JP2005085831A - 電子機器用筐体、およびこの電子機器用筐体を備えるプロジェクタ - Google Patents

電子機器用筐体、およびこの電子機器用筐体を備えるプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】装着しない時も外観を損なわず、装着容易なカバー部材を備える電子機器用筐体、およびこれを備えるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】外部と接続する接続用端子253が露出する筐体本体2と、この筐体本体2に装着され、接続用端子253を覆うカバー部材とを備えた電子機器用筐体は、接続用端子253を囲むように内側に凹む段部251を有し、筐体本体2の脚部が設けられる面22A、およびこの面と略平行な段部251の面には、カバー部材を装着したときに、該カバー部材が係合する係合部22A5,251Aが形成されている。
【選択図】図10

Description

本発明は、外部と接続する接続用端子が露出する筐体本体と、この筐体本体に装着され、前記接続用端子を覆うカバー部材とを備えた電子機器用筐体に関する。
従来、外部と接続する接続用端子が露出する電子機器用筐体に装着され、接続用端子への塵埃等の付着を防止するように該接続用端子を覆うカバー部材を備えた電子機器用筐体が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この電子機器用筐体において、その背面には、外部と接続する接続用端子が設けられている。また、この背面の上方には、固定ねじと螺合する雌ねじ孔が形成されている。さらに、この背面の下方には、下縁左右端部に後向きに突設され、背面に平行な短スリット状の係合孔を有する固定部材が、該筐体の底板に切り曲げにより一体に設けられている。
この電子機器用筐体に装着されるカバー部材は、上面、背面および側面を囲む箱状に形成され、該筐体との装着面および底面が開口している。
このカバー部材において、その側面には、前端部分を直角に曲げた縁部の下端に舌片が設けられている。また、その上面には、前端部分を直角に曲げた縁部に該筐体の雌ねじ孔に対応する位置にU型の切り欠きが形成されている。さらに、その背面には、切り欠きに対応する位置に、ドライバが挿通される貫通孔が形成されている。
そして、電子機器用筐体にカバー部材を装着する際には、該筐体の雌ねじ孔に固定ねじを緩めた状態で螺合させておく。そして、カバー部材を該筐体の背面にあてがい、舌片を固定部材の係合孔に挿入、係止させるとともに、切り欠きを固定ねじの軸に差し込む。この後、カバー部材の背面の貫通孔からドライバを差し込み、固定ねじを締めて該筐体にカバー部材を固定する。
実公平8−7657号公報(第1図)
しかしながら、上記のような構成では、電子機器用筐体にカバー部材を着脱する際には、ドライバ等の工具が必要となり、利用者に煩雑な作業を実施させてしまうなどの問題が一例として挙げられる。
さらに、カバー部材を外した状態で使用する場合は、筐体から係合突起等が露出した状態にあり、筐体裏面から固定部材が突出するから持ち運び等に不便であり、また外観上も好ましくない。
本発明の目的は、このような問題点に鑑みて、電子機器用筐体へのカバー部材の着脱を容易に実施でき、カバー部材を装着しない場合でも取扱いが容易であり、外観が損なわれない電子機器用筐体、および、この電子機器用筐体を備えるプロジェクタを提供することにある。
本発明の電子機器用筐体は、外部と接続する接続用端子が露出する筐体本体と、この筐体本体に装着され、前記接続用端子を覆うカバー部材とを備えた電子機器用筐体であって、前記筐体本体は、前記接続用端子を囲むように内側に凹む段部を有し、前記筐体本体の脚部が設けられる面、およびこの面と略平行な段部の面には、前記カバー部材を装着したときに、該カバー部材が係合する係合部が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、カバー部材を筐体本体に対して装着する際は、筐体本体の係合部に向かってカバー部材をあてがい、脚部の設けられる面と略平行にずらすだけで、それぞれの係合部にカバー部材が位置合わせされて係合可能となるので、工具等を使用することなくカバー部材の装着を容易に行うことができる。
また、脚部が設けられる面で電子機器を設置した際に、係合部は電子機器用筐体の上部や側面には露出せず、位置的に見えにくい部位に形成されている。脚部が設けられる面を上面として天吊して使用した際も、下方からやはり同様に係合部が見えにくい。
したがって、使用状態に関わらず、カバー部材を装着しないときにも係合部によって電子機器用筐体の外観が損なわれることがない。
さらに、外観に影響させないように筐体本体の角隅や端縁近傍などに係合部を形成しなくても済むから、電子機器を取扱う際の係合部の破損を防止でき、着脱をより容易なものにもできる。
そして、それぞれの係合部は脚部の設けられる面およびこの面と略平行な段部の面に形成されており、カバー部材と筐体本体とが互いの重なり代で係合されるから、筐体本体から露出する接続用端子を隙間無く被覆することが可能となり、接続用端子等への塵埃付着を確実に防止できる。
この発明では、前記段部の面は、前記脚部が設けられる面と略同じ向きの面とされることが好ましい。
この発明によれば、脚部が設けられる面で電子機器を設置した際、脚部が設けられる面に形成された係合部だけでなく段部に形成された係合部も設置面側に隠れ、位置的に一層見えにくいものとなるので、外観性をより向上させることができる。
この発明では、前記カバー部材には、該カバー部材の内側面外方向に突出する突起が形成され、前記段部の面に形成される係合部は、この突起と係合する凹部であることが好ましい。
