JP5123818B2 - リアプロジェクタ - Google Patents

リアプロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP5123818B2
JP5123818B2 JP2008274418A JP2008274418A JP5123818B2 JP 5123818 B2 JP5123818 B2 JP 5123818B2 JP 2008274418 A JP2008274418 A JP 2008274418A JP 2008274418 A JP2008274418 A JP 2008274418A JP 5123818 B2 JP5123818 B2 JP 5123818B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
modulation device
light source
light modulation
rear projector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008274418A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010102187A (ja
Inventor
寛之 矢原
達朗 廣瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2008274418A priority Critical patent/JP5123818B2/ja
Publication of JP2010102187A publication Critical patent/JP2010102187A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5123818B2 publication Critical patent/JP5123818B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Description

この発明は、薄型ローハイトのリアプロジェクタに係わり、更に詳しくは、冷却効率のよいスリムな構造を有したリアプロジェクタに関する。
従来、光学ユニットと光源ユニットが一体となっているリアプロジェクションテレビに関しては、光変調装置(例えば、液晶ライトバルブ、DMD素子、反射型液晶など)への塵埃付着を抑制するために、光変調装置を密閉空間内部に設置して冷却し、光変調装置への塵埃の付着を抑制することにより画像劣化を防ぐリアプロジクタが示されている。(例えば、特許文献1:特開2000−180812号公報参照)
また、塵埃を除去する手段によって塵埃を除去した空気を用いて光変調装置を冷却することにより、光路に塵埃が付着することを抑制するプロジェクタなども知られている。(例えば、特許文献2:特開2006−195368号公報参照)
しかしながら、特許文献1の構成では光学ユニットおよび電源回路および光源ユニットを含む光学系を筐体の下部に設置する必要がある。
そのため、スクリーンの下部に「袴部」と呼ばれる大きなスペースが必要となり、キャビネットの奥行きを小さくして薄型化することが困難であり、薄型の液晶テレビやプラズマテレビに対して商品競争力を確保することが困難となっていた。
このような状況を打破するために、非球面反射鏡を投写光学系内に設置して広角投写することにより、奥行きを小さくしたプロジェクタが提案されている。(例えば、特許文献3:特開2004−133483号公報参照)
しかしながら、特許文献3の構成ではスクリーン下部に大きなスペースが必要とされるため、ローハイト( low hight :背が低いこと)にすることが難しい。
それを避けるための構成として、筐体下部に設置した光学ユニットから出射した光を筐体天面に設置した平面ミラーで反射してスクリーンに投写することにより、投写距離を確保する方法が提案されている。(例えば、特許文献4:特開2007−249171号公報参照)
しかしながら、特許文献4の構成では、箱状のデザインを避けることができず、薄型となってもスリムな印象が得られない。
このような問題を解決できる「薄型ローハイトでスリムなデザインの新たなリアプロジェクタ」の実現が望まれている。
また、従来のリアプロジェクタでは、光源に放電ランプを用いるために、点灯に時間がかかることや、光源の寿命が短く、定期的にランプを交換する必要があるなどの問題があった。
