JP3708712B2 - スラブパネルの施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物における床や屋根等のスラブ面を構成するスラブパネルの施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスラブ構造として、例えば、特開平4-52349 号公報に開示された技術は、図10(a),(b)に示すように、大梁61、小梁62により木造軸組63が構成され、小梁62に支持アングル64が固定されている。そして、ALCパネル65の下面両端部を支持アングル64により支持させ、木造軸組63の内周の4面に対峙するALCパネル65の小口面を該4面に直接的にまたはモルタル等の充填材66を介して間接的に当接させたものである。
【0003】
一方、ALCパネルは、JIS A5416 に記載されているように幅方向で±2mm、長さ方向で±5mmの寸法誤差をもって製造されるのが一般であるため、木造軸組63の内周の矩形状空間に複数枚のALCパネル65を嵌め込んだ場合に木造軸組63とALCパネル65との間には予測できない寸法の隙間が生じる。
【0004】
このため、ALCパネル65の長手方向端部の小口面65aと小梁62と支持アングル64とで形成された空間にモルタル等の充填材66を充填して、木造軸組63の内周に嵌合されているALCパネル65の各小口面を該木造軸組63の内周に確実に当接させることで建築物に加わる地震力や風圧力等の外力によって発生する水平面内剪断力に対して木造軸組63だけでなく該木造軸組63の内周に嵌合されているALCパネル65にも各小口面を当接させたことにより有効に伝達して負担させ、該ALCパネル65の保有する面内剪断耐力を有効に機能させ得るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の公知例では、ALCパネル65の寸法誤差を補うためにモルタル等の充填材66を使用する構成であるためモルタルが下方に流出するのを防止するためにモルタル流出止め用の部材を別途設けなくてはならないという問題があった。
【0006】
また、モルタルを充填する作業は手間がかかり、空気の巻き込み等の影響でモルタルが密に充填出来なかった場合には安定した面内剪断耐力の確保が困難となり、モルタルの充填状況を外観で確認できないため、モルタルの充填されない部分が発生することを防止する管理が困難であった。
【0007】
また、モルタルを充填した後、ALCパネル65の施工中に作業者が該ALCパネル65上に乗ると、該ALCパネル65に撓みが発生して充填したモルタルが破断して十分な面内剪断耐力が得られなくなる虞もある。
【0008】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、モルタルを使用することなく乾式工法によってスラブパネルの水平方向の位置を拘束出来、該スラブパネルの寸法誤差を調整してスラブパネルが保有する面内剪断耐力を安定かつ有効に機能させることが出来、しかも施工が容易なスラブパネルの施工方法を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明に係るスラブパネルの施工方法は、次の通りである
【0010】
(1)柱及び大梁、小梁を躯体構造とする建築物の平行に配置された大梁の間に嵌め込まれて配置される複数枚のスラブパネルを前記大梁の上面よりも低い小梁の上面に載置して支持すると共に、前記スラブパネルの前記大梁との取り合い部の一方は該スラブパネルの長辺小口面を前記大梁の側面に直接当接させ且つ、該スラブパネルを密接させて載置し、次いで、反対側の一方の該スラブパネルの長辺小口面に該スラブパネルの水平方向の位置を拘束する板材或いはアングル材の側面が当接するように該板材或いはアングル材を前記大梁に固定してなることを特徴とするスラブパネルの施工方法
【0011】
(2)柱及び大梁、小梁を躯体構造とする建築物の平行に配置された大梁の間に嵌め込まれて配置される複数枚のスラブパネルを前記大梁の上面よりも低い小梁の上面に載置して支持すると共に、前記スラブパネルの前記大梁との取り合い部の一方は該スラブパネルの長辺小口面を前記大梁の側面に直接当接させ且つ、該スラブパネルを密接させて載置し、次いで、該スラブパネル及び大梁の上部に該スラブパネルの水平方向の位置を拘束する面材を配置し、該面材を前記スラブパネル及び前記大梁に固定してなることを特徴とするスラブパネルの施工方法
【0012】
(3)柱及び大梁、小梁を躯体構造とする建築物の平行に配置された大梁の間に嵌め込まれて配置される複数枚のスラブパネルを前記大梁の側面に固定された受け材の上面に載置して支持すると共に、前記スラブパネルの前記大梁との取り合い部の一方は該スラブパネルの短辺小口面を前記大梁の側面に直接当接させ且つ、該スラブパネルを密接させて載置し、次いで、反対側の一方の該スラブパネルの短辺小口面に該スラブパネルの水平方向 の位置を拘束する板材或いはアングル材の側面が当接するように該板材或いはアングル材を前記大梁に固定してなることを特徴とするスラブパネルの施工方法