この発明によれば、突起を凹部に抜き差しするだけでカバー部材の着脱を一層簡単に行えるうえ、係合部分がカバー部材の内側に隠れ、外側には突起および凹部が露出しないので、外観性をより一層向上させることができる。
また、係合部は位置的に見えにくい部位に形成されているものの、筐体本体の係合部が突起等の形状とされずに凹部とされることによって、カバー部材を外した際の外観を一層向上できるとともに、取扱い性がより向上する。
この発明では、前記筐体本体の脚部が設けられる面に形成される係合部は、前記カバー部材を該筐体本体に固定するねじ部材を挿入する雌ねじ孔と、この雌ねじ孔に隣接して形成され、前記カバー部材装着方向先端側に延びるリブとを備えていることが好ましい。
この発明によれば、雌ねじ孔にねじを螺合してカバー部材を筐体本体に固定できるので、カバー部材の脱落を確実に防止できる。
また、ねじ孔は設置面に最も近い部分に設けられるので、カバー部材を取り外しても目立たない。
さらに、カバー部材を着脱する際に、リブに沿ってカバー部材を案内可能となるから、カバー部材を一層容易に着脱できる。
本発明のプロジェクタは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、拡大投写するプロジェクタであって、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電子機器用筐体を備えることを特徴とする。
この発明によれば、前述のように、カバー部材を容易に着脱して筐体本体の接続用端子に接続されるケーブル類を被覆できるとともに、カバー部材装着の有無に関わらず、筐体の外観を良好にできる。したがって、取扱い性および外観意匠性に優れたプロジェクタを実現できる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
(1)外観構成
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を下方背面側から見た斜視図である。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投写する。このプロジェクタ1は、図1または図2に示すように、略直方体状の外装ケース2、およびこの外装ケース2から露出する投写レンズ3(図1)を備える。
投写レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成され、プロジェクタ1の装置本体により画像情報に応じて変調された光学像を拡大投写する。
外装ケース2は、合成樹脂製の筐体であり、プロジェクタ1の装置本体を収納する。この外装ケース2は、図1または図2に示すように、装置本体の上部部分を覆うアッパーケース21と、装置本体の下部部分を覆うロアーケース22と、装置本体の前面部分を覆うフロントケース23(図1)と、装置本体の側面部分の一部を覆うサイドケース24と、装置本体の背面部分の一部を覆うリアケース25(図2)とを備える。
アッパーケース21は、図1または図2に示すように、外装ケース2の上面、側面の一部、および背面の一部をそれぞれ形成する上面部21A(図1)、側面部21B,21C(図1)、および背面部21D(図2)を含んで構成される。
上面部21Aは、図1に示すように、平面視略矩形形状を有し、平面視略中央部分から前面側、側面側、および背面側にかけて、なだらかに湾曲し、凸曲面形状を有し、外装ケース2の上面を形成する。また、この上面部21Aの前方側端縁は、図1に示すように、前方から見て右側部分が曲線状に切り欠かれるように形成されている。
この上面部21Aにおいて、後方側略中央部分には、図1に示すように、プロジェクタ1の起動・調整操作を実施する操作パネル26が左右方向に延びるように設けられている。操作パネル26の操作ボタン261を適宜押下すると、操作パネル26内部に配置される図示しない回路基板に実装されたタクトスイッチと接触し、所望の操作が可能となる。また、前記回路基板には、図示しないLED(Light Emitting Diode)が取り付けられており、所望の操作に応じて発光するようになっている。さらに、操作パネル26は、操作ボタン261を囲むように配置される化粧板262を備えており、前記LEDからの光は化粧板262を介して拡散される。
なお、前述した操作パネル26の回路基板は、後述する制御基板と電気的に接続され、操作ボタン261の押下に伴う操作信号は、制御基板に出力される。
また、この上面部21Aの前方側であって、前方から見て右側部分から、図1に示すように、投写レンズ3を上下左右に動かし、投写レンズ3の位置を調整する2つのダイアル311,321が露出している。この2つのダイアル311,321のうち、ダイアル311をY1方向(前方向)に回転させると、投写レンズ3がY3方向(下方)に動き、ダイアル311をY2方向(後方向)に回転させると、投写レンズ3がY4方向(上方)に動くこととなる。また、ダイアル321をX1方向(プロジェクタ1後方から見て右方向)に回転させると、投写レンズ3がX3方向(右方向)に動き、ダイアル321をX2方向(プロジェクタ1後方から見て左方向)に回転させると、投写レンズ3がX4方向(左方向)に動くこととなる。
側面部21B,21Cは、図1または図2に示すように、上面部21Aの長辺方向両端縁から略垂下し、投写方向両端縁が前面側および背面側に凸曲面を有するように湾曲している。
このうち、側面部21Cにおいて、前方側には、図1に示すように、平面視コ字状の切り欠き21C1が形成され、また、投写方向略中央部分から後方側にかけて、平面視コ字状の切り欠き21C2が形成されている。
背面部21Dは、図2に示すように、上面部21Aの短辺方向後方側端縁から略垂下し、長辺方向両端縁が湾曲して側面部21B,21Cと接続する。
