JP2004272095A - 排気装置、およびこの排気装置を備えたプロジェクタ - Google Patents

排気装置、およびこの排気装置を備えたプロジェクタ Download PDF

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Shinsuke Ito
信介 伊藤
Masaki Uchida
正樹 内田
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Abstract

【課題】筐体外部への漏れ光を低減できる排気装置、およびこの排気装置を備えたプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタは、排気装置74を備え、この排気装置74は、回転軸方向に高温空気を吸入する吸入口、および高温空気を吐出する吐出口を有する軸流排気ファン741と、吐出口に対向配置され、軸流排気ファン741から吐出される空気を所定方向に案内する複数の羽根部材743A2を有する整流用ルーバ743A1と、吸入口に対向配置され、整流用ルーバ743A1を構成する羽根部材743A2の傾斜方向と交差する傾斜形状で形成された複数の羽根部材742B2を有する遮光用ルーバ742B1とを備える。
【選択図】 図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筐体内部の高温空気を外部に排出する排気装置、およびこの排気装置を備えたプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】
従来、光源から射出された光束を、画像情報に応じて光変調装置で変調して光学像を形成し、該光学像を拡大投写するプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このプロジェクタは、光源の高輝度化に伴い、高温度化する光源にて温められた高温空気をプロジェクタ外部に排出する軸流排気ファンを備えている。そして、この軸流排気ファンは、光源に近接配置され、プロジェクタ内部の高温空気を吸入し、この吸入した空気をプロジェクタの外装ケースに形成された排気口から排出している。ここで、この排気口には、所定角度に傾斜し、排気流を所定の方向に導く複数の羽根部材が設けられている。そして、この羽根部材により、プロジェクタ近傍で投写画像を観賞する人、および、プロジェクタから投写される投写画像から外れる方向に高温空気が排気される。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−365728号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した構造では、光源から射出された光束の一部が照明光軸から外れて、プロジェクタ内部に漏れた場合に、排気口に対して直交して入射する光束は、羽根部材により遮光することができるが、羽根部材の傾斜方向に入射する光束は、遮光することができない。したがって、この羽根部材の傾斜方向から排気口を介して漏れる光束により、プロジェクタから投写される投写画像を観賞する人に不快感を与えてしまう、という問題がある。
【0005】
本発明の目的は、筐体外部への漏れ光を低減できる排気装置、およびこの排気装置を備えたプロジェクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の排気装置は、筐体内部の高温空気を外部に排出する排気装置であって、回転軸方向に前記高温空気を吸入する吸入口、および該高温空気を吐出する吐出口を有する軸流ファンと、前記吐出口に対向配置され、前記軸流ファンから吐出される空気の流れに対して各々が傾斜して配置され、該空気を所定方向に案内する複数の羽根部材を有する整流用ルーバと、前記吸入口に対向配置され、前記整流用ルーバを構成する羽根部材の傾斜方向と交差する傾斜形状で形成された複数の羽根部材を有する遮光用ルーバとを備えていることを特徴とする。
ここで、遮光用ルーバを構成する羽根部材は、整流用ルーバを構成する羽根部材の傾斜方向に対して交差する傾斜形状を有していればよく、整流用ルーバを構成する羽根部材の傾斜軸に直交する方向の傾斜軸にて傾斜するように構成してもよい。すなわち、整流用ルーバを構成する羽根部材および遮光用ルーバを構成する羽根部材が同一方向の傾斜軸を有する構成としなくてもよい。
本発明によれば、遮光用ルーバを構成する羽根部材は、整流用ルーバを構成する羽根部材の傾斜方向と交差する傾斜形状で形成されているので、例えば、光源を有する光学機器に排気装置を搭載した場合に、該光源から射出された光束の一部が排気装置に入射しても、遮光用ルーバを構成する羽根部材、および、整流用ルーバを構成する羽根部材の双方により排気装置を通る光束を遮光できる。したがって、光学機器を構成する筐体外部への漏れ光を低減できる。
【0007】
本発明の排気装置では、前記遮光用ルーバを構成する羽根部材は、各羽根部材間の隣接距離が前記整流用ルーバを構成する各羽根部材間の隣接距離よりも短く形成されていることが好ましい。
本発明によれば、遮光用ルーバを構成する羽根部材によって、排気装置に入射するより多くの光束を遮光でき、すなわち、遮光用ルーバおよび整流用ルーバの双方による全遮光量を増加させることができる。したがって、光学機器を構成する筐体外部への漏れ光をさらに低減できる。
【0008】
本発明の排気装置では、前記遮光用ルーバを構成する羽根部材は、その傾斜方向の長さ寸法が前記整流用ルーバを構成する羽根部材の該長さ寸法よりも小さく形成されていることが好ましい。
本発明によれば、軸流ファンにより高温空気を吸入する際に、遮光用ルーバを構成する羽根部材による抵抗を低減できる。したがって、軸流ファンの回転数を増加させる等を実施せずとも、遮光用ルーバに遮光機能を持たせつつ、軸流ファンによる筐体内部の高温空気の吸入を効率的に実施できる。
【0009】
本発明の排気装置では、前記整流用ルーバを構成する羽根部材は、前記遮光用ルーバを構成する羽根部材と同一方向の傾斜軸を有し、前記遮光用ルーバを構成する羽根部材は、前記整流用ルーバを構成する羽根部材の開口部分を塞ぐように形成されていることが好ましい。
本発明によれば、整流用ルーバを構成する羽根部材および遮光用ルーバを構成する羽根部材は、同一方向の傾斜軸を有し、遮光用ルーバを構成する羽根部材は、整流用ルーバを構成する羽根部材の開口部分を塞ぐように形成されているので、軸流ファンにおける高温空気の吸入および吐出方向に平行な方向から排気装置に入射する光束を、遮光用ルーバを構成する羽根部材および整流用ルーバを構成する羽根部材にて遮光できる。また、整流用ルーバを構成する羽根部材の傾斜方向から排気装置に入射する光束を、遮光用ルーバを構成する羽根部材にて遮光できる。したがって、排気装置に入射する光束を確実に遮光でき、光学機器を構成する筐体外部への漏れ光をさらに低減できる。
【0010】
本発明の排気装置では、前記吸入口および前記吐出口には、吸入または吐出される空気を所定位置に導く一対のダクトが設けられ、前記整流用ルーバおよび前記遮光用ルーバは、前記一対のダクトに形成されていることが好ましい。
本発明によれば、排気装置は、一対のダクトを備えているので、これらダクトにより高温空気を所定位置に導くことができる。したがって、排気装置を光学機器に搭載した場合に、高温空気を吸入または吐出する際、光学機器を構成する構成部材に高温空気が当たることを防止し、風切音の発生を抑制でき、光学機器の静粛性を確保できる。
また、排気装置は、軸流ファン、整流用ルーバが形成されたダクト、および遮光用ルーバが形成されたダクトの3体構成となるので、光学機器を構成する筐体の設計変更に応じて、整流用ルーバが形成されたダクトを筐体に応じた形状に変更するだけで筐体の設計変更に対応できる。したがって、光学機器の設計変更を容易に実施できる。
