JP4254439B2 - 電子機器 - Google Patents
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Description
このような電子機器は、縦置き、横置き、逆さ置き等様々な置き方で使用され、これに伴い、ロゴマーク等も置き方に応じた向きで視認できるのが望ましい。
ここで、ロゴマークを反転できる構造としては、自動車用のホイールキャップに回転可能なエンブレム担持体を設け、内側からバネ等の付勢手段を用いてエンブレム担持体をホイールキャップの外面と面一な状態で保持しておき、面外方向から力を作用させて、エンブレム担持体を内側に傾倒させた後、回転させることでエンブレム担持体の向きを変更できるようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかも、例えばプロジェクタのような製品では外部から過剰な応力がロゴマークに加わることで、ロゴマークが破損して、その破損したロゴマークの一部が、製品の内側に万一残存した後に生じる電気系統の不具合による製品の破損や、製品を元の状態に復元するための修理に多くの費用がかかってしまうという問題がある。
この発明によれば、情報表示部が筐体外面に回転自在に支持されていて、この筐体外面に設けられた傾斜凹部に沿って情報表示部を外部から押すことで、係合片と係合孔の係合を外し、この情報表示部を回転させることで、刻印又は印刷された板状部の文字情報を製品の設置方向にあわせることができる。
しかも、この電子機器を構成する部品(つまり、情報表示部)は1つしかないので、構造が簡単になり、短時間で分解・組立てができるし、省スペース化や低コスト化も実現できる。
また、外部応力が情報表示部に加わっても、前述のように係合片と係合孔の係合が外れるだけなので、情報表示部が破損することも無いし、ひいては、情報表示部の一部が製品内部に残存することもない。つまり、製品の破損部分が内部で動作不良の原因となることもない。
さらに、情報表示部は略長方形としたが、板状であればロゴマークや文字などを表示することができるので、その形状にこだわる事は無い。したがって、情報表示部は多角形や円形なども採用できる。
(1)外観構成
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を下方背面側から見た斜視図である。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投写する。このプロジェクタ1は、図1または図2に示すように、略直方体状の外装ケース2、およびこの外装ケース2から露出する投写レンズ3(図1)を備える。
投写レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成され、プロジェクタ1の装置本体により画像情報に応じて変調された光学像を拡大投写する。
アッパーケース21は、図1または図2に示すように、外装ケース2の上面、側面の一部、および背面の一部をそれぞれ形成する上面部21A(図1)、側面部21B,21C(図1)、および背面部21D(図2)を含んで構成される。
この上面部21Aにおいて、後方側略中央部分には、図1に示すように、プロジェクタ1の起動・調整操作を実施する操作パネル26が左右方向に延びるように設けられている。操作パネル26の操作ボタン261を適宜押下すると、操作パネル26内部に配置される図示しない回路基板に実装されたタクトスイッチと接触し、所望の操作が可能となる。また、前記回路基板には、図示しないLED(Light Emitting Diode)が取り付けられており、所望の操作に応じて発光するようになっている。さらに、操作パネル26は、操作ボタン261を囲むように配置される化粧板262を備えており、前記LEDからの光は、操作パネル26内部に配置される図示しない導光板を介して拡散される。
なお、前述した操作パネル26の回路基板は、後述する制御基板と電気的に接続され、操作ボタン261の押下に伴う操作信号は、制御基板に出力される。
このうち、側面部21Cにおいて、前方側には、図1に示すように、平面視コ字状の切り欠き21C1が形成され、また、投写方向略中央部分から後方側にかけて、平面視コ字状の切り欠き21C2が形成されている。
この背面部21Dにおいて、後方側から見て左側から長辺方向略中央部分にかけて、図2に示すように、平面視コ字状の切り欠き21D1が形成されている。
また、この背面部21Dにおいて、後方側から見て右側には、図2に示すように、リモコン受光窓21D2が形成されている。そして、このリモコン受光窓21D2の内側には、図示しないリモートコントローラからの操作信号を受信する図示しないリモコン受光モジュールが配置されている。
