JP2012008183A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】制御回路ユニットへの電磁波の影響を更に低減し、シールド構造の簡素化を図り、また、制御回路ユニットの発熱が抑制され、制御回路ユニットの交換を含むメンテナンス性の向上を図れるプロジェクターを提供する。
【解決手段】プロジェクター1は光源装置21を駆動する光源駆動ユニット72と、光学ユニット2及び光源駆動ユニット72を制御する制御回路ユニット5と、光源駆動ユニット72及び制御回路ユニット5に電力を供給する電源ユニット71と、光学ユニット2、光源駆動ユニット72、制御回路ユニット5、及び電源ユニット71を収容する外装筐体3と、を備え、外装筐体3は、厚さ方向に外装筐体3を分割する隔壁10を有し、隔壁10で分割された一方の外装筐体3Aには、制御回路ユニット5が収容され、他方の外装筐体3Bには、光学ユニット2、光源駆動ユニット72、及び電源ユニット71が収容される。
【選択図】図6

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、プロジェクターは、光源から射出された光束を光変調装置で画像情報に基づいて変調して光学像を形成し、その光学像を投写レンズ装置でスクリーン上に拡大投写する構成となっている。このようなプロジェクターは、光変調装置を駆動する変調装置駆動回路ユニット、光源を駆動する光源駆動ユニット(いわゆるバラスト)、光学ユニット及び光源駆動ユニットを制御する制御回路ユニットや、光源駆動ユニット及び制御回路ユニットに電力を供給する電源ユニット等を備えている。なお、プロジェクターは、近年、高輝度化が進んでいる。
電源ユニットを含め光源駆動ユニットは、外部電源からの電力を所定の電圧に変換する変圧用のコイルや、電力蓄積用のコンデンサー、抵抗等を備えており、電磁障害となる電磁波が放射されやすく、ノイズ源となりやすい。特に、プロジェクターの高輝度化により、光源駆動ユニットから光源に供給される電力は増大したことにより、更にこの問題が顕著になっている。また、変調装置駆動回路ユニット等もノイズ源となりやすい。これらのユニットから発生したノイズは、制御回路ユニットに影響を与える。このため、ノイズの発生源であるこれらユニットをシールド部材で覆うことでシールドを行ったり、制御回路ユニット自体もシールド部材で覆うことでシールドを行ったりしていた。
なお、特許文献1では、電気光学装置(光変調装置)を制御する制御ブロック、電源ブロック、光源駆動ブロックの順でプロジェクターの厚さ方向に積層配置することで、電源ブロックがシールド部材により電磁波遮蔽されていれば、電源ブロックからの電磁波を遮蔽すると共に、光源駆動ブロックから電源ブロック及び制御ブロックへの電磁波も遮蔽できることが開示されている。
また、従来、プロジェクターの外装を構成する外装筐体は、上ケースと下ケース等により構成されている。そして、下ケースに、上記各ユニットを収容している。また、制御回路ユニットは、収容される下ケースにおいて、光源駆動ユニットや電源ユニット等の上部近傍に配置される配置構造が一般的な構造となっている。また、制御回路ユニットを交換する際には、制御回路ユニットの配置構造により、上ケースを下ケースから取り外すことで、上部に位置する制御回路ユニットを交換することが行われている。
特許第3870791号公報
しかし、プロジェクターの高輝度化が更に進むことにより、ノイズ源となる電磁波の制御回路ユニットへの影響を更に低減させると共に、シールド構造の簡素化を図ることが課題となっていた。また、制御回路ユニットの配置構造により、制御回路ユニットは、制御回路を構成する回路素子自体の発熱に加えて、光源駆動ユニットや電源ユニット等の熱発生源からの放熱により、更に発熱させられるという課題があった。また、制御回路ユニットを交換する際には、構造上、机上に設置したプロジェクターの外装筐体を反転させた後、ネジを外し、その後、再度外装筐体を反転させて、上ケースを取り外すことが必要であり、制御回路ユニットの交換に工数がかかるという課題があった。
従って、制御回路ユニットへの電磁波の影響を更に低減し、シールド構造の簡素化を図り、また、制御回路ユニットの発熱が抑制され、制御回路ユニットの交換を含むメンテナンス性の向上を図れるプロジェクターが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)本適用例に係るプロジェクターは、光源から射出された光束を画像情報に基づき変調して光学像を形成し、光学像を拡大投写する光学ユニットを備えたプロジェクターであって、光源を駆動する光源駆動ユニットと、光学ユニット及び光源駆動ユニットを制御する制御回路ユニットと、光源駆動ユニット及び制御回路ユニットに電力を供給する電源ユニットと、光学ユニット、光源駆動ユニット、制御回路ユニット、及び電源ユニットを収容する外装筐体と、を備え、外装筐体は、厚さ方向に外装筐体を分割する隔壁を有し、隔壁で分割された一方の外装筐体には、制御回路ユニットが収容されることを特徴とする。
このようなプロジェクターによれば、厚さ方向に外装筐体を分割する隔壁により、制御回路ユニットと、光源駆動ユニット及び電源ユニットとの空間距離を離すことができるため、制御回路ユニットに対して、光源駆動ユニット及び電源ユニットからの電磁波の影響を低減させることができる。また、光源駆動ユニット及び電源ユニットをシールド部材でシールドする場合には、制御回路ユニットをシールド部材でシールドする必要がなく、シールド構造の簡素化を図ることができる。また、制御回路ユニットに対して、光源駆動ユニット及び電源ユニットからの熱の影響を低減させることができる。
(適用例2)上記適用例に係るプロジェクターにおいて、一方の外装筐体には、制御回路ユニットを覆うと共に、着脱自在に設置される筐体を有していることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、一方の外装筐体に有する筐体を取り外すことで、制御回路ユニットを着脱することができるため、制御回路ユニットのメンテナンス性の向上を図ることができる。
