JP2004272094A - 電子機器 - Google Patents

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Hirohisa Nakano
寛久 中野
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Abstract

【課題】光源の位置によらず、光源からの光を遮光でき、かつ、静電気放電を防止することができる電子機器を提供すること。
【解決手段】操作パネル14のキートップ141は、キートップ本体141Aと、このキートップ本体141Aに一体的に設けられたフランジ部141Bとを備えている。フランジ部141Bは、キートップ本体141Aの押し下げ方向先端側の側面に形成されており、回路基板143と略平行に延びる延出部141B1と、この延出部141B1からキートップ本体141A基端側に向かって立ち上がって形成された立上部141B2とを備えた断面L字型形状となっている。
【選択図】 図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に光源を有する電子機器に関する。
【0002】
【背景技術】
従来から、筐体内部に光源を有する電子機器、例えば、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、拡大投写するプロジェクタが使用されている。
このようなプロジェクタの筐体には、操作パネルが形成されており、この操作パネルに形成された孔からは、筐体内部に配置された回路基板に信号を送るための操作ボタン(キートップ)が露出している。回路基板には、スイッチが実装されており、この操作ボタンを押し下げることで、スイッチが押圧され、信号が回路基板に送信されて、プロジェクタの各種機能、例えば、出力音量調整機能を発揮させる構成となっている(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−356415号公報(第5頁、図1参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなプロジェクタでは、光源の位置によっては、例えば、操作パネル付近に光源が配置されている場合には、操作ボタンを押し下げた際等に、孔と、操作ボタンとの間の隙間から光源の光が漏れ、使用者に不快感を与えてしまうという問題がある。
また、操作ボタンから回路基板までの沿面距離や、操作ボタンからスイッチのリード端子までの沿面距離が短い場合には、操作ボタンと、孔との間の隙間から侵入した静電気が回路基板やリード端子に放電されてしまうという問題もある。
【0005】
本発明の目的は、光源の位置によらず、光源からの光を遮光でき、かつ、静電気放電を防止することができる電子機器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子機器は、光源と、この光源を収納する筐体とを備えた電子機器であって、前記筐体内部に配置され、当該電子機器を操作するスイッチと、このスイッチの位置に応じて配置され、スイッチを押圧するためのキートップとを備え、前記筐体には、筐体内部に向かって延びるリブを周囲に備えた孔が形成され、前記キートップは、前記孔から突出するキートップ本体と、このキートップ本体に設けられ、前記リブの延出方向先端側及び前記リブの外周側を囲むフランジ部とを備えていることを特徴とする。
【0007】
ここで、本発明の電子機器としては、例えば、スキャナー、コピー機、プロジェクタ等が挙げられる。
本発明によれば、筐体の孔に形成されたリブの先端側及び外周側は、孔から突出するキートップ本体に設けられたフランジ部により囲まれている。そのため、キートップ本体と孔との間に形成される隙間は、フランジ部により筐体内部側から遮蔽されることとなり、これにより、光源の光が隙間から漏れてしまうことを防止することができる。従って、筐体内部の光源の位置によらず、自由な位置にスイッチやキートップ等を配置することができる。
また、キートップのフランジ部は、リブの外周側を囲む構造となっており、リブの外周面とフランジ部とが重なった状態となっている。キートップを押し下げてスイッチを押圧した際のキートップの移動量よりも、リブの外周面とフランジ部との重なり寸法が大きければ、キートップを押し下げた際においても光漏れを防止することが可能となる。
さらに、キートップをフランジ部を備える構造としたので、このフランジ部が設けられていないキートップに比べ、キートップからスイッチが実装される回路基板までの沿面距離や、スイッチのリード端子までの沿面距離を長くすることができる。これにより静電気放電を防止できる。
【0008】
本発明では、前記筐体は、非導電性の樹脂製であることを特徴とする。
筐体が非導電性の樹脂製である場合には、静電気が特に発生しやすい。そのため、より効果的に静電気の放電を防止できる。
また、筐体を樹脂製とすることで、製造コストを低減させることもできる。
【0009】
さらに、本発明では、前記キートップにより前記スイッチを押圧した際に、前記筐体のリブの外周面と、前記フランジ部とは、押圧方向に沿って少なくとも0.5mm以上重なりあっていることが好ましい。
本発明によれば、スイッチを押圧した際に、リブの外周面とフランジ部とが0.5mm以上重なり合っているため、スイッチを押圧した状態においても確実に光漏れを防止できる。
【0010】
以上のような構造のキートップは、光漏れを確実に防止できるので、スイッチ及びキートップを光源の近傍に配置することも可能である。
さらに、以上のような電子機器は前記光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、前記光変調装置で変調された色光を合成する色合成光学系と、前記色合成光学系で合成された色光を拡大投写する投写光学系とを備えたプロジェクタとして使用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
(1)外観構成
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を下方前面側から見た斜視図である。図3は、プロジェクタ1を後方背面側から見た斜視図である。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投写する。このプロジェクタ1は、図1ないし図3に示すように、略直方体状の外装ケース2(筐体)、およびこの外装ケース2から露出する投写レンズ3を備えている。
