JP5357382B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、図柄が配列された複数のリールを回転表示し、遊技者のリール停止ボタン操作によって、すべてのリールの回転が停止した時に現れる図柄の組み合わせに基づいて入賞が決定され、所定の払出しが行われるスロットマシンに代表される遊技機に関する。
従来のスロットマシンに代表される遊技機は、遊技機正面の表示窓内に、外周に図柄が配列された3個の回転リールを備えており、外周に配列された図柄は遊技中に遊技者が図柄を目視しやすいように、各リール内側に設けられたランプ又はLED(以下バックライトという)によって背面から照らされている。
遊技者が、メダル投入口にメダルを投入し、スタートレバーを操作すると、各リールは回転を開始してゲームがスタートする。各リールが一斉に回転を始めると、表示窓には図柄が移動して表示される。
遊技者が移動表示される図柄を見ながら各リールに対応する停止ボタンを操作すると、夫々のリールが停止し、入賞ライン上にいずれかの図柄が停止する。
入賞ラインは5本設けられており、メダルの投入枚数が1枚、2枚、3枚と増えるに伴って、有効となるラインの本数も1本、3本、5本と増えるようになっている。その結果、有効となっている入賞ライン上に所定の図柄組み合わせが揃うと入賞となり、メダルの払出しが行われる。
遊技者は、内部当選が報知された場合等に、その当選している役に対応する図柄を、有効となっている入賞ライン上に停止させるように、タイミングを計って停止ボタンを操作する。
そして有効となっている入賞ライン上に、入賞役に対応する図柄を揃え、入賞させることができれば、その役に対応する枚数のメダルの払出しを受けることができる。また、役に対応する図柄を揃えることができなければ投入したメダルを失うことになる。
図柄組み合わせの種類に対応する入賞役(役物ともいう)は、予め決められており、それらの図柄を入賞ライン上に停止させ、入賞させることができた場合には、その役に応じて払出しが行われる。停止した図柄がビッグボーナス(BB)、或いはレギュラーボーナス(RB)図柄であった場合は、それぞれBB遊技、或いはRB遊技等の特別遊技に移行でき、遊技者に大きな利益が付与される。ボーナスゲームは、それぞれ所定の遊技構成が設定されており、例えば、RB遊技は、所定の役物を高確率で入賞させることが可能であり、入賞毎に、例えば、15枚のメダルが払出される。RB遊技は最大12回のゲーム数を消化するか、或いは最大8回の入賞が達成されることにより終了となる。BB遊技は、小役が高確率で発生するBB中一般ゲーム(小役ゲームとも言う)と上記RB遊技を組み合わせたものであり、BB遊技中一般ゲームを30回消化するか、BB遊技中のRB遊技が3回実行されると終了なる。尚、近年、BB遊技中のメダル獲得枚数が規定の上限値に達したことを条件に、BB遊技を終了させるようにしたものもある。
さらに、上記特別遊技状態とは異なる遊技状態であって、所定の開始条件が成立した場合に、所定の確率で発生する特定遊技状態がある。この特定遊技状態としては、例えば、複数のリールのうち、少なくとも1つのリールを無制御にし、遊技者の停止ボタンの操作タイミングによってリールを停止させるCT(チャレンジタイム)や、メダル、或いはクレジットを賭けることなく、次回のゲームを開始できるリプレイゲームを、所定回数、又はその他の所定終了条件が成立するまで継続して実行でき、リプレイ当選確率が、通常遊技状態における当選確率よりも高確率に設定されたRT(リプレイタイム)と呼ばれるものがある。
内部抽選による役物の抽選確率は、射倖性が適正の数値範囲内となるように、遊技状態や、メダルの賭け数に対応して予め設定されている。特に遊技者に大きな利益を付与するボーナス役の当選確率の違いは、遊技者によって投入されたメダル数と遊技者に対して払い出されるメダル数の比率(以下ペイアウト率)に大きな影響が出るため、これらの設定値は、従業員が、遊技機毎に設定手段を操作し、例えば、6段階の設定の中から1つの設定値を選択して設定することができるようになっている。
特開平1−238888には、遊技中特定の条件が達成された時に予め定めたゲーム回数分、乱数値に応じた停止制御を中止するようにした遊技機が開示されている。
また、特開2003−794には、所定の同一の成立フラグによって、停止操作手段の停止順序を異ならせ、確定表示される特定識別情報の種類が変動するように制御され、また、特定条件が成立することに基づき、所定の同一の成立フラグが、所定回数連続して、或いはほぼ連続して導出されるよう構成された技術が開示されている。
さらには、特開2003−299776には、通常モードのゲームでBB当選し、BBが入賞されずに持ち越された場合にARTモードに移行させ、所定回数のゲーム期間中、再遊技(リプレイ)の当選確率が通常モードよりも高確率とされるとともに、小役に当選した場合は、入賞有効ライン上に停止させる当選絵柄の色やストップボタンの操作順序などが遊技者に報知される技術が開示されている。
特開平1−238888号公報 特開2003−794号公報 特開2003−299776号公報
しかしながら、上記した従来技術では、特定の条件が成立した場合にそれぞれの遊技状態となり、該特定遊技状態は所定の終了条件(例えば、最大払出枚数の獲得、或いは所定の遊技回数の消化)が成立するまで、規定の遊技操作を繰り返すだけで、遊技性の変化に乏しく、また各遊技状態中の有効な攻略要素が少ないという問題があった。
