JP5141658B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体からなるベース基板の表層部に形成された各種の素子を保護するために、前記ベース基板の素子上に密封キャップが配置されてなる半導体装置およびその製造方法に関する。
半導体からなるベース基板の表層部に形成された各種の素子を保護するために、前記ベース基板の素子上に密封キャップが配置されてなる半導体装置およびその製造方法が、例えば、特開2004−333133号公報(特許文献1)と米国特許第6,936,491号明細書(特許文献2)に開示されている。
図26(a),(b)は、特許文献1に開示された半導体装置(慣性力センサ)を示す図で、図26(a)は、慣性力センサの平面図であり、図26(b)は、図26(a)に示すA−Aでの断面図である。なお、以下では便宜上、図26(a)及び図26(b)における位置関係における左右方向を「横方向」といい、平面視でこれと垂直な方向を「縦方向」といっている。
図26(a)、(b)に示す慣性力センサには、一体加工により、バネ1と、アンカー2と、梁3と、質量体4と、アイランド電極7a、7bと、枠10とが一体形成されたデバイス層11が設けられている。そして、デバイス層11の下面と上面とには、それぞれ、下面基板12と上面基板13とが接合され、デバイス層11は、両基板12、13により密封されている。
アイランド電極7aは、可動電極5を外部に電気的に接続するためのもの(可動電極用電極部)であり、アイランド電極7bは、固定電極6を外部に電気的に接続するためのもの(固定電極用電極部)である。そして、各アイランド電極7a、7bの上面には、それぞれ、外部機器との電気接続のための電極パッド8が付設されている。なお、上面基板13には、各電極パッド8と対応する位置にそれぞれ貫通穴9が設けられ、各電極パッド8は外部に露出している。図示していないが、各電極パッド8は、貫通穴9を通り抜けるワイヤボンディングを介して外部のIC等に電気的に接続される。
図26(a)、(b)に示す慣性力センサでは、アンカー2は下面基板12に固定(接合)され、アイランド電極7a、7b及び枠10は、両基板12、13に固定(接合)されている。なお、バネ1、梁3及び質量体4は、いずれの基板12、13にも固定されていない。ここで、各梁3は、それぞれ対応するアンカー2によって支持され、質量体4は2つの梁3によって横方向に変位可能に支持されている。また、各バネ1は、それぞれ対応するアンカー2とアイランド電極7aとを連結している。そして、アンカー2とアイランド電極7aとは、対応するバネ1によって電気的に接続されている。
縦方向にみて質量体4の両側にはそれぞれ可動電極5が付設されている。他方、固定電極用の各アイランド電極7bには、それぞれ固定電極6が付設されている。そして、質量体4の両側では、それぞれ、可動電極5と固定電極6とが横方向に対向している。ここで、慣性力センサに横方向の慣性力が作用すると、該慣性力により質量体4が横方向に変位し、可動電極5と固定電極6との横方向の位置関係(間隔)が変化する。これに伴って、可動電極5と固定電極6との間の静電容量が変化するので、この静電容量変化により該慣性力センサに作用する慣性力を検出することができる。
特開2004−333133号公報 米国特許第6,936,491号明細書
図26(a)、(b)に示す慣性力センサにおいては、各アイランド電極7a、7bは、互いに電気的に絶縁されている。そして、質量体4に付設された可動電極5は、順に、梁3と、アンカー2と、ばね1とを介して可動電極用のアイランド電極7aに電気的に接続されている。なお、アイランド電極7aは、その上面の電極パッド8と、貫通穴9を通り抜けるワイヤボンディング(図示せず)とを介して、外部のIC等に電気的に接続されている。他方、固定電極用の各アイランド電極7bに付設された固定電極6は、該各アイランド電極7bと、その上面の電極パッド8と、貫通穴9を通り抜けるワイヤボンディング(図示せず)とを介して、外部のIC等に電気的に接続される。
以上のように、図26(a)、(b)に示す慣性力センサにおいては、上面基板13に形成された貫通穴9を介して、各アイランド電極7a、7b上の電極パッド8にワイヤボンディングし、外部のIC等に電気的接続を行っている。しかしながら、このワイヤボンディングを行うためには、ボンディングツールが上面基板13と接触しないように大きな貫通穴9を形成する必要がある。このため、チップサイズが大きくなり、コスト的な問題がある。また、図26(b)からわかるように、上記構造ではフェースダウンボンディング(ボールボンディング)は困難であり、実装面での制約もある。
そこで本発明は、半導体からなるベース基板の表層部に形成された慣性力を利用する力学量センサ素子を保護するために、前記ベース基板の力学量センサ素子上に密封キャップが配置されてなる半導体装置およびその製造方法であって、小型で安価に製造することができ、フェースダウンボンディングも可能で実装面での制約が少ない半導体装置およびその製造方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載の半導体装置は、埋め込み酸化膜を有するSOI基板からなるベース基板であって、前記埋め込み酸化膜に達するトレンチにより周囲から絶縁分離されたSOI層からなる複数個のベース半導体領域が表層部に形成されてなり、前記複数個のベース半導体領域のうち、少なくとも一個のベース半導体領域が、変位可能に形成された可動電極を有する可動半導体領域であり、少なくとももう一個のベース半導体領域が、前記可動電極と対向する固定電極を有する固定半導体領域であり、印加される力学量に応じて変位する前記可動電極と固定電極の間の距離変化に伴う静電容量の変化を測定して前記力学量を検出する、力学量センサ素子が形成されたベース基板と、前記ベース基板に貼り合わされる導電性を有した単結晶シリコンからなる一枚の基板を加工して形成されるキャップ基板であって、当該キャップ基板を貫通する絶縁分離トレンチにより分割されて、複数個の単結晶シリコンからなるキャップ導電領域が形成されてなるキャップ基板とを有してなり、前記キャップ基板において、前記ベース基板の表層部における前記力学量センサ素子が形成された所定領域に対向して凹部が形成され、前記キャップ基板の凹部における所定の領域に、絶縁膜が形成されてなり、前記キャップ基板が、前記凹部の周りで、導電膜を介して、前記ベース基板の前記所定領域に対向して貼り合わされて、前記所定領域とキャップ基板とで構成される空間が、密封されると共に、所定の前記キャップ導電領域が、前記導電膜を介して、所定の前記ベース半導体領域に電気的に接続されてなる、引き出し導電領域として機能し、前記可動半導体領域と前記固定半導体領域に、それぞれ、前記引き出し導電領域が接続され、前記ベース基板に貼り合わされたキャップ基板の貼り合わせ面と反対側の外部に露出する前記引き出し導電領域へ、電気的な接続が行われてなることを特徴としている。
上記半導体装置における前記ベース基板は、埋め込み酸化膜を有するSOI(Silicon On Insulator)基板であり、複数個の前記ベース半導体領域は、前記埋め込み酸化膜に達するトレンチにより周囲から絶縁分離された、SOI層からなる領域である。前記ベース基板には、前記ベース半導体領域からなる可動半導体領域と固定半導体領域を有し、印加される力学量に応じた前記可動電極と固定電極の間の距離変化に伴う静電容量の変化を測定して前記力学量を検出する、慣性力を利用した力学量センサ素子が形成されている。
また、上記半導体装置においては、ベース基板に貼り合わされる導電性を有した単結晶シリコンからなる一枚の基板を加工して形成されるキャップ基板が、ベース基板の表層部の所定領域に形成される力学量センサ素子を保護するための密封キャップとして機能する。
さらに、上記半導体装置における前記キャップ基板には、絶縁分離された複数個の単結晶シリコンからなるキャップ導電領域が形成されており、所定の単結晶シリコンからなるキャップ導電領域が、ベース基板に形成された所定の絶縁分離されてなるベース半導体領域に電気的に接続されて、引き出し導電領域として機能する。このため、ベース基板に貼り合わされたキャップ基板の貼り合わせ面と反対側の外部に露出する引き出し導電領域へワイヤボンディング等の電気的な接続を行うことで、引き出し導電領域を介してベース基板の表層部の所定領域に形成される力学量センサ素子への電気的なに接続を行うことができる。従って、上記半導体装置においては、従来の半導体装置のようにワイヤボンディングのための大きな貫通穴をキャップ基板に形成する必要がない。このため、チップサイズを小さくでき、小型で安価な半導体装置とすることができる。また、上記キャップ基板の外部に露出する引き出し導電領域への電気的な接続は、フェースダウンボンディング(ボールボンディング)であってもよく、実装面での制約も少ない。
さらに、上記半導体装置における導電性を有した単結晶シリコンからなるキャップ基板は、ベース基板上に堆積層として形成されたものではなく、一枚の基板を加工して形成されたものである。従って、例えばキャップ基板の厚さを任意に設定できるため、高い強度を確保することができる。また、後述する種々の構造を当該キャップ基板に一般的な基板加工方法を用いて容易に形成することができるため、例えば密封キャップをベース基板上に堆積層として形成する場合に較べて製造コストを低減することができ、安価な半導体装置とすることができる。
また、上記半導体装置は、前記キャップ基板において、前記ベース基板の表層部における前記力学量センサ素子が形成された所定領域に対向して凹部が形成され、前記キャップ基板が、前記凹部の周りで前記ベース基板に貼り合わされてなる構成としている。そして、前記キャップ基板の凹部における所定の領域に、絶縁膜が形成されている。これによって、半導体からなるベース基板の所定領域と導電性を有したキャップ基板の凹部とで構成される前記空間内において、前記凹部における所定の領域に形成された絶縁膜により、空間内に残った水分やキャップ凹部内の汚染物質等による短絡(ショート)等の不具合を抑制することができる。
以上のようにして、上記半導体装置は、埋め込み酸化膜を有するSOI基板からなるベース基板の表層部に形成された力学量センサ素子を保護するために、前記ベース基板の力学量センサ素子上に密封キャップが配置されてなる半導体装置であって、小型で安価に製造することができ、フェースダウンボンディングも可能で実装面での制約が少ない半導体装置とすることができる。
