JP5179561B2 - リアクトル装置 - Google Patents

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Description

本発明は電力変換器に用いられるリアクトル装置、特に位置決めの容易化とモールド樹脂の注型回り込み性の向上によって、ばらつきの低減と作業時間の短縮、コストの低減を図った車載用途などに好適なリアクトル装置に関するものである。
従来より、電力変換器の一部としてリアクトル装置が用いられており、例えばエネルギ蓄積/放出素子としてDC/DC電圧変換器の回路部品に使用される。電力変換器の動作時に、リアクトル装置のコイルに通電すると発熱が生じ、この熱を外部に逃がすため、リアクトルを収容するケースとの間に形成された封止用のモールド樹脂に伝熱させ、さらに放熱板を介して外部に放熱する構成が採られている。
このリアクトル装置を自動車の電動パワートレインに搭載する電力変換器に適用したものの例として、例えば特許文献1に示されるものがある。
特許文献1のリアクトルは、ケース内にリアクトル本体を収容し、エポキシ樹脂や、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などの絶縁性のモールド樹脂を充填しており、リアクトルのコイルとケースとの間、コイルとコアの間の絶縁性をモールド樹脂によって確保するとともに、リアクトル本体が発生する熱によって温度が上昇するのに対して、放熱性を向上させて温度上昇の度合いを抑制しようとするものである。
特開2009−99596号公報 (第3頁 段落0009〜0010、図3)
車載用のリアクトルの場合、その配置可能な空間と重量に関する要件が厳しいため、特に小型、軽量であることが重要となる。よって、他の用途のリアクトルと比較して、より高い電力密度、高い電流密度を達成すべく設計される。
しかしながら、より高い電力密度とすれば、小型でありながら、リアクトル本体が発生する損失は低減されず、リアクトル内部の温度上昇は大きくなる傾向となる。
ここで、コイルの素線導体には銅線の表層にポリイミドやポリアミドイミドなどの絶縁性の高分子材料を被覆したエナメル線が用いられている。コイルが高温となれば銅線の表面に施された高分子材料の分子鎖が解かれてエナメル被覆の絶縁性が劣化し、コイル巻回部のターン間の電流経路短絡につながって所期のインダクタンスの特性を保てずに低下してしまう。また、周辺の部材とコイルとの間に有すべき絶縁耐性が失われ、漏れ電流の増加や、絶縁破壊などの障害を引き起こし、ひいては所望の耐用期間の確保が困難となる課題を生じる。
リアクトル装置が自動車に搭載される電力変換器に適用される場合、リアクトル装置、および、電力変換器を収容する筐体は、金属製の締結部材を用いて強固に車体へ固定される。一方、コイルに通電する電気系統が50V以上の電圧である場合には、自動車の搭乗者や整備者が容易に触れて感電の被害を受けないよう、当該電気系統と車体との間で電気的に絶縁性を持たせるよう配慮される。すなわち、リアクトルのコイルに対して、コア、及び、ケースは電気的に絶縁される必要があり、この絶縁性が保たれなくなることは、すなわち、リアクトル装置の故障である。
また、上記の電気的絶縁の確保とは別に、高温では銅の温度係数に応じて素線導体の電気抵抗が増し、コイル部分のジュール損が増大してリアクトルの効率が低下するという問題がある。
このため、ケース内に注型されるモールド樹脂に、絶縁性で、かつ、基材の樹脂よりも熱伝導率が高いアルミナ(Al)や水酸化アルミニウム(AlOH)などをフィラー材として混合し、コイルとコア、コイルとケース間の絶縁性を確保するとともに、モールド樹脂を介してケース外へ至る経路の熱伝導を改良し、放熱性を向上すべく図られている。
しかしながら、上記従来のリアクトル装置では、ケース内でリアクトル本体のコアやコイルが密に配置されるが故、モールド樹脂が安定して充填されず、絶縁不良や製品毎の放熱性のばらつきが生じ易くなるという問題があった。さらには、モールド樹脂の充填に要する時間が長くなり、製造コストが嵩むという問題があった。
すなわち、モールド樹脂にフィラー材を混合すると、熱伝導性が改良される一方で、モールド樹脂の粘度が増加してリアクトル本体へ浸透しづらくなってしまう。
よって、小型に構成したリアクトル装置にあっては、放熱性を向上するよう、主な発熱箇所であるコイルの巻回部とケースとの距離を短縮することが好ましいものの、粘度によっては当該箇所へモールド樹脂が充分に浸透せず、所望の耐用期間に対応した絶縁性が確保できない懸念が生じる。
また、ケースにリアクトル本体を収容するにあたって、位置決めがしっかりとなされなければ、コイルの巻回部とケースとの間隔が製品個体毎にばらつき得るため、モールド樹脂を安定して浸透させて絶縁性のばらつきと放熱性のばらつきを抑えることが困難となる。
モールド樹脂の充填工程では、モールド樹脂そのものやリアクトル本体、ケースを加温しておき、モールド樹脂の粘度を所定値未満としてリアクトルへのモールド樹脂の浸透を良好に保つと同時に、樹脂充填での工作作業域を真空状態に近づけた低気圧環境に設定してモールド樹脂に混入する気泡を取り除く必要がある。
モールド樹脂にフィラー材を混合することで粘度が増すと、温度変化による粘度の変動が従来よりも大きくなり、このため、モールド樹脂の充填ばらつきが生じ易くなる。充填ばらつきによって、モールド樹脂に気泡が混入したり、本来、モールド樹脂が浸透しておくべき空間に浸透できていなければ、当該部分で絶縁が確保されずに絶縁不良に至り、また、リアクトル装置の稼動時、非稼動時の高温、低温の繰り返しによる膨張収縮によって、モールド樹脂とコア、ケース、コイルなどの部材との間との境界での接触状態が意図しないものとなり、所定の放熱性が得られないといった不具合が起こり得る。
