JPH0813616B2 - 積載物のトラック荷台への固定方法 - Google Patents

積載物のトラック荷台への固定方法

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JPH0813616B2
JPH0813616B2 JP32889989A JP32889989A JPH0813616B2 JP H0813616 B2 JPH0813616 B2 JP H0813616B2 JP 32889989 A JP32889989 A JP 32889989A JP 32889989 A JP32889989 A JP 32889989A JP H0813616 B2 JPH0813616 B2 JP H0813616B2
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光宏 岸
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株式会社彦間製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、移動できる車両の荷台に貨物を載置固定す
る方法に関し、特に、工具や特殊な道具を用いなくとも
貨物が荷台上で移動しないように固く連結して固定する
ことができる積載物の車両荷台への固定方法に関する。
〔従来の技術〕
従来より貨物を移送する場合には、車両(特にトラッ
ク、荷車、貨車等の自走できる運搬装置)の荷台に貨物
を積載して運搬することが多いものであった。この場
合、貨物が荷台上で移動しないように何らかの方法で固
定しなければならないものであった。特に、重量のある
積載物はロープや固定具で荷台上に固く固定しておかな
いと、車両が移動して振動が発生した時や、荷台が傾斜
した場合に、積載物が荷台上で移動する原因となってい
た。積載物が移動すると、車両の重心が移動することか
ら車両の運転が困難になると共に、最悪の場合には積載
物が落下したり、車両が転覆する等の事故が発生する原
因ともなっていた。
こういった事故を防止するため、従来ではワイヤー、
ロープ等で積載物を荷台に固定し、荷台から積載物が移
動したり、落下するのを防止していた。しかしながら、
ワイヤー等による固定の作業は手間が掛かるとともに、
ワイヤー自身の伸びや弛みを防止するため、時々弛みを
点検しなければならず運搬の作業員にとって煩わしいも
のであった。
このため、貨物の形状に合わせた工具をネジ等により
荷台に固定しておき、貨物をボルトで直接荷台に固定す
ることにより、荷台上での移動を防止することも考えら
れる。しかしながら、ボルトによって積載物を固定する
ことは、車両と貨物が一体化したものとみなされ、車両
の使用目的の変更となり、貨物を運搬しているものとは
見なされずに法規制の対象となるものであった。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような事情から、車両の荷台に貨物を簡単に固定
することができ、しかも取外しが容易である固定方法が
望まれていた。しかも、近年では荷台に載置する貨物の
形状が異なっており、その形状の変化にも充分対応で
き、どうのような形状の貨物であっても確実に固定する
ことができる方法が望ましいものであった。
特に、昨今では建設機械がパッケージ化しており、例
えばコンプレッサ、発電機等は四角い躯体によって組み
立てられていて、作業現場では荷台から積み落ろされて
使用される形状に統一されつつある。そして、作業現場
から作業現場に移動する場合には、そのパッケージ化し
た躯体ごとに移動させられるため、このようなパッケー
ジ化した建設機械を運搬するのに容易な荷台への固定方
法が望まれているものであった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、移動できる車両と、この車両の荷台上に形
成され、隣あったそれぞれが平行とならないように配置
した複数の直線状をした案内溝と、それらの案内溝に沿