この背面部21Dにおいて、後方側から見て左側から長辺方向略中央部分にかけて、図2に示すように、平面視コ字状の切り欠き21D1が形成されている。
また、この背面部21Dにおいて、後方側から見て右側には、図2に示すように、リモコン受光窓21D2が形成されている。そして、このリモコン受光窓21D2の内側には、図示しないリモートコントローラからの操作信号を受信する図示しないリモコン受光モジュールが配置されている。
なお、リモートコントローラには、前述した操作パネル26に設けられる起動スイッチ、調整スイッチ等と同様のものが設けられていて、リモートコントローラを操作すると、この操作に応じた赤外線信号がリモートコントローラから出力され、赤外線信号は、リモコン受光窓21D2を介してリモコン受光モジュールで受光され、後述する制御基板で処理される。
ロアーケース22は、図2に示すように、外装ケース2の底面、側面の一部、および背面の一部をそれぞれ形成する底面部22A、側面部22B,22C、および背面部22Dを含んで構成される。
底面部22Aは、図2に示すように、略矩形状の平坦面で構成され、外装ケース2の底面を形成する。
この底面部22Aにおいて、後方側長辺方向略中央部分には、図2に示すように、プロジェクタ1の脚部を構成する固定脚部22A1が設けられている。また、前方側長辺方向両端部分には、下方側に膨出する膨出部22A2が形成され、この膨出部22A2には、固定脚部22A1とともにプロジェクタ1の脚部を構成する調整脚部22A3が設けられている。
このうち、調整脚部22A3は、膨出部22A2から底面部22Aの面外方向に進退自在に突出し、プロジェクタ1の投写時におけるプロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾斜位置を調整可能としている。
また、底面部22Aにおいて、後方から見て左側であって、短辺方向略中央部分には、図2に示すように、外装ケース2内部と連通する吸気口2Aが形成されている。
この吸気口2Aは、外装ケース2外部の冷却空気を外装ケース2内部に取り込む開口であり、この吸気口2Aには、複数の開口が形成されたカバー2A1が取り付けられている。
さらに、底面部22Aにおいて、後方側長辺方向両端部分には、図2に示すように、底面部22Aの面外方向に突出する平面視略L字状の位置決めリブ22A4と、この位置決めリブ22A4のL字状内側に位置する雌ねじ孔22A5とが形成されている。
側面部22B,22Cは、図1または図2に示すように、底面部22Aの長辺方向両端縁から上方に立設するものであり、投写方向両端縁が前面側および背面側に凸曲面を有するように湾曲している。
側面部22B,22Cにおいて、前方側下端部分には、図1または図2に示すように、底面部22Aの膨出部22A2と略連続して外側に膨出する膨出部22B1(図2),22C1(図1)が形成されている。
また、側面部22Cにおいて、前方側には、図1に示すように、平面視コ字状の切り欠き22C1が形成され、また、投写方向略中央部分から後方側にかけて、平面視コ字状の切り欠き22C2が形成されている。そして、アッパーケース21の切り欠き21C1およびロアーケース22の切り欠き22C1が接続することで、外装ケース2内部の空気を外装ケース2外部に排出するための排出口2Bが形成される。また、アッパーケース21の切り欠き21C2およびロアーケース22の切り欠き22C2が接続することで、サイドケース24と係合する開口2Cが形成される。
背面部22Dは、図2に示すように、底面部22Aの長辺方向後方側端縁から上方に立設するものであり、アッパーケース21の背面部21Dと略同様に、長手方向両端縁が湾曲して側面部22B,22Cと接続する。
この背面部22Dにおいて、上端側長手方向略中央部分には、図2に示すように、外装ケース2の内側に窪み、底面部分に矩形状の開口22D1が形成されている。そして、この開口22D1を介して内部のインレットコネクタ27が露出し、外部の電力をプロジェクタ1の装置本体に供給可能としている。
フロントケース23は、図1に示すように、左右方向に延びる略楕円形状に形成され、前方から見て右側部分が上下方向に膨出している。そして、このフロントケース23は、アッパーケース21およびロアーケース22が接続された状態で前面側に形成される開口に係合し、外装ケース2の前面を形成する。
このフロントケース23において、前方から見て右側部分には、図1に示すように、外装ケース2の内側に窪み、この窪みの中心部分に略円形状の開口231が形成されている。そして、この開口231は、投写レンズ3の先端部分を露出させる。
また、このフロントケース23において、長手方向略中央部分には、図1に示すように、前述のリモコン受光窓21D2と同様のリモコン受光窓232が設けられている。そして、これらリモコン受光窓21D2およびリモコン受光窓232を介して、プロジェクタ1の前方および後方の双方から図示しないリモートコントローラを用いてプロジェクタ1の遠隔操作を実施できるように構成されている。
さらに、このフロントケース23において、前方から見て左側部分には、図1に示すように、プロジェクタ1の製造会社名、または製品名等が記載された情報表示板28が取り付けられている。
この情報表示板28は、上面に製造会社名、または製品名等の情報が記載された略矩形状の板体であり、フロントケース23に対して回転自在とするとともに、該回転軸を中心として180°の回転対称となる二位置でフロントケース23に対して取り付け可能に構成されている。
サイドケース24は、図1に示すように、断面略円弧状の板体から構成され、外装ケース2の開口2Cに係合し、アッパーケース21の側面部21B,21C、およびロアーケース22の側面部22B,22Cとともに、外装ケース2の側面を形成する。