投写レンズ3は、プロジェクタ1の本体部分により画像情報に応じて変調された光学像を拡大投写する。この投写レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成され、複数のレンズの相対位置を変更するレバー3A(図1)を備え、投写像のフォーカス調整、および倍率調整可能に構成されている。
【0012】
外装ケース2は、合成樹脂製の筐体であり、プロジェクタ1の本体部分を収納する。この外装ケース2は、図1ないし図3に示すように、プロジェクタ1の上部分を覆うアッパーケース11と、プロジェクタ1の下部分を覆うロアーケース12と、プロジェクタ1の背面部分を覆うリアケース13(図3)とを備えている。これらアッパーケース11、ロアーケース12およびリアケース13は、ねじ等により固定され、適宜着脱可能に構成されている。
アッパーケース11は、図1ないし図3に示すように、プロジェクタ1の上面、前面、および側面をそれぞれ構成する上面部11A、前面部11B、および側面部11C(図1),11D(図2、図3)を含んで構成される。
【0013】
このうち、上面部11Aおよび前面部11Bは、図1または図3に示すように、プロジェクタ1の上面から前面にかけて、凸曲面を有するように連続して形成されている。また、前面部11Bの左右方向両端部、上面部11Aの左右方向両端部、および上面部11Aの後方側端部には、面取加工が施され、この加工部分111が上面部11Aおよび前面部11Bを囲うように連続して形成されている。
【0014】
この上面部11Aにおいて、後方側略中央部分には、図1または図3に示すように、プロジェクタ1の起動・調整操作を実施する操作パネル14が左右方向に延びるように設けられている。この操作パネル14については詳しくは後述するが、押釦スイッチ(タクトスイッチ)で構成され、複数の操作ボタン(キートップ)141を適宜押下することにより、操作パネル14内部に配置される図示しない回路基板に実装されたタクトスイッチと接触し、所望の操作が可能となる。また、この操作パネル14は、操作ボタン141を囲うように化粧板142が設けられている。この化粧板142は、導光板としての機能を有し、プロジェクタ1の駆動時には、各操作ボタン141に応じた位置に、操作名称が発光するように構成されている。
なお、前述した操作パネル14の回路基板は、後述する制御基板と電気的に接続され、操作ボタン141の押下に伴う操作信号は、制御基板に出力される。
また、この上面部11Aにおいて、前方側略中央部分には、複数の孔15が形成され、この内側に配置される図示しないスピーカから該孔15を介して音声が出力される。
さらに、この上面部11Aにおいて、前方から見て右側部分には、図1に示すように、前述した投写レンズ3のレバー3Aを露出させ、該レバー3Aの操作を可能にする切り欠き16が形成されている。
【0015】
また、この前面部11Bにおいて、前方から見て左側部分には、図1に示すように、排気口17が形成され、内部に配置される冷却ファンから排気される空気が該排気口17を介して排出される。また、この排気口17には、左右方向に延び、それぞれ平行に配列する複数の羽根板17A1を有するルーバ17Aが取り付けられている。このルーバ17Aは、排出される空気を整流するとともにプロジェクタ1内外間の遮光機能も備えている。
さらに、この前面部11Bにおいて、前方から見て右側部分には、図1に示すように、前述した切り欠き16と連続し、略円形状の切り欠き18が形成されている。そして、この切り欠き18は、投写レンズ3の先端部分を露出させている。
さらにまた、この前面部11Bにおいて、前方から見て上方側略中央部分には、図1に示すように、リモコン受光窓19が形成されている。そして、このリモコン受光窓19の内側には、後述するリモートコントローラからの操作信号を受信する図示しないリモコン受光モジュールが配置されている。
なお、図示しないリモコン受光モジュールは、後述する制御基板と電気的に接続され、該リモコン受光モジュールにて受信した操作信号は、制御基板に出力される。また、図示は省略するが、これらリモコン受光窓およびリモコン受光モジュールは、プロジェクタ1の背面側にも設けられている。そして、プロジェクタ1の前方および後方の双方からリモートコントローラを用いてプロジェクタ1の遠隔操作を実施できるように構成されている。
【0016】
側面部11C,11Dは、図1ないし図3に示すように、前述した上面部11Aおよび前面部11Bの形状に対応して、前方に向かうにしたがって下方に曲折し、後方に向かうにしたがって背面側に曲折する形状を有している。
これら側面部11C,11Dにおいて、後方側端部には、投写レンズ3の投写方向と逆方向に突出し、上下方向に延びる突起20が形成されている。
【0017】
ロアーケース12は、図1ないし図3に示すように、プロジェクタ1の底面、側面、および背面の一部をそれぞれ構成する底面部12A(図2)、側面部12B(図1),12C(図2、図3)、および背面部12D(図3)を含んで構成される。
このうち、底面部12Aは、図2に示すように、略平板状の底面部分から斜め上方に向けて突出する突出部12A1が形成されている。この突出部12A1は、アッパーケース11とロアーケース12とが接続された状態で、アッパーケース11の加工部分111と連続するように形成されている。そして、この底面部12Aは、プロジェクタ1の底面を構成するとともに、アッパーケース11の前面部11Bと接続してプロジェクタ1の前面を構成する。
【0018】
この底面部12Aにおいて、下方から見て左側略中央部分には、矩形状の開口21が形成されている。この開口21には、該開口21を覆うランプカバー22が着脱自在に設けられている。
また、この底面部12Aにおいて、下方から見て右側で後方側の隅部は、内側に凹む段付き形状を有している。そして、この隅部には、外部から冷却空気を吸入するための吸気口23が形成されている。この吸気口23には、該吸気口23を覆う吸気口カバー23Aが着脱自在に設けられている。この吸気口カバー23Aには、複数の開口23Bが形成されている。そして、これら開口23B内側には、図示しないエアフィルタが設けられており、内部への塵埃の侵入を防止している。
【0019】
さらに、この底面部12Aにおいて、下方から見て後方側略中央部分には、プロジェクタ1の脚部を構成する固定脚部24が設けられている。また、底面部12Aにおける前方側の左右角隅部分には、同じくプロジェクタ1の脚部を構成する調整脚部25が設けられている。
このうち、調整脚部25は、底面部12Aから面外方向に進退自在に突出する軸状部材から構成され、プロジェクタ1の投写時における該プロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾斜位置を調整可能としている。
