JP5141749B2 - エンドプレートおよびこれを用いた回転電機のロータ - Google Patents

エンドプレートおよびこれを用いた回転電機のロータ Download PDF

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Description

本発明は、エンドプレートに係り、特に、回転電機の永久磁石埋め込み型ロータに用いられるエンドプレートに関する。
従来、回転可能に支持された磁石埋め込み型のロータと、ロータの周囲に配置される筒状のステータとを備え、スタータ内部に形成される回転磁界によってロータが回転駆動される電動機または発電機等の回転電機が知られている。
ロータは、通常、ロータシャフトとこれに固定される円柱状のロータコアとを含む。そして、ロータコアは、多数の電磁鋼板を積層した鋼板積層体として形成され、ロータシャフトに対してかしめ等の方法によって固定されることがある。
上記ロータコア内に埋め込まれた永久磁石は、外周面近傍の内部であって周方向に均等配置で設けられている。上記永久磁石は、ロータコアの軸方向端面に開口して形成される磁石挿入穴からロータコア内部に挿入される。そして、永久磁石は、磁石挿入穴またはこれに隣接する樹脂充填穴に充填される樹脂によってロータコア内に固定されることがある。
このように永久磁石が埋め込まれたロータコアがロータシャフトに対して固定されるとき、ロータコアの軸方向両側に配置されたエンドプレートによって挟持されることがある。エンドプレートは、鋼板積層体であるロータコアを軸方向両側から押さえつける機能を果たしている。この機能を十分に果たすためにエンドプレートは、ロータコアと同等の外形状、たとえば円板状に形成されるのが一般的である。
これまでエンドプレートは、アルミニウム、銅等の非磁性金属材料で形成されることが多かった。これは、エンドプレートには、ロータコアに対して大きな押さえ付け力を作用させるために高い剛性が求められる一方で、永久磁石の軸方向端部から発生する磁束がエンドプレートを介して短絡しないようにするためである。しかしながら、アルミニウムや銅等の非磁性金属材料は、鉄板や鋼板等の磁性材料に比べて高価であるうえに比較的剛性が低いことから、製造コスト低減のためにエンドプレートを磁性材で形成することが考えられている。
たとえば特開2003−134705号公報(以下、特許文献1という)には、エンドプレートを磁性材料で形成するとともに、永久磁石の軸方向端面をエンドプレートの外面と同一面となるように永久磁石を形成し、これにより永久磁石の端末から発生する磁束の短絡を防止しつつエンドプレートを安価な磁性材料で形成することが記載されている。
特開2003−134705号公報
しかし、上記特許文献1のようにエンドプレートの外面まで永久磁石を延長して形成することは、回転電機の回転トルクに寄与しない磁石部分を増加させることになり、永久磁石の製造コストを不必要に増加させることになり、また、エンドプレートに形成された貫通穴の内面において磁性材料からなるエンドプレートと永久磁石とが接触しているために永久磁石の端部から発生した磁束がエンドプレート内に多く流れて渦電流損が大きくなるという問題がある。
本発明の目的は、製造コストを安価にしつつ渦電流損の発生を抑制できるエンドプレートおよびこれを用いた回転電機のロータを提供することにある。
本発明に係るエンドプレートは、回転電機のロータにおいて永久磁石が埋設されたロータコアの軸方向端面を押える磁性材からなるエンドプレートであって、前記ロータに組み付けられたときに前記ロータコアの軸方向端面上に圧接されることとなる凸部と前記軸方向端面に接触しないこととなる凹部とを備え、前記凸部は、前記永久磁石によって前記ロータコア内に形成されるd軸磁路領域およびq軸磁路領域のうちの一方だけに接触するように形成されている。
本発明に係るエンドプレートは、磁性材からなる鋼板または鉄板で構成され、前記凸部は前記凹部がなす平面部に対して曲げられて形成されていてもよい。
また、本発明に係るエンドプレートにおいて、前記凸部は、前記エンドプレートの中心に形成されたロータシャフト挿通穴の近傍から放射状に形成されていてもよい。
