JP3928633B2 - プロジェクタ - Google Patents
プロジェクタ Download PDFInfo
- Publication number
- JP3928633B2 JP3928633B2 JP2004217506A JP2004217506A JP3928633B2 JP 3928633 B2 JP3928633 B2 JP 3928633B2 JP 2004217506 A JP2004217506 A JP 2004217506A JP 2004217506 A JP2004217506 A JP 2004217506A JP 3928633 B2 JP3928633 B2 JP 3928633B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dial
- optical system
- projection optical
- projection lens
- projector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Projection Apparatus (AREA)
- Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
Description
このようなプロジェクタでは、プロジェクタを低い位置に固定して上方にあおり投写する場合や、高い位置に固定して下方にあおり投写する場合がある。そのため、光変調装置等の光学系に対して、光束が射出される方向と直交する方向に投写光学系を移動させる投写光学系位置調整装置が設けられたものが知られている(例えば、特許文献1)。この投写光学系位置調整装置は、回転ノブであるつまみを左右に回転させ、ねじ駆動することにより、投写光学系を上下に昇降させる構造である。
特に、投写光学系が略直交する2方向に移動する構成の場合には、ダイアルの回転方向と、投写光学系の移動方向とが一致していないと、使用者が投写光学系の移動方向が理解できず、混乱する可能性が高いが、本発明では、第1のダイアル、第2のダイアルの筺体から露出した部分の回転方向と、投写光学系の移動方向とを略一致させることで、使用者が容易に投写光学系の移動方向を理解することができ、使用者にとって使い勝手のよいものとなる。
また、投写光学系の基準位置を認識するための認識手段が設けられており、この認識手段はダイアルの回転トルクを変化させるもの、すなわち、ダイアルを回転させるのに必要な力を変化させるものであるため、ダイアルを回転させながら、投写光学系の位置を容易に確認することができる。これにより、使用者の使い勝手を向上させることができる。
このような本発明によれば、第1のダイアル、第2のダイアルを回転させると、第1の伝達部、第2の伝達部によりこの回転が台座に伝達され、台座が直線駆動することとなる。投写光学系は台座に取り付けられているので、投写光学系も直線駆動することとなり、これにより、投写光学系の位置調整が行われる。
歯車は、スライダに噛合しているため、歯車がダイアルの回転により回転すると、スライダが駆動されることとなる。スライダの駆動に伴い台座が移動し、これにより投写光学系の位置調整が行われる。
このような本発明では、歯車及びスライダによりダイアルの回転を直線駆動に変換しているため、構造が簡素であり、投写光学系位置調整装置が複雑化しない。
このような本発明によれば、投写光学系の基準位置を認識するための認識手段が設けられており、この認識手段はダイアルの回転トルクを変化させるもの、すなわち、ダイアルを回転させるのに必要な力を変化させるものであるため、ダイアルを回転させながら、投写光学系の位置を容易に確認することができる。これにより、使用者の使い勝手を向上させることができる。
例えば、伝達部に凹部が形成され、付勢部材に凸部が形成されている場合、投写光学系が基準位置に達するまでの間は、凸部は、伝達部材側に付勢されて伝達部に当接している。伝達部はダイアルの回転に伴って駆動するため、凸部と伝達部との間には一定の摩擦力が発生し、これがダイアルの回転トルクとなる。投写光学系が基準位置に達すると、凹部と凸部とが係合し、摩擦力が小さくなって、ダイアルの回転トルクが軽くなる。これにより、基準位置を容易に確認することが可能となる。
なお、伝達部に凸部が形成され、付勢部材に凹部が形成されている場合においても、同様の作用効果を奏することができる。
また、伝達部はダイアルと直接接続されている部分であるため、凹部と凸部とが係合した際の摩擦力の変化をダイアルに直接伝えることができる。これにより、ダイアルの回転トルクの変化を使用者が確実に感じ取ることができ、より使い勝手のよいものとすることができる。
さらに、本発明の認識手段は、凹部と凸部とが係合する構成であるため、認識手段の構造が複雑化しない。
軸部に摺接面が形成されている場合には、凸部が形成された付勢部材を用い、軸部に凸部が形成されている場合には、摺接面が形成された付勢部材を用いる。
さらに、本発明では、ダイアル自体に凹部又は凸部を形成しているため、凹部と凸部とが係合した際の摩擦力の変化を回転トルクの変化として、使用者がより確実に感じ取ることができる。
さらに、本発明の認識手段は、凹部と凸部とが係合する構成であるため、認識手段の構造が複雑化しない。
基準位置を投写光学系の移動方向略中間位置(センター位置)とすることで、使用者はセンター位置を容易に認識することができる。例えば、投写光学系の光軸と、スクリーンに映る画面の中心を略一致させて使用する場合等に有用である。
[第1実施形態]
(1)外観構成
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を下方前面側から見た斜視図である。図3は、プロジェクタ1を後方背面側から見た斜視図である。図4は、プロジェクタ1の外装ケース2の一部を示す斜視図である。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投写する。このプロジェクタ1は、図1ないし図3に示すように、略直方体状の外装ケース2、およびこの外装ケース2から露出する投写レンズ3を備えている。
投写レンズ3は、後述する光変調装置としての液晶パネルで変調形成された光学像を拡大投写する投写光学系としての機能を具備するものであり、レンズ保持筒内部に複数のレンズが収納された組レンズとして構成される。
なお、この外装ケース2の上面、前面、側面、底面、背面の角部分は、曲面状に形成されている。
アッパーケース21は、装置本体の上部を覆う平面略矩形形状の上面部21Aと、この上面部21Aの長辺方向の一方の端部から略垂下する側面部21Bと、上面部21Aの長辺方向の他方の端部の前方部分から略垂下する側面部21Cと、上面部21Aの後端部から略垂下する背面部21D(図3参照)とを備えている。
上面部21Aの後方側略中央部分には、図1または図3に示すように、プロジェクタ1の起動・調整操作を実施する操作パネル26が左右方向に延びるように設けられている。操作パネル26の操作ボタン261を適宜押下すると、操作パネル26内部に配置される図示しない回路基板に実装されたタクトスイッチと接触し、所望の操作が可能となる。また、前記回路基板には、ここでは図示しないLEDが取り付けられており、所望の操作に応じて発光するようになっている。
さらに、操作パネル26は、操作ボタン261を囲むように配置される化粧板262を備えており、前記LEDからの光は化粧板262を介して拡散される。
