JP5131186B2 - ロボットシステム - Google Patents
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Description
この教示装置は作業者が把持して操作を行なうため、作業者の負担を減少するため軽量化ならびに小型化等の配慮がなされていた。しかし、教示装置は、ロボット制御装置より電源の供給を受けること及び信号送受のため、これらの電源線及び信号線を複合したケーブルで接続されていた。
しかし、作業者がロボットの近傍でロボットの位置登録をおこなうときは、教示装置のケーブルがロボットやロボット周辺の機器に絡まったり、教示装置のケーブルが届かなかったりして、ロボットの教示に支障が出る場合があり、ケーブルをなくす要望が強い。この対策としては信号送受信の無線化(例えば、特開昭58−151608号公報参照)の提案がある。教示装置の電源は、自身の持つバッテリでまかなう構成で、このバッテリへの充電は、例えばコードレス電話や携帯無線電話で実施されている種々の提案がある。
図において、ロボット101はロボット制御装置102に接続されており、教示装置103もロボット制御装置102に接続されている。ロボット101はその稼動中に周囲の作業者が誤ってロボット101の可動範囲に入らないように安全防護柵104で囲われており、安全防護柵104の出入り口には安全防護柵扉105の開閉を検知する開閉検知装置106が取り付けられており、開閉検知装置106よりの開/閉信号は、ロボット制御装置102へ接続されている。ロボット101が動作中に、操作者が作業のために安全防護柵104内に入る際には、安全防護柵扉105を開け、開閉検知装置106より開信号がロボット制御装置102へ出力され、ロボット制御装置102はロボット101の駆動を停止すべくロボット101に備わる図示しないモータへの電力供給を遮断し、同じく図示しないブレーキでロボット101の動作を止めるとともに姿勢を保持する。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、教示装置のバッテリへ電力を給電する給電装置に正しく教示装置を配置することで、バッテリへの充電を行なうとともにロボットが作業プログラムの運転起動を行なうためのインターロックを解除する信号となる教示装置存在信号を発する給電装置を備えることにより、より安全性の高いロボットシステムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ロボットと、運転開始指令に従い前記ロボットを再生モードで作業プログラムに基づいて動作制御を行なう制御部を有するロボット制御装置と、前記ロボット制御装置と無線手段で相互の情報授受を行なう教示装置を備え、前記ロボット制御装置は、前記教示装置へ電力を供給する給電装置を備え、前記教示装置は前記給電装置より電力を受電する受電装置と、前記受電装置で受電した電力を充電する蓄電器と、を備えたロボットシステムにおいて、前記教示装置は所定の情報が記録された非接触情報伝達装置を備え、前記給電装置は該給電装置の所定の位置に前記教示装置を配置したときに前記非接触情報伝達装置に記録された固有情報を読み取る検出器を備え、前記検出器は前記給電装置の所定の位置に前記教示装置を配置したときに読み取った前記固有情報を前記制御部に出力し、前記制御部は、前記検出器から入力した前記固有情報と予め設定された登録情報とを照合し、照合結果に基づいて教示装置存在信号を有効化又は無効化し、該教示装置存在信号が有効化しているときは前記ロボットが再生モードで作業プログラムの運転起動を行なうためのインターロックを解除して前記運転開始指令に従い前記作業プログラムの再生を行なうことを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記非接触情報伝達装置はRFIDタグであることを特徴とするものである。
この作用で、誤操作などによる作業プログラムの起動を防ぎ、ロボット近傍で教示装置を把持して教示作業中の作業者を危険に曝すことの無い安全性のより高いロボットシステムを提供することができる。
さらに、ロボット制御装置と組となっている教示装置が給電装置に正しく配置された時に前述のインターロック解除相当の信号が発せられ、より確実に教示装置を把持する教示作業者がロボット近傍にいないことを確認することができ安全性が高められる。
2、102 ロボット制御装置
3、103 教示装置
4、104 安全防護柵
5、105 安全防護柵扉
6、106 開閉検知装置
21 制御部
22、107 操作部
