JP4088971B2 - 監視カメラ、監視カメラシステム - Google Patents

Description

本発明は、監視カメラ、特に、撮像した映像を遠隔の監視装置に送信する監視カメラに関する。また、本発明は、監視カメラシステム、特に、監視カメラで撮像した映像を遠隔の監視装置に送信する監視カメラシステムに関する。

特許文献１には、屋外に設置され、衛星から受信するＧＰＳ信号に基づいて監視カメラの設置位置を特定し、特定した設置位置を位置情報として映像とともに出力する監視カメラが記載されている。遠隔にあるカメラ監視装置では、映像及び位置情報を受信すると、映像信号と位置情報とを分離し、位置情報に基づいて監視カメラの設置位置を表す地図情報、監視カメラの姿勢を表すアイコン映像を作成し、映像と地図情報と監視カメラ情報とをモニタに出力する。

この監視カメラによれば、複数の監視カメラの映像を監視する場合に、各カメラの設置位置を表す地図情報を映像とともに見ることができるので、どの映像がどの場所に対応するのかを容易に把握することができる。
特開平１０−１７７９４７号公報

特許文献１に記載の監視カメラ装置では、屋外に設置する場合にＧＰＳ信号に基づいて設置位置を表す位置情報を取得しているが、屋内に設置に設置する場合には、ＧＰＳ信号を受信することができないので、ＧＰＳ信号に基づいて設置位置を特定することができない。例えば、監視カメラが屋内の複数の部屋の間で移動された場合には、ＧＰＳ信号が受信できないため、監視カメラがどの部屋に設置されているのかを特定することができない。

屋内における監視カメラの設置位置の検出方法としては、各部屋にＢｌｕｅｔｏｏｔｈ又は無線ＬＡＮのアクセスポイントを設置し、監視カメラにＢｌｕｅｔｏｏｔｈ又は無線ＬＡＮの端末を搭載させることが考えられるが、この場合、電波が部屋間の壁を通り抜けるため、壁の材質等の条件によって電界強度が変化し、設置位置の特定が困難である。また、階の異なる部屋間で位置を区別する必要がある場合には、さらに設置位置の特定が困難である。

本発明の目的は、屋内の各部屋間で監視カメラの設置位置が移動された場合にも、設置位置を自動的に取得する監視カメラを提供することにある。

請求項１に係る監視カメラは、撮像した映像を遠隔の監視装置に送信する監視カメラであって、撮像手段と、赤外線受信手段と、ＧＰＳ受信手段と、画像合成手段と、送信手段と、最適方位記憶手段と、発光部とを備えている。赤外線受信手段は、各部屋に設置された赤外線ビーコンから赤外線信号を受信する。ＧＰＳ受信手段は、衛星測位システムからＧＰＳ信号を受信する。画像合成手段は、撮像手段によって撮像された映像に、赤外線信号又はＧＰＳ信号に含まれる位置情報を合成する。送信手段は、位置情報が合成された映像を監視装置に送信する。最適方位記憶手段は、監視カメラ本体が予め定められた位置に設置された場合の最適の方位を蓄積している。発光部は、監視カメラ本体の方位が最適方
位になった場合に発光する。監視カメラを設置する場合には、監視カメラが予め定められた位置において最適方位に設置された場合に発光部が発光し、監視カメラの撮像中には、位置情報が合成された映像が前記監視装置に表示されることを特徴とする。

この監視カメラでは、屋内に配置された場合には、各部屋に設置された赤外線ビーコンから送信される赤外線は、壁を通り抜けて他の部屋に到達することがなく、監視カメラは、設置された部屋の赤外線ビーコンからのみ赤外線を受信することができ、正確な位置情報（監視カメラが設置された部屋）を取得することができる。また、位置情報を映像に合成して出力するため、位置情報が入った映像を監視装置側で表示することができる。

