JP5148690B2 - 半導体試験装置および試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体試験装置に関する。
近年、半導体デバイス間で大容量のデータ伝送を実現するために、高速シリアルインタフェースが利用される。こうした高速シリアルインタフェースとしては、映像データと音声データを高速伝送するHDMI(High Definition Multimedia Interface)や、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)などの信号を用いたものが実用化されている。
高速シリアルインタフェースを搭載するデバイスが正常に機能するかを試験するために、実動作周波数試験(At Speed試験ともいう)が行われる。実動作周波数試験は、高速シリアルインタフェースの送信回路(トランスミッタ)と受信回路(レシーバ)を、ソケットボード(パフォーマンスボードともいう)上で伝送線路を介して接続させる方法により実現される。この試験は、トランスミッタとレシーバが同一デバイスに搭載される場合をループバック試験、トランスミッタとレシーバが別デバイスに搭載される場合をバックトゥバック試験とも呼ばれる。
近年、高速シリアルインタフェースのデータレートは、数Gbps〜10Gbps以上に高速化されており、伝送線路損失によるジッタの影響により、ビット当たりで考えた場合の受信回路側での有効なタイミングマージン、つまりアイオープニングを確保することが困難となり、BER(Bit Error Rate)が劣化するという問題が生じている。この問題を解決するために高速インタフェースには、送信側および受信側のいずれかあるいは両方に、伝送線路損失を補償するための波形等化回路(いわゆるイコライジング回路)が実装されており、数dB、あるいは数十dB以上の伝送線路損失の補償が可能となっている。この補償量は、プログラマブル制御あるいは動的制御が可能となっている場合もある。
イコライジング回路の基本的な作用は、高域強調フィルタであり、以下の方式により実現されている。いずれの方式であっても、伝送線路の高周波損失を補償する逆特性のフィルタリングをかけるという意味では同じである。
1. 直流(DC)利得を低下させ、相対的に交流(AC)利得を持ち上げる方式
2. ピーキング回路としてパッシブ素子で構成する方式
3. ビット単位(ユニットインターバル単位)でのフィードバック加算制御をデジタル信号処理により行う方式
現状のループバック試験やバックトゥバック試験はイコライジング機能の試験は行わず、ソケットボード上になるべく最短かつ等長な線路で送信回路と受信回路を接続し、CDR(Clock and Data Recovery)リンクもしくはソースシンクロナスリンクを所定の手順で確立し、一定時間伝送エラーが発生しなければパス判定する手法が採用されている。あるいは、受信回路側のクロックのタイミングをスイープさせ、有効アイオープニングをサーチしてアイマージンを測定する方法が採られる場合もある。
高速インタフェース回路のイコライジング機能の試験を行わない場合、ループバック試験やバックトゥバック試験での実動作周波数試験にパスしたとしても、実使用時においてイコライジング機能が正常に働かない可能性がある。さらにイコライジング強度をプログラマブルに設定できる仕様の場合に、その線形性を試験しないならば、実使用時において設定に対するイコライジング性能が得られず、ともするとBERを劣化させることにもなりかねない。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ループバック試験やバックトゥバック試験におけるイコライジング機能の試験方法およびその試験に対応した試験装置の提供にある。
本発明のある態様は、信号を送信するトランスミッタを備える第1デバイスと、トランスミッタから送信される信号を受信するレシーバを備える第2デバイスを接続し、第1デバイスを被試験デバイスとして試験を行う方法に関する。トランスミッタは、送信する信号の波形を整形するイコライザ回路を含み、レシーバは、受信した信号に応じたデータをタイミング可変のクロックを用いてラッチするラッチ回路を含む。この試験方法は、イコライザ回路のパラメータと、ラッチ回路に供給されるクロックのエッジのタイミングをマトリクス状に変化させて、以下の処理(1)〜(3)を実行する。
(1)トランスミッタからパターンシーケンスに応じた信号を出力させる。
(2)信号に応じたデータをラッチ回路によりクロックのエッジでラッチする。
(3)ラッチ回路によりラッチされたデータを、パターンシーケンスに応じた期待値と比較する。
この態様によると、比較結果を示すデータを、2次元マトリクス状に取得することができ、第1デバイスのイコライザ回路のゲイン設定値に対する追従性(線形性)や周波数特性などの諸性能を検証することができる。トランスミッタとレシーバ間で送受信される「信号」は、差動信号であってもシングルエンドの信号であってもよく、また電流信号、電圧信号などの電気信号の他、光や赤外線信号であってもよい。また、第1デバイスと第2デバイスは、同一デバイスであってもよいし、別デバイスであってもよい。
ある態様の試験方法は、さらに以下の処理を行ってもよい。
(4)マトリクス状に取得された比較結果を示す比較データにもとづいて、第1デバイスの良否を判定する。
