JP5166821B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、複数の図柄が配列された複数のリールを回転表示し、遊技者のリール停止ボタン操作によって、リールの回転が停止した時に現れる図柄の組合わせに基づいて入賞が決定され、それに応じて所定数の遊技媒体(メダル、コイン、パチンコ玉等)の払出しが行われるスロットマシンに関する。
一般に、スロットマシンは、遊技者が遊技媒体を投入してスタートレバーを押下することにより、外周面に所定の絵柄や数字,文字等の図柄を表示した複数(通常3個)のリールが回転を開始し、定速回転後、任意のタイミングで停止ボタンが押されることでリールが停止し、停止したリールの図柄が入賞ライン上で予め設定された入賞配列(入賞図柄の組合わせ)になることで、その入賞配列に応じて所定数の遊技媒体の払出しが行われる遊技機である。
このようなスロットマシンでは、通常、ゲームの面白さを増すために、複数のリールに付された図柄が入賞配列となるよう停止する、いわゆる「引込み制御」と呼ばれる入賞制御が「内部抽選」に基づいて行われる。
この内部抽選による入賞制御は、スタートレバーの押下により、1ゲーム毎にスロットマシン内部で自動的に抽選が行われて当選内容(入賞役)が決定され、その当選内容に応じてリールの停止位置が制御されるもので、抽選の結果ある内容に当選すると、遊技者の停止ボタンを押すタイミングの一定範囲内で、各リールに付された図柄がその当選内容に応じた入賞配列(入賞図柄の組合わせ)となるように自動的に停止制御(引込み制御)され、その入賞配列に応じた所定数の遊技媒体が払い出される。
以上のようなスロットマシンでは、通常、遊技者に有利な特別遊技と、この特別遊技以外の遊技である通常遊技とが行われるようになっている。
特別遊技(いわゆる役物)とは、内部抽選の結果、所定の「大当たり」に当選すると、そのゲーム又は次回以降のゲームで所定の入賞図柄をそろえることで、遊技者に有利な特別遊技が開始され、所定の終了条件が成立するまでその特別遊技が継続するというものである。
この特別遊技では、いわゆる「ボーナスゲーム」と呼ばれる遊技者に有利な遊技が知られている。このボーナスゲームには、例えば、「シングルボーナス(SB)」ゲーム,「レギュラーボーナス(RB)」ゲーム,「ビッグボーナス(BB)」ゲームなどがある。
これらの特別遊技は、それぞれ所定の遊技構成が設定されており、シングルボーナス(SB)ゲームは、内部抽選の結果、シングルボーナス(SB)に「当選(フラグ成立)」し、シングルボーナス(SB)の入賞配列でリールが停止して「入賞」すると、次回のゲームのみが特別遊技となり、この次回のゲームでリールが所定の入賞図柄(例えば、「JAC・JAC・JAC」)で停止すると、所定数、例えば15枚の遊技媒体が払い出されるようになっている。
レギュラーボーナス(RB)ゲームは、このようなゲームを最大12回消化するか、或いは最大8回の入賞が達成されることを条件に終了となる。レギュラーボーナス(RB)ゲームは、いわゆる第1種特別役物といわれるものである。
また、ビッグボーナス(BB)ゲームは、小役が高確率で当選するBBゲーム中一般ゲーム(小役ゲームとも言う)と上記RBゲームを組合わせたものであり、BBゲーム中一般ゲームを30回消化するか、BBゲーム中のRBゲームが3回実行されことを条件に終了となる。尚、BBゲーム中の遊技媒体の獲得枚数が規定の上限値に達したことを条件に、BBゲームを終了させるようにしたものもある。ビッグボーナス(BB)ゲームは、いわゆる第1種特別役物連続作動装置に該当するゲームとされている。
さらに、他の特別遊技としては、上記特別遊技とは異なる遊技状態であって、所定の開始条件が成立した場合に、所定の確率で当選する特殊な遊技状態がある。この特殊遊技としては、例えば、遊技者の停止ボタンの操作後75ms以内で複数のリールのうち少なくとも1つのリールが停止する遊技が1回行われるシングルチャレンジタイム(SCT)呼ばれるものがある。
シングルチャレンジタイム(SCT)では、引込み制御が行われる図柄数の範囲が1コマ又は2コマ程度と少なくなっており、少なくとも1つのリールは、停止ボタンの押下タイミングにほぼ従うかたちで停止するため、遊技者の技量が反映する遊技状態とされている。
チャレンジタイム(CT)とは、予め設定された上限払出枚数に達するまで、又は所定の条件(例えば普通役物ゲームの当選)を満たすまで、該シングルチャレンジタイム(SCT)が複数ゲーム行われるものであり、いわゆる第2種特別役物連続作動装置に該当するゲームとされている。
また、他の特別遊技としては、上記特殊遊技とは異なる遊技状態であって、リプレイ(再遊技)の当選確率が、通常遊技における当選確率よりも高確率に設定され、遊技媒体を賭けることなくゲームを開始できるリプレイゲームが他の遊技状態よりも多く発生する遊技状態であって、所定回数、あるいはその他の所定終了条件(例えばボーナスゲーム当選)が成立するまで継続するリプレイタイム(RT)と呼ばれる特定遊技を提供するものもある。リプレイタイム(RT)は、遊技媒体を賭けることなく遊技を実行できるリプレイ(再遊技)が高確率で当選するので、遊技媒体の消費を抑えることができるため、遊技者に有利な遊技状態とされている。
さらに、このようなリプレイゲーム以外での1ゲーム当たりの遊技媒体の賭け数(例えば、メダル投入口への投入枚数)についても、一定の複数枚数を必要としたり、あるいは遊技者が任意に枚数を選択できるようにしたりすることで、多様なゲーム性を提供することができる。
例えば、通常遊技における賭け数が3枚に限定された遊技機がある一方、通常遊技における賭け数が1枚,2枚,3枚のいずれをも可能とする遊技機もある。賭け数を遊技者が選択できる遊技機においては、遊技媒体の投入枚数が1枚、2枚、3枚と増えるに伴って、有効となる入賞ラインの本数が1本、3本、5本と増えるようになっている。その結果、有効となっている入賞ライン上に所定の図柄組合わせが揃うと入賞となり、遊技媒体の払出が行われる。