このモールド樹脂の充填ばらつきを回避するために、工作作業域を低気圧環境から常圧環境に戻してモールド樹脂をなじませた後、再度、低気圧環境へ移してモールド樹脂の充填作業を繰り返すといったことも考えられるが、樹脂の充填が複数回に亘ることや低気圧環境や常圧環境など工作作業域の気圧を変化させることに時間を要し、製造コストが高くなってしまう。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、自動車の電動パワートレイン用電力変換器に適用されるリアクトルとしてモールド樹脂の充填ばらつきを低減しつつ、製造時間が短く、低コストであって、放熱性を改善した耐用期間の長い小型のリアクトル装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係るリアクトル装置は、導体線を巻回したコイルと、内部に磁路を形成するコアと、コイルの巻回部を位置決めして係止する絶縁ボビンとを組合わせた誘導体部品をケースへ収容してモールド樹脂で浸漬するリアクトル装置において、上記ケースの内底面は、上記ケース外方の底面を基準面として、上記基準面に対して最も面高さが低い面、最も面高さが高い面、これらの中間の高さの面を備えており、上記コアの下端面は上記中間の高さの面に当接し、上記コイルの巻回部は上記最も高い面に配置され、上記モールド樹脂は上記最も低い面に充填されるものであり、上記コアは上記ケースの側壁に対向する側端部とこの側端部に一体に形成され上記下端面よりも高い位置で上記下端面に平行して上記側端部から内方へ延在する断面円形の柱状部とを有し、上記コイルの巻回部は上記絶縁ボビンの筒状部を介して上記コアの上記柱状部に嵌合するものであって、上記コイルの上記巻回部外周は円筒形で、上記最も面高さが高い面は、上記コイルの上記巻回部の外周形状に沿うよう円弧状の一部を構成する形状であり、上記コイルは、上記コアの下端面との当接面よりも高い面高さにて、上記コイルの上記巻回部外周の一部に沿って円弧状の一部を構成する形状をもつ上記最も面高さが高い面により絶縁部材を介し位置決めされていることを特徴とするものである。
本発明のリアクトル装置によれば熱伝導性を改良すべくフィラー材を混合して粘度が高まったモールド樹脂を小型で高電力密度のリアクトルに充填する場合であっても、モールド樹脂の回り込み性を改善し、ケースに収容する際の誘導体部品の位置決めとコイル−ケース間の絶縁を確実にして樹脂充填のばらつきを低減可能であり、しかも、ケースの側壁に対向する側端部と一体に形成されたコアの柱状部へコイルの巻回部を絶縁ボビンの筒状部を介し嵌合してコイルとコアとを一体化し、コアと一体化されたコイルを、コイルの巻回部外周の一部に沿って円弧状の一部を構成する形状をもつ上記最も面高さが高い面により絶縁部材を介し位置決めすることにより、コイルと側端部および柱状部を有するコアとの位置決めを更に確実なものとすることができ、簡潔な構成によりケース側壁に対向するコアの側端部の位置を正確に規制してケースとの間の絶縁確保および樹脂充填のばらつき防止をより的確に行えるものである。
本発明の実施の形態1に係るリアクトル装置を示す斜視図。 図1に示されたリアクトル装置の構成部品を展開して示す分解斜視図。 図1に示されたリアクトル装置の組立てについて説明する図。 図1に示されたリアクトル装置のケースの形状を示す斜視図。 図1に示されたリアクトル装置のケースとコアの位置関係を説明する投影図。 図1のリアクトル装置の内部構造を示す断面図であり、(3)は図1の面Aでの正面断面図、(b)は図1の面Bでの側面断面図である。 図1に示されたリアクトル装置のモールド樹脂の注型工程を説明する図。 本発明の実施の形態2に係るリアクトル装置のコアの組合せ状態を示す図。 本発明の実施の形態2に係るリアクトル装置のケースとコアの位置関係を説明する投影図。 本発明の実施の形態2に係るリアクトル装置のモールド樹脂の注型工程の一部を説明する図。 本発明の実施の形態3に係るリアクトル装置のコアの組合せ状態を示す図。
以下、本発明の実施の形態に係るリアクトル装置について図1〜図11に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係るリアクトル装置を示す斜視図、図2はこのリアクトル装置の構成部品を展開して示す分解斜視図である。なお、各図を通じて同一符号は同一または相当部分を示す。
図に示すように、リアクトル装置1はケース2と、このケース2に収容された誘導体部品3と、ケース2内で誘導体部品3を浸漬するモールド樹脂4とで構成される。さらに、誘導体部品3は分割された絶縁ボビン5a、5b、コイル6、分割されたコア部材7a、7bが組み合わさって構成されている。なお、コア部材7a、7bは以下単にコアと称する。
また、コイル6の巻回部62の巻回円周縁の下部とケース2の内底面の間には薄板状の絶縁部材8が介挿されている。但し、図2では絶縁部材8の図示を省略している。
絶縁ボビン5a、5bはPPS(Poly Phenylene Sulfide)やPBT(PolyButylene Terephthalate)などのプラスチックを成型した構造部品であり、電気的に絶縁性を持っている。
なお、図1においてモールド樹脂4は便宜上透明化して示している。また、以下の説明において、絶縁ボビン5a、5bを包括して絶縁ボビン5と呼ぶ場合がある。同様にコア7a、7bを、コア7と呼ぶ等、他の部材についても同様である。
リアクトル装置1は、電力変換器の一つであるDC/DC電圧変換器(図示省略)へ適用する場合にコイル6へ電流が導通され、誘導体としてエネルギを蓄積、放出する機能を持つ。コア7(7a、7b)は軟磁性材料を加工成形したものであり、例えば鉄ダスト圧粉磁心、電磁鋼板、フェライト、センダストやパーマロイなどが用いられる。コア7aと7bは、好ましくは同形状で同寸法のものであって、単一の加工装置、加工治具でもって製造された中から無作為に選択して組合わせても使用可能なものである。
コイル6を構成する素線導体は、エナメル材料で絶縁被覆したものであり、リアクトル装置を小型にする目的から占積率を高めるよう代表的には断面が略長方形状の平角導線を用いる。
コイル6はこれを幅広方向に巻回したいわゆるエッジワイズ巻きしたものであり、コア7におけるコイル6の巻装領域である柱状部72(72a、72b)を絶縁ボビン5(5a、5b)を介して覆うように配置される。素線導体の始端及び終端は、リアクトル装置1の電流導通用の端子61a、61bとなるよう加工されている。コイル6の一方の端子61aと他方の端子61bとの間に印加する電圧を変化させることによって、端子間に電流が流れる。
