JP2002287253A - 光学部品の取付構造およびプロジェクタ - Google Patents
光学部品の取付構造およびプロジェクタInfo
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Abstract
らなる光学部品の交換を容易にできる光学部品の取付構
造を提供すること。 【解決手段】 互いに一体とされた液晶パネル441B
およびクロスダイクロイックプリズム45からなる光学
部品を、取付部材447の下面側に吊り下げるように固
定し、取付部材447を下ライトガイド471の上部側
の取付部473に着脱自在に取り付けた。このため、取
付部材447ごと光学部品を交換する場合には、ネジを
外したり、再度締め付けるためのドライバーを下ライト
ガイド471の内部に差し入れる必要がないので、ドラ
イバーでライトガイド内の他の光学部品を傷付ける心配
がなく、交換作業を上方側から容易にできる。
Description
応じて変調する光変調装置と、光変調装置で変調された
色光を合成するプリズムとが一体に設けられた光学部品
を、取付部材を介して筐体の取付部へ取り付けるための
光学部品の取付構造、およびこの取付構造を採用したプ
ロジェクタに関する。
クロイックミラーによってRGBの三色の色光に分離す
るとともに、三枚の液晶パネルにより各色光毎に画像情
報に応じて変調し、変調後の光束をクロスダイクロイッ
クプリズムで合成し、投写レンズを介してカラー画像を
拡大投写する、いわゆる三板式のプロジェクタが知られ
ている。
投写画像を得るために、各液晶パネル間での画素ずれ、
投写レンズからの距離のずれの発生を防止する必要があ
り、プロジェクタの製造時において、各液晶パネルのク
ロスダイクロイックプリズムに対する三次元位置を高精
度に調整しなければならない。このため、従来は、高精
度に位置調整された三枚の液晶パネルおよびクロスダイ
クロイックプリズムを一体の光学部品として扱うことと
し、この一体の光学部品を筐体であるライトガイドに取
り付けていた。
ロイックプリズムの下面に平面十字状の取付部材を接着
等で予め取り付けておき、この取付部材をライトガイド
の底面にネジ止め等で取り付ける構造、すなわちこの取
付部材を介して光学部品全体を筐体内の底面にマウント
する構造が採用されていた。
ロジェクタにおいて、限度を越える過酷な使用など、何
らかの理由によって液晶パネルに不具合が生じた場合に
は、液晶パネルの交換が必要になり、前述のように調整
されたプロジェクタでは、プロジェクタごと工場等に持
ち込み、ライトガイドから前記光学部品全体を抜き取
り、各液晶パネルとクロスダイクロイックプリズムとが
互いに位置調整された新たな光学部品に交換する。
ガイドから光学部品を抜き取るのには、ライトガイドの
底面に螺合したネジをドライバー等で緩めて外す必要が
あるため、底側に差し入れたドライバーをライトガイド
内のレンズなど、他の光学部品に接触させるおそれがあ
り、交換作業を十分慎重に行わなければならず、手間が
かかっていた。
面に固定された十字状の取付部材は、平面視において、
ネジの螺合部分が光学部品の外側に延出しているため、
光学部品を抜き取る際には、この取付部材の延出部分を
も他の光学部品に接触させるおそれがあり、このことが
交換時の作業性をさらに悪くしている。
ムからなる光学部品の交換を容易にできる光学部品の取
付構造およびプロジェクタを提供することにある。
構造は、色光を画像情報に応じて変調する光変調装置
と、光変調装置で変調された色光を合成するプリズムと
が一体に設けられた光学部品を、取付部材を介して筐体
の取付部へ取り付けるための光学部品の取付構造であっ
て、前記取付部材は、前記光学部品ごと前記筐体に対し
て着脱可能であるとともに、前記光学部品よりも着脱方
向の手前側の位置で前記筐体の取付部に取り付けられて
いることを特徴とする。
プリズムとからなる光学部品を取り付けるための取付部
材は、光学部品よりも着脱方向の手前側(交換時の作業
者から見て手前側)、すなわち筐体の表面に近い位置に
ある取付部に取り付けられるので、例えば、取付部材が
ネジ止めされている場合では、ネジを外すのに、ドライ
バー等の工具を筐体の内部まで差し入れて必要がなく、
工具が筐体内の他の光学部品に接触するおそれがない。
また、取付部材が光学部品の手前側に設けられることに
なるから、筐体内から光学部品を抜き出す際には、取付
部材が筐体内の他の光学部品に接触するおそれもない。
従って、作業中に工具や取付部材が他の光学部品と干渉
しないことで、その交換作業が容易に行われるようにな
り、本発明の目的が達成される。
変調装置は、固定用プレートを介して前記プリズムの側
面に固定されているとともに、光変調装置と固定用プレ
ートとの間には冷却空気流通用の隙間が形成され、前記
取付部材は、前記側面と直交する前記プリズムの端面に