また、図1右側に配置されたダイアル321をX1方向(プロジェクタ1後方からみて右方向)に動かすと、投写レンズ3がX3方向(右方向)に動き、ダイアル321をX2方向(プロジェクタ1後方から見て左方向)に動かすと、投写レンズ3がX4方向(左方向)に動くこととなる。すなわち、ダイアル311とダイアル321による投写レンズの3の移動方向は略直交している。
さらに、上面部21Aの内面側には、図示しないが、投写レンズ3の外周を囲うようなリブが立設されている。
また、図3に示すように、背面部21Dには、リアケース25が係合する切り欠き21D1が形成されている。
図2に示すように、底面部22Aは、平面略矩形形状であり、この底面部22Aのプロジェクタ1の後方側略中央には、固定脚部22A1が設けられるとともに、前方側長辺方向両端に調整脚部27が設けられている。
調整脚部27は、底面部22Aから面外方向に進退自在に突出する軸状部材271(図5参照)を備えており、プロジェクタ1の投写時におけるプロジェクタ1の上下方向および左右方向の傾斜位置を調整可能としている。
また、底面部22Aには、外装ケース2の内部と連通する開口部22A3が形成されている。
この開口部22A3は、外装ケース2外部の冷却空気を外装ケース2内部に取り込む吸気口であり、この開口部22A3には、複数の開口が形成されたカバー22A5が取り付けられている。
さらに、この底面部22Aには、図4に示すように、投写レンズ3の外周を囲うようなリブ22A6が立設されている。
この側面部22Bには、図2に示すように、アッパーケース21側に窪んだ窪み部22B1が形成されており、この窪み部22B1はプロジェクタ1を把持する際に把持部として使用される。
図1に示すように、側面部22Cは、底面部22Aの長辺方向の他方の端部の前方側部分から立設されたものであり、アッパーケース21の側面部21Cと係合して、外装ケース2の側面の一部を構成する。この側面部22Cは、その上端が大きく切りかかれており、この切り欠き22C1からルーバ71が露出する。すなわち、側面部21Cの切り欠き21C1と、側面部22Cの切り欠き22C1とにより、ルーバ71が露出する開口が形成される。この開口からは、プロジェクタ1内部を冷却した空気が排出されることとなる。
図3に示すように、背面部22Dは、底面部22Aの短辺方向の一方の端部から立設されたものであり、この背面部22Dには、リアケース25が係合する切り欠き22D1が形成されている。すなわち、本実施形態では、背面部21D,22D、リアケース25とで、外装ケース2の背面が構成されることとなる。
この背面部22Dには、矩形状の開口22D2が形成され、この開口22D2からは、インレットコネクタ22D3が露出している。インレットコネクタ22D3は、外部電源からプロジェクタ1に電力を供給する端子であり、後述する電源ユニットと電気的に接続される。
再度、図1に示すように、前面部22Eは、底面部22Aの短辺方向の他方の端部から立設されたものである。この前面部22Eは、フロントケース23と係合し、これらにより外装ケース2の前面が構成されることとなる。
また、このフロントケース23の略中央部分には、リモコン受光窓232が形成される。このリモコン受光窓232の内側には、図示しないリモートコントローラからの操作信号を受信する図示しないリモコン受光モジュールが配置されている。
尚、リモートコントローラには、前述した操作パネル26に設けられる起動スイッチ、調整スイッチ等と同様のものが設けられていて、リモートコントローラを操作すると、この操作に応じた赤外線信号がリモートコントローラから出力され、赤外線信号は、リモコン受光窓232を介して受光部で受光され、後述する制御基板で処理される。
さらに、フロントケース23の内面には、図4に示すように、投写レンズ3の外周を囲むようにリブ234が立設されており、リブ234、ロア−ケース22の底面部22Aのリブ22A6、アッパーケース21の上面部21Aのリブとで投写レンズ3の周囲を囲むレンズ室が形成されることとなる。
側面部24Cは、アッパーケース21の側面部21C、ロア−ケース22の側面部22Cに係合する。
このリアケース25は平面略矩形形状であり、その長手方向端部近傍には、フロントケース23と同様のリモコン受光窓232が形成されている。
また、このリアケース25には、外装ケース2内部側に窪んだ凹部251が形成されており、この凹部251から複数の接続端子252が露出している。
接続端子252は、外部の電子機器からの画像信号、音声信号等を入力するためのものであり、この接続端子252は、リアケース25の内側に位置するインターフェイス基板に接続されている。
なお、このインターフェイス基板は、後述する制御基板と、電気的に接続されており、このインターフェイス基板にて処理された信号は、制御基板に出力される。
図5は、プロジェクタ1の内部構成を示す図である。具体的には、外装ケース2のロアーケース22のみ残し、アッパーケース21と、フロントケース23と、サイドケース24と、リアケース25とを外した図である。
外装ケース2の内部には、プロジェクタ1の装置本体8が収容されており、この装置本体8は、外装ケース2の長手方向に沿って左右方向に延びる光学ユニット4と、この光学ユニット4の上方に配置される制御基板5と、電源ユニット6とを備えている。
(2-1)光学ユニット4の構造
光学ユニット4は、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投写レンズ3を介してスクリーン上に投写画像を形成するものである。この光学ユニット4は、図6に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光変調装置および色合成光学装置を一体化した光学装置44と、これら光学部品41,42,43,44を収納配置する略直方体形状の内部ケース45(図7参照)とに機能的に大別される。
インテグレータ照明光学系41は、光源から射出された光束を照明光軸直交面内における照度を均一にするための光学系である。このインテグレータ照明光学系41は、光源装置411、第1レンズアレイ412、第2レンズアレイ413、偏光変換素子414、および重畳レンズ415を備えて構成される。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネル441R,441G,441B上に結像させる機能を有する。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の後述する液晶パネル441R,441G,441B上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441R,441G,441Bを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ411Aからの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ411Aから射出された光束を略1種類の偏光光に変換し、光学装置44における光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子414は、例えば、特開平8−304739号公報に紹介されている。
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、一対のリレーレンズ433と、反射ミラー432,435とを備えている。このリレー光学系43は、色分離光学系42で分離された色光である青色光を光学装置44の後述する液晶パネル441Bまで導く機能を有している。