【0011】
本発明のプロジェクタは、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、この光変調装置にて変調された光束を拡大投写する投写光学装置とを備えたプロジェクタであって、上述した排気装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、プロジェクタは、上述した排気装置を備えているので、上述した排気装置と同様の作用・効果を享受できる。また、排気装置に入射する光束の遮光により、プロジェクタを構成する筐体外部への漏れ光を低減し、プロジェクタから投写される投写画像を観賞する人に不快感を与えることを回避できる。
【0012】
本発明のプロジェクタでは、前記光源を収納配置する光源収納部を備え、前記光源収納部には、前記光源にて温められた高温空気を外部に流出させるための開口が形成され、前記排気装置は、前記軸流ファンの吸入口が前記開口に対向配置され、前記遮光用ルーバを構成する羽根部材は、前記開口を平面的に塞ぐように形成されていることが好ましい。
本発明によれば、排気装置は、軸流ファンの吸入口がプロジェクタの光源収納部に形成された開口に対向配置されるので、発熱源となる光源にて熱せられた高温空気を効率的に吸入し、プロジェクタ外部に排出できる。
また、排気装置は、遮光用ルーバを構成する羽根部材が開口を平面的に塞ぐように形成されているので、光源から射出された光束が、照明光軸を外れて開口を介して漏れたとしても、該開口に対向配置された遮光用ルーバにて漏れ光を遮光できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
(1)外観構成
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図2は、プロジェクタ1を下方前面側から見た斜視図である。図3は、プロジェクタ1を後方背面側から見た斜視図である。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調し、スクリーン等の投写面上に拡大投写する。このプロジェクタ1は、図1ないし図3に示すように、略直方体状の筐体としての外装ケース2、およびこの外装ケース2から露出する投写レンズ3を備えている。
投写レンズ3は、プロジェクタ1の本体部分により画像情報に応じて変調された光学像を拡大投写する。この投写レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成され、複数のレンズの相対位置を変更するレバー3A(図1)を備え、投写像のフォーカス調整、および倍率調整可能に構成されている。
【0014】
外装ケース2は、合成樹脂製の筐体であり、プロジェクタ1の本体部分を収納する。この外装ケース2は、図1ないし図3に示すように、プロジェクタ1の上部分を覆うアッパーケース11と、プロジェクタ1の下部分を覆うロアーケース12と、プロジェクタ1の背面部分を覆うリアケース13(図3)とを備えている。これらアッパーケース11、ロアーケース12およびリアケース13は、ねじ等により固定され、適宜着脱可能に構成されている。
アッパーケース11は、図1ないし図3に示すように、プロジェクタ1の上面、前面、および側面をそれぞれ構成する上面部11A、前面部11B、および側面部11C(図1),11D(図2、図3)を含んで構成される。
【0015】
このうち、上面部11Aおよび前面部11Bは、図1または図3に示すように、プロジェクタ1の上面から前面にかけて、凸曲面を有するように連続して形成されている。また、前面部11Bの左右方向両端部、上面部11Aの左右方向両端部、および上面部11Aの後方側端部には、面取加工が施され、この加工部分111が上面部11Aおよび前面部11Bを囲うように連続して形成されている。
【0016】
この上面部11Aにおいて、後方側略中央部分には、図1または図3に示すように、プロジェクタ1の起動・調整操作を実施する操作パネル14が左右方向に延びるように設けられている。この操作パネル14は、押釦スイッチで構成され、複数の操作ボタン141を適宜押下することにより、操作パネル14内部に配置される図示しない回路基板に実装されたタクトスイッチと接触し、所望の操作が可能となる。また、この操作パネル14は、操作ボタン141を囲うように化粧板142が設けられている。この化粧板142は、導光板としての機能を有し、プロジェクタ1の駆動時には、各操作ボタン141に応じた位置に、操作名称が発光するように構成されている。
なお、前述した操作パネル14の回路基板は、後述する制御基板と電気的に接続され、操作ボタン141の押下に伴う操作信号は、制御基板に出力される。
また、この上面部11Aにおいて、前方側略中央部分には、複数の孔15が形成され、この内側に配置される図示しないスピーカから該孔15を介して音声が出力される。
さらに、この上面部11Aにおいて、前方から見て右側部分には、図1に示すように、前述した投写レンズ3のレバー3Aを露出させ、該レバー3Aの操作を可能にする切り欠き16が形成されている。
【0017】
また、この前面部11Bにおいて、前方から見て左側部分には、図1に示すように、排気口17が形成され、内部に配置される冷却ファンから排気される空気が該排気口17を介して排出される。また、この排気口17には、左右方向に延び、それぞれ平行に配列する複数の羽根部材17A1を有するルーバ17Aが取り付けられている。このルーバ17Aは、排出される空気を整流するとともにプロジェクタ1内外間の遮光機能も備えている。
さらに、この前面部11Bにおいて、前方から見て右側部分には、図1に示すように、前述した切り欠き16と連続し、略円形状の切り欠き18が形成されている。そして、この切り欠き18は、投写レンズ3の先端部分を露出させている。
【0018】
さらにまた、この前面部11Bにおいて、前方から見て上方側略中央部分には、図1に示すように、リモコン受光窓19が形成されている。そして、このリモコン受光窓19の内側には、後述するリモートコントローラからの操作信号を受信する図示しないリモコン受光モジュールが配置されている。
なお、図示しないリモコン受光モジュールは、後述する制御基板と電気的に接続され、該リモコン受光モジュールにて受信した操作信号は、制御基板に出力される。また、図示は省略するが、これらリモコン受光窓およびリモコン受光モジュールは、プロジェクタ1の背面側にも設けられている。そして、プロジェクタ1の前方および後方の双方からリモートコントローラを用いてプロジェクタ1の遠隔操作を実施できるように構成されている。
【0019】
側面部11C,11Dは、図1ないし図3に示すように、前述した上面部11Aおよび前面部11Bの形状に対応して、前方に向かうにしたがって下方に曲折し、後方に向かうにしたがって背面側に曲折する形状を有している。
これら側面部11C,11Dにおいて、後方側端部には、投写レンズ3の投写方向と逆方向に突出し、上下方向に延びる突起20が形成されている。
【0020】
ロアーケース12は、図1ないし図3に示すように、プロジェクタ1の底面、側面、および背面の一部をそれぞれ構成する底面部12A(図2)、側面部12B(図1),12C(図2、図3)、および背面部12D(図3)を含んで構成される。
このうち、底面部12Aは、図2に示すように、略平板状の底面部分から斜め上方に向けて突出する突出部12A1が形成されている。この突出部12A1は、アッパーケース11とロアーケース12とが接続された状態で、アッパーケース11の加工部分111と連続するように形成されている。そして、この底面部12Aは、プロジェクタ1の底面を構成するとともに、アッパーケース11の前面部11Bと接続してプロジェクタ1の前面を構成する。
