JP5158599B2 - 取付治具 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータの非接触案内装置の取り付けに用いられる取付治具に関する。
近年、高速エレベータのより高い快適性を実現するため、ガイドレールに対して乗籠を非接触で案内する非接触案内装置の開発が進められている。
特許文献1は、エレベータの乗籠に搭載される非接触案内装置を開示している。この非接触案内装置は、永久磁石および電磁石を備え、鋼製のガイドレールに対して磁気力を作用させる。非接触案内装置は、ガイドレールと案内装置との間の磁気力を制御し、ガイドレールに対して乗籠を非接触で案内する。
特開2005−350267号公報
ところで、特許文献1に記載の非接触案内装置は、消費電力を抑えるために永久磁石を備えている。このような非接触案内装置をガイドレールに対して取り付ける時、鋼製のガイドレールと非接触案内装置の永久磁石との間に吸引力が働くため、取付作業の作業性が悪くなることがある。
すなわち、非接触案内装置とガイドレールとの間のギャップ調整を行う時、吸引力によりギャップの調整作業が困難になるおそれがある。そのためギャップの調整作業に時間を要することが考えられる。また、非接触案内装置を乗籠に固定する前に、非接触案内装置とガイドレールとの間に手を挟むおそれがある。
本発明の目的は、永久磁石を使用したエレベータの非接触案内装置の取付作業性、および取付作業の安全性を向上させることができる取付治具を提供することにある。
(1)本発明の一つの形態に係るエレベータの取付治具は、ガイドレールに沿って乗籠又は釣合いおもりを案内する非接触式の案内装置を備えたエレベータの据付時に用いられる。上記ガイドレールは、上記乗籠又は釣合いおもりに対向する先端面と、上記先端面の水平方向の端部から上記乗籠又は釣合いおもりを離れる方向に延びた側面とを有する。上記案内装置は、永久磁石を有するとともに、上記ガイドレールの先端面に空隙を空けて対向する第1の案内部と、上記ガイドレールの側面に空隙を空けて対向する第2の案内部とを備える。当該取付治具は、非磁性体材料で形成されるとともに、上記乗籠又は釣合いおもりに上記案内装置を取り付ける時に上記案内装置と上記ガイドレールとの間に配置されるギャップ調整部を有する。このギャップ調整部は、上記案内装置の第1の案内部と上記ガイドレールの先端面との間の空隙と同じ厚さを有するとともに、上記案内装置の第1の案内部と上記ガイドレールの先端面との間に介在される第1の部分と、上記案内装置の第2の案内部と上記ガイドレールの側面との間の空隙と同じ厚さを有するとともに、上記案内装置の第2の案内部と上記ガイドレールの側面との間に介在される第2の部分とを備える。
(2)上記(1)に記載のエレベータの取付治具の一つの形態では、上記ギャップ調整部は、上記案内装置と上記ガイドレールとの間に配置された時に上記ガイドレールに接触するレール接触部を有する。このレール接触部の全長が、上記案内装置の高さ方向の全長よりも長い。
(3)上記(2)に記載のエレベータの取付治具の一つの形態では、上記ギャップ調整部は、上記案内装置と上記ガイドレールとの間に配置された時に上記レール接触部よりも上記乗籠又は釣合いおもりに近接する長手方向の先端部に、当該取付治具の先端に近付くに従い厚さが小さくなる傾斜部を有する。
(4)上記(3)に記載のエレベータの取付治具の一つの形態では、上記案内装置と上記ガイドレールとの間に配置された時に上記ギャップ調整部よりも上記乗籠又は釣合いおもりから離れる引掛部をさらに備える。上記引掛部は、上記ギャップ調整部の厚さよりも厚い部分を有する。
(5)上記(4)に記載のエレベータの取付治具の一つの形態では、当該取付治具の上記ガイドレールに接する面に埋設された永久磁石をさらに備える。
本発明によれば、永久磁石を使用したエレベータの非接触案内装置の取付作業性、および取付作業の安全性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1ないし図18を参照して説明する。まず、図12ないし図18を参照して、本発明の第1および第2の実施形態に係る取付治具1が用いられるエレベータ2の案内装置3の一例について説明する。