従って、この監視カメラによれば、屋内に設置される場合は赤外線ビーコンからの赤外線信号によって設置位置（監視カメラが設置された部屋）を特定することができ、屋外に設置される場合にはＧＰＳ信号によって設置位置を特定することができる。

この監視カメラを定められた設置する際に、その設置位置における最適の方位に監視カメラ本体が向いた場合に発光部が発光することによって、監視カメラ本体が最適位置、すなわちベストショットを撮像できる最適の位置及び方位に設置されたことをユーザに知らせることができる。ユーザは、監視装置側の画面を確認しながら、監視カメラをベストショットの位置及び方位に調整する必要がなく、監視カメラがベストショットの位置及び方位に容易に設置することができる。

請求項２に係る監視カメラは、撮像した映像を遠隔の監視装置に送信する監視カメラであって、撮像手段と、各部屋に設置された赤外線ビーコンから赤外線信号を受信する赤外線受信手段と、撮像手段によって撮像された映像に、赤外線信号に含まれる位置情報を合成する画像合成手段と、位置情報が合成された映像を監視装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。

この監視カメラでは、各部屋に設置された赤外線ビーコンから送信される赤外線は、壁を通り抜けて他の部屋に到達することがなく、監視カメラは、設置された部屋の赤外線ビーコンからのみ赤外線を受信することができ、正確な位置情報（監視カメラが設置された部屋）を取得することができる。また、位置情報を映像に合成して出力するため、位置情報が入った映像を監視装置側で表示することができる。

請求項３に係る監視カメラは、請求項２に係る監視カメラにおいて、監視カメラ本体が予め定められた位置に設置された場合の最適の方位を蓄積した最適方位記憶手段と、監視カメラ本体の方位が最適方位になった場合に発光する発光部とをさらに備えることを特徴とする。

この監視カメラは、定められた設置する際に、その設置位置における最適の方位に監視カメラ本体が向いた場合に発光部が発光することによって、監視カメラ本体が最適位置、すなわちベストショットを撮像できる最適の位置及び方位に設置されたことをユーザに知らせることができる。ユーザは、監視装置側の画面を確認しながら、監視カメラをベストショットの位置及び方位に調整する必要がなく、監視カメラがベストショットの位置及び方位に容易に設置することができる。

請求項４に係る監視カメラは、請求項２に係る監視カメラにおいて、セキュリティモードの設定を受け付けるモード設定受付手段と、セキュリティモードが設定されている場合に、赤外線ビーコンからの赤外線信号が途切れるか、赤外線信号に含まれる位置情報が変化した場合に盗難通知信号を監視装置に送信する盗難信号送信手段とをさらに備えることを特徴とする。

この監視カメラでは、位置情報を送信するための赤外線ビーコンを利用して盗難防止用の警報としての盗難信号を送信することができる。従って、盗難防止機能を簡易に構成できる。

請求項５に係る監視カメラは、請求項２乃至４の何れかに係る監視カメラにおいて、衛星測位システムからＧＰＳ信号を受信するＧＰＳ受信手段をさらに備え、画像合成手段は、撮像手段によって撮像された映像に、赤外線信号又はＧＰＳ信号に含まれる位置情報を合成することを特徴とする。

この監視カメラによれば、屋内に設置される場合は赤外線ビーコンからの赤外線信号によって設置位置（監視カメラが設置された部屋）を特定することができ、屋外に設置される場合にはＧＰＳ信号によって設置位置を特定することができる。

請求項６に係る監視カメラは、請求項５に係る監視カメラにおいて、盗難信号送信手段は、さらに、ＧＰＳ信号による位置情報が変化した場合に盗難通知信号を監視装置に送信することを特徴とする。

