構造を示す。
【0024】
(第2の実施の形態)
図3(a)に示すように、前記梁1上に載置された根太ユニット2は、前記根太連結材4の下面が、梁1の上フランジ1aの上面と面どうしで当接するように位置決めされており、前記根太連結材4には、根太ユニット2の長さ方向に所定の離間間隔をもって、鉛直方向に貫通する第1の貫通孔4aが対をなして設けられている。また、該根太連結材4の上面には、第1の貫通孔4aと同様の径を有する第2の貫通孔8aを備え、第2の貫通孔8aより略大きい断面形状を有する板座金8が、対をなす第1の貫通孔4aの各々に載置されている。
一方、本実施の形態において、前記支圧接合手段5には、複数のネジきりボルト9及び対をなすナット7が用いられており、前記梁1の上フランジ1aには、ウェブ1bを挟んで幅方向に対をなして、第1の貫通孔4aと鉛直状で同軸となる位置に、第3の貫通孔1cが設けられている。また、前記上フランジ1aの下面にも第3の貫通孔1cに鉛直方向で同軸となるように第2の貫通孔8aを位置決めした板座金8が備えられている。
【0025】
これらは、前記ネジきりボルト9が、前記梁1の上フランジ1aに設けられた第3の貫通孔1c、根太連結材4の第1の貫通孔4a及びこれらを挟み込むように対をなして配された板座金8の第2の貫通孔8aの4者に貫通された状態で、梁1の上フランジ1a、根太ユニット2の根太連結材4、及び対をなす板座金8の4者に鉛直方向の圧縮力が作用するように、ネジきりボルト9の両端部にナット7を嵌合し、締結するものである。
なお、前記梁1の上フランジ1aに設けられた第3の貫通孔1cを、長孔に形成し、前記梁1と根太ユニット2との位置あわせを行う際に、微調整が行える構成としても良い。
【0026】
(第3の実施の形態)
図3(b)に示すように、前記梁1上に載置された根太ユニット2は、前記根太連結材4の下面が、梁1の上フランジ1aの上面と面どうしで当接するように位置決めされているのみで、根太連結材4及び梁1の上フランジ1aには、第1及び第2の実施の形態で示したような第1の貫通孔4a及び第3の貫通孔1cが設けられていない。記板座金8も用いられていない。
一方、前記支圧接合手段5には、対をなすL型鋼10及び長尺ボルト11が用いられており、該長尺ボルト11は、その部材長が根太連結材4と梁1の部材高さを足し合わせた高さよりも長い長さに成形されている。また、L型鋼10は、その部材長が前記梁1の梁幅よりも長く成形されている。
なお、本実施の形態における支圧接合手段5を採用する場合には、前記梁1は、下面にも水平なフランジを有する必要があり、本実施の形態ではH型鋼を用いているが、上下面に水平面を有する構成であれば、他の断面形状を有する鋼材を用いても良い。
【0027】
これらは、根太連結材4の上面及び梁1の下面各々に、対をなす前記L型鋼10が、面どうしを当接するとともに長さ方向を梁1の幅方向と平行にした上で、両者を鉛直方向で同軸とするように配置されている。これら鉛直方向で同軸に配された対をなす前記L型鋼10を介して、梁1及び根太ユニット2の根太連結材4の両者に対して鉛直方向の圧縮力を作用するように、対をなす前記L型鋼10の向かい合う両端部各々に、第2の実施の形態で示した板座金8を配した上で前記長尺ボルト11を締結するものである。
なお、前記L型鋼10は、必ずしもこれにこだわるものではなく、上述するような両端部に長尺ボルト11を配される構成により生じる面外方向の力にも変形しない剛性を有していれば、鋼板等他の部材を用いても良い。
【0028】
(第4の実施の形態)
図4(a)に示すように、本実施の形態では、第3の実施の形態と同様に、前記梁1上に載置された根太ユニット2は、前記根太連結材4の下面が、梁1の上フランジ1aの上面と面どうしで当接するように位置決めされているのみで、根太連結材4及び梁1の上フランジ1aには、第1及び第2の実施の形態で示したような第1の貫通孔4a及び第3の貫通孔1cが設けられておらず、前記板座金8も用いられていない。