光源装置にレーザを用いれば、これらの問題が解決できるだけでなく、レーザ光源の単色性を生かして表示装置としての色域を人間の可視域全体まで拡大することができる。
そのため、レーザ光源をリアプロジェクタへ搭載することが望まれている。
しかし、レーザ光源を用いたリアプロジェクタを実現するには、高コストになることや、レーザ光源の冷却器が大きくなることなどの問題がある。
また、レーザ光源を使用する際に発生するスペックル(speckle)やシンチレーション(scintillation)を抑制するためには回転拡散板や振動スクリーンなどの可動光学素子を使用することが望ましく、冷却ファン以外にも多くの騒音の発生源がある。
そのような中で、信頼性の高い冷却装置をそなえつつ、製品の品位を高めるべく低騒音にすることは非常に難しい。
また、薄型ローハイトでスリムなデザインを実現しても、十分な冷却を可能とするために背面側に大きな空間を必要となると、設置する際の制約が多く、商品価値を損なうことになる。
特開2000−180812号公報 特開2006−195368号公報 特開2004−133483号公報 特開2007−249171号公報
この発明は、上述のような問題点を解決するためになされたものであり、スリムな印象を有していながら、高効率な冷却構造を実現し、低騒音かつ、安全なリアプロジェクタを提供することを目的とする。
この発明に係るリアプロジェクタは、照明光束を出射する光源ユニットと、上記光源ユニットから出射された照明光束を導波する光ファイバと、上記光ファイバにより導波された照明光束を光変調装置により変調して映像光束を生成して出射する光学ユニットと、上記光学ユニットから出射された映像光束を拡大する非球面反射鏡と、上記非球面反射鏡で拡大された映像光束が投写されるスクリーンと、上記光源ユニットおよび上記光学ユニットを駆動する電気回路基板とで構成されたリアプロジェクタであって、
上記光源ユニット、上記光ファイバおよび上記電気回路基板は、第一筐体に内装され、上記光学ユニットおよび上記非球面反射鏡は、上記スクリーンを前面とする第二筐体の下部に内装され、上記第一筐体は、上記第二筐体の傾斜させた背面側において上記第二筐体とは隔離されて配置されているとともに、
上記光学ユニットは、上記光変調装置を冷却するための冷却風を発生する光変調装置冷却用ファンと、上記光変調装置を制御する光変調装置制御基板と、上記光変調装置制御基板を電気遮蔽するシールドケースと、上記光変調装置冷却用ファンにより発生する冷却風を上記光変調装置制御基板と上記シールドケースの間の空間を通して上方に設けられた排気口から排出するように整流する光変調装置冷却器を備えている。
本発明によれば、第一筐体は、第二筐体の傾斜させた背面側において第二筐体とは隔離されて配置され、光学ユニットおよび非球面反射鏡は第二筐体の下部に内装されているので、筐体の奥行きや筐体下部が大型化することを抑制でき、スリムな印象のリアプロジェクタを実現できる。
また、発熱部となる光源ユニットおよび電気回路基板を第一筐体に纏めて内装しているので、これらの冷却用の排気ダクトを複雑に引き回すことなく、光源ユニットおよび電気回路基板を効率良く冷却できる。 更に、第二筐体は密閉構造であるので、光学ユニットを高効率に冷却しながらも、光変調装置冷却用ファンの騒音が外部に漏れ出すことを抑制できる。
以下、図面に基づいて、本発明の一実施の形態例について説明する。
なお、各図間において、同一符号は同一あるいは相当のものであることを表す。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるリアプロジェクタの外観を示す斜視図である。
なお、図1において、105はリアプロジェクタのスクリーンであり、O(×印)はスクリーン105の中心(中央)である。
図2は、図1に示した本実施の形態によるリアプロジェクタのスクリーン105の中心“O”を通る縦断面における断面図であり、図3は、図2のA−A′面での横断面図である。
図2、図3において、101はレーザ光源ユニット(以下、単に光源ユニットとも略す)、102は電気回路基板、103はレーザ光源ユニット101から出射した光束を導波して均一化するバンドル(bundle)光ファイバ、104はバンドル光ファイバ103によって導かれた照明光束から映像光束を生成する光学ユニット、105は映像光束が投影されるスクリーン、106は光学ユニット104から出射した映像光束をスクリーンに拡大投写する非球面反射鏡、107はリアプロジェクタの奥行きを短くするために光学ユニット104から出射した映像光束を折り返す平面ミラーである。
