JP2018166888A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定状態において、払出しの多い役を入賞させることを可能として出玉性能を向上させることができる遊技機の提供。
【解決手段】
複数のリール3L〜3Rの回転及び停止を制御するリール制御手段110と、役の当否を決定する内部抽選を行う内部抽選手段110と、リール3L〜3Rの停止態様で当選した役の入賞の有無を判定する入賞判定手段110と、通常状態と通常状態よりも小役の当選確率が高い特定遊技状態とを含む複数の遊技状態との間で移行するように制御可能な遊技状態制御手段110とを備える遊技機であって、内部抽選手段110は、特定の態様で当選する特定当選態様役を内部抽選の対象とし、リール制御手段110は、特定遊技状態において、通常状態では設定されていない特定役に係る図柄の組合せが設定されたことに基づいて、特定当選態様役に当選した際のリール3L〜3Rの停止制御を、通常状態とは異なるように制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、遊技機に関する。
現行の回胴式遊技機(以下スロットマシンという)等の遊技機は、規定数(規定投入数)の遊技媒体(例えばメダル)を投入して遊技を行うことができるが、内部抽選等の遊技の結果として、通常状態よりも遊技者に多くのメダルを短時間に付与可能なビッグボーナス(第一種特別役物に係る役物連続作動装置、以下RBBともいう)を搭載しているものがある。さらにビッグボーナスに係る遊技には、小役の当選確率を通常状態から変化させることができないRBB中通常状態(特定状態)と、レギュラーボーナス(第一種特別役物、RB)が入賞(作動)すること等により移行する小役の当選確率が高く設定されたRBB中RB作動状態(特別状態)とから構成されるものがある(特許文献1参照)。
また、このような遊技機においては、遊技機の型式に関する技術上の規格に適合しているかどうかを試験する型式試験が行われ、出玉率(遊技機へのメダル投入数に対する払出数の比率)や役物比率(任意の遊技区間における全ての払出数に対する「役物作動状態」の払出数の比率)等が規定値を超えている否かが判断される。
特開2012−235803号公報
しかしながら、ビッグボーナス状態のRBB中通常状態においてのメダルの払出しは、型式試験における役物比率のメダルの払出しとして扱われないため、RBB中通常状態でより払出しの多い役を入賞させて効率よく出玉を増やすことができれば、役物比率に関しては型式試験の規定をクリアしつつ、遊技者により有利な遊技状態を提供することが可能となる。
本発明は、特定状態において、払出しの多い役を入賞させることを可能として出玉性能を向上させることができる遊技機を提供することを目的とする。
第1の発明は、複数種類の図柄が配列された複数のリールと、前記リールの回転及び停止を制御するリール制御手段と、複数種類の役の当否を決定する内部抽選を行う内部抽選手段と、前記リールの図柄の組合せの停止態様で当選した役の入賞の有無を判定する入賞判定手段と、通常状態と、遊技者が有利な有利遊技状態のうち前記通常状態よりも遊技媒体の払出しがある小役の当選確率が高い特別遊技状態と、前記通常状態では内部抽選の抽選対象となっていない特定役の当選を契機に前記特別遊技状態へ移行させることが可能な特定遊技状態とを含む複数の遊技状態との間で移行するように制御可能な遊技制御手段とを備える遊技機であって、前記内部抽選手段は、特定の態様で当選する特定当選態様役を前記内部抽選の対象とし、前記リール制御手段は、停止制御の結果として、前記特定遊技状態において、前記通常状態では設定されていない前記特定役に係る図柄の組合せが設定されたことに基づいて、前記特定当選態様役に当選した際の前記リールの停止制御を、前記通常状態とは異なるように制御する。
第1の発明では、有利遊技状態のうちの特定遊技状態(特定状態)において特定の態様で当選する特定当選態様役を内部抽選の対象とし、リール制御手段は、停止制御の結果として、特定遊技状態に当選した場合に、通常状態において特定当選態様役が当選した際のリールの停止制御を変更して、例えば、払出しの多い有利役(払出性能が高い役)のみを入賞させることができる。これにより、有利遊技状態の払出性能を高めることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記特定当選態様役は、他の役よりも払出しの多い有利役を含む複数の役が重複して当選する重複当選複合役であって、前記リール制御手段は、前記通常状態において前記重複当選複合役に当選した場合、前記リールの停止順序に応じて前記有利役又は前記有利役以外の役が入賞するように前記リールを制御する第1リール停止制御を行い、前記特定遊技状態において前記重複当選複合役に当選した場合、前記リールの停止順序にかかわらず、前記有利役のみが入賞するように前記リールを制御する第2リール停止制御を行う。
第2の発明では、特定遊技状態(例えばRBB中通常状態)において、他の役よりも払出しの多い有利役を含む複数の役が重複して当選する特定当選態様役である重複当選複合役が当選した場合には、例えば、有利役のみが当選するようにリールを制御し、通常状態において、重複当選複合役が当選した場合には、有利役よりも配当が低い低配当役が当選する場合あるようにリールを制御する。
ここで、このような遊技機は、遊技機の型式に関する技術上の規格に適合しているかどうかを検査する型式試験をクリアする必要がある。具体的に、型式試験では、出玉率(遊技機へのメダル投入数に対する払出数の比率)や役物比率(任意の遊技区間における全ての払出数に対する「役物作動状態」の払出数の比率)等が規定値を超えていないか判断される。
しかしながら、特定遊技状態であるRBB中通常状態における遊技媒体の払出しは、遊技機の型式試験における役物比率の払出しとして扱われないため、特定遊技状態において出玉を増やすことできれば、役物比率を低下させつつ、遊技者により有利な遊技状態を提供することが可能となるが、従来の遊技機における特定遊技状態であるRBB中通常状態は、特別遊技状態であるRBB中RB作動状態とは異なり、小役の当選確率を上昇させることができない(小役の当選確率が通常状態と同一)という制約があり、容易に出玉率を上昇させることができない。
第1の発明及び第2の発明では、上述のように、特定遊技状態であるRBB中通常状態において、特定当選態様役である重複当選複合役(有利役を含む複数の役)が重複して当選した場合には、例えば払出しが多い有利役(ベル役)を入賞させることができる。これにより小役の当選確率を上昇させることができないRBB中通常状態であっても、配当が高い小役の入賞率を上昇させて払出数を増やすことができ、役物比率を低下させつつ、遊技者により有利なビッグボーナス(RBB)を提供することができる。
本発明によれば、特定状態において、払出しの多い役を入賞させることを可能として出玉性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの斜視図である。 同じく、スロットマシンのリールの図柄配列を示す図である。 同じく、スロットマシンの各構成要素の関係を示すブロック図である。 同じく、スロットマシンの入賞役と図柄組合せと配当とメダルのベット数との関係を示す図である。 同じく、スロットマシンの役の当選態様を説明するための図である。 同じく、スロットマシンの内部抽選テーブルの構成を示す図である。 同じく、スロットマシンにおいて打順役が当選した際のストップボタンの押し順と入賞役との関係を示す図である。 同じく、スロットマシンの特殊小役のハズレ目の一部を示す図である。 同じく、スロットマシンの遊技状態と遊技状態の移行契機を説明するための図である。 同じく、スロットマシンのビッグボーナス中の遊技状態を説明するための図である。 変形例10に係るスロットマシンの打順不問小役を説明するための図である。 変形例11−1に係るスロットマシンの第1ベルを説明するための図である。 変形例11−2に係るスロットマシンの第2ベルを説明するための図である。
以下、本発明の遊技機であるスロットマシンSの一実施形態を、添付図面の図1〜10を参照しながら詳述する。なお、これらの実施形態は、本発明を限定するものではない。また、以下の説明においてスロットマシンSの各部の基準となる方向は、そのスロットマシンSの正面に対面する遊技者の視点(正面視)に合わせて説明する。