このように、スロットマシンにおいては、上記したシングルボーナス(SB)ゲーム,レギュラーボーナス(RB)ゲーム,ビッグボーナス(BB)ゲームなどの特別遊技でのゲーム、チャレンジタイム(CT)などの特殊遊技及び、リプレイタイム(RT)などの特定遊技、あるいは賭数などの遊技条件を多様に組合わせることで、遊技者にプレイの面白さや期待感を提供している。
例えば、リプレイタイム(RT)の発生をチャレンジタイム(CT)における特定の入賞と関連させたり(例えば特許文献1参照)、あるいは、特別遊技における賭け数を遊技者が任意に設定することが出るようにしたり(例えば特許文献2参照)、さらに、ビッグボーナス(BB)とチャレンジタイム(CT)が同一の内部当選とされたことを条件に、図柄の組合わせに応じて、そのいずれかに移行させるもの(例えば特許文献3参照)などがある。
特開2005−237488号公報 特開2005−312676号公報 特開2006−95113号公報
しかしながら、遊技者にとって有利ではあるが、当選確率が極めて低く設定されている特別遊技へ移行するための抽選を遊技者が勇躍引き当てたとしても、その特別遊技の終了条件(ゲームを予め設定されている規定ゲーム回数あるいは予め設定されている遊技媒体の規定獲得数を消化するか、又は所定の入賞役に当選する)を達成してしまうと、そのゲーム自体はそこで終了して通常遊技に戻ってしまうだけであり、ゲーム性が乏しいものとなっている。
特に、チャレンジタイム(CT)に係る特殊遊技でのゲームにおいては、上記したように、チャレンジタイム(CT)が、いわゆる引込み制御の行われる図柄数の範囲が1コマ又は2コマ程度と少なくなっていることから、遊技者の技量が一定、ゲームに反映するのであるが、遊技者が、そのような特殊遊技でのゲームを予め規定された上限の取得数まで無事取得(完走)したとしても、遊技者にとっては、個々のゲームで技量を発揮したにもかかわらず、該特殊遊技が終了して通常遊技に戻るのみで発展性が無く、ゲームの完遂感・完走感が乏しいものとなっている。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、特別遊技のうち、特に特殊遊技でのゲームの終了を、予め規定された遊技媒体の上限取得数(あるいは、予め規定された上限ゲーム回数)と、所定の入賞役の成立とを関連付けるとともに、該特殊遊技を完走した場合には、さらに異なる遊技状態(例えば特定遊技)に移行可能とすることによって、無事完遂したことの達成感を遊技者に与え、遊技者にとってより趣向性のあるスロットマシンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、遊技者にとって有利な特別遊技のうち、遊技者の技量が一定反映することのできるゲームであるチャレンジタイム(CT)に係る特殊遊技の終了条件を、該特殊遊技において予め設定された上限払出数の遊技媒体の払出がなされたこと(あるいは、該特殊遊技において予め設定された上限遊技回数までゲーム回数を遊技したこと)、及び該特殊遊技において特定の入賞役(シングルボーナスゲーム(SB))に入賞したこととするとともに、遊技者が該特殊遊技における該ゲームを、シングルボーナスゲーム(SB)に入賞することなく、該特殊遊技おいて予め設定された上限払出数の遊技媒体の払出がなされるまで無事払出を受けたこと(あるいは、該特殊遊技において予め設定された上限遊技回数までゲームを無事遊技したこと)により、遊技者にとって有利な特定遊技、例えばリプレイタイム(RT)ゲームに移行できるようにスロットマシンを構成した。
より具体的には、本発明では、複数の図柄表示手段と、1回の遊技に対して所定数の賭数を設定することによりゲームを開始可能とする賭数設定手段と、前記賭数設定手段の駆動と遊技開始操作とに基づいて遊技の開始を指令する遊技開始指令手段と、前記遊技開始指令手段の駆動に基づいて前記複数の図柄表示手段の図柄の変動を行う図柄変動手段と、停止操作に基づいて前記複数の図柄表示手段の図柄の変動をそれぞれ停止制御する停止制御手段と、前記停止制御手段の制御により停止された前記複数の図柄表示手段の図柄が、予め設定した入賞図柄の組合わせに応じた遊技を可能とする遊技制御手段と、前記停止制御手段の制御により停止された前記複数の図柄表示手段の図柄が、予め設定した入賞図柄の組合わせになった場合に遊技媒体の払出を行う遊技媒体払出手段と、を有するスロットマシンにおいて、前記遊技制御手段は、通常遊技において、前記予め設定された入賞図柄のうち、特別図柄の組合わせとなった場合に前記通常遊技とは異なる特殊遊技に移行させ、前記特殊遊技において、予め設定された上限払出数の遊技媒体の払出又は上限遊技回数の遊技の終了に基づき、又は特定の入賞図柄の組合わせが出現することに基づき、前記特殊遊技を終了させる特殊遊技制御手段を更に有し、前記特殊遊技制御手段は、前記特殊遊技において予め設定された上限払出数の遊技媒体の払出又は上限遊技回数の遊技の終了がなされた場合は、予め設定された入賞図柄の組合わせのうち、再遊技の抽選確率が前記通常遊技よりも高く設定された特定遊技に移行し、前記特殊遊技において特定の入賞図柄の組合わせが出現した場合は、通常遊技に移行させるようにスロットマシンを構成した。
このように、リプレイタイム(RT)という特定の遊技状態の出現を、このような特殊遊技に係るゲームの完走(つまり、予め設定された上限払出数の遊技媒体の払出、あるいは上限遊技回数の遊技)に関連させるように構成することにより、遊技者にとっては、このような特殊遊技に係るゲームを規定ゲーム数まで完走することに対する興趣を最後まで失うことが無くゲームに集中することができるので、より趣向性に富んだスロットマシンを提供することができる。
また、本発明では、リプレイタイム(RT)という特定の遊技状態の出現とこのような特殊遊技に係るゲームの完走とを関連させるとともに、このような特殊遊技を、複数の所定図柄の組合わせに応じて複数種類設け、該複数種類のそれぞれでゲームを完走できる確率を異ならせるよう構成することにより、特殊遊技におけるゲームを一層趣向性に富むように構成したスロットマシンを提供することができる。