(適用例3)上記適用例に係るプロジェクターにおいて、外装筐体を机上に設置した場合、一方の外装筐体は、他方の外装筐体より下側に配置されていることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、一方の外装筐体が他方の外装筐体より下側に配置されることにより、制御回路ユニットが、発熱量の多い光源駆動ユニットや電源ユニットの下側に配置される。なお、熱で温められた内気(外装筐体内部の空気)は通常、上方に移動することから、光源駆動ユニットや電源ユニットで発熱した熱が、内気により下側に配置される制御回路ユニットに伝熱されることを抑制することができる。従って、制御回路ユニットへの熱の影響を更に低減させることができる。
(適用例4)上記適用例に係るプロジェクターにおいて、隔壁を通して、一方の外装筐体と他方の外装筐体とを連通する貫通孔を有し、制御回路ユニットは、貫通孔を介して他方の外装筐体に収容される光学ユニット、光源駆動ユニット、及び電源ユニットの少なくともいずれかと、ケーブルにより電気的に接続されていることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、貫通孔により、制御回路ユニットと、他方の外装筐体に収容されるユニットとを容易に接続することができる。
(適用例5)上記適用例に係るプロジェクターにおいて、他方の外装筐体の内部には、光学ユニット、光源駆動ユニット、及び電源ユニットの少なくともいずれかと、制御回路ユニットとの間に電気的に接続されて中継する中継基板ユニットを備え、中継基板ユニットは、制御回路ユニットとケーブルにより電気的に接続することが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、中継基板ユニットを備えることにより、ケーブルの数量を減らして制御回路ユニットと接続することができ、制御回路ユニットと、中継基板ユニットからのケーブルとの接続に要する工数、又は、取り外しに要する工数を低減することができる。従って、ケーブルの着脱を更に容易に行うことができる。また、ケーブルの数量を減らすことにより、上述した貫通孔も対応させて減らすことができるため、貫通孔を介しての熱の伝達も更に抑制でき、制御回路ユニットへの熱の影響を更に低減させることができる。
(適用例6)上記適用例に係るプロジェクターにおいて、貫通孔の近傍には、ケーブルの移動を規制する規制部が形成されていることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、ケーブルの移動を規制する規制部を形成することにより、制御回路ユニットにケーブルを接続する際や、接続を外す際に、ケーブルが貫通孔を介して他方の外装筐体内に入ってしまうことを防止できる。従って、制御回路ユニットにケーブルを着脱する工数を低減できる。
実施形態に係るプロジェクターの外観構成を示す斜視図。 プロジェクターの外観構成を示す斜視図。 プロジェクターの光学ユニットを模式的に示す平面図。 プロジェクターの内部構成を示す斜視図。 制御回路ユニットの外装筐体への組み立てを示す斜視図。 隔壁に制御回路ユニットを組み立てた状態を示す斜視図。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態)
図1、図2は、実施形態に係るプロジェクター1の外観構成を示す斜視図である。なお、図1は、プロジェクター1を上面1e側から見た斜視図を示している。また、図2は、図1に示すプロジェクター1に対して、下面1f側を上にして反転させた状態の斜視図を示している。図1、図2を参照して、プロジェクター1の外観構成を説明する。
本実施形態のプロジェクター1は、外観的に略直方体形状をなす外装筐体3を有している。ここで、図1を基準として、外装筐体3に対して、投写レンズ装置27が延出している面を前面1aとする。そして、前面1aに向かって見た場合の左側の側面を左面1b、右側の側面を右面1cとする。また、前面1aに対向する面を後面1d、前面1aに向かって見た場合の上側の面を上面1e、下側の面を下面1fとする。また、以降の説明において、方向を示す場合、面と同様に、図1を基準として、前面1aに向かって見た場合を基準として、上方向(上側)、下方向(下側)、左方向(左側)、右方向(右側)、前方向(前側)、後方向(後側)として適宜使用する。
プロジェクター1の外装を形成する外装筐体3は、上ケース31と下ケース32とを有して構成されている。上ケース31は、プロジェクター1の上面1eから、前面1a、左面1b、右面1c、及び後面1dの上側を覆う状態で形成される。また、下ケース32は、下面1fから、前面1a、左面1b、右面1c、及び後面1dの下側を覆う状態で形成される。
プロジェクター1は、前面1aの略中央に、投写レンズ装置27が延出されて設置されている。また、前面1aには、投写レンズ装置27を挟んで、その左側に吸気用開口部(図示省略)を覆う吸気カバー34、右側に排気用開口部(図示省略)を覆う排気カバー35を備えている。また、前面1aの投写レンズ装置27の近傍には、リモコン(リモートコントローラー)からの赤外線の信号を受信する受光部36を備えている。
プロジェクター1の上面1eは、湾曲した外面を有する外装筐体3で形成されている。左面1bには、プロジェクター1の機能の詳細を設定する等の操作スイッチ(図示省略)を有する操作パネル(図示省略)を備えている。右面1cには、後面1d側に光源装置21(図3参照)を交換する際に着脱する光源装置用カバー37が設置されている。