なお、リモートコントローラには、前述した操作パネル26に設けられる起動スイッチ、調整スイッチ等と同様のものが設けられていて、リモートコントローラを操作すると、この操作に応じた赤外線信号がリモートコントローラから出力され、赤外線信号は、リモコン受光窓21D2を介してリモコン受光モジュールで受光され、後述する制御基板で処理される。
底面部22Aは、図2に示すように、略矩形状の平坦面で構成され、外装ケース2の底面を形成する。
この底面部22Aにおいて、後方側長辺方向略中央部分には、図2に示すように、プロジェクタ1の脚部を構成する固定脚部22A1が設けられている。また、前方側長辺方向両端部分には、下方側に膨出する膨出部22A2が形成され、この膨出部22A2には、固定脚部22A1とともにプロジェクタ1の脚部を構成する調整脚部22A3が設けられている。
このうち、調整脚部22A3は、膨出部22A2から底面部22Aの面外方向に進退自在に突出し、プロジェクタ1の投写時におけるプロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾斜位置を調整可能としている。
この吸気口2Aは、外装ケース2外部の冷却空気を外装ケース2内部に取り込む開口であり、この吸気口2Aには、複数の開口が形成されたカバー2A1が取り付けられている。
側面部22B,22Cにおいて、前方側下端部分には、図1または図2に示すように、底面部22Aの膨出部22A2と略連続して外側に膨出する膨出部22B1(図2),22C1(図1)が形成されている。
また、側面部22Cにおいて、前方側には、図1に示すように、平面視コ字状の切り欠き22C1が形成され、また、投写方向略中央部分から後方側にかけて、平面視コ字状の切り欠き22C2が形成されている。そして、アッパーケース21の切り欠き21C1およびロアーケース22の切り欠き22C1が接続することで、外装ケース2内部の空気を外装ケース2外部に排出するための排出口2Bが形成される。また、アッパーケース21の切り欠き21C2およびロアーケース22の切り欠き22C2が接続することで、サイドケース24と係合する開口2Cが形成される。
この背面部22Dにおいて、上端側長手方向略中央部分には、図2に示すように、外装ケース2の内側に窪み、底面部分に矩形状の開口22D1が形成されている。そして、この開口22D1を介して内部のインレットコネクタ27が露出し、外部の電力をプロジェクタ1の装置本体に供給可能としている。
また、このフロントケース23において、長手方向略中央部分には、図1に示すように、前述のリモコン受光窓21D2と同様のリモコン受光窓232が設けられている。そして、これらリモコン受光窓21D2およびリモコン受光窓232を介して、プロジェクタ1の前方および後方の双方から図示しないリモートコントローラを用いてプロジェクタ1の遠隔操作を実施できるように構成されている。
この情報表示部9は、上面に製造会社名、または製品名等の情報が記載された略矩形状の板体であり、フロントケース23に対して回転自在とするとともに、該回転軸を中心として180°の回転対称となる二位置でフロントケース23に対して取り付け可能に構成されている。
このサイドケース24の内側には、プロジェクタ1の装置本体を構成する後述する光源装置が配置され、サイドケース24を外装ケース2から取り外すことで、前記光源装置を装置本体に着脱自在とする。すなわち、サイドケース24は、本発明に係るランプ蓋に相当する。
また、サイドケース24の下端側には、図2に示すように、固定用孔241が形成され、ねじ等により外装ケース2内部の固定部材に固定される。
また、このリアケース25には、図2に示すように、複数の孔252が形成され、これら複数の孔252を介して、外部の電子機器からの画像信号、音声信号等を入力するための複数の接続端子253が外部に露出している。このリアケース25の内側には、接続端子253から入力される信号を処理する図示しないインターフェース基板が配置されている。
なお、前記インターフェース基板は、後述する制御基板と電気的に接続され、前記インターフェース基板にて処理された信号は、制御基板に出力される。
図3ないし図5は、プロジェクタ1の内部構成を示す図である。具体的に、図3は、図1の状態からアッパーケース21、フロントケース23、およびサイドケース24を取り外した状態を示す図である。図4は、図3の状態から上部シールド板をさらに取り外した状態を示す図である。図5は、図4の状態から制御基板をさらに取り外した状態を示す図である。