さらに、本発明では、賭数に応じて上記該複数種類の特殊遊技におけるゲームの完走できる確率を異ならせるよう構成することで、更に趣向性に富むように構成したスロットマシンを提供することができる。
また、本発明では、特殊遊技での賭数を同じくするも、上限払出数又は上限遊技回数を異ならせるよう構成する特殊遊技を更に設けることにより、より趣向性に富むように構成したスロットマシンを提供することができる。
本発明は、このように多様な特殊遊技と特定遊技や通常遊技とを関連付けて構成することにより、いずれの特殊遊技にあるのかによって異なる遊技状態間の移行が行われ、遊技者にとっては、それぞれの遊技状態でのゲーム性を楽しむ事ができる。更には、完走確率や賭数などが異なる多様な特殊遊技のうちいずれの特殊遊技であるのかによって、その遊技を無事完走して遊技者にとって有利な遊技状態である特定遊技に移行することに対する期待感が高まるので、遊技者にとってより趣向性のあるスロットマシンを提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して説明する。尚、同一の構成部分については、同一の符号を記すものとする。
図1は、本発明の実施例を示すスロットマシンの正面図である。 図2は、図1のスロットマシンの前扉を開放して内部構造を示す正面図である。 図3は、本発明のスロットマシンの実施形態の遊技処理制御回路を示す概略ブロック図である。図4は、本発明における遊技状態の移行を示す概念図である。図5は、本発明の入賞役(入賞図柄の組合わせ)の一例を示す図である。図6は、本発明の各遊技状態とそれぞれの遊技状態で抽選される入賞役毎の当選確率の一例を示す表である。図7は、本発明による通常遊技における処理を説明したフロー図である。図8は、本発明による特殊遊技における処理を説明したフロー図である。
図1及び図2において、スロットマシン本体1の前扉2には、前面パネルが取り付けられており、この前面パネル内の透明な3つの表示窓7、8、9を通して、スロットマシン本体内部に並設されている左中右、3個のリール4、5、6を観察できる。中リールの外周面には、例えば21個の遊技図柄が等間隔で配列されており、図柄は、ボーナス図柄(BB)、小役図柄、リプレイ図柄等から構成されている。
表示窓7、8、9からは、各リールの上段、中段、下段にそれぞれ描かれた3個、合計9個の図柄を視認可能となっており、これらの表示窓7、8、9は、図柄表示領域を構成するものである。
表示窓7〜9には、入賞ライン(L1、L2a、L2b、L3a、L3b)が表示されるようになっている。各リールが順次停止し、この入賞ライン上のいずれかに所定の図柄が揃った場合に入賞となり、遊技者に利得が付与される。
入賞ライン数は、メダル投入口3から投入されたメダル枚数、或いは、クレジット表示部19にメダルがクレジットされている場合には、ベットスイッチ45によって設定されたメダル投入数に応じて有効ライン数が異なる。例えば1枚のメダルが投入された場合は、入賞ライン表示ランプ10の数字「1」が点灯し、1本の入賞ラインL1が表示され、2枚のメダル投入があった場合は、数字「2」が点灯し、3本の入賞ラインL1、L2a、L2bが表示さる。そして3枚のメダルが投入されると数字「3」が点灯して、5本全ての入賞ラインが表示される。
前扉2の両側にはサイドランプ18及びサイドスピーカー11、上方には上部ランプ16、また表示窓7〜9の上部には液晶表示部17が設けられ、表示窓の下方右側にゲーム回数や入賞回数等を表示するためのLED表示部20、21が設けられている。これらはゲーム中の一般的な入賞報知やマシン動作の効果音、効果サウンド等を出力する他、様々な内部抽選の結果を遊技者に報知するための表示手段を構成している。なお、ゲーム中の内部当選の報知は、上記表示手段の他に、別途個別の専用の告知表示部を設け、そこで行わせるようにしてもよい。
スロットマシン1の前面中央には、各リール4〜6を回転させるための可変表示始動手段であるスタートレバー12が設けられ、更に、各リールの回転を停止させるためのリール停止ボタン13〜15が各リールに対応して3個設けられている。
また、スロットマシンの前面下部には、メダル受皿22が設けられており、投入されたメダルを返却する返却口(図示せず)や入賞時に獲得したメダルを払い出すメダル払出口(図示せず)から排出されたメダルを貯留するためのものである。
図2において、リール4〜6は、リールユニットとして構成され、各リール毎にリール駆動手段の一部であるリールステッピングモータ23が連結されており、このリールステッピングモータ23の駆動によって各リールを回転させ、各表示窓7〜9内にそれぞれリール4〜6を移動表示させる。各リール4〜6の内部には3個のランプケース24がそれぞれ設けられており、各ランプケース24内にバックライト25が取り付けられている。各バックライト25はランプ駆動回路(図示せず)を介して個別に点灯制御され、各リール毎に3個ずつ図柄を背面から照らすことができる。
また、リールユニットの下方には、メダルホッパー26と電源ユニット27が設けられている。電源ユニット27は、内部抽選の当選確率の設定値(例えば設定1から設定6までの6段階)を変更するための設定段階選択スイッチ28、設定スイッチの操作を有効とするための設定キースイッチ29等を備えている。
また、スロットマシンの制御は、リールユニットの上方に設けられたメイン制御部30および前扉の裏面に設けられたサブ制御部31とで行われ、当該制御部30、31は、表示手段等の各種手段、及び当該各種手段を制御する、CPU等の演算制御手段から構成されている。
図3は、本発明のスロットマシンの一実施形態の遊技処理制御回路を示す概略ブロック図であり、メイン制御部30と、サブ制御部31とを備えている。
該メイン制御部30はCPU32、クロック発生回路33、ROM34、RAM35、抽選処理部36、遊技制御部37、遊技数カウント部38、サブ制御部31にデータを送出するための送出タイミング制御回路39及びデータ送出回路40等から主に構成されている。