上記半導体装置における前記絶縁膜は、請求項2に記載のように、前記凹部の内面にのみ形成されていることが好ましい。
また、上記半導体装置における前記導電膜は、例えば請求項に記載のように、金属とすることができる。上記半導体装置においては、請求項に記載のように、前記ベース基板と前記キャップ基板が、導電性接着剤により貼り合わされてなる構成であってよい。また、請求項に記載のように、前記導電膜が、金(Au)−シリコン(Si)共晶接合による貼り合わせで形成されていてもよい。
これによって、埋め込み酸化膜を有するSOI基板からなるベース基板と単結晶シリコンからなるキャップ基板が、上記導電膜を介して、導電性を確保した状態で強固に貼り合わされると共に、前記ベース基板の力学量センサ素子が形成された所定領域とキャップ基板とで構成される空間を完全密封することができる。
上記半導体装置においては、例えば請求項に記載のように、前記可動半導体領域が、前記埋め込み酸化膜の一部を犠牲層エッチングすることにより形成されてなり、前記可動電極と固定電極の対向面間における前記空間を誘電体層とする静電容量が形成され、前記可動電極が、前記力学量に応じて前記対向面に対して垂直方向に変位する構成とすることが好ましい。尚、上記半導体装置における前記力学量は、例えば請求項に記載のように、加速度または角速度とすることができる。
上記半導体装置においては、請求項に記載のように、前記複数個のキャップ導電領域のうち、所定のキャップ導電領域に、IC回路を形成することが可能である。
また、上記半導体装置においては、請求項に記載のように、前記複数個のキャップ導電領域のうち、前記引き出し導電領域を取り囲むキャップ導電領域が、所定電位に設定されてなるように、上記半導体装置を構成することができる。前記所定電位は、例えば請求項1に記載のように、接地電位(GND)とすることができる。これによれば、前記引き出し導電領域を取り囲む接地電位(GND)に設定されたキャップ導電領域を、シールドとして機能させることができる。
請求項1〜請求項1に記載の発明は、上記半導体装置の製造方法に関する発明である。
請求項1に記載の発明は、埋め込み酸化膜を有するSOI基板からなるベース基板であって、前記埋め込み酸化膜に達するトレンチにより周囲から絶縁分離されたSOI層からなる複数個のベース半導体領域が表層部に形成されてなり、前記複数個のベース半導体領域のうち、少なくとも一個のベース半導体領域が、変位可能に形成された可動電極を有する可動半導体領域であり、少なくとももう一個のベース半導体領域が、前記可動電極と対向する固定電極を有する固定半導体領域であり、印加される力学量に応じて変位する前記可動電極と固定電極の間の距離変化に伴う静電容量の変化を測定して前記力学量を検出する、力学量センサ素子が形成されたベース基板と、前記ベース基板に貼り合わされる導電性を有した単結晶シリコンからなる一枚の基板を加工して形成されるキャップ基板であって、当該キャップ基板を貫通する絶縁分離トレンチにより、複数個の単結晶シリコンからなるキャップ導電領域が形成されてなるキャップ基板とを有してなり、前記キャップ基板が、導電膜を介して、前記ベース基板の表層部における前記力学量センサ素子が形成された所定領域に対向して貼り合わされて、前記所定領域とキャップ基板とで構成される空間が、密封されると共に、所定の前記キャップ導電領域が、前記導電膜を介して、所定の前記ベース半導体領域に電気的に接続されてなる、引き出し導電領域として機能し、前記可動半導体領域と前記固定半導体領域に、それぞれ、前記引き出し導電領域が接続され、前記ベース基板に貼り合わされたキャップ基板の貼り合わせ面と反対側の外部に露出する前記引き出し導電領域へ、電気的な接続が行われてなる半導体装置の製造方法であって、前記絶縁分離された複数個のベース半導体領域が表層部に形成されてなるベース基板を準備するベース基板準備工程と、前記ベース基板に貼り合わされる導電性を有したキャップ基板であって、当該キャップ基板を貫通する絶縁分離トレンチにより、複数個のキャップ導電領域が形成されてなるキャップ基板を準備するキャップ基板準備工程と、前記キャップ基板を、前記ベース基板の所定領域に対向するようにして、前記導電膜を介して、前記ベース基板に貼り合わせ、前記空間を密封すると共に、前記導電膜を介して、前記引き出し導電領域を前記所定のベース半導体領域に電気的に接続する基板貼り合わせ工程とを有してなり、前記キャップ基板準備工程が、前記キャップ基板となる1次基板の一方の面側に、前記ベース基板の表層部における所定領域に対向して凹部を形成する凹部形成工程と、前記1次基板の一方の面側に、前記絶縁分離トレンチとなる所定深さの1次絶縁トレンチを形成する1次絶縁トレンチ形成工程と、前記1次基板のもう一方の面側から研削して、前記1次絶縁トレンチの端部を露出し、前記1次絶縁トレンチを前記絶縁分離トレンチとすると共に、前記1次基板を前記キャップ基板とするキャップ基板形成工程とを有してなり、前記基板貼り合わせ工程において、前記キャップ基板の凹部を、前記ベース基板の所定領域に対向するようにして、前記キャップ基板を、凹部の周りで前記ベース基板に貼り合わせることを特徴としている。
また、請求項12に記載の発明は、埋め込み酸化膜を有するSOI基板からなるベース基板であって、前記埋め込み酸化膜に達するトレンチにより周囲から絶縁分離されたSOI層からなる複数個のベース半導体領域が表層部に形成されてなり、前記複数個のベース半導体領域のうち、少なくとも一個のベース半導体領域が、変位可能に形成された可動電極を有する可動半導体領域であり、少なくとももう一個のベース半導体領域が、前記可動電極と対向する固定電極を有する固定半導体領域であり、印加される力学量に応じて変位する前記可動電極と固定電極の間の距離変化に伴う静電容量の変化を測定して前記力学量を検出する、力学量センサ素子が形成されたベース基板と、前記ベース基板に貼り合わされる導電性を有した単結晶シリコンからなる一枚の基板を加工して形成されるキャップ基板であって、当該キャップ基板を貫通する絶縁分離トレンチにより、複数個の単結晶シリコンからなるキャップ導電領域が形成されてなるキャップ基板とを有してなり、前記キャップ基板が、導電膜を介して、前記ベース基板の表層部における前記力学量センサ素子が形成された所定領域に対向して貼り合わされて、前記所定領域とキャップ基板とで構成される空間が、密封されると共に、所定の前記キャップ導電領域が、前記導電膜を介して、所定の前記ベース半導体領域に電気的に接続されてなる、引き出し導電領域として機能し、前記可動半導体領域と前記固定半導体領域に、それぞれ、前記引き出し導電領域が接続され、前記ベース基板に貼り合わされたキャップ基板の貼り合わせ面と反対側の外部に露出する前記引き出し導電領域へ、電気的な接続が行われてなる半導体装置の製造方法であって、前記絶縁分離された複数個のベース半導体領域が表層部に形成されてなるベース基板を準備するベース基板準備工程と、前記ベース基板に貼り合わされる導電性を有したキャップ基板であって、当該キャップ基板を貫通する絶縁分離トレンチにより、複数個のキャップ導電領域が形成されてなるキャップ基板を準備するキャップ基板準備工程と、前記キャップ基板を、前記ベース基板の所定領域に対向するようにして、前記導電膜を介して、前記ベース基板に貼り合わせ、前記空間を密封すると共に、前記導電膜を介して、前記引き出し導電領域を前記所定のベース半導体領域に電気的に接続する基板貼り合わせ工程とを有してなり、前記キャップ基板準備工程が、前記キャップ基板となる1次基板の一方の面側に、前記絶縁分離トレンチとなる所定深さの1次絶縁トレンチを形成する1次絶縁トレンチ形成工程と、前記1次基板のもう一方の面側から研削して、前記1次絶縁トレンチの端部を露出し、前記1次絶縁トレンチを前記絶縁分離トレンチとすると共に、前記1次基板を前記キャップ基板とするキャップ基板形成工程と、前記キャップ基板形成工程後、前記キャップ基板のもう一方の面側に、前記ベース基板の表層部における所定領域に対向して凹部を形成する凹部形成工程とを有してなり、前記基板貼り合わせ工程において、前記キャップ基板の凹部を、前記ベース基板の所定領域に対向するようにして、前記キャップ基板を、凹部の周りで前記ベース基板に貼り合わせることを特徴としている。
尚、請求項13に記載のように、前記凹部形成工程において、前記キャップ基板の凹部における所定の領域に、絶縁膜を形成する。
これによって、上記請求項1に記載の半導体装置を製造することができる。
上記製造方法においては、例えば請求項1に記載のように、前記導電膜が、金属であってもよいし、請求項1に記載のように、前記ベース基板と前記キャップ基板が、前記基板貼り合わせ工程において、導電性接着剤により貼り合わされてもよい。また、請求項1に記載のように、前記導電膜が、前記基板貼り合わせ工程において、金(Au)−シリコン(Si)共晶接合による貼り合わせで形成されてもよい。
尚、以上の製造方法により製造される半導体装置の効果については、前述したとおりであり、その説明は省略する。