外周に図柄を配列した複数のリールと、前記複数のリールを個々に回転させるためのリール駆動手段と、前記複数のリールに対応し、前記複数のリールを個々に停止させるための複数のリール停止手段と、遊技毎に抽選を行う抽選手段と、前記抽選手段の抽選の結果、所定の入賞役に内部当選した場合に、複数の入賞ラインのうち、有効な入賞ライン上のいずれかに、前記所定の入賞役に対応する図柄組み合わせを停止させる図柄停止制御手段とを備え、停止した図柄の組合わせに応じて所定の遊技価値が付与される遊技制御手段を有した遊技機であって、
通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特典を付与する特別遊技状態と、特定入賞役の当選確率が通常遊技状態よりも高く設定された特定遊技状態と、所定の発生条件に基づいて前記複数のリールのうち少なくとも1つのリールが無制御となる遊技が所定回数連続して発生すると共に、前記特別遊技の入賞役が当選した場合、又は所定の入賞役の入賞により付与される遊技価値の総獲得枚数が、所定の上限値に達した場合を終了条件とする特殊遊技状態とを有し、
前記特殊遊技状態の作動中に前記特定遊技状態が同時に作動するように設定されており、
前記特殊遊技状態のゲーム中において、前記所定の入賞役の入賞によって獲得可能な遊技価値の期待値から、前記特殊遊技状態中に前記特別遊技の入賞によって付与される遊技価値の期待値を減算した算出値が0より小さいか否かを判定する特殊遊技計数制御手段の判定に基づいて、リール停止操作順序決定手段によって第1の停止操作順序と第2の停止操作順序とから1つを選択し、
前記第1の停止操作順序は、前記所定の入賞役が内部抽選された場合は、前記所定の入賞役を前記有効入賞ライン上のいずれかに停止させるように制御し、前記特定入賞役が内部抽選された場合には、無制御となる前記少なくとも1つのリールを含む前記複数のリールのうち、少なくとも2つのリールの前記特定入賞役を前記有効入賞ライン上に停止させることができたか否かによって、前記所定の入賞役の停止を制御することにより、前記所定の入賞役の入賞の有無を調節することが可能とし、
前記第2の停止操作順序は、前記所定の入賞役又は前記特定入賞役がいずれかが内部抽選されている場合、それら内部抽選されたフラグに応じた入賞役を前記有効入賞ラインのいずれかに停止させる、
ことを特徴とする遊技機。
前記特殊遊技計数制御手段は、前記特殊遊技状態中に少なくとも1つの前記入賞役の入賞によって獲得可能な遊技価値の期待値から、前記特殊遊技状態中に前記特別遊技の入賞によって付与される遊技価値の期待値を減算した算出値が0より小さいか否かの判定に基づいて、少なくとも二つのリール停止操作順序から1つを決定するリール停止操作順序決定手段を有することを特徴とする。
前記停止操作順序決定手段は、前記特定入賞役が内部抽選されている場合であっても、少なくとも1つの前記無制御リールの停止操作タイミングによって、前記特定入賞役の入賞の有無が調節可能になる第1の停止操作順序と、前記特定入賞役が内部抽選された場合には、高い確率で前記特定入賞役が入賞するように設定された第2の停止操作順序のうち1つを選択することを特徴とする。
前記特殊遊技状態の終了条件は、前記特別遊技の入賞役が当選した場合、又は前記特殊遊技における入賞役として設定された少なくとも1つの前記入賞役が入賞した場合に付与される遊技価値の総獲得枚数が、所定の上限値に達した場合であることを特徴とする。
前記入賞ラインは、各リールの図柄が複数個ずつ視認可能な少なくとも2つのリールの各図柄と、1つの図柄を視認可能な少なくとも1つのリールの図柄とを横に結んで形成される少なくとも3本のラインから構成されたことを特徴とする。
前記特殊遊技状態のゲーム中に入賞可能に設定された少なくとも1つの前記入賞役は、1つの図柄を視認可能な少なくとも1つの前記リール上に配列されていることを特徴とする。
前記停止操作順序は、適宜のタイミングで遊技者に報知されることを特徴とする。
このような構成とすることにより、通常遊技以外の複数の特定遊技が同時期に作動する特殊遊技状態中において、リール停止ボタンの停止操作順序を所定の条件に基づいた適宜のタイミングで操作させることによって、所定の入賞役の入賞の有無を遊技者が調節することができるため、遊技の状況に応じて遊技者の判断によって遊技を進行できるという攻略要素を含んだ遊技性を有する、より興趣に富んだ遊技機を提供することができる。
また、遊技の状況に応じて、リール停止ボタンの停止操作順序の適切な切換え時期が判断されて遊技者に報知されるため、遊技上のリスクが軽減され、遊技者は十分に遊技を楽しむことができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を、添付図面を参照して説明する。尚、同一の構成部分については、同一の符号を記すものとする。
図1は、本発明によるスロットマシンの一実施形態の外観を示す正面図であり、図2は、図1のスロットマシンの前扉を開放した状態で視認される内部構造を示す正面図である。また、図3は、本発明によるスロットマシンの一実施形態の遊技処理制御回路を示す概略ブロック図である。