108は、光学ユニット104、非球面反射鏡106および平面ミラー107を所定の精度に支持する光学ユニット支持台である。
なお、電気回路基板102は、例えばレーザ光源ユニット101や光学ユニット104などを駆動するために、リアプロジェクタ全体に電力を供給したり、入出力信号を処理したりする基板であり、リアプロジェクタ内における主要な発熱部の一部である。
また、バンドル(bundle)光ファイバとは、一方の端が各色のレーザ光源に繋がり、他端が後述するインテグレータロッドに繋がった光ファイバを束ねたものである。
図2に示すように、本実施の形態によるリアプロジェクタは、互いに隔離された第一筐体109と第二筐体110で構成されている。
第一筐体109は、第二筐体110の傾斜させた背面側に設置されており、レーザ光源ユニット101、およびレーザ光源ユニット101や第二筐体110に内装されている光学ユニット104を駆動する電源部などを搭載した電気回路基板102を内装しており、上部および側面に開口部(吸気口や排気口)を備えている。
第二筐体110は、光学ユニット104、非球面反射鏡106、平面ミラー106および光学ユニット支持台108を内装し、一面がスクリーン105で構成され、密閉空間を形成している。
第一筐体109において、111は光源ユニット冷却用ファンであり、112はレーザ光源ユニット101を冷却するために外気を取り込むための光源ユニット吸気口であり、113は主として上記電源部を冷却するための外気を取り込む電源吸気口であり、114は光源ユニット冷却用ファン11から排出される空気および電気回路基板102を冷却した空気を筐体上方に排気する排気口である。
光源ユニット冷却用ファン111は、第一筐体109内に吸い込んだ空気を強制的に外部に排気して第一筐体109の内部を冷却するので、111は、第一筐体用冷却用ファンとも称すことができる。
なお、図2中における実線の矢印(→)は映像光束を示し、ブロック矢印(⇒)は筐体内の冷却空気の流れを示す。
図4は、図2のB−B′を通る面における縦断面図であり、第一筐体109の内部構成を示す図である。
図4において、201は、バンドル光ファイバ103が接続されており、光学ユニット104に3色以上のレーザ光を送り込むレーザ光源であり、202は、レーザ光源201を所定の温度以下に冷却するヒートパイプ式のレーザ光源冷却器である。
203は、レーザ光源201と接続されており、レーザ光源201を駆動するとともに、レーザ光源ユニット101からの発光を制御するレーザ光源基板であり、レーザ光源ユニット101に内装される。
レーザ光源ユニット101の外壁は、内装されるレーザ光源201およびレーザ光源基板203が発する電磁ノイズの筐体外への輻射を防ぐために、所定の大きさ以下の開口を持つ金属で構成される。
レーザ光源基板203は、電気回路基板102と接続、駆動されている。
204は、光学ユニット104とレーザ光源基板203を接続し、光学ユニット104の動作とレーザ光源ユニット101の動作を同期させるストロボケーブルである。
205は、電気回路基板102と光学ユニット104を接続し、光学ユニット104を駆動する光学ユニットケーブルである。
バンドル光ファイバ103、ストロボケーブル204および光学ユニットケーブル20
5は、第一筐体109から密閉された第二筐体110の内部を接続しているため、その境界において、第二筐体110の内部への塵埃の侵入を抑制するために、空気の流れを抑制できる圧力損失が大きい「狭い隙間」を介して接続される。
図5は、光学ユニット104の詳細構成を示す図3のC−C′を通る鉛直な面における縦断面図である。
図5において、301は、照射光束を変調し、映像光束を生成する光変調素子(以下、光変調装置とも称す)である。
302は、光学ユニット104内の光学素子(例えば、後述するインテグレータロッド、リレーレンズ系、回転拡散板、投写レンズなど)を保持する金属製の光学ユニット筐体である。
303は、バンドル光ファイバ103から出射した多色レーザ光束を混合するとともに、光変調装置301の長方形の照射エリアを均一に照射させるように光束の外形を成形するガラス製のインテグレータロッドである。
304は、インテグレータロッド303から出射した光束を伝送するリレーレンズ系である。