固定され、前記固定用プレートの前記取付部材が設けら
れる側とは反対側の辺縁は、前記筐体の内面に近接する
ように延出し、かつ当該筐体に設けられた冷却空気流通
用の開口の周縁に沿って配置されていることが望まし
い。このような構成では、冷却空気流通用の開口に沿っ
て固定用プレートの辺縁が延出して近接配置されるの
で、開口を通る冷却空気が固定用プレートの延出部分に
案内されて光変調装置および固定用プレート間の隙間を
通過するようになり、光変調装置の特に光出射面側での
冷却効率が向上する。
体の取付部は、当該筐体に形成された複数のボス部にそ
れぞれ設けられ、これらのボス部のうち、画像投写用の
投写レンズ側のボス部には、当該投写レンズを固定する
ためのヘッド部が一体に形成され、他のボス部には、前
記光学部品とは別の光学部品を保持するための保持片が
一体に形成されていることが望ましい。投写レンズは、
他の光学部品と比べて重量が大きいために、投写レンズ
を固定するためのヘッド部は強度上厚肉となる。そし
て、このようなヘッド部を筐体に形成する場合には、厚
肉部を有することで筐体の小型化が阻害される。また、
筐体内の別の光学部品を保持する保持片も、(別の)光
学部品の取付時に容易に変形したり、損傷しないように
所定の強度が要求され、場合によっては、厚肉となって
筐体の小型化を阻害する。これに対して本発明では、そ
のようなヘッド部や保持片がボス部と一体に形成されて
補強されるので、極端に厚肉に形成しなくとも十分な強
度が確保されるようになり、筐体の小型化が促進され
る。
写レンズの光入射側の端部は、前記ヘッド部を貫通して
前記光学部品側に突出しており、前記ヘッド部と一体と
されたボス部の取付部は、投写レンズの径方向の両側に
位置し、かつ投写レンズの中心軸よりも前記着脱方向の
手前側に設けられていることが望ましい。このような構
成では、取付部に取り付けられる取付部材と、ヘッド部
から突出した投写レンズの端部とが干渉しないため、取
付部材を大きくしてその強度を大きくでき、光学部品の
支持強度を向上させることが可能である。また、投写レ
ンズの端部をヘッド部から突出させることにより、投写
レンズとプリズムとがより近接するので、解像度が同じ
であれば、投写画像がより明るくなり、反対に同じ明る
さであれば、解像度が向上する。また、投写距離をより
短くすることも可能である。
光を画像情報に応じて各色光毎に変調する複数の光変調
装置と、各光変調装置で変調された色光を合成するプリ
ズムと、このプリズムで合成された色光を拡大投写して
投写画像を形成する投写光学系と、前記光変調装置とプ
リズムとからなる光学部品を取り付けるための筐体とを
備えたプロジェクタであって、以上に説明したいずれか
の光学部品の取付構造を備えていることを特徴とする。
このような本発明によれば、前述の光学部品の取付構造
を備えることで、前述したように本発明の目的が達成さ
れるうえ、前述の他の作用効果をも同様に奏する。
に基づいて説明する。 〔1.プロジェクタの主な構成〕図1は、本実施形態に
係るプロジェクタ1を上方から見た全体斜視図、図2
は、プロジェクタ1を下方から見た全体斜視図、図3な
いし図5は、プロジェクタ1の内部を示す斜視図であ
る。具体的に図3は、図1の状態からプロジェクタ1の
アッパーケース21を外した図、図4は、図3の状態か
らシールド板80、ドライバーボード90、および上ラ
イトガイド472を外して後方側から見た図、図5は、
図4の状態から光学ユニット4を外した図である。プロ
ジェクタを構成するこれらの部品4,21,80,9
0,472については、以下に詳説する。
は、外装ケース2と、外装ケース2内に収容された電源
ユニット3と、同じく外装ケース2内に配置された平面
U字形の光学ユニット4とを備え、全体略直方体形状と
なっている。
アッパーケース21、ロアーケース23で構成されてい
る。これらのケース21、23は、互いにネジで固定さ
れている。
その周囲に設けられた側面部212と、背面部213
と、正面部214で形成されている。上面部211の前
方側には、ランプカバー24が嵌め込み式で着脱自在に
取り付けられている。また、上面部211において、ラ
ンプカバー24の側方には、投写レンズ46の上面部分
が露出した切欠部211Aが設けられ、投写レンズ46
のズーム操作、フォーカス操作をレバーを介して手動で
行えるようになっている。この切欠部211Aの後方側
には、操作パネル25が設けられている。正面部214
は、前記アッパーケース21の切欠部211Aと連続し
た丸孔開口212Aを備え、この丸孔開口212Aに対
応して投写レンズ46が配置されている。この正面部2
14において、丸孔開口212Aとは反対側には、内部
の電源ユニット3の前方側に位置した排気口212Bが
設けられ、この排気口212Bには、冷却空気を画像投
写領域から外れる方向、すなわち図1中左側へ排気する
とともに、遮光を兼ねた排気用ルーバ26が設けられて
