JP2005062852A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract


【課題】投写光学系の移動方向を容易に理解することができるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】投写レンズ位置調整装置30では、第1のダイアル311の外装ケース2から露出した部分を下方に回転させると、歯車313がR2方向に回転する。これにより、Yスライダ314が下方(Y3方向)に移動する。そして、Yテーブル34が下方に移動し、投写レンズが下方に移動することとなる。また、第1のダイアル311の外装ケース2から露出した部分を上方に回転させると、投写レンズは上方に移動する。さらに、第2のダイアル321の外装ケースから露出した部分をプロジェクタ後方から見て左に回転させると、投写レンズは左側に移動し、第2のダイアル321を右側に回転させると、投写レンズは右側に移動する。
【選択図】 図8



Description

本発明は、プロジェクタに関する。
従来から、会議、学会、展示会等でのプレゼンテーションにプロジェクタを用いることが知られている。このプロジェクタは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、さらに合成して、投写光学系により拡大投写し、スクリーンに映しだすものである。
このようなプロジェクタでは、プロジェクタを低い位置に固定して上方にあおり投写する場合や、高い位置に固定して下方にあおり投写する場合がある。そのため、光変調装置等の光学系に対して、光束が射出される方向と直交する方向に投写光学系を移動させる投写光学系位置調整装置が設けられたものが知られている(例えば、特許文献1)。この投写光学系位置調整装置は、回転ノブであるつまみを左右に回転させ、ねじ駆動することにより、投写光学系を上下に昇降させる構造である。
特開平10−171044号公報(第3〜4頁、図2)
しかしながら、このような投写光学系位置調整装置では、投写光学系位置調整装置のつまみの回転方向と、投写光学系の移動方向とが一致していないため、投写光学系が上下のどちらに移動するのかが、わかりにくいという問題があった。
本発明の目的は、投写光学系の移動方向を容易に理解することができるプロジェクタを提供することである。
本発明のプロジェクタは、光源から射出された光束を、画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投写光学系により、拡大投写するプロジェクタであって、前記投写光学系を投写方向に直交する面内で移動させ、前記投写光学系の投写位置を調整する投写光学系位置調整装置と、この投写光学系位置調整装置及び前記投写光学系を収納する筐体とを備え、前記投写光学系位置調整装置は、前記筐体に収納した際に、筐体から露出し、前記投写光学系の位置調整を行う第1のダイアルと、第2のダイアルとを備え、第1のダイアルを回転させることによる投写光学系の移動方向は、前記第2のダイアルを回転させることによる投写光学系の移動方向と略直交しており、前記筐体から露出した部分における前記第1のダイアル及び第2のダイアルの回転方向は、前記投写光学系を移動させる方向と略一致していることを特徴とする。
このような本発明では、投写光学系の位置調整を行うための第1のダイアル、第2のダイアルの筐体から露出した部分の回転方向と、投写光学系の移動方向とが略一致しているため、使用者は、投写光学系の移動方向を容易に理解することができる。これにより、使用者は、スムーズに投写光学系の位置調整を行うことができる。
特に、投写光学系が略直交する2方向に移動する構成の場合には、ダイアルの回転方向と、投写光学系の移動方向とが一致していないと、使用者が投写光学系の移動方向が理解できず、混乱する可能性が高いが、本発明では、第1のダイアル、第2のダイアルの筐体から露出した部分の回転方向と、投写光学系の移動方向とを略一致させることで、使用者が容易に投写光学系の移動方向を理解することができ、使用者にとって使い勝手のよいものとなる。
本発明では、前記投写光学系位置調整装置は、前記筐体に固定され、投写光学系が移動する孔が形成された基部と、この基部上を摺動自在に設けられ、前記投写光学系が取り付けられる台座と、前記第1のダイアルの回転を前記台座に伝達し、この台座を直線駆動させる第1の伝達部と、第2のダイアルの回転を前記台座に伝達し、この台座を直線駆動させる第2の伝達部とを備えることが好ましい。
このような本発明によれば、第1のダイアル、第2のダイアルを回転させると、第1の伝達部、第2の伝達部によりこの回転が台座に伝達され、台座が直線駆動することとなる。投写光学系は台座に取り付けられているので、投写光学系も直線駆動することとなり、これにより、投写光学系の位置調整が行われる。
本発明では、前記各伝達部は、前記台座に固定され、台座とともに摺動するスライダと、前記第1のダイアル又は第2のダイアルの回転に伴って回転し、前記スライダに噛合する歯車とを備えることが好ましい。
歯車は、スライダに噛合しているため、歯車がダイアルの回転により回転すると、スライダが駆動されることとなる。スライダの駆動に伴い台座が移動し、これにより投写光学系の位置調整が行われる。
このような本発明では、歯車及びスライダによりダイアルの回転を直線駆動に変換しているため、構造が簡素であり、投写光学系位置調整装置が複雑化しない。
本発明では、投写光学系位置調整装置には、前記投写光学系の基準位置を認識する認識手段が設けられており、前記認識手段は、前記第1のダイアル及び第2のダイアルの回転トルクを変化させるものであることが好ましい。
このような本発明によれば、投写光学系の基準位置を認識するための認識手段が設けられており、この認識手段はダイアルの回転トルクを変化させるもの、すなわち、ダイアルを回転させるのに必要な力を変化させるものであるため、ダイアルを回転させながら、投写光学系の位置を容易に確認することができる。これにより、使用者の使い勝手を向上させることができる。
本発明では、前記投写光学系位置調整装置は、前記筐体に固定され、投写光学系が移動する孔が形成された基部と、この基部上を摺動自在に設けられ、前記投写光学系が取り付けられる台座と、前記第1のダイアルの回転を前記台座に伝達し、この台座を直線駆動させる第1の伝達部と、前記第2のダイアルの回転を前記台座に伝達し、この台座を直線駆動させる第2の伝達部とを備え、前記認識手段は、凹部又は凸部が形成された前記各伝達部と、前記各伝達部側に付勢されて前記伝達部に当接するとともに、凸部又は凹部が形成された付勢部材とを備え、前記基準位置において、凹部と凸部とが係合することにより、前記第1のダイアル及び第2のダイアルの回転トルクが変化することが好ましい。
伝達部に凸部が形成されている場合には、凹部が形成された付勢部材を使用する。また、伝達部に凹部が形成されている場合には、凸部が形成された付勢部材を使用する。
例えば、伝達部に凹部が形成され、付勢部材に凸部が形成されている場合、投写光学系が基準位置に達するまでの間は、凸部は、伝達部材側に付勢されて伝達部に当接している。伝達部はダイアルの回転に伴って駆動するため、凸部と伝達部との間には一定の摩擦力が発生し、これがダイアルの回転トルクとなる。投写光学系が基準位置に達すると、凹部と凸部とが係合し、摩擦力が小さくなって、ダイアルの回転トルクが軽くなる。これにより、基準位置を容易に確認することが可能となる。
なお、伝達部に凸部が形成され、付勢部材に凹部が形成されている場合においても、同様の作用効果を奏することができる。
また、伝達部はダイアルと直接接続されている部分であるため、凹部と凸部とが係合した際の摩擦力の変化をダイアルに直接伝えることができる。これにより、ダイアルの回転トルクの変化を使用者が確実に感じ取ることができ、より使い勝手のよいものとすることができる。
さらに、本発明の認識手段は、凹部と凸部とが係合する構成であるため、認識手段の構造が複雑化しない。
本発明では、前記投写光学系位置調整装置は、前記筐体に固定され、投写光学系が移動する孔が形成された基部と、この基部上を摺動自在に設けられ、前記投写光学系が取り付けられる台座とを備え、前記第1のダイアル及び第2のダイアルは、前記筐体から露出するダイアル本体及びこのダイアル本体に設けられ、前記基部に固定される軸部をそれぞれ有し、前記認識手段は、凹部又は凸部が形成された前記軸部と、この軸部側に付勢されて、前記軸部に当接するとともに、凸部又は凹部が形成された付勢部材とを備え、前記基準位置において、凹部と凸部とが係合することにより、前記第1のダイアル及び第2のダイアルの回転トルクが変化するものであってもよい。
軸部に凹部が形成されている場合には、凸部が形成された付勢部材を用い、軸部に凸部が形成されている場合には、凹部が形成された付勢部材を用いる。
このような本発明によれば、例えば、軸部に凹部が形成され、付勢部材に凸部が形成されている場合には、投写光学系が基準位置に達するまでの間は、凸部は、軸部側に付勢されて軸部に当接している。そして、軸部の回転により、凸部との間には摩擦が生じ、これがダイアルの回転トルクとなる。投写光学系が基準位置に達すると、凹部と凸部とが係合し、摩擦力が小さくなってダイアルの回転トルクが軽くなる。これにより、基準位置を容易に確認することが可能となる。
なお、軸部に凸部が形成され、付勢部材に凹部が形成されている場合においても、同様の作用効果を奏することができる。
さらに、本発明では、ダイアル自体に凹部又は凸部を形成しているため、凹部と凸部とが係合した際の摩擦力の変化を回転トルクの変化として、使用者がより確実に感じ取ることができる。
さらに、本発明の認識手段は、凹部と凸部とが係合する構成であるため、認識手段の構造が複雑化しない。
本発明では、前記投写光学系の基準位置は、前記投写光学系の移動方向略中間位置であることが好ましい。
基準位置を投写光学系の移動方向略中間位置(センター位置)とすることで、使用者はセンター位置を容易に認識することができる。例えば、投写光学系の光軸と、スクリーンに映る画面の中心を略一致させて使用する場合等に有用である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(1)外観構成