本発明ではないが基本となる半導体装置の一例で、半導体装置100の模式的な断面を示す図である。 (a)〜(c)は、ベース基板準備工程を説明する図で、図1の半導体装置100におけるキャップ基板C1と貼り合わせる前のベース基板B1を準備する工程である。 (a)〜(d)は、キャップ基板の準備工程の一例を説明する図で、図1におけるベース基板B1と貼り合わせる前のキャップ基板C1を準備する工程である。 (a)〜(d)は、キャップ基板の準備工程の一例を説明する図で、図1におけるベース基板B1と貼り合わせる前のキャップ基板C1を準備する工程である。 (a)〜(d)は、キャップ基板C1に関する別の準備工程の例を示す図である。 (a),(b)は、基板貼り合わせ工程を説明する図で、先の工程において準備したベース基板B1とキャップ基板C1を互いに貼り合わせる工程を示す図である。 本発明ではないが別の基本となる半導体装置ので、(a)は半導体装置110の模式的な断面図であり、(b)は半導体装置110の模式的な上面図である。 半導体装置110のベース基板B10を示す図で、(a)はベース基板B10の断面図であり、(b)はベース基板B10の上面図である。 半導体装置110のキャップ基板C10を示す図で、(a)はキャップ基板C10の断面図であり、(b)はキャップ基板C10の上面図である。 半導体装置110の製造方法の一例を示す工程別の断面図で、(a)〜(d)は、半導体装置110におけるキャップ基板C10と貼り合わせる前のベース基板B10を準備する工程である。 半導体装置110の製造方法の一例を示す工程別の断面図で、(a)〜(c)は、半導体装置110におけるベース基板B10と貼り合わせる前のキャップ基板C10を準備する工程である。 半導体装置110の製造方法の一例を示す工程別の断面図で、(a),(b)に示す基板貼り合わせ工程において、先の工程において準備したベース基板B10とキャップ基板C10を互いに貼り合わせる。 基本となる別の半導体装置の例で、半導体装置111の模式的な断面図である。 半導体装置111の製造方法を説明するための図で、キャップ基板C10と貼り合わせる前のベース基板B11を準備する途中の工程を示した断面図である。 本発明ではないが別の基本となる半導体装置の例で、半導体装置112の模式的な断面図である。 半導体装置112の製造方法を説明するための図で、(a)〜(d)は、ベース基板B1と貼り合わせる前のキャップ基板C11を準備する工程を示した工程別の断面図である。 半導体装置112の製造方法を説明するための図で、(a),(b)は、ベース基板B1とキャップ基板C11の貼り合わせ工程を示した図である。 (a),(b)は、それぞれ、半導体装置112の変形例で、半導体装置113,114の模式的な断面図である。 MEMS共振器を有してなる半導体装置101の模式的な断面を示す図である。 赤外線センサ素子を有してなる半導体装置の例で、(a)は、半導体装置102の模式的な断面を示す図であり、(b)は、(a)中の破線Fで囲った赤外線センサ素子の周りの拡大図であり、(c)は、(b)の要部の配置を示した模式的な上面図である。 本発明ではないが参考とする別の半導体装置の例で、半導体装置103の模式的な断面を示す図である。 キャップ基板の変形の一例を説明する図で、本発明の半導体装置で用いられるキャップ基板C5の模式的な断面を示す図である。 本発明の半導体装置ではないがキャップ基板の別の変形例を説明する図で、キャップ基板C6を用いた半導体装置104の模式的な断面を示す図である。 本発明の半導体装置ではないがキャップ基板の別の変形例を説明する図で、キャップ基板C7を用いた半導体装置105の模式的な断面を示す図である。 本発明ではないが参考とするキャップ基板の例を説明する図で、(a)は、キャップ基板C8を用いた半導体装置106の模式的な断面を示す図であり、(b)は、キャップ基板準備工程におけるキャップ基板C8の形成途中状態にある1次基板C8aを示す図である。 従来の半導体装置(慣性力センサ)を示す図で、(a)は、慣性力センサの平面図であり、(b)は、(a)に示すA−Aでの断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明ではないが基本となる半導体装置の一例で、半導体装置100の模式的な断面を示す図である。
図1に示す半導体装置100は、半導体からなるベース基板B1と、ベース基板B1に貼り合わされる導電性を有したキャップ基板C1とを有している。
図1の半導体装置100におけるベース基板B1は、埋め込み酸化膜20を有するSOI(Silicon On Insulator)基板で、埋め込み酸化膜20を挟んで、SOI層21と支持基板22とで構成されている。ベース基板B1には、絶縁分離された複数個のベース半導体領域Bsが表層部に形成されている。図1の半導体装置100におけるベース半導体領域Bsは、埋め込み酸化膜20に達するトレンチ23により周囲から絶縁分離された、SOI層21からなる領域である。
図1に示す半導体装置100は、図26に示した半導体装置(慣性力センサ)と同様の慣性力を利用した力学量センサ素子を有してなる半導体装置で、ベース基板B1の表層部に形成されている複数個のベース半導体領域Bsで、加速度や角速度を測定するための力学量センサ素子が構成されている。すなわち、ベース基板B1における複数個のベース半導体領域Bsのうち、図中に示したベース半導体領域Bs1が、埋め込み酸化膜20の一部を犠牲層エッチングすることにより、変位可能に形成された可動電極Emを有する可動半導体領域となっている。また、図中に示したもう一個のベース半導体領域Bs2が、可動電極Emと対向する固定電極Esを有する固定半導体領域となっている。尚、半導体装置100の力学量センサ素子に関する平面構造は、図26と同様であり図示を省略したが、図1の断面図に示す2個の可動半導体領域Bs1と2個の固定半導体領域Bs2は、それぞれ、平面構造において連結した一体の領域である。半導体装置100においては、可動半導体領域Bs1の可動電極Emと固定半導体領域Bs2の固定電極Esの対向面で静電容量が形成され、可動電極Emが、印加される力学量に応じて前記対向面に対して垂直方向に変位し、可動電極Emと固定電極Esの間の距離変化に伴う静電容量の変化を測定して、印加される力学量を検出するようにしている。
図1の半導体装置100におけるキャップ基板C1は、単結晶シリコン基板30からなり、複数個のキャップ導電領域Ceが形成されている。図1の半導体装置100におけるキャップ導電領域Ceは、当該キャップ基板C1(単結晶シリコン基板30)を貫通する絶縁分離トレンチ31により分割されてなる領域である。また、キャップ基板C1には、ベース基板B1の表層部における所定領域R1に対向して、凹部32が形成されている。尚、キャップ基板C1において、符号33の部分は酸化シリコン(SiO)膜等からなる表面保護層であり、符号34の部分はアルミニウム(Al)等からなる電極パッドである。
図1に示すように、キャップ基板C1は、ベース基板B1の可動電極Emを覆うようにして凹部32が配置され、凹部32の周りでベース基板B1に貼り合わされて、接合面D1が形成されている。ベース基板B1とキャップ基板C1の接合面D1は、ベース基板B1の所定領域R1において環状となるように設定されており、上記ベース基板B1とキャップ基板C1の貼り合わせによって、ベース基板B1における所定領域R1の表面とキャップ基板C1における凹部32の表面とで構成される空間23,32が、高真空状態で密封されている。また、上記貼り合わせによって、図中に例示した所定のキャップ導電領域Ce1,Ce2が、それぞれ、所定のベース半導体領域Bs1,Bs2に電気的に接続されてなる、引き出し導電領域として機能する。すなわち、ベース基板B1における可動半導体領域Bs1と固定半導体領域Bs2に、それぞれ、引き出し導電領域Ce1,Ce2が接続されている。
図1に示す半導体装置100においては、ベース基板B1に貼り合わされる導電性を有したキャップ基板C1が、ベース基板B1の表層部の所定領域R1に形成される力学量センサ素子を保護するための密封キャップとして機能する。
キャップ基板C1には、絶縁分離された複数個のキャップ導電領域Ceが形成されており、所定のキャップ導電領域Ce1,Ce2が、ベース基板B1に形成された所定の絶縁分離されてなるベース半導体領域Bs1,Bs2に電気的に接続されて、引き出し導電領域として機能する。このため、図1の半導体装置100では、図26(b)に示した従来の半導体装置と異なり、ベース基板B1に貼り合わされたキャップ基板C1の貼り合わせ面と反対側の外部に露出する引き出し導電領域Ce1,Ce2(にある電極パッド34)へワイヤボンディング等の電気的な接続を行うことができる。これによって、図1の半導体装置100では、引き出し導電領域Ce1,Ce2を介してベース基板B1の表層部の所定領域R1に形成されている力学量センサ素子への電気的なに接続を行うことができる。従って、図1の半導体装置100においては、図26(b)に示した従来の半導体装置のようにワイヤボンディングのための大きな貫通穴をキャップ基板に形成する必要がない。このため、チップサイズを小さくでき、小型で安価な半導体装置とすることができる。また、上記キャップ基板C1の外部に露出する引き出し導電領域Ce1,Ce2(にある電極パッド34)への電気的な接続は、フェースダウンボンディング(ボールボンディング)であってもよく、実装面での制約も少ない。
さらに、半導体装置100におけるキャップ基板C1は、ベース基板B1上に堆積層として形成されたものではなく、後述するように、一枚の基板を加工して形成されたものである。従って、例えばキャップ基板の厚さを任意に設定できるため、高い強度を確保することができる。また、後述する種々の構造を当該キャップ基板C1に一般的な基板加工方法を用いて容易に形成することができるため、例えば密封キャップをベース基板B1上に堆積層として形成する場合に較べて製造コストを低減することができ、安価な半導体装置とすることができる。
以上のようにして、半導体装置100は、半導体からなるベース基板B1の表層部に形成された力学量センサ素子を保護するために、ベース基板B1の力学量センサ素子上に密封キャップ(基板)C1が配置されてなる半導体装置であって、小型で安価に製造することができ、フェースダウンボンディングも可能で実装面での制約が少ない半導体装置とすることができる。
次に、図1に示す半導体装置100の製造方法について説明する。図2〜図6は、半導体装置100の製造方法の一例を示す工程別の断面図である。
図2(a)〜(c)は、ベース基板準備工程を説明する図で、図1の半導体装置100におけるキャップ基板C1と貼り合わせる前のベース基板B1を準備する工程である。
最初に、図2(a)に示すように、埋め込み酸化膜20を挟んで、SOI層21と支持基板22とで構成されるSOI基板B1aを準備する。SOI基板B1aは、例えば基板貼り合わせ技術により形成し、埋め込み酸化膜20を酸化シリコン(SiO)膜とし、支持基板22を比抵抗0.001〜1Ωcmの単結晶シリコン基板とする。また、各種の素子形成に用いるSOI層21は、厚さが1〜50μmの砒素(As)やリン(P)等を含んだ比抵抗0.001〜1Ωcmの高濃度単結晶シリコン層で、力学量センサ素子を形成する図1の半導体装置100では、SOI層21の厚さを10〜20μmとした。図1のベース半導体領域Bsの一部をそれぞれ可動電極Emや固定電極Esが形成されてなる可動半導体領域Bs1や固定半導体領域Bs2として利用する上では、特に、SOI層21は、不純物濃度ができるだけ高い、すなわち比抵抗の小さいものが好ましい。
次に、図2(b)に示すように、フォトリソグラフィと深堀エッチングにより、ほぼ垂直の壁を持ち埋め込み酸化膜20に達するトレンチ23を形成する。これにより、SOI層21が分割されて、周囲から絶縁分離された複数個のベース半導体領域Bsが、SOI基板B1aの表層部に形成される。
