JP5212077B2 - 電磁機器及びその冷却構造 - Google Patents

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この発明は、コアとコイルを備えたリアクトル、チョークコイル及びトランスなどの電磁機器及びその冷却構造に関する。

従来、この種の電磁機器の一例として、電気自動車のモータ駆動回路に使用されるリアクトルが知られている。このリアクトルは、誘導リアクタンスを利用して電気の変圧を行うものであり、コアとボビンとコイルを備えて構成される。リアクトルは、スイッチング回路に組み込まれて使用され、オン・オフを繰り返すことにより、オン時にコイルに蓄えられたエネルギーをオフ時に逆起電力として発生させて高電圧を取り出すようになっている。

ここで、上記のようなリアクトルでは、電磁吸引力、磁歪による作用力の方向とリアクトルの固有振動モード方向が一致すると共振現象によりコアが大きく変形し、振動が発生することがあった。このコア振動がケースから車体を介して車室内のユーザーにノイズとして伝播する懸念があった。このため、コアで発生する振動がケースへ伝播するのを防止する必要があった。そこで、リアクトル等の電磁機器からの振動伝播を抑制する技術について、例えば、下記の特許文献1及び2に記載されている。

特許文献1に記載の電磁機器は、図11に示すように、軸方向に連接配置された2つの柱状のフェライトコア51,52と、各コア51,52の中脚部51a,52aに巻回されたコイル53,54と、両コア51,52を上方に載置した端子台(ケース)55と、ケース55に設けられ、各コイル53,54と電気的に接続された端子56とを備える。そして、両コア51,52が、ケース55と非接触になり、両コア51,52の軸方向が実装面に対して垂直になるように、両コア51,52をケース55の上方にて支持する支持体57を設け、両コア51,52とケース55との対向間に空隙部58を設けている。支持体57の一端は、2つのコア51,52の連接部に接続される。

特許文献2に記載の電磁機器は、リアクトル本体(コア)と、コアを収容するために一方面が開放され収容凹部を有する筐体(ケース)とを備える。そして、図12に示すように、コア61には、収容凹部内にて、コア61がケースに接することなくケースから浮くようにするために、コア61を支持する支持部材62が設けられ、支持部材62が収容凹部に設置される。ここで、コア61は、両端にそれぞれ配置される湾曲部61aと、両湾曲部61aの間に配置される直線部61bとを含み、全体として環状に形成される。このコア61は、湾曲部61aの端面と、直線部61bの端面との対向部に保持プレート63が挿入されたギャップ領域が規定される。支持部材62は、保持プレート62aを含む。直線部61bは、中央領域にて二分割して形成され、両分割片の対向部に保持プレート62aが挿入されるギャップ領域が規定される。そして、支持部材62は、直線部61bの中央領域が保持プレート62aにより保持されるように構成される。このコア61には、コイルが巻回される。コア61の中央領域を支持部材62により支持するのは、コア61のギャップ領域で発生する振動が、この中央領域にて相殺されることで最も小さくなると考えられるからである。

一方、この種の電磁機器、特にリアクトルは、作動時にコイルが発熱するが、その発熱により温度が過剰に上昇すると、リアクトルの作動安定性が損なわれるおそれがある。このため、温度上昇を抑制するためにリアクトルを冷却する必要がある。例えば、下記の特許文献3には、冷却器71の上にアクトル72を固定した冷却構造が記載される。リアクトル72は、コア73とコイル74を備え、コア73の周囲に樹脂部75が設けられる。樹脂部75は、固定手段76により冷却器71に固定される。樹脂部75と冷却器71との間には、冷却器71に対向する部分に位置する樹脂部75の凹みを防止するための金属板77が設けられる。

特開2001−230122号公報 特開2008−117898号公報 特開2007−227640号公報

ところで、電磁機器として、中脚部を有するコアと、コアの中脚部に設けられたコイルと、コア及びコイルを収容するケースとを備えた特定構造のものがある。このような特定構造の電磁機器については、それに合わせて最適な振動対策を施す必要がある。