DC/DC電圧変換器へ適用したリアクトル装置1は、端子に接続されるパワー半導体(図示省略)がスイッチングして開放状態、短絡状態の何れかに切り替わることで、コイル6の端子61a、61b間の電位差が調整される。電位差の調整によってコイル6に導通する電流の増加量、減少量が制御され、ひいてはリアクトル装置1に蓄えられるエネルギの蓄積、放出が調整されて電圧変換する。この時、コイル6に導通する電流の増減や極性の切り替わり等が生じ、コア7内の磁路を通る磁束量が変化する。
コア7の磁性材料の動作点は、磁束量が変化することで磁束密度(B)と磁界の強さ(H)の関係を示すB−H特性線上を移動するが、磁気のヒステリシス性によって、この動作点の移動軌跡で表わされる領域の面積に相当する損失が、コアのヒステリシス損として生じる。また、コア内部を通る磁束(Φcr)の時間的な変化dΦcr/dtに対し、この磁束の変化を和らげようとする渦状の電流がコアの内部に流れ、この渦状の電流路での電気抵抗により渦電流損として損失が生じる。このヒステリシス損と渦電流損を合わせて鉄損と称され、これによってコアは発熱する。
コア7の渦電流損を低減するため、コアの磁性材料として例えば電磁鋼板を用いる場合には、鋼板を薄板としてその表層に絶縁被膜を形成し積層することで渦電流のループ径を小さくし、渦電流損を低減するよう工夫されている。また、コアの磁性材料として例えば鉄ダスト圧粉磁心を用いる場合には、鉄ダスト材料の粒径を100μm程度以下の小径にして、各粒子の表面に絶縁被膜を形成し、粒子間を絶縁することで渦電流損を低減するよう工夫されている。
また、コイル6には電流の導通に対する電気抵抗によって損失が生じる。損失には直流状の電流の導通に対応するDC成分と、電流の増加、減少の変化による交流状の電流の導通に対応するAC成分がある。
損失のAC成分の要因には、電流の増加、減少を妨げるようコイル6の素線導体に誘起される磁束(Φi)の時間的な変化dΦi/dtによって、素線導体の内部に発生する渦電流に起因して素線導体の中心部分に電流が導通しにくくなる表皮効果と呼ばれる現象、また、コイル6の巻回部分で素線導体どうしが隣接している事により、それぞれ素線導体の表面部分に偏って電流が流れようとする近接効果と呼ばれる現象、さらに上述のように、コアの磁気ギャップ部での漏れ磁束がコイル6の素線導体に鎖交することによって素線導体に発生する渦電流に起因して損失が生じる現象がある。
電流の増加、減少の周波数が高くなるほど、漏れ磁束の鎖交周波数fsが高くなることに相当しており、コイルの損失のAC成分は増加することとなる。このコイルの損失のDC成分とAC成分を合わせたものは銅損と称され、これによってコイル6は発熱する。
このように、コア7とコイル6は発熱するが、これら発熱はモールド樹脂4に伝熱し、ケース2を伝わってヒートシンク11へ向けて放熱される。ケース2は誘導体部品3の収容とコア7、コイル6の発熱を伝導する役割を担っており、高い放熱性が求められる場合には、熱伝導性を高くする目的から金属が用いられる。また、コア7は一部がケース2内部の底面に当接し、この当接部分を経由してもヒートシンク11へ向けて放熱する。
さらに、リアクトル装置1の構成について、図2と図6を参照して、詳細に説明する。図6の内、(a)は図1の切断面Aでの断面図、(b)は図1の切断面Bでの断面図であって、実施の形態1のリアクトル装置の内部構造を示している。コイル6の中心軸部6cに、一組の絶縁ボビン5a、5bの円筒状の筒状部52a、52bが嵌挿されるように配置され、絶縁ボビン5a、5bが突き合わされて、筒状部52a、52bの先端部(嵌合部52c)が嵌合されている。さらにコア7a、7bの柱状部72a、72bが絶縁ボビン5a、5bの筒状部52a、52bに嵌挿されている。このとき、絶縁ボビン5a、5bの平面部53a、53bが、コア7a、7bの側端部74a、74bの内側面に接触するように取り付けられている。
絶縁ボビン5bには筒状部52bの円周方向に対してコイル6の端子61bに連なる口出し線の位置を定めるよう突起部54bが設けられており、口出し線は突起部54bにより拘束される。
同様に、絶縁ボビン5aには筒状部52aの円周方向に対してコイル6の端子61aに連なる口出し線の位置を定めるよう突起部(図示せず)が設けられており、口出し線はこの突起部により拘束される。
さらにコイル6の端子61a、61bは絶縁ボビン5aの平面部53aの上部に設けられる別な突起部56によって、絶縁ボビン5aの平面部53aの上部の平面と平行方向において位置が定められて拘束される。
コイル6の端子61a、61bとこれらに連なる口出し線が拘束されることで、コイル6の端子61aと端子61bとの間の距離を所定値に定めることができ、端子61a、端子61bに高い電圧を印加しても、所望の絶縁耐性を得るよう絶縁距離(沿面距離)を確保できる。
また、コイル6の端子61a、61bは絶縁のためのエナメル被覆を剥離されて、図示していない配索導体(バスバー)へ継合され、DC/DC電圧変換器の一次側や、主回路の半導体素子へ電気的に接続される。絶縁ボビン5aにはバスバーの継合のための端子台57が一体の構造物として設けられている。端子61a、61bとバスバーとの電気的な接続は溶接や熱カシメ、圧着端子を用いたネジ締結などによって成される。
ただし、本発明の各図を通じて、コイル6の端子61a、61b、及び絶縁ボビン5aの端子台57は、バスバーとの継合をネジ締結によるものとして例示している。
また、コア7aの外脚部73aとコア7bの外脚部73bとは突き合わされ、図示を省略している接着剤もしくは固定部材などの固定手段によって固着されている。
コア7a、7bの柱状部72a、72bが対向された部分には、磁気ギャップGが形成される場合もある。その際は、該磁気ギャップGとなる領域に例えば接着剤、モールド樹脂、セラミック、空気等の非磁性の材料が設けられている。
次に、誘導体部品3のケース2内への収容について図3、図4、図5、図6を用いて説明する。
図3は誘導体部品3をケース2へ収容する前段階の外形を示す図である。図4はケース2の内底面の詳細を示す斜視図である。図5はケース2の開放面の上方から見てケース2の内部とコア7の位置関係を説明する投影図である。
図3に示すように、ケース2は略直方体であり、上部を開放面として周囲を側壁21で囲われた内部に誘導体部品3を収容する。ケース底部22はネジ締結などでヒートシンク11に取り付けられるよう加工された形状となっている。
