JP5115887B2 - 緊急通報システム - Google Patents

緊急通報システム Download PDF

Info

Publication number
JP5115887B2
JP5115887B2 JP2008304429A JP2008304429A JP5115887B2 JP 5115887 B2 JP5115887 B2 JP 5115887B2 JP 2008304429 A JP2008304429 A JP 2008304429A JP 2008304429 A JP2008304429 A JP 2008304429A JP 5115887 B2 JP5115887 B2 JP 5115887B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
call
receiver
nurse call
identification information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008304429A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010130478A (ja
Inventor
邦彦 牟田
Original Assignee
株式会社ケアコム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ケアコム filed Critical 株式会社ケアコム
Priority to JP2008304429A priority Critical patent/JP5115887B2/ja
Publication of JP2010130478A publication Critical patent/JP2010130478A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5115887B2 publication Critical patent/JP5115887B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Interconnected Communication Systems, Intercoms, And Interphones (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Description

本発明は、病院などの施設における医療従事者などのスタッフが危険な状態になった場合に他のスタッフなどに通報する緊急通報システムに関する。
病院などの施設に勤務する医者や看護師など(以下、まとめて医療従事者と記載する)は、病室やカンファレンスルームなどで患者や患者の家族と対面することが多い。このような場合に、患者は医療従事者の自分への対応や病院の自分への対応に不満を持っていることがある。また、患者の家族も同様に、医療従事者の患者への対応や病院の患者への対応に不満を持っていることがある。このようなことが原因となって、患者や患者の家族が医療従事者に対して暴力を振るったり暴言を浴びせたりすることが増加してきている。
ところで、学校などの施設で、子供に対する暴力の発生を抑制するために、子供に携帯型送信装置を持たせて、緊急事態が発生した場合に操作させるようにする通報システムが知られている(例えば、特許文献1など)。
特開2003−109163号公報
この特許文献1に記載の通報システムを病院などに適用して、医療従事者に携帯型送信装置を持たせるようにすれば、医療従事者が暴力を振るわれたり暴言を浴びせられたりした場合に、他の医療従事者の応援を要請することが可能である。しかしながら、特許文献1の通報システムを病院に適用した場合、応援を要請することはできるが、現場がどのような状況であったのか(どのような経緯で医療従事者が通報を行ったのか)は記録されない。そのため、実際に現場でどのようなことが行われていたのかは、医療従事者や患者、患者の家族の証言などに委ねられるため、病院として真相を究明することが困難になってしまうという問題があった。
一方、病室内に設けられた天井マイクに入力する音量レベルが所定のレベルよりも大きい場合に、医療従事者が居るナースセンターと患者が居る病室との間の通話路を形成して、病室内の音をナースセンターで聴取するナースコール装置が知られている(例えば、特許文献2など)。
特開2001−127893号公報
この特許文献2に記載のナースコール装置を利用して取得した病室内の音声を録音することで、医療従事者が通報を行った現場がどのような状況であったのかを記録することができる。しかしながら、現場である病室で実際にどのようなことが行われていたかを記録するためには、医療従事者が通報を行う前から記録を行っている必要があるため、ナースセンターと病室との間の通話路を常に形成しておく必要があり、患者のプライバシーを侵害してしまうという問題があった。