ところが、特許文献1に記載の電磁機器では、2つのコア51,52を軸方向に連接配置したので、各コア51,52のそれぞれで振動が発生するおそれがある。また、各コア51,52は中脚部51a,52aを有する構成であることから、中脚部51a,52a1の中間部位では振動が最も小さく、中脚部51a,52aの両端部分で振動が最も大きくなる。このため、両コア51,52の連接部で振動が大きくなる懸念があった。しかも、この連接部に支持体57が接続されることから、連接部で大きくなった振動が支持体57を介してケース55に伝わってしまうおそれがあった。一方、特許文献2には、コア61からの振動伝播を抑制する技術が記載されているが、コア61が環状に形成されたものであり、コア61が中脚部を含む構造とはなっていない。

また、特許文献3に記載の冷却構造では、コア73の振動が、樹脂部75及び金属板77を介して冷却器71に伝わることとなり、振動騒音が問題となるおそれがあった。そこで、上記した特定構造の電磁機器につき、振動伝播抑制と放熱性能確保を両立させることが望まれる。

この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、中脚部を有するコアと、コアの中脚部に設けられたコイルと、コア及びコイルを収容するケースとを備えた電磁機器につき、コアで発生する振動の伝播抑制と、コイルで発生する熱の放熱性確保との両立を図ることを可能とした電磁機器及びその冷却構造を提供することにある。

上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、中脚部を有するコアと、前記コアの中脚部に設けられたボビンと、前記ボビンに設けられたコイルと、前記コア、前記ボビン及び前記コイルを収容するケースとを備えた電磁機器において、前記コアは、前記コイルを一部を除いて内包し、前記コアと前記コイルの外周との間に隙間が設けられることと、前記ケースは、冷却器上に載置される底壁と、前記底壁の周りを囲む側壁とを含むことと、前記中脚部は、軸方向の中間位置にて分割されてギャップを含み、前記ボビンは、前記中脚部を内包すると共に前記コイルが装着される筒部を含み、前記筒部の内側には、前記ギャップに嵌り、前記分割された中脚部に接合される接合部が形成され、前記ボビンの筒部にステーが設けられ、前記ステーの先端部が前記ケースに固定されることにより、前記コア、前記ボビン及び前記コイルが前記ステーを介して前記ケースに固定され、前記コアが、前記ケースに対して隙間を介して非接触に支持され、前記ボビンは、前記接合部でのみ前記中脚部に接合され、前記筒部は前記中脚部に対し非接合であることと、前記コアと前記コイルの外周との間の隙間、並びに、前記コア及び前記コイルと前記ケースの前記底壁との間の隙間のみに充填されたポッティング樹脂とを備えたことを趣旨とする。

上記発明の構成によれば、電磁機器の作動時には、共振現象によりコアが変形して振動することがある。このとき、コアの中心部が、振動変位の小さい「振動の節」となり、コアの外周部が、振動変位の大きい「振動の腹」となる。ここで、固定構造により、コア及びコイルがケースに固定されると共に、コアが、ケースに対して隙間を介して非接触に支持されるので、「振動の腹」となるコアの外周部からケースに振動が伝わり難くなる。一方、コアとコイルの外周との間の隙間、並びに、コア及びコイルとケースの底壁との間の隙間のみにポッティング樹脂が充填される。従って、ケースの底壁が冷却器上に載置されることにより、コイルで発生する熱の一部は、ポッティング樹脂及びケースの底壁を介して冷却器へ奪われる。また、コイルで発生する熱の一部は、コイルの外周からポッティング樹脂を介してコアに伝わり、そのコアからポッティング樹脂及びケースの底壁を介して冷却器へ奪われる。

上記発明の構成によれば、先の発明の作用に加え、電磁機器のコアが変形して振動するときは、コアの中脚部の中間位置が、振動変位の最も小さい「振動の節」となる。そして、この「振動の節」となる中脚部の中間位置を利用して、その中間位置にてボビンの一部が固定される。そして、ボビンに設けられるステーの先端部がケースに固定されることにより、コア、ボビン及びコイルがステーを介してケースに固定され、コアが、ケースに対して隙間を介して非接触に支持される。従って、中脚部からボビン及びステーを介してケースに伝わる振動が最小限に抑えられる。

上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、ケースの底壁と対向するコアの下端面と、底壁に隣接するコイルの外周面の一部とが同一平面上に配置されたことを趣旨とする。

