JP4255216B2 - 監視装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視装置に関し、特に撮像装置を用いたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば大規模娯楽施設やデパートのような多数の人が行き交う場所では、警備上、多くの監視カメラが様々な場所に設置されている。これら監視カメラは、それぞれ独立したスター配線によって、防災センターまたは監視ルーム等の基地局に伝送され、基地局に設置されているモニターを監視員が見ることによって視覚による監視が行われている。一方、場内を巡回している警備員は、携帯用の送受信機を装備して、異常を発見した場合、携帯している送受信機によって防災センター等と通話し、異常が発生したことを報知している。無線局免許が必要な空中線電力が1乃至5Wの送受信機を使用している場合、基地局に送受信機から直接に電波が届くので、基地局のみにアンテナが設置される。また、例えばアナログコードレス電話やデジタルコードレス電話のような空中線電力が10mW程度の送受信機を使用する場合、場内の様々な場所にアンテナを備えた接続装置を設置し、これら接続装置で送受信機からの無線信号を受信し、基地局に伝送する。さらに、例えば空中線電力が10mWよりも小さい送受信機を使用する場合、場内の様々な場所にアンテナを設置し、これらアンテナの受信信号を混合分配器を介在させた同軸ケーブルを用いて、基地局まで伝送していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
基地局で送受信機からの送信信号を直接に受信する形態の場合、送受信機を携帯している警備員がどの位置にいるかをアンテナの受信信号等から把握することはできず、警備員に口頭で聴く必要があった。また、場内の様々な場所にアンテナを備えた接続装置を設置し、これら接続装置で送受信機からの無線信号を受信する形態の場合、いずれの接続装置によって無線信号が受信されているかをチェックすることによって警備員がどこにいるかを大まかに把握することはできる。場内の様々な場所にアンテナを設置し、これらアンテナの受信信号を混合分配器を介在させた同軸ケーブルを用いて伝送する形態の場合、各アンテナからの受信信号は基地局に全て1本の同軸ケーブルによって伝送されるので、アンテナごとの受信信号のレベルの比較を行うような作業を行うことができず、警備員の所在地を知るためには、やはり口頭によらなければならない。従って、アンテナ付きの接続装置を用いる場合が、警備員の所在地を把握する上では便利である。しかし、監視カメラと接続装置とは全く無関係に設置されたものであるので、警備員がいる位置を撮影した映像をモニタで見るためには、地図上で接続装置の位置を割り出し、その接続装置付近を撮像可能な監視カメラの映像をモニタに表示しなければならず、その作業が面倒である。特に、警備員が異常を知らせているような場合、速やかに警備員の所在地付近の映像を写し出す必要があるので、このような作業を簡略化することが望まれる。
【0004】
本発明は、送信機から送信が行われる場所付近の画像を速やかに得ることができる監視装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様の監視装置は、それぞれ異なる複数の監視領域を撮像可能な撮像手段を有している。この撮像手段は、各監視領域それぞれに設けられた複数の撮像手段、或いは旋回して各監視領域を撮像可能な1台の撮像手段である。各監視領域に対応して複数のアンテナが設けられている。これらアンテナは、前記各監視領域を移動する送信機からの無線信号を受信可能である。無線信号は音声信号で変調されたものである。送信機は、例えば、各監視領域を巡回する警備員が携帯する。前記各アンテナのうち受信レベルが最も大きいものをアンテナ選択手段が選択する。アンテナ選択手段としては、各アンテナからの無線信号のレベルを互いに比較する比較手段を含むものとすることができる。このアンテナ選択手段によって選択されたアンテナに対応する監視領域を撮像した撮像信号を制御手段が画像表示手段に供給させる。制御手段は、例えば各アンテナとか区間資料域との対応関係を記憶した記憶手段を備え、或るアンテナが選択されると、この選択されたアンテナに対応する監視領域を記憶手段から読み出し、この監視領域の撮像信号を画像表示手段に供給させることができる。また、制御手段は、選択されたアンテナで受信する、送信機からの無線信号が復調された音声信号を、スピーカに供給させる。