図1、図2及び図3において、スロットマシン本体1の前扉2には、前面パネルが取り付けられており、この前面パネル内の透明な第1の図柄表示窓3を通して、スロットマシン本体内部に並設されている3個のリール4、5、6のうち、2つのリール4、5を観察できる。各リールの外周面には、例えば21個の図柄が等間隔で配列されており、図柄は、ボーナス図柄(BB)、小役図柄、リプレイ図柄等から構成され、各リールはそれぞれ異なる図柄配列となっている。表示窓3からは、2つのリール4、5の上段、中段、下段にそれぞれ位置する3個、合計6個の図柄を視認可能となっている。
また、小型の第2の図柄表示窓7からは、リール6の外周面に描かれた図柄が1つ観察できる。リール6に描かれた図柄のうち、リプレイ図柄等一部の図柄は、リール4、5と共通して設けられており、リール4、5に停止した図柄と組み合わせて、3個の図柄が同一入賞ライン上に揃うことで、入賞が判定される。
本発明において、入賞ラインは、第1図柄表示窓3に表示される各図柄と、第2図柄表示窓7に表示される1つの図柄とを横に結んだ3本で構成されており、これらの入賞ラインに沿って停止した図柄の組み合わせに基づいて、入賞判定が行われる。これらの表示窓3及び7は、図柄表示領域を構成するものである。
入賞ライン数は、メダル投入口(図示せず)から投入されたメダル枚数、或いは、クレジットメダル表示部(図示せず)にメダルがクレジットされている場合には、BETスイッチ40の押下操作によって設定されたメダル投入数に応じて有効本数が異ならせ、例えば、1枚のメダルが投入された場合は、BET表示ランプ43が点灯し、中段の入賞ラインを1本表示させ、2枚のメダル投入があった場合は、上段及び中段の2本の入賞ライン、そして3枚のメダルが投入されると、上段、中段及び下段の3本全ての入賞ラインを表示させることも可能であり、また、常にメダル3枚賭けで、3本の入賞ラインを全て有効にして遊技させるようにしてもよい。
前扉2の両側にはサイドランプ8及びサイドスピーカー9、上方には上部ランプ10、また図柄表示領域の上部に液晶表示部11が設けられ、下方にはゲーム回数や入賞回数等を表示するためのLED表示部(図示せず)が設けられている。これらは各駆動回路を介して駆動され、ゲーム中の一般的な入賞報知やマシン動作の効果音、効果サウンド等出力する他、様々な内部抽選の結果を遊技者に報知するための表示手段を構成している。なお、ゲーム中の内部当選の報知は、上記表示手段の他に、別途個別の専用の告知表示部を設け、そこで行わせるようにしてもよい。
スロットマシン1の前面中央には、各リール4〜6を回転させるための可変表示始動手段であるスタートレバー12が設けられ、更に、各リールの回転を停止させるためのリール停止手段であるリール停止ボタン13〜15が各リールに対応して3個設けられている。
また、スロットマシンの前面下部には、メダル受皿16が設けられており、投入されたメダルを返却する返却口(図示せず)や入賞時に獲得したメダルを払い出すメダル払出口(図示せず)から排出されたメダルを貯留するためのものである。
図2において、リール4〜6は、リールユニット17として構成され、各リール毎にリール駆動手段の一部であるステッピングモータ18が連結されており、このステッピングモータの駆動によって各リールを回転させ、各表示窓3及び7内にそれぞれリール4〜6を移動表示させる。各リール4〜6の内部にはランプケース19がそれぞれ設けられており、各ランプケース内にバックライト20が取り付けられている。各バックライトはランプ駆動回路(図示せず)を介して個別に点灯制御され、各リール毎に1個〜3個の図柄を背面から照らすことができる。
また、リールユニットの下方には、メダルホッパー21と電源ユニット22が設けられている。電源ユニット22は、内部抽選の当選確率の設定値(例えば設定1から設定6までの6段階)を変更するための設定段階選択スイッチ23、設定スイッチの操作を有効とするための設定キースイッチ24等を備えている。
図3において、制御部はメイン制御部25とサブ制御部26とを備えている。メイン制御部はCPU27、クロック発生回路28、ROM29、RAM30、抽選処理部31、遊技制御部32、計数処理部33、サブ制御部にデータを送出するための送出タイミング制御回路34及びデータ送出回路35から主に構成されている。特殊遊技(BB遊技)に移行すると、計数処理部33では、カウントされた小役(チェリー)の入賞回数をRAM30の所定領域内に一時的に記憶させる。このカウント値は、小役が入賞する毎に順次更新される。計数処理部33では、該カウント値を参照して、BB遊技中のリール停止ボタン操作順序の切換え基準値を算出するとともに、該算出値に基づいて、リール停止ボタン操作順序を決定し、CPU27を介して操作順序を表示部、例えば、液晶表示部11に演出表示させる。これらRAM30、計数処理部33は特殊遊技計数処理制御手段を構成するものである。
上記停止ボタン操作順序切換え基準値の算出方法の概要について説明すると、例えば、本発明におけるBB遊技における獲得メダル枚数の上限値を200枚、BB遊技中の小役(チェリー)入賞によって獲得できるメダル枚数を1回につき8枚、BB遊技中の抽選対象となる入賞役は、RB、リプレイ、小役(チェリー)とし、該BB遊技中にメダル獲得枚数が上限値の200枚に達した場合、又はBB遊技中にRBに当選した場合にBB遊技が終了するものとする。また、RB遊技では、JAC(リプレイ)図柄の入賞毎に15枚のメダルが付与され、最大8回の入賞が期待できるものとした場合、RB遊技におけるメダルの期待純増枚数は、最大15枚×8回=120枚となる。
