JP2003158735A - 映像監視システム - Google Patents

映像監視システム

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JP2003158735A
JP2003158735A JP2001357225A JP2001357225A JP2003158735A JP 2003158735 A JP2003158735 A JP 2003158735A JP 2001357225 A JP2001357225 A JP 2001357225A JP 2001357225 A JP2001357225 A JP 2001357225A JP 2003158735 A JP2003158735 A JP 2003158735A
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JP2001357225A
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Kazuyasu Yamane
一泰 山根
Hideo Sakamoto
英雄 阪本
Tomohide Furuya
智英 古屋
Naoki Umeda
直樹 梅田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラの向きや看守対象の居場所を特定し、
忙しく行動する看守対象であっても、映像の中心に捉え
ることができる映像監視システムを提供する。 【解決手段】 IDを含む電波W1を出力するID信号
発信器1と、その電波W1に基づいてID信号発信器1
を追尾して撮像する駆動カメラ2と、その撮像された映
像を表示するモニタ端末4〜6とを備え、ID信号発信
器1を看守対象者M1に携帯させ、モニタ端末4〜6の
看守要求に応じて、駆動カメラ2で撮像した映像をモニ
タ端末4〜6に表示するようにし、その撮像した映像を
表示する際に、駆動カメラ2が撮像できる領域を示す領
域表示をすると共に、その領域表示内に目印となる対象
物表示をし、かつ駆動カメラ2の追尾と連動して、その
駆動カメラ2が撮像している方向を示す撮像方向の表示
を合わせて表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の対象者を監
視することができる映像監視システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、特定の対象者や対象物を監視
する方法として、監視カメラによる映像監視が行われ、
主に防犯用途等において高い効果を発揮してきたが、近
年、その監視対象は、いわゆる悪意の第3者の監視か
ら、子供や老人等の看守(見守り)へと広がりを見せつ
つある。より具体的に述べると、核家族化や高齢化とい
った現代家族の現状に伴い、例えば、母親が家事に追わ
れている合間に、ふと子供の様子を確認したり、高齢者
福祉施設において、当該施設の管理人が、複数の高齢者
の中から特定の高齢者の様子を確認したりする必要性が
出始めているのである。
【0003】図16は、その監視カメラによる映像監視
を示す図であって、図中央に示す監視カメラ16と、そ
のカメラの撮像エリアAと、当該撮像エリアAの映像を
映し出すモニタ端末4と、撮像エリアA内に佇む人体M
1、M2を示している。このような監視カメラにあって
は、監視カメラ16が固定されているため、看守対象が
撮像エリアAから外れてしまうと、M1’に示すよう
に、看守対象が監視カメラ16の近傍にいる場合であっ
ても、もはや、モニタ端末4に映し出すことができなか
った。また、人体M1が看守対象者であり、人体M2が
非看守対象者である場合には、当該非看守対象者M2も
撮像してしまうこととなって、プライバシー保護の観点
から好ましくなかった。
【0004】これらの問題を解決する方法として、特開
平1-158377号公報に開示された「ビデオカメラの被写体
自動追尾装置」を用いることが考えられる。この追尾装
置は、被写体(看守対象者)に、固有の符号化データを
記憶した電波応答器を持たせて、当該電波応答器から、
当該符号化データで位相変調した電波を出力させ、その
応答電波をカメラに備えたアレーアンテナで走査して、
符号の識別とビームの指向情報を読み込み、カメラが被
写体(看守対象者)の方向に向くよう仰角と方位角を制
御するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の装置
において、非看守対象者M2をできるだけ写さず、看守
対象者M1と、その近傍のみを写すこととすると、看守
対象者の姿の確認を行うことはできるが、その居場所に
ついては、背景に余程特徴的な物体が映っている場合を
除いて、特定することが困難であった。
【0006】例えば、看守対象者が公園に1つしかない
時計塔の側にいる映像が映し出されれば、その看守対象
者の居場所を把握することができるが、看守対象者が公
園のベンチに座っている映像が映し出され、かつ、その
ベンチが当該公園に複数あるような場合には、一体どの
ベンチに座っているのか特定することができず、看守者
に不安感を与えることとなる。
【0007】また、背景に特徴的な物体が映っていない
場合には、カメラの向きや看守対象者の居場所が分から
ないので、当該看守対象者がどのような行動をしている
のか把握することができず、看守者に不安感を与えると
いう問題点があった。さらに、上述の装置においては、
子供等の忙しく行動する看守対象者にあっては、追尾が
遅れて映像の中心に捉えることができないという問題点
があった。
【0008】本発明は、上記の問題点に鑑みて成された
ものであり、その目的とするところは、カメラの向きや
看守対象者の居場所を特定すると共に、子供等の忙しく
行動する看守対象者であっても、映像の中心に捉えるこ
とができる映像監視システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本願の発明者ら
は、請求項1記載の発明として、固有の識別子を含む電
波を出力するID信号発信器と、その電波に基づいて当
該ID信号発信器を追尾して撮像する撮像手段と、その
撮像された映像を表示する表示手段とを備え、前記ID
信号発信器を被写体に携帯させ、当該表示手段の監視要
求に応じて、前記撮像手段で撮像した映像を当該表示手
段に表示するようにした映像監視システムであって、そ
の撮像した映像を表示する際に、前記撮像手段が撮像で
きる領域を示す領域表示をすると共に、その領域表示内
に目印となる対象物表示をし、かつ当該撮像手段の追尾
と連動して、その撮像手段が撮像している方向を示す撮
像方向の表示を合わせて表示することを特徴としたもの
を提案している。
【0010】また、請求項2記載の発明として、固有の
識別子を含む電波を出力するID信号発信器と、その電
波に基づいて当該ID信号発信器を追尾する複数の駆動
受信器と、それらの駆動受信器の姿勢情報から当該ID
信号発信器の位置を求める位置演算装置と、その位置情
報に基づいて、当該ID信号発信器を追尾して撮像する
撮像手段と、その撮像された映像を表示する表示手段と
を備え、前記ID信号発信器を被写体に携帯させ、当該
表示手段の監視要求に応じて、前記撮像手段で撮像した
映像を当該表示手段に表示するようにしたことを特徴と
したものも提案している。
【0011】さらに、請求項3記載の発明として、固有
の識別子を含む電波を出力するID信号発信器と、その
電波に基づいて当該ID信号発信器を追尾する少なくと
も3つ以上の駆動受信器と、それら駆動受信器の中で2
つの駆動受信器で1つの組を作り、少なくとも2つの組
における姿勢情報から当該ID信号発信器の仮位置を夫
々求め、少なくとも2つ以上の仮位置の平均から、当該
ID信号発信器の位置を求める位置演算装置と、その位
置情報に基づいて当該ID信号発信器を追尾して撮像す
る撮像手段と、その撮像された映像を表示する表示手段
とを備え、前記ID信号発信器を被写体に携帯させ、当
該表示手段の監視要求に応じて、前記撮像手段で撮像し
た映像を当該表示手段に表示するようにしたことを特徴
としたものも提案している。
【0012】次に、請求項4記載の発明として、GPS
衛星から送信される航法メッセージに基づいて自己の位
置を求め、その位置情報を含む電波を出力する位置情報
発信器と、その位置情報を受信して、当該位置情報に基
づいてその位置情報発信器を追尾して撮像する撮像手段
と、その撮像された映像を表示する表示手段とを備え、
前記位置情報発信器を被写体に携帯させ、当該表示手段
の監視要求に応じて、前記撮像手段で撮像した映像を当
該表示手段に表示するようにしたことを特徴としたもの
も提案している。
【0013】また、請求項5記載の発明として、固有の
識別子を含む電波を出力するID信号発信器と、その電
波に基づいて当該ID信号発信器を追尾する複数の駆動
受信器と、その駆動受信器により求められた当該ID信
号発信器の位置に基づいて、そのID信号発信器に関す
る部分を拡大して撮像する撮像手段と、その拡大された
映像を表示する表示手段とを備え、前記ID信号発信器
を被写体に携帯させ、当該表示手段の監視要求に応じ
て、前記撮像手段で撮像した映像を当該表示手段に表示
するようにしたことを特徴としたものも提案している。
【0014】さらに、請求項6記載の発明として、固有
の識別子を含む電波を出力するID信号発信器と、その
電波に基づいて当該ID信号発信器を追尾する少なくと
も3つ以上の駆動受信器と、それら駆動受信器の中で2
つの駆動受信器で1つの組を作り、少なくとも2つの組
