JP2006271543A - ナースコール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 患者から呼び出しがある度に看護師がカメラを発信機を持つ患者の方向に向ける操作をすることなく、患者をモニタに映し出すことができる。
【解決手段】 無線呼出装置1の呼出信号を3台の指向性アンテナ4a〜4cを順次切り替えて受信し、電界強度検出回路9が呼出信号の電界強度を検出し、制御回路10が検出した電界強度データから受信電波が一番大きい指向性アンテナ4cを選別し、その指向性アンテナ4cに対応した方向データを方向データ記憶回路11から取り出し、その方向に可動式カメラ3を向けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ナースコール装置に関し、特に呼出ボタンを無線化したナースコール装置に関する。
看護師を呼び出すための呼出ボタンを無線化して携行を可能にしたナースコール装置がある。このように無線化することで、患者が廊下等の共用部に居る場合であっても、容易に看護師を呼び出すことができる(例えば、特許文献1参照)。この場合、例えば廊下灯毎にアンテナを設けて、呼出ボタンとしての発信器による呼び出しを受信し、アンテナの位置(廊下灯の位置)をナースコール親機にて知ることで、呼出操作した患者のおおよその位置を認識していた。
一方で、病室毎に可動カメラを設置して呼出操作をした患者を撮影可能としたナースコール装置がある(例えば、特許文献2参照)。これは、ナースステーションからの制御でカメラの撮影方向を変更し、呼出操作をした患者を選択して撮影するようにしており、ナースステーションに設けたモニタに呼出操作をした患者を出画させて、呼び出しに対して的確なケアを可能としている。
特開2005−21209号公報 特開平8−287383号公報
上述する可動カメラを廊下等の共用部にも設置すれば、患者が病室以外の場所で携行している発信器を操作して看護師を呼び出した場合でも、患者を映し出して見ることができ的確なケアが可能となる。
しかしながら、このような構成のナースコール装置においては、カメラの方向は呼出時は固定されており、ナースステーション側でカメラの方向を操作して患者を探すという手間が相変わらず必要であるため、患者への迅速な対応の面では好ましくない。また、どのような場所に患者がいても、患者をそれなりに映し出そうとするとカメラの設置台数も増えることになり大きな設置コストを必要とした。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、呼び出しがある度にナースステーションからの操作でカメラを発信機を持つ患者の方向に向ける操作をすることなく、患者をモニタに映し出すことができるナースコール装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1に記載の発明は、患者が携帯する発信機と、発信器の高周波発信信号を受信する受信機と、可動式カメラとを有するナースコール装置において、受信機は、複数の指向性アンテナと、高周波受信回路と、高周波受信回路で受信するアンテナを切り替えるアンテナ切替回路と、受信電波の強さを検出する電界強度検出回路と、指向性アンテナの夫々に対応した方向データを記憶した方向データ記憶手段と、可動式カメラの撮影方向を制御するカメラ制御手段とを有し、発信器が発する呼出信号を複数の指向性アンテナを順次切り替えて受信すると共に、電界強度検出回路が受信電波の電界強度を検出し、カメラ制御手段は、検出した電界強度データから受信電波が一番大きい指向性アンテナを選別し、選別した指向性アンテナに対応した方向データを方向データ記憶手段から取り出し、当該方向データに基づいて可動式カメラの方向を制御することを特徴とする。
この構成により、複数のアンテナを用いて患者の方向を探し出してカメラの撮影方向を変更するので、呼出操作をした患者を自動で映し出すことが可能となり、ナースステーションにおいて、呼び出しに応対する看護師がカメラの向きを操作して患者を捜す手間が必要なくなり、迅速な応対が可能となる。
