JP4635784B2 - プロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクタに関する。
従来、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、該光学像を拡大投射するプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このプロジェクタは、高温度化する光源装置にて温められた高温空気をプロジェクタ外部に排出して光源装置の冷却効率を向上させる排気ダクトユニット(排気装置)が設けられている。
この排気装置は、光源装置に近接配置され光源装置近傍の空気を吸入して吐出する軸流ファンと、軸流ファンから吐出された空気を外装ケース(外装筐体)に形成された排気口に導く排気ダクトとを備え、軸流ファンから排気口に至る空気の流通路が略直線状となるように構成されている。ここで、排気ダクトにおける空気を排出する排出口には、所定角度に傾斜し、排気流を投射光学装置の投射方向から外れる方向に導く複数の羽根板で構成されるルーバが形成されている。そして、このルーバにより、排気口を介してプロジェクタ外部に光が漏れることを防止するとともに、排気流により投影画像に揺らぎが生じることを回避している。
特開2003−215711号公報
しかしながら、特許文献1に記載の排気装置では、軸流ファンから排気口に至る空気の流通路が略直線状となるように構成されているので、軸流ファンの駆動時に軸流ファンから発生する音が排気ダクトおよび排気口を介してプロジェクタ外部に漏れやすく、プロジェクタの静粛性を確保しにくい。
また、外装筺体外部への漏れ光(排気口を介して漏れる光)を遮光したり、排気流により投影画像に揺らぎが発生することを回避したりするために、排気ダクトにルーバを設ける必要があり、排気ダクトの形状が複雑化し、排気ダクトの製造が困難なものとなりやすい。
このため、プロジェクタの静粛性を確保でき、排気ダクトの形状を複雑化することなく外装筺体外部への漏れ光を遮光しかつ、排気流により投影画像に揺らぎが発生することを回避できる構造が要望されている。
本発明の目的は、静粛性を確保でき、排気ダクトの形状を複雑化することなく外装筺体外部への漏れ光を遮光しかつ、排気流により投影画像に揺らぎが発生することを回避できるプロジェクタを提供することにある。
本発明のプロジェクタは、光源装置、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置、および前記光変調装置によって変調された光束を拡大投射する投射光学装置を含む画像投射装置と、前記画像投射装置を収納配置する外装筺体と、前記外装筺体内部の空気を外部に排出する排気装置とを備えたプロジェクタであって、前記外装筺体には、前記投射光学装置からの投射方向側の端面に内部の空気を外部に排出するための排気口が形成され、前記画像投射装置は、前記光源装置、前記光変調装置、および前記投射光学装置が一端側から他端側に向って順次配置される略L字形状を有し、前記排気装置は、前記外装筺体内において前記画像投射装置における略L字形状の内側部分に配設され、空気を吸入する吸入口および吸入した空気を吐出する吐出口を有する軸流ファンと、前記軸流ファンから吐出された空気を前記排気口に導く排気ダクトとを備え、前記軸流ファンは、前記光源装置近傍に配設され、前記吐出口からの空気の吐出方向が前記投射光学装置に向く方向に前記投射光学装置の投射方向に直交する平面に対して前記吸入口および前記吐出口が所定角度、傾斜するように配置され、前記排気ダクトは、前記軸流ファンの前記吐出口からの空気の吐出方向に略直交する垂直壁を有し、前記吐出口から吐出された空気を前記垂直壁により前記投射光学装置から離間する側に略90度屈曲させて前記排気口に導くことを特徴とする。
本発明では、排気装置は、軸流ファンおよび排気ダクトを備え、排気ダクトが軸流ファンの吐出口からの空気の吐出方向に略直交する垂直壁を有している。このため、軸流ファンの駆動時に該軸流ファンから発生し排気ダクト内部を辿って進む音を垂直壁により遮ることができる。このため、軸流ファンからの音が排気ダクト内部を辿って排気口を介してプロジェクタ外部に漏れることがなく、プロジェクタの静粛性を確保できる。また、垂直壁が吐出方向に略直交しているので、軸流ファンからの音が垂直壁で反射した場合であっても、排気口に向けて進むことがなく、軸流ファンからの音を効果的に遮ることができる。
また、排気ダクトにおいて、空気を内部に導入するための導入口を介して外装筺体内部の漏れ光が入り込んだ場合であっても、垂直壁により前記漏れ光を遮光できる。このため、前記漏れ光が排気ダクト内部を辿って排気口を介してプロジェクタ外部に漏れることがなく、プロジェクタによる投影画像を観賞する人に不快感を与えることがない。また、垂直壁が吐出方向に略直交しているので、前記漏れ光が垂直壁で反射した場合であっても、排気口に向けて進むことがなく、前記漏れ光を効果的に遮光できる。
さらに、排気装置は、軸流ファンが上述したように投射方向に対して所定角度、傾斜して配置され、排気ダクトが軸流ファンの吐出口から吐出された空気を垂直壁により投射光学装置から離間する側に略90度屈曲させて排気口に導くように構成されているので、排気流が投射光学装置の投射方向と干渉することがなく投影画像に揺らぎが発生することを回避できる。
以上のように、軸流ファンの配置、および排気ダクトの形状により、軸流ファンから排気口に至る空気の流通路を略90度屈曲した略L字形状とすることで、従来のように排気ダクトにルーバを設けて排気流を屈曲させる構造を採用する必要がなく、すなわち、排気ダクトの形状を簡素な構造で外装筺体外部への漏れ光を遮光しかつ、排気流により投影画像に揺らぎが発生することを回避できる構造を実現できる。また、このような構造を採用することで、排気流を投射光学装置の投射方向から離間する方向に屈曲して流通させるために排気側ダクト内部での空気の流通方向と交差する方向に延出する複数の羽根板を設ける必要がなく、前記複数の羽根板により排気効率が低減せずに、排気装置により外装筺体内部の空気を効果的に外部に排出でき、光源装置の冷却効率の向上が図れる。また、軸流ファンを、よりプロジェクタの中心側に配置することが可能となり、ファンから発生する騒音が外部へ伝わるのを抑えることができる。
本発明のプロジェクタでは、当該プロジェクタの各構成部材に電力を供給する電源装置を備え、前記電源装置は、前記光源装置における光束射出側とは反対側に配設され、前記投射光学装置の投射方向に沿って延出し前記軸流ファンは、前記軸流ファン、前記光源装置、および前記電源装置で平面視略三角形状の空間を有するように配置されていることが好ましい。
本発明によれば、軸流ファンは、軸流ファンと、光源装置と、電源装置とで平面視略三角形状の空間を有するように配置されているので、光源装置により温められた光源装置近傍の空気、および電源装置により温められた電源装置近傍の空気の双方を一括して吸入することができ、光源装置および電源装置の双方を効率的に冷却できる。