また、この底面部12Aにおいて、固定脚部24の左右両側には、プロジェクタ1内外に空気を流通可能とする空気流通孔26,27が形成されている。この空気流通孔26,27を介して流通する空気により、該空気流通孔26,27に対応して配置されるプロジェクタ1内部の構成部材に発生する熱を放熱させている。
【0020】
さらにまた、この底面部12Aにおいて、前方側略中央部分には、投写方向に延びる2つの膨出部28が形成されている。この膨出部28は、中空状に形成され、その内側には、突出部12A1に形成された2つの孔12A2を介して、プロジェクタ1を運搬する際に利用されるハンドル29が設置されている。そして、ハンドル29は、平面視コ字状のハンドル本体291を含んで構成され、このハンドル本体291は、底面部12Aの裏面側に固定される図示しない本体設置部材により投写方向に進退可能に取り付けられている。また、このハンドル本体291のコ字状先端部分は、該ハンドル本体291が投写方向に突出した際に、図示しない本体設置部材により底面部12Aの面外方向に所定角度、回動可能に軸支される。すなわち、ハンドル本体291を把持してプロジェクタ1を吊り下げ状態とした場合には、プロジェクタ1の重心位置がハンドル本体291のコ字状端縁にて形成される平面内に位置する。
【0021】
側面部12B,12Cは、図1ないし図3に示すように、前方側が上方から下方に向けて曲折する形状を有し、投写方向略中央部分が上方に向かうにしたがって外側に拡がる凹曲面状に形成され、後方端部が背面側に曲折するように形成されている。そして、これら側面部12B,12Cは、アッパーケース11の側面部11C,11Dと接続してプロジェクタ1の側面を構成する。
これら側面部12B,12Cにおいて、前方側には、図2または図3に示すように、底面部12Aに設けられた調整脚部25に対応して調整ボタン30が設けられている。そして、この調整ボタン30を押下することにより、調整脚部25が進退駆動し、プロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾斜位置が調整される。なお、図2または図3では、側面部12Cに設けられた調整ボタン30のみが示されているが、側面部12Bも同様に調整ボタン30が設けられている。
【0022】
また、これら側面部12B,12Cにおいて、後方側端部には、図3に示すように、投写レンズ3の投写方向と逆方向に突出し、上下方向に延びる突起31が形成されている。そして、この突起31は、前述したアッパーケース11の側面部11C,11Dに形成された突起20と接続し、これら突起20,31は、プロジェクタ1を縦置きする際の脚部として機能する。
背面部12Dは、後方側に凸となる凸曲面を有するように形成されている。
この背面部12Dにおいて、後方から見て右側には、図3に示すように、矩形状の開口32が形成され、この開口32を介してインレットコネクタ33が露出する。また、この背面部12Dの内側には、図示は省略するが、リアケース13の下端を支持する支持部、およびリアケース13を上方から嵌め込むための溝部が形成されている。
【0023】
図4は、リアケース13を上方から見た平面図である。
リアケース13は、図3に示すように、ロアーケース12の背面部12Dの内側に形成された図示しない溝部に嵌め込み式で固定され、アッパーケース11とロアーケース12とが接続された状態で背面に形成される開口部分を塞ぐ。このリアケース13は、図3または図4に示すように、略矩形状の板体131と、この板体131の下端縁から該板体131に略直交して突出する突出部132と、同様に板体131の上端縁から突出する突出部133(図4)と、板体131の左右方向略中央部分から略直交して突出し、リアケース13を2つの領域に区画する隔壁134とを備える。
このうち、突出部132,133の先端は、図4に示すように、後方側に凸となるように形成されている。そして、アッパーケース11、ロアーケース12、およびリアケース13を組み立てた状態では、突出部132の先端は、ロアーケース12の背面部12Dの上端と接続し、突出部133の先端は、アッパーケース11の上面部11Aの後方側端部と接続する。すなわち、リアケース13の板体131は、プロジェクタ1の背面から内側に離隔配置されている。
以上、説明したアッパーケース11、ロアーケース12、およびリアケース13の形状により、これらが組み立てられた外装ケース2は、上面、前面、側面、底面、および背面の角部分が適宜、省略され、略流線形状を有するように構成されている。
【0024】
このリアケース13において、隔壁134により区画された領域のうち、後方から見て左側に位置する領域の板体131には、図3に示すように、複数の孔131Aが形成され、この複数の孔131Aを介して、外部の電子機器からの画像信号、音声信号等を入力するための複数の接続端子34が外部に露出している。この領域に位置する板体131の内側には、接続端子34から入力される信号を処理する図示しないインターフェース基板が配置されている。
なお、このインターフェース基板は、後述する制御基板と電気的に接続され、インターフェース基板にて処理された信号は、制御基板に出力される。
【0025】
図5は、リアケース13におけるリモートコントローラ35の設置位置を示す図である。
リアケース13において、隔壁134により区画された領域のうち、後方から見て右側に位置する領域には、図3ないし図5に示すように、リモートコントローラ35(図5)を収納するリモコン収納部36が設けられている。
リモートコントローラ35は、プロジェクタ1における電源のオンオフや、画像の再生および停止、音量の調節等を実施する図示しない複数の操作ボタンを有する。そして、このリモートコントローラ35は、前述のリモコン受光窓19を介して内部のリモコン受光モジュールに、離間位置から操作信号を送信して、プロジェクタ1の遠隔操作を実施する。
リモコン収納部36は、図5に示すように、リアケース13における区画された右側の領域に嵌合し、一方の端面に開口部361を有する箱状部材であり、透明または半透明な材料から構成され、内部が視認可能となっている。そして、このリモコン収納部36は、図4に示すように、開口部361と対向する側の端部が、突出部132,133の後方から見て右側隅部分にて軸支され、プロジェクタ1の上面部11Aまたは底面部12Aと略直交する軸を中心として回動可能に構成されている。
【0026】
(2)内部構成