いる(排気用ルーバ26は実際には、ロアーケース23
に取り付けられている)。
の周囲に設けられた側面部232および背面部233と
で形成されている。底面部231の前方側には、プロジ
ェクタ1全体の傾きを調整して投写画像の位置合わせを
行う位置調整機構27が設けられている。また、底面部
231後方側の一方の隅部には、プロジェクタ1の別方
向の傾きを調整する別の位置調整機構28が設けられ、
他方の隅部には、リアフット231Aが設けられてい
る。ただし、リアフット231Aは、位置を調整するこ
とはできない。さらに、底面部231には、冷却空気の
吸気口231Bが設けられている。一方の側面部232
には、コ字形のハンドル29を回動自在に取り付けるた
めの取付部232Aが設けられている。
おいては、アッパーケース21およびロアーケース23
の各側面部212,232には、ハンドル29を上側に
してプロジェクタ1を立てた場合の足となるサイドフッ
ト2A(図2)が設けられている。また、外装ケース2
の背面側には、アッパーケース21の背面部213とロ
アーケース23の背面部233に跨って開口したインタ
ーフェース部2Bが設けられ、このインターフェース部
2B内にはインターフェースカバー215が設けられ、
さらに、インターフェースカバー215の内部側には、
種々のコネクタが実装された図示略のインターフェース
基板が配置されるようになっている。また、インターフ
ェース部2Bの左右両側には、各背面部213,233
に跨ってスピーカ孔2Cおよび吸気口2Dが設けられて
いる。このうちの吸気口2Dは、内部の電源ユニット3
の後方側に位置している。
源31と、電源31の側方に配置されたランプ駆動回路
(バラスト)32とで構成されている。電源31は、電
源ケーブルを通して供給された電力をランプ駆動回路3
2やドライバーボード90(図3)等に供給するもので
あり、前記電源ケーブルが差し込まれるインレットコネ
クタ33(図2)を備えている。ランプ駆動回路32
は、電力を光学ユニット4の光源ランプ411に供給す
るものである。
すように、光源ランプ411から出射された光束を、光
学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成するユ
ニットであり、インテグレータ照明光学系41、色分離
光学系42、リレー光学系43、電気光学装置44、色
合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズム45
(図7)、および投写光学系としての投写レンズ46を
備えている。
4は、上下を含む周囲のアルミ製のシールド板80(図
3、図5)で覆われており、これによって、電源ユニッ
ト3等から外部への電磁ノイズの漏れを防止している。
おいて、インテグレータ照明光学系41は、電気光学装
置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青
の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,4
41Bと示す)の画像形成領域をほぼ均一に照明するた
めの光学系であり、光源装置413と、第1レンズアレ
イ418と、UVフィルタを含む第2レンズアレイ41
4と、偏光変換素子415と、第1コンデンサレンズ4
16と、反射ミラー424と、第2コンデンサレンズ4
19とを備えている。
の光線を出射する放射光源としての光源ランプ411
と、この光源ランプ411から出射された放射光を反射
するリフレクタ412とを有する。光源ランプ411と
しては、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、また
は高圧水銀ランプが用いられることが多い。リフレクタ
412としては、放物面鏡を用いている。放物面鏡の
他、平行化レンズ(凹レンズ)と共に楕円面鏡を用いて
もよい。
見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状
に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ラ
ンプ411から出射される光束を、複数の部分光束に分
割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル44
1の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定
されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領
域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であ
るならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定す