【0013】
(4)柱及び大梁、小梁を躯体構造とする建築物の平行に配置された大梁の間に嵌め込まれて配置される複数枚のスラブパネルを前記大梁の側面に固定された受け材の上面に載置して支持すると共に、前記スラブパネルの前記大梁との取り合い部の一方は該スラブパネルの短辺小口面を前記大梁の側面に直接当接させ且つ、該スラブパネルを密接させて載置し、次いで、該スラブパネル及び大梁の上部に該スラブパネルの水平方向の位置を拘束する面材を配置し、該面材を前記スラブパネル及び前記大梁に固定してなることを特徴とするスラブパネルの施工方法
【0014】
上記(1)、(3)の構成によれば、大梁に固定した板材或いはアングル材によりスラブパネルの水平方向の位置を拘束してスラブパネル相互の目地ずれを防止すると共にスラブパネルの寸法誤差を調整出来、しかも施工が容易である。また、該スラブパネルが保有する面内剪断耐力を安定かつ有効に機能させることが出来、これにより面内剪断耐力及び面内剪断剛性に優れたスラブ構造を得ることが出来る。
【0015】
また、板材或いはアングル材は構造が簡単で安価な拘束部材として構成出来る。
【0016】
上記(2)、(4)の構成によれば、面材が前記梁及び前記スラブパネル上に載置され、且つ、前記梁及び前記スラブパネルに夫々固定したことによりスラブパネルの水平方向の位置を拘束してスラブパネル相互の目地ずれを防止すると共にスラブパネルの寸法誤差を調整出来、しかも施工が容易である。また、該スラブパネルが保有する面内剪断耐力を安定かつ有効に機能させることが出来、これにより面内剪断耐力及び面内剪断剛性に優れたスラブ構造を得ることが出来る
【0017】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係るスラブパネルの施工方法の一例として木造建築物の床や屋根に適用されたスラブ構造一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係る第1実施形態においてスラブパネルを支持部材に固定すると共に拘束部材をスラブパネルに当接させて梁に固定した様子を示す斜視図、図2は図1の部分拡大図、図3は第1実施形態の各部材の配置構成を示す断面説明図、図4は図3の左右方向から見た断面説明図、図5は本発明に係る第2実施形態の各部材の配置構成を示す断面説明図、図6は本発明に係る第3実施形態の各部材の配置構成を示す断面説明図、図7は本発明に係る第4実施形態の構成を示す斜視図、図8は第4実施形態の各部材の配置構成を示す断面説明図、図9は本発明に係る第5実施形態の各部材の配置構成を示す断面説明図である。尚、以下に示す各部材の寸法及び材質等は具体的実施形態の一例を示すものであり、これ等に限定されるものではない。
【0018】
先ず、図1〜図4を用いて本発明に係るスラブパネルの施工方法の第1実施形態について説明する。図に示すように、柱1及び大梁、小梁(横架材)2を躯体構造とする木造軸組構造の建築物における床や屋根を構成するスラブ構造Aは、建築物の平行に配置された大梁2aの間に嵌め込まれて配置される複数枚のスラブパネルとなるALC(軽量気泡コンクリート)パネル3を該大梁2aに該大梁2aと直交する方向に連結された支持部材となる小梁2b上に載置して支持すると共に該ALCパネル3の水平方向の位置を拘束する板材8を大梁2aに設けたものである。
【0019】
梁2は、例えば、幅120mm、高さ寸法240mmを有する木製で構成された大梁2aが2mの間隔を有して複数本平行に配置され、更に大梁2aと直交する方向に2mの間隔で幅120mm、高さ寸法160mmを有する複数本の木製の小梁2bが大梁2aに固定されている。
【0020】
そして、図3に示すように、小梁2bの上面の高さレベルは大梁2aの上面の高さレベルよりも80mm低い位置に配置されており、ALCパネル3の上面3cの高さレベルは大梁2aの上面の高さレベルよりも20mm高く設定されている。
【0021】
小梁2bの上面には該小梁2bと直交する方向に4枚のALCパネル3が載置されると共に大梁2a,2a間に嵌め込まれて配置され、ビス4をALCパネル3の上面3c側から小梁2bに対して打ち込んでALCパネル3が小梁2bに固定されている。
【0022】
また、ALCパネル3の長手方向の寸法は小梁2bのピッチに略等しい長さを有しており、例えば、ALCパネル3が幅約300〜600mm、長さ2000mm、厚さ100mmを有して構成され、該ALCパネル3の長手方向の両端部が小梁2bの上面上に載置され、例えば、外径6mm、長さ140mmのビス4がALCパネル3の長手方向の両端部の上面3c側から該ALCパネル3の長さ方向の両端部の幅方向の両側に計4本小梁2bに対して打ち込まれてALCパネル3が小梁2bに固定されている。
【0023】