一方、前記支圧接合手段5には、L型鋼10及び対をなすフック付きボルト15が用いられており、該L型鋼10は、第3の実施の形態と同様に、その部材長が前記梁1の梁幅よりも長く成形されている。また、フック付きボルト15は、一端15aと比較して他端15bの折り返し長さが短く形成された、見かけ上J字型のボルトである。該フック付きボルト15は、他端15bの先端部に平滑面が形成されているとともに、一端15aの折り返し部からの長さを、他端15bの長さ、前記根太連結材4及び梁1の上フランジ1aの部材高さの3者を足し合わせた長さよりも長く形成されている。
【0029】
これらは、前記梁1上に載置された根太ユニット2が、前記根太連結材4の下面を、梁1の上フランジ1aの上面と面どうしで当接するように位置決めされた状態で、根太連結材4の上面に、前記L型鋼10が、面どうしを当接するとともに長さ方向を梁1の幅方向と平行とするように配置されている。これらL型鋼10を用いて、梁1の上フランジ1a及び根太ユニット2の根太連結材4の両者に対して鉛直方向の圧縮力を作用するように、前記フック付きボルト15の他端15bの先端部が梁1の上フランジ1aの両側部近傍各々の裏面に当接するように、前記フック付きボルト15を対をなして配するとともに、一端15aを前記L型鋼10の両端部各々近傍に設けられた孔10aに貫通させるとともに、第2の実施の形態で示した板座金8を配した上で、ナットを介して締結するものである。
【0030】
なお、第3の実施の形態でも述べたように、前記L型鋼10は、必ずしもこれにこだわるものではなく、上述するような両端部にフック付きボルト15を配される構成により生じる面外方向の力にも変形しない剛性を有していれば、鋼板等他の部材を用いても良い。
【0031】
(第5の実施の形態)
図4(b)に示すように、本実施の形態において、前記支圧接合手段5には、対をなす締結板12、L型鋼10、及び締結手段13が用いられている。
対をなす前記締結板12は、根太ユニット2の根太連結材4の部材高さよりも高い部材長を備えた鋼板よりなり、裏面にスタッドジベル12aが設けられて、該スタッドジベル12aを前記根太連結材4の側部に埋設されることにより前記根太連結材4の側面に面どうしで当接するように一体的に設けられている。これらは、あらかじめ工場等で根太ユニット2を製作する際に同時に設けるもので、前記締結板12は、下端部近傍が根太連結材4より鉛直下方に突出するように配されるものである。
このとき、前記根太ユニット2の根太連結材4は、根太ユニット2の長さ方向の部材長さが前記梁1の上フランジ1aの幅と同様に形成されている。
【0032】
これらは、前記梁1上に載置された根太ユニット2が、根太連結材4の両側部各々に設けられた締結板12で前記梁1の上フランジ1aを挟むようにして、前記根太連結材4の下面を梁1の上フランジ1aの上面と面どうしで当接されることとなる。これにより、締結板12と梁1の上フランジ1aの裏面とにより形成された対をなす隅角部各々には、面どうしが当接するように対をなす前記L型鋼10が配されて、該L型鋼10と前記締結板12とを締結手段13を介して締結することにより、梁1の上フランジ1a及び根太ユニット2の根太連結材4の両者に対して鉛直方向の圧縮力を作用させるとともに、水平方向の挙動を抑制するものである。
【0033】
なお、前記締結板12は、必ずしも前記根太ユニット2の根太連結材4にあらかじめ固着しておく必要はなく、図4(c)に示すように、前記根太連結材4の側面で所定位置にあらかじめ袋ナット14を埋設しておき、現場において、所定の高さ位置に孔12bを設けておいた締結板12を面どうしで当接させるとともに、締結手段13を該穴12b及び袋ナット14に挿通させた上で、固着手段16を介して袋ナット14に締結手段13を固定してもよい。
【0034】