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を下方前面側から見た斜視図である。図3は、プロジェクタ1を後方背面側から見た斜視図である。図4は、プロジェクタ1の外装ケース2の一部を示す斜視図である。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投写する。このプロジェクタ1は、図1ないし図3に示すように、略直方体状の外装ケース2、およびこの外装ケース2から露出する投写レンズ3を備えている。
投写レンズ3は、後述する光変調装置としての液晶パネルで変調形成された光学像を拡大投写する投写光学系としての機能を具備するものであり、レンズ保持筒内部に複数のレンズが収納された組レンズとして構成される。
外装ケース2は、平面略矩形形状の合成樹脂製の筐体であり、プロジェクタ1の光学ユニット(後述)を含む装置本体(後述)を収納する。この外装ケース2は、装置本体の上部部分を覆うアッパーケース21と、装置本体の下部部分を覆うロアーケース22と、装置本体の前面部分を覆うフロントケース23と、装置本体の側面部分の一部を覆うサイドケース24と、装置本体の背面部分を覆うリアケース25(図3参照)を備えている。
なお、この外装ケース2の上面、前面、側面、底面、背面の角部分は、曲面状に形成されている。
アッパーケース21は、装置本体の上部を覆う平面略矩形形状の上面部21Aと、この上面部21Aの長辺方向の一方の端部から略垂下する側面部21Bと、上面部21Aの長辺方向の他方の端部の前方部分から略垂下する側面部21Cと、上面部21Aの後端部から略垂下する背面部21D(図3参照)とを備えている。
上面部21Aの後方側略中央部分には、図1または図3に示すように、プロジェクタ1の起動・調整操作を実施する操作パネル26が左右方向に延びるように設けられている。操作パネル26の操作ボタン261を適宜押下すると、操作パネル26内部に配置される図示しない回路基板に実装されたタクトスイッチと接触し、所望の操作が可能となる。また、前記回路基板には、ここでは図示しないLEDが取り付けられており、所望の操作に応じて発光するようになっている。
さらに、操作パネル26は、操作ボタン261を囲むように配置される化粧板262を備えており、前記LEDからの光は化粧板262を介して拡散される。
また、この上面部21Aの前方側(図1右側)からは、投写レンズ3を上下左右に動かし、投写レンズ3の位置を調整する投写レンズ位置調整装置30(図4参照)を構成する2つのダイアル(第1のダイアル311、第2のダイアル321)311,321が露出している。この2つのダイアル311,321のうち、図1左側に配置されたダイアル311をY1方向(下方)に動かすと、投写レンズ3がY3方向(下方)に動き、ダイアル311をY2方向(上方)に動かすと、投写レンズ3がY4方向(上方)に動くこととなる。
また、図1右側に配置されたダイアル321をX1方向(プロジェクタ1後方からみて右方向)に動かすと、投写レンズ3がX3方向(右方向)に動き、ダイアル321をX2方向(プロジェクタ1後方から見て左方向)に動かすと、投写レンズ3がX4方向(左方向)に動くこととなる。すなわち、ダイアル311とダイアル321による投写レンズの3の移動方向は略直交している。
さらに、上面部21Aの内面側には、図示しないが、投写レンズ3の外周を囲うようなリブが立設されている。
側面部21Cには、複数の羽根板711から構成されるルーバ71が露出する切り欠き21C1が形成されている。
また、図3に示すように、背面部21Dには、リアケース25が係合する切り欠き21D1が形成されている。
ロアーケース22は、図1〜図4に示すように、底面部22A、側面部22B、22C、背面部22D、前面部22Eを備えている。
図2に示すように、底面部22Aは、平面略矩形形状であり、この底面部22Aのプロジェクタ1の後方側略中央には、固定脚部22A1が設けられるとともに、前方側長辺方向両端に調整脚部27が設けられている。
調整脚部27は、底面部22Aから面外方向に進退自在に突出する軸状部材271(図5参照)を備えており、プロジェクタ1の投写時におけるプロジェクタ1の上下方向および左右方向の傾斜位置を調整可能としている。
また、底面部22Aには、外装ケース2の内部と連通する開口部22A3が形成されている。
この開口部22A3は、外装ケース2外部の冷却空気を外装ケース2内部に取り込む吸気口であり、この開口部22A3には、複数の開口が形成されたカバー22A5が取り付けられている。
さらに、この底面部22Aには、図4に示すように、投写レンズ3の外周を囲うようなリブ22A6が立設されている。
側面部22Bは、底面部22Aの長辺方向の一方の端部から立設されたものであり、図2に示すように、アッパーケース21の側面部21Bと係合して、外装ケース2の側面を構成する。
この側面部22Bには、図2に示すように、アッパーケース21側に窪んだ窪み部22B1が形成されており、この窪み部22B1はプロジェクタ1を把持する際に把持部として使用される。
図1に示すように、側面部22Cは、底面部22Aの長辺方向の他方の端部の前方側部分から立設されたものであり、アッパーケース21の側面部21Cと係合して、外装ケース2の側面の一部を構成する。この側面部22Cは、その上端が大きく切りかかれており、この切り欠き22C1からルーバ71が露出する。すなわち、側面部21Cの切り欠き21C1と、側面部22Cの切り欠き22C1とにより、ルーバ71が露出する開口が形成される。この開口からは、プロジェクタ1内部を冷却した空気が排出されることとなる。
図3に示すように、背面部22Dは、底面部22Aの短辺方向の一方の端部から立設されたものであり、この背面部22Dには、リアケース25が係合する切り欠き22D1が形成されている。すなわち、本実施形態では、背面部21D,22D、リアケース25とで、外装ケース2の背面が構成されることとなる。
この背面部22Dには、矩形状の開口22D2が形成され、この開口22D2からは、インレットコネクタ22D3が露出している。インレットコネクタ22D3は、外部電源からプロジェクタ1に電力を供給する端子であり、後述する電源ユニットと電気的に接続される。
再度、図1に示すように、前面部22Eは、底面部22Aの短辺方向の他方の端部から立設されたものである。この前面部22Eは、フロントケース23と係合し、これらにより外装ケース2の前面が構成されることとなる。
図1及び図2に示すように、フロントケース23は、略楕円形状であり、その長手方向端部側(図1右側)に投写レンズ3を露出させるための開口231が形成されている。なお、この開口231から露出する投写レンズ3には、ここでは図示しないが、開口231及び投写レンズ3の外周間の隙間を塞ぐ第1の遮光部材と、投写レンズ3及び投写レンズ位置調整装置30との間の隙間を塞ぐ第2の遮光部材12と(図4参照)が取り付けられている。
また、このフロントケース23の略中央部分には、リモコン受光窓232が形成される。このリモコン受光窓232の内側には、図示しないリモートコントローラからの操作信号を受信する図示しないリモコン受光モジュールが配置されている。
尚、リモートコントローラには、前述した操作パネル26に設けられる起動スイッチ、調整スイッチ等と同様のものが設けられていて、リモートコントローラを操作すると、この操作に応じた赤外線信号がリモートコントローラから出力され、赤外線信号は、リモコン受光窓232を介して受光部で受光され、後述する制御基板で処理される。
さらに、フロントケース23の内面には、図4に示すように、投写レンズ3の外周を囲むようにリブ234が立設されており、リブ234、ロア−ケース22の底面部22Aのリブ22A6、アッパーケース21の上面部21Aのリブとで投写レンズ3の周囲を囲むレンズ室が形成されることとなる。
サイドケース24は、図1及び図3に示すように、上面部24Aと、上面部24Aから略垂下した側面部24Cとを備えている。上面部24Aは、アッパーケース21の上面部21Aに係合して、外装ケース2の上面を構成する。
側面部24Cは、アッパーケース21の側面部21C、ロア−ケース22の側面部22Cに係合する。
図3に示すように、リアケース25は、アッパーケース21の背面部21Dの切り欠き21D1と、ロアーケース22の背面部22Dの切り欠き22D1とで形成される開口に嵌め込まれて固定されるものである。
このリアケース25は平面略矩形形状であり、その長手方向端部近傍には、フロントケース23と同様のリモコン受光窓232が形成されている。
また、このリアケース25には、外装ケース2内部側に窪んだ凹部251が形成されており、この凹部251から複数の接続端子252が露出している。
接続端子252は、外部の電子機器からの画像信号、音声信号等を入力するためのものであり、この接続端子252は、リアケース25の内側に位置するインターフェイス基板に接続されている。
なお、このインターフェイス基板は、後述する制御基板と、電気的に接続されており、このインターフェイス基板にて処理された信号は、制御基板に出力される。
(2)内部構成
図5は、プロジェクタ1の内部構成を示す図である。具体的には、外装ケース2のロアーケース22のみ残し、アッパーケース21と、フロントケース23と、サイドケース24と、リアケース25とを外した図である。
外装ケース2の内部には、プロジェクタ1の装置本体8が収容されており、この装置本体8は、外装ケース2の長手方向に沿って左右方向に延びる光学ユニット4と、この光学ユニット4の上方に配置される制御基板5と、電源ユニット6とを備えている。
(2-1)光学ユニット4の構造
光学ユニット4は、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投写レンズ3を介してスクリーン上に投写画像を形成するものである。この光学ユニット4は、図6に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光変調装置および色合成光学装置を一体化した光学装置44と、これら光学部品41,42,43,44を収納配置する略直方体形状の内部ケース45(図7参照)とに機能的に大別される。