現ゲームがn回目の小役入賞であった場合、まず、RAM30のBB中小役入賞回数記憶領域は前回の数値から最新値nにデータを更新し、次いで、BB遊技残り期待純増枚数(BB遊技での獲得メダル枚数の上限値−現獲得メダル枚数)―RB遊技期待純増枚数で算出された値を参照してリール停止ボタン操作順序が判定される。
例えば、現ゲームが5回目の小役入賞である場合は、現獲得メダル枚数は、8枚×5回=40枚となり、BB遊技残り期待純増枚数は、200枚―40枚=160枚となる。この値160からRB遊技期待純増枚数である120枚を減算すると40枚となり、ここで得られた基準値40>0となり、まだ小役を入賞させてメダルを増加させる方が遊技者にとって有利であると判断されるため、リール停止ボタン操作順序は「順押し」が指示される。
また、現ゲームが10回目である場合は、200−(8×10)=120、120−120=0となり、この時点でRB入賞があった場合、現獲得メダル枚数である80枚にRB遊技期待純増枚数120枚を加算すると200枚となり、このままBB遊技を継続した場合の最大期待獲得枚数である200枚と等しくなる。従って、次回のゲームからは、いつRB当選があっても、遊技者にとっては得になるので、リール停止ボタン操作順序は「逆押し」が指示され、遊技者はメダルを微増させながら、かつBB遊技の終了条件であるメダル獲得枚数の上限値(8枚×小役入賞25回目=200枚)にできるだけ近い時期にRBが当選することを期待しつつ遊技を進行させることができる。
CPU27は入力ポート36及び出力ポート37を備えており、入力ポート36を介してメダルセンサ38、第1、2、3リールストップボタン操作部13〜15、スタートレバー12、第1、2、3リールインデックス39、BETスイッチ40等が接続されている。また、出力ポート37には、メダルブロックソレノイド41、スタートレバーLED42、BET表示ランプ43、LED表示部44、第1、2、3リールステッピングモータ18等の周辺装置が電気的に接続されている。各リールモータ18は、リール4〜6と同軸で連結されており、一定のステップ角で各リール4〜6を回転させる。リールインデックス39は、各リール4〜6が一回転する毎に発生するリセットパルスを検出し、その所定の基準位置からの回転角度をリールの回転位置として計数し、その計数値がCPU27に入力される。
また、ROM29には、スロットマシンで実行されるゲームシーケンスプログラムの他、図柄テーブル、入賞組み合わせテーブル、抽選確率テーブル等、固定データが格納されており、RAM30は、CPU27が実行するプログラムの一時的なデータ記憶領域として使用される。
一方、サブ制御部26は、CPU47、音声LSI48、データ入力回路49、クロック発生回路50、制御用ROM51、RAM52、音声用ROM53、アンプ回路54等を備え、液晶(ドット)表示装置11、上部ランプ10、サイドランプ8、リールバックライト20、及びスピーカー9等が接続されている。
CPU27は、ゲームの状況に応じて、データ送出回路35に出力タイミング情報信号を出力し、データ送出回路35に出力されたこの出力タイミング情報信号を一時的に蓄えた後、送出タイミング制御回路34からの出力信号に基づいて、サブ制御部26のデータ入力回路49に出力する。
さらに、CPU27は、ゲームの進行状況に応じて、ROM29に記憶されている固定データの中から必要なデータを呼び出すと共に、入出力ポートに接続されている各周辺機器からの入出力信号に基づいて遊技機の動作を制御している。
次に本発明のゲーム方法の概要を説明する。遊技者は、メダル投入口(図示せず)からメダルを投入するか、クレジット表示部(図示せず)にクレジットされたメダルがある場合にはBETスイッチ40を操作して投入するメダル枚数を任意に決定する。その投入されたメダル枚数に応じて入賞ラインが有効化され、スタートレバー12の操作によってゲームがスタートする。スタートレバー12が操作されるとリール4〜6が順次回転を開始し、遊技者は各リールに対応する各停止ボタン13〜15を操作してリールの回転を停止させる。通常、スターレバー操作後に、抽選処理部31により乱数がサンプリングされる。この内部抽選の結果、所定の入賞役(役物ともいう)に当選し、且つ、全てのリールが停止した時に特定の図柄が所定の入賞ラインのいずれかに沿って揃った場合に入賞となる。図柄組み合わせの種類に対応する役は、予め決められており、その役に応じてメダルの払出しが行われる。
入賞ライン上に停止した図柄の組み合わせが、小役図柄の場合は、フラグが持ち越されないため、そのゲームでそれぞれの図柄を停止させることができた場合のみ所定の払出しが行われてゲームが終了となる。リプレイ図柄の場合はメダルを投入することなしに再度ゲームをスタートさせることができる。
特別遊技であるレギュラーボーナス(RB)図柄であった場合は、特別遊技に移行でき、更なる払出しの増加が期待できる。RB遊技は、全部で12回のゲームを実行することができ、この間に所定の入賞役の図柄組み合わせが高確率で発生する。12回のゲームのうち、8回所定の入賞役の入賞があった場合にRB遊技が終了する。
また、入賞ライン上に停止した図柄の組み合わせが、ビッグボーナス(BB)図柄であった場合は、BB遊技に移行できる。BB遊技は、3個のリール4、5、6のうち、少なくとも1つ(例えば、中リール5)が無制御となる特殊遊技状態であって、入賞ライン上に再遊技(リプレイ)図柄が3個揃って停止した場合は、再遊技が行われ、BB遊技中に高確率で発生する小役(例えば、チェリー図柄)が右リール6に停止した場合に入賞となり、所定の遊技価値(メダル)が付与される。この特殊遊技は、特別遊技に当選した場合、又は、メダルの獲得枚数が所定の上限値に達した場合に終了となる。