このサイドケース24の内側には、プロジェクタ1の装置本体を構成する後述する光源装置が配置され、サイドケース24を外装ケース2から取り外すことで、前記光源装置を装置本体に着脱自在とする。すなわち、サイドケース24はランプ蓋に相当する。
また、サイドケース24の下端側には、図2に示すように、固定用孔241が形成され、ねじ等により外装ケース2内部の固定部材に固定される。
リアケース25は、略矩形状の板体から構成され、該板体の各端縁から後方側に突出する突出部251を有し、断面略コ字状に形成されている。このリアケース25は、突出部251の先端部分と、アッパーケース21の背面部21Dに形成された切り欠き21D1、およびロアーケース22の背面部22Dの上端部分とが接続し、アッパーケース21およびロアーケース22が接続された状態で背面側に形成される開口部分を塞ぐ。そして、このリアケース25は、アッパーケース21の背面部21Dおよびロアーケース22の背面部22Dとともに、外装ケース2の背面を形成する。
このリアケース25において、突出部251の上端側には、図2に示すように、2つの孔251Aが形成されている。そして、これら2つの孔251A、ロアーケース22の底面部22Aに形成された位置決めリブ22A4、および雌ねじ孔22A5により、後述するケーブルカバー(図7参照)が位置決めされて外装ケース2に対して固定される。
また、このリアケース25には、図2に示すように、複数の孔252が形成され、これら複数の孔252を介して、外部の電子機器からの画像信号、音声信号等を入力するための複数の接続端子253が外部に露出している。このリアケース25の内側には、接続端子253から入力される信号を処理する図示しないインターフェース基板が配置されている。
なお、前記インターフェース基板は、後述する制御基板と電気的に接続され、前記インターフェース基板にて処理された信号は、制御基板に出力される。
(2)内部構成
図3ないし図5は、プロジェクタ1の内部構成を示す図である。具体的に、図3は、図1の状態からアッパーケース21、フロントケース23、およびサイドケース24を取り外した状態を示す図である。図4は、図3の状態から上部シールド板をさらに取り外した状態を示す図である。図5は、図4の状態から制御基板をさらに取り外した状態を示す図である。
外装ケース2の内部には、図3ないし図5に示すように、プロジェクタ1の装置本体が収容されており、この装置本体は、外装ケース2の長手方向に沿って左右方向に延び、一方の端部が前方に延びる平面視略L字状の光学ユニット4(図5)と、この光学ユニット4の上方およびフロントケース23の内側にそれぞれ配置される制御基板5と、光学ユニット4のL字状内側に配置される電源ユニット6と、外装ケース2内部を冷却する冷却ユニット7(図5)とを備えている。
(2-1)光学ユニット4の構造
図6は、光学ユニット4の光学系を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投写レンズ3を介してスクリーン上に投写画像を形成するものである。この光学ユニット4は、図6に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、光学フィルタ42Aと、リレー光学系43と、光変調装置および色合成光学装置を一体化した光学装置44と、これら光学部品41,42,42A,43,44を収納配置するライトガイド45とに機能的に大別される。
インテグレータ照明光学系41は、光源から射出された光束を照明光軸直交面内における照度を均一にするための光学系である。このインテグレータ照明光学系41は、光源装置411、第1レンズアレイ412、第2レンズアレイ413、偏光変換素子414、および重畳レンズ415を備えて構成される。
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ411A、リフレクタ411B、およびリフレクタ411Bの光束射出面を覆う防爆ガラス411Cを備える。そして、光源ランプ411Aから射出された放射状の光束は、リフレクタ411Bで反射されて略平行光束とされ、外部へと射出される。本実施形態では、光源ランプ411Aとして、高圧水銀ランプを採用し、リフレクタ411Bとして、放物面鏡を採用している。なお、光源ランプ411Aとしては、高圧水銀ランプに限らず、例えばメタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用してもよい。また、リフレクタ411Bとして放物面鏡を採用しているが、これに限らず、楕円面鏡からなるリフレクタの射出面に平行化凹レンズを配置した構成を採用してもよい。
第1レンズアレイ412は、照明光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備している。各小レンズは、光源ランプ411Aから射出された光束を部分光束に分割し、照明光軸方向に射出する。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネル上に結像させる機能を有する。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を略1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の後述する液晶パネル上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ411Aからの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ411Aから射出された光束を略1種類の偏光光に変換し、光学装置44における光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子414は、例えば、特開平8−304739号公報に紹介されている。