インテグレータ照明光学系41は、光源から射出された光束を照明光軸直交面内における照度を均一にするための光学系である。このインテグレータ照明光学系41は、光源装置411、第1レンズアレイ412、第2レンズアレイ413、偏光変換素子414、および重畳レンズ415を備えて構成される。
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ411A、リフレクタ411B、およびリフレクタ411Bの光束射出面を覆う防爆ガラス411Cを備える。そして、光源ランプ411Aから射出された放射状の光束は、リフレクタ411Bで反射されて略平行光束とされ、外部へと射出される。本実施形態では、光源ランプ411Aとして、高圧水銀ランプを採用し、リフレクタ411Bとして、放物面鏡を採用している。なお、光源ランプ411Aとしては、高圧水銀ランプに限らず、例えばメタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用してもよい。また、リフレクタ411Bとして放物面鏡を採用しているが、これに限らず、楕円面鏡からなるリフレクタの射出面に平行化凹レンズを配置した構成を採用してもよい。
第1レンズアレイ412は、照明光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備している。各小レンズは、光源ランプ411Aから射出された光束を部分光束に分割し、照明光軸方向に射出する。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネル441R,441G,441B上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を略1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の後述する液晶パネル441R,441G,441B上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441R,441G,441Bを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ411Aからの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ411Aから射出された光束を略1種類の偏光光に変換し、光学装置44における光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子414は、例えば、特開平8−304739号公報に紹介されている。
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備える。インテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束は、2枚のダイクロイックミラー421,422により赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、一対のリレーレンズ433と、反射ミラー432,435とを備えている。このリレー光学系43は、色分離光学系42で分離された色光である青色光を光学装置44の後述する液晶パネル441Bまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、緑色光成分と青色光成分とは透過し、赤色光成分は反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した赤色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ419を通って、赤色用の液晶パネル441Rに到達する。このフィールドレンズ419は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G,441Bの光入射側に設けられたフィールドレンズ419も同様である。
また、ダイクロイックミラー421を透過した青色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ419を通って、緑色光用の液晶パネル441Gに到達する。一方、青色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ419を通って、青色光用の液晶パネル441Bに到達する。
なお、青色光にリレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ419に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、赤色光を通す構成としてもよい。
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成する。この光学装置44は、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、この入射側偏光板442の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441(441R,441G,441B)および射出側偏光板444と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム445とを備える。
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、対向配置される一対の透明基板内に液晶が密封封入されている。そして、この液晶パネル441R,441G,441Bは、入射側偏光板442を介して入射する光束を画像情報に応じて変調して射出する。
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。
また、射出側偏光板444も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441R,441G,441Bから射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、透過させる偏光光の偏光軸は、入射側偏光板442における透過させる偏光光の偏光軸に対して直交するように設定されている。
クロスダイクロイックプリズム445は、射出側偏光板444から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。このクロスダイクロイックプリズム445には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
以上説明した液晶パネル441R,441G,441B、射出側偏光板444およびクロスダイクロイックプリズム445は、一体的にユニット化されている。
図7は、内部ケース45の構造を示す図である。
内部ケース45は、射出成形等による合成樹脂製品であり、上述した光学部品41,42,43,44が収納される下内部ケース46と、この下内部ケース46の上面の開口部分を塞ぐ蓋状の上内部ケース47とを備える。
下内部ケース46は、光源装置411が収納される光源収納部48と、光源装置411を除く他の光学部品が収納される容器状に形成された部品収納部49とを備えている。
光源収納部48は、略箱型形状であり、部品収納部49側の端面及びこの端面に対向する端面に開口が形成されている。部品収納部49側の端面に形成された開口は、光源装置411から射出された光束を透過させるためのものである。また、部品収納部49側の端面に対向する端面に形成された開口は、光源装置411を光源収納部48の側方から差し込むようにして収容するための開口である。
部品収納部49は、上面が開口した略直方体形状であり、その一端は光源収納部48に接続されている。また、この部品収納部49の他端には、投写レンズ3がネジ止め固定されるヘッド部50が取り付けられている。このヘッド部50は、内部ケース45内に設定される照明光軸に対する所定位置に投写レンズ3を設置するためのものである。
部品収納部49には、ここでは、具体的な図示は省略するが、光学部品412〜415,419,421〜423,431〜435を上方からスライド式に嵌め込むための複数の溝部が形成されている。また、この部品収納部49のヘッド部50に隣接する部分には、光学装置44が設置される。
上内部ケース47は、下内部ケース46の部品収納部49における光学装置44の上方を除く上端開口部分を閉塞する。この上内部ケース47には、表裏を貫通して複数の開口部47Aが形成され、この開口部47Aから、内部ケース45内を冷却した空気が排出されることとなる。
(2-2)制御基板5の構造
図5に示すように、制御基板5は、上述した内部ケース45の上内部ケース47の上方に配置される。この制御基板5は、CPU(Central Processing Unit)等の演算処理装置が実装された回路基板として構成され、プロジェクタ1全体を制御する。この制御基板5は、前述のインターフェイス基板から出力される信号に基づいて液晶パネル441R,441G,441Bを駆動制御する。そして、液晶パネル441R,441G,441Bは、光変調を実施して光学像が形成される。また、この制御基板5は、前述の操作パネル26の回路基板、および前述の図示しないリモコン受光モジュールから出力される操作信号を入力し、この操作信号に基づいてプロジェクタ1の構成部材に適宜、制御指令を出力する。
(2-3)電源ユニット6の構成
電源ユニット6は、光源装置411および制御基板5等に電力を供給するものであり、外装ケース2のフロントケース23の長手方向に沿って配置されている。この電源ユニット6は、電源回路を備えた電源ブロック61と、この電源ブロック61の下方に配置されるランプ駆動ブロック(図示略)とを備えている。
電源ブロック61は、インレットコネクタ22D3に接続された電源ケーブルを通して外部から供給された電力をランプ駆動ブロックおよび制御基板5等に供給する。この電源ブロック61は、入力される交流を低電圧の直流に変換するトランスや該トランスからの出力を所定の電圧に変換する変換回路等が片面に実装された回路基板と、この回路基板を覆うシールド部材としての筒状部材611とを備える。このうち、筒状部材611は、アルミニウムから構成され、両端が開口された略箱状に形成されている。