305は、例えば中心に穴を開けたガラス円盤にマイクロレンズのフィルムを貼りつけた光拡散板を3相ブラシレスモータを用いて回転させることにより、光束の拡散性を高めて、リレーレンズ系304から出射した光の干渉性を低減し、均一に光変調素子(光変調装置)を照射する回転拡散板である。
306は、回転拡散板305を透過した光束を折り返す平面鏡、307は平面鏡306により折り返された光束を集光し、光変調装置301を照射する凹面鏡である。
308は、ガラス窓309の光軸に対する角度をボイスコイルモータを用いて微少量動かし、ガラス窓309の屈折効果を用いて光路をずらすことにより、投影映像を半画素分ずらして表示し、表示画素数を倍増させる透過型画素ずらし素子である。
310は、透過型画素ずらし素子308を透過してきた映像光束をスクリーン105に拡大投写する投写レンズである。
311は、光変調装置301を駆動する光変調装置制御基板であり、312は、金属製の光学ユニット筐体302と合わせて光変調装置制御基板311を電気遮蔽するシールドケースである。
313は、光変調装置301を背面から冷却する光変調装置冷却器であり、上下方向の直線フィンを備える。
314は、光変調装置冷却器313および光変調装置制御基板311に冷却風を送り込む光変調装置冷却用ファンであり、315は、光変調装置301と光変調相父冷却器312の間の接触熱抵抗を低減し、効果的に光変調素子を冷却するためのシリコーン樹脂製の熱伝導シートである。
316は、光変調装置冷却用ファン314からシールドケース312の内部に吹き込まれた空気をシールドケース312の上方に排出する排気口である。
なお、図5中における実線の矢印(→)は映像光束を示し、ブロック矢印(⇒)は冷却空気の流れを示す。
次に、本実施の形態におけるリアプロジェクタの冷却構造について説明する。
光学ユニット104内においては、光変調装置冷却器313は光変調装置制御基板311の下部に設置され、光変調装置冷却器313が備える上下方向の直線フィンにより、光変調装置冷却ファン314から吹き込まれた冷却風が上方に整流され、光学変調装置基板311とシールドケース312によって更に上方に導かれ、光変調装置冷却器313の上方に位置する光変調装置制御基板311の発熱部品を冷却し、排気口316から光学絵エンジンユニットの上方に排出される。
これにより、排気口316から排出された排気が光変調装置冷却用ファン314に直接吸い込まれることを抑制し、冷却効率が低下することが無い。
第二筐体110内においては、光学ユニット104から排出された主な排気は、周囲の空気より温度が高く軽いために、密閉された第二筐体110の内部を上昇する。
その間に、斜面となっている第二筐体110の背面側の壁面に衝突し、主な熱が壁面に伝達される。
更に、第二筐体110の全体に広がり筐体全体の壁面により冷却された後、下降し再び光学ユニット104が備える光変調装置冷却用ファン314に吸い込まれる。
これにより、光変調装置冷却用ファン314には密閉空間内部で冷却された空気が吸い込まれるため、冷却効率が低下しない。
なお、第二筐体110の内部に図示しない冷却ファンを備えることにより、第二筐体110の内の冷却効果を更に高めることができる。
主要な発熱源(例えば、レーザ光源201、電気回路基板102、電源部など)を内装している第一筐体109内においては、大きな開口部である光源ユニット吸気口112から取り込んだ大量の外気により、レーザ光源201が所定の温度以下に保つようにレーザ光源冷却器202を冷却する。
レーザ光源は熱に弱く、発熱量に比して大きな風量で冷却する必要があるため、レーザ光源冷却器202を通過した後でも空気の温度上昇は僅かであり、第二筐体110との間を隔てる境界壁面を十分に冷却することができる。
境界壁面を冷却した空気は、光源ユニット冷却用ファン111により光源ユニット101の内部から筐体外に排気される。
このため、第二筐体110の温度上昇を更に抑制することができるため、光変調装置301や光変調装置制御基板311などの光学素子の温度上昇も抑制することができる。
また、第一筐体109内に収められたレーザ光源ユニット101のレーザ光源201と第二筐体110内に収められた光学ユニット104は、バンドル光ファイバ103により接続されている。
そのため、レーザ光源201を駆動するために必要となるエネルギーのうち、可視光に変換された光エネルギーおよび光学ユニット104を駆動するための電気エネルギーのみが光学ユニット104にまで伝送される。
従って、第二筐体110内には最小限のエネルギーのみ供給され、レーザ光源201などを駆動するための大きなエネルギーは、通風冷却される第一筐体109内部で消費されるため、光路の防塵および安全のために密閉された第二筐体110内部の温度上昇を抑制することができる。