図6、図7は、プロジェクタ1の内部構造を示す図である。具体的には、図6は、プロジェクタ1のアッパーケース11を外した図であり、図7は、図6の状態から制御基板等をさらに外した図である。
外装ケース2の内部には、図6または図7に示すように、プロジェクタ1の本体部分が収納されており、この本体部分は、投写方向略中央部分で左右方向に延び、一方の端部が前方に延びる平面視略L字状の光学ユニット4(図7)と、この光学ユニット4の上方で投写レンズ3側に配置される制御基板5(図6)と、背面部分および一方の側面部分に沿って平面視略L字状に配置される電源ユニット6と、吸気口23および排気口17に応じた位置、および電源ユニット6の角隅部分に配置される3つの冷却ファンを含む冷却ユニット7(図7)とを備える。
【0027】
(2−1)光学ユニット4の構造
図8は、光学ユニット4の光学系を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投写レンズ3を介してスクリーン上に投写画像を形成するものである。この光学ユニット4は、図7または図8に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光変調装置および色合成光学装置を一体化した光学装置44と、これら光学部品41,42,43,44を収納配置するライトガイド45(図7)とに機能的に大別される。
インテグレータ照明光学系41は、光源から射出された光束を照明光軸直交面内における照度を均一にするための光学系である。このインテグレータ照明光学系41は、図8に示すように、光源装置411、第1レンズアレイ412、第2レンズアレイ413、偏光変換素子414、および重畳レンズ415を備えて構成される。
【0028】
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ416、リフレクタ417、およびリフレクタ417の光束射出面を覆う防爆ガラス418を備える。そして、光源ランプ416から射出された放射状の光束は、リフレクタ417で反射されて略平行光束とされ、外部へと射出される。本実施形態では、光源ランプ416として、高圧水銀ランプを採用し、リフレクタ417として、放物面鏡を採用している。なお、光源ランプ416としては、高圧水銀ランプに限らず、例えばメタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用してもよい。また、リフレクタ417として放物面鏡を採用しているが、これに限らず、楕円面鏡からなるリフレクタの射出面に平行化凹レンズを配置した構成を採用してもよい。
【0029】
第1レンズアレイ412は、照明光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備している。各小レンズは、光源ランプ416から射出された光束を部分光束に分割し、照明光軸方向に射出する。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネル441R,441G,441B上に結像させる機能を有する。
【0030】
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を略1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の後述する液晶パネル441R,441G,441B上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441R,441G,441Bを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ416からの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ416から射出された光束を略1種類の偏光光に変換し、光学装置44における光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子414は、例えば、特開平8−304739号公報に紹介されている。
【0031】
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備える。インテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束は、2枚のダイクロイックミラー421により赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、UVカットフィルタ434と、反射ミラー432,435とを備えている。このリレー光学系43は、色分離光学系42で分離された色光である青色光を光学装置44の後述する液晶パネル441Bまで導く機能を有している。
【0032】
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、緑色光成分と青色光成分とは透過し、赤色光成分は反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した赤色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ424を通って、赤色用の液晶パネル441Rに到達する。このフィールドレンズ424は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G,441Bの光入射側に設けられたフィールドレンズ424も同様である。
【0033】
また、ダイクロイックミラー421を透過した青色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ424を通って、緑色光用の液晶パネル441Gに到達する。一方、青色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ424を通って、青色光用の液晶パネル441Bに到達する。
なお、青色光にリレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ424に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、赤色光を通す構成としてもよい。
【0034】
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成する。この光学装置44は,色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される3つの視野角補正板443と、各視野角補正板443の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,441G,441Bおよび射出側偏光板444と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム445とを備える。