図12は、エレベータ2の一例の全体を示す。図12に示すように、エレベータ2は、それぞれ昇降路4内を昇降動作する乗籠5および釣合いおもり6を備える。昇降路4内には、乗籠5を案内する一対のガイドレール7a,7b(図12、図13参照)と、釣合いおもり6を案内する一対のガイドレール8a(図12中に一方のみ図示)とが、それぞれ鉛直方向に延設されている。図13に示すように、ガイドレール7a,7bは、乗籠5を間に挟むように乗籠5の両側に延びている。
図13に示すように、乗籠5は、枠状に組み立てられたかご枠11と、このかご枠11内に設けられたかご室12とを備える。かご枠11は、かご室12の上方を水平方向に延びた上梁11aと、かご室12の下方を水平方向に延びた下梁11bと、上梁11aおよび下梁11bの間を鉛直方向に延びた一対の縦枠11c,11dとを備える。
エレベータ2の案内装置3は、鋼製のガイドレール7a,7bに対して磁気力を作用させ、ガイドレール7a,7bに対して乗籠5を非接触で案内する非接触式の案内装置である。案内装置3は、例えばかご枠11の四隅にそれぞれ取り付けられている。案内装置3は、例えば上梁11aの上面において一方のガイドレール7aに臨む端部と、他方のガイドレール7bに臨む端部とにそれぞれ設置されている。また。案内装置3は、例えば下梁11bの下面において一方のガイドレール7aに臨む端部と、他方のガイドレール7bに臨む端部とにそれぞれ設置されている。図14に示すように、案内装置3は、例えば取付具14を介してかご枠11に固定されている。
図6に示すように、ガイドレール7a,7bは、それぞれ、先端面20(主面)、第1の側面21、および第2の側面22を有する。先端面20は、一対のガイドレール7a,7bの間の空間に臨んでおり、乗籠5に対向する。第1の側面21は、先端面20の水平方向の一方の端部20a(第1の端部20a)から乗籠5を離れる方向に延びている。第2の側面22は、先端面20の水平方向の他方の端部20b(第2の端部20b)から乗籠5を離れる方向に延びている。第1および第2の側面21,22は、それぞれ水平方向に延びている。第1および第2の側面21,22は、互いに平行に延びるとともに、互いに反対方向に向いている。
図15に示すように、案内装置3は、本体部24、天板25、および底板26を備える。図6、図16ないし図18に示すように、本体部24は、第1ないし第3の鉄心31,32,33、一対の永久磁石34,35、および複数のコイル36を備える。図6および図18に示すように、第1ないし第3の鉄心31,32,33および一対の永久磁石34,35は、ガイドレール7aを三方向から囲むE型に組み立てられている。
詳しく述べると、第1の鉄心31は、3つの鉄心31,32,33のなかで最も乗籠5の中心側に位置する。第1の鉄心31は、ガイドレール7aに向いて突出した中央部31aと、それぞれコイル36が取り付けられた一対のコイル取付部31b,31cとを有する。中央部31aは、ガイドレール7aの先端面20に直接に向かい合う先端部31dを有する。
第2の鉄心32は、ガイドレール7aの側方に位置する。第2の鉄心32は、ガイドレール7aの第1の側面21に直接に向かい合う先端部32aと、コイル36が取り付けられたコイル取付部32bとを有する。第2の鉄心32と第1の鉄心31との間には、永久磁石34が設けられている。
第3の鉄心33は、第2の鉄心32とは反対側のガイドレール7aの側方に位置する。第3の鉄心33は、ガイドレール7aの第2の側面22に直接に向かい合う先端部33aと、コイル36が取り付けられたコイル取付部33bとを有する。第3の鉄心33と第1の鉄心31との間には、永久磁石35が設けられている。
第1ないし第3の鉄心31,32,33に取り付けられたコイル36に電流が流されると、コイル36は鉄心31,32,33を励磁する。これにより、鋼製のガイドレール7aに対して案内装置3が磁気力を作用させる。案内装置3は、ガイドレール7aと案内装置3との間の磁気力を制御することで、ガイドレール7aとの間に隙間(空隙)を空けながら乗籠5をガイドレール7aに沿って案内する。
本実施形態では、第1の鉄心31の先端部31dが、ガイドレール7aの先端面20に空隙を空けて対向する第1の案内部41を形成している。第1の案内部41は、ガイドレール7aの先端面20に沿って乗籠5を案内する案内部である。一方、第2の鉄心32の先端部32aが、ガイドレール7aの第1の側面21に空隙を空けて対向する第2の案内部42を形成している。第3の鉄心33の先端部33aがガイドレール7aの第2の側面22に空隙を空けて対向する第3の案内部43を形成している。第2および第3の案内部42,43は、それぞれガイドレール7aの側面21,22に沿って乗籠5を案内する案内部である。
