JP5119074B2 - トナーの製造方法およびトナー、現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 - Google Patents
トナーの製造方法およびトナー、現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5119074B2 JP5119074B2 JP2008191521A JP2008191521A JP5119074B2 JP 5119074 B2 JP5119074 B2 JP 5119074B2 JP 2008191521 A JP2008191521 A JP 2008191521A JP 2008191521 A JP2008191521 A JP 2008191521A JP 5119074 B2 JP5119074 B2 JP 5119074B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- binder resin
- resin
- image
- oxazoline
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
結着樹脂は、少なくともポリエステル樹脂およびバイオマス樹脂を含み、結着樹脂の酸価は、5mgKOH/g以上30mgKOH/g以下であり、
オキサゾリン化合物は、分子中に2つ以上のオキサゾリン基を有する化合物であり、オキサゾリン化合物に含まれるオキサゾリン基は、結着樹脂に含まれる末端カルボキシル基と反応して、結着樹脂を架橋し、
結着樹脂100gに対するカルボキシル基のモル数であるカルボキシル基の当量に対する、結着樹脂100gに対するオキサゾリン基のモル数であるオキサゾリン基の当量の割合である当量%が、下記式(1)を満たすことを特徴とするトナーの製造方法である。
−0.39x+11.9≦y≦−1.4x+47 …(1)
(式中、xは結着樹脂の酸価を示し、yは当量%を示す。)
前記混合物を溶融混練して溶融混練物を得る溶融混練工程と、
前記溶融混練物を粉砕して粉砕物を得る粉砕工程と、
前記粉砕物を分級する分級工程とを含むことを特徴とする。
また本発明は、前記トナーとキャリアとから成る2成分現像剤であることを特徴とする。
また本発明は、像形成体と前記現像装置とを含み、像形成体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
定着ローラと、定着ローラの外周面を押圧する加圧手段とで形成される圧接部にトナー像が転写された記録媒体を通過させることによって、トナー像に含まれるトナーを熱溶融して記録媒体に前記トナー像を定着させる定着手段とを備えることを特徴とする。
また、オキサゾリン化合物として分子中に2つ以上のオキサゾリン基を有する化合物を使用する。これによって、結着樹脂に含まれるカルボキシル基を封鎖して耐加水分解性を一層向上させることができ、また結着樹脂を架橋させて耐高温オフセット性を一層向上させることができる。
また、結着樹脂は、少なくともポリエステル樹脂を含む。これによって、シャープメルトな特性と耐久性とを兼ね備えることができ、低温定着性を向上させることができる。またポリエステル樹脂は、透過性に優れるので、結着樹脂がポリエステル樹脂を含むことによって、発色性に優れ、また他の色のトナーとの重ね合わせによって作製される二次色の発色性に優れるカラートナーとすることができる。
また、結着樹脂は、バイオマス樹脂を含む。これによって、地球環境保全に配慮したカーボンニュートラルなトナーとすることができる。
本発明の第1の実施形態は、少なくとも結着樹脂、着色剤およびオキサゾリン化合物を含有するトナーの製造方法である。前記トナーの製造方法において、結着樹脂の酸価は、5mgKOH/g以上30mgKOH/g以下であり、オキサゾリン化合物に含まれるオキサゾリン基は、結着樹脂に含まれる末端カルボキシル基と反応して、結着樹脂を架橋し、結着樹脂100gに対するカルボキシル基のモル数であるカルボキシル基の当量に対する、結着樹脂100gに対するオキサゾリン基のモル数であるオキサゾリン基の当量の割合である当量%が、下記式(1)を満たす。
−0.39x+11.9≦y≦−1.4x+47 …(1)
(式中、xは結着樹脂の酸価を示し、yは当量%を示す。)
(1)前混合工程
ステップS1の前混合工程では、少なくとも結着樹脂および着色剤を混合する。本実施形態のトナーの製造方法で製造されるトナーには、結着樹脂、オキサゾリン化合物および着色剤が必須の成分として含まれ、さらに、離型剤、帯電制御剤などのトナー添加剤を含有させてもよい。前混合工程S1では、混合機を用いて、結着樹脂および着色剤、ならびに必要に応じて用いられる離型剤、帯電制御剤などのその他のトナー添加成分を乾式混合する。
(結着樹脂)