また、本発明に係るエンドプレートにおいて、前記ロータコアを貫通して固定されるロータシャフトに対してかしめ固定されるかしめ部を一体に有してもよい。
本発明に係る回転電機のロータは、上記いずれかの構成のエンドプレートと、前記エンドプレートによって軸方向両側から挟持される永久磁石埋め込み型のロータコアと、前記エンドプレートおよびロータコアの中心を貫通して固定されるロータシャフトとを備える。
本発明に係るエンドプレートおよびこれを用いた回転電機のロータによれば、磁性材からなるエンドプレートの凸部がロータコアの端面上においてd軸磁路領域およびq軸磁路領域のうちの一方だけに接触して他方には接触しないように形成されているので、永久磁石の端部から発生した磁束がエンドプレートを介して短絡するのを抑制することができる。これにより、エンドプレートを安価な磁性材で形成しつつ、エンドプレートに生じる渦電流損を抑制することができる。
本実施形態のエンドプレートをロータコアに装着した状態を、ロータシャフトを省略して示す斜視図である。 図1中のA−A線断面図である。 エンドプレートがロータコア端面上でq軸磁路領域だけに接触する状態を示す部分側面図である。 エンドプレートがロータコア端面上でd軸磁路領域だけに接触する状態を示す部分側面図である。 1つの磁極が1つの永久磁石で構成される例を示す図3と同様の部分側面図である。 1つの磁極が2つの永久磁石で構成される例を示す図3と同様の部分側面図である。 1つの磁極が4つの永久磁石で構成される例を示す図3と同様の部分側面図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。
図1は、本実施形態のエンドプレート16を備えた回転電機用ロータ10を、ロータシャフトを省略して示す斜視図である。図1では、軸方向一方側のエンドプレート16のみを図示してある。また、図2は、ロータシャフト12を含むロータ10の軸方向断面図である。なお、この説明において、ロータシャフト12の回転中心軸に沿う方向を軸方向といい、軸方向に直交する方向を径方向といい、前記回転中心軸上に位置する点を中心に軸直交平面上に描かれる円の円周に沿う方向を周方向という。
図1および2に示すように、ロータ10は、ロータシャフト12、ロータコア14およびエンドプレート16を備える。ロータシャフト12は、たとえば中空丸棒状の鋼材から形成されている。ロータシャフト12の両端部は、図示しないモータケースに固定した軸受部材によって回転可能に支持されている。
ロータシャフト12の一端側の外周には、径方向外側へ突出した当り部18が形成されている。ロータシャフト12の他端側の外周面には、かしめ溝12aが周方向に延伸して形成されている。
ロータコア14は、円筒状の外形を有し、たとえば板厚0.3mmの珪素鋼板等の電磁鋼板を円環状に打ち抜き加工したものを軸方向に多数枚積層した鋼板積層体である。各積層鋼板は、溶接、かしめ、接着またはこれらの組合せ等の方法によって一体に連結されている。そして、ロータコア14は、その中心部に貫通するロータシャフト12上に後述するエンドプレート16によって挟持されて、ロータコア14の軸方向位置が固定されている。また、ロータコア14は、ロータシャフト12に焼嵌め、キー嵌合等の方法によって取り付けられてロータシャフト12に対する周方向位置が固定されている。
ロータコア14には、複数の永久磁石20が外周面近傍の内部に埋設されている。永久磁石20は、ロータコア14の周方向に均等間隔で配置されている。図3に、1つの磁極を構成する永久磁石20の配置の一例を示す。図3に示すように、ロータ10では、3つの永久磁石20a,20b,20cによって1つの磁極が構成されており、このような磁極が周方向に等ピッチで例えば8つ設けられている。
1つの磁極を構成する3つの永久磁石20a,20b,20cは、それぞれ、扁平長方形状の端面形状(および横断面形状)を有するとともに、ロータコア14とほぼ同じ軸方向長さに形成されている。3つの永久磁石のうち中央に位置する永久磁石20aは、ロータコア14の外周面15に近接する位置で長辺側面が周方向にほぼ沿うように配置されている。永久磁石20aは、上記端面形状と相似形状であって少しだけ大きく形成されている磁石挿入穴22a内に挿入されて設けられる。磁石挿入穴22aの周方向両側には、磁石固定用樹脂が充填される樹脂充填穴24が磁石挿入穴22aと連通して形成されている。ロータコア14に全ての永久磁石が挿入された後、樹脂充填穴24内に例えば熱硬化性樹脂を充填して硬化させることにより永久磁石20aが磁石挿入穴22a内に固定されることになる。