における姿勢情報から当該ID信号発信器の仮位置を夫
々求め、少なくとも2つ以上の仮位置の平均から、当該
ID信号発信器の位置を求める位置演算装置と、その位
置情報に基づいて当該ID信号発信器に関する部分を拡
大して撮像する撮像手段と、その拡大された映像を表示
する表示手段とを備え、前記ID信号発信器を被写体に
携帯させ、当該表示手段の監視要求に応じて、前記撮像
手段で撮像した映像を当該表示手段に表示するようにし
たことを特徴としたものも提案している。
【0015】次に、請求項7記載の発明として、GPS
衛星から送信される航法メッセージに基づいて自己の位
置を求め、その位置情報を含む電波を出力する位置情報
発信器と、その位置情報を受信して、当該位置情報に基
づいてその位置情報発信器に関する部分を拡大して撮像
する撮像手段と、その拡大された映像を表示する表示手
段とを備え、前記位置情報発信器を被写体に携帯させ、
当該表示手段の監視要求に応じて、前記撮像手段で撮像
した映像を当該表示手段に表示するようにしたことを特
徴としたものも提案している。
【0016】また、請求項8記載の発明として、請求項
2乃至請求項7何れか記載の映像監視システムであっ
て、前記映像を表示する際に、前記撮像手段が撮像でき
る領域を示す領域表示をすると共に、その領域表示内に
目印となる対象物表示をし、かつ当該撮像手段の追尾と
連動して、その撮像手段が撮像している方向を示す撮像
方向の表示を合わせて表示することを特徴としたものも
提案している。
【0017】さらに、請求項9記載の発明として、請求
項2乃至請求項7何れか記載の映像監視システムであっ
て、前記映像を表示する際に、前記撮像手段が撮像でき
る領域を示す領域表示をすると共に、その領域表示内に
目印となる対象物表示をし、かつ当該撮像手段の追尾と
連動して、その撮像手段が撮像している方向を示す撮像
方向の表示と、前記ID信号発信器又は前記位置情報発
信器の当該領域表示内における位置を示す位置表示とを
合わせて表示することを特徴としたものも提案してい
る。
【0018】そして、請求項10記載の発明として、請
求項1乃至請求項9何れか記載の映像監視システムであ
って、前記表示手段はインターネットを介して、前記撮
像手段に監視要求を出力し、当該撮像手段は同ネットワ
ークを介して、当該表示手段に映像信号を出力すること
を特徴としたものも提案している。
【0019】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態] (システムの構成)以上の解決手段を、より具体的な実
施形態として以下に説明する。まず、第1の実施形態の
システム構成であるが、図1に示すように、被写体たる
看守対象者M1は、ID信号発信器1を携帯しており、
その発信器1のアンテナ1aからは、識別子たるIDを
含んだ電波W1が発信されている。当該電波W1は撮像
手段たる駆動カメラ2の指向性アンテナ2aによって受
信され、駆動カメラ2は電波レベルが強くなる方向に、
自身の方位角及び仰角を制御している。また、駆動カメ
ラ2は、通信線3を介して、建物B内に備えられた複数
の表示手段たるモニタ端末4〜6…と接続され、当該カ
メラ2によって撮像された映像が、何れかのモニタ端末
4〜6に表示されるようになっている。
【0020】ここで、モニタ端末4〜6には、夫々個別
のIDが割り当てられ、そのIDと1対1で対応するI
D信号発信器1が複数存在しており、モニタ端末4〜6
のボタン(図示せず)を押すと、そのIDを含んだ看守
要求(監視要求)信号が駆動カメラ2へと送信される。
当該看守要求信号を受信した駆動カメラ2は、そのID
を含んだ電波W1を発信しているID信号発信器1を捕
捉して、看守対象者M1を撮像エリアA内に収めるよう
にして、非看守対象者M2は捉えないようにしている。
【0021】(各部の具体的な構成)次に、以上のシス
テム構成を踏まえ、各部の具体的な構成について、図2
に基づき詳細に説明する。まず、看守対象者が携帯する
ID信号発信器1は、IDを含んだ電波W1を発信する
アンテナ1aと、記憶部1bに記憶されたIDを受け
て、無線送信部1dに出力する制御部1cと、その制御
部1cから受けたIDを含む信号を変調して送信する無
線送信部1dとを備えている。ここで、アンテナ1a
は、例えば、モノポールアンテナが用いられるが、全方
向性(無指向性)アンテナであればよく、ダイポールア
ンテナやノーマルモードヘリカルアンテナ等であっても
良い。
【0022】次に、ID信号発信器1を捕捉する駆動カ
メラ2は、電波W1を受信するためのアンテナ2aと、
そのアンテナ2aで受信した電波を復調する無線受信部
2bと、モニタ端末4〜6から看守要求信号を受信した
り、映像信号を出力したりするための送受信部2cと、
無線受信部2bで復調した信号に含まれるIDが、看守
要求信号に含まれるIDと一致するか判断する制御部2
dと、電波W1の電波レベルが強くなる方向に方位角及
び仰角を制御するための駆動部2e及び姿勢検出部2f
と、看守対象者を撮像するためのビデオカメラ2gと、
その撮像した映像を符号化して制御部2dへ出力する符
号化処理部2hとを備えている。
【0023】ここで、アンテナ2aは、例えば、八木ア
ンテナ、軸モードヘリカルアンテナ等が用いられるが、
指向性アンテナであればよく、カセグレンアンテナ、グ
レゴリアンアンテナ等であっても良い。また、駆動部2
eは、例えば、方位角及び仰角を制御する2自由度サー
ボ機構であって、その構成は、駆動源であるサーボモー
タと、そのサーボモータの出力を減速してトルクを増す
ための減速機構と、制御部2cからの制御指令によって
サーボモータへの制御出力を決定するPWM(Pulse Wi
dth Modulation)制御回路等からなり、制御則として
は、重力補償をしたPD制御等が用いられる。また、姿
勢検出部2fは、夫々駆動カメラ2の方位角、仰角を計
測するためのロータリエンコーダであって、磁気式、光
学式等が用いられる。
【0024】さらに、符号化処理部2hは、例えばビデ
オカメラ2gから出力されたNTSC(National Telev
ision System Committee)方式の信号を、動き補償フレ
ーム間予測とDCT(Discrete Cosine Transformatio
n)を用いたハイブリット符号化方式であるMPEG2
(Moving Picture Experts Group Phase2)方式で符号
化して制御部2dを介して送受信部2cへ出力する。当
該送受信部2cでは、その符号化された映像信号を、T
CP/IP(Transfer Control Protocol/Internet Pr
otocol)等の通信プロトコルを用い、10BaseTケ
ーブル等の通信線3を介して、モニタ端末4〜6へ送信
する。
【0025】次に、駆動カメラ2が撮像した映像を表示
するモニタ端末4は、看守対象者の撮像をスタートさせ
るボタン等からなる入力部4aと、その入力部4aの入
力を検知して、記憶部4bに記憶されたIDを受け、そ
のIDを含んだ看守要求信号を作成して送受信部4cへ
出力する制御部4dと、当該看守要求信号をTCP/I
P等の通信プロトコルを用い、通信線3を介して駆動カ
メラ2と信号の送受信をするための送受信部4cと、駆
動カメラ2から受信した映像信号を復号化してNTSC
信号に変換する符号処理部4eと、そのNTSC信号を
表示する表示部たるディスプレイ4fとを備えている。
尚、他のモニタ端末5、6…も、夫々同様の構成を備え
ている。
【0026】(駆動カメラ2の追尾制御方法)ところ
で、既に、駆動カメラ2は電波レベルが強くなる方向に
方位角及び仰角を制御していると説明したが、この追尾
制御方法の具体的な方法を説明することとする。本実施
形態で用いている方法は、例えば、指向性アンテナ2a
の指向方向が、ちょうどID信号発信器1へ向いてお
り、ID信号発信器1が追尾範囲の最も遠方に位置して
いるときに得られる電界強度(以下、受信レベルとい
う)の半分を基準レベルLBとし、図3に示すように、
指向性アンテナ2aのメインローブにおいて、基準レベ
ルLBとなる幅を電力半値角ψBとする。
【0027】そして、一定間隔でアンテナ2aの指向方
向を微小角度ずつ動かして、駆動前と比較して駆動後の
受信レベルの増減を比較し、増加した場合は同一方向に
動かす一方、減少した場合は逆方向に動かすステップト
ラック方式において、受信レベルが基準レベルLBを超
えていない場合には、上述の微小角度を電力半値角ψB
程度の大きさの方位角θL、仰角φLとする一方、当該基
準レベルLBを超えた場合には、電力半値角ψBよりも小
さい方位角θS、仰角φSとすることで、追尾速度を向上
させた方式を採用している。
【0028】尚、本願の発明者らによれば、上述の基準
レベルLB及び、方位角θL、θS、仰角φL、φSの設定
例は一例であって、特に方位角及び仰角にあっては、θ
L>θS、φL>φSという条件を満たせば、任意に決めて
も良いと主張している。
【0029】次に、その追尾制御方法を、図2及び4に
基づき、より具体的に説明すると、駆動カメラ2の制御
部2dは、姿勢検出部2fにおけるロータリエンコーダ
等の初期位置設定を行って(ステップS1)、送受信部
2cを介し、モニタ端末4〜6…から看守要求があるか
どうかを確認し(ステップS2)、看守要求がある場
合、アンテナ2a及び無線受信部2bを介して受信レベ
ルを検出し、駆動前受信レベルL1として保持する(ス
テップS3)。
【0030】次に、その駆動前受信レベルL1と基準レ
ベルLBとを比較して、受信レベルが基準レベルLBを超
えている場合には(ステップS4)、方位角ステップ幅