説明がやや重複するが、本実施の形態によるリアプロジェクタの特徴について以下に述べておく。
本実施の形態によるリアプロジェクタは、照明光束を出射する光源ユニットと、映像を変調する光変調装置と、照明光束を光変調装置に照射し、映像光束を生成する光学ユニットと、映像光束を拡大投写する非球面反射鏡と、映像光束が通過する光路と、投影される透過型のスクリーンと光学ユニットおよび光源ユニットを駆動する電気回路基板と、それらを内装する筐体とで構成されており、筐体は少なくとも二つの隔離された空間で構成されている。
そのうち一つの空間(即ち、第二筐体の空間)には、光学ユニットと非球面反射鏡と光路が内装されており、その一面は前記スクリーンで構成され、その他の面は筐体および、筐体内部の仕切りにより密閉されている。
また、第二筐体の密閉された空間の上方に設置された「開口部を備える空間(即ち、第一筐体の空間)」の内部には、光源ユニットおよび電気回路基板などの主要な発熱部が内装されている。
本実施の形態によれば、第二筐体の奥行きや袴部と呼ばれる筐体下部を大型化せずに、スクリーン、非球面反射鏡、光学ユニットおよびその内部にある光変調装置などに塵埃が付着することによる映像の劣化を抑制しつつ、単純な構造で光学ユニットの十分な冷却を可能とするため、スリムな印象のリアプロジェクタを実現できる。
また、本実施の形態によると、十分な開口部と冷却ファンを備えた第一筐体内に、発熱量の大きなレーザ光源ユニットや電気回路基板などを備えているので、複雑にダクトなどを引き回すことなく、電気回路基板およびレーザ光源ユニットを高効率に冷却することができるともに、レーザ光源ユニットから発生する騒音を抑制することができる。
また、本実施の形態によると、主要な発熱部を搭載した電気回路基板および光源ユニットを備え、開口部を備えた第一筐体が第二筐体の上方に設置され、その開口部がその側面および上面に設置され、その側面開口部から外気を吸い込み、レーザ光源ユニットおよび電気回路基板を冷却した空気が上面(上部)の開口部から排出されるので、たとえ筐体のスクリーンと対向する背面側を壁面に密着設置させたとしても、排気口が塞がれて光源ユニットおよび主要な電気回路基板の冷却が不十分となることを抑制できるため、リアプロジェクタの設置の自由度を損ねることがない。
また、本実施の形態によると、レーザ光が伝播する光路である光学ユニットおよび非球面反射鏡が内装される第二筐体が密閉されているため、第二筐体内部の光学素子上の傷等でレーザ光が反射されたとしても、反射したレーザ光が筐体(即ち、第二筐体)外に漏れ出すことはなく、投写光学系において十分な安全性を確保することができる。
また、光学ユニットは、光変調装置、光変調装置を冷却する光変調装置冷却器、光変調装置冷却用ファンと光変調装置を駆動・制御する光変調装置制御基板、および光変調装置と光変調装置制御基板と光変調装置冷却器を遮蔽する金属製のシールドケースとによって構成されており、シールドケースの開口部分は上方に設けることが望ましい。
そのとき、光学ユニットの下方に設置された光変調装置冷却用ファンによって、光変調装置冷却器に吹き付けて熱を奪った冷却風が更に光変調装置制御基板を冷却しながら上方に排出され、密閉空間である第二筐体の外壁から放熱される。
これにより、複雑な構造にすることなく、光変調装置冷却用ファンの吸い込み口付近の温度が上昇することを抑制することができるため、光学ユニットを効果的に冷却しつつ、光変調装置冷却用ファンが発生する騒音を抑制することができる。
また、本実施の形態によると騒音発生源の発生させる騒音が筐体外の漏れ出すことを抑制させることができるため、騒音発生源となる光学素子を用いた場合においても低騒音のリアプロジェクタを提供することができる。
また、本実施の形態によると、図示しない冷却ファンを更に設け、温度が高くなる密閉された第二筐体の壁面を強制空冷することにより、第二筐体内部の空気温度を低減し、第二筐体内部の素子温度を低減することができる。