本発明のプロジェクタでは、前記外装筺体は、当該プロジェクタにおける天面を構成するアッパーケースと、当該プロジェクタにおける底面を構成するロアーケースと、当該プロジェクタにおける前記投射光学装置の投射方向側の前面を構成するフロントケースとを含んで構成され、前記フロントケースには、前記排気口が形成され、前記排気口周縁部分には、前記投射光学装置の投射方向に直交する平面に対して前記軸流ファンの傾斜角度と略同一の傾斜角度で前記外装筺体内部に向けて突出し前記排気ダクトと接続可能とする筒状部が一体的に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、フロントケースに筒状部が形成されているので、排気口と排気ダクトとを筒状部により接続でき、排気ダクトが大型化することなく、軸流ファンから吐出された空気を排気ダクト〜筒状部〜排気口の空気流通路を辿って流通させ、排気口を介してプロジェクタ外部に効果的に排出することができる。
また、フロントケースがアッパーケースおよびロアーケースと別体で構成されているので、例えば、合成樹脂を射出成型することによりフロントケースを形成することで、外装筺体(フロントケース)に対して筒状部を容易に一体形成できる。
本発明のプロジェクタでは、前記排気ダクトは、略直方体状の中空部材で構成され、略直方体状の一側端面に空気を内部に導入する導入口が形成され、前記一側端面と交差する側端面に内部の空気を外部に排出する排出口が形成され、前記一側端面は、平面視略正方形状を有し、前記排気ダクトは、前記一側端面と前記一側端面に対向する側端面である前記垂直壁との離間寸法が、前記一側端面における平面視正方形状の縦または横の長さ寸法の1/2以上に設定されていることが好ましい。
本発明によれば、排気ダクトは、略直方体状の中空部材で構成されているので、略直方体状の一側端面に導入口を形成し、一側端面と交差する側端面に排出口を形成することで、軸流ファンから吐出され導入口を介して内部に導入された空気を前記一側端面に対向する側端面である垂直壁により略90度屈曲させて排出口を介して排出できる。このため、排気ダクトの形状が簡単な形状となり、排気ダクトを容易に製造できる。
ここで、導入口の開口面積および排出口の開口面積は、排気装置における排気効率を考慮した場合に、前記一側端面の面積、および前記一側端面と交差する側端面の面積と略同一に設定することが好ましい。
ところで、排気ダクトを以下のように構成した場合には、光源装置の冷却効率の向上が図りにくい。
すなわち、導入口が形成される一側端面が平面視正方形状となるように設定する。さらに、上述したように、導入口および排出口を各側端面略全体に亘って形成する。そして、導入口が形成される一側端面と該一側端面に対向する側端面との離間寸法を、前記一側端面における平面視正方形状の縦または横の長さ寸法の1/2未満となるように設定する。
以上のように構成した場合には、排出口の開口面積が導入口の開口面積の1/2未満となってしまい、排気装置における排気効率が低下して、光源装置の冷却効率の向上が図りにくい。
本発明では、排気ダクトは、導入口が形成される一側端面と該一側端面に対向する側端面である垂直壁との離間寸法が、前記一側端面における平面視正方形状の縦または横の長さ寸法の1/2以上に設定されているので、排出口の開口面積を導入口の開口面積の1/2以上に設定でき、排気装置における排気効率が低減せずに、排気装置により外装筺体内部の空気を効果的に外部に排出でき、光源装置の冷却効率の向上が図れる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
〔1.外観構成〕
図1および図2は、プロジェクタ1の外観を示す斜視図である。具体的に、図1は、プロジェクタ1を前面上方側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を背面上方側から見た斜視図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーン(図示略)上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1または図2に示すように、略直方体状の外装筺体2、およびこの外装筺体2から露出する投射光学装置としての投射レンズ3を備える。
投射レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成され、プロジェクタ1の装置本体により画像情報に応じて変調された画像光を拡大投射する。
外装筺体2は、合成樹脂製の成型品であり、プロジェクタ1の装置本体を収納する。この外装筺体2は、図1または図2に示すように、装置本体の上部部分を覆うアッパーケース21と、装置本体の下部部分を覆うロアーケース22と、装置本体の前面部分を覆うフロントケース23(図1)とを備える。
アッパーケース21は、図1または図2に示すように、外装筺体2の天面、側面の一部、背面の一部、および前面の一部をそれぞれ形成する天面部21A、側面部21B(図2),21C(図1)、背面部21D(図2)、および前面部21E(図1)を含んで構成される。
天面部21Aは、図1または図2に示すように、平面視略矩形形状を有し、平面視略中央部分から前面側、側面側、および背面側にかけて、なだらかに湾曲し、凸曲面形状を有する。
この天面部21Aにおいて、前方側であって、前方から見て右側部分には、図1または図2に示すように、2つの開口部21A1が形成されている。そして、2つの開口部21A1は、投射レンズ3を操作可能としスクリーン(図示略)上に投射された投影画像の投射位置調整を実施するための各種回転つまみ3Aの一部を露出させる。
また、この天面部21Aにおいて、開口部21A1の後方側には、図1または図2に示すように、プロジェクタ1の起動・調整操作を実施する操作パネル24が左右方向に延びるように設けられている。操作パネル24の操作ボタン241を適宜押下すると、操作ボタン241内部に配置される図示しない回路基板に実装されたタクトスイッチと接触し、所望の操作が可能となる。また、前記回路基板には、図示しないLED(Light Emitting Diode)が取り付けられており、所定の操作に応じて発光するようになっている。
なお、前述した操作パネル24の回路基板は、制御基板(図示略)と電気的に接続され、操作ボタン241の押下に伴う操作信号は、前記制御基板に出力される。
側面部21B,21C、背面部21D、および前面部21Eは、図1または図2に示すように、天面部21Aにおける平面視矩形形状の各端縁から略垂下する部分である。
これらのうち背面部21Dにおいて、背面側から見て左側部分には、図2に示すように、下端縁から上方側に向けて平面視コ字状の切り欠き21D1が形成されている。
また、前面部21Eには、図1に示すように、下端縁から上方側に向けて平面視コ字状の切り欠き21E1が形成されている。