上記1つの磁極を構成する3つの永久磁石20a,20b,20cの残りの2つの永久磁石20b,20cは、上記永久磁石20aに対して周方向へ所定距離を隔て両側に配置され、外周側に向かって略V字状に広がるように設けられている。永久磁石20b,20cは、上記端面形状と相似形状であって少しだけ大きく形成されている磁石挿入穴22b内に挿入されてそれぞれ設けられる。磁石挿入穴22bの径方向外側には、磁石固定用樹脂が充填される樹脂充填穴26aが連通して形成されている。ロータコア14に全ての永久磁石が挿入された後、樹脂充填穴26a内に例えば熱硬化性樹脂を充填して硬化させることにより永久磁石20bが磁石挿入穴22b内に固定されることになる。加えて、樹脂充填穴26aは、透磁率が電磁鋼板に比べて低い樹脂を含むことによって永久磁石20bの外周側端部における磁束の回り込み(すなわち漏れ磁束)を抑制する機能も果たす。
磁石挿入穴22bの径方向内側には、漏れ磁束抑制穴26bが連通して形成されている。漏れ磁束抑制穴26bは、透磁率が電磁鋼板に比べて低い空隙を含むことによって永久磁石20bの内周側端部における磁束の回り込みを抑制するためのものである。2つの漏れ磁束抑制穴26bは、細いブリッジ部28を介して対向して形成されている。
なお、上記各磁石挿入穴、樹脂充填穴および漏れ磁束抑制穴は、ロータコア14の軸方向全長にわたって貫通形成されてもよいし、あるいは、軸方向一方側が閉じた穴形状に形成されていてもよい。また、上記漏れ磁束抑制穴26bにも上記樹脂充填穴26aと同様に樹脂を充填してもよい。
上記各永久磁石20a,20b,20cは、長辺側面に直交する方向(すなわち短辺側面に沿う方向)に着磁されている。これにより、ロータコア14の内部には、永久磁石20a,20b,20cから発生する磁束によって、実線矢印30で示すd軸磁路となる領域と、一点鎖線矢印32で示すq軸磁路となる領域とが形成される。以下において、これらの領域を適宜にd軸磁路領域30およびq軸磁路領域32という。
d軸磁路領域30は、ロータコア14の端面17を軸方向外側(図2中の矢印B方向)から見たとき、磁極中央の永久磁石20aとその両側にある2つの永久磁石20b,20cとに囲まれた径方向外側寄りの略三角状の領域を含む。一方、q軸磁路領域32は、ロータコア14の端面17を軸方向外側(図2中の矢印B方向)から見たとき、周方向に隣接する2つの磁極間で径方向に延伸する領域と、上記2つの樹脂充填穴26bに対して径方向内側に位置する略円弧状の領域とを含む。
エンドプレート16は、ロータシャフト12がコア中心穴に挿通された状態でロータコア14を軸方向両側から挟持して固定するためのものである。本実施形態のエンドプレート16は、磁性材で形成された板状部材であり、たとえば鋼板または鉄板等によって好適に構成される。エンドプレート16には、ロータコア14を構成する電磁鋼板と同じ鋼板を用いてもよいし、異なる材料の磁性材を用いてもよい。なお、ロータコア14の両側に設けられるエンドプレート16は、取り付ける向きが異なるだけで同じ大きさおよび形状のものを用いることができる。
エンドプレート16は、ロータシャフト12の周囲を覆って設けられる筒部40と、筒部40に連続して径方向外側に延伸する円板部42とを一体に有する。筒部40および円板部42は、1枚の円環状の鋼板をプレス成形することによって一体成形することが可能である。上記筒部40内に形成されるロータシャフト挿通穴41の最小内径は、ロータシャフト12の外形寸法よりも若干大きく形成されている。
エンドプレート16の筒部40は、ロータ10の組立時にロータシャフト12のかしめ溝12a内へ押し込まれてかしめられるかしめ部として機能するように構成されている。