上記発明の構成によれば、請求項に記載の発明の作用に加え、コアの下端面と、コイルの外周面の一部とが同一平面上に配置され、ポッティング樹脂を介してケースの底壁と対向する。従って、コイルで発生する熱が、コアの下端面とコイルの外周面の一部から同様にポッティング樹脂及びケースを介して冷却器へと奪われる。

上記目的を達成するために、請求項に記載の発明の電磁機器の冷却構造は、請求項1又は2に記載の電磁機器につきケースの底壁を冷却器の上面に載置したことを趣旨とする。

上記発明の構成によれば、電磁機器のケースの底壁が冷却器の上面に載置されるので、電磁機器のコイルで発生する熱が、最終的にケースの底壁を介して冷却器に奪われる。

請求項1に記載の発明によれば、中脚部を有するコアと、コアの中脚部に設けられたコイルと、コア及びコイルを収容するケースとを備えた電磁機器につき、ケースの底壁が冷却器上に載置されることにより、コアで発生する振動の伝播抑制と、コイルで発生する熱の放熱性確保との両立を図ることができる。

請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に対し、コアで発生する振動の伝播を更に抑制することができる。

請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に対し、コイルで発生する熱の放熱性を更に向上させることができる。

請求項4に記載の発明によれば、中脚部を有するコアと、コアの中脚部に設けられたコイルと、コア及びコイルを収容するケースとを備えた電磁機器につき、コアで発生する振動の伝播抑制と、コイルで発生する熱の放熱性確保との両立を図ることができる。

以下、本発明の電磁機器及びその冷却構造をリアクトル及びその冷却構造に具体化した一実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。

図1に、この実施形態のリアクトル1及びその冷却構造を斜視図により示す。図2に、リアクトル1を分解斜視図により示す。図3に、ケース5を省略して、コア2及びコイル4等を横倒しにして下面側から斜視図により示す。図4に、ケース5を省略して、コア2、ボビン3及びコイル4等を横倒しにして上面側から一部破断して斜視図により示す。図5に、リアクトル1とその冷却構造を図1のA−A面に沿った断面図により示す。図6に、リアクトル1を図5のB−B線に沿った断面図により示す。図7に、図6の鎖線四角S1の中を拡大して断面図により示す。

図1に示すように、リアクトル1は、冷却器であるヒートシンク21の上面に載置され、図示しない固定手段により固定される。ヒートシンク21の内部には、冷却水等の冷媒が流れるようになっている。

図1〜6に示すように、このリアクトル1は、コア2と、コア2に設けられたボビン3と、ボビン3に設けられたコイル4と、コア2、ボビン3及びコイル4を収容するケース5とを備える。

図1,2,5,6に示すように、ケース5は、有底箱形をなして上端が開口している。ケース5は、底壁5aと、底壁5aの周りを囲む側壁5bとを含む。リアクトル1は、ケース5の底壁5aがヒートシンク21の上面に当接して載置されている。ケース5の側壁5bの上辺部には、相対向する位置に一対のコア固定用ブラケット5cが形成される。これらブラケット5cの上面には、ネジ穴5dが形成される。

図1〜6に示すように、コア2は、略四角筒形をなし、上下両端が開口している。コア2は、中心にて柱状をなす中脚部2aを備える。図5,6に示すように、リアクトル1が正規にヒートシンク21の上に載置された状態で、中脚部2aは水平方向に延びる。コア2は、更に、中脚部2aの両側方にて中脚部2aと平行に配置された側壁部2bと、中脚部2a及び側壁部2bの前後両端をそれぞれ覆う前壁部2c及び後壁部2dとを含む。コア2は、複数のピース6A〜6Fを互いに組み合わせることで構成される。各ピース6A〜6Fは、等方性材料である圧粉磁心により構成される。中脚部2aは、軸方向にて複数に分割されて複数のギャップ7a〜7eを含む。そのうちの一つが、中脚部2aの軸方向の中間に位置する中央ギャップ7cとなっている。