なお、図7は案内装置3の変形例を示す。図7に示すように、必要に応じて第1ないし第3の鉄心31,32,33の先端部31d,32a,33aには、摺動部ガイドと称される保護カバー45が取り付けられることがある。保護カバー45は、例えば合成樹脂など鉄心31,32,33に比べて柔らかい材料で形成されている。保護カバー45は、鉄心31,32,33とガイドレール7aとが互いに接触することを防止するためのものであり、例えば鉄心31,32,33の全長に亘り鉛直方向に延びている。
そしてこのような保護カバー45を備えた案内装置3においては、第1の鉄心31に取り付けられた保護カバー45が、上記第1の案内部41を形成している。第2の鉄心32に取り付けられた保護カバー45が、上記第2の案内部42を形成している。第3の鉄心33に取り付けられた保護カバー45が、上記第3の案内部43を形成している。
なお、上記第1ないし第3の案内部41,42,43は、上記実施形態に限定されるものではなく、ガイドレール7aの先端面20および側面21,22に対してそれぞれ案内装置3のなかで最も近接する部位が該当してもよい。
(第1の実施形態)
次に、本発明の第1の実施形態に係る取付治具1について、図1ないし図6を参照して説明する。取付治具1は、エレベータ2の据付時、より具体的には、案内装置3を乗籠5に取り付ける際に用いられる治具である。取付治具1は、非磁性体材料で形成されている。取付治具1は、例えばアルミニウム合金で形成されている。図2および図3に示すように、取付治具1は、ギャップ調整部51、引掛部52、および取っ手53を備える。
ギャップ調整部51は、取付治具1の長手方向に延びており、取付治具1の本体部を構成している。ギャップ調整部51は、乗籠5に案内装置3を取り付ける時に、案内装置3とガイドレール7aとの間に配置される。図5に示すように、ギャップ調整部51は、第1の部分61と、第2の部分62とを有する。第2の部分62は、第1の部分61に対して直角に折れ曲っている。すなわち、本実施形態に係るギャップ調整部51の断面は、L字型形状に形成されている。
図6に示すように、案内装置3の第1の案内部41とガイドレール7aの先端面20との間には、動き代となる空隙が形成されている。この空隙は、例えば4mm〜7mmである。ギャップ調整部51の第1の部分61は、案内装置3の第1の案内部41とガイドレール7aの先端面20との間の空隙に対応した厚さ(すなわち空隙と同じ厚さ)を有する。
第1の部分61は、案内装置3を乗籠5に取り付ける時に、案内装置3の第1の案内部41とガイドレール7aの先端面20との間に介在され、案内装置3の第1の案内部41とガイドレール7aの先端面20との間の距離を一定に保つ。
図6に示すように、案内装置3の第2の案内部42とガイドレール7aの第1の側面21との間には、動き代となる空隙が形成されている。ギャップ調整部51の第2の部分62は、案内装置3の第2の案内部42とガイドレール7aの第1の側面21との間の空隙に対応した厚さ(すなわち空隙と同じ厚さ)を有する。
第2の部分62は、案内装置3を乗籠5に取り付ける時に、案内装置3の第2の案内部42とガイドレール7aの第1の側面21との間に介在され、案内装置3の第2の案内部42とガイドレール7aの第1の側面21との間の距離を一定に保つ。
図4に示すように、ギャップ調整部51は、案内装置3とガイドレール7aとの間に配置された時に、ガイドレール7aに接触するレール接触部64を有する。レール接触部64は、例えば第1および第2の部分61,62に共に設けられている。レール接触部64の高さ方向の全長L1(図3参照)は、案内装置3の高さ方向の全長L2(図1参照)よりも長い。
図4に示すように、ギャップ調整部51は、傾斜部65を有する。傾斜部65は、案内装置3とガイドレール7aとの間に配置された時にレール接触部64よりも乗籠5に近接する長手方向の先端部に設けられている。傾斜部65は、取付治具1の先端に近付くに従い徐々に厚さ(板厚)が小さくなる。傾斜部65では、例えば第1の部分61の厚さおよび第2の部分62の厚さが共に小さくなる。なお、上記に代えて、上記第1の部分61の厚さおよび第2の部分62の厚さのいずれか一方が小さくなってもよい。
図4に示すように、ギャップ調整部51は、ガイドレール7aに面する第1の面51aと、案内装置3に面する第2の面51bとを有する。傾斜部65では、例えば第2の面51bが鉛直方向に延びるとともに、第1の面51aが傾くことで傾斜部65が形成されている。