【0006】
このように構成した場合、送信機を携帯した人がいずれかの監視領域において無線信号を送信すると、その監視領域に対応したアンテナが無線信号を受信する。このアンテナと送信機とが最も近いので、このアンテナの受信信号レベルが最も大きい。従って、アンテナ選択手段が、このアンテナを選択する。この選択されたアンテナに対応する監視領域の撮像信号が画像表示手段に供給されるので、送信機が存在する監視領域を自動的に視覚によって確認することができる。従って、送信機が存在する監視領域の視覚による確認を速やかに行うことができ、異常事態や緊急事態の発生状況を円滑に把握することができ、以後の対処を容易に行える。
【0007】
前記各監視領域は、非重複に形成され、各アンテナは、対応する監視領域にほぼ等しい受信ゾーンを有する指向性アンテナとすることもできる。指向性アンテナとしては、例えばコーナーリフレクターアンテナを使用することができる。或いは、各監視領域は、非重複にかつ平面形状が扇形に形成され、前記各アンテナは、対応する監視領域にほぼ等しい受信ゾーンを有するように、前記監視領域ごとに設けられた複数のアンテナとすることもできる。
【0008】
アンテナは、対応する監視領域から送信された無線信号を最も受信レベルを大きく受信する必要がある。そのため、他の監視領域にある送信機からの送信信号を受信したとしても、その受信レベルが、他の監視領域にあるアンテナにおける受信レベルよりも小さくなる必要がある。そこで、指向性アンテナを使用し、受信ゾーンと監視領域とをほぼ等しくしている。同様に監視領域と受信ゾーンとが等しくなるように、複数の無指向性アンテナを組み合わせて、受信ゾーンに指向性を持たせている。
【0009】
本発明の一態様の監視装置は、それぞれ異なる複数の監視領域を撮像可能な複数の撮像手段を具備するものとできる。制御手段は、アンテナ選択手段によって選択されたアンテナに対応する監視領域を撮像する1つの撮像手段を、前記複数の撮像手段から選択し、選択した撮像手段からの撮像信号を画像表示手段に供給させる。或いは、監視装置は、旋回することで異なる複数の監視領域を撮像可能な1つの撮像手段を具備するものとできる。制御手段は、前記撮像装置を旋回させて、前記アンテナ選択手段によって選択されたアンテナに対応する監視領域を撮像させ、この撮像手段からの撮像信号を前記画像表示手段に供給させる。
【0010】
本発明の一態様の監視装置に複数の撮像手段を設けた場合、画像表示手段を、同時に複数の画像を表示可能とし、アンテナ選択手段が、2番目に受信レベルが大きいアンテナも選択し、制御手段は、2番目に受信レベルが大きいアンテナの監視領域の撮像画像も前記画像表示手段に表示させることもできる。
【0011】
本発明の一態様の監視装置において、前記送信機は、送受信機であって、制御手段は、さらに、マイクから入力した音声信号で変調した無線信号を、前記選択されたアンテナを介して送受信機に送信させることもできる。
【0012】