結着樹脂としては、酸価が上述の範囲であれば特に限定されるものではなく、一般的な熱可塑性樹脂を使用することができ、たとえば、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂およびエポキシ樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は、同一種の樹脂において、分子量および単量体組成などの各物性のうちいずれか1つまたは複数の物性が異なる樹脂を2種以上併用して使用してもよい。また、本実施形態において結着樹脂中の各種樹脂の比率は、特に制限されるものではない。
本実施形態において、結着樹脂は、バイオマス樹脂を含むことが好ましい。結着樹脂がバイオマス樹脂を含むことによって、地球環境保全に配慮したカーボンニュートラルなトナーとすることができる。
Permeation chromatography;略称GPC)によって測定されるポリスチレン換算の値である。
オキサゾリン化合物としては、分子内にオキサゾリン基を有し、結着樹脂のカルボキシル基との反応によって、アミドエステル結合を形成するものであれば、特に限定されるものではないが、たとえば、オキサゾリン環を1、または2個以上有する化合物等が挙げられる。オキサゾリン環を1個有する化合物としては、たとえば、2−ビニル−2−オキサゾリン、2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−ビニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−5−エチル−2−オキサゾリン等が挙げられる。これらは、それぞれ単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
y=−1.4x+47 …(A)
y=−0.39x+11.9 …(B)
−0.39x+11.9≦y≦−1.4x+47 …(1)
(式中、xは結着樹脂の酸価を示し、yは当量%を示す。)
着色剤としては、染料および顔料が挙げられる。その中でも、顔料を用いることが好ましい。顔料は染料に比べて耐光性および発色性に優れるので、顔料を用いることによって耐光性および発色性に優れるトナーを得ることができる。着色剤の具体例としては、以下に記すように、たとえば、イエロートナー用着色剤、マゼンタトナー用着色剤、シアントナー用着色剤、およびブラックトナー用着色剤などが挙げられる。以下では、カラーインデックス(Color Index)を「C.I.」と略記する。
本発明のトナーには、結着樹脂、着色剤の他に、離型剤、帯電制御剤などのその他のトナー添加成分が含有されてもよい。
Differential Scanning Calorimetry:略称DSC)によって得られるDSC曲線の融解に相当する吸熱ピークの温度のことである。
ステップS2の溶融混練工程では、前混合工程S1で作製された混合物を溶融混練して溶融混練物を作製する。混合物の溶融混練は、結着樹脂の軟化温度以上、結着樹脂の熱分解温度未満の温度に加熱して行われ、結着樹脂を溶融または軟化させて結着樹脂中に結着樹脂以外のトナー原料を分散させる。
混練機としては公知のものを使用でき、たとえば、ニーダ、二軸押出機、二本ロールミル、三本ロールミル、ラボブラストミルなどの混練機を用いることができ、このような混練機としては、たとえば、TEM−100B(商品名、東芝機械株式会社製)、PCM−65/87、PCM−30(以上いずれも商品名、株式会社池貝製)などの1軸または2軸のエクストルーダ、ニーデックス(商品名、三井鉱山株式会社製)などのオープンロール方式の混練機などが挙げられる。トナー原料混合物は、複数の混練機を用いて溶融混練されても構わない。混練条件は使用する各種トナー原料に合わせて、適宜調整することができる。
ステップS3の粉砕工程では、溶融混練工程にて得られた溶融混練物を冷却して固化させた後、粉砕して粉砕物を作製する。冷却固化された溶融混練物は、まずハンマーミルまたはカッティングミルなどによって、たとえば体積平均粒径100μm以上5mm以下程度の粗粉砕物に粗粉砕される。その後、得られた粗粉砕物は、たとえば体積平均粒径の15μm以下の粉砕物にまでさらに微粉砕される。粗粉砕物の微粉砕には、たとえば、超音速ジェット気流を利用して粉砕するジェット式粉砕機、高速で回転する回転子(ロータ)と固定子(ライナ)との間に形成される空間に粗粉砕物を導入して粉砕する衝撃式粉砕機などを用いることができる。
ステップS4の分級工程では、粉砕工程で作製された粉砕物から分級機によって、過粉砕トナー粒子および粗大トナー粒子を除去する。過粉砕トナー粒子および粗大トナー粒子は、他のトナーの製造に再利用するために回収して使用することもできる。
以上のようにして製造されたトナー粒子には、たとえば、粉体流動性向上、摩擦帯電性向上、耐熱性、長期保存性改善、クリーニング特性改善および感光体表面磨耗特性制御などの機能を担う外添剤を混合してもよい。外添剤としては、この分野で常用されるものを使用でき、たとえば、シリカ微粉末、酸化チタン微粉末およびアルミナ微粉末などが挙げられる。これらの無機微粉末は、疎水化、帯電性コントロールなどの目的でシリコーンワニス、各種変性シリコーンワニス、シリコーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シランカップリング剤、官能基を有するシランカップリング剤、その他の有機ケイ素化合物などの処理剤で処理されていることが好ましく、1種を単独で使用でき、または2種以上を併用できる。外添剤としては、一次粒子の個数平均粒子径が10nm〜500nmのものを用いることが好ましい。このような粒径の外添剤を用いることによって、トナーの流動性向上効果が一層発揮されやすくなる。外添剤の添加量としては、トナーに必要な帯電量、外添剤を添加することによる感光体の摩耗に対する影響、トナーの環境特性などを考慮して、トナー粒子100重量部に対し5重量部以下が好適である。