CPU32は入力ポート41及び出力ポート42を備えており、入力ポート41を介してメダルセンサ43、第1、2、3リール停止ボタン13〜15、スタートレバー12、第1、2、3リールインデックス44、BETスイッチ45等が接続されている。
また、出力ポート42には、メダルブロックソレノイド46、スタートレバーLED47、BET表示ランプ48、LED表示部20、21、第1、2、3リールステッピングモータ23等の周辺装置が電気的に接続されている。
各リールを駆動するリールステッピングモータ23は、リール4〜6と同軸で連結されており、一定のステップ角で各リール4〜6を回転させる。
また、ROM34には、スロットマシンで実行されるゲームシーケンスプログラムの他、図柄テーブル、入賞組合わせテーブル、抽選確率テーブル等、固定データが格納されており、RAM35は、CPU32が実行するプログラムの一時的なデータ記憶領域として使用される。
一方、サブ制御部31は、CPU51、音声LSI52、データ入力回路53、クロック発生回路54、制御用ROM55、RAM56、音声用ROM57、アンプ回路58等を備え、上部ランプ16、液晶表示部17、サイドランプ18、第1ないし3リールバックライト25、及びスピーカー11等が接続されている。
CPU32は、ゲームの状況に応じて、データ送出回路40に出力タイミング情報信号を出力し、データ送出回路40に出力されたこの出力タイミング情報信号を一時的に蓄えた後、送出タイミング制御回路39からの出力信号に基づいて、サブ制御部31のデータ入力回路53に出力する。
さらに、CPU32は、ゲームの進行状況に応じて、ROM34に記憶されている固定データの中から必要なデータを呼び出すと共に、入出力ポート41、42に接続されている各周辺機器からの入出力信号に基づいてスロットマシンの動作を制御している。
次に本発明のスロットマシンの動作の概要を説明する。遊技者は、通常遊技の状態にある遊技機のメダル投入口3からメダルを投入するか、クレジット表示部19にクレジットされたメダルがある場合にはBETスイッチ45を操作して投入するメダル枚数を任意に決定することにより当該ゲームでの賭数が設定される。その設定された賭数に応じて入賞ラインが有効化され、スタートレバー12の操作によってゲームが開始される。スタートレバー12が操作されるとリール4〜6が順次回転を開始して図柄が変動するので、遊技者は各リールに対応する各停止ボタン13〜15を操作してリールの回転を停止させる。
通常、スタートレバー12の操作後に行われる内部抽選の結果、所定の入賞役に当選し(当選内容の決定)、且つ、全てのリールが停止した時にその当選した所定の入賞役に対応する図柄が5本の入賞ラインのいずれかに沿って揃った場合に入賞となる。図柄組合わせの種類に対応する入賞役と配当は予め決められており、その入賞役に応じて所定数のメダルの払出しが行われる。
次に、図4に記載した本発明におけるゲーム移行を示す概念図に基づいて、本実施の形態を説明する。
本発明においては、通常遊技の状態でのゲームにおいて、内部抽選の結果、入賞ライン上に停止した図柄の組合わせが予め定められた図5に記載した特別図柄であった場合は、そのような特別図柄の組合わせの種類に応じた特別遊技である第1特殊遊技CB1〜3あるいは第2特殊遊技BB1〜3が開始され、遊技者にとっては更なるメダルの払出しの増加が期待できる。
そして、該特殊遊技のうち、第1特殊遊技CB1〜3の遊技は、それぞれの遊技で用いられる賭数を異ならせると共に、それぞれの賭数に対応して特定の入賞役、例えばシングルボーナス(SB)の抽選確率も異なるように設定されている。また、所定の終了条件(上限払出数の遊技媒体の払出又は上限遊技回数の遊技が終了すること)を達成することにより、遊技者が賭数を要することなく遊技が可能なリプレイが高確率で当選する特定遊技(RT)に移行することができるように構成されている。そして、この第1特殊遊技CB1〜3の遊技においては、所定の上限払出数の遊技媒体の払出又は上限遊技回数の遊技が終了する前に、シングルボーナス(SB)入賞図柄が出現した場合には、該入賞ゲームが終了した後、通常遊技に移行するように構成されている。
また、第2特殊遊技BB1〜3は、そのゲーム中、前記特定の入賞図柄、例えばシングルボーナス(SB)入賞図柄が出現する確率を極めて小さく設定しているので、ゲーム途中で通常遊技に移行することはほとんど無く、各ゲームに予め設定されたメダルの上限払出数又は上限遊技回数をほぼ可能とするように構成されている。
次に、このような、第1特殊遊技CB、第2特殊遊技BBについて、以下、詳細に説明する。
第1特殊遊技CB1〜3は、図5に記載されているように、通常遊技中に「7」「7」「x1」の図柄組合わせが入賞ライン上に揃った場合、第1特殊遊技CBであるCB1ゲームを実行することができる。同様に、「7」「7」「x2」の図柄組合わせが入賞ライン上に揃った場合はCB2ゲームを、「7」「7」「x3」の図柄組合わせが入賞ライン上に揃った場合はCB3ゲームを、それぞれ実行することができるように構成されている(図4の(2))。
これら第1特殊遊技(CB1〜3)は、図6に記載されている確率テーブルに記載された確率で当選するように構成されている。
そして、これらCB1〜3におけるゲームを、遊技者の停止ボタンの操作タイミングに基づいて入賞が決定される、前記チャレンジタイム(CT)、いわゆる第2種特別役物連続作動装置で構成する。なお、本実施例においては、該チャレンジタイム(CT)遊技中は、左リールのみを無制御とするように設定されている。
該第1特殊遊技CBは、そのゲーム中で獲得できるメダルの枚数に上限を設けると共に、そのゲーム中に、予め設定した特定の入賞、例えば、いわゆる普通役物であるシングルボーナス(SB)ゲームに入賞した時点を以てゲームが終了し、特定遊技であるリプレイタイム(RT)に移行することなしに通常遊技に戻るように構成する(図4の(4))。