ケース2の開放面と相対する面、すなわちケース底部22の裏面は平面状でヒートシンク11に接しており、誘導体部品3が発生する熱は、主に当該面を介してヒートシンク11へ放熱される。以降、ケース底部22の裏面を第一面と称する。
ケース2の側壁21には張出し部23a、23bが形成されている。張出し部23aは誘導体部品3内の絶縁ボビン5aの突出部55aとの間でネジ締結される。また、同様に張出し部23bは誘導体部品3内の絶縁ボビン5bの突出部55bとの間でネジ締結される。
ケース2の内底面は図4のように示される。内底面は三種類の面高さを有しており、第一面を基準に最も面高さの低いものから領域sf0、領域sf1、領域sf2である。領域sf0は四つが同様の面積のものとしてケース内底面の四隅に形成されている。また、領域sf2は開放面の上方から見て領域sf0に干渉しない範囲で内底面の中央部分に円柱周縁状の高低差を持つ形状に形成されている。
領域sf1は、ケース2の内底面の内、領域sf0、sf2を除く部分であり、第一面を基準とした一定の面高さの平面状に形成されている。
ケース2の開放面の上方から見て、ケース2の内部でコア7を内底面に投影すると図5のように示される。
図5に示すように、コア7aの外脚部73a、側端部74a、コア7bの外脚部73b、側端部74bによってコアの外周形状は口字状となる。口字状の内方でコア7aの柱状部72a、コア7bの柱状部72bが在り、コイル6の中心軸6cとコア7の柱状部72a、72bの中心が、ケース2の側壁21の張出し部23aと23bの上端に形成される各ネジ孔の中心間を結ぶ線上におおよそ重なるよう位置している。
図5において外周形状が口字状のコア7は、ケース2の側壁21に対して図上の左右方向、上下方向の中央に位置しており、口字状のコアから側壁21への距離、すなわち口字状の外方でモールド樹脂4が充填される隙間は、図上の左右方向、上下方向でそれぞれ略等距離となる。このため、モールド樹脂4を介して口字状のコアから側壁21へ伝熱する際に、偏り、ばらつきが低減される。
ケース2の内底面のうち最も低い面である領域sf0は四隅に存在し、それぞれが口字状のコア7の隅の部分で口字状の内方と外方に亘って重なる面積を持っている。
また、円柱周縁状の高低差が形成される領域sf2は、図上の上下方向で、上記コイル6の中心軸6cを内底面に投影した線上に当該円柱の中心軸が重なるよう位置している。
コイル6の巻回部62の巻回円周縁と上記円柱周縁は、巻回部62の巻回円周縁の下部とケース2の内底面の領域sf2との間で介挿する絶縁部材8の厚さを加味した状態で一致する。
すなわち、コイル6の巻回部62の巻回円周縁の最下部は、ケース2の内底面の領域sf2に形成される円柱周縁状の高低差の内で最も低い位置に絶縁部材8を介して位置決めされて配置される。
また、前述のように、コイル6の中心軸6cに、絶縁ボビン5a、5bの円筒状の筒状部52a、52bが嵌挿されるように配置され、絶縁ボビン5a、5bが突き合わされて、筒状部52a、52bの先端部(嵌合部52c)が嵌合されており、さらにコア7a、7bの柱状部72a、72bが絶縁ボビン5a、5bの筒状部52a、52bに嵌挿されている。
このため、誘導体部品3をケース2に収容する際に、誘導体部品3内の絶縁ボビン5aの突出部55aとケース2の側壁21の張出し部23aとがネジ締結され、また、絶縁ボビン5bの突出部55bとケース2の側壁21の張出し部23bとがネジ締結されることで、コア7とケース2の間で位置決めがなされる。
以上のようにして、ケース2の内部でコイル6、コア7、絶縁ボビン5が位置決めされて図5に示す配置となる。上記の位置決めは、車載用のリアクトル装置として小型で小さな寸法のもとで工作するものであって、かつ、高い電圧を扱うことに対して絶縁への配慮が必要な場合に有効に作用する。
リアクトル装置の故障要因の代表的なものとして所望の絶縁耐性が得られなくなることが挙げられるが、絶縁耐性を充分確保して製品の不良や故障を低減させるには、所望の絶縁電圧に見合うよう、絶縁を要する部品間の距離(絶縁距離)をあけることが望まれる。しかしながら、過大に距離をあけてしまうと、リアクトル装置を小型にしたいとの要求に相反してしまう。このため、必要最低限の絶縁距離を持った寸法でリアクトル装置を構成するのが望ましいが、リアクトル装置を組み立てる工作過程で部品配置のばらつきが生じれば、所望の絶縁耐性を持たない不良品を製造するおそれが生じる。
しかし、本発明の位置決めの機構であれば、ばらつきによって絶縁距離が不足することなく、小型で小さな寸法であっても所望の絶縁耐性を持つリアクトル装置を、容易な工作性で短時間に製造できる。
続けて、モールド樹脂4を充填した後のリアクトル装置の内部構造を、図6を用いて詳細に説明する。
前述のように図6(a)は図1の切断面Aでの断面図、図6(b)は図1の切断面Bでの断面図であり、図6(a)を正面断面図、図6(b)を側面断面図と称することとする。
まず、図6(b)の側面断面図を用いて説明する。図6(b)のうち、ケース2の内底面の領域sf0を図示する部分、コイル6の端子61a、61bと、これに連なる口出し線を図示する部分は、リアクトル装置の内部構造の説明を容易とするために、切断面Bと平行な別の断面での当該部分を示している。
図6(b)の側面断面図において、コア7aの側端部74aは図の左側で、コア7bの側端部74bは図の右側で、それぞれケース2の側壁21と略等距離で離間して位置している。コア7aの側端部74aから突出する柱状部72a、コア7bの側端部74bから突出する柱状部72bは図の左右方向で向い合っており、対向する端面間は非磁性の材料によって離間して磁気ギャップGが設けられている。
コア7aの柱状部72aは絶縁ボビン5aの筒状部52aに嵌挿しており、コア7aの側端部74aの内側面は絶縁ボビン5aの平面部53aに接触している。また、コア7bの柱状部72bは絶縁ボビン5bの筒状部52bに嵌挿しており、コア7bの側端部74bの内側面は絶縁ボビン5bの平面部53bに接触している。