プロジェクター1の後面1dには、下面1f側で、前面1a側に向かって窪ませた凹部32Aに、複数の外部電子機器(図示省略)からの画像信号や音声信号等を入力するための複数の接続用入力端子41を備えるインターフェース部4が設置されている。また、インターフェース部4には、右側端部に、電源ケーブル(図示省略)と接続する電力供給用のインレットコネクター42等が設置されている。また、後面1dには、上面1e側中央に、前面1aに設置される受光部36と同様の受光部38が設置されている。
下面1fには、下面1fの外周側を除く領域を覆い、下ケース32に着脱自在に設置されるカバー用筐体33が設置されている。カバー用筐体33の詳細は後述する。また、下面1fには、プロジェクター1の投写角度の調整を行う脚部39を備えている。なお、脚部39は、前面1a側の両端部に2つの調整脚部391と、後面1d側の略中央に1つの固定された固定脚部392とを備えている。調整脚部391は、下ケース32の下面1fから進退自在に突出する軸状部材(図示省略)を有して構成されている。軸状部材は、外装筐体3内部に収容されている。軸状部材は、前面1a下部の調整ボタン393を押圧操作することにより下面1fからの進退量を調整することができる。
図3は、プロジェクター1の光学ユニット2を模式的に示す平面図である。図3を参照して、プロジェクター1の光学ユニット2の構成及び動作を簡潔に説明する。
本実施形態の光学ユニット2は、外装筐体3内部に設置されている。光学ユニット2は、制御部の制御により、光源装置21から射出された光束を3つの色光に分離し、分離された色光毎に光変調装置で変調して光学像を形成し、形成された色光毎の光学像を色合成光学装置で合成し、合成された光学像を画像光として投写するユニットである。
光学ユニット2は、光源装置21、照明光学装置22、色分離光学装置23、リレー光学装置24、光学装置25、及び投写光学装置としての投写レンズ装置27を備えて構成されている。また、光学ユニット2は、これらの光学装置21〜25を構成する光学部品等を所定位置に収容する光学部品用筐体26を備えている。
光源装置21は、光源としての光源ランプ211、及びリフレクター212等を備えている。光源装置21は、光源ランプ211の発光により射出された光束をリフレクター212によって反射させて射出方向を揃え、照明光学装置22に向けて射出する。なお、光源ランプ211は、超高圧水銀ランプを採用している。
照明光学装置22は、光源装置21から射出された光束に対し、照明光軸Xに直交する面内での照度を均一化するものである。照明光学装置22は、第1レンズアレイ221、第2レンズアレイ222、偏光変換素子223、及び重畳レンズ224を備えている。また、照明光学装置22は、3つのフィールドレンズ225を備えている。
色分離光学装置23は、照明光学装置22からの照明光束を赤色(R)光、緑色(G)光、及び青色(B)光の3つの色光に分離し、対応する3つの光変調装置(液晶パネル252)に導光するものである。色分離光学装置23は、2枚のダイクロイックミラー231,232、及び反射ミラー233を備えている。
リレー光学装置24は、色分離光学装置23で分離された色光(本実施形態ではR光)に対し、光路の長さが他の色光(G光、B光)の光路の長さよりも長くなるため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止し、光変調装置(本実施形態ではR光用光変調装置)まで導くものである。リレー光学装置24は、入射側レンズ241、リレーレンズ243、及び反射ミラー242,244を備えている。
光学装置25は、各光変調装置に入射した各色光を画像信号に基づいて変調して光学像を形成し、形成された色光毎の光学像を、色合成光学装置で合成し、合成された光学像を画像光として投写レンズ装置27に射出するものである。光学装置25は、光変調装置を構成する3つの透過型の液晶パネル252(R光用液晶パネル252R、G光用液晶パネル252G、B光用液晶パネル252B)、3つの入射側偏光板251、3つの射出側偏光板254、及び色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム255を備えている。
投写レンズ装置27は、入射する画像光をズーム調整する機能、及びフォーカス調整する機能を有し、光学装置25で形成された画像光をスクリーンSCに拡大投写するものである。投写レンズ装置27は、1つ又は複数のレンズを1つのレンズ群として、複数のレンズ群を備えている。
なお、上述した各光学装置21〜25及び投写レンズ装置27に関しては、種々の一般的なプロジェクターの光学系として利用されているため、詳細な説明を省略する。
図4は、プロジェクター1の内部構成を示す斜視図である。なお、図4は、図1の状態から外装筐体3の上ケース31を外した状態を示している。図4を参照して、プロジェクター1の内部構成を簡潔に説明する。
プロジェクター1の外装筐体3内部には、プロジェクター1の装置本体が収容されている。装置本体は、大略、光学ユニット2、プロジェクター1の動作を制御する制御部(図示省略)を含む制御回路ユニット5(図5参照)、中継基板ユニット6、電源装置7、冷却装置8等を備えている。
光学ユニット2は、外装筐体3内部の左右方向に延びる平面視略L字状をなしている。光学ユニット2は、一方の端部に、光源装置21が着脱自在に設置されている。また、光学ユニット2は、他方の端部に、前方向に向かって投写レンズ装置27が設置され、下ケース32から延出している。光源装置21は、相対して着脱自在に設置される光源装置用カバー37を着脱して、交換することができる。
電源装置7は、プロジェクター1の各構成部に電力を供給する装置である。電源装置7は、電源ユニット71と光源駆動ユニット(バラスト)72とを有して構成されている。電源ユニット71は、インレットコネクター42に接続された電源ケーブル(図示省略)を通して、外部から供給された電力を、光源駆動ユニット72や後述する制御回路ユニット5等に供給する。電源ユニット71は、詳細には、電源ケーブルを通して入力される交流を定電圧の直流に変換する図示しないトランスやトランスからの出力を所定の電圧に変換する変換回路等が実装されている。また、光源駆動ユニット72は、光源装置21(光源ランプ211)を駆動する電力を供給する。光源駆動ユニット72は、詳細には、電源ユニット71からの電力を所定の電力に変圧するトランスや、電力蓄積用のコンデンサー、抵抗等が実装されている。