この態様によると、マトリクス状の比較データを用いることにより、イコライザ回路の機能にもとづいて第1デバイスの良否を判定することができる。
処理(4)において、マトリクス状に取得された比較データを、マトリクスと対応づけて規定される期待値データと比較してもよい。
シミュレーションや、予め選定された良品デバイスの測定結果から、マトリクスと対応する期待値データを生成することができる。これを期待値とすることにより、第1デバイスの良否を好適に判定できる。
本発明の別の態様は、信号を送信するトランスミッタを備える第1デバイスと、トランスミッタから送信される信号を受信するレシーバを備える第2デバイスを接続し、第1デバイスを被試験デバイスとして試験を行う試験装置に関する。トランスミッタは、送信する信号の波形を整形するイコライザ回路を含み、レシーバは、受信した信号に応じたデータをタイミング可変のクロックを用いてラッチするラッチ回路を含む。試験装置は、第1デバイスと第2デバイスが装着されるソケットボードと、ソケットボード上に形成され、第1デバイスと第2デバイスを接続する伝送線路と、第1、第2デバイスの動作を制御し、トランスミッタからパターンシーケンスに応じた信号を出力させた状態で、信号に応じたデータをラッチ回路にラッチさせる制御部と、第2デバイスから、ラッチされたデータとパターンシーケンスに応じた期待値との比較結果を示す比較データを取得するデータ取得部と、を備える。制御部は、イコライザ回路のパラメータおよびラッチ回路に供給されるクロックのエッジのタイミングをマトリクス状に変化させる。
ある態様の試験装置は、マトリクス状に取得された比較データにもとづいて、第1デバイスの良否を判定する判定部と、判定部が良否判定の際に参照すべき判定条件として、マトリクスと対応づけて規定される期待値データを保持する期待値保持部と、をさらに備えてもよい。
本発明のさらに別の態様は、信号を送信するトランスミッタを備える第1デバイスと、トランスミッタから送信される信号を受信するレシーバを備える第2デバイスを接続し、第2デバイスを被試験デバイスとして試験を行う方法に関する。レシーバは、受信した信号の波形を整形するイコライジング回路と、受信した信号に応じたデータをタイミング可変のクロックを用いてラッチするラッチ回路と、を含む。当該試験方法は、イコライジング回路のパラメータと、ラッチ回路に供給されるクロックのエッジのタイミングをマトリクス状に変化させて、以下の処理(5)〜(7)を実行する。
(5)トランスミッタからパターンシーケンスに応じた信号を出力させる。
(6)信号に応じたデータをラッチ回路によりクロックのエッジでラッチする。
(7)ラッチ回路によりラッチされたデータを、パターンシーケンスに応じた期待値と比較する。
この態様によると、比較結果を示すデータを、2次元マトリクス状に取得することができ、第2デバイスのイコライジング回路のゲイン設定値に対する追従性(線形性)や周波数特性などの諸性能を検証することができる。
ある態様の試験方法は、さらに以下の処理を行ってもよい。
(8)マトリクス状に取得された比較結果を示す比較データにもとづいて、第2デバイスの良否を判定する。
処理(8)において、マトリクス状に取得された比較データを、マトリクスと対応づけて規定される期待値データと比較してもよい。
本発明のさらに別の態様は、信号を送信するトランスミッタを備える第1デバイスと、トランスミッタから送信される信号を受信するレシーバを備える第2デバイスを接続し、第2デバイスを被試験デバイスとして試験を行う試験装置に関する。レシーバは、受信した信号の波形を整形するイコライジング回路と、受信した信号に応じたデータをタイミング可変のクロックを用いてラッチするラッチ回路と、を含む。試験装置は、第1デバイスと第2デバイスが装着されるソケットボードと、ソケットボード上に形成され、第1デバイスと第2デバイスを接続する伝送線路と、第1、第2デバイスの動作を制御し、トランスミッタからパターンシーケンスに応じた信号を出力させた状態で、ラッチ回路に信号に応じたデータをラッチさせる制御部と、第2デバイスから、ラッチされたデータとパターンシーケンスに応じた期待値との比較結果を示す比較データを取得するデータ取得部と、を備える。制御部は、イコライジング回路のパラメータおよびラッチ回路に供給されるクロックのエッジのタイミングをマトリクス状に変化させる。
試験装置は、マトリクス状に取得された比較データにもとづいて、第2デバイスの良否を判定する判定部と、判定部が良否判定の際に参照すべき判定条件として、マトリクスと対応づけて規定される期待値データを保持する期待値保持部と、をさらに備えてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、ループバック試験やバックトゥバック試験においてイコライジング機能を検証することができる。
実施の形態に係る半導体試験装置の構成を示すブロック図である。 ラッチ回路に入力されるデータとクロックのタイミングを示すタイムチャートである。 マトリクス状比較データをプロットした図である。 図4(a)、(b)は、イコライジング機能付きドライバ回路の構成例を示す回路図である。 図4(b)のドライバ回路の出力電圧の時間波形を示す図である。 メイン差動アンプのテイル電流に対応するDC出力振幅およびラッチ回路に供給されるクロックのタイミングをパラメータとして取得したマトリクス比較データを示す図である。 レシーバを備える第2デバイスの変形例を示す回路図である。 図7の判定帰還型等化器の詳細な構成を示すブロック図である。 図8の判定帰還型等化器の動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