外装ケース2の内部には、図3ないし図5に示すように、プロジェクタ1の装置本体が収容されており、この装置本体は、外装ケース2の長手方向に沿って左右方向に延び、一方の端部が前方に延びる平面視略L字状の光学ユニット4(図5)と、この光学ユニット4の上方およびフロントケース23の内側にそれぞれ配置される制御基板5と、光学ユニット4のL字状内側に配置される電源ユニット6と、外装ケース2内部を冷却する冷却ユニット7(図5)とを備えている。
図6は、光学ユニット4の光学系を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投写レンズ3を介してスクリーン上に投写画像を形成するものである。この光学ユニット4は、図6に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、光学フィルタ42Aと、リレー光学系43と、光変調装置および色合成光学装置を一体化した光学装置44と、これら光学部品41,42,42A,43,44を収納配置するライトガイド45とに機能的に大別される。
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ411A、リフレクタ411B、およびリフレクタ411Bの光束射出面を覆う防爆ガラス411Cを備える。そして、光源ランプ411Aから射出された放射状の光束は、リフレクタ411Bで反射されて略平行光束とされ、外部へと射出される。本実施形態では、光源ランプ411Aとして、高圧水銀ランプを採用し、リフレクタ411Bとして、放物面鏡を採用している。なお、光源ランプ411Aとしては、高圧水銀ランプに限らず、例えばメタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用してもよい。また、リフレクタ411Bとして放物面鏡を採用しているが、これに限らず、楕円面鏡からなるリフレクタの射出面に平行化凹レンズを配置した構成を採用してもよい。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネル上に結像させる機能を有する。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の後述する液晶パネル上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ411Aからの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ411Aから射出された光束を略1種類の偏光光に変換し、光学装置44における光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子414は、例えば、特開平8−304739号公報に紹介されている。
光学フィルタ42Aは、2枚のダイクロイックミラー421,422の間に配置され、ダイクロイックミラー421を透過した光束についてスペクトル補正を実施する。そして、この光学フィルタ42Aは、比較的に光強度の高い色光(例えば、緑色光および青色光等)のスペクトル補正を実施することで、投写画像のコントラストの低下を防止している。この光学フィルタ42Aは、具体的な図示は省略するが、青板ガラスまたは白板ガラス等からなるガラス基板と、このガラス基板の表面に屈折率の異なる2種類の薄膜が交互に積層された光学変換膜とを含んで構成される。
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、一対のリレーレンズ433と、反射ミラー432,435とを備えている。このリレー光学系43は、色分離光学系42で分離された色光である青色光を光学装置44の後述する青色光用の液晶パネルまで導く機能を有している。
なお、青色光にリレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ419に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、赤色光を通す構成としてもよい。
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFT(Thin Film Transistor)をスイッチング素子として用いたものであり、対向配置される一対の透明基板内に液晶が密封封入されている。そして、この液晶パネル441R,441G,441Bは、入射側偏光板442を介して入射する光束を画像情報に応じて変調して射出する。