この監視カメラでは、位置情報を送信するためのＧＰＳ信号を利用して盗難防止用の警報としての盗難信号を送信することができる。従って、盗難防止機能を簡易に構成できる。

請求項７に係る監視カメラは、各部屋に設置される赤外線ビーコンと、赤外線ビーコンから赤外線信号を受信する監視カメラと、監視カメラから映像を受信する監視装置とを備えた監視カメラシステムであって、赤外線ビーコンは、設置場所に関する位置情報を蓄積しており、当該位置情報を赤外線信号によって監視カメラに送信し、監視カメラは、撮像した映像に赤外線信号に含まれる位置情報を合成して監視装置に送信することを特徴とする。

この監視カメラでは、各部屋に設置された赤外線ビーコンから送信される赤外線は、壁を通り抜けて他の部屋に到達することがなく、監視カメラは、設置された部屋の赤外線ビーコンからのみ赤外線を受信することができ、正確な位置情報（監視カメラが設置された部屋）を取得することができる。また、位置情報を映像に合成して出力するため、位置情報が入った映像を監視装置側で表示することができる。

本発明によれば、屋内の各部屋間で監視カメラの設置位置が移動された場合にも、設置位置を自動的に取得する監視カメラを提供することができる。

図１は、本発明の一実施形態に係る監視カメラシステムの概略構成図である。この監視カメラシステムは、赤外線ビーコン２００と、赤外線ビーコン２００から位置情報を取得する監視カメラ１００と、監視カメラ１００から位置情報が合成された映像信号を受信する監視装置４００とを備えている。

赤外線ビーコン２００は、各部屋、例えば子供部屋、キッチン、書斎、リビングの各部屋に１台ずつ配置されている。各部屋には、各部屋内で監視カメラ１００を配置する設置位置３が予め設定されている。なお、後述するベストショットの位置及び方位を決定する必要がない場合には、設置位置３を予め設定する必要はない。赤外線ビーコン２００は、図２に示すように、赤外線送受信部２０１と、制御回路２０２と、メモリ２０３とを備え
ている。メモリ２０３には、赤外線ビーコン２００が設置された部屋名（子供部屋、キッチン、書斎、リビング）のテキストの位置情報が登録されている。制御回路２０２は、赤外線送受信部２０１から送信要求を受け取ると、メモリ２０３から位置情報を読み出し、赤外線送受信部２０１に送る。赤外線送受信部２０１は、監視カメラ１００との間で赤外線信号を送受信する。赤外線送受信部２０１は、監視カメラ１００から送信要求を含む赤外線信号を受信すると、送信要求を制御回路２０２に送り、制御回路２０２から位置情報を受け取ると、位置情報を含む赤外線信号を生成して監視カメラ１００に送信する。この赤外線ビーコン２００は、監視カメラ１００から送信要求を受信すると、監視カメラ１００に位置情報を送信する。

監視カメラ１００は、撮像レンズ１０１と、撮像処理回路１０２と、画像合成回路１０３と、送受信回路１０４と、制御回路１０５と、メモリ１０６と、赤外線送受信部１０７と、磁気方位センサ１０８と、ＧＰＳ受信機１０９とを備えている。

撮像処理回路１０２は、撮像レンズ１０１を通じて供給される画像に基づいて映像信号を生成する。撮像処理回路１０２は、例えば、ＣＣＤ等の撮像素子を用いて画像を電気信号（映像信号）に変換する。画像合成回路１０３は、撮像処理回路１０２から出力される映像信号と、制御回路１０５から出力される位置情報とを合成し、位置情報が合成された映像信号を生成する。送受信回路１０４は、位置情報が合成された映像信号を、監視装置４００に送信する。撮像処理回路１０８から監視装置４００への送信は、無線ＬＡＮ、携帯電話回線等の無線電波を使用しても良いし、有線又は無線のローカル・エリア・ネットワーク（例えば、Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（登録商標）を使用しても良い。なお、ここでは、位置情報を映像信号に合成して監視装置４００に送信するが、位置情報を映像信号とは別に送り、監視装置４００において画像を合成するようにしても良い。