コイル6の巻回部62は、中心軸を6cとして絶縁ボビン5aの筒状部52a、絶縁ボビン5bの筒状部52bに嵌挿されている。また、コイル6の端子61a、61bとこれらに連なる口出し線は、絶縁ボビン5aの上部の突起部56に拘束されてコア7aの側端部74aと離間している。
以上のように配置されており、コイル6とコア7の柱状部72a、72bの間、及び、コイル6とコア7の側端部74a、74bの間は絶縁ボビン5によって絶縁される。
コア7aの側端部74a、コア7bの側端部74bの下端面7SLは等しい面高さでケース2の内底面の領域sf1に当接している。コア7の発生熱の一部は下端面7SLを経由して領域sf1からケース底部22に伝導し、ヒートシンク11に放出される。
また、コイル6の巻回部62の下部は絶縁部材8を介してケース2の内底面の領域sf2に当接している。コイル6とケース2は当該箇所で最も接近するが、絶縁部材8によって絶縁される。
ケース2の最下部である第一面を基準として、ケース2の内底面の領域sf0は他の領域sf1、領域sf2よりも面高さが低い。領域sf0の面高さをH0、領域sf1の面高さをH1、領域sf2の面高さをH2とすると、H0<H1<H2の関係である。コア7の下端面7SLがケース2の内底面の領域sf1に当接し、また面高さH0<H1であるため、ケース2の側壁21に対して、上面視が口字状の外周形状となるコア7の一部であるコア7aの側端部74aの下部について上記口字状の内外へ通る空間、コア7bの側端部74bの下部について上記口字状の内外へ通る空間が形成される。
モールド樹脂4はケース2の内部でコア7の上端面7SUを超え、コイル6の巻回部62の上部を覆う程度の高さにまで充填され、コイル6、コア7、絶縁ボビン5、絶縁部材8はモールド樹脂4によって浸漬されることとなる。
モールド樹脂4は液状で注型され、加温、硬化される。モールド樹脂4としては、例えばエポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂などの基材に熱伝導性を向上させる絶縁性のフィラー材(アルミナや水酸化アルミニウム等)を混合したものが用いられる。
次に図6(a)の正面断面図を用いて説明する。図6(a)において、コア7bの外脚部73bはケース2の側壁21の近傍に、左側、右側、それぞれ側壁21と等距離で離間して位置している。これは、図1の切断面Aと平行な別な切断面においても同様であり、コア7aの外脚部73aについてもケース2の側壁21の近傍に、左側、右側、それぞれ側壁21と略等距離で離間して位置する。
図6(a)の中央にはコア7bの柱状部72bがその中心をコイル6の中心軸6cと一致させて配置しており、この柱状部72bと同心円状に、絶縁ボビン5bの筒状部52b、コイル6の巻回部62がある。コイル6の巻回部62の巻回円周縁の下部は絶縁部材8を介してケース2の内底面の領域sf2に当接している。
コイル6の巻回部62の巻回円周縁の最下点P1は、コイル6の中心軸6cからケース2の第一面へ下ろした垂線と巻回部62の巻回円周縁との交点であり、さらに、この垂線を辿った先の領域sf2との交点が領域sf2に形成される円柱周縁状の高低差の内の最下点P2である。
すなわち、ケース2内に誘導体部品3を収容する際に、コイル6は巻回部62の巻回円周縁の最下点P1が、コイル6の中心軸6cとケース2の内底面の領域sf2の円柱周縁状の高低差の最下点P2とを結ぶ直線上に並ぶように位置決めされている。
このように位置決めすることで、コイル6の巻回部62とケース2との間は接近するものの、その間に絶縁部材8を介挿しており、かつ、ケース2とコイル6の巻回部62とを位置決めしていることから、ケース2とコイル6の間で、絶縁距離をばらつき無く確保することが可能となる。
なお、コイル6の端子61a、61bに高い電圧を印加すると、絶縁部材8の端部で絶縁部材8の表層(沿面)を回り込み、巻回部62とケース2の間で絶縁破壊する懸念があるが、これに対して、絶縁破壊が生じない程度の沿面距離を保てるよう絶縁部材8を形成している(図6(a)、図6(b)の点P3が該当)。
コア7aの外脚部73a、コア7bの外脚部73bの下端面7SLは等しい面高さでケース2の内底面の領域sf1に当接しており、また面高さの関係がH0<H1であるため、ケース2の側壁21に対して上面視が口字状の外周形状となるコア7の一部であるコア7aに関して外脚部73aの下部に上記口字状の内外へ通る空間、コア7bに関して外脚部73bの下部に上記口字状の内外へ通る空間が形成される。
モールド樹脂4はケース2の内部へ充填され、コイル6、コア7、絶縁ボビン5、絶縁部材8を浸漬している。
ここで、コイル6の巻回部62とコア7aの外脚部73a、コア7bの外脚部73bとの間の絶縁性は、絶縁ボビン5や絶縁部材8の固形構造体の絶縁材料ではなく、空気中でも絶縁破壊が生じない程度の距離を隔てるよう配置することで確保される。ここで巻回部62と外脚部73a、外脚部73bとの間の絶縁の確保を、モールド樹脂4が材料として持つ絶縁性に依存させても良いものの、モールド樹脂4の充填が不十分であったり、気泡の混入やクラックの発生にて水分が混入し、絶縁耐性が劣化するなどの故障を想定して、絶縁距離が設定される。
この絶縁距離の設定によって、コア7aの外脚部73a、側端部74a、コア7bの外脚部73b、側端部74bによって形成される口字状の構造物に囲われた内方に充填されるモールド樹脂4iの容積は、口字状の構造物の外方でケース2の側壁21との間に充填されるモールド樹脂4oの容積よりも、多くなる。
<樹脂注型の工作性>
前述のように、自動車の電動パワートレイン用の電力変換器に適用されるリアクトル装置は、小型、軽量で他の用途のリアクトルと比較して、より高い電力密度、高い電流密度を達成するよう求められる。小型でありながら大きな電力を取り扱うため、誘導体部品が発生する熱を効率よく放熱し、コイルの温度上昇によるエナメル被覆の絶縁性の劣化を抑えることで、所望の耐用期間内で故障を生じないようにする必要がある。
このため、ケース内に注型されるモールド樹脂には、放熱性を向上すべく熱伝導率が高いフィラー材が混合される。
しかしながら、フィラー材を混合すると、モールド樹脂4の粘度が増してリアクトルへ浸透しづらくなってしまう。この粘度は、例えば25℃程度の室温で15Pa・secを優に超える値となって、コイルの巻回部の巻回ターン間などの狭い間隙への浸透に長時間を要したり、浸透そのものが困難となってしまう。