電源装置7は、外装筐体3内部の光学ユニット2の左方向に設置されている。詳細には、光学ユニット2の左方向の近傍に、前後方向に延びる形態で電源ユニット71が設置され、電源ユニット71の左方向に隣接して平行に光源駆動ユニット72が設置されている。なお、電源ユニット71及び光源駆動ユニット72は、前後方向が開口された矩形状で筒状のシールド部材71A,72Aで、それぞれの周囲を覆われている。
シールド部材71A,72Aは、電源ユニット71及び光源駆動ユニット72から外部への電磁波(電磁ノイズ)の漏れを防止している。また、シールド部材71A,72Aは、電源ユニット71及び光源駆動ユニット72の発熱する回路素子を冷却するための空気を誘導するダクトとしての機能も有している。
冷却装置8は、プロジェクター1の発熱する構成部を外気により冷却する装置である。冷却装置8は、第1冷却ユニット81と第2冷却ユニット82と第3冷却ユニット83とを有して構成されている。
第1冷却ユニット81は、吸気カバー34に相対して形成される吸気用開口部(図示省略)に接続して設置される。第1冷却ユニット81は、吸気ダクト811と吸気ファン812を有して構成されている。吸気ファン812が駆動することにより、外装筐体3外部の外気を吸気ダクト811内に流動させ、電源装置7、光学ユニット2の発熱した部品に外気を吹き付けて熱を奪い冷却する。
第2冷却ユニット82は、外装筐体3内部の空気(内気)を、光源装置21に吹き付けて熱を奪い冷却するユニットである。第2冷却ユニット82は、吸気ダクト821と吸気ファン822とを有して構成されている。
第3冷却ユニット83は、第1冷却ユニット81及び第2冷却ユニット82の動作により温まった内気を吸気して、プロジェクター1の外部に排気するユニットである。第3冷却ユニット83は、排気カバー35に相対して形成される排気用開口部(図示省略)に接続して設置される。第3冷却ユニット83は、排気ダクト831と排気ファン832とを有して構成されている。なお、第3冷却ユニット83は、動作することにより、後述する制御回路ユニット5の発熱する回路素子の熱も奪ってプロジェクター1の外部に排気することで、制御回路ユニット5の発熱する回路素子も冷却する。
中継基板ユニット6は、光学ユニット2、電源ユニット71、及び光源駆動ユニット72の少なくともいずれかと、制御回路ユニット5との間に電気的に接続されて信号の中継を行う。中継基板ユニット6は、第1中継基板61と第2中継基板62とを有して構成されている。
第1中継基板61は、電源ユニット71のシールド部材71Aの上面に設置される。第1中継基板61は、矩形状の基板本体611を有し、基板本体611の外縁部に複数のコネクター612と、制御回路ユニット5と接続するための第1コネクター613とが実装されている。
第1中継基板61は、外装筐体3内部を左右に2分した場合の左側に設置される光学ユニット2、電源装置7(電源ユニット71、光源駆動ユニット72)、冷却装置8等、に設置されるセンサー関係や信号伝達関係の複数のケーブル(図示省略)と接続されている。そして、第1中継基板61は、その接続されたセンサー関係や信号伝達関係のラインを、第1コネクター613に集めるように配線されている。そして、第1中継基板61は、第1コネクター613と接続する第1ケーブル91(図5、図6参照)により、制御回路ユニット5に接続している。従って、本実施形態では、第1中継基板61を備えることにより、光学ユニット2、電源装置7、冷却装置8等に設置される複数のケーブル(図示省略)を、1つの第1ケーブル91に集約して、制御回路ユニット5と接続するケーブルの数量を減らしている。
第2中継基板62は、排気ダクト831の上面に設置される。第2中継基板62も第1中継基板と同様に構成され、同様の働きを行う。詳細には、第2中継基板62は、矩形状の基板本体621を有し、外縁部に複数のコネクター622と、制御回路ユニット5と接続するための第2コネクター623とが実装されている。
第2中継基板62は、外装筐体3内部を左右に2分した場合の右側に設置される光学ユニット2、冷却装置8等、に設置されるセンサー関係や信号伝達関係の複数のケーブル(図示省略)と接続されている。そして、第2中継基板62は、その接続されたセンサー関係や信号伝達関係のラインを、第2コネクター623に集めるように配線されている。そして、第2中継基板62は、第2コネクター623と接続する第2ケーブル92(図5、図6参照)により、制御回路ユニット5に接続している。従って、本実施形態では、第2中継基板62を備えることにより、光学ユニット2、冷却装置8等に設置される複数のケーブル(図示省略)を、1つの第2ケーブル92に集約して、制御回路ユニット5と接続するケーブルの数量を減らしている。
図5は、制御回路ユニット5の外装筐体3への組み立てを示す斜視図である。なお、図5は、図1に示すプロジェクター1に対して、下面1f側を上にして反転させた状態の斜視図を示している。図5を参照して、外装筐体3に形成される隔壁10の構成、制御回路ユニット5の構成、及びカバー用筐体33の構成を含め、制御回路ユニット5の外装筐体3への組み立てを説明する。
本実施形態の外装筐体3は、前述したように、上ケース31と下ケース32とを有して構成されている。そして、下ケース32には、下面1f側に対して窪んだ状態で形成される隔壁10が構成されている。隔壁10は、外装筐体3を厚さ方向(上下方向)に分割する壁である。隔壁10は、詳細には、外装筐体3を厚さ方向(上下方向)に2分割している。