なお、図8および図9は、それぞれ取付治具1の変形例を示す。図8に示すように、傾斜部65は、第1の面51aが鉛直方向に延びるとともに、第2の面51bが傾くことで厚さが小さくなっていてもよい。図9に示すように、傾斜部65は、第1および第2の面51a,51bが共に傾くことで厚さが小さくなっていてもよい。
図2および図4に示すように、取付治具1は、引掛部52を有する。引掛部52は、取付治具1が案内装置3とガイドレール7aとの間に配置された時に、ギャップ調整部51よりも乗籠5から離れる取付治具1の基端部に設けられている。すなわち引掛部52は、取付治具1の長手方向において傾斜部65とは反対側の端部に設けられている。引掛部52は、ギャップ調整部51に比べてガイドレール7aとは反対側に膨らんでおり、ギャップ調整部51の厚さよりも厚い部分(例えば第1および第2の厚肉部67,68)を有する。
図2および図4に示すように、引掛部52は、ギャップ調整部51の第1の部分61の延長線上に設けられた第1の厚肉部67と、ギャップ調整部51の第2の部分62の延長線上に設けられた第2の厚肉部68とを有する。
第1の厚肉部67の厚さは、案内装置3の第1の案内部41とガイドレール7aの先端面20との間の空隙(すなわち第1の部分61の厚さ)よりも厚い。第2の厚肉部68の厚さは、案内装置3の第2の案内部42とガイドレール7aの第1の側面21との間の空隙(すなわち第2の部分62の厚さ)よりも厚い。なお引掛部52は、上記第1および第2の厚肉部67,68の少なくともいずれか一方が設けられていればよい。図2に示すように、引掛部52は、取っ手53が設けられている。
図3および図4に示すように、取付治具1は、永久磁石70が設けられている。永久磁石70は、取付治具1のガイドレール7aに接する面に埋設されている。すなわち永久磁石70の表面70aと、ギャップ調整部51の第1の面51aとが同じ平面上にある。
次に、取付治具1の使用方法および作用を説明する。
案内装置3を乗籠5に取り付ける時、かご枠11の芯出しは予め行われている。すなわち、かご枠11(乗籠5)が、昇降路4内のガイドレール7a,7bに対して、前後方向および左右方向ともに中心になるように位置出しが行われ、例えばジャッキボルト等で位置が固定されている。
案内装置3の取付作業は、まず、取付治具1をガイドレール7aに宛がう。すなわち取付治具1の第1の部分61をガイドレール7aの先端面20に密接させるとともに、第2の部分62をガイドレール7aの側面21に密接させる。
取付治具1が永久磁石70を備えることで、取付治具1はガイドレール7aの先端面20および側面21に吸着される。これにより、取付治具1は、作業者の支えがない状態においてもガイドレール7aから外れなくなる。このとき、かご枠11がすでに芯出しされているため、取付治具1の第1および第2の部分61,62の厚さが案内装置3とガイドレール7aとの間の空隙(ギャップ)に一致する。
上記のように取付治具1をガイドレール7aに沿わせた後、かご枠11に対して案内装置3を取り付ける。この作業は、まず、案内装置3を取付治具1に宛がう。このとき、例えば取付治具1の引掛部52と案内装置3との間の距離が所定距離以内(例えば100mm以内)であると、ギャップ調整部51が案内装置3に対して十分な掛かり代があると判断される。
そして、案内装置3の第1の案内部41を取付治具1の第1の部分61に密接させるとともに、案内装置3の第2の案内部42を取付治具1の第2の部分62に密接させる。これにより、案内装置3の第1の案内部41とガイドレール7aの先端面20との間の間隔、および案内装置3の第2の案内部42とガイドレール7aの側面21との間の間隔が一定に定まる。
上記のようにして案内装置3の位置出しを行った後、例えばボルトなどを用いて案内装置3を乗籠5のかご枠11に対して固定する。案内装置3をかご枠11に固定した後、例えば取っ手53を利用して取付治具1をガイドレール7aに沿ってスライドさせ、取付治具1を案内装置3とガイドレール7aとの間から引き抜く。このとき、取付治具1が非磁性体材料で形成されているため、取付治具1は案内装置3からスムーズに抜き出される。これにより、案内装置3の取付作業が完了する。
このような構成の取付治具1によれば、永久磁石34,35を使用したエレベータの非接触案内装置3の取付作業性、および取付作業の安全性を向上させることができる。