これに対処するために、被注型体の誘導体部品3、ケース2を加熱するとともに、モールド樹脂4そのものも50℃程度となるまで加熱して粘度を下げるよう試みられる。
しかしながら、モールド樹脂4を加熱して粘度を下げたとしても4Pa・sec程度はあり、2〜3mmといった狭い間隙へは短時間で浸透させるのは困難である。また、温度変化に対して粘度の変動の度合いが高くなるため、注型設備におけるモールド樹脂4の加熱状態や、リアクトル装置1の加熱状態がばらつけば、粘度がばらつくため、リアクトル装置へのモールド樹脂の注型状態が安定せず、注型作業に要する時間が長引いて、工作性が悪く、製造コストが嵩んでしまう。
これを解消すべく注型設備を複数備えて、一つのリアクトル装置に二箇所以上からモールド樹脂4を注型すれば、注型作業時間を短縮できるものの、モールド樹脂の流れの乱れによって、気泡が混入する恐れが高まる。また、注型設備を複数台備えることによる設備設置面積の負担や、装置費用の負担によって製造コストが上昇してしまう。
本発明は、上記の問題を解消して、単一の注型設備から、熱伝導率を改善するフィラー材を混合したモールド樹脂を注型する場合であっても、コイルの巻回部の巻回ターン間へも充分に樹脂を浸透させ、また、リアクトル装置の全体へ短時間の内にモールド樹脂を回り込ませることができる。このモールド樹脂の回り込みについて、図7を用いて説明する。
図7は、リアクトル装置1へのモールド樹脂4の注型過程を時系列に説明する図であって、図6(a)の正面断面図と図6(b)の側面断面図に対応したものであるが、特に右側に示す側面断面図へはコア7の口字状の構造体の外方へ充填されるモールド樹脂4oの状態を重ねて図示している。このため、図にはコイル6の巻回部62の断面が表現されているが、モールド樹脂の注型状態はモールド樹脂4oのものである。
モールド樹脂4は、コイル6の巻回部62の上部中央付近の上方から巻回部62へ向けて注入され、巻回部62の巻回ターン間へ浸透しつつ、モールド樹脂4iとしてコア7の口字状の構造体に囲われた内方に充填されて行く。
図7(a)にてモールド樹脂4iの液面高さILは、コア7の柱状部72aの中心の高さ付近まで達しつつ、ケース2の内底面の四隅にある領域sf0とコア7の下端面7SLとの間に形成される空間を通じてコア7の口字状の構造体の外方のモールド樹脂4oとしてケース2の内底面の四隅に略均等に流れて行く。このモールド樹脂4の流れは矢印101のように図示される。
モールド樹脂4oの液面高さOLはモールド樹脂4iの液面高さILよりも若干低く、また、モールド樹脂4oの内、ケース2の内底面の四隅の直上の液面高さは、内底面の四隅どうしの中間点の直上の液面高さよりも高くなる。
これは、コア7とケース2の側壁21の間隙が狭く、モールド樹脂4oの当該中間点の直上への回り込みが遅れるためである。
さらにモールド樹脂4の注型が続くと、図7(b)のようにコア7の口字状の構造体の内方でモールド樹脂4iの液面高さILはコア7の上端面7SUに近づく。一方、コア7の口字状の構造体の外方でモールド樹脂4oの液面高さOLも上昇するものの、その上昇ペースはモールド樹脂4iの液面高さILの上昇ペースよりも遅くなる。これは、モールド樹脂4oの自重やモールド樹脂4の粘度も相俟って、コア7の口字状の構造体の内方から外方へ流れようとする力(矢印102)と、外方から内方へ押し戻そうとする力(矢印103)が拮抗してくるためである。
モールド樹脂4の注型を続けて、次は図7(c)に示される状態となる。
コア7の口字状の構造体の内方のモールド樹脂4iの液面高さILはコア7の上端面7SUを超えてコイル6の巻回部62の最上部を覆う程度にまで上昇し、ほぼ注型完了時と等しい程度の液面高さに達する。
一方、コア7の口字状の構造体の外方へは、内方のモールド樹脂4iがコア7aの外脚部73a、コア7bの外脚部73bの上端面7SUを超えて流れ出て、モールド樹脂4oの液面高さOLを引き上げる。このモールド樹脂4の流れは矢印104のように図示される。
ここで、コア7の口字状の構造体の内方から外方へのモールド樹脂4の流れは、図7(c)の正面断面図において、左側の外脚部73bの上端面7SUを超えるものと右側の外脚部73bの上端面7SUを超えるものとはほぼ同様であり、モールド樹脂4の流れが乱れて気泡を混入したり、また、製造個体ごとに樹脂注型がばらつくようなことは無い。
さらに、モールド樹脂4の注型作業の最終段階では、図7(d)に示される状態となる。
コア7の口字状の構造体の内方のモールド樹脂4iの液面高さILは、外方のモールド樹脂4oの液面高さOLと等しくなって、コア7の上端面7SUやコイル6の巻回部62の最上部を覆い、注型は完了する。
以上説明したように、実施の形態1によれば、車載用の要求に則して、小型で高い電力密度のリアクトル装置であっても、誘導体本体が発生する熱を効率よく放熱し、コイルの温度上昇によるエナメル被覆の分解によって絶縁破壊が生じたり、リアクトル装置の稼動時、非稼動時の高温、低温の繰り返しによる膨張収縮によって、モールド樹脂とコア、ケース、コイルなどの部材との境界での接触状態が意図しないものとなり、所定の放熱性が得られないといった不具合を防止することができる。
また、小型で小さな寸法のリアクトル装置を工作する場合であっても、ケース2の内部でコイル6、コア7、絶縁ボビン5の位置決めが着実になされるため、絶縁を要する箇所での絶縁距離がばらつくことなく、絶縁耐性を持たない不良品の製造を防止することができる。
また、位置決めによって、誘導体部品とケースとの間でモールド樹脂が浸漬される空間が製品個体毎にばらつかず、モールド樹脂の回り込み性や、モールド樹脂を介した放熱経路での熱伝導性、高温、低温の繰り返しでの膨張収縮による応力のかかり方と、この応力へのモールド樹脂の耐性もばらつかず、放熱性が安定し、所望の耐用期間を充分確保したリアクトル装置を製造できる。
さらに、フィラー材を混合して粘度が増したモールド樹脂を用いても樹脂の回り込み性が良好であって、モールド樹脂の注入点を一箇所として、注型に係る設備を複数備えたり、あるいは注型用ノズル位置を移動させるなど設備が大掛かりになることが無く、注型作業に要する時間を短縮して、製造コストを低減することができる。
実施の形態2.