ロアーケース22は、図1または図2に示すように、外装筺体2の底面、側面の一部、背面の一部、および前面の一部をそれぞれ形成する底面部22A、側面部22B(図2),22C(図1)、背面部22D(図2)、および前面部22E(図1)を含んで構成される。
底面部22Aは、具体的な図示は省略するが、略矩形状の平坦面で構成されている。そして、この底面部22Aには、机等の接地面に接地する複数の脚部や、プロジェクタ1内部に外部の冷却空気を導入するための吸気口が形成されている。
側面部22B,22C、背面部22D、および前面部22Eは、図1または図2に示すように、底面部22Aにおける平面視矩形形状の各端縁から上方に立設する部分である。
これらのうち背面部22Dにおいて、背面側から見て左側部分には、図2に示すように、上端縁から下方側に向けて平面視コ字状の切り欠き22D1が形成されている。そして、アッパーケース21およびロアーケース22を組み合わせた状態で切り欠き21D1,22D1が接続して開口部25が形成される。この開口部25には、図2に示すように、該開口部25の形状に対応した外形形状を有する接続端子設置部26が嵌合固定される。
この接続端子設置部26は、図2に示すように、背面部21D,22Dの端面よりも内側に窪む断面略コ字形状を有し、底部分に複数の孔261が形成されている。そして、図2に示すように、これら複数の孔261を介して、外部の電子機器からの画像信号、音声信号等を入力するための複数の接続端子27が露出している。また、この接続端子設置部26の内側には、接続端子27から入力される信号を処理するインターフェース基板(図示略)が配置されている。
なお、前記インターフェース基板は、制御基板(図示略)と電気的に接続され、インターフェース基板にて処理された信号は、制御基板に出力される。
また、背面部22Dにおいて、切り欠き22D1の下方側には、図2に示すように、2つの開口部22D2,22D3が形成されている。そして、図2に示すように、背面側から見て左側に位置する開口部22D2を介して内部のインレットコネクタ28が露出し、外部の電力をプロジェクタ1の装置本体に供給可能としている。また、図2に示すように、背面側から見て右側に位置する開口部22D3を介して電源スイッチ29が露出し、該電源スイッチ29を切り替えることで、プロジェクタ1の主電源のON/OFFが可能となる。
なお、この電源スイッチ29は、制御基板(図示略)と電気的に接続され、電源スイッチ29の切り替えに伴う操作信号は、前記制御基板に出力される。
また、前面部22Eには、図1に示すように、上端縁から下方側に向けて平面視コ字状の切り欠き22E1が形成されている。そして、アッパーケース21およびロアーケース22が組み合わされた状態で、前面部21Eの切り欠き21E1のコ字状内側部分、および前面部22Eの切り欠き22E1のコ字状内側部分にてフロントケース23が支持固定される。
図3および図4は、フロントケース23の外観を示す斜視図である。具体的に、図3は、フロントケース23を前面側から見た斜視図である。図4は、フロントケース23を背面側から見た斜視図である。
フロントケース23は、図1、図3または図4に示すように、左右方向に延びる略楕円形状を有し、アッパーケース21およびロアーケース22と接続することで、切り欠き21E1,22E1(図1)にて形成される開口部分を閉塞する。
このフロントケース23において、前方から見て右側部分には、図1、図3または図4に示すように、外装筺体2の内側に窪み、底部分に略円形状の開口231が形成されている。そして、この開口231は、投射レンズ3の先端部分を露出させる。
また、このフロントケース23において、長手方向略中央部分には、図1、図3または図4に示すように、リモコン受光窓232が形成されている。そして、このリモコン受光窓232の内側には、リモートコントローラ(図示略)からの操作信号を受信するリモコン受光モジュール(図示略)が配置されている。
なお、リモートコントローラには、前述した操作パネル24に設けられる起動スイッチ、調整スイッチ等と同様のものが設けられていて、リモートコントローラを操作すると、この操作に応じた赤外線信号がリモートコントローラから出力され、赤外線信号は、リモコン受光窓232を介してリモコン受光モジュールで受光され、制御基板(図示略)で処理される。
さらに、このフロントケース23において、前方から見て左側部分には、図1、図3または図4に示すように、プロジェクタ1内部にて温められた空気を外部に排出するための平面視矩形状の排気口233が形成されている。
また、この排気口233周縁部分には、図1、図3または図4に示すように、内部に向けて突出する筒状部としてのルーバ234が一体的に形成されている。より具体的には、ルーバ234は、排気口233周縁部分から投射レンズ3に近接する方向に向けて投射レンズ3からの投射方向に直交する平面に対して所定角度傾斜して突出する筒形状を有するように形成されている。この所定角度は、本実施形態では、略55度に設定されている。そして、ルーバ234における筒状内側部分には、図1、図3または図4に示すように、上下に架設され、該ルーバ234の突出方向に延出する複数の羽根板233Aが形成されている。
〔2.内部構成〕
図5および図6は、プロジェクタ1の内部構成を示す図である。具体的に、図5は、アッパーケース21および制御基板を取り外した状態を前面上方側から見た斜視図である。図6は、アッパーケース21および制御基板を取り外した状態を背面上方側から見た斜視図である。
外装筺体2の内部には、図5または図6に示すように、プロジェクタ1の装置本体が収容されている。この装置本体は、光学ユニット4と、電源装置としての電源ユニット5と、冷却ユニット6等を含んで構成される。
なお、装置本体は、図示は省略するが、光学ユニット4、電源ユニット5、および冷却ユニット6の他、光学ユニット4の上方側に配置されプロジェクタ1全体を制御する制御基板等を備えている。
〔3.光学ユニットの詳細な構成〕
図7は、光学ユニット4の光学系を模式的に示す平面図である。
光学ユニット4は、前記制御基板による制御の下、画像情報に応じて画像光を形成する。この光学ユニット4は、図5または図6に示すように、外装筺体2内において、背面部21D,22Dに沿って左右方向に延び、側面部21B,22Bに沿って前方に延びる平面視L字形状を有している。
この光学ユニット4は、図7に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、電気光学装置44と、これらの光学部品41〜44を内部に収納するとともに、投射レンズ3を所定位置で支持固定する合成樹脂製の光学部品用筐体45とを備える。
インテグレータ照明光学系41は、電気光学装置44を構成する後述する各液晶パネルの画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。このインテグレータ照明光学系41は、図7に示すように、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備えている。