次に、図2(c)に示すように、トレンチ23を介してフッ化水素(HF)ガスによるエッチングにより、SiO膜からなる埋め込み酸化膜20の一部を除去し、可動電極Emを有する可動半導体領域Bs1や固定電極Esを有する固定半導体領域Bs2等を形成する。尚、この際に、可動半導体領域Bs1における可動電極Emが形される部分の下方の埋め込み酸化膜20は、図2(c)に示すように、完全に除去するようにする。
以上の図2に示した工程により、次に示すキャップ基板C1と貼り合わす前のベース基板B1が準備できる。
図3(a)〜(d)と図4(a)〜(d)は、キャップ基板の準備工程の一例を説明する図で、図1におけるベース基板B1と貼り合わせる前のキャップ基板C1を準備する工程である。
最初に、図3(a),(b)に示す凹部形成工程において、キャップ基板C1となる1次基板C1aの一方の面(ベース基板B1との貼り合わせ面)S1側に、図1に示す凹部32を形成する。
図3(a)に示すように、例えば、結晶方位(100)で、砒素(As)やリン(P)を高濃度に含んだ比抵抗0.001〜1Ωcmの単結晶シリコン基板30からなる1次基板C1aを準備する。図1のキャップ導電領域Ceの一部を引き出し導電領域Ce1,Ce2として利用する上では、特に、単結晶シリコン基板30は、不純物濃度ができるだけ高い、すなわち比抵抗の小さいものが好ましい。次に、熱酸化により、酸化シリコン(SiO)膜35を、0.1〜1μmの厚さで形成する。次に、フォトリソグラフィとエッチングにより、部分的にSiO膜35を除去し、所定のパターンに加工する。次に、図3(b)に示すように、所定パターンのSiO膜35をマスクとして、1次基板C1aをドライエッチングし、深さが0.1〜10μmの凹部32を形成する。
次に、図3(c),(d)と図4(a)に示す1次絶縁トレンチ形成工程において、凹部32を形成した1次基板C1aの一方の面S1側に、図1の絶縁分離トレンチ31となる所定深さの1次絶縁トレンチ31aを形成する。
図3(c)に示すように、SiO膜35を除去した後、所定パターンのマスクを1次基板C1aの一方の面S1側に再び形成し、図2(b)に示したSOI基板B1aにおけるトレンチ23の形成と同様にして、フォトリソグラフィと深堀エッチングにより、ほぼ垂直の壁を持つトレンチ36を所定の深さに形成する。次に、図3(d)に示すように、熱酸化により酸化シリコン(SiO)膜37を形成し、トレンチ36内をSiO膜37で埋め込んで、1次絶縁トレンチ31aを形成する。尚、熱酸化の代わりに、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等によりトレンチ36内をSiO膜37で埋め込んで、
1次絶縁トレンチ31aを形成するようにしてもよい。
次に、図4(a)に示すように、ドライエッチング法によるエッチバックで、1次絶縁トレンチ31aのSiO膜のみを残すようにして、図3(d)の1次基板C1a上にあるSiO膜37を除去する。
次に、図4(b)に示すキャップ基板形成工程において、1次基板C1aのもう一方の面S2側から研削して、1次絶縁トレンチ31aの端部を露出するまで、1次基板C1aの厚さを薄する。これによって、1次基板C1aを、図1にある所定厚さのキャップ基板C1とすると共に、1次絶縁トレンチ31aを、図1にあるキャップ基板C1を貫通した絶縁分離トレンチ31とする。また、これによって、引き出し導電領域Ce1,Ce2としてベース基板B1との電気的接続に一部利用する、絶縁分離トレンチ31によって絶縁分離された複数個のキャップ導電領域Ceが、キャップ基板C1に同時に形成される。尚、上記1次基板C1aの薄厚化は、研削に限らず、研磨やエッチング等、あるいはこれら組み合わせであってもよい。
次に、図4(c)に示すように、キャップ基板C1のもう一方の面S2側に、図1の表面保護層33となるSiO膜を、CVD法により形成する。尚、SiO膜33は、CVD法によらず、熱酸化等により形成してもよい。尚、熱酸化によりSiO膜33を形成する場合は、キャップ基板C1の一方の面S1側に形成されるSiO膜をエッチバックにより除去する。
次に、図4(d)の上下反転図に示すように、キャップ基板C1のもう一方の面S2側に形成したSiO膜33に、単結晶シリコン基板30と電気的接続をとるためのコンタクト穴を形成し、アルミニウム(Al)膜をスパッタ法等により堆積した後にパターニングして、電極パッド34や配線層(図示せず)を形成する。
以上の図3と図4に示した工程により、ベース基板B1と貼り合わす前の上記一方の面S1側を接合面とするキャップ基板C1が準備できる。
図5(a)〜(d)に、キャップ基板C1に関する別の準備工程の例を示す。
最初に、図5(a)に示す1次絶縁トレンチ形成工程において、キャップ基板C1となる単結晶シリコン基板30からなる1次基板C1aを準備し、1次基板C1aの一方の面S3側に、図1の絶縁分離トレンチ31となる所定深さの1次絶縁トレンチ31aを図3(c),(d)と図4(a)において説明した方法で形成する。
次に、図5(b)に示すように、上記と同じ1次基板C1aの一方の面S3側に、図1の表面保護層33となるSiO膜33と電極パッド34や配線層(図示せず)を、図4(c),(d)において説明した方法で形成する。
次に、図5(c)に示すキャップ基板形成工程において、1次基板C1aのもう一方の面S4側から研削して、1次絶縁トレンチ31aの端部を露出し、1次絶縁トレンチ31aを絶縁分離トレンチ31とすると共に、1次基板C1aをキャップ基板C1とする。これによって、絶縁分離トレンチ31によって絶縁分離された複数個のキャップ導電領域Ceがキャップ基板C1に同時に形成される。
最後に、図5(d)に示す凹部形成工程において、キャップ基板C1のもう一方の面S4側に、凹部32を形成する。
以上の図5に示した工程により、ベース基板B1と貼り合わす前の上記もう一方の面S4側を接合面とするキャップ基板C1が準備できる。
次に、図6(a),(b)に示す基板貼り合わせ工程において、先の工程において準備したベース基板B1とキャップ基板C1を互いに貼り合わせる。
図6(a)に示すように、キャップ基板の凹部32を、ベース基板B1の力学量センサ素子が形成された所定領域R1に対向するようにして位置決めし、これらを積層する。次に、図6(b)に示すように、キャップ基板C1を、凹部32の周りでベース基板B1に貼り合わせる。この貼り合わせには、ベース基板B1とキャップ基板C1がシリコン(Si)からなるため、シリコン(Si)同士の直接接合を用いることができる。このSi直接接合によって、ベース基板B1とキャップ基板C1が接合面D1で導電性を確保した状態で強固に貼り合わされると共に、ベース基板B1における所定領域R1の表面とキャップ基板C1における凹部32の表面とで構成される空間23,32を完全密封することができる。
上記Si直接接合は、800〜1200℃の高温で行ってもよいし常温(室温〜500℃)で行ってもよいが、特に常温で行うことが好ましい。特に、図1に示す半導体装置100のように、微少な量の信号出力を扱う力学量センサ素子が形成されている場合には、対向する電極Em,Es間の変位の基づく容量変化を加速度や角速度の出力としている。従って、高精度の力学量センサ素子を製造するためには、キャップ基板C1の接合によってベース基板B1に発生する熱応力をできるだけ小さくする必要があり、このためには室温近くでの接合が好ましい。また、常温のSi直接接合でベース基板B1とキャップ基板C1を貼り合わせる場合は、高温で貼り合わせる場合に較べて、製造プロセスに関する温度制約が少ない。このため、例えば、ベース基板B1とキャップ基板C1を貼り合わせる前に、ベース基板B1とキャップ基板C1に種々の素子を形成しておくことが可能である。
常温でのSi直接接合による図6(a),(b)に示したベース基板B1とキャップ基板C1の貼り合わせは、具体的には、以下のように実施する。上記工程により準備したベース基板B1とキャップ基板C1を真空チャンバ内に入れ、接合面となるキャップ基板C1の凹部32が形成された面S1,S4側の表面とベース基板B1の力学量センサ素子が形成されている側の表面を、アルゴン等の不活性ガスによるスパッタエッチングやイオンビームエッチングで、軽くエッチングする。これによって、上記表面に形成されている自然酸化膜や吸着している水および有機物分子(汚染物)等を除去する。この結果、各々のシリコン表面には、結合手を持ったSi原子が露出し、他のSi原子との結合力が大きい活性な状態となる。ベース基板B1とキャップ基板C1の上記シリコン表面を図6(a)に示したように位置決めし、真空状態を保ったままでこれら表面を常温で接触させることで、これら表面のシリコン(Si)同士が結合して一体となり、強固な接合を形成することができる。
また、ベース基板とキャップ基板がシリコン(Si)からなる場合には、シリコン(Si)直接接合に限らず、金(Au)−シリコン(Si)共晶接合により貼り合わせるようにしてもよい。これによっても、ベース基板B1とキャップ基板C1が、導電性を確保した状態で接合面D1において強固に貼り合わされると共に、ベース基板B1の所定領域R1とキャップ基板の凹部32とで構成される空間23,32を完全密封することができる。尚、ベース基板B1とキャップ基板C1を、銀(Ag)ペースト等の導電性接着剤により貼り合わせるようにしてもよい。導電性接着剤は、ベース基板とキャップ基板がシリコン(Si)以外の材料からなる場合にも適用することができる。
上記ベース基板B1とキャップ基板C1の強固な貼り合わせによって、ベース基板B1における所定領域R1の表面とキャップ基板C1における凹部32の表面とで構成される空間23,32が密封されると共に、引き出し導電領域Ce1,Ce2が所定のベース半導体領域Bs1,Bs2に電気的に接続する。これによって、キャップ基板C1の表面に形成された電極パッド34から、ベース基板B1に形成された力学量センサ素子の出力を外部に取り出せるようになる。
以上の図2〜図6に示した工程により、図1に示した半導体装置100が製造を製造することができる。尚、上記図2〜図6による説明は、図1の半導体装置100の製造方法を説明するために力学量センサ素子が形成されたベース基板B1の所定領域R1の周りの製造方法を説明したものであるが、ベース基板B1には他の領域に別の素子や回路が形成されていてもよく、また実際の半導体装置100の製造においては、ベース基板B1となる一枚のウエハに半導体装置100が形成されたチップを数百個搭載した状態で製造するものである。
次に、本発明ではないが別の基本となる半導体装置の例を説明する。