10…データ取得部、12…判定部、14…期待値保持部、16…制御部、100…半導体試験装置、100a…ATE、100b…ソケットボード、102…伝送線路、200…第1デバイス、202…PRBS発生回路、204…シリアライザ回路、206…ドライバ回路、208…イコライザ制御回路、210…イコライザ回路、220…第2デバイス、222…PRBS発生回路、224…イコライジング回路、226…イコライジング制御回路、228…レシーバ回路、230…ラッチ回路、232…クロックフェーズシフタ、234…デシリアライザ回路、236…期待値比較回路。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
また、本明細書において、「部材Aと部材Bが接続」された状態とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に実質的あるいは本質的な影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、実施の形態に係る半導体試験装置100の構成を示すブロック図である。半導体試験装置100は、自動試験装置(Automatic Test Equipment:以下、単にATEという)100aとソケットボード100bを備える。
実施の形態に係る半導体試験装置100は、差動形式の信号(差動信号)を送信するトランスミッタを備える第1デバイス200と、差動信号を受信するレシーバを備える第2デバイス220との間で、第1デバイス200または第2デバイス220のいずれかを被試験デバイス(DUT)として試験を行う。ソケットボード100bには、第1デバイス200および第2デバイス220が装着するためのソケットもしくはプローブが設けられ、さらにソケットボード100b上には、第1デバイス200と第2デバイス220を接続する伝送線路102が形成される。伝送線路102は、第1デバイス200および第2デバイス220の実使用時に想定される線路損失と同程度の損失を呈することが望ましい。これは必ずしも同じ伝送距離が必要ということではなく、伝送線路102を実使用時の配線とは異なる材料を用いて高損失となるよう形成し、線路長が短くなるように構成してもよい。
実施の形態に係る半導体試験装置100により実施される試験は、以下の3つの態様が想定され、そのいずれもが本発明の範囲に含まれる。
(態様1) 同一品種、同一サンプルに搭載されるトランスミッタとレシーバを接続するループバック試験(つまり第1デバイス200および第2デバイス220が同一デバイス)
(態様2) 同一品種、別サンプルに搭載されるトランスミッタとレシーバを接続するバックトゥバック試験(つまり第1デバイス200および第2デバイス220は別のデバイス)
(態様3) 別品種、別サンプルに搭載されるトランスミッタとレシーバを接続するバックトゥバック試験(つまり第1デバイス200および第2デバイス220は別のデバイス)
半導体試験装置100の前に、試験対象となる第1デバイス200および第2デバイス220について説明する。以下では、第1デバイス200と第2デバイス220が別サンプルの場合について説明する。
第1デバイス200は、高速インタフェースの送信側となるトランスミッタを含み、図1には、ループバック試験やバックトゥバック試験に関係する機能ブロックのみが示されている。このトランスミッタに加えて、さまざまな信号処理を行うデジタル回路やアナログ回路が内蔵されるが、説明の簡略化のために省略している。
第1デバイス200のトランスミッタは、疑似ランダムパターン発生回路(以下、PRBS(Pseudo Random Binary Sequence)発生回路という)202、シリアライザ回路204、ドライバ回路206、イコライザ制御回路208、イコライザ回路210を備える。
PRBS発生回路202は、疑似ランダムのビットパターンを生成する。PRBSに代えて、プログラマブルパターン信号を用いてもよい。シリアライザ回路204は、PRBS発生回路202から出力されるパターン信号S1をシリアル形式のデータ信号S2に変換する。ドライバ回路206は、シリアル形式のデータ信号S2を差動シリアル信号S3に変換し、伝送線路へと出力する。イコライザ回路210は、送信する差動シリアル信号S3の波形を整形し、差動シリアル信号S4を生成する。
イコライザ回路210は、伝送線路の周波数特性を補償するために、高域の周波数成分を強調する機能を有するプリエンファシス回路である。イコライザ回路210は、後述のように直流成分のゲインを相対的に低下させることにより高域を強調する場合があるが、この場合、その方式にちなんでディエンファシス回路などとも呼ばれる。
イコライザ回路210は、その周波数特性が、たとえばゲイン、カットオフ周波数などのパラメータを介して多段階で可変に構成される。イコライザ制御回路208は、イコライザ回路210の調節可能なパラメータ(以下、ゲインであるとする)を制御する。
以上が第1デバイス200側の構成である。次に第2デバイス220の構成を説明する。
第2デバイス220は、高速インタフェースの受信側となるレシーバを含み、図1には、ループバック試験に関係する機能ブロックのみが示されている。このレシーバに加えて、さまざまな信号処理を行うデジタル回路やアナログ回路が内蔵されるが、説明の簡略化のために省略している。