【0021】
この底面部12Aにおいて、下方から見て左側略中央部分には、矩形状の開口21が形成されている。この開口21には、該開口21を覆うランプカバー22が着脱自在に設けられている。
また、この底面部12Aにおいて、下方から見て右側で後方側の隅部は、内側に凹む段付き形状を有している。そして、この隅部には、外部から冷却空気を吸入するための吸気口23が形成されている。この吸気口23には、該吸気口23を覆う吸気口カバー23Aが着脱自在に設けられている。この吸気口カバー23Aには、複数の開口23Bが形成されている。そして、これら開口23B内側には、図示しないエアフィルタが設けられており、内部への塵埃の侵入を防止している。
【0022】
さらに、この底面部12Aにおいて、下方から見て後方側略中央部分には、プロジェクタ1の脚部を構成する固定脚部24が設けられている。また、底面部12Aにおける前方側の左右角隅部分には、同じくプロジェクタ1の脚部を構成する調整脚部25が設けられている。
このうち、調整脚部25は、底面部12Aから面外方向に進退自在に突出する軸状部材から構成され、プロジェクタ1の投写時における該プロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾斜位置を調整可能としている。
また、この底面部12Aにおいて、固定脚部24の左右両側には、プロジェクタ1内外に空気を流通可能とする空気流通孔26,27が形成されている。この空気流通孔26,27を介して流通する空気により、該空気流通孔26,27に対応して配置されるプロジェクタ1内部の構成部材に発生する熱を放熱させている。
【0023】
さらにまた、この底面部12Aにおいて、前方側略中央部分には、投写方向に延びる2つの膨出部28が形成されている。この膨出部28は、中空状に形成され、その内側には、突出部12A1に形成された2つの孔12A2を介して、プロジェクタ1を運搬する際に利用されるハンドル29が設置されている。そして、ハンドル29は、平面視コ字状のハンドル本体291を含んで構成され、このハンドル本体291は、底面部12Aの裏面側に固定される図示しない本体設置部材により投写方向に進退可能に取付られている。また、このハンドル本体291のコ字状先端部分は、該ハンドル本体291が投写方向に突出した際に、図示しない本体設置部材により底面部12Aの面外方向に所定角度、回動可能に軸支される。すなわち、ハンドル本体291を把持してプロジェクタ1を吊り下げ状態とした場合には、プロジェクタ1の重心位置がハンドル本体291のコ字状端縁にて形成される平面内に位置する。
【0024】
側面部12B,12Cは、図1ないし図3に示すように、前方側が上方から下方に向けて曲折する形状を有し、投写方向略中央部分が上方に向かうにしたがって外側に拡がる凹曲面状に形成され、後方端部が背面側に曲折するように形成されている。そして、これら側面部12B,12Cは、アッパーケース11の側面部11C,11Dと接続してプロジェクタ1の側面を構成する。
これら側面部12B,12Cにおいて、前方側には、図2または図3に示すように、底面部12Aに設けられた調整脚部25に対応して調整ボタン30が設けられている。そして、この調整ボタン30を押下することにより、調整脚部25が進退駆動し、プロジェクタ1の前後方向および左右方向の傾斜位置が調整される。なお、図2または図3では、側面部12Cに設けられた調整ボタン30のみが示されているが、側面部12Bも同様に調整ボタン30が設けられている。
【0025】
また、これら側面部12B,12Cにおいて、後方側端部には、図3に示すように、投写レンズ3の投写方向と逆方向に突出し、上下方向に延びる突起31が形成されている。そして、この突起31は、前述したアッパーケース11の側面部11C,11Dに形成された突起20と接続し、これら突起20,31は、プロジェクタ1を縦置きする際の脚部として機能する。
背面部12Dは、後方側に凸となる凸曲面を有するように形成されている。
この背面部12Dにおいて、後方から見て右側には、図3に示すように、矩形状の開口32が形成され、この開口32を介してインレットコネクタ33が露出する。また、この背面部12Dの内側には、図示は省略するが、リアケース13の下端を支持する支持部、およびリアケース13を上方から嵌め込むための溝部が形成されている。
【0026】
図4は、リアケース13を上方から見た平面図である。
リアケース13は、図3に示すように、ロアーケース12の背面部12Dの内側に形成された図示しない溝部に嵌め込み式で固定され、アッパーケース11とロアーケース12とが接続された状態で背面に形成される開口部分を塞ぐ。このリアケース13は、図3または図4に示すように、略矩形状の板体131と、この板体131の下端縁から該板体131に略直交して突出する突出部132と、同様に板体131の上端縁から突出する突出部133(図4)と、板体131の左右方向略中央部分から略直交して突出し、リアケース13を2つの領域に区画する隔壁134とを備える。
このうち、突出部132,133の先端は、図4に示すように、後方側に凸となるように形成されている。そして、アッパーケース11、ロアーケース12、およびリアケース13を組み立てた状態では、突出部132の先端は、ロアーケース12の背面部12Dの上端と接続し、突出部133の先端は、アッパーケース11の上面部11Aの後方側端部と接続する。すなわち、リアケース13の板体131は、プロジェクタ1の背面から内側に離隔配置されている。
以上、説明したアッパーケース11、ロアーケース12、およびリアケース13の形状により、これらが組み立てられた外装ケース2は、上面、前面、側面、底面、および背面の角部分が適宜、省略され、略流線形状を有するように構成されている。
【0027】
このリアケース13において、隔壁134により区画された領域のうち、後方から見て左側に位置する領域の板体131には、図3に示すように、複数の孔131Aが形成され、この複数の孔131Aを介して、外部の電子機器からの画像信号、音声信号等を入力するための複数の接続端子34が外部に露出している。この領域に位置する板体131の内側には、接続端子34から入力される信号を処理する図示しないインターフェース基板が配置されている。
なお、このインターフェース基板は、後述する制御基板と電気的に接続され、インターフェース基板にて処理された信号は、制御基板に出力される。
【0028】
図5は、リアケース13のリモートコントローラ35の設置位置を示す図である。
リアケース13において、隔壁134により区画された領域のうち、後方から見て右側に位置する領域には、図3ないし図5に示すように、リモートコントローラ35(図5)を収納するリモコン収納部36が設けられている。
リモートコントローラ35は、プロジェクタ1における電源のオンオフや、画像の再生および停止、音量の調節等を実施する図示しない複数の操作ボタンを有する。そして、このリモートコントローラ35は、前述のリモコン受光窓19を介して内部のリモコン受光モジュールに、離間位置から操作信号を送信して、プロジェクタ1の遠隔操作を実施する。
リモコン収納部36は、図5に示すように、リアケース13における区画された右側の領域に嵌合し、一方の端面に開口部361を有する箱状部材であり、透明または半透明な材料から構成され、内部が視認可能となっている。そして、このリモコン収納部36は、図4に示すように、開口部361と対向する側の端部が、突出部132,133の後方から見て右側隅部分にて軸支され、プロジェクタ1の上面部11Aまたは底面部12Aと略直交する軸を中心として回動可能に構成されている。
【0029】
(2)内部構成
図6、図7は、プロジェクタ1の内部構造を示す図である。具体的には、図6は、プロジェクタ1のアッパーケース11を外した図であり、図7は、図6の状態から制御基板等をさらに外した図である。