また、患者のプライバシーを侵害する問題を無視した場合でも、医療従事者が暴力を振るわれたり暴言を浴びせられたりする場所が特定の病室に限定されないため、ナースセンターと全ての病室との間で常に通話路を形成していなければならない。しかしながら、現行のナースコール装置では、ナースセンターと病室との通話路は、同時に数回線しか形成することができないため、このような記録を行うことに対応することができないという問題があった。また、常に通話路を形成してしまうと、ナースコール装置の本来の機能であり、患者が医療従事者を呼び出すことができなくなってしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、患者のプライバシーをできるだけ保護しつつ、ナースコール装置の機能を生かしながら、現行のナースコール装置を利用して通報を行った医療従事者がどのような状況であったのかを適切に記録することができるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、医療従事者により携行される携帯型送信装置の操作により呼出信号が送信されると、設置位置が特定された状態で病院内の各所に設置されている受信機が呼出信号を受信するとともにその受信レベルを測定し、受信レベルが最も大きい受信機の設置位置を特定する。一方、ナースコール子機は、周辺の直近の状況を所定時間に渡って常に記録している。そして、ナースコール親機は、呼出信号を入力すると、受信機の設置位置の近傍に設置されているナースコール子機との間で回線を接続し、ナースコール子機が記録した情報を取得して、回線を切断するようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、操作が行われた携帯型送信装置が存在する場所以外では、ナースコール子機が記録した情報がナースコール親機により取得されることはなく、操作が行われた携帯型送信装置が存在する場所でも、携帯型送信装置の操作が行われない限りナースコール子機が記録した情報がナースコール親機により取得されることはない。そのため、患者のプライバシーをできる限り保護することができる。また、操作が行われた携帯型送信装置が存在する場所に設置されたナースコール子機とナースコール親機との間の回線を一時的に接続するだけで良いので、ナースコール装置の機能を生かしながら、現行のナースコール装置を利用して情報を取得することができる。従って、暴力を振るわれたり暴言を浴びせられたりした医療従事者が通報を行った場合に、その医療従事者が通報を行うまでにどのような状況であったのかを適切に記録することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による緊急通報システムの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態による緊急通報システムは、ナースコール子機1、携帯型送信装置10、受信機20、ナースコール親機30を備えて構成されている。また、本実施形態による緊急通報システムは、図2に示すように配置されている。
各病室A,B,C,…には、それぞれナースコール子機1a,1b,1c,…および受信機20a,20b,10c,…が設置されており、ナースコール親機30に接続されている。また、医療従事者は、携帯型送信装置10を携行している。なお、図2に示す例では、各病室A,B,Cにはナースコール子機1a,1b,1cが1台ずつしか設置されていないが、病室内の病床の数(換言すると患者の数)に合わせてナースコール子機1を設けても良いことはもちろんである。
ナースコール子機1は、操作ユニットおよびウォールユニットにより構成されている。操作ユニットは、病室の各患者が手元で呼び出し操作や通話ができるように、ベッド上やベッド近傍に置かれる。また、操作ユニットは、コードなどを介してウォールユニットのコンセントに接続されている。また、操作ユニットは、患者が医療従事者を呼び出すための呼び出しボタン(図示せず)を備えている。ウォールユニットは、病室の各患者のベッドサイドの壁面に埋め込まれており、廊下灯に接続されている。また、ウォールユニットは、医療従事者が緊急時に他の医療従事者などを呼び出すための呼び出しボタン(図示せず)、患者が医療従事者を呼び出したときに医療従事者が操作して元の状態に戻すための復旧ボタン(図示せず)、操作ユニットを接続するためのコンセント(図示せず)を備えている。また、操作ユニットおよびウォールユニットの少なくとも一方には、患者が医療従事者と会話を行う際に使用するマイク(図示せず)およびスピーカ(図示せず)を備えている。
また、ナースコール子機1は、子機制御部2、子機記憶部3、状況記録部4、子機インターフェース5を備えて構成されている。携帯型送信装置10は、医療従事者により携行され、携帯型送信装置10の筐体に取り付けられた紐などにより医療従事者の首などに掛けられる。また、携帯型送信装置10は、制御部11、呼出操作部12、記憶部13、無線送信部14を備えて構成されている。