この時、ビス4は、図3及び図4に示すように、ALCパネル3の内部に該ALCパネル3の長手方向端部よりも15〜30mm程度内部に埋設された補強筋3bよりもパネル内側位置に配置され、該ビス4の頭部をALCパネル3の上面3cよりも内部に5〜10mm程度沈めてALCパネル3の長手方向端部よりも40〜50mm程度内部に打ち込まれる。また、ビス4の打ち込み角度は小梁2bの中心に向かってやや斜めに打ち込まれ、ビス4の小梁2bに対する縁あき距離を確保している。
【0024】
また、図1及び図2に示すように、隣設されるALCパネル3の長辺の目地部には目地ずれ防止手段となるコッター5が配置されている。コッター5はALCパネル3の長辺目地部に該ALCパネル3の対向する長辺の一部に両ALCパネル3に亘って跨がって形成された溝部となる直径20〜100mm、深さ20〜80mmの円柱状の穴3dに、係止部材となる直径が該穴3dの大きさよりもやや大きく長さがやや短い中空若しくは中実の円柱状部材を打ち込むことによって形成されている。尚、穴3dにモルタルや接着剤等を充填することでも良い。
【0025】
このコッター5によりALCパネル3に加わる面内剪断力によりALCパネル3の長辺目地にずれが生じるのを防止しており、これにより高い面内剪断耐力及び面内剪断剛性を確保することが出来るものである。このように、長辺目地のずれが拘束された複数枚のALCパネル3は面内剪断力を受けた際に長辺方向の目地が開こうとする。本発明の拘束部材はこの目地の開きを防止するものである。
【0026】
尚、本実施形態ではALCパネル3の厚さ寸法は小梁2bの高さ寸法よりも小さい寸法で構成されている。
【0027】
大梁2aの上面には、例えば、幅120mm、厚さ20mm、長さはALCパネル3の長さよりもやや短く、木粉を樹脂で固めて構成されたパーティクルボード製の板材8が該板材8の当接面となる側面8aがALCパネル3の側面となる長辺小口面3eに当接して該ALCパネル3の水平方向の位置を拘束し得るようにして外径8mm、長さ60mmのビス9を板材8の上面8b側から大梁2aに対して打ち込むことで固定されている。
【0028】
本実施形態では拘束部材となる板材8の長手方向の長さをALCパネル3の長手方向の長さよりもやや短く設定しているため、ALCパネル3の長辺小口面3eの板材8が当接しない部分と大梁2aとの間にバール、ジャッキ等を差し込み、4枚のALCパネル3を密接させた状態で板材8をビス9等により直ちに大梁2aに固定することが出来、これによりALCパネル3の拘束効果を向上させることが出来る。
【0029】
尚、一本の拘束部材となる板材8は複数のALCパネル3に跨がって当接しないように設定してあり、これによりALCパネル3の寸法誤差に対応し易くなっている。また、板材8と大梁2aの固定には接着剤を用いる方法も好ましい。
【0030】
ALCパネル3の大梁2aとの取り合い部は、一方は該ALCパネル3の小口面3eが大梁2aの側面に直接当接しており、反対側の一方はALCパネル3の小口面3eが大梁2aに固定された板材8の側面8aに当接しており、対向する2本の大梁2a間に配置された4枚のALCパネル3相互間の小口面に各々当接している。これによりALCパネル3の水平方向の変位を拘束している。
【0031】
尚、10は板材8の下面とALCパネル3の小口面3eと大梁2aの側面と小梁2bの上面とにより形成されたクリアランスである。また、特に遮音性等が要求される時は該クリアランス10にロックウール、発泡ウレタン樹脂等の寸法誤差を容易に吸収出来、受け材がなくても充填可能な材料を充填するのが好ましい。
【0032】
ALCパネル3の板材8に当接する側では大梁2aとALCパネル3との間に形成されるクリアランス10の間隔は設計上10mm程度に設定されており、このクリアランス10によりALCパネル3、大梁2aの寸法誤差や施工誤差を調整することが出来るようになっている。
【0033】
ビス9は頭部が逆三角形状であり、頭部の上面が木粉を樹脂で固めて構成されたパーティクルボードからなる拘束部材8の表面と略面一になるように125mm程度のピッチで一列に打ち込まれている。
【0034】
尚、本実施形態では、ALCパネル3の長手方向の端部は小梁2b上で突き合わせ状態で配置されているがALCパネル3の長手方向の寸法誤差を吸収するために3〜5列毎程度にクリアランスを見込んでおくと施工が容易に出来る。
【0035】
また、本実施形態では、図4に示すように、短辺目地を挟んだ両側のALCパネル3は各々その長手方向のごく端部に補強金3bを有し、該補強筋3bの内側で支持部材である小梁2bにビス4によりビス止めされているため、3〜5列毎程度にクリアランスを設けても面内剪断力に対する耐力、剛性の低下の程度は小さい。
【0036】
目地ずれ防止手段となるコッター5の施工順序としては、先ず、4枚のALCパネル3を支持部材となる小梁2b上に載置した後、適宜ジャッキ等を用いてALCパネル3を密接させ、ビス9により板材8を大梁2aに固定してALCパネル3の位置決めを行い、続いてALCパネル3をビス4により固定した後、コッター5の施工を行うのが好ましい。
【0037】
また、他の方法としては、ALCパネル3を一枚ずつ大梁2aや隣接するALCパネル3に密接させてビス4により小梁2bにビス止めした後、板材8をALCパネル3の小口面3eに当接させてビス9により大梁2aに固定し、続いてコッター5の施工を行うことも出来る。