本発明の他の態様の監視用センター装置は、画像表示手段とスピーカとに接続され、それぞれ異なる複数の監視領域を撮像可能な1または複数の撮像手段からの撮像信号を受信可能である。このセンター装置は、前記各監視領域を移動する送信機からの、音声信号で変調された無線信号を受信可能に、前記各監視領域に対応して設けられた複数のアンテナのうち、受信レベルが最も大きいものを選択するアンテナ選択手段と、このアンテナ選択手段によって選択されたアンテナに対応する監視領域を撮像する撮像手段からの撮像信号を前記画像表示手段に供給させ、かつ、この選択されたアンテナで受信する、前記送信機からの無線信号を復調した音声信号を、前記スピーカに供給させる制御手段とを、具備している。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施形態の監視装置は、図1に示すように、撮像手段、例えば複数台の、具体的には8台の撮像装置2a乃至2hを有している。これら撮像装置2a乃至2hは、固定式のもので、それぞれ固有の監視領域4a乃至4hを撮像し、撮像信号、例えばベースバンド撮像信号を生成している。この実施の形態では、各監視領域4a乃至4hは、その平面形状が扇形のものとされ、互いに非重複である。これら撮像信号は、各撮像装置ごとに設けられた伝送路、例えば同軸ケーブル6a乃至6hを介して、これら各監視領域4a乃至4hから離れた位置にある基地局、例えば防災センターのセンター装置8に供給されている。即ち、各撮像装置2a乃至2hは、センター装置8に対してスター結線されている。センター装置8に供給された各撮像信号は、各撮像装置に対応させて設けられたモニタ10a乃至10hに供給され、各監視領域4a乃至4hを撮像した映像が、これらモニタ10a乃至10hに表示されている。
【0016】
これら監視領域4a乃至4hを警備員が巡回して、異常事態や緊急事態が発生していないかチェックしている。この警備員は、図示していないが、携帯用の送受信機を装備している。警備員は、緊急事態または異常事態が発生したとき、この送受信機を作動させる。この送受信機のマイクロホンで集音された警備員の音声信号によって、所定の周波数、この場合、数百MHzの搬送波を変調して、無線信号を送信する。
【0017】
この送受信機からの送信された無線信号を受信するために、各監視領域4a乃至4hに対応して、この実施の形態では各撮像装置2a乃至2hにも対応して、アンテナ12a乃至12hが設けられている。これらアンテナ12a乃至12hは、図1に点線で示すように、各監視領域4a乃至4hにそれぞれほぼ同等の、例えば平面形状が扇形の受信ゾーンを有するように構成されている。受信ゾーンは、この範囲内にある送信機から無線信号が送信された場合、この受信ゾーンを持つアンテナの受信出力が、後述するようにセンター装置8内に設けられている受信部において識別可能なレベルとなるものである。
【0018】
このように各受信ゾーンを監視領域4a乃至4hと同等なものとするために、この実施の形態では、各アンテナ12a乃至12hには、指向性アンテナ、例えばコーナーリフレクタアンテナが使用されている。
【0019】
コーナーリフレクタアンテナは、図2(a)に示すように、ダイポールアンテナ14aを有し、このダイポールアンテナ14aから離れて、くの字型に曲げられたリフレクタ14b(反射器)を配置してある。例えばリフレクタ14bの長さLを、ダイポールアンテナ14aで送受信しようとする無線信号の波長λの2倍以上の長さとし、リフレクタ14bの角度θを60度とし、ダイポールアンテナ14bとリフレクタ14bの屈曲点までの距離Dをλ/2としたとき、図2(a)に示すような指向性をコーナーリフレクタアンテナは持ち、監視領域4a乃至4hとそれぞれ同等の形状の受信ゾーンを持つ。なお、図1では、各アンテナ12a乃至12hの位置を、作図の都合上、各撮像装置2a乃至2hとずらして示し、また各受信ゾーンも作図の都合上、若干、図2(a)とは異なる形状で示してあるが、図2(a)が本来の受信ゾーンを示している。
【0020】
なお、図1及び図2(a)では、1つの監視領域に1つのアンテナを設置する場合を示してある。しかし、図2(b)に示すように、点線で示す1つの監視領域内に複数のアンテナを設置し、各アンテナの受信ゾーンを合成することによって、監視領域とほぼ同等の受信ゾーンを形成することもできる。図2(b)では、実線で示すように平面形状が円形の指向性パターンを有する4本のアンテナ、例えばダイポールアンテナ16がそれぞれ距離を離して配置され、監視領域と同等の受信ゾーンを形成している。