また、該第1特殊遊技CBのゲームの途中でシングルボーナス(SB)ゲームに入賞すると、そのシングルボーナス(SB)ゲームが終了した時点で通常遊技に戻ってしまうので、該第1特殊遊技CBにおいて設定した上限枚数までメダルを獲得することはできない。
また、該第1特殊遊技(CB)では、シングルボーナス(SB)ゲームに入賞することなく、そのゲーム中で獲得できる上限払出数までメダルを獲得したことを条件に、リプレイタイム(RT)という遊技者にとって有利な特定遊技に移行することができるように構成されている(図4の(3))。
つまり、第1特殊遊技(CB)では、図4の(3)のように、シングルボーナス(SB)ゲームに入賞することなく、そのゲームで獲得できる上限枚数までメダルを獲得して該第1特殊遊技(CB)を完遂(完走)しリプレイタイム(RT)に移行するか、または、図4の(4)のように、そのゲーム中にシングルボーナス(SB)ゲームの入賞があることにより該特殊遊技(CB)でのゲームが終了し、通常遊技に移行するか、という選択がされるように構成されている。
該第1特殊遊技(CB)におけるCB1〜3では、それぞれのゲーム(CB1〜3)中にシングルボーナス(SB)ゲームに当選する確率に差を設けるよう構成されている。例えば、図6に記載のように、CB1では、シングルボーナス(SB)ゲームに当選する確率を1/3、CB2では同1/6、CB3のゲームでは同1/65536と設定する。
また、本実施例においては、該第1特殊遊技(CB)中は、4種類の小役の入賞が可能であり、該小役のうち、例えば小役4が入賞した時のメダルの払出し枚数が最も大きく(例えば13枚)、右リールは入賞し易いように小役4に対応する図柄が配置(例えば4コマ以内)されている。
該第1特殊遊技中(CB1〜3)は、上限払出数を例えば約50枚程度と設定されており、該遊技中は小役4が最も多く入賞する可能性があることから、上限払出数が払い出されるまでのゲーム回数は、各第1特殊遊技(CB1〜3)共、一律4回程度(50÷13)となる。従って、該第1特殊遊技では、シングルボーナス(SB)が入賞することなく、約4ゲームを消化できればリプレイタイム(RT)へ移行することができ、いわばCB完走確率(つまりRTへ移行することができるRT移行確率)は、上記のSB当選確率に関連付けられたものであり、図6に記載されているように、CB1では19.75%、CB2では48.23%、CB3では99.99%に設定される。
また、該第1特殊遊技CB1〜3でのSB当選確率をこのように設定することにより、CB1〜3のゲームでは、該ゲームで獲得できる純増枚数に差があり、例えば、CB1ゲームでは純増枚数が18.5枚、CB2ゲームでは同27.4枚、CB3ゲームでは同40枚となる。したがって、遊技者にとっては、第1特殊遊技(CB)での3種類のゲームの中で、CB3のゲームが純増枚数とRT移行確率とも、最も有利なゲームとして設定されている。
本実施の形態によれば、第1特殊遊技(CB1〜3)では、賭数設定手段による賭数に応じて、そのSB当選確率を異ならせると共に、予め設定した複数の特別図柄の組合わせに該賭数を対応させるように構成することができる。
また、SB当選確率を小さくしたことに対応して所定の賭数を大きくし、予め設定された上限払出数を同じに設定することができる。
例えば、SB当選確率の大きいCB1ゲームでは1枚賭け、次いでCB2では2枚賭け、CB3では3枚賭け、のように構成する。本実施例では、左リールのみが無制御であり、中リールと右リールの図柄は当選結果に基づいて引込み制御されるため、SBが当選した場合は、取りこぼしなく入賞することになる。従って、SB当選確率の高いゲームほど、遊技者が負うリスクも大きくなるが、このようにSB当選確率の大きいゲームほどメダル賭数を少なく構成することにより、1ゲーム当りのメダルの消費を抑えることができるため、技量の低い遊技者にとっても、そのSB当選確率の高い(つまりRT移行確率の低い)ゲームを楽しむことができ、ゲームの趣向を高めたスロットマシンとして構成することができる。
次に、図4の(3)にように、遊技者が、シングルボーナス(SB)を内部当選することなく無事回避し、上限払出数までメダルを獲得して当該CBゲームを完走するとリプレイタイム(RT)に移行する。
該リプレイタイム(RT)は、図6の確率テーブルに記載したように、RTゲーム中でリプレイ(再遊技)に当選できる確率を高めてあるので、その遊技中に少数のメダルの払出がある小役に入賞すれば、相当するメダルの払出を受けることができるし、第1特殊遊技(CB)あるいは第2特殊遊技(BB)の当選を期待しつつ、メダルの消費を抑えて遊技することができるので、遊技者にとって有利な遊技状態として構成されている。
該リプレイタイム(RT)は、一定回数、例えば、最大50ゲームの再遊技を継続して行うことができるように構成されている。
そして、そのように設定されたゲーム回数での遊技が終了する前に、第1特殊遊技(CB)あるいは第2特殊遊技(BB)に入賞すれば、その時点でリプレイタイム(RT)は終了し(図4の(6)あるいは(7))、以降のゲームはそれら特殊遊技に移行する。また、そのように設定されたゲーム回数での遊技が終了すれば、該リプレイタイム(RT)は終了する(図4の(5))。
上記したように、本実施の形態によれば、各第1特殊遊技(CB1〜3)を、遊技者の停止ボタンの操作タイミングに基づいて入賞が決定されるように構成することにより遊技者の技術介入性を高めてあり、しかもシングルボーナス(SB)に内部当選することなく回避できれば遊技者に有利な特定遊技であるリプレイタイム(RT)に移行するので、遊技者にとっていずれの該第1特殊遊技(CB)に移行できるは重要な関心事となり、また、CB遊技中のシングルボーナス(SB)当選確率が変動するため、ゲームの興趣を一層向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、前記したように、各第1特殊遊技の各CB1〜3での純増獲得枚数及びリプレイタイム(RT)への移行確率(完走確率)を異ならせてあるので、遊技者にとっては、純増獲得枚数が最も少なくしかもリプレイタイム(RT)への移行確率が小さな、いわば遊技者にとって比較的不利なゲームであるCB1ゲームであっても、純増獲得枚数が最大でありしかもリプレイタイム(RT)への移行確率が大きな、いわば遊技者にとって比較的有利なCB3ゲームにおいても、運次第(SBを引かずに4ゲームを完走できるか)で、リプレイタイム(RT)へ移行できる可能性があり、また無事にリプレイタイム(RT)に移行できた場合は、そのCB遊技中に想定される最大純増枚数も獲得できるため、より満足感を得ることができるので、いずれのゲームにおいてもゲームの興趣を一層高めることができる。