メモリ１０６は、図１０に示すように、屋内の各部屋ごとに予め設定された設置位置３において最適の映像（ベストショット）を撮像できる方位である最適方位を部屋ごとに蓄積している。最適方位は、予めユーザによって登録される。また、屋外において監視カメラ１００を設置する位置が予め設定されている場合には、屋外での設置位置と当該設置位置での最適方位とを対応付けて蓄積している。

赤外線送受信部１０７は、赤外線ビーコン２００との間で赤外線信号を送受信する。赤外線送受信部１０７は、制御回路１０５から送られる位置情報の送信要求を赤外線ビーコン２００に送信するとともに、赤外線ビーコン２００から位置情報を含む赤外線信号を受信し、位置情報を制御回路１０５に送る。磁気方位センサ１０８は、監視カメラ１００本体の方位を検出して制御回路１０５に出力する。ＧＰＳ受信機１０９は、衛星測位システム（ＧＰＳ）からＧＰＳ信号を受信して制御回路１０５に送る。インジケータ１１０は、監視カメラ１００本体の外壁に設けられ、制御回路１０５から送られる信号に基づいて点灯する。

制御回路１０５は、所定時間ごとに位置情報の送信要求を赤外線送受信部１０７及びＧＰＳ受信機１０９に送り、赤外線信号又はＧＰＳ信号を受信させて位置情報を取得する。赤外線信号に含まれる位置情報は、各部屋の名称を表すテキストの場所情報であり、ＧＰＳ信号に含まれる位置情報は、監視カメラ１の設置位置の緯度・経度・高度である。

制御回路１０５は、赤外線信号又はＧＰＳ信号に含まれる位置情報と、磁気方位センサ１０８から取得した方位とを画像合成回路１０３に出力する。画像合成回路１０３では、撮像処理回路１０２から出力される映像信号に位置情報及び方位を合成した後、位置情報及び方位が合成された映像信号を送受信回路１０４を介して監視装置４００に送信する。

また、制御回路１０５は、メモリ１０６から、赤外線信号又はＧＰＳ信号に含まれる位置情報に対応する最適方位を読み出すとともに、磁気方位センサ１０８から取得した監視カメラ１００本体の現在の方位が最適方位に一致するか否かを判別する。制御回路１０５は、現在の方位が最適方位に一致した場合にインジケータ１１０に発光信号を出力して、インジケータ１１０を点灯する。

また、制御回路１０５は、監視カメラ１００の移動が禁止されるセキュリティモードの設定を受け付ける。制御回路１０５は、セキュリティモードに設定されている場合に、赤外線信号を受信している状態から赤外線信号が途切れた場合又は赤外線信号に含まれる位置情報が他の部屋の位置情報等に変化した場合、或いは、ＧＰＳ信号を受信している状態からＧＰＳ信号が途切れた場合又はＧＰＳ信号に含まれる位置情報が変化した場合には、監視カメラ１００が盗難にあったとして盗難信号を監視装置４００に送信する。

監視装置４００は、監視カメラ１００が設置される建物と同一建物内又は外部に設置されている。監視装置４００は、送受信回路４０１と、表示制御回路４０２と、制御回路４０３と、モニタ４０４とを備えている。送受信回路４０１は、無線ＬＡＮ、携帯電話回線等の無線電波、有線又は無線のローカル・エリア・ネットワーク（例えば、Ｅｔｈｅｒｎｅｔ（登録商標））を介して、監視カメラ１００とデータを送受する。表示制御回路４０２は、位置情報及び方位が合成された映像信号を送受信回路４０１で受信すると、この映像信号を処理してモニタ４０４に出力する。制御回路４０３は、送受信回路４０１及び表示制御回路４０２を制御する。