図4〜6に示すように、ボビン3は、中脚部2aを内包すると共に、コイル4が装着される筒部3aを含む。この筒部3aの内側には、中央ギャップ7cとその後のギャップ7dに嵌り、分割された中脚部2aの各ピース6C〜6Eに接合される接合部3b,3cが形成される。中脚部2aのその他のギャップ7a,7b,7eには、ギャップ板9が嵌められ、そのギャップ板9を介して中脚部2aの各ピース6A,6B,6C,6E,6Fが互いに接合される。ボビン3は、前後2つのピース8A,8Bを互いに組み合わせることで構成される。各ピース8A,8Bは、非磁性で電気絶縁性の高いPPS等の樹脂やセラミック等により構成される。コイル4は、中脚部2aを中心に中脚部2a、側壁部2b、前壁部2c及び後壁部2dの間に配置される。この配置状態において、図5に示すように、コア2は、コイル4を一部を除いて内包すると共に、コア2とコイル4との間に隙間Ga1が設けられる。また、図3に示すように、コイル4は外周面の一部に平坦部4bを備え、その平坦部4bが、コア2の底側開口部に配置され、ケース5の底壁5aと対向するコア2の下端面2eと同一平面上に配置される。このようにコア2、ボビン3及びコイル4を一体に組み付けるには、コア2の各ピース6A〜6Fとボビン3の各ピース8A,8Bを順番に重ね合わせながら、接合部3b,3c及びギャップ板9を介してコア2の各ピース6A〜6Fを互いに接着する。図6,7に示すように、ボビン3は、接合部3b,3cでのみ中脚部2aに接合され、筒部3aは中脚部2aに対し非接合となっている。つまり、筒部3aと中脚部2aとの間には微小な隙間が設けられる。この重ね合わせの途中で、ボビン3の筒部3aにコイル4が装着される。コイル4からは、2本の端子4aが上方へ起立して設けられる。図1に示すように、これら端子4aは、ケース5の上端から上方へ突出して設けられる。

図6に示すように、ボビン3の筒部3aの上端部外周には、相対向する位置に一対のステー10が設けられる。各ステー10は、金属より形成され、ボビン3の筒部3aの上端部に一体成形される。各ステー10は、断面L字形をなし、先端部には、ボルト11が挿通されるばか孔10aが形成される。そして、図1,2に示すように、各ステー10の先端部が、ボルト11を介してコア固定用ブラケット5cに固定されることにより、コア2、ボビン3及びコイル4がステー9を介してケース5に固定されるようになっている。この実施形態では、コア3、ステー10、ボルト11及びコア固定用ブラケット5cにより、コア2及びコイル4をケース5に固定すると共に、コア2を、ケース5に対して隙間Gaを介して非接触に支持するための本発明の固定構造が構成される。この固定状態において、図5,6に示すように、コア2が、ケース5に対して隙間Gaを介して非接触に支持される。そして、この隙間Gaのうち、図5,6に示すように、コア2及びコイル4とケース5の底壁5aとの間の隙間Gaと、図5に示すように、コア2の下半分の範囲であってコア2とコイル4との間の隙間Ga1のみに、コイル4やコア2の放熱性を確保するためのポッティング樹脂12が充填されている。

ここで、上記したリアクトル1は、主にハイブリッドシステムにて電圧を昇圧するための昇圧用DC/DCコンバータとして用いられる。このリアクトル1は、ヒートシンク21を介して車体に固定される。図8に、このリアクトル1が適用されるハイブリッドシステムを電気回路図により示す。このシステムは、一対のジェネレータ31,32と、各ジェネレータ31,32への通電をそれぞれ制御する一対のインバータ33,34と、各インバータ33,34へ電流を供給するDC/DCコンバータ35と、バッテリ36を含む電源回路37とから構成される。各インバータ33,34は、複数のトランジスタにより構成される。この実施形態のリアクトル1は、DC/DCコンバータ35にて、一対のトランジスタ38,39と、コンデンサ40との間に接続される。このハイブリッドシステムにおいて、リアクトル1は電源回路37の電圧を昇圧して各インバータ33,34に安定供給するように機能する。