上述する第1から第5の実施の形態によれば、鉛直方向で同軸に位置する梁1の上フランジ1aと根太ユニット2の根太連結材4が面どうしで当接するとともに、前記支圧接合手段5を介して支圧接合とされることから、第1から第4の実施の形態では、根太ユニット2からのせん断力を、板座金8もしくはL型鋼10と根太連結材4、及び根太連結材4と梁1の上フランジ1a各々の接触面に生じる摩擦により、前記梁1にスムーズに伝達することが可能となる。また、第5の実施の形態では、根太ユニット2からのせん断力を、根太連結材4と梁1の上フランジ1aの接触面に生じる摩擦、及び梁1の上フランジ1aの側面と締結板12との当接により、前記梁1にスムーズに伝達することが可能となる。
さらに、支圧接合手段5を介して、根太連結材4と梁1の上フランジ1aに鉛直方向の圧縮力が作用するため、根太ユニット2に生じやすい微振動の発生を抑制することが可能となる。
【0035】
前記支圧接合手段5は、溶接等の固着手段を用いないため、作業性が向上することによる工期短縮、工費削減を図ることが可能になる。また、溶接等の火気を使用しないことから、新たな根太ユニット2を梁1に接合する際にも、既に施工されている床仕上げ等を保護するための仮設作業等を省略できるため、施工性をより向上することが可能となる。
【0036】
さらに、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、前記根太ユニット2の根太連結材4に、あらかじめ第1の貫通孔4aが設けられるとともに、前記梁1の上フランジ1aの上面における所定位置には、該第1の貫通孔4aと鉛直軸上で同軸とする所定位置に、あらかじめスタッドボルト6もしくは第3の貫通孔1cが設置されている構成であるため、前記根太ユニット2の位置決めを容易に実施でき、作業効率を一層向上することが可能となる。
【0037】
(第6の実施の形態)
第1から第5の実施の形態では、支圧接合手段5を用いた梁1と根太ユニット2の接合構造を示したが、第6の実施の形態では、梁1に接合され、根太3の長さ方向に隣り合う根太ユニット2の連結構造を示す。
図5(a)に示すように、根太ユニット2は、第1の実施の形態で示した支圧接合手段5を介して、前記梁1の上フランジ1aに支圧接合されている。これら根太ユニット2は、根太ユニット2を構成する根太3が、長さ方向に連続するように複数を配置されており、隣り合う根太3の向かい合う端部どうしは、前記梁1の上フランジ1aの上面で端面を向かい合わせている。このような隣り合う根太3の向かい合う端部どうしは、両者に跨るように配置された連結金具17により連結されている。
【0038】
該連結金具17は、図5(b)に示すように、断面がコの字型の鋼板また溝鋼により構成されており、前記根太3の上面及び側面に内周面が連続して接する大きさに成形されている。該連結金具17は、前記根太3の上方からこれを覆うように配されて、エポキシ樹脂等の接着剤18を介して接着され、これにより隣り合う根太3は、向かい合う端部どうしを断面から見て上部近傍で連結されることとなる。
【0039】
なお、前記連結金具17は、必ずしもこれにこだわるものではなく、図5(c)に示すように、例えば根太3の幅とほぼ同様の幅と、隣り合う根太3の両者に跨る長さを有する鋼板等の板材でもよい。つまり、隣り合うの根太3の上面どうしを連結できれば、連結金具17の形状はいずれを用いてもよい。
また、本実施の形態では、第1の実施の形態から第5の実施の形態で示した根太ユニット2を例にとり、根太3の連結構造を示したが、該根太3は必ずしも根太ユニット2を構成するものである必要はなく、一般に用いられている単独の根太3どうしを長さ方向に複数連結する場合に用いても良い。
さらに、前記接着剤18は、コンクリートと鉄骨等異なる部材どうしをも十分な接着力を持って接合できるものであれば、何れの接着剤を用いても良い。
【0040】
上述する構成によれば、隣り合う根太3の向かい合う端部どうしを連結金具17を介して上端部を連結する構成としたことから、両者の回転剛性を高めることができ、根太3に生じやすい微振動を防止することが可能となる。