なお、青色光にリレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ419に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、赤色光を通す構成としてもよい。
また、射出側偏光板444も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441R,441G,441Bから射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、透過させる偏光光の偏光軸は、入射側偏光板442における透過させる偏光光の偏光軸に対して直交するように設定されている。
以上説明した液晶パネル441R,441G,441B、射出側偏光板444およびクロスダイクロイックプリズム445は、一体的にユニット化されている。
内部ケース45は、射出成形等による合成樹脂製品であり、上述した光学部品41,42,43,44が収納される下内部ケース46と、この下内部ケース46の上面の開口部分を塞ぐ蓋状の上内部ケース47とを備える。
下内部ケース46は、光源装置411が収納される光源収納部48と、光源装置411を除く他の光学部品が収納される容器状に形成された部品収納部49とを備えている。
部品収納部49は、上面が開口した略直方体形状であり、その一端は光源収納部48に接続されている。また、この部品収納部49の他端には、投写レンズ3がネジ止め固定されるヘッド部50が取り付けられている。このヘッド部50は、内部ケース45内に設定される照明光軸に対する所定位置に投写レンズ3を設置するためのものである。
部品収納部49には、ここでは、具体的な図示は省略するが、光学部品412〜415,419,421〜423,431〜435を上方からスライド式に嵌め込むための複数の溝部が形成されている。また、この部品収納部49のヘッド部50に隣接する部分には、光学装置44が設置される。
図5に示すように、制御基板5は、上述した内部ケース45の上内部ケース47の上方に配置される。この制御基板5は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置が実装された回路基板として構成され、プロジェクタ1全体を制御する。この制御基板5は、前述のインターフェイス基板から出力される信号に基づいて液晶パネル441R,441G,441Bを駆動制御する。そして、液晶パネル441R,441G,441Bは、光変調を実施して光学像が形成される。また、この制御基板5は、前述の操作パネル26の回路基板、および前述の図示しないリモコン受光モジュールから出力される操作信号を入力し、この操作信号に基づいてプロジェクタ1の構成部材に適宜、制御指令を出力する。
電源ユニット6は、光源装置411および制御基板5等に電力を供給するものであり、外装ケース2のフロントケース23の長手方向に沿って配置されている。この電源ユニット6は、電源回路を備えた電源ブロック61と、この電源ブロック61の下方に配置されるランプ駆動ブロック(図示略)とを備えている。
電源ブロック61は、インレットコネクタ22D3に接続された電源ケーブルを通して外部から供給された電力をランプ駆動ブロックおよび制御基板5等に供給する。この電源ブロック61は、入力される交流を低電圧の直流に変換するトランスや該トランスからの出力を所定の電圧に変換する変換回路等が片面に実装された回路基板と、この回路基板を覆うシールド部材としての筒状部材611とを備える。このうち、筒状部材611は、アルミニウムから構成され、両端が開口された略箱状に形成されている。
ランプ駆動ブロックは、前述した光源装置411に安定した電圧で電力を供給するための変換回路であり、電源ブロック61から入力した商用交流電流は、このランプ駆動ブロックによって整流、変換されて、直流電流や交流矩形波電流となって光源装置411に供給される。
図8には、投写レンズ位置調整装置30を示す。この投写レンズ位置調整装置30は、投写レンズ3を上下方向(Y3方向、Y4方向)、左右方向(X3方向、X4方向)に移動させ、投写位置を調整させるものである。
ここで、投写レンズ3の位置調整においては、Y3方向、Y4方向を結ぶ軸をY軸と設定し、X3方向、X4方向を結ぶ軸をX軸と設定する。
図9に示すように、この投写レンズ位置調整装置30では、投写レンズ3を最上部(Y4方向)に移動させると、投写レンズ3が基準位置(Y軸に沿った投写レンズ3の移動可能範囲の略中心位置)にある場合に投写される画面S1の位置よりも、画面1つ分上方に投写することができる(画面S2)。
また、投写レンズ3を最下部(Y3方向)に移動させた場合には、投写レンズ3が基準位置(Y軸に沿った投写レンズ3の移動可能範囲の略中心位置)にある場合に投写される画面S1の位置よりも、画面半分下方に投写することができる(画面S3)。
さらに、投写レンズ3をプロジェクタ1後方から見て、最も右側(X3方向)、或いは最も左側(X4方向)に移動させた場合には、投写レンズ3が基準位置にある場合(X軸に沿った投写レンズ3の移動可能範囲の略中心位置)に投写される画面S1よりも、画面半分右側(画面S4)或いは左側(画面S5)に投写することができる。
図10及び図11にも示すように、基部33は、平面略矩形形状の板状の本体部331と、この本体部331の両端部から本体部331に略直交して設けられ、Yテーブル34側に延出した延出部332とを備える。
本体部331の略中央部分には、投写レンズ3が挿入されるとともに、投写レンズ3が移動する略正方形形状の孔331Aが形成されている。この孔331Aにより投写レンズ3の移動可能な範囲が決定される。
また、延出部332のうち、一方の延出部332Aは、断面T字型形状となっており、この一方の延出部332Aの先端部333Aには、一対のボス部333A1が形成されている。このボス部333A1は、後述するYテーブル駆動機構31のYスライダ314の長孔314Bに挿入される。さらに、この先端部333Aには、Y軸方向に延びる長孔333A2が形成されている。
また、先端部333Aの上端部には、この先端部333Aと略直交する取り付け片333A3が形成されている。この取り付け片333A3は、後述するYテーブル駆動機構31のダイアル311及び歯車313を固定するための孔333A4,333A5が形成されている。
また、延出部332のうち他方の延出部332Bは、断面略L字型形状であり、先端部333Bには、後述する取り付け部38を固定するための孔333B1が形成されている。
Yテーブル34は、図11及び図12に示すように、Y軸方向及びX軸方向の辺の長さ寸法が前記基部33よりも短い平面略矩形形状の板状部材である。このYテーブル34のX軸方向の両端部は、基部33の先端部333と、本体部331との間に挿入されて、Yテーブル34は、基部33上をY軸方向に摺動する。Yテーブル34の略中央には、X軸方向に延びる略楕円形状の孔341が形成されている。この孔341の短径(Y軸方向の径寸法)の寸法は、投写レンズ3の径と略等しく、長径の寸法(X軸方向の径寸法)は、基部33の孔331AのX軸方向の長さ寸法と略等しい。この孔341内には、投写レンズ3が挿入される。
また、Yテーブル34には、孔341に隣接して略矩形形状の孔342が形成されている。この孔342は、Yテーブル34にYスライダ314を固定するためのものである。