エンドプレート16の円板部42は、筒部40によって形成されるロータシャフト挿通穴41の近傍から径方向に沿って放射状に形成される凸部44と、凸部44間に形成される略扇状の凹部46とを含む。本実施形態では、凸部44および凹部46が8つずつあって、筒部40の周囲に交互に配置されている。つまり、凸部44および凹部46の数は、ロータ10の磁極数とそれぞれ一致している。ここで、凸部とはロータコア14の端面17に向かって突出しているという意味であり、凹部とはロータコア14の端面に対して凹んでいるという意味である。これらの凸部44および凹部46もまた、上記プレス成形時に形成されることが可能である。
エンドプレート16の凸部44は、凹部46をなす平面部に対してロータコア14の端面に向かって略U字状に曲げられて形成されており、ロータ10として組み付けられたときにロータコア14の端面17上に圧接される部分となる。そして、凸部44は、図3においてハッチング領域48で示すように、ロータコア14内に形成されるq軸磁路領域32のうちの径方向延伸部に沿って略帯状に接触するように形成されている。換言すれば、エンドプレート16の凸部44は、ロータコア14内のd軸磁路領域30に接触しないように形成されている。また、このように形成された凸部44はエンドプレート16におけるリブ構造として機能するため、エンドプレート16を薄板化しつつ高剛性にすることが可能になる。
他方、エンドプレート16の凹部46は、ロータ10として組み付けられたときにロータコア14とは接触しないように、すなわちロータコア14の端面17から離れて位置するように形成されている。エンドプレート16の円板部42のうち凹部46をなす部分には、軽量化のための略扇状の貫通穴50が複数形成されてもよい。
続いて、上記構成からなるロータ10の組立について簡単に説明する。ロータ10の組立に際しては、予め、ロータコア14内には永久磁石20a,20b,20cが挿入されて樹脂充填穴24,26a,26bに充填された樹脂によって固定されている。ただし、ロータコア14が焼嵌めによってロータシャフト12に固定される場合には、永久磁石の熱的消磁を回避するために、ロータコア14のロータシャフト12への固定後に永久磁石を埋設してもよいし、あるいは、着磁前の強磁性体を予め埋設しておきロータシャフト12への固定後に上記強磁性体を着磁装置によって着磁するようにしてもよい。
まず、ロータシャフト12に1枚目のエンドプレート16(図2中の右側)を挿通し、当り部18に筒部40を当接させる。続いて、ロータコア14をロータシャフト12に挿通してロータコア14の一方端面17をエンドプレート16に当接させる。
そして、2枚目のエンドプレート16(図2中の左側)をロータシャフト12に挿通して、ロータコア14の他方端面17に対して所定の押圧力で押し付ける。この状態で、エンドプレート16の筒部40の一部をかしめ溝12a内に押し込んでかしめる。これにより、エンドプレート16がロータシャフト12に対して固定される。その結果、ロータコア14が2枚のエンドプレート16によって挟持された状態でロータシャフト12に固定される。
このように組み立てられたロータ10において、エンドプレート16は、ロータコア14の端面17上において凸部44がq軸磁路領域32だけに接触しており、q軸磁路領域30には接触していない。つまり、磁性材からなるエンドプレート16を介してロータコア14内のd軸磁路とq軸磁路とが短絡することはない。これにより、ロータコア14内に埋設された永久磁石20a,20b,20cから発生した磁束がエンドプレート16へと流れるのを抑制することができ、その結果、エンドプレート16内での渦電流損を低減することができる。
また、エンドプレート16を鋼板や鉄板等の磁性材で形成することで、従来のようにアルミニウムや銅等の非磁性金属材料で形成する場合に比べて製造コストを安価にすることができる。
さらに、エンドプレート16の凸部44をリブ構造として形成することで、エンドプレート16を薄肉化しつつ十分な押し付け力を発揮できる高剛性なものにできる。これにより、エンドプレート16の更なる低コスト化、および、板厚に比例することとなる渦電流損の更なる低減を図れる。
さらにまた、本実施形態のエンドプレート16によれば、ロータシャフト12に対してかしめ固定されるかしめ部が筒部40としてエンドプレート16に一体形成されている。これにより、従来ではエンドプレートとは別部材として用いられていたかしめ部材が不要になり、その結果、部品点数の削減による更なる低コスト化が見込める。