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備える。インテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束は、2枚のダイクロイックミラー421,422により赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。
光学フィルタ42Aは、2枚のダイクロイックミラー421,422の間に配置され、ダイクロイックミラー421を透過した光束についてスペクトル補正を実施する。そして、この光学フィルタ42Aは、比較的に光強度の高い色光(例えば、緑色光および青色光等)のスペクトル補正を実施することで、投写画像のコントラストの低下を防止している。この光学フィルタ42Aは、具体的な図示は省略するが、青板ガラスまたは白板ガラス等からなるガラス基板と、このガラス基板の表面に屈折率の異なる2種類の薄膜が交互に積層された光学変換膜とを含んで構成される。
また、この光学フィルタ42Aは、ライトガイド45に設けられたフィルタ移動機構45A(図5)によって光束の光路内外に移動される。すなわち、光学フィルタ42Aは、照明光軸に対して略垂直になるように照明光軸上に配置されている。この状態から、フィルタ移動機構45Aは、図6中矢印Rで示すように、光学フィルタ42Aの姿勢を変えながら、ライトガイド45の光路外にスライドさせる。
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、一対のリレーレンズ433と、反射ミラー432,435とを備えている。このリレー光学系43は、色分離光学系42で分離された色光である青色光を光学装置44の後述する青色光用の液晶パネルまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、緑色光成分と青色光成分とは透過し、赤色光成分は反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した赤色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ419を通って、赤色光用の液晶パネルに到達する。このフィールドレンズ419は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。青色光および緑色光用の液晶パネルの光入射側に設けられたフィールドレンズ419も同様である。
また、ダイクロイックミラー421を透過した青色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ419を通って、緑色光用の液晶パネルに到達する。一方、青色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ419を通って、青色光用の液晶パネルに到達する。
なお、青色光にリレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ419に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、赤色光を通す構成としてもよい。
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成する。この光学装置44は、色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、これら入射側偏光板442の後段に配置される液晶パネル441(赤色光用を441R、緑色光用を441G、青色光用を441Bとする)および射出側偏光板444と、クロスダイクロイックプリズム445とを備える。
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFT(Thin Film Transistor)をスイッチング素子として用いたものであり、対向配置される一対の透明基板内に液晶が密封封入されている。そして、この液晶パネル441R,441G,441Bは、入射側偏光板442を介して入射する光束を画像情報に応じて変調して射出する。
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。
また、射出側偏光板444も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441R,441G,441Bから射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、透過させる偏光光の偏光軸は、入射側偏光板442における透過させる偏光光の偏光軸に対して直交するように設定されている。
クロスダイクロイックプリズム445は、射出側偏光板444から射出され、色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。このクロスダイクロイックプリズム445には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
以上説明した液晶パネル441R,441G,441B、射出側偏光板444およびクロスダイクロイックプリズム445は、一体的にユニット化されている。
(3)カバー部材の構造
以上、電子機器であるプロジェクタ1の構造について説明した。これより、筐体本体としての外装ケース2に装着されるカバー部材について説明する。