上述のトナーの製造方法によって、本発明の第2の実施形態であるトナーを製造する。第2の実施形態のトナーは、結着樹脂に含まれる末端カルボキシル基をオキサゾリン化合物に含まれるオキサゾリン基で封鎖され、結着樹脂の酸価に応じてオキサゾリン化合物の添加量を調整されるので、耐高温オフセット性と低温定着性とを両立でき、さらに高い耐加水分解性を兼ね備えることができる。このようなトナーを用いて画像を形成することによって、湿度に左右されず、長期間にわたって定着不良のない良好な画像を安定して形成することができる。
本発明の第3の実施形態である現像剤は第2の実施形態であるトナーを含む。これによって、耐高温オフセット性と低温定着性とを両立し、かつ高い耐加水分解性を備える現像剤とすることができる。
キャリアとしては、磁性を有する粒子を使用することができる。磁性を有する粒子の具体例としては、たとえば、鉄、フェライトおよびマグネタイトなどの金属、これらの金属とアルミニウムまたは鉛などの金属との合金などが挙げられる。これらの中でも、フェライトが好ましい。
また、キャリアの体積平均粒子径は特に制限されないけれども、高画質化を考慮すると、好ましくは10〜100μm、さらに好ましくは50μm以下である。
図2は、本発明の第4の実施形態である画像形成装置1の構成を模式的に示す断面図である。画像形成装置1は、複写機能、プリンタ機能およびファクシミリ機能を併せ持つ複合機であり、伝達される画像情報に応じて、記録材にフルカラーまたはモノクロの画像を形成する。すなわち、画像形成装置1は、コピアモード(複写モード)、プリンタモードおよびFAXモードという3種の印刷モードを有しており、図示しない操作部からの操作入力、パーソナルコンピュータ、携帯端末装置、情報記録記憶媒体、メモリ装置を用いた外部機器からの印刷ジョブの受信などに応じて、後述する制御部によって、印刷モードが選択される。
実施例および比較例におけるトナーの体積平均粒径および変動係数CV、結着樹脂のガラス転移温度(Tg)、結着樹脂の軟化温度(T1/2)、結着樹脂の分子量および分子量分布指数(Mw/Mn)、結着樹脂の酸価、結着樹脂のTHF不溶分、離型剤の融点(Tm)は、次のようにして測定した。
電解液(商品名:ISOTON−II、ベックマン・コールター社製)50mlに、試料20mgおよびアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(分散剤、キシダ化学社製)1mlを添加し、超音波分散器(商品名:UH−50、STM社製)にて超音波周波数20kHzで3分間超音波分散処理したものを測定用試料とした。この測定用試料について、粒度分布測定装置(商品名:MultisizerIII、ベックマン・コールター社製)を用い、アパーチャ径100μm、測定粒子数50000カウントの条件下に試料粒子の体積粒度分布を測定し、測定結果から累積体積分布における大粒径側からの累積体積が50%になる粒径d50を測定した。
示差走査熱量計(商品名:Diamond DSC、パーキンエルマージャパン株式会社製)を用い、日本工業規格(JIS)K7121−1987に準じ、試料0.01gを昇温速度毎分10℃(10℃/min)で加熱してDSC曲線を測定した。得られたDSC曲線のガラス転移に相当する吸熱ピークの低温側のベースラインを高温側に延長した直線とピークの低温側の曲線に対して勾配が最大になる点で引いた接線との交点の温度をガラス転移温度(Tg)として求めた。
流動特性評価装置(商品名:フローテスターCFT−500C、株式会社島津製作所製)を用い、試料1gをシリンダに挿入し、ダイから押出されるように荷重10kgf/cm2(0.980665MPa)を与えながら、昇温速度毎分6℃(6℃/min)で加熱し、ダイから試料の半分が流出したときの温度を軟化温度として求めた。ダイには、口径1mm、長さ1mmのものを用いた。
GPC装置(商品名:HLC−8220GPC、東ソー株式会社製)を用い、温度40℃において、試料の0.25重量%のテトラヒドロフラン(以下、THFと記す。)溶液を試料溶液とし、試料溶液の注入量を200μLとして、分子量分布曲線を求めた。得られた分子量分布曲線のピークの頂点の分子量をピークトップ分子量として求めた。また得られた分子量分布曲線から、重量平均分子量Mwおよび数平均分子量Mnを求め、数平均分子量Mnに対する重量平均分子量Mwの比である分子量分布指数(Mw/Mn;以後、単に「Mw/Mn」とも表記する)を求めた。なお、分子量校正曲線は標準ポリスチレンを用いて作成した。