る。
レイ418と略同様な構成を有しており、小レンズがマ
トリクス状に配列された構成を有している。この第2レ
ンズアレイ414は、第1コンデンサレンズ416およ
び第2コンデンサレンズ419とともに、第1レンズア
レイ418の各小レンズの像を液晶パネル441上に結
像させる機能を有している。
414と第1コンデンサレンズ416との間に配置され
るとともに、第2レンズアレイ414と一体でユニット
化されている。このような偏光変換素子415は、第2
レンズアレイ414からの光を1種類の偏光光に変換す
るものであり、これにより、電気光学装置44での光の
利用効率が高められている。
種類の偏光光に変換された各部分光は、第1コンデンサ
レンズ416および第2コンデンサレンズ419によっ
て最終的に電気光学装置44の液晶パネル441R,4
41G,441B上にほぼ重畳される。偏光光を変調す
るタイプの液晶パネル441を用いた本実施形態のプロ
ジェクタ1(電気光学装置44)では、1種類の偏光光
しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発
する光源ランプ411からの光のほぼ半分が利用されな
い。そこで、偏光変換素子415を用いることにより、
光源ランプ411からの出射光を全て1種類の偏光光に
変換し、電気光学装置44での光の利用効率を高めてい
る。なお、このような偏光変換素子415は、たとえば
特開平8−304739号公報に紹介されている。
クミラー421,422と、反射ミラー423とを備
え、ダイクロイックミラー421、422によりインテ
グレータ照明光学系41から出射された複数の部分光束
を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有してい
る。
1、リレーレンズ433、および反射ミラー432、4
34を備え、色分離光学系42で分離された色光、青色
光を液晶パネル441Bまで導く機能を有している。
クミラー421では、インテグレータ照明光学系41か
ら出射された光束の青色光成分と緑色光成分とが透過す
るとともに、赤色光成分が反射する。ダイクロイックミ
ラー421によって反射した赤色光は、反射ミラー42
3で反射し、フィールドレンズ417を通って赤色用の
液晶パネル441Rに達する。このフィールドレンズ4
17は、第2レンズアレイ414から出射された各部分
光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換
する。他の液晶パネル441G、441Bの光入射側に
設けられたフィールドレンズ417も同様である。
色光と緑色光のうちで、緑色光はダイクロイックミラー
422によって反射し、フィールドレンズ417を通っ
て緑色用の液晶パネル441Gに達する。一方、青色光
はダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系
43を通り、さらにフィールドレンズ417を通って青
色光用の液晶パネル441Bに達する。なお、青色光に
リレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路
の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の拡散
等による光の利用効率の低下を防止するためである。す
なわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をその
まま、フィールドレンズ417に伝えるためである。
しての液晶パネル441R,441G,441Bを備
え、これらは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチ
ング素子として用いたものであり、色分離光学系42で
分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441
R,441G,441Bによって、画像情報に応じて変
調されて光学像を形成する。
枚の液晶パネル441R,441G,441Bから出射
された各色光毎に変調された画像を合成してカラー画像
を形成するものである。なお、クロスダイクロイックプ
リズム45には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色
光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの
界面に沿って略X字状に形成され、これらの誘電体多層
膜によって3つの色光が合成される。そして、クロスダ
イクロイックプリズム45で合成されたカラー画像は、
投写レンズ46から出射され、スクリーン上に拡大投写
される。
4、図6に示すように、光学部品用の筐体としての合成
樹脂製のライトガイド47内に収容されている。このラ