【0038】
尚、大梁2a、小梁2bは木質性、鉄製、コンクリート製のものを用いることが出来、それ等の配置、寸法、形状等は、建築物の形状、用途、要求性能等に応じて適宜設定される。
【0039】
また、ALCパネル3の代わりにスラブパネルとしてセメント板材、木板、金属板、プラスチック板、或いはこれらの複合材等を用いても良く、これ等は工場において生産することが容易に出来る。中でも厚さ75〜125mmの内部が鉄筋で補強されたALCパネルを用いた場合には強度、遮音性、断熱性、加工性に優れ、設計自由度が高く、低価格で経済的である。
【0040】
また、板材8の材質は合板等の木質材料、スレート板、ケイカル板等のセメント系材料、プラスチック、金属等の中から適宜選択され、該拘束部材8は少なくともALCパネル3よりも強度の高いものとし、板材8の厚さ、形状等を適宜設定することにより強い面内剪断力を受けた際に板材8及びスラブパネルとの接触面が容易に破壊することを避けるように設定することが出来る。
【0041】
板材8と大梁2aとの固定及びALCパネル3と小梁2bとの固定は、ビス止め、釘止め、接着等を用いて大梁2aとALCパネル3との間隔の誤差に容易に対応出来る方法の中から適宜選択する。
【0042】
スラブパネルと支持部材である小梁との固定に用いるビス、釘の径は4〜8mmが強度、施工性に優れ、好ましい。また、支持部材である小梁を木製とする場合は、該支持部材である小梁の内部に20〜70mm程度打ち込まれる長さとするのが好ましい。ビスと支持部材である小梁との固定は本実施形態のように直接、支持部材である小梁に固定しても良いが、支持部材である小梁に1〜4mm程度の鉄板製若しくは木製等のビス打ち用部材を設け、該ビス打ち用部材にビス打ちする方法もある。
【0043】
また、スラブパネルと支持部材である小梁の固定にボルトを用いる場合には、該ボルトの径は6〜12mm程度が好ましい。ボルトと支持部材である小梁の固定は、ボルトと噛み合うナット部材を支持部材である小梁に固定し、該ナット部材にボルトを固定する方法、及び支持部材である小梁自体にボルトと噛み合うネジを設ける方法等、種々の方法を用いることが出来る。
【0044】
また、ボルト、ビス、釘ともに、その頭部の裏面に座金を挟み、ボルト、ビス、釘の頭部とスラブパネルとの間の応力伝達部分の面積を増やす方法も有効である。また、ビスを用いる方法の特殊な形態としては、図9に示して後述する第5実施形態に示すようにビスの頭部に環状部等の係止部分を形成し、該環状部に目地鉄筋等の部材を連結し、スラブパネルを支持部材である小梁に固定する方法もある。
【0045】
次に拘束部材となる板材と梁との固定に用いるビス、釘、ボルトは径4〜12mm程度、長さは梁に30〜100mm程度打ち込まれるようにするのが施工性、強度等に優れ、好ましい。また、必要に応じて梁に下穴、ナット部材等を設けて用いても良い。
【0046】
特にALCパネル3をスラブパネルとして用いた場合に用いる釘は、ALCパネル専用のものを使うのが好ましい。中でも、打ち込んだ際に先端部が拡張するタイプの釘、若しくはエクスプレスピンと称する断面が略環状で、その断面の一部に窪みを有していたり、断面の一部が欠損し、開放断面となっているタイプの釘を用いるのが好ましい。特に打ち込んだ際に釘とALCパネル3との間に隙間が生じず、剪断力に対して優れた性能を有するものを選択するのが好ましい。
【0047】
また、本実施形態ではALCパネル3は下寄りの位置でALCパネル3の下面に貫通し、小梁2bに固定されたビス4により拘束され、上寄りの位置を拘束部材8により拘束されているので応力がALCパネル3の中心部寄りに発生し、ALCパネル3の厚さ方向の中心位置近くに合力が生じるため、ALCパネル3の下寄りのみ若しくは上寄りのみで拘束した場合に比べて面内剪断耐力及び面内剪断剛性に優れている。
【0048】
また、ALCパネル3、大梁2aに寸法誤差や施工誤差が生じても、拘束部材となる板材8がALCパネル3の小口面3eに当接出来るように構成されているので誤差を吸収することが出来、施工が極めて簡単である。
【0049】
また、乾式工法であり、且つ各部材の取付状況が施工後に確認出来、また、手直しも簡単に出来る
【0050】
また、ALCパネル3の上面3cの高さレベルを大梁2aより高いレベル位置に設計する場合でも拘束部材となる板材8の厚さを適宜所定の値に設計することによりALCパネル3と拘束部材となる板材8との上面3c,8bを面一に設定することが出来、これによりALCパネル3と拘束部材となる板材8の上面全体に容易に仕上げ工事をすることが出来る。
【0051】
また、ALCパネル3の上面3cの高さレベルを部屋の用途、仕上げ方法等に応じて設計する場合でも支持部材となる小梁2bの高さレベルを調整し、拘束部材となる板材8の厚さを適宜設定することにより得ることが出来る。
【0052】