さらには、特定遊技移行図柄の組み合わせが揃った場合には、特定遊技であるRT(リプレイタイム)遊技に移行することができる。RT遊技とは、メダルを賭けないで1ゲームを遊技できるリプレイ図柄の当選確率が、通常遊技状態時よりも高く設定されており、所定回数(例えば10回、50回、100回等)の遊技を消化すると終了するものであり、遊技者は、消費メダルの減少を押さえて遊技を継続するとともに、その間に入賞役の当選を期待しながら遊技を進行することができる。
本発明においては、通常遊技中に特定遊技移行図柄の組合わせが入賞し、RT遊技が作動している時に、BB遊技に当選した場合、BB遊技とRT遊技が同時期に作動することになる。従って、BB遊技中にリプレイ役が高確率で発生するようになるため、メダルを投入しなければならい回数が減り、手元のメダル数の消費を抑えながら、小役を入賞させて獲得メダル数を増加させつつ、さらに特別遊技の当選も期待することができる。
また、上記した特殊遊技状態中は、1ゲーム毎に、実際に小役入賞によって獲得したメダル枚数(純増枚数)が計数されており、特殊遊技状態の終了条件の1つである獲得メダル数の所定の上限値からこの純増枚数が減算された残り期待純増枚数と、BB遊技中にRBに当選し、RB遊技に移行した場合に獲得できるRBの期待純増枚数との差枚数が算出され、基準値として順次更新される。そして、残り期待純増枚数とRBの期待純増枚数との減算値が0より小さくなったか否かが順次判定される。
上記基準値が0より小さくなった場合とは、つまり、特殊(BB)遊技の残りゲームを消化していく上で、小役入賞によってメダルを獲得していった場合の総メダル獲得枚数よりも、現時点までの小役入賞によるメダル獲得枚数に加え、次ゲーム以降でRBが入賞した場合に獲得できるメダル数の総和の方が大きくなり、遊技者にとって有利となる状態となる適切な時期を判断しているものである。
さらに本実施形態においては、上記の判定結果に基づいて、リール停止ボタンの停止操作順序を決定して遊技者に報知し、指示された停止操作順序に従ってリール停止ボタンを操作することにより、特殊(BB)遊技中の小役の入賞を遊技者がある程度調整しながら遊技することができる。つまり、上記判定結果が0よりも大きい状態では、小役を多く入賞させる方が遊技者にとって有利である。指示された停止操作順序(例えば左、中、右の順にリールを停止させる順押し)でリール停止ボタンを操作すると、小役に当選している場合は、右リールの表示窓7上にチェリー図柄停止するようにリールが引き込み制御される。また、リプレイに当選している場合には、まず左リールの上段、中段、下段のいずれかにリプレイ図柄停止するように制御される。次に、中リールは無制御であるため、中リールの停止ボタンの押下タイミングによっては左リールのリプレイ図柄と隣合わない(リプレイがテンパイしない)位置に中リールのリプレイ図柄を停止させる事が可能である。リプレイ図柄がテンパイしなかった場合は、右リールには小役であるチェリー図柄が停止するように制御される。従って、リプレイに当選している場合であってもチェリーを入賞させてメダルを獲得することができる。このように、小役入賞を停止ボタンの操作によって遊技者が調節しながら遊技を進行させることができ、単に特殊遊技を消化するだけでなく、遊技の状況に応じて適切な停止ボタン操作を行うことによって、効率よく特殊遊技を攻略することが可能となる。
上記判定結果が0よりも小さくなった場合は、上記した停止操作順序とは異なる順序(例えば、右、中、左の順にリールを停止させる逆押し)でリール停止ボタンを操作するように遊技者に報知される。この場合は、当選しているフラグに応じた入賞役が入賞ライン上に停止するようになるため、小役入賞は、確率抽選テーブルに従った発生頻度とほぼ同等となり、遊技者はメダルを微増させながら、RBの当選を期待しつつゲームを続けることが可能となる。
入賞役の内部抽選の結果は、複数の報知形態で遊技者に告知される。その1つはリーチ目予告であり、リーチ目とは、ボーナスフラグが成立している時にのみ出現するようリールが停止制御される図柄組み合わせ(出目)であって、このリーチ目は機種によっては百種類以上存在する。熟練した遊技者はこのリーチ目を覚えることによって、ボーナスフラグの内部当選を瞬時に判別することができる。
また別の報知形態としては、遊技者が内部当選の有無を判別し易いように、視覚、聴覚、触感で遊技者に報知する表示手段を備えている。例えば、上部ランプ16、サイドランプ18、リールバックライト29、及び専用の告知ランプ(図示せず)等を点灯、点滅表示したり、スピーカー11から特定のサウンドを出力したり、さらには、液晶表示装置17等を設けて演出表示される。さらに、リール4〜6が回転を停止するときに通常回転とは異なる動作、例えば、逆回転や振動させて停止するように制御させることも可能である。また、これらの様々な手段を組み合わせることによって、入賞役の内部当選の発生を異なる確率で遊技者に知らせることができる。例えば、専用の告知ランプが点灯したときは、100%の確率で所定の入賞役に内部当選していることを遊技者に告知し、その他例えばリールのバックライトの点滅パターンとスピーカーから出力される遊技音の組み合わせによっては、所定の入賞役に100%内部当選している場合もあるし、内部当選していない場合(ガセ)もあるという、擬似演出を表示させることも可能である。