隔壁10よりも下方向の外装筐体3(一方の外装筐体3)は、隔壁10よりも下方向の下ケース32とカバー用筐体33とで構成される。また、隔壁10よりも上方向の外装筐体3(他方の外装筐体3)は、隔壁10よりも上方向の下ケース32と上ケース31とで構成される。言い換えると、一方の外装筐体3(外装筐体3A)が他方の外装筐体3(外装筐体3B)より下側に配置される。
なお、以降の説明において、一方の外装筐体3を外装筐体3Aと称し、同様に、他方の外装筐体3を外装筐体3Bと称して適宜使用する。
なお、外装筐体3Aの内部には、制御回路ユニット5が収容される。そして、外装筐体3Bの内部には、制御回路ユニット5以外の構成ユニット(図4で説明した、光学ユニット2、中継基板ユニット6、電源装置7、及び冷却装置8等)が収容される。
隔壁10には、制御回路ユニット5を案内する4つの案内突起部101が突出して形成されている。隔壁10には、制御回路ユニット5を固定する4つの固定孔部102が形成されている。また、隔壁10には、カバー用筐体33を固定する5つの固定孔部103が形成されている。また、隔壁10には、後側端部に、制御回路ユニット5の後述するインターフェース部4の接続用入力端子41のモールド部分を逃げる凹部104が複数形成されている。
制御回路ユニット5は、光学ユニット2及び光源駆動ユニット72を含めて、プロジェクター1の動作を統括制御している。制御回路ユニット5は、外装筐体3Aの隔壁10に設置される。制御回路ユニット5は、略矩形状に形成されて隔壁10を略覆う大きさの基板本体51と、基板本体51の後側端部に略垂直に設置されるインターフェース部4とを有して構成される。なお、制御回路ユニット5は、基板本体51を覆いノイズ対策を行うシールド部材は備えていない。
インターフェース部4は、複数の接続用入力端子41を有して構成されている。接続用入力端子41として、コンポーネント信号を入力するRGB入力端子、ビデオ/Sビデオ入力端子、USB端子、オーディオ入力端子等が設置される。制御回路ユニット5は、インターフェース部4の接続用入力端子41からの画像信号や音声信号を処理する制御部としての画像処理回路が基板本体51に形成され、CPUやメモリー等の回路素子(図示省略)が実装されている。
制御回路ユニット5は、基板本体51の左側端部に、第3コネクター513、第4コネクター514、第5コネクター515が実装されている。また、制御回路ユニット5は、基板本体51の前側端部に、第1コネクター511、第6コネクター516が実装されている。また、制御回路ユニット5は、基板本体51の右側端部に、第2コネクター512が実装されている。
また、基板本体51には、隔壁10への制御回路ユニット5の組み立て時の案内となる、左側辺部に2つ、基板本体51右側に2つの、案内孔520が形成されている。また、基板本体51には、角部近傍に、隔壁10へ制御回路ユニット5を固定する際の4つの固定孔521が形成されている。
制御回路ユニット5が隔壁10に収容された場合、制御回路ユニット5の基板本体51の外形外の領域(本実施形態では、外装筐体3Aの下ケース32と隔壁10との境界領域)には、第1コネクター511〜第6コネクター516に接続される第1ケーブル91〜第6ケーブル96を挿通するための貫通孔14(第1貫通孔141〜第6貫通孔146)がそれぞれ対応して形成されている。第1貫通孔141〜第6貫通孔146の6つの貫通孔14は、一方の外装筐体3(外装筐体3A)と他方の外装筐体3(外装筐体3B)とを連通している。
カバー用筐体33は、図2で説明したように、プロジェクター1の下面1fの外周側を除く領域を覆う部材である。言い換えると、図5に示すように、カバー用筐体33は、外装筐体3A(下ケース32の隔壁10)に収容された制御回路ユニット5を覆う部材である。また、カバー用筐体33は、下ケース32に着脱自在に設置され、制御回路ユニット5の交換時に着脱される。
カバー用筐体33は、略矩形の板状に形成されるカバー本体331で構成されている。カバー本体331には、下ケース32へカバー用筐体33を固定する際の5つの固定孔332が角部近傍と辺部近傍に形成されている。また、カバー本体331には、脚部39の固定脚部392が設置されている。
制御回路ユニット5の組み立ては、図5に示すように、最初に、プロジェクター1の下面1f側を上にして反転させた状態とする。次に、隔壁10に形成される案内突起部101を基準に、制御回路ユニット5の案内孔520を挿入し、制御回路ユニット5を隔壁10に載置する。次に、制御回路ユニット5の固定孔521にネジ(図示省略)を挿通し、固定孔521に相対して形成された隔壁10の固定孔部102にネジ締めすることにより、制御回路ユニット5を隔壁10に固定する。次に、制御回路ユニット5の第1コネクター511〜第6コネクター516に対応させて、第1ケーブル91〜第6ケーブル96をそれぞれ接続する。なお、接続の詳細は後述する。
この動作により、制御回路ユニット5を隔壁10に組み立てることができる。
なお、その後、外装筐体3A(下ケース32)の隔壁10の外周に相当する下面1fにカバー用筐体33を設置する。次に、カバー用筐体33の固定孔332にネジ(図示省略)を挿通し、固定孔332に相対して形成された隔壁10の固定孔部103にネジ締めすることにより、カバー用筐体33を隔壁10に固定する。これにより、プロジェクター1の組み立てが完了する。
図6は、隔壁10に制御回路ユニット5を組み立てた状態を示す斜視図である。また、図6は、貫通孔14の近傍に形成される規制部15を示す図である。図5、図6を参照して、制御回路ユニット5への第1ケーブル91〜第6ケーブル96の接続に関して説明する。
隔壁10の前側の領域に形成される第1貫通孔141からは、第1中継基板61の第1コネクター613に接続された第1ケーブル91が延出される。そして、第1ケーブル91は、制御回路ユニット5の第1コネクター511に接続される。なお、第1ケーブル91は、30数本が束ねられたケーブルを用いている。
隔壁10の右側の領域に形成される第2貫通孔142からは、第2中継基板62の第2コネクター623に接続された第2ケーブル92が延出される。そして、第2ケーブル92は、制御回路ユニット5の第2コネクター512に接続される。なお、第2ケーブル92は、第1ケーブル91と同様に、30数本が束ねられたケーブルを用いている。