また、簡単な施工により大梁2a、小梁2b、ALCパネル3、拘束部材となる板材8をビス4,9により固定して一体化することが出来、面内剪断耐力及び面内剪断剛性に優れたスラブ構造Aを得ることが出来る。
【0053】
また、ビス4を該ALCパネルの内部に埋設された補強筋3bよりもパネル内側位置に配置したことで強固な固定が出来るため好ましい。
【0054】
次に、図5を用いて本発明に係るスラブパネルの施工方法の第2実施形態について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0055】
図5に示すように、本実施形態のスラブ構造Bでは、大梁2aにビス9により一部が固定された拘束部材となる板材8がALCパネル3の端部に形成した溝3fに載置され、ビス22によってALCパネル3に固定されており、これによって該ALCパネル3の水平方向の位置を拘束するように構成したものである。
【0056】
図5において、例えば、厚さ20mm、幅200mmの拘束部材となる板材8が大梁2aの上面にビス9により固定され、更にALCパネル3の端部に形成された、例えば、深さ20mm、幅80mmの溝3fに拘束部材となる板材8の他端部が当接載置されてビス22と接着剤の併用により固定されており、これにより、拘束部材となる板材8はALCパネル3の水平方向の変位を拘束している。
【0057】
また、隣接するALCパネル3相互の長辺目地部には溝3gが形成されており、該溝3gにモルタル21が充填されている。溝3gは、例えば、深さが40mm、幅がALCパネル3の上面3c側で両者を合わせて30mmで下方側に向かって幅広に形成されており、溝3gの底部は両者を合わせて40mmで形成されている。この溝3gに充填されたモルタル21は隣接するALCパネル3を面外、面内に連結すると共に遮音、耐火上の弱点となる隙間が生じることを防止している。
【0058】
また、図示しないが、ALCパネル3相互間の長辺目地部には該ALCパネル3の長辺端部よりも内側に300mm入った位置に外径20〜100mm、深さ20〜80mmの円柱状の穴が設けられており、該穴の内部にはモルタルが充填されて目地ずれ防止手段となるコッターを形成している。上記溝3gとこの穴へのモルタルの充填作業は同時に行うことが出来るので作業性が良い。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様な効果を得ることが出来る。
【0059】
次に、図6を用いて本発明に係るスラブパネルの施工方法の第3実施形態について説明する。尚、前記第1、第2実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0060】
本実施形態のスラブ構造Cは大梁2aの側面の所定位置に支持部材となる木製の受け材31が該受け材31の長手方向が大梁2aの長手方向に平行に沿って所定の高さ位置に固定されており、該受け材31の上面31a上にALCパネル3が載置され、該ALCパネル3の上面3c側から受け材31に対してビス4を打ち込んでALCパネル3を受け材31に固定し、拘束部材となるアングル材32の起立片32aをALCパネル3の小口面3eに当接させて該アングル材32の水平片32bを大梁2aの上面に当接してアングル材32の水平片32bの上面側から大梁2aに対してビス9を打ち込んで固定したものである。
【0061】
受け材31は、例えば、幅60mm、高さ寸法90mmを有して構成され、受け材31の上面31aの高さレベルは大梁2aの上面の高さレベルよりも94mm低い位置に配置されている。また、ALCパネル3の上面3cは大梁2aの上面よりも6mm上方に位置している。また、ALCパネル3は、長さ1870mm、厚さ100mm、幅500mmを有して構成されている。
【0062】
また、ALCパネル3と大梁2aとの取り合い部は、一方はALCパネル3の短辺小口面3eと大梁2aの側面とが面接触しており、該大梁2aの反対側の側面とこれに隣設されるALCパネル3の短辺小口面3eとの間には設計上、10mm程度のクリアランス10を設けている。このクリアランス10によりALCパネル3、大梁2a及び受け材31の寸法誤差及び施工誤差を調整することが出来るようになっている。
【0063】
大梁2aの上面には、例えば、厚さ6mm、起立片32a、水平片32bの幅が夫々65mmを有して構成されたアングル材32がビス9により固定されており、該アングル材32の起立片32aがALCパネル3の短辺小口面3eに当接している。一本のアングル材32は複数のALCパネル3に跨がって当接しないような長さに設定されており、これによりALCパネル3の寸法誤差に対応し易くなっている。
【0064】
また、アングル材32の長手方向の長さは複数枚のALCパネル3に跨がっても良いが、当接する1枚のALCパネル3の幅寸法よりも短くし、複数のALCパネル3に跨がらないようにすると該ALCパネル3の寸法誤差の許容範囲を大きく出来る。また、拘束部材にアングル材32を用いることにより短い拘束部材を用いても必要な接触面積を確保出来る。
【0065】