図8は本発明の実施の形態2に係るリアクトル装置1の誘導体部品3のうち、コア9aとコア9bの組合せ状態を示す斜視図、図9は図5と同様にして、ケース2の開放面の上方から見てケース2の内部とコア9a、9bの位置関係を説明する投影図である。
実施の形態2は実施の形態1におけるコア7a、7bに替えてコア9a、9bを用いて誘導体部品3を構成しており、実施の形態1におけるコア7aの柱状部72a、外脚部73a、側端部74aが、コア9aの柱状部92a、外脚部93a、側端部94aに対応しており、コア7bの柱状部72b、外脚部73b、側端部74bが、コア9bの柱状部92b、外脚部93b、側端部94bに対応している。
また、実施の形態1におけるコア7aの外脚部73a、側端部74a、コア7bの外脚部73b、側端部74bの上端面7SU、下端面7SLは、コア9aの外脚部93a、側端部94a、コア9bの外脚部93b、側端部94bの上端面9SU、下端面9SLに対応している。
以下の説明において、コア9a、9bを包括してコア9と呼ぶ場合がある。
実施の形態2において、コア7の替わりにコア9を用いてリアクトル装置1とその一部分である誘導体部品3が構成されており、実施の形態1のリアクトル装置1の詳細な構成において、上記コア7aの各部位72a、73a、74aをコア9aの各部位92a、93a、94aに、コア7bの各部位72b、73b、74bをコア9bの各部位92b、93b、94bに読み替え、また,上端面7SUを上端面9SUに、下端面7SLを下端面9SLに読み替えると、実施の形態2のリアクトル装置1の詳細な構成となる。
このため、同様の構成、作用で同じ効果を有する部分については、以降で適宜説明を省略する。
図8を参照して、コア9a、9bはコア8aの外脚部93aとコア9bの外脚部93bとが突き合わされ、接着剤もしくは固定部材などの固定手段によって固着される。外脚部93aと外脚部93bの突合せ面の上部は一部を切欠いており、上端面9SUよりも面高さの低い切欠き部Cc1が形成されている。
コア9a、コア9bとして同形状で同寸法のものを用いることから、切欠き部Cc1はコア9aの側端部94aとコア9bの側端部94bの間の略中間に位置することとなる。
次に、ケース2の開放面の上方から見てケース2の内部でコア9を内底面に投影すると、図9のように示される。
図9おいて、コア9aの外脚部93a、側端部94a、コア9bの外脚部93b、側端部94bによってコアの外周形状は口字状となる。口字状の内方でコア9aの柱状部92a、コア9bの柱状部92bが在り、コイル6の中心軸6cとコア9の柱状部92a、92bの中心が、ケース2の側壁21の張出し部23aと23bの上端に形成される各ネジ孔の中心間を結ぶ線上におおよそ重なるよう位置している。
図9において外周形状が口字状のコア9は、ケース2の側壁21に対して図上の左右方向、上下方向の中央に位置しており、口字状のコアから側壁21への距離、すなわち口字状の外方でモールド樹脂4が充填される隙間は、図上の左右方向、上下方向でそれぞれ略等距離となる。このため、モールド樹脂4を介して口字状のコアから側壁21へ伝熱する際に、偏り、ばらつきが低減される。
口字状のコアの外脚部93a、93b、側端部94a、94bの上端は、おおよそ上端面9SUに属するが、上記の切欠き部Cc1では上端面9SUよりも低い面高さとなる。
コア9は、ケース2の内方で図上の左右方向、上下方向の中央に位置していることから、切欠き部Cc1はケース2の内底面の四隅にある領域sf0に対して上下方向の中間に配置される。
続いて、リアクトル装置1へのモールド樹脂4の回り込みについて、図7、図10を用いて説明する。
図7に記載のコア7はコア9へ、上端面7SUは上端面9SUへ、下端面7SLは下端面9SLへ、それぞれ読み替えられる。
モールド樹脂4は、コイル6の巻回部62の上部中央付近の上方から巻回部62へ向けて注入され、巻回部62の巻回ターン間へ浸透しつつ、モールド樹脂4iとしてコア9の口字状の構造体に囲われた内方に充填されて行く。
図7(a)にてモールド樹脂4iの液面高さILは、コア9の柱状部92aの中心の高さ付近まで達しつつ、ケース2の内底面の四隅にある領域sf0とコア9の下端面9SLとの間に形成される空間を通じてコア9の口字状の構造体の外方のモールド樹脂4oとしてケース2の内底面の四隅に略均等に流れて行く。このモールド樹脂4の流れは矢印101のように図示される。
さらにモールド樹脂4の注型が続くと、図10に示す状態となる。図10は図7と同様に、図6(a)の正面断面図と図6(b)の側面断面図に対応したものであり、特に右側に示す側面断面図へはコア9の口字状の構造体の外方へ充填されるモールド樹脂4oの状態を重ねて図示している。また、左側に示す正面断面図には、切欠き部Cc1と、ここを通じて流れるモールド樹脂4の流れをあらわす矢印を図示している。
図10でコア9の口字状の構造体の内方でモールド樹脂4iの液面高さILはコア9の上端面9SUに近づく。同時にコア9の切欠き部Cc1を通じて、口字状の構造体の内方から外方へ矢印105の向きにモールド樹脂4iの一部が流れてモールド樹脂4oとなる。
ここで、コア9の口字状の構造体の内方から外方へのモールド樹脂4の流れは、図10の左図に示す正面断面図において、左側の切欠き部Cc1を通じるものと右側の切欠き部Cc1を通じるものとはほぼ同様であり、モールド樹脂4の流れが乱れて気泡を混入したり、また、製造個体ごとに樹脂注型がばらつくようなことは無い。
一方、モールド樹脂4oの自重やモールド樹脂4の粘度も相俟って、コア9の口字状の構造体の内方から外方へ流れようとする力(矢印102)と、外方から内方へ押し戻そうとする力(矢印103)が拮抗するため、ケース2の内底面の領域sf0付近の空間を通じて流れるモールド樹脂4は少量となる。
さらに、モールド樹脂4の注型作業の最終盤では、図7(d)に示される状態となる。
コア9の口字状の構造体の内方のモールド樹脂4iの液面高さILは、外方のモールド樹脂4oの液面高さOLと等しくなって、コア9の上端面9SUやコイル6の巻回部62の最上部を覆い、注型は完了する。
前述のように、実施の形態2のリアクトル装置1へのモールド樹脂4の注型は、図7(a)の状態から図10の状態を経て、図7(d)の状態へ至るものであり、実施の形態1での図7(a)の状態から図7(b)、図7(c)を経て、図7(d)へ至るものと比較して注型作業に要する時間が短縮される。
したがって、以上説明したように、実施の形態2によればコア9が切欠き部Cc1を備えるため、コア9の口字状の構造体の外方へのモールド樹脂4の回り込み性を改善できる。
このため、実施の形態1での効果に加えて、さらに注型に要する時間を短縮可能であり、製造コストを、一段と低減することができる。
実施の形態3.
