JP5338764B2 - 電子写真用トナー及びその製造方法 - Google Patents
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予め帯電制御剤100質量部と解砕用シリカ0.1〜10質量部をヘンシェルミキサーで混合し、ジェットミルで微粉砕化して、微粉砕化した帯電制御剤微粒子を得た。粉砕機として日本ニューマチック工業(株)製のIDS−2型を用いて、0.6MPaの圧力、3kg/hのフィード量で微粉砕化した。下記表1に、用いた帯電制御剤の種類を示す。
海正生物(株)製ポリ乳酸「REVODE101B」を温度80℃、湿度80%RHに設定した恒温恒湿槽に入れ、処理時間を変えて加水分解し、分子量3,000〜120,000のポリ乳酸を得た。
ビーカーに少量のトナー、精製水、及び界面活性剤を入れ、これを超音波洗浄器にて分散し、サンプルトナーを得る。これを、装置としてマルチサイザーII(コールター(株)製)を用いて、トナー粒径を測定する。測定は、アパーチャー100μm、カウント50,000個で行い、体積平均粒径を得る。
分子量Mnは、分子量既知のポリスチレン試料によって作成した検量線を標準としてGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)にて測定される数平均分子量である。なお、測定装置としては、GPC(島津製作所(株)製)及び検出器Rlを用いる。
ビーカーに少量の帯電制御剤、精製水、及び界面活性剤を入れ、これを超音波洗浄器にて分散し、分散液を得る。これを、装置としてレーザー回折粒径測定装置LA−920(堀場製作所(株)製)を用いて、帯電制御剤の粒径を測定する。測定は、体積平均粒径で求める。
結着樹脂として分子量を低減したポリ乳酸(分子量50,000)89質量部、着色剤としてカーボンブラック(CABOT(株)製:MOGUL L)4質量部、及び離型剤としてカルナウバワックス1号粉末(日本ワックス(株)製)6質量部を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製、標準羽根使用)に投入して、混合した。
下記表3に示すように、帯電制御剤微粒子の種類及び添加量を変えた以外は、実施例1と同様にして、トナーを作製した。
結着樹脂として分子量を低減したポリ乳酸(分子量50,000)89質量部、着色剤としてカーボンブラック(CABOT(株)製:MOGUL L)4質量部、離型剤としてカルナウバワックス1号粉末(日本ワックス(株)製)6質量部、及び帯電制御剤としてLR−147(日本カーリット(株)製)1質量部を、ヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製、標準羽根使用)に投入して、混合した。
比較例1で用いた帯電制御剤LR−147の代わりにボントロンE−84(オリエント化学(株)製)を用いた以外は、比較例1と同様にして、トナーを作製した。
比較例1で用いた帯電制御剤LR−147の代わりにボントロンE−89(オリエント化学(株)製)を用いた以外は、比較例1と同様にして、トナーを作製した。
実施例1で用いた帯電制御剤の量を1.0質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを作製した。
実施例1で用いた帯電制御剤の量を0.1質量部に変更した以外は、実施例1と同様にして、トナーを作製した。
実施例1で用いた帯電制御剤の量を1.0質量部に変更した以外は、実施例6と同様にして、トナーを作製した。
実施例1で用いた帯電制御剤の量を1.0質量部に変更した以外は、実施例7と同様にして、トナーを作製した。
5%印字を1万枚終了後、白紙印字を行い、印字をしている途中でフロント扉を開けることにより、印字を強制終了させた。その時のOPCドラム上のかぶりトナーをメンディングテープで写し取り、白紙に貼り付けた。何もしていないメンディングテープを白紙に貼り付けて、両者を比較した。
○:かぶり値が2以上5未満で良好
△:かぶり値が5以上10未満で実用上問題ないレベル
×:かぶり値が10以上で悪い
試験2(画像濃度安定性)
2000枚毎に印字したベタ画像の中央部と四隅の5点で、画像濃度を測定した。測定はX−rite(株)製のX−rite938を用いて画像濃度を測定し、5点の平均濃度を求めた。各サンプリングポイントにおける最大値、最小値から画像濃度安定性(%)=(最小画像濃度/最大画像濃度)×100により画像濃度安定性を求めた。
○:画像濃度安定性が85%以上で良好
△:画像濃度安定性が75%以上で実用上問題ないレベル
×:画像濃度安定性が75%未満で悪い
試験3(保存性)
トナー10gをガラスビーカに入れ、50℃90%RHの恒温恒湿槽に8時間放置した後、トナーの凝集性を目視で確認した。
◎:トナーの凝集が全く認められない
○:トナーの凝集が殆ど認められない
△:トナーの凝集がわずかに認められる
×:トナーの凝集が認められる
試験4(定着性)
「カシオページプレストN−5」(カシオ計算機(株)製:プロセススピード129mm/sec)の定着部分の温度を可変できるように改造し、定着試験機とした。
◎:非オフセット領域が30℃以上
○;非オフセット領域が20℃
△:非オフセット領域が10℃
×:非オフセット領域がない
試験5(トナー消費量)
5%印字1万枚試験で、トナー消費量を測定した。
◎:純正トナーと比較してトナー消費量が100%以下
○:純正トナーと比較してトナー消費量が100%を超え103%以下
△:純正トナーと比較してトナー消費量が103%を超え106%以下
×:純正トナーと比較してトナー消費量が106%を超える
実施例1−7、比較例1−7の各トナーについての試験結果を、下記表3に示す。
Claims (2)
- 数平均分子量が100,000以上のポリ乳酸樹脂を加水分解処理して数平均分子量を50,000に調整して得られたバイオプラスチックからなる結着樹脂及び着色剤を含有するトナー母体粒子に、解砕用シリカと共にジェットミルにより解砕された粒径500nm以下の帯電制御剤としてのLR−147(商品名、日本カーリット(株)製)を、前記トナー母体粒子100質量部に対し0.2から0.8質量部外添してなることを特徴とする電子写真用トナー。
- 数平均分子量が100,000以上のポリ乳酸樹脂を加水分解処理して数平均分子量を50,000に調整して得られたバイオプラスチックからなる結着樹脂と着色剤とを含む原料を溶融混練後粉砕してトナー母体粒子を得、該得られたトナー母体粒子に予め解砕用シリカと共にジェットミルにより解砕された粒径500nm以下の帯電制御剤としてのLR−147(商品名、日本カーリット(株)製)を、前記トナー母体粒子100質量部に対し0.2から0.8質量部外添し混合して製造することを特徴とする電子写真用トナーの製造方法。
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