JP2000192587A - スラブ構造 - Google Patents

スラブ構造

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JP2000192587A
JP2000192587A JP10370176A JP37017698A JP2000192587A JP 2000192587 A JP2000192587 A JP 2000192587A JP 10370176 A JP10370176 A JP 10370176A JP 37017698 A JP37017698 A JP 37017698A JP 2000192587 A JP2000192587 A JP 2000192587A
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JP10370176A
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Tatsumi Ezaki
辰己 江崎
Takashi Ogiwara
隆司 荻原
Shinichi Abe
信一 阿部
Koichi Wakiya
孝一 脇屋
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】木質系梁を組み合わせた木造軸組とセメント硬
化体よりなるパネルとを用いた床や屋根のスラブ構造で
あって、特に施工が容易であり、完全に乾式で構成出
来、水平面内剛性に優れたスラブ構造を目的としてい
る。 【解決手段】木質系梁2を組み合わせて構成した木造軸
組1の対応する該木質系梁2の内側面に夫々取付金具5
を介して支持部材3を取付け、木造軸組1内に水平ブレ
ース9を設けると共に、その両端部を前記支持部材3に
連結し、木造軸組1内に複数のALCパネル14を落と
し込んで並列して敷設し、ALCパネルと木質系梁2と
隙間にロックウール等の充填材15を充填して構成した
スラブの構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は梁で形成される木造
軸組にセメント硬化体系の床パネル、屋根パネル等のパ
ネルを敷設して構成されるスラブ構造に係り、特に木造
軸組に支持部材を取付けると共に、木造軸組に敷設され
るパネルの両端部をこの支持部材によって支持するよう
に構成したスラブ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のスラブ構造を例示する
と、図6乃至図8に示す通りである。即ち、図6に示す
スラブ構造の技術は、木質系の大梁51と小梁52とに
よって矩形状の木造軸組53が形成されている。そして
木造軸組53の小梁52の相互間には複数の木質系根太
54が所定の間隔を保って並列して取付けられている。
そして、これ等の根太54上には複数の木質系床板55
が敷設されてスラブ構造を構成している。
【0003】図7に示すスラブ構造は、特開平7−20
7797号公報によって開示された技術であって、所定
の間隔を保って並列された複数の木質系の梁56に複数
のALCパネル57が敷設されている。そしてALCパ
ネル57の相互間に形成される目地部58には、ネジ5
9によって固定された目地鉄筋60が配筋されており、
かつ目地部にはモルタル61が充填されると共に、目地
部58の所々にはモルタル61が充填されたコッター6
2が設けられて構成されている。
【0004】図8に示すスラブ構造は、特許第2767
073号公報に記載された発明である。この発明は、木
質系の柱63に架け渡された木質系の大梁64と小梁6
5により矩形状の木造軸組66が構成されている。そし
て木造軸組66の側面には支持アングル67が取付けら
れており、かつ木造軸組66内に嵌め込まれた複数のA
LCパネル68の両端部は前記支持アングル67によっ
て支持されている。
【0005】また、ALCパネル68と大梁64かつ小
梁65との間にはモルタル69が充填されて構成されて
いる。このように、図8に示すスラブ構造に於いては、
大梁64かつ小梁65とALCパネル68との隙間にモ
ルタル69を充填することによって、建築物に加わる外
力により発生する水平面内剪断力をALCパネル68に
伝達させることでスラブ構造を剛床とするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然るに、図6に示すス
ラブ構造は、根太54を掛け渡し、その上に床板55を
面材張りする加工作業が手間取り、作業工程が多くなる
ために施工性に劣る問題があった。また、この根太54