また、連結金具17と根太3は、前記接着剤18により固着されるのみの構成であるため、従来より隣り合う根太3の長さ方向の連結に一般的に用いられていた現場打ちコンクリートによる連結作業を不要とすることができ、工費削減及び工期短縮に大きく寄与することが可能となる。
さらに、根太3の上面には、後にグレーチングを支持する脚部が配置されることから、あらかじめ連結金具17の上面に脚部を固着させておけば、さらにクリーンルームの床を構築する際の全体の工期短縮を図ることが可能となる。
【0041】
【発明の効果】
請求項1記載の根太ユニットと梁の接合構造によれば、通気用の開口部を有するクリーンルームの床に適用される根太ユニットと梁の接合構造であって、前記梁が、少なくとも上面に水平面を形成する上フランジを備えた型鋼よりなる鉄骨造に構成されるとともに、前記根太ユニットが、前記梁の上フランジの上面で、梁と直交するように所定の間隔をもって離間配置される複数の根太と、該根太に直交するとともに、下端面が根太の下端面と同一水平面を形成し、少なくとも根太の両端部、及び前記梁と同様の離間間隔位置に複数配され、隣り合う根太どうしを連結する根太連結材とにより構成され、該根太ユニットが、支圧接合手段を介して、根太ユニットの下面と前記梁の上面を面どうしで当接し、両者間に圧縮力を作用する支圧接合により、前記梁に接合されることから、根太ユニットからのせん断力を、少なくとも根太連結材及び梁の上フランジの接触面に生じる摩擦により、前記梁にスムーズに伝達することが可能となるとともに、支圧接合手段により、根太ユニット及び梁に鉛直方向の圧縮力が作用しているため、根太ユニットに生じやすい微振動等の発生を抑制することが可能となる。
また、溶接等の固着手段を用いないため、作業性が向上することによる工期短縮、工費削減を図ることが可能になる。
さらに、溶接等の火気を使用しないことにより、既存部分の保護に係る作業を省略でき、前記クリーンルームを使用しながら、前記根太ユニットの取り付け作業を実施することが可能となる。
【0042】
請求項2及び請求項3に記載の根太ユニットと梁の接合構造によれば、前記支圧接合手段が、前記梁の上面に備えられる複数のスタッドボルトと、該スタッドボルトに嵌合するナットにより構成されており、前記根太ユニットの根太連結材には、鉛直方向に貫通する第1の貫通孔が設けられるとともに、該根太連結材の上面に、前記第1の貫通孔と同様の径を備える第2の貫通孔を有し、根太連結材の平面視形状より面積の小さい鋼板よりなる板座金が、第2の貫通孔を根太連結材の第1の貫通孔と同軸とするように配され、前記スタッドボルトが、梁の上フランジの上面で、前記根太連結材の第1の貫通孔と鉛直方向で同軸となる位置に、鉛直上方に突出して複数設けられて、該スタッドボルトが、根太連結材の第1の貫通孔及び板座金の第2の貫通孔に挿通されて、前記梁の上フランジ、前記根太ユニットの締結板、及び板座金の3者に圧縮力を作用するように、前記ナットがスタッドボルトに締結される。
【0043】
もしくは、前記支圧接合手段に、前記スタッドボルトに代わる通しボルト及び対をなすナットが複数用いられており、前記梁の上フランジには、前記根太連結材の第1の貫通孔と鉛直方向で同軸となる位置に第3の貫通孔が設けられて、前記通しボルトが、根太連結材の第1の貫通孔、板座金の第2の貫通孔、及び梁の上フランジの第3の貫通孔に挿通されるとともに、前記梁の上フランジ、前記根太ユニットの締結板、及び板座金の3者に圧縮力を作用するように、通しボルトの両端部近傍各々にナットが締結される。
【0044】
これにより、根太ユニットからのせん断力を、板座金と根太連結材、及び根太連結材と梁の上フランジ各々の接触面に生じる摩擦により、前記梁にスムーズに伝達することが可能となるとともに、支圧接合手段による根太連結材及び梁の上フランジへの鉛直方向の圧縮作用により、根太ユニットに生じやすい微振動の発生を抑制することが可能となる。