上記システムにおいて、リアクトル1が通電によりオン・オフを繰り返されることにより、オン時にコイル4に蓄えられたエネルギーがオフ時に逆起電力として発生して高電圧が取り出される。このとき、リアクトル1では、図6に矢印で示すように、電磁吸引力や磁歪が発生する。そして、これら電磁吸引力、磁歪による作用力の方向とリアクトル1の固有振動モードの方向が一致すると、共振現象によりコア2が図7の矢印の方向に変形して振動が発生する。図9,10に、図4においてコア2を矢印Fの方向から見たときのコア2の振動イメージを解析図により示す。図9,10から、コア2の振動は、コア2の外周寄り部位で大きく、中心部位で小さいことが分かる。すなわち、コア2の側壁部2b、前壁部2c及び後壁部2dでは振動が大きく、この部分2b〜2dが変位の大きい「振動の腹」となる。一方、コア2の中脚部2aでは振動が小さく、この中脚部2aの中間位置P1が変位の小さい「振動の節」となる。

そこで、この実施形態のリアクトル1では、振動変位の小さい「振動の節」となる中脚部2aを利用して、その中脚部2aの中間位置P1(中央ギャップ7cの位置)にて、コア2がボビン3の接合部3bに接合され、そのボビン3がステー10及びボルト11を介してケース5のコア固定用ブラケット5cに固定されるようになっている。この固定状態において、コア2がケース5に対して隙間Gaを介して非接触に設けられる。

以上説明したこの実施形態のリアクトル1によれば、通電による作動時に、コア2に共振現象による振動が発生することがある。このとき、コア2の中心部である中脚部2aの中間位置P1(中央ギャップ7cの位置)が、コア2の振動変位の最も小さい「振動の節」となり、コアの外周部である側壁部2b、前壁部2c及び後壁部2dが、コア2の振動変位の大きい「振動の腹」となる。そして、この「振動の節」となる中脚部2aの中間位置P1を利用して、その中間位置P1にて中脚部2aの中央ギャップ7cにボビン3の一部である接合部3bが接合される。そして、ボビン3の筒部3aに設けられたステー10がボルト11によりケース5に固定されることにより、コア2、ボビン3及びコイル4がステー10及びボルト11を介してケース5に固定され、コア2が、ケース5に対して隙間Gaを介して非接触に支持される。従って、「振動の腹」となるコア2の外周部からケース5に振動が伝わり難くなる。また、コア2の中脚部2aからボビン3及びステー10を介してケース5に伝わる振動が最小限に抑えられる。この結果、リアクトル1の作動時にコア2で振動が発生しても、その振動の車体への伝播を抑制することができる。このため、コア2の振動がケース5から車体を介して車室内のユーザーにノイズとして伝播することを抑えることができる。

一方、この実施形態のリアクトル1によれば、コア2とコイル4の外周との間の隙間Ga1、並びに、コア2の下端面2e及びコイル4の平坦部4bとケース5の底壁5aとの間の隙間Gaのみにポッティング樹脂12が充填される。従って、ケース5の底壁5aがヒートシンク21の上面に載置されることにより、コイル4で発生する熱の一部は、図5に示すように、ポッティング樹脂12及びケース5の底壁5aを介してヒートシンク21に奪われることとなる。また、コイル4で発生する熱の一部は、図5に示すように、コイル4の外周からポッティング樹脂12を介してコア2に伝わり、そのコア2の下端面2eからポッティング樹脂12及びケース5の底壁5aを介してヒートシンク21へ奪われることとなる。この結果、コイル4で発生する熱の放熱性を確保することができる。つまり、この実施形態のリアクトル1によれば、ケース5の底壁5aがヒートシンク21の上に載置されることにより、コア4で発生する振動の伝播抑制と、コイル4で発生する熱の放熱性確保との両立を図ることができる。換言すると、この実施形態のリアクトル1によれば、高い放熱性を維持したまま、コア2の振動がポッティング樹脂12を介してケース5に伝わるのを防止することができる。

この実施形態のリアクトル1によれば、コア2の下端面2eと、コイル4の外周面の平坦部4bとが同一平面上に配置され、ポッティング樹脂12を介してケース5の底壁5aと対向している。従って、コイル4で発生する熱が、コア2の下端面2eとコイル4の平坦部4bから同様にポッティング樹脂12及びケース5を介してヒートシンク21に奪われることとなる。この意味で、コイル4とコア2の下端面2eを同時に冷却することができ、コイル4からコア2への放熱を促進することができ、コイル4で発生する熱の放熱性を更に向上させることができる。