イトガイド47は、前述の各光学部品414〜419,
421〜423,431〜434を上方からスライド式
に嵌め込む溝部がそれぞれ設けられた下ライトガイド4
71と、下ライトガイド471の上部の開口側を閉塞す
る蓋状の上ライトガイド472とで構成されている。ま
た、ライトガイド47の光出射側にはヘッド部49が形
成されている。ヘッド部49の前方側に投写レンズ46
が固定され、後方側に液晶パネル441R,441G,
441Bが取り付けられたクロスダイクロイックプリズ
ム45が固定されている。
タ1では、液晶パネル441R,441G,441Bを
主に冷却するパネル冷却系Aと、光源ランプ411を主
に冷却するランプ冷却系Bと、電源31を主に冷却する
電源冷却系Cとを備えている。
Aでは、投写レンズ46の両側に配置された一対のシロ
ッコファン51,52が用いられている。シロッコファ
ン51,52によって下面の吸気口231Bから吸引さ
れた冷却空気は、液晶パネル441R,441G,44
1Bを下方から上方に向けて冷却した後、ドライバーボ
ード90(図3)の下面を冷却しながら前方隅部の軸流
排気ファン53側に寄せられ、前面側の排気口212B
から排気される。
では、光学ユニット4の下面に設けられたシロッコファ
ン54が用いられている。シロッコファン54によって
引き寄せられたプロジェクタ1内の冷却空気は、上ライ
トガイド472に設けられた図示しない開口部からライ
トガイド47内に入り込み、ユニット化された第2レン
ズアレイ414および偏光変換素子415間を通ってこ
れらを冷却した後、下ライトガイド471の排気側開口
471Aから出て該シロッコファン54に吸引され、吐
き出される。吐き出された冷却空気は、下ライトガイド
471の吸気側開口471Bから再度ライトガイド47
内に入り、光源装置413内に入り込んで光源ランプ4
11を冷却し、この後、ライトガイド47から出て、前
記軸流排気ファン53によって排気口212Bから排気
される。
1の後方に設けられた軸流吸気ファン55が用いられ
る。軸流吸気ファン55によって背面側の吸気口2Dか
ら吸引された冷却空気は、電源31およびランプ駆動回
路32を冷却した後、他の冷却系統A,Bと同様に、軸
流排気ファン53によって排気口212Bから排気され
る。
8ないし図13をも参照し、光学部品の取付構造に付い
て詳説する。なお、本実施形態において、本発明に係る
光学部品とは、互いに一体とされたクロスダイクロイッ
クプリズム45および液晶パネル441R,441G,
441Bをいう。また、別の光学部品とは、図4,図7
に示すフィールドレンズ417、ダイクロイックミラー
421,422、入射側レンズ431、リレーレンズ4
33等である。
41R,441G,441Bは、保持枠443内に収納
され、この保持枠443の四隅部分に形成される孔44
3Aに透明樹脂製のピン445を紫外線硬化型接着剤と
ともに挿入することにより、クロスダイクロイックプリ
ズム45の側面である光束入射面側に金属製の固定用プ
レート446を介して接着されている(いわゆるPOP
(Panel On Prism)構造によるクロスダイクロイックプ
リズム45への固定)。
443Bが形成され、各液晶パネル441R,441
G,441Bは、この開口部443Bで露出し、この部
分が画像形成領域となる。すなわち、各液晶パネル44
1R,441G,441Bのこの部分に各色光R、G、
Bが導入され、画像情報に応じて光学像が形成される。
イックプリズム45の光束入射面に接着剤等で直付けさ
れており、外周形状が当該光束入射面よりも若干大き
い。そして、固定用プレート446において、クロスダ
イクロイックプリズム45の光束入射面からはみ出した
部分に前記ピン445が接着されている。このことによ
り、クロスダイクロイックプリズム45自身を必要以上
に大きくしなくとも、保持枠443をクロスダイクロイ
ックプリズム45側に固定することが可能である。この
固定用プレート446には、液晶パネル441R,44
1G,441B側からの光束がクロスダイクロイックプ
リズム45に入射するように、保持枠443の開口部4
43Bに対応した開口部446A(図12)が設けられ
ている。
1R,441G,441Bおよびクロスダイクロイック
プリズム45からなる光学部品は、図9にも示すよう
に、クロスダイクロイックプリズム45の上面(光束入
射面に対して直交する面)に接着等された取付部材44
7を介して下ライトガイド471の取付部473に固定
されている。この取付部材447は、平面視において、
四方に延出した四つの腕部447Aを備えており、各腕
部447Aに設けられた丸孔447Bのうち、ほぼ対角
線上にある二つの丸孔447Bは、対応した取付部47
3に設けられた位置出しようの突部474(図13にも
図示)に嵌合され、残る二つの丸孔447Bには、対応
した取付部473に螺合されるネジ475が挿通され