すなわち、非磁性体材料で形成されるとともに、上記第1および第2の部分61,62を有するギャップ調整部51を備えた取付治具1を用いれば、この取付治具1をガイドレール7aに宛がうとともに、案内装置3を取付治具1に宛がうことで、例え案内装置3とガイドレール7aとの間に吸引力が生じても、案内装置3とガイドレール7aとの間の間隔を精度良く、容易に調整することができる。これにより、案内装置3の取付作業性が向上する。
また、ガイドレール7aと案内装置3との間に取付治具1が介在されていれば、永久磁石の磁気力により案内装置3が不意にガイドレール7aに向かって移動することが少なくなり、取付作業の安全性を向上させることができる。
ギャップ調整部51がガイドレール7aに接触するレール接触部64を有し、このレール接触部64の全長L1が、案内装置3の高さ方向の全長L2よりも長いと、ガイドレール7aに対する取付治具1の固定位置は、上下方向にある程度ずれても許容されるようになる。これにより、案内装置3の取付作業性が向上する。
ギャップ調整部51が取付治具1の先端に近付くに従い厚さ小さくなる傾斜部65を有すると、取付治具1を案内装置3とガイドレール7aとの間から引き抜く際に、引き抜き力が徐々に減少し、引き抜き時の衝撃を抑えることができる。これにより、取付作業の安全性がさらに向上する。また、必要な引き抜く力が小さくなると、取付治具1を取り外しやすくなる。
取付治具1は、ギャップ調整部51よりも厚い部分を有する引掛部52を備えると、引掛部52を利用して取付治具1の取付位置の確認ができる。これにより、調整時のミスを防ぐとともに、調整作業を迅速に行うことができる。また、案内装置3よりも上方に位置する取付治具1において、引掛部52がギャップ調整部51よりも厚い部分を有すると、取付治具1が案内装置3とガイドレール7aとの間の隙間から抜け落ちることがない。これは、取付作業の安全性をさらに向上させる。
取付治具1のガイドレール7aに接する面に埋設された永久磁石70を備えると、取付治具1がガイドレール7aに対して吸着力を有する。これにより、取付治具1をガイドレール7aに沿わせるだけで、取付治具1がガイドレール7aから外れて落ちないようになる。これは、案内装置3の取付作業性を向上させる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る取付治具1について、図10および図11を参照して説明する。なお上記第1の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。取付治具1は、例えば上記第1の実施形態と同じ案内装置3の取り付けに適用される。
取付治具1のギャップ調整部51は、上記第1の実施形態と同じ第1および第2の部分61,62に加え、第3の部分81を有する。第3の部分81は、ギャップ調整部51において第2の部分62とは反対側に位置するとともに、第1の部分61に対して直角に折れ曲っている。本実施形態に係るギャップ調整部51の断面は、コの字型形状に形成されている。
図11に示すように、案内装置3の第3の案内部43とガイドレール7aの第2の側面22との間には、動き代となる空隙が形成されている。ギャップ調整部51の第3の部分81は、案内装置3の第3の案内部43とガイドレール7aの第2の側面22との間の空隙に対応した厚さ(すなわち空隙と同じ厚さ)を有する。
第3の部分81は、案内装置3を乗籠5に取り付ける時に、案内装置3の第3の案内部43とガイドレール7aの第2の側面22との間の空隙に介在され、案内装置3の第3の案内部43とガイドレール7aの第2の側面22との間の距離を一定に保つ。上記説明した以外の取付治具1の残りの構成は上記第1の実施形態と同じである。
このような構成によれば、上記第1の実施形態と同様に、永久磁石を使用したエレベータの非接触案内装置3の取付作業性、および取付作業の安全性を向上させることができる。
以上、本発明の第1および第2の実施形態に係る取付治具1について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。この発明は実施段階においてその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。