さらには、液晶表示装置11では、所定の入賞役の内部当選の確率を、動画像を用いた複数の演出パターンの中から所定の選択条件に基づいて1つ、或いは複数のパターンの組み合わせを選択して演出表示したり、上記したリール停止ボタンの操作順序を表示することができる。
図4は、リールの図柄テープを例示した図である。リール図柄テープには、左側に図柄番号を配し、左リール、中リール、右リールには、それぞれ21個の図柄に対応する数字が付されている。メイン制御部は、各リールが回転を停止した時に、入賞ライン上にどの図柄が停止しているかをこのテーブルを参照して判定する。本図においては、説明をわかり易くするために、説明上必要な図柄のみをシンボル画像で表し、その他の図柄を省略して空白としている。
本実施例において、特殊遊技の小役図柄として「チェリー」が、リプレイ入賞役の図柄として「JAC」が設定されている。左リール、中リール、右リールの各リールには、「JAC」の図柄が、リールの引き込み制御によって、入賞ライン上に引き込める所定の間隔で配列されとともに、右リールには、「JAC」図柄の上段に「チェリー」図柄が連続するように配置されている。
また、中リールには、左右のリールよりも多くの「JAC」図柄を配置するようにしている。これは、中リールは特殊遊技において無制御となるため、「JAC」図柄を停止させられるか否かは、遊技者の停止ボタンの適切な操作タイミング(目押し)の技量によって異なるものとなる。また、特殊遊技中においては、リプレイに当選している場合であっても小役を入賞させることが出来る遊技状態が発生するため、「JAC」図柄を入賞ライン上に停止させないように停止ボタンを操作できるかが遊技上重要な攻略要素となる。従って「JAC」図柄を外すための難易度が、無作為のタイミングで停止ボタンを操作した場合であっても、ある程度の範囲内(例えば50%弱)となるように配列されている。
さらに詳細に説明すると、本実施例においては、合計6個の「JAC」図柄が、図柄番号3番、7番、11番、12番、16番、20番にそれぞれ配置されている。この図柄配列においては、図柄番号1番、2番、5番、6番、9番、10番、14番、15番、18番、19番の図柄が、左リールの「JAC」図柄が停止している位置で、中リールの停止ボタンが操作された場合には、「JAC」図柄以外の図柄が入賞ライン上に停止することになり、「JAC」図柄をテンパイさせることができない。一方、0番、3番、4番、7番、8番、11番、12番、13番、16番、17番、20番の図柄が表示された時点でリール停止ボタンを操作した場合は「JAC」図柄を停止させることができる。従って、無作為に停止ボタンを操作した場合には、10/21(約48%)の確率で「リプレイ」図柄が外れ、11/21(約52%)の確率で「リプレイ」図柄が入賞することになり、特殊遊技中にリプレイが内部当選した場合に、「リプレイ」図柄をテンパイさせずに、小役「チェリー」図柄を入賞させることは、リプレイを入賞させる場合よりもやや難しくなり、遊技者の目押し技術の差によってメダルの獲得枚数、或いはメダルの獲得速度に多少の差が生じ、変化に富んだ遊技性を実現できる。
図5を参照して、本実施例におけるメイン遊技動作について説明する。尚、メイン遊技とは、遊技機を操作して行う1ゲームを示し、スタートレバーの操作から3個のリールの停止までを1ゲームとし、さらには、ゲームを実行する上で行われるメダルの投入操作、メダルの賭け数の設定、入賞判定、及びメダルの払出し処理等、通常遊技状態以外の遊技状態に移行するまでの付属的な動作、処理が含まれるものとする。
遊技機に電源が投入されると、再遊技自動投入処理が実行され(ステップ1)、割り込み処理を1回許可(ステップ2)した後、遊技メダル投入チェック(ステップ3)、投入ボタンチェック(ステップ4)、精算ボタンチェック(ステップ5)、設定キーチェック(ステップ6)、スタートレバーチェック(ステップ7)がそれぞれ実行される。次に、スタートレバーが遊技者によって操作されたかを判定(ステップ8)し、Noの場合は、ステップ2に戻り、Yesの場合は、メダル投入信号を遊技制御基板に送信(ステップ9)し、遊技開始時の設定処理が実行される(ステップ10)。その後、確率抽選処理が行われ(ステップ11)、役物に当選した場合はその役物の内部当選フラグをRAM上の所定の領域に記憶し、次いで、リールの回転処理が実行される(ステップ12)。リールが回転を開始してから一定の時間が経過すると、遊技者はリール停止ボタン操作が可能となり、遊技者によってリール停止ボタンが操作されると、遊技機は、リール停止処理を実行(ステップ13)する。リール停止処理は、具体的には、リール停止ボタン操作が行われるまでリール回転処理を続行し、一方、リールの回転開始から所定時間経過してもリール停止ボタンが操作されない場合には、自動停止処理が実行される。その後、停止した図柄の組み合わせに応じて入賞判定処理が実行される(ステップ14)。
図6を参照して、本実施例におけるメイン遊技中のステップ11における確率抽選処理を説明する。まず、通常遊技がスタートすると、抽出された乱数値に基づいて、予め設定されている複数の確率抽選テーブルの中から各遊技状態に応じて選択された確率抽選テーブルを参照して各入賞役の当選判定が順次実行される。