る。また、取付部材447の中央の四角形部分には、着
脱時に作業者が把持し易いように、適宜な把持部が設け
られている。なお、クロスダイクロイックプリズム45
への液晶パネル441R,441G,441Bの三次元
的な位置調整は、クロスダイクロイックプリズム45に
取付部材447が固定された状態で予め行われる。
3は、下ライトガイド471のほぼ上下方向にわたって
連続した円柱状または角柱状の四つのボス部476の上
部に設けられている。従って、取付部材447が取付部
473に取り付けられた状態では、液晶パネル441
R,441G,441Bおよびクロスダイクロイックプ
リズム45は、取付部材447の下面側に吊り下げられ
た状態に配置され、下ライトガイド471の底面から僅
かに浮いた状態でライトガイド47内に収容される。
て、投写レンズ46側の二つのボス部476には、投写
レンズ46固定用のヘッド部49が一体に設けられてお
り、重量の大きい投写レンズ46がヘッド部49に固定
されても、ヘッド部49が傾かないようにボス部476
で補強している。投写レンズ46側から離間した二つの
ボス部476には、上下方向に沿った複数の保持片47
7(図4、図9に一部の保持片477を代表して図示)
が設けられ、フィールドレンズ417、ダイクロイック
ミラー421,422、入射側レンズ431、リレーレ
ンズ433を嵌め込むための溝が、近接し合う一対の保
持片477間に形成されるようになっている。つまり、
これらの保持片477もボス部476と一体に形成され
ることにより、ボス部476で補強されている。
トガイド471の底面には、液晶パネル441R,44
1G,441Bに対応した三箇所に吸気側開口471C
が設けられ、これらの吸気側開口471Cからライトガ
イド47内に流入するパネル冷却系A(図2,図5)で
の冷却空気で液晶パネル441R,441G,441B
が冷却される。この際、下ライトガイド471の下面に
は、平面略三角形の板状の整流板478が設けられ、図
9ないし図12に示すように、整流板478に設けられ
た一対の立上片478A(合計6枚)が吸気側開口47
1Cから上方側に突出するようになっている。ただし、
図10では、立上片478Aを二点鎖線で示してある。
これらの立上片478Aにより、液晶パネル441R,
441G,441Bを冷却するための冷却空気の流れが
下方から上方へ整えられる。
1Cの周縁のうち、クロスダイクロイックプリズム45
側であって、かつその光束入射面に平行な一周縁には、
固定用プレート446の辺縁が下方側に延出して形成さ
れた延出部446Bが近接しており、この延出部446
Bが吸気側開口471Cの当該一周縁に沿って配置され
ることで、整流板としての役目を果たしている。このた
め、パネル冷却系Aの冷却空気の一部は延出部446B
に案内され、下ライトガイド471の底面およびクロス
ダイクロイックプリズム45間の隙間から漏れることな
く、液晶パネル441R,441G,441Bとクロス
ダイクロイックプリズム45間の隙間に流入するように
なっている。そして、このような延出部446Bの裏面
側(クロスダイクロイックプリズム45側)には、下ラ
イトガイド471の底面から立ち上がった立上部471
Dが位置しており、この立上部471Dと延出部446
Bとが重なり合うことで、冷却空気をさらに逃げにくく
している。
に示すように、液晶パネル441R,441G,441
Bおよびクロスダイクロイックプリズム45に対応した
部分に切欠開口472Aが設けられ、下ライトガイド4
71の取付部473もこの切欠開口472Aから露出し
ている。すなわち、液晶パネル441R,441G,4
41Bおよびクロスダイクロイックプリズム45は、予
め取付部材447に固定されていることにより、下ライ
トガイド471に上ライトガイド472が取り付けられ
た状態でも、取付部473に対して取付部材447ごと
着脱することが可能である。
76に設けられた取付部473は、図11に示す投写レ
ンズ46の中心軸X−Xよりも上方に位置している。こ
のため、図13に示すように、ヘッド部49からクロス
ダイクロイックプリズム45側に突出した投写レンズ4
6の端部46Aの外周に対し、平面視では取付部材44
7の二本の腕部447Aが重なるが、互いの実質的な干
渉が生じないようになっている。
うな効果がある。 (1)プロジェクタ1では、互いに一体とされた液晶パネ
ル441R,441G,441Bおよびクロスダイクロ
イックプリズム45からなる光学部品は、取付部材44
7を介して下ライトガイド471に対し着脱可能に取り
付けられるが、この際、その光学部品は、取付部材44
7に吊り下げられた状態で固定され、また、取付部材4
47は、その光学部品よりも着脱方向の手前側となるボ
ス部476上部の取付部473に取り付けられているの
で、光学部品を交換する場合には、ネジ475を外した
り、再度締め付けるためのドライバーをライトガイド4