の取付けには熟練した特殊技能が必要である問題があっ
た。更に床板55は比較的木質系の薄板で形成されるの
で、遮音性能、耐火性能、断熱性能に劣る問題があっ
た。
【0007】図7に示すスラブ構造は、梁56とALC
パネル57とがモルタル61を介して固定されているた
め、例えばモルタル61の品質が調合、環境温度によっ
て影響を受けるために一定の強度を得ることが困難であ
る問題があった。また、頭部に環状部を有するネジ59
を設置する場合には特殊な工具を用いなければならず、
施工に熟練を要する問題もあった。更に、このスラブ構
造は梁56上にALCパネル57を敷設するため、梁5
6の建方の精度に影響を受けてしまい、ALCパネルの
上下方向のレベル調整が困難である問題があった。
【0008】図7及び図8に示すスラブ構造は、共にモ
ルタルを混練する工程が必須であり、資材の保管スペー
スや混練の為のスペースが必要である問題があった。ま
た、モルタルを使用するために現場を汚すという問題も
あった。更にモルタルを目地或いは隙間に完全に充填す
ることは困難であり、モルタルの充填が不完全な場合に
は、スラブ構造の強度が充分得られない等の問題があっ
た。
【0009】また、図8に示すスラブ構造に於いては、
ALCパネル68に水平面内剪断力を負担させる構造で
あるので、大地震等によって発生する水平力が母材強度
の比較的低いALCパネル68の強度より上回ることが
あり、ALCパネル68に有害な亀裂や欠け等が発生
し、ALCパネルが脱落したり、落下したりして甚大な
被害を及ぼす危険性があった。
【0010】ALCパネル68を使用する場合の設計に
おいては、屋根及び床にかかる面内剪断力はALCパネ
ル68以外の構造部分で負担させることを原則としてい
るため、この発明のようにALCパネル68に面内剪断
力を負担させる場合には、実績及び信頼性に著しく劣る
問題があった。従って、ALCパネル68を使用する場
合の設計の際には、特別の配慮が必要である。
【0011】更に、図8に示す発明に於いては、大梁6
4かつ小梁65とALCパネル68との隙間にモルタル
69を充填して構成するので、大梁64かつ小梁65に
接しているモルタル69の水分が木造製の大梁64かつ
小梁65の中に吸収されて大梁64かつ小梁65を膨張
させたりして変形させ、種々の悪影響を及ぼすという大
きな問題もあった。
【0012】本発明に係るスラブ構造は、前述の従来の
多くの問題点に鑑み開発された全く新しい技術であっ
て、特に梁によって形成される木造軸組に支持部材と水
平面内剛性を維持するための棒状とが取付けられてお
り、かつ木造軸組内に敷設されたパネルの両端部が支持
部材によって支持されたスラブ構造の技術を提供するも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスラブ構造
は、前述の従来の問題点に鑑み開発された全く新しい技
術であって、その第1発明の要旨は、木質系梁を組み合
わせて形成された木造軸組にセメント硬化体からなるパ
ネルが敷設されて構成されるスラブ構造に於いて、前記
木造軸組の木質系梁に支持部材が取付けられており、か
つ該支持部材には水平面内剛性を維持するための棒状の
補強用部材が取付けられており、更に木造軸組内に敷設
されたパネルの両端部が該支持部材で支持されて構成さ
れることを特徴としたスラブ構造である。
【0014】前記第1発明に於いては、木造軸組の木質
系梁に支持部材が取付けられると共に、木造軸組内に配
設された水平ブレース或いは火打ち梁等の棒状の補強用
部材が前記支持部材に取付けられているので、木造軸組
に水平面内剛性を与えることが出来る。また、木造軸組
内に敷設される複数のセメント系硬化体からなるパネル
は、その両端部を前記支持部材に載置することによって
安定した状態で支持することが出来る。
【0015】本発明に係るスラブ構造の第2発明は、上
面および該上面から垂下してなる側面を有する取付金具
の、前記上面が梁の上面に載置され、前記取付金具側面
が梁の側面に沿うように設置されており、該取付金具の
側面に支持部材が固定されていることを特徴とする第2
発明のスラブ構造である。
【0016】前述のように、第2発明では、第1発明の
支持部材を木造軸組の木質系梁に取付けるに当たって
は、木質系梁の側面より突出する一片を有する取付金具
を介して取付けられるので、この突出する一片を支持部
材の下面に当接して支持することによって、安定した状
態でかつ強固に支持部材を木質系梁として取付固定する
ことが出来るとともに、該取付金具を適切に設計するこ
とで、ALCパネルの上下方向のレベル調整が容易とな
る。