Sθとして小さい方位角θSを設定する一方(ステップ
S5a)、受信レベルが基準レベルLBを超えていない
場合には、方位角ステップ幅Sθとして大きな方位角θ
Lを設定する(ステップS5b)。
【0031】そして、制御部2dは、まず方位角の制御
を行うために(ステップS6)、制御対象角として方位
角を設定すると共に、ステップ幅として方位角ステップ
幅Sθを用い(ステップS7a)、駆動部2eに制御指
令を出力して、方位角を方位角ステップ幅Sθだけ駆動
させ(ステップS8)、アンテナ2a及び無線受信部2
bを介して受信レベルを検出し、駆動後受信レベルL2
として保持する(ステップS9)。
【0032】そして、駆動前受信レベルL1と駆動後受
信レベルL2とを比較して、駆動後受信レベルL2が駆動
前受信レベルL1よりも大きいか等しい場合には(ステ
ップS10)、受信状態が改善されているか現状維持の
状態にあるので回転方向を維持する。一方、駆動後受信
レベルL2が駆動前受信レベルL1よりも小さい場合には
(ステップS10)、受信状態が悪化しているので、受
信状態を改善すべく方位角の駆動方向を反転する(ステ
ップS11)。以上のようにして、方位角制御ステップ
が終了すると(ステップS12)、仰角制御ステップへ
以降する(ステップS13)。
【0033】次に、制御部2dは、再びモニタ端末4〜
6…から看守要求があるかどうかを確認し(ステップS
2)、看守要求がある場合は受信レベルを検出し、駆動
前受信レベルL1として保持する(ステップS3)。次
に、その駆動前受信レベルL1と基準レベルLBとを比較
して、受信レベルが基準レベルLBを超えている場合に
は、仰角ステップ幅Sφとして小さい仰角φSを設定す
る一方(ステップS5a)、受信レベルが基準レベルL
Bを超えていない場合には、仰角ステップ幅Sφとして
大きな仰角φLを設定する(ステップS5b)。
【0034】次に、制御部2dは、仰角制御ステップと
なっているから(ステップS6)、制御対象角として仰
角を設定すると共に、ステップ幅として仰角ステップ幅
Sφを用い(ステップS7b)、仰角を仰角ステップ幅
Sφだけ駆動させ(ステップS8)、駆動後受信レベル
2として保持する(ステップS9)。そして、駆動前
受信レベルL1と駆動後受信レベルL2とを比較して、駆
動後受信レベルL2が駆動前受信レベルL1よりも大きい
か等しい場合には(ステップS10)、回転方向を維持
する一方、駆動後受信レベルL2が駆動前受信レベルL1
よりも小さい場合には(ステップS10)、仰角の駆動
方向を反転する(ステップS11)。
【0035】次に、仰角制御ステップが終了すると(ス
テップS12)、方位角制御ステップへ以降し(ステッ
プS14)、ステップS2以降の処理を繰り返すように
なっている。以上のように制御することによって、駆動
カメラ2はID信号発生器1を迅速かつ適確に追尾する
ことができる。尚、上述の実施形態にあっては、先に方
位角を制御しているが、仰角を先に制御しても良い。
【0036】また、構成が単純であるために、ステップ
トラック方式をベースとしているが、ID信号発信器1
を追尾できれば、当該方式に限定されるものではなく、
通常のステップトラック方式であっても良いし、受信電
波の高次モードを検出することによって、アンテナ指向
方向のずれを検出し、そのずれをなくすように制御する
高次モード方式や、カセグレンアンテナを用いて、その
副反射鏡の指向軸を中心に回転させて円錐状にビームを
走査し、その走査によって得られる受信電力を検出して
追尾対象を特定するコニカルスキャン方式等の高速に追
尾を行うことが出来る方式を採用しても良い。
【0037】(モニタ端末の表示)次に、モニタ端末4
(5、6も含む)のディスプレイ4fの表示構成につい
て、図2及び図5に基づいて説明する。まず、図5
(a)に示すように、駆動カメラ2が撮像した映像を表
示する映像表示P1と、駆動カメラ2の撮像領域を示す
領域表示P2と、駆動カメラ2の撮像方向を文字で示す
撮像方向文章表示P3とを含んで構成されている。ま
た、前述の領域表示P2には、目印となる砂場、ブラン
コ、滑り台、マンションの出入口といった対象物表示P
2aと、駆動カメラ2の撮像方向を示す撮像方向表示P
2bとを含んで構成されている。尚、P2cについて
は、本実施形態では表示されず、第2の実施形態で表示
されるものなので、後に説明することとして、本実施形
態では説明を省略する。
【0038】ここで、図2も参照して説明を続けると、
モニタ端末4の入力部4aには、駆動カメラ2の撮像方
向(方位角及び仰角)を遠隔操作することができるボタ
ン(図示せず)が設けられており、本発明における映像
監視システムの看守者が、方位角及び仰角を操作して撮
像領域の指定を行うと、その撮像領域が領域表示P2と
して記憶部4bに格納される。この撮像領域(領域表示
P2)は、より詳しく述べると、駆動カメラ2の撮像方
向を通る線と地平面との交点が、使用者の撮像方向の操
作によって移動して、当該交点の移動によって囲まれる
領域を意味しているが、撮像可能な領域であれば良く、
これに限定する趣旨ではない。
【0039】また、モニタ端末4は駆動カメラ2から方
位角及び仰角の情報を受信可能であると共に、記憶部4
bには、例えば、砂場、ブランコ、滑り台、噴水、ベン
チといった公園等の屋外にあるものに留まらず、ベッ
ド、タンス、クローゼット、テーブルといった室内にあ
るもの等も、簡略化した画像データ(模式図等)として
格納されており、使用者が、方位角及び仰角を操作し
て、夫々目標の対象物を映像表示P1の中央部に表示す
ると、駆動カメラ2の撮像方向を通る線と地平面との交
点が、領域表示P2に表示されるので(図示せず)、入
力部4aを操作して決定すると、記憶部4bにその情報
が格納されると共に、図5(a)に示したように、夫々
砂場、ブランコ、滑り台、マンションの出入口といった
対象物表示P2aが表示されるようになっている。
【0040】また、モニタ端末4は駆動カメラ2から受
信した方位角の情報に対応するように撮像方向表示P2
bを表示し、駆動カメラ2の駆動に伴って、撮像方向表
示P2bの矢印表示も、その向きをリアルタイムに変え
るようになっている。さらに、上述の対象物表示P2a
の表示設定と共に、又は独立して、使用者が方位角及び
仰角を操作して、一定の撮像方向にあるときに、駆動カ
メラ2の撮像方向と対応した文字を入力部4aから入力
して決定すると、記憶部4bは駆動カメラ2の方位角及
び仰角の情報と、入力された文字とを対応づけて格納
し、駆動カメラ2の撮像方向が記憶された方向と一致し
たときに、撮像方向文章表示P3を表示するようになっ
ている。
【0041】(システムの主動作)以上の構成、追尾制
御方法、モニタ表示等を踏まえた上で、本実施形態の映
像監視システムの主動作について、引き続き図2及び図
5に基づいて説明する。まず、図2に示すように、モニ
タ端末4〜6…の何れかの端末で、入力部4a(ここで
は、モニタ端末4で説明する)を操作して看守要求を出
すと、制御部4dは、その入力部4aの入力を検知し
て、記憶部4bに記憶されたIDを読み込み、そのID
を含んだ看守要求信号を送受信部4cへ出力する。送受
信部4cでは、当該看守要求信号をTCP/IP等の通
信プロトコルを用い、通信線3を介して駆動カメラ2へ
と送信する。
【0042】そして、駆動カメラ2の送受信部2cは、
モニタ端末4からの看守要求信号を受信して制御部2d
へと出力し、制御部2dでは、他のモニタ端末5、6…
によって、既に追尾制御状態になっていない場合には、
アンテナ2a及び無線受信部2bを介して、目標のID
信号発信器1を捕捉するように、姿勢検出部2fで駆動
カメラ2の姿勢(方位角及び仰角)を検出して、駆動部
2eのフィードバック制御を行う。一方、他のモニタ端
末5、6…によって、既に追尾制御状態になっている場
合には、モニタ端末4に、追尾制御状態である旨の信号
を送信し、当該信号を受信したモニタ端末4はディスプ
レイにその旨の表示を行うようになっている。
【0043】ところで、目標のID信号発信器1を捕捉
するといっても、ID信号発信器1は複数個存在するこ
とから、IDを含んだ電波W1を一斉に送信されると、
受信レベルの強度で捕捉しようとするものであるから、
捕捉が困難になる恐れがある。そこで、本願の発明者ら
は、その対策として、夫々のID信号発信器1の周波数
を異なるようにするFDMA(Frequency Division Mul
tiple Access)方式や、夫々のID信号発信器1の発信
タイミングを異なるようにするTDMA(TimeDivision
Multiple Access)方式や、夫々のID信号発信器1に
異なる拡散コードを与えるCDMA(Code Division Mu
ltiple Access)方式を採用すれば良いと主張してい
る。
【0044】すなわち、FDMA方式を用いる場合に
は、IDと周波数とを対応させるようにし、TDMA方
式を用いる場合には、IDと時分割の割り当てとを対応
させるようにし、CDMA方式を用いる場合には、ID
として拡散コードを用いれば良い。次に、制御部2dで
は、ビデオカメラ2gから出力されるNTSC信号を、
符号化処理部2hでMPEG2の信号に符号化させ、そ
の符号化した映像信号を看守要求のあったモニタ端末4
へ送信する。当該符号化した映像信号を受信したモニタ
端末4の制御部4dは、符号処理部4eで当該映像信号
を復号化してNTSC信号に変換して、そのNTSC信
号をディスプレイ4fの映像表示P1(図5参照)とし
て表示する。
【0045】そして、例えば、看守対象者である子供が