ってその長さ方向に案内される係合機構と、荷台に載置
される貨物の下部に取り付けられて前記係合機構と連結
できる固定機構とから成り、荷台に貨物を載置した後、
固定機構を係合機構に連結することによって貨物を荷台
上で移動しないように固定させることを特徴とする積載
物のトラック荷台への固定方法を提供するものである。
〔作用〕
本発明では、トラックの荷台に複数の案内溝を形成し
てあるので、係合機構はこの案内溝に従って移動させる
ことができる。そして、積込む貨物の下部には固定機構
が取り付けてあり、車両の荷台上にこの貨物を積んだ固
定機構に係合機構を組み合わせて両者を連結することに
よって貨物は荷台に固定される。この際、貨物の形状が
異なっていても係合機構を案内溝の長さ方向に沿って移
動させることにより、どのような形状の貨物であっても
固定させることが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発発明の一実施例を図面により説明する。
エンジン等を搭載して移動できる車両1の前後左右に
は、それぞれ前輪2と後輪3が軸支してある。この車両
1の上面後半には平坦な荷台4が載置固定してあり、こ
の車両1はキャブオーバ型のトラックであり、荷台4は
フラットタイプの形状となっている。
そして、この荷台4の前後左右にはそれぞれ直線状を
した案内溝5が形成してあり、この案内溝5は荷台4の
平面上でそれぞれハの字形になるように配置してあり、
荷台4の各頂点に対して傾斜させた配置となっている。
この案内溝5のそれぞれには係合機構6が長さ方向に移
動自在に収納してあり、この係合機構6の構成は後で詳
しく説明する。
次に、この荷台4に載置される貨物7は例えばコンプ
レッサー、発電機のようなパッケージ化した作業機械を
示しており、その立方形となった躯体の下部両側にはそ
れぞれ取り付け板8が張り出してあり、この取り付け板
8の前後左右にはそれぞれクランプ機構からなる固定機
構9が固定してある。
次に、第2図は前記係合機構6と固定機構9の構成を
詳しく説明したものである。
前記案内溝5は荷台4の上面にある鉄板の一部を切り
込んで形成したものであり、この案内溝5の内縁は間隔
において平行な辺で形成されている。この案内溝5の内
部には前記係合機構6が収納されているが、この案内溝
5には案内溝5の溝幅よりもやや外径が小さい係合ピン
10が垂直になるように挿通されており、この係合ピン10
の下部であって前記案内溝5の下面には円盤形をした基
部11が一体となって連結されている。このため、係合ピ
ン10はこの基部11によって案内溝5より外部に外れるこ
とがなく、垂直となった係合ピン10は案内溝5の長さ方
向に移動することができる。そして、この係合ピン10の
頂部には水平方向に向けて止め金具12が摺動自在に挿通
してあり、この止め金具12はL字形に折り曲げて形成し
てある。この止め金具12の一端と係合ピン10の側面との
間にはコイルバネ13が介在させてあり、コイルバネ13に
よって止め金具12を一方に付勢している。
次に、前記固定機構9は取り付け板8の上面に固定さ
れているものである。
前記取り付け板8の一部には座板15が溶接等によって
固定されており、この座板12の上面には受け金具16が載
置してあり、この受け金具16はボルト17によって座板15
に固定されている。受け金具16はやや厚手の金属で形成
されており、その前面は半円形をした受け面18が形成さ
れている。そして、受け金具16の側面であって、受け面
18に接近した一方の側面には上下に切り欠いた固定溝19
が形成されている。さらに、この受け金具16の前面であ
って前記固定溝19とは反対の側面には弓型をしたクラン
プ20が軸21によって開閉動自在に軸支されている。この
クランプ20の内側には半円形をした押さえ面22が形成し
てある。また、クランプ20の先端には受け金具16の厚み
よりも少し大きい幅に形成した通し溝23が切削形成して
あり、さらに上下方向にはこの通し溝23と直角になるよ
うに固定溝24が切り欠いて形成してある。このクランプ
20は軸21を中心として回動し、受け面18に対して押さえ
面22が接近でき、受け面18と押さえ面22によって円形を
した空間を形成することができるものであり、その際に
は固定溝19と24は上下に同一の軸線上に位置することに
なる。
次に、本実施例の作用を説明する。
車両1の荷台4上に貨物7を載置、固定しようとする
場合にはこの貨物7をクレーン等で吊り上げ、第1図に
示すように荷台4の上方に貨物7を移動させる。この
後、クレーンを操作して貨物7を除々に降下させ、貨物
7の下面を荷台4の上面に接触させて載置させる。この
時、各案内溝5に沿って係合機構6を移動させ、係合機
構6をこの貨物7の側面より少し離して位置させてお
く。
そして、貨物7を荷台4に載置させた時に、この貨物
7に固定してある固定機構9のそれぞれの受け金具16は
案内溝5の上部に位置するようにして位置合わせを行
う。
次に、係合機構6を固定機構9に噛み合わせて両者を
結合することで貨物7を荷台4に固定させる。
まず、案内溝5の長さ方向に沿って連結ピン10を移動
させ、第2図A方向に移動させる。この案内溝の上部に
は前記固定機構9の受け金具16が位置させてあるため、
連結ピン10は受け金具16の受け面18に密着させることが
できる。この結合ピン10の側面を受け面18に接触させた
状態が、第3図(I)で示す状態である。
この受け面18に結合ピン10が接触した状態において、
クランプ20を第3図(I)中矢印Bで示す方向に軸21を
中心として回転させ、押さえ面22の内周面を前記結合ピ
ン10の側面に接触させる。すると、受け面18と押さえ面
22によって形成された円形の空間が結合ピン10の外周を
取り囲むように密着し、連結ピン10は受け金具16とクラ
ンプ20によって保持されることになる。この状態が、第
3図(II)で示す状態である。
この第3図(II)で示す状態においては、固定溝19と
固定溝24は上下に同一軸線上に位置し、上方からみて一
直線に位置することになる。このとき、通し溝23の内に
は受け金具16の側面の先端が入り込み、受け金具16とク
ランプ20の先端とは噛み合わされている。そして、止め
金具12をコイルバネ13の圧縮力に逆らって第3図(II)
中C方向に引っ張り、L字形になった先端を図中D方向
に向けて下方に半回転させる。すると、この止め金具12
の下端は固定溝19、24と対向し、そのまま手を離すとコ
イルバネ13の弾性力によって第3図(III)中E方向に
引っ張られ、止め金具21のL字形になった下半分は固定
溝19、24内に嵌め込まれる。このため、止め金具12によ
ってクランプ20は受け金具16に固定され、止め金具12を
固定溝19、24より取り外して解除するまで、両者は固定
されるままになる。
こうして、結合ピン10は受け面18と押さえ面22によっ
て形成された円形の空間に保持され、この空間より外れ
ることがなくなる。各固定機構9のそれぞれのクランプ
20を操作して、各結合ピン10を受け金具16とクランプ20
によって抱き込むことにより、貨物7の四隅は荷台4に
固定される。このため、貨物7は荷台4の上面において
左右及び前後に移動することがなくなり、貨物7は荷台
4に固く固定されることになる。
なお、貨物7を荷台4より取り外す場合には前述とは
逆に第3図で(III)、(II)、(I)及び第2図の順
によって、結合ピン10を受け金具16とクランプ20による
係合から開放することによって行われる。
また、第1図における本発明の一実施例においては、
案内溝5は車両1の前方に向けてハの字、車両1の後方
に向けてハの字になるように4カ所に形成してある。こ
の構成では、載置固定する貨物7の幅、長さが相違して
いても、案内溝5に沿って係合機構6を移動させること
で、貨物7の大きさに合わせて結合の位置をそれぞれ調
整することができる。
しかしながら、この調整の作用は本実施例における案
内溝5の形状に限定されることなく、他の形状おいても
同一の効果を得ることができる。
例えば、他の実施例として示される第4図において
は、荷台4の上面にはその中心から放射状に4本の案内
溝30が形成されている。これらの案内溝30には、それぞ
れ係合機構6が長さ方向に移動自在に挿通されている。
この実施例の構成であっても、第1図における案内溝5
と同様に係合機構6を移動させ、積載する貨物7の形状
に合わせて位置を調整することができる。
さらに他の実施例として第5図の構成があり、この実
施例においては荷台4の上面のキャビンに接近した位置
では一直線になるように2つ案内溝31が形成してあり、
この案内溝31にはそれぞれ係合機構6がその長さ方向に
移動自在に挿入してある。そして、荷台4の上面の後方
には荷台4の隅部分に向けてハの字状に放射状となった
2つの案内溝32が形成してあり、各案内溝32にはそれぞ
れ係合機構6がその長さ方向に移動自在に挿通してあ
る。この構成においても、案内溝31、32の長さ方向に係
合機構6を移動させることができ、貨物7の形状に合わ
せて連結する位置を微調整させることができる。
次に、第6図は前記固定機構9と係合機構6の他の変
形例を示すものである。
この他の実施例においては、固形機構9は固定板35よ
りなり、この固定板35は前記取り付け板8の上にボルト
37で固定されている。そして、この固定板35の中央に
は、やや径大で上下に貫通開口した係合凹部36が形成さ
れている。この係合凹部36の位置は、前記案内溝5の上
方になるように位置させてある。
次に、この実施例における係合機構6では、前述のよ
うな案内溝5の内幅よりも少しその外径を小さくした係
合ピン38が垂直方向に起立させて、案内溝5の上下に挿
通されている。そして、係合ピン38の下部には皿状をし
た径大な基部39が連結されていて、この基部39によって
係合ピン38が案内溝5より抜け出さないようにしてい
る。この係合ピン38の上端から中央部付近にかけて、上
方から垂直にカム受け溝40が切削形成されていて、この
カム受け溝40の幅は係合ピン38の直径の3分の1程度に
形成してある。このカム受け溝40のほぼ中央には水平方
向に軸41が挿通してあり、この軸41にはカム受け溝40内
に挿通した偏心カム42が軸してあり、軸41によって偏心
カム42は自由に回転できるように保持されている。
この偏心カム42は半月形の形状をして、その軸中心よ
りも離れた位置に偏心して軸41が挿通してあり、半円と
なった曲面には蒲鉾状をした噛み合い面43が形成してあ
る。そして、偏心カム42の軸41よりも離れた位置には細
長いレバー44が固定してあり、このレバー44はカム受け
溝40より外部に突出する長さに設定してある。
次に、この貨物7を荷台4に固定するのはカスガイ45
であって、このカスガイ45はその全体がややコの字形に
形成してあり、その両端はやや平行になるように折り曲
げられていて、それぞれ先端には爪46、47が形成されて
いる。
この実施例において、貨物7を荷台4に固定する場合
には、クレーン等によって貨物7を荷台4上に積落ろ
し、その後に係合ピン38を固定板35の側面に接近させ
る。そして、前記カスガイ45をカム受け溝40内に挿通し
た後、爪部46を係合凹部36内に挿入し、他方の爪部47を
荷台4の上面に接触させる。次いで、レバー44を第6図
中F方向に押し倒すと、レバー44とともに偏心カム42が
回転し、噛み合い面43が接触しているカスガイ45の背面
を押圧し、噛み合い面43がカスガイ45と噛み合うことに
より、爪部46、47がそれぞれ係合凹部36の荷台4に圧力
をもって接触することになる。このカスガイ45の押圧力
によって、貨物7は荷台4上に固定されることになる。
第7図は、レバー44を押し下げてカスガイ45を固定板
35と荷台4の間で結び付けた状態を示すものである。ま
た、第8図はレバー44を第6図中におけるFとは逆方向
に引き上げて垂直に位置させ、噛み合い面43をカスガイ
45の背面から引き離すことにより、カスガイ45をカム受
け溝40内で自由に上下動させて、爪部46を係合凹部36よ
り引き離した状態を示すものである。この第8図の状態
になった時に、貨物7は荷台4より開放され、クレーン
等によって吊り上げることができる。
さらに、第9図は固定機構9と係合機構6のさらに他
の実施例を示すものである。
この実施例での固定機構9では、取り付け板8に座板
50が固着されており、この座板50上に連結板51が密着さ
せてあり、連結板51はボルト52によって座板50に固定さ
れている。この連結板51は前記取り付け板8の側面より
もさらに側方に水平に張り出しており、その先頭部には
上下に貫通した開口(図示せず)が上下に貫通開口され
ている。
そして、前記案内溝5内には上下方向に軸線を一致さ
せた、円柱形をした係合リング53が挿通させてあり、こ
の係合リング53の下部には径大な基部54が形成してあっ
て、この基部54によって係合リング53が案内溝5より外
れないように保持している。そして、係合リング53の上
面より上下に貫通開口して係合穴55が形成してあり、係
合リング53の高さは前記連結板53の下面より少し低い位
置になるように設定してある。
この実施例の構成では、結合体56によって連結板51と
係合リング53を連結させるものであり、結合体56は上方
に引き抜くことで取外ができるリング58が形成してあ
り、またその下面には挿通ピン57が形成してある。
この実施例で貨物7を固定するには、貨物7を荷台4
上に載置した後、案内溝5の長さ方向に沿って係合リン
グ53を移動させ、係合リング53を連結板51の開口の下部
に位置させる。そして、結合体56の挿通ピン57を連結体
51の開口に挿入し、この挿通ピン55を係合穴55にまで挿
通させる。この挿通ピン57によって連結板51と係合リン
グ53が上下方向で連結され、貨物7は荷台4上において
水平方向の左右前後には移動しなくなる。この構成で
は、結合体56を開口と係合穴55に挿入するだけで、連結
板51と結合リング53の連結作業が行われ、その操作が極
めて簡単なものである。
また、第10図はさらに他の実施例を示すものである。
この実施例の構成では、貨物7の下部側面にある取り
付け板8の上面には座板60が固定されており、この座板
60の上面には連結板61が接触させてあり、連結板61はボ
ルト62によって座板60に固定されている。そして、この
連結板61の側面は取り付け板8の側面より側方に水平に
突出させてあり、その先頭部には挿通穴63が貫通開口さ
せてある。
また、係合機構6を構成する結合ピン64は、挿通溝5
の内幅よりもその外径を少し小さく成形したある。この
結合ピン64は上下方向に垂直となるように起立させてあ
り、その下部には径大な基部65が一体となって連結して
ある。この基部65によって、係合ピン64は案内溝5より
取り外れないようになっている。そして、係合ピン64の
上端には水平方向に固定穴66が貫通開口させてあり、こ
の固定穴66にはL字形に折り曲げたピン67が挿通できる
ようになっている。そして、ピン67の先端付近には止め
穴68が開口してあり、この止め穴68には止めピン69が挿
入固定できるようになっている。
この実施例において貨物7を固定するには、貨物7を
クレーン等で吊り上げ、貨物7の下面が荷台4よりも少
し上方に位置するように吊り上げながら、各結合ピン64
を挿通穴63の下部に位置するように案内溝5内を移動さ
せる。その状態で、クレーンを操作して貨物7を降下さ
せ、各結合ピン64を挿通穴63に挿通させる。こうして、
貨物7の下面が荷台4の上面と接触した時には、結合ピ
ン64の上端は挿通穴63の上面より突出し、係合ピン64の
上半分は連結板61の上面から露出した形になる。
次いで、この状態の時にピン67を固定穴66に挿入し、
ピン67の止め穴68に止めピン69を差し込むことによっ
て、ピン67が外れないように保持させる。この実施例で
は、結合ピン64が連結板61と一体となって結合するた
め、貨物7は荷台4上で水平方向に移動することがな
い。また、連結板61と結合ピン64とはピン67によって上
下方向に規制されているため、貨物7が荷台4上で上下
動することがあっても外れることがなく、貨物7は荷台
4上に強く固定される。
また、第11図は本発明の固定機構9と係合機構6のさ
らに他の実施例を示すものである。
この実施例においては、固定機構9は取り付け板8の
上面に固定板71が接触させられており、固定板71はボル
ト72によって取り付け板8に取り付けられている。そし
て、この取り付け板71の中央には係合凹部73が上下に大
きく貫通開口されている。
この実施例の係合機構6では、前記案内溝5の内幅よ
りもその外径を少し小さくした係合ピン74が垂直となる
ように案内溝5で起立されており、この係合ピン74の下
端にはやや径大となった基部75が一体となって固定され
ており、係合ピン74はこの基部75によって案内溝5より
引き抜けないようになっている。係合ピン74の上端より
下方に向けて作動溝76が切り込まれており、この作動溝
76の幅は係合ピン74の直径の3分の1程度に設定してあ
る。そして、結合ピン74の上端には水平方向に、前記作
動溝76とは軸線が直角となるように固定軸77が挿通固定
されている。この固定軸77は、その両端が係合ピン74の
側面よりやや外方に突出させてある。
次に、貨物7を荷台4に固定するためのカスガイ体78
はややコの字形に形成してあり、その両端はやや平行と
なるように曲げられていて、両端は爪部79、80が形成さ
れている。このカスガイ体78の爪部80の背面にはピン81
によってアーム82が開動自在に連結されており、このア
ーム82の先端にはピン83によってアーム84が開動自在に
連結されている。さらに、このアーム84の先端にはピン
85によってレバー86の後端が揺動自在に連結されてい
る。これらアーム82、84、レバー86によってリンク機構
が形成されていることになる。
このレバー86は手などによって開動させることができ
るものであり、レバー86は例えば鋼板等を折り曲げて加
工した形状となっており、その先端は左右に分岐してい
て、その間隔を結合ピン74の直径よりもやや大きい程度
に設定してあり、その両先端の下面には固定軸77に嵌め
合わされることができる引っ掛け溝87が形成されてい
る。次に、前記ピン83は作動棒88の中央に形成した長溝
89に挿通してあり、この作動棒88の先端には先端が三角
形状をした食い込み体90がピン91で連結されている。そ
して、食い込み体90と前記アーム82、84との間にはコイ
ルバネ92が介在させてある。なお、食い込み体90の先端
の一方の側面が傾斜させてあり、断面が楔形となるよう
に形成してあって下面を前記カスガイ体78の背面に密着
するように形成してある。
次に、この実施例において貨物7を荷台4上に固定す
る場合に付いて説明する。
まず、貨物7をクレーン等で吊り下げて荷台4に載置
させた後、係合ピン74を固定板71の側面に接近させる。
その後、カスガイ体78を作動溝76に挿通し、爪部79を係
合凹部73を挿入し、同時に爪部80を荷台4の上面に接触
させる。そして、レバー86の引っ掛け溝87をそれぞれ固
定軸77に噛み合わせ、レバー88は係合ピン74を両側から
支えるように位置させる。その後、第11図矢印Gで示す
方向にレバー86を上方より押し下げると、アーム84、82
はそれぞれリンクを形成していることから、両者はくの
字形に回曲さる。このため、ピン83が第11図矢印H方向
に移動し、コイルバネ82を圧縮するように長溝89内で摺
動する。このコイルバネ82が圧縮させられると、食い込
み体90は同様に第11図矢印H方向に移動させられ、食い
込み体90の先端はカスガイ体78の背面と固定軸77の下面
の間に挿入させられることになる。
この食い込み体90先端は楔形に傾斜しているため、そ
の押す力は分岐して、カスガイ体78を押し下げるように
強く作動する。このため、カスガイ体78はコイルバネ92
の圧縮力による力が固定軸77との分力によって押し下げ
られることになり、爪部79は係合凹部73に食い込むと共
に、爪部80は荷台4の上面に強い力で押し下げられる。
レバー86を最後まで押し下げてアーム82、84が最大に曲
げられた状態は第11図に示される。この状態のときに、
アーム82は作動軸88と一直線となり、コイルバネ92の圧
縮力はピン83方向に付勢されるため、レバー86が跳ね上
げられることがなくなる。この第11図に示す状態が貨物
7が荷台4上に載置固定された状態である。
この実施例において、貨物7と荷台4の係合を解除す
るには、レバー86を上方に引き上げて食い込み体90を固
定軸77の下面より引き出し、その分力による圧着係合を
解除することによって行われる。
〔発明の効果〕
本発明は上述のように構成したので、トラックに載置
して移動することが多い貨物、例えばパッケージ化され
たコンプレッサ、発電機等の立体物を移送する場合にお
いて、その固定及び解除が極めて容易となり、荷台状で
貨物が移動したり、または落下することがなく、運搬作
業が極めて容易となる。
また、工具等の特殊な道具を必要とせず、構造が簡易
であるため、形状の異なった貨物であっても連結する位
置を容易に微調整して固定させることができて、従来の
ロープ、ワイヤー等で固定する方法に比べて作業が極め
て容易となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における積載物のトラック荷台への固定
方法の概要を示す貨物を積み上げた状態を示す斜視図、
第2図は係合機構と固定機構を示す拡大斜視図、第3図
は同上のその作用を示す説明図、第4図はトラックの荷
台上における案内溝の他の実施例を示す斜視図、第5図
は同上の案内溝の他の実施例を示す斜視図、第6図は係
合機構と固定機構の他の実施例を示す斜視図、第7図、
第8図は同上のその作用を示す説明図、第9図は本発明
の係合機構と固定機構の他の実施例を示す斜視図、第10
図は同上のさらに他の実施例の斜視図、第11図は本発明
の係合機構と固定機構の他の実施例を示す斜視図、第12
図は第11図における実施例の構成を示す側断面図であ
る。 1……車両、4……荷台、5……案内溝、6……係合機
構、7……貨物、9……固定機構。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動できる車両と、この車両の荷台上に形
    成され、隣あったそれぞれが平行とならないように配置
    した複数の直線状をした案内溝と、それらの案内溝に沿
    ってその長さ方向に案内される係合機構と、荷台に載置
    される貨物の下部に取り付けられて前記係合機構と連結
    できる固定機構とから成り、荷台に貨物を載置した後、
    固定機構を係合機構に連結することによって貨物を荷台
    上で移動しないように固定させることを特徴とする積載
    物のトラック荷台への固定方法。
  2. 【請求項2】前記案内溝は4条から成り、荷台上に形成
    された各案内溝は、隣接する案内溝同志をハの字形に配
    置させたことを特徴とする請求項1記載の積載物のトラ
    ック荷台への固定方法。
  3. 【請求項3】移動できる車両と、この車両の荷台上に形
    成され、それぞれを荷台上で放射状に配置した複数の直
    線状をした案内溝と、それらの案内溝に沿ってその長さ
    方向に案内される係合機構と、荷台に載置される貨物の
    下部に取り付けられて前記係合機構と連結できる固定機
    構とから成り、荷台に貨物を載置した後、固定機構を係
    合機構に連結することによって貨物を荷台上で移動しな
    いように固定させることを特徴とする積載物のトラック
    荷台への固定方法。
  4. 【請求項4】移動できる車両と、この車両の荷台上に形
    成された複数の直線状をした案内溝と、荷台に載置され
    る貨物の下部に取り付けられた固定機構と、各案内溝に
    沿ってその長さ方向にそれぞれ案内され、それぞれの固
    定機構と係合すると同時に固定機構を荷台に固定する係
    合機構とから成り、荷台に貨物を載置した後、係合機構
    を案内溝に沿って移動させて固定機構に接触させ、係合
    機構により固定機構を荷台に押し付けて固定ことによっ
    て貨物を荷台上で移動しないように固定させることを特
    徴とする積載物のトラック荷台への固定方法。
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