隔壁10の左側の領域に形成される第3貫通孔143からは、電源装置7に設置されたコネクター(図示省略)に接続された第3ケーブル93が延出される。そして、第3ケーブル93は、制御回路ユニット5の第3コネクター513に接続される。なお、第3ケーブル93は、電源係のケーブルであり、数本が並べられたフラットなケーブルを用いている。
隔壁10の左側の領域に形成される第4貫通孔144、第5貫通孔145からは、変調装置駆動回路ユニット(図示省略)に設置されたコネクター(図示省略)に接続された第4ケーブル94、第5ケーブル95がそれぞれ延出される。そして、第4ケーブル94、第5ケーブル95は、制御回路ユニット5の第4コネクター514、第5コネクター515にそれぞれ接続される。なお、第4ケーブル94、第5ケーブル95は、信号系のケーブルであり、本実施形態では、フレキシブルフラットケーブル(FFC)で構成されている。また、第4ケーブル94、第5ケーブル95は、ノイズ対策として信号線を覆うようにシールド加工が施されている。
なお、変調装置駆動回路ユニットは、外装筐体3B内部の光学ユニット2の光学装置25近傍に設置される。そして、変調装置駆動回路ユニットは、制御回路ユニット5の画像処理回路から出力される画像信号により、光学装置25(光変調装置を構成する液晶パネル252)を駆動する。
隔壁10の前側の領域に形成される第6貫通孔146からは、操作スイッチ部(図示省略)に接続される第6ケーブル96が延出される。なお、第6ケーブル96は、スイッチ信号用のケーブルであり、本実施形態では、フレキシブルフラットケーブル(FFC)で構成されている。なお、操作スイッチ部は、外装筐体3の左面1bに設置されている。
図6に示すように、貫通孔14の近傍には、規制部15が形成されている。第1貫通孔141〜第6貫通孔146に対応して、第1規制部151〜第6規制部156がそれぞれ形成される。
詳細には、第1規制部151は、第1貫通孔141に接続して横方向に狭い孔として形成されている。第1ケーブル91を第1コネクター511から外した際には、この第1規制部151に第1ケーブル91を挟むことで、第1ケーブル91が第1貫通孔141から外装筐体3B内部に入り込むことを防止する。
第2規制部152も、第1規制部151と同様に形成され、同様に動作する。従って、第2ケーブル92を第2コネクター512から外した際には、この第2規制部152に第2ケーブル92を挟むことで、第2ケーブル92が第2貫通孔142から外装筐体3B内部に入り込むことを防止する。
第3規制部153も、第1規制部151と同様に形成され、同様に動作する。従って、第3ケーブル93を第3コネクター513から外した際には、この第3規制部153に第3ケーブル93を挟むことで、第3ケーブル93が第3貫通孔143から外装筐体3B内部に入り込むことを防止する。
第4規制部154は、第4貫通孔144の近傍で、隔壁10に突出して第4貫通孔144を断面方向で塞ぐ突起部として形成されている。第4ケーブル94を第4コネクター514から外した際には、この第4規制部154と隔壁10とに第4ケーブル94が挟まれる状態となり、第4ケーブル94が第4貫通孔144から外装筐体3B内部に入り込むことを防止する。
第5規制部155も、第4規制部154と同様に形成され、同様に動作する。従って、第5ケーブル95を第5コネクター515から外した際には、この第5規制部155と隔壁10とに第5ケーブル95が挟まれる状態となり、第5ケーブル95が第5貫通孔145から外装筐体3B内部に入り込むことを防止する。
第6規制部156も、第4規制部154と同様に形成され、同様に動作する。従って、第6ケーブル96を第6コネクター516から外した際には、この第6規制部156と隔壁10とに第6ケーブル96が挟まれる状態となり、第6ケーブル96が第6貫通孔146から外装筐体3B内部に入り込むことを防止する。
なお、外装筐体3Bに設置される冷却装置8は、制御回路ユニット5での発熱した熱を、貫通孔14を介して外装筐体3B内部に流入させて、プロジェクター1外部に排気することにより、制御回路ユニット5を冷却している。詳細には、第2冷却ユニット82及び第3冷却ユニット83が駆動することにより、制御回路ユニット5が収容される外装筐体3A内部の温まった空気(内気)を、貫通孔14を介して外装筐体3B内部に流入させる。そして、第3冷却ユニット83の駆動により、外装筐体3B内部に流入させた外装筐体3A内部の内気を、外装筐体3B内部の内気と合わせて、プロジェクター1の外部に排気する。
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、隔壁10を有することにより、プロジェクター1の厚さ方向に外装筐体3を分割する。そして、隔壁10で分割された一方の外装筐体3(外装筐体3A)には、制御回路ユニット5が収容され、他方の外装筐体3(外装筐体3B)には、光学ユニット2、電源装置7(光源駆動ユニット72、電源ユニット71)等が収容される。これにより、制御回路ユニット5と電源装置7との空間距離を離すことができるため、制御回路ユニット5に対して、電源装置7から発生するノイズとしての電磁波の影響を低減させることができる。また、電源装置7をシールド部材71A,72Aでシールドするため、制御回路ユニット5をシールド部材でシールドする必要がなく、シールド構造の簡素化を図ることができる。また、制御回路ユニット5に対して、電源装置7からの熱の影響を低減させることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、一方の外装筐体3(外装筐体3A)に、制御回路ユニット5を覆うと共に、着脱自在に設置されるカバー用筐体33を有している。