本発明のスロットマシンでは、上記第1特殊遊技(CB1〜3)に加え、第2特殊遊技(BB1〜3)を有するように構成されている。
該第2特殊遊技(BB)は、前記第1特殊遊技と同様特定の入賞、例えばシングルボーナスSBの入賞があった場合は通常遊技に移行する。しかし、該第2特殊遊技(BB)中のシングルボーナスSBの当選確率は、例えば、図6の確率テーブルにある1/65536のように極めて小さく設定してあるので、通常、予め設定されている上限払出数のメダルをほぼ獲得することができるように構成されている。
また、該第2特殊遊技(BB)は、このように予め設定されている上限払出数のメダルを獲得した後は、通常遊技に移行するように構成されている。(図4の(8))
また、該第2特殊遊技(BB)には、それぞれ上限払出数が異なる複数の第2特殊遊技(BB1〜3)が設けられており、通常、それぞれの上限払出数は前記第1特殊遊技よりも大きく設定されている。
図5に記載のように、「絵付7」「絵付7」「x1」の図柄組合わせが入賞ライン上に揃った場合、第2特殊遊技(BB1〜3)のゲームのうち、メダルの純増枚数が、例えば60枚に予め設定されたBB1ゲームを実行することができるように構成されている。
このBB1ゲーム中では、小役4に対応する図柄組合わせを入賞させ易く、この図柄組合わせの成立(入賞)により所定枚数のメダル払出を多く獲得することにより、最終的に払い出されるメダルの純増枚数がBB1ゲームに予め設定された上限払出数、例えば60枚になった時点でBB1ゲームが終了するよう構成されている。
同様に、「絵付7」「絵付7」「x2」の図柄組合わせが入賞ライン上に揃った場合はメダルの純増枚数が120枚に設定されるBB2ゲームを、「絵付7」「絵付7」「x3」の図柄組合わせが入賞ライン上に揃った場合はメダルの純増枚数が180枚として設定されるBB3ゲームを、それぞれ実行することができるように構成されている。
なお、このように該第2特殊遊技(BB1〜3)は、それぞれ上限払出数が異なるように設定されているが、SBの当選確率は、いずれも図6の確率テーブルに記載のように1/65536という極めて小さい確率に設定されている。
従って、該第2特殊遊技(BB)でのゲームは、遊技者の停止ボタンの操作タイミングに基づいて入賞が決定される、前記したいわゆる第2種特別役物連続作動装置で構成されているので、遊技者は、該第2特殊遊技(BB)でのゲームを、所定のメダル獲得枚数の取得を目指してゲームすることとなる。
このように、本発明のスロットマシンは、第1特殊別遊技(CB1〜3)に加え第2特殊遊技(BB1〜3)を備えることで、遊技者の技量が発揮できるゲームを多様化することができ、遊技者に一層興趣あるスロットマシンを提供することができる。
次に、このように構成されたスロットマシンの制御を第7図、第8図のフロー図により説明する。
賭数設定手段はゲームを開始するにあたって、当該ゲーム毎の賭数を設定するものであって、遊技者によるゲーム毎のメダルの投入あるいはメダルがクレジットされている場合にはBETスイッチ45の操作を検知して、当該ゲームにおける賭数を設定し(ステップ101)ゲームを開始可能とする。
次に、遊技者によって遊技開始のスタートレバー12が操作されると(ステップ102)、遊技開始指令手段がそれを検知して内部抽選のための信号を出力し、内部抽選が行われる(ステップ103)。この内部抽選にしたがって図柄変動手段によりリール回転制御が行われる(ステップ104)。
前記図柄変動手段の駆動により図柄表示手段である3個のリール4,5,6の回転が開始され、遊技者によりリール停止ボタン13〜15が操作されると、内部抽選の結果に基づき、図柄停止制御手段が各リール4〜6の回転の停止を制御する。
まず、内部抽選によりリプレイが当選しているかを判断し(ステップ105)、遊技者がリプレイ図柄入賞可能タイミングで各リール停止ボタン13〜15操作した場合は(ステップ106)、リプレイ入賞処理がなされる(ステップ107)。
また、ステップ105においてNoの場合には、次いで内部抽選により第2特殊遊技(BB)の当選フラグが成立しているかを判断し(ステップ108)、遊技者によって該第2特殊遊技の入賞可能タイミングで各リール停止ボタン13〜15が操作された場合は(ステップ109)、該第2特殊遊技に入賞する入賞処理を行い(ステップ110)、該第2特殊遊技に移行する。しかしながら、遊技者が該第2特殊遊技の入賞可能タイミングで各リール停止ボタン13〜15を操作しなかった場合は(ステップ109においてNoの場合)、はずれ処理(ステップ120)に移行する。
ステップ108でNoの場合は、内部抽選により第1特殊遊技(CB)が当選しフラグが成立しているかが判断され(ステップ111)、該第1特殊図柄が入賞可能タイミングで各リール停止ボタン13〜15が操作された場合は(ステップ112)、該第1特殊遊技の図柄を入賞させるようにリールが停止制御(ステップ113)された後、該第1特殊遊技に移行する。しかしながら、遊技者が該第1特殊遊技の入賞可能タイミングで各リール停止ボタン13〜15を操作しなかった場合(ステップ112でNoの場合)は、はずれ処理(ステップ120)に移行する。