請求項2の発明は、患者が携帯する発信機と、発信器の高周波発信信号を受信する受信機と、可動式カメラとを有するナースコール装置において、受信機は、1つの指向性アンテナと、指向性アンテナの方向を変えるアンテナ回転手段と、高周波受信回路と、受信電波の強さを検出する電界強度検出回路と、検出した電界強度とアンテナの方向データとを記憶する方向・電界データ記憶手段と、可動式カメラの撮影方向を制御するカメラ制御手段とを有し、カメラ制御手段は、発信機が発する呼出信号を、指向性アンテナを回転させながら受信し、電界強度検出回路で検出した電界強度と指向性アンテナの方向データの組を電界データ記憶手段に記憶し、その記憶したデータから一番電界強度の大きい方向を選別してその方向に可動式カメラを向けることを特徴とする。
この構成により、アンテナの向きを変えて発信器の方向を探し出し、その方向にカメラを向けるので、自動で呼出操作をした患者を映し出すことが可能となり、ナースステーションにおいて、呼び出しに応対する看護師がカメラの向きを操作して患者を捜す手間が必要なくなり、迅速な応対が可能となる。
請求項3の発明は、患者が携帯する発信機と、発信器の高周波発信信号を受信する受信機と、可動式カメラとを有するナースコール装置において、可動式カメラは指向性アンテナと一体に構成され、受信機は、高周波受信回路と、受信電波の強さを検出する電界強度検出回路と、検出した電界強度と指向性アンテナの方向データとを記憶する方向・電界データ記憶手段と、カメラの撮影方向を制御するカメラ制御手段とを有し、発信器が発する呼出信号を可動式カメラを回転させながら受信すると共に、電界強度検出回路が受信電波の電界強度を検出し、カメラ制御手段は、検出した電界強度データと指向性アンテナの方向データの組を電界データ記憶手段に記憶し、その記憶したデータから一番電界強度の大きい方向を選別し、その方向に可動式カメラを向けることを特徴とする。
この構成により、アンテナとカメラの向きを同時に変えて発信器の方向を探し出し、その方向にカメラを向けるので、自動で呼出操作をした患者を映し出すことが可能となり、ナースステーションにおいて、呼び出しに応対する看護師がカメラの向きを操作して患者を捜す手間が必要なくなり、迅速な応対が可能となる。また、可動式カメラと指向性アンテナとを一体に構成することで、可動部を簡易な構成にでき低コストで実現できる。
請求項4の発明は、患者が携帯する発信機と、発信器の高周波発信信号を受信する受信機と、可動式カメラとを有するナースコール装置において、受信機は、離間して設置される複数の無指向性アンテナと、アンテナ切替手段と、高周波受信回路と、受信電波の強さを検出する電界強度検出回路と、可動式カメラを基準とした無指向性アンテナの方向に夫々に対応した方向データを記憶した方向データ記憶手段と、カメラの撮影方向を制御するカメラ制御手段とを有し、発信器が発する呼出信号を複数の無指向性アンテナを順次切り替えて受信すると共に、電界強度検出回路が受信電波の電界強度を検出し、カメラ制御手段は、検出した電界強度データから受信電波が一番大きい無指向性アンテナを選別し、選別した無指向性アンテナに対応した方向データを方向データ記憶手段から取り出し、当該方向データに基づいて可動式カメラの方向を制御することを特徴とする。
この構成により、複数の無指向性アンテナを用いて患者の方向を探し出し、カメラの撮影方向を変更するので、呼出操作をした患者を安価なシステムで且つ自動で映し出すことが可能となり、ナースステーションにおいて、呼び出しに応対する看護師がカメラの向きを操作して患者を捜す手間が必要なくなり、迅速な応対が可能となる。
本発明によれば、可動式カメラが自動で呼出操作をした患者を映し出すことができ、ナースステーションにおいて、呼び出しに応対する看護師がカメラの向きを操作して患者を捜す手間が必要なく、迅速な応対が可能となる。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るナースコール装置の第1の実施形態を示す要部説明図であり、1は無線呼出装置(発信器)、2は受信機、3は可動式カメラを示している。無線呼出装置1は、患者が携帯し、具合が悪くなった時等の緊急時にボタン操作で高周波呼出信号(以下、単に「呼出信号」という)を発信できるよう構成され、内部の発信回路が自身のID信号を含む呼出信号を出力するよう構成されている。また、可動式カメラ3は、パン/チルト動作が可能に構成されている。