ランプ駆動ブロックは、前述した光源装置411に安定した電圧で電力を供給するための変換回路であり、電源ブロック61から入力した商用交流電流は、このランプ駆動ブロックによって整流、変換されて、直流電流や交流矩形波電流となって光源装置411に供給される。
なお、このような電源ユニット6の側方には、排気ファン72が設置されており、電源ユニット6を冷却した空気をルーバ71が取り付けられた開口から排出している。また、この電源ユニット6と、内部ケース45の光源収納部48との間には、ダクト73が設置されており、光源収納部48内の光源装置411を冷却した空気は、排気ファン72により引き寄せられ、ダクト73を通って、開口から排出される。
(3)投写レンズ位置調整装置30
図8には、投写レンズ位置調整装置30を示す。この投写レンズ位置調整装置30は、投写レンズ3を上下方向(Y3方向、Y4方向)、左右方向(X3方向、X4方向)に移動させ、投写位置を調整させるものである。
ここで、投写レンズ3の位置調整においては、Y3方向、Y4方向を結ぶ軸をY軸と設定し、X3方向、X4方向を結ぶ軸をX軸と設定する。
図9に示すように、この投写レンズ位置調整装置30では、投写レンズ3を最上部(Y4方向)に移動させると、投写レンズ3が基準位置(Y軸に沿った投写レンズ3の移動可能範囲の略中心位置)にある場合に投写される画面S1の位置よりも、画面1つ分上方に投写することができる(画面S2)。
また、投写レンズ3を最下部(Y3方向)に移動させた場合には、投写レンズ3が基準位置(Y軸に沿った投写レンズ3の移動可能範囲の略中心位置)にある場合に投写される画面S1の位置よりも、画面半分下方に投写することができる(画面S3)。
さらに、投写レンズ3をプロジェクタ1後方から見て、最も右側(X3方向)、或いは最も左側(X4方向)に移動させた場合には、投写レンズ3が基準位置にある場合(X軸に沿った投写レンズ3の移動可能範囲の略中心位置)に投写される画面S1よりも、画面半分右側(画面S4)或いは左側(画面S5)に投写することができる。
投写レンズ位置調整装置30は、図8及び図10に示すように、外装ケース2に固定され、リブ22A6(図4)に当接して配置される基部33と、基部33上を摺動するYテーブル34及びXテーブル35から構成される台座39と、この台座39のYテーブル34を基部33上で摺動させるためのYテーブル駆動機構31と、Xテーブル35を基部33上で摺動させるためのXテーブル駆動機構32とを備える。
図10及び図11にも示すように、基部33は、平面略矩形形状の板状の本体部331と、この本体部331の両端部から本体部331に略直交して設けられ、Yテーブル34側に延出した延出部332とを備える。
本体部331の略中央部分には、投写レンズ3が挿入されるとともに、投写レンズ3が移動する略正方形形状の孔331Aが形成されている。この孔331Aにより投写レンズ3の移動可能な範囲が決定される。
延出部332の延出方向先端部333は、本体部331と略平行に配置されている。この先端部333と、本体部331との間にYテーブル34のX軸方向の端部が差し込まれる。
また、延出部332のうち、一方の延出部332Aは、断面T字型形状となっており、この一方の延出部332Aの先端部333Aには、一対のボス部333A1が形成されている。このボス部333A1は、後述するYテーブル駆動機構31のYスライダ314の長孔314Bに挿入される。さらに、この先端部333Aには、Y軸方向に延びる長孔333A2が形成されている。
また、先端部333Aの上端部には、この先端部333Aと略直交する取り付け片333A3が形成されている。この取り付け片333A3は、後述するYテーブル駆動機構31のダイアル311及び歯車313を固定するための孔333A4,333A5が形成されている。
また、延出部332のうち他方の延出部332Bは、断面略L字型形状であり、先端部333Bには、後述する取り付け部38を固定するための孔333B1が形成されている。
台座39は、投写レンズ3が取り付けられるとともに、基部33上を摺動するものであり、基部33上をY軸方向に摺動するYテーブル34と、このYテーブル34の摺動方向と直交する方向(X軸方向)に摺動するXテーブル35とを備える。
Yテーブル34は、図11及び図12に示すように、Y軸方向及びX軸方向の辺の長さ寸法が前記基部33よりも短い平面略矩形形状の板状部材である。このYテーブル34のX軸方向の両端部は、基部33の先端部333と、本体部331との間に挿入されて、Yテーブル34は、基部33上をY軸方向に摺動する。Yテーブル34の略中央には、X軸方向に延びる略楕円形状の孔341が形成されている。この孔341の短径(Y軸方向の径寸法)の寸法は、投写レンズ3の径と略等しく、長径の寸法(X軸方向の径寸法)は、基部33の孔331AのX軸方向の長さ寸法と略等しい。この孔341内には、投写レンズ3が挿入される。
また、Yテーブル34には、孔341に隣接して略矩形形状の孔342が形成されている。この孔342は、Yテーブル34にYスライダ314を固定するためのものである。
さらに、Yテーブル34には、孔341を挟んで上下(Y軸方向)に対向配置された一対の片343が取り付けられている。片343は、断面略L字形であり、Yテーブル34に直交して設けられる直交部343Aと、この直交部343Aに設けられYテーブル34と略平行に延びる平行部343Bとを備える。この平行部343BとYテーブル34との間に、Xテーブル35の端部が挿入されることとなる。
Xテーブル35は、図12にも示すように、平面矩形形状の板状部材であり、その外形寸法は、Yテーブル34よりも小さなものとなっている。
Xテーブル35の略中央には、投写レンズ3を挿入し、投写レンズ3を保持する略円形形状の孔351が形成されている。すなわち、投写レンズ3は、Xテーブル35に取り付けられることとなる。このXテーブル35の孔351の上部には、一対の突起352が形成されている。さらに、Xテーブル35のY軸方向の両端部353は切りかかれており、この両端部353の厚さ寸法は、他の部分よりも薄くなっている。この端部353は、それぞれYテーブル34の片343に挿入され、これにより、Xテーブル35の端部353は、片343内を摺動することとなる。すなわち、Xテーブル35は、Yテーブル34を介して、基部33上を摺動する。
Yテーブル駆動機構31は、図11に示すように、Yテーブル34を基部33上で直線駆動させるためのものであり、ダイアル311と、ダイアル311の回転をYテーブル34に伝達させる伝達部312(第1の伝達部)とを備える。
ダイアル311は、外装ケース2のアッパーケース21の上面部21A(図1)に形成されたダイアル用の孔から露出する略円柱形状のダイアル本体311Aと、このダイアル本体311Aの円形面に取り付けられた歯車部311Bと、この歯車部311Bに取り付けられた軸部311Cとを備える。
軸部311Cは、基部33の取り付け片333A3の孔333A4に挿入されるとともに、固定リング315により固定される。
伝達部312は、ダイアル311の歯車部311Bに噛合する歯車313と、この歯車313に噛合し、歯車313の回転に伴って摺動するYスライダ314とを備える。
歯車313は、その軸部分が、基部33の取り付け片333A3の孔333A5に挿入され、固定リング315により固定される。
Yスライダ314は、Y軸方向に延びる長尺状の部材であり、短辺方向の一方の端部の一部は、基部33と反対方向に折り曲げられている。この部分は鋸状のカットが施され、歯車313に噛合する噛合部314Aとなっている。
さらに、Yスライダ314には、その長手方向に沿って延びる一対の長孔314Bと、凹部314Cとが形成されている。
長孔314Bには、基部33のボス部333A1が挿入される。
凹部314Cは、一対の長孔314Bの略中間部分に形成されており、その断面形状は、V字状となっている。さらに、Yスライダ314の短辺方向の他方の端部の略中央部分には、突起314Dが形成されている。この突起314Dは、基部33側に延びるものであり、突起314DはYテーブル34の孔342にはめ込まれ、さらに、基部33の長孔333A2に挿入される。
このようなYスライダ314上には、Y軸方向に延びる長尺状のばね片(付勢部材)36が取り付けられる。ばね片36の長手方向両端部362は、略L字状に屈曲されている。この両端部362には、ビスB1を通すための穴362Aが形成されており、ビスB1は長孔314Bを介してボス部333A1に挿入される。これにより、ばね片36は、基部33のボス部333A1に固定されることとなる。従って、ばね片36がYスライダ314の摺動に伴い、動いてしまうことはない。
さらに、ばね片36の長手方向略中央部分は、V字状に窪んでおり、Yスライダ314側に突出した凸部361となっている。この凸部361は、Yスライダ314側に付勢されて、Yスライダ314に当接しており、Yスライダ314が摺動し、投写レンズ3が基準位置、例えば、Y軸方向の略中央位置にまで移動すると、Yスライダ314の凹部314Cと係合することとなる。
すなわち、本実施形態では、凸部361が形成されたばね片36と、凹部314Cが形成されたYスライダ314とがY軸方向の基準位置(Y軸方向の略中間位置)を認識する認識手段となる。
Xテーブル駆動機構32は、Xテーブル35を基部33上で直線駆動させるためのものであり、図12に示すように、ダイアル321と、ダイアル321の回転をXテーブル35に伝達させるための伝達部322(第2の伝達部)とを備える。
ダイアル321は、ダイアル311と略同様の構造であり、アッパーケース21の上面部21A(図1)に形成されたダイアル用の孔から露出する略円柱形状のダイアル本体321Aと、このダイアル本体321Aの円形面に取り付けられた歯車部321Bと、この歯車部321Bに取り付けられた軸部321Cとを備える。
このようなダイアル321は、板状の取り付け部38を介して基部33に固定される。具体的には、ダイアル321の軸部321Cを、穴381に通し、固定リング315を取り付けることにより固定される。なお、取り付け部38には、穴381に隣接して、歯車323の軸部を挿入するための穴382も形成されている。