外装ケース2の内部には、図6または図7に示すように、プロジェクタ1の本体部分が収納されており、この本体部分は、投写方向略中央部分で左右方向に延び、一方の端部が前方に延びる平面視略L字状の光学ユニット4(図7)と、この光学ユニット4の上方で投写レンズ3側に配置される制御基板5(図6)と、背面部分および一方の側面部分に沿って平面視略L字状に配置される電源ユニット6と、吸気口23および排気口17に応じた位置、および電源ユニット6の角隅部分に配置される3つの冷却ファンを含む冷却ユニット7(図7)とを備えて構成される。
【0030】
(2−1)光学ユニット4の構造
図8は、光学ユニット4の光学系を模式的に示す図である。
光学ユニット4は、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、投写レンズ3を介してスクリーン上に投写画像を形成するものである。この光学ユニット4は、図7または図8に示すように、インテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、光変調装置および色合成光学装置を一体化した光学装置44と、これら光学部品41,42,43,44を収納配置するライトガイド45(図7)とに機能的に大別される。
インテグレータ照明光学系41は、光源から射出された光束を照明光軸直交面内における照度を均一にするための光学系である。このインテグレータ照明光学系41は、図8に示すように、光源装置411、第1レンズアレイ412、第2レンズアレイ413、偏光変換素子414、および重畳レンズ415を備えて構成される。
【0031】
光源装置411は、放射光源としての光源ランプ416、リフレクタ417、およびリフレクタ417の光束射出面を覆う防爆ガラス418を備える。そして、光源ランプ416から射出された放射状の光束は、リフレクタ417で反射されて略平行光束とされ、外部へと射出される。本実施形態では、光源ランプ416として、高圧水銀ランプを採用し、リフレクタ417として、放物面鏡を採用している。なお、光源ランプ416としては、高圧水銀ランプに限らず、例えばメタルハライドランプやハロゲンランプ等を採用してもよい。また、リフレクタ417として放物面鏡を採用しているが、これに限らず、楕円面鏡からなるリフレクタの射出面に平行化凹レンズを配置した構成を採用してもよい。
【0032】
第1レンズアレイ412は、照明光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備している。各小レンズは、光源ランプ416から射出された光束を部分光束に分割し、照明光軸方向に射出する。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様の構成であり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を具備する。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する液晶パネル441R,441G,441B上に結像させる機能を有する。
【0033】
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413からの光を略1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、光学装置44での光の利用効率が高められている。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の偏光光に変換された各部分光束は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の後述する液晶パネル441R,441G,441B上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネル441R,441G,441Bを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ416からの光束の略半分が利用されない。このため、偏光変換素子414を用いることにより、光源ランプ416から射出された光束を略1種類の偏光光に変換し、光学装置44における光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子414は、例えば、特開平8−304739号公報に紹介されている。
【0034】
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備える。インテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束は、2枚のダイクロイックミラー421により赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離される。
リレー光学系43は、入射側レンズ431と、リレーレンズ433と、UVカットフィルタ434と、反射ミラー432,435とを備えている。このリレー光学系43は、色分離光学系42で分離された色光である青色光を光学装置44の後述する液晶パネル441Bまで導く機能を有している。
【0035】
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束のうち、緑色光成分と青色光成分とは透過し、赤色光成分は反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した赤色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ424を通って、赤色用の液晶パネル441Rに到達する。このフィールドレンズ424は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G,441Bの光入射側に設けられたフィールドレンズ424も同様である。
【0036】
また、ダイクロイックミラー421を透過した青色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ424を通って、緑色光用の液晶パネル441Gに到達する。一方、青色光は、ダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ424を通って、青色光用の液晶パネル441Bに到達する。
なお、青色光にリレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ424に伝えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの色光のうちの青色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、赤色光を通す構成としてもよい。
【0037】
光学装置44は、入射された光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成する。この光学装置44は,色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つの入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段に配置される3つの視野角補正板443と、各視野角補正板443の後段に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,441G,441Bおよび射出側偏光板444と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム445とを備える。