ALCパネル3の大梁2aとの取り合い部は、一方は該ALCパネル3が大梁2aに直接当接しており反対側の一方は大梁2aに固定された拘束部材であるアングル材32の起立片32aに当接しており、これによりALCパネル3の水平方向の変位が拘束されている。
【0066】
また、大梁2aと直交する方向には適宜梁を設けても良く、その場合、ALCパネル3の下部に配置しても良いし、隣接するALCパネル3相互間の長辺目地間に小梁が配置できるようにALCパネル3相互の長辺間に隙間を設けて構成しても良い。
【0067】
本実施形態では、ALCパネル3、大梁2aに寸法誤差や施工誤差が生じても後から施工する拘束部材となるアングル材32がALCパネル3の短辺小口面3eに当接出来るように構成されているので極めて簡単な施工によりALCパネル3の水平方向の変位を拘束出来、安定して高い耐力、剛性を確保出来る。
【0068】
また、ALCパネル3の長辺小口は欠け防止のため端部の面取りのみ設けて突き付け目地としても良いが、前述と同様に隣接するALCパネル3相互の長辺目地部には溝を形成し、該溝にモルタルを充填しても良い。溝は、例えば、深さが40mm、幅がALCパネル3の上面3c側で両者を合わせて30mmで下方側に向かって幅広に形成されており、溝の底部は両者を合わせて40mmで形成されている。この溝に充填されたモルタルは隣接するALCパネル3を面外、面内に連結すると共に遮音、耐火上の弱点となる隙間が生じることを防止する。
【0069】
更に、ALCパネル3相互間の長辺目地部には該ALCパネル3の長辺端部よりも内側に300mm入った位置に外径60mm、深さ60mmの円柱状の穴を設け、該穴の内部にはモルタルが充填されて目地ずれ防止手段となるコッターを形成しても良い。上記溝とこの穴へのモルタルの充填作業は同時に行うことが出来るので作業性が良い。他の構成は前記各実施形態と同様に構成され、同様な効果を得ることが出来る。
【0070】
次に図7、図8を用いて本発明に係るスラブパネルの施工方法の第4実施形態について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0071】
本実施形態のスラブ構造Dは、図7及び図8に示すように、接着剤及びビス42,43により構造用合板41をALCパネル3及び大梁2aに固定したものであり、これにより該ALCパネル3に面内剪断力が加わった場合にALCパネル3と構造用合板41とが互いに面外に拘束し合って座屈を防止することが出来るので面内剪断耐力及び面内剪断剛性を有効に発揮することが出来るものである。
【0072】
図7、図8に示すように、本発明に係るスラブ構造Dでは、幅120mm、高さ240mmの集成材からなる木製の支持部材となる小梁2bが幅120mm、高さ140mmの集成材からなる木製の梁となる大梁2aよりALCパネル3の厚さに等しい100mm分低い位置に配置しており、ALCパネル3の上面3cと大梁2aの上面とは面一に配置されている。
【0073】
更に厚さ12mmの構造用合板41が大梁2a及びALCパネル3にビス42,43及び接着剤により各々固定されている。構造用合板41とALCパネル3とを固定するビス42はALCパネル専用のもので直径8mm、長さ70mm程度である。ビス42はALCパネル3の内部の補強筋3bの内側に打ち込まれているためビス42に剪断力が加わっても容易に破壊せず、剪断強度に優れる。
【0074】
また、構造用合板41と大梁2aとを固定するビス43は木製用で直径8mm、長さ50mmである。また、接着剤には酢酸ビニル系のものを用いている。
【0075】
本実施形態では一方のALCパネル3は大梁2aの上面及びもう一方のALCパネル3に固定された構造用合板41により水平方向の変位を拘束されている。この場合、ALCパネル3の変位を拘束する構造用合板41は大梁2aともう一方のALCパネル3の両者に固定されているため前述の各実施形態のように単に大梁2aにのみ固定されている場合に比べ、拘束度合いが強く好ましい。
【0076】
また、大梁2aの両側のALCパネル3を構造用合板により連続させると、より広い範囲のALCパネル3が一体化するため、ALCパネル3を回転させるモーメントに対する抵抗力が向上し、耐力、剛性が向上し、好ましい。
【0077】
構造用合板 41とALCパネル3及び該構造用合板41と大梁2aとの固定には釘、ビス、接着剤等による方法があるが、接着剤による接着力を用いる場合、一般に構造用合板41と大梁2aの接着面は該構造用合板41とALCパネル3の接着面と比較して小さくなるので大きな面内剪断力が加わった場合に大梁2aと構造用合板41との接着面との接着破壊が極端に先行することがあるが、本実施形態では大梁2aの両側のALCパネル3が各々構造用合板41に接着剤によって固定され、互いに変位を拘束するため、大梁2aと構造用合板41との接着面の負担応力が減少し、大梁2aと構造用合板41との接着面の破壊が極端に先行することがなく、好ましい。
【0078】
また、接着剤を用いる場合は、大梁2aとALCパネル3で構成される面に若干生じる不陸(段差)を吸収出来るように例えば、酢酸ビニル系接着剤の中でも固形分比の高い材料を選択し、更に櫛目引き塗布すれば好ましい。