図7および図8には、ケーブルカバー8が示されている。ケーブルカバー8は、カバー本体81と、2つの雄ねじ部82とを備えている。ケーブルカバー8は、カバー本体81の内部にリアケース25から露出する接続端子253、およびこの接続端子253に接続されるケーブル類の端部を覆うものである。
このカバー本体81は略箱形状に樹脂等で一体成形されており、第1面部811と、この第1面部811の対辺にある第2面部812と、開口部813とを含んで構成されている。カバー本体81の各角部分は面取りされており、外装ケース2と同様の凸曲面状に形成されている。
ここで、第1面部811は、アッパーケース21の外面と略平行とされ、第2面部812は、ロアーケース22の底面部22Aと略平行とされている。また、開口部813は、これら第1・第2面部811、812と交差するひとつの面が開口されることにより形成されている。
そして、第1面部811は、内側に突起811Aを有し、第2面部812は、切り欠き812Aと、外側に形成される舌片812Bとを有している。
突起811Aは、第1面部811の内面から突出して2つ形成されている。各突起811Aは、内側面外方向に突出し、さらに開口部813に向かって第2面部812と略平行に屈曲している。そして、突起811Aの先端は断面略く字状(内側面外方向に開く)に屈曲して先端部811A1とされている。この先端部811A1は、その屈曲の凸部分が第1面部811の内面に対向するとともに、この屈曲の両側は第2面部812に向かって拡開するようにそれぞれ斜めに延びている。
これらの突起811Aに対向する第2面部812には、開口部813の周縁から周方向と直交する方向に略矩形状に切り欠かれて、切り欠き812Aが形成されている。
また、この切り欠き812Aの両側には、2つの長円状の舌片812Bが開口部813の周縁を跨ぐように開口部813から突出して形成されている。これらの舌片812Bは、先端に孔812B1を有しており、この孔812B1には、次のような雄ねじ部82のねじ部分が挿入される。
雄ねじ部82は、頭付きのねじとされる雄ねじ821と、この雄ねじ821に係止されるEリング822とから構成されている。
雄ねじ821は、頭部821Aと、この頭部821Aとは反対側に形成されるねじ821Bと、このねじ821Bと頭部821Aとの中間部位である軸部821Cとから構成されている。
ここで、頭部821Aには略+字状のドライバ溝が形成されており、ドライバも使用できるが、頭部821Aを手で把持・回転させて雄ねじ821を螺合可能である。
また、ねじ821Bにはねじ山が刻設されており、舌片812Bの孔821B1に挿入可能な寸法とされている。このねじ821Aに対して軸部821Cにはねじ山は刻設されておらず、軸部821Cは、ねじ821Bよりも細軸の棒状に形成されている。
そして、Eリング822は平面視略E字状の弾性部材であり、その内部を拡げるようにして軸部821Cが挿入・係止される。このEリング822は、カバー本体81の舌片812Bの孔821B1よりも大きい外寸とされている。また、このEリング822は、舌片821Bの孔821B1に雄ねじ821が挿入された状態で、ねじ821Bの先端側で軸部821Cに係止されているので、カバー本体81を取り外した状態でも、頭部821AおよびEリング822によって雄ねじ821はカバー本体81に保持され、ねじ821等の紛失が防止される。
図9および図10にはともにプロジェクタ1の背面が示されており、図9は上方から、図10は下方から見た図である。
前述したが、外装ケース2の背面は、図9にも示されるように、アッパーケース21の背面部21D、ロアーケース22の背面部22D、およびリアケース25により構成されている。そして、底面部22Aには、図10にも示されるように、前方側の左右両端に2つの調整脚部22A3が設けられるとともに、後方側の左右方向中央に固定脚部22A1が1つ設けられている。また、後方側の左右両端には2つの位置決めリブ22A4が形成されており、これらの位置決めリブ22A4の外側隣接位置にはそれぞれ雌ねじ孔22A5が形成されている。
そして、前述のように、リアケース25の略中央からは接続端子253が露出し、この接続端子253の上下には一対の突出部251が形成されている。すなわち、リアケース25は一対の突出部251の間で凹むように納められている。ここで、これら突出部251の外面は底面部22Aの外面と略平行とされており、各突出部251は段部に相当する。
さらに、上側の突出部251には、図10にも示されるように、凹部としての孔251Aが形成されており、この孔251Aの形成される突出部251の外面は、雌ねじ孔22A5の形成される底面部22Aの外面と同じ向きとされている。
なお、下側の突出部251には孔等は形成されていない
図11〜図15には、外装ケース2にケーブルカバー8が装着された状態のプロジェクタ1が示されている。図11では上方から、図12では下方からそれぞれプロジェクタ1が示され、図13は図12の部分拡大図、図14にはロアーケース22が外されて筐体内部が示されている。そして図15には底面部22Aに天吊用部材が取り付けられたプロジェクタ1を下方から見た状態が示されている。
ここで、ケーブルカバー8において、カバー本体81の舌片812Bに挿通される雄ねじ部82と、突起811Aとは、外装ケース2との係合部とされている(図7、図8参照)。
一方、外装ケース2においては、底面部22Aの雌ねじ孔22A5と、突出部251の孔251Aとが、ケーブルカバー8との係合部とされている(図10参照)。
そして、雌ねじ孔22A5と雄ねじ部82とが係合し、さらに、孔251Aと突起811Aとがそれぞれ係合することで、外装ケース2にケーブルカバー8が装着されている。
なお、外装ケース2とケーブルカバー8とは、図11および図12にも示されるように、それぞれの凸曲面形状が連続するように一体化されており、これら外装ケース2とケーブルカバー8とにより、プロジェクタ1の筐体が構成されている。