受信機20は、病院内の各所(例えば、各病室A,B,Cなど)に設置されている。また、受信機20は、少なくともナースコール子機1の設置位置の近傍に設置される。なお、一般的には、医療従事者が病院内の何処に居ても携帯型送信装置10から送信される呼出信号(後述する)を受信できるように、受信機20は病院内に分散配置されている。また、受信機20は、ナースセンターなどに設置されたナースコール親機30に有線などにより接続されている。また、受信機20は、受信機制御部21、受信部22、測定部23、受信機記憶部24、受信機インターフェース25を備えて構成されている。
ナースコール親機30は、医療従事者が居るナースセンターなどに設置され、ナースコール子機1と有線にて接続されている。また、ナースコール親機30は、ナースコール子機1からの呼び出しを報知するとともに、その呼び出しに応答して患者と通話するためのハンドセット(図示せず)を備えている。ここで、ハンドセットは、マイク(図示せず)やスピーカ(図示せず)を備えている。ここで、ナースコール子機1とナースコール親機30との間の呼び出しや通話の方法については、周知の技術を用いるため、説明を省略する。また、ナースコール親機30は、携帯型送信装置10からの呼び出しを報知するとともに、その呼び出しに応答するための確認操作部(図示せず)を備えている。また、ナースコール親機30は、親機制御部31、親機インターフェース32、親機記憶部33、設置位置情報抽出部34、ナースコール子機特定部35、報知部36を備えて構成されている。
まず、ナースコール子機1の各構成要素について説明する。子機制御部2は、ナースコール子機1の各構成要素を後述するように制御する。子機記憶部3は、ナースコール子機1に固有に割り当てられた子機識別情報を記憶している。状況記録部4は、ナースコール子機1の周辺の状況を常に記録するものであり、本実施形態では、書き換え可能な記憶媒体を用いた音声録音装置を例示して説明する。ここで、状況記録部4が音声を記録可能な時間には制限があり、その時間を過ぎると、状況記録部4は古い記録内容を上書きして音声を記録する。そのため、状況記録部4には直近の状況が常に記録されている状態となる。また、状況記録部4には音声データとして音声が記録されている。子機インターフェース5は、ナースコール子機1とナースコール親機30とを接続するためのものであり、親機インターフェース32との間を有線で接続している。
次に、携帯型送信装置10の各構成要素について説明する。制御部11は、携帯型送信装置10の各構成要素を後述するように制御する。呼出操作部12は、患者や患者の家族などにより暴力を振るわれたり暴言を浴びせられたりした医療従事者が他の医療従事者などを呼ぶ際に操作される。ここで、呼出操作部12は、押しボタンなどにより構成されている。なお、医療従事者が押しボタンを押すことで患者や患者の家族などが激昂することが考えられる場合には、医療従事者が秘密裏に呼び出しを行うことができるように呼出操作部12を構成するようにしても良い。
記憶部13は、携帯型送信装置10に固有に割り当てられた識別情報を記憶している。このように構成された携帯型送信装置10において、制御部11は呼出操作部12の操作を検知する。呼出操作部12の操作を制御部11が検知すると、制御部11は記憶部13から識別情報を取得し、この識別情報を含む呼出信号を生成する。無線送信部14は、制御部11にて生成された呼出信号を無線送信する。ここで、無線送信部14から送信される呼出信号は上下階の間に介在する床や天井などの影響を受け難い特性を有しているため、上下階に存在する受信機20が携帯型送信装置10から送信された呼出信号を誤って受信することはない。なお、受信機20の特性や床や天井の特性により受信機20の誤受信が防止できれば、呼出信号の特性がこのようなものに限定されることはない。
次に、受信機20の各構成要素について説明する。受信機制御部21は、受信機20の各構成要素を後述するように制御する。受信部22は、携帯型送信装置10から送信された呼出信号を図示しないアンテナを介して受信する。測定部23は、受信部22が受信した呼出信号の受信レベルを測定して受信レベル情報として受信機制御部21へ出力する。通常、携帯型送信装置10が受信機20のアンテナに近いほど、測定部23で測定される呼出信号の受信レベルは大きくなる。
受信機記憶部24は、受信機20に固有に割り当てられた受信機識別情報を記憶している。受信機インターフェース25は、受信機20とナースコール親機30とを接続するためのものであり、親機インターフェース22との間を有線で接続している。受信部22が呼出信号を受信すると、受信機制御部21は、受信機記憶部24から受信機識別情報を取得し、測定部13から出力された受信レベル情報を入力する。そして、受信部22が受信した呼出信号と受信機識別情報と受信レベル情報とを関連付けて受信機インターフェース25から出力する。
次に、ナースコール親機30の各構成要素について説明する。親機制御部31は、ナースコール親機30の各構成要素を後述するように制御する。親機インターフェース32は、ナースコール親機30と受信機20とを接続するためのものであり、受信機インターフェース25との間を有線で接続している。そして、親機制御部31は、呼出信号とその呼出信号に関連付けられた受信機識別情報および受信レベル情報とを親機インターフェース32を介して受信機20から入力する。ここで、複数の受信機20が携帯型送信装置10から送信された呼出信号を受信した場合には、親機制御部31は、識別情報が同一である呼出信号を複数入力する。