一方、この実施形態の冷却構造によれば、リアクトル1のケース5の底壁5aがヒートシンク21の上面に当接するように載置されるので、リアクトル1のコイル4で発生する熱が、最終的にケース5の底壁5aを介してヒートシンク21に奪われることとなる。このため、上記した特定構造のリアクトル1につき、コア2で発生する振動の伝播抑制と、コイル4で発生する熱の放熱性確保との両立を図ることができる。

この実施形態では、図5に示すように、ボビン3の筒部3aが中脚部2に対して非接合であることから、中脚部2aの中間位置P1以外の部分の振動がボビン3に伝わることがない。この意味で、中脚部2aからボビン3への振動の伝達を確実に抑えることができ、コア2で発生する振動の伝播を確実に抑制することができる。

なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して実施することもできる。

例えば、前記実施形態では、コア2等を一対のステー10を用いてケース5に固定するように構成したが、3つ又は4つのステーを用いてコア等をケースに固定するように構成することもできる。

一実施形態に係り、リアクトル及びその冷却構造を示す斜視図。 一実施形態に係り、リアクトルを示す分解斜視図。 一実施形態に係り、ケースを省略して、コア及びコイル等を横倒しにして下面側から示す斜視図。 一実施形態に係り、ケースを省略して、コア及びコイル等を横倒しにして上面側から示す部分破断斜視図。 一実施形態に係り、リアクトルとその冷却構造を示す図1のA−A面に沿った断面図。 一実施形態に係り、リアクトルを示す図5のB−B線に沿った断面図。 一実施形態に係り、図6の鎖線四角の中を拡大してす断面図。 一実施形態に係り、リアクトルが適用されるハイブリッドシステムを示す電気回路図。 一実施形態に係り、コアの振動イメージを示す解析図。 一実施形態に係り、コアの振動イメージを示す解析図。 従来例に係り、電磁機器を示す断面図。 従来例に係り、電磁機器のコアを示す斜視図。 従来例に係り、電磁機器を示す断面図。

符号の説明

1 リアクトル
2 コア
2a 中脚部
2e 下端面
3 ボビン(固定構造)
3a 筒部
3b 接合部
4 コイル
4b 平坦部
5 ケース
5a 底壁
5b 側壁
5c コア固定用ブラケット(固定構造)
10 ステー(固定構造)
11 ボルト(固定構造)
12 ポッティング樹脂
21 ヒートシンク(冷却器)
P1 中間位置
Ga 隙間
Ga1 隙間

Claims (3)

  1. 中脚部を有するコアと、前記コアの中脚部に設けられたボビンと、前記ボビンに設けられたコイルと、前記コア、前記ボビン及び前記コイルを収容するケースとを備えた電磁機器において、
    前記コアは、前記コイルを一部を除いて内包し、前記コアと前記コイルの外周との間に隙間が設けられることと、
    前記ケースは、冷却器上に載置される底壁と、前記底壁の周りを囲む側壁とを含むことと、
    前記中脚部は、軸方向の中間位置にて分割されてギャップを含み、
    前記ボビンは、前記中脚部を内包すると共に前記コイルが装着される筒部を含み、前記筒部の内側には、前記ギャップに嵌り、前記分割された中脚部に接合される接合部が形成され、
    前記ボビンの筒部にステーが設けられ、
    前記ステーの先端部が前記ケースに固定されることにより、前記コア、前記ボビン及び前記コイルが前記ステーを介して前記ケースに固定され、前記コアが、前記ケースに対して隙間を介して非接触に支持され、
    前記ボビンは、前記接合部でのみ前記中脚部に接合され、前記筒部は前記中脚部に対し非接合であることと、
    前記コアと前記コイルの外周との間の隙間、並びに、前記コア及び前記コイルと前記ケースの前記底壁との間の隙間のみに充填されたポッティング樹脂と
    を備えたことを特徴とする電磁機器。
  2. 前記ケースの前記底壁と対向する前記コアの下端面と、前記底壁に隣接する前記コイルの外周面の一部とが同一平面上に配置されたことを特徴とする請求項に記載の電磁機器。
  3. 請求項1又は2に記載の電磁機器につき前記ケースの前記底壁を冷却器の上面に載置したことを特徴とする電磁機器の冷却構造。
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