また、前記根太ユニットの根太連結材に、あらかじめ第1の貫通孔が設けられるとともに、前記梁の上フランジの上面における所定位置には、該第1の貫通孔と鉛直軸上で同軸とする所定位置に、あらかじめスタッドボルトもしくは第3の貫通孔が設置されている構成であるため、前記根太ユニットの位置決めを容易に実施でき、作業効率を一層向上することが可能となる。
【0045】
請求項4及び請求項5に記載の根太ユニットと梁の接合構造によれば、前記支圧接合手段に、長尺ボルト及びナットと対をなすL型鋼が複数用いられており、前記長尺ボルトが、梁及び根太ユニットを構成する根太連結材の部材高さを足し合わせた長さより長い部材長を有するとともに、前記L型鋼が、前記梁の部材幅より長い部材長を有しており、前記梁の上面で所定位置に根太ユニットが載置された状態で、対をなすL型鋼各々が、長さ方向を梁の幅方向と平行にして、梁の下面及び根太連結材の上面に、これらを挟み込むとともに面どうしで当接するように配されて、梁及び根太ユニットの根太連結材、及びL型鋼の3者に、鉛直方向の圧縮力を作用するように、対をなすL型鋼の向かい合う両端部どうし各々に、鉛直状の長尺ボルトが締結される。
【0046】
もしくは、前記支圧接合手段が、梁の部材幅より長い部材長を有するL型鋼と、対をなすフック付きボルトにより構成されており、前記梁の上面で所定位置に根太ユニットが載置された状態で、根太連結材の上面に前記L型鋼が、長さ方向を梁の幅方向と平行にして面どうしで当接するように載置されて、梁の上フランジ及び根太ユニットの根太連結材、及びL型鋼の3者に圧縮力を作用するように、前記フック付きボルトが、一端を梁の上フランジの両側部各々の下面に当接された状態で、他端がL型鋼の両端部に締結される。
【0047】
これにより、根太ユニットからのせん断力を、L形鋼と根太連結材、及び根太連結材と梁の上フランジ各々の接触面に生じる摩擦により、前記梁にスムーズに伝達することが可能となるとともに、支圧接合手段による根太連結材及び梁の上フランジへの鉛直方向の圧縮作用により、根太ユニットに生じやすい微振動の発生を抑制することが可能となる。
また、前記根太ユニット及び梁に対して、新たな構成を構成を加えることなく、支圧接合手段を用いるのみの構成であることから、簡略な構成で汎用性も高く、より施工性を向上することが可能となる。
【0048】
請求項6に記載の根太ユニットと梁の接合構造によれば、前記根太ユニットを構成する根太連結材が、前記梁の上フランジと同様の幅を有してなり、前記支圧接合手段には、前記根太連結材の両側面各々に面どうしで接合するように固着手段を介して固着され、根太連結材より下方に突出して延在するように配される対をなす締結板と、対をなすL型鋼、及び締結手段が複数用いられて、前記根太ユニットが、梁の上面で所定位置に載置されることにより形成される、対をなす締結板と前記梁の上フランジの裏面よりなる対をなす隅角部各々に、前記L型鋼が面どうしを当接するように配されて、該L型鋼と締結板が、前記締結手段を介して締結される。
【0049】
これにより、根太ユニットからのせん断力を、根太連結材と梁の上フランジの接触面に生じる摩擦、及び梁の上フランジの側面と締結板との当接により、前記梁にスムーズに伝達することが可能となる。
また、前記根太ユニットの根太連結材の両側面各々に固着された対をなす締結板が、前記梁の上フランジを挟むように配置されるため、前記根太ユニットの梁に対する位置決めを容易に実施でき、作業効率を一層向上することが可能となる。
【0050】
請求項7及び請求項8に記載の根太の連結構造によれば、通気用の開口部を有するクリーンルームの床に適用され、梁と直交するように設置される複数の根太が、長さ方向に連続して配置されており、向かい合う端部どうしが、少なくとも両者の上面を覆うように跨って配される連結金具を介して連結される根太の連結構造であって、前記連結金具には、コの字型の断面を有する鋼材が用いられており、前記根太の上面及び側面の少なくとも一部を覆うように、前記連結金具が隣り合う根太の向かい合う端部どうしに跨るように配されて、接着手段を介して接着される。
【0051】