【0035】
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、対向配置される一対の透明基板内に液晶が密封封入されている。そして、この液晶パネル441R,441G,441Bは、入射側偏光板442および視野角補正板443を介して入射する光束を画像情報に応じて変調して射出する。なお、この液晶パネル441R,441G,441Bは、図示しない保持枠により収納保持されている。
【0036】
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。
また、射出側偏光板444も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441R,441G,441Bから射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、透過させる偏光光の偏光軸は、入射側偏光板442における透過させる偏光光の偏光軸に対して直交するように設定されている。
【0037】
視野角補正板443は、基板上に液晶パネル441R,441G,441Bで形成された光学像の視野角を補正する機能を有する光学変換膜が形成されたものである。この視野角補正板443は、液晶パネル441R,441G,441Bで生じる複屈折を補償する。そして、この視野角補正板443により、投写画像の視野角が拡大され、かつ投写画像のコントラストが向上する。
クロスダイクロイックプリズム445は、射出側偏光板444から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。このクロスダイクロイックプリズム445には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
以上説明した液晶パネル441R,441G,441B、射出側偏光板444およびクロスダイクロイックプリズム445は、一体的にユニット化されている。
【0038】
図9は、ライトガイド45の構造を示す図である。
ライトガイド45は、図7または図9に示すように、射出成形等による合成樹脂製品であり、上述した光学部品41,42,43,44が収納される下ライトガイド451と、この下ライトガイド451の上面の開口部分を塞ぐ上ライトガイド452とを備える。
下ライトガイド451は、光源装置411が収納される光源収納部451Aと、光源装置411を除く他の光学部品が収納される容器状に形成された部品収納部451Bと、この部品収納部451Bの外側面に形成され、投写レンズ3が設置される投写レンズ設置部451Cとを備える。
【0039】
光源収納部451Aは、下方端面の開口部451A1(図9)および部品収納部451B側の図示しない開口部を有する略箱状に形成されている。そして、この光源収納部451Aには、ロアーケース12の底面部12Aに設けられたランプカバー22(図2)を介して光源装置411が収納される。また、この光源収納部451Aの前方側端面には、スリット状の図示しない開口部が形成されている。同様に、光源収納部451Aの後方側端面には、スリット状の開口部451A2(図7)が形成されている。そして、これら開口部を介して空気が光源収納部451A内外に流通可能となっている。
部品収納部451B内には、具体的な図示は省略するが、光学部品412〜415,421〜424,431〜435を上方からスライド式に嵌め込むための複数の溝部が形成されている。また、部品収納部451B内において、図7に示すように、投写レンズ設置部451Cの内側部分に光学装置44が設置される。さらに、部品収納部451Bにおいて、光学装置44の後段側の側面には、図9に示すように、光源装置411から射出される光束を透過させる開口部451B1が形成されている。さらにまた、この部品収納部451Bにおいて、底面部分には、図9に示すように、光学装置44の3つの液晶パネル441R,441G,441Bに応じた位置に開口部451B2が形成され、光学装置44の偏光変換素子414に応じた位置に開口部451B3が形成されている。
【0040】
投写レンズ設置部451Cは、部品収納部451Bの開口部451B1の周縁に位置し、ライトガイド45内に設定される照明光軸に対する所定位置に投写レンズ3を設置する。そして、光源装置411から射出され、光学装置44にて形成された光学像が、開口部451B1を介して投写レンズ3により拡大投写される。
上ライトガイド452は、図7に示すように、下ライトガイド451の部品収納部451Bにおける光学装置44の上方を除く上端開口部分を閉塞する。この上ライトガイド452には、表裏を貫通して複数の開口部(例えば、開口部452A)が形成され、この開口部を介して下ライトガイド451内に収納された光学部品の姿勢調整が実施される。
【0041】
(2−2)制御基板5の構造
制御基板5は、図6に示すように、ライトガイド45の上ライトガイド452の上方に配置される。この制御基板5は、CPU(Control Processing Unit)等の演算処理装置が実装された回路基板として構成され、プロジェクタ1全体を制御する。この制御基板5は、前述のインターフェース基板から出力される信号に基づいて液晶パネル441R,441G,441Bを駆動制御する。そして、液晶パネル441R,441G,441Bは、光変調を実施して光学像が形成される。また、この制御基板5は、前述の操作パネル14の回路基板、および前述の図示しないリモコン受光モジュールから出力される操作信号を入力し、この操作信号に基づいてプロジェクタ1の構成部材に適宜、制御指令を出力する。
また、この制御基板5の上方には、図6に示すように、アルミニウムから構成される板状の第1シールド板51が取り付けられている。そして、この第1シールド板51は、制御基板5に実装される回路素子から放射される電磁波を遮蔽するとともに、外部からの電磁波も遮蔽し、雑音障害を回避している。なお、第1シールド板51としては、アルミニウムに限らず、その他の金属で構成してもよく、また、合成樹脂等で構成し、その表面にめっき処理、または、金属蒸着処理、金属箔の貼り付け等を施したものを採用してもよい。
【0042】
(2−3)電源ユニット6の構造
図10は、電源ユニット6の構造を示す図である。具体的に、図10は、電源ユニット6を下方側から見た図である。