以上説明したように、本実施の形態によるリアプロジェクタは、照明光束を出射する光源ユニット101と、光源ユニット101から出射された照明光束を導波する光ファイバと、光ファイバ103により導波された照明光束を光変調装置301により変調して映像光束を生成して出射する光学ユニット104と、光学ユニット104から出射された映像光束を拡大する非球面反射鏡106と、非球面反射鏡106で拡大された映像光束が投写されるスクリーン105と、光源ユニット101および光学ユニット104を駆動する電気回路基板102とで構成されたリアプロジェクタであって、光源ユニット101、光ファイバ103および電気回路基板102は、第一筐体109に内装され、光学ユニット104および非球面反射鏡106は、スクリーン105を前面とする第二筐体110の下部に内装され、第一筐体109は、第二筐体110の傾斜させた背面側において第二筐体110とは隔離されて配置されている。
第一筐体109は、第二筐体110の傾斜させた背面側において第二筐体110とは隔離されて配置され、光学ユニット104および非球面反射鏡106は第二筐体110の下部に内装されているので、筐体の奥行きや筐体下部が大型化するのを抑制でき、スリムな印象のリアプロジェクタを実現できる。
また、発熱部となる光源ユニット101および電気回路基板102を第一筐体109に纏めて内装しているので、冷却用の排気ダクトを複雑に引き回すことなく、光源ユニット101および電気回路基板102を効率良く冷却できる。
また、本実施の形態によるリアプロジェクタの第二筐体110は、密閉された構造であることを特徴とする。
第二筐体110は密閉構造であるので、塵埃の外部からの流入を防止でき、光変調装置301を含む光学ユニット104や非球面反射鏡106に塵埃が付着することに起因する映像の劣化を抑制できる。また、第二筐体110内部の光学素子上の傷等でレーザ光が反射されたとしても、レーザ光が第二筐体110の外部に漏れ出すことはなく、投写光学系において十分な安全性を確保することができる。
また、本実施の形態によるリアプロジェクタの光源ユニット101は、レーザ光源を用いている。
従って、光源に放電ランプを用いて場合に比べて、高速に点灯し、寿命が長い。更に、表示する色域を人間の可視域全体まで拡大することが可能となる。
また、本実施の形態によるリアプロジェクタの第一筐体109は、外気を吸い込むための吸気口(112、113)と、上方に設けた排気口(114)から上記第一筐体109内に吸い込んだ空気を強制的に外部に排気する第一筐体用冷却ファン(111)を備えている。
従って、第二筐体110に影響を与えることなく、発熱部である光源ユニット101および電気回路基板102を高効率に冷却できる。
また、本実施の形態によるリアプロジェクタの光学ユニット104は、光変調装置301を冷却するための冷却風を発生する光変調装置冷却用ファン314と、光変調装置301を制御する光変調装置制御基板311と、光変調装置制御基板311を電気遮蔽するシールドケース312と、光変調素子冷却用ファン314により発生する冷却風を光変調装置制御基板311とシールドケース312の間の空間を通して上方に設けられた排気口316から排出するように整流する光変調装置冷却器313を備える。
第二筐体110は密閉構造であるので、光学ユニット104を高効率に冷却しながらも、光変調装置冷却用ファン314の騒音が外部に漏れ出すことを抑制できる。
また、本実施の形態によるリアプロジェクタの光学ユニット104は、透過型画素ずらし素子や回転拡散板等の騒音発生源となる光学素子を備える。
第二筐体110は密閉構造であるので、光学ユニット104に透過型画素ずらし素子や回転拡散板等を用いても、これらが発生させる騒音が筐体外に漏れ出すことを抑制することができる。
また、本実施の形態によるリアプロジェクタは、第二筐体110の内部に冷却ファンを備える。
従って、密閉された第二筐体110の内部の壁面を強制的に空冷することが可能となり、密閉された第二筐体110の内部の温度を低減し、第二筐体内部の素子温度を低減することができる。
この発明は、塵埃の付着による映像の劣化を抑制し、高効率な冷却構造を有したリアプロジェクタの実現に有用である。
本発明によるリアプロジェクタの外観構造を示す斜視図である。 本発明によるリアプロジェクタの構成を示す縦断面図である。 本発明によるアプロジェクタの構成を示す横断面図である。 本発明によるリアプロジェクタの第一筐体の構成を示す図である。 本発明によるリアプロジェクタの光学ユニットの構成を示す図である。
符号の説明
101 レーザ光源ユニット 102 電気回路基板
103 バンドル光ファイバ 104 光学ユニット
105 スクリーン 106 非球面反射鏡
107 平面ミラー 108 光学ユニット支持台
109 第一筐体 110 第二筐体
111 光源ユニット冷却用ファン 112 光源ユニット吸気口
113 電源吸気口 114 排気口