図7は本発明ではないが別の基本となる半導体装置ので、図7(a)は半導体装置110の模式的な断面図であり、図7(b)は半導体装置110の模式的な上面図である。図7(a)の断面図は、図7(b)の一点鎖線B−Bでの断面について、分かり易くするために切断線に沿って任意に伸縮して簡略化して示した図となっている。尚、図7の半導体装置110において、図1の半導体装置100と同様の部分については同じ符号を付した。また、図7(b)においては、半導体装置110の可動電極Emと固定電極Esを簡略化して示しているが、実際には図26に示すように、それぞれ櫛歯状になっている。
図8は、図7の半導体装置110のベース基板B10を示す図で、図8(a)はベース基板B10の断面図であり、図8(b)はベース基板B10の上面図である。また、図9は、図7の半導体装置110のキャップ基板C10を示す図で、図9(a)はキャップ基板C10の断面図であり、図8(b)はキャップ基板C10の上面図である。尚、図7〜図9では、(a)の断面図と(b)の上面図は、各図で対応したものとなっている。また、一点鎖線B−Bで示した切断線も、各図で対応したものとなっている。
図1の半導体装置100では、ベース基板B1の表層部における所定領域R1に対向して、キャップ基板C1に凹部32が形成されていた。そして、このキャップ基板C1が、該凹部32の周りでベース基板B1に貼り合わされて、接合面D1が形成されていた。
一方、図7に示す半導体装置110は、ベース基板B10の所定領域R1のベース半導体領域Bs上に、多結晶シリコンや金属等の導電膜50からなる凸部T1が形成されている。そして、キャップ基板C10が、ベース基板B10の該凸部T1に貼り合わされて、接合面D1が形成されている。
図1の半導体装置100と同様に、図7の半導体装置110においても、ベース基板B10に貼り合わされる導電性を有したキャップ基板C10が、ベース基板B10の表層部の所定領域R1に形成される力学量センサ素子を保護するための密封キャップとして機能する。また、キャップ基板C10に形成されたキャップ導電領域Ce1,Ce2が、ベース基板B10に形成されたベース半導体領域Bs1,Bs2に電気的に接続されて、引き出し導電領域として機能し、ここにある電極パッド34へワイヤボンディング等の電気的な接続を行うことができる。また、フェースダウンボンディング(ボールボンディング)であってもよく、実装面での制約も少ない。さらに、キャップ基板C10は、任意の厚さに設定でき高い強度を確保することができると共に、安価に製造することができる。一方、図7の半導体装置110におけるキャップ基板C10は、図1の半導体装置100におけるキャップ基板C1と異なり、ベース基板B10への貼り合わせ面を平坦にすることができる。このため、キャップ基板C10の製造が、キャップ基板C1に較べて、以下に示すようにさらに容易となる。
以上のようにして、図7の半導体装置110についても、図1の半導体装置100と同様に、半導体からなるベース基板B10の表層部に形成された力学量センサ素子を保護するために、ベース基板B10の力学量センサ素子上に密封キャップ(基板)C10が配置されてなる半導体装置であって、小型で安価に製造することができ、フェースダウンボンディングも可能で実装面での制約が少ない半導体装置とすることができる。
図10〜図12は、半導体装置110の製造方法の一例を示す工程別の断面図である。
図10(a)〜(d)は、ベース基板準備工程を説明する図で、図7の半導体装置110におけるキャップ基板C10と貼り合わせる前のベース基板B10を準備する工程である。
最初に、図10(a)に示すように、図2(a)と同様のSOI基板B1aを準備し、SOI基板B1a上に、多結晶シリコンや金属等からなる導電膜50を堆積する。例えば、N+導電型の単結晶シリコン層からなるSOI層21上に、N+導電型の多結晶シリコン層からなる導電膜50を1〜10μmの厚さでCVD法により形成する。この実施例では、2μmの厚さに形成した。次に、図10(b)に示すように、一般的なフォトリソグラフィを利用して導電膜50をパターニングし、SOI層21上の所定の位置に、部分的に凸部T1を形成する。また、N+導電型の多結晶シリコン層の代わりに、アルミニウム層を2μm程度形成し、同様にフォトリソグラフィによりパターニングして、アルミニウムによなる凸部T1を形成してもよい。次に、図2(b)と同様にして、図10(c)に示すように、埋め込み酸化膜20に達するトレンチ23を形成し、SOI層21を分割して、周囲から絶縁分離された複数個のベース半導体領域Bsを形成する。次に、図2(c)と同様にして、図10(d)に示すように、可動電極Emを有する可動半導体領域Bs1や固定電極Esを有する固定半導体領域Bs2等を形成する。
以上の図10に示した工程により、次に示すキャップ基板C10と貼り合わす前のベース基板B10が準備できる。
図11(a)〜(c)は、キャップ基板の準備工程の一例を説明する図で、図7の半導体装置110におけるベース基板B10と貼り合わせる前のキャップ基板C10を準備する工程である。
図11における(a)〜(c)の各工程は、図5の(a)〜(c)に示した各工程と同様であり、その詳細説明は省略する。図11(a)に示すように、トレンチを形成した後、トレンチ内部に絶縁体であるSiO2等を埋め込み、1次絶縁トレンチ31aを形成する。次に、図11(b)に示すように、SiO膜33とアルミニウムからなる電極パッド34や配線層(図示せず)を形成する。次に、図11(b)に示すように、CMP等により1次基板C1aのもう一方の面S4側から研削して、平坦化を行う。貼り合わせ面が平坦なキャップ基板C10の形成においては、図5(d)に示した凹部32の形成工程を省略することができ、図A(a)〜(c)の工程で、ベース基板B10と貼り合わす前のもう一方の面S4側を接合面とするキャップ基板C10が準備できる。
次に、図12(a),(b)に示す基板貼り合わせ工程において、先の工程において準備したベース基板B10とキャップ基板C10を互いに貼り合わせる。
図12(a)に示すように、キャップ基板C10とベース基板B10を積層し、次に、図12(b)に示すように、キャップ基板C10を、ベース基板B10の凸部T1に貼り合わせる。この貼り合わせには、例えば、高真空中での直接接合を用いることができる。このように、高真空中での直接接合は、シリコン同士(Si−Si)の接合に限らず、シリコン(Si)−金属の接合や、金属−金属の接合にも利用可能である。また、言うまでもなく、導電性接着剤を用いた貼り合わせであってもよい。この貼り合わせによって、ベース基板B10とキャップ基板C10が接合面D1で導電性を確保した状態で強固に貼り合わされると共に、ベース基板B10における所定領域R1の表面とキャップ基板C10とで構成される空間23を完全密封することができる。また、引き出し導電領域Ce1,Ce2が、所定のベース半導体領域Bs1,Bs2に電気的に接続する。これによって、キャップ基板C10の表面に形成された電極パッド34から、ベース基板B10に形成された力学量センサ素子の出力を外部に取り出せるようになる。
図13は、基本となる別の半導体装置の例で、半導体装置111の模式的な断面図である。尚、図13の半導体装置111において、図7の半導体装置110と同様の部分については、同じ符号を付した。
図7の半導体装置110では、ベース基板B10の所定領域R1のベース半導体領域Bs上に、多結晶シリコンや金属等の導電膜50からなる凸部T1が形成されていた。そして、キャップ基板C10が、ベース基板B10の該凸部T1に貼り合わされて、接合面D1が形成されていた。
一方、図13に示す半導体装置111は、ベース基板B11の単結晶シリコンからなるSOI層21が加工され、所定領域R1のベース半導体領域Bs上に凸部T2が形成されている。そして、半導体装置110のそれと同じ平坦な貼り合わせ面を持つキャップ基板C10が、ベース基板B11の該凸部T2に貼り合わされて、接合面D1が形成されている。
図13の半導体装置111についても、図7の半導体装置110と同様に、半導体からなるベース基板B11の表層部に形成された力学量センサ素子を保護するために、ベース基板B11の力学量センサ素子上に密封キャップ(基板)C10が配置されてなる半導体装置であって、小型で安価に製造することができ、フェースダウンボンディングも可能で実装面での制約が少ない半導体装置とすることができることは言うまでもない。
図14は、半導体装置111の製造方法を説明するための図で、キャップ基板C10と貼り合わせる前のベース基板B11を準備する途中の工程を示した断面図である。
ベース基板B11についても図2(a)と同様のSOI基板B1aを用いるが、最初に、図14に示すように、SOI層21の表層部をプラズマエッチングやKOH等のウエットエッチングでパターニング加工して、凸部T2を形成する。以降は、図10(c),(d)と同様にして、ベース基板B11を準備できる。また、図11(a)〜(c)に示す工程でキャップ基板C10を準備し、図12(a),(b)と同様にして、ベース基板B11とキャップ基板C10を貼り合わせ、半導体装置111を製造することができる。
図15も、本発明ではないが別の基本となる半導体装置の例で、半導体装置112の模式的な断面図である。尚、図15の半導体装置112において、図1の半導体装置100と同様の部分については、同じ符号を付した。
図1の半導体装置100では、ベース基板B1の表層部における所定領域R1に対向して、キャップ基板C1に凹部32が形成されていた。そして、このキャップ基板C1が、該凹部32の周りでベース基板B1に貼り合わされて、接合面D1が形成されていた。
一方、図15に示す半導体装置112では、キャップ基板C11において、ベース基板B1の所定領域R1に対向して、導電性を有する凸部T3が形成されている。キャップ基板C11の該凸部T3は、電極パッド34と同様で、アルミニウム(Al)や多結晶シリコン等の導電膜61からなり、絶縁膜60を介してキャップ導電領域Ceに接続されている。言い換えれば、図Cの半導体装置112におけるキャップ基板C11は、単結晶シリコン基板30の両面に、絶縁膜33,60を介して、配線パターン34,61が形成された基板となっている。そして、半導体装置112では、キャップ基板C11が該凸部T3でベース基板B1に貼り合わされて、接合面D1が形成されている。この貼り合わせにも、例えば前述した真空中加熱による直接接合や導電性接着剤を用いることができる。