(スロットマシンSの外部構成)
本実施形態のスロットマシンSは、遊技媒体(例えばメダル)を投入及び払出し可能であって、図1に示すように、箱型の筐体1と、筐体1の前側の開口部を開閉可能な前扉2と、筐体1内に収容され複数種類の図柄が付された左リール3L、中リール3C、及び右リール3R(以下、まとめてリール3L〜3Rともいう)とを備えている。
前扉2の前面には、筐体1内に収容されるリール3L〜3Rの図柄(上段図柄、中段図柄、下段図柄)を、前方から視認可能とする表示窓4と、表示窓4の下方にあって後述するクレジットメダルの数(最大で50枚に制限)を表示するクレジット数表示器、及び入賞時の払出しメダル数を表示する払出表示器等を有する7セグメント表示器から構成される遊技情報表示部8とが設けられている。
前扉2の前面から前方へ突出する操作部OPの上面には、メダルを投入可能であって、投入されたメダルの通過によりオン状態に切り替わるメダル検出スイッチ10a(図3参照)を内蔵したメダル投入口10と、押下操作により内蔵されたベットスイッチ11a(図3参照)がオン状態に切り替わることに基づいて、後述するクレジットメダルから遊技状態に応じた1回の遊技を行うためのメダルの枚数(以下、規定投入数という)を設定(以下、ベットという)して、遊技開始準備状態とするベットボタン11と、後述する演出表示装置5に表示させるメニュー画面から所定の操作により、任意の機能を呼び出すことができるジョグダイヤルJDとが設けられている。
ここで、クレジットメダルとは、メダルのクレジットが許可されている場合(例えば、ベットボタン11の長押しにより許否の切り替え可能)において、メダル投入口10にメダルが投入されたことに基づいて、後述するメインメモリ200(図3参照)のクレジットメダル記憶手段(図示省略)に記憶されるメダル情報(メダル1枚につき1クレジット)のことである。
また、図1に示すように、操作部OPの前面には前方に突出するように設けられ、遊技開始準備状態において、押下操作により内蔵されたスタートスイッチ15a(図3参照)がオン状態に切り替わることに基づいて、リール3L〜3Rの回転を始動可能とするスタートレバー15と、リール3L〜3Rのそれぞれに対応し、押下操作により内蔵されたストップスイッチ16a(図3参照)がオン状態に切り替わることに基づいて、リール3L〜3Rの回転をそれぞれ停止可能とする左ストップボタン16L、中ストップボタン16C、及び右ストップボタン16R(以下、まとめてストップボタン16L〜16Rともいう)とが設けられる。また、操作部OPの下方には、メダル払出口18から払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受皿19が設けられている。
前扉2における表示窓4の上方には、演出装置600(図3参照)を構成する複数種類の動画又は静止画像(メニュー画面を含む)を表示可能な演出表示装置5と、複数種類の効果音や楽曲が出力されるスピーカ6と、複数種類の点滅パターンを有する演出ランプ7とが設けられており、遊技に係る情報の報知や演出の実行が可能となっている。
表示窓4には、左右方向に1本の入賞判定ラインLが設定されている。入賞判定ラインLは、規定投入数(例えば、遊技状態に応じて2枚又は3枚)のメダルが投入されることにより有効となる。入賞判定ラインL上に、役に対応する図柄の組合せが停止表示されると、入賞と判定されて当該役の入賞に対応する処理が後述のように実行される。
(スロットマシンSの内部構成)
筐体1の内部には、リール3L〜3R及びリール3L〜3Rを回転させるための駆動源(例えばステッピングモータ(図示省略))を含むリールユニット31(図3参照)と、投入されたメダルを貯留するメダル貯蔵タンク(図示省略)と、貯留しているメダルを1枚単位で払い出し可能なホッパーユニット32(図3参照)と、スロットマシンSに対して外部からの電力を供給可能な電源装置(図示省略)と、後述するメイン基板100と、サブ基板500(ともに図3参照)とが設けられている。メイン基板100とサブ基板500とは、メイン基板100のみからの信号が送信可能な単方向通信で接続されている。
図2に示すように、リールユニット31におけるリール3L〜3Rは、外周面が回転方向へ0〜19の20の領域(当該領域を「コマ」という)に区画され、当該区画された領域には複数種類の図柄(例えば2種類のリプレイ図柄(RP1、RP2)、ベル図柄(BL)、チェリー図柄(CH)、赤7図柄(R7)、白7図柄(W7)、黒7図柄(B7)、2種類のBAR図柄(BR1、BR2)、ダミー図柄(DM))が予め定められた順番で配列されている。
(メイン基板100)
次に、図3を参照してスロットマシンSの制御について説明する。
メイン基板100は、遊技を統括的に制御する制御基板であって、メダル検出スイッチ10a、ベットスイッチ11a、スタートスイッチ15a又はストップスイッチ16aからのオン信号(オン状態に切り替わった際の信号)を受信することにより、遊技を進行させるための各種の演算処理を行うとともに、演算処理の結果に基づいて、リールユニット31やホッパーユニット32等の出力動作の制御を行う。
このメイン基板100の機能は、CPUが所定のメモリに格納されたプログラムからなるソフトウエアを実行することにより実現される。
具体的には、図3に示すように、メイン基板100は、設定変更手段105と遊技制御手段110とメインメモリ200とを含んで構成される。
ここで、メインメモリ200は、本実施形態のスロットマシンSにおけるシステムプログラムが記憶されたROMと、メイン基板100で生成されるシステムプログラムで使用するフラグや演算した値等の各種情報が記憶されるとともに、ワークエリアとして使用されるRAMとによって構成される。具体的にメインメモリ200には、遊技制御手段110等が処理に要する情報を格納し、また、参照するための記憶領域として、例えば、内部抽選テーブル記憶手段201、メインフラグ記憶手段202等が設定されている。
(設定変更手段105)
設定変更手段105は、メインメモリ200に設定されている設定値記憶手段(図示省略)に記憶されている設定値(例えば「1」〜「6」)を、スロットマシンSの電源装置(図示省略)に設けられているスイッチに対する所定の操作により変更可能とする制御を行う。
当該設定値を変更することにより、後述する通常状態における小役の当選確率を変動させたり、ボーナスの当選確率等を変動させることによって、スロットマシンSの出玉率(スロットマシンSへのメダル投入数に対する払出数の比率)等を変更させることができるようになっている。
本実施形態のスロットマシンSは、電源装置の電源スイッチ(図示省略)がオンにされて、電源が投入されたときに、電源投入時処理として上述のRAMのリードライトチェック処理等の各種のイニシャル処理が行われる。電源投入時処理が終了すると、スロットマシンSは遊技可能な状態(後述するメダル受付処理又はベットが有効)となる。
(遊技制御手段110)
遊技制御手段110は、遊技の進行管理を行う。
具体的に遊技制御手段110は、電源投入時処理後において規定投入数のメダルがメダル投入口10に投入されたこと又はクレジットメダルがベットされたことに基づいて、スタートレバー15への操作及び入賞判定ラインLを有効にするメダル受付処理を行い、スロットマシンSを遊技開始準備状態とする。続いて、スタートレバー15の押下操作(開始操作)を契機に、遊技が開始され、リール3L〜3Rを回転制御するとともに、後述する内部抽選を実行し、リール3L〜3Rの回転速度が所定の速度まで上昇したことを条件として、ストップボタン16L〜16Rへの操作を有効化する処理を行う。続いて、ストップボタン16L〜16Rが押下操作(停止操作)されると、内部抽選の結果に応じた停止位置にリール3L〜3Rが停止するように、メインメモリ200に記憶されている停止制御テーブル(図示省略)を参照等して停止制御する。そして、メインメモリ200に記憶された入賞判定テーブル(図示省略)を参照して当選した役の入賞形態を示す図柄の組合せ(以下、単に役に係る図柄組合せという)が入賞判定ラインL上に表示されたか否かを判定し、当選した役に係る図柄組合せが表示されたことに基づいて当該役が入賞したと判定した場合は、所定の処理として役の配当(役が入賞した際のメダルの払出数、図4参照)に応じた枚数のメダルをホッパーユニット32に払出させる制御(ボーナスの場合は払出させる制御を行わずボーナスを作動させる制御)を行い、メダルをメダル払出口18からメダル受皿19へ払い出させて遊技が終了する。