201 レーザ光源 202 レーザ光源冷却器
203 レーザ光源基板 204 ストロボケーブル
205 光学ユニットケーブル 301 光変調装置
302 光学ユニット筐体 303 インテグレータロッド
304 リレーレンズ系 305 回転拡散板
306 平面鏡 307 凹面鏡
308 透過型画素ずらし素子 309 ガラス窓、
310 投写レンズ 311 光変調装置制御基板
312 シールドケース 313 光変調装置冷却器
314 光変調装置冷却用ファン 315 熱伝導シート
316 排気口

Claims (6)

  1. 照明光束を出射する光源ユニットと、上記光源ユニットから出射された照明光束を導波する光ファイバと、上記光ファイバにより導波された照明光束を光変調装置により変調して映像光束を生成して出射する光学ユニットと、上記光学ユニットから出射された映像光束を拡大する非球面反射鏡と、上記非球面反射鏡で拡大された映像光束が投写されるスクリーンと、上記光源ユニットおよび上記光学ユニットを駆動する電気回路基板とで構成されたリアプロジェクタであって、
    上記光源ユニット、上記光ファイバおよび上記電気回路基板は、第一筐体に内装され、上記光学ユニットおよび上記非球面反射鏡は、上記スクリーンを前面とする第二筐体の下部に内装され、上記第一筐体は、上記第二筐体の傾斜させた背面側において上記第二筐体とは隔離されて配置されているとともに、
    上記光学ユニットは、上記光変調装置を冷却するための冷却風を発生する光変調装置冷却用ファンと、上記光変調装置を制御する光変調装置制御基板と、上記光変調装置制御基板を電気遮蔽するシールドケースと、上記光変調装置冷却用ファンにより発生する冷却風を上記光変調装置制御基板と上記シールドケースの間の空間を通して上方に設けられた排気口から排出するように整流する光変調装置冷却器を備えていることを特徴とするリアプロジェクタ。
  2. 上記第二筐体は、密閉された構造であることを特徴とする請求項1に記載のリアプロジェクタ。
  3. 上記光源ユニットは、レーザ光源を用いていることを特徴とする請求項1または2に記載のリアプロジェクタ。
  4. 上記第一筐体は、外気を吸い込むための吸気口と、上方に設けた排気口から上記第一筐体内に吸い込んだ空気を強制的に外部に排気する第一筐体用冷却ファンを備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のリアプロジェクタ。
  5. 上記光学ユニットは、透過型画素ずらし素子や回転拡散板等の騒音発生源となる光学素子を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のリアプロジェクタ。
  6. 上記第二筐体の内部に冷却ファンを備えることを特徴とする請求項2に記載のリアプロジェクタ。
JP2008274418A 2008-10-24 2008-10-24 リアプロジェクタ Expired - Fee Related JP5123818B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008274418A JP5123818B2 (ja) 2008-10-24 2008-10-24 リアプロジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008274418A JP5123818B2 (ja) 2008-10-24 2008-10-24 リアプロジェクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010102187A JP2010102187A (ja) 2010-05-06
JP5123818B2 true JP5123818B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=42292878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008274418A Expired - Fee Related JP5123818B2 (ja) 2008-10-24 2008-10-24 リアプロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5123818B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6492283B2 (ja) * 2014-03-17 2019-04-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 投写型映像表示装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04323643A (ja) * 1991-04-24 1992-11-12 Toshiba Corp 投写型液晶表示装置