7の内部に差し入れる必要がない。従って、ドライバー
でライトガイド47内に収容されたフィールドレンズ4
17等を傷付ける心配がなく、交換作業をライトガイド
47の上方側から容易にできる。
ことにより、交換作業にあたっては、四方に延出した取
付部材447の腕部447Aがライトガイド47内のフ
ィールドレンズ417等にぶつかることもなく、この点
でも交換作業を容易に行える。
トガイド47内に収容されないために、液晶パネル44
1R,441G,441B周辺の配置スペースを小さく
でき、ライトガイド47を含む光学ユニット4の小型化
を実現できる。
ヘッド部49と一体に形成されているので、ヘッド部4
9をボス部476で補強でき、その分ヘッド部49を薄
肉化しても投写レンズ46の固定による倒れ込みを防止
でき、かつヘッド部49の薄肉化によってライトガイド
47、ひいては光学ユニット4の小型化をより促進でき
る。
イクロイックミラー421,422、入射側レンズ43
1、リレーレンズ433等の別の光学部品を保持するた
めの保持片477も、投写レンズ46から離間した側の
ボス部476に一体に設けられることで補強されるか
ら、保持片477やその回りの肉厚を薄くでき、この点
でも光学ユニット4の小型化を図ることができる。
の取付部473は、投写レンズ46の径方向の両側に位
置し、かつ投写レンズ46の中心軸X−Xから離間して
上方に(中心軸X−Xよりも着脱方向の手前側に)設け
られているので、そのような取付部473に取付部材4
47を取り付けた状態では、取付部材447の腕部44
7Aとヘッド部49を貫通して突出した投写レンズ46
の端部46Aとが干渉せず、その分腕部447Aの幅や
太さを大きくでき、液晶パネル441R,441G,4
41Bおよびクロスダイクロイックプリズム45の支持
強度を向上させることができる。また、投写レンズ46
の端部46Aがヘッド部49から突出してクロスダイク
ロイックプリズム45により近接しているため、解像度
が同じであれば、投写画像がより明るくでき、反対に同
じ明るさであれば、解像度を向上させることができる。
また、投写距離をより短くすることもできる。
れた吸気側開口471Cの一周縁には、クロスダイクロ
イックプリズム45に固定された固定用プレート446
の延出部446Bが近接し、この延出部446Bが吸気
側開口471Cのその一周縁に沿って配置されているか
ら、延出部446Bを整流板として機能させることがで
きる。このため、パネル冷却系Aの冷却空気の一部が延
出部446Bに案内されるようになり、液晶パネル44
1R,441G,441Bとクロスダイクロイックプリ
ズム45間の隙間に冷却空気を確実に流入させることが
でき、液晶パネル441R,441G,441Bの特に
光出射側の面を効率よく冷却できる。
が吸気側開口471Cから上方に突出しているため、冷
却空気を下方から上方の液晶パネル441R,441
G,441B側に確実に案内でき、冷却空気がライトガ
イド47内に漏れるのを抑えて液晶パネル441R,4
41G,441Bをより効率的に冷却できる。
クロイックプリズム45の下面および下ライトガイド4
71の底面間に存在しないことから、液晶パネル441
R,441G,441Bを吸気側開口471Cに近づけ
ることができ、それらの冷却効率をさらに向上させるこ
とができる。
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、固定用プレート446に下
方に延出した延出部46Bが設けられ、この延出部44
6Bが整流板の役目を果たしていたが、このような延出
部446Bは適宜設けられればよく、省略可能である。
そして、このような延出部446Bがない場合には、下
ライトガイド471の底面に設けられた立上部471D
のみで冷却空気が案内されるようになる。ただし、実施
形態のような延出部446Bにより、冷却空気の漏れを
より防止できるので、延出部446Bを設けることが望
ましい。
477が一体に設けられていたが、それぞれを個別に設
けた場合でも本発明に含まれる。さらに、本発明に係る
取付部は、ボス部476上に設けられる必要はなく、下
ライトガイド471の上端面の一部に設けられるなど、
設けられる位置や形状等は任意である。また、取付部材
の形状も任意であり、前記実施形態での取付部材447
の形状に限定されない。
441G,441Bとクロスダイクロイックプリズム4
5とからなる光学部品を、取付部材447ごと上下方向
に着脱させる構成であったが、本発明では、そのような
光学部品の着脱方向は任意であり、着脱方向の手前側に
取付部材が設けられ、奥側に光学部品が設けられる構成
であればよい。従って、例えば、取付部材447がクロ
スダイクロイックプリズム45の下面側に設けられた場
合において、液晶パネル441R,441G,441B
およびクロスダイクロイックプリズム45を、取付部材