遊技制御手段110は、内部抽選や遊技状態等に係る上記処理の結果に係る情報等をコマンド信号としてサブ基板500へ送信する。
なお、本明細書において、スタートレバー15の押下操作によりリール3L〜3Rが回転してから、ストップボタン16L〜16Rの押下操作によりリール3L〜3Rが停止した結果、入賞判定ラインL上に表示された図柄組合せに基づく遊技に係る所定の処理が完了するまでを単位遊技、すなわち1遊技(1ゲーム、以下単位を「G」とする)として説明する。
以下、遊技制御手段110が行う主な処理及び制御について詳説する。
(メダル受付処理)
メダル受付処理では、規定投入数のメダルがメダル投入口10に投入されたこと又はクレジットメダルがベットされたことに基づいて、スタートレバー15への操作及び入賞判定ラインLを有効にする処理を行い、スロットマシンSを遊技開始準備状態とする。メダルの受付処理は、電源投入処理後に有効になる。
また、メダルが投入されていない状態で、規定投入数(例えば3枚)を超えるメダルを投入する場合、最初の3枚をベットし、それ以降のメダルについては、メダルのクレジットが許可されている場合には、メインメモリ200のクレジットメダル記憶手段にメダル情報(クレジットメダル)として記憶する。また、メダル情報が規定投入数(例えば3枚)分以上記憶されているときにベットボタン11が押下されると、遊技制御手段110は、3枚をベットするとともに、クレジットメダル記憶手段から3枚分のメダル情報を削除する処理を行う。
(内部抽選)
遊技制御手段(内部抽選手段)110は、スタートレバー15の押下操作を契機に、メイン基板100に設定された乱数発生手段(図示省略)により生成された乱数値(0〜65535:「0」を値として含む)を取得し、内部抽選テーブル記憶手段201に記憶されている複数の内部抽選テーブル1〜4(図6参照)から後述する遊技状態に応じた1の内部抽選テーブルを参照し、取得した乱数値に応じた役(小役、リプレイ、ボーナス及びこれらの役等に当選しないはずれ(不当選)のいずれかを決定する内部抽選を行う。
ここで、小役(配当があり、後述する払出処理が行われる役)には、図4に示すように、後述する打順正解役である「ベル役1(有利役)」及び「ベル役2(有利役)」(以下、ベル役1及び2を単にベル役ともいう)と、「チェリー役1」及び「チェリー役2」(以下、チェリー役1及び2を単にチェリー役ともいう)と、「枚数調整役」と、後述する打順失敗役である「特殊小役1〜8」(以下、単に特殊小役ともいう、(低配当役))とが設定されている。
ベル役1は、「BL・BL・BL」、ベル役2は、「BAR図柄(BR1又はBR2)・BL・BR2」の図柄組合せからなる。チェリー役1は、左リール3Lにおいては赤7図柄(R7)、白7図柄(W7)、黒7図柄(B7)又はダミー図柄(DM)のいずれかが表示され、中リール3C及び右リール3Rにおいてはベル図柄(BL)がそれぞれ表示される図柄組合せからなる。チェリー役2は、左リール3Lにおいてはチェリー図柄(CH)が表示され、中リール3C及び右リール3Rにおいては赤7図柄(R7)、白7図柄(W7)、黒7図柄(B7)及びBAR図柄(BR1)を除く図柄(中リール3Cにおいては更にダミー図柄(DM)を除く)のいずれかが表示される図柄組合せからなる。枚数調整役は、「R7・BR2・CH」の図柄組合せからなり、特殊小役1〜8は、左リール3LにおいてはBAR図柄(BR1又はBR2)が表示され、中リール3CにおいてはBAR図柄(BR1)、リプレイ図柄(RP1又はRP2)又はダミー図柄(DM)のいずれかが表示され、右リール3Rにおいては白7図柄(W7)、リプレイ図柄(RP1又はRP2)又はダミー図柄(DM)のいずれかが表示される図柄組合せからなる。
ベル役及びチェリー役2の配当は、2枚又は3枚ベットのいずれの場合でも15枚に設定されているが、チェリー役1の配当は、3枚ベットで15枚となっている。また、枚数調整役の配当は、2枚ベット(RB作動中)で14枚に設定されている。また、特殊小役の配当は、3枚ベットで1枚に設定されている。なお、上記小役は、上記以外のベット数(図4中「−」で示す)であっても当選するが、停止制御において表示されることがない役(非入賞役)となっている。
リプレイ(配当がなく、後述する払出処理の代わりにリプレイ処理が行われる役)は、1種類のリプレイ1が設定されており、図4に示すように、「BL・リプレイ図柄(RP1又はRP2)・BL」の図柄組合せからなり、表示窓4内において右上がりでリプレイ図柄が揃う表示態様となっている。
ボーナス(配当がなく、入賞を契機に所定期間小役の当選確率が上昇した遊技が実行される役物)はビッグボーナス(RBB)及びシフト役であるレギュラーボーナス(RB)の2種類設定されている。図4に示すように、ビッグボーナス(RBB)は「R7・R7・R7」の図柄組合せからなる。レギュラーボーナス(RB)は、左リール3LにおいてはBAR図柄(BR2)が表示され、中リール3C、右リール3Rにおいてはリプレイ図柄(RP1又はRP2)又はベル図柄(BL)のいずれかが表示される図柄組合せ(2種類)と、左リール3Lにおいてはベル図柄(BL)が表示され、中リール3C、右リール3Rにおいてはリプレイ図柄(RP1又はRP2)が表示される図柄組合せ(1種類)の3種類で構成されている。
なお、本実施形態におけるスロットマシンSのレギュラーボーナス(RB)は、後述する遊技状態のRBB中通常状態にのみ成立(当選、入賞)する役となっている。
また、ボーナス及びリプレイについてはいずれも配当は設定されておらず、3枚ベットしたときのみボーナスやリプレイの抽選が行われるようになっている。
図5に示すように、小役の当選態様としては、複数の小役が重複して当選する打順小役(重複当選複合役)1〜6、共通ベル、チェリー及び枚数調整が設定されている。
具体的には、打順小役1〜6は、1回の内部抽選で、複数種類(例えば8種類のうちの4種類)の特殊小役とベル役(例えば1種類)とがそれぞれの組み合わせが異なるように重複して当選する態様となっている。また、共通ベルはベル役1,2が重複して当選する態様となっており、チェリーはチェリー役1,2が重複して当選する態様となっている。また、枚数調整は、チェリー役2及び枚数調整役が重複して当選する態様となっている。
本実施形態のスロットマシンSでは、当選した打順小役の種類によって、ストップボタン16L〜16Rの押し順に応じて入賞する小役が異なるように設定(ベル役又は特殊小役のいずれか一方が入賞)されており、押し順及び押下タイミングによっては、いずれの役も入賞させることができない非入賞(はずれ)となるように設定されている。
また、図5に示すように、リプレイは一種類のリプレイ1が単独で当選する態様となっている。
遊技制御手段110は、内部抽選で決定した当選役について、メインメモリ200に設定されているメインフラグ記憶手段202に、当該当選役に対応する当選フラグをセットする。ここで当選フラグには、入賞するまで当選を維持する維持フラグと、入賞の有無にかかわらず役が当選した遊技の終了時に消滅する一時フラグとがある。ボーナスには維持フラグが用いられ、小役やリプレイには一時フラグが用いられる。
当選役に対応するフラグが成立すること、換言すると当選役に対応する条件装置が作動することにより、当該当選役に対応する図柄組合せを表示することが可能となる。
図6に示すように、内部抽選テーブル記憶手段201に記憶されている内部抽選テーブル1〜4には、上述の乱数値に対応するテーブル値(0〜65535)が設定されており、このテーブル値に対して、内部抽選の対象である小役、リプレイ、ボーナス及びこれらの役等に当選しないはずれ(不当選)のいずれかが対応するように設定されている。
内部抽選テーブル1〜4は、設定値(1〜6)毎に応じてそれぞれ設けられており、設定値により、内部抽選の際に参照される内部抽選テーブルが異なるように制御されている。具体的には、当該設定値が高いほど、出玉率が高くなるように、例えば所定の役が当選し易いようにテーブル値が役に対して設定されている。
また、内部抽選テーブル1〜4は、後述する遊技状態に応じてそれぞれ設けられており、設定中(滞在中)の遊技状態に応じて内部抽選の際に参照される内部抽選テーブルが異なるように制御されている。
図6に示すように、内部抽選テーブル1〜3には、小役の当選態様として打順小役1〜6、共通ベル、チェリーが、内部抽選テーブル4には共通ベル及び枚数調整が、テーブル値に対応するように設定されている。