【0017】本発明に係るスラブ構造の第3発明は、前
記パネルが前記木造軸組の内側にはめ込まれて敷設され
ていることを特徴とした第1発明または第2発明のスラ
ブ構造である。
【0018】前述のように、第3発明では第1発明のセ
メント硬化体からなるパネルが木造軸組の内側にはめ込
まれて敷設されているので、柱周囲の切り欠き部をパネ
ルに施す必要がなく、施工を極めて容易にすることが出
来る。
【0019】
【発明の実施の形態】図により本発明に係るスラブ構造
の一実施例を具体的に説明すると、図1は本発明に係る
スラブ構造の構成を示す斜視説明図、図2(A),
(B)は夫々図1のスラブ構造の要部を示す縦断面説明
図、図3(A),(B)は夫々図1のスラブ構造の水平
ブレースの取付状態を示す要部の縦断面説明図である。
【0020】図4(A)はパネルの敷込み状態を示す平
面図、図4(B)は水平ブレースの納まり状態を示す平
面図、図5(A)は水平ブレースの他の納まり状態を示
す平面図、図5(B)は火打ち梁の納まり状態を示す平
面図である。
【0021】図1乃至図5に於いて、1は矩形状の木造
軸組であって、大梁或いは小梁よりなる木質系梁2を組
み合わせることによって形成されている。木質系梁2は
木質系柱3の相互間に架け渡されている。
【0022】前記木造軸組1の対応する木質系梁2の内
側面には支持部材3が同一の高さで水平方向に取付けら
れている。この支持部材3の高さは後述の床パネルをこ
の支持部材3に載置した際に、床パネルの表面と木造軸
組1の上面とがほぼ面一になるような高さに取付けられ
ている。
【0023】補助ライナー4は、支持部材3が取付けら
れていない他の対応する木質系梁2の内側面に取付けら
れている。この補助ライナー4は支持部材3とほぼ等し
い高さで水平方向に取付けられており、その両端部は前
記支持部材3の端部に当接されている。
【0024】前記支持部材3及び補助ライナー4は、金
属、硬質プラスチック或いは木材等で形成することが出
来る。又、その断面形状は、みぞ形、H形、C形、L形
等である。特に、支持部材3の断面性能は、固定荷重お
よび積載荷重に対し、耐力を保ち、後述の水平ブレース
等からの引っ張り軸力を有効に木造軸組1に伝達するこ
とが出来るものが使用されている。
【0025】前記支持部材3及び補助ライナー4は夫々
特に図2(A),(B)に示すような取付金具5,6を
介して木質系梁2に取付固定されている。これ等の取付
金具5,6は夫々木質系梁2の上面に当接される水平片
5a,6aと、木質系梁2の側面に当接される垂直片5
b,6bと、前記支持部材3或いは補助ライナー4の下
面を支持することが出来る突出片5c,6cとを有して
いる。
【0026】従って、木造軸組1の中央部に掛け渡され
た中央の木質系梁2に使用される取付金具6は、特に図
2(B)に示す如く、左右両側に垂直片6bと突出片6
cとを有している。これ等の取付金具5,6は金属或い
は硬質プラスチック等で形成することが出来る。これ等
の取付金具5,6の断面性能は固定荷重及び積載荷重に
対して充分に耐力を保てるものであることが要求され
る。
【0027】これ等の取付金具5,6の取付間隔は、支
持部材3或いは補助ライナー4の1本に対して2個以上
使用され、支持部材3或いは補助ライナー4の変形、強
度等を考慮した上で決定される。取付金具5,6は釘、
ビス等の固定具7を介して、その水平片5a,6aが木
質系梁2の上面に固定されている。また、取付金具5,
6の突出片5c,6cは支持部材3或いは補助ライナー
4の下面に当接され、ボルト及びナットよりなる連結金
具8を介して両者に相互に連結されている。
【0028】9は水平ブレースであって、前記木造軸組
1の四隅を対角線に結ぶ軸線上に掛け渡されている。こ
の水平ブレース9は、前記木造軸組1に取付けられた支
持部材3及び木造軸組1を補強するための補強用部材で
あって、木造軸組1に加わる水平面内剪断力を負担する
ものである。従って、構造設計の際にモデル化が容易な
ために、実状に合った信頼性の高い構造計算が可能とな
り、これによって極めて安全なスラブ構造を提供するこ
とが出来る。
【0029】前述のように木造軸組1に使用される水平
ブレース9の材質及び径は水平面内剪断力の大きさによ
って決定することが出来る。水平ブレース9の取付位置
は、図1,図3(A),(B)及び図4(B)に示す如
く、木造軸組1の四隅に位置する支持部材3の端部であ
って、端部プレート10及びボルト及びナットよりなる
連結金具11を介して、水平ブレース9の両端部は夫々
支持部材3の端部に取付固定されている。
【0030】前記実施例に於いては、水平ブレース9の