マンションの出入口にいる場合には、図5(a)に示す
ように、映像表示P1にはマンションの出入口が映し出
され、撮像方向表示P2bは、マンションの出入口方向
を指し示し、それと共に、マンションの出入口方向であ
る旨の撮像方向文章表示P3が表示される。次に、看守
対象者である子供が砂場に移動すると、図5(b)に示
すように、映像表示P1には砂場が映し出され、撮像方
向表示P2bは、砂場方向を指し示し、それと共に、砂
場方向である旨の撮像方向文章表示P3が表示される。
また、同様にして、看守対象者である子供がブランコや
滑り台に移動すると、図5(c)、図5(d)に示すよ
うに、当該場所の映像と、方向の表示がなされる。
【0046】以上のようにすることで、プライバシー保
持のため、非看守対象者M2をできるだけ写さず、看守
対象者M1と、その近傍のみを写したとしても、撮像方
向表示P2b及び撮像方向文章表示P3によって、看守
対象者の居場所を概ね特定することができると共に、駆
動カメラ2の撮像方向と連動して、リアルタイムに撮像
方向表示P2bが変化するので、看守対象者の行動を概
ね特定することができ、看守者に安心感を与えることが
出来る。
【0047】[第2の実施形態] (システムの構成)次に、第2の実施形態のシステム構
成であるが、図6に示すように、ID信号発信器1から
発信された電波W1は、複数の駆動受信器7〜9…の指
向性アンテナ7a〜9aによって受信され、当該駆動受
信器7〜9は電波レベルが強くなる方向に方位角及び仰
角を制御している。また、駆動受信器7〜9の方位角及
び仰角の姿勢情報は、通信線10を介して位置演算装置
11へ出力され、位置演算処理部11では、姿勢情報を
基に被写体たる看守対象者M1(ID信号発信器1)の
位置を求める。
【0048】そして、看守対象者M1の位置情報は、通
信線3を介して撮像手段たる駆動カメラ12へと出力さ
れ、駆動カメラ12は、当該位置情報に基づいて方位角
及び仰角を決定し、看守対象者M1を捉えるようになっ
ている。尚、駆動受信器7〜9は、通信線10上に接続
されているが、通信線3上に接続しても良いものであ
る。また、第1の実施形態と同様の構成については、同
一の符号を付して説明を省略することとする。
【0049】(各部の具体的な構成)次に、以上のシス
テム構成を踏まえ、各部の具体的な構成について、図7
に基づき詳細に説明する。ID信号発信器1を捕捉する
駆動受信器7は、電波W1を受信するためのアンテナ7
aと、そのアンテナ7aで受信した電波を復調する無線
受信部7bと、その復調した信号に含まれている識別子
たるIDが、送受信部7cを介して位置演算装置11
(表示手段たるモニタ端末4〜6)から受信した看守要
求(監視要求)信号に含まれるIDと一致するかを判断
する制御部7dと、電波W1の電波レベルが強くなる方
向に方位角及び仰角を制御するための駆動部7e及び姿
勢検出部7fとを備えている。
【0050】尚、アンテナ7aは、アンテナ2aと同様
にして、例えば、八木アンテナ、軸モードヘリカルアン
テナ等が用いられるが、指向性アンテナであればよく、
カセグレンアンテナ、グレゴリアンアンテナ等であって
も良い。また、他の駆動受信器8、9…も、夫々同様の
構成を備えている。さらに、駆動受信器7〜9夫々の追
尾制御方法は、上述で説明した駆動カメラ2の追尾制御
方法と同様であるので、ここでは説明を省略することと
する。
【0051】次に、位置演算装置11は、モニタ端末4
〜6からの看守要求信号を受信したり、TCP/IP等
の通信プロトコルを用い、通信線3を介して駆動カメラ
12へ位置情報を送信したりする送受信部11aと、同
じくTCP/IP等の通信プロトコルを用い、10Ba
seTケーブル等の通信線10を介して駆動受信器7〜
9へ看守要求信号を転送したり、駆動受信器7〜9の方
位角及び仰角の姿勢情報を受信したりする送受信部11
bと、その姿勢情報からID信号発信器1の位置を求め
る演算処理部11cとを備えている。
【0052】また、駆動カメラ12は、位置演算装置1
1で求められたID信号発信器1の位置情報を受信した
り、当該駆動カメラ12の姿勢情報や映像信号を送信し
たりするための送受信部12aと、当該位置情報で得ら
れた位置を撮像するための方位角及び仰角を駆動部12
cに与える制御部12bと、目標の方位角及び仰角にな
るように制御するための駆動部12c及び姿勢検出部1
2dと、看守対象者を撮像するためのビデオカメラ12
eと、その撮像した映像を符号化して制御部12bへ出
力する符号化処理部12fとを備えている。
【0053】ここで、駆動部12cは、駆動部2eと同
様にして、例えば、方位角及び仰角を制御する2自由度
サーボ機構であって、その構成は、駆動源であるサーボ
モータと、そのサーボモータの出力を減速してトルクを
増すための減速機構と、制御部12bからの制御指令に
よってサーボモータへの制御出力を決定するPWM制御
回路等からなり、制御則としては、重力補償をしたPD
制御等が用いられる。また、姿勢検出部12dは、夫々
駆動カメラ12の方位角、仰角を計測するためのロータ
リエンコーダであって、磁気式、光学式等が用いられ
る。
【0054】さらに、符号化処理部12fは、符号処理
部2hと同様にして、例えばビデオカメラ12eから出
力されたNTSC方式の信号を、MPEG2方式で符号
化して制御部2dを介して送受信部2cへ出力する。当
該送受信部12aでは、その符号化された映像信号を、
TCP/IP等の通信プロトコルを用い、通信線3を介
して、モニタ端末4〜6へ送信する。
【0055】(位置演算装置11の位置決定方法)次
に、位置演算装置11における位置決定方法について説
明する。本実施形態で用いられている位置決定方法は、
駆動受信器7〜9…のうち、少なくとも何れか2台の方
位角及び仰角によって決定される2つのベクトルの交点
を求めるものである。以下、図8に示す座標系を例に詳
細に説明する。図8のΣB(xB、yB、zB)は固定のベ
ース座標系であり、ベクトルrA(rAx、rAy
Az)、rB(rBx、rBy、rBz)は、夫々ベース座標
系ΣBにおける何れか2つの駆動受信器の受信器座標系
Σ0A(x0A、y0A、z0A)、Σ0B(x0B、y0B、z0B
の原点位置OA、OBを示している。尚、当該座標系
Σ0A、Σ0Bは固定座標系であって、夫々の座標軸はベー
ス座標系ΣBと同じ向きに固定されている。
【0056】まず、受信器座標系Σ0Aに関して説明する
と、受信器座標系Σ0Aのz0A軸周りに角度θAだけ回し
て出来た座標を動座標系Σ1A(x1A、y1A、z1A)と
し、さらに、その座標系Σ1Aをx1A軸周りに角度φA
け回して出来た座標を動座標系Σ2A(x2A、y2A
2A)とする。ここで、角度θA、φAは、夫々方位角、
仰角に相当すると共に、動座標系Σ2Aのy2A軸がアンテ
ナの指向方向を示している。
【0057】ここで、ベース座標系ΣBから見たy2A
の方向ベクトルrBAを求めるべく、まず、ベース座標系
ΣBから動座標系Σ2Aまでの同次変換行列(B2Aを求
めると、(1)式に示すように、ベース座標系ΣBから
動座標系Σ1Aまでの同次変換行列(B1Aと、動座標
系Σ1Aから動座標系Σ2Aまでの同次変換行列(12A
の積となる。
【数1】
【0058】そして、ベース座標系ΣBから見たアンテ
ナの指向方向たるy2A軸の方向ベクトルrBAは、(2)
式に示すように、同次変換行列(B2Aと、動座標系
Σ2Aから見たy2A軸の方向ベクトル(2r)A(大きさ1
の単位ベクトル)との積から求められ、そして、その求
められた方向ベクトルrBAは、(3)式に示すように、
方向を示す単位方向ベクトルeAと、ベクトルrAとの和
からなる。
【数2】
【数3】
【0059】次に、受信器座標系Σ0Bに関して説明する
と、受信器座標系Σ0Bのz0B軸周りに角度θBだけ回し
て出来た座標を動座標系Σ1B(x1B、y1B、z1B)と
し、さらに、その座標系Σ1Bをy1B軸周りに角度φB
け回して出来た座標を動座標系Σ2B(x2B、y2B
2B)とする。ここで、角度θB、φBは、夫々方位角、
仰角に相当すると共に、動座標系Σ2Bのx2B軸がアンテ
ナの指向方向を示している。
【0060】ここで、ベース座標系ΣBから見たx2B
の方向ベクトルrBBを求めるべく、まず、ベース座標系
ΣBから動座標系Σ2Bまでの同次変換行列(B2Bを求
めると、(4)式に示すように、ベース座標系ΣBから
動座標系Σ1Bまでの同次変換行列(B1Bと、動座標
系Σ1Bから動座標系Σ2Bまでの同次変換行列(12B
の積となる。
【数4】
【0061】そして、ベース座標系ΣBから見たアンテ
ナの指向方向たるx2B軸の方向ベクトルrBBは、(5)
式に示すように、同次変換行列(B2Bと、動座標系
Σ2Aから見たy2A軸の方向ベクトル(2r)B(単位ベク
トル)との積から求められ、そして、その求められた方
向ベクトルrBBは、(6)式に示すように、方向を示す
単位方向ベクトルeBと、ベクトルrBとの和からなる。
【数5】
【数6】
【0062】次に、(7)式に示すように、ベース座標
系ΣBから見たy2A軸の方向ベクトルrBAのうち、単位
方向ベクトルeAをα倍したαeA+rAと、x2B軸の方
向ベクトルrBBのうち、単位方向ベクトルeBをβ倍し
たβeB+rBとを等価と置いて、スカラα、βを求めた
後、夫々αeA+rA、βeB+rBにα、βを代入するこ
とで、ベース座標系ΣBにおけるベクトルの交点を求め
ることができる。
【数7】
【0063】ここでは、一例として、まずz成分を等価
と置き、βを求めてみると、(8)式に示すとおりとな