小役の当選確率は、内部抽選テーブル1〜3において同一であるが、内部抽選テーブル4では共通ベルの当選確率を向上させるとともに、枚数調整を抽選対象として加入して、当該両小役のいずれかが必ず当選するようになっており、短時間で多くのメダルの払出しが期待できる内部抽選テーブルである。
具体的には、スロットマシンSが同一設定値であれば、内部抽選テーブル1〜3においてチェリー、打順小役1〜6、共通ベルはそれぞれ当選確率が同一に設定されている。また、打順小役1〜6のそれぞれの当選確率も同一に設定されている。
また、リプレイの当選確率は、内部抽選テーブル1及び3において同一で、それらよりも内部抽選テーブル2が高くなるように設定されているが、内部抽選テーブル4ではリプレイが内部抽選の対象から除外されている。
また、ビッグボーナス(RBB)は、内部抽選テーブル1に設定されているが、内部抽選テーブル2〜4のいずれにも設定されていない。
(リール制御処理)
遊技制御手段(リール制御手段)110は、リール3L〜3Rの回転及び停止を制御するリール制御処理を行う。
リール制御処理では、遊技開始準備状態において、スタートレバー15の押下操作に基づいて、リール3L〜3Rを所定の回転速度(例えば約80rpm)で定常回転させるリール回転制御と、ストップボタン16L〜16Rの押下操作に基づいて、定常回転中のリール3L〜3Rを内部抽選の結果に応じた態様で停止させるリール停止制御とを行うことで、リール3L〜3Rに付された図柄を変動、停止させている。
リール停止制御において回転中のリール3L〜3Rの停止位置は、ストップボタン16L〜16Rの押下時点からリールが停止するまでに要するコマ数(0コマから4コマの5コマ間)の引き込み範囲内で決定される。
したがって、図2に示す各リール3L〜3Rの外周面において5コマ以内に配列されている図柄(例えばベル図柄(BL)、リプレイ図柄(RP1、RP2))については、どのタイミングでストップボタン16L〜16Rが押下されたとしても、入賞判定ラインL上に引き込んで表示させることができるようになっている。
すなわち、ベル役1,2とリプレイ1は、各役を構成する図柄が引き込み範囲内に配置されているため、当選すれば必ず入賞させることができる役となっている。
また、遊技制御手段110は、役毎に定められた優先順位情報に従って、ストップスイッチ16aが作動してストップボタン16L〜16Rの押下操作が検出された時点におけるリール3L〜3Rの位置である押下検出位置から5コマの範囲内で停止位置の候補に対して優先度を求め、最も優先度の高い候補を停止位置として決定するロジック演算処理と、ロジック演算処理の結果、最も優先度の高い停止位置の候補が複数となった場合に、メインメモリ200の停止制御テーブル記憶手段(図示省略)に記憶された停止制御テーブル(図示省略)を参照して、回転中のリールの停止位置を決定するテーブル参照処理を行う。
ロジック演算処理においては、内部抽選で複数種類の小役が当選した場合における停止位置の候補について、入賞判定ラインL上に表示可能な図柄組合せの個数に応じて優先度を求める場合(個数優先処理)と、小役の配当に基づくメダルの払出数に応じて優先度を求める場合(払出優先処理)とがある。
個数優先処理の場合には、入賞判定ラインL上に表示可能な図柄組合せの個数が多くなる停止位置ほど優先度が高くなるように、停止位置の候補についての優先度を求める。
また、払出優先処理の場合には、入賞判定ラインL上の表示位置に表示される図柄に対応する小役の配当に基づくメダルの払出数が多くなる停止位置ほど優先度が高くなるように各停止位置の候補についての優先度を求める。
本実施形態のスロットマシンSにおいて遊技制御手段110は、打順小役1〜6のいずれかが当選した際、遊技状態及びストップボタン16L〜16Rの押し順に応じてロジック演算処理(個数優先処理、払出優先処理)を切り替えて優先度を求め、停止位置を決定して入賞する役が異なるようにリール停止制御を行なっている。
例えば、遊技状態が後述する通常状態又はRBB内部状態において打順小役1〜6のいずれかが当選した場合は、ストップボタン16L〜16Rの押し順に応じて、ロジック演算処理(個数優先処理、払出優先処理)を切り替えて優先度を求め、リール停止制御を行っている。なお、前提として、小役とボーナスが同時当選した場合には、小役を入賞させる小役優先が採用されている。
図7(a)に示すように、遊技状態が通常状態又はRBB内部状態において、打順小役1〜6は、正解押し順と不正解押し順とがそれぞれ設定されており、内部抽選で打順小役1〜6のいずれかが当選、換言すると、打順失敗役である特殊小役(4種類の図柄組合せ、配当1枚)、及び打順正解役であるベル役(2種類の図柄組合せ、配当15枚)が同時当選した場合に、正解押し順でストップボタン16L〜16Rが押下操作された場合には、払出優先処理が行われ、ストップボタン16L〜16Rの押下タイミングにかかわらず、より配当が高い打順正解役であるベル役1又はベル役2に係る図柄組合せが表示されるように優先度を求め、リール3L〜3Rの停止位置を決定して、リール3L〜3Rが停止制御(第2リール停止制御)される。一方、不正解押し順でストップボタン16L〜16Rが押下操作された場合には、個数優先処理が行われ、入賞判定ラインL上に表示可能な図柄組合せの個数が最も多い、換言すると最も多くの入賞形態を構成する図柄組合せを有し配当が低い特殊小役に係る図柄組合せが表示されるように優先度を求め、リール3L〜3Rの停止位置を決定するが、ストップボタン16L〜16Rの押下タイミングに応じて、特殊小役に係る図柄が押下検出位置から引き込み範囲内に存在する場合には、特殊小役に係る図柄組合せを引き込んで表示させて特殊小役が入賞するように、又は特殊小役に係る図柄が押下検出位置から引き込み範囲内に存在しない場合には、特殊小役に係る図柄組合せを引き込むことができないため当該図柄を表示させず特殊小役が入賞しない非入賞となるように、リール3L〜3Rが停止制御(第1リール停止制御)される。
図7(b)に示すように、遊技状態が後述するRBB中通常状態において、打順小役1〜6は、正解押し順及び不正解押し順が設定されておらず、押し順により入賞役が変化しないように設定されており、内部抽選で打順小役1〜6のいずれかが当選した場合には、払出優先処理が行われ、必ずベル役1又はベル役2に係る図柄組合せを表示させてベル役1又は2が入賞するようにリール3L〜3Rが停止制御(第2リール停止制御)される。
したがって、遊技状態が通常状態及びRBB内部状態では、打順小役が当選した場合には、その1/3が正解押し順で配当が高いベル役を入賞させることができるが、2/3は不正解押し順で配当が低い特殊小役を入賞させるか非入賞となるため、打順小役が当選した場合には常にベル役(又は枚数調整役)を入賞させることができるRBB中通常状態よりも出玉率を低く設定することができる。
ここで、遊技状態が通常状態又はRBB内部状態で打順小役1〜6が当選した場合において、不正解押し順でかつ特殊小役を入賞させることができないタイミングでリール3を停止操作した場合における遊技制御手段110によるリール3の停止制御及び停止後の図柄組合せについて説明する。
本実施形態のスロットマシンSでは、図4に示すように、特殊小役1〜8に係る図柄組合せの左側を構成するBAR図柄(BR1)やBAR図柄(BR2)は、左リール3L上において、BR1同士及びBR2同士がそれぞれ引き込み範囲内に配置されていない(図2参照)。
そのため、例えば、特殊小役1〜4が内部抽選に当選した際、遊技者が10番のBAR図柄(BR2)を狙ってストップボタン16Lを押下操作した場合には、遊技制御手段110は、BAR図柄(BR1)を引き込むことができないため、特殊小役1〜4を入賞させることができない。この場合、遊技制御手段110は、遊技状態が通常状態においては、レギュラーボーナス(RB)の図柄組合せと同一の図柄組合せである図8に示すハズレ目を停止表示する場合がある。
また、特殊小役5〜8が内部抽選に当選した際、遊技者が0番のBAR図柄(BR1)を狙ってストップボタン16Lを押下操作した場合には、遊技制御手段110は、BAR図柄(BR2)を引き込むことができないため、特殊小役5〜8を入賞させることができない。この場合も、遊技制御手段110は、遊技状態が通常状態においては、レギュラーボーナス(RB)に係る図柄組合せと同一の図柄組合せである図8に示すハズレ目を停止表示する場合がある。