ケーブルカバー8は、次のように外装ケース2に装着される。
まず、カバー本体81の開口部813をアッパーケース21およびロアーケース22の背面側にあてがいながら、カバー本体81内側にある突起811Aの先端部811A1の先端斜面を背面部21Dの切り欠き21D1開口端部で押し下げ、この先端斜面と切り欠き21D1との干渉により傾いた先端部811A1の屈曲凸部分をリアケース25の孔251Aに押し込むように挿入して孔251Aと係合させる。なお、図14ではロアーケース22を取り外した状態が示されているが、孔251Aや突起811A等は、ロアーケース22取り付け時には下方から見えにくいものとなっている(図12参照)
次に、カバー本体81の舌片812Bを位置決めリブ22A4に沿わせてほぼ平行に移動させると、舌片812Bが位置決めリブ22A4のL字形状内部まで案内されて、舌片812Bの孔812B1と、底面部22Aの雌ねじ孔22A5(図10)双方の孔位置がほぼ重なる(図13参照)。
最後に、雄ねじ部82の雄ねじ821を孔812B1を介して雌ねじ孔251Aに螺合固定することにより、ケーブルカバー8の装着が完了する。
なお、外装ケース2の背面側端部にケーブルカバー8が隙間なく装着され、図11にも示されるように、上面や側面には係合突起等は露出していない。
ケーブルカバー8を装着後、図15にも示すように、さらに、天吊用部材CFを取り付けることもできる。この天吊用部材CFは底面部22Aに形成された2つの雌ねじ孔22A5の間に配置されているので、天吊用部材CFを着けたまま、雄ねじ部82を螺合・螺合解除してケーブルカバー8を着脱できる。
ケーブルカバー8を取り外すには、雄ねじ部82を螺合解除し、カバー本体81を底面部22Aと略平行に後方側にずらせば、突起811Aの先端部811A1の基端側斜面が孔251Aの開口端縁で押し下げられ、この基端側斜面と孔251Aとの干渉により傾いた先端部811A1の屈曲凸部分が孔251Aから外れ、カバー本体81が外装ケース2から取り外される。
このようにケーブルカバー8を取り外した状態でも、プロジェクタ1を上方から見た場合、孔251Aや、雌ねじ孔22A5、雄ねじ部82、突起811A、舌片812B等の係合部は露出していない(図9参照)。天吊時には、下方からはプロジェクタ1の上面側が見えるので、同様にこれらの係合部が露出しない。
(4)実施形態の効果
このような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(4-1)底面部22Aには雌ねじ孔22A5が形成されているとともに、底面部22Aと略平行な突出部251の面には孔251Aが形成されている。また、ケーブルカバー8には、舌片812Bおよび雄ねじ部82と、突起811Aとが形成されている。
そして、外装ケース2の背面側にケーブルカバー8をあてがいながら、孔251Aに突起811Aを引っ掛けるように係合させ、ケーブルカバー8を底面部22Aと略平行にずらすだけで、雌ねじ孔22A5と孔812B1とが位置合わせされて雄ねじ部82により係合可能となるので、ケーブルカバー8を容易に装着できる。
また、底面部22Aでプロジェクタ1を設置した際に、雌ねじ孔22A5、孔251A、雄ねじ部82、突起811A等の係合部は外装ケース2の上面であるアッパーケース21や側面には露出せず、位置的に見えにくい部位に形成されている。天吊して使用する時も、下方からやはり同様に見えにくい。
したがって、使用状態を問わず、ケーブルカバー8を装着しないときにもこれら係合部によってプロジェクタ1の筐体の外観が損なわれない。
さらに、前記の係合部は見えにくいので、これら係合部を外装ケース2の角隅や端縁近傍などに形成しなくても済むから、プロジェクタ1の持ち運びの際等に、前記の係合部の破損を防止でき、着脱がより容易となる。
そして、互いに平行な面とされている底面部22Aおよび突出部251それぞれの端部をケーブルカバー8が隙間なく覆うように係合するので、カバー本体81内側に格納される接続端子253等への塵埃付着を確実に防止できる。
(4-2)突出部251の面は、底面部22Aと略同じ向きの面とされることにより、プロジェクタ1を固定脚部22A1および調整脚部22A3にて設置した際に、突出部251に形成された孔251Aは下向きとなる。これにより、底面部22Aに形成された雌ねじ孔22A5、位置決めリブ22A4だけでなく突出部251に形成された孔251Aも底面部22A側に隠れ、位置的に一層見えにくいものとなるので、ケーブルカバー8を装着しないときにも外観性がより向上する。
(4-3)ケーブルカバー8には突起811Aが形成され、突出部251には孔251Aが形成されていることにより、突起811Aの先端部811A1を孔251Aに抜き差しするだけでケーブルカバー8の着脱を一層簡単に行える。この際、前述のように突起811Aの先端部811A1は断面略く字状とされ、その屈曲凸部分が孔251Aに係合されることから、この屈曲部分の両側の斜面形状を孔251Aおよび背面部21Dの切り欠き21D1に干渉させることで、着脱がさらに容易となる。
また、突起811Aおよび孔251Aがカバー本体81の内側に隠れ、外側には露出しないので、外観性をより一層向上させることができる。
そして、突起811Aおよび孔251Aは位置的に見えにくい部位に形成されているうえに、外装ケース2の係合部が突起等の形状とされずに孔251Aとされることによって、ケーブルカバー8を外した際の外観性がさらに良好となるとともに、取扱い性がより向上する。
(4-4)底面部22Aには、雌ねじ孔22A5と、位置決めリブ22A4とを備えていることにより、雌ねじ孔22A5に雄ねじ部82を螺合してケーブルカバー8を外装ケース2に固定できるので、ケーブルカバー8の脱落を確実に防止できる。