もしくは、前記連結金具には、前記根太の幅と同様の幅を有する鋼板が用いられており、前記根太の上面を覆うように、前記連結金具が隣り合う根太の向かい合う端部どうしに跨るように配されて、接着手段を介して接着されることから、隣り合う根太の向かい合う端部各々の回転剛性を高めることができ、根太に生じやすい微振動を防止することが可能となる。
【0052】
また、連結金具と根太は、樹脂製の接着剤により固着されるのみの構成であるため、従来より隣り合う根太の長さ方向の連結に一般的に用いられていた現場打ちコンクリートによる連結作業を不要とすることができ、工費削減及び工期短縮に大きく寄与することが可能となる。
さらに、根太の上面には、後にグレーチングを支持する脚部が配置されることから、あらかじめ連結金具の上面に脚部を固着させておけば、さらにクリーンルームの床を構築する際の全体の工期短縮を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る根太ユニットと梁の接合構造の斜視図を示すものである。
【図2】 本発明に係る根太ユニットと梁の接合構造の平面図及び側面図を示すものである。
【図3】 本発明に係る根太ユニットと梁の接合構造の他の事例を示すものである(その1)。
【図4】 本発明に係る根太ユニットと梁の接合構造の他の事例を示すものである(その2)。
【図5】 本発明に係る長さ方向に隣り合う根太の連結構造を示すものである。
【符号の説明】
1 梁
1a 上フランジ
1b ウェブ
1c 第3の貫通孔
2 根太ユニット
3 根太
4 根太連結材
4a 第1の貫通孔
5 支圧接合手段
6 スタッドボルト
7 ナット
8 板座金
8a 第2の貫通孔
9 ネジきりボルト
10 L型鋼
10a 孔
11 長尺ボルト
12 締結板
12a スタッドジベル
12b 孔
13 締結手段
14 袋ナット
15 フック付きボルト
16 固着手段
17 連結金具
18 接着剤

Claims (8)

  1. 通気用の開口部を有するクリーンルームの床に適用される根太ユニットと梁の接合構造であって、
    前記梁が、少なくとも上面に水平面を形成する上フランジを備えた型鋼よりなる鉄骨造に構成されるとともに、
    前記根太ユニットが、前記梁の上フランジの上面で、梁と直交するように所定の間隔をもって離間配置される複数の根太と、
    該根太に直交するとともに、下端面が根太の下端面と同一水平面を形成し、少なくとも根太の両端部、及び前記梁と同様の離間間隔位置に複数配され、隣り合う根太どうしを連結する根太連結材とにより構成され、
    該根太ユニットが、支圧接合手段を介して、根太ユニットの下面と前記梁の上面を面どうしで当接し、両者間に圧縮力を作用する支圧接合により、前記梁に接合されることを特徴とする根太ユニットと梁の接合構造。
  2. 請求項1に記載の根太ユニットと梁の接合構造において、
    前記支圧接合手段が、前記梁の上面に備えられる複数のスタッドボルトと、該スタッドボルトに嵌合するナットにより構成されており、
    前記根太ユニットの根太連結材には、鉛直方向に貫通する第1の貫通孔が設けられるとともに、
    該根太連結材の上面に、前記第1の貫通孔と同様の径を備える第2の貫通孔を有し、根太連結材の平面視形状より面積の小さい鋼板よりなる板座金が、第2の貫通孔を根太連結材の第1の貫通孔と同軸とするように配され、
    前記スタッドボルトが、梁の上フランジの上面で、前記根太連結材の第1の貫通孔と鉛直方向で同軸となる位置に、鉛直上方に突出して複数設けられて、
    該スタッドボルトが、根太連結材の第1の貫通孔及び板座金の第2の貫通孔に挿通されて、前記梁の上フランジ、前記根太ユニットの締結板、及び板座金の3者に圧縮力を作用するように、前記ナットがスタッドボルトに締結されることを特徴とする根太ユニットと梁の接合構造。
  3. 請求項2に記載の根太ユニットと梁の接合構造において、
    前記支圧接合手段に、前記スタッドボルトに代わる通しボルト及び対をなすナットが複数用いられており、