【0038】
液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、対向配置される一対の透明基板内に液晶が密封封入されている。そして、この液晶パネル441R,441G,441Bは、入射側偏光板442および視野角補正板443を介して入射する光束を画像情報に応じて変調して射出する。なお、この液晶パネル441R,441G,441Bは、図示しない保持枠により収納保持されている。
【0039】
入射側偏光板442は、色分離光学系42で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。
また、射出側偏光板444も、入射側偏光板442と略同様に構成され、液晶パネル441R,441G,441Bから射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものであり、透過させる偏光光の偏光軸は、入射側偏光板442における透過させる偏光光の偏光軸に対して直交するように設定されている。
【0040】
視野角補正板443は、基板上に液晶パネル441R,441G,441Bで形成された光学像の視野角を補正する機能を有する光学変換膜が形成されたものである。この視野角補正板443は、液晶パネル441R,441G,441Bで生じる複屈折を補償する。そして、この視野角補正板443により、投写画像の視野角が拡大され、かつ投写画像のコントラストが向上する。
クロスダイクロイックプリズム445は、射出側偏光板444から射出され、各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成するものである。このクロスダイクロイックプリズム445には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成される。
以上説明した液晶パネル441R,441G,441B、射出側偏光板444およびクロスダイクロイックプリズム445は、一体的にユニット化されている。
【0041】
図9は、ライトガイド45の構造を示す図である。
ライトガイド45は、図7または図9に示すように、射出成形等による合成樹脂製品であり、上述した光学部品41,42,43,44が収納される下ライトガイド451と、この下ライトガイド451の上面の開口部分を塞ぐ上ライトガイド452とを備える。
下ライトガイド451は、光源装置411が収納される光源収納部451Aと、光源装置411を除く他の光学部品が収納される容器状に形成された部品収納部451Bと、この部品収納部451Bの外側面に形成され、投写レンズ3が設置される投写レンズ設置部451Cとを備える。
【0042】
光源収納部451Aは、下方端面の開口部451A1(図9)および部品収納部451B側の図示しない開口部を有する略箱状に形成されている。そして、この光源収納部451Aには、ロアーケース12の底面部12Aに設けられたランプカバー22(図2)を介して光源装置411が収納される。また、この光源収納部451Aの前方側端面には、スリット状の図示しない開口部が形成されている。同様に、光源収納部451Aの後方側端面には、スリット状の開口部451A2(図7)が形成されている。そして、これら開口部を介して空気が光源収納部451A内外に流通可能となっている。
部品収納部451B内には、具体的な図示は省略するが、光学部品412〜415,421〜424,431〜435を上方からスライド式に嵌め込むための複数の溝部が形成されている。また、部品収納部451B内において、図7に示すように、投写レンズ設置部451Cの内側部分に光学装置44が設置される。さらに、部品収納部451Bにおいて、光学装置44の後段側の側面には、図9に示すように、光源装置411から射出される光束を透過させる開口部451B1が形成されている。さらにまた、この部品収納部451Bにおいて、底面部分には、図9に示すように、光学装置44の3つの液晶パネル441R,441G,441Bに応じた位置に開口部451B2が形成され、光学装置44の偏光変換素子414に応じた位置に開口部451B3が形成されている。
【0043】
投写レンズ設置部451Cは、部品収納部451Bの開口部451B1の周縁に位置し、ライトガイド45内に設定される照明光軸に対する所定位置に投写レンズ3を設置する。そして、光源装置411から射出され、光学装置44にて形成された光学像が、開口部451B1を介して投写レンズ3により拡大投写される。
上ライトガイド452は、図7に示すように、下ライトガイド451の部品収納部451Bにおける光学装置44の上方を除く上端開口部分を閉塞する。この上ライトガイド452には、表裏を貫通して複数の開口部(例えば、開口部452A)が形成され、この開口部を介して下ライトガイド451内に収納された光学部品の姿勢調整が実施される。
【0044】
(2−2)制御基板5の構造
制御基板5は、図6に示すように、ライトガイド45の上ライトガイド452の上方に配置される。この制御基板5は、CPU(Control Processing Unit)等の演算処理装置が実装された回路基板として構成され、プロジェクタ1全体を制御する。この制御基板5は、前述のインターフェース基板から出力される信号に基づいて液晶パネル441R,441G,441Bを駆動制御する。そして、液晶パネル441R,441G,441Bは、光変調を実施して光学像が形成される。また、この制御基板5は、前述の操作パネル14の回路基板、および前述の図示しないリモコン受光モジュールから出力される操作信号を入力し、この操作信号に基づいてプロジェクタ1の構成部材に適宜、制御指令を出力する。
また、この制御基板5の上方には、図6に示すように、アルミニウムから構成される板状の第1シールド板51が取り付けられている。そして、この第1シールド板51は、制御基板5に実装される回路素子から放射される電磁波を遮蔽するとともに、外部からの電磁波も遮蔽し、雑音障害を回避している。なお、第1シールド板51としては、アルミニウムに限らず、その他の金属で構成してもよく、また、合成樹脂等で構成し、その表面にめっき処理、または、金属蒸着処理、金属箔の貼り付け等を施したものを採用してもよい。
【0045】
(2−3)電源ユニット6の構造
図10は、電源ユニット6の構造を示す図である。具体的に、図10は、電源ユニット6を下方側から見た図である。
電源ユニット6は、光源装置411および制御基板5等に電力を供給する。この電源ユニット6は、図6または図7に示すように、外装ケース2の背面に沿って配置される電源ブロック61と、外装ケース2の一方の側面に沿って配置される光源駆動ブロック62とを備え、ライトガイド45の光源収納部451Aを囲うように平面視L字状に形成されている。
電源ブロック61は、インレットコネクタ33に接続された電源ケーブルを通して外部から供給された電力を光源駆動ブロック62および制御基板5等に供給する。この電源ブロック61は、図10に示すように、入力される交流を低電圧の直流に変換するトランスや該トランスからの出力を所定の電圧に変換する変換回路等が片面に実装された回路基板611と、この回路基板611を覆うシールド部材としての筒状部材612とを備える。このうち、筒状部材612は、アルミニウムから構成され、両端が開口された略箱状に形成されている。また、この筒状部材612において、光源収納部451Aと対向しない端面には、複数の孔612Aが形成され、光源収納部451Aの後方側端面に形成されたスリット状の開口部451A2(図7)と対向する部分は、孔等のない連続した面が形成されている。
【0046】