両端部を夫々支持部材3の端部に夫々端部プレート10
及び連結金具11を介して連結固定して構成したが、図
5(A)に例示する如く、木造軸組1の四隅部に三角形
状のコーナープレート12を設け、このコーナープレー
ト12を利用して、このコーナープレート12に水平ブ
レース9の両端部を取付けて構成することも可能であ
る。
【0031】また、前述の実施例に於いては、水平ブレ
ース9を用いることによって、木造軸組1に加わる水平
面内剪断力を負担したが、この水平ブレース9の代わり
に図5(B)に示す如く、火打ち梁13を使用し、この
火打ち梁13を木造軸組1のコーナー部に配設し、該火
打ち梁13の両端部を夫々支持部材3及び補助ライナー
4に固定することによっても木造軸組1を補強すること
が出来る。
【0032】前述の構造を有する木造軸組1にALCパ
ネル14を敷設する場合には、図1乃至図3(A),
(B)に示す如く、複数のALCパネル14を木造軸組
1の内部に並列して落とし込み、ALCパネル14の両
端部を夫々支持部材3の上に載置することによって、支
持部材3でこのALCパネル14の両端部を支持して敷
設することが出来る。ALCパネル14と支持部材3と
の掛り代は、ALCパネル14の両端部と木質系梁2の
クリアランスの合計より大きくなるように設計すること
によって、ALCパネル14が木造軸組1より落下する
ことを防止出来る。
【0033】このように木造軸組1内に敷設されたAL
Cパネル14と木質系梁2との隙間には、図2(A),
(B)乃至図4(A)に示す如く、無機質繊維材、発泡
樹脂、プラスチック材、ゴム材等よりなる充填材15が
充填されている。この充填材15梁は、梁とALCパネ
ルを構造的に絶縁するものであり、木造軸組に加わる面
内せん断応力をALCパネルに伝えず、単に隙間を埋め
ようとするものである。
【0034】本発明に於いては、前述のように、木造軸
組1の対応する両側に設けられた木質系梁2に支持部材
3を取付けると共に、この木造軸組1内に水平ブレース
9或いは火打ち梁13を配設してこれ等の両端部を支持
部材3に連結して構成したので、木造軸組1に加わる水
平面内剪断力を負担し、これによって木造軸組1に敷設
されたALCパネル14が大地震の際等に亀裂や欠けが
生ずることを防止出来る。
【0035】また、本発明に於いては、支持部材3を木
造軸組1の木質系梁2に取付ける際に、木質系梁2の面
内方向に突出することが出来る突出片5c,6cを下部
に有する取付金具5,6を使用して、前記突出片5c,
6cを支持部材3の下面に当接して支持部材3を下方か
ら支持するように構成したので、木質系梁2のせいに左
右されることなく支持部材3を木質系梁2に安定した状
態で取付固定することが出来る。
【0036】更に、本発明に於いては、支持部材3によ
って支持されたALCパネル14の両端部と木質系梁2
との隙間に乾式の充填材15を充填して構成することに
よって、前述の従来技術のようなモルタルを使用する必
要がなく、完全に乾式構法を用いてスラブを構成するこ
とが出来る。従って、従来のようなモルタルを使用した
場合の種々の問題点を解決することが出来る。
【0037】
【発明の効果】本発明に係るスラブ構造は、前述のよう
な構成と作用とを有するので、次のような多大な効果を
有している。
【0038】(A)木造軸組の木質系梁の内側面に取付
けられた支持部材でパネルの両端を支持するので、木造
軸組内にパネルを落とし込むだけなので、施工が極めて
容易であり、熟練した特殊技能が不要となり、工期の短
縮が計れる。(B)根太等を必要としないので、木材加
工手間が大幅に低減されるので、作業工程を短縮するこ
とが出来る。
【0039】(C)下地鋼材及び取付金物の取付けに特
殊な工具を用いないために施工に熟練を要しない。
(D)セメント硬化体としてALCパネルを使用した場
合には、熱貫流抵抗が大きいので、断熱性能を向上させ
ることが出来る。(E)パネルを木造軸組内に落とし込
む構造であるので、パネルと間柱、筋交い等が全く干渉
しないため、お互いに切り欠く必要がなく、構造的な欠
陥を生ずることがない。
【0040】(F)支持部材の下面を支持することが出
来る突出した一片を下方に有する取付金具を使用して支
持部材を木質系梁に取付けた場合には、梁せいに左右さ
れることなく、取付けることが出来る。(G)木質系梁
に取付けられる支持部材の高さを予め一定にしておくこ
とによって、パネルのレベル調整が正確であると共に、
容易である。
【0041】(H)建築物に地震力や風荷重等の水平外
力が加わった時に生じる水平面内剪断力を水平ブレース