【0079】
また、本実施形態では、構造用合板41は幅1000mm、長さ2000mmでALCパネル3と直交する方向に配置され、複数のALCパネル3に跨がって固定され、ALCパネル3の目地に跨がって固定されているため、目地の両側のALCパネル3の目地方向のずれを拘束しているため面内剪断力に対する耐力、剛性が向上し、好ましい。
【0080】
また、スラブパネルであるALCパネル3はその製法上の特徴より、一般に長さと幅の比は、3〜5程度のものが良く用いられ、構造用合板41の長さと幅の比はその製法上の特徴より1〜4程度、中でも特に2〜3程度のものがよく用いられる。
【0081】
ALCパネル3をスラブパネルとして用いた場合、長さと幅の比が大きいために長辺目地のずれが生じ易く、よってALCパネル3に回転が生じ易くなっていたが、パーティクルボードや構造用合板41のように長さ、幅の比が小さい面材をALCパネル3の上面3cに固定することによりALCパネル3の長さ、幅の比が大きい欠点を解消出来、好ましい。更にパーティクルボードや構造用合板41の長手方向とALCパネル3の長手方向とを直交させて配置すれば更に好ましい。
【0082】
また、住宅の居室でスラブパネルであるALCパネル3の仕上げにフローリング材を釘止めするような場合、該フローリング材を直接パーティクルボードや構造用合板41に釘止めすることが出来るので施工が簡単である。
【0083】
また、本実施形態の構造用合板41は厚さが8〜20mm程度が好ましく、他の材料として同様の厚さのパーティクルボードも好適である。また、他の材料としては、セメント系板材、金属板、プラスチック板等で構成しても良い。
【0084】
構造用合板とスラブパネルとの固定に用いるビス、釘、ボルトは径4〜12mm程度、長さはスラブパネルの内部に該スラブパネルの厚さの30〜90%程度打ち込まれるようにするのが施工性、強度等に優れ、また、ビス等の先端部近くのALCパネル3の欠けも生じないので好ましい。また、必要に応じてスラブパネルに下穴、ナット部材等を設けて用いても良い。
【0085】
また、上記構成によればビス4により小梁2bとALCパネル3の幅方向の両側とを固定したことで、小梁2bからALCパネル3に伝わった面内剪断力は、該ALCパネル3に面状に広がり、更にALCパネル3から構造用合板41に面から面への伝達がされるため剪断応力が面状に広がり、局所的に著しく大きな応力が働くことがない。
【0086】
従って、面外に変形し易く局所的な大きな応力に対する抵抗力が小さい薄い構造用合板41であっても該構造用合板41の面内剪断耐力、面内剪断剛性を積極的に活かすことが出来る。また、ALCパネル3の幅方向の両側を固定したことで該ALCパネル3が回転することを防止することが出来る。
【0087】
また、ALCパネル3をビス4により小梁2bに固定し、構造用合板41をビス42,43によりALCパネル3及び大梁2aに固定して一体化したことで、スラブ構造D上面に発生した衝撃や振動を横架材2、ALCパネル3及び構造用合板41が相互に抑制し合って下階への衝撃や振動の伝達を抑えることが出来る。
【0088】
また、構造用合板41、ALCパネル3、横架材2の順に厚みを大きく構成した場合には、振動源から発散場所に向かって順に曲げ剛性が大きくなり、衝撃や振動の抑制効果が高くなって好ましい。尚、柱1に隣接する構造用合板41には該柱1の形状に対応する切り欠き41aが形成されて納まっている。
【0089】
本実施形態では大梁と直交する方向に小梁を設け、該小梁をALCパネル3の略厚さ分低い位置に配置しているが、大梁と直交する方向の梁のせいも大きくする場合、その梁の上面を前記大梁の上面と同一面に配置する場合は、先に図6に示した実施形態のように一方向の梁に受け材を設け、構造用合板等の他の構成を本実施形態と同様にすれば同様の効果を得ることが出来る。
【0090】
次に図9を用いて本発明に係るスラブパネルの施工方法の第5実施形態について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0091】
本実施形態のスラブ構造Eは、図5に示して前述した前記第2実施形態のスラブ構造BとALCパネル3を小梁2bに固定する固定手段が異なっている。即ち、図9に示すように、隣接するALCパネル3の長辺目地部の位置にネジ付き丸管51が小梁2bに対して打ち込まれ、該ネジ付き丸管51の丸管部に目地鉄筋52が挿通される。
【0092】
その後、溝3f内にモルタル21が充填されてネジ付き丸管51、目地鉄筋52及び隣接するALCパネル3の長辺目地部とが一体的に固着され、ALCパネル3を小梁2bに固定するようになっている。これによりALCパネル3の幅方向の両側が小梁2bに固定されるため該ALCパネル3が回転することを防止することが出来る。ネジ付き丸管51の丸管部は溝3fの内部に完全に収納される。他の構成は前記第1、第2実施形態と同様に構成され、同様な効果を得ることが出来る。
【0093】
【発明の効果】