光源駆動ブロック62は、光源装置411に安定した電圧で電力を供給する。この光源駆動ブロック62は、図10に示すように、電源ブロック61から供給される電力を所定の電力に変圧するトランスや、電力蓄積用のコンデンサ、抵抗等が実装された回路基板621と、この回路基板621を覆うシールド部材としての筒状部材622とを備える。このうち、筒状部材622は、電源ブロック61の筒状部材612と同様に、アルミニウムから構成され、両端が開口された略箱状に形成されている。また、この筒状部材622において、光源収納部451Aと対向しない端面には、筒状部材612と同様に、複数の孔622Aが形成され、光源収納部451Aと対向する部分は、孔等のない連続した面が形成されている。
【0047】
また、これら電源ブロック61および光源駆動ブロック62の上端部分には、図6に示すように、アルミニウムから構成される板状のシールド部材としての第2シールド板63が取り付けられている。そして、この第2シールド板63は、ライトガイド45の光源収納部451Aの上方を覆い、冷却ユニット7の後述する排気装置74側に延びるように設置されている。
なお、筒状部材612、筒状部材622、および第2シールド板63としては、アルミニウムに限らず、その他の金属で構成してもよく、また、合成樹脂等で構成し、その表面にめっき処理、または、金属蒸着処理、金属箔の貼り付け等を施したものを採用してもよい。
【0048】
(2−4)冷却ユニット7の構造
図11、図12は、冷却ユニット7の構造を説明する図である。具体的に、図11は、プロジェクタ1の本体部分を下方から見た図であり、図12は、本体部分を上方から見た図である。
冷却ユニット7は、プロジェクタ1内部の発熱部材を冷却する。この冷却ユニット7は、図7、図11、図12に示すように、プロジェクタ1内部に外部の冷却空気を導入するシロッコファン71と、このシロッコファン71から吐出される冷却空気を所定位置に導く吸気側ダクト72と、電源ユニット6に冷却空気を流通させる遠心力ファンとしてのシロッコファン73と、プロジェクタ1内部で温められた空気を外部に排出する排気装置74とを備える。
【0049】
シロッコファン71は、外装ケース2の底面部12Aに形成された吸気口23(図2)に応じた位置に配置され、冷却空気を吸入する吸入口711(図9)が吸気口23に対向し、吸入した冷却空気を吐出する吐出口712(図9)が光学ユニット4の下方側に向いている。
吸気側ダクト72は、図11に示すように、光学ユニット4の下方に配置され、冷却空気の図示しない導入口がシロッコファン71の吐出口712(図9)と接続する。そして、この吸気側ダクト72は、冷却空気を導出する4つの図示しない導出口を有し、これら導出口は、ライトガイド45の底面に形成された開口部451B2,451B3(図9)と接続する。
シロッコファン73は、図7、図11、図12に示すように、電源ユニット6の電源ブロック61および光源駆動ブロック62の間、すなわち、電源ユニット6のL字形状の角隅部分に配置され、冷却空気を吸入する図示しない吸入口が電源ブロック61に対向し、吸入した冷却空気を吐出する図示しない吐出口が光源駆動ブロック62に対向する。
【0050】
排気装置74は、図7、図11、図12に示すように、ライトガイド45の光源収納部451Aの前方側端面から外装ケース2の前面にかけて延びるように配置されている。この排気装置74は、具体的には後述するが、プロジェクタ1内部に滞留する高温空気をプロジェクタ1外部へと排出するものである。
【0051】
(3)排気装置74の構造
図13,14は、排気装置74の分解斜視図である。具体的に、図13は、排気装置74を前方側から見た分解斜視図であり、図14は、排気装置74を後方側から見た分解斜視図である。図15は、排気装置74を上方から見た平面図である。
排気装置74は、図13ないし図15に示すように、軸流排気ファン741と、プロジェクタ1内部の空気を軸流排気ファン741の吸入口741A(図14)に導く排気側第1ダクト742と、軸流排気ファン741の吐出口741B(図13)から吐出される空気を外装ケース2の排気口17(図1)まで導く排気側第2ダクト743とが一体化したユニットである。
【0052】
排気側第1ダクト742は、射出成形等による合成樹脂製の成形品であり、軸流排気ファン741の吸入口741A(図14)と接続する導出口742A(図13)と、ライトガイド45の光源収納部451Aの前方側端面に形成されたスリット状の図示しない開口部と対向する導入口742B(図14)とを有する略筒状に形成されている。
導出口742A側の端部形状は、軸流排気ファン741の吸入口741A側端部形状と略同一に形成され、排気側第1ダクト742と軸流排気ファン741とは、この端部における四隅部分にて互いにねじ等により接続される。
導入口742Bは、図14に示すように、上方右側の角隅部分が遮蔽され、略L字状に開口されている。そして、この導入口742Bには、上下方向に延び、前方側が投写レンズ3に近接する方向に傾斜する複数の羽根部材742B2を有する遮光用ルーバ742B1が設けられている。
【0053】
排気側第2ダクト743は、射出成形等による合成樹脂製の成形品であり、外装ケース2の排気口17(図1)に対向する導出口743A(図13)と、軸流排気ファン741の吐出口741Bと接続する導入口743B(図14)とを有し、軸流排気ファン741からの吐出方向に、すなわち、投写レンズ3からの投写方向に沿って延出し、略筒状に形成されている。
導出口743Aには、上下方向に延び、前方側が投写レンズ3から離間する方向に傾斜する複数の羽根部材743A2を有する整流用ルーバ743A1が設けられている。また、この導出口743Aは、前方側から見て左側の端部は、図13に示すように、羽根部材743A2の傾斜方向に沿って延びるように、拡がって形成されている。このように、導出口743Aを広く形成することで、軸流排気ファン741からより多くの排出量を得ることが可能となっている。
導入口743B側の端部形状は、軸流排気ファン741の吐出口741B側端部形状と略同一に形成され、排気側第2ダクト743と軸流排気ファン741とは、この端部における四隅部分にて互いにねじ等により接続される。
また、排気側第2ダクト743の下方側端部には、一体化された排気装置74を外装ケース2の底面部12Aにねじ等により固定する固定部743Cが形成されている。
【0054】
ここで、図15を参照して、遮光用ルーバ742B1および整流用ルーバ743A1の形状を説明する。
整流用ルーバ743A1の各羽根部材743A2は、図15に示すように、投写方向から見て、それぞれが重なるように所定角度の傾斜を有して並列配置している。
遮光用ルーバ742B1の各羽根部材742B2は、図15に示すように、整流用ルーバ743A1の各羽根部材743A2の傾斜軸と直交方向の傾斜軸を有し、各羽根部材743A2の傾斜方向の開口部分を塞ぐように設けられている。また、遮光用ルーバ742B1の各羽根部材742B2は、ライトガイド45の光源収納部451Aの前方側端面に形成されたスリット状の図示しない開口部を平面的に塞ぐように形成されている。さらに、遮光用ルーバ742B1の各羽根部材742B2は、各羽根部材742B2間の隣接距離が整流用ルーバ743A1の各羽根部材743A2間の隣接距離に比して小さくなるように形成されている。さらにまた、遮光用ルーバ742B1の各羽根部材742B2は、傾斜方向の寸法が羽根部材743A2の傾斜方向の寸法に比して小さくなるように形成されている。
【0055】
(4)冷却構造
前述の冷却ユニット7によるプロジェクタ1内部の冷却構造を説明する。
図16,17は、プロジェクタ1内部に形成される冷却流路を示す図である。プロジェクタ1内部には、前述の冷却ユニット7により、図16,17に示すように、液晶パネル441R,441G,441Bおよび電源ユニット6を主に冷却するパネル・電源冷却流路Aと、偏光変換素子414を主に冷却する偏光変換素子冷却流路Bと、光源装置411を主に冷却する光源冷却流路Cとが形成される。