なお、遊技状態が通常状態では、レギュラーボーナス(RB)が無効であるため、特殊小役1〜8のハズレ目としてレギュラーボーナス(RB)の入賞形態を示す図柄組合せが表示したとしても、レギュラーボーナス(RB)が作動することはないため、遊技に影響を与えるものではなく、遊技上の問題は生じない。
しかしながら、当選していない役に係る図柄組合せを表示することは遊技の規則上禁止されているところ、遊技状態がRBB中通常状態では、打順小役1〜6及びレギュラーボーナス(RB)が内部抽選の対象であり、上述のように、打順小役1〜6が当選した際、不正解押し順で操作がされた場合に、ストップボタン16L〜16Rの押下タイミングによっては、上述のハズレ目が表示される場合があるとともに、レギュラーボーナス(RB)が当選した際、レギュラーボーナス(RB)の入賞形態を示す図柄組合せが表示される(入賞する)場合がある。すなわち、打順小役1〜6の当選時にハズレ目を表示する場合があり、結果として当選していないレギュラーボーナス(RB)の入賞形態を示す図柄組合せが表示されることになってしまうため、それを防止するために打順小役当選時のリール3L〜3Rの停止制御を変更する必要がある。
そこで、RBB中通常状態において、通常状態では存在しないレギュラーボーナス(RB)を抽選対象として加入し、その結果レギュラーボーナス(RB)に係る図柄組合せを増加させたことにより、RBB中通常状態における打順小役1〜6当選時のリール3L〜3Rの停止制御を、通常状態における停止制御とは異なるように制御している。
具体的には、本実施形態のスロットマシンSでは、遊技状態がRBB中通常状態において当選する打順小役1〜6には、上述のように、正解押し順及び不正解押し順がないようにリール3L〜3Rが停止制御されるようになっており、ストップボタン16L〜16Rの押し順にかかわらず(以下、単に、押し順不問ともいう)、必ずベル役が入賞するようになっている。すなわち、特殊小役1〜8のハズレ目が表示されないようになっている。
次に、遊技状態がRBB中RB作動状態において、枚数調整が当選した場合には、遊技制御手段110は、停止制御テーブルを参照して、リール停止制御を行っており、枚数調整、換言するとチェリー役2及び枚数調整役とが同時に当選した際に、遊技者が、枚数調整役に係る図柄組合せを狙ってストップボタン16L〜16Rを押下操作した場合には、枚数調整役に係る図柄組合せを停止表示し、遊技者が、チェリー役2に係る図柄組合せを狙ってストップボタン16L〜16Rを押下操作した場合には、チェリー役2に係る図柄組合せを停止表示して、入賞させることができるようになっている。すなわち、枚数調整が当選した場合には、遊技者は入賞役(チェリー役2又は枚数調整役)に応じて、14枚又は15枚のメダルを獲得することができる。
(入賞判定処理)
遊技制御手段(入賞判定手段)110は、リール3L〜3Rが停止制御された際の、入賞判定ラインL上に表示された図柄の組み合わせに基づいて、役が入賞したか否かを判定する入賞判定処理を行う。入賞判定処理では、メインメモリ200に記憶された入賞判定テーブル(図示省略)を参照して、ビッグボーナス(RBB)、レギュラーボーナス(RB)、特殊小役、ベル役、チェリー役、枚数調整役、及びリプレイの入賞の有無を、図4に示す入賞形態を示す図柄組合せか否かにより判定する。
本実施形態のスロットマシンSでは、入賞判定処理の判定の結果に基づいて、入賞時処理が行われる。この入賞時処理として、後述するリプレイ処理、メダルの払出処理、遊技状態移行処理がある。
(リプレイ処理)
遊技制御手段110は、リプレイが入賞したことに基づいて、遊技者が所持するメダル(クレジットメダルを含む)を投入せずに前回の遊技の際の投入数又はベット数と同じ枚数分のメダルを自動的に投入状態とするリプレイ処理を行う。
(払出処理)
遊技制御手段110は、小役が入賞した場合に、入賞した小役の配当(図4参照)に基づいて、メダルの払出数を決定し、決定された払出数分の枚数をホッパーユニット32に払出させる払出処理を行う。
なお、メダルのクレジットが許可されている場合には、当該払出処理の代わりに、メインメモリ200のクレジットメダル記憶手段に記憶されているクレジット数(メダル情報)に対して払出数を加算するクレジット加算処理を行い、仮想的にメダルを払出す処理を行う。
(遊技状態移行処理)
遊技制御手段(遊技状態制御手段)110は、所定の移行条件が満たされたことに基づいて、通常状態、RBB内部状態、RBB中通常状態(通常中、特定遊技状態)及びRBB中RB作動状態(シフト中、特別遊技状態)を含むRBB状態(有利遊技状態)の間でそれぞれ遊技状態を移行させる(開始させ、終了させる)遊技状態移行処理を行う。
図9に示すように、遊技状態移行制御は、初期状態である通常状態おいてビッグボーナス(RBB)の当選(RBB当選)を契機にRBB内部状態に移行させ、さらに、RBB内部状態においてビッグボーナス(RBB)の入賞(RBB入賞)を契機にRBB状態のうちのRBB中RB作動状態に移行させ、RBB中RB作動状態において後述する所定の条件が成立したことに基づいて、RBB状態のうちのRBB中通常状態に移行させ、RBB中通常状態においてレギュラーボーナス(RB)に当選、入賞したことに基づいてRBB中RB作動状態に移行させるようにして、RBB状態(RBB中通常状態及びRBB中RB作動状態)においてメダルの払出数の合計が予め定められた所定枚数(例えば464枚)を超えることを終了条件としてRBB状態を終了させて、通常状態に移行させる制御を行う。
具体的に、通常状態では、ビッグボーナス(RBB)が内部抽選の対象となっている内部抽選テーブル1(図6参照)に基づいて内部抽選が行われる。通常状態においてビッグボーナス(RBB)が当選することを契機に、遊技状態はRBB内部状態に移行する。
RBB内部状態では、通常状態と小役の当選確率が同じであって、通常状態よりもリプレイの当選確率を上昇させ、ビッグボーナス(RBB)が内部抽選の対象から除外された内部抽選テーブル2(図6参照)に基づいて内部抽選が行われる。RBB内部状態においてビッグボーナス(RBB)が入賞することを契機に、遊技状態はRBB中RB作動状態に移行する。
RBB中RB作動状態(シフト中、特別遊技状態)では、共通ベル及び払出調整以外の役等が内部抽選の対象から除外された内部抽選テーブル4(図6参照)に基づいて内部抽選が行われる。また、RBB中RB作動状態は、2枚ベットのみ有効となっており、クレジットメダルが存在する場合には、ベットボタン11の押下によりクレジットメダルが2枚投入されるようになっている。なお、RBB中RB作動状態以外の遊技状態では3枚ベットのみ有効となっており、ベットボタン11の押下によりクレジットメダルが3枚投入されるようになっている。
したがって、RBB中RB作動状態は、他の遊技状態よりも、配当が高い小役が頻繁に当選する点や、一回の遊技で使用するメダルが少ない点で、短時間で効率よく多くのメダルを獲得することができる遊技者に有利な遊技状態となっている。
RBB中RB作動状態は、ビッグボーナス(RBB)又はレギュラーボーナス(RB)に入賞したことを契機に移行する遊技状態であって、RBB中RB作動状態において、所定の終了条件、例えば、3回入賞すること又は6回遊技が行われたことを契機に、遊技状態はRBB中通常状態に移行する。
RBB中通常状態(通常中、特定遊技状態)では、レギュラーボーナス(RB)を内部抽選の対象に含み、通常状態と小役及びリプレイの当選確率が同じであって、ビッグボーナス(RBB)及び不当選が内部抽選の対象から除外される内部抽選テーブル3(図6参照)に基づいて内部抽選が行われる。
RBB中通常状態は、RBB中RB作動状態においてRBの終了条件が満たされたことを契機に移行する遊技状態であって、RBB中通常状態においてレギュラーボーナス(RB)の入賞を契機に、遊技状態はRBB中RB作動状態に移行する。
したがって、ビッグボーナス(RBB)は、図10に示すように、RBB中通常状態(通常中)とRBB中RB作動状態(シフト中)は上述の所定枚数(例えば465枚以上)のメダルが払出されるまで交互に繰返し移行する。