電源ユニット6は、光源装置411および制御基板5等に電力を供給する。この電源ユニット6は、図6または図7に示すように、外装ケース2の背面に沿って配置される電源ブロック61と、外装ケース2の一方の側面に沿って配置される光源駆動ブロック62とを備え、ライトガイド45の光源収納部451Aを囲うように平面視L字状に形成されている。
電源ブロック61は、インレットコネクタ33に接続された電源ケーブルを通して外部から供給された電力を光源駆動ブロック62および制御基板5等に供給する。この電源ブロック61は、図10に示すように、入力される交流を低電圧の直流に変換するトランスや該トランスからの出力を所定の電圧に変換する変換回路等が片面に実装された回路基板611と、この回路基板611を覆うシールド部材としての筒状部材612とを備える。このうち、筒状部材612は、アルミニウムから構成され、両端が開口された略箱状に形成されている。また、この筒状部材612において、光源収納部451Aと対向しない端面には、複数の孔612Aが形成され、光源収納部451Aの後方側端面に形成されたスリット状の開口部451A2(図7)と対向する部分は、孔等のない連続した面が形成されている。
そして、この電源ブロック61は、回路基板611に実装される回路素子の発熱により、プロジェクタ1外部の温度に比して+20℃程度に熱せられる。
【0043】
光源駆動ブロック62は、光源装置411に安定した電圧で電力を供給する。この光源駆動ブロック62は、図10に示すように、電源ブロック61から供給される電力を所定の電力に変圧するトランスや、電力蓄積用のコンデンサ、抵抗等が実装された回路基板621と、この回路基板621を覆うシールド部材としての筒状部材622とを備える。このうち、筒状部材622は、電源ブロック61の筒状部材612と同様に、アルミニウムから構成され、両端が開口された略箱状に形成されている。また、この筒状部材622において、光源収納部451Aと対向しない端面には、筒状部材612と同様に、複数の孔622Aが形成され、光源収納部451Aと対向する部分は、孔等のない連続した面が形成されている。
そして、この光源駆動ブロック62は、回路基板621に実装される回路素子の発熱により、プロジェクタ1外部の温度に比して+40℃程度に熱せられる。すなわち、この光源駆動ブロック62は、電源ブロック61に比して高い発熱量を有している。
【0044】
また、これら電源ブロック61および光源駆動ブロック62の上端部分には、図6に示すように、アルミニウムから構成される板状のシールド部材としての第2シールド板63が取り付けられている。そして、この第2シールド板63は、ライトガイド45の光源収納部451Aの上方を覆い、冷却ユニット7の後述する排気装置74側に延びるように設置されている。
なお、筒状部材612、筒状部材622、および第2シールド板63としては、アルミニウムに限らず、その他の金属で構成してもよく、また、合成樹脂等で構成し、その表面にめっき処理、または、金属蒸着処理、金属箔の貼り付け等を施したものを採用してもよい。
【0045】
(2−4)冷却ユニット7の構造
図11、図12は、冷却ユニット7の構造を説明する図である。具体的に、図11は、プロジェクタ1の本体部分を下方から見た図であり、図12は、本体部分を上方から見た図である。
冷却ユニット7は、プロジェクタ1内部の発熱部材を冷却する。この冷却ユニット7は、図7、図11、図12に示すように、プロジェクタ1内部に外部の冷却空気を導入するシロッコファン71と、このシロッコファン71から吐出される冷却空気を所定位置に導く吸気側ダクト72と、電源ユニット6に冷却空気を流通させる遠心力ファンとしてのシロッコファン73と、プロジェクタ1内部で温められた空気を外部に排出する排気装置74とを備える。
【0046】
シロッコファン71は、外装ケース2の底面部12Aに形成された吸気口23(図2)に応じた位置に配置され、冷却空気を吸入する吸入口711(図9)が吸気口23に対向し、吸入した冷却空気を吐出する吐出口712(図9)が光学ユニット4の下方側に向いている。
吸気側ダクト72は、図11に示すように、光学ユニット4の下方に配置され、冷却空気の図示しない導入口がシロッコファン71の吐出口712(図9)と接続する。そして、この吸気側ダクト72は、冷却空気を導出する4つの図示しない導出口を有し、これら導出口は、ライトガイド45の底面に形成された開口部451B2,451B3(図9)と接続する。
シロッコファン73は、図7、図11、図12に示すように、電源ユニット6の電源ブロック61および光源駆動ブロック62の間、すなわち、電源ユニット6のL字形状の角隅部分に配置され、冷却空気を吸入する図示しない吸入口が電源ブロック61に対向し、吸入した冷却空気を吐出する図示しない吐出口が光源駆動ブロック62に対向する。
【0047】
排気装置74は、図7、図11、図12に示すように、ライトガイド45の光源収納部451Aの前方側端面から外装ケース2の前面にかけて延びるように配置されている。この排気装置74は、軸流排気ファン741と、プロジェクタ1内部の空気を軸流排気ファン741の吸入口に導く排気側第1ダクト742と、軸流排気ファン741から吐出される空気を外装ケース2の排気口17まで導く排気側第2ダクト743とが一体化したユニットである。このうち、排気側第2ダクト743の導出口743Aには、上下方向に延び、前方側が投写レンズ3から離間する方向に傾斜する複数の羽根部材743A2を有する整流用ルーバ743A1が設けられている。
【0048】
(3)操作パネル14の構造
前述したように、操作パネル14は、上面部11Aの後方側略中央部分に設けられており、この操作パネル14の下方には、ライトガイド45の光源収納部451Aに収納された光源ランプ416が配置されている。
図13〜図16を参照して操作パネル14について説明する。
図13に示すように、操作パネル14は外装ケース内部に収納される回路基板143と、タクトスイッチ145と、複数のキートップ141と、パネル本体144と、化粧板142(図1及び図15参照)とを備えている。
回路基板143には複数のタクトスイッチ145が実装されている。具体的には、タクトスイッチ145に設けられたリード端子145Aを回路基板143に半田付けすることで、実装されている。このタクトスイッチ145には、その上面部から突出するとともに、内部に配置されたばね板を押し下げるためのボタン部145Bが設けられている。初期状態においては、ばね板と回路基板143上に形成された接点との間には隙間が形成されているが、キートップ本体141Aを押下し、タクトスイッチ145上のボタン部145Bを押圧することで、回路基板143上に形成された接点にばね板が押圧される。