光源装置411は、放射状の光線を射出する放射光源としての光源ランプ411Aと、この光源ランプ411Aから射出された放射光を反射するリフレクタ411Bと、ランプハウジング411C(図5ないし図7)とを備える。光源ランプ411Aとしては、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、または高圧水銀ランプが用いられることが多い。リフレクタ411Bとしては、放物面鏡を用いている。なお、放物面鏡の他、平行化凹レンズと共に楕円面鏡を用いてもよい。
ランプハウジング411Cは、光源ランプ411Aおよびリフレクタ411Bを内部に収納するものであり、ロアーケース22の底面部分に取り付けられるとともに光学部品用筐体45と接続する。
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ランプ411Aから射出される光束を、複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を後述する液晶パネル上に結像させる機能を有している。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413の光路後段に配置される。このような偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を略1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、電気光学装置44での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に電気光学装置44の後述する各液晶パネル上にほぼ重畳される。偏光光を変換するタイプの液晶パネルを用いた本実施形態のプロジェクタ1では、1種類の偏光光しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発する光源ランプ411Aからの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ411Aから射出された光束を略全て1種類の偏光光に変換し、電気光学装置44での光の利用効率を高めている。
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421,422によりインテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学系43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、および反射ミラー432,434を備え、色分離光学系42で分離された色光を青色光用の液晶パネルまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束の青色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、赤色光成分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した赤色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ417を通って赤色光用の液晶パネルに達する。このフィールドレンズ417は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の緑色光および青色光用の液晶パネルの光入射側に設けられたフィールドレンズ417も同様である。
ダイクロイックミラー421を透過した青色光と緑色光のうちで、緑色光はダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ417を通って緑色光用の液晶パネルに達する。一方、青色光はダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ417を通って青色光用の液晶パネルに達する。なお、青色光にリレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ417に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、赤色光を通す構成としてもよい。
電気光学装置44は、3枚の光変調装置となる液晶パネル441(赤色光用の液晶パネルを441R、緑色光用の液晶パネルを441G、青色光用の液晶パネルを441Bとする)と、偏光板442と、視野角補正板444と、クロスダイクロイックプリズム443とを備えている。
液晶パネル441は、例えば、ポリシリコンTFT(Thin Film Transistor)をスイッチング素子として用いたものであり、色分離光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パネル441とこれらの光束入射側および射出側にある偏光板442によって、画像情報に応じて変調されて光学像を形成する。
偏光板442は、液晶パネル441の光路前段および光路後段に配置される入射側偏光板442A、射出側偏光板442Bを備える。
入射側偏光板442Aは、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、水晶またはサファイア等からなる基板に偏光膜が貼付されたものである。そして、この入射側偏光板442Aは、光学部品用筐体45を構成する後述する位置調整機構により、光学部品用筐体45内に設定される所定の照明光軸に対して位置調整可能に配置されている。
射出側偏光板442Bも、入射側偏光板442Aと略同様に構成され、液晶パネル441から射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。また、基板を用いずに、偏光膜をクロスダイクロイックプリズム443に貼り付けてもよいし、基板をクロスダイクロイックプリズム443に貼り付けてもよい。
これらの入射側偏光板442A、射出側偏光板442Bは、互いの偏光軸の方向が直交するように設定されている。
視野角補正板444は、基板上に液晶パネル441で形成された光学像の視野角を補正する機能を有する光学変換膜が形成されたものである。このような視野角補正板444を配置することにより、黒画面時の光漏れを低減し投射画像のコントラストが大幅に向上する。そして、この視野角補正板444は、入射側偏光板442Aと略同様に、光学部品用筐体45を構成する後述する位置調整機構により、光学部品用筐体45内に設定される所定の照明光軸に対して位置調整可能に配置されている。
クロスダイクロイックプリズム443は、3枚の液晶パネル441から射出された色光毎に変調された画像を合成してカラー画像を形成するものである。なお、クロスダイクロイックプリズム443には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に形成され、これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成される。