〔動作〕
図５は、子供部屋における監視カメラ１００による撮像を説明する模式図である。ユーザが、監視カメラ１００を設置台５００によって、予め設定された設置位置３００に設置し、監視カメラ１００の電源を投入すると、監視カメラ１００は、赤外線ビーコン２００に位置情報の送信要求を送り、赤外線ビーコン２００から位置情報を取得する。位置情報を取得すると、監視カメラ１００では内蔵のメモリ１０６から位置情報に対応する最適方位を読み出す。ここでは、最適方位は、子供部屋でのベストショットの方位（北東、図１０参照）である。また、監視カメラ１００では、磁気方位センサから取得された監視カメラ１００本体の方位を最適方位（北東）と比較する。設置者が監視カメラ１００の方位を調整して、監視カメラ１００本体の方位が最適方位に一致すると、インジケータ１１０が発光するので、設置者は監視カメラ１００の方位をその方位に固定する。

なお、設置台５００は、各部屋の設置位置３００に予め固定しておき、監視カメラ１００を設置台５００に固定すれば、監視カメラ１００が設置位置３００に固定されるようにしても良い。

監視カメラ１００による撮影を開始すると、子供部屋におけるベストショットがレンズ１０１及び撮像処理回路１０２によって撮影される。また、赤外線ビーコン２００から取得した位置情報及び磁気方位センサ１０８が映像信号に合成されて監視装置４００に送信される。

監視装置４００は、位置情報が合成された映像信号を受信すると、図６のような画面をモニタ４０４に表示する。この画面には、レンズ１０１及び撮像処理回路１０２によって撮像された映像に、「撮像場所：子供部屋」、「方位：北東」が表示される。

その後、監視カメラ１００が子供部屋からキッチンに移動され、設置位置においてベストショットの方位に固定されると、監視カメラ１００はキッチンの赤外線ビーコン２００から位置情報を取得するとともに、磁気方位センサ１０８から方位を取得し、映像信号に
位置情報及び方位を合成して監視装置４００に送信する。そして、監視装置４００のモニタ４０４には、キッチンのベストショットの映像と、「撮像場所：キッチン」、「方位：北西（図１０参照）」が表示される（図示を略）。

一方、監視カメラ１００が屋外に設置された場合には、衛星測位システムからＧＰＳ信号を受信して位置情報（緯度・経度・高度）を取得し、磁気方位センサ１０８から方位を取得し、映像信号に位置情報（緯度・経度・高度）及び方位を合成して監視装置４００に送信する。

〔位置情報取得処理〕
監視カメラ１００における位置情報取得処理を図７を参照して説明する。監視カメラ１００を例えば子供部屋の設置位置３に設置台５００で固定し、監視カメラ１００の電源が投入される（ステップＳ１１）と、ステップＳ１２からＳ１５の処理が所定時間ごとに繰り返される。ステップＳ１２では、監視カメラ１００から位置情報の送信要求を赤外線ビーコン２００に送信し、赤外線信号を受信するか否かを判別し（ステップＳ１３）、受信する場合には、赤外線ビーコン２００から受信する赤外線信号から位置情報を取得する（ステップＳ１５）。一方、ステップＳ１３において赤外線信号を受信しない場合には、ステップＳ１４においてＧＰＳ信号を受信するか否かを判別し、受信する場合には、ＧＰＳ信号から位置情報を取得する（ステップＳ１５）。以上のステップＳ１２からＳ１５の処理を繰り返し、位置情報を最新のものに更新する。

なお、ここでは、所定時間ごとに監視カメラ１００から送信要求を送り位置情報を取得したが、赤外線ビーコン２００が所定時間ごとに位置情報を送信するような構成とすれば、監視カメラ１から送信要求を行う必要はない。