さらに、Yテーブル34には、孔341を挟んで上下(Y軸方向)に対向配置された一対の片343が取り付けられている。片343は、断面略L字形であり、Yテーブル34に直交して設けられる直交部343Aと、この直交部343Aに設けられYテーブル34と略平行に延びる平行部343Bとを備える。この平行部343BとYテーブル34との間に、Xテーブル35の端部が挿入されることとなる。
Xテーブル35の略中央には、投写レンズ3を挿入し、投写レンズ3を保持する略円形形状の孔351が形成されている。すなわち、投写レンズ3は、Xテーブル35に取り付けられることとなる。このXテーブル35の孔351の上部には、一対の突起352が形成されている。さらに、Xテーブル35のY軸方向の両端部353は切りかかれており、この両端部353の厚さ寸法は、他の部分よりも薄くなっている。この端部353は、それぞれYテーブル34の片343に挿入され、これにより、Xテーブル35の端部353は、片343内を摺動することとなる。すなわち、Xテーブル35は、Yテーブル34を介して、基部33上を摺動する。
ダイアル311は、外装ケース2のアッパーケース21の上面部21A(図1)に形成されたダイアル用の孔から露出する略円柱形状のダイアル本体311Aと、このダイアル本体311Aの円形面に取り付けられた歯車部311Bと、この歯車部311Bに取り付けられた軸部311Cとを備える。
軸部311Cは、基部33の取り付け片333A3の孔333A4に挿入されるとともに、固定リング315により固定される。
伝達部312は、ダイアル311の歯車部311Bに噛合する歯車313と、この歯車313に噛合し、歯車313の回転に伴って摺動するYスライダ314とを備える。
歯車313は、その軸部分が、基部33の取り付け片333A3の孔333A5に挿入され、固定リング315により固定される。
さらに、Yスライダ314には、その長手方向に沿って延びる一対の長孔314Bと、凹部314Cとが形成されている。
長孔314Bには、基部33のボス部333A1が挿入される。
凹部314Cは、一対の長孔314Bの略中間部分に形成されており、その断面形状は、V字状となっている。さらに、Yスライダ314の短辺方向の他方の端部の略中央部分には、突起314Dが形成されている。この突起314Dは、基部33側に延びるものであり、突起314DはYテーブル34の孔342にはめ込まれ、さらに、基部33の長孔333A2に挿入される。
さらに、ばね片36の長手方向略中央部分は、V字状に窪んでおり、Yスライダ314側に突出した凸部361となっている。この凸部361は、Yスライダ314側に付勢されて、Yスライダ314に当接しており、Yスライダ314が摺動し、投写レンズ3が基準位置、例えば、Y軸方向の略中央位置にまで移動すると、Yスライダ314の凹部314Cと係合することとなる。
すなわち、本実施形態では、凸部361が形成されたばね片36と、凹部314Cが形成されたYスライダ314とがY軸方向の基準位置(Y軸方向の略中間位置)を認識する認識手段となる。
ダイアル321は、ダイアル311と略同様の構造であり、アッパーケース21の上面部21A(図1)に形成されたダイアル用の孔から露出する略円柱形状のダイアル本体321Aと、このダイアル本体321Aの円形面に取り付けられた歯車部321Bと、この歯車部321Bに取り付けられた軸部321Cとを備える。
このようなダイアル321は、板状の取り付け部38を介して基部33に固定される。具体的には、ダイアル321の軸部321Cを、穴381に通し、固定リング315を取り付けることにより固定される。なお、取り付け部38には、穴381に隣接して、歯車323の軸部を挿入するための穴382も形成されている。
Xスライダ324は、X軸方向に延びる長尺の部材であり、一方の長辺の一部には、鋸状のカットが施されている。この部分は、歯車313に噛合する噛合部324Aである。
さらに、Xスライダ324には、その長手方向に沿って延びる一対の長孔324Bと、凹部324Cとが形成されている。
長孔324Bには、取り付け部38に形成された一対のボス部383が挿入される。
凹部324Cは、一対の長孔324Bの略中間部分に形成されており、その断面はV字状となっている。
なお、Xテーブル35は、Yテーブル34上に設置されているため、Yテーブル34を下方に移動させた場合には、Xテーブル35も下方に移動することとなる。この際、Xスライダ324の延出部324Dは、突起352間を摺動することとなるが、延出部324Dは、Xテーブル35が最下部に移動した際においても、突起352間から外れることがない長さ寸法を有している。すなわち、延出部324Dの延出方向の長さ寸法は、Xスライダ324の上下方向の移動可能な寸法よりも長いものとなっている。
さらに、ばね片37の長手方向略中央部分は、V字状に窪んでおり、Xスライダ324側に突出した凸部371となっている。凸部371は、Xスライダ324側に付勢されて、Xスライダ324に当接しており、Xスライダ324が摺動し、投写レンズ3が基準位置、例えば、X軸方向の略中央位置にまで移動すると、Xスライダ324の凹部324Cと係合することとなる。
すなわち、本実施形態では、凸部371が形成されたばね片37と、凹部324Cが形成されたXスライダ324とがX軸方向の基準位置(X軸方向の略中間位置)を認識する認識手段となる。
はじめに、投写レンズ3のY軸方向への移動について説明する。
ここでは、投写レンズ3がY軸方向の移動位置の最上部に位置していると仮定する。
まず、ダイアル311の外装ケース2から露出した部分を、下方(図1のY1方向)に回転させる(ダイアル311は、図8矢印R1方向に回転する)。この回転に伴い、歯車313がR2方向に回転する。この歯車313が回転することにより、Yスライダ314が下方(Y3方向)に移動する。この際、Yスライダ314の長孔314B内をボス部333A1が摺動することとなる。また、Yスライダ314の突起314Dは、基部33の長孔333A2内を摺動することとなる。
さらに、ダイアル311を回転させ、投写レンズ3が基部33に形成された孔331AのY軸方向略中間位置に移動すると、ばね片36の凸部361がYスライダ314の凹部314Cに係合する。これにより、ばね片36の凸部361とYスライダ314間の摩擦が小さくなり、ダイアル311の回転トルクが軽くなる。
そして、さらに、ダイアル311を回転させると、ばね片36の凸部361と、Yスライダ314の凹部314Cとの係合が解除され、凸部361とYスライダ314との間には再び大きな摩擦が生じることとなる。
ここでは、プロジェクタ1を後方から見た際に、投写レンズ3が右側の最大移動位置に位置していると仮定する。
まず、ダイアル321の外装ケース2から露出した部分を、プロジェクタ1後方から見て左側(図1のX2方向)に回転させる(ダイアル321は、図8R3方向に回転する)。このダイアル321の回転に伴い歯車323がR4方向に回転する。歯車323が回転することにより、Xスライダ324がプロジェクタ1後方から見て左方向(X4方向)に移動する。この際、Xスライダ324の長孔324B内を取り付け部38のボス部383が摺動することとなる。
Xスライダ324の延出部324Dは、Xテーブル35の突起352間にはめ込まれているので、Xスライダ324の移動に伴って、Xテーブル35は、Yテーブル34上を摺動することとなる。これにより投写レンズ3も左側(X4方向)に移動することとなる。