第2デバイス220は、PRBS発生回路222、イコライジング回路224、イコライジング制御回路226、レシーバ回路228、ラッチ回路230、クロックフェーズシフタ232、デシリアライザ回路234、期待値比較回路236を備える。
第2デバイス220には、第1デバイス200から出力される差動シリアル信号S4が伝送線路102を介して入力される。イコライジング回路224は、伝送線路102を介して伝送された差動シリアル信号S5を受け、伝送によって劣化した波形を帯域補正により復元する。イコライジング回路224も、上述のイコライザ回路210と同様に、その周波数特性が、たとえばゲインやカットオフ周波数などのパラメータを介して多段階で可変に構成される。イコライジング制御回路226は、イコライジング回路224の調節可能なパラメータ(以下、ゲインであるとする)を制御する。
レシーバ回路228は、イコライジング回路224によって復元された受信信号S6のレベルを判定し、ハイレベルまたはローレベルの2値バイナリ信号S7に変換する。
クロックフェーズシフタ232は、高速シリアルインタフェースのビットレートと同周波数のクロックCLKを受け、このクロックCLKのタイミングを調節してラッチ回路230に供給する。クロックフェーズシフタ232は、たとえばCDR(Clock and Data Recovery)回路や、ソースシンクロナス回路の一部として構成される。つまり、クロックCLKのタイミングは、第1デバイス200から出力されるデータと同期して、データS4の各ビットを正確にラッチできるように自動的に調節される。クロックCLKのタイミングは、このような自動制御に加えて、外部からの設定によってプログラマブルに調節可能となっている。
図2は、ラッチ回路230に入力されるデータS7とクロックCLKのタイミングを示すタイムチャートである。クロックフェーズシフタ232はCDR方式、あるいはソースシンクロナス方式のリンクによって、クロックCLKのタイミングを、実線で示すデータの中心付近のタイミングに自動的に調節する。クロックCLKのタイミングは、実線で示すタイミングを基準として、外部からのプログラマブルな制御によりその前後に全体で1UI(ユニットインターバル)以上の範囲で調節可能である。クロックフェーズシフタ232の時間分解能Δtは可能な限り高いことが望ましいが、数Gbps〜10Gbps程度のデータレートでは、数ps(たとえば5ps)程度の分解能Δtがあれば十分とされる。
図1に戻る。ラッチ回路230は、タイミングが調節されたクロックCLKのエッジを利用してレシーバ回路228から出力されるバイナリ信号S7をラッチする。
デシリアライザ回路234は、ラッチ回路230によりラッチされた信号S8をシリアル形式から、第2デバイス220の内部の伝送形式、たとえばパラレル形式のデータS9に変換する。PRBS発生回路222は、第1デバイス200側のPRBS発生回路202と同じビットストリームS10を生成する。期待値比較回路236には、PRBS発生回路222により生成されたビットストリームS10が期待値として入力される。期待値比較回路236は、データS9と期待値S10を比較し、データの一致、不一致を判定し、比較結果に応じた比較データS11を出力する。
以上が第2デバイス220の構成である。
実施の形態に係る半導体試験装置100は、上述の第1デバイス200および第2デバイス220を被試験デバイスとして、トランスミッタ側もしくはレシーバ側に設けられたイコライジング機能を検査する機能を有する。以下、半導体試験装置100の構成を説明する。
ATE100aは、データ取得部10、判定部12、期待値保持部14、制御部16を備える。
制御部16は、試験時における第1デバイス200および第2デバイス220の動作を制御する。制御部16は、第1デバイス200のトランスミッタからパターンシーケンスS1に応じた差動信号S4を出力させ、その状態で、第2デバイス220のラッチ回路230に差動信号S5に応じたデータS7をラッチさせる。その結果、ラッチされたデータS9と期待値データS10の比較結果を示す比較データS11が、期待値比較回路236によってパターンシーケンスS1のビットごとに順次生成される。
ATE100aのデータ取得部10は、順次生成される比較データS11を取得する。データ取得部10は、パターンシーケンスのビットごとの一致、不一致を示す比較データS11に代えて、パターンシーケンスの所定範囲の全ビットにわたる一致、不一致を示す比較データを取得してもよい。
ATE100aの処理は、(1)第1デバイス200のイコライザ回路210の機能を試験する場合、(2)第2デバイス220のイコライジング回路224の機能を試験する場合で異なる。以下、それぞれの場合を順に説明する。
(1) 第1デバイス200のイコライザ回路210の機能を試験する場合
この場合、第1デバイス200がDUTとなり、第2デバイス220が基準デバイスとなる。制御部16は、第2デバイス220側のイコライジング回路224の機能をオフさせ、あるいは、実使用時において標準となるゲインに設定する。