受信機2は、夫々異なる方向に向けて近接して配置された第1〜第3の3台の指向性アンテナ4(4a〜4c)を有し、無線呼出装置1からの呼出信号を受信するよう構成され、例えば病院内の共用部である廊下の中央部天井に設置されている。また、可動式カメラ3は、受信機2に隣接して設置され、この可動式カメラ3の撮像映像はナースステーションに設置された図示しないモニタにて出画されるよう構成されている。
受信機2は図2のブロック図に示すような回路構成となっている。図2において、7は受信する指向性アンテナ4を切り替えるアンテナ切替回路、8は指向性アンテナ4で受信した呼出信号を復調して呼出データ信号を作成する高周波受信回路、9は受信した呼出信号の強度(電界強度)を検出して電界強度データ信号を出力する電界強度検出回路、10は可動式カメラ3の撮影方向を制御する制御回路(カメラ制御手段)、11は設置された個々の指向性アンテナ4の方向データを記憶した方向データ記憶回路(方向データ記憶手段)である。尚、制御回路10はCPUを備えて受信機全体を制御する回路でもあり、高周波受信回路8の呼出データ信号を受けてナースステーションに設置した図示しないナースコール親機に呼出データ信号を伝送する。
次に、本発明のナースコール装置の動作を説明する。尚、図示しないナースコール子機による呼び出し、映像信号の送信、呼び出しを受けて行うナースステーションでの看護師の応答動作については、従来のナースコール装置と同様であるし、本発明の要旨ではないので説明を省略し、無線呼出装置1による共用部での呼び出し動作を説明する。
受信機2を備えた共用部において、患者が無線呼出装置1を使って呼出信号を発信すると、3台の指向性アンテナ4a〜4cがそれを受信する。受信機2では、アンテナ切替回路7が高周波受信回路8に接続する指向性アンテナ4を数msec間隔で切り替えており、切り替える毎に高周波受信回路8が受信する。高周波受信回路8は、呼出信号を受信する毎に、その呼出信号データを電界強度検出回路9へ送ると同時に、呼出信号を復調した呼出データ信号を制御回路10へ送る。
また、電界強度検出回路9は、呼出信号データから呼出信号に対応した電界強度データ信号を制御回路10へ出力する。
制御回路10は、呼出データ信号を受信したらナースステーションに設置されたナースコール親機へその呼出データ信号を送出し、ナースコール親機は看護師の呼出動作をする。続いて、制御回路10は、入力された夫々のアンテナの電界強度データにより電界強度の大きさを比較し、一番大きい電界強度を有する指向性アンテナ4を選び出す。
この場合、図1に示すように患者が第3の指向性アンテナ4cの方向にいるので、電界強度データは第3のアンテナ4cのものが一番大きくなり、方向データ記憶回路11から第3の指向性アンテナ4cに対応したカメラ方向データを取り出し、それに対応したカメラ方向データ信号を可動式カメラ3へ送る。可動式カメラ3は、カメラ方向データ信号が入力されるとカメラの方向をそれに対応した方向(第3の指向性アンテナ4cの方向)へ向け、その方向の映像をナースコール親機へ送信する。こうして、ナースコール親機に設けられたモニタではカメラ方向を操作することなく患者の様子を捉えた映像を見ることができる。
このように、複数のアンテナを用いて患者の方向を探し出してカメラの撮影方向を変更するので、呼出操作をした患者を自動で映し出すことが可能となり、ナースステーションにおいて、呼び出しに応対する看護師がカメラの向きを操作して患者を捜す手間が必要なくなり、迅速な応対が可能となる。
尚、この実施形態では指向性アンテナ4を3台設けているが、設置数を増やせばそれだけ患者位置を正確に割り出すことができる。
図3は、本発明の第2の実施形態を示す要部説明図であり、上記第1の実施形態とは、受信機2が水平面内で回転する1つの指向性アンテナ13を備えている点が異なっている。受信機2は、図4のブロック図に示すよう構成され、14はアンテナ回転手段、15は方向・電界データ記憶回路(方向・電界データ記憶手段)であり、上記図2と同一の構成要素には同一の符号を付与してある。
以下、無線呼出装置1による共用部での呼び出し動作を説明する。尚、無線呼出装置1からの呼び出しを受けてナースコール親機からの応答動作は、本発明の要旨ではないので説明を省略する。
指向性アンテナ13は、アンテナ回転手段14により、例えば2秒で一回転可能となっている。そして、この回転している間、受信機2は指向性アンテナ13が予め設定した複数の所定角度になる度に、そのアンテナ方向データと呼出信号の電界強度データの記憶動作をし、無線呼出装置1の方向を判定する。
具体的に、患者が無線呼出装置1を使って呼出信号を発信すると、指向性アンテナ13がそれを受信し、高周波受信回路8が復調した呼出データ信号を制御回路10が認識したら、制御回路10はアンテナ回転手段14を操作して指向性アンテナ13を回転操作する。そして、回転している間、所定角度になる毎に、高周波受信回路8は電界強度検出回路9に呼出信号データを出力し、電界強度検出回路9はその都度電界強度データ信号を制御回路10へ出力する。
制御回路10は、こうして得たアンテナ方向データと電界強度データの組を指向性アンテナ13を1回転させる間、方向・電界データ記憶回路15に記憶する。指向性アンテナ13が1回転したら、記憶した電界強度データを比較し、一番大きい信号を判定する。(この図3の場合、指向性アンテナ13が図示右側に向いた時電界強度データが一番大きくなる。)
そして、記憶した方向データと電界強度データの組から、一番大きな信号と対を成す方向データを取り出して可動式カメラ3へ送り、可動式カメラ3の方向をそれに対応した方向(指向性アンテナの方向)へ向け、その方向の映像をナースコール親機へ送信する。こうしてナースコール親機に設けられた図示しないモニタで、カメラ方向を操作することなく患者の様子を捉えた映像を見ることができる。
このように、アンテナの向きを変えて発信器の方向を探し出し、その方向にカメラを向けるので、自動で呼出操作をした患者を映し出すことが可能となり、ナースステーションにおいて、呼び出しに応対する看護師がカメラの向きを操作して患者を捜す手間が必要なくなり、迅速な応対が可能となる。
図5は、本発明の第3の実施形態を示す要部説明図であり、上記第1の実施形態とは、受信機2が可動式カメラ3と一体に形成され、1つの指向性アンテナ17を有している点が異なっている。受信機2は、図6のブロック図に示すよう構成され、15は方向・電界データ記憶回路(方向・電界データ記憶手段)であり、上記図2と同一の構成要素には同一の符号を付与してある。
以下、無線呼出装置1による共用部での呼び出し動作を説明する。尚、無線呼出装置1の呼び出しを受けてナースステーションからの応答動作は、本発明の要旨ではないので説明を省略する。
指向性アンテナ17は、可動式カメラ3と一体に形成され、水平面内で回転可能に構成されている。この指向性アンテナ17は通常停止状態にあり、呼出信号を受信すると例えば2秒で一回転するよう構成されている。そして、回転している間、受信機2は可動式カメラ3と指向性アンテナ17が予め設定した複数の所定角度になる度に、そのアンテナ方向データと呼出信号の電界強度データの記憶動作をし、無線呼出装置1の方向を判定する。
具体的に、患者が無線呼出装置1を使って呼出信号を発信すると、指向性アンテナ17がそれを受信し、高周波受信回路8が復調した呼出データ信号を制御回路10が認識したら、制御回路10は可動式カメラ3を操作して、指向性アンテナ17と可動式カメラ3を回転操作する。この回転している間、所定角度になる毎に、高周波受信回路8は電界強度検出回路9に呼出信号データを出力し、電界強度検出回路9はその都度電界強度データ信号を制御回路10へ出力する。
制御回路10は、こうして得たアンテナ方向データと電界強度データの組を指向性アンテナ17を1回転させる間、方向・電界データ記憶回路15に記憶する。指向性アンテナ13が1回転したら、記憶した電界強度データを比較し、一番大きい信号を判定する。(この図3の場合、指向性アンテナ17が図示右側に向いた時電界強度データが一番大きくなる。)
そして、記憶した指向性アンテナ17の方向データと電界強度データの組から、一番大きな信号と対を成す方向データを取り出して可動式カメラ3へ送り、可動式カメラ3の方向をそれに対応した方向へ向け(即ち、指向性アンテナ17をその受信電波の一番強い方向へ向け)、その方向の映像をナースコール親機へ送信する。
こうしてナースコール親機に設けられたモニタで、カメラ方向を操作することなく患者の様子を捉えた映像を見ることができる。
このように、アンテナとカメラの向きを同時に変えて発信器の方向を探し出し、その方向にカメラを向けるので、自動で呼出操作をした患者を映し出すことが可能となり、ナースステーションにおいて、呼び出しに応対する看護師がカメラの向きを操作して患者を捜す手間が必要なくなり、迅速な応対が可能となる。また、可動式カメラと指向性アンテナとを一体に構成することで、可動部を簡易な構成にでき低コストで実現できる。
図7は、本発明の第4の実施形態を示す要部説明図であり、上記第1の実施形態とは、アンテナ及びその設置位置が異なり、第1〜第3の3台の無指向性アンテナ20(20a,20b,20c)が使用され、夫々大きく離して設置されている。受信機2は、図8のブロック図に示すよう構成され、無指向性アンテナ20以外は図2と同様に構成されている。
以下、無線呼出装置1による共用部での呼び出し動作を説明する。尚、無線呼出装置1の呼び出しを受けてナースステーションからの応答動作は、本発明の要旨ではないので説明を省略する。
無指向性アンテナ20は、廊下中央部に1つ、廊下の両端に夫々1つ設置されている。
患者が無線呼出装置1を使って呼出信号を発信すると、3台の無指向性アンテナ20(20a〜20c)がそれを受信する。受信機2では、アンテナ切替回路7が高周波受信回路8に接続する無指向性アンテナ20を数msec間隔で切り替えており、切り替える毎に高周波受信回路8が受信する。高周波受信回路8は、呼出信号を受信する毎に、その呼出信号データを電界強度検出回路9へ送る。また、呼出信号を復調した呼出データ信号を制御回路10へ送る。電界強度検出回路9は呼出信号データが入力されると、各呼出信号に対応した電界強度データ信号を制御回路10へ出力する。
制御回路10は、呼出データ信号を受信したらナースコール親機へ呼出信号を送出する。そして、次に入力された各電界強度データにより電界強度の大きさを比較し、3台の電界強度データから一番大きい信号を判定する。
この場合、図7に示すように患者が第3の無指向性アンテナ20cに近い位置にいるので、電界強度データは第3の無指向性アンテナ20cのものが一番大きくなり、方向データ記憶回路11から第3の無指向性アンテナ20cに対応したカメラ方向データを取り出し、それに対応したカメラ方向データ信号を可動式カメラ3へ送る。可動式カメラ3は、カメラ方向データ信号が入力されると、カメラの方向をそれに対応した方向(第3の無指向性アンテナ20cの方向)へ向け、その方向の映像をナースコール親機へ送信し、ナースコール親機に設けられたモニタではカメラ方向を操作することなく患者の様子を捉えた映像を見ることができる。
この構成により、複数の無指向性アンテナを用いて患者の方向を探し出し、カメラの撮影方向を変更するので、呼出操作をした患者を安価なシステムで且つ自動で映し出すことが可能となり、ナースステーションにおいて、呼び出しに応対する看護師がカメラの向きを操作して患者を捜す手間が必要なくなり、迅速な応対が可能となる。
尚、この第4の実施形態においても、アンテナを3台設けたが、アンテナ設置数は多いほど患者の位置を精度良く割り出すことができる。
また、上記実施形態は、何れも共用部での呼出動作を説明したが、病室内においても本発明の構成を適用できるのは勿論である。
また、可動式カメラ3は、パン/チルト動作が可能となっているが、少なくともパン機能を有していれば、有効に活用できる。
本発明に係るナースコール装置の第1の実施形態を示す説明図である。 図1の受信機のブロック図である。 本発明に係るナースコール装置の第2の実施形態を示す説明図である。 図3の受信機のブロック図である。 本発明に係るナースコール装置の第3の実施形態を示す説明図である。 図5の受信機のブロック図である。 本発明に係るナースコール装置の第4の実施形態を示す説明図である。 図7の受信機のブロック図である。
符号の説明
1・・無線呼出装置(発信器)、2・・受信機、3・・可動式カメラ、4・・指向性アンテナ、7・・アンテナ切替回路、8・・高周波受信回路、9・・電界強度検出回路、10・・制御回路(アンテナ制御手段)、11・・方向データ記憶回路(方向データ記憶手段)、13・・指向性アンテナ、14・・アンテナ回転手段、15・方向・電界データ記憶回路(方向・電界データ記憶手段)、17・・指向性アンテナ、20・・無指向性アンテナ。

Claims (4)

  1. 患者が携帯する発信機と、前記発信器の高周波発信信号を受信する受信機と、可動式カメラとを有するナースコール装置において、
    前記受信機は、複数の指向性アンテナと、高周波受信回路と、前記高周波受信回路で受信するアンテナを切り替えるアンテナ切替回路と、受信電波の強さを検出する電界強度検出回路と、前記指向性アンテナの夫々に対応した方向データを記憶した方向データ記憶手段と、前記可動式カメラの撮影方向を制御するカメラ制御手段とを有し、
    前記発信器が発する呼出信号を前記複数の指向性アンテナを順次切り替えて受信すると共に、前記電界強度検出回路が受信電波の電界強度を検出し、
    前記カメラ制御手段は、検出した電界強度データから受信電波が一番大きい指向性アンテナを選別し、選別した指向性アンテナに対応した方向データを前記方向データ記憶手段から取り出し、当該方向データに基づいて前記可動式カメラの方向を制御することを特徴とするナースコール装置。
  2. 患者が携帯する発信機と、前記発信器の高周波発信信号を受信する受信機と、可動式カメラとを有するナースコール装置において、
    前記受信機は、1つの指向性アンテナと、前記指向性アンテナの方向を変えるアンテナ回転手段と、高周波受信回路と、受信電波の強さを検出する電界強度検出回路と、検出した電界強度とアンテナの方向データとを記憶する方向・電界データ記憶手段と、前記可動式カメラの撮影方向を制御するカメラ制御手段とを有し、
    前記カメラ制御手段は、前記発信機が発する呼出信号を、前記指向性アンテナを回転させながら受信し、前記電界強度検出回路で検出した電界強度と前記指向性アンテナの方向データの組を前記電界データ記憶手段に記憶し、その記憶したデータから一番電界強度の大きい方向を選別してその方向に前記可動式カメラを向けることを特徴とするナースコール装置。
  3. 患者が携帯する発信機と、前記発信器の高周波発信信号を受信する受信機と、可動式カメラとを有するナースコール装置において、
    前記可動式カメラは指向性アンテナと一体に構成され、前記受信機は、高周波受信回路と、受信電波の強さを検出する電界強度検出回路と、検出した電界強度と前記指向性アンテナの方向データとを記憶する方向・電界データ記憶手段と、前記カメラの撮影方向を制御するカメラ制御手段とを有し、
    前記発信器が発する呼出信号を前記可動式カメラを回転させながら受信すると共に、前記電界強度検出回路が受信電波の電界強度を検出し、
    前記カメラ制御手段は、検出した電界強度データと前記指向性アンテナの方向データの組を前記電界データ記憶手段に記憶し、その記憶したデータから一番電界強度の大きい方向を選別し、その方向に前記可動式カメラを向けることを特徴とするナースコール装置。
  4. 患者が携帯する発信機と、前記発信器の高周波発信信号を受信する受信機と、可動式カメラとを有するナースコール装置において、
    前記受信機は、離間して設置される複数の無指向性アンテナと、アンテナ切替手段と、高周波受信回路と、受信電波の強さを検出する電界強度検出回路と、前記可動式カメラを基準とした前記無指向性アンテナの方向に夫々に対応した方向データを記憶した方向データ記憶手段と、前記カメラの撮影方向を制御するカメラ制御手段とを有し、
    前記発信器が発する呼出信号を前記複数の無指向性アンテナを順次切り替えて受信すると共に、前記電界強度検出回路が受信電波の電界強度を検出し、
    前記カメラ制御手段は、検出した電界強度データから受信電波が一番大きい無指向性アンテナを選別し、選別した無指向性アンテナに対応した方向データを前記方向データ記憶手段から取り出し、当該方向データに基づいて前記可動式カメラの方向を制御することを特徴とするナースコール装置。
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