日本工業規格(JIS)K0070−1992に記載の中和滴定法によって結着樹脂の酸価を測定した。THF50mLに、試料として結着樹脂5gを溶解させ、指示薬としてフェノールフタレインのエタノール溶液を数滴加えた後、0.1モル/Lの水酸化カリウム(KOH)水溶液で滴定を行なった。試料溶液の色が無色から紫色に変化した点を終点とし、終点に達するまでに要した水酸化カリウム水溶液の量と滴定に供した試料の重量とから、酸価(mgKOH/g)を算出した。
試料である結着樹脂1gを円筒濾紙に入れてソックスレー抽出器にかけ、溶媒としてTHF100mLを用いて6時間加熱還流して、試料中のTHFに可溶な成分をTHFによって抽出した。抽出されたTHF可溶分を含む抽出液から溶媒を除去した後、THF可溶分を100℃で24時間乾燥し、得られたTHF可溶分の重量X(g)を秤量した。求めたTHF可溶分の重量X(g)と、測定に用いた試料の重量(1g)とから、下記式(4)に基づいて、結着樹脂中のTHFに不溶な成分であるTHF不溶分の割合P(重量%)を算出した。以下、この割合PをTHF不溶分と称する。
P(重量%)=[{1(g)−X(g)}/1(g)]×100 …(4)
示差走査熱量計(商品名:Diamond DSC、パーキンエルマージャパン株式会社製)を用い、日本工業規格(JIS)K7121−1987に準じ、試料である離型剤0.01gを温度20℃から200℃まで1分間当たり10℃の割合で昇温させ、次いで200℃から20℃まで1分間当たり50℃の割合で降温させた後、再度、温度20℃から200℃まで1分間当たり10℃の割合で昇温させることにより得られるDSC曲線の融解熱のピークについて、ピークの頂点の温度を融点(Tm)として求めた。
ポリエステル樹脂A(ガラス転移温度(Tg):60℃、軟化温度(T1/2):125℃、重量平均分子量72500、Mw/Mn=15.2、酸価3、THF不溶分5%)90.0重量部およびポリ乳酸樹脂(商品名:テラマックTE−2000C、ユニチカ株式会社製、融点(Tm):170℃)10.0重量部を、撹拌装置および加熱装置を備えた容器に入れ、撹拌しながら220℃まで昇温して、樹脂を溶融させた。所望の酸価になるまで、加熱撹拌を続けて、結着樹脂B(ガラス転移温度(Tg):60℃、軟化温度(T1/2):110℃、ピークトップ分子量12500、Mw/Mn=5.2、酸価5mgKOH/g、THF不溶分0%)を得た。撹拌条件および加熱条件を変更したこと以外は結着樹脂Bの作製方法と同様にして、結着樹脂C,D,E,F,Gを得た。結着樹脂A〜Gの物性を表1にまとめた。結着樹脂Aは、前記ポリエステル樹脂Aである。
〔前混合工程〕
結着樹脂B87.5重量%(100重量部)と、着色剤としてKET.BLUE111(商品名:銅フタロシアニン 15:3、クラリアント社製)5.0重量%(5.7重量部)と、離型剤としてパラフィンワックス(商品名:HNP−10、日本精蝋株式会社製、融点(Tm):75℃)5.0重量%(5.7重量部)と、帯電制御剤(商品名:Copy Charge N4P VP 2481、クラリアントジャパン株式会社製)1.5重量%(1.7重量部)と、オキサゾリン化合物(商品名:エポクロスK−2030E、オキサゾリン化合物の当量:550g/mol、固形分40wt%、株式会社日本触媒製)1.0重量%(1.2重量部)とを含有するトナー原料をヘンシェルミキサ(商品名:FM20C、三井鉱山株式会社製)にて3分間混合し、原料混合物を得た。
原料混合物20.0kgを、オープンロール型連続混連機(商品名:MOS320−1800、三井鉱山株式会社製)で溶融混練した。このときのオープンロールの設定条件は、加熱ロールの供給側温度が140℃、排出側温度が70℃、冷却ロールの供給側温度が80℃、排出側温度が25℃であった。加熱ロールおよび冷却ロールとしては、ともに直径が320mm、有効長が1550mmであるロールを用い、供給側および排出側におけるロール間ギャップをいずれも0.3mmとした。加熱ロールの回転数を75rpm、冷却ロールの回転数を65rpmとし、トナー原料の供給量を30kg/hとした。室温まで冷却して実施例1の溶融混練物を得た。
溶融混練物を室温まで冷却した後、カッターミル(商品名:VM−16、オリエント株式会社製)で粗粉砕した。
続いて、粗粉砕によって得られた粗粉砕物をカウンタージェットミル(商品名:AFG、ホソカワミクロン株式会社製)によって微粉砕した後、ロータリー式分級機(商品名:TSPセパレータ、ホソカワミクロン株式会社製)によって過粉砕トナーを分級除去した。その後、トナー粒子100重量部に対して、疎水性シリカ(商品名:R−974、日本アエロジル株式会社製)0.2重量部と、疎水性チタン(商品名:T−805、日本アエロジル株式会社製)0.3重量部とを添加し、ヘンシェルミキサ(商品名:FMミキサ、三井鉱山株式会社製)で混合することによって実施例1のトナーを得た。得られたトナーの体積平均粒径は6.7μmであった。
オキサゾリン化合物の添加量、オキサゾリン化合物の種類または結着樹脂の種類のうちの少なくとも1つが異なること以外は実施例1と同様にして実施例2〜28および比較例1〜24のトナーを得た。
キャリアに対する実施例1〜28および比較例1〜24のトナーと、体積平均粒径45μmのフェライトコアキャリアとを用いて、キャリアに対する前記トナーの被覆率が60%となるように、V型混合器混合機(商品名:V−5、株式会社特寿工作所製)にて20分間それぞれ混合して2成分現像剤を作製した。