ここで、本実施形態のスロットマシンSでは、上述のように、ビッグボーナス(RBB)状態では、入賞役に応じて払出しが15枚又は14枚となっている。ビッグボーナス(RBB)状態の終了条件である464枚超えは、配当が15枚の小役を31回入賞させること(15枚×31回=465枚)により到達するが、配当が15枚の小役を31回入賞させる前に、配当が14枚の枚数調整役を1回入賞させることにより、31回目で464枚の払出しとなり、32回目で15枚の小役を入賞させることにより、最大可能獲得枚数である479枚(464枚+15枚)の払出しでRBB状態を終了させることができる。
このように、RBB中通常状態であっても、出玉を安定して払出すこと(原則15枚払出しのみ)よって、ビッグボーナス(RBB)において、最大可能獲得枚数のメダルを獲得することができる技術介入要素を容易に盛り込むことができる。
なお、遊技制御手段110は、メインメモリ200に設定されたメインフラグ記憶手段202に、遊技状態に対応するフラグをセット又はクリアすることによって、各遊技状態を移行(設定)する制御を行っており、当該フラグに基づいて、各遊技状態において行われる内部抽選の際に参照される内部抽選テーブル1〜4が決定されるようになっている。
(サブ基板500)
サブ基板500は、メイン基板100からのコマンド信号の入力に基づいて、遊技の進行状況に応じた演出を実行するための各種の演算処理を行い、演算処理の結果に基づいて、演出装置600である演出表示装置5、スピーカ6、演出ランプ7等(図1,3参照)による演出等の出力動作の制御を行う。
具体的に、図3に示すように、サブ基板500は、演出制御手段510と、サブメモリ590とを含んで構成されている。
ここで、サブメモリ590は、本実施形態のスロットマシンSにおける演出に係るプログラムが記憶されたROMと、サブ基板500で生成される演出に係るプログラムで使用するフラグや演算した値等の各種情報が記憶されるとともに、ワークエリアとして使用されるRAMとによって構成される。具体的に、サブメモリ590は、サブ基板500に設けられた各手段がそれぞれの処理に要する情報や、処理の結果に係る情報等を記憶するためのテーブルや記憶手段等が設定されている。
(演出制御手段510)
演出制御手段510は、遊技の進行状況に合わせて演出を実行するために、所定の契機で複数種類の演出状態から遊技状態に応じた演出状態を設定(移行)する制御を行う。
演出状態には、通常状態に対応する通常演出状態と、RBB内部状態に対応するRBB内部演出状態と、RBB中通常状態に対応するRBB中通常演出状態と、RBB中RB作動状態に対応するRBB中RB作動演出状態等がそれぞれ設定されている。
例えば、演出制御手段510は、演出状態が通常演出状態の場合、本実施形態のスロットマシンSのキャラクタ等を用いて役の当選、入賞等を示唆したり、ビッグボーナス(RBB)当選の確定を表示する確定演出等を実行する制御を行う。
また、演出制御手段510は、演出状態がRBB内部演出状態の場合、通常演出状態とは異なる特別な演出態様で、ビッグボーナス(RBB)が入賞するまで小役等の当選の報知を優先しつつ継続的にビッグボーナス(RBB)の当選を報知し、演出状態がRBB中通常演出状態の場合、レギュラーボーナス(RB)が入賞するまで小役の当選を報知し、演出状態がRBB中RB作動演出状態の場合、通常演出状態とは異なる特別な演出態様で小役の当選等を報知するとともに、終了条件に係る情報を報知し、RBB中通常演出状態及びRBB中RB作動演出状態においてビッグボーナス(RBB)で獲得したメダルの払出数を報知する演出を実行する制御を行う。
演出制御手段510は、メイン基板100からの遊技状態等に係るコマンド信号に基づいて、サブメモリ590に設定されたサブフラグ記憶手段(図示省略)に、演出状態に対応するフラグをセット又はクリアすることによって、コマンド信号に対応した演出状態に移行(設定)する制御を行う。
演出制御手段510は、メイン基板100からの役の当選や入賞等に係るコマンド信号、及び設定されている演出状態に基づいて、演出情報が記憶されているサブメモリ790の演出情報記憶領域(図示省略)を参照して、演出表示装置5を介して行う表示演出、スピーカ6を介して行う音響演出又は演出ランプ7等を介して行う照明演出に係る具体的な演出制御を行う。
(本実施形態のスロットマシンSにおける打順小役当選時の一連の処理について)
遊技状態が通常状態において打順小役1〜6のいずれかが当選した場合、遊技制御手段110は、遊技者がストップボタン16L〜16Rを正解押し順で押下操作したことに基づいて打順正解役であるベル役を入賞するように、また不正解押し順で押下操作したことに基づいて打順失敗役である特殊小役を入賞するようにリール停止制御を行い、不正解押し順の押下タイミングによっては、特殊小役に係る図柄を引き込むことができず特殊小役を入賞させることができない非入賞となるようにリール停止制御を行う。
ここで、一般的にリール3の停止操作は左リール3Lから行われるようになっており、左ストップボタン16Lから停止操作を開始する順押しで遊技が行われることが多い。そのため、打順小役1〜6中、打順小役1,2のいずれかが当選した場合は、順押しで正解押し順となるため、ベル役2を入賞させることができるが、打順小役3〜6のいずれかが当選した場合は、不正解押し順となるため特殊小役が入賞するか非入賞となる(図7参照)。
上述のように打順小役1〜6の当選確率は同一であるため、遊技者は、打順小役当選時の1/3(打順小役1,2)でベル役を入賞させることができ15枚メダルを獲得できるが、2/3(打順小役3〜6)で特殊小役が入賞して1枚メダルを獲得、又は非入賞となる。
(本実施形態のスロットマシンSの効果について)
本実施形態のスロットマシンSの効果を、以下の例として挙げる遊技機(以下、遊技機Aという)と対比して説明する。
なお、遊技機Aは、通常状態の挙動や内部抽選の態様が本実施形態のスロットマシンSと同様であるが、RBB中RB作動状態において、打順小役が当選した場合も、通常状態と同様、ストップボタンを正解押し順で操作したことを条件に払出しの最も多いベル役を入賞させることができる仕様となっている。
例えば、遊技機Aにおいて、メダルの最大数が獲得されることとした型式試験を行った場合、打順小役が当選した際、1枚配当の特殊小役ではなく必ず15枚配当のベル役を入賞させるため、通常状態における払出数が大きくなる。したがって、遊技機Aは、役物以外での払出しが多くなるため役物比率が低い。
一方、遊技機Aで遊技を行う市場の遊技者(以下、単に市場という)は、通常状態において打順小役が当選した際に、ストップボタンを毎回正解押し順で操作することが困難でありベル役を入賞させることができない場合が多い。したがって、遊技機Aの通常状態は、型式試験よりも市場の方が出玉率が低下するが、例えばボーナスの当選確率を高く設定して、型式試験の出玉率を高めに設計する(例えば、遊技機の設定値が1で106%)ことにより、市場の出玉率を適正範囲(例えば設定1で96%)としている。
これにより、遊技機Aでは、市場において、いわゆるベース(メダル50枚投入した際に行うことができる遊技回数)を抑え(低ベース)、かつボーナス確率の高い遊技機の設計が実現可能となる。
さらに遊技機Aは、RBB中通常状態においても払出しが見込めるため、型式試験の役物比率が低下する。
しかしながら、この場合、型式試験と市場とのRBB中通常状態のベースに差が生じるため、結果的に、市場の方が純増枚数が少ないというようにRBB全体の純増枚数に差が生じる。
これに対し、本実施形態のスロットマシンSでは、上述のようにRBB中通常状態において打順小役が当選した際に、通常状態とはリールの制御を変更し、必ずベル役を入賞させるようにして、RBB中通常状態のベースを型式試験と同一とすることにより、型式試験の役物比率を更に低下させるとともに、RBBの純増の差、及びこのRBBの純増の差による市場と型式試験の出玉率の差を生じないようにすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、これらの実施形態に対して、次のような変形や変更を施すことが可能である。また、上記の本発明の一実施形態、及び下記変形例におけるそれぞれの構成部材や処理や条件等を適宜組み合わせることが可能である。
(変形例1)
上述の実施形態では、遊技制御手段110が、メダル受付処理、内部抽選、リール制御処理、入賞判定処理、リプレイ処理、払出処理、遊技状態移行処理等を行っているが、それに限定されず、処理毎に手段を対応するように設けてもよい。例えば、メダル受付処理は投入受付手段が行い、内部抽選は内部抽選手段が行い、リール制御処理はリール制御手段が行い、入賞判定処理は入賞判定手段が行い、リプレイ処理はリプレイ処理手段が行い、払出処理は払出制御手段が行い、遊技状態移行処理は遊技状態制御手段が行うようにする。