本実施例では、まず、RT遊技中であるかが判定される(ステップ101)。RT遊技中でない場合、抽出された乱数値がBB遊技中であるかを判定し(ステップ102)、Yesの場合は、BB遊技用RTなしの抽選テーブルが選択され(ステップ103)、ステップ102においてNoの場合は、通常遊技用RTなし抽選テーブルを選択する(ステップ104)。従って、ステップ103及びステップ104で選択される抽選テーブルでは、リプレイ役の当選確率は、RT遊技用抽選テーブルで設定されているリプレイ役の当選確率よりも低確率に設定されている。ステップ101に戻って、RT遊技に移行した後BBに当選し、BB遊技が作動している場合(ステップ105)はBB遊技用RT付抽選テーブルが選択される(ステップ106)。また、ステップ105においてNoである場合、通常遊技用RT付抽選テーブルが選択される(ステップ107)。107において選択された抽選テーブルを使用して行われる遊技では、通常遊技中に所定の遊技回数が実行される期間リプレイ役が高確率で当選するため、メダルの消費を抑えることができる。
次に、図7及び図8を参照して、RT遊技とBB遊技が同時に作動している場合のBB遊技の制御について説明する。RT遊技中にBBに当選し、BB図柄を入賞ライン上に停止させることができた場合、BB遊技に移行することができる。BB遊技がスタートすると、まず、RB当選か否かが判定される(ステップ201)。RB当選は、BB遊技の終了条件の1つであるため、Yesの場合はBB終了となる。Noの場合、次いで特殊遊技計数制御手段によって算出された判定基準値に基づいて、リール停止ボタン操作順序が決定される。基準値が<0でなければ、「順押し」が選択されて、液晶表示部11に「順押し」を指示する演出表示が表示される(ステップ203)。ついで、抽選された乱数値がリプレイ役に当選しているかを判定し(ステップ204)、Noの場合は、図8の(a)に示すように、リプレイフラグがないので、小役入賞が優先され、「チェリー」図柄を右リールに停止制御させ(ステップ205)、チェリー入賞に対応する所定のメダル枚数が払出され、引き続きBBゲームは続行する。
また、ステップ204でYesの場合、リプレイ役に当選しているため、リプレイ入賞が基本的に優先される。左リール停止ボタンが操作されると、左リールは入賞ラインを構成する図柄表示窓の上段、中段、下段のいずれかに「リプレイ」図柄が停止制御される。次いで中リール停止ボタンが操作されると、中リールは無制御であるため、遊技者の停止ボタンの操作タイミングに応じて、左の図柄表示窓に停止した「リプレイ」図柄に隣接する位置(入賞ライン上)に「リプレイ」図柄を停止させることができたかが判定される(ステップ206)。Noの場合は、図8の(c)に図示したように、「リプレイ」がテンパイしなかったため、右リール停止ボタンが操作されると、「チェリー」図柄が入賞するように右リールが停止制御される。また、ステップ206においてYesの場合は、図8の(b)に示すように、リプレイ役当選フラグを優先して、右リールは、「リプレイ」図柄が入賞するようにリールの停止制御が実行され(ステップ207)、引き続きBBゲームは続行する。
ステップ202に戻って、判定基準値が<0であった場合、リール停止ボタン操作順序は「逆押し」が指示される(ステップ208)。次いでリプレイに当選したかが判定され(ステップ209)、Yesの場合、まず右リールの停止ボタンが操作されると、「リプレイ」図柄が表示窓内に停止するようにリールが制御される。次に中リールは遊技者の停止ボタンの操作タイミングに応じて、上段、中段、下段のいずれかに「リプレイ」図柄が停止する。図8の(e)では、上段に停止した場合を例示している。最後に左リールの停止ボタンが操作されると、右リールと中リールの「リプレイ」図柄が上段の入賞ライン上でテンパイしているため、左リールも上段に「リプレイ」図柄が停止するように制御される。
ステップ209でリプレイ役に当選していなかった場合は、図8の(d)に示すように、小役入賞が選択され、「チェリー」図柄を右リールの図柄表示窓に停止させるように制御され(ステップ211)チェリー入賞に対応する所定のメダル枚数が払出される。次いで、BB終了枚数に到達したかが判定される(ステップ212)。Yesの場合は、BB遊技を終了させ、Noの場合はBB遊技中のメダル獲得枚数の上限値に到達するか、RBが当選するまで引き続きBBゲームは継続する。
本実施例では、BB遊技中の小役を「チェリー」図柄とし、右リール上に配置するようにしたが、小役の種類及び配置されるリールはこれらに限定されるものではない。
また、入賞役として設定される図柄は、BB図柄、RB図柄、リプレイ(JAC)図柄、チェリー図柄、ベル図柄に限るものではなく、各リールに配置される位置及び配列間隔等もこれらに限定されるものではない。
さらに、本実施例では、中リールを無制御の対象として設定したが、無制御とするリールは中リールに限定されるものではなく、左リール等他のリールとすることも可能である。
また、停止ボタンの操作順も順押し、逆押しに限らず、6通りの操作順序のうちから、いずれの操作順序に設定することも可能である。
さらに、本実施例においては、BB遊技中に抽選された場合にBB遊技の終了条件となる入賞役をRBとしているが、シングルボーナス(SB)も抽選されるようにしてもよい。