親機記憶部33は、病院内に設置された全ての受信機20の受信機識別情報を記憶している。また、各受信機20が設置された位置を示す設置位置情報を受信機識別情報に関連付けて記憶している。これにより、ナースコール親機30では、全ての受信機20の設置位置を把握することができる。また、親機記憶部33は、受信機20が設置された位置の近傍に設置されたナースコール子機の子機識別情報とこの受信機20の受信機識別情報とを関連付けて記憶している。ここで、親機記憶部33は、設置位置情報として病室の位置を特定可能な病室番号などの情報を用いている。このように、親機記憶部33は、設置位置情報と個々居識別情報を関連付けて記憶している。
また、親機記憶部33は、医療従事者を識別するための医療従事者識別情報(例えば、医療従事者の名前など)とその医療従事者が携行する携帯型送信装置10の識別情報とを関連付けて記憶している。これにより、ナースコール親機30では、呼び出しを行った医療従事者を特定することができる。
設置位置情報抽出部34は、複数の受信機20が同一の識別情報を有する携帯型送信装置10から送信された呼出信号を受信した場合に、それぞれの受信レベル情報を解析して、受信レベルが最も大きい受信機20を特定し、その受信機の識別情報に関連付けて親機記憶部33に記憶されている設置位置情報を抽出する。
ナースコール子機特定部35は、設置位置情報抽出部34により抽出された設置位置情報に関連付けて親機記憶部33に記憶されている子機識別情報を取得し、呼び出しを行った携帯型送信装置10を携行する医療従事者の近傍に設置されているナースコール子機1を特定する。このようなナースコール親機30の一連の動作により、呼び出しを行った医療従事者がどの病室に居るか(換言すると、緊急事態が起こった病室がどこであるか)ということと、その病室にどのナースコール子機1が設置されているかということとが判明する。
報知部36は、医療従事者から呼び出しがあったことを報知する。ここで、報知部36は、スピーカなどの放音装置や液晶ディスプレイなどの表示装置により構成される。また、報知部36にて報知する場合に、親機制御部31は、呼出信号に含まれる識別情報によって、呼び出しを行った医療従事者を特定し、その名前を報知部の表示装置に表示させるようにしている。また、親機制御部31は、医療従事者が呼び出しを行った場合に、呼び出し位置の病室番号を表示する。このような報知が行われると、ナースコール親機30の近傍に居る医療従事者(呼び出しを行った医療従事者以外の医療従事者)は、図示しない復旧操作部を操作して報知部36による報知を停止させる。
一方、親機制御部31は、ナースコール子機特定部35により特定されたナースコール子機1との間で回線を接続し、親機インターフェース32および子機インターフェース5を介して子機記憶部3に記憶されている子機識別情報および状況記録部により記録した音声データを取得する。ここで、親機制御部31による音声データの取得は、復旧操作部を操作してから所定のタイミングとなるまで継続される。これは、緊急事態が発生した後の現場の状況を記録するための動作であり、数分程度の時間が設定されている。そして、所定のタイミングが経過すると、親機制御部31は、ナースコール子機1との回線を切断する。
例えば、図2に示すようなケースでは、医療従事者が携帯型送信装置10の呼出操作部12を操作すると、病室Bに設置された受信機20bが呼出信号を受信する。このとき、病室Aの受信機20aや病室Cの受信機20cは呼出信号を受信しない。受信機20bでは、呼出信号に加えて、測定部23で測定した受信レベル情報と受信機識別情報とを関連付けて受信機インターフェース25からナースコール親機30に送信する。
ナースコール親機30では、受信機20bから受信した呼出信号によって呼び出しを行った医療従事者を特定するとともに、受信機20bから受信した受信レベル情報および受信機識別情報により医療従事者が呼び出しを行った病室Bを特定する。そして、ナースコール子機特定部35によって病室Bに設置されているナースコール子機1bを特定する。ナースコール親機30では、ナースコール子機1bとの間で回線を接続して、ナースコール子機1bの状況記録部4に記録されている音声データおよび子機記憶部3に記憶されている子機識別情報を取得する。このとき、病室Bのナースコール子機1bの状況記録部4に記録されている音声データはナースコール親機30によって取得されるが、病室Aのナースコール子機1bの状況記録部4に記録されている音声データや病室Cのナースコール子機1cの状況記録部4に記録されている音声データは、ナースコール親機30によって取得されることはない。
次に、本実施形態による緊急通報システムの動作および状況記録方法を説明する。図3は、本実施形態による緊急通報システムの動作および状況記録方法を示すフローチャートである。まず、ナースコール子機1では、状況記録部4が病室内の音声を記録する(ステップS1)。そして、ナースコール親機30から回線が接続されたか否かを子機制御部2にて調べる(ステップS2)。