これにより、制御回路ユニット5を取り外す手順として、最初に、下面1fが上側になるようにプロジェクター1を反転させ、カバー用筐体33を固定するネジを外すことで、カバー用筐体33を取り外すことができる。そして、続けて、制御回路ユニット5を取り外すことができる。また、逆の手順により、制御回路ユニット5を設置することができる。これに対して、従来の制御回路ユニットを取り外す手順として、制御回路ユニットの配置構造により、最初に、下面が上側になるようにプロジェクターを反転させ、下ケースにネジ止めされた上ケースを固定するためのネジを取り外す。次に、下面が下側になるようにプロジェクターを反転させて元の状態に戻す。次に、上ケースを取り外し、制御回路ユニットを取り外す。また、逆の手順により、制御回路ユニットを設置する。このように、従来に比較して、制御回路ユニット5の取り外しにかかる工数および設置にかかる工数を減らすことができる。従って、制御回路ユニット5のメンテナンス性の向上を図ることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、一方の外装筐体3(外装筐体3A)が他方の外装筐体3(外装筐体3B)より下側に配置されることにより、制御回路ユニット5が、発熱量の多い電源装置7(光源駆動ユニット72、電源ユニット71)の下側に配置される。なお、熱で温められた内気(外装筐体3内部の空気)は通常、上方に移動することから、電源装置7で発熱した熱が、内気により下側に配置される制御回路ユニット5に伝熱されることを抑制することができる。従って、制御回路ユニット5への熱の影響を更に低減させることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、貫通孔14を制御回路ユニット5の外形外の領域に設置することにより、ケーブル(第1ケーブル91〜第6ケーブル96)の着脱が制御回路ユニット5の外形に影響されずに容易に行うことができる。また、貫通孔14は、ケーブル(第1ケーブル91〜第6ケーブル96)の数量に合わせて、6つの貫通孔14(第1貫通孔141〜第6貫通孔146)を設置している。従って、貫通孔14を介しての熱の伝達も抑制でき、制御回路ユニット5への熱の影響を低減させることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、貫通孔14を制御回路ユニット5の外形外の領域に設置することにより、他方の外装筐体3(外装筐体3B)に設置される冷却装置8により、制御回路ユニット5での発熱した熱を、この貫通孔14を介して他方の外装筐体3(外装筐体3B)内部に流入させることができ、制御回路ユニット5を冷却することができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、外装筐体3B内部に中継基板ユニット6(第1中継基板61、第2中継基板62)を備えることにより、ケーブルの数量を減らして制御回路ユニット5と接続することができ、制御回路ユニット5と、中継基板ユニット6からのケーブルとの接続に要する工数、又は、取り外しに要する工数を低減することができる。従って、ケーブルの着脱を容易に行うことができる。また、制御回路ユニット5に接続するケーブルの数量を減らすことにより、上述した貫通孔14も対応させて減らすことができるため、貫通孔14を介しての熱の伝達も更に抑制でき、制御回路ユニット5への熱の影響を更に低減させることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、ケーブル(第1ケーブル91〜第6ケーブル96)の移動を規制する規制部15を形成することにより、制御回路ユニット5にケーブルを接続する際や、接続を外す際に、ケーブルが貫通孔14を介して他方の外装筐体(外装筐体3B)の内部に入ってしまうことを防止できる。従って、制御回路ユニット5にケーブルを接続する工数を低減でき、組み立ての効率化を図ることができる。また、制御回路ユニット5の交換工数を低減でき、制御回路ユニット5のメンテナンスの効率化を図ることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、規制部15を形成することにより、貫通孔14に対してケーブル(第1ケーブル91〜第6ケーブル96)のガタツキを抑制でき、プロジェクター1を使用する際に、良好な接続状態を維持させることができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良等を加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
前記実施形態のプロジェクター1において、中継基板ユニット6を設置することによりケーブルの数量を減らして、制御回路ユニット5に接続している。しかし、中継基板ユニット6を用いずに、必要なケーブルを制御回路ユニット5に直接接続してもよい。このような構成であっても、制御回路ユニット5に対して、電源装置7からの電磁波の影響を低減させることができる。
前記実施形態のプロジェクター1において、制御回路ユニット5を覆うと共に、着脱可能に設置される筐体としてのカバー用筐体33を用いている。このカバー用筐体33は、本実施形態では、制御回路ユニット5を覆う機能を有しているが、これに限られず、カバー用筐体は、プロジェクター1を構成し、電磁波を発生しない他の部材等を収容する筐体としての機能を併せて持たせることでもよい。
前記実施形態のプロジェクター1において、一方の外装筐体3Aは、他方の外装筐体3Bより下側に配置されている。これは、プロジェクター1が一般的に机上に設置して使用されることに対応させたものである。しかし、これに限られず、プロジェクターの上下を逆転させて天井に吊り下げて使用されることが主となる場合には、一方の外装筐体3Aは、他方の外装筐体3Bより上側に配置されていることでもよい。
前記実施形態のプロジェクター1において、外装筐体3は、大略、上ケース31と下ケース32とにより構成されているが、これに限られず、前面1aを覆うケース等を有して構成されていてもよい。