実施例1〜28および比較例1〜24のトナーを含む2成分現像剤をカラー複合機(商品名:MX−2700、シャープ株式会社製)を改造したものに充填し、べた画像部における未定着状態でのトナーの記録用紙への付着量が0.5mg/cm2になるように調整して、記録媒体である記録用紙(商品名:PPC用紙SF−4AM3、シャープ株式会社製)に、縦20mm、横50mmの長方形状のべた画像部を含むサンプル画像を用いて未定着画像を形成した。前記カラー複合機の定着部を用いて作製した外部定着器で、この未定着画像を定着させた。定着プロセス速度は124mm/秒とし、定着ローラの温度を130℃から10℃刻みで上げていき、低温オフセットも高温オフセットも起こらない温度域を求め、それを定着非オフセット域とした。オフセットの定義としては、定着時にトナーが記録用紙に定着せずに定着ローラに付着したままローラが一周した後に記録用紙に付着することとし、オフセットが発生する温度のうち、定着非オフセット域の上限の温度より高い温度で発生するオフセットを高温オフセットとし、定着非オフセット域の下限の温度より低い温度で発生するオフセットを低温オフセットとする。
○:良好。定着非オフセット域が50℃以上である。
△:可。定着非オフセット域が30℃を超えて50℃未満である。
×:不可。定着非オフセット域が30℃以下である。
実施例1〜28および比較例1〜24で得られたトナー0.5gをそれぞれ成型用冶具(25mmΦ)に入れ、簡易成形器(商品名:テーブルプレスTB−50H、NPaシステム社製)で、室温25℃、圧力30MPaで1分間プレスして、プレート状のサンプルを作製した。80℃/85%RHの恒温恒湿槽中で24時間保管した後のサンプルと初期のサンプルとの重量平均分子量(Mw)を測定した。耐加水分解性の評価には、分子量保持率(%)を用い、分子量保持率(%)は、測定した前記重量平均分子量(Mw)を下記式(5)に代入して求めた。
分子量保持率(%)=(24時間後の重量平均分子量/初期の重量平均分子量)
×100 …(5)
○:良好。分子量保持率が90%以上である。
△:可。分子量保持率が80%以上90%未満である。
×:不可。分子量保持率が80%未満である。
実施例1〜28および比較例1〜24で得られたトナー30gを50mlのポリ瓶にそれぞれ入れ、同様のサンプルをもう1本ずつ用意した。1本のサンプルのトナーの嵩密度をそれぞれ測定し、初期の嵩密度とした。もう1本をポリ瓶の蓋を閉めた状態で50℃/10%RHの恒温恒湿槽にそれぞれ入れ、72時間後に取り出し、72時間後のトナーの嵩密度を測定した。嵩密度は、JIS5101−12−1に基づいて、測定を行なった。保存性の評価には、嵩密度保持率(%)を用いた。嵩密度保持率(%)は、初期の嵩密度と、72時間後の嵩密度を下記式(6)に代入して求めた。初期の嵩密度と、72時間後の嵩密度とを比較し、変動の少ないトナーほど保存性が良好である。
嵩密度保持率(%)=(72時間後の嵩密度/初期の嵩密度)×100…(6)
○:良好。嵩密度保持率が90%以上である。
△:可。嵩密度保持率が80%以上90%未満である。
×:不可。嵩密度保持率が80%未満である。
実施例1〜28および比較例1〜24で得られたトナー5重量部と体積平均粒径45μmのフェライトコアキャリア95重量部とをそれぞれ混合し、温度10℃、相対湿度20%の低温低湿環境(LL)、および温度35℃、相対湿度80%の高温高湿環境中に24時間放置した後に、卓上ボールミル(東京硝子器械株式会社製)で30分間攪拌を行ない、2成分現像剤を作製した。得られた2成分現像剤は、帯電量測定装置(商品名:210HS−2A、トレック・ジャパン株式会社製)を用いて、ボールミル内から採集したキャリア粒子とトナーとの混合物を、底部に500メッシュの導電性スクリーンを具備した金属製の容器に入れ、吸引機によってトナーのみを吸引圧250mmHgで吸引し、吸引前の混合物の重量と吸引後の混合物の重量との重量差と、容器に接続されたコンデンサー極板間の電位差とからトナーの帯電量を求めた。低温低湿環境下での帯電量と高温高湿環境下での帯電量のとの比率である帯電量比(HHの帯電量/LLの帯電量)を計算した。
○:良好。帯電量比が80%以上である。
△:可。帯電量比が70%以上80%未満である。
×:不可。帯電量比が70%未満である。
定着性評価と同様の2成分現像剤をカラー複合機(商品名:MX−2700、シャープ株式会社製)を改造したものに充填し、OHPシート上にトナー付着量1.7mg/cm2になるように画像を作製した。HAZEメーターを用いて、得られた画像のHAZE値を測定した。HAZE値は小さい程、光透過性がよいことを示しており、20未満が良好、15以下は極めて透明性が高く、光透過性が良好であり、25以上になれば、カラートナーとしての実用性に欠けると判断した。
○:良好。HAZE値が20未満である。
△:可。HAZE値が20以上25未満である。
×:不可。HAZE値が25以上である。
2 トナー像形成手段
3 転写手段
4 定着手段
5 記録材供給手段