また、携帯型送信装置10では、呼出操作部12が操作されたか否かを制御部11にて調べる(ステップS3)。呼出操作部12が操作されていないと制御部11にて判断した場合には(ステップS3にてNO)、ステップS3の処理を繰り返す。一方、呼出操作部12が操作されたと制御部11にて判断した場合には(ステップS3にてYES)、制御部11は、呼出信号を生成して送信する(ステップS4)。
また、ナースコール親機30では、受信機20を介して呼出信号を入力したか否かを親機制御部31にて調べる(ステップS5)。呼出信号を入力していないと親機制御部31にて判断した場合には(ステップS5にてNO)、ステップS5の処理を繰り返す。一方、呼出信号を入力したと親機制御部31にて判断した場合には(ステップS5にてYES)、親機制御部31により呼び出しを行った医療従事者を特定し、設置位置情報抽出部34により受信機20の設置位置を特定して、報知部36により報知を行う(ステップS6)。
そして、ナースコール子機特定部35により受信機20の設置位置の近傍に設置されているナースコール子機1を特定し、親機制御部31は、特定されたナースコール子機1との間で回線を接続する(ステップS7)。
ナースコール子機1では、ナースコール親機30から回線が接続されたか否かを子機制御部2にて調べているため(ステップS2)、ナースコール親機30から回線が接続されていないと子機制御部2にて判断した場合には(ステップS2にてNO)、ステップS2の処理を繰り返す。一方、ナースコール親機30から回線が接続されたと子機制御部2にて判断した場合にはS(ステップS2にてYES)、状況記録部4にて記録されている音声データを出力する。そして、ナースコール親機30から回線が切断されたか否かを子機制御部2にて調べる(ステップS9)。
ナースコール親機30では、親機制御部31が音声データを取得する(ステップS10)。そして、復旧の操作が行われたか否かを親機制御部31にて調べる(ステップS11)。復旧の操作が行われていないと親機制御部31にて判断した場合には(ステップS11にてNO)、ステップS11の処理を繰り返す。一方、復旧の操作が行われたと親機制御部31にて判断した場合には(ステップS11にてYES)、報知部36による報知を停止し、所定のタイミングで回線を切断する(ステップS12)。
ナースコール子機1では、ナースコール親機30から回線が切断されたか否かを子機制御部2にて調べているため(ステップS9)、ナースコール親機30から回線が切断されていないと子機制御部2にて判断した場合には(ステップS9にてNO)、ステップS9の処理を繰り返す。一方、ナースコール親機30から回線が切断されたと子機制御部2にて判断した場合には(ステップS9にてYES)、子機制御部2は、音声データの出力を停止する(ステップS13)。
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、医療従事者により携行される携帯型送信装置10の呼出操作部12を操作することにより制御部11により生成された呼出信号が無線送信部14から送信されると、設置位置が特定された状態で各病室に設置されている受信機20の受信部22が呼出信号を受信するとともに、その受信レベルを測定部23が測定する。そして、ナースコール親機30では、設置位置情報抽出部34が受信レベルが最も大きい受信機20の設置位置を特定する。一方、ナースコール子機1では、周辺の音声を状況記録部4によって記録している。そして、ナースコール親機30は、受信機20の設置位置の近傍に設置されているナースコール子機1をナースコール子機特定部35により特定し、親機制御部31は、特定されたナースコール子機1との間で回線を接続して、ナースコール子機1の状況記録部4が記録した音声データを取得するようにしている。
これにより、操作が行われた携帯型送信装置10が存在する病室以外では、ナースコール子機1の状況記録部4が記録した音声データがナースコール親機30により取得されることはなく、操作が行われた携帯型送信装置10が存在する病室でも、携帯型送信装置10の操作が行われない限りナースコール子機1の状況記録部4が記録した音声データがナースコール親機30により取得されることはない。そのため、患者のプライバシーをできる限り保護することができる。また、操作が行われた携帯型送信装置10が存在する病室に設置されたナースコール子機1とナースコール親機30との間の回線を一時的に接続するだけで音声データを取得することができるので、ナースコールの通常の機能(ナースコール子機1による呼び出し)を生かしながら、現行のナースコールを利用して音声データを取得することができる。従って、暴力を振るわれたり暴言を浴びせられたりした医療従事者が通報を行った場合に、その医療従事者が通報を行うまでにどのような状況であったのかを適切に記録することができる。
なお、前述した実施形態では、携帯型送信装置10の呼出操作部12が操作されても、ナースコール親機30の報知部36でのみ報知が行われているが、これに限定されない。例えば、携帯型送信装置10自体が報知を行っても良いし、ナースコール子機1や廊下灯などが報知を行うようにしても良い。これにより、現場の近くに居る医療従事者が迅速に対応することができるようになる。
また、本実施形態では、ナースコール子機1と受信機20とを別々に設けているが、これに限定されない。例えば、ナースコール子機1と受信機20とを一体的に設けるようにしても良い。
また、前述した実施形態では、受信機20の受信機記憶部24に受信機20を識別するための受信機識別情報を記憶させて、受信機20を識別するようにしているが、これに限定されない。例えば、ナースコール親機30が親機インターフェース32における受信機20の接続端子を識別可能としておき、接続端子毎に受信機20を識別することができるようにしておいても良い。これにより、各受信機20が受信機記憶部24を持つ必要が無くなる。
また、前述した実施形態では、呼び出し位置の候補として、受信レベルが大きい受信機20の近傍に設置されたナースコール子機1のみから音声データを取得するようにしているが、これに限定されない。例えば、受信レベルが大きい受信機20の上位いくつか、または、呼出信号を受信した受信機20の全ての近傍に設置されているナースコール子機1から音声データを取得するようにしても良い。
その他、上記実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本実施形態による緊急通報システムの構成例を示すブロック図である。 本実施形態による緊急通報システムの機器配置例を示す図である。 本実施形態による緊急通報システムの動作および状況記録方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ナースコール子機
2 子機制御部
3 子機記憶部
4 状況記録部
5 子機インターフェース
10 携帯型送信装置
11 制御部
12 呼出操作部
13 記憶部
14 無線送信部
20 受信機
21 受信機制御部
22 受信部
23 測定部
24 受信機記憶部
25 受信機インターフェース
30 ナースコール親機
31 親機制御部
32 親機インターフェース
33 親機記憶部
34 設置位置情報抽出部
35 ナースコール子機特定部
36 報知部

Claims (1)

  1. 患者が医療従事者を呼び出すためのナースコール子機と、前記医療従事者によって携行され他の医療従事者を呼び出すための携帯型送信装置と、施設内の各所に分散配置され前記携帯型送信装置と無線で接続される受信機と、前記ナースコール子機と有線で接続され、前記受信機と無線または有線で接続され、前記ナースコール子機からの呼び出しを報知して前記医療従事者が応答するため、または、前記携帯型送信装置からの呼び出しを報知して前記他の医療従事者が応答するためのナースコール親機とを備えた緊急通報システムであって、
    前記ナースコール子機は、
    前記ナースコール子機に固有に割り当てられた子機識別情報を記憶する子機記憶部と、
    周辺の直近の状況を所定時間に渡って常に記録する状況記録部とを備え、
    前記携帯型送信装置は、
    前記医療従事者が前記他の医療従事者を呼び出すために操作される呼出操作部と、
    前記携帯型送信装置に固有に割り当てられた識別情報を記憶する記憶部と、
    前記呼出操作部の操作により前記記憶部に記憶された前記識別情報を含む呼出信号を生成する制御部と、
    前記制御部により生成された前記呼出信号を無線送信する無線送信部とを備え、
    前記受信機は、
    前記携帯型送信装置が送信した前記呼出信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信した前記呼出信号の受信レベルを測定し受信レベル情報として出力する測定部と、
    前記受信部が受信した前記呼出信号と前記測定部から入力した前記受信レベル情報とを関連付けて出力する受信機制御部とを備え、
    前記ナースコール親機は、
    前記受信機が設置された位置を示す設置位置情報と前記受信機が設置された位置の近傍に設置された前記ナースコール子機の子機識別情報とを関連付けて記憶するとともに、前記医療従事者を識別するための医療従事者識別情報とその医療従事者が携行する前記携帯型送信装置の前記識別情報とを関連付けて記憶する親機記憶部と、
    前記受信機から出力された前記呼出信号と前記受信レベル情報とを入力し、前記受信レベル情報を解析して前記受信レベルが最も大きい受信機の設置位置情報を前記親機記憶部から抽出する設置位置情報抽出部と、
    前記設置位置情報抽出部により抽出された前記設置位置情報に関連付けて前記親機記憶部に記憶されている前記子機識別情報を取得し、前記呼出操作部を操作した医療従事者の近傍に設置されているナースコール子機を特定するナースコール子機特定部と、
    前記設置位置情報抽出部が前記呼出信号を入力すると、前記ナースコール子機特定部により特定されたナースコール子機との間で回線を接続し、前記子機記憶部に記憶された前記子機識別情報および前記状況記録部により記録した状況情報を取得した後に、前記回線を切断する親機制御部とを備えたことを特徴とする緊急通報システム。
JP2008304429A 2008-11-28 2008-11-28 緊急通報システム Active JP5115887B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008304429A JP5115887B2 (ja) 2008-11-28 2008-11-28 緊急通報システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008304429A JP5115887B2 (ja) 2008-11-28 2008-11-28 緊急通報システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010130478A JP2010130478A (ja) 2010-06-10
JP5115887B2 true JP5115887B2 (ja) 2013-01-09

Family

ID=42330508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008304429A Active JP5115887B2 (ja) 2008-11-28 2008-11-28 緊急通報システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5115887B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6285789B2 (ja) * 2014-04-17 2018-02-28 株式会社ケアコム ナースコールシステム、ナースコール親機およびナースコール子機
JP6491035B2 (ja) * 2015-05-11 2019-03-27 株式会社ケアコム ナースコールシステム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4162812B2 (ja) * 1999-10-28 2008-10-08 アイホン株式会社 ナースコール装置
JP2005354535A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Aiphone Co Ltd ナースコールシステム
JP2006033163A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Keakomu:Kk ナースコールシステム
JP2006271543A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Aiphone Co Ltd ナースコール装置
JP2008113180A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Carecom:Kk ナースコールシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010130478A (ja) 2010-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011172848A (ja) ナースコールシステム
JP5171576B2 (ja) ナースコールシステム
KR101420381B1 (ko) 양방향 디지털 무선 그룹 방송 시스템
JP5115887B2 (ja) 緊急通報システム
JP6013234B2 (ja) ナースコールシステム
JP5424395B2 (ja) ナースコールシステム
KR200459614Y1 (ko) 스마트폰을 이용한 환자관리 시스템
JP5946181B2 (ja) ナースコールシステム
JP5099912B2 (ja) ナースコールシステム
JP6577259B2 (ja) ナースコールシステム
JP6034704B2 (ja) ナースコールシステム
JP2012005611A (ja) ナースコールシステム
JP2009131380A (ja) ナースコールシステム
JP6362492B2 (ja) ナースコールシステム
JP2005244775A (ja) ナースコールシステム
JP4968794B2 (ja) ナースコールシステム
JP5907855B2 (ja) 居住者サポートシステム
JP5957368B2 (ja) ナースコールシステム
JP7204329B2 (ja) ナースコールシステム
JP6154189B2 (ja) ナースコールの画像表示制御システム
JP4257169B2 (ja) 緊急通報装置
JP6957393B2 (ja) ナースコールシステム
JP6196822B2 (ja) ナースコールシステム
JP5574533B2 (ja) ナースコールシステム
JP2017077356A (ja) ナースコールシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121005

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5115887

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250