    前記梁の上フランジには、前記根太連結材の第1の貫通孔と鉛直方向で同軸となる位置に第3の貫通孔が設けられて、
    前記通しボルトが、根太連結材の第1の貫通孔、板座金の第2の貫通孔、及び梁の上フランジの第3の貫通孔に挿通されるとともに、
    前記梁の上フランジ、前記根太ユニットの締結板、及び板座金の3者に圧縮力を作用するように、通しボルトの両端部近傍各々にナットが締結されることを特徴とする根太ユニットと梁の接合構造。
  4. 請求項1に記載の根太ユニットと梁の接合構造において、
    前記支圧接合手段に、長尺ボルト及びナットと対をなすL型鋼が複数用いられており、
    前記長尺ボルトが、梁及び根太ユニットを構成する根太連結材の部材高さを足し合わせた長さより長い部材長を有するとともに、
    前記L型鋼が、前記梁の部材幅より長い部材長を有しており、
    前記梁の上面で所定位置に根太ユニットが載置された状態で、対をなすL型鋼各々が、長さ方向を梁の幅方向と平行にして、梁の下面及び根太連結材の上面に、これらを挟み込むとともに面どうしで当接するように配されて、
    梁、根太ユニットの根太連結材、及びL型鋼の3者に、鉛直方向の圧縮力を作用するように、対をなすL型鋼の向かい合う両端部どうし各々に、鉛直状の長尺ボルトが締結されることを特徴とする根太ユニットと梁の接合構造。
  5. 請求項1に記載の根太ユニットと梁の接合構造において、
    前記支圧接合手段が、梁の部材幅より長い部材長を有するL型鋼と、対をなすフック付きボルトにより構成されており、
    前記梁の上面で所定位置に根太ユニットが載置された状態で、根太連結材の上面に前記L型鋼が、長さ方向を梁の幅方向と平行にして面どうしで当接するように載置されて、
    梁の上フランジ及び根太ユニットの根太連結材、及びL型鋼の3者に圧縮力を作用するように、前記フック付きボルトが、一端を梁の上フランジの両側部各々の下面に当接された状態で、他端がL型鋼の両端部に締結されることを特徴とする根太ユニットと梁の接合構造。
  6. 請求項1に記載の根太ユニットと梁の接合構造において、
    前記根太ユニットを構成する根太連結材が、前記梁の上フランジと同様の幅を有してなり、
    前記支圧接合手段には、前記根太連結材の両側面各々に面どうしで接合するように固着手段を介して固着され、根太連結材より下方に突出して延在するように配される対をなす締結板と、
    対をなすL型鋼、及び締結手段が複数用いられて
    前記根太ユニットが、梁の上面で所定位置に載置されることにより形成される、対をなす締結板と前記梁の上フランジの裏面よりなる対をなす隅角部各々に、前記L型鋼が面どうしを当接するように配されて、
    該L型鋼と締結板が、前記締結手段を介して締結されることを特徴とする根太ユニットと梁の接合構造。
  7. 通気用の開口部を有するクリーンルームの床に適用され、梁と直交するように設置される複数の根太が、長さ方向に連続して配置されており、
    向かい合う端部どうしが、少なくとも両者の上面を覆うように跨って配される連結金具を介して連結される根太の連結構造であって、
    前記連結金具には、コの字型の断面を有する鋼材が用いられており、
    前記根太の上面及び側面の少なくとも一部を覆うように、前記連結金具が隣り合う根太の向かい合う端部どうしに跨るように配されて、接着手段を介して接着されることを特徴とする根太ユニットの連結構造。
  8. 請求項7に記載の根太ユニットの連結構造において、
    前記連結金具には、前記根太の幅と同様の幅を有する鋼板が用いられており、
    前記根太の上面を覆うように、前記連結金具が隣り合う根太の向かい合う端部どうしに跨るように配されて、接着手段を介して接着されることを特徴とする根太ユニットの連結構造。
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