6 排出手段
11 感光体ドラム
12 帯電手段
13 露光ユニット
14 現像手段
15 クリーニングユニット
25 中間転写ベルト
26 駆動ローラ
27 従動ローラ
28 中間転写ローラ
29 転写ベルトクリーニングユニット
30 転写ローラ
31 定着ローラ
32 加圧ローラ
35 自動給紙トレイ
36 ピックアップローラ
37 搬送ローラ
38 レジストローラ
39 手差給紙トレイ
40 排出ローラ
41 排出トレイ
Claims (9)
- 少なくとも結着樹脂、着色剤およびオキサゾリン化合物を含むトナーの製造方法であって、
結着樹脂は、少なくともポリエステル樹脂およびバイオマス樹脂を含み、結着樹脂の酸価は、5mgKOH/g以上30mgKOH/g以下であり、
オキサゾリン化合物は、分子中に2つ以上のオキサゾリン基を有する化合物であり、オキサゾリン化合物に含まれるオキサゾリン基は、結着樹脂に含まれる末端カルボキシル基と反応して、結着樹脂を架橋し、
結着樹脂100gに対するカルボキシル基のモル数であるカルボキシル基の当量に対する、結着樹脂100gに対するオキサゾリン基のモル数であるオキサゾリン基の当量の割合である当量%が、下記式(1)を満たすことを特徴とするトナーの製造方法。
−0.39x+11.9≦y≦−1.4x+47 …(1)
(式中、xは結着樹脂の酸価を示し、yは当量%を示す。) - 少なくとも結着樹脂、着色剤および前記オキサゾリン化合物を混合して混合物を得る前混合工程と、
前記混合物を溶融混練して溶融混練物を得る溶融混練工程と、
前記溶融混練物を粉砕して粉砕物を得る粉砕工程と、
前記粉砕物を分級する分級工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載のトナーの製造方法。 - 溶融混練工程で、オキサゾリン化合物を用いて結着樹脂を架橋させることを特徴とする請求項2に記載のトナーの製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか1つに記載のトナーの製造方法によって製造されることを特徴とするトナー。
- 請求項4に記載のトナーを含むことを特徴とする現像剤。
- 前記トナーとキャリアとから成る2成分現像剤であることを特徴とする請求項5に記載の現像剤。
- 請求項5または6に記載の現像剤を用いて、像形成体に形成される潜像を現像してトナー像を形成することを特徴とする現像装置。
- 請求項7に記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
- 像形成体と前記現像装置とを含み、像形成体表面にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
定着ローラと、定着ローラの外周面を押圧する加圧手段とで形成される圧接部にトナー像が転写された記録媒体を通過させることによって、トナー像に含まれるトナーを熱溶融して記録媒体に前記トナー像を定着させる定着手段とを備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008191521A JP5119074B2 (ja) | 2008-07-24 | 2008-07-24 | トナーの製造方法およびトナー、現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008191521A JP5119074B2 (ja) | 2008-07-24 | 2008-07-24 | トナーの製造方法およびトナー、現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010032564A JP2010032564A (ja) | 2010-02-12 |
JP5119074B2 true JP5119074B2 (ja) | 2013-01-16 |
Family
ID=41737157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008191521A Active JP5119074B2 (ja) | 2008-07-24 | 2008-07-24 | トナーの製造方法およびトナー、現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5119074B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0623885B2 (ja) * | 1986-08-29 | 1994-03-30 | キヤノン株式会社 | 現像装置 |
JP5458743B2 (ja) * | 2009-08-25 | 2014-04-02 | 株式会社リコー | トナー、現像剤、及び画像形成方法 |
JP5338764B2 (ja) * | 2010-07-26 | 2013-11-13 | カシオ電子工業株式会社 | 電子写真用トナー及びその製造方法 |
JP2012037773A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-02-23 | Casio Electronics Co Ltd | バイオプラスチックを用いた電子写真用トナーおよびその製造方法 |