伝達部322は、ダイアル321の歯車部321Bに噛合する歯車323と、この歯車323に噛合し、歯車323の回転に伴って摺動するXスライダ324とを備える。
Xスライダ324は、X軸方向に延びる長尺の部材であり、一方の長辺の一部には、鋸状のカットが施されている。この部分は、歯車313に噛合する噛合部324Aである。
さらに、Xスライダ324には、その長手方向に沿って延びる一対の長孔324Bと、凹部324Cとが形成されている。
長孔324Bには、取り付け部38に形成された一対のボス部383が挿入される。
凹部324Cは、一対の長孔324Bの略中間部分に形成されており、その断面はV字状となっている。
また、Xスライダ324の他方の長辺の略中央部分には、図12下方に延びる延出部324Dが形成されている。この延出部324Dは、Xテーブル35の突起352間に嵌めこまれる。
なお、Xテーブル35は、Yテーブル34上に設置されているため、Yテーブル34を下方に移動させた場合には、Xテーブル35も下方に移動することとなる。この際、Xスライダ324の延出部324Dは、突起352間を摺動することとなるが、延出部324Dは、Xテーブル35が最下部に移動した際においても、突起352間から外れることがない長さ寸法を有している。すなわち、延出部324Dの延出方向の長さ寸法は、Xスライダ324の上下方向の移動可能な寸法よりも長いものとなっている。
以上のようなXスライダ324上には、X軸方向に延びる長尺状のばね片(付勢部材)37が取り付けられている。このばね片37は、ばね片36と略同様の形状であり、長手方向両端部372は略L字状に屈曲されている。この端部372には、ビスB1を通すための孔372Aが形成されており、ビスB1は、長孔324Bを介して取り付け部38に形成された一対のボス部383に挿入される。すなわち、ばね片37は、基部33に固定された取り付け部38に固定されることとなる。
さらに、ばね片37の長手方向略中央部分は、V字状に窪んでおり、Xスライダ324側に突出した凸部371となっている。凸部371は、Xスライダ324側に付勢されて、Xスライダ324に当接しており、Xスライダ324が摺動し、投写レンズ3が基準位置、例えば、X軸方向の略中央位置にまで移動すると、Xスライダ324の凹部324Cと係合することとなる。
すなわち、本実施形態では、凸部371が形成されたばね片37と、凹部324Cが形成されたXスライダ324とがX軸方向の基準位置(X軸方向の略中間位置)を認識する認識手段となる。
次に、以上のような、投写レンズ位置調整装置30による投写レンズ3の位置調整について、主に図8、図11および図12を参照しながら説明する。
はじめに、投写レンズ3のY軸方向への移動について説明する。
ここでは、投写レンズ3がY軸方向の移動位置の最上部に位置していると仮定する。
まず、ダイアル311の外装ケース2から露出した部分を、下方(図1のY1方向)に回転させる(ダイアル311は、図8矢印R1方向に回転する)。この回転に伴い、歯車313がR2方向に回転する。この歯車313が回転することにより、Yスライダ314が下方(Y3方向)に移動する。この際、Yスライダ314の長孔314B内をボス部333A1が摺動することとなる。また、Yスライダ314の突起314Dは、基部33の長孔333A2内を摺動することとなる。
突起314Dは、Yテーブル34の孔342に嵌めこまれているため、Yスライダ314の移動に伴って、Yテーブル34も下方(Y3方向)に移動することとなる。このYテーブル34の片343には、Xテーブル35の端部が挿入されているので、Yテーブル34の移動に伴って、Xテーブル35も下方に移動する。Xテーブル35には、投写レンズ3が固定されているので、これにより投写レンズ3も下方(Y3方向)に移動することとなる。
なお、ばね片36は、基部33に固定されているため、Yスライダ314が移動しても、ばね片36が移動することはない。ばね片36の凸部361は、Yスライダ314に当接しているため、凸部361とYスライダ314との間には摩擦が生じることとなる。
さらに、ダイアル311を回転させ、投写レンズ3が基部33に形成された孔331AのY軸方向略中間位置に移動すると、ばね片36の凸部361がYスライダ314の凹部314Cに係合する。これにより、ばね片36の凸部361とYスライダ314間の摩擦が小さくなり、ダイアル311の回転トルクが軽くなる。
そして、さらに、ダイアル311を回転させると、ばね片36の凸部361と、Yスライダ314の凹部314Cとの係合が解除され、凸部361とYスライダ314との間には再び大きな摩擦が生じることとなる。
次に、投写レンズ3のX軸方向の移動について説明する。
ここでは、プロジェクタ1を後方から見た際に、投写レンズ3が右側の最大移動位置に位置していると仮定する。
まず、ダイアル321の外装ケース2から露出した部分を、プロジェクタ1後方から見て左側(図1のX2方向)に回転させる(ダイアル321は、図8R3方向に回転する)。このダイアル321の回転に伴い歯車323がR4方向に回転する。歯車323が回転することにより、Xスライダ324がプロジェクタ1後方から見て左方向(X4方向)に移動する。この際、Xスライダ324の長孔324B内を取り付け部38のボス部383が摺動することとなる。
Xスライダ324の延出部324Dは、Xテーブル35の突起352間にはめ込まれているので、Xスライダ324の移動に伴って、Xテーブル35は、Yテーブル34上を摺動することとなる。これにより投写レンズ3も左側(X4方向)に移動することとなる。
なお、ばね片37は、取り付け部38のボス部383に固定されているので、Xスライダ324の移動に伴って移動することはない。ばね片37の凸部371はXスライダ324に当接しているため、凸部371とXスライダ324との間には摩擦が生じることとなる。
さらに、ダイアル321を回転させ、投写レンズ3が基部33に形成された孔331AのX軸方向略中間位置まで移動すると、ばね片37の凸部371がXスライダ324の凹部324Cに係合する。これにより、ばね片37の凸部371とXスライダ324間の摩擦が小さくなり、ダイアル321の回転トルクが軽くなる。
そして、さらに、ダイアル321を回転させると、ばね片37の凸部371と、Xスライダ324の凹部324Cとの係合が解除され、凸部371とXスライダ324との間の摩擦が再び大きくなる。
なお、ここでは、投写レンズ3が最上部から最下部へ移動する場合、及び、プロジェクタ1後方から見て右側から左側に移動する場合について述べたが、最下部から最上部に移動する場合、左側から右側に移動する場合においても、同様である。
(4)遮光構造
図13から図16を参照して、投写レンズ3の周囲の遮光構造について説明する。
投写レンズ3の周囲には、フロントケース23の開口231と、投写レンズ3の外周との間の隙間を遮蔽する第1の遮光部材11と、投写レンズ3と投写レンズ位置調整装置30の基部33の孔331Aとの間の隙間を遮蔽する第2の遮光部材12とが設けられている。
第1の遮光部材11は、図14及び図15に示すように、リング部材111と、遮光部材本体112と、固定板113とを備える。
リング部材111は、投写レンズ3のレンズ保持筒3Aの外周面に円周状に形成された溝部3A1に遊嵌状態で保持されている。従って、フォーカス調整時等に投写レンズ3のレンズ保持筒3Aを回転させても、リング部材111が回転することはない。このリング部材111には、その外周面に断面略コ字形の溝部111Aが形成されている。
遮光部材本体112は、リング部材111の外周に取り付けられるものであり、リング状の弾性部材112Aと、この弾性部材112Aから外側に向かって延びる一対の取り付け片112Bとを備える。
弾性部材112Aは、リング部材111と、フロントケース23の開口231周縁との間に跨って配置されるものである。この弾性部材112Aは、薄い板状のゴムから構成されており、フロントケース23と反対側に窪み、投写レンズ3の径方向に直交する断面が略U字形状の変形部112A1と、この変形部112A1の内周側の周縁、外周側の周縁にそれぞれ設けられる取り付け部112A2,112A3とを備える。
変形部112A1は、投写レンズ3の位置調整に伴って変形する部分であり、取り付け部112A2,112A3よりも薄肉状に形成されている。
変形部112A1の内周側の周縁に設けられた取り付け部112A2は、リング部材111の溝部111Aに挿入され、固定される。
変形部112A1の外周側の周縁に設けられた取り付け部112A3は、フロントケース23と反対側に屈曲されており、後述する固定板113の窪み部分に挿入される。この固定板113は、フロントケース23の周縁に固定されるため、遮光部材本体112の変形部112A1は、投写レンズ3に取り付けられたリング部材111と、フロントケース23の開口231との間の隙間を遮蔽することとなる。
取り付け片112Bは、変形部112A1の外周側の周縁に固定されており、変形部112A1の周縁に沿って配置されている。この取り付け片112Bは、遮光部材本体112をフロントケース23に取り付けるためのものである。
固定板113は、遮光部材本体112をフロントケース23に固定するためのものであり、遮光部材本体112のフロントケース23と反対側に配置される。この固定板113は、投写レンズ3が挿通するリング部113Aと、このリング部113Aから外側に延びる固定片113Bとを備える。リング部113Aは、遮光部材本体112と反対側に窪んでおり、この窪み部分に遮光部材本体112の変形部112A1の外周側の周縁に設けられた取り付け部112A3が挿入される。
固定片113Bは、フロントケース23に固定されるものであり、ビスB2を挿入するための孔113B1が形成されている。固定片113Bをフロントケース23に固定すると、固定片113Bと、フロントケース23の開口231の周縁に形成されたリブ235とにより、遮光部材本体112の取り付け片112B及び取り付け部112A3が挟みこまれ、固定されることとなる。