【0021】
各アンテナ12a乃至12hは、いずれも警備員が携帯する送受信機からの無線信号を受信可能に構成されている。各アンテナ12a乃至12hの受信信号は、対応する撮像装置2a乃至2hの付近に配置された合成手段、例えば分波器18a乃至18hによって、対応する撮像装置2a乃至2hのベースバンド撮像信号と合成される。この合成信号が、各同軸ケーブル6a乃至6hを介してセンター装置8に伝送される。
【0022】
このように、本来、ベースバンド撮像信号を伝送するための同軸ケーブル6a乃至6hを無線信号の伝送にも利用しているので、無線信号の伝送用に別に同軸ケーブルを布設する必要がない。特に、撮像装置2a乃至2hが既に設けられ、同軸ケーブル6a乃至6hが布設されている状態で、新たにアンテナ12a乃至12hを追加する場合には、分波器18a乃至18hの追加工事だけを行えばよい。
【0023】
センター装置8は、図3に示すように、各同軸ケーブル6a乃至6hに接続された分離手段、例えば分波器20a乃至20hを有している。これら分波器20a乃至20hは、同軸ケーブル6a乃至6hを伝送された合成信号から、ベースバンド撮像信号と無線信号とを、それぞれ分離する。各分波器20a乃至20hからのベースバンド撮像信号は、カメラ切換手段、例えば電子スイッチによって構成されたカメラ切換部22に供給される。また、各分波器20a乃至20hから供給された無線信号は、アンテナ切換手段、例えば電子スイッチによって構成されたアンテナ切換部24、26に供給される。
【0024】
これらカメラ切換部22、アンテナ切換部24、26は、例えばCPUによって構成された制御部28によって制御される。制御部28は、アンテナ切換部24、26にアンテナ切換信号を供給し、受信部30、32に供給されるアンテナ受信信号を切り換えることができる。制御部28は、アンテナ切換部26の制御において、アンテナ切換部26から出力されるアンテナ受信信号を、各アンテナ12a乃至12hからのものに順に切り換えることを繰り返している。即ち、各アンテナのスキャンを行っている。
【0025】
受信部30は、各アンテナ12a乃至12hよりも少ない台数、例えば1台だけ設けられ、受信部30から出力された各アンテナ12a乃至12hの受信信号にそれぞれ対応する信号を出力する。これら信号は、検出部34に順に供給される。
【0026】
検出部34は、順次供給される中間周波信号のレベルを検出し、制御部28に供給する。
【0027】
制御部28は、これらレベル検出信号のうち予め定めたレベル(送受信機から無線信号が送信されていると目されるレベル)以上であって、最も大きなレベルのものを選択し、これに対応する撮像装置を決定する。即ち、制御部28に付属する記憶部36には、図4に示すように、各撮像装置2a乃至2hと、アンテナ12a乃至12hとの対応関係が記憶されており、制御部28は、これを参照して、最も大きな受信レベルであるアンテナに対応する撮像装置を決定する。
【0028】
この決定された撮像装置からのベースバンド撮像信号が、カメラ切換部22を介して映像処理回路38に供給されるように、制御部28はカメラ切換信号をカメラ切換部22に供給する。この映像処理回路38によって処理されたベースバンド撮像信号は、画像表示手段、例えば送受信機確認用モニタ40に供給される。
【0029】
従って、例えば監視領域4fに警備員が存在し、携帯する送受信機によって無線信号を警備員が送信すると、アンテナ12fの受信レベルが、他のアンテナの受信レベルよりも大きくなる。その結果、制御部28によってアンテナ12fが選択される。制御部28は、撮像装置2fからのベースバンド撮像信号が映像処理回路38に供給されるように、カメラ切換部22を切り換える。送受信機確認用モニタ40には、監視領域4fの画像が写し出され、緊急または異常状態を視覚で監視員が確認できる。なお、各分波器20a乃至20hからのベースバンド撮像信号は、図示していないが、モニタ10a乃至10hの対応するものに常に供給されている。