制御部16は第1デバイス200および第2デバイス220の間で、シーケンスパターンに応じた差動信号S4をループバック伝送させる。この状態で上述のクロックフェーズシフタ232による自動タイミング調整機能によってリンクが確立し、クロックCLKのタイミングがロックされる。この状態から、制御部16は、図2に破線で示すタイミングにクロックを所定幅だけシフトさせる。データ取得部10はクロックCLKの各タイミングにおける比較データS11を取得する。
クロックCLKのタイミングをスイープさせると、データリンクが確立される図2の実線のタイミング位置を中心とした所定の範囲で、比較データS11は一致を示す値をとり、その範囲を逸脱すると、比較データS11は不一致を示す値となるであろう。つまりアイオープニングが測定される。
実施の形態に係る半導体試験装置100は、アイオープニングの測定試験を、イコライザ回路210のゲインを変化させながら実行する。つまり制御部16は、
1. 第1デバイス200のイコライザ回路210のゲイン
2. ラッチ回路230に供給されるクロックCLKのエッジのタイミング
の2つのパラメータをマトリクス状に変化させる。その結果、比較データS11は、2つのパラメータの組み合わせごとにマトリクス状に取得される。なお、クロックCLKのタイミングとイコライザ回路210のゲインの制御は、第1デバイス200および第2デバイス220に実装されるBIST(Built-In Self-Test)機能によって自動的に実行されてもよい。この場合、制御部16はBISTの開始タイミングを制御することになる。
図3は、マトリクス状に取得される比較データ(以下、マトリクス比較データという)をプロットした図である。図3は、横軸がクロックCLKのタイミングを、縦軸がイコライザ回路210のゲインを示す。図3にはイコライザ回路210のゲインが8段階で切り換えられる場合が示されている。また図3の、「P」はラッチされたデータS9と期待値S10との一致を、「F」はそれらの不一致を示す。図3に示すように、クロックCLKのタイミングとイコライザ回路210のゲインを変化させると、データS9と期待値S10が一致する領域と不一致の領域が、実線で示す境界線BLによって分割される。
ここでイコライザ回路210のゲインの線形性が設計値から逸脱すると、マトリクス比較データの境界線BLの形状が変化する。つまりマトリクス比較データを利用することにより、第1デバイス200のイコライザ回路210の性能を検証することができる。検証可能な特性としては、ゲイン、カットオフ周波数などがあげられる。
たとえばマトリクス比較データは、第1デバイス200の良否判定にも利用できる。判定部12は、マトリクス比較データにもとづいて、第1デバイス200の良否を判定する。期待値保持部14には、判定部12による良否判定を行う際の判定条件が格納される。判定条件は、図3に示すマトリクスに対応づけて規定されており、たとえば一致領域と不一致領域の境界線BLの期待値を示す期待値データであってもよい。この場合、判定部12は、測定されたマトリクス比較データと、期待値データとの乖離の程度に応じて、第1デバイス200の良否を判定できる。
伝送線路102の損失は既知であるから、判定条件は、イコライザ回路210の設計値を利用してシミュレーションにより計算することができる。シミュレーションによって計算された判定条件に代えて、別の試験によって良品選別された第1デバイス200についてマトリクス比較データを測定し、測定結果にもとづいて判定条件を決定してもよい。
(2)第2デバイス220のイコライジング回路224の機能を試験する場合
この場合、第2デバイス220がDUTとなり、第1デバイス200が基準デバイスとなる。制御部16は第1デバイス200側のイコライザ回路210の機能をオフさせ、あるいは実使用時において標準となるゲインに設定する。そして(1)の場合と同様に、第2デバイス220のイコライジング回路224のゲインおよびラッチ回路230に供給されるクロックCLKのエッジのタイミングをマトリクス状に変化させる。この場合も、図3と同様のマトリクス比較データが取得でき、このデータにもとづいてイコライジング回路224の性能を検証し、あるいは第2デバイス220の良否を判定することができる。
なお、伝送線路102が実使用時と同程度の非常に大きな損失を有する場合、イコライザ回路210もしくはイコライジング回路224による帯域補正を最大としなければ、CDR回路やソースシンクロナス回路によるクロック同期が確立しない場合が想定される。そのような場合は、ハーフレート動作によるループバック試験を行えばよい。クロックおよびデータの同期が可能な程度のデータレートに低下させれば、イコライジング機能をフルレンジで測定することが可能となる。これは、伝送線路損失が線形現象であることを利用した測定である。
実施の形態では、第1デバイス200と第2デバイス220が別デバイスの場合(バックトゥバック)を説明した。第1デバイス200と第2デバイス220を別デバイスとすることにより、特性に優れたサンプルを基準デバイスとして選定することができるという利点がある。つまり、トランスミッタ側のイコライザ回路210の特性を検証する場合に、第2デバイス220側の性能が悪い場合、イコライザ回路210を正確に検証することができなくなるところ、第1デバイス200と第2デバイス220を別サンプルとすれば、この問題を解消できる。
しかしながら、第1デバイス200と第2デバイス220は同一デバイスであってもよい。つまり、ひとつのデバイス内のトランスミッタとレシーバを自己完結的にループ接続しても同様の試験が可能である(ループバック試験)。