図11を用いて、実施の形態2のリアクトル装置1を変形した実施の形態3について説明する。図11は本発明の実施の形態3に係るリアクトル装置1の誘導体部品3のうち、コア90aとコア90bの組合せ状態を示す斜視図である。
実施の形態3は、実施の形態2におけるコア9a、9bに替えてコア90a、90bを用いて誘導体部品3を構成しており、実施の形態2におけるコア9aの柱状部92a、外脚部93a、側端部94aが、コア90bの柱状部902a、外脚部903a、側端部904aに対応しており、コア9bの柱状部92b、外脚部93b、側端部94bが、コア90bの柱状部902b、外脚部903b、側端部904bに対応している。
また、実施の形態2におけるコア9aの外脚部93a、側端部94a、コア9bの外脚部93b、側端部94bの上端面9SU、下端面9SLは、コア90aの外脚部903a、側端部904a、コア90bの外脚部903b、側端部904bの上端面90SU、下端面90SLに対応している。
以下の説明において、コア90a、90bを包括してコア90と呼ぶ場合がある。
コア90a、コア90bは、外脚部903aと外脚部903bの突合せ面の上部と下部のそれぞれ一部を切欠いており、上端面90SUよりも面高さの低い切欠き部Cc1、及び、下端面90SLよりも面高さの高い切欠き部Cc2が形成されている。
コア90a、コア90bとして同形状で同寸法のものを用いることから、切欠き部Cc2は切欠き部Cc1と同様に、コア90aの側端部904aとコア90bの側端部904bの間の略中間に位置することとなる。
このため、モールド樹脂4をコイル6の巻回部62の上部中央付近上方から巻回部62へ向けて注入し始めると、巻回部62の巻回ターン間へ浸透しつつ、モールド樹脂4iとしてコア90の口字状の構造体に囲われた内方に充填されて行くと同時に、ケース2の内底面の四隅にある領域sf0とコア90の下端面90SLとの間に形成される空間に加え、切欠き部Cc2とケース2の内底面の領域sf1との間に形成される空間を通じて、コア90の口字状の構造体の外方のモールド樹脂4oとして略均等に流れて行く。
このため、モールド樹脂4に混合するフィラー材の充填率が高かったり、モールド樹脂4の温度が低いなどモールド樹脂4の粘度が高くなる場合や、コア90の口字状の構造体の外方で、ケース2の側壁21との間隙が狭く、当該部分へモールド樹脂4oが浸透しづらい場合であっても、特に口字状の構造体の内方から外方へのモールド樹脂4の流れ出し量を増して、注型作業に要する時間を短く改善することができる。
なお、上記の実施の形態1、2、3では、素線導体の断面形状が長方形状のコイルについて説明したが、断面形状が略四角形状、あるいは丸形のコイルであっても、本発明の効果を得ることができる。
また、磁気ギャップGを有するものについて図示しているが、磁気ギャップGを有さないものであっても同様の効果を得ることができる。
さらに、磁気ギャップGがコア7の柱状部72に設けられているものを示したが、外脚部73a、73bに設けられていても良い。また、コアの柱状部は円柱形状に限らず角柱形状であっても良い。この場合、コイルはコアの柱状部の角柱形状の周縁に沿って角筒状に巻回され、ケース2の内底面の領域sf2は円柱周縁状の高低差を持たず、平面となる。
なお、上記の実施の形態は本発明の好適な事例を例示したものに過ぎず、これらに限定されるものではない。本発明の範囲内にある限り、他の形状へ変更や変形を加えて実施してもよい。例えば、実施の形態1ではケース2の内底面の領域sf0は四角形のものを示しているが、コアの口字状の構造体の内方と外方に亘る領域であれば、別な形状であっても良い。
さらに、本発明のリアクトル装置は、車載用途に適したものであるが、必ずしも車載用の電力変換器に用いられるものとは限らず、他の用途のリアクトル装置にも適用可能である。
1 リアクトル装置、 2 ケース、 21 側壁、 22 ケース底部、 23a、23b 張出し部、 3 誘導体部品、 4、4i、4o モールド樹脂、 5a、5b 絶縁ボビン、 51 突出部、 52a、52b 筒状部、 52c 嵌合部、 53a、53b 平面部、 54a、54b、56 突起部、 55a、55b 突出部、 57 端子台、 6 コイル、 61a、61b 端子、 62 巻回部、 6c 中心軸、 7a、7b コア(コア部材)、 72a、72b 柱状部、 73a、73b 外脚部、 74a、74b 側端部、 8 絶縁部材、 9a、9b コア、 92a、92b 柱状部、 93a、93b 外脚部、 94a、94b 側端部、 90a、90b コア、 902a、902b 柱状部、 903a、903b 外脚部、 904a、904b 側端部、 11 ヒートシンク、 Cc1、Cc2 切欠き。

Claims (6)

  1. 導体線を巻回したコイルと、内部に磁路を形成するコアと、コイルの巻回部を位置決めして係止する絶縁ボビンとを組合わせた誘導体部品をケースへ収容してモールド樹脂で浸漬するリアクトル装置において、上記ケースの内底面は、上記ケース外方の底面を基準面として、上記基準面に対して最も面高さが低い面、最も面高さが高い面、これらの中間の高さの面を備えており、上記コアの下端面は上記中間の高さの面に当接し、上記コイルの巻回部は上記最も高い面に配置され、上記モールド樹脂は上記最も低い面に充填されるものであり、上記コアは上記ケースの側壁に対向する側端部とこの側端部に一体に形成され上記下端面よりも高い位置で上記下端面に平行して上記側端部から内方へ延在する断面円形の柱状部とを有し、上記コイルの巻回部は上記絶縁ボビンの筒状部を介して上記コアの上記柱状部に嵌合するものであって、上記コイルの上記巻回部外周は円筒形で、上記最も面高さが高い面は、上記コイルの上記巻回部の外周形状に沿うよう円弧状の一部を構成する形状であり、上記コイルは、上記コアの下端面との当接面よりも高い面高さにて、上記コイルの上記巻回部外周の一部に沿って円弧状の一部を構成する形状をもつ上記最も面高さが高い面により絶縁部材を介し位置決めされていることを特徴とするリアクトル装置。
  2. 上記ケースの内底面に当接する上記コアの下端面は略口字状であり、上記ケースの開放面から見て上記誘導体のコイルはコアの下端面の略口字状の内部に位置するとともに、上記内底面の内で最も面高さが低い面は、略口字状の中心から対称に、上記略口字状の内方と外方に亘って複数有ることを特徴とする請求項1に記載のリアクトル装置。
  3. 上記最も面高さが低い面は、上記ケースの四隅に形成され、かつ上記略口字状のコア下端面の内方と外方に亘って形成されていることを特徴とする請求項に記載のリアクトル装置。
  4. 上記コアは、上記側端部と一対の外脚部を有する端面コ字形のコア部材を2つ突き合わせて端面が略口字状になるよう構成されており、かつ、上記コア部材の上記側端部内面から柱状部が突出して形成されていることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載のリアクトル装置。
  5. 上記2つのコア部材の突合せ部の上端面に、上記略口字状の内方と外方に跨るように切欠きを形成したことを特徴とする請求項に記載のリアクトル装置。
  6. 上記2つのコア部材の突合せ部の下端面に、上記略口字状の内方と外方に跨るように切欠きを形成したことを特徴とする請求項または請求項に記載のリアクトル装置。
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