(変形例2)
上述の実施形態では、メイン基板100,300とサブ基板500,700とを分けてスロットマシンSを制御しているが、メイン基板100,300及びサブ基板500,700の機能を一つにまとめた単一の制御基板で制御するようにしてもよい。
(変形例3)
上述の実施形態では、単一の入賞判定ラインLが設定されているが、複数入賞判定ラインを設定してもよく、その場合、一の入賞判定ラインで所定の役に係る図柄組合せが表示されるときに、他の入賞判定ラインで特殊小役1〜8のハズレ目を表示するようにしてもよい。
(変形例4)
上述の実施形態では、RBB中通常状態において、リプレイを内部抽選の対象としているが、それに限定されず、リプレイを内部抽選の対象とせずに、レギュラーボーナス(RB)の抽選領域を拡大(当選確率を上昇)させるようにしてもよい。
これにより、15枚役(ベル役、チェリー役)の当選以外はレギュラーボーナス(RB)の当選となり、メダルの払出し速度が加速し、ビッグボーナス(RBB)の消化が早まる。
(変形例5)
上述の実施形態では、通常状態及びRBB内部状態において打順小役当選時にハズレ目を表示する場合があるが、それに限定されず、通常状態及びRBB内部状態のいずれか一方でのみハズレ目を表示するようにしてもよい。
(変形例6)
上述の実施形態では、RBB通常状態においてレギュラーボーナス(RB)となる図柄組合せは、打順小役を構成する特殊小役のハズレ目であるが、それに限定されず、他の役(例えばチェリー役)の取りこぼし(ハズレ目)又は不当選の場合に表示してもよい。
(変形例7)
上述の実施形態では、レギュラーボーナス(RB)となる図柄組合せを、通常状態及びRBB内部状態において打順小役当選時の特殊小役のハズレ目として採用しているが、それに限定されず、通常状態及びRBB内部状態において、ハズレ目としてレギュラーボーナス(RB)とは異なる図柄組合せを採用して、レギュラーボーナス(RB)と同一の図柄組合せを一切表示しなくてもよい。この場合、RBB中通常状態は、通常状態及びRBB内部状態と比較して、条件装置であるシフト役としてレギュラーボーナス(RB)が追加されているため、各状態において停止制御を変更することができ、その結果、打順小役1〜6当選時にベル役1又は2を入賞させることができるようになっている。
(変形例8)
上述の実施形態では、通常状態及びRBB内部状態において打順小役当選時に、ストップボタン16L〜16Rを正解押し順で押下操作したことに基づいて、打順正解役であるベル役を入賞するように停止制御されるが、それに限定されず、少なくとも通常状態では、全ての押し順を不正解押し順に設定して、遊技結果として、打順失敗役である特殊小役1〜8の入賞又は非入賞となるような、リール3の図柄配列、役構成、当選態様及び停止制御としてもよい。
(変形例9)
上述の実施形態では、打順失敗役である特殊小役1〜8は、配当が「1枚」であり、打順正解役であるベル役の配当「15枚」とは異なるように設定されているが、ベル役の配当と同一としてもよい。
具体的に上述の実施形態では、打順小役のうち、特殊小役は、無効ラインであるリール3L〜3Rの各下段にベル図柄が揃う停止態様となる場合があり、ベル役1は、入賞判定ラインLが設定されているリール3L〜3Rの各中段にベル図柄が揃う停止態様、また、ベル役2は、無効ラインであるリール3L〜3Rに対して右上がりにベル図柄が揃う停止態様とそれぞれなっており、ベル図柄について3つの停止態様が設けられているが、入賞役が異なるため、その停止態様に応じてメダルの払出数が異なるようになっている。このように、遊技者が違和感や損失感等を感じてしまう虞がある構成となっているが、本変形例のように払出数を統一することにより、遊技者のこのような否定的な感情を払拭することができる。
(変形例10)
上述の実施形態では、リール3L〜3Rの停止制御の関係から打順失敗役である特殊小役1〜8は入賞させることができず、ハズレ目を表示する場合があるが、それに限定されず、図11(a)に示すような、複数の役が重複する当選態様である打順不問小役を設けることにより、特殊小役1〜8を必ず入賞させるようにして、ハズレ目を表示しないようにしてもよい。
具体的に、図11(a)に示すように、打順不問小役は、特殊小役1〜8とベル役1から構成されており、図11(b)に示すように、打順不問小役が当選した際の遊技状態が通常状態の場合には押し順不問で、特殊小役(配当1枚)が入賞するようになっており、RBB中通常状態の場合には押し順不問で、ベル役1(配当15枚)が入賞するようになっている。
これにより、少なくとも通常状態において打順不問小役に当選した場合には必ず特殊小役に入賞し、RBB中通常状態において打順不問小役に当選した場合には必ずベル役1に入賞するため、ストップボタン16L〜16Rの押し順に応じてで入賞役を変化させるという概念が不要となるため、上述の実施形態における複数の当選態様(打順小役1〜6)を省略することができる。
(変形例11−1)
上述の実施形態では、単一の入賞判定ラインLが設定されているが、それに限定されず、複数の入賞判定ラインを設定してもよく、遊技状態に応じて有効な入賞判定ラインを変動させて、後述する第1ベル当選時のメダルの払出数を変動させるようにしてもよい。
例えば、図12(a)に示すように、特定の当選態様として「第1ベル(特定当選態様役)」を単一の条件装置であるベル役3で構成することにより、第1ベル当選時には必ずベル役3を入賞させるようにして、ハズレ目を表示しないようにし、複数の入賞判定ラインL1〜L4を設けて遊技状態に応じて入賞判定ラインの数や位置を変更して、メダルの払出数を変動させるようにしてもよい。
具体的に第1ベルは、図12(b)に示すように、配当が5枚のベル役3から構成されており、ベル役3は、「ANY・BL・ANY」の図柄組合せからなる。なお、「ANY」はいずれの図柄でもよいことを示す。
図12(c)に示すように、入賞判定ラインとして、各リール3L〜3Rの各上段に設定された入賞判定ラインL1、同じく各中段に設定された入賞判定ラインL2、また、リール3L〜3Rに対して右上がりに設定された入賞判定ラインL3、同じく右下がりに設定された入賞判定ラインL4が設定されている。
図12(d)に示すように、遊技制御手段110は、遊技状態が通常状態における第1ベル当選時のリール3L〜3Rの停止制御により、ベル役3に係る図柄組合せを、各リール3L〜3Rの各上段に揃えるようにして、入賞判定ラインL1上に表示させることによって、メダルを5枚(5枚×1ライン)払出すようになっている。
また、図12(e)に示すように、遊技制御手段110は、RBB中通常状態における第1ベル当選時のリール3L〜3Rの停止制御により、ベル役3に係る図柄組合せを、各リール3L〜3Rの各中段、リール3L〜3Rに対して右上がり及び右下がりに揃えるようにして、入賞判定ラインL2〜L4(3ライン)上のそれぞれに表示させることによって、メダルを15枚(5枚×3ライン)払出すようになっている。
複数の入賞判定ラインを遊技状態に応じて変動させることにより、単一の役(上記第1ベル)のみで、メダルの払出数を変動させることができるため、上述の実施形態における複数の当選態様(打順小役1〜6)を省略することができる。
本変形例のように、複数ラインで重複入賞した際に、規定投入数に基づいて定められた最大払出数を超える場合には、最大払出数を上限として払出しが行われる。例えば、規定投入数3枚において最大払出数を12枚に設定している場合、上記のベル役3が3ラインで重複して入賞した場合であっても払出しは12枚となる。
また、本変形例において、第1ベルの代わりに、上述の実施形態のように打順小役として複数の当選領域を設けることにより、打順小役当選時の遊技状態が通常状態では、ストップボタン16L〜16Rを、正解押し順で押下操作した場合には、打順正解役であるベル役を複数の入賞判定ライン上に表示させるようにし、不正解押し順で押下操作した場合には、打順失敗役である複数の特殊小役を、単一の入賞判定ライン上に表示させるようにしてもよい。
(変形例11−2)
また、変形例11−1における第1ベルの代わりに第2ベルを設けるようにしてもよい。