また、射出側偏光板444も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441R,441G,441Bから射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、透過させる偏光光の偏光軸は、入射側偏光板442における透過させる偏光光の偏光軸に対して直交するように設定されている。
以上説明した液晶パネル441R,441G,441B、射出側偏光板444およびクロスダイクロイックプリズム445は、一体的にユニット化されている。
ライトガイド45は、射出成形等による合成樹脂製品であり、前述の光学部品41,42,42A,43,44が収納される下ライトガイド46と、この下ライトガイド46の上面の開口部分を塞ぐ蓋状の上ライトガイド47とを備える。
下ライトガイド46は、光源装置411が収納される光源収納部48と、光源装置411を除く他の光学部品が収納される容器状に形成された部品収納部49とを備えている。
また、光源収納部48の前方側および後方側端面には、図7に示すように、該光源収納部48内外に冷却空気を流通させるための流入用開口48A1,48B1、および流出用開口48A2,48B2がそれぞれ対向形成されている。
部品収納部49には、具体的な図示は省略するが、光学部品412〜415,419,421〜423,431〜435を上方からスライド式に嵌め込むための複数の溝部が形成されている。また、この部品収納部49のヘッド部50に隣接する部分には、光学装置44が設置される。
また、部品収納部49の底面には、具体的な図示は省略するが、光学装置44の各液晶パネル441R,441G,441Bに対応する位置、および偏光変換素子414に対応する位置にそれぞれ開口が形成されている。これら開口を介して、後述する冷却ユニット7により冷却空気がライトガイド45内に流通可能となる。
制御基板5は、図4に示すように、光学ユニット4の上方に配置されるメイン基板51と、フロントケース23および電源ユニット6の間に配置されるサブ基板52とを備える。
メイン基板51は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置が実装された回路基板として構成され、プロジェクタ1全体を制御する。このメイン基板51は、前述のインターフェース基板から出力される信号に基づいて液晶パネル441R,441G,441Bを駆動制御する。そして、液晶パネル441R,441G,441Bは、光変調を実施して光学像を形成する。また、このメイン基板51は、前述の操作パネル26の回路基板、および前述の図示しないリモコン受光モジュールから出力される操作信号を入力し、この操作信号に基づいてプロジェクタ1の構成部材に適宜、制御指令を出力する。
また、このメイン基板51の上方には、図3に示すように、アルミニウムから構成される平面視L字状の上部シールド板8Aが取り付けられている。そして、この上部シールド板8Aは、制御基板5に実装される回路素子から放射される電磁波を遮蔽するとともに、外部からの電磁波も遮蔽し、雑音障害を回避している。
また、このサブ基板52には、メイン基板51の上方に取り付けられた上部シールド板8Aと接続し、該サブ基板52を覆うアルミニウムから構成されるシールド板8Bが取り付けられている。
なお、シールド板8A,8Bは、アルミニウムに限らず、その他の金属で構成してもよく、また、合成樹脂等で構成し、その表面にメッキ処理、または、金属蒸着処理、金属箔の貼り付け等を施したものを採用してもよい。
電源ユニット6は、光源装置411および制御基板5等に電力を供給するものであり、図3ないし図5に示すように、外装ケース2のフロントケース23の長手方向に沿って配置されている。この電源ユニット6は、図3ないし図5に示すように、電源回路を備えた電源ブロック61と、この電源ブロック61の下方に配置されるランプ駆動ブロック(図示略)とを備えている。
電源ブロック61は、インレットコネクタ27(図2)に接続された電源ケーブルを通して外部から供給された電力をランプ駆動ブロックおよび制御基板5等に供給する。この電源ブロック61は、入力される交流を低電圧の直流に変換するトランスや該トランスからの出力を所定の電圧に変換する変換回路等が片面に実装された回路基板と、この回路基板を覆う筒状部材611とを備える。このうち、筒状部材611は、アルミニウムから構成され、両端が開口された略箱状に形成されている。