〔方位取得処理〕
インジケータ１１０の発光処理を図８を参照して説明する。この処理では、以下のステップＳ２１からＳ２５の処理を所定時間ごとに繰り返し行う。メモリ１０６から、所定時間ごとに取得される位置情報に対応する最適方位を取得する（ここでは、子供部屋におけるベストショットの方位である「北東」）を取得する（ステップＳ２１）とともに、磁気方位センサ１０８から監視カメラ１００本体の現在の方位を取得し（ステップＳ２２）、現在の方位が最適方位に一致しているか否かを判別する（ステップＳ２３）。現在の方位が最適位置に一致していなければ、インジケータ１１０を消灯状態にして（ステップＳ２５）、ステップＳ２１に戻り、現在の方位が最適位置に一致していれば、インジケータ１１０を点灯状態にして（ステップＳ２４）、ステップＳ２１に戻る。即ち、現在の方位が最適位置ない場合、インジケータ１１０が点灯していれば消灯し、消灯していればそのままにしてステップＳ２１に戻る。また、現在の方位が最適な位置の場合、インジケータ１１０が消灯していれば点灯させ、点灯していればそのままにしてステップＳ２１に戻る。

〔撮像処理〕
監視カメラ１００による撮像処理を図９を参照して説明する。監視カメラ１００において撮像が開始されると、上記位置情報取得処理及び方位取得処理で所定時間ごとに取得される位置情報及び方位を映像信号に合成し（ステップＳ３１）、位置情報及び方位が合成された映像信号を監視装置４００に送信する（ステップＳ３２）。管理装置４００では、位置情報及び方位が合成された映像信号をモニタ４０４に表示する。

〔作用効果〕
本実施形態によれば、監視カメラ１００を屋内に配置した場合に、各部屋に設置された赤外線ビーコン２００から送信される赤外線信号が壁を通り抜けて他の部屋に到達することがなく、設置された部屋の赤外線ビーコン２００からのみ赤外線信号を受信することが
でき、正確な位置情報（監視カメラが設置された部屋）を取得することができる。一方、監視カメラ１００が屋外に設置された場合には、ＧＰＳ信号から正確な位置情報を取得できる。また、位置情報を映像に合成して出力するため、位置情報が入った映像を監視装置４００側で表示することができる。

また、各部屋ごとに予め設定された設置位置又は屋外における予め設定された設置位置３００に監視カメラ１００を設置する場合には、その設置位置３００における最適方位に監視カメラ１００本体が向いた場合にインジケータ１０８が点灯することによって、監視カメラ１００本体がベストショットを撮像できる最適の位置及び方位に設置されたことをユーザに知らせることができる。ユーザは、監視装置４００側の画面を確認しながら、監視カメラ１００をベストショットの位置及び方位に調整する必要がなく、監視カメラをベストショットの位置及び方位に容易に設置することができる。

また、位置情報を送信するための赤外線又はＧＰＳ信号を利用して盗難防止用の警報としての盗難信号を送信することができる。従って、盗難防止機能を簡易に構成できる。

〔他の実施形態〕
上記実施形態では、赤外線ビーコン２００から各部屋名のテキストを監視カメラ１００に送ったが、赤外線ビーコン２００に各部屋の緯度・経度・高度のテキストを予め登録しておき、監視カメラ１００において各部屋の緯度・経度・高度を映像信号に合成して、モニタ４０４に各部屋の緯度・経度・高度を撮像場所として表示するようにしても良い。また、監視カメラ１００において、各部屋の緯度・経度・高度に対応する部屋名のテキストを予め対応させて登録しておき、各部屋の緯度・経度・高度を部屋名に変換して映像信号に合成するようにしても良い。この場合は、上記実施形態と同様に、モニタ４０４に撮像場所として部屋名が表示される。

本発明の一実施形態に係る監視カメラシステムの概略構成図である。 赤外線ビーコンの概略構成図。 監視カメラの概略構成図。 監視装置の概略構成図。 子供部屋における監視カメラによる撮像を説明する模式図。 監視装置における撮像画面例。 位置情報取得処理のフローチャート。 方位取得処理のフローチャート。 撮像処理のフローチャート。 最適方位のデータ構成例。