続いて、バックトゥバック試験、ループバック試験とは別のアプローチにより、第1デバイス200のイコライザ回路210の機能を検証する技術を説明する。
図4(a)、(b)は、イコライジング機能付きドライバ回路の構成例を示す回路図である。数Gbps以上の高速スイッチングを実現するために、いずれのドライバ回路206a、206bも、CML(Current Mode Logic)形式で構成される。図4(a)、(b)のドライバ回路206a、206bは、図1のドライバ回路206およびイコライザ回路210をCML形式で一体形成したものである。
CML形式は、ハイレベルが電源電圧Vddと同電位となるため、原理的にイコライジングによって電源電圧Vddより高いピーキング波形を発生させることができない。したがってDCゲインを下げることにより相対的にACゲインを高めるディエンファシスを行うのが一般的である。
図4(a)のドライバ回路206aは、出力負荷抵抗対R1、R2を共通の負荷とするメイン差動アンプAMP1およびサブ差動アンプAMP2を備える。メイン差動アンプAMP1には、差動入力信号Sinp、Sinnが入力される。遅延回路207は、差動入力信号Sinp、Sinnを1サイクル時間Tだけ遅延させる。遅延された入力信号Sinp’、Sinn’はサブ差動アンプAMP2に入力される。
メイン差動アンプAMP1とサブ差動アンプAMP2は、出力負荷抵抗対R1、R2に対して、逆相で接続されている。図4(a)のドライバ回路206aによれば、1サイクル遅れたデータを反転してもとのデータに加算することで、DCゲインを低下させて高域を強調した波形を生成できる。
図4(a)のドライバ回路206aでは、イコライザ回路のゲインは、サブ差動アンプAMP2のテイル電流を切り換えることにより設定できる。
図4(b)のドライバ回路206bは、出力負荷抵抗対R3、R4を負荷とする差動アンプAMP3を備える。入力差動信号Sinp、Sinnは、初段に設けられたエミッタフォロア回路209によって1Vf(Vfはバイポーラトランジスタのベースエミッタ間の順方向電圧)だけ低電位側にシフトされ、差動アンプAMP3に入力される。
低電位側にシフトされた差動入力信号Sinp’Sinn’は、直列に設けられたキャパシタC1、C2を含むフィルタ301によって直流成分が除去され、交流成分のみがトランジスタQ1、Q2のベースに供給される。トランジスタQ1のコレクタは、出力抵抗R4に接続され、トランジスタQ2のコレクタは出力抵抗R3に接続される。図4(b)のドライバ回路206では、レベル遷移のタイミングで交流成分がもとの信号に重畳され、高域を強調した波形が生成される。
図4(b)のドライバ回路206bでは、イコライザ回路のゲインは、トランジスタQ1、Q2に流れるコレクタ電流Ic1、Ic2によって設定される。コレクタ電流Ic1、Ic2は、トランジスタQ1、Q2それぞれをセグメント化して構成し、実効的なトランジスタサイズを変化させたり、トランジスタQ1、Q2それぞれのエミッタに接続される抵抗R5、R6の抵抗値を可変とすることで調節できる。
図4(a)、(b)のイコライジング機能を検査する場合、図1の半導体試験装置100による実動作周波数試験によって交流的な試験を行うことが望ましいが、以下で述べるようにDC試験により簡略的にイコライジング機能の線形性を検証できる。
図5は、図4(b)のドライバ回路206bの出力電圧の時間波形を示す図である。図5には、イコライジングゲインの異なる4つの波形g1〜g4が示される。イコライジングゲインの量は、ディエンファシスの量であり、つまり定常状態における直流振幅の値と1対1で対応する。図4(a)のドライバ回路206aについても同様のことがいえる。
したがって、イコライジング量は、半導体試験装置の電圧計によって、差動出力信号Soutp、Soutnの電位を測定することにより間接的に測定することができる。なぜなら、図4(a)のサブ差動アンプAMP2、図4(b)のトランジスタQ1、Q2は、直流的には可変振幅ドライバにすぎず、ドライバ回路206a、206としてのイコライジング量を決めるのは、DCゲインの大きさである。したがって、電圧計によりDC振幅を測定することによって、イコライジング機能の線形性を試験することができ、実使用時における設定値とイコライジング量の線形性を保証することができる。
図4(a)、(b)のメイン差動アンプ側のテイル電流源がプログラマブルに構成される場合、レシーバのラッチ回路230のクロックCLKのタイミングを変化させてタイミングマージンを測定する代わりに、あるいはこれと併せて、メイン差動アンプのテイル電流をマトリクス的に変化させることにより、電圧マージンを測定することができる。予め上述のDC試験によってイコライジング量ごとのDC振幅を測定しておけば、DUTごとに固有のDC出力振幅をセットして、ループバック試験を行うことも可能となる。さらに、メイン差動アンプのテイル電流を低下させていくことにより、実動作時の電圧マージン試験も可能となる。
図6は、メイン差動アンプのテイル電流に対応するDC出力振幅およびラッチ回路230に供給されるクロックCLKのタイミングをパラメータとして取得したマトリクス比較データを示す図である。同図の「X」は、図3の「P」に対応する。この試験方法を用いれば、図6のような砂時計型のSHMOOプロットを得ることも可能となる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、第1デバイス200と第2デバイス220が差動シリアル信号で通信を行う場合を説明したが、シングルエンド信号であってもよい。さらに本発明は電圧信号、電流信号などの電気信号の他、光信号にも適用することができる。