23 起動スイッチ
24 信号入出力部
25 給電装置
26 給電器
27 教示装置検出装置
28 電源部
29 駆動部
31 受電装置
32 蓄電器
33 RDIFタグ
34 検出器
本図では、無線接続に関する構成及びその他は省略している
また、給電装置25より、ケーブル及びコネクタを介して教示装置3へ電力を供給する場合は、教示装置検出装置27として、前記コネクタが教示装置のコネクタへ勘合を検出するようにしてもかまわない。
また、給電装置25は、例えば、充電電流などを検出することで充電状態にあることを検知できる検知器や磁気センサによる検知器などを備えることで教示装置3が給電装置25に載置されたことを検知する教示装置検出装置27を有することで、教示装置3が給電装置25に配置(載置)されたことを検知してもよい。
図3は、教示装置検出装置の他の実施例を示す構成図である。図において、実施例1と同じ符号は相当の構成であり、一部説明を省く。図において、教示装置3には、ケースの所定位置に、埋め込み又は張り付けなどによりRFIDタグ33を備え、給電装置25の所定位置に配置すると、給電装置25は、教示装置3のRFIDタグ33に対向する個所にRFIDタグタグ33の情報を読み取る教示装置検出装置27が備わっている。
RFIDタグタグ33には教示装置3と無線接続するロボット制御装置2を特定する固有情報が記憶してあり、教示装置検出装置27には、この情報を読み取る読み取り器が備わっている。
尚、RFIDタグは、RFタグと呼ばれるICチップとアンテナより構成されたものである。
登録情報は、組となる教示装置3のRFIDタグ33の記憶内容と照合ができる情報であれば、如何なるものでもかまわない。
一例としては、登録情報としてロボット制御装置2の製造番号が記憶され、組となる教示装置3のRFIDタグ33には、該ロボット制御装置2の製造番号を記憶しておく。同じ製造番号の照合となり、教示装置存在信号を有効化する。ロボット制御装置2と組ではない教示装置3が給電装置25に配置されると、教示装置検出装置27で読み取られるRFIDタグ33に記憶している情報は、ロボット制御装置2と異なる製造番号のものであるため教示装置存在信号は有効化されず、作業プログラムは起動されることはない。すなわち、別の教示装置をもってきて給電装置に載置すると、充電することはできるが、動作指令が駆動部に出力されないのでより安全になる。
教示装置3を複数のロボット制御装置で使用するときを考慮すると、無線接続対象とするロボット制御装置を変更する際にRFIDタグに記憶する情報の変更を要するが、教示装置3にRFIDリーダ/ライタを備えておけば、教示装置3の操作で対象とするロボット制御装置の確認及び変更ができる。
図4(b)では、検出器34でRFIDタグ33の固有情報を読み取り、その情報を制御部21に出力し、制御部21で予め格納されている登録情報との照合を行ない、組みとなる教示装置3の有無を識別し、教示装置存在信号の有効化又は無効化を行なう構成である。この構成では、給電装置25に照合する機構が不要となるので、図4(a)に比べコストダウンの効果がある。
Claims (2)
- ロボットと、運転開始指令に従い前記ロボットを再生モードで作業プログラムに基づいて動作制御を行なう制御部を有するロボット制御装置と、前記ロボット制御装置と無線手段で相互の情報授受を行なう教示装置を備え、
前記ロボット制御装置は、前記教示装置へ電力を供給する給電装置を備え、前記教示装置は前記給電装置より電力を受電する受電装置と、前記受電装置で受電した電力を充電する蓄電器と、を備えたロボットシステムにおいて、
前記教示装置は所定の情報が記録された非接触情報伝達装置を備え、
前記給電装置は該給電装置の所定の位置に前記教示装置を配置したときに前記非接触情報伝達装置に記録された固有情報を読み取る検出器を備え、
前記検出器は前記給電装置の所定の位置に前記教示装置を配置したときに読み取った前記固有情報を前記制御部に出力し、
前記制御部は、前記検出器から入力した前記固有情報と予め設定された登録情報とを照合し、
照合結果に基づいて教示装置存在信号を有効化又は無効化し、
該教示装置存在信号が有効化しているときは前記ロボットが再生モードで作業プログラムの運転起動を行なうためのインターロックを解除して前記運転開始指令に従い前記作業プログラムの再生を行なうことを特徴とするロボットシステム。 - 前記非接触情報伝達装置はRFIDタグであることを特徴とする請求項1に記載のロボットシステム。
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