JP5557025B2 (ja) * | 2010-08-11 | 2014-07-23 | 株式会社リコー | トナー、及び、そのトナーの製造方法、並びに、そのトナーを用いた画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ |
JP6127537B2 (ja) * | 2013-01-25 | 2017-05-17 | 株式会社リコー | トナー、現像剤、及び画像形成装置 |
TWI490264B (zh) | 2013-06-25 | 2015-07-01 | Ind Tech Res Inst | 聚酯組合物、及由其製備而得之聚酯製品 |
JP6220266B2 (ja) * | 2013-12-27 | 2017-10-25 | 花王株式会社 | 電子写真用トナーの製造方法 |
JP2016224432A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | 三洋化成工業株式会社 | トナーバインダーおよびトナー |
JP6773543B2 (ja) * | 2015-12-16 | 2020-10-21 | 三洋化成工業株式会社 | トナーバインダーおよびトナー |
JP6783670B2 (ja) * | 2016-01-18 | 2020-11-11 | 三洋化成工業株式会社 | トナーバインダーおよびトナー |
CN107924150B (zh) * | 2016-05-12 | 2021-01-05 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 静电潜像显影用调色剂 |
WO2018020998A1 (ja) * | 2016-07-27 | 2018-02-01 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 静電潜像現像用トナー及びその製造方法 |
Family Cites Families (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0253078A (ja) * | 1988-08-17 | 1990-02-22 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | トナー用バインダー |
JPH04114169A (ja) * | 1990-09-04 | 1992-04-15 | Fujitsu Ltd | トナー |
JP2980673B2 (ja) * | 1990-11-29 | 1999-11-22 | 株式会社日本触媒 | トナー用バインダー |
AU8915898A (en) * | 1997-08-20 | 1999-03-08 | Taylor Made Golf Company, Inc. | Compositions for golf ball covers, and golf balls with improved covers |
JP3038554B2 (ja) * | 1998-07-03 | 2000-05-08 | 三洋化成工業株式会社 | 電子写真用トナ―バインダ― |
JP2000292968A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-20 | Canon Inc | 乾式トナー |
JP3976935B2 (ja) * | 1999-04-02 | 2007-09-19 | キヤノン株式会社 | 乾式トナー |
JP2000292979A (ja) * | 1999-04-02 | 2000-10-20 | Canon Inc | 乾式トナー |
JP2002278133A (ja) * | 2001-03-15 | 2002-09-27 | Canon Inc | トナー及び画像形成方法 |
JP2009026106A (ja) * | 2007-07-20 | 2009-02-05 | Oki Electric Ind Co Ltd | 命令コード圧縮方法と命令フェッチ回路 |
JP5186233B2 (ja) * | 2008-02-13 | 2013-04-17 | 花王株式会社 | 電子写真用負帯電性トナー |
JP5189820B2 (ja) * | 2007-08-08 | 2013-04-24 | 花王株式会社 | 電子写真用トナーの製造方法 |
JP5097568B2 (ja) * | 2008-02-13 | 2012-12-12 | 花王株式会社 | 電子写真用トナーの製造方法 |
JP5297094B2 (ja) * | 2007-09-07 | 2013-09-25 | 花王株式会社 | 架橋樹脂粒子分散液 |
JP5015743B2 (ja) * | 2007-11-29 | 2012-08-29 | 花王株式会社 | トナー用離型剤分散液の製造方法 |
-
2008