【0030】
制御部28は、カメラ切換部22に切換信号を供給したとき、同時に、先に選択したアンテナからの受信信号が受信部32に供給されるように、アンテナ切換部24を切り換える。従って、最も大きな受信レベルである無線信号が受信部32に供給される。受信部32は、受信部30と同様に構成され、さらに警備員からの音声信号を復調する復調部を備えている。この復調された音声信号が送受話器41のスピーカ42に供給され、警備員からの音声によっても緊急または異常状態を把握することができる。
【0031】
このとき、警備員になんらかの指示を与える必要があると、送受話器41のマイクロホン44に向かって監視員が通話をする。その音声信号によって所定周波数の搬送波(これはプレスツートーク方式を採用するなら、上記無線信号と同じ周波数とであり、そうでない場合には、上記各アンテナから送信可能で上記無線信号とは異なる周波数である)を送信部46で変調した送信用無線信号が生成される。この送信用無線信号がアンテナ切換部24、分波器20f、同軸ケーブル6fを介して、警備員が存在する監視領域内のアンテナ12fから送信され、警備員が携帯する送受信機によって受信される。このように選択された撮像装置が撮像している監視領域にあるアンテナがアンテナ切換部24によって、受信部32及び送信部46に接続されているので、この監視領域からの無線による情報収集が容易に行える。
【0032】
アンテナ切換部26、受信部30、検出部34及び制御部28がアンテナ選択手段を構成し、制御部28及びカメラ切換部22が制御手段を構成している。
【0033】
なお、制御部28において、最大の受信レベルとなるアンテナのみを選択したが、例えば最大の受信レベルとなるアンテナと、2番目に受信レベルが大きいアンテナとを制御部28において選択し、最大受信レベルとなるアンテナが存在する監視領域を撮像している撮像装置からの画像は、上述したようにモニタ40に表示し、同時に2番目の受信レベルとなるアンテナが存在する監視領域を撮像している撮像装置を示す表示を表示部48に制御部28が表示するようにしてもよい。
【0034】
この場合、選択部50を監視員が操作することによって、制御部28が、選択部50の操作によって指定された撮像装置からの撮像信号が映像処理回路38に供給されるようにカメラ切換部22を切り換えるように構成しておく。即ち、表示部48には、最大受信レベルとなっているアンテナの存在する監視領域以外に、モニタ40に表示する監視領域の表示候補が示されている。
【0035】
一般に、2番目の受信レベルとなるアンテナは、最大受信レベルとなっているアンテナが存在する監視領域の近傍の監視領域にある。従って、2番目の受信レベルとなるアンテナの監視領域の撮像装置からの撮像信号をモニタ40に映し出すと、緊急状態または異常状態が発生している監視領域の近傍の状況も把握することができる。しかも、そのために監視員が行う作業は、表示部48の表示の確認と選択部50の操作というごく僅かな作業のみである。
【0036】
或いは、記憶部36に、各アンテナと撮像装置との対応関係だけでなく、各撮像装置と、それの近傍にある撮像装置との対応関係も記憶させておき、最大受信レベルとなるアンテナが存在する監視領域を撮像している撮像装置の周辺にある撮像装置を表示部48に制御部28が表示するようにしても、同様に緊急事態または異常事態が発生している監視領域の近傍の状況を、表示部48の確認と選択部50の操作という僅かな操作のみによって把握できる。
【0037】
モニタ40を多画面表示可能なものとして、モニタ40に最大受信レベルのアンテナが存在している監視領域を撮像している撮像装置からの映像と、2番目に大きな受信レベルとなっているアンテナが存在している監視領域を撮像している撮像装置からの映像または最大受信レベルのアンテナが存在している監視領域を撮像している撮像装置の周辺の撮像からの映像を同時に表示するようにしてもよい。この場合には、監視員は、全く操作をしなくても、緊急事態または異常事態が生じている監視領域とその周辺の監視領域との双方を同時に映像で確認することができる。