また、雌ねじ孔22A5は、プロジェクタ1の設置される台等に最も近い底面部22Aに設けられるので、ケーブルカバー8を取り外した際も目立たない。プロジェクタ1の天吊時にも、底面部22Aは天井側に向くから、下方から見てやはり目立たない。
さらに、ケーブルカバー8を着脱する際に、位置決めリブ22A4に沿って舌片812Bを移動させてケーブルカバー8を案内可能となるから、一層容易に着脱できる。
そして、雄ねじ部82が金属製である場合でも、接続端子253と離れる底面部22A側に配置されていることにより、接続端子253へのノイズの影響などを回避できる。
(4-5)プロジェクタ1は、前述のような外装ケース2およびケーブルカバー8により構成される筐体を備えることにより、ケーブルカバー8の装着により接続端子253に接続されるケーブル類を容易に被覆することができる。それに加え、余計な係合突起等がケーブルカバー8および外装ケース2の表面に現れないので、ケーブル類の被覆による外観性を保つことができる。この外観性はケーブルカバー8を取り外したときも変わらないから外観意匠性に優れるとともに、取扱い性にも優れる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、接続端子の上下で一対の段部が筐体本体から略垂直に突出し、これらの段部により筐体本体背面部分の略中央に凹部が形成されていたが、段部は筐体に対して斜めに突出していてもよいし、また、曲面状に突出していても構わない。段部が脚部の設けられる面と略平行な面を有し、外部からカバー部材を係合できる係合部をこの面に形成できれば、段部の形状や位置等は限定されない。筐体本体の形状に依っては、例えば、1つの段部のみが形成され、この段部と筐体の端部との間の窪みに接続用端子が納められていてもよい。
また、係合部の形状、数、位置等についても、前記実施形態に限られるものではない。
本発明は、プロジェクタに利用できる他、ゲーム機器、音響・映像機器、電子計算機、通信機器等の電子機器類にも利用することができる。
本実施形態に係るプロジェクタを上方前面側から見た斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタを下方背面側から見た斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部構成を示す図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部構成を示す図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部構成を示す図。 前記実施形態における光学ユニットの光学系を模式的に示す図。 前記実施形態におけるカバー部材の斜視図。 前記実施形態におけるカバー部材の他の斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタを上方背面側から見た斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタを下方背面側から見た斜視図。 前記実施形態におけるカバー部材装着時のプロジェクタを上方前面側から見た斜視図。 前記実施形態におけるカバー部材装着時のプロジェクタを下方から見た斜視図。 前記実施形態におけるカバー部材と外装ケースとの装着部分を示す斜視図。 前記実施形態におけるカバー部材と外装ケースとの装着部分内部を示す斜視図。 前記実施形態におけるカバー部材装着時のプロジェクタを下方から見た斜視図。
符号の説明
1…プロジェクタ、2…外装ケース(筐体本体)、22A…底面部(脚部の設けられる面)、22A1…固定脚部、22A3…調整脚部、22A4…位置決めリブ、22A5…雌ねじ孔(係合部)、81…カバー本体、82…雄ねじ部(係合部)、251…突出部(段部)、251A…孔(係合部としての凹部)、253…接続端子、411…光源装置、811A…突起、812B…舌片(係合部)、812B1…孔(係合部)。

Claims (5)

  1. 外部と接続する接続用端子が露出する筐体本体と、この筐体本体に装着され、前記接続用端子を覆うカバー部材とを備えた電子機器用筐体であって、
    前記筐体本体は、前記接続用端子を囲むように内側に凹む段部を有し、
    前記筐体本体の脚部が設けられる面、およびこの面と略平行な段部の面には、前記カバー部材を装着したときに、該カバー部材が係合する係合部が形成されていることを特徴とする電子機器用筐体。
  2. 請求項1に記載の電子機器用筐体において、
    前記段部の面は、前記脚部が設けられる面と略同じ向きの面とされることを特徴とする電子機器用筐体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子機器用筐体において、
    前記カバー部材には、該カバー部材の内側面外方向に突出する突起が形成され、
    前記段部の面に形成される係合部は、この突起と係合する凹部であることを特徴とする電子機器用筐体。
  4. 請求項1〜請求項3に記載の電子機器用筐体において、
    前記筐体本体の脚部が設けられる面に形成される係合部は、前記カバー部材を該筐体本体に固定するねじ部材を挿入する雌ねじ孔と、この雌ねじ孔に隣接して形成され、前記カバー部材装着方向先端側に延びるリブとを備えていることを特徴とする電子機器用筐体。
  5. 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、拡大投写するプロジェクタであって、
    請求項1〜請求項4のいずれかに記載の電子機器用筐体を備えることを特徴とするプロジェクタ。
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