【0049】
キートップ141は、非導電性の合成樹脂製であり、各タクトスイッチ145に応じた位置に配置されている。このキートップ141は、図14及び図15に示すように、キートップ本体141Aと、このキートップ本体141Aに一体的に設けられたフランジ部141Bとを備えている。キートップ本体141Aは、例えば、円柱形状、四角柱形状、五角柱形状等であり、押し下げ方向基端側がパネル本体144の孔144Aから突出する。また、図16に示すように、押し下げ方向先端側の端面(タクトスイッチ145側)には、十字形状の突起141A1が形成され、この突起141A1によりタクトスイッチ145のボタン部145Bが押圧される。なお、初期状態において、タクトスイッチ145のボタン部145Bと突起141A1との間には、例えば0.3mm程度の隙間が形成されている。
再度、図15に示すようにフランジ部141Bは、キートップ本体141Aの押し下げ方向先端側の側面に形成されており、パネル本体144の内側に位置している。回路基板143と略平行に延びる延出部141B1と、この延出部141B1からキートップ本体141A基端側に向かって立ち上がって形成された立上部141B2とを備えた断面L字型形状となっている。
【0050】
以上のような複数のキートップ141は、図13及び図14に示すように、回路基板143と略同様の大きさ形状のベース枠146に取付けられている。具体的には、ベース枠146から枠内部に向かって支持材146Aが延びており、この支持材146Aの先端側がキートップ141のフランジ部141Bに固定されることで、キートップ141が支持材146Aに支持され、ベース枠146にキートップ141が取り付けられる。なお、各キートップ141はそれぞれ2本の支持材146Aにより支持されている。
【0051】
パネル本体144は、図13に示すように、非導電性の樹脂製の板状部材である。このパネル本体144は、アッパーケース11の上面部11Aに一体成形されているが、ここでは、パネル本体144のみを図示している。
パネル本体144の中央部分は、内側(回路基板143側)に窪んでおり、この窪んだ部分には、タクトスイッチ145の配置に応じて複数の孔144Aが形成されている。この孔144Aからは、キートップ本体141Aが突出している。なお、前記窪み部分には、前記複数の孔144Aに応じた孔が形成された化粧板142が嵌め込まれる。化粧板142の孔からもキートップ本体141Aが露出する。この化粧板142は、取り外し可能であり、必要に応じて交換することができる。
孔144Aの周縁には、図15及び図16に示すように、外装ケース2内部(回路基板143側)に向かって延びるリブ144Bが形成されており、このリブ144Bの先端側は、キートップ141のフランジ部141Bの延出部141B1により囲まれ、外周側はフランジ部141Bの立上部141B2により囲まれている。
【0052】
初期状態においては、リブ144Bの外周面先端側と、キートップ141のフランジ部141Bの延出部141B1とは当接した状態であり、キートップ141のフランジ部141Bの立上部141B2と、リブ144B外周面とは、キートップ141の押し下げ方向に沿って、例えば、0.8mm程度重なり合っている。
キートップ141のキートップ本体141Aの押し下げ量(移動量)が0.3mm程度である場合には、キートップ本体141Aを押し下げた際においても、立上部141B2と、リブ144Bの外周面とは0.5mm程度重なり合うこととなる。
【0053】
(4)実施形態の効果
このような本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(4−1)パネル本体144の孔144Aに形成されたリブ144Bの先端側及び外周側は、キートップ本体141Aに設けられ、パネル本体144の内側に位置するフランジ部141Bにより囲まれている。そのため、キートップ本体141Aと孔144Aとの間に形成される隙間は、フランジ部141Bによりパネル本体144内部側から遮蔽されることとなり、これにより、キートップ本体141Aと、孔144Aとの間の隙間からの光漏れを防止することができる。従って、光源ランプ416の配置位置によらず、操作パネル14の位置を自由に設定することができ、本実施形態のように、光源ランプ416の上方に配置することも可能となる。
【0054】
(4−2)また、キートップ141のフランジ部141Bは、リブ144Bの外周側を囲む構造となっており、リブ144Bの外周面とフランジ部141Bとが重なった状態となっている。キートップ141を押し下げてタクトスイッチ145を押圧した際のキートップ141の移動量よりも、リブ144Bの外周面とフランジ部141Bとの重なり寸法が大きいため、キートップ141を押し下げた際においても光漏れを防止することが可能となる。本実施形態では、光源ランプ416の上方に操作パネル14が設けられているので、特に効果的に光漏れを防止できる。
【0055】
(4−3)さらに、キートップ141をフランジ部141Bを備える構造としたので、このフランジ部が設けられていないキートップに比べ、図15に示すように、キートップ本体141Aの基端側から回路基板143までの沿面距離L1、キートップ本体141Aの基端側からリード端子145Aまでの沿面距離L2を長くすることができる。これにより、キートップ本体141Aと孔144Aとの間の隙間から侵入した静電気が回路基板143や、リード端子145Aで放電してしまうことを防止できる。特に、パネル本体144、キートップ141は非導電性の樹脂で構成されており、静電気が発生しやすいため、より効果的に静電気放電を防止できる。
【0056】
(4−4)また、静電気放電を防止しするために、ゴム製のキートップを使用することも考えられるが、この場合、外観が良好でない。これに対し、本実施形態では、キートップ141を樹脂製とすることができるので、外観を向上させることができる。
(4−5)また、外装ケース2や、パネル本体144、キートップ141を樹脂製としたので、金属製や、金属めっきのケース等を使用する場合に比べ、製造コストの低減を図ることができる上、リサイクル性も向上させることができる。
【0057】
(4−6)操作パネル14は、アッパーケース11の上面部11Aの後方側略中央部分に設けられているため、プロジェクタ1の操作を行う作業者がプロジェクタ1の後方に座って操作パネル14を容易に操作することができる。