第2デバイス220の変形例を説明する。図7は、レシーバを備える第2デバイスの変形例を示す回路図である。変形例に係る第2デバイス220aは、フィードバックによってイコライジング量を補正する機能を有する。第2デバイス220aは、PRBS発生回路222、判定帰還型等化器224a、イコライジング制御回路226a、レシーバ回路228a、ラッチ回路230、クロックフェーズシフタ232、デシリアライザ回路234、期待値比較回路236、加算器238を備える。
レシーバ回路228aは、差動シリアル信号S5を受け、シングルエンドの受信信号S20に変換する。判定帰還型等化器224aは時間とともに電圧レベルが変化するアナログの補正信号S21を生成する。加算器238は、受信信号S20から補正信号S21をアナログ的に減算し、イコライジングされた受信信号S22を生成する。ラッチ回路230は、クロックフェーズシフタ232により生成されるクロックCLKを利用して信号S22をラッチする。
判定帰還型等化器224aは、ラッチされたデータS23を利用して補正信号S21を生成する。イコライジング制御回路226aは、判定帰還型等化器224aを制御し、補正信号S21を調節する。ラッチ回路230以降の処理は、図1のそれと同様である。
図8は、図7の判定帰還型等化器224aの詳細な構成を示すブロック図である。判定帰還型等化器224aは、シフトレジスタ240、符号制御回路242、重み付け演算回路244、波形加算回路246を含む。
シフトレジスタ240は、ラッチ回路230によりラッチされたデータS23を受け、クロックCLKごとに1ビットづつ時間的にシフトさせていく。シフトレジスタ240はカスケード接続された複数のフリップフロップFFを含んでも良い。1段目のフリップフロップの出力をカーソル信号CSR1、2段目以降のフリップフロップの出力をプリカーソル信号CSR2〜CSRnという。
各フリップフロップFFから出力されるカーソル信号CSR1、プリカーソル信号CSR2〜CSRnは、符号制御回路242へと出力される。符号制御回路242は、カーソル信号およびプリカーソル信号をそれぞれ独立に、反転し、もしくは非反転のまま出力する。符号制御回路242の反転処理の有無は、イコライジング制御回路226aにより制御される。
重み付け演算回路244は、符号制御回路242から出力される複数のデータごとに設けられた可変増幅器を含む。各可変増幅器は、入力された信号に所定の係数をアナログ的に乗算して出力する。各可変増幅器の係数は、イコライジング制御回路226により制御される。波形加算回路246は、重み付け演算回路244から出力される複数のアナログ信号Sc1〜Scnを加算合成し、補正信号S21として出力する。
以上が変形例に係るの第2デバイス220aの構成である。図9は、図8の判定帰還型等化器224aの動作を示すタイムチャートである。図9のタイムチャートは、シフトレジスタ240がn=6段のフリップフロップを含む場合を示す。重み付け演算回路244の可変利得増幅器の利得(係数)を変化させることにより、信号Sc1〜Sc6それぞれの波形が独立に制御され、合成波形である補正信号S21の形状を任意に制御できる。補正信号S21の波形を、伝送損失に応じて適切に設定することにより、波形再生を行うことができる。
実施の形態にもとづき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を離脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
本発明は、半導体試験技術に利用できる。

Claims (10)

  1. 信号を送信するトランスミッタを備える第1デバイスと、前記トランスミッタから送信される信号を受信するレシーバを備える第2デバイスを接続し、前記第1デバイスを被試験デバイスとして試験を行う方法であって、
    前記トランスミッタは、送信する前記信号の波形を整形するイコライザ回路を含み、
    前記レシーバは、受信した前記信号に応じたデータをタイミング可変のクロックを用いてラッチするラッチ回路を含み、
    当該試験方法は、前記レシーバに含まれるイコライザ回路の機能をオフさせ、または実使用時において標準となるゲインに設定した状態において、
    前記トランスミッタからパターンシーケンスに応じた信号を出力するステップと、
    前記ラッチ回路により前記信号に応じたデータを前記クロックのエッジでラッチするステップと、
    前記ラッチ回路によりラッチされたデータを、前記パターンシーケンスに応じた期待値と比較するステップと、
    を、前記トランスミッタの前記イコライザ回路のパラメータおよび前記ラッチ回路に供給されるクロックのエッジのタイミングをマトリクス状に変化させて実行することを特徴とする試験方法。
  2. マトリクス状に取得された比較結果を示す比較データにもとづいて、前記第1デバイスの良否を判定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の試験方法。
  3. 前記判定するステップは、マトリクスと対応づけて規定される判定条件にもとづくことを特徴とする請求項2に記載の試験方法。
  4. 信号を送信するトランスミッタを備える第1デバイスと、前記トランスミッタから送信される信号を受信するレシーバを備える第2デバイスを接続し、前記第1デバイスを被試験デバイスとして試験を行う試験装置であって、
    前記トランスミッタは、送信する前記信号の波形を整形するイコライザ回路を含み、
    前記レシーバは、受信した前記信号に応じたデータをタイミング可変のクロックを用いてラッチするラッチ回路を含み、
    当該試験装置は、
    前記第1デバイスと前記第2デバイスが装着されるソケットボードと、
    前記ソケットボード上に形成され、前記第1デバイスと前記第2デバイスを接続する伝送線路と、
    前記第1、第2デバイスの動作を制御し、前記トランスミッタからパターンシーケンスに応じた信号を出力させた状態で、前記ラッチ回路に前記信号に応じたデータをラッチさせる制御部と、
    前記第2デバイスから、ラッチされたデータと前記パターンシーケンスに応じた期待値との比較結果を示す比較データを取得するデータ取得部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記レシーバに含まれるイコライザ回路の機能をオフさせ、または実使用時において標準となるゲインに設定した状態において、前記トランスミッタの前記イコライザ回路のパラメータおよび前記ラッチ回路に供給されるクロックのエッジのタイミングをマトリクス状に変化させることを特徴とする試験装置。
  5. マトリクス状に取得された前記比較データにもとづいて、前記第1デバイスの良否を判定する判定部と、
    前記判定部が良否判定の際に参照すべき判定条件としてマトリクスと対応づけて規定される期待値データを保持する期待値保持部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の試験装置。
  6. 信号を送信するトランスミッタを備える第1デバイスと、前記トランスミッタから送信される信号を受信するレシーバを備える第2デバイスを接続し、前記第2デバイスを被試験デバイスとして試験を行う方法であって、
    前記レシーバは、受信した前記信号の波形を整形するイコライジング回路と、受信した前記信号に応じたデータをタイミング可変のクロックを用いてラッチするラッチ回路と、を含み、
    当該試験方法は、前記トランスミッタに含まれるイコライザ回路の機能をオフさせ、あるいは実使用時において標準となるゲインに設定した状態で、
    前記トランスミッタからパターンシーケンスに応じた信号を出力するステップと、
    前記信号に応じたデータを前記ラッチ回路により前記クロックのエッジでラッチするステップと、
    前記ラッチ回路によりラッチされたデータを、前記パターンシーケンスに応じた期待値と比較するステップと、
    を、前記レシーバの前記イコライジング回路のパラメータおよび前記ラッチ回路に供給されるクロックのエッジのタイミングをマトリクス状に変化させて実行することを特徴とする試験方法。
  7. マトリクス状に取得された比較結果を示す比較データにもとづいて、前記第2デバイスの良否を判定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の試験方法。
  8. 前記判定するステップは、マトリクスと対応づけて規定される判定条件にもとづくことを特徴とする請求項7に記載の試験方法。
  9. 信号を送信するトランスミッタを備える第1デバイスと、前記トランスミッタから送信される信号を受信するレシーバを備える第2デバイスを接続し、前記第2デバイスを被試験デバイスとして試験を行う試験装置であって、
    前記レシーバは、受信した前記信号の波形を整形するイコライジング回路と、受信した前記信号に応じたデータをタイミング可変のクロックを用いてラッチするラッチ回路と、を含み、
    当該試験装置は、
    前記第1デバイスと前記第2デバイスが装着されるソケットボードと、
    前記ソケットボード上に形成され、前記第1デバイスと前記第2デバイスを接続する伝送線路と、
    前記第1、第2デバイスの動作を制御し、前記トランスミッタからパターンシーケンスに応じた信号を出力させた状態で、前記ラッチ回路に前記信号に応じたデータをラッチさせる制御部と、
    前記第2デバイスから、ラッチされたデータと前記パターンシーケンスに応じた期待値との比較結果を示す比較データを取得するデータ取得部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記トランスミッタに含まれるイコライザ回路の機能をオフさせ、または実使用時において標準となるゲインに設定した状態において、前記レシーバの前記イコライジング回路のパラメータおよび前記ラッチ回路に供給されるクロックのエッジのタイミングをマトリクス状に変化させることを特徴とする試験装置。
  10. マトリクス状に取得された前記比較データにもとづいて、前記第2デバイスの良否を判定する判定部と、
    前記判定部が良否判定の際に参照すべき判定条件として、マトリクスと対応づけて規定される期待値データを保持する期待値保持部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の試験装置。
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