ステップ111でNoの場合は、内部抽選によりシングルボーナ(SB)に当選しているかを判断し(ステップ114)、遊技者が該シングルボーナス(SB)の入賞可能タイミングで各リール停止ボタン13〜15を操作した場合は(ステップ115でYesの場合)、該シングルボーナス(SB)に対応する図柄の入賞処理を実行して(ステップ116)、SB遊技に移行する。しかしながら、遊技者が該シングルボーナス(SB)の入賞可能タイミングで各リール停止ボタン13〜15を操作しなかった場合は、はずれ処理(ステップ120)に移行する。
ステップ114に戻ってNoの場合、内部抽選の結果で小役が当選しているかを判断し(ステップ117)、該小役図柄が入賞可能なタイミングで各リール停止ボタン13〜15が操作された場合は(ステップ118)、遊技媒体払出手段により遊技媒体(メダル)の払出処理を行い(ステップ119)、所定数の遊技媒体が払出され、処理を終了する。しかしながら、該小役図柄入賞可能タイミングで各リール停止ボタン13〜15を操作しなかった場合(ステップ118でNoの場合)は、はずれ処理(ステップ120)に移行する。
ステップ117でNoの場合は、内部抽選の結果、以上のいずれの役にも当選しなかった場合であるため、はずれ処理(ステップ120)が行われて処理を終了する。
次に、上記ステップ113によりCB遊技(第1特殊遊技)が入賞した場合のCB遊技の制御処理について図8を参照して説明する。
まず、そのCB遊技がCB1〜3のうちのどの遊技であるかが順次判断され(ステップ201、202)、それぞれの第1特殊遊技に予め設定される条件設定(例えば、上限払出数、上限遊技回数、必要賭数、確率テーブル選択等)がCB1〜3遊技設定処理によって行われる(ステップ203、204、205)。
次に、遊技者による遊技媒体(メダル等)の投入により賭数設定が行われ(ステップ206)、スタートレバー12の操作(ステップ207)により内部抽選(ステップ208)とリール回転制御が行われる(ステップ209)。
該第1特殊遊技(CB)はチャレンジタイム(CT)により構成されているので、少なくとも1つのリール(本実施例においては左リールのみ)については遊技者の停止ボタンの操作にほぼ従って回転停止するように構成されている。従って、SBの入賞配列は図5に記載したような図柄組合わせであるため、遊技者の停止ボタンの操作にほぼ従って停止する左リールはいずれの図柄でも良い「ANY」となり、その他の中及び左リールは通常の引込み制御がされるので、SBが内部当選すると、取りこぼすことなくSBが入賞するよう構成されている。
したがって、内部抽選の結果、SB当選すると(ステップ210でYesの場合)、SB入賞処理がなされ(ステップ211)、SB遊技が1ゲーム実行された後(ステップ212)、第1特殊遊技(CB)から通常遊技に移行する。
また、第1特殊遊技(CB)中は、全種類の小役のフラグを成立させる(内部当選中)とするので、SB当選でない場合はいずれの小役が入賞可能タイミングで各リール停止ボタン13〜15が操作されたかを判断し(ステップ213)、該小役の入賞処理を行い(ステップ214)、該小役の払出数に相当する遊技媒体払出処理を行う(ステップ215)。
次に、それまでの払出数が上限払出数を越えているかを判断し(ステップ216)、払い出していれば、特定遊技(RT遊技)に移行するが、そのような終了規定枚数まで払出が行われていないと判断すれば、そのまま該CB遊技が継続される。
また、いずれの小役にも入賞可能タイミングで各リール停止ボタン13〜15が操作されなかった場合は(ステップ213においてNoの場合)、はずれ処理を行い(ステップ217)、遊技媒体の払出は行われず、終了規定枚数か否かの判断をした後、該CB遊技が継続される。
このような遊技制御をするために、図柄の停止制御手段により停止された複数の図柄が予め設定した入賞図柄となる場合に、その入賞図柄の組合わせに応じた遊技を可能とする遊技制御手段が設けられており、該遊技制御手段は、さらに、このような特殊遊技を制御する特殊遊技制御手段を有している。該特殊遊技制御手段は、特殊遊技である上記CB1〜3におけるゲーム中に、シングルボーナスゲーム(SB)に入賞したことを停止制御手段から検知することにより、当該特殊遊技を終了させ、以降のゲームを通常遊技に移行させるものである。
また、該特殊遊技制御手段は、遊技媒体払出手段からの遊技媒体の払出が予め設定された上限払出数まで払い出されたことにより、当該特殊遊技を終了させ、以降のゲームを特定遊技に移行させるものである。
上記した図柄表示手段、賭数設定手段、遊技開始指令手段、図柄変動手段、停止制御手段、遊技制御手段等のそれぞれのより具体的な構成は、いずれもこの分野においてよく知られた技術により構成することができ、それらは、図3に記載した、メイン制御部30とサブ制御部31、及びそれらを構成するCPU32、クロック発生回路33、ROM34、RAM35、抽選処理部36、遊技制御部37、遊技数カウント部38、サブ制御部にデータを送出するための送出タイミング制御回路39及びデータ送出回路40等に組み込まれている。
上記した実施の形態では、第1殊遊技(CB)、第2特殊遊技(BB)でのゲームの終了条件を、所定の上限払出枚数を獲得した時点ではなく、所定の上限遊技回数を終了した時点とすることもできる。
この場合は、前記特殊遊技制御手段を、所定の上限遊技回数の終了を検知することにより当該特殊遊技を終了させ、また以降のゲームを特定遊技に移行させるよう構成する。
第1特殊遊技(CB)の終了条件つまりRTへの移行条件を所定の上限払出枚数を獲得したこととすると、遊技者が図8のステップ213で小役入賞を外してしまった場合はそのゲーム回において払出枚数を獲得できない場合が生じ、再度、第1特殊遊技(CB)を行うこととなるので、遊技回数の進行に伴ってSB当選のリスクが増加してしまう。
したがって、このように第1特殊遊技(CB)の終了条件を所定の上限遊技回数とすると、RTへの移行は上限遊技回数中でのSB内部当選によって規定されることとなるため、遊技者の技量が反映することが無いので、入賞可能なタイミングでリール停止ボタンを操作することが不得手の遊技者にとって安心感のあるスロットマシンを提供することができる。