JPH04328732A (ja) * 1991-04-30 1992-11-17 Fujitsu Ltd 表示装置の光源の設置方式及び表示装置
JP2000147449A (ja) * 1998-11-09 2000-05-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 液晶プロジェクションテレビ
JP2004180054A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Toshiba Corp 背面投射型表示装置
JP2005234275A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd リアプロジェクタ
JP2006189486A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Sharp Corp リアプロジェクション装置
JP2006211388A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Seiko Epson Corp 画像表示装置
JP5019747B2 (ja) * 2005-12-28 2012-09-05 オリンパス株式会社 プロジェクタ
JP2007219447A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Sony Corp リアプロジェクションディスプレイ装置
JP4267023B2 (ja) * 2006-04-25 2009-05-27 三菱電機株式会社 投写型表示装置
JP4241776B2 (ja) * 2006-07-21 2009-03-18 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010102187A (ja) 2010-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7237906B2 (en) Projection-type image display apparatus
TW403854B (en) Projection type display device
JP4046119B2 (ja) 照明装置、プロジェクタ
JP6645667B2 (ja) 投写型表示装置
JP6205864B2 (ja) プロジェクター
JP2006208488A (ja) リアプロジェクタ
JP2015018024A (ja) 画像投射装置
JP4720956B1 (ja) 画像表示装置
JP2011237723A (ja) 投写型表示装置
JP2014146742A (ja) ヘッドアップディスプレイ
JP2005070216A (ja) 照明装置及びこれを備えたプロジェクタ
JP6745051B2 (ja) 画像投写装置
JP5123818B2 (ja) リアプロジェクタ
JP4931563B2 (ja) リアプロジェクタ
US7052144B2 (en) Projector
JP2006243361A (ja) プロジェクタ
JP5168376B2 (ja) 画像表示装置
JP2006227428A (ja) 光学部品用筐体、およびプロジェクタ
JP6086286B2 (ja) 画像投影装置
JP2012008183A (ja) プロジェクター
JP2012022033A (ja) 投写型表示装置
JP4254439B2 (ja) 電子機器
JP2016180837A (ja) プロジェクター
JP2004272095A (ja) 排気装置、およびこの排気装置を備えたプロジェクタ
JP2011002612A (ja) プロジェクター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151102

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees