JP5112396B2 - 運搬車両の荷台におけるパレットの固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、貨物を支持するパレットを運搬車両の荷台に固定するパレットの固定構造に関する。
運搬車両により貨物を輸送するときには、車両の走行に伴う荷台の揺れ等により荷台上の貨物が不用意に移動することを防止するため、荷台上に載置した貨物をロープ等で固定することが行われる。しかし、ロープ等によって貨物を固定する作業は手間が掛かるだけでなく、ロープ等の弛みの有無を時折点検する作業も必要となるため、極めて煩わしいものであった。
そこで、従来より、荷台に案内溝を形成すると共にこの案内溝に案内される係合ピンを設け、貨物の下部に備える板に、クランプ機構を設け、係合ピンとクランプ機構とを連結することによって貨物を荷台に固定することが提案されている(特許文献1参照)。これによれば、ロープ等を用いることなく荷台上に載置した貨物を固定することができる。
特開平3−189246号公報
ところで、安定載置が困難な貨物や比較的重量のある貨物等の場合には、貨物を予めパレットに固定状態で支持させ、貨物を支持した状態のパレットをフォークリフト等の移載装置を用いて車両の荷台に貨物を積み込むことが行われる。
この場合に上記従来の固定構造を採用すると、荷台に設けた係合ピンに連結するクランプ機構をパレット側に設けておく必要があるため、パレットの構成が複雑となってパレットの製造コストが増加する。また、貨物を支持した状態のパレットを車両の荷台に積み込む際には、パレットに設けたクランプ機構と荷台に設けた係合ピンとの位置合わせ作業が必要となり、迅速な積み込み作業が行えない不都合がある。更に、荷台上には係合ピンが突出しているため、固定不要な貨物を積み込む際に係合ピンが邪魔になって荷台の汎用性が低下する不都合がある。
上記の点に鑑み、本発明は、パレットの構成の複雑化を防止すると共に荷台の汎用性を維持して貨物を支持したパレットを確実に荷台に固定することができ、しかも、貨物の積み込み作業を迅速に効率良く行うことができる運搬車両の荷台におけるパレットの固定構造を提供することを目的とする。
本発明は、貨物を支持するパレットを運搬車両の荷台に固定するパレットの固定構造であって、前記荷台の床面に、前後方向と左右方向との夫々に所定間隔を存して配列形成された複数の開口と、前記荷台の床面上に載置した前記パレットを介して互いに対向し、前記開口の何れかに選択的に挿入される挿入部材を有して該荷台に位置決めされる一対の枠体と、前記開口に挿入した前記挿入部材を該開口内において解除自在に連結する連結手段と、両枠体の対向方向から前記パレットを押さえる第1の押さえ手段と、該第1の押さえ手段による前記パレットの押さえ方向に直交する方向から該パレットを押さえる第2の押さえ手段と、前記パレットを前記荷台の床面に向かって押圧する第3の押さえ手段とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、前記荷台に取り付けた一対の枠体の間にパレットを載置することにより荷台上にパレットを固定する。各枠体は、荷台の床面に形成されている複数の開口に前記挿入部材が挿入され、前記連結手段の連結により荷台に位置決めされる。各開口は、床面の前後方向と左右方向との夫々に所定間隔を存して配列されているので、各枠体の挿入部材を何れかの開口に選択的に挿入することで、両枠体の対向間隔をパレットが収容可能となる寸法に対応させておくことができる。
両枠体間のパレットは、前記第1の押さえ手段により両枠体の対向方向から押さえ付けられる。これにより、パレットは両枠体の対向方向への移動が不能とされる。また、パレットは、前記第2の押さえ手段により前記第1の押さえ手段による押さえ方向に直交する方向から押さえ付けられる。これにより、パレットは両枠体の対向方向に直行する方向への移動が不能とされる。更に、パレットは、前記第3の押さえ手段により荷台の床面に向かって押圧され、例えば荷台からの跳ね上がり等の上下方向の移動が不能とされる。
このように、本発明によれば、パレットを両枠体間に載置して各押さえ手段により確実に固定することができる。しかも、従来のようにパレット側に固定のための構成を付加する必要がない。なお、前記連結手段による連結を解除して開口から挿入部材を抜き取れば、荷台上から枠体を取り外して荷台を平坦な床面とすることができ、例えば、固定が不要な貨物を安定して積み込むことも可能となるため荷台の汎用性を維持することができる。
また、本発明において、前記第1の押さえ手段は、少なくとも一方の枠体に設けられて、前記パレットの押さえ方向に沿って進退することにより該パレットが有する垂直面に圧接する圧接部材を備え、該圧接部材の進退寸法は、前記開口の配列間隔と同等以上とされていることを特徴とする。
前記第1の押さえ手段は、両枠体間のパレットに向かって前記圧接部材が前進し、パレットが有する垂直面に圧接することにより押さえつけ状態となる。このとき、圧接部材を最大寸法まで前進させてもパレットに届かない場合には、一方の枠体の挿入部材をパレットに近接する側の開口に差し替えることで両枠体間の間隔寸法を容易に調節することができ、圧接部材をパレットが有する垂直面に確実に圧接させることができる。
そして更に、圧接部材の進退寸法は、前記開口の配列間隔と同等以上とされている。これによれば、枠体に最も近い位置にある開口を超えて圧接部材を進出させることができるので、パレットの垂直面が開口の直近に位置していて当該開口に枠体の挿入部材を挿入させることができない場合であっても、圧接部材を比較的大きく進出させてパレットの垂直面に確実に圧接させることができる。従って、パレットの寸法に影響を受けることなく第1の押さえ手段による固定を確実に行うことができ、多種の大きさのパレットに対応させることができる。
また、本発明において、前記枠体は、前記パレットが収容可能となる間隔を存して互いに平行に延びる一対のアーム部を備え、前記第2の押さえ手段は、前記一対のアーム部のうち少なくとも一方に設けられて、前記パレットの押さえ方向に沿って進退することにより該パレットが有する垂直面に圧接する圧接部材を備えることを特徴とする。
これによれば、両アーム部のうち少なくとも一方のアーム部に設けた第2の押さえ手段によりパレットを押さえることができ、パレットを確実に押さえ状態とすることができる。
このとき、前記一対のアーム部のうち少なくとも一方のアーム部は、前記枠体の長手方向を軸線とする揺動軸を介して揺動自在に設けるられていることが好ましい。これによれば、一方のアーム部を揺動させて両枠体間のパレットの収容部分から退避させることができ、パレットとアーム部との干渉を防止してパレットの積み込みを円滑に行うことができる。
また、本発明において、前記第3の押さえ手段は、前記一対の枠体の夫々に設けられ、前記パレットの押さえ方向に沿って昇降することにより該パレットが有する水平面に圧接する圧接部材を備え、該圧接部材は、その昇降方向を軸線とする回転軸を介して回転自在に設けられていることを特徴とする。
これによれば、両枠体間に載置されたパレットの上方から第3の押さえ手段の圧接部材を下降させてパレットの水平面に圧接するだけでパレットを荷台に押さえることができ、構造簡単で確実にパレットを固定状態とすることができる。しかも、第3の押さえ手段の圧接部材を回転させて両枠体間のパレットの収容部分の上方から該圧接部材を退避させることができるので、パレットと該圧接部材との干渉を防止してパレットの積み込みを円滑に行うことができる。
本発明の一実施形態を示す運搬車両の斜視図。 パレットの一部を示す説明図。 荷台と枠体の構成を示す説明的平面図。 挿入部材を示す説明的断面図。 上方押さえ手段を示す説明的断面図。 左右方向押さえ手段を示す説明的断面図。 前後方向押さえ手段を示す説明的断面図。 パレットの積み込み作業時の枠体を示す説明的平面図。 パレットを固定した状態の枠体を示す説明的平面図。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、運搬車両であるトラック1の荷台2にパレット3が固定された状態を示している。パレット3には、積層された板ガラス等の貨物4が図示しない固定具により一体に支持されている。また、このトラック1が備える荷台2は、屋根5を備えて周囲を密閉可能な箱型荷台であって、屋根5が跳ね上げ式とされていることにより車幅方向の両側からパレット3の積み降ろしができるようになっている。
パレット3は、図2(a)及び図2(b)に示すように、図2では省略した前記貨物4(積層された板ガラス等)を固定保持する支持板6と、平面視矩形状の底フレーム7(図8参照)と、支持板6を傾斜した状態で支持板6の背面側を支持すべく底フレーム7から起立する柱部8とを備えている。パレット3の底フレーム7の四隅には、床面との間にフォークリフトのフォーク等を挿入する空隙を形成するために、ブロック状の脚部9が設けられている。そして、各脚部9はその4つの周壁が平坦な垂直面とされ、底フレーム7はその上面が平坦な水平面とされている。
荷台2には、図3に示すように、一対の枠体(第1枠体10及び第2枠体11)が設けられている。第1枠体10は荷台2の前側に位置し、第2枠体11は荷台2の後ろ側に位置して。互いに車長方向に対向している。そして、図1に示すように荷台2に載置されたパレット3を、第1枠体10と第2枠体11とで挟むようにして固定する。
第1枠体10は、車幅方向に延びる基体部12と、該基体部12に一体に連設されて該基体部12の下方に延出する一対の挿入部材13とを備えている。また、第1枠体10は、基体部12の中央部に上方押さえ手段14(本発明における第3の押さえ手段)を備え、更に、基体部12の長手方向の両端の夫々にアーム部15を備えている。
図3及び図4に示すように、第1枠体10の基体部12には、第2枠体11に対向する側の側壁に合成樹脂製のパッド16が取り付けられている。基体部12は該パッド16を介してパレット3の脚部9の垂直面に当接する。基体部12に合成樹脂製のパッド16を設けたことにより、パレット3の脚部9が衝突した場合に緩衝作用が得られると共に、パレット3の脚部9が圧接したときにパッド16が弾発的に圧縮されて脚部9への圧接力及び脚部9との摩擦係合力を増加させることができる。
各挿入部材13は、荷台2の床面に開設された複数の開口17の何れかに選択的に挿入される。各開口17は、荷台2の前後左右方向の夫々に互いに所定間隔を存して形成されており、挿入部材13は、第1枠体10が所望する位置となるように開口17に挿入される。
開口17には、図4に示すように、荷台2の床面から下方に延設されて挿入部材13の挿入を案内する案内部材18が一体に連設されている。そして、開口17に挿着された挿入部材13は、連結手段であるボルト19により案内部材18に連結され、案内部材18を介して荷台2に位置決め固定される。なお、連結手段はボルト19に限るものではなく、案内部材18に対して挿入部材13を抜け止めする機構を採用してもよい。
上方押さえ手段14は、図5に示すように、基体部12に一体に立設された支持筒20と、該支持筒20に螺合して回転方向に応じて上下方向に進退するねじ軸21と、該ねじ軸21に回転自在に支持されて、ねじ軸21の進退に伴って昇降する上方圧接部材22(第3の押さえ手段の圧接部材)とを備えている。本実施形態においては上方圧接部材22をねじ軸21に回転自在に支持することにより、ねじ軸21が本発明の回転軸を兼ねている。
ねじ軸21の上端部には、ボックスレンチやスパナ等の工具を連結可能とする六角柱状の頭部23が形成されている。工具を用いて頭部23を回転操作することにより、ねじ軸21が回転して上方圧接部材22がパレット3の底フレーム7の水平面に上方から圧接する。なお、ねじ軸21の上端部に図示しない操作ハンドル等を設けておき、工具を使用しなくてもねじ軸21の回転操作が行えるようにしてもよい。また、上方圧接部材22の下面には合成樹脂製のパッド24が設けられており、パレット3の底フレーム7への圧接時において底フレーム7の損傷が防止される。
なお、上方押さえ手段14は第1枠体10と第2枠体11とに夫々1つずつ設けられているが、上方押さえ手段14は、第1枠体10と第2枠体11との夫々において複数設けることもできる。
アーム部15は、図3に示すように、左右方向押さえ手段25(本発明における第2の押さえ手段)を備えている。左右方向押さえ手段25は、アーム部15に貫通状態で螺合して回転方向に応じて左右方向(車幅方向)に進退するねじ軸26と、該ねじ軸26の先端に連設されて、ねじ軸26の進退に伴って進退する側方圧接部材27(第2の押さえ手段の圧接部材)とを備えている。左右方向押さえ手段25のねじ軸26は上方押さえ手段14のねじ軸21と同様に工具を用いて回転操作され、ねじ軸26の回転により側方圧接部材27がパレット3の脚部9の垂直面に側方から圧接する。側方圧接部材27の先端面には合成樹脂製のパッド28が設けられており、パレット3の脚部9への圧接時において脚部9の損傷が防止される。また、アーム部15は、図6に示すように、基体部12の端部に軸受け29を介して設けられた揺動軸30に支持されている。
第2枠体11は、図3に示すように、上述した第1枠体10と略同様の構成を備えているが、第2枠体11の基体部31においては、第1枠体10の基体部12のパッド16に替えて、前後方向押さえ手段32(本発明における第1の押さえ手段)が設けられている。前後方向押さえ手段32以外の構成は上述した第1枠体10と同様であるので、同一の符号を付してその説明を省略する。
前後方向押さえ手段32は、図7に示すように、基体部31の内部に固設された受け部材33に貫通状態で螺合して回転方向に応じて前後方向(車長方向)に進退するねじ軸34と、該ねじ軸34の先端に連設されて、ねじ軸34の進退に伴って進退する後方圧接部材35(第1の押さえ手段の圧接部材)とを備えている。前後方向押さえ手段32のねじ軸34は左右方向押さえ手段25のねじ軸26と同様に工具を用いて回転操作され、ねじ軸34の回転により後方圧接部材35がパレット3の脚部9の垂直面に後方から圧接する。
そして、ねじ軸34を介して後方圧接部材35を最も長く進出させてもパレット3の脚部9に届かない場合には、第2枠体11の挿入部材13を開口17から抜き差しして第2枠体11自体をパレット3側に近接させればよい。
また、後方圧接部材35の進退寸法は、各開口17の前後方向(車長方向)における間隔と同等以上とされている。これによれば、第2枠体11に隣接する開口17を超えて後方圧接部材35を進出させることができ、例えば、パレット3とは異なる寸法の他のパレットを固定する場合でも、当該パレットの脚部に後方圧接部材35を圧接させることができるので、多種の大きさのパレットに対応させることができる。
更に、後方圧接部材35は、基体部31の内部に収納されるようになっており、パレット3の積み込みの際にパレット3との干渉が防止できるようになっている。また、後方圧接部材35の先端面には合成樹脂製のパッド36が設けられており、パレット3の脚部9への圧接時において脚部9の損傷が防止される。なお、前後方向押さえ手段32は、第2枠体11に2つ設けられているが、これに限るものではなく、パレット3の形状や第2枠体11に応じて1つ或いは3つ以上設けておいてもよい。
以上の構成により荷台2にパレット3を固定するときには、先ず、第1枠体10と第2枠体11とを、パレット3の長さ寸法に合わせた間隔を存して対向するように荷台2に取り付ける。このとき、第1枠体10と第2枠体11との対向間隔がパレット3の長さ寸法よりも大であって最も近い寸法になるように荷台2の開口17を選択し、これらの開口17に各挿入部材13を挿入する。夫々の開口17に挿入した各挿入部材13は、図4に示すように、ボルト19により案内部材18に固定する。
次いで、図8に示すように、第1枠体10と第2枠体11との夫々の長手方向の一端部の各アーム部15を互いに外方側に揺動させて退避させ、第1枠体10と第2枠体11との間に形成されるパレット3の収容部分の一方を開放する。当該開放される側は、図1に示したトラック1の荷台2のように、屋根5を跳ね上げて開放した車幅方向の一側方であり、パレット3の積み込み側に対応している。
また、このとき、上方押さえ手段14の上方圧接部材22を外方側に回転させて第1枠体10と第2枠体11との間に形成されるパレット3の収容部分の上方を開放させる。
続いて、フォークリフト等の移送装置によってパレット3を荷台2の床面上に沿って移送し、第1枠体10と第2枠体11との間にパレット3を載置する。このとき、パレット3の脚部9を、第1枠体10と第2枠体11との長手方向の他端部の各アーム部15に設けられた左右方向押さえ手段25の側方圧接部材27に当接させる。更に、パレット3はできるだけ第1枠体10に近接させるようにして第1枠体10と第2枠体11との間に載置する。
次いで、第1枠体10及び第2枠体11の一方端を開放していたアーム部15を内方側に揺動させ、このアーム部15が備える左右方向押さえ手段25の側方圧接部材27をパレット3の脚部9に対向させる。更に、上方押さえ手段14の上方圧接部材22を内方側に回転させて、パレット3の底フレーム7上に対向させる。
そして、図9に示すように、前後方向押さえ手段32のねじ軸34を回転させて後方圧接部材35をパレット3の脚部9に圧接し、第1枠体10の基体部12と第2枠体11の後方圧接部材35とで挟持状態としてパレット3の前後側(車長方向)を固定する。
同様に、揺動させたアーム部15の左右方向押さえ手段25のねじ軸26を回転させて側方圧接部材27をパレット3の脚部9に圧接し、第1枠体10の一対のアーム部15間と第2枠体11の一対のアーム部15間とで夫々挟持状態としてパレット3の左右側(車幅方向)を固定する。
更に、上方押さえ手段14のねじ軸21を回転させて上方圧接部材22をパレット3の底フレーム7上に圧接し、上方圧接部材22と荷台2の床面とで挟持状態としてパレット3の上下側を固定する。
以上により、荷台2上のパレット3を迅速に固定することができ、しかもパレット3を前後左右及び上下方向から確実に固定することができる。また、パレット3は、第1枠体10及び第2枠体11に備える各押さえ手段14,25,32でのみ荷台2に固定することができるので、パレット3側には荷台2に固定するための複雑な機構を備える必要がなく、パレット3にかかるコストを抑えることができて有利である。
更に、第1枠体10及び第2枠体11は、荷台2の開口17から挿入部材13を抜き取ることで荷台2から容易に取り外すことができる。従って、パレット3の固定が不要である場合には、第1枠体10及び第2枠体11を荷台2から取り外して荷台2の床面を平坦にすることができ、荷台2の汎用性を維持することができる。
なお、本実施形態においては、第1枠体10と第2枠体11とを互いに対向させて荷台2に取り付けた例を示したが、第1枠体10に替えて第2枠体11を用い、2つの第2枠体11を互いに対向させて設けてもよい。
また、本実施形態においては、第1枠体10と第2枠体11との夫々に設けた各アーム部15が全て揺動自在とされていて、車幅方向の何れの方向からもパレット3の積み降ろしが可能となっているが、パレット3の積み降ろしが車幅方向の何れか一方側からのみ行われる場合には、パレット3の積み降ろし側に位置するアーム部15のみを揺動自在とし、
積み降ろし側の反対側のアーム部15は第1枠体10及び第2枠体11の一端に一体に設けて揺動不能としてもよい。これによれば、積み降ろし側の反対側のアーム部15については揺動軸30が不要となり、構造簡単として耐久性も向上する。更に、揺動不能としたアーム部15については、側方圧接部材27に替えて合成樹脂製のパッドを設けることもでき、部品点数を削減してコストを低減させることもできる。
また、荷台2に形成される開口17の位置や数は、荷台2の面積等に応じて適宜設定することができるものである。本実施形態においては、第1枠体10と第2枠体11との対向方向を車長方向とし、荷台2の車幅方向の一側方からパレット3の積み降ろしを行う場合について説明したが、例えば、荷台2の後方側からパレット3の積み降ろしを行う場合には、適宜位置に開口17を配列形成しておき、第1枠体10と第2枠体11とをその対向方向が車幅方向となるように配置することも可能である。
また、図1においては、荷台2に1つのパレット3を固定した状態を示しているが、パレット3の形状が小さい場合や、荷台2の面積が広い場合には、第1枠体10と第2枠体11とを一組として二組以上設け、複数のパレット3を荷台2上に固定することも可能である。
また、本実施形態においては、パレットの一例として、積層された板ガラス等のような板状の貨物4を支持するものを例示したが、底フレーム7及び脚部9のように圧接可能な面として水平面及び垂直面を備えていれば、他の形状の貨物を支持するパレットであっても良好に荷台2上に固定することができる。
また、本実施形態においては、運搬車両として箱型の荷台2を備えるトラック1を示したが、屋根のない荷台を備えるトラックやトレーラ等のように平坦な荷台を備える他の車両であっても、本発明によるパレットの固定構造を好適に採用することができる。
1…トラック(運搬車両)、2…荷台、3…パレット、4…貨物、10…第1枠体(枠体)、11…第2枠体(枠体)、13…挿入部材、14…上方押さえ手段(第3の押さえ手段)、15…アーム部、17…開口、19…ボルト(連結手段)、21…ねじ軸(回転軸)、22…上方圧接部材(第3の押さえ手段の圧接部材)、25…左右方向押さえ手段(第2の押さえ手段)、27…側方圧接部材(第2の押さえ手段の圧接部材)、30…揺動軸、32…前後方向押さえ手段(第1の押さえ手段)、35…後方圧接部材(第1の押さえ手段の圧接部材)。

Claims (5)

  1. 貨物を支持するパレットを運搬車両の荷台に固定するパレットの固定構造であって、
    前記荷台の床面に、前後方向と左右方向との夫々に所定間隔を存して配列形成された複数の開口と、
    前記荷台の床面上に載置した前記パレットを介して互いに対向し、前記開口の何れかに選択的に挿入される挿入部材を有して該荷台に位置決めされる一対の枠体と、
    前記開口に挿入した前記挿入部材を該開口内において解除自在に連結する連結手段と、
    両枠体の対向方向から前記パレットを押さえる第1の押さえ手段と、
    該第1の押さえ手段による前記パレットの押さえ方向に直交する方向から該パレットを押さえる第2の押さえ手段と、
    前記パレットを前記荷台の床面に向かって押圧する第3の押さえ手段とを備えていることを特徴とする運搬車両の荷台におけるパレットの固定構造。
  2. 前記第1の押さえ手段は、少なくとも一方の枠体に設けられて、前記パレットの押さえ方向に沿って進退することにより該パレットが有する垂直面に圧接する圧接部材を備え、
    該圧接部材の進退寸法は、前記開口の配列間隔と同等以上とされていることを特徴とする請求項1記載の運搬車両の荷台におけるパレットの固定構造。
  3. 前記枠体は、前記パレットが収容可能となる間隔を存して互いに平行に延びる一対のアーム部を備え、
    前記第2の押さえ手段は、前記一対のアーム部のうち少なくとも一方に設けられて、前記パレットの押さえ方向に沿って進退することにより該パレットが有する垂直面に圧接する圧接部材を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の運搬車両の荷台におけるパレットの固定構造。
  4. 前記一対のアーム部のうち少なくとも一方のアーム部は、前記枠体の長手方向を軸線とする揺動軸を介して揺動自在に設けられていることを特徴とする請求項3記載の運搬車両の荷台におけるパレットの固定構造。
  5. 前記第3の押さえ手段は、前記一対の枠体の夫々に設けられ、前記パレットの押さえ方向に沿って昇降することにより該パレットが有する水平面に圧接する圧接部材を備え、
    該圧接部材は、その昇降方向を軸線とする回転軸を介して回転自在に設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載の運搬車両の荷台におけるパレットの固定構造。
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