パネル・電源冷却流路Aは、冷却空気がプロジェクタ1内を以下に示すように流通することで形成される。
すなわち、外部の冷却空気は、図16に示すように、シロッコファン71により外装ケース2の底面部12Aに形成された吸気口23(図2)から吸入され、吸気側ダクト72に吐出される。そして、冷却空気は、吸気側ダクト72に導かれてライトガイド45の底面部分に形成された開口部451B2(図9)からライトガイド45内部へと導入される。
【0056】
ライトガイド45内部に導入された冷却空気は、液晶パネル441R,441G,441B、入射側偏光板442、視野角補正板443、および射出側偏光板444を冷却しながら、光学装置44の下方から上方に向けて流れ、図17に示すように、ライトガイド45の外部へと流出する。そして、ライトガイド45の外部に流出した空気は、シロッコファン73により引き寄せられ、制御基板5(図6)を冷却しつつ該制御基板5に沿って流れ、電源ブロック61の内部に導入される。
電源ブロック61内部に導入された空気は、内部の回路基板611に実装された回路素子を冷却しつつ筒状部材612に沿って流れ、シロッコファン73に吸入され、光源駆動ブロック62の内部側へと吐出される。この光源駆動ブロック62内部に吐出された空気は、排気装置74の軸流排気ファン741により引き寄せられ、回路基板621(図10)に実装された回路素子を冷却しつつ筒状部材622に沿って流れ、排気装置74に吸入される。そして、図16に示すように、排気装置74の整流用ルーバ743A1により投写方向から離間する方向に整流され、外装ケース2の排気口17から排出される。
【0057】
偏光変換素子冷却流路Bは、冷却空気がプロジェクタ1内を以下に示すように流通することで形成される。
すなわち、外部の冷却空気は、図16に示すように、シロッコファン71により外装ケース2の底面部12Aに形成された吸気口23(図2)から吸入され、吸気側ダクト72に吐出される。そして、冷却空気は、吸気側ダクト72に導かれてライトガイド45の底面部分に形成された開口部451B3(図9)からライトガイド45内部へと導入される。そして、ライトガイド45内部に導入された冷却空気は、偏光変換素子414を冷却し、図17に示すように、上ライトガイド452に形成された開口部452Aからライトガイド45外部に流出する。
【0058】
光源冷却流路Cは、冷却空気がプロジェクタ1内を以下に示すように流通することで形成される。
すなわち、パネル・電源冷却流路Aを流れる冷却空気の一部および偏光変換素子冷却流路Bを流れる冷却空気が、図17に示すように、排気装置74により引き寄せられ、電源ブロック61とライトガイド45の光源収納部451Aとの間に入り込み、光源収納部451Aの後方側端面に形成された開口部(図7)から該光源収納部451A内に導入される。そして、光源収納部451A内に導入された空気は、光源装置411を冷却し、光源収納部451Aの前方側端面に形成された図示しない開口部を介して排気装置74により吸入される。そしてまた、排気装置74により吸入された空気は、整流用ルーバ743A1により投写方向から離間する方向に整流され、外装ケース2の排気口17から排出される。
【0059】
(5)実施形態の効果
上述した実施形態によれば、以下のような効果がある。
(5−1)プロジェクタ1は、排気装置74を備え、この排気装置74は、空気を導入する導入口742Bに遮光用ルーバ742B1が設けられ、空気を排出する導出口743Aに整流用ルーバ743A1が設けられている。そして、これら遮光用ルーバ742B1の羽根部材742B2および整流用ルーバ743A1の羽根部材743A2は、互いに傾斜方向が交差するように形成されている。このことにより、排気装置74に入射する光束を遮光用ルーバ742B1および整流用ルーバ743A1の双方により遮光できる。したがって、外装ケース2の排気口17から漏れる漏れ光を低減でき、投写画像を観賞する人は、漏れ光を気にせずに投写画像を観賞できる。
【0060】
(5−2)遮光用ルーバ742B1の各羽根部材742B2は、各羽根部材742B2間の隣接距離が整流用ルーバ743A1の各羽根部材743A2間の隣接距離に比して小さくなるように形成されている。このことにより、遮光用ルーバ742B1にてより多くの光束を遮光でき、遮光用ルーバ742B1および整流用ルーバ743A1の双方による全遮光量を増加させることができる。したがって、外装ケース2の排気口17から漏れる漏れ光をさらに低減できる。
【0061】
(5−3)遮光用ルーバ742B1の各羽根部材742B2は、傾斜方向の寸法が羽根部材743A2の傾斜方向の寸法に比して小さくなるように形成されている。このことにより、軸流排気ファン741によりプロジェクタ1内部の高温空気を吸入する際に、遮光用ルーバ742B1による抵抗を低減できる。したがって、軸流排気ファン741の回転数を増加させる等を実施せずとも、遮光用ルーバ742B1に遮光機能を持たせつつ、軸流排気ファン741によるプロジェクタ1内部の高温空気の吸入を効率的に実施できる。
【0062】
(5−4)整流用ルーバ743A1の各羽根部材743A2は、投写方向から見て、それぞれが重なるように所定角度の傾斜を有して並列配置している。また、遮光用ルーバ742B1の各羽根部材742B2は、整流用ルーバ743A1の各羽根部材743A2の傾斜軸と直交方向の傾斜軸を有し、羽根部材743A2の傾斜方向の開口部分を塞ぐように設けられている。このことにより、排気装置74を投写方向から眺めた場合には、整流用ルーバ743A1が排気装置74の内部を塞ぐ状態となる。また、排気装置74を整流用ルーバ743A1の羽根部材743A2の傾斜方向から眺めた場合には、遮光用ルーバ742B1が排気装置74の内部を塞ぐ状態となる。したがって、排気装置74に入射する光束を確実に遮光でき、外装ケース2の排気口17から漏れる漏れ光をさらに低減できる。
【0063】
(5−5)排気装置74は、軸流排気ファン741、排気側第1ダクト742、および排気側第2ダクト743を備え、排気側第1ダクト742に遮光用ルーバ742B1が設けられ、排気側第2ダクト743に整流用ルーバ743A1が設けられている。このことにより、軸流排気ファン741によりプロジェクタ1内部の高温空気を吸入または吐出する際に、他の構成部材に高温空気が当たることを回避し、風切音の発生を抑制でき、プロジェクタ1の静粛性を確保できる。
【0064】
(5−6)排気装置74を、軸流排気ファン741、排気側第1ダクト742、および排気側第2ダクト743の3体構成としたので、例えば、プロジェクタ1の設計変更が生じた場合でも、該設計変更に伴って変更される外装ケース2の形状に応じて、排気側第2ダクト743のみを交換するだけで対応できる。
(5−7)排気装置74は、導入口742Bがライトガイド45の光源収納部451Aの前方側端面に形成されたスリット状の開口部と対向するので、発熱源となる光源装置411にて熱せられた高温空気を効率的に吸入し、プロジェクタ1外部に排出できる。
【0065】
(5−8)遮光用ルーバ742B1の各羽根部材742B2は、ライトガイド45の光源収納部451Aの前方側端面に形成されたスリット状の開口部を平面的に塞ぐように形成されている。このことにより、光源装置411から射出され、光源収納部451Aの前方側端面に形成された開口部から漏れる光束を遮光用ルーバ742B1にて効率的に遮光できる。
(5−9)外装ケース2の排気口17には、複数の羽根部材17A1を有するルーバ17Aが設けられているので、排気装置74の遮光用ルーバ742B1および整流用ルーバ743A1とともに、排気口17を介して漏れる漏れ光をさらに低減させることができる。
【0066】