例えば、取付治具1は、かご枠11の四隅に配置されるいずれの案内装置3にも適用可能である。図7ないし図9に係る変形例は、第2の実施形態に係る取付治具1にも可能である。上記第1および第2の実施形態では、乗籠5に取り付けられる案内装置3の取付作業に用いられる取付治具について説明したが、本発明は釣合いおもり6に取り付けられる案内装置に用いられる取付治具にも適用することができる。本発明に係る取付治具は、上記第1および第2の実施形態に係る「乗籠」との記載を「釣合いおもり」と読み替えて適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る取付治具を示す斜視図。 図1中に示された取付治具の斜視図。 図1中に示された取付治具の斜視図。 図1中に示された取付治具を示す断面図。 図4中に示された取付治具を矢印A方向から見た下面図。 図4中に示された取付治具を示す断面図。 本発明の第1の実施形態に係る取付治具の変形例を示す断面図。 本発明の第1の実施形態に係る取付治具の変形例を示す断面図。 本発明の第1の実施形態に係る取付治具の変形例を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る取付治具の斜視図。 図10中に示された取付治具を示す断面図。 本発明の取付治具が用いられるエレベータの一例を示す図 本発明の取付治具が用いられるエレベータの乗籠の一例を示す斜視図。 本発明の取付治具が用いられる案内装置の一例を示す斜視図。 本発明の取付治具が用いられる案内装置の一例を示す斜視図。 本発明の取付治具が用いられる案内装置の本体部の一例を示す斜視図。 本発明の取付治具が用いられる案内装置の本体部の一例を示す斜視図。 本発明の取付治具が用いられる案内装置の鉄心および永久磁石を示す斜視図。
符号の説明
1…取付治具、2…エレベータ、3…非接触案内装置、5…乗籠、7a…ガイドレール、20…先端面、21,22…側面、34,35…永久磁石、41…第1の案内部、42…第2の案内部、51…ギャップ調整部、52…引掛部、61…第1の部分、62…第2の部分、64…レール接触部、65…傾斜部、67,68…厚肉部、70…永久磁石。

Claims (5)

  1. ガイドレールに沿って乗籠又は釣合いおもりを案内する非接触式の案内装置を備えたエレベータの据付時に用いられる取付治具であって、
    上記ガイドレールは、上記乗籠又は釣合いおもりに対向する先端面と、上記先端面の水平方向の端部から上記乗籠又は釣合いおもりを離れる方向に延びた側面とを有し、
    上記案内装置は、永久磁石を有するとともに、上記ガイドレールの先端面に空隙を空けて対向する第1の案内部と、上記ガイドレールの側面に空隙を空けて対向する第2の案内部とを備え、
    当該取付治具は、非磁性体材料で形成されるとともに、上記乗籠又は釣合いおもりに上記案内装置を取り付ける時に上記案内装置と上記ガイドレールとの間に配置されるギャップ調整部を有し、このギャップ調整部は、上記案内装置の第1の案内部と上記ガイドレールの先端面との間の空隙と同じ厚さを有するとともに、上記案内装置の第1の案内部と上記ガイドレールの先端面との間に介在される第1の部分と、上記案内装置の第2の案内部と上記ガイドレールの側面との間の空隙と同じ厚さを有するとともに、上記案内装置の第2の案内部と上記ガイドレールの側面との間に介在される第2の部分とを備えることを特徴とするエレベータの取付治具。
  2. 請求項1に記載の取付治具において、
    上記ギャップ調整部は、上記案内装置と上記ガイドレールとの間に配置された時に上記ガイドレールに接触するレール接触部を有し、このレール接触部の全長が、上記案内装置の高さ方向の全長よりも長いことを特徴とするエレベータの取付治具。
  3. 請求項2に記載の取付治具において、
    上記ギャップ調整部は、上記案内装置と上記ガイドレールとの間に配置された時に上記レール接触部よりも上記乗籠又は釣合いおもりに近接する長手方向の先端部に、当該取付治具の先端に近付くに従い厚さが小さくなる傾斜部を有することを特徴とするエレベータの取付治具。
  4. 請求項3に記載の取付治具において、
    上記案内装置と上記ガイドレールとの間に配置された時に上記ギャップ調整部よりも上記乗籠又は釣合いおもりから離れる引掛部をさらに備え、
    上記引掛部は、上記ギャップ調整部の厚さよりも厚い部分を有することを特徴とするエレベータの取付治具。
  5. 請求項4に記載の取付治具において、
    当該取付治具の上記ガイドレールに接する面に埋設された永久磁石をさらに備えることを特徴とするエレベータの取付治具。
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