上記(1)、(3)の構成によれば、大梁に固定した板材或いはアングル材によりスラブパネルの水平方向の位置を拘束してスラブパネル相互の目地ずれを防止すると共にスラブパネルの寸法誤差を調整出来、しかも施工が容易である。また、該スラブパネルが保有する面内剪断耐力を安定かつ有効に機能させることが出来、これにより面内剪断耐力及び面内剪断剛性に優れたスラブ構造を得ることが出来る。
【0094】
上記(2)、(4)の構成によれば、面材が前記梁及び前記スラブパネル上に載置され、且つ、前記梁及び前記スラブパネルに夫々固定したことによりスラブパネルの水平方向の位置を拘束してスラブパネル相互の目地ずれを防止すると共にスラブパネルの寸法誤差を調整でき、しかも施工が容易である。また、該スラブパネルが保有する面内剪断耐力を安定かつ有効に機能させることが出来、これにより面内剪断耐力及び面内剪断剛性に優れたスラブ構造を得ることが出来る
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスラブパネルの施工方法の第1実施形態においてスラブパネルを支持部材に固定すると共に拘束部材をスラブパネルに当接させて梁に固定した様子を示す斜視図である。
【図2】 図1の部分拡大図である。
【図3】 第1実施形態の各部材の配置構成を示す断面説明図である。
【図4】 図3の左右方向から見た断面説明図である。
【図5】 本発明に係るスラブパネルの施工方法の第2実施形態の各部材の配置構成を示す断面説明図である。
【図6】 本発明に係るスラブパネルの施工方法の第3実施形態の各部材の配置構成を示す断面説明図である。
【図7】 本発明に係るスラブパネルの施工方法の第4実施形態の構成を示す斜視図である。
【図8】 第4実施形態の各部材の配置構成を示す断面説明図である。
【図9】 本発明に係るスラブパネルの施工方法の第5実施形態の各部材の配置構成を示す断面説明図である。
【図10】 公知例を説明する図である。
【符号の説明】
A〜E…スラブ構造
1…柱
2…梁(横架材)
2a…大梁
2b…小梁
3…ALCパネル
3b…補強筋
3c…上面
3d…穴
3e…小口面
3f,3g…溝
4…ビス
5…コッター
6…パーティクルボード
6a…切り欠き
8…板材
8a…側面
8b…上面
9…ビス
10…クリアランス
21…モルタル
22…ビス
31…受け材
31a…上面
32…アングル材
32a…起立片
32b…水平片
41…構造用合板
41a…切り欠き
42,43…ビス
51…ネジ付き丸管
52…目地鉄筋

Claims (4)

  1. 柱及び大梁、小梁を躯体構造とする建築物の平行に配置された大梁の間に嵌め込まれて配置される複数枚のスラブパネルを前記大梁の上面よりも低い小梁の上面に載置して支持すると共に、前記スラブパネルの前記大梁との取り合い部の一方は該スラブパネルの長辺小口面を前記大梁の側面に直接当接させ且つ、該スラブパネルを密接させて載置し、次いで、反対側の一方の該スラブパネルの長辺小口面に該スラブパネルの水平方向の位置を拘束する板材或いはアングル材の側面が当接するように該板材或いはアングル材を前記大梁に固定してなることを特徴とするスラブパネルの施工方法
  2. 柱及び大梁、小梁を躯体構造とする建築物の平行に配置された大梁の間に嵌め込まれて配置される複数枚のスラブパネルを前記大梁の上面よりも低い小梁の上面に載置して支持すると共に、前記スラブパネルの前記大梁との取り合い部の一方は該スラブパネルの長辺小口面を前記大梁の側面に直接当接させ且つ、該スラブパネルを密接させて載置し、次いで、該スラブパネル及び大梁の上部に該スラブパネルの水平方向の位置を拘束する面材を配置し、該面材を前記スラブパネル及び前記大梁に固定してなることを特徴とするスラブパネルの施工方法
  3. 柱及び大梁、小梁を躯体構造とする建築物の平行に配置された大梁の間に嵌め込まれて配置される複数枚のスラブパネルを前記大梁の側面に固定された受け材の上面に載置して支持すると共に、前記スラブパネルの前記大梁との取り合い部の一方は該スラブパネルの短辺小口面を前記大梁の側面に直接当接させ且つ、該スラブパネルを密接させて載置し、次いで、反対側の一方の該スラブパネルの短辺小口面に該スラブパネルの水平方向の位置を拘束する板材或いはアングル材の側面が当接するように該板材或いはアングル材を前記大梁に固定してなることを特徴とするスラブパネルの施工方法
  4. 柱及び大梁、小梁を躯体構造とする建築物の平行に配置された大梁の間に嵌め込まれて配置される複数枚のスラブパネルを前記大梁の側面に固定された受け材の上面に載置して支持すると共に、前記スラブパネルの前記大梁との取り合い部の一方は該スラブパネルの短辺小口面を前記大梁の側面に直接当接させ且つ、該スラブパネルを密接させて載置し、次いで、該スラブパネル及び大梁の上部に該スラブパネルの水平方向の位置を拘束する面材を配置し、該面材を前記スラブパネル及び前記大梁に固定してなることを特徴とするスラブパネルの施工方法
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