ランプ駆動ブロックは、前述した光源装置411に安定した電圧で電力を供給するための変換回路等が片面に実装された回路基板を備え、電源ブロック61から入力した商用交流電流は、このランプ駆動ブロックによって整流、変換されて、直流電流や交流矩形波電流となって光源装置411(図6)に供給される。また、ランプ駆動ブロックは、電源ブロック61の筒状部材611と同様に、回路基板を覆う筒状部材を備えている。
図8は、冷却ユニット7の構成を示す図である。具体的に、図8は、図5の状態からリアケース25、光学ユニット4、および電源ユニット6を取り外した状態を示す図である。
冷却ユニット7は、プロジェクタ1内部の発熱部材を冷却する。この冷却ユニット7は、図8に示すように、プロジェクタ1内部に外部の冷却空気を導入するシロッコファン71,72と、ロアーケース22の底面部22Aに形成された吸気口2A(図2)を介してプロジェクタ1内部に流入した冷却空気をシロッコファン71,72の各吸気口に導く吸気側ダクト73と、シロッコファン71,72の各吐出口と接続し、光学ユニット4内部および電源ユニット6側に冷却空気を導く吐出側ダクト74と、光源装置411に空気を吹き付けるシロッコファン75と、プロジェクタ1内部の空気を外部に排出する排気装置76とを備える。
シロッコファン72は、投写レンズ3の側方に位置し、シロッコファン71と同様に、冷却空気を吸入する吸気面が前記光路面に直交する面に沿って配置されている。具体的に、このシロッコファン72は、冷却空気を吸入する吸気口が前方から見て右方向に向き、吸入した冷却空気を吐出する吐出口が底面部22Aに沿って後方に向いている。
吸気側第1ダクト731は、略直方体形状を有し、一方の端面に形成された図示しない開口が吸気口2A(図2)と接続し、光学ユニット4の下方に配置される。
吸気側第2ダクト732は、吸気側第1ダクト731の一端と冷却空気を流通可能に接続し、吸気側第1ダクト731と略直交して外装ケース2の側面部21B,22Bに沿って延びる略直方体状に形成されている。そして、この吸気側第2ダクト732は、一端側にシロッコファン71の吸気口と接続する図示しない開口が形成されるとともに、他端側にシロッコファン72の吸気口と接続する図示しない開口が形成され、吸気側第1ダクト731に導入された冷却空気をシロッコファン71,72の各吸気口の双方に流通させる。
吐出側第1ダクト741は、一端側にシロッコファン71の吐出口と接続する図示しない開口が形成されるとともに、他端側にシロッコファン72の吐出口と接続と接続する図示しない開口が形成され、平面視略U字状に形成されている。そして、吐出側第1ダクト741の上面には、光学装置44に対応する位置に3つの導出口741R,741G,741Bが形成されている。また、吐出側第1ダクト741の内部には、具体的な図示は省略するが、導出口741R側と、導出口741G,741B側とを区画する隔壁が形成されている。
そして、これらシロッコファン71,72、吸気側ダクト73、および吐出側ダクト74は、一体的にユニット化され、ロアーケース22の底面部22Aにねじ等により固定される。
次に、前述の冷却ユニット7によるプロジェクタ1内部の冷却構造を説明する。
図9は、プロジェクタ1内部に形成される冷却流路を示す図である。
プロジェクタ1内部には、前述の冷却ユニット7により、図9に示すように、液晶パネル441R,441G,441Bを主に冷却するパネル冷却流路Aと、偏光変換素子414および電源ユニット6を主に冷却する偏光変換素子・電源冷却流路Bと、光源装置411を主に冷却する光源冷却流路Cとが形成される。
すなわち、シロッコファン71,72の駆動により、プロジェクタ1外部の冷却空気は、図9に示すように、ロアーケース22の底面部22Aに形成された吸気口2A(図2)から吸気側第1ダクト731内部に導入され、吸気側第2ダクト732を介してシロッコファン71,72の双方に吸気される。
シロッコファン71に吸気された冷却空気は、吐出口から吐出され、吐出側第1ダクト741の一端から該吐出側第1ダクト741内部に導入される。そして、吐出側第1ダクト741内部に導入された冷却空気の一部は、内部の図示しない整流板により整流され、導出口741Rを介して吐出側第1ダクト741外部に流出する。
また、シロッコファン72に吸気された冷却空気は、吐出口から吐出され、吐出側第1ダクト741の他端から該第1吐出側ダクト内部に導入され、導出口741B,741Gを介して吐出側第1ダクト741外部に流出する。
すなわち、シロッコファン71から吐出され、吐出側第1ダクト741の一端から該吐出側第1ダクト741内部に導入された冷却空気の一部は、内部の図示しない整流板により整流され、吐出側第2ダクト742の一端から該吐出側第2ダクト742内部に導入される。