図15の半導体装置112についても、図1の半導体装置100と同様に、半導体からなるベース基板B1の表層部に形成された力学量センサ素子を保護するために、ベース基板B1の力学量センサ素子上に密封キャップ(基板)C11が配置されてなる半導体装置であって、小型で安価に製造することができ、フェースダウンボンディングも可能で実装面での制約が少ない半導体装置とすることができることは言うまでもない。
図16と図17は、半導体装置112の製造方法を説明するための図である。図16(a)〜(d)は、ベース基板B1と貼り合わせる前のキャップ基板C11を準備する工程を示した工程別の断面図であり、図17(a),(b)は、ベース基板B1とキャップ基板C11の貼り合わせ工程を示した図である。
図16(a)〜(c)の工程は、図11(a)〜(c)に示したキャップ基板C10の準備工程と同様であり、その説明は省略する。キャップ基板C11は、図16(d)に示すように、もう一方の面S4側に、絶縁膜60を介して配線パターン61を形成し、これを貼り合わせのための凸部T3とする。
次に、図2(a)〜(c)の工程により準備したベース基板B1と図1(a)〜()の工程により準備したキャップ基板C11を図17(a)に示すように積層し、図17(b)に示すようにキャップ基板C11の凸部T3でベース基板B1に貼り合わせて、接合面D1を形成する。
以上で、半導体装置112が製造される。
図18(a),(b)は、それぞれ、図15に示した半導体装置112の変形例で、半導体装置113,114の模式的な断面図である。
図18(a),(b)に示す半導体装置113,114では、いずれも、配線パターン62,63がキャップ基板C11〜C14の両面に形成され、該キャップ基板C11〜C14が、複数枚積層されて、ベース基板B1に貼り合わされている。尚、図18(a)の半導体装置113では、3枚の同じキャップ基板C11が積層されてベース基板B1に貼り合わされており、図18(b)の半導体装置114では、3枚の異なるキャップ基板C12〜C14が積層されてベース基板B1に貼り合わされている。
図18(b)の半導体装置114のように、異なるキャップ基板を積層することによって、半導体装置の表面に露出する引き出し導電領域のパッド位置を、任意の位置に設定することが可能である。また、図18(a),(b)に示す半導体装置113,114の積層されたキャップ基板C11〜C14において、引き出し導電領域Ce1,Ce2として利用されていないキャップ導電領域Ceについては、後述するように、例えばIC回路を形成することができる。従って、半導体装置113,114では、積層された別のキャップ基板のキャップ導電領域を、上記IC回路が形成されたキャップ導電領域からの引き出し導電領域として利用することも可能である。以上のようにして、ベース基板B1と複数枚のキャップ基板C11〜C14が貼り合わされた半導体装置113,114については、立体的な回路を構成することが可能である。
次に、力学量センサ素子以外の別の素子を有してなる、本発明ではないが参考とする半導体装置の例を示す。
図19は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)共振器を有してなる半導体装置101の模式的な断面を示す図である。尚、図19に示す半導体装置101は、図1に示した半導体装置100と類似の構造を有しており、図1の半導体装置100と同様の部分については同じ符号を付して、その説明を省略する。
図19に示すMEMS共振器を有してなる半導体装置101も、埋め込み酸化膜20を挟んでSOI層21と支持基板22とで構成されたSOI基板がベース基板B2として用いられ、MEMS共振器がベース基板B2のSOI層21に形成されている。すなわち、ベース基板B2における複数個のベース半導体領域Bsのうち、少なくとも一個のベース半導体領域が、埋め込み酸化膜20の一部を犠牲層エッチングすることにより、変位可能に形成された共振子K1を有するベース半導体領域Bs3となっている。また、半導体装置101では、共振子K1を覆うようにして、キャップ基板C2の凹部32が配置され、ベース半導体領域Bs4,Bs5に接続するキャップ基板C2の引き出し導電領域Ce4,Ce5を用いて共振子K1に接続する圧電素子(図示省略)等に給電する。これによって、共振子K1を共振させることにより、所定周波数の電圧を発振するようにしている。また可動電極と固定電極間の容量結合で共振させる別タイプのMEMS共振器を使用してもよい。
図19に示すMEMS共振器を有してなる半導体装置101も、半導体からなるベース基板B2の所定領域R2の表層部に形成されたMEMS共振器を保護するために、ベース基板B2のMEMS共振器上に密封キャップ(基板)C2が配置されてなる半導体装置であって、前述したように、小型で安価に製造することができ、フェースダウンボンディングも可能で実装面での制約が少ない半導体装置とすることができる。尚、図19のMEMS共振器を有してなる半導体装置101は、一般的な水晶共振器を有してなる半導体装置に較べて、小型化とコストダウンが可能である。
図20は、赤外線センサ素子を有してなる半導体装置の例である。図20(a)は、半導体装置102の模式的な断面を示す図であり、図20(b)は、図20(a)中の破線Fで囲った赤外線センサ素子の周りの拡大図であり、図20(c)は、図20(b)の要部の配置を示した模式的な上面図である。尚、図20に示す半導体装置102についても、図1に示した半導体装置100と類似の構造を有しており、図1の半導体装置100と同様の部分については同じ符号を付した。
図20(a)に示す赤外線センサ素子を有してなる半導体装置102も、埋め込み酸化膜20を挟んでSOI層21と支持基板22とで構成されたSOI基板が、ベース基板B3として用いられ、破線Fで囲った赤外線センサ素子がベース基板B3のSOI層21に形成されている。赤外線センサ素子は、図20(b),(c)に示すように、ベース半導体領域Bs6に形成されたn導電型(n+)領域N1と多結晶シリコン膜P1が酸化シリコン(SiO)等からなる層間絶縁膜24とアルミニウム(Al)等からなる配線金属25を介して多段に接続された熱電対と、図20(b)に示す金(Au)ブラック等の赤外線吸収体膜26とで構成されている。尚、図20(b),(c)に示すように、赤外線吸収体膜26は上記熱電対の温接点上に形成されており、上記熱電対の温接点と赤外線吸収体膜26は、赤外線吸収による熱が逃げ難いベース半導体領域Bs6の埋め込み酸化膜20が除去された領域上に配置されている。一方、上記熱電対の冷接点は、赤外線吸収による熱が逃げ易いベース半導体領域Bs6の埋め込み酸化膜20が残された領域上に配置されている。また、半導体装置102では、図20(a)に示すように、ベース基板B3の所定領域R3に形成された赤外線センサ素子を覆うようにして、キャップ基板C3の凹部32が配置されている。ベース半導体領域Bs7,Bs8には、キャップ基板C2の引き出し導電領域Ce7,Ce8が接続されており、赤外線吸収体膜26に入射した赤外線による赤外線センサ素子の出力電圧を、引き出し導電領域Ce7,Ce8等を介して検出するようにしている。
上記赤外線センサ素子を有してなる半導体装置も、半導体からなるベース基板の表層部に形成された赤外線センサ素子を保護するために、ベース基板の赤外線センサ素子上に密封キャップが配置されてなる半導体装置であって、前述したように、小型で安価に製造することができ、フェースダウンボンディングも可能で実装面での制約が少ない半導体装置とすることができる。
図21も、本発明ではないが参考とする別の半導体装置の例で、半導体装置103の模式的な断面を示す図である。
図21の半導体装置103においては、ベース基板B4の所定領域R4に、IC(Integrated Circuit)回路G1〜G4が形成されている。図21の半導体装置103におけるベース基板B4も、先の半導体装置100〜102と同様に、埋め込み酸化膜20を挟んでSOI層21と支持基板22とで構成されたSOI基板が用いられている。一方、先の半導体装置100〜102においては、ベース基板B1〜B3のSOI層21が埋め込み酸化膜20に達するトレンチ23によって分割され、絶縁分離された複数個のベース半導体領域Bsが形成されていた。これに対して、図21のベース基板B4においては、ベース基板B4のSOI層21が埋め込み酸化膜20に達する内部に酸化シリコン(SiO)等が埋め込まれた絶縁分離トレンチ27によって分割され、絶縁分離された複数個のベース半導体領域Bsが形成されている。
図21の半導体装置103におけるキャップ基板C4は、先の半導体装置100〜102と同様に、IC回路G1〜G4が形成されたベース基板B4の所定領域R4に対向して凹部32が配置されている。また、半導体装置103におけるIC回路G1〜G4は、ベース半導体領域Bs9,Bs10に接続する引き出し導電領域Ce9,Ce10を介して、外部の回路と電気的に接続されている。
図21のIC回路が形成されてなる半導体装置103も、先の半導体装置100〜102と同様に、半導体からなるベース基板B4の表層部に形成されたIC回路G1〜G4を保護するために、IC回路G1〜G4上に密封キャップ(基板)C4が配置されてなる半導体装置であって、小型で安価に製造することができ、フェースダウンボンディングも可能で実装面での制約が少ない半導体装置とすることができる。尚、ベース基板B4の表層部に形成されたIC回路G1〜G4は、キャップ基板C4により、非接触で密封保護される。従って、例えばIC回路G1〜G4上に保護膜を形成して保護する場合に較べて、IC回路G1〜G4が応力等の影響を受けやすい場合に好適である。
以上に示した半導体装置100〜103においては、いずれも、ベース基板B1〜B4として、埋め込み酸化膜20を有するSOI基板が用いられていた。また、ベース半導体領域Bsは、埋め込み酸化膜20に達するトレンチ23や絶縁分離トレンチ27により周囲から絶縁分離された、SOI層21からなる領域であった。しかしながら、本発明ではないが参考として、ベース基板は、SOI基板に限らず、例えば、単結晶シリコン基板とすることができる。この場合には、上記絶縁分離された複数個のベース半導体領域を、例えばPN接合分離で形成することができる。
次に、上記半導体装置100〜103に用いられているキャップ基板C1〜C4の変形例について説明する。
図22は、キャップ基板の変形の一例を説明する図で、本発明の半導体装置で用いられるキャップ基板C5の模式的な断面を示す図である。
図22に示すキャップ基板C5においては、先のキャップ基板C1〜C4と異なり、キャップ基板C5の凹部32における所定の領域(天井部)に、酸化シリコン(SiO)からなる絶縁膜38が形成されている。このキャップ基板C5を、例えば図1に示すキャップ基板C1に置き換えることで、半導体からなるベース基板B1の所定領域R1と導電性を有したキャップ基板C5の凹部32とで構成される空間23,32内において、凹部32における所定の領域に形成された絶縁膜38により、空間23,32内に残った水分等による短絡(ショート)等の不具合を抑制することができる。尚、絶縁膜38は、SiO膜に限らず、窒化シリコン(Si)膜や酸化アルミニウム(Al)膜等であってもよく、任意に選択することができる。
図23は、本発明の半導体装置ではないがキャップ基板の別の変形例を説明する図で、キャップ基板C6を用いた半導体装置104の模式的な断面を示す図である。
図23の半導体装置104では、ベース基板B6のベース半導体領域Bs11,Bs12に、それぞれ、キャップ基板C6のキャップ導電領域Ce11,Ce12が接続している。また、このキャップ導電領域(引き出し導電領域)Ce11,Ce12を取り囲むキャップ導電領域Ce13,Ce14が、どちらも、接地電位(GND)に設定されている。これによって、接地電位(GND)に設定されたキャップ導電領域Ce13,Ce14を、引き出し導電領域Ce11,Ce12のシールドとして機能させることができる。また、引き出し導電領域Ce11,Ce12の間にあるキャップ導電領域Ce15も接地電位(GND)に設定すれば、ベース基板B6のベース半導体領域Bs15に対するシールドをより完全にすることができる。
尚、キャップ基板C6における所定のキャップ導電領域Ceを、接地電位(GND)以外の所定電位に設定するようにしてもよい。例えば、 図23の半導体装置104において、引き出し導電領域Ce11,Ce12の周囲のキャップ導電領域Ce13,Ce14
を所定電位に設定して、電位印加リングを形成することができる。また、複数個のキャップ導電領域Ceにおける幾つかのキャップ導電領域に対して、接地電位(GND)と電源電位を分割する中間の電位をそれぞれ与えることもできる。これによって、隣接するキャップ導電領域Ce間の電位差を小さくして、絶縁分離性を高めることが可能である。勿論、キャップ導電領域Ceに電位を与えず、フローティング状態としてもよい。
図1に示した半導体装置100のキャップ基板C1には、単結晶シリコン基板が用いられていた。しかしながら、本発明ではないが参考として、キャップ基板は、単結晶シリコン基板に限らず、例えば、SOI基板や多結晶シリコン基板、あるいは化合物半導体(GaAs,GaN等)基板や金属(Cu,Fe,W,Al等)基板であってもよい。
図24は、本発明の半導体装置ではないがキャップ基板の別の変形例を説明する図で、キャップ基板C7を用いた半導体装置105の模式的な断面を示す図である。
図24の半導体装置105においては、キャップ基板C7として単結晶シリコン基板30が用いられ、キャップ基板C7の幾つかのキャップ導電領域Ceにおいて、IC回路G5〜G8が形成されている。IC回路G5〜G8は、バイポーラ回路やCMOS回路等の任意のものであってよい。これらIC回路G5〜G8を形成する単結晶シリコン基板30には、例えば、n導電型で比抵抗が1〜20Ωcmのものを用いる。この場合、ベース基板B7のベース半導体領域Bs16,Bs17に接続するキャップ基板C7の引き出し導電領域Ce16,Ce17は、リン(P)や砒素(As)のイオン注入を行い、高濃度のn導電型(n+)となるようにする。例えば、ベース基板B7に図1の半導体装置100で説明した力学量センサ素子の実体となる部分を形成した場合には、キャップ基板C7のIC回路G5〜G8を、力学量センサ素子からの出力を処理する周辺回路とする。これによって、大面積を有する力学量センサ素子の実体部上にIC回路G5〜G8を配置することで、キャップ基板C7を効率的に利用し、半導体装置105の全体を小型化することができる。尚、この場合、IC回路G5〜G8は、ベース基板B7とキャップ基板C7の接合前に形成してもよいし、接合後に形成してもよい。
このように、キャップ基板として単結晶シリコン基板、SOI基板、あるいは化合物半導体基板を用いる場合には、ベース基板だけでなく、キャップ基板における複数個のキャップ導電領域のうち、所定のキャップ導電領域に、各種の半導体素子やIC回路を形成することが可能である。
図25は、本発明ではないが参考とするキャップ基板の例を説明する図で、図25(a)は、キャップ基板C8を用いた半導体装置106の模式的な断面を示す図であり、図25(b)は、キャップ基板準備工程におけるキャップ基板C8の形成途中状態にある1次基板C8aを示す図である。
図25(a)に示す半導体装置106のキャップ基板C8は、図25(b)に示す埋め込み酸化膜40を挟んでSOI層41と支持基板42とから構成されたSOI基板を用いて形成されたものである。図25(a)のキャップ基板C8における複数個のキャップ導電領域Ceは、埋め込み酸化膜40に達する絶縁分離トレンチ44により、周囲から絶縁分離されている。キャップ基板C8では、複数個のキャップ導電領域Ceのうち、一方のキャップ導電領域が、埋め込み酸化膜40上のSOI層41からなる単結晶導電領域Cesであり、もう一方のキャップ導電領域が、多結晶シリコン45からなる多結晶導電領域Cepである。ベース基板B8のベース半導体領域Bs18,Bs19に接続するキャップ基板C8の引き出し導電領域Ce18,Ce19は、多結晶導電領域Cepからなっている。
図25(a)に示す半導体装置106のように、キャップ基板C8としてSOI基板を用いる場合には、図24に示した半導体装置105のように、キャップ基板C7として単結晶シリコン基板30を用いる場合に較べて、例えばキャップ基板C8に形成された各種の半導体素子やIC回路G9の高速化や高密度化を図ることができる。
また、図24の半導体装置105におけるキャップ基板C7では、単結晶シリコン基板30が用いられ、絶縁分離トレンチ31により分離された複数個のキャップ導電領域Ceの全てが、単結晶シリコンからなる領域である。このため、引き出し導電領域Ce16,Ce17には、リン(P)や砒素(As)のイオン注入して、当該領域の抵抗値を小さくしていた。これに対して、図24(a)の半導体装置106におけるキャップ基板C8では、単結晶シリコン(SOI層41)からなる単結晶導電領域Cesと多結晶シリコン45からなる多結晶導電領域Cepがあり、引き出し導電領域Ce18,Ce19を多結晶導電領域Cepとしている。これによって、IC回路G9を形成するSOI層41(単結晶導電領域Ces)の不純物濃度によらず、例えば高不純物濃度の多結晶導電領域Cepとすることで、多結晶導電領域Cepを引き出し導電領域Ce18,Ce19として好適に機能させることができる。またこの多結晶シリコン45にかえて金属(例えばアルミニウム、銅、タングステン等)を埋め込んでもよい。
図25(a)に示すキャップ基板C8は、図25(b)に示す1次基板C8aから、以下のようにして形成する。すなわち、図25(b)に示すように、1次基板C8aとして、埋め込み酸化膜40を挟んで、SOI層41と支持基板42とで構成されたSOI基板を準備し、SOI層41のある一方の面S5側に、埋め込み酸化膜40を貫通する所定深さのトレンチ43を形成する。次に、トレンチ43に側壁酸化膜44を形成した後、トレンチ43内を多結晶シリコン45で埋め戻す。側壁酸化膜44は、最終的に、図25(a)の絶縁分離トレンチ44となる。次に、図25(b)に示す1次基板C8aのもう一方の面S6側からエッチングして、埋め込み酸化膜40および側壁酸化膜44の端部を露出する。これによって、支持基板42を除去すると共に、図25(a)に示すキャップ基板C8の凹部32を形成する。次に、1次基板C8aのもう一方の面S6側から研削して、トレンチ43内に埋め込まれた多結晶シリコン45の端部を露出する。
以上の工程によって、図25(a)に示すキャップ基板C8が準備できる。
以下、ベース基板B8とキャップ基板C8の接合工程は、図6で説明したとおりである。
図25(b)では、1次基板C8aとしてSOI基板を用いたキャップ基板C8の準備方法を説明したが、1次基板として単結晶シリコン基板を用い、同様の方法によって、図25(a)に示すキャップ基板C8を準備することもできることは言うまでもない。尚、この場合には、1次基板に埋め込み酸化膜40が形成されていないため、キャップ基板C8の凹部32を形成した後で形成する。
以上示したように、上記した半導体装置およびその製造方法は、いずれも、半導体からなるベース基板の表層部に形成された各種の素子を保護するために、前記ベース基板の素子上に密封キャップが配置されてなる半導体装置およびその製造方法であって、小型で安価に製造することができ、フェースダウンボンディングも可能で実装面での制約が少ない半導体装置およびその製造方法となっている。なお、上記の説明においては分かりやすくするために単独の半導体装置を代表して記載してあるが、実際には単独の半導体装置だけでなく複数個の半導体装置を含んだウエハ単位で製造するのが一般的である。
100〜106,110〜114 半導体装置
B1〜B4,B6〜B8,B10,B11 ベース基板
23 トレンチ
27 絶縁分離トレンチ
Bs,Bs1〜Bs12,Bs15〜Bs19 ベース半導体領域
C1〜C8,C10〜C14 キャップ基板
31,44 絶縁分離トレンチ
Ce,Ce1,Ce2,Ce4,Ce5,Ce7〜Ce19 キャップ導電領域
32 凹部
T1〜T3 凸部
D1 接合面

Claims (16)

  1. 埋め込み酸化膜を有するSOI基板からなるベース基板であって、前記埋め込み酸化膜に達するトレンチにより周囲から絶縁分離されたSOI層からなる複数個のベース半導体領域が表層部に形成されてなり、
    前記複数個のベース半導体領域のうち、少なくとも一個のベース半導体領域が、変位可能に形成された可動電極を有する可動半導体領域であり、少なくとももう一個のベース半導体領域が、前記可動電極と対向する固定電極を有する固定半導体領域であり、
    印加される力学量に応じて変位する前記可動電極と固定電極の間の距離変化に伴う静電容量の変化を測定して前記力学量を検出する、力学量センサ素子が形成されたベース基板と、
    前記ベース基板に貼り合わされる導電性を有した単結晶シリコンからなる一枚の基板を加工して形成されるキャップ基板であって、当該キャップ基板を貫通する絶縁分離トレンチにより分割されて、複数個の単結晶シリコンからなるキャップ導電領域が形成されてなるキャップ基板とを有してなり、