以上説明した各光学系41〜44は、光学部品用筺体45内に収容されている。
光学部品用筐体45は、図5ないし図7に示すように、内部に光源装置411から射出された光束の照明光軸A(図7)が設定され、前述の各光学部品412〜415,417,421〜423,431〜434,442A,444を上方からスライド式に嵌め込む溝部(図示略)がそれぞれ設けられた容器状の部品収納部材451(図5、図7)と、部品収納部材451の上部の開口を閉塞する蓋状の蓋状部材452と、蓋状部材452の一部を含み、入射側偏光板442Aおよび視野角補正板444の双方の位置調整を実施する位置調整機構445(図5、図6)とを備えて構成されている。
また、平面視略L字状の光学部品用筐体45の一端側には、照明光軸A(図7)に対する所定位置に光源装置411が配設され、他端側には、照明光軸Aに対する所定位置に投射レンズ3が固定されている。また、投射レンズ3の光路前段には、電気光学装置44が固定されている。
そして、図7に示すように、光源装置411、光源装置411を除くインテグレータ照明光学系41、色分離光学系42、リレー光学系43、電気光学装置44、および投射レンズ3が一端側から他端側に向って順次配置され、光学ユニット4と投射レンズ3とを組み合わせた状態で、平面視L字形状を有するように構成されている。
本実施形態では、投射レンズ3および光学ユニット4が本発明に係る画像投射装置に相当する。
〔4.電源ユニットの構成〕
図8および図9は、電源ユニット5、光源装置411、および冷却ユニット6を構成する冷却空気排出部62の配置位置を示す図である。具体的に、図8は、電源ユニット5、光源装置411、および冷却空気排出部62を、プロジェクタ1の背面側であって側面部21C,22C側から見た図である。図9は、電源ユニット5、光源装置411、および冷却空気排出部62を、背面側であって側面部21B,22B側から見た図である。
電源ユニット5は、インレットコネクタ28(図2)を介して外部から供給された電力を各構成部材に供給するものである。この電源ユニット5は、図5、図6、図8または図9に示すように、電源ブロック51と、ランプ駆動ブロック52とを備える。
電源ブロック51は、光源装置411の側方(光束射出側の反対側)に配設され、インレットコネクタ28を介して外部から供給された電力をランプ駆動ブロック52および前記制御基板等に供給する。この電源ブロック51は、図5、図6、図8または図9に示すように、入力される交流を所定の電圧に変換するトランスや該トランスからの出力を所定の電圧の直流に変換する変換回路等が片面に実装された回路基板512(図9)と、この回路基板512を覆う箱状部材511とを備える。
箱状部材511は、図5、図6、図8または図9に示すように、光源装置411とで略L字形状を有するように、前後方向(投射レンズ3の投射方向)に延出する形状を有している。そして、この箱状部材511には、プロジェクタ1の背面側に冷却ユニット6からの空気を内部に導入するための第1導入口511A(図6、図8、図9)が形成され、光源装置411とで形成される略L字形状の内側端面に内部の空気を外部に排出するための排出口511B(図5、図9)が形成されている。また、図示は省略するが、この箱状部材511には、光源装置411から離間する側の端面にランプ駆動ブロック52から排出された空気を導入するための第2導入口が形成されている。
ランプ駆動ブロック52は、図5、図6、図8または図9に示すように、電源ブロック51の側方で側面部21C,22C(図5、図6)に沿って配設され、光源装置411に安定した電圧で電力を供給するための変換回路等が片面に実装された回路基板522(図8)を備え、電源ブロック51から入力した商用交流電流は、このランプ駆動ブロック52によって整流、変換されて、直流電流や交流矩形波電流となって光源装置411に供給される。また、ランプ駆動ブロック52の回路基板522は、電源ブロック51と同様に、箱状部材521内部に収納されている。
箱状部材521は、図5、図6、図8または図9に示すように、箱状部材511と平行に前後方向に延出する形状を有している。そして、この箱状部材521には、背面側に冷却ユニット6からの空気を内部に導入するための導入口521A(図6、図8、図9)が形成され、箱状部材511と対向する側の端面に、箱状部材511の前記第2導入口に対応して、内部の空気を外部に排出するための排出口(図示略)が形成されている。
〔5.冷却ユニットの構成〕
冷却ユニット6は、プロジェクタ1内部の構成部材を冷却するものである。この冷却ユニット6は、図5、図6、図8または図9に示すように、電源ユニット5を主に冷却する電源ユニット冷却部61(図5、図6)と、プロジェクタ1内部の空気を外部に排出するための排気装置としての冷却空気排出部62等を含んで構成される。
なお、具体的な図示は省略するが、冷却ユニット6は、各液晶パネル441や偏光変換素子414を冷却するための冷却ファンやダクトで構成される液晶パネル冷却部等も備えている。
電源ユニット冷却部61は、図5または図6に示すように、光源装置411および電源ユニット5と外装筺体2の背面部21D,22Dとの間の空間に配設される。この電源ユニット冷却部61は、図5または図6に示すように、吸気側ダクト611と、シロッコファン612と、第1排気側ダクト613とを備える。
吸気側ダクト611は、図5または図6に示すように、空気を内部に導入するための導入口(図示略)がロアーケース22に形成された吸気口(図示略)と接続し、背面部21D,22Dに沿って延出し、延出方向先端部分に形成され内部の空気を外部に排出するための排出口(図示略)が前面側に向くように形成されている。
シロッコファン612は、図5または図6に示すように、光源装置411の背面側であって、空気を吸入する吸入口(図示略)が背面側に向いて吸気側ダクト611の前記排出口と接続し、空気を吐出する吐出口(図示略)から吐出される空気の方向がロアーケース22の底面に沿って側面部21C,22C側に向くように配設される。
第1排気側ダクト613は、図5または図6に示すように、空気を内部に導入するための導入口(図示略)がシロッコファン612の前記吐出口と接続し、電源ユニット5の背面側に向けて延出し、延出方向先端部分が2つに分岐するように形成されている。そして、一方側が電源ユニット5を構成する箱状部材511の背面側まで延出し、他方側が電源ユニット5を構成する箱状部材521の背面側まで延出する。各延出方向先端部分に形成され内部の空気を外部に排出するための各排出口(図示略)は、箱状部材511,521の各導入口511A,521Aに対向する。