吐出側第2ダクト742内部に導入された冷却空気の一部は、導出口742Bを介して吐出側第2ダクト742外部に流出する。
導出口742Bを介して吐出側第2ダクト742外部に流出した冷却空気は、ライトガイド45の底面部分に形成された図示しない開口からライトガイド45内部に導入され、偏光変換素子414を冷却し、上ライトガイド47に形成された開口部47A(図7)からライトガイド45外部に流出する。そして、ライトガイド45の外部に流出した空気は、前述のパネル冷却流路Aと同様に、制御基板5(図4)を冷却しつつ該制御基板5に沿って流れ、ルーバ763を介して外装ケース2の排出口2B(図1)から排出される。
導出口742Aを介して吐出側第2ダクト742外部に流出した冷却空気は、排気装置76のシロッコファン762により引き寄せられ、電源ユニット6を構成する電源ブロック61およびランプ駆動ブロックの各筒状部材の開口部分から該電源ユニット6内部に導入される。そして、電源ユニット6内部に導入された冷却空気は、電源ブロック61およびランプ駆動ブロックの各回路基板に実装された回路素子を冷却しつつ各筒状部材に沿って流れ、ルーバ763を介して外装ケース2の排出口2B(図1)から排出される。
すなわち、シロッコファン75により吸気されたプロジェクタ1内部の空気は、吐出口751から吐出され、ライトガイド45の光源収納部48の側面に形成された流入用開口48A1から光源収納部48内に流入する。光源収納部48内に流入した空気は、光源装置411(図6)内部に流入し、光源ランプ411A(図6)を冷却する。光源ランプ411A(図6)を冷却した後の高温空気は、光源装置411(図6)外部に流出し、光源収納部48の側面に形成された流出用開口48A2を介して光源収納部48外部に流出する。
そして、光源ランプ411Aおよびリフレクタ411Bを冷却し、光源収納部48外部に流出した高温空気は、排気装置76の排気側ダクト761を介してシロッコファン762に吸入され、ルーバ763を介して外装ケース2の排出口2B(図1)から排出される。
(4-1)情報表示部の構成
次に、プロジェクタ1のケース2において、情報表示部の構成を説明する。
図10は、プロジェクタ1の情報表示部の構成を示す斜視図である。具体的には、情報表示部9とフロントケース23を示した斜視図である。図10において、情報表示部9はフロントケース23の左側の前面凹部に挿入・固定され、会社名、製品名等のロゴマークを含む文字情報が表示される。なお、文字情報が表示された金属のプレートが情報表示部9の台座に貼り付けられた構成になっている。
板状部91は、長方形状の合成樹脂材料部分と、その表面に貼り付けられる情報表示部分とから構成され、情報表示部分が合成樹脂材料部分に接着剤等等で貼り付け固定されて一体化されている。
この板状部91の略中央部分には、回転可能な軸状部92が突設されていて、この軸状部92は支持孔235と嵌合している。また、軸状部92の先端部分は割り溝付の別な鍵状の係合片を2箇所備え、この軸状部92の材質はABSなどの弾性力のある合成樹脂材料で製作されている。また、軸状部92の中間部分は球状に膨出しており、この膨出部分は、後述する回転動作時の支点となる。
板状部91の裏面側には、軸状部92回りに対称に2箇所の係合突起部93が突設され、この係合突起部93の先端部分には、鍵状の係合片94が形成されている。
また、情報表示部9のつば部の厚さがフロントケース23の落ち込み部の段差と等しく形成されている。
支持孔235は、凹部略中心に楕円状の孔として形成され、この支持孔235にはプロジェクタ1内部と連通し、前述の情報表示部9の軸状部92が挿入される。
傾斜凹部236は、この支持孔235に隣接されて形成され、支持孔235から離れるに従って、次第に深さが増す。
一対の係合孔237は、支持孔235を中心として凹部内に互いに対称となるように配置され、一方が傾斜凹部236の傾斜面の中間部分に形成され、他方は凹部内の平坦面に形成されている。また他方の係合孔237のフロントケース23の内面には、係合突起部238が形成され、この係合突起部238には、情報表示部9の係合突起部93が係合する。
また、軸状部92は支持孔235に挿入され、軸状部92の一部分が支持孔235の内周部に当接し、支持されている。
図13および図14において、情報表示部9がフロントケース23から外れた状態になっていて、板状部91の2箇所に設けられた係合突起部93に備えられた鍵状の係合片94の一方がフロントケース23の係合孔237と外れている。同様に、他方の係合突起部93の鍵状の係合片94がフロントケース23に設けられた係合突起部238と外れていて、軸状部92が支持孔235と離間している。このことによって、情報表示部9が回転自在に支持される。