前記実施形態のプロジェクター1において、隔壁10は、下ケース32に形成されている。しかし、隔壁10は、外装筐体3を厚さ方向に分割できればよく、外装筐体3を構成するケースの数や種類には影響されない。
前記実施形態のプロジェクター1において、光学ユニット2は、R光、G光、B光に対応する3つの光変調装置を用いる、いわゆる3板方式を採用している。しかし、これに限られず、単板方式の光変調装置を採用してもよい。また、コントラストを向上させるための光変調装置を追加して採用してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1において、光学ユニット2は、透過型の光変調装置(透過型の液晶パネル252)を採用している。しかし、これに限られず、反射型の光変調装置を採用してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1において、光学ユニット2は、光変調装置として液晶パネル252を採用している。しかし、これに限られず、一般に、入射光束を画像信号に基づいて変調するものであればよく、例えば、マイクロミラー型の光変調装置等、他の方式の光変調装置を採用することができる。なお、マイクロミラー型の光変調装置としては、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)を採用することができる。
前記実施形態のプロジェクター1において、光学ユニット2は、光源装置21から射出された光束の照度を均一化する照明光学装置22として、第1レンズアレイ221、第2レンズアレイ222からなるレンズインテグレーター光学系を採用している。しかし、これに限定されるものではなく、導光ロッドからなるロッドインテグレーター光学系も採用することができる。
前記実施形態のプロジェクター1の光学ユニット2において、光源装置21の光源ランプ211は、超高圧水銀ランプ等の放電式ランプを採用しているが、レーザーダイオード、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種固体発光素子を採用してもよい。
1…プロジェクター、2…光学ユニット、3…外装筐体、3A…外装筐体(一方の外装筐体)、3B…外装筐体(他方の外装筐体)、5…制御回路ユニット、6…中継基板ユニット、7…電源装置、10…隔壁、14…貫通孔、15…規制部、33…カバー用筐体、61…第1中継基板、62…第2中継基板、71…電源ユニット、72…光源駆動ユニット、91〜96…第1ケーブル〜第6ケーブル、141〜146…第1貫通孔〜第6貫通孔、151〜156…第1規制部〜第6規制部。

Claims (6)

  1. 光源から射出された光束を画像情報に基づき変調して光学像を形成し、当該光学像を拡大投写する光学ユニットを備えたプロジェクターであって、
    前記光源を駆動する光源駆動ユニットと、
    前記光学ユニット及び前記光源駆動ユニットを制御する制御回路ユニットと、
    前記光源駆動ユニット及び前記制御回路ユニットに電力を供給する電源ユニットと、
    前記光学ユニット、前記光源駆動ユニット、前記制御回路ユニット、及び前記電源ユニットを収容する外装筐体と、を備え、
    前記外装筐体は、厚さ方向に当該外装筐体を分割する隔壁を有し、
    前記隔壁で分割された一方の外装筐体には、前記制御回路ユニットが収容されることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記一方の外装筐体には、前記制御回路ユニットを覆うと共に、着脱自在に設置される筐体を有していることを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクターであって、
    前記外装筐体を机上に設置した場合、前記一方の外装筐体は、他方の外装筐体より下側に配置されていることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記隔壁を通して、前記一方の外装筐体と前記他方の外装筐体とを連通する貫通孔を有し、
    前記制御回路ユニットは、前記貫通孔を介して前記他方の外装筐体に収容される前記光学ユニット、前記光源駆動ユニット、及び前記電源ユニットの少なくともいずれかと、ケーブルにより電気的に接続されていることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項4に記載のプロジェクターであって、
    前記他方の外装筐体の内部には、前記光学ユニット、前記光源駆動ユニット、及び前記電源ユニットの少なくともいずれかと、前記制御回路ユニットとの間に電気的に接続されて中継する中継基板ユニットを備え、
    前記中継基板ユニットは、前記制御回路ユニットと前記ケーブルにより電気的に接続することを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項4または請求項5に記載のプロジェクターであって、
    前記貫通孔の近傍には、前記ケーブルの移動を規制する規制部が形成されていることを特徴とするプロジェクター。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014112117A1 (ja) * 2013-01-21 2014-07-24 Necディスプレイソリューションズ株式会社 端子パネル、端子パネルを具備した電子機器、電子機器の表面処理方法
JP2016080957A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター
JP2020077003A (ja) * 2015-05-26 2020-05-21 セイコーエプソン株式会社 プロジェクター

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