【0038】
上記の実施の形態では、撮像装置には、固定式のものを示したが、図5(a)に示すように、旋回型の撮像装置52を使用することもできる。この場合、監視領域は、撮像装置を中心とする平面形状が円形のものとなり、この監視領域に設置されるアンテナ54には、同図(b)に示すように平面形状が円形の無指向性であるダイポールアンテナを使用する。無論、このダイポールアンテナ54の受信ゾーンと監視領域とは、重なりあうように設定される。また、旋回型の撮像装置52を使用する場合には、カメラ切換部22によって、この撮像装置52からのベースバンド撮像信号がモニタ40に供給された後、この撮像装置52に制御信号を送り、監視領域を一周するように旋回させることが望ましい。この制御信号は、図示していない制御用伝送路を介して撮像装置に伝送される。
【0039】
また、上記の実施の形態では、アンテナ切換部24を設けて、受信レベルが最大であるアンテナからの受信信号のみを受信部32に供給し、また、このアンテナにのみ送信部46からの無線信号を供給するように構成したが、図6に示すように、アンテナ切換部24を除去し、受信部32には、分波器20a乃至20hからの無線信号をアンテナ混合器56で混合したものを供給し、送信部46からの無線信号は、アンテナ分配器58によって各分波器20a乃至20hを介して全てのアンテナ16a乃至16hに送信するように構成してもよい。このように構成すると、アンテナ切換部24を除去することができ、制御部28の制御の負担が軽減される。
【0040】
また、上記の実施の形態では、離れた位置にそれぞれ監視領域を設けたが、例えば図7に示すように、旋回型の1台の撮像装置56を設け、この撮像装置56が撮像可能な平面形状が円形な範囲を扇形に複数に分割して、複数、例えば8つの監視領域58a乃至58hを形成することもできる。この場合、これら監視領域58a乃至58hそれぞれに、これら監視領域58a乃至58hと平面形状が重なる受信ゾーンを持つアンテナ60a乃至60hを配置する。これらアンテナ60a乃至60hとしては、例えば上述したコーナーリフレクタアンテナを使用できる。これら監視領域58a乃至58hのいずれかに存在する警備員から送受信機によって送信があった場合に、その監視領域を撮像するように撮像装置を旋回させる制御信号を、例えば送信部46から撮像装置56に向けて送信する。この場合には、カメラ切換部22及び分波器20a乃至20hは不要である。但し、各アンテナ60a乃至60hから個別に同軸ケーブルによって各アンテナの受信信号をアンテナ切換部26に伝送する必要はある。
【0041】
上記の実施の形態では、8つの監視領域を設けたが、監視領域の数は、複数であれば、任意に変更可能である。なお、上記の実施の形態では、緊急事態または異常事態にのみ、送受信機から送信が行われるとして説明を行ったが、必ずしもこのような場合に限ったものではなく、防災センター側から送信部46を用いて警備員を呼び出したのに、警備員が送受信機で応答した場合や、警備員が応答しなくても送信機が自動的に防災センターからの呼び出しに応答した場合にも、警備員が存在する位置をモニタ40に映し出すことができる。また、上記の実施の形態では、受信部30を1台だけ設けたので、アンテナ切換部26を用いて、アンテナを順次切り換えたが、アンテナにそれぞれ対応する受信部30を設ける場合には、アンテナ切換部26は不要である。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、撮像装置が撮像する監視領域と、この監視領域に設けたアンテナとを対応させて、送信機から送信が行われると、その場所付近の画像を速やかに取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態の監視装置のブロック図である。