447ごと下ライトガイド471の下面側から着脱でき
るように構成してもよい。
装置を用いたプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明
は、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つ
の光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以
上の光変調装置を用いたプロジェクタにも適用可能であ
る。
て液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いた
デバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
さらに、前記実施形態では、光入射面と光出射面とが異
なる透過型の光変調装置を用いていたが、光入射面と光
出射面とが同一となる反射型の光変調装置を用いてもよ
い。
ンを観察する方向から投写を行なうフロントタイプのプ
ロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーン
を観察する方向とは反対側から投写を行なうリアタイプ
のプロジェクタにも適用可能である。
光変調装置およびプリズムからなる光学部品の交換を容
易にできるという効果がある。
方から見た全体斜視図である。
ある。
具体的には、図1の状態からプロジェクタのアッパーケ
ースを外した図である。
具体的には、図3の状態からシールド板、ドライバーボ
ード、および上ライトガイドを外して後方側から見た図
である。
具体的には、図4の状態から光学ユニットを外した図で
ある。
る。
図である。
からなる光学部品を下方側から見た斜視図である。
置を示す斜視図である。
図である。
ラー 431 別の光学部品である入射側レンズ 433 別の光学部品であるリレーレンズ 441,441R,441G,441B 光変調装置で
ある液晶パネル 446 固定用プレート 447 取付部材 471C 冷却空気流通用の開口である吸気側開口 473 取付部 476 ボス部
Claims (5)
- 【請求項1】 色光を画像情報に応じて変調する光変調
装置と、光変調装置で変調された色光を合成するプリズ
ムとが一体に設けられた光学部品を、取付部材を介して
筐体の取付部へ取り付けるための光学部品の取付構造で
あって、 前記取付部材は、前記光学部品ごと前記筐体に対して着
脱可能であるとともに、前記光学部品よりも着脱方向の
手前側の位置で前記筐体の取付部に取り付けられている
ことを特徴とする光学部品の取付構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載の光学部品の取付構造に
おいて、前記光変調装置は、固定用プレートを介して前
記プリズムの側面に固定されているとともに、光変調装
置と固定用プレートとの間には冷却空気流通用の隙間が
形成され、前記取付部材は、前記側面と直交する前記プ
リズムの端面に固定され、前記固定用プレートの前記取
付部材が設けられる側とは反対側の辺縁は、前記筐体の
内面に近接するように延出し、かつ当該筐体に設けられ
た冷却空気流通用の開口の周縁に沿って配置されている
ことを特徴とする光学部品の取付構造。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の光学部
品の取付構造において、前記筐体の取付部は、当該筐体
に形成された複数のボス部にそれぞれ設けられ、これら
のボス部のうち、画像投写用の投写レンズ側のボス部に
は、当該投写レンズを固定するためのヘッド部が一体に
形成され、他のボス部には、前記光学部品とは別の光学
部品を保持するための保持片が一体に形成されているこ
とを特徴とする光学部品の取付構造。 - 【請求項4】 請求項3に記載の光学部品の取付構造に
おいて、前記投写レンズの光入射側の端部は、前記ヘッ
ド部を貫通して前記光学部品側に突出しており、前記ヘ
ッド部と一体とされたボス部の取付部は、投写レンズの
径方向の両側に位置し、かつ投写レンズの中心軸よりも
前記着脱方向の手前側に設けられていることを特徴とす
る光学部品の取付構造。 - 【請求項5】 複数の色光を画像情報に応じて各色光毎
に変調する複数の光変調装置と、各光変調装置で変調さ
れた色光を合成するプリズムと、このプリズムで合成さ
れた色光を拡大投写して投写画像を形成する投写光学系
と、前記光変調装置とプリズムとからなる光学部品を取
り付けるための筐体とを備えたプロジェクタであって、 前記請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光学部
品の取付構造を備えていることを特徴とするプロジェク
タ。
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