そして、シロッコファン612が駆動することにより、ロアーケース22に形成された吸気口を介してプロジェクタ1外部の冷却空気が内部に導入され、吸気側ダクト611および第1排気側ダクト613を介して電源ユニット5内部に導入される。電源ユニット5のうち箱状部材521内部に導入された空気は、前記排出口および箱状部材511の前記第2導入口を介して箱状部材511内部に導入される。箱状部材521内部において、導入口521Aから前記排出口へと空気が流通する際に、ランプ駆動ブロック52の回路基板522が冷却される。また、電源ユニット5のうち箱状部材511内部に導入された空気は、排出口511Bを介して、箱状部材511および光源装置411で形成される略L字形状の内側部分に排出される。箱状部材511内部において、第1導入口511Aおよび前記第2導入口から排出口511Bへと空気が流通する際に、電源ブロック51の回路基板512が冷却される。
図10および図11は、冷却空気排出部62の概略構成を示す分解斜視図である。具体的に、図10は、冷却空気排出部62を背面側であって側面部21B,22B側から見た分解斜視図である。図11は、冷却空気排出部62を前面側であって側面部21C,22C側から見た分解斜視図である。
冷却空気排出部62は、図5または図6に示すように、投射レンズ3および光学ユニット4で形成される略L字形状の内側部分(光源装置411および箱状部材511で形成される略L字形状の内側部分)に配設される。この冷却空気排出部62は、図5、図6、図8ないし図11に示すように、軸流ファン621と、排気ダクトとしての第2排気側ダクト622とを備える。
軸流ファン621は、光源装置411の前面側に配設され、空気を吐出する吐出口(吐出面)621B(図11)が投射レンズ3側に向く方向に、投射レンズ3の投射方向(プロジェクタ1の前後方向)に直交する平面に対して空気を吸入する吸入口(吸入面)621A(図6、図8ないし図10)および吐出口621Bが所定角度(投射方向に直交する平面とルーバ234の突出方向とがなす角度と略同一角度)傾斜するように配置される。この所定角度は、本実施形態では、略55度に設定されている。より具体的に、軸流ファン621は、吸入口621Aが光源装置411および箱状部材511で形成される略L字形状の内側部分に対向するように配置され、図5、図6、図8、または図9に示すように、軸流ファン621、光源装置411、および箱状部材511で平面視三角形状の空間が形成される。
第2排気側ダクト622は、図10または図11に示すように、ダクト本体6221と、軸流ファン接続部6222とが一体的に構成されたものであり、軸流ファン621から吐出された空気をフロントケース23のルーバ234まで導く部材である。この第2排気側ダクト622は、水平面にて分割形成された成型品であり、鉛直方向に組み合わせることでダクト本体6221および軸流ファン接続部6222が形成される構成である。
ダクト本体6221は、図10または図11に示すように、略直方体状の中空部材で構成され、一側端面6221A(図10)と、該一側端面6221Aに交差する側端面6221B(図11)にそれぞれ、空気を内部に導入するための導入口6221A1(図10)および内部の空気を外部に排出するための排出口6221B1(図11)が形成されている。すなわち、導入口6221A1および排出口6221B1は、略90度をなす角度で位置付けられている。
これら導入口6221A1および排出口6221B1は、図10または図11に示すように、側端面6221A,6221B略全体に亘ってそれぞれ形成されている。
ここで、側端面6221Aは、図10に示すように、軸流ファン621の外形形状に対応して正方形状に形成されている。
そして、側端面6221Aと該側端面6221Aに対向する側端面6221C(図11)との離間寸法は、側端面6221Aの縦または横の長さ寸法の1/2以上であることが好ましい。
本実施形態では、側端面6221Aと側端面6221Cとの離間寸法は、側端面6221Aの縦または横の長さ寸法と略同一に設定されている。すなわち、本実施形態では、ダクト本体6221は、略立方体形状を有するように設定されている。
また、排出口6221B1周縁部分には、図11に示すように、排出口6221B1を囲み側端面6221Bの面外方向に突出する平面視コ字形状のルーバ接続部6221Dが形成されている。
そして、第2排気側ダクト622を外装筺体2内部に配設した状態では、ルーバ接続部6221Dがフロントケース23のルーバ234の突出方向先端部分と当接し、排出口6221B1を介して排出された空気がルーバ234内部に導入される。
軸流ファン接続部6222は、図10または図11に示すように、側端面6221Aに設けられ、導入口6221A1を囲み側端面6221Aの面外方向に突出する平面視矩形枠形状を有する。そして、この軸流ファン接続部6222における平面視矩形形状の内側部分に軸流ファン621が嵌合され、固定ねじ623により側端面6221Aに軸流ファン621が固定される。
この軸流ファン接続部6222において、上下端面には、図10または図11に示すように、突出方向先端端縁から基端側に向けて平面視コ字状の切り欠き6222Aがそれぞれ形成されている。この切り欠き6222Aにより、例えば、軸流ファン接続部6222から軸流ファン621を取り外す際に軸流ファン621を手で掴むことが可能となり、軸流ファン621の交換作業等を容易に実施できる。
また、この軸流ファン接続部6222において、前方側から見て右側端面の突出方向先端端縁には、図10または図11に示すように、前方側から見て右側に向けて側端面6221Aに平行に延出する整流板6222Bが形成されている。そして、第2排気側ダクト622を外装筺体2内部に配設した状態では、図8または図9に示すように、整流板6222Bの延出方向端縁と箱状部材511の端面(光源装置411および箱状部材511で形成される略L字形状の内側部分の端面)と当接して冷却空気排出部62と箱状部材511との間に形成される隙間を塞ぐ。このように整流板6222Bを設けることで、光源装置411および箱状部材511で形成される略L字形状の内側部分の空気を効果的に軸流ファン621に吸入させている。
そして、軸流ファン621が駆動することにより、光源装置411および箱状部材511で形成される略L字形状の内側部分の空気(電源ユニット5を介して排出された空気等)や、その他の空間の空気が軸流ファン621に吸入される。そしてまた、軸流ファン621から吐出された空気が第2排気側ダクト622内部において側端面6221Cにより投射レンズ3から離間する方向に略90度屈曲して流通し、ルーバ234および排気口233を介して、投射レンズ3からの投射方向から離間する方向にプロジェクタ1外部へと排出される。すなわち、本実施形態では、側端面6221Cが軸流ファン621からの空気の吐出方向に直交するように延出し、本発明に係る垂直壁に相当する。
より具体的に、光源装置411を構成するランプハウジング411Cには、図5または図6に示すように、前後方向に対向する各端面に空気を内外に流通可能とする複数の孔411C1が形成されており、軸流ファン621が駆動することにより、複数の孔411C1を介してランプハウジング411C内部の空気が軸流ファン621に吸入される。ランプハウジング411C内部において、複数の孔411C1を介して空気が流通する際に、光源ランプ411Aやリフレクタ411Bが冷却される。