なお、ばね片37は、取り付け部38のボス部383に固定されているので、Xスライダ324の移動に伴って移動することはない。ばね片37の凸部371はXスライダ324に当接しているため、凸部371とXスライダ324との間には摩擦が生じることとなる。
そして、さらに、ダイアル321を回転させると、ばね片37の凸部371と、Xスライダ324の凹部324Cとの係合が解除され、凸部371とXスライダ324との間の摩擦が再び大きくなる。
なお、ここでは、投写レンズ3が最上部から最下部へ移動する場合、及び、プロジェクタ1後方から見て右側から左側に移動する場合について述べたが、最下部から最上部に移動する場合、左側から右側に移動する場合においても、同様である。
図13から図16を参照して、投写レンズ3の周囲の遮光構造について説明する。
投写レンズ3の周囲には、フロントケース23の開口231と、投写レンズ3の外周との間の隙間を遮蔽する第1の遮光部材11と、投写レンズ3と投写レンズ位置調整装置30の基部33の孔331Aとの間の隙間を遮蔽する第2の遮光部材12とが設けられている。
第1の遮光部材11は、図14及び図15に示すように、リング部材111と、遮光部材本体112と、固定板113とを備える。
リング部材111は、投写レンズ3のレンズ保持筒3Aの外周面に円周状に形成された溝部3A1に遊嵌状態で保持されている。従って、フォーカス調整時等に投写レンズ3のレンズ保持筒3Aを回転させても、リング部材111が回転することはない。このリング部材111には、その外周面に断面略コ字形の溝部111Aが形成されている。
弾性部材112Aは、リング部材111と、フロントケース23の開口231周縁との間に跨って配置されるものである。この弾性部材112Aは、薄い板状のゴムから構成されており、フロントケース23と反対側に窪み、投写レンズ3の径方向に直交する断面が略U字形状の変形部112A1と、この変形部112A1の内周側の周縁、外周側の周縁にそれぞれ設けられる取り付け部112A2,112A3とを備える。
変形部112A1は、投写レンズ3の位置調整に伴って変形する部分であり、取り付け部112A2,112A3よりも薄肉状に形成されている。
変形部112A1の内周側の周縁に設けられた取り付け部112A2は、リング部材111の溝部111Aに挿入され、固定される。
変形部112A1の外周側の周縁に設けられた取り付け部112A3は、フロントケース23と反対側に屈曲されており、後述する固定板113の窪み部分に挿入される。この固定板113は、フロントケース23の周縁に固定されるため、遮光部材本体112の変形部112A1は、投写レンズ3に取り付けられたリング部材111と、フロントケース23の開口231との間の隙間を遮蔽することとなる。
取り付け片112Bは、変形部112A1の外周側の周縁に固定されており、変形部112A1の周縁に沿って配置されている。この取り付け片112Bは、遮光部材本体112をフロントケース23に取り付けるためのものである。
固定片113Bは、フロントケース23に固定されるものであり、ビスB2を挿入するための孔113B1が形成されている。固定片113Bをフロントケース23に固定すると、固定片113Bと、フロントケース23の開口231の周縁に形成されたリブ235とにより、遮光部材本体112の取り付け片112B及び取り付け部112A3が挟みこまれ、固定されることとなる。
そして、以上のような、第1の遮光部材11では、投写レンズ3を移動させると、遮光部材本体112の変形部112A1が変形する。例えば、投写レンズ3を上方(図13Y4方向)に移動させた場合には、変形部112A1の上方部分が圧縮され、下方部分が伸びることとなる。
前述した投写レンズ位置調整装置30では、投写レンズ3を保持するXテーブル35をプロジェクタ1後方から見て左側(図8X4方向)、或いは右側(図8X3方向)に移動させた際に、Xテーブル35と、Yテーブル34の孔341や基部33の孔331Aとの間に隙間が発生することがある。そのため、この隙間から光漏れが生じる可能性がある。第2の遮光部材12は、前記隙間を遮蔽する目的で設けられるものである。この第2の遮光部材12は、投写レンズ位置調整装置30の基部33内側に取り付けられ、遮光部材本体122と、固定板123とを備える。
弾性部材122Aは、薄い板状のゴムから構成されており、フロントケース23と反対側に窪み、投写レンズ3の径方向に直交する断面が略U字形状の変形部122A1と、この変形部122A1の内周側周縁、外周側周縁にそれぞれ設けられる取り付け部122A2,122A3とを備える。
変形部122A1は、投写レンズ3の位置調整に伴って変形する部分であり、取り付け部122A2,122A3よりも薄肉状に形成されている。
変形部122A1の内周側の周縁に設けられた取り付け部122A2は、投写レンズ3のレンズ保持筒3Aの外周に固定される。
変形部122A1の外周側の周縁に設けられた取り付け部122A3は、投写レンズ位置調整装置30の基部33の孔331Aの周縁に固定される。これにより、変形部122A1が投写レンズ3の外周と、基部33の孔331Aとの間の隙間を遮蔽することとなる。
取り付け片122Bは、矩形状の外形形状を備えた板状部材であり、その四隅には、基部33に形成されたボス部334に挿入される孔122B1が形成されている。
この固定板123は、平面略矩形形状の板金であり、中央部分に投写レンズ3を挿通させるための円形状の開口123Aが形成されている。また、この固定板123のY軸方向に沿った辺の略中央部分には、一対のばね片123Cが設けられている。
さらに、この固定板123の四隅には、ビスB3を挿入するための孔123Bが形成されている。この孔123BにビスB3を挿入し、固定板123を基部33に固定すると、固定板123の開口周縁部分と基部33とで、遮光部材本体122の取り付け部122A3及び取り付け片122Bが挟持される。
以上のような、第2遮光部材12では、投写レンズ3を移動させると、遮光部材本体122の変形部122A1が変形する。例えば、投写レンズ3を上方(図13Y4方向)に移動させた場合には、変形部122A1の上方部分が圧縮され、下方部分が延びることとなる。
このような本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(5-1)投写レンズ位置調整装置30のダイアル311の外装ケース2から露出した部分を下方(Y1方向)に動かすと、投写レンズ3が下方向(Y3方向)に動き、ダイアル311の外装ケース2から露出した部分を上方(Y2方向)に動かすと、投写レンズ3が上方向(Y4方向)に動くこととなる。また、ダイアル321の外装ケース2から露出した部分をプロジェクタ1後方から見て右側(X1方向)に動かすと、投写レンズ3がプロジェクタ1後方から見て右側(X3方向)に動き、ダイアル321外装ケース2から露出した部分をプロジェクタ1後方から見て左側(X2方向)に動かすと、投写レンズ3がプロジェクタ1後方から見て左側(X4方向)に動くこととなる。
このように、プロジェクタ1後方から見て、投写レンズ3を移動させる方向と、ダイアル311,321を回転させる方向とが一致しているため、投写レンズ3の移動方向を容易に理解することができる。これにより、使用者は、スムーズに投写レンズ3の位置調整を行うことができる。
特に、投写レンズ3が略直交する2方向に移動する構成の場合には、ダイアルの回転方向と、投写レンズ3の移動方向とが一致していないと、使用者が投写レンズ3の移動方向が理解できず、混乱する可能性が高いが、本実施形態のように、ダイアル311,321の回転方向と、投写レンズ3の移動方向とを略一致させることで、使用者が容易に投写レンズ3の移動方向を理解することができ、使用者にとって使い勝手のよいものとなる。