情報表示部9をフロントケース23から外す場合は、板状部91を傾斜凹部236に沿って外部から押すと、この板状部91が傾斜凹部236に沿って沈み込む。この時、軸状部92の球状部分左端部が支持孔235から徐々に離れ、軸状部92が右へ旋回し始めると一方の係合突起部93の鍵状の係合片94と係合孔237との係合が外れる(図11)。さらに、軸状部92の球状部分右端部が支持孔235内周部に当接すると、ほぼ同時に、他方の係合突起部93の鍵状の係合片94が情報表示部9の弾性力によって、係合突起部238から外れる。この係合が外れることで、支持孔235に挿入されていた軸状部92の嵌合が緩められて、情報表示部9が回転可能になる。このことによって、情報表示部9がフロントケース23の前面側に回転自在になる。
また、情報表示部9は軸状部92の軸状先端部分に設けられた別な鍵状の係合片によって、フロントケース23(ひいては、製品)から完全に離脱しないように離間防止しながら支持されている。
逆に、情報表示部9をフロントケース23に取り付ける場合は、前述の外す時とは逆な作業を行えば良い。つまり、あらかじめ傾斜凹部236のある側の(この場合、向かって左側)係合突起部93の鍵状の係合片94を係合孔237に挿入して係合させておき、板状部91の他方を外部から押すことによって、軸状部92が左へ旋回し始め、係合突起部93の鍵状の係合片94と係合突起部238とが係合する。そうすると、軸状部92が支持孔235に嵌合できる。
これらの動作を繰り返すことによって、情報表示部9の位置を180度変更することができる。
従って、本実施形態によれば、以下のような効果が得られる。
(1)情報表示部9は板状部91を外部から押すことによって着脱可能になり、軸状部92を回転中心として、回転させることができるから、情報表示部9に刻印または印刷された会社名、製品名等のロゴマークを含む文字情報を回転自在に反転できる。
(2)情報表示部9は1つしか部品がないので、構造が簡単になり、短時間で分解・組立てができるし、省スペース化や低コスト化も実現できる。
(3)外部応力が情報表示部9に加わっても、前述のように係合片と係合孔の係合が外れるだけなので、情報表示部9が破損することも無いし、ひいては、情報表示部9の一部が製品内部に残存することもない。つまり、製品の破損部分が内部で動作不良の原因となることもない。
(4)情報表示部9のつば部の厚さがフロントケース23の落ち込み部の段差と等しく形成されているから、板状部91の表面とフロントケース23の表面が略面一になり、製品内部への埃の侵入を防止することができるとともに、製品の見た目の外観を向上させることができる。
(5)前述のような効果が得られ、情報表示部9の向きを変えられるプロジェクタを提供できる。特にプロジェクタの場合、天井に吊り下げて上から下へあおり投写したり、テーブル上に設置して下から上にあおり投写することがあり、本発明を適用することの有用性は高い。
例えば、本実施形態では、情報表示部9は略長方形としたが、本発明では、情報表示部9は多角形や円形などにしてもよい。このようにすれば、情報表示部9に任意の形状のロゴマークや文字などを表示することができるので、用途の拡大が期待できる。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称の記載は、本発明に含まれるものである。
Claims (3)
- 筐体外面の二以上の面が設置面とされ、筐体外面に会社名および製品名のロゴマークを含む文字情報を表示した情報表示部を備えた電子機器であって、
前記情報表示部は、表面に文字情報の情報が刻印又は印刷された板状部と前記板状部の略中央に突設された軸状部と、前記板状部の裏面に突設され、先端に鍵状の係合片が形成された係合突起とを備え、
前記筐体外面には、前記軸状部が挿入される支持孔と、この支持孔に隣接し、かつ支持孔から離れるに従って、次第に深さが増す傾斜凹部と、前記傾斜凹部に形成され、鍵状の係合片と係合する係合孔とが設けられ、
前記情報表示部が前記筐体外面に回転自在に支持されることを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、前記係合片及び前記係合孔が係合すると前記板状部表面と前記筐体外面が略面一になることを特徴とする電子機器。
- 請求項1又は請求項2に記載の電子機器において、情報表示部を備えた電子機器はプロジェクタであることを特徴とする電子機器。
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