上記において本実施形態のエンドプレート16およびこれを用いたロータ10について説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、種々の変更および改良が可能である。
たとえば、上記においてはエンドプレート16の凸部44がロータコア14の端面17上でq軸磁路領域32だけに接触するように構成したが、図4中のハッチング領域49で示すように、エンドプレートの凸部がd軸磁路領域30だけに接触するように形成されてもよい。
また、上記実施形態ではロータ10の1つの磁極が3つの永久磁石20a,20b,20cが埋設されて構成されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、1つの磁極に含まれる永久磁石の数はロータまたは回転電機の設計等に応じて適宜に変更可能である。たとえば、ロータの1つの磁極には、図5に示すように1つの永久磁石20dだけが含まれてもよいし、図6に示すように略V字状をなして配置された2つの永久磁石20eが含まれてもよいし、あるいは、図7に示すように略V字状に配置されたそれぞれ2つの永久磁石20f,20gを径方向に二重に設けて合計4つの永久磁石が含まれてもよい。
さらに、上記実施形態のエンドプレートでは、磁性材からなる板材をプレス成形して凸部を曲げ形成するとして説明したが、これに限定されるものではない。たとえば、円板状の磁性板部のロータコア対向面に中空または中実である断面矩形状の鋼材を放射状に溶接して上記エンドプレートの凸部として用いてもよい。
10 回転電機用ロータ、12 ロータシャフト、12a かしめ溝、13 キー、14 ロータコア、15 外周面、16 エンドプレート、17 端面または軸方向端面、18 当り部、20,20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g 永久磁石、22a,22b 磁石挿入穴、24,26a,26b 樹脂充填穴、28 ブリッジ部、30 d軸磁路またはd軸磁路領域、32 q軸磁路またはq軸磁路領域、40 筒部、41 ロータシャフト挿通穴、42 円板部、44 凸部、46 凹部、48,49 ハッチング領域または接触領域、50 貫通穴。

Claims (5)

  1. 回転電機のロータにおいて永久磁石が埋設されたロータコアの軸方向端面を押える磁性材からなるエンドプレートであって、
    前記ロータに組み付けられたときに前記ロータコアの軸方向端面上に圧接されることとなる凸部と前記軸方向端面に接触しないこととなる凹部とを備え、前記凸部は、前記永久磁石によって前記ロータコア内に形成されるd軸磁路領域およびq軸磁路領域のうちの一方だけに接触するように形成されている、
    エンドプレート。
  2. 請求項1に記載のエンドプレートにおいて、
    磁性材からなる鋼板または鉄板で構成され、前記凸部は前記凹部がなす平面部に対して曲げられて形成されていることを特徴とするエンドプレート。
  3. 請求項1または2に記載のエンドプレートにおいて、
    前記凸部は、前記エンドプレートの中心に形成されたロータシャフト挿通穴の近傍から放射状に形成されていることを特徴とするエンドプレート。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のエンドプレートにおいて、
    前記ロータコアを貫通して固定されるロータシャフトに対してかしめ固定されるかしめ部を一体に有することを特徴とするエンドプレート。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のエンドプレートと、
    前記エンドプレートによって軸方向両側から挟持される永久磁石埋め込み型のロータコアと、
    前記エンドプレートおよびロータコアの中心を貫通して固定されるロータシャフトとを備える、
    回転電機のロータ。
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