    前記キャップ基板において、前記ベース基板の表層部における前記力学量センサ素子が形成された所定領域に対向して凹部が形成され、前記キャップ基板の凹部における所定の領域に、絶縁膜が形成されてなり、
    前記キャップ基板が、前記凹部の周りで、導電膜を介して、前記ベース基板の前記所定領域に対向して貼り合わされて、前記所定領域とキャップ基板とで構成される空間が、密封されると共に、
    所定の前記キャップ導電領域が、前記導電膜を介して、所定の前記ベース半導体領域に電気的に接続されてなる、引き出し導電領域として機能し、
    前記可動半導体領域と前記固定半導体領域に、それぞれ、前記引き出し導電領域が接続され、
    前記ベース基板に貼り合わされたキャップ基板の貼り合わせ面と反対側の外部に露出する前記引き出し導電領域へ、電気的な接続が行われてなることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記絶縁膜が、前記凹部の内面にのみ形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記導電膜が、金属からなることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記ベース基板と前記キャップ基板が、導電性接着剤により貼り合わされてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記導電膜が、金(Au)−シリコン(Si)共晶接合による貼り合わせで形成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  6. 前記可動半導体領域が、前記埋め込み酸化膜の一部を犠牲層エッチングすることにより形成されてなり、
    前記可動電極と固定電極の対向面間における前記空間を誘電体層とする静電容量が形成され、
    前記可動電極が、前記力学量に応じて前記対向面に対して垂直方向に変位することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記力学量が、加速度または角速度であることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  8. 前記複数個のキャップ導電領域のうち、所定のキャップ導電領域に、IC回路が形成されてなることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記複数個のキャップ導電領域のうち、前記引き出し導電領域を取り囲むキャップ導電領域が、所定電位に設定されてなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記所定電位が、接地電位(GND)であることを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  11. 埋め込み酸化膜を有するSOI基板からなるベース基板であって、前記埋め込み酸化膜に達するトレンチにより周囲から絶縁分離されたSOI層からなる複数個のベース半導体領域が表層部に形成されてなり、
    前記複数個のベース半導体領域のうち、少なくとも一個のベース半導体領域が、変位可能に形成された可動電極を有する可動半導体領域であり、少なくとももう一個のベース半導体領域が、前記可動電極と対向する固定電極を有する固定半導体領域であり、
    印加される力学量に応じて変位する前記可動電極と固定電極の間の距離変化に伴う静電容量の変化を測定して前記力学量を検出する、力学量センサ素子が形成されたベース基板と、
    前記ベース基板に貼り合わされる導電性を有した単結晶シリコンからなる一枚の基板を加工して形成されるキャップ基板であって、当該キャップ基板を貫通する絶縁分離トレンチにより、複数個の単結晶シリコンからなるキャップ導電領域が形成されてなるキャップ基板とを有してなり、
    前記キャップ基板が、導電膜を介して、前記ベース基板の表層部における前記力学量センサ素子が形成された所定領域に対向して貼り合わされて、前記所定領域とキャップ基板とで構成される空間が、密封されると共に、
    所定の前記キャップ導電領域が、前記導電膜を介して、所定の前記ベース半導体領域に電気的に接続されてなる、引き出し導電領域として機能し、
    前記可動半導体領域と前記固定半導体領域に、それぞれ、前記引き出し導電領域が接続され、
    前記ベース基板に貼り合わされたキャップ基板の貼り合わせ面と反対側の外部に露出する前記引き出し導電領域へ、電気的な接続が行われてなる半導体装置の製造方法であって、
    前記絶縁分離された複数個のベース半導体領域が表層部に形成されてなるベース基板を準備するベース基板準備工程と、
    前記ベース基板に貼り合わされる導電性を有したキャップ基板であって、当該キャップ基板を貫通する絶縁分離トレンチにより、複数個のキャップ導電領域が形成されてなるキャップ基板を準備するキャップ基板準備工程と、
    前記キャップ基板を、前記ベース基板の所定領域に対向するようにして、前記導電膜を介して、前記ベース基板に貼り合わせ、
    前記空間を密封すると共に、前記導電膜を介して、前記引き出し導電領域を前記所定のベース半導体領域に電気的に接続する基板貼り合わせ工程とを有してなり、
    前記キャップ基板準備工程が、
    前記キャップ基板となる1次基板の一方の面側に、前記ベース基板の表層部における所定領域に対向して凹部を形成する凹部形成工程と、
    前記1次基板の一方の面側に、前記絶縁分離トレンチとなる所定深さの1次絶縁トレンチを形成する1次絶縁トレンチ形成工程と、
    前記1次基板のもう一方の面側から研削して、前記1次絶縁トレンチの端部を露出し、前記1次絶縁トレンチを前記絶縁分離トレンチとすると共に、前記1次基板を前記キャップ基板とするキャップ基板形成工程とを有してなり、
    前記基板貼り合わせ工程において、
    前記キャップ基板の凹部を、前記ベース基板の所定領域に対向するようにして、前記キャップ基板を、凹部の周りで前記ベース基板に貼り合わせることを特徴とする導体装置の製造方法
  12. 埋め込み酸化膜を有するSOI基板からなるベース基板であって、前記埋め込み酸化膜に達するトレンチにより周囲から絶縁分離されたSOI層からなる複数個のベース半導体領域が表層部に形成されてなり、
    前記複数個のベース半導体領域のうち、少なくとも一個のベース半導体領域が、変位可能に形成された可動電極を有する可動半導体領域であり、少なくとももう一個のベース半導体領域が、前記可動電極と対向する固定電極を有する固定半導体領域であり、
    印加される力学量に応じて変位する前記可動電極と固定電極の間の距離変化に伴う静電容量の変化を測定して前記力学量を検出する、力学量センサ素子が形成されたベース基板と、
    前記ベース基板に貼り合わされる導電性を有した単結晶シリコンからなる一枚の基板を加工して形成されるキャップ基板であって、当該キャップ基板を貫通する絶縁分離トレンチにより、複数個の単結晶シリコンからなるキャップ導電領域が形成されてなるキャップ基板とを有してなり、
    前記キャップ基板が、導電膜を介して、前記ベース基板の表層部における前記力学量センサ素子が形成された所定領域に対向して貼り合わされて、前記所定領域とキャップ基板とで構成される空間が、密封されると共に、
    所定の前記キャップ導電領域が、前記導電膜を介して、所定の前記ベース半導体領域に電気的に接続されてなる、引き出し導電領域として機能し、
    前記可動半導体領域と前記固定半導体領域に、それぞれ、前記引き出し導電領域が接続され、
    前記ベース基板に貼り合わされたキャップ基板の貼り合わせ面と反対側の外部に露出する前記引き出し導電領域へ、電気的な接続が行われてなる半導体装置の製造方法であって、
    前記絶縁分離された複数個のベース半導体領域が表層部に形成されてなるベース基板を準備するベース基板準備工程と、
    前記ベース基板に貼り合わされる導電性を有したキャップ基板であって、当該キャップ基板を貫通する絶縁分離トレンチにより、複数個のキャップ導電領域が形成されてなるキャップ基板を準備するキャップ基板準備工程と、
    前記キャップ基板を、前記ベース基板の所定領域に対向するようにして、前記導電膜を介して、前記ベース基板に貼り合わせ、
    前記空間を密封すると共に、前記導電膜を介して、前記引き出し導電領域を前記所定のベース半導体領域に電気的に接続する基板貼り合わせ工程とを有してなり、
    前記キャップ基板準備工程が、
    前記キャップ基板となる1次基板の一方の面側に、前記絶縁分離トレンチとなる所定深さの1次絶縁トレンチを形成する1次絶縁トレンチ形成工程と、
    前記1次基板のもう一方の面側から研削して、前記1次絶縁トレンチの端部を露出し、前記1次絶縁トレンチを前記絶縁分離トレンチとすると共に、前記1次基板を前記キャップ基板とするキャップ基板形成工程と、
    前記キャップ基板形成工程後、前記キャップ基板のもう一方の面側に、前記ベース基板の表層部における所定領域に対向して凹部を形成する凹部形成工程とを有してなり、
    前記基板貼り合わせ工程において、
    前記キャップ基板の凹部を、前記ベース基板の所定領域に対向するようにして、前記キャップ基板を、凹部の周りで前記ベース基板に貼り合わせることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 前記凹部形成工程において、前記キャップ基板の凹部における所定の領域に、絶縁膜を形成することを特徴とする請求項11または12に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記導電膜が、金属からなることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記ベース基板と前記キャップ基板が、前記基板貼り合わせ工程において、導電性接着剤により貼り合わされることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記導電膜が、前記基板貼り合わせ工程において、金(Au)−シリコン(Si)共晶接合による貼り合わせで形成されてなることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
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