また、上記した実施の形態では、第1特殊遊技(CB1〜3)、第2特殊遊技(BB1〜3)の終了条件の一つを、特定の入賞役(シングルボーナス(SB))の入賞として構成したが、それに限ることなく、他の所定の入賞を該終了条件として構成することもできる。
このようにすることにより、遊技者にとって、さらに多様なゲーム態様を構成するスロットマシンを提供することができる
また、上記した実施の形態では、第1特殊遊技(CB1〜3)における賭数をSB当選確率に応じて異ならせると共に、予め設定した遊技媒体の上限払出枚数又は上限遊技回数を同じとして構成したが、これとは逆に、予め設定された遊技媒体の上限払出枚数又は上限遊技回数を異ならせて、それに対応する賭数を同じに設定するよう構成することもできる。
例えば、各第1特殊遊技(CB1〜3)において、いずれも賭数を2、SB当選確率を1/6に設定し、CB1については上限払出枚数を50枚あるいは上限遊技回数4回、CB2については上限払出枚数100枚あるいは上限遊技回数8回、CB3については上限払出枚数150枚あるいは上限遊技回数12回、などと設定することができる。
また、上記した実施の形態では、各第1特殊遊技(CB1〜3)を、純増枚数が少ないほどリプレイタイム(RT)へ移行する確率を低めたが、これとは逆に、純増枚数が少ないほどリプレイタイム(RT)へ移行する確率を高めるように構成することもできる。
さらに、上記した実施の形態によれば、リプレイタイム(RT)のゲームの最大継続回数を50回に設定したが、これに限ることなく、スロットマシン全体の入賞確率の設計に応じて、最大継続回数を適宜変更することができる。
また、リプレイタイム(RT)を複数の最大継続回数(例えば、50回及び30回など)を有するリプレイタイム(RT)として構成し、例えば、最大継続回数の小さいリプレイタイム(RT)ほど、第1特殊遊技(CB)からの移行確率を大きくするように構成することもできる。このように構成することで、技量の低い遊技者にとっても、第1特殊遊技(CB)の完走を目指して自己の技量を最大限発揮させようとする意欲を湧かせることができ、より興趣のあるスロットマシンを構成することができる。
本発明の実施例示すスロットマシンの正面図。 図1のスロットマシンの前扉を開放して内部構造を示す正面図。 本発明のスロットマシンの制御回路を示す概略ブロック図。 本発明における遊技状態の移行を示す概念図。 本発明の入賞役(入賞図柄組合わせ)の一例を示す図。 本発明の入賞役毎の当選確率の一例を示す表。 本発明による通常遊技における処理を説明したフロー図。 本発明による第1特殊遊技における処理を説明したフロー図
符号の説明
1 スロットマシン、
2 前扉、
3 メダル投入口、
4、5、6 左、中、右リール、
7、8、9 表示窓、
10 入賞ライン表示ランプ、
11 サイドスピーカー、
12 スタートレバー、
13、14、15 リール停止ボタン、
16 上部ランプ、
17 液晶表示部、
18 ステッピングモータ、
19 クレジット表示部、
20,21 LED表示部
26 メダルホッパー、
27 電源ユニット、
30 メイン制御部、
31 サブ制御部、

Claims (3)

  1. 複数の図柄表示手段と、1回の遊技に対して所定数の賭数を設定することによりゲームを開始可能とする賭数設定手段と、前記賭数設定手段の駆動と遊技開始操作とに基づいて遊技の開始を指令する遊技開始指令手段と、前記遊技開始指令手段の駆動に基づいて前記複数の図柄表示手段の図柄の変動を行う図柄変動手段と、停止操作に基づいて前記複数の図柄表示手段の図柄の変動をそれぞれ停止制御する停止制御手段と、前記停止制御手段の制御により停止された前記複数の図柄表示手段の図柄が、予め設定した入賞図柄の組合わせに応じた遊技を可能とする遊技制御手段と、前記停止制御手段の制御により停止された前記複数の図柄表示手段の図柄が、予め設定した入賞図柄の組合わせになった場合に遊技媒体の払出を行う遊技媒体払出手段と、を有するスロットマシンにおいて、
    前記遊技制御手段は、通常遊技において、前記予め設定された入賞図柄のうち、所定の特別図柄の組合わせとなった場合に前記通常遊技とは異なる遊技者にとって有利な遊技であって、前記複数の図柄表示手段のうち、少なくとも1つ以上の図柄表示手段の停止制御を前記停止制御手段のほぼ操作のみに基づいて行う第1特殊遊技に移行させ、前記第1特殊遊技において、予め設定された上限払出数の遊技媒体の払出又は上限遊技回数の遊技の終了に基づき、又は特定の入賞図柄の組合わせが出現することに基づき、前記第1特殊遊技を終了させる特殊遊技制御手段を更に有し、
    前記特殊遊技制御手段は、前記第1特殊遊技において予め設定された上限払出数の遊技媒体の払出又は上限遊技回数の遊技の終了がなされた場合は、予め設定された入賞図柄の組合わせのうち、再遊技の抽選確率が前記通常遊技よりも高く設定された特定遊技に移行し、前記第1特殊遊技において特定の入賞図柄の組合わせが出現した場合は、通常遊技に移行させ
    前記第1特殊遊技は、前記賭数設定手段による複数の賭数に応じて前記特定の入賞図柄の組合わせが出現する確率を異ならせると共に、予め設定した複数の前記特別図柄の組合わせに前記賭数をそれぞれ対応させた複数の前記第1特殊遊技から構成されていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記複数の前記第1特殊遊技は、前記特定の入賞図柄の組合わせが出現する確率を小さく設定したことに対応して、前記賭数設定手段による所定の賭数を大きくし、予め設定された遊技媒体の上限払出数又は上限遊技回数を同じとしたことを特徴とするスロットマシン。
  3. 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記複数の前記第1特殊遊技は、予め設定された遊技媒体の上限払出数又は上限遊技回数を異ならせ、前記特定の入賞図柄の組合わせに対応する賭数を同じとしたことを特徴とするスロットマシン。
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