り、次に、x成分を等価と置いた式に、(8)式を代入
して、αを求めてみると、(9)式に示すとおりにな
る。
【数8】
【数9】
【0064】従って、看守対象者M1(ID信号発信器
1)の位置RBは、(10)式に示すとおりとなり、こ
の(10)式に(9)式を代入すると、(11)式に示
すとおりとなって、さらに、この(11)式に、夫々の
駆動受信器の姿勢検出部で検出された方位角及び仰角を
代入することにより、看守対象者M1の位置を求めるこ
とができる。尚、座標の取り方及び算出方法は一例であ
って、当該看守対象者M1の位置が求められれば良く、
これらの算出方法に限定するものではない。
【数10】
【数11】
【0065】ところで、α又はβが0以下となる場合に
は、看守対象者M1が2台の駆動受信器を結ぶ線上に位
置すること等を意味し、ベクトルの交点ができないの
で、看守対象者M1の位置を求められなくなる。そこ
で、そのような状態とならないように、駆動受信器を設
置することが望ましいが、回避できない場合には、少な
くとも3台以上の駆動受信器を設置して、ベクトルの交
点ができるようにする。
【0066】また、3台以上の駆動受信器を用いること
により、看守対象者M1の位置精度を向上させることが
できる。例えば、駆動受信器7〜9の3台の受信器を用
いた場合にあっては、駆動受信器7と8、駆動受信器7
と9、駆動受信器8と9の3つの組み合わせにおける交
点を夫々3つ求めて、それら仮位置の平均を取ることに
より、より精度の高い位置を求めることができる。
【0067】(駆動カメラ12の姿勢決定方法)次に、
位置演算装置11によって求められた位置情報を基に、
駆動カメラ12の姿勢(方位角及び仰角)を決定する方
法に付き、駆動カメラ12の座標として、図8に示した
動座標系Σ2Aを用いた場合について説明する。ベース座
標系ΣBから見た駆動カメラ12の撮像方向たるy2A
の方向ベクトルrBAは、(3)式に示すとおりであるか
ら、上記の(10)式に示したように、それをα倍した
ものが看守対象者M1(ID信号発信器1)の位置RB
と等価になる。
【0068】そこで、例えば、(10)式のz成分をα
を求める式に変形して、x成分及びy成分の式に夫々代
入し、当該αを代入したx成分の式に、αを代入したy
成分の式を代入して、方位角θAを求めると、(12)
式に示すとおりとなる。
【数12】
【0069】次に、上述の(10)式のz成分をαを求
める式に変形して、x成分の式に代入し、その代入式か
ら仰角φAを求め、(12)式を代入すると、(13)
式に示すとおりとなる。尚、駆動カメラ12の座標とし
て、図8に示した動座標系Σ 2Aを用いた例について説明
しているので、(12)、(13)式におけるrAx、r
Ay、rAzは、ベース座標系ΣBにおける駆動カメラ12
の設置位置(原点位置)を意味する。また、座標の取り
方及び算出方法は一例であって、方位角θA及び仰角φA
が求められれば良く、これらの算出方法に限定するもの
ではない。
【数13】
【0070】(システムの主動作)次に、以上の構成、
位置決定方法、姿勢決定方法を踏まえた上で、本実施形
態の映像監視システムの主動作について、図5及び図7
に基づいて説明する。尚、第1の実施形態と同様の動作
や、モニタ端末の表示については、説明を省略又は簡略
化することとする。まず、図7を参照して説明すると、
モニタ端末4〜6…の何れかの端末が操作され、看守要
求が出力されると、その看守要求は、通信線3を介して
位置演算装置11へと送信される。
【0071】位置演算装置11の送受信部11aは、モ
ニタ端末4からの看守要求信号を受信して演算処理部1
1cへと出力し、演算処理部11cでは、他のモニタ端
末5、6…によって、既に追尾制御状態になっていない
場合には、送受信部11b及び通信線10を介して、当
該看守要求を駆動受信器7〜9…へ転送する。一方、他
のモニタ端末5、6…によって、既に追尾制御状態にな
っている場合には、モニタ端末4に、追尾制御状態であ
る旨の信号を送信し、当該信号を受信したモニタ端末4
はディスプレイにその旨の表示を行う。
【0072】次に、駆動受信器7〜9…の送受信部7c
(ここでは、駆動受信器7で説明する)は、位置演算装
置11から転送された看守要求信号を受信して制御部7
dへと出力し、アンテナ7a及び無線受信部7bを介し
て、目標のID信号発信器1を捕捉するように、姿勢検
出部7fで駆動受信器7の姿勢(方位角及び仰角)を検
出して、駆動部7eのフィードバック制御を行う。この
とき、駆動受信器7〜9…は、夫々方位角及び仰角の姿
勢情報を、通信線10を介して位置演算装置11へ出力
する。
【0073】そして、位置演算処理部11では、演算処
理部11cにより、その姿勢情報を基に看守対象者M1
(ID信号発信器1)の位置を求め、通信線3を介し
て、その位置情報を駆動カメラ12と、看守要求のあっ
たモニタ端末4へ出力する。当該位置情報を受信した駆
動カメラ12の送受信部12aは、その位置情報を制御
部12bへ出力し、制御部12bでは、その位置情報を
基に姿勢(方位角及び仰角)を決定し、目標姿勢となる
ように、姿勢検出部12dで駆動カメラ12の姿勢(方
位角及び仰角)を検出して、駆動部12cのフィードバ
ック制御を行って、看守対象者M1を捉える。
【0074】次に、制御部12bでは、ビデオカメラ1
2eで撮像したNTSC信号を、符号化処理部12fで
MPEG2の信号に符号化させ、その符号化した映像信
号を看守要求のあったモニタ端末4へ送信する。そし
て、モニタ端末4の制御部4dでは、符号処理部4eで
当該映像信号を復号化してNTSC信号に変換し、図5
に示すように、ディスプレイ4fの映像表示P1として
表示すると共に、位置演算処理部11から受信した位置
情報を、記憶部4bに格納された撮像領域のどの位置に
相当するかを求めて、看守対象者M1の存在位置を示す
位置表示P2cをリアルタイムで表示するようになって
いる。
【0075】そして、例えば、看守対象者である子供が
マンションの出入口にいる場合には、図5(a)に示す
ように、マンションの出入口近傍に位置表示P2cが表
示され、次に、看守対象者である子供が砂場に移動する
と、図5(b)に示すように、砂場を示す対象物表示P
2a上に位置表示P2cが表示され、また、同様にし
て、看守対象者である子供がブランコや滑り台に移動す
ると、図5(c)、図5(d)に示すように、夫々の対
象物表示P2a上に位置表示P2cが表示されるように
なっている。
【0076】以上のようにすることで、プライバシー保
持のため、非看守対象者M2をできるだけ写さず、看守
対象者M1と、その近傍のみを写したとしても、対象物
表示P2a、撮像方向表示P2b、位置表示P2c及び
撮像方向文章表示P3によって、看守対象者の居場所を
特定することができると共に、駆動カメラ2の撮像方向
と連動して、リアルタイムに撮像方向表示P2b及び位
置表示P2cが変化するので、看守対象者の行動を特定
することができ、看守者に安心感を与えることが出来
る。また、1つのアンテナで追尾していた第1の実施形
態と比べて、看守対象者M1の追尾がしやすく、子供等
の忙しく行動する看守対象者であっても、映像の中心に
捉えることができる。
【0077】[第3の実施形態](システムの構成)次
に、第3の実施形態のシステム構成であるが、図9に示
すように、本実施形態のID信号発信器13は、複数の
GPS衛星Sから送信されている電波W3を受信して、
被写体たる看守対象者M1(位置情報発信器たるID信
号発信器13)の位置等を求めて、当該位置情報を含ん
だ電波W4を撮像手段たる駆動カメラ14へ送信する。
駆動カメラ14では、その位置情報をアンテナ14aに
よって受信し、姿勢(方位角及び仰角)を決定して、看
守対象者M1を撮像エリアA内に収め、当該カメラ14
によって撮像された映像が、看守要求(監視要求)のあ
った何れかの表示手段たるモニタ端末4〜6に表示され
るようになっている。尚、第1の実施形態と同様の構成
については、同一の符号を付して説明を省略することと
する。
【0078】(各部の具体的な構成)次に、以上のシス
テム構成を踏まえ、各部の具体的な構成について、図1
0及び図11に基づき詳細に説明する。まず、駆動カメ
ラ14について先に説明すると、図10に示すように、
第1の実施形態で示した駆動カメラ2(図2参照)と略
同様の構成を備えている。ここで、本駆動カメラ14
が、駆動カメラ2と異なる部分は、無線受信だけではな
く送信も行える無線送受信部14bを備えている点にあ
る。これは、ID信号発信器13からの看守対象者M1
の位置情報を含んだ電波W4の受信のみではなく、ID
信号発信器13に対して、位置情報送出指令を含んだ電
波W2を送信可能となっているものである。
【0079】次に、ID信号発信器13は、電波W2及
び電波W4を送受信するためのアンテナ13aと、駆動
カメラ14からの位置情報送出指令を受信する一方、位
置情報を駆動カメラ14へ送信する無線送受信部13b
と、航法メッセージ(Satellite Message)の解読や位
置計算を行うと共に、無線送受信部13b、記憶部13
d、GPS受信部13eの制御を行う制御部13cと、
GPS衛星S(図9参照)から送信されている電波W3
を受信するGPS受信部13eとを備えている。ここ
で、アンテナ13aは、第1の実施形態と同様に、例え
ば、モノポールアンテナ等の全方向性(無指向性)アン
テナが用いられる。
【0080】また、上述のGPS受信部13eは、図1
1に示すように、GPS衛星Sからの電波W3を受信す
るためのアンテナとして、平面型のマイクロストリップ
アンテナ(パッチアンテナ)13ea等が用いられ、当