符号の説明

１００ 監視カメラ
２００ 赤外線ビーコン
３００ 設置位置
４００ 監視装置
２０１ 赤外線送受信部
２０２ 制御回路
２０３ メモリ
１０１ 撮像レンズ
１０２ 撮像処理手段
１０３ 画像合成回路
１０４ 送受信回路
１０５ 制御回路
１０６ メモリ
１０７ 赤外線送受信部
１０８ 磁気方位センサ
１０９ ＧＰＳ受信機
１１０ インジケータ

Claims (7)

1. 撮像した映像を遠隔の監視装置に送信する監視カメラであって、
   撮像手段と、
   各部屋に設置された赤外線ビーコンから赤外線信号を受信する赤外線受信手段と、
   衛星測位システムからＧＰＳ信号を受信するＧＰＳ受信手段と、
   前記撮像手段によって撮像された映像に、前記赤外線信号又は前記ＧＰＳ信号に含まれる位置情報を合成する画像合成手段と、
   前記位置情報が合成された映像を前記監視装置に送信する送信手段と、
   前記監視カメラ本体が予め定められた位置に設置された場合の最適の方位を蓄積した最適方位記憶手段と、
   前記監視カメラ本体の向きが前記最適方位になった場合に発光する発光部とを備え、
   前記監視カメラを設置する場合には、前記監視カメラが予め定められた位置において最適方位に設置された場合に前記発光部が発光し、前記監視カメラの撮像中には、前記位置情報が合成された映像が前記監視装置に表示されることを特徴とする監視カメラ。
2. 撮像した映像を遠隔の監視装置に送信する監視カメラであって、
   撮像手段と、
   各部屋に設置された赤外線ビーコンから赤外線信号を受信する赤外線受信手段と、
   前記撮像手段によって撮像された映像に、前記赤外線信号に含まれる位置情報を合成する画像合成手段と、
   前記位置情報が合成された映像を前記監視装置に送信する送信手段と、
   を備えることを特徴とする監視カメラ。
3. 前記各部屋ごとに、前記監視カメラ本体が当該部屋の予め定められた位置に設置された場合の最適の方位を蓄積した最適方位記憶手段と、
   前記監視カメラ本体の向きが前記最適方位になった場合に発光する発光部と、
   をさらに備えることを特徴とする請求項２に記載の監視カメラ。
4. セキュリティモードの設定を受け付けるモード設定受付手段と、
   前記セキュリティモードが設定されている場合に、前記赤外線ビーコンからの前記赤外線信号が途切れるか、前記赤外線信号に含まれる位置情報が変化した場合に、盗難通知信号を前記監視装置に送信する盗難信号送信手段と、
   をさらに備えることを特徴とする請求項２に記載の監視カメラ。
5. 衛星測位システムからＧＰＳ信号を受信するＧＰＳ受信手段をさらに備え、
   前記画像合成手段は、前記撮像手段によって撮像された映像に、前記赤外線信号又は前記ＧＰＳ信号に含まれる位置情報を合成することを特徴とする、請求項２乃至４の何れかに記載の監視カメラ。
6. 前記盗難信号送信手段は、さらに、前記ＧＰＳ信号による位置情報が変化した場合に前記盗難通知信号を前記監視装置に送信することを特徴とする、請求項５に記載の監視カメラ。
7. 各部屋に設置される赤外線ビーコンと、前記赤外線ビーコンから赤外線信号を受信する監視カメラと、前記監視カメラから映像を受信する監視装置とを備えた監視カメラシステムであって、
   前記赤外線ビーコンは、設置場所に関する位置情報を蓄積しており、当該位置情報を赤外線信号によって前記監視カメラに送信し、前記監視カメラは、撮像した映像に前記赤外線信号に含まれる位置情報を合成して前記監視装置に送信する、ことを特徴とする監視カ
   メラシステム。

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