(4−7)操作パネル14のパネル本体144の窪み部分には、化粧板142がはめ込まれており、この化粧板142のみを取り外すことが可能となっている。そのため、例えば、日本語で操作名称が記載された化粧板を英語で操作名称が記載された化粧板に容易に変更することができ、使い勝手のよいものとすることができる。
【0058】
(5)実施形態の変形
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、初期状態において、キートップ141のフランジ部141Bの立上部141B2と、リブ144B外周面とは、キートップ141の押し下げ方向に沿って、0.8mm程度重なり合っており、また、キートップ本体141Aを押し下げた際においても、立上部141B2と、リブ144Bの外周面とは0.5mm程度重なり合うとしたが、これに限らず、適宜、寸法を設定すればよい。
【0059】
また、前記実施形態では、平面L字型のライトガイド45を使用したが、これに限らず、例えば、平面U字形のライトガイドを使用してもよい。前記実施形態では、平面L字型のライトガイド45を使用しているため、上面部11Aの後方側略中央部分に設けられた操作パネル14は、光源ランプ416の上方に配置されるものとなったが、平面U字形のライトガイドを使用すれば、操作パネル14を、上面部11Aの後方側略中央部分に設けても、光源ランプの上方に配置されることはなく、より確実に操作パネル14からの光漏れを防止できる。
【0060】
さらに、前記実施形態では、キートップ141のフランジ部141Bを断面L字形形状としたが、これに限らず、リブ144Bの先端側及び外周面を囲む形状であればよい。例えば、図17に示すように、断面T字形形状のフランジ部141Cとしてもよく、また、図18に示すように、リブ144Bの内周面を囲む立上部141B3を有するフランジ部141Dとし、この立上部141B2,141B3間にリブ144Bの先端に嵌め込むような構造としてもよい。このような形状とすることで、沿面距離をさらに長く確保することができ、さらに確実に静電気の放電を防止できる。
【0061】
また、前記実施形態では、複数のキートップ141をベース枠146に固定したが、各キートップ141はベース枠146に固定されていないものとしてもよい。
ただし、この場合には、各キートップ141を一つずつタクトスイッチ145上に配置しなければならないので、手間がかかる。これに対し、前記実施形態のように、ベース枠146に複数のキートップ141を固定することで、一度に複数のキートップ141をタクトスイッチ145上に配置することが可能となり、キートップ141の設置にかかる手間を省くことができる。
さらに、前記実施形態では、リード端子145Aを回路基板143に半田付けする構造のタクトスイッチ145を使用したが、このような構造のものに限らず、例えば、回路基板143にリード端子を差し込む構成のタクトスイッチを用いてもよい。
また、前記実施形態では、電子機器をプロジェクタ1としたが、これに限らず、光源を有する電子機器であればよく、例えば、スキャナー、コピー機としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るプロジェクタを上方前面側から見た斜視図。
【図2】前記実施形態におけるプロジェクタを下方前面側から見た斜視図。
【図3】前記実施形態におけるプロジェクタを後方背面側から見た斜視図。
【図4】前記実施形態におけるリアケースを上方から見た平面図。
【図5】前記実施形態におけるリアケースにおけるリモートコントローラの設置位置を示す図。
【図6】前記実施形態におけるプロジェクタの内部構造を示す図。
【図7】前記実施形態におけるプロジェクタの内部構造を示す図。
【図8】前記実施形態における光学ユニットの光学系を模式的に示す図。
【図9】前記実施形態におけるライトガイドの構造を示す図。
【図10】前記実施形態における電源ユニットの構造を示す図。
【図11】前記実施形態における冷却ユニットの構造を説明する図。
【図12】前記実施形態における冷却ユニットの構造を説明する図。
【図13】前記実施形態のプロジェクタの操作パネルの分解斜視図。
【図14】前記操作パネルのキートップを示す斜視図。
【図15】前記操作パネルの断面図。
【図16】図13と異なる方向から見た操作パネルの分解斜視図。
【図17】操作パネルの変形例を示す断面図。
【図18】操作パネルの他の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
1…プロジェクタ、2…外装ケース(筐体)、3…投写レンズ、141…キートップ、141A…キートップ本体、141B,141C,141D…フランジ部、142…タクトスイッチ、144A…孔、144B…リブ、416…光源ランプ

Claims (5)

  1. 光源と、この光源を収納する筐体とを備えた電子機器であって、
    前記筐体内部に配置され、当該電子機器を操作するスイッチと、このスイッチの位置に応じて配置され、スイッチを押圧するためのキートップとを備え、
    前記筐体には、筐体内部に向かって延びるリブを周囲に備えた孔が形成され、前記キートップは、前記孔から突出するキートップ本体と、このキートップ本体に設けられ、前記リブの延出方向先端側及び前記リブの外周側を囲むフランジ部とを備えていることを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記筐体は、非導電性の樹脂製であることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1又は2に記載の電子機器において、
    前記キートップにより前記スイッチを押圧した際に、
    前記筐体のリブの外周面と、前記フランジ部とは、押圧方向に沿って少なくとも0.5mm以上重なりあっていることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の電子機器において、
    前記スイッチ及び前記キートップは、前記光源の近傍に配置されていることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項1から4の何れかに記載の電子機器において、
    前記光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、前記光変調装置で変調された色光を合成する色合成光学系と、前記色合成光学系で合成された色光を拡大投写する投写光学系とを備えたプロジェクタであることを特徴とする電子機器。
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