該アンテナ13eaで受信した電波W3(L帯域の信
号)を増幅するL帯増幅器13ebと、局部発振信号を
出力する局部発信器13ecと、増幅したL帯域の信号
と局部発振信号とを混合するミキサ13edとからなる
高周波処理手段によって、L帯域の信号を中間周波数の
IF信号にダウンコンバートしている。
【0081】そして、そのダウンコンバートしたIF信
号を、IF増幅器13efで増幅し、さらにA/D変換
器13egでA/D変換したディジタルIF信号を、キ
ャリア用数値制御発振器13ehから出力されるキャリ
ア信号により、直交周波数変換器13eiにて、同相信
号Iと直交信号Qの直交周波数変換に変換して、EXO
R(排他的論理和)演算器13ejに入力する。尚、上
述のキャリア用数値制御発振器13ehは、制御部13
cから出力される制御信号Ncaによって制御されてお
り、その制御信号Ncaに基づいて、キャリア信号の周波
数を順次変更できるようになっている。
【0082】ところで、上述のEXOR演算器13ej
には、同相信号Iと直交信号Qだけではなく、シフトレ
ジスタ13ekから、データを受信しようとするGPS
衛星SのC/A(Coarse / Acquisition)コードに同期
させるPrompt信号と、半チップ位相の進んだEarly信号
と、半チップ位相の遅れたLate信号とが入力されてい
る。また、当該シフトレジスタ13ekには、コード用
数値制御発信器13elから出力されたクロック信号
と、C/Aコード発生器13emから出力されたPrompt
信号とが入力されている。
【0083】ここで、C/Aコード発生器13emは、
コード用数値制御発信器13elからクロック信号が入
力されており、制御部13cからコード用数値制御発信
器13elへ出力される制御信号Ncdによって、シフト
レジスタ13ekへ入力するC/Aコードの位相を順次
変更できるようになっている。そして、EXOR演算器
13ejは、同相信号I及び直交信号Qと、Prompt信号
とEarly信号とLate信号の各信号との排他的論理和を演
算して、その演算結果を積算器13enにて積算し、制
御部13cへと出力するものである。次に、制御部13
cではその積算値より、受信信号の強度及び位相差を求
めて、制御信号Nca、Ncdを決定するようになってい
る。尚、GPS受信部の構成は一例であって、これに限
定されるものではない。
【0084】(システムの主動作)次に、以上の構成を
踏まえた上で、本実施形態の映像監視システムの主動作
について、図10に基づいて説明する。尚、第2の実施
形態と同様の動作や、モニタ端末の表示については、説
明を省略又は簡略化することとする。まず、モニタ端末
4〜6…の何れかの端末を操作して看守要求を出すと、
その看守要求は、通信線3を介して駆動カメラ14へと
送信される。
【0085】駆動カメラ14の送受信部14dでは、モ
ニタ端末4からの看守要求信号を受信して制御部14c
へと出力し、制御部14cでは、他のモニタ端末5、6
…によって、既に追尾制御状態になっていない場合に
は、アンテナ14a及び無線送受信部14bを介して、
位置情報送出指令を含んだ電波W2を送信する。当該電
波W2は、ID信号発信器13のアンテナ13aを介し
て、無線送受信部13bへと送信されて、さらに制御部
13cへと位置情報送出指令が送られる。制御部13c
では、GPS衛星Sから送信されている電波W3の同期
を取って復調し、当該電波W3に含まれる航法メッセー
ジから位置情報を割り出す。
【0086】すなわち、4個以上のGPS衛星Sまでの
距離及び時刻を計測することによって、3個の衛星を中
心とする球面の交点を求めるのであるが、より具体的に
は、航法メッセージのエフェメリス(Ephemeris)に含
まれる軌道情報から、衛星の位置を計算すると共に、当
該エフェメリスの時刻情報から、GPS衛星SからID
信号発信器13までの距離を求め、衛星Sの時計と制御
部14cの計時手段とのずれから距離を修正して真の距
離(3次元上の位置)を求めている。ところで、GPS
の精度は、SA(Selective Availability)の解除によ
って向上しているが、それでも精度が足りない場合に
は、DGPS(Differential GPS)方式や、干渉測位方
式を採用すれば良い。
【0087】さて、以上のようにして位置情報を求めた
制御部13cは、無線送受信部13b及びアンテナ13
aを介して、当該位置情報を含んだ電波W4を駆動カメ
ラ14へ送信する。駆動カメラ14では、その位置情報
をアンテナ14aによって受信し、その位置情報から第
2の実施形態で述べた駆動カメラ12の姿勢決定方法と
同様にして、その姿勢を決定する。
【0088】次に、駆動カメラ14の制御部14cで
は、ビデオカメラ14gから出力されるNTSC信号
を、符号化処理部14hでMPEG2の信号に符号化さ
せ、その符号化した映像信号を看守要求のあったモニタ
端末4へ送信する。当該符号化した映像信号を受信した
モニタ端末4の制御部4dは、その映像を復号化してデ
ィスプレイ4fに表示するようになっている。尚、その
他の動作、ディスプレイへの表示、効果等については、
第2の実施形態と略同様であるから、ここでは説明を省
略することとする。
【0089】[第4の実施形態] (システムの構成)次に、第4の実施形態のシステム構
成であるが、本実施形態が第3の実施形態と異なり特徴
を有するのは、図12に示すように、駆動カメラ14の
代わりに広角カメラ15を用いて、位置情報発信器たる
ID信号発信器13から出力された被写体たる看守対象
者M1の位置情報に基づき、当該撮像手段たる広角カメ
ラ15で撮像した映像の中から、看守対象者M1の部分
を拡大して表示するようにした構成にある。尚、第3の
実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して
説明を省略することとする。
【0090】(広角カメラ15の構成)ところで、図1
2、13に示す本実施形態の広角カメラ15が、第3の
実施形態で示した駆動カメラ14(図10参照)と異な
る部分は、撮像した映像の中から看守対象者M1の部分
を拡大して表示するため、駆動部14eと姿勢検出部1
4fとを省略して、構造を簡単にしたことと、ビデオカ
メラ15gのレンズとして広角レンズを採用したこと及
び、ビデオカメラ15gから出力されるNTSC信号か
ら、看守対象者M1の部分を拡大し、人物のパターンマ
ッチングを行って、当該看守対象者M1が画像中心に来
るように補正する映像補正処理部15iを備えているこ
と、さらに、前述のパターンマッチングのためのデータ
を格納してある記憶部15jを設けた点にある。尚、そ
の他の各部の構成は、駆動カメラ14と同様であるの
で、同一のアルファベットの小文字を付して説明を省略
する。
【0091】(システムの主動作)次に、以上の構成を
踏まえた上で、本実施形態の映像監視システムの主動作
について、図13及び図14に基づいて説明する。尚、
第3の実施形態と同様の動作や、モニタ端末の表示につ
いては、説明を省略又は簡略化することとする。まず、
表示手段たるモニタ端末4〜6…の何れかの端末を操作
して看守要求(監視要求)を出すと、その看守要求は、
通信線3を介して広角カメラ15へと送信される(ステ
ップN1)。
【0092】広角カメラ15の送受信部15dでは、モ
ニタ端末4からの看守要求信号を受信して制御部15c
へと出力する。当該制御部15cでは、ビデオカメラ1
5gを駆動させると共に、無線送受信部15b、アンテ
ナ15aを介して、位置情報送出指令を含んだ電波W2
をID信号発信器13へ送信する(ステップN2)。I
D信号発信器13では、GPS衛星Sから送信されてい
る電波W3の同期を取って復調し、当該電波W3に含ま
れる航法メッセージから位置情報を割り出し、位置情報
を広角カメラ15へと送信する(ステップN3)。
【0093】広角カメラ15の制御部15cは、ID信
号発信器13から受信した看守対象者M1の位置情報を
映像補正処理部15iへと出力し、当該処理部15iで
は後述する方法によって、看守対象者M1の部分を切り
出して拡大し、その拡大画像を制御部15cへと出力す
る(ステップN4)。次に、制御部15は、任意時刻t
における拡大画像及び、それよりも少し進んだ時刻t+
Δtにおける拡大画像を微分処理して輪郭を強調し、夫
々の微分画像を差分処理して、移動している物体の画像
を求める。尚、このようなフレーム間差分方式ではな
く、背景を予め記憶しておいて、その背景画像との差分
を取る背景差分方式を用いても良い。
【0094】次に、上述の物体画像を2値化処理して、
その2値化データと記憶部15jに記憶してある人物の
パターンマッチングデータとを比較する。より詳しく述
べると、この人物のパターンマッチングデータには、正
面及び側面等の直立した人物のデータや、座っている人
物のデータ等が複数用意されており、制御部15は2値
化された物体画像の全ての点(画素データ)に対し、各
々の点を中心としてマッチングデータを当てはめて類似
度を求め、その類似度が最大となる点又は、当該類似度
が所定の閾値を越えた点を求めるテンプレートマッチン
グを行うようになっている。
【0095】そして、その結果、上述のテンプレートマ
ッチングを行えた点が、画像中央部分の所定枠内に入っ
ているか、すなわち画面中央に人物を捉えているか否か
を判断する(以上、ステップN5)。ここで、画像中央
に捉えていない場合については、テンプレートマッチン
グを行えた点を、画面中央の点と一致するように、看守
対象者M1の部分の切り出しと拡大をやり直して(ステ