や火打ち等の補強用部材で負担させる構造としたため、
セメント硬化体からなるパネルに応力が加わらず、パネ
ルに有害な亀裂や欠けを生じる恐れが無く、それが原因
となるパネルの脱落や落下が起きない。(I)落とし込
み工法においては、梁せいとパネル厚の関係上、ブレー
ス、火打ちの挿入が極めて困難であったが、本発明では
支持部材にブレースあるいは、火打ち等の補強用部材の
取付機能を持たせたため、その施工が容易である。
【0042】(J)本発明を実施した場合には、面内剪
断力に弱いとされるALCパネルにも面内剪断力を負担
させることがないので、ALCパネルの構造を特別な構
造とする必要がなく、一般的なALCパネルをそのまま
使用することが出来る。(K)本発明のスラブ構造は構
造設計の際に、モデル化が容易なために、実状に合致し
た信頼性の高い構造計算を簡単に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスラブ構造の構成を示す斜視説明
図である。
【図2】図2(A),(B)は夫々図1のスラブ構造の
要部を示す縦断面説明図である。
【図3】図3(A),(B)は夫々図1のスラブ構造の
ブレースの取付状態を示す要部の縦断面説明図である。
【図4】図4(A)はパネルの敷き込み状態を示す平面
図、図4(B)はブレースの納まり状態を示す平面図で
ある。
【図5】図5(A)はブレースの他の納まり状態を示す
平面図、図5(B)は火打ち梁の納まり状態を示す平面
図である。
【図6】第1従来例のスラブ構造を示す斜視説明図であ
る。
【図7】第2従来例のスラブ構造を示す斜視説明図であ
る。
【図8】第3従来例のスラブ構造を示す斜視説明図であ
る。
【符号の説明】
1 木造軸組 2 木質系梁 3 支持部材 4 補助ライナー 5,6 取付金具 5a,6a 水平片 5b,6b 垂直片 5c,6c 突出片 7 固定具 8 連結具 9 水平ブレース 10 端部プレート 11 連結具 12 コーナープレート 13 火打ち梁 14 ALCパネル 15 充填材 51 大梁 52 小梁 53 木造軸組 54 木質系根太 55 木質系床板 56 梁 57 ALCパネル 58 目地部 59 ネジ 60 目地鉄筋 61 モルタル 62 コッター 63 柱 64 大梁 65 小梁 66 木造軸組 67 支持アングル 68 ALCパネル 69 モルタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 信一 愛知県名古屋市天白区原3−2203−505 (72)発明者 脇屋 孝一 愛知県名古屋市千種区千代ヶ丘1−105− 701

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質系梁を組み合わせて形成された木造軸
    組にセメント硬化体からなるパネルが敷設されて構成さ
    れるスラブ構造に於いて、前記木造軸組の木質系梁に支
    持部材が取付けられており、かつ該支持部材には水平面
    内剛性を維持するための棒状の補強用部材が取付けられ
    ており、更に木造軸組内に敷設されたパネルの両端部が
    該支持部材で支持されて構成されることを特徴としたス
    ラブ構造。
  2. 【請求項2】上面および該上面から垂下してなる側面を
    有する取付金具の、前記上面が梁の上面に載置され、前
    記取付金具側面が梁の側面に沿うように設置されてお
    り、該取付金具の側面に支持部材が固定されていること
    を特徴とする請求項1のスラブ構造。
  3. 【請求項3】前記パネルが前記木造軸組の内側にはめ込
    まれて敷設されていることを特徴とした請求項1または
    請求項2のスラブ構造。
JP10370176A 1998-12-25 1998-12-25 スラブ構造 Pending JP2000192587A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009215784A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Takenaka Komuten Co Ltd 制震架構構造
JP2014058813A (ja) * 2012-09-18 2014-04-03 Takenaka Komuten Co Ltd 木造建築物
JP2018025016A (ja) * 2016-08-09 2018-02-15 大和ハウス工業株式会社 床梁構造

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