そして、以上のような、第1の遮光部材11では、投写レンズ3を移動させると、遮光部材本体112の変形部112A1が変形する。例えば、投写レンズ3を上方(図13Y4方向)に移動させた場合には、変形部112A1の上方部分が圧縮され、下方部分が伸びることとなる。
次に、図15及び図16を参照して、第2の遮光部材12について説明する。
前述した投写レンズ位置調整装置30では、投写レンズ3を保持するXテーブル35をプロジェクタ1後方から見て左側(図8X4方向)、或いは右側(図8X3方向)に移動させた際に、Xテーブル35と、Yテーブル34の孔341や基部33の孔331Aとの間に隙間が発生することがある。そのため、この隙間から光漏れが生じる可能性がある。第2の遮光部材12は、前記隙間を遮蔽する目的で設けられるものである。この第2の遮光部材12は、投写レンズ位置調整装置30の基部33内側に取り付けられ、遮光部材本体122と、固定板123とを備える。
遮光部材本体122は、投写レンズ3のレンズ保持筒3Aの外周に取り付けられるものであり、リング状の弾性部材122Aと、この弾性部材122Aから外側に向かって延びる取り付け片122Bとを備える。
弾性部材122Aは、薄い板状のゴムから構成されており、フロントケース23と反対側に窪み、投写レンズ3の径方向に直交する断面が略U字形状の変形部122A1と、この変形部122A1の内周側周縁、外周側周縁にそれぞれ設けられる取り付け部122A2,122A3とを備える。
変形部122A1は、投写レンズ3の位置調整に伴って変形する部分であり、取り付け部122A2,122A3よりも薄肉状に形成されている。
変形部122A1の内周側の周縁に設けられた取り付け部122A2は、投写レンズ3のレンズ保持筒3Aの外周に固定される。
変形部122A1の外周側の周縁に設けられた取り付け部122A3は、投写レンズ位置調整装置30の基部33の孔331Aの周縁に固定される。これにより、変形部122A1が投写レンズ3の外周と、基部33の孔331Aとの間の隙間を遮蔽することとなる。
取り付け片122Bは、矩形状の外形形状を備えた板状部材であり、その四隅には、基部33に形成されたボス部334に挿入される孔122B1が形成されている。
固定板123は、遮光部材本体122を基部33に固定するためのものであり、遮光部材本体122の基部33と反対側に配置される。
この固定板123は、平面略矩形形状の板金であり、中央部分に投写レンズ3を挿通させるための円形状の開口123Aが形成されている。また、この固定板123のY軸方向に沿った辺の略中央部分には、一対のばね片123Cが設けられている。
さらに、この固定板123の四隅には、ビスB3を挿入するための孔123Bが形成されている。この孔123BにビスB3を挿入し、固定板123を基部33に固定すると、固定板123の開口周縁部分と基部33とで、遮光部材本体122の取り付け部122A3及び取り付け片122Bが挟持される。
以上のような、第2遮光部材12では、投写レンズ3を移動させると、遮光部材本体122の変形部122A1が変形する。例えば、投写レンズ3を上方(図13Y4方向)に移動させた場合には、変形部122A1の上方部分が圧縮され、下方部分が延びることとなる。
(5)実施形態の効果
このような本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(5-1)投写レンズ位置調整装置30のダイアル311の外装ケース2から露出した部分を下方(Y1方向)に動かすと、投写レンズ3が下方向(Y3方向)に動き、ダイアル311の外装ケース2から露出した部分を上方(Y2方向)に動かすと、投写レンズ3が上方向(Y4方向)に動くこととなる。また、ダイアル321の外装ケース2から露出した部分をプロジェクタ1後方から見て右側(X1方向)に動かすと、投写レンズ3がプロジェクタ1後方から見て右側(X3方向)に動き、ダイアル321外装ケース2から露出した部分をプロジェクタ1後方から見て左側(X2方向)に動かすと、投写レンズ3がプロジェクタ1後方から見て左側(X4方向)に動くこととなる。
このように、プロジェクタ1後方から見て、投写レンズ3を移動させる方向と、ダイアル311,321を回転させる方向とが一致しているため、投写レンズ3の移動方向を容易に理解することができる。これにより、使用者は、スムーズに投写レンズ3の位置調整を行うことができる。
特に、投写レンズ3が略直交する2方向に移動する構成の場合には、ダイアルの回転方向と、投写レンズ3の移動方向とが一致していないと、使用者が投写レンズ3の移動方向が理解できず、混乱する可能性が高いが、本実施形態のように、ダイアル311,321の回転方向と、投写レンズ3の移動方向とを略一致させることで、使用者が容易に投写レンズ3の移動方向を理解することができ、使用者にとって使い勝手のよいものとなる。
(5-2)さらに、本実施形態では、ダイアル311,321と、スライダ314,324との間に、歯車313,323を設けるだけで、ダイアル311,321の回転を直線駆動に変換でき、プロジェクタ1後方から見て、投写レンズ3を移動させる方向と、ダイアル311,321を回転させる方向とを一致させることができるため、投写レンズ位置調整装置30の構造が複雑化しない。
(5-3)投写レンズ位置調整装置30には、投写レンズ3の基準位置を認識するための認識手段が設けられており、この認識手段は、ダイアル311,321の回転トルクを変化させるもの、すなわち、ダイアル311,321を回転させるのに必要な力を変化させるものであるため、ダイアル311,321を回転させながら、投写レンズ3の位置を容易に確認することができる。具体的には、投写レンズ3が基準位置に達するまでの間、ばね片36,37の凸部361,371はYスライダ314、Xスライダ324側に付勢され、このYスライダ314、Xスライダ324当接しているため、凸部361,371とYスライダ314、Xスライダ324との間には摩擦が生じることとなる。これがダイアル311,321の回転トルクとなる。投写レンズ3が基準位置に達すると、凹部314C,324Cと凸部361,371とが係合し、ダイアル311,321の回転トルクが軽くなる。これにより、基準位置を容易に確認することが可能となる。
このように、基準位置を容易に確認することができるので、使用者の使い勝手を向上させることができる。
(5-4)さらに、凹部314C,324Cと凸部361,371とを係合させるだけで、投写レンズ3の基準位置を確認することができるため、基準位置を認識する認識手段を設けても、投写レンズ位置調整装置30の構造が複雑化しない。
(5-5)また、ダイアル311,321に直接接続された伝達部322のXスライダ324、Yスライダ314に凹部314C,324Cを形成しているため、凹部314C,324Cと凸部361,371とが係合した際の摩擦力の変化をダイアル311,321に直接伝えることができる。これにより、ダイアル311,321の回転トルクの変化を使用者が確実に感じ取ることができ、より使い勝手のよいものとすることができる。
(5-6)さらに、凹部314C,324Cと、凸部361,371とが係合する基準位置を投写レンズ3の移動方向略中間位置(センター位置)とすることで、使用者はセンター位置を容易に認識することができる。従って、プロジェクタ1の投写レンズ3光軸と、スクリーンに映る画面の中心を略一致させて使用する場合に特に有用なものとすることができる。
(5-7)凸部361,371及び凹部314C,324Cを断面略V字形状としているため、凹部314C,324Cと、凸部361,371との係合を解除する際に、凹部314C,324Cを移動させるだけで、スムーズに凹部314C,324Cと凸部361,371の係合を解除することができる。
(5-8)また、投写レンズ位置調整装置30で投写レンズ3を最上部に移動させると、投写レンズ3が基準位置にある場合に投写される画面よりも、画面1つ分上方に投写することができる。このように画面1つ分上方に投写することができるため、例えば、プロジェクタ1を床等の低い位置に設置して、投写することが可能となる。また、吹き抜け等がある場合には、プロジェクタ1の上下をさかさまにして、下方に投写することも可能となる。
さらに、投写レンズ3を最下部に移動させた場合には、投写レンズ3が基準位置にある場合に投写される画面の位置よりも、画面半分下方に投写することができる。これにより、棚等の比較的高い位置にプロジェクタ1を設置して使用することが可能となる。
このように、本実施形態のプロジェクタ1では、高い位置から低い位置にむけて投写すること、低い位置から高い位置に向けて投写することが可能となり、プロジェクタ1を設置する高さ位置が制限されず、プロジェクタ1の使い勝手を良いものとすることができる。
(5-9)また、投写レンズ位置調整装置30で投写レンズ3を最も右側、或いは左側に移動させた場合には、投写レンズ3が基準位置にある場合に投写される画面の位置よりも、画面半分右側或いは左側に投写することができる。そのため、スクリーンの中心位置から投写レンズ3の光軸が左右にずれてしまった場合でも、スクリーンの中心位置に略確実に投写することができる。これにより、プロジェクタ1の設置位置が制限されるような、狭い居室等の空間でもプロジェクタ1を使用することができる。
(5-10)第1の遮光部材11は、投写レンズ3に取り付けられたリング部材111と、フロントケース23の開口231周縁とに跨って配置される弾性部材112Aを備えているため、投写レンズ3と、開口231との間の隙間を弾性部材112Aにより遮蔽することができる。これにより、前記隙間からの光漏れを防止できる。
(5-11)第1の遮光部材11の弾性部材112Aは、投写レンズ3に取り付けられたリング部材111に取り付けられているので、投写レンズ3を移動させた場合には、弾性部材112Aは伸縮変形して、投写レンズ3に追従することとなる。これにより、投写レンズ3を移動させて位置調整した場合でも、投写レンズ3と、開口231との間の隙間を確実に塞ぐことができ、光漏れを防止できる。
そして、このように投写レンズ3と、開口231との間の隙間を確実に塞ぐことができるので、隙間からの塵や埃の侵入も防止することができる。