ップN6)、もう一度、画面中央に人物を捉えているか
判断する(ステップN5)。一方、画面中央に人物を捉
えている場合には、制御部15cからの指令により、映
像補正処理部15iは補正映像信号を符号化処理部15
hへと出力する。
【0096】次に、符号化処理部15hでは、NTSC
形式の補正映像信号を、MPEG2形式に符号化して制
御部15cへと出力し、当該制御部15cでは、送受信
部15d及び信号線3を介して、モニタ端末4へとその
映像信号を送信し、モニタ端末4へでは、当該映像信号
を復号化してディスプレイ4fに表示することで、看守
者が看守対象者M1の看守を行うことができるようにな
っている(ステップN7)。以上のように、本実施形態
にあっては、看守対象者M1を撮像するためのカメラに
駆動機構を持たずとも、広角レンズと画像の補正処理に
よって、適確に看守対象者M1の看守ができるのであ
る。
【0097】尚、本実施形態にあっては、制御部15c
等の処理方式を変更することによって、1台の広角カメ
ラ15によって、複数の看守対象者M1の看守を行うこ
とが可能である。すなわち、駆動カメラ2、9、14の
ように、特定の看守対象者M1を追尾することがないの
で、対象となる夫々の看守対象者M1の映像信号を、要
求のあった夫々のモニタ端末4〜6…へ出力すれば良い
からである。
【0098】(看守対象部分の切り出し方法)次に、映
像補正処理部15iにおける看守対象者M1の部分の切
り出しと、その拡大について、図8及び図15に基づい
て説明する。図15は、ビデオカメラ15g(図13参
照)の光学系の一例を示す横断面図であって、撮像エリ
アAからの光が、凹レンズ等の広角レンズ15gaを介
して、CCD(Charge CoupledDevice)素子15gbに
入射する様子を示したものである。同図に示すように、
凹レンズの焦点fはレンズの背面側(CCD側)にあ
り、その焦点に向かって入射する光は、レンズ中心Oを
通る垂直軸zLに対して垂直な向きに回折され、CCD
素子15gbへと入射するようになっている。
【0099】また、広角レンズ15gaの最大入射範囲
たる画角φmax内から入射する光は、CCD素子15g
bの撮像面内に収まるように、すなわち撮像面の横方向
xの長さ(紙面方向であるので図示せず)及び、縦方
向の長さIy内に収まるように、レンズの焦点fが決め
られている。ここで、焦点fを原点とした入射光の座標
系として、例えば図8に示した動座標系Σ2Aを用い、そ
の座標系のy2A軸をID信号発信器13の方向、すなわ
ち看守対象者M1の方向の入射光(以下、看守対象者M
1の光Lmと呼ぶ)と一致するようにする。
【0100】そうすると、CCD素子15gbに入射す
る看守対象者M1の光Lmは、(14)式に示すよう
に、焦点距離lfと広角カメラ15の設置角度φsからの
当該光の入射角φA’の正接との積から求まる当該素子
15gbの中心からの距離Iymに入射することとなる。
ところで、看守対象者M1の光Lmの入射角φA’は、
(15)式に示すように、広角カメラ15の設置角度φ
sから、ベース座標系ΣBにおける入射角φAを減じるこ
とにより求められる。従って、CCD素子15gbの中
心からの距離Iymは、(15)式に第2の実施形態で述
べた(13)式を代入して、その代入式をさらに(1
4)式に代入して整理すると、(16)式に示すとおり
となる。
【数14】
【数15】
【数16】
【0101】尚、以上に縦方向について説明してきた
が、横方向(紙面方向)についても同様に、CCD素子
15gbに入射する看守対象者M1の光Lmは、(1
7)式に示すように、焦点距離lfと広角カメラ15の
設置角度θs(φsに相当)からの当該光の入射角θA
(φA’に相当)の正接との積から求まる当該素子15
gbの中心からの距離Ixm(Iymに相当)に入射するこ
ととなる。
【0102】また、看守対象者M1の光Lmの入射角角
θA’は、(18)式に示すように、広角カメラ15の
設置角度θsから、ベース座標系ΣBにおける入射角θA
を減じることにより求められる。従って、CCD素子1
5gbの中心からの距離Ixmは、(18)式に第2の実
施形態で述べた(12)式を代入して、その代入式をさ
らに(17)式に代入して整理すると、(19)式に示
すとおりとなる。
【数17】
【数18】
【数19】
【0103】尚、凹レンズ等の広角レンズ15gaにお
ける焦点fを原点とした入射光の座標系として、図8に
示した動座標系Σ2Aを用いた例について説明しているの
で、(16)及び(19)式におけるrAx、rAy、rAz
は、ベース座標系ΣBにおける焦点fの位置を意味す
る。また、例えば複数レンズ系等、光学系の相違によっ
て当然に求め方は異なるので、求め方は各々の光学系に
よる。
【0104】ここで、横方向及び縦方向のピクセル数を
夫々Px、Pyとすると、横方向及び縦方向の1ピクセル
の大きさは、夫々横方向の長さIx(図示せず)からピ
クセル数Pxで除すこと及び、縦方向の長さIyからピク
セル数Pyで除すことによって求められる。そして、C
CD素子15gbの中心からの距離Ixm、Iymを、夫々
のピクセル当たりの大きさで除して、例えば小数点第1
位を四捨五入することによって、CCD素子15gbの
中心からの入射ピクセルPxm(図示せず)、P ymが求め
られる。次に、その入射ピクセルPxm、Pymを中心とし
て、看守対象の大きさに合わせた範囲の入力ピクセル数
rx(図示せず)、Pryを定め、当該ピクセル数Prx
ryの映像信号をディスプレイ4fの縦方向の大きさに
合わせて拡大するようになっている。
【0105】尚、本実施形態にあっては、GPS衛星S
の位置情報から看守対象者M1を捉えているが、第3の
実施形態で述べたID信号発信器1、駆動受信器7〜
9、位置演算装置11等の組み合わせによって、看守対
象者M1の位置を求め、駆動カメラ12の代わりに本実
施形態で述べた広角カメラ15を用いて、看守対象者M
1を捉えるようにしても良い。また、パターンマッチン
グは人物抽出ができればよく、テンプレートマッチング
に限定するものではない。
【0106】[各実施形態における補足事項]上述の各実
施形態では、看守対象“者”をその看守対象として説明
しているが、人に限らず、動物であっても良いし、物で
あっても良いことは言うまでもないことである。また、
駆動カメラ2、9、14、広角カメラ15は1つである
として説明したが、これに限定する趣旨ではなく複数の
駆動カメラ及び広角カメラを設置するようにしても良い
ものである。さらに、ID信号発信器1、13が複数あ
る場合について説明しているが、当該ID信号発信器
1、13は1つでも良いものである。従って、カメラ:
ID信号発信器における数の比が、1:1、1:N、
N:N、N:1の組み合わせが考えられる(Nは複数の
意)。ゆえに、夫々のモニタ端末4〜6に複数のIDを
割り当てて、複数の看守対象者M1(ID信号発信器
1、13)を追尾して看守できるようにしても良い。
【0107】ところで、通信線3、10は、LAN(Lo
cal Area Network)に限らず、ISDN、インターネッ
トなどの通信回線であっても良いし、有線に限らずに無
線、例えば、Bluetooth(登録商標)等であっても良い
ものである。また、符号化方式としてMPEG2を用い
るとして説明したが、この符号化方式に限定するもので
はないし、場合によっては符号化をせずにNTSC信号
のまま送信するようにしても良い。尚、看守対象者M1
の映像を見ることができるための映像信号であれば良
く、NTSC信号に限定する趣旨ではない。従って、M
USE信号、VGA信号等であっても良いものである。
【0108】
【発明の効果】以上のように、請求項1又は8記載の発
明にあっては、非監視対象(非看守対象)をできるだけ
写さず、監視対象(看守対象)と、その近傍のみを写し
たとしても、撮像方向の表示によって、監視対象の居場
所を概ね特定することができると共に、撮像手段(駆動
カメラ)の撮像方向と連動して、リアルタイムに撮像方
向の表示が変化するので、監視対象の行動を概ね特定す
ることができ、監視者(看守者)に安心感を与えること
が出来るという効果を奏する。
【0109】請求項2記載の発明にあっては、監視要求
(看守要求)に基づいて、被写体たる監視対象(看守対
象)の撮像を行うことができ、また監視対象の追尾がし
やすく、子供等の忙しく行動する監視対象であっても、
映像の中心に捉えることができるという効果を奏する。
【0110】請求項3記載の発明にあっては、請求項2
記載の発明と比べて精度が向上するという効果を奏す
る。
【0111】請求項4記載の発明にあっては、監視要求
(看守要求)に基づいて、被写体たる監視対象(看守対
象)の撮像を行うことができるという効果を奏する。
【0112】請求項5記載の発明にあっては、監視要求
(看守要求)に基づいて、被写体たる監視対象(看守対
象)の撮像を行うことができ、また監視対象の追尾がし
やすく、子供等の忙しく行動する監視対象であっても、
映像の中心に捉えることができ、さらに1つの撮像手段
(広角カメラ)によって、複数の監視対象の監視を行う
ことができるという効果を奏する。
【0113】請求項6記載の発明にあっては、請求項5
記載の発明と比べて精度が向上するという効果を奏す
る。
【0114】請求項7記載の発明にあっては、監視要求
(看守要求)に基づいて、被写体たる監視対象(看守対
象)の撮像を行うことができ、また1つの撮像手段(広
角カメラ)によって、複数の監視対象の監視を行うこと
ができるという効果を奏する。
【0115】請求項9記載の発明にあっては、非監視対