このように、基準位置を容易に確認することができるので、使用者の使い勝手を向上させることができる。
(5-5)また、ダイアル311,321に直接接続された伝達部322のXスライダ324、Yスライダ314に凹部314C,324Cを形成しているため、凹部314C,324Cと凸部361,371とが係合した際の摩擦力の変化をダイアル311,321に直接伝えることができる。これにより、ダイアル311,321の回転トルクの変化を使用者が確実に感じ取ることができ、より使い勝手のよいものとすることができる。
(5-7)凸部361,371及び凹部314C,324Cを断面略V字形状としているため、凹部314C,324Cと、凸部361,371との係合を解除する際に、凹部314C,324Cを移動させるだけで、スムーズに凹部314C,324Cと凸部361,371の係合を解除することができる。
さらに、投写レンズ3を最下部に移動させた場合には、投写レンズ3が基準位置にある場合に投写される画面の位置よりも、画面半分下方に投写することができる。これにより、棚等の比較的高い位置にプロジェクタ1を設置して使用することが可能となる。
このように、本実施形態のプロジェクタ1では、高い位置から低い位置にむけて投写すること、低い位置から高い位置に向けて投写することが可能となり、プロジェクタ1を設置する高さ位置が制限されず、プロジェクタ1の使い勝手を良いものとすることができる。
(5-10)第1の遮光部材11は、投写レンズ3に取り付けられたリング部材111と、フロントケース23の開口231周縁とに跨って配置される弾性部材112Aを備えているため、投写レンズ3と、開口231との間の隙間を弾性部材112Aにより遮蔽することができる。これにより、前記隙間からの光漏れを防止できる。
そして、このように投写レンズ3と、開口231との間の隙間を確実に塞ぐことができるので、隙間からの塵や埃の侵入も防止することができる。
(5-13)また、リング部材111は、投写レンズ3のレンズ保持筒3Aの外周に遊嵌状態で保持されているため、フォーカス調整等の際に、レンズ保持筒3Aを回転させても、リング部材111が回転してしまうことがない。このようなリング部材111に弾性部材112Aを固定しているため、投写レンズ3のレンズ保持筒3Aの回転に伴って弾性部材112Aにねじれ等が生じてしまうことを防止できる。
そして、第2の遮光部材12は、第1の遮光部材11と同様に投写レンズ3に固定される弾性部材122Aを備える構成であるため、投写レンズ3を移動させた場合には、弾性部材122Aは伸縮変形し、投写レンズ3に追従することとなる。これにより、投写レンズ3を移動させた場合でも、投写レンズ位置調整装置30と投写レンズ3との間の隙間を確実に塞ぐことができ、光漏れを確実に防止できる。
(5-16)さらに、第1の遮光部材11と第2の遮光部材12と、2つの遮光部材を設けることで、光の漏れ及び粉塵の侵入を確実に防止することができる。
これに対し、本実施形態では、変形部112A1,122A1は断面略U字形であり、板状の弾性部材を弛ませた状態となっているので、投写レンズ3の位置調整により、変形部112A1,122A1が大きく引っ張られることがあっても、変形部112A1,122A1の弛みを伸ばせばよく、元に戻ろうとする力(弾性力)はさほど発生しないので、変形部112A1,122A1が投写レンズ3に容易に追従することができる。
また、このように変形部112A1,122A1が容易に追従するため、投写レンズ3の位置調整が行いにくくなることはない。
取り付け部112A3も厚肉状に形成されているので、固定板113のリング部113Aの窪み部分に取り付け部112A3を確実にはめ込むことができ、固定板113と、フロントケース23との間に確実に固定することができる。このように、遮光部材本体112の弾性部材112Aの取り付け部112A2,112A3をリング部材111やフロントケース23に確実に固定することができるので、投写レンズ3の位置調整に伴って、リング部材111やフロントケース23から取り付け部112A2,112A3が外れてしまうことがなく、投写レンズ3と、フロントケース23の開口231との間の隙間を確実に遮光することができる。
同様に、取り付け部122A2,122A3も厚肉状に形成されているので、取り付け部122A2,122A3を投写レンズ3のレンズ保持筒3Aの外周及び基部33に強固に取り付けることができ、投写レンズ3と、投写レンズ位置調整装置30との間の隙間を確実に遮光することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明では、既に説明した部分と同一の部分については、同一符号を付してその説明を省略する。また、本実施形態において、特に説明がない箇所については、第1実施形態と同様に構成することが可能である。
前記実施形態では、ばね片37は、Xスライダ324に当接し、ばね片37の凸部371は、スライダ324に形成された凹部324Cに係合した。これに対し、本実施形態では、図17に示すように、ばね片37の凸部371は、ダイアル321’の軸部321C’に形成された凹部321Fに係合する。すなわち、本実施形態では、基準位置を認識する認識手段は、ばね片37と、ダイアル321’の軸部321C’とで構成されることとなる。
軸部321C’は、歯車部321Bに取り付けられた大径部321Dと、この大径部321Dに取り付けられた小径部321Eとを備える。前記凹部321Fは、大径部321Dの一部をV字形状に切り欠いて形成されている。
この切り欠き321Gに固定リング315が取り付けられる。
このようなダイアル321’は、取り付け部38’に取り付けられる。この取り付け部38’は、前記実施形態の取り付け部38と略同様の構造であるが、ダイアル本体321A側に突出した一対の突出部384が形成されている点で、取り付け部38と異なっている。
一対の突出部384には、その突出方向と直交する方向(Y軸方向)に延びる孔384Aが形成されている。この孔384Aにばね片37の端部372がビスB1を介して固定される。
そして、この突出部384に固定されたばね片37の凸部371は、ダイアル321’の大径部321D側に付勢され、大径部321Dに当接する。
図18をも参照して投写レンズ3のX軸方向の動きについて説明する。
ここで、プロジェクタ1を後方から見た際に、投写レンズ3が右側の最大移動位置に位置していると仮定する。
まず、ダイアル321’をプロジェクタ1後方から見て左側(図1のX2方向)に回転させる。ばね片37の凸部371は、ダイアル321’の大径部321Dに当接しているため、ばね片37の凸部371と、ダイアル321’の大径部321Dとの間には、摩擦が生じる。さらに、ダイアル321’を回転させて、回転量が0.1回転に達すると、ばね片37の凸部371がダイアル321’の凹部321Fに係合する。これにより、凸部371とダイアル321’間の摩擦が小さくなり、ダイアル321’の回転トルクが軽くなる。
そして、ダイアル321’の回転量が1.1回転に達すると、投写レンズ3がX軸方向の略中心位置に位置する。この際、再度、凸部371と、凹部321Fとが係合し、ダイアル321’の回転トルクが軽くなる。
さらに、ダイアル321’を回転させると、再び凸部371と、凹部321Fとの係合が解除される。
次に、ダイアル321’の回転量が2.1回転に達すると再度、凸部371と、凹部321Fとが係合し、ダイアル321’の回転トルクが軽くなる。