(5-12)さらに、第1の遮光部材11は、弾性部材112Aが伸縮変形し、投写レンズ3に追従する構成となっており、従来のように、遮蔽板を追従させる構成ではない。そのため、外装ケース内部で遮光部材の移動範囲を確保するために、外装ケースの投写レンズの移動方向に沿った寸法を長くする必要がなく、外装ケース2の大型化を防止できる。
(5-13)また、リング部材111は、投写レンズ3のレンズ保持筒3Aの外周に遊嵌状態で保持されているため、フォーカス調整等の際に、レンズ保持筒3Aを回転させても、リング部材111が回転してしまうことがない。このようなリング部材111に弾性部材112Aを固定しているため、投写レンズ3のレンズ保持筒3Aの回転に伴って弾性部材112Aにねじれ等が生じてしまうことを防止できる。
(5-14)さらに、投写レンズ3の外周及び投写レンズ位置調整装置30の基部33の孔331A周縁に跨って配置される弾性部材122Aを有した第2の遮光部材12を備えているので、投写レンズ位置調整装置30と投写レンズ3との間の隙間から光がもれることを防止することができる。
そして、第2の遮光部材12は、第1の遮光部材11と同様に投写レンズ3に固定される弾性部材122Aを備える構成であるため、投写レンズ3を移動させた場合には、弾性部材122Aは伸縮変形し、投写レンズ3に追従することとなる。これにより、投写レンズ3を移動させた場合でも、投写レンズ位置調整装置30と投写レンズ3との間の隙間を確実に塞ぐことができ、光漏れを確実に防止できる。
(5-15)また、以上のように第2の遮光部材12により、投写レンズ3と投写レンズ位置調整装置30との間の隙間を確実に塞ぐことができるので、隙間からの塵や埃の侵入も防止することができる。
(5-16)さらに、第1の遮光部材11と第2の遮光部材12と、2つの遮光部材を設けることで、光の漏れ及び粉塵の侵入を確実に防止することができる。
(5-17)また、外装ケース2のフロントケース23にリブ234、ロア−ケース22の底面部22Aにリブ22A6、アッパーケース21の上面部21Aのリブが形成されており、これらのリブで投写レンズ3の外周が囲まれて、レンズ室が形成されている。そして、リブ22A6及びアッパーケース21の上面部21Aのリブは、基部33に当接している。基部33には、投写レンズ3と基部33の孔331Aの隙間を塞ぐ第2の遮光部材12が設けられているので、レンズ室は、第2の遮光部材12により封鎖されることとなる。例え、外装ケース2のダイアル311,321を露出させるダイアル用の孔の部分から塵や埃等が侵入することがあっても、レンズ室は封鎖されているため、埃や粉塵等が、光学ユニット4側等に入り込むことがない。これにより、液晶パネル441等への埃や粉塵等の付着を防止することができ、プロジェクタ1の信頼性を向上させることができる。
(5-18)第1の遮光部材11の変形部112A1、第2の遮光部材12の変形部122A1は、薄肉状に形成されているため、投写レンズ3の位置調整に応じて柔軟に変形させることができる。従って、遮光部材11,12を設けたことにより、投写レンズ3の位置調整が困難となることがなく、遮光部材11,12を設けても、投写レンズ3の位置調整をスムーズに行うことができる。
(5-19)さらに、変形部を単なる扁平形状とした場合には、投写レンズ3の位置調整により、変形部が大きく引っ張られた場合、変形部には元に戻ろうとする力(弾性力)が大きく発生するため、変形部が投写レンズ3に追従しにくくなる可能性がある。
これに対し、本実施形態では、変形部112A1,122A1は断面略U字形であり、板状の弾性部材を弛ませた状態となっているので、投写レンズ3の位置調整により、変形部112A1,122A1が大きく引っ張られることがあっても、変形部112A1,122A1の弛みを伸ばせばよく、元に戻ろうとする力(弾性力)はさほど発生しないので、変形部112A1,122A1が投写レンズ3に容易に追従することができる。
また、このように変形部112A1,122A1が容易に追従するため、投写レンズ3の位置調整が行いにくくなることはない。
(5-20)第1の遮光部材11の弾性部材112Aの取り付け部112A3は、固定板113と、フロントケース23とで挟持されているため、弾性部材112Aを確実に固定することができる。同様に、第2の遮光部材12の弾性部材122Aの取り付け部122A3も固定板123と、基部33とで挟持されるので、弾性部材122Aを確実に固定することができる。
(5-21)また、取り付け部112A2は厚肉状に形成されているため、取り付け部112A2をリング部材111の溝部111Aにはめ込み、リング部材111に確実に固定することができる。
取り付け部112A3も厚肉状に形成されているので、固定板113のリング部113Aの窪み部分に取り付け部112A3を確実にはめ込むことができ、固定板113と、フロントケース23との間に確実に固定することができる。このように、遮光部材本体112の弾性部材112Aの取り付け部112A2,112A3をリング部材111やフロントケース23に確実に固定することができるので、投写レンズ3の位置調整に伴って、リング部材111やフロントケース23から取り付け部112A2,112A3が外れてしまうことがなく、投写レンズ3と、フロントケース23の開口231との間の隙間を確実に遮光することができる。
同様に、取り付け部122A2,122A3も厚肉状に形成されているので、取り付け部122A2,122A3を投写レンズ3のレンズ保持筒3Aの外周及び基部33に強固に取り付けることができ、投写レンズ3と、投写レンズ位置調整装置30との間の隙間を確実に遮光することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明では、既に説明した部分と同一の部分については、同一符号を付してその説明を省略する。また、本実施形態において、特に説明がない箇所については、第1実施形態と同様に構成することが可能である。
前記実施形態では、ばね片37は、Xスライダ324に当接し、ばね片37の凸部371は、スライダ324に形成された凹部324Cに係合した。これに対し、本実施形態では、図17に示すように、ばね片37の凸部371は、ダイアル321’の軸部321C’に形成された凹部321Fに係合する。すなわち、本実施形態では、基準位置を認識する認識手段は、ばね片37と、ダイアル321’の軸部321C’とで構成されることとなる。
軸部321C’は、歯車部321Bに取り付けられた大径部321Dと、この大径部321Dに取り付けられた小径部321Eとを備える。前記凹部321Fは、大径部321Dの一部をV字形状に切り欠いて形成されている。
小径部321Eには、その外周に沿った切り欠き321Gが形成されている。
この切り欠き321Gに固定リング315が取り付けられる。
このようなダイアル321’は、取り付け部38’に取り付けられる。この取り付け部38’は、前記実施形態の取り付け部38と略同様の構造であるが、ダイアル本体321A側に突出した一対の突出部384が形成されている点で、取り付け部38と異なっている。
一対の突出部384には、その突出方向と直交する方向(Y軸方向)に延びる孔384Aが形成されている。この孔384Aにばね片37の端部372がビスB1を介して固定される。
そして、この突出部384に固定されたばね片37の凸部371は、ダイアル321’の大径部321D側に付勢され、大径部321Dに当接する。
このような本実施形態では、ダイアル321’を2.2回転することで、投写レンズ3が、X軸方向の移動可能な範囲の一方の端(例えば、プロジェクタ1後方から見て最も右側の位置)から他方の端(プロジェクタ1後方から見て最も左側の位置)まで移動することとなる。
図18をも参照して投写レンズ3のX軸方向の動きについて説明する。
ここで、プロジェクタ1を後方から見た際に、投写レンズ3が右側の最大移動位置に位置していると仮定する。
まず、ダイアル321’をプロジェクタ1後方から見て左側(図1のX2方向)に回転させる。ばね片37の凸部371は、ダイアル321’の大径部321Dに当接しているため、ばね片37の凸部371と、ダイアル321’の大径部321Dとの間には、摩擦が生じる。さらに、ダイアル321’を回転させて、回転量が0.1回転に達すると、ばね片37の凸部371がダイアル321’の凹部321Fに係合する。これにより、凸部371とダイアル321’間の摩擦が小さくなり、ダイアル321’の回転トルクが軽くなる。
さらに、ダイアル321’を回転させると、凸部371と、凹部321Fとの係合が解除され、凸部371と大径部321Dとの間の摩擦が再び大きくなる。
そして、ダイアル321’の回転量が1.1回転に達すると、投写レンズ3がX軸方向の略中心位置に位置する。この際、再度、凸部371と、凹部321Fとが係合し、ダイアル321’の回転トルクが軽くなる。
さらに、ダイアル321’を回転させると、再び凸部371と、凹部321Fとの係合が解除される。
次に、ダイアル321’の回転量が2.1回転に達すると再度、凸部371と、凹部321Fとが係合し、ダイアル321’の回転トルクが軽くなる。
そして、ダイアル321’をさらに回転させると再び凸部371と、凹部321Fとの係合が解除され、回転量が2.2回転に達すると投写レンズ3が左側の最大移動位置に位置することとなる。
なお、ここでは、ダイアル321’側の構造および投写レンズ3のX軸方向の移動のみを開示したが、本実施形態では、投写レンズ3をY軸方向に移動させるダイアルにも同様の構造が適用されており、ダイアル321’と同様に、ダイアルを2.2回転することで投写レンズ3が最上部(最下部)から最下部(最上部)まで移動することとなる。
(6)実施形態の効果
このような本実施形態によれば、第1実施形態の(5-1)〜(5-4)、(5-6)〜(5-21)と略同様の効果を奏することができるうえ、以下の効果を奏することができる。
(6-1)ダイアル321’の軸部321Cに、ばね片37の凸部371が当接しているため、凸部371が凹部321Fに係合した際の摩擦力の変化がダイアル321’のダイアル本体321Aに伝わりやすい。そのため、使用者は回転トルクの変化を確実に認識することができる。