図13(a)に示すように、第2ベルを単一の条件装置であるベル役4及び特殊小役9,10から構成して、第2ベル当選時には、ベル役4又は特殊小役9,10を必ず入賞させるようにして、ハズレ目を表示しないようにし、図13(b)に示すように、遊技状態に応じて入賞判定ラインLの数や位置を変更して、メダルの払出数を変動させるようにしてもよい。
具体的に第2ベルは、図13(b)に示すように、3枚ベット時の配当が、15枚のベル役4、3枚の特殊小役9、及び2枚の特殊小役10から構成されている。ベル役4は、「BL・BL・BL」の図柄組合せからなる。特殊小役9は、左リール3Lにおいてはベル図柄(BL)、中リール3CにおいてはBAR図柄(BR1)、チェリー図柄(CH)又はダミー図柄(DM)のいずれかが表示され、右リール3Rにおいては、白7図柄(W7)、黒7図柄(B7)、チェリー図柄(CH)又はダミー図柄(DM)のいずれかが表示される図柄組合せからなる。特殊小役10は、左リール3Lにおいては赤7図柄(R7)、白7図柄(W7)又はチェリー図柄(CH)のいずれかが表示され、中リール3CにおいてはBAR図柄(BR1)、チェリー図柄(CH)又はダミー図柄(DM)のいずれかが表示され、右リール3Rにおいては、ベル図柄(BL)が表示される図柄組合せからなる。
図13(c)に示すように、入賞判定ラインとして、リール3L〜3Rに対して右上がりに設定された入賞判定ラインL5、同じく右下がりに設定された入賞判定ラインL6がそれぞれ設定されている。
図13(d)に示すように、遊技制御手段110は、遊技状態が通常状態における第2ベル当選時のリール3L〜3Rの停止制御により、特殊小役9に係る図柄組合せを、リール3L〜3Rに対して右上がりに揃えるようにして、入賞判定ラインL5上に表示させ、かつ特殊小役10に係る図柄組合せが各リール3L〜3Rの右下がりに揃うようにして、入賞判定ラインL6上に表示させるとともに、無効ラインである各リール3L〜3Rの各上段にベル役4に係る図柄組合せを揃えるようにして、2ラインで5枚(3枚+2枚)払出すようになっている。
また、図13(e)に示すように、、遊技状態がRBB通常状態におけるベル当選時のリール3L〜3Rの停止制御により、ベル役4に係る図柄組合せを、各リール3L〜3Rの右下がりに揃えるようにして、入賞判定ラインL6上に表示させることによって、メダルを15枚払出すようになっている。
複数の入賞判定ラインを、遊技状態に応じて変動させることにより、ベル役4と特殊小役9,10だけで、メダルの払出数を変動させることができるため、上述の実施形態における複数の当選態様(打順小役1〜6)を省略することができる。
また、本変形例において、上述の実施形態のように打順小役として複数の当選領域を設けることにより、打順小役当選時の遊技状態が通常状態では、ストップボタン16L〜16Rを、正解押し順で押下操作した場合には、打順正解役であるベル役を単一の入賞判定ライン上に表示させるようにし、不正解押し順で押下操作した場合には、打順失敗役である複数の特殊小役を、複数の入賞判定ライン上に表示させるようにしてもよい。
(変形例12)
上述の実施形態では、単一の入賞判定ラインLが設定されているが、それに限定されず、上記変形例11−1のように複数の入賞判定ラインを設定してもよい。この場合、上述の実施形態のように打順小役として複数の当選領域を設けることにより、打順小役当選時の遊技状態が通常状態ではストップボタン16L〜16Rを、正解押し順で押下操作した場合には、複数ラインで所定の当選役(例えばベル役)に係る図柄組合せを表示して、不正解押し順で押下操作した場合には、単一ラインで所定の当選役(例えばベル役)に係る図柄組合せを表示するようにして、遊技状態に応じて所定の当選役当選時のメダルの払出数を変動させるようにしてもよい。
この場合、ある一の入賞判定ライン上に当選役に係る図柄組合せを表示させた場合に、他の入賞ライン上に、RBB中通常状態におけるレギュラーボーナス(RB)に係る図柄組合せを表示する場合があってもよい。
(変形例13)
上述の実施形態、及び変形例10,11−1,11−2において、通常状態における内部抽選の対象として共通ベルを省略してもよい(例えば、その代わりに打順小役の当選領域を拡大する)。
共通ベル(ベル役1,2)を内部抽選の対象外とすることにより、通常状態及びRBB中通常状態において、各リール3L〜3Rにおいてベル図柄が揃った場合、その停止態様(揃い方、例えば各リール3L〜3Rの各上段、各中段、各下段、又はリール3L〜3Rに対して右上がり、右下がり)に応じて配当を固定することができる。
具体的には、上述の実施形態においては、共通ベル(ベル役1,2)を内部抽選の対象外とすることにより、ベル図柄が揃って表示される場合は、打順小役の当選時に限定されるため、通常状態では、特殊小役(配当1枚)に係る図柄組合せに基づいて各リール3L〜3Rの各下段にベル図柄が揃うことに限定され、RBB中通常状態では、ベル役(配当15枚)に係る図柄組合せとして、各リール3L〜3Rの各中段又はリール3L〜3Rに対して右上がりでのみベル図柄が揃うことに限定されるため、遊技状態に対して揃うベル図柄(停止態様)と配当を一致させることができ、これらにばらつきがある場合に遊技者が感じる虞がある違和感や損失感等の否定的な感情を払拭することができる。
(変形例14)
上述の実施形態では、RBB中通常状態において打順小役が当選した場合には、押し順不問で打順正解役であるベル役を入賞させるようにしているが、それに限定されず、遊技状態がRBB内部状態において打順小役が当選した場合にも、押し順不問で打順正解役であるベル役を入賞させるようにしてもよい。
具体的には、上述の実施形態において、打順小役の一部(例えば打順小役1,2)については、押し順不問で打順正解役であるベル役を入賞させるようにし、他の打順小役(例えば打順小役3〜6)については、実施形態のまま、すなわち、ストップボタン16L〜16Rの押し順に応じて打順失敗役の特殊小役又は打順正解役のベル役が入賞するように設定するようにしてもよい。
これにより、RBB内部状態においてベースを上昇させることが可能となり、かつメダルの消費を抑えることができる。なお、一部の打順小役のみを押し順不問とする理由は、ベースの過度の上昇を防止するとともに、特殊小役に係る図柄組合せの表示がボーナス当選の否定を確定させる根拠とさせないためである。
1 筐体、3L,3C,3R リール、5 演出表示装置、6 スピーカ、7 演出ランプ、9 有利区間表示部、15 スタートレバー、16L,16C,16R ストップボタン、
100 メイン基板、105 設定変更手段、110 遊技制御手段、200 メインメモリ、201 内部抽選テーブル、202 メインフラグ記憶手段、

Claims (2)

  1. 複数種類の図柄が配列された複数のリールと、
    前記リールの回転及び停止を制御するリール制御手段と、
    複数種類の役の当否を決定する内部抽選を行う内部抽選手段と、
    前記リールの図柄の組合せの停止態様で当選した役の入賞の有無を判定する入賞判定手段と、
    通常状態と、遊技者が有利な有利遊技状態のうち前記通常状態よりも遊技媒体の払出しがある小役の当選確率が高い特別遊技状態と、前記通常状態では内部抽選の抽選対象となっていない特定役の当選を契機に前記特別遊技状態へ移行させることが可能な特定遊技状態とを含む複数の遊技状態との間で移行するように制御可能な遊技制御手段とを備える遊技機であって、
    前記内部抽選手段は、特定の態様で当選する特定当選態様役を前記内部抽選の対象とし、
    前記リール制御手段は、停止制御の結果として、前記特定遊技状態において、前記通常状態では設定されていない前記特定役に係る図柄の組合せが設定されたことに基づいて、前記特定当選態様役に当選した際の前記リールの停止制御を、前記通常状態とは異なるように制御することを特徴とする遊技機。
  2. 前記特定当選態様役は、他の役よりも払出しの多い有利役を含む複数の役が重複して当選する重複当選複合役であって、
    前記リール制御手段は、前記通常状態において前記重複当選複合役に当選した場合、前記リールの停止順序に応じて前記有利役又は前記有利役以外の役が入賞するように前記リールを制御する第1リール停止制御を行い、前記特定遊技状態において前記重複当選複合役に当選した場合、前記リールの停止順序にかかわらず、前記有利役のみが入賞するように前記リールを制御する第2リール停止制御を行うことを特徴とする遊技機。
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