【図2】図1の監視装置で使用されるアンテナの受信ゾーンを示す図である。
【図3】図1の監視装置で使用しているセンター装置のブロック図である。
【図4】図3のセンター装置で使用している記憶部の内容を示す図である。
【図5】図1の監視装置において使用する監視領域とそれに対応する受信ゾーンとの別の例を示す図である。
【図6】図1の監視装置で使用しているセンター装置の他の例のブロック図である。
【図7】図1の監視装置で使用される監視領域の他の例を示す図である。
【符号の説明】
2a乃至2h 撮像装置
4a乃至4h 監視領域
12a乃至12h アンテナ
22 カメラ切換部(制御手段)
26 アンテナ切換部(アンテナ選択手段)
28 制御部(アンテナ選択手段、制御手段)
30 受信部(アンテナ選択手段)
Claims (8)
- それぞれ異なる複数の監視領域を撮像可能な1または複数の撮像手段と、
前記各監視領域を移動する送信機からの、音声信号で変調された無線信号を受信可能に、各監視領域に対応して設けられた複数のアンテナと、
前記各アンテナのうち受信レベルが最も大きいものを選択するアンテナ選択手段と、
このアンテナ選択手段によって選択されたアンテナに対応する監視領域を撮像する撮像信号を前記撮像手段から画像表示手段に供給させ、かつ、この選択されたアンテナで受信する、前記送信機からの前記無線信号が復調された音声信号を、スピーカに供給させる制御手段とを、
具備する監視装置。 - 請求項1記載の監視装置において、前記各監視領域は、非重複に形成され、前記各アンテナは、対応する監視領域にほぼ等しい受信ゾーンを有する指向性アンテナである監視装置。
- 請求項1記載の監視装置において、前記各監視領域は、非重複にかつ平面形状が扇形に形成され、前記各アンテナは、対応する監視領域にほぼ等しい受信ゾーンを有するように、前記監視領域ごとに設けられた複数のアンテナである監視装置。
- 請求項1記載の監視装置が、それぞれ異なる複数の監視領域を撮像可能な複数の撮像手段を具備し、
前記制御手段は、前記アンテナ選択手段によって選択されたアンテナに対応する監視領域を撮像する1つの撮像手段を、前記複数の撮像手段から選択し、選択した撮像手段からの撮像信号を前記画像表示手段に供給させる
監視装置。 - 請求項1記載の監視装置が、旋回することで異なる複数の監視領域を撮像可能な1つの撮像手段を具備し、
前記制御手段は、前記撮像手段を旋回させて、前記アンテナ選択手段によって選択されたアンテナに対応する監視領域を撮像させ、この撮像手段からの撮像信号を前記画像表示手段に供給させる
監視装置。 - 請求項4記載の監視装置において、
前記画像表示手段は、同時に複数の画像を表示可能であり、
前記アンテナ選択手段は、2番目に受信レベルが大きいアンテナも選択し、
前記制御手段は、2番目に受信レベルが強いアンテナの監視領域の撮像画像も前記画像表示手段に表示させる
監視装置。 - 請求項1記載の監視装置において、
前記送信機は、送受信機であって、
前記制御手段は、さらに、マイクから入力した音声信号で変調した無線信号を、前記選択されたアンテナを介して前記受信機に送信させる
監視装置。 - 画像表示手段とスピーカとに接続され、それぞれ異なる複数の監視領域を撮像可能な1または複数の撮像手段からの撮像信号を受信可能な監視用センター装置であって、
前記各監視領域を移動する送信機からの、音声信号で変調された無線信号を受信可能に 、前記各監視領域に対応して設けられた複数のアンテナのうち、受信レベルが最も大きいものを選択するアンテナ選択手段と、
このアンテナ選択手段によって選択されたアンテナに対応する監視領域を撮像する撮像手段からの撮像信号を前記画像表示手段に供給させ、かつ、この選択されたアンテナで受信する、前記送信機からの無線信号を復調した音声信号を、前記スピーカに供給させる制御手段とを、
具備する監視用センター装置。
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