(6-2)さらに、本実施形態ではダイアル321’の回転トルクの変化は、投写レンズ3の移動方向略中心位置だけでなく、移動方向の最端側近傍でも生じるため、使用者は、投写レンズ3の位置を容易に把握することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、第1実施形態では、ダイアル311,321の回転トルクの変化が、投写レンズ3が移動方向略中間位置に位置する場合に生じるとしたが、これに限らず、第2実施形態と同様に、移動方向の端の部分近傍でもダイアルに回転トルクの変化が生じるものとしてもよい。
また、前記各実施形態において、所定距離ごとに回転トルクの変化が生じるようにしてもよい。このようにすることで、投写レンズ3の位置を確実に把握することができるようになる。
また、前記各実施形態では、ばね片36,37に凸部361,371を形成し、この凸部361,371をYスライダ314側等に付勢していたが、これに限らず、凸部として、例えば、ボール等を使用し、このボールをYスライダ314側等に付勢する構成としてもよい。
さらに、前記各実施形態では、スライダ314,324、ダイアル321’の軸部321C’に凹部314C,324C,321Fを形成し、ばね片36,37に凸部361,371を形成したが、これに限らず、スライダやダイアルの軸部に凸部を形成し、ばね片に凹部を形成してもよい。
さらに、前記各実施形態では、基部33上にYテーブル34が設置され、このYテーブル34上にXテーブル35が設置されるものとしたが、これに限らず、基部33上にXテーブルを設置し、Xテーブル上にYテーブルを配置してもよい。
さらに、前記各実施形態では、第1の遮光部材11及び第2の遮光部材12は、固定板113,123を備えるものとしたが、これに限らず、固定板はなくてもよい。このようにすることで、部材点数の削減を図ることができる。
さらに、前記各実施形態では、第1の遮光部材11及び第2の遮光部材12の変形部112A1,122A1は、取り付け部112A3,112A2、取り付け部122A3,122A2よりも薄肉状に形成されているとしたが、取り付け部112A3,112A2,122A3,122A2と略同様の厚みを備えるものとしてもよい。
また、前記各実施形態では、投写レンズ3の外周には、第2の遮光部材12が取り付けられるとしたが、これに限らず、第2の遮光部材12はなくてもよい。例えば、投写レンズ位置調整装置において、投写レンズとの間に隙間が生じないような場合や、第1の遮光部材11のみで充分に遮光できるような場合には、第2の遮光部材12を省くことができる。これにより、部材点数の削減及びプロジェクタ1のコストを削減することができる。
さらに、前記各実施形態では、3つの光変調装置を用いたプロジェクタ1の例のみを挙げたが、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つの光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
上記実施形態では、透過型のプロジェクタに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型プロジェクタにも適用することが可能である。ここで「透過型」とは、液晶パネル等の光変調装置が光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、光変調装置が光を反射するタイプであることを意味している。また、光変調装置は液晶パネルに限られず、マイクロミラーを用いたものであっても良い。なお、光源から投写光学系に至るまでの光学系の構成は、光変調装置や光源の種類等によって異なることがあるが、本発明は、投写光学系を備えるあらゆるタイプのプロジェクタに適用することが可能である。
本発明は、会議、学会、展示会等でのプレゼンテーション等で使用されるプロジェクタに利用することができる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクタを上方前面側から見た斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタを下方前面側から見た斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタを後方背面側から見た斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタのロアーケース及びフロントケースを上方から見た斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部構造を示す斜視図。 前記実施形態における光学ユニットの光学系の模式図。 前記実施形態における内部ケース(ライトガイド)を示す斜視図。 前記実施形態における投写レンズ位置調整装置を示す斜視図。 投写レンズによる画像の投写位置を示す模式図。 前記投写レンズ位置調整装置を示す分解斜視図。 前記投写レンズ位置調整装置の要部を示す分解斜視図。 前記投写レンズ位置調整装置を示す分解斜視図。 第1の遮光部材及び第2の遮光部材が取り付けられた投写レンズを示す斜視図。 前記第1の遮光部材を示す分解斜視図。 前記投写レンズ、第1の遮蔽部材及び第2の遮蔽部材の断面図。 前記第2の遮蔽部材を示す分解斜視図。 本発明の第2実施形態にかかる投写レンズ位置調整装置の要部を示す斜視図。 前記第2実施形態にかかるダイアルの回転数と、回転トルクとの関係を示す図。
符号の説明
1…プロジェクタ、2…外装ケース、3…投写レンズ、30…投写レンズ位置調整装置、33…基部、36,37…ばね片(付勢部材)、311…第1のダイアル,321…第2のダイアル,321’…第2のダイアル、312…第1の伝達部,322…第2の伝達部、314…Yスライダ、324…Xスライダ、314C,324C,321F…凹部



Claims (7)

  1. 光源から射出された光束を、画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投写光学系により、拡大投写するプロジェクタであって、
    前記投写光学系を投写方向に直交する面内で移動させ、前記投写光学系の投写位置を調整する投写光学系位置調整装置と、
    この投写光学系位置調整装置及び前記投写光学系を収納する筐体とを備え、
    前記投写光学系位置調整装置は、前記筐体に収納した際に、筐体から露出し、前記投写光学系の位置調整を行う第1のダイアルと、第2のダイアルとを備え、
    第1のダイアルを回転させることによる投写光学系の移動方向は、前記第2のダイアルを回転させることによる投写光学系の移動方向と略直交しており、
    前記筐体から露出した部分における前記第1のダイアル及び第2のダイアルの回転方向は、前記投写光学系を移動させる方向と略一致していることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記投写光学系位置調整装置は、前記筐体に固定され、投写光学系が移動する孔が形成された基部と、
    この基部上を摺動自在に設けられ、前記投写光学系が取り付けられる台座と、
    前記第1のダイアルの回転を前記台座に伝達し、この台座を直線駆動させる第1の伝達部と、
    第2のダイアルの回転を前記台座に伝達し、この台座を直線駆動させる第2の伝達部とを備えることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記各伝達部は、前記台座に固定され、台座とともに摺動するスライダと、前記第1のダイアル又は第2のダイアルの回転に伴って回転し、前記スライダに噛合する歯車とを備えることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1から3の何れかに記載のプロジェクタにおいて、
    投写光学系位置調整装置には、前記投写光学系の基準位置を認識する認識手段が設けられており、
    前記認識手段は、前記第1のダイアル及び第2のダイアルの回転トルクを変化させるものであることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項4に記載のプロジェクタにおいて、
    前記投写光学系位置調整装置は、前記筐体に固定され、投写光学系が移動する孔が形成された基部と、
    この基部上を摺動自在に設けられ、前記投写光学系が取り付けられる台座と、
    前記第1のダイアルの回転を前記台座に伝達し、この台座を直線駆動させる第1の伝達部と、
    前記第2のダイアルの回転を前記台座に伝達し、この台座を直線駆動させる第2の伝達部とを備え、
    前記認識手段は、凹部又は凸部が形成された前記各伝達部と、前記各伝達部側に付勢されて前記伝達部に当接するとともに、凸部又は凹部が形成された付勢部材とを備え、
    前記基準位置において、凹部と凸部とが係合することにより、前記第1のダイアル及び第2のダイアルの回転トルクが変化することを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項4に記載のプロジェクタにおいて、
    前記投写光学系位置調整装置は、前記筐体に固定され、投写光学系が移動する孔が形成された基部と、この基部上を摺動自在に設けられ、前記投写光学系が取り付けられる台座とを備え、
    前記第1のダイアル及び第2のダイアルは、前記筐体から露出するダイアル本体及びこのダイアル本体に設けられ、前記基部に固定される軸部をそれぞれ有し、
    前記認識手段は、凹部又は凸部が形成された前記軸部と、この軸部側に付勢されて、前記軸部に当接するとともに、凸部又は凹部が形成された付勢部材とを備え、
    前記基準位置において、凹部と凸部とが係合することにより、前記第1のダイアル及び第2のダイアルの回転トルクが変化することを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項4から6の何れかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記投写光学系の基準位置は、前記投写光学系の移動方向略中間位置であることを特徴とするプロジェクタ。
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