象(非看守対象)をできるだけ写さず、監視対象(看守
対象)と、その近傍のみを写したとしても、撮像方向の
表示及び位置表示によって、監視対象の居場所を特定す
ることができると共に、撮像手段(駆動カメラ)の撮像
方向と連動して、リアルタイムに撮像方向の表示及び位
置表示が変化するので、監視対象の行動を特定すること
ができ、監視者(看守者)に安心感を与えることが出来
る。すなわち、請求項1又は8記載の発明と比べて、確
度が向上するという効果を奏する。
【0116】請求項10記載の発明にあっては、遠隔地
においても監視対象(看守対象)の監視(看守)が行え
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における映像監視システムの構
成図である。
【図2】第1の実施形態における映像監視システムの各
部の具体的な構成図である。
【図3】駆動カメラ2における指向性アンテナ2aの電
力レベルについての説明図である。
【図4】駆動カメラ2の追尾制御方法を示すフローチャ
ートである。
【図5】モニタ端末の表示を示す図である。
【図6】第2の実施形態における映像監視システムの構
成図である。
【図7】第2の実施形態における映像監視システムの各
部の具体的な構成図である。
【図8】ベース座標系における受信器等の座標系を示す
図である。
【図9】第3の実施形態における映像監視システムの構
成図である。
【図10】第3の実施形態における映像監視システムの
各部の具体的な構成図である。
【図11】GPS受信部13の構成図である。
【図12】第4の実施形態における映像監視システムの
構成図である。
【図13】第4の実施形態における映像監視システムの
各部の具体的な構成図である。
【図14】第4の実施形態における映像監視システムの
動作を示すフローチャートである。
【図15】ビデオカメラ15gの光学系の一例を示す横
断面図である。
【図16】従来の映像監視システムの構成図である。
【符号の説明】
1 ID信号発信器(位置情報発信器) 2 駆動カメラ(撮像手段) 3 通信線(インターネット) 4 モニタ端末(表示手段) 5 モニタ端末(表示手段) 6 モニタ端末(表示手段) 11 位置演算装置 M1 看守対象者(被写体) P1 映像表示(撮像した映像) P2 領域表示 P2a 対象物表示 P2b 撮像方向表示(撮像方向の表示) P2c 撮像方向文章表示(撮像方向の表示) P2c 位置表示 S GPS衛星
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古屋 智英 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 梅田 直樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5C054 AA05 CA04 CC03 CF06 CF07 CG03 DA08 EG06 FA09 FC00 FD07 FE12 HA19

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固有の識別子を含む電波を出力するID
    信号発信器と、その電波に基づいて当該ID信号発信器
    を追尾して撮像する撮像手段と、その撮像された映像を
    表示する表示手段とを備え、前記ID信号発信器を被写
    体に携帯させ、当該表示手段の監視要求に応じて、前記
    撮像手段で撮像した映像を当該表示手段に表示するよう
    にした映像監視システムであって、その撮像した映像を
    表示する際に、前記撮像手段が撮像できる領域を示す領
    域表示をすると共に、その領域表示内に目印となる対象
    物表示をし、かつ当該撮像手段の追尾と連動して、その
    撮像手段が撮像している方向を示す撮像方向の表示を合
    わせて表示することを特徴とする映像監視システム。
  2. 【請求項2】 固有の識別子を含む電波を出力するID
    信号発信器と、その電波に基づいて当該ID信号発信器
    を追尾する複数の駆動受信器と、それらの駆動受信器の
    姿勢情報から当該ID信号発信器の位置を求める位置演
    算装置と、その位置情報に基づいて、当該ID信号発信
    器を追尾して撮像する撮像手段と、その撮像された映像
    を表示する表示手段とを備え、前記ID信号発信器を被
    写体に携帯させ、当該表示手段の監視要求に応じて、前
    記撮像手段で撮像した映像を当該表示手段に表示するよ
    うにしたことを特徴とする映像監視システム。
  3. 【請求項3】 固有の識別子を含む電波を出力するID
    信号発信器と、その電波に基づいて当該ID信号発信器
    を追尾する少なくとも3つ以上の駆動受信器と、それら
    駆動受信器の中で2つの駆動受信器で1つの組を作り、
    少なくとも2つの組における姿勢情報から当該ID信号
    発信器の仮位置を夫々求め、少なくとも2つ以上の仮位
    置の平均から、当該ID信号発信器の位置を求める位置
    演算装置と、その位置情報に基づいて当該ID信号発信
    器を追尾して撮像する撮像手段と、その撮像された映像
    を表示する表示手段とを備え、前記ID信号発信器を被
    写体に携帯させ、当該表示手段の監視要求に応じて、前
    記撮像手段で撮像した映像を当該表示手段に表示するよ
    うにしたことを特徴とする映像監視システム。
  4. 【請求項4】 GPS衛星から送信される航法メッセー
    ジに基づいて自己の位置を求め、その位置情報を含む電
    波を出力する位置情報発信器と、その位置情報を受信し
    て、当該位置情報に基づいてその位置情報発信器を追尾
    して撮像する撮像手段と、その撮像された映像を表示す
    る表示手段とを備え、前記位置情報発信器を被写体に携
    帯させ、当該表示手段の監視要求に応じて、前記撮像手
    段で撮像した映像を当該表示手段に表示するようにした
    ことを特徴とする映像監視システム。
  5. 【請求項5】 固有の識別子を含む電波を出力するID
    信号発信器と、その電波に基づいて当該ID信号発信器
    を追尾する複数の駆動受信器と、その駆動受信器により
    求められた当該ID信号発信器の位置に基づいて、その
    ID信号発信器に関する部分を拡大して撮像する撮像手
    段と、その拡大された映像を表示する表示手段とを備
    え、前記ID信号発信器を被写体に携帯させ、当該表示
    手段の監視要求に応じて、前記撮像手段で撮像した映像
    を当該表示手段に表示するようにしたことを特徴とする
    映像監視システム。
  6. 【請求項6】 固有の識別子を含む電波を出力するID
    信号発信器と、その電波に基づいて当該ID信号発信器
    を追尾する少なくとも3つ以上の駆動受信器と、それら
    駆動受信器の中で2つの駆動受信器で1つの組を作り、
    少なくとも2つの組における姿勢情報から当該ID信号
    発信器の仮位置を夫々求め、少なくとも2つ以上の仮位
    置の平均から、当該ID信号発信器の位置を求める位置
    演算装置と、その位置情報に基づいて当該ID信号発信
    器に関する部分を拡大して撮像する撮像手段と、その拡
    大された映像を表示する表示手段とを備え、前記ID信
    号発信器を被写体に携帯させ、当該表示手段の監視要求
    に応じて、前記撮像手段で撮像した映像を当該表示手段
    に表示するようにしたことを特徴とする映像監視システ
    ム。
  7. 【請求項7】 GPS衛星から送信される航法メッセー
    ジに基づいて自己の位置を求め、その位置情報を含む電
    波を出力する位置情報発信器と、その位置情報を受信し
    て、当該位置情報に基づいてその位置情報発信器に関す
    る部分を拡大して撮像する撮像手段と、その拡大された
    映像を表示する表示手段とを備え、前記位置情報発信器
    を被写体に携帯させ、当該表示手段の監視要求に応じ
    て、前記撮像手段で撮像した映像を当該表示手段に表示
    するようにしたことを特徴とする映像監視システム。
  8. 【請求項8】 前記映像を表示する際に、前記撮像手段
    が撮像できる領域を示す領域表示をすると共に、その領
    域表示内に目印となる対象物表示をし、かつ当該撮像手
    段の追尾と連動して、その撮像手段が撮像している方向
    を示す撮像方向の表示を合わせて表示することを特徴と
    する請求項2乃至請求項7何れか記載の映像監視システ
    ム。
  9. 【請求項9】 前記映像を表示する際に、前記撮像手段
    が撮像できる領域を示す領域表示をすると共に、その領
    域表示内に目印となる対象物表示をし、かつ当該撮像手
    段の追尾と連動して、その撮像手段が撮像している方向
    を示す撮像方向の表示と、前記ID信号発信器又は前記
    位置情報発信器の当該領域表示内における位置を示す位
    置表示とを合わせて表示することを特徴とする請求項2
    乃至請求項7何れか記載の映像監視システム。
  10. 【請求項10】 前記表示手段はインターネットを介し
    て、前記撮像手段に監視要求を出力し、当該撮像手段は
    同ネットワークを介して、当該表示手段に映像信号を出
    力することを特徴とする請求項1乃至請求項9何れか記
    載の映像監視システム。
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