また、本実施例においては、RT遊技は、通常遊技中に所定の開始条件(例えば、RT遊技図柄組合わせの入賞等)によって発動し、作動中にBB遊技が開始した場合には、そのままRT遊技用の確率抽選テーブルを保持してBB遊技が行えるように設定されているが、BB遊技中のRT遊技用確率抽選テーブルの選択方法はこれに限定されるものではなく、RT遊技用の確率抽選テーブルを複数設け、BB遊技の作動と同時に、通常遊技状態中にRT遊技が作動した場合とは異なるテーブルが選択されるようにしてもよい。
こうした場合、通常遊技中に作動するRT遊技中のリプレイ役の当選確率と、BB遊技中に作動するRT遊技中のリプレイ当選確率とを異ならせることができ、より遊技性に富んだ遊技を提供することができる。
また、RT遊技の終了条件は、特に明記していないが、所定回数分のゲーム数を設定することも、又はBB遊技終了時とすることも可能である。さらには、通常遊技状態中にRT遊技に移行した場合と、BB遊技中に作動させる場合とで、終了条件を異ならせることも可能である。
本発明の実施に係る遊技機を示す正面図である。 本発明の実施に係る遊技機の内部構造を示す正面図である。 本発明の実施に係る遊技機の概略ブロック図である。 本発明の実施に係る図柄テーブルである。 本発明の実施に係るメイン遊技処理のフローチャートである。 本発明の実施に係る確率抽選テーブル選択処理のフローチャートである。 本発明の実施に係るBB遊技とRT遊技同時に作動した場合の遊技処理のフローチャートである。 本発明の実施に係るBB遊技中の入賞役図柄の停止パターンを示す図である。
符号の説明
1…スロットマシン
2…前扉
3…第1図柄表示窓
4、5…第1、第2リール
6…第3リール
7…第2図柄表示窓
8…サイドランプ
9…サイドスピーカー
10…上部ランプ
11…液晶表示部
12…スタートレバー
13、14、15…リール停止ボタン
16…メダル受皿
17…リールユニット
18…ステッピングモータ
20…バックライト
21…メダルホッパー22…電源ユニット
23…設定段階設定スイッチ
24…設定段キースイッチ
25…メイン制御基板
26…サブ制御基板

Claims (4)

  1. 外周に図柄を配列した複数のリールと、前記複数のリールを個々に回転させるためのリール駆動手段と、前記複数のリールに対応し、前記複数のリールを個々に停止させるための複数のリール停止手段と、遊技毎に抽選を行う抽選手段と、前記抽選手段の抽選の結果、所定の入賞役に内部当選した場合に、複数の入賞ラインのうち、有効な入賞ライン上のいずれかに、前記所定の入賞役に対応する図柄組み合わせを停止させる図柄停止制御手段とを備え、停止した図柄の組合わせに応じて所定の遊技価値が付与される遊技制御手段を有した遊技機であって、
    通常遊技状態と、前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特典を付与する特別遊技状態と、特定入賞役の当選確率が通常遊技状態よりも高く設定された特定遊技状態と、所定の発生条件に基づいて前記複数のリールのうち少なくとも1つのリールが無制御となる遊技が所定回数連続して発生すると共に、前記特別遊技の入賞役が当選した場合、又は所定の入賞役の入賞により付与される遊技価値の総獲得枚数が、所定の上限値に達した場合を終了条件とする特殊遊技状態とを有し、
    前記特殊遊技状態の作動中に前記特定遊技状態が同時に作動するように設定されており、
    前記特殊遊技状態のゲーム中において、前記所定の入賞役の入賞によって獲得可能な遊技価値の期待値から、前記特殊遊技状態中に前記特別遊技の入賞によって付与される遊技価値の期待値を減算した算出値が0より小さいか否かを判定する特殊遊技計数制御手段の判定に基づいて、リール停止操作順序決定手段によって第1の停止操作順序と第2の停止操作順序とから1つを選択し、
    前記第1の停止操作順序は、前記所定の入賞役が内部抽選された場合は、前記所定の入賞役を前記有効入賞ライン上のいずれかに停止させるように制御し、前記特定入賞役が内部抽選された場合には、無制御となる前記少なくとも1つのリールを含む前記複数のリールのうち、少なくとも2つのリールの前記特定入賞役を前記有効入賞ライン上に停止させることができたか否かによって、前記所定の入賞役の停止を制御することにより、前記所定の入賞役の入賞の有無を調節することが可能とし、前記第2の停止操作順序は、前記所定の入賞役又は前記特定入賞役がいずれかが内部抽選されている場合、それら内部抽選されたフラグに応じた入賞役を前記有効入賞ラインのいずれかに停止させる、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記入賞ラインは、各リールの図柄が複数個ずつ視認可能な少なくとも2つのリールの各図柄と、1つの図柄を視認可能な少なくとも1つのリールの図柄とを横に結んで形成される少なくとも3本のラインから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記特殊遊技状態のゲーム中に入賞可能に設定された少なくとも1つの前記入賞役は、1つの図柄を視認可能な少なくとも1つの前記リール上に配列されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記停止操作順序は、適宜のタイミングで遊技者に報知されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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