(5−10)外装ケース2の排気口17が、プロジェクタ1の画像投写側に設けられていることにより、プロジェクタ1から排出される熱風は投写側から排気され、プロジェクタ1の背面側または側面側に位置する人に、熱風を吹きつけることを防止できる。
(5−11)排気装置74の整流用ルーバ743A1の各羽根部材743A2は、その先端が投写レンズ3から離間する方向に傾斜していることにより、プロジェクタ1から排出される熱風をプロジェクタ1の投写方向から離間する方向に排出できる。したがって、排出される熱風によりプロジェクタ1から投写される投写画像が乱れることなく、鮮明な投写画像を維持できる。
【0067】
(6)実施形態の変形
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
前記実施形態では、排気装置74において、遮光用ルーバ742B1の各羽根部材742B2、および整流用ルーバ743A1の各羽根部材743A2は、直交方向の傾斜軸を有していたが、これに限らず、傾斜軸の方向が互いに同一するように構成してもよい。すなわち、遮光用ルーバ742B1の各羽根部材742B2、および整流用ルーバ743A1の各羽根部材743A2が、傾斜方向が互いに交差するように構成すればよい。
【0068】
前記実施形態では、整流用ルーバ743A1は、傾斜方向に略直線的になるように形成されていたが、曲線的になるように形成してもよい。このような曲線形状とすれば、排気流を滑らかに整流できる。
前記実施形態では、遮光用ルーバ742B1および整流用ルーバ743A1は、排気側第1ダクト742の導入口742B、および排気側第2ダクト743の導出口743Aにそれぞれ設けられていたが、これに限らず、排気側第1ダクト742、および排気側第2ダクト743の内部にそれぞれ設けてもよく、さらには、排気側第1ダクト742および排気側第2ダクト743を省略し、軸流排気ファン741の吸入口741Aおよび吐出口741Bに遮光用ルーバ742B1および整流用ルーバ743A1を設ける構成としてもよい。
【0069】
前記実施形態では、3つの光変調装置を用いたプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つの光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
前記実施形態では、光変調装置として液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の光変調装置を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の光変調装置を用いてもよい。
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投写を行なうフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投写を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るプロジェクタを上方前面側から見た斜視図。
【図2】前記実施形態におけるプロジェクタを下方前面側から見た斜視図。
【図3】前記実施形態におけるプロジェクタを後方背面側から見た斜視図。
【図4】前記実施形態におけるリアケースを上方から見た平面図。
【図5】前記実施形態におけるリアケースのリモコン収納部を示す図。
【図6】前記実施形態におけるプロジェクタの内部構造を示す図。
【図7】前記実施形態におけるプロジェクタの内部構造を示す図。
【図8】前記実施形態における光学ユニットの光学系を模式的に示す図。
【図9】前記実施形態におけるライトガイドの構造を示す図。
【図10】前記実施形態における電源ユニットの構造を示す図。
【図11】前記実施形態における冷却ユニットの構造を説明する図。
【図12】前記実施形態における冷却ユニットの構造を説明する図。
【図13】前記実施形態における排気装置の分解斜視図。
【図14】前記実施形態における排気装置の分解斜視図。
【図15】前記実施形態における排気装置を上方から見た平面図。
【図16】前記実施形態におけるプロジェクタ内部に形成される冷却流路を示す図。
【図17】前記実施形態におけるプロジェクタ内部に形成される冷却流路を示す図。
【符号の説明】
1・・・プロジェクタ、2・・・外装ケース(筐体)、3・・・投写レンズ(投写光学装置)、74・・・排気装置、411・・・光源装置、441R,441G,441B・・・液晶パネル(光変調装置)、451A・・・光源収納部、741・・・軸流排気ファン(軸流ファン)、741A・・・吸入口、741B・・・吐出口、742・・・排気側第1ダクト、742B1・・・遮光用ルーバ、742B2,743A2・・・羽根部材、743・・・排気側第2ダクト、743A1・・・整流用ルーバ。

Claims (7)

  1. 筐体内部の高温空気を外部に排出する排気装置であって、
    回転軸方向に前記高温空気を吸入する吸入口、および該高温空気を吐出する吐出口を有する軸流ファンと、
    前記吐出口に対向配置され、前記軸流ファンから吐出される空気の流れに対して各々が傾斜して配置され、該空気を所定方向に案内する複数の羽根部材を有する整流用ルーバと、
    前記吸入口に対向配置され、前記整流用ルーバを構成する羽根部材の傾斜方向と交差する傾斜形状で形成された複数の羽根部材を有する遮光用ルーバとを備えていることを特徴とする排気装置。
  2. 請求項1に記載の排気装置において、
    前記遮光用ルーバを構成する羽根部材は、各羽根部材間の隣接距離が前記整流用ルーバを構成する各羽根部材間の隣接距離よりも短く形成されていることを特徴とする排気装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の排気装置において、
    前記遮光用ルーバを構成する羽根部材は、その傾斜方向の長さ寸法が前記整流用ルーバを構成する羽根部材の該長さ寸法よりも小さく形成されていることを特徴とする排気装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の排気装置において、前記整流用ルーバを構成する羽根部材は、前記遮光用ルーバを構成する羽根部材と同一方向の傾斜軸を有し、
    前記遮光用ルーバを構成する羽根部材は、前記整流用ルーバを構成する羽根部材の開口部分を塞ぐように形成されていることを特徴とする排気装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の排気装置において、前記吸入口および前記吐出口には、吸入または吐出される高温空気を所定位置に導く一対のダクトが設けられ、
    前記整流用ルーバおよび前記遮光用ルーバは、前記一対のダクトに形成されていることを特徴とする排気装置。
  6. 光源から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、この光変調装置にて変調された光束を拡大投写する投写光学装置とを備えたプロジェクタであって、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の排気装置を備えていることを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項6に記載のプロジェクタにおいて、
    前記光源を収納配置する光源収納部を備え、
    前記光源収納部には、前記光源にて温められた高温空気を外部に流出させるための開口が形成され、
    前記排気装置は、前記軸流ファンの吸入口が前記開口に対向配置され、
    前記遮光用ルーバを構成する羽根部材は、前記開口を平面的に塞ぐように形成されていることを特徴とするプロジェクタ。
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