以上説明したように、本実施形態では、第2排気側ダクト622は、軸流ファン621の吐出口621Bからの空気の吐出方向に略直交する垂直壁6221Cを有している。このため、軸流ファン621の駆動時に該軸流ファン621から発生し第2排気側ダクト622内部を辿って進む音を垂直壁6221Cにより遮ることができる。このため、軸流ファン621からの音が第2排気側ダクト622内部を辿って排気口233を介してプロジェクタ1外部に漏れることがなく、プロジェクタ1の静粛性を確保できる。また、垂直壁6221Cが吐出方向に略直交しているので、軸流ファン621からの音が垂直壁6221Cで反射した場合であっても、排気口233に向けて進むことがなく、軸流ファン621からの音を効果的に遮ることができる。
また、第2排気側ダクト622において、プロジェクタ1内部の漏れ光が導入口6221A1を介して内部に入り込んだ場合であっても、垂直壁6221Cにより前記漏れ光を遮光できる。このため、前記漏れ光が第2排気側ダクト622内部を辿って排気口233を介してプロジェクタ1外部に漏れることがなく、プロジェクタ1による投影画像を観賞する人に不快感を与えることがない。また、垂直壁6221Cが吐出方向に略直交しているので、前記漏れ光が垂直壁6221Cで反射した場合であっても、排気口233に向けて進むことがなく、前記漏れ光を効果的に遮光できる。
さらに、冷却空気排出部62は、軸流ファン621が投射方向に対して所定角度、傾斜して配置され、第2排気側ダクト622が軸流ファン621の吐出口621Bから吐出された空気を垂直壁6221Cにより投射レンズ3から離間する側に略90度屈曲させて排気口233に導くように構成されているので、排気口233を介してプロジェクタ1外部に排出される排気流により投影画像に揺らぎが発生することを回避できる。
以上のように、軸流ファン621の配置、および第2排気側ダクト622の形状により、軸流ファン621から排気口233に至る空気の流通路を略90度屈曲した略L字形状とすることで、従来のように排気ダクトにルーバを設けて排気流を屈曲させる構造を採用する必要がなく、すなわち、第2排気側ダクト622の形状を簡素な構造で外装筺体2外部への漏れ光を遮光しかつ、排気流により投影画像に揺らぎが発生することを回避できる構造を実現できる。また、このような構造を採用することで、排気流を投射レンズ3の投射方向から離間する方向に屈曲して流通させるために排気ダクト内部での空気の流通方向と交差する方向に延出する複数の羽根板を設ける必要がなく、前記複数の羽根板により排気効率が低減せずに、冷却空気排出部62により外装筺体2内部の空気を効果的に外部に排出でき、光源装置411の冷却効率の向上が図れる。
ここで、軸流ファン621は、軸流ファン621と、光源装置411と、電源ユニット5とで平面視略三角形状の空間を有するように配置されているので、光源装置411により温められた光源装置411近傍の空気、および電源ユニット5により温められた電源ユニット5近傍の空気の双方を一括して吸入することができ、光源装置411および電源ユニット5の双方を効率的に冷却できる。また、軸流ファン621は、上記のように配置することで、よりプロジェクタ1の中心側に配置することが可能となり、ファンから発生する騒音が外部へ伝わるのを抑えることができる。
また、フロントケース23にルーバ234が形成されているので、排気口233と第2排気側ダクト622とをルーバ234により接続でき、第2排気側ダクト622が大型化することなく、軸流ファン621から吐出された空気を第2排気側ダクト622〜ルーバ234〜排気口233の空気流通路を辿って流通させ、排気口233を介してプロジェクタ1外部に効果的に排出することができる。
さらに、外装筺体2が合成樹脂製の成型品であり、フロントケース23がアッパーケース21およびロアーケース22と別体で構成されているので、外装筺体2(フロントケース23)に対してルーバ234を容易に一体形成できる。
そして、第2排気側ダクト622のダクト本体6221は、略直方体状の中空部材で構成されているので、略直方体状の一側端面6221Aに導入口6221A1を形成し、一側端面6221Aと交差する側端面6221Bに排出口6221B1を形成することで、軸流ファン621から吐出され導入口6221A1を介して内部に導入された空気を一側端面6221Aに対向する側端面である垂直壁6221Cにより略90度屈曲させて排出口6221B1を介して排出できる。このため、第2排気側ダクト622の形状が簡単な形状となり、第2排気側ダクト622を容易に製造できる。
ところで、ダクト本体において、導入口が形成される一側端面と該一側端面に対向する側端面(垂直壁)との離間寸法を、前記一側端面における平面視正方形状の縦または横の長さ寸法の1/2未満となるように設定した場合には、前記一側端面と交差する側端面に形成される排出口の開口面積が導入口の開口面積の1/2未満となってしまい、冷却空気排出部62における排気効率が低下して、光源装置411の冷却効率の向上が図りにくい。
本実施形態では、第2排気側ダクト622は、導入口6221A1が形成される側端面6221Aと垂直壁6221Cとの離間寸法が、側端面6221Aにおける平面視正方形状の縦または横の長さ寸法と略同一となるように設定されているので、排出口6221B1の開口面積と導入口6221A1の開口面積とを略同一に設定でき、冷却空気排出部62における排気効率が低減せずに、冷却空気排出部62により外装筺体2内部の空気を効果的に外部に排出でき、光源装置411の冷却効率の向上が図れる。
また、電源ユニット5の排出口511Bが排気口233と直線的に配置されていないので、回路基板512,522から発生した高周波帯域の音(ノイズ)が排出口511Bおよび排気口233を介してプロジェクタ1外部に漏れることもなく、プロジェクタ1の静粛性を確保し、プロジェクタ1による投影画像を観賞する人に不快感を与えることがない。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、第2排気側ダクト622のダクト本体6221は、略直方体状の中空部材で構成されていたが、軸流ファン621からの吐出方向に略直交する垂直壁を有し、軸流ファン621から吐出された空気を垂直壁により投射レンズ3の投射方向から離間する側に略90度屈曲させて排気口233に導く形状であれば、その他の形状を採用してもよい。
前記実施形態では、フロントケース23にルーバ234を一体的に形成していたが、例えば、ルーバ234を省略し、第2排気側ダクトを排気口233に向けて延出する形状として第2排気側ダクトと排気口233を直接、接続可能とする構造を採用してもよい。
前記実施形態では、第2排気側ダクト622は、側端面6221Aと垂直壁6221Cとの離間寸法が側端面6221Aにおける平面視正方形状の縦または横の長さ寸法と略同一となるように設定されていたが、これに限らず、側端面6221Aと垂直壁6221Cとの離間寸法は、側端面6221Aにおける平面視正方形状の縦または横の長さ寸法の1/2以上であればよい。