そして、ダイアル321’をさらに回転させると再び凸部371と、凹部321Fとの係合が解除され、回転量が2.2回転に達すると投写レンズ3が左側の最大移動位置に位置することとなる。
なお、ここでは、ダイアル321’側の構造および投写レンズ3のX軸方向の移動のみを開示したが、本実施形態では、投写レンズ3をY軸方向に移動させるダイアルにも同様の構造が適用されており、ダイアル321’と同様に、ダイアルを2.2回転することで投写レンズ3が最上部(最下部)から最下部(最上部)まで移動することとなる。
このような本実施形態によれば、第1実施形態の(5-1)〜(5-4)、(5-6)〜(5-21)と略同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
(6-1)ダイアル321’の軸部321Cに、ばね片37の凸部371が当接しているため、凸部371が凹部321Fに係合した際の摩擦力の変化がダイアル321’のダイアル本体321Aに伝わりやすい。そのため、使用者は回転トルクの変化を確実に認識することができる。
(6-2)さらに、本実施形態ではダイアル321’の回転トルクの変化は、投写レンズ3の移動方向略中心位置だけでなく、移動方向の最端側近傍でも生じるため、使用者は、投写レンズ3の位置を容易に把握することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、第1実施形態では、ダイアル311,321の回転トルクの変化が、投写レンズ3が移動方向略中間位置に位置する場合に生じるとしたが、これに限らず、第2実施形態と同様に、移動方向の端の部分近傍でもダイアルに回転トルクの変化が生じるものとしてもよい。
また、前記各実施形態では、ばね片36,37に凸部361,371を形成し、この凸部361,371をYスライダ314側等に付勢していたが、これに限らず、凸部として、例えば、ボール等を使用し、このボールをYスライダ314側等に付勢する構成としてもよい。
さらに、前記各実施形態では、基部33上にYテーブル34が設置され、このYテーブル34上にXテーブル35が設置されるものとしたが、これに限らず、基部33上にXテーブルを設置し、Xテーブル上にYテーブルを配置してもよい。
さらに、前記各実施形態では、第1の遮光部材11及び第2の遮光部材12は、固定板113,123を備えるものとしたが、これに限らず、固定板はなくてもよい。このようにすることで、部材点数の削減を図ることができる。
さらに、前記各実施形態では、第1の遮光部材11及び第2の遮光部材12の変形部112A1,122A1は、取り付け部112A3,112A2、取り付け部122A3,122A2よりも薄肉状に形成されているとしたが、取り付け部112A3,112A2,122A3,122A2と略同様の厚みを備えるものとしてもよい。
さらに、前記各実施形態では、3つの光変調装置を用いたプロジェクタ1の例のみを挙げたが、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つの光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
Claims (6)
- 光源から射出された光束を、画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投写光学系により、拡大投写するプロジェクタであって、
前記投写光学系を投写方向に直交する面内で移動させ、前記投写光学系の投写位置を調整する投写光学系位置調整装置と、
この投写光学系位置調整装置及び前記投写光学系を収納する筺体とを備え、
前記投写光学系位置調整装置は、前記筐体に収納した際に、筺体から露出し、前記投写光学系の位置調整を行う第1のダイアルと、第2のダイアルとを備え、
第1のダイアルを回転させることによる投写光学系の移動方向は、前記第2のダイアルを回転させることによる投写光学系の移動方向と略直交しており、
前記筺体から露出した部分における前記第1のダイアル及び第2のダイアルの回転方向は、前記投写光学系を移動させる方向と略一致し、
前記投写光学系位置調整装置には、前記投写光学系の基準位置を認識する認識手段が設けられており、
前記認識手段は、
前記第1のダイアル及び第2のダイアルの回転により互いに摺接して相対移動する摺接面および凸部を有し、
前記摺接面には、前記第1のダイアル及び第2のダイアルの回転により前記投写光学系が前記基準位置に位置付けられた際に前記凸部と係合する位置に凹部が形成され、
前記投写光学系が前記基準位置に位置付けられた際に、前記凹部と凸部とが係合することにより前記第1のダイアル及び第2のダイアルの回転トルクを変化させるものであることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
前記投写光学系位置調整装置は、前記筐体に固定され、投写光学系が移動する孔が形成された基部と、
この基部上を摺動自在に設けられ、前記投写光学系が取り付けられる台座と、
前記第1のダイアルの回転を前記台座に伝達し、この台座を直線駆動させる第1の伝達部と、
第2のダイアルの回転を前記台座に伝達し、この台座を直線駆動させる第2の伝達部とを備えることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
前記各伝達部は、前記台座に固定され、台座とともに摺動するスライダと、前記第1のダイアル又は第2のダイアルの回転に伴って回転し、前記スライダに噛合する歯車とを備えることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から請求項3の何れかに記載のプロジェクタにおいて、
前記投写光学系位置調整装置は、前記筺体に固定され、投写光学系が移動する孔が形成された基部と、
この基部上を摺動自在に設けられ、前記投写光学系が取り付けられる台座と、
前記第1のダイアルの回転を前記台座に伝達し、この台座を直線駆動させる第1の伝達部と、
前記第2のダイアルの回転を前記台座に伝達し、この台座を直線駆動させる第2の伝達部とを備え、
前記認識手段は、前記摺接面又は凸部が形成された前記各伝達部と、前記各伝達部側に付勢されて前記伝達部に当接するとともに、前記凸部又は摺接面が形成された付勢部材とを備えることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から請求項3の何れかに記載のプロジェクタにおいて、
前記投写光学系位置調整装置は、前記筐体に固定され、投写光学系が移動する孔が形成された基部と、この基部上を摺動自在に設けられ、前記投写光学系が取り付けられる台座とを備え、
前記第1のダイアル及び第2のダイアルは、前記筺体から露出するダイアル本体及びこのダイアル本体に設けられ、前記基部に固定される軸部をそれぞれ有し、
前記認識手段は、前記摺接面又は凸部が形成された前記軸部と、この軸部側に付勢されて、前記軸部に当接するとともに、前記凸部又は摺接面が形成された付勢部材とを備えることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1から請求項5の何れかに記載のプロジェクタにおいて、