- 2008-07-24 JP JP2008191521A patent/JP5119074B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010032564A (ja) | 2010-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5119074B2 (ja) | トナーの製造方法およびトナー、現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 | |
JP4512631B2 (ja) | トナーおよびそのトナーの製造方法、二成分現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 | |
JP4489109B2 (ja) | トナーおよびその製造方法、二成分現像剤 | |
JP4610603B2 (ja) | トナー、二成分現像剤、現像装置および画像形成装置 | |
JP4493683B2 (ja) | トナーおよびそれを用いた二成分現像剤 | |
JP5087330B2 (ja) | トナーの製造方法ならびにその製造方法により得られるトナーを用いた二成分現像剤、現像装置および画像形成装置 | |
JP4465371B2 (ja) | トナーおよび二成分現像剤 | |
JP4606483B2 (ja) | トナー、トナーの製造方法、現像剤、現像方法および画像形成方法 | |
JP5022801B2 (ja) | トナーの製造方法、トナー、二成分現像剤、現像装置および画像形成装置 | |
JP4512657B2 (ja) | トナーの製造方法およびトナー、現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 | |
JP4772851B2 (ja) | トナーおよびその製造方法、二成分現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 | |
JP5119052B2 (ja) | トナーの製造方法およびトナー、現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 | |
JP4966878B2 (ja) | トナーおよびその製造方法、二成分現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 | |
JP4718594B2 (ja) | 樹脂層被覆トナーの製造方法 | |
JP2009122283A (ja) | トナー、二成分現像剤、現像装置および画像形成装置 | |
JP2010060847A (ja) | トナーおよびその製造方法、現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 | |
JP2010210960A (ja) | トナーおよび二成分現像剤 | |
JP4662568B2 (ja) | トナーの製造方法およびトナー、現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 | |
JP4764934B2 (ja) | トナー製造方法 | |
JP2011257568A (ja) | トナー、二成分現像剤、およびトナーの製造方法 | |
JP2009162956A (ja) | トナーセット、二成分現像剤セット、現像装置、画像形成装置および画像形成方法 | |
JP6170669B2 (ja) | トナーの製造方法 | |
JP5286209B2 (ja) | カプセルトナーの製造方法、カプセルトナー、現像剤、現像装置および画像形成装置 | |
JP2009109917A (ja) | トナーおよびその製造方法、二成分現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 | |
JP2009015083A (ja) | トナーおよびその製造方法、二成分現像剤、現像装置ならびに画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100826 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120419 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120508 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120615 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121002 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121022 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5119074 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026 Year of fee payment: 3 |