前記実施形態では、3つの液晶パネル441を用いたプロジェクタ1を説明したが、これに限らない。例えば、1つの液晶パネルのみを用いたプロジェクタ、2つの液晶パネルを用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクタにも適用可能である。また、液晶パネル441は、透過型を採用していたが、これに限らず、反射型の液晶パネルを採用してもよく、あるいは、ディジタル・マイクロミラー・デバイス(テキサス・インスツルメント社の商標)を採用してもよい。ディジタル・マイクロミラー・デバイスを採用した場合には、入射側偏光板442Aおよび射出側偏光板442Bが不要となる。
前記実施形態では、光学ユニット4は、平面視略L字状の形状を有していたが、その他の形状を採用してもよく、例えば、平面視略U字状の形状としてもよい。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の光変調装置を用いたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の光変調装置を用いてもよい。
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投写を行うフロントタイプのプロジェクタの例のみを説明したが、本発明では、スクリーンを観察する方向とは反対側から投写を行うリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明のプロジェクタは、静粛性を確保でき、排気ダクトの形状を複雑化することなく外装筺体外部への漏れ光を遮光しかつ、排気流により投影画像に揺らぎが発生することを回避できるため、プレゼンテーションやホームシアターに用いられるプロジェクタとして有用である。
本実施形態におけるプロジェクタの外観を示す斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの外観を示す斜視図。 前記実施形態におけるフロントケースの外観を示す斜視図。 前記実施形態におけるフロントケースの外観を示す斜視図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部構成を示す図。 前記実施形態におけるプロジェクタの内部構成を示す図。 前記実施形態における光学ユニットの光学系を模式的に示す平面図。 前記実施形態における電源ユニット、光源装置、および冷却ユニットを構成する冷却空気排出部の配置位置を示す図。 前記実施形態における電源ユニット、光源装置、および冷却ユニットを構成する冷却空気排出部の配置位置を示す図。 前記実施形態における冷却空気排出部の概略構成を示す分解斜視図。 前記実施形態における冷却空気排出部の概略構成を示す分解斜視図。
符号の説明
1・・・プロジェクタ、2・・・外装筺体、3・・・投射レンズ(投射光学装置)、5・・・電源ユニット(電源装置)、21・・・アッパーケース、22・・・ロアーケース、23・・・フロントケース、62・・・冷却空気排出部(排気装置)、233・・・排気口、234・・・ルーバ(筒状部)、411・・・光源装置、441・・・液晶パネル(光変調装置)、621・・・軸流ファン、621A・・・吸入口、621B・・・吐出口、622・・・第2排気側ダクト(排気ダクト)、6221A,6221B・・・側端面、6221A1・・・導入口、6221B1・・・排出口、6221C・・・垂直壁。

Claims (4)

  1. 光源装置、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置、および前記光変調装置によって変調された光束を拡大投射する投射光学装置を含む画像投射装置と、前記画像投射装置を収納配置する外装筺体と、前記外装筺体内部の空気を外部に排出する排気装置とを備えたプロジェクタであって、
    前記外装筺体には、前記投射光学装置の投射方向側の端面に内部の空気を外部に排出するための排気口が形成され、
    前記画像投射装置は、前記光源装置、前記光変調装置、および前記投射光学装置が一端側から他端側に向って順次配置される略L字形状を有し、
    前記排気装置は、前記外装筺体内において前記画像投射装置における略L字形状の内側部分に配設され、空気を吸入する吸入口および吸入した空気を吐出する吐出口を有する軸流ファンと、前記軸流ファンから吐出された空気を前記排気口に導く排気ダクトとを備え、
    前記軸流ファンは、前記光源装置近傍に配設され、前記吐出口からの空気の吐出方向が前記投射光学装置に向く方向に前記投射光学装置の投射方向に直交する平面に対して前記吸入口および前記吐出口が所定角度、傾斜するように配置され、
    前記排気ダクトは、前記軸流ファンの前記吐出口からの空気の吐出方向に略直交する垂直壁を有し、前記吐出口から吐出された空気を前記垂直壁により前記投射光学装置から離間する側に略90度屈曲させて前記排気口に導くことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    当該プロジェクタの各構成部材に電力を供給する電源装置を備え、
    前記電源装置は、前記光源装置における光束射出側とは反対側に配設され、前記投射光学装置の投射方向に沿って延出し
    前記軸流ファンは、前記軸流ファン、前記光源装置、および前記電源装置で平面視略三角形状の空間を有するように配置されていることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記外装筺体は、当該プロジェクタにおける天面を構成するアッパーケースと、当該プロジェクタにおける底面を構成するロアーケースと、当該プロジェクタにおける前記投射光学装置の投射方向側の前面を構成するフロントケースとを含んで構成され、
    前記フロントケースには、前記排気口が形成され、
    前記排気口周縁部分には、前記投射光学装置の投射方向に直交する平面に対して前記軸流ファンの傾斜角度と略同一の傾斜角度で前記外装筺体内部に向けて突出し前記排気ダクトと接続可能とする筒状部が一体的に形成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記排気ダクトは、略直方体状の中空部材で構成され、略直方体状の一側端面に空気を内部に導入する導入口が形成され、前記一側端面と交差する側端面に内部の空気を外部に排出する排出口が形成され、
    前記一側端面は、平面視略正方形状を有し、
    前記排気ダクトは、前記一側端面と前記一側端面に対向する側端面である前記垂直壁との離間寸法が、前記一側端面における平面視正方形状の縦または横の長さ寸法の1/2以上に設定されていることを特徴とするプロジェクタ。
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