前記投写光学系の基準位置は、前記投写光学系の移動方向略中間位置であることを特徴とするプロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004217506A JP3928633B2 (ja) | 2003-07-28 | 2004-07-26 | プロジェクタ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003202201 | 2003-07-28 | ||
JP2003202208 | 2003-07-28 | ||
JP2004217506A JP3928633B2 (ja) | 2003-07-28 | 2004-07-26 | プロジェクタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005062852A JP2005062852A (ja) | 2005-03-10 |
JP3928633B2 true JP3928633B2 (ja) | 2007-06-13 |
Family
ID=34381746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004217506A Expired - Fee Related JP3928633B2 (ja) | 2003-07-28 | 2004-07-26 | プロジェクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3928633B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3963879B2 (ja) | 2003-08-04 | 2007-08-22 | 三洋電機株式会社 | レンズシフト機構及び投写型映像表示装置 |
JP4994583B2 (ja) * | 2004-09-02 | 2012-08-08 | キヤノン株式会社 | 移動装置及び投射装置 |
JP4093224B2 (ja) | 2004-11-04 | 2008-06-04 | セイコーエプソン株式会社 | プロジェクタ |
KR100699150B1 (ko) * | 2005-05-25 | 2007-03-22 | 엘지전자 주식회사 | 영상투사기의 투사렌즈 셔터 개폐장치 |
JP4024280B1 (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-19 | 三洋電機株式会社 | 投写型映像表示装置 |
JP2010060806A (ja) * | 2008-09-03 | 2010-03-18 | Sony Corp | 投射型表示装置およびその駆動制御方法 |
JP4726985B2 (ja) * | 2009-11-18 | 2011-07-20 | 三洋電機株式会社 | レンズシフト機構及び投写型映像表示装置 |
JP4726994B2 (ja) * | 2010-07-01 | 2011-07-20 | 三洋電機株式会社 | 投写型映像表示装置 |
JP5900426B2 (ja) * | 2013-06-25 | 2016-04-06 | カシオ計算機株式会社 | 光軸調整装置及び投影装置 |
CN110727162B (zh) | 2015-05-19 | 2021-06-22 | 麦克赛尔株式会社 | 投影型影像显示装置 |
JP7031175B2 (ja) * | 2017-08-28 | 2022-03-08 | セイコーエプソン株式会社 | プロジェクター |
CN216848435U (zh) * | 2021-12-08 | 2022-06-28 | 安克创新科技股份有限公司 | 一种镜头调整机构、投影模组及投影装置 |
-
2004
- 2004-07-26 JP JP2004217506A patent/JP3928633B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005062852A (ja) | 2005-03-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7204598B2 (en) | Projector | |
JP4148241B2 (ja) | プロジェクタ | |
JP4046119B2 (ja) | 照明装置、プロジェクタ | |
JP3928633B2 (ja) | プロジェクタ | |
JP4023314B2 (ja) | 光学部品用筐体、光学装置、およびプロジェクタ | |
JP2003215702A (ja) | プロジェクタ | |
JP2003215700A (ja) | プロジェクタ | |
WO2004079447A1 (ja) | プロジェクタ | |
JP3938111B2 (ja) | プロジェクタ | |
JP4353143B2 (ja) | プロジェクタ | |
JP4103803B2 (ja) | 光学装置およびプロジェクタ | |
JP4270081B2 (ja) | 光学装置およびプロジェクタ | |
JP4352793B2 (ja) | 電子機器用外装ケース、および当該外装ケースを備えたプロジェクタ | |
JP4127047B2 (ja) | プロジェクタ用筐体及びこの筐体を備えたプロジェクタ | |
JP2005085831A (ja) | 電子機器用筐体、およびこの電子機器用筐体を備えるプロジェクタ | |
JP2005070517A (ja) | プロジェクタ | |
JP4506115B2 (ja) | プロジェクタ | |
JP2007078859A (ja) | プロジェクタ | |
JP4254439B2 (ja) | 電子機器 | |
JP2004138913A (ja) | 光学部品用筐体、光学ユニットおよびプロジェクタ | |
JP2005062853A (ja) | プロジェクタ | |
JP2009210855A (ja) | 光学部品用筐体およびプロジェクタ | |
JP2005043597A (ja) | プロジェクタ | |
JP4349021B2 (ja) | プロジェクタ | |
JP2006065090A (ja) | プロジェクタ、およびプロジェクタ用カバー部材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060414 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060926 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061114 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070126 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100316 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110316 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120316 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130316 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140316 Year of fee payment: 7 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |